JP2007304230A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の目的は、簡単な構成でかつ低コストで、複数の回転部材に張架された無端状ベルト部材の幅方向への移動(寄り)を確実に規制し、位置ずれのない高品質な画像を得ることである。
【解決手段】
中間転写ベルト18と前記ベルト18を張架して回転移動させる複数のローラ14,15,16とを有するベルト搬送装置であって、前記ベルト18の内側面の全周にわたって設けられたガイドリブ19と、前記ベルト18が回転移動方向と直交する方向へ移動した際に前記ガイドリブ19を突き当て規制するフランジ20,150と、を有し、前記フランジ20,150を、前記複数のローラのうちの2つのローラ14,16に設けたことを特徴とする。
【選択図】 図4

Description

本発明は、複数の回転部材に張架された無端状のベルト部材を用いて記録材に画像を形成する画像形成装置に関する。
従来、無端状のベルト部材を用いた画像形成装置としては、複数のローラに張架された中間転写ベルトを用いた画像形成装置が知られている。中間転写ベルトを用いた画像形成方式は、例えばフルカラーや多重画像形成機能を備えた画像形成装置に多く採用されている。特開2002−132057号公報(以下、特許文献1)には、前記中間転写ベルトを使用し、該中間転写ベルトに各色のトナー像を順次重ねて転写し、該中間転写ベルトに担持されたトナー像を記録材に一括して転写する画像形成装置が開示されている。
この特許文献1に開示された画像形成装置では、中間転写ベルトを3つのローラによって張架している。詳しくは、中間転写ベルトを回転駆動する駆動ローラと、記録材にトナー像を一括して転写する二次転写ローラと対向する二次転写対向ローラと、中間転写ベルトにテンションを付与するテンションローラとによって、中間転写ベルトは張架されている。そして、中間転写ベルトに順次重ねて転写する各色のトナー像を形成する複数の画像形成部は、前記駆動ローラと前記テンションローラとの間のベルト面上に配置され、ベルトの走行方向に並設されている。
また上記画像形成装置には、中間転写ベルトの走行方向と直交するベルト幅方向への該中間転写ベルトの動き(寄り)を規制するために、寄り規制手段が設けられている。この寄り規制手段は、中間転写ベルトの裏面側(内側)の両縁部に全周にわたって設けられたガイドリブと、中間転写ベルトを張架する3つのローラのうちの1つであるテンションローラの両端に設けられた傾斜を有するフランジとからなっている。この寄り規制手段により、中間転写ベルトに対して幅方向への力が作用し、中間転写ベルトが幅方向に移動しようとしても、中間転写ベルトの一方のガイドリブが前記ローラの対応する一方のフランジに突き当たって、中間転写ベルトの幅方向への寄りが規制される。
特開2002−132057号公報
しかしながら、上記画像形成装置は、中間転写ベルトのガイドリブを突き当て規制するフランジを、3つの張架ローラのうちの1つであるテンションローラにのみ設けた構成となっている。このため、中間転写ベルトに作用する寄り力が大きくなると、前記突き当て関係にある中間転写ベルトのガイドリブが前記ローラのフランジの傾斜を迫り上がって該ローラ上に乗り上がり、中間転写ベルトが幅方向へ大きく移動してしまうおそれがある。このように大きな寄り力の作用により中間転写ベルトが幅方向へ移動してしまうと、中間転写ベルトの走行が蛇行して、各色のトナー像の転写位置がずれ、カラー画像の品質が劣化してしまうおそれがある。
また、前記寄り規制手段が前述の突き当て関係を維持している状態であっても、中間転写ベルトにねじれが生じてしまう場合がある。すなわち、テンションローラ側では転写ベルトのガイドリブがフランジに突き当たって寄りを規制できても、画像形成部が並設されたベルト面を介した反対側の駆動ローラ側では寄りを規制できないため、転写ベルトが寄り力の作用する方向に更に移動してしまう。この結果、テンションローラと駆動ローラとの間の中間転写ベルトにねじれが生じてしまう。このように中間転写ベルトにねじれが生じると、中間転写ベルトが破損してしまうおそれがある。また、中間転写ベルトがねじれた状態で搬送されると、中間転写ベルトは画像中心に対してずれた位置で搬送されるため、中間転写ベルトの走行方向と直交する方向の画像の記録精度が低下してしまう。特にカラー画像では、テンションローラと駆動ローラの間のねじれた中間転写ベルト上に各色のトナー像が順次重ねて転写されるため、色ずれが発生して画像品質が劣化してしまう。更には、近年、製品が高速化するに伴って中間転写ベルトの周速が増大して中間転写ベルトに作用する寄り力が増大する傾向にあり、この場合、上述した画像品質の劣化がより顕著となる。
そこで、本発明の目的は、複数の回転部材に張架された無端状ベルト部材の幅方向への移動(寄り)を確実に規制し、位置ずれのない高品質な画像を得ることを可能とした画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するための本発明の代表的な構成は、無端状のベルト部材と前記ベルト部材を張架して回転移動させる複数の回転部材とを有するベルト搬送装置であって、前記ベルト部材の内側面の全周にわたって設けられたガイド部材と、前記ベルト部材が回転移動方向と直交する方向へ移動した際に前記ガイド部材を突き当て規制する規制部材と、を有し、前記規制部材を、前記複数の回転部材のうちの少なくとも2つの回転部材に設けたことを特徴とする。
本発明によれば、ベルト部材に対して回転移動方向と直交する方向への力が作用しても、ベルト部材のガイド部材が少なくとも2つの回転部材の規制部材に突き当て規制されるため、ガイド部材が規制部材を乗り越えようとする力が低減される。このため、ベルト部材の回転移動方向と直交する方向への移動をより確実に規制することができる。これにより、ベルト部材を所定範囲内の位置に規制することが可能となり、ベルト部材を画像形成に用いてもベルト部材の回転移動方向と直交する方向の記録精度を向上させることが可能となり、位置ずれのない高品質な画像を得ることができる。
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、それらの相対配置などは、本発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものである。従って、特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
〔第1実施形態〕
まず本実施形態に係るベルト搬送装置を備えた画像形成装置の概略構成について説明する。図1は、画像形成装置の一実施形態を示す全体構成図である。
<全体構成>
本画像形成装置は、カラー画像形成装置の一形態であるカラーレーザープリンタに構成されている。まず、図1により、カラーレーザープリンタの全体構成について説明する。
カラーレーザープリンタは、無端状ベルト部材としての中間転写ベルト18を備えている。また、中間転写ベルト18に沿って設置されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色の画像形成部を備えている。そして、各画像形成部で形成した各色のトナー像を中間転写ベルト18に多重転写し、ついで記録材に一括転写して、4色のトナー像が転写された記録材を定着し、記録材にフルカラーの永久画像を得るものである。
中間転写ベルト18は、複数の回転部材に懸架されて配置されている。具体的には前記回転部材としての駆動ローラ14、二次転写対向ローラ15およびテンションローラ16の3本のローラに懸架されて設置されており、これら駆動ローラ14等とともにベルト搬送装置としての中間転写ユニット13を構成している。中間転写ベルト18は、駆動ローラ14による駆動で図の矢印方向に回転駆動される。なお、ここでは、複数の回転部材として3つのローラを例示しているが、ローラの数はこれに限定されるものではない。
各画像形成部は、像担持体としてドラム型電子写真感光体、すなわち感光ドラム1(1Y、1M、1C、1K)を有している。更にその周囲に感光ドラム1に作用するプロセス手段を備えている。詳しくは、その周囲の帯電ローラ5(5K、5M、5C、5K)、現像器4(4Y、4M、4C、4K)、および図示しないドラムクリーナを備えている。また、各感光ドラム1の上方にはレーザースキャナ6(6Y、6M、6C、6K)が配置されている。また、各感光ドラム1の下方には中間転写ベルト18を挟んで感光ドラム1と対向した図示しない一次転写帯電器が配置されている。このうち感光ドラム1、帯電ローラ5、現像器4およびドラムクリーナは、ホルダー容器3(3Y〜3K)に一体的に組み込んでプリンタ本体に着脱自在に設置され、感光ドラム1の寿命に合わせて容易に交換可能なプロセスユニットに構成されている。
感光ドラム1は、アルミシリンダーの外側に有機光導電体層を塗布してなっている。この感光ドラム1は、ホルダー容器3に回転自在に支持され、画像形成時、図の後方の一方端の図示しない駆動モータからの駆動力を伝達することにより、図の反時計回り方向に回転駆動される。帯電ローラ5は接触方式の帯電手段で、感光ドラム1の表面に接触した帯電ローラ5に電圧を印加することにより、感光ドラム1の表面を所定の極性・電位に一様に帯電する。
露光手段としてのレーザースキャナ6は、図示しないレーザーダイオード、ポリゴンミラー6a(6Ya、6Ma、6Ca、6Ka)、結像レンズ6b(6Yb、6Mb、6Cb、6Kb)等を備える。レーザーダイオードに画像信号を与えると、レーザダイオードが画像信号に対応する画像光をポリゴンミラー6aへ照射する。そして、スキャナーモーターによって高速回転するポリゴンミラー6aが画像光を反射して、一定速度で回転する感光ドラム1の表面を結像レンズ6bを介して選択的に露光し、画像光により感光ドラム1の表面に静電潜像を形成する。
現像器4は、感光ドラム1に対向した位置に微小間隔をもって配置されたスリーブ4S(4YS、4MS、4CS、4KS)を有している。また現像器4は、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の現像剤、ここでは、非磁性トナーと磁性キャリアとを混合した二成分現像剤を収容している。各現像器4は、収容した現像剤を送り機構でスリーブ4Sに送り込んで、図の時計回り方向に回転するスリーブ4Sの表面に現像剤をコートする。各現像器4は、そのコートした現像剤をスリーブ4Sにより感光ドラム1と対向した現像位置に搬送して、感光ドラム1上に形成された静電潜像を対応した色の現像剤で現像して、トナー像として可視化するものである。
感光ドラム1上の各色のトナー像は、中間転写ベルト18に重ね合わせて転写される。ここでは、中間転写ベルト18は周長約1000mmのシームレス樹脂ベルトからなる。中間転写ベルト18は、プリンタ本体に駆動ローラ14を支点に支持され、駆動ローラ14の一方端の図示しない駆動モーターの駆動力を伝達することにより、画像形成動作に応じて感光ドラム1の周速度と同期して、時計回り方向に回転される。さらに、この中間転写ベルト18は中間転写ユニット13ごと、図の右方向に簡単に着脱可能とされている。
中間転写ベルト18の下方には、複数枚の記録材Pを収納したカセット7が設置されている。主として、このカセット7、ピックアップローラ8、フィードローラ9、重送防止のリタードローラ10、ガイド板11、搬送ローラ61およびレジストローラ対12から給送部が構成される。画像形成時には、ローラ8,9,10が画像形成動作に応じて駆動回転して、カセット7内の記録材Pを1枚ずつ分離給送し、給送された記録材Pは、ガイド板11および搬送ローラ61等を経由してレジストローラ対12に至る。画像形成動作中、レジストローラ対12は、記録材Pを静止待機させる非回転の動作と、記録材Pを中間転写ベルト18に向けて搬送する回転の動作とを所定のシーケンスで行い、次工程である転写工程時の画像と記録材Pとの位置合わせを行う。
二次転写対向ローラ15の箇所には、中間転写ベルト18の表面側に揺動可能な転写ローラ60が設置され、二次転写部T2が構成される。転写ローラ60は、金属軸を中抵抗発泡弾性体で巻いたもので、図の上下に揺動可能であり、かつ金属軸への駆動力により回転駆動する。中間転写ベルト18上に4色のトナー像を形成している間、中間転写ベルト18上のトナー像が二次転写部T2に至るまではその画像を乱さぬよう、転写ローラ60は下方に位置し、中間転写ベルト18から離間している。その後、転写ローラ60は、記録材Pにカラー画像を転写するタイミングに合わせて、図示しないカム部材により上方の位置に移動され、記録材Pを介して中間転写ベルト18に所定の圧力で押し付けられる。
これと同時に、転写ローラ60にはバイアスが印加され、中間転写ベルト18上のトナー画像が記録材Pに転写される。中間転写ベルト18と転写ローラ60とはそれぞれ駆動されているため、両者に挟まれた記録材Pは転写工程が行われると同時に、図の左方向に所定の速度で搬送され、次工程である定着器50に向けて送られる。
定着器50は、記録材P上に転写されたトナー画像を定着させるものであり、図1に示すように、記録材Pに熱を加える定着ローラ51と、記録材Pを定着ローラ51に圧接させる加圧ローラ52とを備え、これらローラ51、52は回転駆動される。各ローラ51、52は中空に形成され、内部に図示しないヒータを有している。トナー像が転写された記録材Pは、定着ローラ51と加圧ローラ52とにより挟持して搬送され、その間に熱および圧力を加えられることによりトナー像が記録材Pに定着される。
<中間転写ベルトの構成の説明>
さらに、中間転写ベルト18には、テンションローラ16のところに圧縮バネ21を用いたテンション付与機構が設けられている。これにより、プリンタ本体内の温湿度や径時変化により中間転写ベルト18の周長が変化しても、中間転写ベルト18の張力を一定に維持されるようになっている。
テンション付与機構は、図2に示すように、テンションローラ16の軸16aを回動可能に嵌合したテンション軸受22の端面22bと、中間転写ユニット13のフレーム23の壁面23bとの間に、圧縮バネ21を所定の圧力で取り付けてなっている。テンションローラ16の軸16aは、さらにテンショナー17で支持される。テンション軸受22の材料には導電性ポリアセタール樹脂を使用し、テンションローラ16を電気的に接地している。テンションローラ軸16aとテンショナー17とは回転摺動するが、テンショナー17の軸受部内壁に加わる荷重は軽減され、内壁面の摩耗もほとんどゼロになる。
一方、テンション軸受22の内壁22aとテンションローラ軸16aとは摩耗が発生するが、テンショナー17とテンションローラ16の位置関係に変化はなく、テンションローラ16とクリーニングユニット30のブレード31との相対位置関係も変化しない。また、テンション軸受22の内壁22aとテンションローラ軸16aとの摩耗により、圧縮バネ21の取り付け寸法がわずかに変化するが、その変化による圧力低下により中間転写ベルト18の滑りが発生することはない。
ここでは、テンション軸受22に導電性ポリアセタール樹脂を使用したが、たとえば鉄系、銅系のオイル含浸焼結材を使用しても同様の効果を得ることができる。
<寄り規制手段の説明>
また中間転写ベルト18の回転移動方向と直交するベルト幅方向への動き、すなわちベルト18の寄りを規制するための寄り規制手段を設けている。この寄り規制手段は、中間転写ベルト18の内側面の全周にわたって設けられたガイド部材としてのガイドリブ19と、中間転写ベルト18が幅方向へ移動した際に前記ガイドリブ19を突き当て規制する規制部材としてのフランジ20,150とからなる。以下、図3から図5を用いて詳しく説明する。図3は中間転写ユニット部周辺の模式構成図である。図4及び図5は図3の矢印O部の断面を示した図である。図4及び図5において、矢印Kが装置手前側、矢印Jが中間転写ベルト18の搬送方向を示すものである。CLは画像の中心位置を示している。画像中心CLは駆動ローラ14の軸中心に直交するので、中間転写ベルト18の搬送方向に対して平行である。
図3及び図4に示すように、前記ガイド部材としてのガイドリブ19は、ゴム製であり、中間転写ベルト18の裏面側両縁部に全周にわたって設けられている。ここではガイドリブ19を中間転写ベルト18の裏面側両縁部に接着剤で貼り付けている。また前記規制部材としてのフランジ20,150は、前記中間転写ベルト18を張架している複数のローラ14,15,16のうちの2つのローラ14,16に設けられている。更に詳しくは第一規制部材としてのフランジ20は、感光ドラム1を介してベルト18の回転移動方向(図3の矢印J方向)上流側の第一回転部材としてのテンションローラ16に設けられている。また、第二規制部材としてのフランジ150は、感光ドラム1を介してベルト18の回転移動方向(図3の矢印J方向)下流側の第二回転部材としての駆動ローラ14に設けられている。このフランジ20,150は、樹脂で形成され、前記ガイドリブ19を突き当て規制する傾斜面を有している。更にフランジ20,150は、それぞれ、前記ガイドリブ19に対応するように各ローラ14,16の軸方向両端部に設けられている。
上記構成により、中間転写ベルト18に幅方向への寄り力が作用して、中間転写ベルト18が幅方向に移動しようとしても、中間転写ベルト18の一方のガイドリブ19が、テンションローラ側ではテンションローラ16の対応するフランジ20に突き当たる。また、駆動ローラ側では駆動ローラ14の対応するフランジ150に突き当たる。すなわち、テンションローラ側及び駆動ローラ側でそれぞれ中間転写ベルト18の寄りが規制される。これにより、ガイドリブ19がフランジ20,150を乗り越えようとする力が低減され、中間転写ベルト18の幅方向への移動(寄り)をより確実に規制することができる。
<寄り規制手段のフランジの説明>
ここで、前記フランジ部について更に詳しく説明する。図4において、20a,150aはフランジ当接点である。このフランジ当接点20a,150aは、中間転写ベルト18が幅方向に寄ったときに、ガイドリブ19の端部19aが各フランジ20,150の斜面に当接するポイントである。ここでは、各ローラ14,16に設けたフランジ20,150は、画像中心CLから各フランジ当接点20a,150aまでの距離が同一距離になるように配置されている。
この構成によって、中間転写ベルト18に幅方向への寄り力が働き、該ベルト18が幅方向に寄ったときの状態について説明する。例えば装置奥側(矢印K方向とは逆方向)に中間転写ベルト18が寄った時の状態を図5に示す。
図5に示すように、中間転写ベルト18が幅方向に寄って、ガイドリブ19の端面19aとフランジ20が当接点20aで当接して寄りが規制される。一方、ガイドリブ19の端面19aとフランジ150は当接点150aで当接して寄りが規制される。
このように、装置手前側のフランジ20及びフランジ150にガイドリブ19が突き当たるために、ガイドリブ19がフランジ20及びフランジ150に乗り上げようとしても、フランジ1ヶ所にかかるガイドリブ19が乗り上げる力は低減される。これにより、中間転写ベルト18の寄り規制をより確実に行うことができる。
また、ガイドリブ19にフランジ20及びフランジ150の部分で加わる力が、一ヶ所での規制に比べて低減するため、中間転写ベルト18からガイドリブ19が剥がれるといったベルトの破損を低減できる。
また、中間転写ベルト18を張架している複数のローラのうちの2つのローラ14,16に設けたフランジ20,150によって、ベルト18のガイドリブ19を突き当て規制することにより、ベルト18を所定範囲内の位置に規制することができる。これにより、ベルト18の搬送方向と直交する方向の画像記録精度を向上させることが可能となり、位置ずれ(色ずれ)のない高品質な画像を得ることができる。
<クリーニングユニットの構成の説明>
また中間転写ベルト18にはクリーニングユニット30が設置されている。このクリーニングブレード30は、図3に示すように、クリーニングブレード31と、このブレード31を中間転写ベルト18に押し当てる加圧バネ36と、これらを保持したクリーナ容器34とを備える。
クリーニングブレード31により中間転写ベルト18から掻き落とされたトナーは、廃トナーとしてクリーナ容器34に回収される。回収された廃トナーは、クリーナ容器34内の最下部に設置したスクリュー35によって搬送され、装置本体内に別途設置されている廃トナーボックス40(図1参照)に収容される。このスクリュー35は、図示しない駆動モーターの駆動力を伝達することにより、廃トナーを搬送する方向に回転される。モーターの数を減らして構造を簡略化するために、スクリュー35の駆動源は定着器の駆動源を利用している。
さらに、クリーナ容器34のクリーニングブレード31の位置より上流側には、中間転写ベルト18に当接するスクイシート38がブレード31と平行に設置されている。スクイシート38は板金39に両面テープで貼り付けられ、板金39はクリーナ容器34に両面テープで貼り付けられている。
このクリーニングユニット30については、後でさらに説明する。
<動作の説明>
上記のように構成されたプリンタによって画像形成を行うときの動作について説明する。
最初に、図1に示すピックアップローラ8を回転してカセット7内の記録材Pを繰り出し、フィードローラ9及びリタードローラ10によって一枚ずつ分離し給送し、レジストローラ対12へ搬送する。一方、感光ドラム1と中間転写ベルト18とを各々所定の周速度V(プロセス速度と同速)で図1の矢印方向へ回転する。
ついで、中間転写ベルト18の周方向上の任意の点が図1のS(S1、S2、S3、S4)の位置にきたときに、表面を均一に帯電された感光ドラム1が図のE(EY、EM、EC、EK)の位置でレーザー露光を受け、画像形成が開始される。感光ドラム1の露光位置E(画像の書き始め位置)から反時計回りに中間転写ベルト18との接触部(一次転写部)T1(T1Y、T1M、T1C、T1K)までの距離と、中間転写ベルト18のSからT1までの距離は等しい。したがって感光ドラム1の画像の書き始め点Eが一次転写部T1の位置に至ったとき、中間転写ベルト18上の点SはT1の位置に至り、その位置で一致する。感光ドラム1からのトナー像の中間転写ベルト18への転写により、中間転写ベルト18には画像がS点を先端にして下流方向に形成される。画像はイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの順に形成される。
まず、スキャナー6Yによりイエロー画像のレーザー照射を行い、感光ドラム1Y上にイエロー潜像を形成する。この潜像形成と同時にイエロー現像器4Yを駆動し、感光ドラム1Yの帯電極性と同極性で略同電位の電圧を現像器4Yのスリーブ4YSに印加して、感光ドラム1Y上の潜像にイエロートナーを付着させて現像し、イエロートナー像として可視化する。これに続いて、現像部の少し下流の一次転写部T1Yで感光ドラム1Y上のイエロートナー像を、中間転写ベルト18の表面に一次転写する。このとき中間転写ベルト18には、図示しない一次転写帯電器を介してイエロートナーと逆特性の電圧を印加して一次転写を行う。
形成する画像がA3サイズであるとき長さが420mmあり、このA3の画像は、中間転写ベルト18のS1点から下流方向に行ってL1点にまで形成される。
ついで、中間転写ベルト18上の点S1(イエロー画像の先端)が図1のS2の位置にきたとき、イエローのときと同様に、スキャナー6Mにより感光ドラム1Mにレーザー照射を行ってマゼンタ画像の潜像を形成する。この潜像をマゼンタ現像器4Mにより現像してマゼンタトナー像として可視化し、マゼンタトナー像を一次転写部T1Mで中間転写ベルト18上にイエロートナー像に重ねて転写する。
同様に、中間転写ベルト18上のS1(イエローおよびマゼンタ画像の先端)が図1のS3の位置にきたとき、スキャナー6Cにより感光ドラム1Mにシアン画像のレーザー照射を行って潜像を形成する。この潜像をシアン現像器4Cにより現像してシアントナー像として可視化し、シアントナー像を一次転写部T1Cで中間転写ベルト18上にイエロー、マゼンタの各トナー像に重ねて転写する。
同様に、中間転写ベルト18上のS1(イエロー、マゼンタ、シアン画像の先端)が図のS4の位置にきたとき、スキャナー6Kにより感光ドラム1Kにブラック画像のレーザー照射を行って潜像を形成する。この潜像をブラック現像器4Kにより現像してブラックトナー像として可視化し、ブラックトナー像を一次転写部T1Kで中間転写ベルト18上にイエロー、マゼンタ、シアンの各トナー像に重ねて転写する。
以上のように、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの順で潜像形成、現像および一次転写を行い、中間転写ベルト18の表面にイエロー、マゼンター、シアン、ブラックの4色のトナー像を重畳したフルカラー画像を形成する。
4色目のブラックトナー像の中間転写ベルト18への転写が終了する前に、中間転写ベルト18上の4色の重畳されたトナー像の画像先端(中間転写ベルトの位置S1)が二次転写部T2へ到達するのと合わせて、レジストローラ対12で待機させておいた記録材Pを所定のタイミングで転写部T2に搬送する。これと同時に、中間転写ベルト18から離間して下方で待機していた転写ローラ60をカム機構により上方に移動して、記録材Pを挟んで転写部T2で中間転写ベルト18に転写ローラ60を圧接する。この圧接と同時に転写ローラ60にトナーと逆特性のバイアスを印加して、中間転写ベルト18上の4色のトナー像を記録材Pに4色とも一括して二次転写する。
二次転写部T2を経て4色のトナー像を転写された記録材Pは、中間転写ベルト18から剥離して定着器50へ搬送し、そこでトナー像の定着を行ってフルカラーの永久画像とされる。その後、3対の排出ローラ対62,63,64を介して、装置本体上部の排出トレイ65上へ画像面を下向きにして排出され、画像形成動作が終了する。
二次転写で転写されずに中間転写ベルト18上に残留した転写残りトナーは、中間転写ベルト18の表面に当接したクリーニングユニット30のブレード31により除去され、除去された転写残りトナーは、クリーナ容器34に収容される。
<クリーニングユニットの詳細説明>
さて、ここでは、クリーニングユニット30に中間転写ベルト18の寄り防止の補助機能を設けている。以下、説明する。
クリーニングユニット30は、前記したように、クリーニングブレード31と、このブレード31を中間転写ベルト18に押し当てる加圧バネ36と、これらを保持したクリーナ容器34とを備えなる。ここでは、このクリーニングユニット30を、上記のように、中間転写ベルト18を挟んだテンションローラ16の対向位置に設置したが、該クリーニングユニット30の設置位置はこれに限定されるものではなく、必要に応じて適宜設定すれば良い。
またクリーニングブレード31は、金属板33上にウレタンゴムを板状に形成してなり、クリーナ容器34に保持された軸32を回転中心として、加圧バネ36により中間転写ベルト18に所定の角度で押し当てる。これにより、クリーニングブレード31は中間転写ベルト18に対し均一に当接されている。クリーニングブレード31の対向部には、テンションローラ16が位置してバックアップローラとしての役目をしており、クリーニングブレード31が所定の当接圧で中間転写ベルト18に当接するのを可能としている。中間転写ベルト18上の転写残りトナーは、クリーニングブレード31が当接した点で掻き落とされ、中間転写ベルト18がクリーニングされる。
クリーニングブレード31により掻き落とされたトナー(廃トナー)は、クリーナ容器34に回収された後、クリーナ容器34内の最下部に設置したスクリュー35によって搬送され、装置本体内に別途設置されている廃トナーボックス40に収容される。
そして、中間転写ベルト18の寄り防止の補助機能として、図3及び図6に示すように、クリーニングユニット30にクリーニングブレード31の両端外方に位置する端部押さえ部材37を設置している。この端部押さえ部材37は、中間転写ベルト18に寄り力が発生したときに、突き当て関係になるガイドリブ19とフランジ20とが対向する位置においてベルト18の表面を押さえ、ガイドリブ19がフランジ20に乗り上げるのを防ぐものである。
端部押さえ部材37はスポンジ等の弾性体で形成されている。ここでは、端部押え部材37をモルトプレンの上にPTFE繊維パイルを接着した形態に形成した。端部押え部材37は、上記の配置となるようにクリーナ容器34に設置した。
端部押さえ部材37は、クリーニングブレード31の端部シール部材を兼ねている。すなわち、端部押さえ部材37はクリーニングブレード31の両端外側のクリーナ容器34と中間転写ベルト18との間の隙間を塞いでいる。これにより、端部押さえ部材37は、ブレード31で掻き落とされた廃トナーがクリーニングユニット30外に飛散したり、漏れたりするのを防止している。また端部押さえ部材37は、クリーナ容器34への回収をより確実にする役目も兼ねている。
<端部押さえ部材の作用>
端部押さえ部材37の作用について説明する。クリーニングユニット30を中間転写ユニット13にセットしたときの、ガイドリブ19、端部押さえ部材37、フランジ20の位置関係を図6に示す。
図6において、テンションローラ16のフランジ20を含まないローラ本体部の幅をL、幅方向の移動によりガイドリブ19が突き当たる位置までのフランジ20の直線長さをFとする。また、ガイドリブ19の幅をG、クリーニングブレード31の両端部の端部押さえ部材37の外側端面間の長さをBとする。
中間転写ベルト18に幅方向の移動によりガイドリブ19がフランジ20に突き当たった状態で端部押さえ部材37がガイドリブ19に掛かり、端部押さえ部材37がガイドリブ19からはみ出さない条件になるよう、それぞれの部材19,20,37を配置した。すなわち、L+2F≦B≦L+2F+2G、の関係が成り立つように、それぞれの部材19,20,37を配置した。
これによれば、クリーニングブレード31の両端部に配置した端部押さえ部材37が、中間転写ベルト18を挟んでガイドリブ19とテンションローラ16両端のフランジ20に跨る位置に配置される。このため、たとえば図7に示すように、中間転写ベルト18に寄り方向右方への移動が生じ、左側のガイドリブ19がフランジ20に当ってフランジ20に乗り上げようとしても、端部押さえ部材37でガイドリブ19が乗り上げを押え込まれる。したがって、ガイドリブ19とフランジ20とによる中間転写ベルト18の寄り規制をより確実に行うことができる。
上記の条件を満足せず、B>L+2F+2Gのときは、図8に示すように、端部押さえ部材37がフランジ20に突き当たったガイドリブ19からはみ出してしまう。すると、この端部押さえ部材37により中間転写ベルト18の寄り方向の動きが制約されてしまい、中間転写ベルトが逆方向に戻りにくくなり、寄り規制が機能しにくくなってしまう。さらに、ガイドリブ19にストレスが加わるため、使用が進むとガイドリブ19が中間転写ベルト18から剥がれる等の問題が発生してしまう。
またB<L+2Fの場合は、図9に示すように、端部押え部材37がフランジ20に突き当たったガイドリブ19に掛からないので、ガイドリブ19の乗り上げを押えることができない。
このような理由から、上述したように、L+2F≦B≦L+2F+2G、の関係が成り立つように、それぞれの部材19,20,37を配置している。
以上説明したように、本実施形態によれば、中間転写ベルト18に対して幅方向への力が作用しても、ベルト18のガイドリブ19が2つの張架ローラ14,16のフランジ20,150に突き当て規制される。このため、ガイドリブ19がフランジ20,150を乗り越えようとする力が低減され、中間転写ベルト18の幅方向への移動をより確実に規制することができる。これにより、中間転写ベルト18を所定範囲内の位置に規制することが可能となり、中間転写ベルト18の幅方向の画像記録精度を向上させることが可能となり、位置ずれ(色ずれ)のない高品質な画像を得ることができる。
また中間転写ベルトの走行方向において、感光ドラム1を介して、上流側のテンションローラ16にフランジ20を設け、下流側の駆動ローラ14にフランジ150を設けることにより、中間転写ベルト18の幅方向の画像記録精度を更に向上させることができる。これにより、色ずれのない高品質な画像を得ることができる。
また端部押さえ部材37が、中間転写ベルト18が幅方向に移動した際に、突き当て関係になるガイドリブ19とフランジ20とが対向する位置にて前記ベルト18の表面を押さえるため、ガイドリブ19がフランジ20に乗り上げるのを防ぐことができる。このように、ガイドリブ19とフランジ20,150との当接による規制だけでなく、ガイドリブ19とフランジ20の当接部では端部押さえ部材37が作用するため、より安定した寄りの規制が実現できる。
〔第2実施形態〕
前述した第1実施形態では、ローラの軸方向において、画像中心CLから各フランジ当接点20a,150aまでの距離が同一距離になるように、各フランジ20,150を各ローラ14,16に配置した構成を例示した。この場合、中間転写ベルト18が幅方向に寄った時に、ガイドリブ19がフランジ当接点20a又はフランジ当接点150aのどちらに先に当たるかは、構成される部品の寸法公差によりばらつく。
ここで、テンションローラ側のフランジ当接点20aのみにガイドリブ19が当たる場合と、駆動ローラ側のフランジ当接点150aのみにガイドリブ19が当たる場合とで、中間転写ベルトのねじれが、得られる画像に与える影響について考えてみる。
上述した構成では、テンションローラは中間転写ベルトの走行方向において画像形成部の上流側に配置されており、駆動ローラは画像形成部の下流側に配置されている。よって、テンションローラ側のみで中間転写ベルトの幅方向への移動が規制される場合、その下流側に位置する感光ドラムと対向する一次転写部の搬送力で中間転写ベルトに張力が付与されるため、ベルト面が均一となり、一次転写部でのベルトのたるみがない。一方、一次転写部よりも下流側の駆動ローラ側で中間転写ベルトの幅方向への移動が規制される場合は、一次転写部の搬送力でベルトがたわむために、転写不良となるおそれがある。
そこで、本実施形態では、中間転写ベルト18のガイドリブ19が前記ローラ14,16に設けたフランジ20,150のいずれか一方に先に当接するように、前記フランジ20,150を中間転写ベルト18の幅方向において異なる位置に設けた構成としている。
以下、本実施形態の構成を図10を用いて詳しく説明する。図10は図3の矢印O部の断面を示した図である。なお、本実施形態において、フランジの配置以外の構成は、前述した実施形態と同様であるため、同等の機能を有する部材には同一符号を付し、説明は援用するものとする。
前記寄り規制手段を構成するガイドリブ19は、前述した実施形態と同様に、中間転写ベルト18の内側面両縁部の全周にわたって設けられている。一方、規制部材としてのフランジ20,150は、前記ガイドリブ19に対応するように、各ローラ14,16の軸方向両端に設けられている。
更に本実施形態では、中間転写ベルト18の走行方向において、画像形成部上流側のテンションローラ16側のフランジ20よりも、画像形成部下流側の駆動ローラ14側のフランジ150を、画像中心CLに対してローラの軸方向内側に設けている。すなわち、本実施形態では、前述した第1実施形態とは異なり、フランジ当接点20aに対してフランジ当接点150aを距離Nだけ、ローラの軸方向の内側になるように各フランジ20,150を設けている。本実施形態では距離Nは0.5mmとしている。前記距離Nを0.5mmとしたは、本実施形態ではテンション側と駆動側のローラの距離が約400mmであり、その1%程度の寸法ズレ(約0.4mm)が発生するため、それを上回る値に設定している。
この構成によって、中間転写ベルト18に幅方向への寄り力が働き、例えば装置奥側に中間転写ベルト18が寄った時の状態を図11に示す。図11に示すように、中間転写ベルト18が装置奥側に寄った時に、装置手前側のガイドリブ19はフランジ150よりローラ軸方向で距離Nだけ近い位置にあるフランジ20に先に当たって寄りが規制される。
更に寄り力が加わって、中間転写ベルト18が更にローラ軸方向で装置中心方向に移動する時に、図12に示すように前記フランジ20に規制されているガイドリブ19が更にフランジ150に当たって寄りが規制される。これにより、前記寄り力によってガイドリブ19がフランジに乗り上げようとする力は半減されるため、中間転写ベルト18の寄り規制を確実に行うことができる。また、各フランジ20,150のガイドリブ19との当接点20a,150aをローラ軸方向にずらすだけなので、寸法精度がラフにできる。
前記距離Nを大きくし過ぎると、中間転写ベルトが幅方向に寄った際に、テンションローラ16側でまず規制されるが、そこから更に駆動ローラ14側で規制されるまでベルトが移動してねじれが大きくなり、ベルトが破損するおそれがある。このため、本実施形態では、前記距離Nを0.5mmに設定しており、前述した寸法公差を上回る値ではあるが、前述のねじれでベルトが破損しないように極力小さい値に設定している。
上述したように、中間転写ベルト18が幅方向に寄ったときには、まず画像形成部の上流側であるテンションローラ16側のフランジ20で寄りが規制されるため、前記ベルト18は一次転写部の搬送力により張力が付与されてたるまないので、転写が良好となる。また、ベルト18に寄りが発生した場合には、まず画像形成部上流側のフランジ20で寄りが規制され、その後、更に寄るとフランジ150で寄りが規制される。これによって、寄り規制のし始めがフランジ20,150のいずれかにばらつくことがなく、一定の寄り規制がなされる。よって、フランジ20,150のスラスト方向の寸法精度を高精度にする必要がなく、中間転写ユニット13を構成する各部品のスラスト方向(ローラ軸方向)の位置調整を精密にしなくても、寄り規制力が高いのが常にテンションローラ16側となる。これにより、安定したベルト搬送が得られることで、画像品位の低下を低コストで防止することが可能となる。
このように、中間転写ベルト18の寄り規制を画像形成部の上流側をメインの寄り規制側とすることで、一次転写部のベルトのねじれがないため、安定した画像の転写が可能となる。
また、画像形成部の上流側であるテンションローラ16側には、中間転写ベルト18の寄り防止の補助機能(端部押さえ部材37)を設けている。このため、図11に示すように、中間転写ベルト18のガイドリブ19がフランジ20に当ってフランジ20に乗り上げようとしても、端部押え部材37でガイドリブ19が乗り上げを押え込まれる。したがって、ガイドリブ19とフランジ20とによる中間転写ベルト18の寄り規制をより確実に行うことができる。また、前述したように画像形成部の上流側をメインの寄り規制側とすることで、中間転写ベルトの位置をより安定して規制することが可能となっている。そして、中間転写ベルト18の寄りに伴う蛇行を防止して、各色のトナー像の転写位置ずれをなくし、高品位なカラー画像を得ることができる。
上述したように、本実施形態によれば、中間転写ベルト18の幅方向の位置を所定の範囲内に安定して規制することが可能となり、中間転写ベルト18の幅方向の記録精度を向上させることが可能となり、色ずれのない高品質な画像を提供することが可能となる。
また、中間転写ユニット13を支持している装置の枠体が設置場所の影響でねじれ、それが中間転写ユニット13のねじれになり、ベルト18に寄りが発生した場合であっても、前述したようにまず画像形成部の上流側で前記寄りが規制される。よって、装置枠体の剛性アップや、装置枠体や中間転写ユニットのねじれをなくすための調整をしなくても、安定したベルト搬送が得られ、色ずれのない高品質な画像が得られる。
〔他の実施形態〕
前述した実施形態では、像担持体とこれに作用するプロセス手段とを有する画像形成部を4つ使用しているが、この使用個数は限定されるものではなく、必要に応じて適宜設定すれば良い。
また前述した実施形態では、画像形成装置本体に対して着脱自在なプロセスユニット(カートリッジ)として、感光ドラムと、該感光ドラムに作用するプロセス手段としての帯電手段,現像手段,クリーニング手段を一体に有するプロセスカートリッジを例示した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、感光ドラムの他に、帯電手段、現像手段、クリーニング手段のうち、いずれか1つを一体に有するプロセスカートリッジであっても良い。
更に前述した実施形態では、感光ドラムを含むプロセスカートリッジが画像形成装置本体に対して着脱自在な構成を例示したが、これに限定されるものではない。例えば各構成部材がそれぞれ組み込まれた画像形成装置、或いは各構成部材がそれぞれ着脱可能な画像形成装置であっても良い。これらの画像形成装置のベルト搬送装置に本発明を適用することにより前述した効果を得ることができる。
また前述した実施形態では、画像形成装置としてプリンタを例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば複写機、ファクシミリ装置等の他の画像形成装置や、或いはこれらの機能を組み合わせた複合機等の他の画像形成装置であっても良い。また、無端状ベルト部材として記録材担持体を使用し、該記録材担持体に担持された記録材に各色のトナー像を順次重ねて転写する画像形成装置であっても良い。これらの画像形成装置に本発明を適用することにより同様の効果を得ることができる。
画像形成装置の一実施形態を示す全体構成図 画像形成装置における中間転写ベルトのテンション付与機構を示す斜視図 中間転写ベルトへの寄り規制手段およびクリーニングユニットの設置を示す断面図 第1実施形態に係るベルト搬送装置を説明するための部分断面図 第1実施形態に係るベルト搬送装置を説明するための部分断面図 中間転写ベルトのガイドリブ、クリーニングユニットの端部押え部材、およびテンションローラのフランジの位置関係を示す断面図 図6のガイドリブがフランジに当たった状態を示す部分断面図 図6の端部押さえ部材等の配置が不適当で端部押さえ部材が中間転写ベルトからはみ出した状態を示す部分断面図 図6の端部押さえ部材等の配置が不適当で端部押さえ部材がガイドリブのフランジへの乗り上げを押さえることができない状態を示す部分断面図 第2実施形態に係るベルト搬送装置を説明するための部分断面図 第2実施形態に係るベルト搬送装置を説明するための部分断面図 第2実施形態に係るベルト搬送装置を説明するための部分断面図
符号の説明
CL …画像中心
P …記録材
T1(T1Y,T1M,T1C,T1K) …一次転写部
T2 …二次転写部
1(1Y,1M,1C,1K) …感光ドラム(像担持体)
4(4Y,4M,4C,4K) …現像器(現像手段)
5(5Y,5M,5C,5K) …帯電ローラ(帯電手段)
6(6Y,6M,6C,6K) …レーザースキャナ
13 …中間転写ユニット
14 …駆動ローラ(第二回転部材)
15 …二次転写対向ローラ
16 …テンションローラ(第一回転部材)
18 …中間転写ベルト(無端状のベルト部材)
19 …ガイドリブ(ガイド部材)
20 …フランジ(第一規制部材)
20a …フランジ当接点
30 …クリーニングユニット
31 …ブレード
34 …クリーナ容器
37 …端部押さえ部材
150 …フランジ(第二規制部材)
150a …フランジ当接点

Claims (9)

  1. 無端状のベルト部材と前記ベルト部材を張架して回転移動させる複数の回転部材とを有するベルト搬送装置であって、
    前記ベルト部材の内側面の全周にわたって設けられたガイド部材と、
    前記ベルト部材が回転移動方向と直交する方向へ移動した際に前記ガイド部材を突き当て規制する規制部材と、を有し、
    前記規制部材を、前記複数の回転部材のうちの少なくとも2つの回転部材に設けたことを特徴とするベルト搬送装置。
  2. 前記規制部材を設けた回転部材は、前記ベルト部材を張架して像担持体と対向するベルト面を形成する少なくとも2つの回転部材であることを特徴とする請求項1に記載のベルト搬送装置。
  3. 前記規制部材を設けた回転部材は、像担持体を介して前記ベルト部材の回転移動方向上流側の第一回転部材と、像担持体を介して前記ベルト部材の回転移動方向下流側の第二回転部材であることを特徴とする請求項2に記載のベルト搬送装置。
  4. 前記ベルト部材が回転移動方向と直交する方向に移動した際に、前記ベルト部材のガイド部材が前記少なくとも2つの回転部材に設けた規制部材のいずれか一方に先に当接するように、前記少なくとも2つの回転部材に設けた規制部材を前記回転移動方向と直交する方向において異なる位置に設けたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のベルト搬送装置。
  5. 前記ガイド部材は、前記ベルト部材の内側面両縁部の全周にわたって設けられ、
    前記規制部材は、前記ガイド部材に対応するように、各回転部材の軸方向両端に設けられ、前記ガイド部材が先に当接する第一規制部材よりも、前記第一規制部材に当接した後のガイド部材が当接する第二規制部材を、回転部材の軸方向内側に設けたことを特徴とする請求項4に記載のベルト搬送装置。
  6. 前記ベルト部材が回転移動方向と直交する方向に移動した際に、突き当て関係になる前記ガイド部材と前記規制部材とが対向する位置において、前記ベルト部材の表面を押さえる押さえ部材を有することを特徴と請求項1乃至5のいずれか1項に記載のベルト搬送装置。
  7. 像担持体と前記像担持体に作用するプロセス手段とを有する画像形成部と、前記像担持体と対向する無端状のベルト部材と前記ベルト部材を張架して回転移動させる複数の回転部材とを有するベルト搬送装置と、を有する画像形成装置であって、
    前記ベルト搬送装置として、請求項1乃至6のいずれか1項に記載のベルト搬送装置を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  8. 前記画像形成装置は、複数の画像形成部を有し、前記ベルト部材として中間転写ベルトを使用し、該中間転写ベルトに各色のトナー像を順次重ねて転写し、該中間転写ベルトに担持されたトナー像を記録材に一括して転写することを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記画像形成装置は、複数の画像形成部を有し、前記ベルト部材として記録材担持ベルトを使用し、該記録材材担持ベルトに担持された記録材に各色のトナー像を順次重ねて転写することを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
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