JP2007304274A - 液晶表示素子及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ブラックマトリックスを備えた液晶表示素子製作において、液晶を滴下注入法で注入後、紫外線硬化型枠状シール材を硬化する際、シール材への紫外線の照射量が不十分なものとなり、硬化が十分行われず、液晶表示素子の信頼性が大幅に低下してしまう危険性があった。
【解決手段】表示領域を囲む第1のブラックマトリクスの周縁部を枠状のシール材の内側に設定し、前面基板の外表面に、枠状のシール材に沿って形成された、遮光性材料からなる枠状の第2のブラックマトリクスを形成し、枠状のシール材の枠状部の幅WSMと、第2のブラックマトリクスの枠状部の幅WBMが、WBM > WSLを満たすように設定する。
【選択図】図3c
【解決手段】表示領域を囲む第1のブラックマトリクスの周縁部を枠状のシール材の内側に設定し、前面基板の外表面に、枠状のシール材に沿って形成された、遮光性材料からなる枠状の第2のブラックマトリクスを形成し、枠状のシール材の枠状部の幅WSMと、第2のブラックマトリクスの枠状部の幅WBMが、WBM > WSLを満たすように設定する。
【選択図】図3c
Description
本発明は、枠状のシール材を介して、一対の基板を所定の間隙を介して対向させて固定し、該枠状のシール材の内側の両基板間に液晶を封止して成る液晶表示素子に係わるものであり、特に、前記枠状のシール材の内側に形成されている多数の表示用画素群を囲み、該枠状のシール材に沿って設けられたブラックマトリックス(Black Matrix)を備えた液晶表示素子に係わるものである。
液晶表示素子の一つのタイプであるアクティブ・マトリクス方式の液晶表示素子においては、マトリクス状に配列された複数の画素の各々にスイッチング素子を設けられている。スイッチング素子として代表的なものとしては薄膜トランジスタ(TFT)がある。
なお、薄膜トランジスタを使用したアクティブ・マトリクス方式の液晶表示装置は、例えば特許文献1で知られている。また、画素電極の周囲を樹脂から成る遮光膜(以下ブラックマトリクスとも呼ぶ)で覆う構成は、特許文献2、特許文献3及び特許文献4で知られている。
液晶表示素子は、例えば、内面に表示用画素電極と配向膜等がそれぞれ積層された一対の基板を、前記内面が所定の間隙を介して互いに対向するように配置し、かつ該一対の基板間の周縁部に、液晶封入口として一部に切欠き部が設けられた枠状のシール材により、両基板を貼り合せた後に、前記液晶封入口を介した減圧注入法によりシール材の内側に液晶を封入後、前記液晶封入口を封止して形成される。
さらに、前記両基板の外側に偏光板を貼り付けるとともに、液晶表示素子に光を供給するバックライトを液晶表示素子の下側に配置し、液晶表示素子を駆動する駆動用回路基板を液晶表示素子の外周部の外側に配置し、これら各部材及び、これら各部材を保持するモールド成形品からなる枠状体とを、表示窓があけられた金属製シールドケース(フレーム)等に収納して液晶表示装置が形成される。
近年、携帯電話などの小型携帯機器への液晶表示素子の普及はめざましいものであるが、その普及の増大とともに、液晶表示素子の低価格への要求も益々厳しいものとなってきている。この要求に応えるために、特許第3210109号公報では、上記減圧注入法(真空注入法とも呼ばれる)の代わりに、注入工程の短縮を目的として滴下注入法が提案されている。しかし、この場合、シール材として熱硬化型は使用できず、紫外線硬化型しか使用することが出来ない。
一方、液晶表示素子においては、上記特許文献1〜4に開示されているように、ブラックマトリクスは、各画素電極を囲むように設けられて各画素の輪郭をはっきりさせ、コントラストを向上させるばかりでなく、枠状のシール材が配置されている液晶表示素子の基板周縁部領域にもブラックマトリクスを形成して、上記バックライトからの光が、液晶表示素子の基板周縁部のシール材を通過して表示面側に漏れるのを防止することも行われている。光漏れが生じると、表示面周縁部で表示コントラストが低下し、表示品質を著しく劣化させてしまう。特に、暗い表示面に明るい文字、図形などの表示を行う場合、この光漏れの影響を大きく受けてしまい問題となる。
しかしながら、このように、枠状のシール材が配置されている液晶表示素子の基板周縁部領域にもブラックマトリクスを形成してしまうと、上記滴下注入法採用時に使用される紫外線硬化型シール材への紫外線の照射量が不十分なものとなり、シール材の硬化が十分行われず、液晶表示素子の信頼性が大幅に低下してしまう危険性があった。
本発明の目的は、表示品質の低下及び液晶表示素子の信頼性の低下を伴うことなしに、液晶封入に、製造工程の短縮を可能とする滴下注入法が採用できる液晶表示素子、及びその製造方法を提供することにある。
本発明の上記目的及びその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らかにする。
本書において開示される発明のうち、代表的なものの概要を説明すれば、下記のとおりである。
(1) 透明な第1の基板と、前記透明な第1の基板と所定の間隔を介して対向する第2の基板と、紫外線硬化材からなり,前記第1の基板と前記第2の基板との間に挟持された枠状のシール材と、前記枠状のシール材の内側に封入された液晶組成物と、前記第1の基板と前記第2の基板のうちの少なくとも一方の上に設けられた複数の電極によって、前記第1の基板と前記第2の基板との間に形成される複数の表示画素と、前記複数の表示画素の各々の輪郭を規定するとともに、該複数の表示画素からなる表示領域を囲むよう形成された遮光性材料からなる第1のブラックマトリクスとからなる液晶表示素子において、前記表示領域を囲む前記ブラックマトリクスの周縁部が前記枠状のシール材の内側にあり、前記第1の基板の外表面に前記前記枠状のシール材に沿って形成された、遮光性材料からなる枠状の第2のブラックマトリクスを備え、前記枠状のシール材の枠状部の幅WSMと、前記第2のブラックマトリクスの枠状部の幅WBMは次の関係を満たすことを特徴とする液晶表示素子。WBM > WSL
(2) (1)記載の液晶表示素子において、前記枠状のシール材を形成する紫外線硬化材に黒色顔料が含有されていること。
(3) (2)記載の液晶表示素子において、前記黒色顔料が、チタン系黒色顔料である。
(4) 透明な第1の基板と、前記透明な第1の基板と所定の間隔を介して対向する第2の基板と、紫外線硬化材からなり,前記第1の基板と前記第2の基板との間に挟持された枠状のシール材と、前記枠状のシール材の内側に封入された液晶組成物と、前記第1の基板と前記第2の基板のうちの少なくとも一方の上に設けられた複数の電極によって、前記第1の基板と前記第2の基板との間に形成される複数の表示画素と、前記複数の表示画素の各々の輪郭を規定するとともに、該複数の表示画素からなる表示領域を囲むよう形成された遮光性材料からなる第1のブラックマトリクスとからなる液晶表示素子の製造方法において、前記表示領域を囲む前記ブラックマトリクスの周縁部を前記枠状のシール材の内側に形成し、前記枠状のシール材を紫外線照射により硬化させた後に、前記第1の基板の外表面に前記前記枠状のシール材に沿う遮光性材料からなる枠状の第2のブラックマトリクスを形成し、前記枠状のシール材の枠状部の幅WSMと、前記第2のブラックマトリクスの枠状部の幅WBMは次の関係に設定することを特徴とする液晶表示素子の製造方法。
WBM > WSL
(5) (4)記載の液晶表示素子において、前記枠状のシール材を形成する紫外線硬化材に黒色顔料が含有されている。
(5) (4)記載の液晶表示素子において、前記枠状のシール材を形成する紫外線硬化材に黒色顔料が含有されている。
(6) (4)記載の液晶表示素子において、前記黒色顔料が、チタン系黒色顔料である。
本発明によれば、対向する一対の基板及び該一対の基板の周縁部に挟持される枠状のシール材とによって形成されるセル内への液晶封入に対し、注入工程の短縮を可能とする滴下注入法が採用でき、かつ表示品質及び液晶表示素子の信頼性が確保できる。
以下、本発明の実施例を、図面を参照して詳細に説明する。なお、実施例を説明する全図において、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。
なお、本明細書添付の図面においては、簡単の為、基板、基板上に形成される電極、電子素子、電気配線及びそれらからの外部取り出し電極端子などの要素の図示を省略し、かつ、明瞭化のため、図中の各要素が、実際の表示素子、装置の場合とは異なる縮尺比率を用いて誇張して描かれている場合がある。
本発明による実施例を説明するに先立って、紫外線硬化型シール材を使用した液晶表示素子に、滴下注入法を使用して液晶を封入する方法について、上記特許第3210109号公報に倣って簡単に説明する。図1は、例えば、携帯電話などの小型携帯機器用の液晶表示素子を9個を作成するための一枚の基板10の斜視図である。基板10の上には、枠状のシール材20が9個形成されている。なお、実際には、枠状のシール材20の各々の内側には、複数の画素電極、この画素電極毎に設けられたスイッチング素子、これらに電気的に結合される配線及び液晶分子を配向するための配向膜などが設けられているが、簡単化のため図示を省略している。枠状のシール材20の各々の内側には、ディスペンサ50を用いて液晶30を滴下する。
図2aは、図1における枠状のシール材20のうちの1個についての、線IIa−IIaに沿った断面図である。この1個のシール材20の部分を例にとり、以下1個の液晶表示素子の組み立て工程を説明する。図2bは、図2aのシール材20及びその内部にある液晶30に、もう一方の基板40を重ね合わせた後、基板10及び40を加圧し、基板10と基板40を所定の間隔で対向させた(このためにスペーサなどが使われるが図示せず。)状態を断面図である。次いで、図2cに示す如く、シール材20部分に紫外線を照射し、シール材20を硬化させて基板10と基板40とを固着する。
図3aは、本発明の第1の実施例による液晶表示素子の平面図、図3bは、図3aの液晶表示素子の線IIIb−IIIbに沿った断面図である。滴下注入法により液晶を封入する方法を図1及び図2a〜図2cを用いて説明したが、図3bに示した断面図は、図2cに示した断面図に相当するものである。
図3a及び3bにおいて、参照符号110は液晶素子の背面基板、140は液晶素子の前面基板、130は液晶組成物、120は枠状の紫外線硬化型シール材、150は,画素の輪郭を規定する多数の開口が設けられたブラックマトリクス、PR,PG,PBは、ブラックマトリクス150の開口部に設けられた赤原色,緑原色、青原色表示画素を示す。参照符号160は、各表示画素毎に設けられて表示画素を駆動するための、スイッチング素子などからなる画素回路(図示せず)に結合される電気配線を示す。参照符号170は、該電気配線の端部に形成される外部取り出し電極端子を示す。
なお、簡単の為、前面基板140又は背面基板110の少なくとも一方に形成される画素電極、画素の各々に対応して背面基板110に設けられた,スイッチング素子などからなる画素回路、前面基板140に形成されている3原色フィルタなどの要素が、図3a及び3bにおいては図示が省略されている。
図3cは、図3bのA部拡大図であり、図3dは、図3cの線IIId−IIId線断面図である。図3cにおいて、前面基板140上のブラックマトリックス150に設けられた開口には、赤原色,緑原色、青原色のそれぞれに対応するカラーフィルタCFR,CFG,CFBが埋め込まれている。なお、本実施例が、ツイステッドネマチック(twisted nematic)タイプの液晶表示パネルに適用される場合は、オーバーコート膜を介して、あるいはオーバーコート膜を介してITO(Indium−Tin−Oxide)などからなる透明電極膜が、ブラックマトリックス150及びカラーフィルタCFR,CFG,CFBの上に形成されているが、図3cではその図示を省略している。なお、本実施例が、イン−プレーン−スイッチング(In-Plane-Switching)タイプの液晶表示パネルに適用される場合は、上記透明電極膜は不要である。
背面基板110においては、表示画素PR,PG,PBの各々に対応して設けられて、対応表示画素を駆動するための、スイッチング素子などからなる画素回路180が設けられており、これらの画素回路180には電気配線16が結合され、さらに、電気配線の端部には外部取り出し電極端子170が結合されている。電気配線16が形成されている層の下には、例えば、SiN又はSiO2などからなる絶縁層190が設けられ、この絶縁層190の下には、例えば、Al又はCrなどからなる遮光メタル層200が形成されている。
図3dは、一部を切り欠いた、図3cの線IIId−IIId線断面図である。図3dに示すように、遮光メタル層200は、電気配線160と電気配線160との間の間隙を遮光するように、例えば、5〜10ミクロン幅で形成されている。
PR,PG,PBは、ブラックマトリクス150の開口部に設けられた赤原色,緑原色、青原色表示画素を示す。参照符号160は、各表示画素毎に設けられて表示画素を駆動するための、スイッチング素子などからなる画素回路(図示せず)に結合される電気配線を示す。参照符号170は、該電気配線の端部に形成される外部取り出し電極端子を示す。
図3dによって説明したように、背面基板110には、電気配線160,及び電気配線160と電気配線160との間の間隙を遮光する遮光メタル層200が形成されているので、紫外線硬化型シール材120を硬化するための紫外線照射を背面基板110側から行うことはできない。
そこで、本実施例においては、前面基板140に形成されているブラックマトリクス150の周縁部を、枠状の紫外線硬化型シール材120にオーバーラップさせずに、ブラックマトリクス150の外縁が、枠状の紫外線硬化型シール120の内側にあるよう形成されている。従って、背面基板110と前面基板140との間の枠状シール材120の内側に、液晶組成物130を滴下注入法により注入後、図2cを用いて説明したと同様に、図3b及び3cに示した如く、枠状の紫外線硬化型シール120を硬化させるために、枠状の紫外線硬化型シール120に紫外線を照射した場合、該紫外線は、ブラックマトリクス150に妨害されずに紫外線硬化型シール材120に到達することができるので、紫外線硬化型シール120の硬化が十分行われ、信頼性の高い液晶表示素子が得られる。
ここで、紫外線硬化型シール材料としては、つぎのようなものが提案されている。
ビスフェノールFエポキシ樹脂のエポキシアクリレートを80重量部、エポキシ樹脂としてRE203(日本化薬株式会社製;エポキシ当量233g/eq、エチレンオキサイド付加ビスフェノールS型エポキシ樹脂)20重量部、ラジカル発生型光重合開始剤として3,6-ビス(2-メチル-2-モルホリノプロピオニル)-9-n-オクチルカルバゾール(旭電化工業製、アデカオプトマーN-1414)1.2重量部、ホウ酸エステルとして2,2-オキシビス(5,5-ジメチル-1,3,2-ジオキサボリナン)0.5重量部、PN-80(日本化薬株式会社製、フェノールノボラック樹脂)0.5重量部、アミノシランカップリング剤(N-β(アミノエチル)γ-アミノプロピルトリメトキシシラン、信越シリコーン製、KBM-603)1.3重量部を90℃で加熱溶解し、樹脂液を得た。室温に冷却後、イソフタル酸ジヒドラジド(商品名IDH-S;大塚化学株式会社製ジェットミル粉砕グレードを更にジェットミルで微粉砕したもの、融点224℃、活性水素当量48.5g/eq、平均粒径1.7μm、最大粒径7μm)10重量部、アルミナ(シーアイ化成株式会社製、SPC-Al、平均粒径1.0μm)13重量部、ゴム(呉羽化学工業株式会社製、パラロイドEXL-2655、平均粒径0.2μm)3.9重量部を、ミルで分散混練して得られたUVシール剤が有効と思われる。
ブラックマトリクス150の形成方法としては、例えば、アクリル,エポキシ,又はポリイミド樹脂などの有機樹脂にカーボンブラック又は黒色の有機顔料などを含有させたものを、透明ガラス基板140の上に、パターン状に塗布する方法がある。
上述の如く、紫外線硬化型シール120の硬化を行い気密封止が十分行われた液晶素子に対し、図3cにおいて、前面基板140上に仮想線で示されているにように、前面基板140の4辺に沿った形状の枠状の外付けブラックマトリクス150EXを形成する。この枠状の外付けブラックマトリクス150EXも、上記マトリクス150の場合と同様に、例えば、アクリル,エポキシ,又はポリイミド樹脂などの有機樹脂にカーボンブラック又は黒色の有機顔料などを含有させたものを、透明ガラス基板140の上に、パターン状に塗布することで形成することができる。
この枠状の外付けブラックマトリクス150EXの幅WBM(図3c参照)と、枠状の紫外線硬化型シール120の幅WSL(図3c参照)とは、次の関係を満たすように設定される必要がある。
WBM > WS
上述の構成をとる本実施例においては、紫外線硬化型シール120の硬化を行う時点では、未だ前面基板140上に枠状の外付けブラックマトリクス150EXが形成されていない。従って、背面基板110と前面基板140との間の枠状シール材120の内側に、液晶組成物130を滴下注入法により注入後、図2cを用いて説明した同様に、図3cに示した如く、枠状の紫外線硬化型シール120を硬化させるために、枠状の紫外線硬化型シール120に紫外線を照射した場合、該紫外線は、ブラックマトリクス150及びブラックマトリクス150EXの何れにも妨害されずに紫外線硬化型シール材120に到達することができるので、紫外線硬化型シール120の硬化が十分行われ、信頼性の高い液晶表示素子が得られる。
上述の構成をとる本実施例においては、紫外線硬化型シール120の硬化を行う時点では、未だ前面基板140上に枠状の外付けブラックマトリクス150EXが形成されていない。従って、背面基板110と前面基板140との間の枠状シール材120の内側に、液晶組成物130を滴下注入法により注入後、図2cを用いて説明した同様に、図3cに示した如く、枠状の紫外線硬化型シール120を硬化させるために、枠状の紫外線硬化型シール120に紫外線を照射した場合、該紫外線は、ブラックマトリクス150及びブラックマトリクス150EXの何れにも妨害されずに紫外線硬化型シール材120に到達することができるので、紫外線硬化型シール120の硬化が十分行われ、信頼性の高い液晶表示素子が得られる。
次に、枠状の紫外線硬化型シール材120に要求される光学的特性について検討を加える。紫外線硬化型シール材120にもブラックマトリクス150と同様の遮光特性を付与することは有益である。例えば、光学濃度OD(optical density)を増加させることが好ましい。しかしながら、光学濃度ODが過度に大きすぎると、紫外線硬化型シール材が硬化しなくなる問題がある。紫外線硬化型シール材120に対して要求される光学濃度ODの値は、背面基板110と前面基板140との間の間隔CG(図3b参照)に依存するので、これを考慮して設定することが好ましい。
上記光学濃度を調整する方法の一例として、紫外線硬化型シール材にチタン系黒色顔料を添加する方法がある。このチタン系黒色顔料については、特開昭58-180413号公報に詳述されている。
10…基板、20…枠状のシール材、30…液晶、40…基板、50…ディスペンサ、110…背面基板、120…枠状の紫外線硬化型シール材、130…液晶組成物、140…前面基板、150…ブラックマトリクス、150EX…外付けブラックマトリクス、160…電気配線、170…外部取り出し電極端子、180…画素回路、190…絶縁層、200…遮光メタル層、…、CFR…赤原色カラーフィルタ、CFG…緑原色カラーフィルタ、CFB…青原色カラーフィルタ、PR…赤原色表示画素、PG…緑原色表示画素、PB…青原色表示画素。
Claims (6)
- 透明な第1の基板と、
前記透明な第1の基板と所定の間隔を介して対向する第2の基板と、
紫外線硬化材からなり,前記第1の基板と前記第2の基板との間に挟持された枠状のシール材と、
前記枠状のシール材の内側に封入された液晶組成物と、
前記第1の基板と前記第2の基板のうちの少なくとも一方の上に設けられた複数の電極によって、前記第1の基板と前記第2の基板との間に形成される複数の表示画素と、
前記複数の表示画素の各々の輪郭を規定するとともに、該複数の表示画素からなる表示領域を囲むよう形成された遮光性材料からなる第1のブラックマトリクスとからなる液晶表示素子において、
前記表示領域を囲む前記ブラックマトリクスの周縁部が前記枠状のシール材の内側にあり、
前記第1の基板の外表面に前記枠状のシール材に沿って形成された、遮光性材料からなる枠状の第2のブラックマトリクスを備え、
前記枠状のシール材の枠状部の幅WSMと、前記第2のブラックマトリクスの枠状部の幅WBMは次の関係を満たすことを特徴とする液晶表示素子。
WBM > WSL - 前記枠状のシール材を形成する紫外線硬化材に黒色顔料が含有されていることを特徴とする請求項1記載の液晶表示素子。
- 前記黒色顔料が、チタン系黒色顔料であることを特徴とする請求項2記載の液晶表示素子。
- 透明な第1の基板と、
前記透明な第1の基板と所定の間隔を介して対向する第2の基板と、
紫外線硬化材からなり,前記第1の基板と前記第2の基板との間に挟持された枠状のシール材と、
前記枠状のシール材の内側に封入された液晶組成物と、
前記第1の基板と前記第2の基板のうちの少なくとも一方の上に設けられた複数の電極によって、前記第1の基板と前記第2の基板との間に形成される複数の表示画素と、
前記複数の表示画素の各々の輪郭を規定するとともに、該複数の表示画素からなる表示領域を囲むよう形成された遮光性材料からなる第1のブラックマトリクスとからなる液晶表示素子の製造方法において、
前記表示領域を囲む前記ブラックマトリクスの周縁部を前記枠状のシール材の内側に形成し、
前記枠状のシール材を紫外線照射により硬化させた後に、前記第1の基板の外表面に前記枠状のシール材に沿う遮光性材料からなる枠状の第2のブラックマトリクスを形成し、
前記枠状のシール材の枠状部の幅WSMと、前記第2のブラックマトリクスの枠状部の幅WBMは次の関係に設定することを特徴とする液晶表示素子の製造方法。
WBM > WSL - 前記枠状のシール材を形成する紫外線硬化材に黒色顔料が含有されていることを特徴とする請求項4記載の液晶表示素子の製造方法。
- 前記黒色顔料が、チタン系黒色顔料であることを特徴とする請求項5記載の液晶表示素子の製造方法。
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