JP2007308890A - 建設機械の作業管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】建設機械の各種情報を管理する情報管理と建設機械の盗難防止を含む稼働管理とを一元管理することができる建設機械の作業管理システムを提供する。
【解決手段】建設機械1と管理事務所2の情報端末9との間でICカード3を用い情報移送する建設機械の作業管理システムであって、ICカード3は、識別コード記録領域3a、伝達情報記録領域3b、及び作業情報・稼働情報記録領域3cを有し、建設機械1は、ICカード3から読み込んだ識別コードと予め設定した識別コードとが一致するかどうかを判定し、一致すると判定したときに例えばキースイッチの操作によるエンジン15の始動を可能とし、かつICカード3から読み込んだ建設機械1の運転者への伝達情報をモニタ8に表示させ、かつセンサ群4で検出した状態量に基づいて、ICカード3に記録するための建設機械1の作業情報や稼働情報を作成するコントローラ6を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、建設機械と管理側の情報端末との間でICカードを用い情報移送する建設機械の作業管理システムに関する。
例えば複数の建設機械が稼働する作業現場等においては、建設機械の運転者が1日の作業終了後に作成した作業日報を管理事務所に提出し、それら作業日報に基づいて建設機械の作業管理が行われている。ところが、作業日報は、専ら人手で作成され運転者の記憶に基づくものであるため、その内容の信頼性に欠けるなどの問題があった。
そこで、建設機械に搭載され建設機械の稼働情報(例えば建設機械の油圧、燃料残量、作動油残量、バッテリ残量、エンジン回転数等)を収集してネットワークを介し送信する情報収集装置と、ネットワーク(詳細には、無線通信を行う基地局及び公衆回線網等)を介し受信した建設機械の稼働情報を記憶するとともに、建設機械の稼働情報の中から建設機械の異常情報を抽出し、この抽出した異常情報をネットワークを介し作業者保有の携帯通信端末に送信する管理装置とを備えた建設機械情報システムが提唱されている。(例えば、特許文献1参照)。この従来技術では、作業者は携帯通信端末を情報収集装置に接続し、この携帯通信端末で建設機械の安全点検情報(例えばアウトリガー及びジャッキの作動、各部組立ボルトの弛みや脱落、歯車の摩耗や損傷、給油及び手入れの状態、各種ブレーキ及びクラッチの作動状態などの点検項目に対する点検結果)を入力するようになっている。情報収集装置は、携帯通信端末から入力された建設機械の安全点検情報をネットワークを介し送信し、管理装置は、ネットワークを介し受信した建設機械の安全点検情報と上記稼働情報とを対応付け、それに基づいて判断した作業指示や安全注意事項に関する情報、及び現場の作業状況に関する情報をネットワーク等を介し携帯通信端末に送信するようになっている。このようにして管理装置は、建設機械の各種情報(詳細には、上述した建設機械の稼働情報、異常情報、安全点検情報、作業指示や安全注意事項に関する情報、及び現場の作業状況に関する情報)をデータベース化し、一元管理するようになっている。
ところで従来より、建設機械の盗難防止を図るため、様々な盗難防止装置が提唱されている。その一例として、識別コード(例えば符号あるいは数字)が記録されたICカードを用い、このICカードの識別コードとキースイッチからの信号が入力されたときに、車体の動作制御(例えばエンジン回転数や油圧ポンプの吐出量の制御)を行う車体制御装置に駆動を許可する許可信号を出力する盗難防止装置が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2003−119830号公報 特開平8−301072号公報(第6頁)
しかしながら、上記従来技術には以下のような課題が存在する。
すなわち、上記特許文献1に記載の従来技術においては、管理装置は、建設機械の稼働情報や安全点検情報をネットワークを介し受信するとともに、建設機械の異常情報、建設機械の作業現場における作業指示や安全注意事項に関する情報、及び現場の作業状況に関する情報をネットワークを介し送信し、これによって建設機械の各種情報を一元管理するようになっている。ところが、このような通信システムの構築には多大な費用がかかるばかりか通信費用が必要となるため、特に工期の短い現場や比較的規模の小さい現場等においては適用が困難となる。また、上記特許文献2に記載の従来技術は、識別コードが記録されたICカードを用いて建設機械の盗難防止を図るものであるが、このICカードはあくまで建設機械の盗難防止を図るためのものである。そのため、建設機械の各種情報を管理する情報管理と建設機械の盗難防止を含む稼働管理とを行うことを意図して、上記特許文献1及び2に記載の従来技術を適用すると、建設機械の情報管理と稼働管理とを別々の手段で管理することとなり、管理側に負担が生じる。
本発明は、上記従来技術の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、建設機械の各種情報を管理する情報管理と建設機械の盗難防止を含む稼働管理とを一元管理することができる建設機械の作業管理システムを提供することにある。
(1)上記目的を達成するために、本発明は、建設機械と管理側の情報端末との間でICカードを用い情報移送する建設機械の作業管理システムであって、前記ICカードは、識別コードを記録可能な第1記録領域と、建設機械の運転者への伝達情報を記録可能な第2記録領域と、建設機械からの作業情報や稼働情報を記録可能な第3記録領域とを有し、前記建設機械は、前記ICカードの第1記録領域に記録した識別コードや前記第2記録領域に記録した伝達情報を読み込むデータ読込手段と、前記データ読込手段で前記ICカードの第1記録領域から読み込んだ識別コードと予め設定した識別コードとが一致するかどうかを判定する識別コード判定手段と、前記識別コード判定手段で識別コードが一致すると判定されたときに、起動手段による原動機の始動制御を可能にする始動許可制御手段と、前記データ読込手段で前記ICカードの第2記録領域から読み込んだ伝達情報を表示器に表示させるデータ表示手段と、建設機械の作業状態や稼働状態に係わる状態量を検出する検出手段と、前記検出手段で検出した状態量に基づいて前記建設機械の作業情報や稼働情報を作成するデータ作成手段と、前記データ作成手段で作成した建設機械の作業情報や稼働情報を前記ICカードの第3記録領域に記録するデータ記録手段とを備える。
本発明においては、ICカードは、識別コードを記録可能な第1記録領域と、建設機械の運転者への伝達情報を記録可能な第2記録領域と、建設機械からの作業情報や稼働情報を記録可能な第3記録領域とを有する。そして、例えば管理側の情報端末は、建設機械毎に異なる識別コードを、ICカードの第1領域に記録する(あるいはICカードの第1領域に予め記憶された識別コードを取得する)とともに、データ管理する。また、例えば管理側の情報端末は、運転者への伝達内容を、運転者に割り当てる建設機械の識別コードが記録されたICカードの第2領域に記録するとともに、データ管理する。そして、このようにして管理したICカードを運転者に渡す。
その後、運転者が建設機械に搭乗し、ICカードの識別コードをデータ読込手段で読み込むと、その読み込んだ識別コードと予め設定された識別コードとが一致するかどうかを識別コード判定手段が判定し、一致すると判定された場合は始動許可手段によって起動手段(例えばキースイッチ等)による原動機(例えばエンジン等)の始動制御が可能となる。これにより、対応するICカードがなければ建設機械を始動させることができないため、建設機械の盗難防止を図ることができるとともに、運転者は割り当てられた建設機械を間違えずに使用することができる。また、運転者がICカードの伝達情報をデータ読込手段で読み込むと、その伝達情報がデータ表示手段によって表示器に表示され、管理側からの伝達情報を確認することができる。すなわち、管理側から運転者への伝達情報を確実にかつ正確に伝えることができる。
そして、運転者が建設機械を稼働させたときは、建設機械の作業状態や稼働状態に係わる状態量が検出手段で検出され、その検出した状態量に基づいて建設機械の作業情報や稼働情報をデータ作成手段が作成し、その建設機械の作業情報や稼働情報をデータ記録手段がICカードに記録する。そして、建設機械の作業終了後、運転者から管理側にICカードが提出され、管理側の情報端末は、ICカードに記録された建設機械の作業情報や稼働情報を取得し、上述した識別コードや伝達情報等と関連づけてデータ管理する。そして、例えば建設機械の作業情報による作業日報の作成や例えば建設機械の稼働情報による故障診断等を行うことができる。
以上のようにして本発明においては、ICカードを用いて、建設機械の各種情報を管理する情報管理と、建設機械の盗難防止を含む稼働管理とを一元管理することができる。
(2)上記(1)において、好ましくは、前記ICカードの第2領域に記録される伝達情報は、作業対象の地形データ及び目標地形データを含み、前記データ表示手段は、作業対象の地形及び目標地形を前記表示器に表示させる。
(3)上記(1)において、好ましくは、前記建設機械は、前記管理側への伝達情報を入力可能なデータ入力手段を備え、前記データ記録手段は、前記データ入力手段で入力した伝達情報を前記ICカードの第2領域に記録する。
本発明によれば、建設機械の各種情報を管理する情報管理と建設機械の盗難防止を含む稼働管理とを一元管理することができる。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の建設機械の作業管理システムの一実施形態の概略構成を表すブロック図であり、図2は、ICカードの機能構成を表すブロック図である。
これら図1及び図2において、本実施形態による建設機械の作業管理システムは、例えば作業現場で稼働する複数の建設機械1の管理を目的とし、建設機械1と管理事務所2(管理側)との間でICカード3を用い情報移送するものである。これにより、例えば無線通信で情報移送する場合とは異なり、システム構築のための多大な費用や通信費用を削減することができ、特に例えば工期の短い現場や比較的規模が小さい現場に適用するときに好適である。
ICカード3は、例えばこの種のものとして公知の接触式ICカードであり、識別コードを記録可能な識別コード記録領域3a(第1記録領域)と、管理事務所2から建設機械1の運転者への伝達情報及び建設機械1の運転者から管理事務所2への伝達情報を記録可能な伝達情報記録領域3b(第2記録領域)と、建設機械1からの作業情報や稼働情報を記録可能な作業情報・稼働情報記録領域3c(第3記録領域)とを有する。
建設機械1には、建設機械1の作業状態や稼働状態に係わる状態量を検出するセンサ群4と、例えば建設機械1の運転者が管理事務所2への伝達情報を入力可能な入力装置5と、これらセンサ群4及び入力装置5からの信号が入力されるコントローラ6と、このコントローラ6に接続されICカード3の情報の読み出し/記録を行うICカードリーダライタ7と、コントローラ6の制御により情報表示を行うモニタ8(表示器)とが設けられている。なお、入力装置5、ICカードリーダライタ7と、及びモニタ8は、建設機械1の運転室(後述の図3参照)内に配置されている。
管理事務所2には、建設機械1の各種情報を管理するための情報端末9と、この情報端末9に接続されICカード3の情報のデータ読み出し/記録を行うICカードリーダライタ10とが設けられている。
次に、上記建設機械1の一つである油圧ショベルを例にとって詳細を説明する。図3は、油圧ショベルの全体構造を表す斜視図である。
この図3、前述の図1及び図2において、油圧ショベル11は、例えば左右の無限軌道履帯(クローラ)12aを備えた下部走行体12と、この下部走行体12上に旋回可能に搭載された上部旋回体13と、この上部旋回体13に設けられた運転室13aと、上部旋回体13に上下方向に回動可能(俯仰可能)に設けられ、ブーム14a、アーム14b、及びバケット14cからなる多関節型の作業装置(フロント装置)14とを備えている。これら下部走行体12、上部旋回体13、及び作業装置14は、油圧ショベル11の被駆動部材を構成し、油圧駆動装置によって駆動するようになっている。
油圧駆動装置は、詳細を図示しないが、エンジン(原動機)15(後述の図4参照)によって駆動する油圧ポンプと、この油圧ポンプからの圧油により駆動する複数の油圧アクチュエータ(詳細には、左右の走行用油圧モータ16a、旋回用油圧モータ、ブーム用油圧シリンダ16b、アーム用油圧シリンダ16c、及びバケット用油圧シリンダ16d等)と、運転室13a内の操作装置によって制御され、油圧ポンプから油圧アクチュエータへの圧油の流れをそれぞれ制御するコントロールバルブ(制御弁)とで構成されている。そして、下部走行体12、上部旋回体13、ブーム14a、アーム14b、及びバケット14cは、左右の走行用油圧モータ16a、旋回用油圧モータ、ブーム用油圧シリンダ16b、アーム用油圧シリンダ16c、及びバケット用油圧シリンダ16dによってそれぞれ駆動するようになっている。
上記センサ群4は、油圧ショベル11に備えられるものとして例えば、ブーム14a、アーム14b、及びバケット14cの回転角度をそれぞれ検出するブーム角度センサ17a、アーム角度センサ17b、及びバケット角度センサ17cと、ブーム用油圧シリンダ16bのボトム側圧力を検出するブーム圧力センサ(図示せず)と、上記油圧ポンプの吐出圧力を検出するポンプ圧力センサ(図示せず)と、エンジン15の回転数を検出するエンジン回転数センサ(図示せず)と、燃料残量を検出する燃料計(図示せず)と、バッテリ残量を検出する電圧計(図示せず)等で構成されている。
上記コントローラ6は、まず第1の機能として、センサ群4からの検出信号(すなわち建設機械1の作業状態及び稼働状態に係わる状態量)が連続して(例えば1秒毎に)入力され、内部メモリに一次記憶するようになっている。そして、所定時間毎(例えば1分毎)に、内部メモリに記憶した状態量に基づいて建設機械1の作業情報や稼働情報を作成する。具体的に説明すると、例えば油圧ショベル11の作業情報として、ブーム角度センサ17a、アーム角度センサ17b、及びバケット角度センサ17cの検出角度に基づいてバケット14cの爪先の位置を演算し、バケット14cによる掘削作業の掘削面(又は均し作業の均し面)を推定演算したり、上記ブーム用圧力センサで検出したブーム用油圧シリンダ16bのボトム側圧力に基づいてバケット14cによる掘削量を累積演算する。なお、前述したバケット14cの爪先の位置演算においては、旋回角度センサ(図示せず)で検出した上部旋回体13の下部走行体12に対する旋回角度と、左右の走行用油圧モータ16aの駆動履歴より演算した下部走行体12の走行履歴とを関連付けるようにしてもよい。
また、例えば油圧ショベル11の稼働情報として、上記ポンプ用圧力センサで検出した油圧ポンプの吐出圧力、上記エンジン回転数センサで検出したエンジン回転数、上記燃料計で検出した燃料残量、上記電圧計で検出したバッテリ残量等の状態量の経時変化(又は変動範囲、代表値)、それら状態量に基づいて演算した状態量(例えば油圧ショベル11の稼働時間等)、状態量の異常値を検出したときの履歴(若しくは警告灯の表示履歴)等を収集する。そして、コントローラ6は、所定時間毎に作成した建設機械1の作業情報や稼働情報を、ICカードリーダライタ7を介しICカード3の作業情報・稼働情報記録領域3cに記録するようになっている。
コントローラ6は、第2の機能として、入力装置5から入力された管理事務所2への伝達情報(詳細には、建設機械1や作業現場に係わりセンサ群4で検出されないような情報、例えば建設機械1の点検情報等)をICカードリーダライタ7を介しICカード3の伝達情報記録領域3bに記録するようになっている。
そして、管理事務所2の情報端末9は、ICカードリーダライタ10を介しICカード3の作業情報・稼働情報記録領域3cから読み込んだ建設機械1の作業情報や稼働情報、伝達記録領域3bから読み込んだ伝達情報を取得し、データ管理するようになっている。
また、管理事務所2の情報端末9は、建設機械1の運転者への伝達情報(詳細には、例えば作業依頼内容、点検依頼内容、注意事項、作業対象の地形データ及び目標地形データ等)を、ICカードリーダライタ10を介しICカード3の伝達情報記録領域3bに記録するとともに、データ管理するようになっている。また、管理事務所の情報端末は、例えば建設機械1毎に異なる識別コードを、ICカードリーダライタ10を介しICカード3の識別コード記録領域3aに記録する(あるいは、ICカードリーダライタ10を介しICカード3の識別コード記録領域3aに予め記憶された識別コードを読み込む)とともに、データ管理するようになっている。
そして、コントローラ6は、第3の機能として、ICカードリーダライタ7を介しICカード3の伝達情報記録領域3bから伝達情報を読み込み、モニタ8に表示させるようになっている。なお、詳細は図示しないが、モニタ8は、作業依頼内容等のメッセージを表示する画面と、作業対象の地形(作業前の現状の地形)及び目標地形を表示する画面とを切り換え表示するようになっている。
また、コントローラ6は、第4の機能として、ICカードリーダライタ7を介しICコード3の識別コード記録領域3aに記録された識別コードを読み込み、この読み込んだ識別コードと内部メモリ等に予め設定記憶された識別コードとが一致するかどうかを判定し、この判定に応じて電源リレー18(後述の図4参照)を制御するようになっている。このようなコントローラ6の制御に係わる機器構成を図4により説明する。
図4において、バッテリ(電源)19と、このバッテリ19に一方側端子が接続された例えばキースイッチのON接点(電源スイッチ)20aとが設けられている。このキースイッチのON接点20aの他方側端子には、配線21を介し上記コントローラ6及びICコードリーダライタ7が接続されている。また、キースイッチのON接点20aの他方側端子には、配線22を介し上記電源リレー18の接点18a、スタータリレー23の接点23a、及びスタータ24が直列に接続されている。
電源リレー18の接点18aは通常開き状態であり、コントローラ6の制御によって電源リレー18のコイル18bがバッテリ19に通電されて励磁すると、電源リレー18の接点18aは閉じ状態となるようになっている。また、スタータリレー23の接点23aは通常開き状態であり、例えばキースイッチのSTART接点(起動スイッチ)20bが閉じ状態に操作され、スタータリレー23のコイル23bがバッテリ19に通電されて励磁すると、スタータリレー23の接点23aは閉じ状態となるようになっている。そして、電源リレー18の接点18a及びスタータリレー23の接点23aが閉じ状態となったときに、スタータ24がバッテリ19に通電されて駆動し、エンジン15を起動するようになっている。
次に、上述したコントローラ6の第3及び第4の機能における制御手順を説明する。図5は、建設機械1の始動時におけるコントローラ6の制御処理内容を表すフローチャートである。
この図5において、まずステップ100において、建設機械1の運転者がキースイッチをON位置に操作すると、キースイッチのON接点20aが閉じ状態となり、コントローラ6及びICカードリーダライタ7がバッテリ19から給電される。そして、ステップ110に進み、コントローラ6は、所定時間内にICカード3がICカードリーダライタ7にセットされたかどうかを、ICカードリーダライタ7からの信号により判定する。所定時間内にICコード3がセットされた場合は、ステップ110の判定が満たされ、ステップ120に移る。
ステップ120では、コントローラ6は、ICカードリーダライタ7を介しICカード3の識別コード記録領域3aから読み込んだ識別コードと、予め設定記憶された識別コードとが一致するかどうかを判定する。例えば識別コードが一致する場合は、ステップ120の判定が満たされ、ステップ130に移る。ステップ130では、コントローラ6は、電源リレー18のコイル18bを通電させて励磁し、電源リレー18の接点18aを閉じ状態とする。これにより、例えば建設機械1の運転者がキースイッチをSTART位置に操作すれば、キースイッチのSTART接点20bが閉じ状態となり、スタータリレー23のコイル23bが通電されて励磁し、スタータリレー23の接点23aが閉じ状態となって、スタータ24を駆動しエンジン15を始動させることが可能となる。
そして、ステップ140に進み、所定時間内にエンジン15が駆動したかどうかを、例えばエンジン15に接続されたオルタネータ(図示せず)からの検出信号又はキースイッチからの信号等から判定する(なお、これと同時にICカード3がセットされているかどうかも判定してもよい)。例えば所定時間内にエンジン15が駆動した場合は、ステップ140の判定が満たされ、ステップ150に移る。ステップ150では、ICカードリーダライタ7を介しICカード3の伝達情報記録領域3bから読み込んだ伝達情報をモニタ8に出力し、表示させる。
また、ステップ110で例えば所定時間内にICカード3がセットされなかった場合は、その判定が満たされず、ステップ160に移る。また、ステップ120で例えば識別コードが一致しない場合は、その判定が満たされず、上述したステップ160に移る。また、ステップ140で例えば所定時間内にエンジン15が駆動しなかった場合は、その判定が満たされず、ステップ160に移る。ステップ160では、コントローラ6は、電源リレー18のコイル18bを通電させず接点18aを開き状態のままとする。これにより、例えば第三者によってキースイッチがSTART位置に操作されても、スタータ24が駆動しないので、エンジン15を始動させることが不可能となる。
なお、上記において、センサ群4は、特許請求の範囲記載の建設機械の作業状態や稼働状態に係わる状態量を検出する検出手段を構成し、コントローラ6の第1の機能は、検出手段で検出した状態量に基づいて建設機械の作業情報や稼働情報を作成するデータ作成手段を構成する。また、ICカードリーダライタ7は、ICカードの第1記録領域に記録した識別コードや第2記録領域に記録した伝達情報を読み込むデータ読込手段を構成し、かつデータ作成手段で作成した建設機械の作業情報や稼働情報をICカードの第3記録領域に記録するデータ記録手段をも構成する。また、入力装置5及びコントローラ6の第2の機能は、管理側への伝達情報を入力可能なデータ入力手段を構成する。
また、キースイッチのSTART接点20b、スタータリレー23、及びスタータ24は、起動手段を構成する。また、コントローラ6の第3の機能として行う図5のステップ120は、データ読込手段でICカードの第1記録領域から読み込んだ識別コードと予め設定した識別コードとが一致するかどうかを判定する識別コード判定手段を構成し、図5のステップ130は、識別コード判定手段で識別コードが一致すると判定されたときに、起動手段による原動機の始動制御を可能にする始動許可制御手段を構成する。また、コントローラ6の第4の機能として行う図5のステップ150は、データ読込手段でICカードの第2記録領域から読み込んだ伝達情報を表示器に表示させるデータ表示手段を構成する。
次に、本実施形態の動作及び作用効果を説明する。
例えば作業現場で稼働する複数の建設機械1を管理する管理事務所2の情報端末9は、建設機械1毎に異なる識別コードを、ICカード3の識別コード領域3aに記録するとともにデータ管理する。また、管理事務所2の情報端末9は、建設機械1の運転者への伝達内容を、その運転者に割り当てる建設機械1の識別コードが記録されたICカード3の伝達情報領域3bに記録するとともに、データ管理する。そして、このようにして管理されたICカード3を運転者に渡す。
作業者が建設機械1の運転室内に搭乗し、キースイッチをON位置に操作するとともに、所定時間内にICカード3をカードリーダライタ7にセットすると、コントローラ6は、上述の図5のステップ110及び120を介しステップ130において、ICカードリーダライタ7を介しICカード3から読み込んだ識別コードと予め設定記憶された識別コードとが一致するかどうかを判定し、一致する場合はステップ130の判定が満たされてステップ140に進み、電源リレー18の接点18aを閉じ状態に制御する。これにより、運転者がキースイッチをSTART位置に操作すれば、エンジン15を始動させることが可能となる。したがって、対応するICカード3がなければ建設機械1を始動させることができないため、建設機械1の盗難防止を図ることができるとともに、運転者は割り当てられた建設機械1を間違えずに使用することができる。
また、エンジン15を駆動後、コントローラ6は、ステップ150において、ICカードリーダライタ7を介しICカード3から読み込んだ伝達情報(例えば作業依頼内容、点検依頼内容、注意事項、作業対象の地形及び目標地形等)をモニタ8に表示させる。これにより、運転者は、作業前に管理事務所2からの伝達情報を確認することができる。すなわち、管理事務所2から運転者への伝達情報を確実にかつ正確に伝えることができる。
そして、運転者が建設機械1を稼働させたときは、建設機械1の作業状態や稼働状態に係わる状態量がセンサ群4で検出され、コントローラ6は、センサ群4からの状態量に基づいて建設機械1の作業情報や稼働情報を作成し、ICカードリーダライタ7を介しICカード3に記録する。そして、建設機械1の作業終了後、運転者から管理事務所2にICカード3が提出され、管理事務所2の情報端末9は、ICカード3に記録された建設機械1の作業情報や稼働情報を取得し、上述した識別コードや伝達情報等と関連づけてデータ管理する。そして、例えば建設機械1の作業情報による作業日報の作成や例えば建設機械1の稼働情報による故障診断等を行うことができる。
以上のようにして本実施形態においては、ICカード3を用いて、建設機械1の各種情報(建設機械1の作業情報や稼働情報、伝達情報等)を管理する情報管理と、建設機械1の盗難防止を含む稼働管理とを一元管理することができる。
なお、上記一実施形態においては、始動許可制御手段は、コントローラ6の制御によって電源リレー18の接点18aを閉じ状態とする構成とし、これによってキースイッチの操作によるエンジン15の始動を可能とする場合を例にとって説明したが、これに限られない。すなわち、例えばエンジン15に燃料を供給する配管に開閉弁を設け、この開閉弁をコントローラ6の制御によって開き状態とする構成でもよい。また、例えば上記特許文献2に記載のように、コントローラ6は、車体の制御(例えばエンジン回転数や油圧ポンプの吐出量等の制御)を行う車体制御装置(図示せず)に駆動許可信号を出力するような構成としてもよい。また、キースイッチの操作に代えて、例えばタッチパネル式のモニタ8’にエンジン始動を促すようなメッセージを表示するとともに、モニタ8’にエンジン始動を実行するボタンを設けてもよい。これらの変形例においても、上記一実施形態同様の効果を得ることができる。
また、上記一実施形態においては、コントローラ6は、所定時間毎に、センサ群4の検出値に基づいて建設機械1の作業情報や稼働情報を作成するとともにICカード3に記録する場合を例にとって説明したが、これに限られない。すなわち、例えば、コントローラ6は、所定時間毎に建設機械1の作業情報や稼働情報を作成して記憶装置等(図示せず)に二次記憶させ、その後、運転者からの指令に応じた任意の時期にICカード3に記録するようにしてもよい。このような場合も、上記同様の効果を得ることができる。
また、上記一実施形態においては、コントローラ6は、ICカードリーダライタ7を介しICカード3の伝達情報を読み込んでモニタ8に表示させる機能を有することを説明したが、さらに追加の機能を持たせてもよい。すなわち、例えば油圧ショベル11の稼働時に、ブーム用角度センサ17a、アーム用角度センサ17b、及びバケット用角度センサ17cの検出値に基づいてバケット14cの爪先の位置を演算し、このバケット14cの爪先位置と作業対象の目標地形(例えば目標掘削面等)との位置関係をモニタ8に表示させる機能を持たせてもよい。このような場合も、上記同様の効果を得ることができる。
なお、以上においては、建設機械1の一例として油圧ショベル11を例にとって説明したが、これに限られず、例えばローラ、ブルトーザ、及びトラック等の他の種類の建設機械に適用してもよいことは言うまでもない。
本発明の建設機械の作業管理システムの一実施形態の概略構成を表すブロック図である。 本発明の建設機械の作業管理システムの一実施形態で用いるICカードの機能構成を表すブロック図である。 本発明の建設機械の作業管理システムの一実施形態を構成する建設機械の一例として油圧ショベルの全体構造を表す斜視図である。 本発明の建設機械の作業管理システムの一実施形態を構成する建設機械のコントローラをエンジン始動制御に係わる機器とともに表すブロック図である。 本発明の建設機械の作業管理システムの一実施形態における建設機械の始動時のコントローラの制御処理内容を表すフローチャートである。
符号の説明
1 建設機械
2 管理事務所(管理側)
3 ICカード
3a 識別コード記録領域(第1記録領域)
3b 伝達情報記録領域(第2記録領域)
3c 作業情報・稼働情報記録領域(第3記録領域)
4 センサ群(検出手段)
5 入力装置(データ入力手段)
6 コントローラ(識別コード判定手段、始動許可制御手段、データ表示手段、データ作成手段、データ入力手段)
7 ICカードリーダライタ(データ読込手段、データ記録手段)
8 モニタ(表示器)
9 情報端末
15 エンジン(原動機)
18 電源リレー(始動許可制御手段)
23 スタータリレー(起動手段)
24 スタータ(起動手段)

Claims (3)

  1. 建設機械と管理側の情報端末との間でICカードを用い情報移送する建設機械の作業管理システムであって、
    前記ICカードは、識別コードを記録可能な第1記録領域と、建設機械の運転者への伝達情報を記録可能な第2記録領域と、建設機械からの作業情報や稼働情報を記録可能な第3記録領域とを有し、
    前記建設機械は、前記ICカードの第1記録領域に記録した識別コードや前記第2記録領域に記録した伝達情報を読み込むデータ読込手段と、前記データ読込手段で前記ICカードの第記録領域から読み込んだ識別コードと予め設定した識別コードとが一致するかどうかを判定する識別コード判定手段と、前記識別コード判定手段で識別コードが一致すると判定されたときに、起動手段による原動機の始動制御を可能にする始動許可制御手段と、前記データ読込手段で前記ICカードの第2記録領域から読み込んだ伝達情報を表示器に表示させるデータ表示手段と、建設機械の作業状態や稼働状態に係わる状態量を検出する検出手段と、前記検出手段で検出した状態量に基づいて前記建設機械の作業情報や稼働情報を作成するデータ作成手段と、前記データ作成手段で作成した建設機械の作業情報や稼働情報を前記ICカードの第3記録領域に記録するデータ記録手段とを備えたことを特徴とする建設機械の作業管理システム。
  2. 請求項1記載の建設機械の作業管理システムにおいて、前記ICカードの第2領域に記録される伝達情報は、作業対象の地形データ及び目標地形データを含み、前記データ表示手段は、作業対象の地形及び目標地形を前記表示器に表示させることを特徴とする建設機械の作業管理システム。
  3. 請求項1記載の建設機械の作業管理システムにおいて、前記建設機械は、前記管理側への伝達情報を入力可能なデータ入力手段を備え、前記データ記録手段は、前記データ入力手段で入力した伝達情報を前記ICカードの第2領域に記録することを特徴とする建設機械の作業管理システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014177165A (ja) * 2013-03-14 2014-09-25 Kato Works Co Ltd 作業履歴保存機能付き盗難防止装置

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