JP2007305320A - 電池モジュールにおける拘束バンドの拘束力検査方法 - Google Patents

電池モジュールにおける拘束バンドの拘束力検査方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2007305320A
JP2007305320A JP2006129784A JP2006129784A JP2007305320A JP 2007305320 A JP2007305320 A JP 2007305320A JP 2006129784 A JP2006129784 A JP 2006129784A JP 2006129784 A JP2006129784 A JP 2006129784A JP 2007305320 A JP2007305320 A JP 2007305320A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
band
restraint
vibration
restraining
force
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2006129784A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidekazu Kato
秀和 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2006129784A priority Critical patent/JP2007305320A/ja
Publication of JP2007305320A publication Critical patent/JP2007305320A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Battery Mounting, Suspending (AREA)

Abstract

【課題】特別な付加部品を組み込むことなく非破壊により拘束バンドの拘束力の良否を適正に確認すること。
【解決手段】電池モジュールは、複数の電池セル6を積層してなる積層体3(4)と、積層体3(4)を積層方向へ加圧しながら積層体3(4)の外周を拘束する拘束バンド5とを備える。拘束バンド5の拘束力を検査するには、先ず、加振測定工程で、アクチュエータ駆動装置22によりハンマリングアクチュエータ21を駆動させ、そのハンマ21aにより拘束バンド5を叩くことで拘束バンド5に振動を与える。併せて、拘束バンド5の振動波形を振動ピックアップ23により測定する。その後、判定工程で、測定された振動波形に基づいて拘束バンド5の拘束力を周波数分析装置24により判定する。
【選択図】 図2

Description

この発明は、複数の電池セルを積層した積層体を拘束バンドにより拘束してなる電池モジュールに係り、その拘束バンドの拘束力を検査する電池モジュールにおける拘束バンドの拘束力検査方法に関する。
従来より、例えば、電気自動車では、モータを駆動させる電源として、二次電池が使用されている。この二次電池は、限られた容量やサイズを達成するために、複数の電池セルを積層してモジュール化することで製造される。
この種の電池モジュールとして、例えば、下記の特許文献1に記載された電池モジュールが挙げられる。この電池モジュールは、多数個の電池セルを互いに近接させて配置し、その電池セル集合体(積層体)の両側にエンドプレートを配置し、両側のエンドプレートをバンドで締め付けることでモジュール化される。
特開2001−223036号公報 特開平11−120969号公報 特開2004−227788号公報
ところが、特許文献1に記載の電池モジュールでは、締め付け後のバンドの拘束状態が不明であることから、その拘束力の良否を検査することができなかった。このため、バンドの拘束力が不足していても、それを知ることができなかった。特に、バンドは長さなどに多少のバラツキを持つものがあり、樹脂製のバンドでは加重組付後にクリープなどで寸法変化が起きることもある。また、電池モジュールの特性や形状を保持するためには、電池モジュールを所要の拘束力で組み付ける必要があり、バンドの拘束力を適正に検査することが望まれている。
ここで、バンドの拘束力を検査するのに、バンドに荷重測定用付加部品を組み込んで拘束力を直接検査することが考えられる。しかし、この場合は、荷重測定用付加部品の分だけ部品点数と組み付け工数が増加することになり、製造コストがアップしてしまう。また、バンドにひずみセンサなどを貼り付けて組み付け前後でのひずみ量を測定し、その測定結果から拘束力を算出することも考えられる。しかし、この場合は、拘束力の算出に時間がかかり、精度面やコスト面でメリットが少ない。また、バンドの寸法などを予め精密に測定しておいて、製造時に好適なバンドを選定することも考えられる。しかし、この場合は、大規模量産を考えるとバンド寸法の精密測定は現実的な方法ではない。更に、樹脂製バンドの場合、クリープ量はある程度は予測可能であるが、多数の部品から構成される電池モジュールでは、バンドによる拘束力を保証することは難しい。この他、拘束後のバンドは、そのまま使われることから、非破壊検査が必要であり、検査を簡易化する観点から、バンドに対する付加部品の組み込みがないことが望ましい。
この発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、特別な付加部品を組み込むことなく非破壊により拘束バンドの拘束力の良否を適正に確認することを可能とした電池モジュールにおける拘束バンドの拘束力検査方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、複数の電池セルを積層してなる積層体と、積層体を積層方向へ加圧しながら積層体の外周を拘束する拘束バンドとを備えた電池モジュールにおいて拘束バンドの拘束力を検査する拘束力検査方法であって、拘束バンドに振動を与えてその振動状態を測定する加振測定工程と、測定された振動状態に基づいて拘束バンドの拘束力を判定する判定工程とを備えたことを趣旨とする。
上記発明の構成において、電池モジュールは、複数の電池セルを積層してなる積層体が拘束バンドにより外周から加圧されながら拘束されるので、各電池セルの特性や形状を保持するためには、拘束バンドにより所要の拘束力を確保する必要がある。ここで、加振測定工程では、拘束バンドに振動が与えられてその振動状態が測定され、判定工程では、測定された振動状態に基づいて拘束バンドの拘束力が判定される。例えば、拘束バンドの振動状態を示す振動周波数と拘束バンドの拘束力との間には所定の相関関係があることから、振動周波数を測定することにより、拘束バンドの拘束力の大きさを判定することが可能である。従って、使用前の電池モジュールにつき、その拘束バンドの拘束力を事前に検査することができる。ここでは、拘束バンドに振動を与えることによる間接検査が採用されることから、拘束バンドに特別な付加部品を組み込む必要がなく、拘束バンドを破壊する必要もない。
上記目的を達成するために、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、加振測定工程において、拘束バンドを叩いて振動を与えることを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項1に記載の発明の作用に加え、加振測定工程において、拘束バンドを叩いて振動を与えるだけなので、拘束バンドと積層体に与えるダメージがない。
上記目的を達成するために、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、加振測定工程において、拘束バンドを弾いて振動を与えることを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項1に記載の発明の作用に加え、加振測定工程において、拘束バンドを弾いて振動を与えるだけなので、拘束バンドと積層体に与えるダメージが少ない。
上記目的を達成するために、請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、加振測定工程において、拘束バンドに与える振動の周波数を徐々に変化させることを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項1に記載の発明の作用に加え、加振測定工程において、拘束バンドに与える振動の周波数を徐々に変化させるだけなので、拘束バンドと積層体に与えるダメージがない。
上記目的を達成するために、請求項5に記載の発明は、複数の電池セルを積層してなる積層体と、積層体を積層方向へ加圧しながら積層体の外周を拘束する拘束バンドと、拘束バンドの拘束力を調整するための調整手段とを備えた電池モジュールの製造方法において、複数の電池セルを積層して積層体とし、積層体を積層方向へ加圧しながら積層体の外周を拘束バンドにより拘束した後、請求項1乃至4の何れかに記載の拘束力検査方法により拘束バンドの拘束力を判定し、その判定結果に応じて調整手段により拘束力を調整することを趣旨とする。
上記発明の構成において、電池モジュールは、複数の電池セルを積層してなる積層体が拘束バンドにより外周から加圧されながら拘束されるので、各電池セルの特性や形状を保持するためには、拘束バンドにより所要の拘束力を確保する必要がある。ここで、複数の電池セルを積層して積層体とし、積層体を積層方向へ加圧しながら積層体の外周を拘束バンドにより拘束した後、請求項1乃至4の何れかに記載の拘束力検査方法により拘束バンドの拘束力を判定し、その判定結果に応じて調整手段により拘束バンドの拘束力が調整される。従って、使用前の電池モジュールにつき、その拘束バンドの拘束力が不良であっても、その拘束力を事前に調整することができる。
請求項1に記載の発明によれば、特別な付加部品を組み込むことなく非破壊により拘束バンドの拘束力の良否を適正に確認することができる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、拘束バンドに振動を与えるに際して電池モジュールの特性や形状に与えるダメージがない。また、拘束バンドを叩くことで拘束バンドに色々な周波数の振動を一時に与えたのと同じとなり、共振周波数の値や大きさ数などを容易に判定することができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、拘束バンドに振動を与えるに際して電池モジュールの特性や形状に与えるダメージが少ない。また、拘束バンドを弾くことで拘束バンドに色々な周波数の振動を一時に与えたのと同じとなり、共振周波数の値や大きさ数などを容易に判定することができる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、拘束バンドに振動を与えるに際して電池モジュールの特性や形状に与えるダメージがない。
請求項5に記載の発明によれば、製品化される電池モジュールにつき拘束バンドの拘束力を事前に適正化することができる。
[第1実施形態]
以下、本発明の電池モジュールにおける拘束バンドの拘束力検査方法を具体化した第1実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。この実施形態では、本発明の電池モジュールを電気自動車に搭載されるリチウムイオン電池モジュールに具体化した。
図1に、リチウムイオン電池電池モジュール(以下、単に「電池モジュール」という。)1を斜視図により示す。この電池モジュール1は、ケース2と、ケース2の中に二列に配置された積層体3,4と、各積層体3,4の上下外周を拘束する拘束バンド5とを備える。ケース2は、四角形状をなす底板2aと、底板2aの両側から起立する一対の側板2b,2cと、底板2aの前後端から起立する複数の止板2d,2eとから構成される。各側板2b,2cは、各積層体3,4の積層方向の外側面に対応して設けられる。各止板2d,2eは、各積層体3,4の積層方向の前端面及び後端面に対応して二つずつ設けられる(図1では、前端面側のみ示す。)。各積層体3,4は、複数のリチウムイオン電池セル(以下、単に「電池セル」という。)6を積層することにより構成される。各電池セル6は、それぞれ扁平な筐体より構成される。二つの積層体3,4を構成する全ての電池セル6は、電気的に直列に接続される。各拘束バンド5は、各積層体3,4の前端及び後端に配置された一対の金属製のエンドプレート7a,7bと、両エンドプレート7a,7bの上側及び下側に取り付けられた一対の金属製のバンド8a,8bとを含む。エンドプレート7a,7bとバンド8a,8bとは、互いにボルト9により締め付けられることで、各積層体3,4を積層方向へ加圧しながら各積層体3,4の外周を拘束する。エンドプレート7a,7bは、対応する止板2d,2eに対してブラケット10及びボルト11を介して固定される。各拘束バンド5の締め付けは、所定の締付装置を使用して必要十分な一律な所要の締付力(設計値)により行われる。
一般に、リチウムイオン電池セルには、充放電を繰り返すことで、充放電可能回数が次第に低下するいわゆるサイクル特性劣化の課題がある。充放電を繰り返すと、筐体が膨れてくることから、サイクル特性を改善するためには、筐体に圧力を加えてその変形を抑えることが行われる。各積層体3,4を拘束バンド5で拘束するのは、そのためである。従って、拘束バンド5による拘束力(張力)については、所要の締付力を確保する必要がある。
そこで、この実施形態では、電池モジュール1につき、各積層体3,4における拘束バンド5の拘束力を検査するようにしている。以下にその拘束力検査方法について説明する。
図2に、この実施形態の検査装置を概念図により示す。この検査装置は、ハンマリング法を採用した装置であって、拘束バンド5をハンマリング(打撃)するためのハンマリングアクチュエータ21と、このアクチュエータ21を駆動するためのアクチュエータ駆動装置22と、拘束バンド5の振動状態を示す振動波形を測定するための振動ピックアップ23と、このピックアップ23の測定結果に基づき振動周波数を分析するための周波数分析装置24とを備える。ハンマリングアクチュエータ21は、拘束バンド5を叩くハンマ21aを含む。
図3に、拘束力検査方法をフローチャートにより示す。先ず、ステップ100の加振測定工程では、ハンマリングを行うと共に、拘束バンド5の振動波形を振動ピックアップ23により測定する。すなわち、アクチュエータ駆動装置22によりハンマリングアクチュエータ21を駆動させて、ハンマ21aにより拘束バンド5を叩くことで、拘束バンド5に振動を与える。ここで、拘束バンド5をハンマ21aで叩く位置はどこでもよいが、振動の発生しやすさから拘束バンド5のバンド8a,8bの中央部付近が効果的である。拘束バンド5を叩くことで、拘束バンド5に色々な周波数の振動を一時に与えたのと同じ状態にすることができる。併せて、拘束バンド5に振動を与えたときの振動波形を振動ピックアップ23により測定する。この測定結果は、振動波形を示す電気信号として周波数分析装置24へ送られる。
その後、ステップ110の判定工程では、測定された振動波形の振動周波数に基づいて周波数分析装置24により拘束バンド5の拘束力の良否を判定する。この判定基準は、拘束力と共振周波数との関係から、設計拘束力の上限値から下限値までの範囲に対応する規定の共振周波数の範囲として決定される。すなわち、拘束バンド5の拘束力と共振周波数は、図4にグラフで示すように、拘束力が大きくなるほど共振周波数が高くなるという相関関係を有する。従って、拘束力の上限値及び下限値を決定することにより、拘束力の良否を判定するための共振周波数の上限値及び下限値、すなわち規定の共振周波数の範囲を決定することができる。この規定の共振周波数の範囲として、例えば「700Hz」前後の範囲の値を当てはめることができる。
ここで、拘束バンド5の振動につき、各周波数ごとの振動レベルを図5〜7にグラフにより示す。図5〜7において、横軸は周波数を示し、縦軸は振動レベルを示す。共振周波数は、図5,6に示すように、振動レベルがピークを示す周波数である。図5に示すように、拘束力の上限値から下限値までの範囲に対応する規定の共振周波数の範囲を決定しておくことで、ある共振周波数がその規定の共振周波数の範囲内であるときには、拘束力を「良」と判定することができる。一方、ある共振周波数がその規定の共振周波数の範囲外であるときには、拘束力を「不良」と判定することができる。また、拘束バンド5において、バンド8a,8bとエンドプレート7a,7bとの締め付けの良否等を含む拘束バンド5の掛け方の良否は、上記と同様に振動レベルの波形イメージにより判定することができる。例えば、図6に示すように、振動レベルのピークが一つ鮮明に存在する場合は、拘束バンド5の掛け方を「良」と判定することができる。一方、図7に示すように、振動レベルのピークが複数生じるなど波形が乱れた場合は、拘束バンド5の掛け方を「不良」と判定することができる。このような判定を周波数分析装置24を使用して行う。この判定は、周波数分析装置24が自動的に行うように構成することができ、上記波形イメージをディスプレイに表示することで、作業者が視認判定するように構成することもできる。この周波数分析装置24による判定結果から、拘束バンド5による拘束力が設計拘束力を満たすか否かを判定することができる。
以上説明したように、電池モジュール1では、複数の電池セル6を積層してなる積層体3,4が拘束バンド5により外周から加圧されながら拘束されるので、各電池セル6のサイクル特性や形状を保持するためには、拘束バンド5により所定の設計拘束力を確保する必要がある。ここで、この実施形態の拘束力検査方法によれば、加振測定工程では、ハンマリングアクチュエータ21により拘束バンド5に振動が与えられると共に、拘束バンド5の振動波形が振動ピックアップ23により測定され、判定工程では、測定された振動波形に基づいて拘束バンド5の拘束力が周波数分析装置24により判定される。図4に示すように、拘束バンド5の拘束力と共振周波数との間には、拘束力が大きくなるほど共振周波数が高くなるという相関関係があることから、共振周波数を測定することにより、拘束バンド5の拘束力の大きさを判定することが可能である。従って、使用前の電池モジュール1につき、その拘束バンド5の拘束力を事前に検査することができる。ここでは、拘束バンド5に振動を与えることによる間接検査が採用されることから、拘束バンド5に特別な付加部品を組み込む必要がなく、検査後に拘束バンド5を破壊する必要もない。このため、本実施形態の拘束力検査方法によれば、特別な付加部品を組み込むことなく非破壊により拘束バンド5の拘束力の良否を適正に確認することができる。
また、この実施形態の拘束力検査方法によれば、加振測定工程において、拘束バンド5をハンマ21aにより叩いて振動を与えるだけなので、拘束バンド5と積層体3,4に与えるダメージがない。このため、電池モジュール1の特性や形状にダメージを与えることがない。また、拘束バンド5を叩くことで拘束バンド5に色々な周波数の振動を一時に与えたのと同じ状態となり、共振周波数の値や大きさ数などを容易に判定することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明における拘束バンドの拘束力検査方法を具体化した第2実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。尚、以下に説明する各実施形態において、前記第1実施形態と同等の構成要素については同一の符号を付して説明を省略し、以下には相違点を中心に説明する。
この実施形態では、検査装置と検査方法の点で第1実施形態と構成が異なる。図8に、この実施形態の検査装置を概念図により示す。この検査装置は、ピッキング法を採用した装置であって、拘束バンド5をピッキング(弾く)するためのピッキングアクチュエータ25と、このアクチュエータ25を駆動するためのアクチュエータ駆動装置22と、拘束バンド5の振動波形を測定するための振動ピックアップ23と、このピックアップ23の測定結果に基づき振動周波数を分析するための周波数分析装置24とを備える。ピッキングアクチュエータ25は、拘束バンド5を弾く爪25aを含む。
従って、この実施形態の拘束力検査方法によれば、加振測定工程では、ピッキングを行うと共に、拘束バンド5の振動波形を振動ピックアップ23により測定する。すなわち、アクチュエータ駆動装置22によりピッキングアクチュエータ25を駆動させて、爪25aにより拘束バンド5を弾くことで、拘束バンド5に振動を与える。ここで、拘束バンド5を爪25aで弾く位置は、弾きやすさから拘束バンド5のバンド8a,8bの中央部付近が有効である。このとき、拘束バンド5を弾くことで拘束バンド5に色々な周波数の振動を一時に与えたのと同じ状態となる。そして、拘束バンド5はその拘束力に応じた周波数で共振することとなる。振動ピックアップ23による測定及び判定工程については、第1実施形態のそれと同じである。
以上説明したこの実施形態の拘束力検査方法によれば、基本的に、第1実施形態と同等の作用効果を得ることができる。特に、この実施形態では、加振測定工程で、拘束バンド5を爪25aにより弾いて振動を与えるだけなので、拘束バンド5と積層体3,4に与えるダメージが少ない。このため、電池モジュール1の特性や形状に与えるダメージを少なくすることができる。また、拘束バンド5を弾くことで拘束バンド5に色々な周波数の振動を一時に与えたのと同じ状態となり、共振周波数の値や大きさ数などを容易に判定することができる。
[第3実施形態]
次に、本発明における拘束バンドの拘束力検査方法を具体化した第3実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
この実施形態では、検査装置と検査方法の点で前記各実施形態と構成が異なる。図9に、この実施形態の検査装置を概念図により示す。この検査装置は、スイープ加振法を採用した装置であって、拘束バンド5をスイープ加振するための振動子26と、この振動子26を駆動するための発信器及び増幅器27と、拘束バンド5の振動波形を測定するための振動ピックアップ23と、このピックアップ23の測定結果に基づき振動周波数を分析するための周波数分析装置24とを備える。
従って、この実施形態の拘束力検査方法によれば、加振測定工程では、スイープ加振を行うと同時に、拘束バンド5の振動波形を振動ピックアップ23により測定する。すなわち、拘束バンド5に振動子26を押し付けて発信器及び増幅器27により振動子26をスイープさせることで、拘束バンド5に振動を与える。つまり、振動子26により拘束バンド5に与える振動周波数を低周波域から高周波域まで一定出力で徐々に変化させる。ここで、拘束バンド5に振動子26を押し付ける位置は、バンド8a,8bを間接的に振動させるために、エンドプレート7a,7bが有効である。そして、振動周波数を変化させる過程で、拘束バンド5に加える振動周波数が共振周波数となると、振動レベルがピーク(励起レベル以上に振動)又はディップ(励起エネルギーが吸収されて出力が低下)を示す現象がみられる。従って、振動子26によりスイープ加振すると同時に、上記現象が発生する周波数を振動ピックアップ23により測定する。そして、判定工程では、上記測定結果に基づき、上記現象が発生する周波数を共振周波数として判定し、その共振周波数に対応した拘束力の良否を判定する。
以上説明したこの実施形態の拘束力検査方法によれば、基本的に、第1実施形態と同等の作用効果を得ることができる。特に、この実施形態では、加振測定工程で、拘束バンド5に振動子26により振動を与えるだけなので、拘束バンド5と各積層体3,4に与えるダメージがない。このため、電池モジュール1の特性や形状にダメージを与えることがない。また、振動子26により拘束バンド5に対し確実に振動を与えることができるので、検査に際して検査環境における外乱の影響を受け難くすることができ、より正確に検査を行うことができる。
[第4実施形態]
次に、本発明における電池モジュールの製造方法を具体化した第4実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
この実施形態では、前記各実施形態における拘束力検査方法の何れかを採用するものとする。そして、拘束バンドの拘束力の検査結果が不良である場合に、その拘束力を所要の設計拘束力に調整することにより、電池モジュールを製造するようにしている。
図10に、この実施形態の電池モジュール31を斜視図により示す。図11に、同じく電池モジュール31を側面図により示す。この電池モジュール31は、複数の筐体としての複数(この場合「4個」)の電池セル32と、表面に絶縁処理が施された5枚の金属放熱板33とを交互に積層してなる積層体34とを備える。積層体34の周囲には、拘束バンド35が設けられる。拘束バンド35は、一対のエンドプレート36a,36bと、エンドプレート36a,36bに取り付けられたバンド37a,37b(バンド37bは、積層体34の裏側に配置され、図には現れていない。)とを含む。各電池セル32は、金属製の扁平な筐体をなし、その上側面には、相互に絶縁された正電極取出部38及び負電極取出部39が取り付けられる。エンドプレート36a,36bとバンド37a,37bとを、相互に締め付けることで、積層体34を積層方向へ加圧しながら積層体34の外周を拘束するようになっている。
図10,11において、エンドプレート36a,36bは、金属板をプレス加工等で成型したもので、積層体34の両外端の金属放熱板33に接触して配置される。エンドプレート36a,36bは、積層体34を締め付ける機能を果たすための板であるので、締め付け圧が金属放熱板33に十分に伝達できるように適当な波型形状やリブを設けることが好ましい。
エンドプレート36aには、積層体34の周囲に沿うようにエンドプレート36bに向かって延びるバンド37aが取り付けられる。バンド37aの先端には締付ボルト40aが設けられ、エンドプレート36bには締付ボルト40aの挿入用穴41bが設けられる。同様にエンドプレート36bには、積層体34の周囲に沿うようにエンドプレート36aに向かって延びるバンド37bが取り付けられる。バンド37bの先端には締付ボルト40bが設けられ、エンドプレート36aには締付ボルト40bの挿入用孔41aが設けられる。
エンドプレート36aの挿入用孔41aには、エンドプレート36bから延びる締付ボルト40bの先が挿入され、締付ボルト40bに締付ナット42bが取り付けられる。同様に エンドプレート136bの挿入用孔41bには、エンドプレート36aから延びる締付ボルト40aの先が挿入され、締付ボルト40aに締付ナット42aが取り付けられる。
こうして、締付ナット42a,42bと締付ボルト40a,40bとの間でそれぞれしっかり締め付けが行われることで、積層体34の周囲がエンドプレート36a,36bとバンド37a,37bによりしっかりと締め付けられ、積層体34の両外端の放熱金属板33の間に締め付け圧が与えられる。また、締付ボルト40a,40bによる締め付けを調整することにより、拘束バンド35の拘束力を調整するようになっている。この実施形態では、上記した締付ボルト40a,40b及び締付ネット42a,42bにより、本発明の調整手段が構成される。
上記した電池モジュール31は、複数の電池セル32を複数の金属放熱板33と共に積層して積層体34とし、その積層体34を積層方向へ加圧しながら積層体34の外周を拘束バンド35により拘束することにより一旦組み立てられる。
図12に、この実施形態の製造方法をフローチャートにより示す。この実施形態では、図11に示すように一旦組み立てられた電池モジュール31につき、ステップ200で、拘束バンド35の拘束力検査を行う。この検査は、前記各実施形態で説明した各検査方法の何れかを採用する。すなわち、ハンマリング法、ピッキング法又はスイープ加振法を採用し、それぞれ加振測定工程及び判定工程を実施する。
そして、ステップ210で、拘束バンド35の拘束力の判定結果が良判定である場合に、電池モジュール31を最終製品として得る。
一方、ステップ210で、拘束力検査の判定結果が良判定でない場合は、不良の拘束バンド35につき、ステップ220で、調整工程を行う。すなわち、拘束バンド35の締付ボルト40a,40b及び締付ナット42a,42bにより拘束バンド35の拘束力を調整する。
その後、調整された拘束バンド35につき、ステップ230で、拘束力の確認検査を行う。この検査内容は、上記した拘束力検査のそれと同じである。
そして、再度ステップ210で、拘束力の判定結果が良判定である場合は、その調整された拘束バンド35を含む電池モジュール31を最終製品として得る。一方、ステップ210で、拘束力の判定結果が良判定でない場合は、良判定を得るまでステップ220の調整工程と、ステップ230の確認検査を繰り返す。
以上説明したこの実施形態の製造方法によれば、前記各実施形態における拘束力検査方法の何れかを採用することにより、拘束バンド35の拘束力を判定し、その判定結果に応じて締付ボルト40a,40b及び締付ナット42a,42bにより拘束バンド35の拘束力が所要の設計値に調整される。このため、製品化される電池モジュール31につき、拘束バンド35の拘束力を事前に適正化することができる。
尚、この発明は前記各実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱することのない範囲で構成の一部を適宜変更することにより実施することもできる。
例えば、電池モジュールの積層体を構成する電池セルの数を適宜変更したり、拘束バンドやその拘束力の調整手段の構造を適宜変更したりしてもよい。
電池モジュールを示す斜視図。 検査装置を示す概念図。 拘束力検査方法を示すフローチャート。 拘束力と共振周波数との関係を示すグラフ。 共振周波数に係る振動レベルの波形イメージを示すグラフ。 共振周波数に係る振動レベルの波形イメージを示すグラフ。 共振周波数に係る振動レベルの波形イメージを示すグラフ。 検査装置を示す概念図。 検査装置を示す概念図。 電池モジュールを一部分解して示す斜視図。 電池モジュールを示す側面図。 拘束力検査方法を示すフローチャート。
符号の説明
1 電池モジュール
3 積層体
4 積層体
5 拘束バンド
6 電池セル
7a エンドプレート
7b エンドプレート
8a バンド
8b バンド
31 電池モジュール
32 電池セル
34 積層体
35 拘束バンド
36a エンドプレート
36b エンドプレート
37a バンド
37b バンド
40a 締付ボルト(調整手段)
40b 締付ボルト(調整手段)
42a 締付ナット(調整手段)
42b 締付ナット(調整手段)

Claims (5)

  1. 複数の電池セルを積層してなる積層体と、前記積層体を積層方向へ加圧しながら前記積層体の外周を拘束する拘束バンドとを備えた電池モジュールにおいて前記拘束バンドの拘束力を検査する拘束力検査方法であって、
    前記拘束バンドに振動を与えてその振動状態を測定する加振測定工程と、
    前記測定された振動状態に基づいて前記拘束バンドの拘束力を判定する判定工程と
    を備えた電池モジュールにおける拘束バンドの拘束力検査方法。
  2. 前記加振測定工程において、前記拘束バンドを叩いて振動を与える請求項1に記載の電池モジュールにおける拘束バンドの拘束力検査方法。
  3. 前記加振測定工程において、前記拘束バンドを弾いて振動を与える請求項1に記載の電池モジュールにおける拘束バンドの拘束力検査方法。
  4. 前記加振測定工程において、前記拘束バンドに与える振動の周波数を徐々に変化させる請求項1に記載の電池モジュールにおける拘束バンドの拘束力検査方法。
  5. 複数の電池セルを積層してなる積層体と、前記積層体を積層方向へ加圧しながら前記積層体の外周を拘束する拘束バンドと、前記拘束バンドの拘束力を調整するための調整手段とを備えた電池モジュールの製造方法において、
    前記複数の電池セルを積層して前記積層体とし、前記積層体を積層方向へ加圧しながら前記積層体の外周を前記拘束バンドにより拘束した後、前記請求項1乃至4の何れかに記載の拘束力検査方法により前記拘束バンドの拘束力を判定し、その判定結果に応じて前記調整手段により前記拘束力を調整する電池モジュールの製造方法。
JP2006129784A 2006-05-09 2006-05-09 電池モジュールにおける拘束バンドの拘束力検査方法 Withdrawn JP2007305320A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006129784A JP2007305320A (ja) 2006-05-09 2006-05-09 電池モジュールにおける拘束バンドの拘束力検査方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006129784A JP2007305320A (ja) 2006-05-09 2006-05-09 電池モジュールにおける拘束バンドの拘束力検査方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007305320A true JP2007305320A (ja) 2007-11-22

Family

ID=38839095

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006129784A Withdrawn JP2007305320A (ja) 2006-05-09 2006-05-09 電池モジュールにおける拘束バンドの拘束力検査方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007305320A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012190620A (ja) * 2011-03-09 2012-10-04 Toyota Motor Corp 電池拘束装置
JP2013035384A (ja) * 2011-08-08 2013-02-21 Toyota Motor Corp 電池スタックの固定構造
JP2016039023A (ja) * 2014-08-07 2016-03-22 株式会社豊田自動織機 電池モジュール
WO2016084272A1 (ja) * 2014-11-28 2016-06-02 三洋電機株式会社 組電池及びそれを搭載した車両

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012190620A (ja) * 2011-03-09 2012-10-04 Toyota Motor Corp 電池拘束装置
JP2013035384A (ja) * 2011-08-08 2013-02-21 Toyota Motor Corp 電池スタックの固定構造
JP2016039023A (ja) * 2014-08-07 2016-03-22 株式会社豊田自動織機 電池モジュール
WO2016084272A1 (ja) * 2014-11-28 2016-06-02 三洋電機株式会社 組電池及びそれを搭載した車両
JPWO2016084272A1 (ja) * 2014-11-28 2017-07-20 三洋電機株式会社 組電池及びそれを搭載した車両
CN107004798A (zh) * 2014-11-28 2017-08-01 三洋电机株式会社 电池组及搭载有该电池组的车辆
CN107004798B (zh) * 2014-11-28 2020-03-03 三洋电机株式会社 电池组及搭载有该电池组的车辆

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI775862B (zh) 電池壽命評估和容量恢復
US20190207274A1 (en) Battery state monitoring using ultrasonic guided waves
JP2009537835A5 (ja)
JP4694879B2 (ja) 構造物検査装置
JP2007305320A (ja) 電池モジュールにおける拘束バンドの拘束力検査方法
Popp et al. State estimation approach of lithium-ion batteries by simplified ultrasonic time-of-flight measurement
US20190240788A1 (en) Apparatus and Method for Inspecting Welding of Secondary Battery
CN101039774A (zh) 有一个装在支座内的传感器的超声换能器
JP7033957B2 (ja) 締付けボルトの締付けトルク特定装置と締付けトルク特定方法
JPH07110289A (ja) 被測定物の寿命予測方法及び装置
KR101031186B1 (ko) 전지팩용 시험장치
Berg et al. Structural dynamics of lithium-ion cells–Part I: Method, test bench validation and investigation of lithium-ion pouch cells
JP2009252393A (ja) 密閉型電池製造方法
JP2004325224A (ja) アンカーボルトの腐食減肉の診断方法およびそれに用いる装置
JP6338760B1 (ja) ピーニング較正ユニット、バッテリパックおよびシステム
CN102818686B (zh) 栅控行波管金属栅网模态试验方法
JP2010008151A (ja) 締結状態の検査装置及び方法
JP2013054039A (ja) 締結状態の検査装置及び方法
KR101521433B1 (ko) 신규한 구조의 용접 검사장치
JP2013026201A (ja) 電池スタックの拘束力検査方法
JP6930488B2 (ja) Li析出評価方法
US20150130324A1 (en) Apparatus for generating mechanical oscillations and a method for determining the resonance frequency of such apparatus
JP2010157364A (ja) 燃料電池スタックの製造方法
JP2006278698A (ja) シリコンウエハのクラック検出方法及びその検出装置
KR20140112466A (ko) 신규한 구조의 용접 검사장치

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20090804