JP2007306297A - メールサーバ装置、宅内終端装置、およびファクシミリ通信システム - Google Patents
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Abstract
【課題】専用のファクシミリ装置でなくても、タイムラグなしに、ファックス画像を受信可能とする。
【解決手段】IPファクシミリ装置1は、送信先(受信側)の電話番号とメールサーバ3のドメイン名とからなる発信情報で発信し、ファックス画像を、IP網2を介してメールサーバ3に送信する。メールサーバ3は、IPファクシミリ装置1の発信情報に従って、発信情報に付加されている電話番号を、受信側の宅内終端装置4のIPアドレスに変換し、SMTPを用いたメールにファックス画像を添付して宅内終端装置4に転送する。宅内終端装置4は、画像データが添付されたメールを受信すると、受信したメールに添付されている画像データを記憶するとともに、画像データが添付されたメールを受信したことを報知する。
【選択図】図1
【解決手段】IPファクシミリ装置1は、送信先(受信側)の電話番号とメールサーバ3のドメイン名とからなる発信情報で発信し、ファックス画像を、IP網2を介してメールサーバ3に送信する。メールサーバ3は、IPファクシミリ装置1の発信情報に従って、発信情報に付加されている電話番号を、受信側の宅内終端装置4のIPアドレスに変換し、SMTPを用いたメールにファックス画像を添付して宅内終端装置4に転送する。宅内終端装置4は、画像データが添付されたメールを受信すると、受信したメールに添付されている画像データを記憶するとともに、画像データが添付されたメールを受信したことを報知する。
【選択図】図1
Description
本発明は、IP網を利用してファクシミリ通信を行うメールサーバ装置、宅内終端装置、およびファクシミリ通信システムに関する。
従来、インターネットなどのIP網を利用したファクシミリ(以下、ファックスとも記載)通信にはいくつかの手法が提案され、実現されている。
(1)リアルタイム型
リアルタイム型として、送信側のファクシミリ装置とインターネット回線との接続部分に専用アダプタを設置し、該専用アダプタによって、ITU−T T.38の勧告による通信手順に従ってモデム信号をパケット変換して、受信側のファクシミリ装置にリアルタイム伝送する技術がある。また、他の方式として、送信側のファクシミリ装置とインターネット回線との接続部分に専用アダプタを設置し、該専用アダプタによって、モデム信号を音声(みなし音声)として受信側のファクシミリ装置にリアルタイム伝送する技術がある(例えば、特許文献1参照)。
リアルタイム型として、送信側のファクシミリ装置とインターネット回線との接続部分に専用アダプタを設置し、該専用アダプタによって、ITU−T T.38の勧告による通信手順に従ってモデム信号をパケット変換して、受信側のファクシミリ装置にリアルタイム伝送する技術がある。また、他の方式として、送信側のファクシミリ装置とインターネット回線との接続部分に専用アダプタを設置し、該専用アダプタによって、モデム信号を音声(みなし音声)として受信側のファクシミリ装置にリアルタイム伝送する技術がある(例えば、特許文献1参照)。
一般に、インターネットには、直接、あるいはルータなどを介してパーソナルコンピュータや、アナログファクシミリ装置などが接続されている。そこで、受信側の端末にファックス機能があるか否かにかかわらずにファックス画像を送信することができれば、専用のファクシミリ装置や、専用アダプタを用いることなく、より柔軟にファックス画像を送信することが可能となる。
しかしながら、上記リアルタイム型では、受信側がファクシミリ装置でなければならず、インターネットに直接、あるいはルータなどを介して接続されたパーソナルコンピュータなどに直接、ファックス画像を送信することができない。
そこで、インターネットに接続されたパーソナルコンピュータなどの機器でもファックス画像を受信(もしくは閲覧)できるような技術が提案されている。
(2)蓄積交換型
蓄積交換型として、インターネット回線との接続部にメールサーバを配置し、受信側の端末(パーソナルコンピュータ)からのアクセスがあると、ITU−T T.37の勧告による通信手順に従ってファックス画像をMIME(Multipurpose Internet Mail Extensions)形式に変換し、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)を用いたメールに添付して転送する技術がある。また、他の例としては、インターネット回線との接続部に公衆回線と接続されたファックスサーバを設置し、ファクシミリ装置で読み取ったファックス画像をファックスサーバで蓄積し、ITU−T T.37の勧告による通信手順(TIFF−FX)に従ってファクシミリ通信を行う。
(2)蓄積交換型
蓄積交換型として、インターネット回線との接続部にメールサーバを配置し、受信側の端末(パーソナルコンピュータ)からのアクセスがあると、ITU−T T.37の勧告による通信手順に従ってファックス画像をMIME(Multipurpose Internet Mail Extensions)形式に変換し、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)を用いたメールに添付して転送する技術がある。また、他の例としては、インターネット回線との接続部に公衆回線と接続されたファックスサーバを設置し、ファクシミリ装置で読み取ったファックス画像をファックスサーバで蓄積し、ITU−T T.37の勧告による通信手順(TIFF−FX)に従ってファクシミリ通信を行う。
例えば、従来技術として、受信した配信依頼データにリンクしたアクセス用ページ情報を作成してネットワークに公開し、受信した配信依頼データに付随して通知された配信先情報により特定されるネットワーク上の配信先に、アクセス用ページ情報のネットワークにおける存在位置情報を含む電子メールを送信する。そして、アクセス用ページ情報を選択してきたネットワーク端末に対して、アクセス用ページ情報を転送し、そのアクセス用ページ情報を介して受信した配信依頼データが選択された場合は、選択元のネットワーク端末に転送する技術が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2003−309701号公報
特開平11−177614号公報
しかしながら、上述した蓄積交換型による従来技術では、受信側の端末からメールサーバに定期的(通常数分間隔)に受信がないか問い合わせを行う必要があり、即時に受信できず、リアルタイム性に欠けるという問題がある。また、受信側の端末のIPアドレスを指定して直接送信することが考えられるが、受信側の端末がIP電話を用いたVoIPルータ等の宅内終端装置のLAN側に接続されている場合、IPアドレスが固定されていないため、インターネットから直接通信することは難しく、やはりリアルタイム性に欠けるという問題がある。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、その目的は、専用のファクシミリ装置でなくても、タイムラグなしに、ファックス画像を受信可能とするメールサーバ装置、宅内終端装置、およびファクシミリ通信システムを提供することにある。
上述した課題を解決するために、本発明は、IP網に接続される端末装置に付与される電話番号と該端末装置に付与されるIPアドレスとを対応付けて記憶する記憶手段と、自端末に付与されるIPアドレスを送信先とし、ファクス画像が添付され、前記ファックス画像の送信先電話番号を含むメールを、前記IP網を介して受信する受信手段と、前記記憶手段に記憶される対応情報に基づいて、前記受信手段が受信するメールに含まれる送信先電話番号に対応するIPアドレスを読み出し、前記メールの送信先のIPアドレスを、前記読み出したIPアドレスに変換するアドレス変換手段と、前記アドレス変換手段によって送信先のIPアドレスが変換され、前記ファックス画像が添付されたメールを前記IP網に送信する送信手段とを具備することを特徴とするメールサーバ装置である。
また、上述した課題を解決するために、本発明は、IP網を介して送信されるファックス画像が添付されたメールを受信する受信手段と、前記受信手段によって受信された、前記ファックス画像が添付されたメールを蓄積する蓄積手段と、前記受信手段によって、前記ファックス画像が添付されたメールが受信された旨を報知する報知手段とを具備することを特徴とする宅内終端端末である。
また、上述した課題を解決するために、本発明は、IP網に接続される端末装置に付与される電話番号と該端末装置に付与されるIPアドレスとを対応付けて記憶する記憶手段と、自端末に付与されるIPアドレスを送信先とし、ファクス画像が添付され、前記ファックス画像の送信先電話番号を含むメールを、前記IP網を介して受信する第1の受信手段と、前記記憶手段に記憶される対応情報に基づいて、前記受信手段が受信するメールに含まれる送信先電話番号に対応するIPアドレスを読み出し、前記メールの送信先のIPアドレスを、前記読み出したIPアドレスに変換するアドレス変換手段と、前記アドレス変換手段によって送信先のIPアドレスが変換され、前記ファックス画像が添付されたメールを前記IP網に送信する第1の送信手段とからなるメールサーバ装置と、前記メールサーバ装置のメール送信手段から送信される、前記ファックス画像が添付されたメールを受信する第2の受信手段と、前記第2の受信手段によって受信された、前記ファックス画像が添付されたメールを蓄積する蓄積手段と、前記第2の受信手段によって、ファックス画像が添付されたメールが受信された旨を報知する報知手段とからなる宅内終端端末とを具備することを特徴とするファクシミリ通信システムである。
本発明は、上記の発明において、公衆網を介して送信されるファックス画像を受信する第3の受信手段と、前記第3の受信手段によって受信されたファックス画像を添付したメールを生成するメール生成手段と、前記メール生成手段によって生成されたメールを、前記IP網を介して、前記メールサーバ装置に送信する第2の送信手段とからなるファックスサーバ装置を具備することを特徴とする。
この発明によれば、メールサーバ装置は、IP網に接続される端末装置に付与される電話番号と該端末装置に付与されるIPアドレスとを対応付けて記憶手段に記憶し、受信手段により、自端末に付与されるIPアドレスを送信先とし、ファックス画像が添付され、ファックス画像の送信先電話番号を含むメールを、IP網を介して受信し、アドレス変換手段により、記憶手段に記憶される対応情報に基づいて、受信手段が受信するメールに含まれる送信先電話番号に対応するIPアドレスを読み出し、メールの送信先のIPアドレスを、読み出したIPアドレスに変換し、第1の送信手段により、送信先のIPアドレスが変換された、ファックス画像が添付されたメールをIP網に送信する。したがって、端末装置からの問い合わせなしに、メールサーバ装置が、ファクス画像が添付されたメールを端末装置に直接転送することができ、専用のファクシミリ装置でなくても、タイムラグなしに、ファックス画像を送達させることができるという利点が得られる。
また、本発明によれば、宅内終端端末は、IP網を介して送信されるファックス画像が添付されたメールを受信し、受信したファックス画像が添付されたメールを蓄積手段に蓄積し、報知手段により、ファックス画像が添付されたメールが受信された旨を報知する。したがって、宅内終端端末では、ファックス画像を受信したことをユーザに即時に知らせることができるという利点が得られる。
また、この発明によれば、ファクシミリ通信システムメールサーバ装置では、IP網に接続される端末装置に付与される電話番号と該端末装置に付与されるIPアドレスとを対応付けて記憶手段に記憶し、第1の受信手段により、自端末に付与されるIPアドレスを送信先とし、ファックス画像の送信先電話番号とファクス画像とを含むメールを、IP網を介して受信し、アドレス変換手段により、記憶手段に記憶される対応情報に基づいて、受信手段が受信するメールに含まれる送信先電話番号に対応するIPアドレスを読み出し、メールの送信先のIPアドレスを、読み出したIPアドレスに変換し、第1の送信手段により、送信先のIPアドレスが変換された、ファックス画像が含まれるメールをIP網に送信し、宅内終端端末では、第2の受信手段により、ファックス画像が添付されたメールを受信し、受信したファックス画像が添付されたメールを蓄積手段に蓄積し、報知手段により、ファックス画像が添付されたメールが受信された旨を報知する。したがって、宅内終端端末からの問い合わせなしに、メールサーバ装置が、ファクス画像が添付されたメールを宅内終端端末に直接転送することができ、専用のファクシミリ装置でなくても、タイムラグなしに、ファックス画像を送達させることができるとともに、ファックス画像を受信したことをユーザに即時に知らせることができるという利点が得られる。
また、この発明によれば、ファクシミリ通信システムにおいて、公衆網を介して送信されるファックス画像を受信し、メール生成手段により、受信したファックス画像を添付したメールを生成し、IP網送信手段により、IP網を介して、該メールをメールサーバ装置に送信するファックスサーバ装置を具備した。したがって、公衆網を介したファックス通信であっても、ファックスサーバ装置が、ファックス画像が添付されたメールを生成して、メールサーバ装置に送信し、メールサーバ装置が、ファクス画像が添付されたメールを宅内終端端末に直接転送することができ、専用のファクシミリ装置でなくても、タイムラグなしに、ファックス画像を送達させることができるという利点が得られる。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
A.第1実施形態
A−1.第1実施形態の構成
図1は、本発明の第1実施形態によるファクシミリ通信システムの構成を示すブロック図である。図1において、IPファクシミリ装置1は、IP網2に直接接続され、画像読み取り機能、読み取ったファックス画像の保持機能、発信機能を有しており、上記ファックス画像をtiff形式の画像に変換し、該画像を添付、即ち該画像を含んだMIME形式のメールを生成し、該メールをITU−T T.37の勧告による通信手順に従って、IP網2を介してメールサーバ3に送信する。この際、IPファクシミリ装置1は、受信側の電話番号とメールサーバ3のドメイン名とからなる発信情報を用いて、例えば、「0422××1000@メールサーバドメイン名」の形式で発信する。IP網2は、インターネットなどのIPアドレスにより送受信が行われるネットワークである。
A−1.第1実施形態の構成
図1は、本発明の第1実施形態によるファクシミリ通信システムの構成を示すブロック図である。図1において、IPファクシミリ装置1は、IP網2に直接接続され、画像読み取り機能、読み取ったファックス画像の保持機能、発信機能を有しており、上記ファックス画像をtiff形式の画像に変換し、該画像を添付、即ち該画像を含んだMIME形式のメールを生成し、該メールをITU−T T.37の勧告による通信手順に従って、IP網2を介してメールサーバ3に送信する。この際、IPファクシミリ装置1は、受信側の電話番号とメールサーバ3のドメイン名とからなる発信情報を用いて、例えば、「0422××1000@メールサーバドメイン名」の形式で発信する。IP網2は、インターネットなどのIPアドレスにより送受信が行われるネットワークである。
メールサーバ3は、IPファクシミリ装置1からのファックス画像をITU−T T.37の勧告による通信手順に従って受信するT.37受信機能、IPファクシミリ装置1の発信情報に従って、発信情報に付加されている電話番号を、受信側の宅内終端装置4のIPアドレスに変換する機能、変換したIPアドレスの宅内終端装置4に、IPファクシミリ装置1から受信したメールを、SMTPにより送信するSMTP送信機能を有する。
宅内終端装置4は、IP網2に接続されており、IPアドレスが予め付与されている。該宅内終端装置4は、上記メールサーバ3から転送される画像データが添付されたメールを受信するSMTP受信機能、受信したメールを蓄積する機能、メールを受信したことを報知する機能、受信したメールを、ITU−T T.37、またはT.38の勧告による通信手順に従って、接続されているパーソナルコンピュータ5や、アナログのファクシミリ装置6などの外部端末に送信する送信機能を有する。
次に、図2は、本第1実施形態によるメールサーバの構成を示すブロック図である。図2において、メールサーバ3は、受信部3−1、データベース3−2、アドレス変換部3−3、送信部3−4からなる。受信部3−1は、IP網2を介して、IPファクシミリ装置1からのファックス画像を、ITU−T T.37の勧告による通信手順に従って受信する。データベース3−2は、図3に示すように、電話番号と該電話番号に対応する宅内終端装置4に予め付与されるIPアドレスとを記憶している。
アドレス変換部3−3は、データベース3−2を参照し、IPファクシミリ装置1の発信情報に付加されている電話番号に従って、発信情報のメールサーバドメイン名を、受信側の宅内終端装置4のIPアドレスに変換する。図3の例では、ドメイン名を、「電話番号「0422××1000」に対応するIPアドレス「10.10.20.3」に変換し、転送先アドレスとして、「0422××1000@10.10.20.3」を生成する。送信部3−4は、受信部3−1により受信されたメールを、上記変換された転送先アドレスで示される宅内終端装置4に転送する。
次に、図4は、本第1実施形態による宅内終端装置の構成を示すブロック図である。図4において、宅内終端装置4は、受信部4−1、メール画像記憶部4−2、メール受信報知部4−3、メール受信通知部4−4、メール画像送信部4−5からなる。受信部4−1は、メールサーバ3からITU−T T.37の勧告による通信手順に従って転送される画像データが添付されたメールを受信する。
メール画像記憶部4−2は、受信したメールに添付されている画像データ(もしくはメール自体)を記憶する。メール受信報知部4−3は、上記メールサーバ3からのメールを受信すると、ランプ、LEDなどを点灯(点滅)して、画像データが添付されたメールを受信したことを報知する。なお、スピーカ等を含む音声出力手段を備え、電子音を含む音声の出力により報知するようにしてもよい。
メール受信通知部4−4は、当該宅内終端装置4にパーソナルコンピュータ5などの外部端末が接続されている場合には、該外部端末に、画像データが添付されたメールを受信したことを、音声、映像(アイコンなどを含む)、ポップアップ画面により通知する。メール画像送信部4−5は、当該宅内終端装置4に接続されているパーソナルコンピュータ5や、アナログファクシミリ装置6などの外部端末からの要求に応じて、メール画像記憶部4−2に記憶されている、メール自体もしくはメールに添付されている画像データを、上記外部端末に送信する。なお、外部端末としては、プリンタなどの印刷装置であってもよい。
A−2.第1実施形態の動作
次に、上述した第1実施形態の動作について説明する。図5は、本第1実施形態によるファクシミリ通信システムの動作を説明するためのタイミングチャートである。まず、IPファクシミリ装置1において、原稿などをスキャニングして画像データ(ファックス画像)を読み込み、ファックス画像をtiff形式の画像に変換し、該画像を添付したMIME形式のメールを生成し、送信先(受信側)の電話番号とメールサーバ3のドメイン名とからなる発信情報を用いて、例えば、「0422××1000@メールサーバドメイン名」の形式で発信し(S1)、上記メールをITU−T T.37の勧告による通信手順に従って、IP網2を介してメールサーバ3に送信する(S2)。
次に、上述した第1実施形態の動作について説明する。図5は、本第1実施形態によるファクシミリ通信システムの動作を説明するためのタイミングチャートである。まず、IPファクシミリ装置1において、原稿などをスキャニングして画像データ(ファックス画像)を読み込み、ファックス画像をtiff形式の画像に変換し、該画像を添付したMIME形式のメールを生成し、送信先(受信側)の電話番号とメールサーバ3のドメイン名とからなる発信情報を用いて、例えば、「0422××1000@メールサーバドメイン名」の形式で発信し(S1)、上記メールをITU−T T.37の勧告による通信手順に従って、IP網2を介してメールサーバ3に送信する(S2)。
メールサーバ3では、受信部3−1により、IP網2を介して、IPファクシミリ装置1からのファックス画像を受信し、アドレス変換部3−3により、データベース3−2を参照し、IPファクシミリ装置1の発信情報に付加されている電話番号に従って、発信情報のメールサーバドメイン名を、受信側の宅内終端装置4のIPアドレスに変換する(S3)。次に、メールサーバ3では、送信部3−4により、受信部3−1により受信されたメールを、上記変換された転送先アドレスで示される宅内終端装置4に転送する(S4)。
宅内終端装置4では、受信部4−1により、メールサーバ3から転送される画像データが添付されたメールを受信すると、受信したメールに添付されている画像データ(もしくはメール自体)をメール画像記憶部4−2に記憶する(S5)。次に、宅内終端装置4では、メール受信報知部4−3により、上記メールサーバ3からのメールを受信すると、ランプ、LEDなどを点灯(点滅)して、画像データが添付されたメールを受信したことを報知する(S6)。
このように、メールサーバ3から宅内終端装置4にファックス画像を添付したメールを転送することで、タイムラグなしに、ファックス画像を宅内終端装置4にリアルタイムで直接送達することができる。また、宅内終端装置4のランプ、LEDなどを点灯(点滅)させることで、ファックスを受信したことをユーザに即時に知らせることができる。
また、当該宅内終端装置4にパーソナルコンピュータ5などの外部端末が接続されている場合には、メール受信通知部4−4により、該外部端末に、画像データが添付されたメールを受信したことを、音声、映像(アイコンなどを含む)により通知する(S7)。そして、ユーザにより、パーソナルコンピュータ5や、アナログファクシミリ装置6などの外部端末から閲覧(出力)要求があると(S8)、メール画像記憶部4−2に記憶されている、メール自体もしくはメールに添付されている画像データを、パーソナルコンピュータ5や、アナログファクシミリ装置6などの外部端末に送信する(S9)。
B.第2実施形態
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
B−1.第2実施形態の構成
図6は、本第2実施形態によるファクシミリ通信システムの構成を示すブロック図である。なお、図1に対応する部分には同一の符号を付けて説明を省略する。ファクシミリ装置10は、画像読み取り機能、読み取ったファックス画像の保持機能、発信機能を有し、従来から利用されているITU−T T.30の勧告による通信手順に従って、上記ファックス画像を、公衆網11を介して、該公衆網11に接続されている他のアナログのファクシミリ装置に送信する。
図6は、本第2実施形態によるファクシミリ通信システムの構成を示すブロック図である。なお、図1に対応する部分には同一の符号を付けて説明を省略する。ファクシミリ装置10は、画像読み取り機能、読み取ったファックス画像の保持機能、発信機能を有し、従来から利用されているITU−T T.30の勧告による通信手順に従って、上記ファックス画像を、公衆網11を介して、該公衆網11に接続されている他のアナログのファクシミリ装置に送信する。
本第2実施形態では、上記ファクシミリ装置10は、さらに、上記公衆網11に接続されている他のファクシミリ装置以外に、IP網2に接続された宅内終端装置4に上記ファックス画像を送信するようになっている。この際、ファクシミリ装置10は、まず、ファックスサーバ12に対して発信し、その後、ファックスサーバ12からの要求に応じて、ファックス画像の送信先である受信側の電話番号からなる発信情報とともに、ファックス画像を、ファックスサーバ12に送信するようになっている。公衆網11は、0AB−Jの電話番号により送受信が行われる。
ファックスサーバ12は、ファクシミリ装置10からの着信があると、ファックス画像を送信すべき受信側の電話番号を、ファクシミリ装置10に対して要求し、ファクシミリ装置10から受信側の電話番号を受信すると、該電話番号とメールサーバ3のドメイン名とからなる発信情報、例えば、「0422××1000@メールサーバドメイン名」を生成する。また、ファックスサーバ12は、ファクシミリ装置10から受信したファックス画像をtiff形式の画像に変換し、該画像を添付したMIME形式のメールを生成する。また、ファックスサーバ12は、ITU−T T.37の勧告による通信手順に従って、IP網2を介して、上記発信情報とともに、上記画像が添付されたメールをメールサーバ4に送信する。
メールサーバ4では、上述した第1実施形態と同様に、ファックスサーバ12からのメールを受信すると、データベース3−2を参照し、発信情報に付加されている電話番号に従って、発信情報のメールサーバドメイン名を、受信側の宅内終端装置4のIPアドレスに変換し、受信したメールを、変換したIPアドレスからなる転送先差アドレスで示される宅内終端装置4に転送する。
次に、図7は、本第2実施形態によるファックスサーバの構成を示すブロック図である。ファックスサーバ12は、受信部12−1、アドレス生成部12−2、メール生成部12−3および送信部12−4からなる。受信部12−1は、公衆網11を介して、ファクシミリ装置10からのファックス画像を、ITU−T T.30の勧告による通信手順に従って受信する。
アドレス生成部11−2は、ファクシミリ装置10からの受信側の電話番号と、メールサーバのドメイン名とからからなる発信情報、例えば、「0422××1000@メールサーバドメイン名」を生成する。メール生成部12−3は、ファクシミリ装置10からのファックス画像をtiff形式の画像に変換し、該画像を添付したMIME形式のメールを生成する。送信部12−4は、IP網2を介して、ITU−T T.37の勧告による通信手順に従ってメールサーバ4に上記発信情報に従って、ファックス画像が添付されたメールを送信する。
B−2.第2実施形態の動作
次に、上述した第2実施形態の動作について説明する。図8は、本第2実施形態によるファクシミリ通信システムの動作を説明するためのタイミングチャートである。まず、ファクシミリ装置10において、原稿などをスキャニングして画像データ(ファックス画像)を読み込み、ファックスサーバ12に対して発信する(S20)。ファックスサーバ12では、記ファクシミリ装置10からの着信があると、ファックス画像を送信すべき受信側の電話番号を、ファクシミリ装置10に対して要求する(S21)。
次に、上述した第2実施形態の動作について説明する。図8は、本第2実施形態によるファクシミリ通信システムの動作を説明するためのタイミングチャートである。まず、ファクシミリ装置10において、原稿などをスキャニングして画像データ(ファックス画像)を読み込み、ファックスサーバ12に対して発信する(S20)。ファックスサーバ12では、記ファクシミリ装置10からの着信があると、ファックス画像を送信すべき受信側の電話番号を、ファクシミリ装置10に対して要求する(S21)。
ファクシミリ装置10では、ファックスサーバ12からの要求に応じて、ファックス画像の送信先である受信側の電話番号を入力し(S22)、該電話番号とともに、ファックス画像を、ファックスサーバ12に送信する(S23)。ファックスサーバ12では、受信部12−1により、公衆網11を介して、ファクシミリ装置10からのファックス画像を受信すると、アドレス生成部12−2により、送信先(受信側)の電話番号とメールサーバ3のドメイン名とからなる発信情報を生成し、メール生成部12−3により、ファックス画像をtiff形式の画像に変換し、該画像を添付したMIME形式のメールを生成する(S24)。そして、送信部12−4により、上記ファックス画像が添付されたメールを、上記発信情報に従って、IP網2を介してメールサーバ3にSMTPにより送信する(S25)。
メールサーバ3では、受信部3−1により、IP網2を介して、ファックスサーバ12からのファックス画像を受信し、アドレス変換部3−3により、データベース3−2を参照し、ファックスサーバ12からの発信情報に従って、発信情報に付加されている電話番号を、受信側の宅内終端装置4のIPアドレスに変換する(S26)。次に、メールサーバ3では、送信部3−4により、受信部3−1により受信されたメールを、上記変換された転送先アドレスで示される宅内終端装置4に転送する(S27)。
宅内終端装置4では、受信部4−1により、メールサーバ3から転送される画像データが添付されたメールを受信すると、受信したメールに添付されている画像データ(もしくはメール自体)をメール画像記憶部4−2に記憶する(S28)。次に、宅内終端装置4では、メール受信報知部4−3により、上記メールサーバ3からのメールを受信すると、ランプ、LEDなどを点灯(点滅)して、画像データが添付されたメールを受信したことを報知する(S29)。
このように、メールサーバ3から宅内終端装置4にファックス画像を添付したメールを転送することで、タイムラグなしに、ファックス画像を宅内終端装置4にリアルタイムで直接送達することができる。また、宅内終端装置4のランプ、LEDなどを点灯(点滅)させることで、ファックスを受信したことをユーザに即時に知らせることができる。
また、当該宅内終端装置4にパーソナルコンピュータ5などの外部端末が接続されている場合には、メール受信通知部4−4により、該外部端末に、画像データが添付されたメールを受信したことを、音声、映像(アイコンなどを含む)により通知する(S30)。そして、ユーザにより、パーソナルコンピュータ5や、アナログファクシミリ装置6などの外部端末から閲覧(出力)要求があると(S31)、メール画像記憶部4−2に記憶されている、メール自体もしくはメールに添付されている画像データを、パーソナルコンピュータ5や、アナログファクシミリ装置6などの外部端末に送信する(S32)。
上述した第1実施形態、第2実施形態によれば、受信側の電話番号と宅内終端装置のIPアドレスとを変換するようにしたので、送信者は、送りたい電話番号に容易にファックス送信することができ、受信者は、即時にファックス受信することできる。また、高価なIPファクシミリ装置を導入することなく、通常のファクシミリ装置で出力することができる。さらに、パーソナルコンピュータで容易に閲覧可能とすることで、重要と思われるものだけを印刷すればよく、印刷用紙を節約することができる。また、IP網を利用することで、通信料が不要となり、必要最小限のコストでファクシミリ通信を行うことができる。
1 IPファクシミリ装置
2 IP網
3 メールサーバ
3−1 受信部(受信手段、第1の受信手段)
3−2 データベース(記憶手段)
3−3 アドレス変換部(アドレス変換手段)
3−4 送信部(送信手段)
4 宅内終端装置
4−1 受信部(受信手段、第2の受信手段)
4−2 メール画像記憶部(蓄積手段)
4−3 メール受信報知部(報知手段)
4−4 メール受信通知部(通知手段)
4−5 メール画像送信部(ファックス画像提示手段)
5 パーソナルコンピュータ
6 ファクシミリ装置
10 ファクシミリ装置
11 公衆網
12 ファックスサーバ
12−1 受信部(第3の受信手段)
12−2 アドレス生成部
12−3 メール生成部(メール生成手段)
12−4 送信部(送信手段)
2 IP網
3 メールサーバ
3−1 受信部(受信手段、第1の受信手段)
3−2 データベース(記憶手段)
3−3 アドレス変換部(アドレス変換手段)
3−4 送信部(送信手段)
4 宅内終端装置
4−1 受信部(受信手段、第2の受信手段)
4−2 メール画像記憶部(蓄積手段)
4−3 メール受信報知部(報知手段)
4−4 メール受信通知部(通知手段)
4−5 メール画像送信部(ファックス画像提示手段)
5 パーソナルコンピュータ
6 ファクシミリ装置
10 ファクシミリ装置
11 公衆網
12 ファックスサーバ
12−1 受信部(第3の受信手段)
12−2 アドレス生成部
12−3 メール生成部(メール生成手段)
12−4 送信部(送信手段)
Claims (4)
- IP網に接続される端末装置に付与される電話番号と該端末装置に付与されるIPアドレスとを対応付けて記憶する記憶手段と、
自端末に付与されるIPアドレスを送信先とし、ファクス画像が添付され、前記ファックス画像の送信先電話番号を含むメールを、前記IP網を介して受信する受信手段と、
前記記憶手段に記憶される対応情報に基づいて、前記受信手段が受信するメールに含まれる送信先電話番号に対応するIPアドレスを読み出し、前記メールの送信先のIPアドレスを、前記読み出したIPアドレスに変換するアドレス変換手段と、
前記アドレス変換手段によって送信先のIPアドレスが変換され、前記ファックス画像が添付されたメールを前記IP網に送信する送信手段と
を具備することを特徴とするメールサーバ装置。 - IP網を介して送信されるファックス画像が添付されたメールを受信する受信手段と、
前記受信手段によって受信された、前記ファックス画像が添付されたメールを蓄積する蓄積手段と、
前記受信手段によって、前記ファックス画像が添付されたメールが受信された旨を報知する報知手段と
を具備することを特徴とする宅内終端端末。 - IP網に接続される端末装置に付与される電話番号と該端末装置に付与されるIPアドレスとを対応付けて記憶する記憶手段と、
自端末に付与されるIPアドレスを送信先とし、ファクス画像が添付され、前記ファックス画像の送信先電話番号を含むメールを、前記IP網を介して受信する第1の受信手段と、
前記記憶手段に記憶される対応情報に基づいて、前記受信手段が受信するメールに含まれる送信先電話番号に対応するIPアドレスを読み出し、前記メールの送信先のIPアドレスを、前記読み出したIPアドレスに変換するアドレス変換手段と、
前記アドレス変換手段によって送信先のIPアドレスが変換され、前記ファックス画像が添付されたメールを前記IP網に送信する第1の送信手段とからなるメールサーバ装置と、
前記メールサーバ装置のメール送信手段から送信される、前記ファックス画像が添付されたメールを受信する第2の受信手段と、
前記第2の受信手段によって受信された、前記ファックス画像が添付されたメールを蓄積する蓄積手段と、
前記第2の受信手段によって、ファックス画像が添付されたメールが受信された旨を報知する報知手段とからなる宅内終端端末と
を具備することを特徴とするファクシミリ通信システム。 - 公衆網を介して送信されるファックス画像を受信する第3の受信手段と、
前記第3の受信手段によって受信されたファックス画像を添付したメールを生成するメール生成手段と、
前記メール生成手段によって生成されたメールを、前記IP網を介して、前記メールサーバ装置に送信する第2の送信手段とからなるファックスサーバ装置を具備することを特徴とする請求項3記載のファクシミリ通信システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006132494A JP2007306297A (ja) | 2006-05-11 | 2006-05-11 | メールサーバ装置、宅内終端装置、およびファクシミリ通信システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006132494A JP2007306297A (ja) | 2006-05-11 | 2006-05-11 | メールサーバ装置、宅内終端装置、およびファクシミリ通信システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007306297A true JP2007306297A (ja) | 2007-11-22 |
Family
ID=38839862
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006132494A Pending JP2007306297A (ja) | 2006-05-11 | 2006-05-11 | メールサーバ装置、宅内終端装置、およびファクシミリ通信システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007306297A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011205456A (ja) * | 2010-03-26 | 2011-10-13 | Fuji Xerox Co Ltd | 通信端末装置及びプログラム |
JP2012216892A (ja) * | 2011-03-31 | 2012-11-08 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | データ送受信システム |
-
2006
- 2006-05-11 JP JP2006132494A patent/JP2007306297A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011205456A (ja) * | 2010-03-26 | 2011-10-13 | Fuji Xerox Co Ltd | 通信端末装置及びプログラム |
US9219843B2 (en) | 2010-03-26 | 2015-12-22 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Communication terminal and computer readable medium |
JP2012216892A (ja) * | 2011-03-31 | 2012-11-08 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | データ送受信システム |
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