JP2007306144A - 送信装置及びその送信方法、プログラム、並びに記憶媒体 - Google Patents

送信装置及びその送信方法、プログラム、並びに記憶媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】同一のデータを、性質の異なるUDP/IPとTCP/IPを用いて伝送するような場合において、効率的に伝送帯域を使用することが可能になるデータ通信装置を提供する。
【解決手段】ストリームデータをパケット化してネットワーク上へ送出する送信アプリケーションを含む送信機器と、UDP/IPを用いたパケットを受信する第1の受信アプリケーション、及びTCP/IPを用いたパケットを受信する第2の受信アプリケーションを含む受信機器とを備えたデータ通信装置である。そして、送信機器が前記第1の受信アプリケーションと前記第2の受信アプリケーションに対して同時にストリームデータを送信するときに、送信するストリームデータを前記TCP/IPを用いた上に、UDP/IPでカプセリングしたパケットをネットワーク上へ送出する。
【選択図】図5

Description

本発明は、パケット化した画像や音声情報などのストリームデータをネットワークを介して送信する送信装置及びその送信方法、前記送信方法を実行するためのプログラム、並びに前記プログラムを記憶した記憶媒体に関する。
インターネット・プロトコル(IP)を用いた通信方式では、一般的にRFC793で知られているTCP(Transmission Control Protocol)とRFC768で知られているUDP(User Datagram Protocol)という2つの通信プロトコルが用いられている(例えば特許文献1参照)。この通信プロトコルは、通常、IP層の上で使用され、IP層と密接に協調して動作するプロトコルであるので、TCP/IP、UDP/IPと呼称されることが一般的である。
TCP/IPは、コネクション指向のプロトコルである。即ち、クライアントとサーバ間で接続を確立した後にデータ通信を行い、シーケンス番号に基づき伝送誤りが生じた場合に再送を行いながら通信するプロトコルである。したがって、エラーフリーで伝送することが可能である。一方、UDP/IPは、コネクションレスのプロトコルである。即ち、効率よくデータを転送することを目的とする場合に用いられ、再送手続きなどは定義されていない、オーバーヘッドの小さなプロトコルである。音声や画像などのマルチメディアデータをリアルタイムで伝送する場合はUDP/IPを用い、非リアルタイムで伝送する場合はエラーフリーであることが望ましいことからTCP/IPで伝送する場合が一般的である。
特開2004−80145号公報
しかしながら、上記従来例に見られるデータ通信システムでは、TCP/IPとUDP/IP2つのプロトコルに関して同一のデータ内容を通信するために2倍の帯域が必要になる、という問題点があった。
即ち、例えば、ビデオデータをリアルタイムに監視しながら記録する際に、モニタ上のリアルタイム画像表示に関しては遅延を最小限にするUDP/IPを用いて伝送し、記録に残す情報に関してはエラーフリーが望ましいことからTCP/IPを用いて伝送するケースがある。このようなケースでは、それぞれの情報を別のコネクションで伝送するため、情報源の2倍の帯域が必要となっていた。
本発明は上記従来の問題点に鑑み、同一のデータを、性質の異なるUDP/IPとTCP/IPを用いて伝送するような場合において、効率的に伝送帯域を使用することができる送信装置及びその送信方法、プログラム、並びに記憶媒体を提供することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するため、ストリームデータをパケット化して受信機器に送信する送信装置であって、データ到達時間優先型のプロトコルおよびデータ確度優先型のプロトコルを用いて同一のストリームデータを送信するときに、送信するストリームデータを前記データ確度優先型のプロトコルを用いた上に、データ到達時間優先型のプロトコルでカプセリングしたパケットを送信する送信手段を有することを特徴とする。
また、ストリームデータをパケット化して受信機器に送信する送信装置の送信方法であって、データ到達時間優先型のプロトコルおよびデータ確度優先型のプロトコルを用いて同一のストリームデータを送信するときに、送信するストリームデータを前記データ確度優先型のプロトコルを用いた上に、データ到達時間優先型のプロトコルでカプセリングしたパケットを送信することを特徴とする。
また、ストリームデータをパケット化して受信機器に送信する送信装置の送信方法を実行するためのコンピュータが実行可能なプログラムであって、データ到達時間優先型のプロトコルおよびデータ確度優先型のプロトコルを用いて同一のストリームデータを送信するときに、送信するストリームデータを前記データ確度優先型のプロトコルを用いた上に、データ到達時間優先型のプロトコルでカプセリングしたパケットを送信する処理を実行することを特徴とする。
本発明によれば、同一のデータを、性質の異なる通信プロトコルを用いて伝送するような場合において、従来、2度に分割して送るデータを一度のパケットで送信することができ、効率的に伝送帯域を使用することが可能になる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
[第1の実施の形態]
<システム構成>
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るデータ通信システムの構成例を示すブロック図である。
このデータ通信システムは、受信装置であるステーションAと、送信装置であるステーションBとが、それぞれ伝送路113をメディアとするネットワークに接続されている。そして、これらのステーション間において、データ到達時間優先型のプロトコル(UDP/IP)とデータ確度優先型のプロトコル(TCP/IP)とを用いてストリームデータの通信が実行されるものとする。
ステーションAは、録画装置であるビデオレコーダ104とその録画アプリケーションである記録アプリケーション処理装置106と、受像装置であるモニタ103とその受像アプリケーション処理装置である表示アプリケーション処理装置105を含む。また、ステーションBは、撮像装置101とその撮像アプリケーション処理装置であるカメラアプリケーション処理装置102を含む。
より詳しく説明すると、ステーションAにおいて、モニタ103はリアルタイムで通信相手の撮像装置101によって得られた画像情報(ストリームデータ)を表示する。さらに、ビデオレコーダ104は、通信相手の撮像装置の画像情報を記録する。ステーションBにおいて、撮像装置101は撮像素子を用いて撮像した画像をデジタル変換してアプリケーション処理装置に渡す。また、カメラアプリケーション処理装置102は、デジタル化した画像データに対して、ユーザーインタフェースを通じて、通信相手先の指定、撮像装置の制御及びトランスポート層の制御等を行う。
また、図1中の105はモニタ103及びUDP層の制御を行う表示アプリケーション処理装置である。106はビデオレコーダ104及びTCP層の制御を行う記録アプリケーション処理装置である。107AはUDP層の生成及び解析を行うUDPプロトコル装置であり、108AはTCP層の生成及び解析を行うTCPプロトコル装置である。109Aはプロトコル装置107A及び108Aの出力を受けてTCPパケットをUDPでカプセリングするUDP−TCPプロトコル装置である。110AはIP層の生成及び解析を行うIPプロトコル装置であり、111Aはイーサネット(登録商標)フレームを生成及び解析するMAC装置であり、112Aは物理層への変復調を行うPHY装置である。これら107A〜112Aの装置と同じ機能を有する装置107B〜112BがステーションB設けられている。
<システムの通信手順>
次に、上記構成のデータ通信システムの通信手順について、図2及び図3を参照して説明する。
図2は、図1の構成のステーションA,Bの通信手順を示すシーケンス図であり、図3は、本実施の形態に係る受信装置であるステーションAのパケットからなるストリームデータの受信処理を示すフローチャートである。
図2において、最初に、ステーションBにおいて、撮像装置101が撮像した画像情報(ストリームデータ)をステーションAへUDP/IPを用いて送信すべく、ポート番号及びIPアドレスなどの送信指示を撮像アプリケーション処理装置102に与える。この送信指示情報はステーションAから与えられるものとする。すると、撮像装置101が生成したストリームデータは、撮像アプリケーション処理装置102へ送られ、指示されたポート番号及びIPアドレスなどと共に前記生成した情報がUDPプロトコル装置107Bへ送られる(図2のS401)。
送信時、UDPプロトコル装置107BにおいてはUDPヘッダの生成が行われる。撮像アプリケーション処理装置102からはUDPのポート番号が指定されているため、生成されたUDPパケットは続いてIPプロトコル装置110Bへ送られる。そして、IPヘッダが付与され、図4に示すようなフォーマットを持つUDP/IPのパケットが生成される。このとき、「Source IP Address」にはステーションAの「IP Address」が記され、「Destination IP Address」にはステーションBの「IP Address」が記されている。MAC装置111BにおいてさらにUDP/IPのパケットにEtherヘッダ(不図示)が付けられ、PHY装置112Bによる変調の後、伝送路113へ出力される。
一方、ステーションAで受信されたストリームデータであるパケットは、PHY装置112A及びMAC装置111Aで、復調及びMAC層におけるEtherヘッダの除去が行われる。そして、IPプロトコル装置110Aは、IP層において「Destination IP Address」が自ステーションであることを確認する。さらに、IPプロトコル装置110Aは、IPヘッダのプロトコル・フィールドに書き込まれているプロトコル種別によりUDP以外のプロトコルが稼働しているかを判断する(図3のS701)。例えばTCPが稼動していればTCPプロトコル装置108AによってTCP層の処理が行われる(S707)。UDPが稼動していればUDPプロトコル装置107AによるUDP層の処理及びUDP−TCPプロトコル装置109AによるUDP−TCP層の処理が行われる。このとき、ステーションA宛のポート番号がUDPで定義されているUDPパケットであればUDPプロトコル装置A107がUDP層における処理を行う(S708)。一方、UDP−TCPで定義されているポート番号であればUDP−TCPプロトコル装置109AがUDP−TCP層における処理を行う(S703)。
UDPプロトコル装置107Aは、パケットのUDPヘッダを除去し、表示アプリケーション装置105に、ヘッダが取り除かれたデータを送り込む。これによって、撮像装置101で生成したストリームデータがモニタ103へ送られる(S402)。一方、UDP−TCPのポートが指定されている場合は、UDP−TCPプロトコル装置109AによってUDPパケットとTCPパケットとの2つのパケットに分解される(S703)。そして、UDP−TCPプロトコル装置109AによってUDPパケットについてはUDPパケット長及びチェックサムが再調整されることでヘッダが再構築される(S704)。そして、UDP−TCPプロトコル装置109Aは、ペイロードを付与してUDPパケットとし(S705)、そのUDPパケットをUDPプロトコル装置107Aへ送る。さらに、UDP−TCPプロトコル装置109Aは、TCPヘッダとペイロードによりTCPパケットを再構築し(S706)、そのTCPパケットをTCPプロトコル装置108Aへ送る。
このように1つのUDP−TCPパケットが2つのポートに分解され、各プロトコル処理層へ送られ、各アプリケーションの処理が行われる。
<各プロトコル処理におけるステーションA、Bの詳細な動作>
次に、TCP/IP、UDP/IP、UDP−TCP/IPの各プロトコル処理におけるステーションA、Bの詳細な動作について説明する。
画像情報(ストリームデータ)がUDP/IPを用いてステーションBからAに転送されている状態で、TCPプロトコル装置108Bから接続要求が生じたとする(S403)。すると、ステーションA、B間でコネクションを確立するために、いわゆるスリーウェイハンドシェイクが行われる。スリーウェイハンドシェイクの手順は、次のようになる。
(1)S403:ステーションBからSYNフラグに“1”を立てたTCPパケット(以降、SYNパケット)を送出する。
(2)S404:ステーションAがSYNパケットを受信したことによる返答として、S405:ステーションBに対してSYNフラグとACKフラグを立てたTCPパケット(以降、SYN−ACKパケット)を送信する。
(3)S406、S407:SYN−ACKパケットの受信に対してステーションBからステーションAにACKフラグを立てたTCPパケット(以降ACKパケット)を送出する。
以上のステップによりステーションA、B間のコネクションが確立される(S408)。TCPによるコネクションの確立はステーションA、Bの各アプリケーション処理装置にも通知されることにより、それまでUDP/IPのみで行っていた画像情報(ストリームデータ)の送信をTCP/IPにおいても開始される(S413)。
続いて、同一のストリームデータをTCP/IPとUDP/IPで送信する場合の動作を図5を参照して説明する。
図5は、同一のストリームデータをTCP/IPとUDP/IPで送信する場合の動作を示す送信装置であるステーションBの動作処理フローチャートである。
先のS408においては、スリーウェイハンドシェイクが確立され、TCPにおけるコネクションが成立した状態となる。この状態で、カメラアプリケーション処理装置102がUDP/IP及びTCP/IPの送信をUDPプロトコル装置107BおよびTCPプロトコル装置108Bに要求したとする(S409)。すると、UDPプロトコル装置107B及びTCPプロトコル装置108Bで作成された各パケットは、ポート番号としてUDP−TCPを示すユニークな値が付与されて、UDP−TCPプロトコル装置109Bへ送られる。
S603、S605において、UDP−TCPプロトコル装置109Bは、TCPプロトコル装置108Bで生成されたパケットが最新且つ送信可能かどうかを判断する。TCPプロトコル装置108Bで生成されたパケットが最新且つ送信可能でなければ、UDPプロトコル装置で生成されたパケットをIPプロトコル装置110Bに出力し、UDP/IPで送信を行う(S604)。UDP−TCPプロトコル装置109Bを介して送信できなかったデータグラムは、TCP/IPでは送信できなかったので、そのデータはTCPプロトコル装置108Bが有するメモリに蓄積され、キューイングされる(S608)。そして、TCP/IPによるコネクションが送信可能になった時点で、キューイングされたデータの送信が行われる(S609)。
一方、S603,S605において、TCPプロトコル装置108Bで生成されたパケットが送信可能であると判断された場合、UDP−TCPプロトコル装置109Bは、当該パケットをUDP−TCPパケットとして再構築する。UDP−TCPパケットのフォーマットを図6に示す。図6に示すように、UDP−TCPのパケットはTCPパケットをUDPヘッダでカプセリングした構造となっている。UDPパケットとしては新たにデータグラムにTCPヘッダを内包したことになるので、UDP−TCPプロトコル装置109Bは、チェックサム及びUDPデータ長の再計算を行い、ヘッダを再構築する(S606)。そして、IPプロトコル装置110Bは、IPヘッダを付与してUDP−TCP/IPパケットを送出する(S607)。
このように伝送路113へ送出されたUDP−TCPパケットは、受信装置であるステーションAにおいてはIPヘッダの解析の結果ではUDPパケット若しくはUDP−TCPパケットであることしか認識されない状態である。そのため、IPヘッダを除いたパケットは、IPプロトコル装置110Aを介してUDP−TCPプロトコル装置109AとUDPプロトコル装置107Aへ送信される。UDP−TCPパケットは予め決められたポート番号を有しているため、UDPプロトコル装置107Aへ送られたUDP−TCPパケットは破棄される。
UDP−TCPプロトコル装置109Aへ送られたUDP−TCPパケットはUDPヘッダとTCPヘッダのポート番号を解析し、UDP−TCPパケットであることを確認し、UDPパケットとTCPパケットを再構築する。TCPパケットの再構築において、UDP−TCPプロトコル装置109Aは、UDP−TCPパケットからUDPヘッダを取り除き、TCPパケットとした上でTCPプロトコル装置108Aへ送られる(図2のS411)。UDPパケットの再構築において、UDP−TCPプロトコル装置109Aは、TCPヘッダを取り除き、チェックサムとUDPデータ長を変更して新たなUDPヘッダを作成する。そして、UDPプロトコル装置107Aへ送られる(S410)。
TCPプロトコル装置108Aは、受信確認のために送信装置であるステーションBへACKパケットを送出し、ステーションBはACKパケットの受信をもって一連の送信が終了する。以降、送信データが生じる都度、UDPパケットとTCPパケットをUDP−TCPパケットとして送信することで、データの送信帯域が半分となる。
次に、伝送誤りなどのために再送などの不具合における動作について、図7を参照して説明する。
図7は、UDP−TCPパケットの再送が生じた場合のシーケンス図である。
まず、S901においてUDP−TCPパケットを送出し、そのTCPパケットに対するACKパケットも到着している。すなわち、問題なくストリームデータの送信が行われている状態である。次にUDP−TCPパケットがネットワーク上の問題によりステーションAに届く前に紛失したとする(S902)。
次に、送信したUDP−TCPパケットが受信装置であるステーションAに届く。すると、TCPプロトコル装置108Aは、TCPヘッダ中の「Sequence Number」が不連続であるためにパケットが不連続に到着したことを知る(S903)。すると、ステーションAは、直ちにACKパケットを送信し、ステーションBに紛失パケットがあったことを通知する(S904)。そして、ステーションBは、直ちにTCP/IPによる紛失パケットの再送を行う(S905)。
S906では、カメラアプリケーション処理装置102からストリームデータの送出が指示された際、TCP/IPでは送信できない場合がある。その場合、ストリームデータはUDP/IPで送信される(S906)。ステーションBは、再送が完了し、ACKパケットの受信まで確認すると(S907)、次のデータ送出指示(S908)では、再びUDP−TCPパケットとして送出することが可能となる。
ネットワークやステーションの何らかの状態によりACKパケットが送信されない状態が続いた場合にもTCPパケットの送信が抑制される。この場合、UDP−TCPではなくUDPパケットとしてストリームデータが送信される。この処理のシーケンスを図8に示す。図8は、UDP−TCPによるTCP輻輳制御が動作した場合のシーケンス図である。
図8において、S1001では、ステーションBは、ACKパケットを受信していないため、UDPパケットとしてストリームデータの送信が行われる。また、S1002では、ACKパケットの受信に応じてTCP/IPによるストリームデータの送信がステーションBにより行われる。S1003では、ステーションBは、ACKパケットの受信により、TCPパケットの未送信分についての送信が完了したのを確認する。そして、S1004では、UDP−TCPを用いて送信する。
<第1の実施の形態の利点>
本実施の形態によれば、送信装置であるステーションBではTCPをUDPでカプセリングして伝送し、受信装置であるステーションAでは、それぞれの目的に合致したソケットに分配する分配部ブロックを設けるようにした。即ち、UDP−TCP/IPの通信を行うのに先立ち、まずTCP/IPにおけるコネクションをステーションAとステーションBの間で確立させる。ステーションBにおいて、同一のストリームデータをUDP/IPとTCP/IPで送る場合はそれぞれのプロトコルに対応するパケット情報をUDP−TCPプロトコル装置109Bに送る。そして、UDP−TCPプロトコル装置109Bは、TCPパケットをUDPパケットでカプセリングして伝送する。ステーションAでは、UDP−TCP分配部となるUDP−TCPプロトコル装置109Aでそれぞれのプロトコル装置107A,108Aへ送り、アプリケーション処理装置に出力する105,106に出力する。TCP/IPのみで必要なACKパケットの送信と再送はUDP/IPでは必要ないため、通常のTCP/IPパケットを用いて送受信される。また、TCP/IPの帯域制御のために送信側でTCPの送信が制限された場合はUDP/IPのみで送信される。
このように、性質の異なるUDP/IPとTCP/IPを用いて同一のストリームデータを伝送するような場合において、TCPをUDPでカプセリングしたUDP−TCPというパケット形式を定義、処理するようにする。これにより、従来、2度に分割して送るデータを一度のUDP−TCPパケットで送信することができ、効率的に伝送帯域を使用することが可能となる。また、最小限のトラヒックでデータ通信を行いつつ、従来プロトコルとの互換性も維持することができる。
[第2の実施の形態]
図9は、本発明の第2の実施の形態に係るデータ通信装置を含むデータ通信システムの構成例を示すブロック図である。
このデータ通信システムは、記録アプリケーション処理装置106を含むステーションAと、表示アプリケーション処理装置105を含むステーションBと、撮像アプリケーション処理装置102を含むステーションCとが、それぞれ伝送路113をメディアとするネットワークに接続されている。
第1の実施の形態と同様に作用させるためには、ステーションCの撮像アプリケーション処理装置102で生成し送出されたパケットは、ステーションAでエラーフリーで記録しながら、ステーションBでモニタ103上に撮像画像を表示する必要がある。そのため、通常のUDP−TCPパケットではこれらに同時へ送信することはできない。
そこで、マルチキャストを用いることで複数の宛先に同時へ送信する。マルチキャストは、クラスDと呼ばれるIPアドレスを用い、UDPパケットの送受信のみが許可される。クラスDのIPアドレスは、図10に示すように先頭ビットが1101・・・で始まるIPアドレスであり、10進表示で224、0、0、0〜239、255、255、255の範囲にあるIPアドレスのことである。これらのクラスDに属するステーションの集合はホスト・グループと呼ばれ、複数のネットワークに分散して配置することが可能である。そして、各ステーションに自分を示すIPアドレスの他にクラスDのIPアドレスを取得してあるホスト・グループのメンバーに所属したり、メンバーから抜けたりすることが可能である。このようなマルチキャストのホスト・グループを管理するプロトコルには、IGMP(インターネット・グループ・マネジメント・プロトコル)が用いられる。
このプロトコルを用いることで、マルチキャスト・データグラムのクライアントが判明するため、このプロトコルを、ステーションでは所属するホスト・グループのデータグラムであるかどうかという判断に使用し、ルータではルーティングする際のインタフェースを判断するのに使用する。必要なインタフェースにのみ転送することで、不必要なトラヒックを削減することができる。
マルチキャストを送信する側は、取得したクラスDのIPアドレス(ホスト・グループ)に対してUDP/IPを用いて送信することで特定のホスト・グループにメッセージを送信することができる。また、受信側は、ホストグループに参加することでマルチキャストデータグラムを受け取ることができ、脱退することでホスト・グループから抜けることもできる。
IGMPではメンバシップクエリーという、ルータがそのネットワークにマルチキャストメンバーを問い合わせるメッセージを出力し、それに対してメンバシップレポートをホストがホスト・グループに参加・脱退するメッセージを出力することができる。
これらのメンバシップクエリーとメンバシップレポートを用いてマルチキャストを制御するルータは、マルチキャストに参加しているステーションのホスト・グループを保持し、管理する。このクラスDのマルチキャストアドレスを用いてUDP−TCPを転送する場合、UDP/IPのホストはマルチキャストを用いて複数台の参加が許可されるが、UDP/IPを用いるホストはコネクションを確立するため、一台のみの参加が許可される。
そのため、図11のUDP−TCPパケットのフォーマットのように、TCP/IPをUDP/IPでカプセリングすることで、特定のユニキャストIPアドレスに対するTCPのコネクションを確立し、複数のTCP/IPクライアントが参加できない構成となっている。これは、エラー再送型の通信を複数のコネクションに渡って許可すると、伝送路の状態が悪化した場合に再送が多くなり、輻輳が起こりやすいネットワークになってしまうことを防ぐためである。
以上のように構成することで、1つの撮像アプリケーション102を含むステーションCから1つの記録アプリケーションを含むステーションAと、複数の表示アプリケーションを含むステーションBに対して同時へ送信することが可能となる。
なお、本発明の目的は、実施形態の機能を実現するプログラムコードを記録した記憶媒体を装置であるステーションA,Bに供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータが前記プログラムコードを読み出して実行することによっても達成される。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード及び該プログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RWを用いることができる。また、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等も用いることができる。又は、プログラムコードをネットワークを介してダウンロードしても良い。
また、本発明は、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上記実施の形態の機能が実現されるだけでなく、次のような場合も含まれる。即ち、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
更に、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、機能拡張ユニットに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ユニットのCPU等が実際の処理を行い、その処理によって前述の実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
この場合、上記プログラムは、該プログラムを記憶した記憶媒体から直接、又はインターネット、商用ネットワーク、若しくはローカルエリアネットワーク等に接続された不図示の他のコンピュータやデータベース等からダウンロードすることにより供給される。
第1の実施の形態に係るデータ通信装置を含むデータ通信システムの構成例を示すブロック図である。 図1の構成のデータ通信システムの通信手順を示すシーケンス図である。 パケット受信処理を示すフローチャートである。 UDP/IPのパケットのフォーマット図である。 同一のデータをTCP/IPとUDP/IPで送信する場合の動作を示すフローチャートである。 UDP−TCPパケットのフォーマット図である。 UDP−TCPによるパケット再送が生じた場合のシーケンス図である。 UDP−TCPによるTCP輻輳制御が動作した場合のシーケンス図である。 第2の実施の形態に係るデータ通信装置を含むデータ通信システムの構成例を示すブロック図である。 IGMPメッセージのフォーマット図である。 マルチキャストを用いたUDP−TCPパケットフォーマットである。
符号の説明
101 撮像装置
102 カメラアプリケーション
103 モニタ
104 ビデオレコーダ
105 表示アプリケーション
106 記録アプリケーション
107 UDPプロトコル装置
108 TCPプロトコル装置
109 UDP−TCPプロトコル装置
110 IPプロトコル装置
111 MAC装置
112 PHY装置
113 伝送路

Claims (7)

  1. ストリームデータをパケット化して受信機器に送信する送信装置であって、
    データ到達時間優先型のプロトコルおよびデータ確度優先型のプロトコルを用いて同一のストリームデータを送信するときに、送信するストリームデータを前記データ確度優先型のプロトコルを用いた上に、データ到達時間優先型のプロトコルでカプセリングしたパケットを送信する送信手段を有することを特徴とする送信装置。
  2. 前記カプセリングしたパケットとは、TCPパケットをUDP/IPでカプセリングしたパケットであることを特徴とする請求項1に記載の送信装置。
  3. 前記データ到達時間優先型のプロトコルとはUDP/IPの通信プロトコルであることを特徴とする請求項1または2の何れかに記載の送信装置。
  4. 前記データ確度優先型のプロトコルとはTCP/IPの通信プロトコルであることを特徴とする請求項1または2の何れかに記載の送信装置。
  5. ストリームデータをパケット化して受信機器に送信する送信装置の送信方法であって、
    データ到達時間優先型のプロトコルおよびデータ確度優先型のプロトコルを用いて同一のストリームデータを送信するときに、送信するストリームデータを前記データ確度優先型のプロトコルを用いた上に、データ到達時間優先型のプロトコルでカプセリングしたパケットを送信することを特徴とする送信装置の送信方法。
  6. ストリームデータをパケット化して受信機器に送信する送信装置の送信方法を実行するためのコンピュータが実行可能なプログラムであって、
    データ到達時間優先型のプロトコルおよびデータ確度優先型のプロトコルを用いて同一のストリームデータを送信するときに、送信するストリームデータを前記データ確度優先型のプロトコルを用いた上に、データ到達時間優先型のプロトコルでカプセリングしたパケットを送信する処理を実行することを特徴とするプログラム。
  7. 請求項6のプログラムを記憶したコンピュータ読み出し可能な記憶媒体。
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JP2005260715A (ja) * 2004-03-12 2005-09-22 Ntt Communications Kk パケットのnat透過機能を有する端末装置及びそのプログラム

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