JP2007303939A - 青果物搬送用トレーおよび青果物の内部品質評価方法 - Google Patents

青果物搬送用トレーおよび青果物の内部品質評価方法 Download PDF

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Abstract

【課題】青果物内部の局所的な内部品質を計測する場合などにおいて、青果物への測定光照射範囲と受光視野が制限されることなく高精度な計測が可能であり、さらに安定した搬送が可能な青果物搬送用トレーおよびそれを用いた内部品質評価方法を提供する。
【解決手段】略平板状の受座部材11に青果物51を載置しその上方に配置された略平板状の青果物保持用部材21の開口部内に収まる青果物の側面部を可撓性部材23によって保持する。透過光測定時には、受座部材と青果物保持用部材との間の空間を介して青果物側面部への光照射または透過光の受光を行う。あるいは、受座部材と青果物保持用部材とを、弾性を有する伸縮部材によって連結し、透過光測定時には、青果物保持用部材を受座部材に対して押し下げて、これにより青果物保持用部材の上側に露出した部分に対して測定光の照射および透過光の受光を行う。
【選択図】図6

Description

本発明は、青果物を受皿に載せて搬送ライン上を搬送させ、青果物に対して光源から測定光を照射し、青果物内部からの透過光を受光部で検出することにより青果物の内部品質を計測する青果物の内部品質評価装置に用いられる青果物搬送用トレーおよびそれを用いた青果物の内部品質評価方法に関し、特に、青果物の搬送方向に分割された複数の各分割測定部位に対応した分割透過光データを得ることによって青果物内部の局所的な内部品質を計測する用途に好適な青果物搬送用トレーおよびそれを用いた青果物の内部品質評価方法に関するものである。
果実、野菜などの青果物の中には、完熟状態で収穫すると、食味の低下、果肉の粉質化、果肉の褐変などを生じるものがあり、これを防止するために、果肉が硬く完熟になっていない状態で収穫し、その後一定温度下で放置することにより追熟を行って食用に適した状態としている。逆に、完熟状態で収穫することが望ましい青果物もあり、最適な収穫時は個々の青果物で異なる。従来、個々の青果物の最適な収穫時の目安を得るために、その糖度、酸度、熟度等を測定することが行われている。
一方、例えばリンゴのツル割れ、内部空洞、芯カビ、ナシの芯腐れ、メロンの水浸果など、その青果物に頻発する内部障害がある場合、収穫後にその内部障害に応じた等級別に選別してから出荷される。
従来、青果物の糖度、酸度、熟度等の果肉品質、あるいは内部障害のような青果物の内部品質を、青果物を破壊することなく外部から測定する種々の技術が提案されているが、代表的なものの一つとして、近赤外光等の光を青果物に照射し、青果物内部からの透過光を検出する方法が知られている。
この透過光を測定する方法では、青果物に対して測定光を照射し、青果物の内部を散乱、透過した透過光を受光部で受光し、受光部からの検出信号を解析して内部品質を測定する。
従来、上記の透過光測定など、青果物の品質検査の際には、青果物を一個ずつトレーに載せて(特許文献1〜3)、このトレーを搬送ライン上に搬送させて、所定の検査部まで搬送して検査を行っている。
例えば、青果物内部全体の平均的な内部品質、例えば平均糖度などを評価するための透過光測定を行う際には、図19に示すようなトレー101が用いられている。このトレー101は、載置された青果物51が搬送時に揺れて姿勢が変化しないようにするために、底を深くして青果物51の側面部を覆うように保持する形態になっている。
そのため、透過光測定時には、搬送ライン61の幅方向両側に配置された一対の光源62a,62bから、トレー101に載せられた青果物51の上部寄りの側面部に対して斜め上方より測定光63を照射している。そして、青果物51の内部から下方へ散乱、透過した透過光64を、トレー101の底部に設けられた貫通穴102から、受光部65によって下方で検出する。なお、トレー101内部における貫通穴102の周囲は青果物51とトレー101の受座面との密着によって上方から遮光され、搬送ライン61の下方も適宜の手段によって遮光されている。
特開2002−11414号公報 特開2004−107053号公報 特開2005−74340号公報 特願2005−234141号
ところで、検査対象となる青果物の品質には、青果物内部全体の平均的な性質に基づくもの、例えば平均糖度などの他、青果物内部における局所的なもの、例えば、青果物内部における腐れ等の内部障害、糖度の部位差などがある。
このような局所的な内部品質の評価は、青果物に光を照射し内部透過光を受光することによって得られた単一の平均測定データからは判断できない。例えば、青果物の内部障害は、発生の初期段階においては発生部位が局所的で、かつ障害部位の体積が微小であるため、青果物個体の平均的特性を測定した場合、微小障害部位からの測定情報は残りの正常部位からの測定情報に希釈されてしまい、障害部位の有無を感度よく検知することができない。また、青果物は、糖度の部位差が少ないほど良質であると評価される場合があるが、青果物に光を照射し内部透過光を受光することによって得られた単一の平均測定データからは、青果物個体内での糖度の部位差を知ることができない。
このような背景にあって、青果物の局所的な内部品質を精度良く評価するための技術として、本出願人は次のような透過光の分割測定法を特許出願している(特許文献4)。この方法では、青果物をトレーに載せて搬送ライン上を搬送させ、搬送される青果物に対して光源から測定光を照射し、受光部に対する青果物の相対位置を変えながら青果物内部からの透過光を受光部で検出する。青果物は、その測定部位が、搬送方向を横切るように仕切られた各分割測定部位に区分されており、搬送方向への移動によって、青果物の搬送方向前端部の分割測定部位から後端部の分割測定部位までの各部位が、受光部によって所定の時間間隔で単位透過光データが収集されながら受光部を通過する。
このようにして収集された複数の単位透過光データは、分割測定部位ごとに、その分割測定部位において収集された複数の単位透過光データごとに積算され、分割測定部位ごとに、単位透過光データを積算した積算分割データが得られる。この積算分割データ(分割透過光データ)に基づいて、青果物の分割測定部位ごとの局所的な内部品質を高精度に計測することができる。
ところが、このような分割測定法による計測に図19のようなトレーを使用する場合、次のような問題点がある。前述したように、載置された青果物51の姿勢変化を防止するために、トレー101の底を深くして青果物51の側面部の大部分を覆っているため、底部の貫通穴102から透過光を取り出しているが、このような構成であると青果物51に対する測定光照射範囲がトレー101の側面部によって制限されると同時に、貫通穴102のサイズによって受光視野が大幅に制限されてしまう。
この問題点を改善するためには、トレー101の底を浅くし、受光部を搬送ライン61の上方または側方に配置すると共に、青果物51の側方または上方から測定光を照射する、側方照射−上方受光、上方照射−側方受光の構成等とすることが適切であり、このようにすることで青果物51への測定光照射範囲と受光視野を十分に広げることができる。
しかしその反面で、トレー101の底を浅くすると、載せられた青果物51が搬送時における衝撃や慣性力等の作用によって揺れることにより姿勢変化を起こし易くなり、安定した搬送が行えなくなる。
本発明は、透過光の分割測定によって青果物内部の局所的な内部品質を計測する場合などにおいて、青果物への測定光照射範囲と受光視野が制限されることなく高精度な計測が可能であり、さらに、青果物の姿勢が十分に保持され安定した搬送が可能な青果物搬送用トレーおよびそれを用いた青果物の内部品質評価方法を提供することを目的としている。
本発明の青果物搬送用トレーは、青果物を受皿に載せて搬送ライン上を搬送させ、青果物に対して光源から測定光を照射し、青果物内部からの透過光を受光部で検出することにより青果物の内部品質を計測する青果物の内部品質評価装置に用いられる青果物搬送用トレーであって、
前記青果物搬送用トレーは、略平板状の受座部材と、該受座部材の上方に離間して配置され、中央部に開口部が設けられた略平板状の青果物保持用部材と、を備え、
前記青果物保持用部材の開口部には、該開口部の周縁から内方へ延出する複数の可撓性部材が設けられており、
前記受座部材に青果物を載置すると共に、該受座部材の上方に配置された前記青果物保持用部材の開口部内に収まる青果物の側面部を前記可撓性部材によって保持することを特徴としている。
本発明の青果物搬送用トレーにおける好ましい一態様では、前記受座部材および前記青果物保持用部材は、これらの間に設けられた連結用部材によって互いに離間して連結されており、
前記受座部材と前記青果物保持用部材との間には、前記青果物搬送用トレーに載せられた青果物の側面部を外側に露出する空間が設けられている。
この場合、前記連結用部材は棒状部材であり、該棒状部材は、前記受座部材と前記青果物保持用部材との間に、載せられる青果物の外側周囲の位置に間隔をおいて複数配置されており、
前記棒状部材同士の間の空間によって、青果物の側面部を外側に露出する前記空間が構成されていることが好ましい。
本発明の青果物の内部品質評価方法は、上述の青果物搬送用トレーに青果物を載せて搬送ライン上を搬送させ、
前記受座部材と前記青果物保持用部材との間の前記空間から外側に露出した前記青果物の側面部に対して測定光を照射し、
前記青果物における前記青果物保持用部材の上側に露出した部分からの透過光を、受光部によって受光し、
受光部に対する青果物の相対位置を変えながら青果物内部からの透過光を受光部で検出し、これにより、青果物の搬送方向に分割された複数の各分割測定部位に対応した分割透過光データを得ることによって、青果物内部の局所的な内部品質を計測することを特徴としている。
本発明の青果物の内部品質評価方法は、上記の青果物搬送用トレーに青果物を載せて搬送ライン上を搬送させ、
前記青果物における前記青果物保持用部材の上側に露出した部分または、前記受座部材と前記青果物保持用部材との間の前記空間から外側に露出した前記青果物の側面部に対して測定光を照射し、
前記青果物内部からの透過光を、前記受座部材と前記青果物保持用部材との間の前記空間を介して前記受光部によって受光し、
受光部に対する青果物の相対位置を変えながら青果物内部からの透過光を受光部で検出し、これにより、青果物の搬送方向に分割された複数の各分割測定部位に対応した分割透
過光データを得ることによって、青果物内部の局所的な内部品質を計測することを特徴としている。
本発明の青果物搬送用トレーにおける好ましい別の態様では、前記受座部材および前記青果物保持用部材は、これらの間に設けられた上下に伸縮自在な弾性を有する伸縮部材によって互いに離間して連結されており、前記青果物保持用部材は、前記受座部材に対して押し下げることによりその位置が可変である。
本発明の青果物の内部品質評価方法は、上記の青果物搬送用トレーに青果物を載せて搬送ライン上を搬送させ、
計測時に、前記青果物保持用部材を前記受座部材に対して押し下げ、
前記青果物における、前記押し下げ後に前記青果物保持用部材の上側に露出した部分へ、前記測定光を照射し、
前記青果物における、前記押し下げ後に前記青果物保持用部材の上側に露出した部分からの透過光を、前記受光部によって受光し、
受光部に対する青果物の相対位置を変えながら青果物内部からの透過光を受光部で検出し、これにより、青果物の搬送方向に分割された複数の各分割測定部位に対応した分割透過光データを得ることによって、青果物内部の局所的な内部品質を計測することを特徴としている。
以上の本発明によれば、青果物搬送用トレーを、略平板状の受座部材と、その上方に離間して配置された略平板状の青果物保持用部材との2段構成とし、上段の青果物保持用部材の開口部周縁から内側へ延出したベラ状の複数の可撓性部材によって青果物の側面部を保持するようにしたので、受座部材として、局所的な内部品質を評価するための分割透過光測定に適した略平板状の底が浅いものを用いても、載置した青果物の姿勢変化が防止され安定した搬送が可能である。
そして、受座部材と青果物保持用部材とを連結部材で互いに離間して連結すると共に、これらの間に外部へ開放された空間を設けることで、当該空間を介して青果物へ測定光を照射し、あるいはこの空間を介して青果物からの透過光を受光することができる。このようにすることで、青果物への広い測定光照射範囲と、広い受光視野が確保され、高精度な分割透過光測定が可能になる。
あるいは、受座部材と青果物保持用部材とを、これらの間に設けられた上下に伸縮自在な弾性を有する伸縮部材によって互いに離間して連結することで、通常の搬送時には、上段の青果物保持用部材の開口部周縁から内側へ延出したベラ状の複数の可撓性部材によって青果物の側面部を保持することができる。そして透過光測定時には、青果物保持用部材を受座部材に対して押し下げることにより、青果物保持用部材の上側に青果物側面部の広い範囲を露出させることができる。そのため、青果物への広い測定光照射範囲と、広い受光視野が確保でき、高精度な分割透過光測定が可能になる。
本発明のトレーによれば、透過光の分割測定によって青果物内部の局所的な内部品質を計測する場合などにおいて、青果物への測定光照射範囲と受光視野が制限されることなく高精度な計測が可能であり、さらに、青果物の姿勢が十分に保持され安定した搬送が可能である。
本発明の内部品質評価方法によれば、上述したトレーを用いているので、透過光の分割測定によって青果物内部の局所的な内部品質を計測する場合などにおいて、青果物への測定光照射範囲と受光視野が制限されることなく高精度な計測が可能であり、さらに、青果
物の姿勢が十分に保持され安定した搬送が可能である。
本発明において「青果物」には、本発明が適用可能なあらゆる果実、野菜が含まれ、その具体例としては、蜜柑などの小型の青果物、桃、林檎、梨などの中型の青果物、スイカ、メロンなどの大型の青果物などを挙げることができる。
本発明のトレーを用いて検査される青果物の内部品質には、リンゴ等のツル割れ、内部空洞、芯カビ、ナシ等の芯腐れ、メロン等の水浸果などの青果物に頻発する局所的な内部障害、青果物個体内での糖度等の部位差などが含まれる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施例について説明する。
[実施例1]
図1は、本発明の一実施例における青果物搬送用トレーの概略を示した正面図、図2は、このトレーの下部側に設けられた受座部材の上面図、図3は、上部側に設けられた青果物保持用部材の上面図である。図4は、この青果物搬送用トレーの全体を示した斜視図である。
本実施例のトレー1は、後述する透過光の分割測定によって青果物内部の局所的な内部品質を検査する際に、青果物を載せて搬送ライン上を搬送するために用いられるものであり、円板状の受座部材11と、受座部材11の上方に、受座部材11と軸を揃えて平行に離間して配置された円環板状の青果物保持用部材21とを備えている。
受座部材11および青果物保持用部材21は、これらの間に設けられた複数の棒状部材31によって互いに離間して連結されている。これらの受座部材11、青果物保持用部材21、および棒状部材31は、例えば樹脂成形によって作製することができる。
受座部材11は、図2に示すように青果物が載置される逆円錐テーパ状の受座面12を有し、この受座面12の中心部には、載せられる青果物等からのゴミを下方へ排出するための貫通穴13が設けられている。
青果物保持用部材21は、図3に示すように中央部に開口部22が設けられており、開口部22には、開口部22の周縁から内方へ、ヒレ状の複数の可撓性部材23が延び出している。可撓性部材23は、ある程度の剛性と、ゴム弾性とを有し、可撓性弾性変形によって湾曲可能な材料から形成されている。複数の可撓性部材23はそれぞれ、その基端部が青果物保持用部材21の開口部22の周縁部に固定されており、青果物51を開口部22より下方へ入れ込んだときに可撓性部材23の先端部側が青果物51の側面部に追随して下方へ湾曲し、これによって青果物51を外周側から保持できるようになっている。
以上のような構成を備えた本実施例のトレー1は、図5に示すように、測定対象の青果物51を載せた状態で搬送ライン61上を搬送される。搬送ライン61の途中には、搬送ライン61の幅方向両側に配置された一対の光源62a,62bと、上方に配置された受光部65とを備えた測定部66が設けられており、トレー1に載せられて搬送ライン61上を上流側から測定部66まで搬送された青果物51は、透過光測定が行われる。
図6に示すように、青果物51は、トレー1の受座部材11の受座面12上に載置される。そして、受座部材11の上方に配置された青果物保持用部材21の開口部22から内方へ延び出した可撓性部材23によって、青果物保持用部材21の側面部が保持されており、これにより、搬送時に受ける慣性力等の作用によって青果物51の姿勢が変化しないように安定に保持されている。
青果物51をトレー1に載せる際には、青果物保持用部材21の上方から開口部22内へ、開口部22の周囲の可撓性部材23の先端側を押し下げるように弾性に抗して変形させながら青果物51を下方へ入れ込み、その下方の受座面12上に載置する。
図6に示すように、このようにしてトレー1に載せられた青果物51の側面部は、受座部材11と青果物保持用部材21とを連結固定する棒状部材31の間の空間32から外部へ露出されている。この棒状部材31の間の空間32を介して、光源62a,62bからの測定光63が青果物51の側面部に照射される。
青果物51の側面部に照射された測定光63は、青果物51の内部で散乱し、青果物51における青果物保持用部材21の上側に露出した部分から出た透過光64は、上方に配置された受光部65で検出される。
次に、測定部66において青果物51の内部品質を検査する方法について図7(a)〜図7(c)を参照しながら説明する。図示したように、搬送ライン61の幅方向両側部に配置された一対の光源62a,62bからは、常に測定光63が搬送ライン61の幅方向内側に向かって側方から照射されている。
トレー1に載せられた青果物51が、搬送ライン61上を搬送されて光源62a,62bから照射される測定光63の照射を受ける位置まで移動すると、青果物51の上方に位置が固定された受光部65に対して青果物51が搬送方向へ相対移動しながら青果物51内を透過した透過光が上方の受光部65で受光される。
受光部65に入射した透過光は、光電変換され、その電気信号は、例えば増幅器、AD変換器などを経て積算演算装置(図示せず)へ送られる。そして受光部65では、搬送方向へ移動する青果物51から所定の時間間隔で単位透過光データが収集される。
一方、青果物51は、その測定部位が、搬送方向を横切るように仕切られた各分割測定部位71a(図7(a))、71b(図7(b))、71c(図7(c))・・・に区分されており、搬送方向への移動によって、最初に図7(a)の分割測定部位71aの範囲が受光部65で検出され、次に図7(b)の分割測定部位71bの範囲が受光部65で検出され、その次に図7(c)の分割測定部位71cの範囲が受光部65で検出され、このようにして、青果物51の搬送方向前端部の分割測定部位から後端部の分割測定部位までの各部位が、受光部65によって所定の時間間隔で単位透過光データが収集されながら受光部65を通過する。
このようにして収集された複数の単位透過光データは、分割測定部位71a,71b,71c・・・ごとに、その分割測定部位において収集された複数の単位透過光データごとに積算され、分割測定部位71a,71b,71c・・・ごとに、単位透過光データを積算した積算分割データが得られる。
例えば、搬送速度500mm/s、青果物サイズ100mm、積算間隔1msであれば、単位透過光データ数は、(100/500)×1000=200個であり、200個の単位透過光データが積算演算装置に送られることになる。積算演算装置に送られた青果物51全体の単位透過光データは、分割測定部位に対応した所定の間隔で積算され、積算分割データとして記憶される。例えば、この200個のデータを20データ単位で積算すれば、20ms積算に相当する10個の積算分割データが得られる。この10個の積算分割データは、青果物51を10個の分割測定部位に区切った場合の各部位に相当するそれぞれのデータである。
以上のようにして得られた青果物51の積算分割データ(分割透過光データ)に基づいて、この積算分割データに対応する青果物51の分割測定部位についての微小障害や、青果物個体内での糖度の部位差などの内部品質情報を得ることができる。場合によっては、全ての分割測定部位における積算分割データを積算し、これにより得られた積算データを青果物内部の平均情報として利用することができる。
例えば、積算演算装置には、予め多数の青果物51のサンプルに対して透過光測定と肉眼観察とを行うことにより、内部障害の度合いを示すパラメータが透過光信号の大きさに対応して設定されている。そして、積算分割データと、予め用意されたパラメータとを比較することによって、青果物51の各分割測定部位ごとの内部品質検査を行い、検査対象の青果物51に局所的に偏在する障害の部位を特定することができる。
また、青果物51の糖度、酸度、熟度などを測定する場合には、青果物51の種類に応じて設定された光波長範囲の吸光度を測定し、予め積算演算装置に入力されたパラメータと比較することによって、それぞれの分割測定部位における糖度などの部位差を知ることができる。
また、リンゴのツル割れ・内部空洞・芯カビ、ナシの芯腐れ・メロンの水浸果などの青果物51の内部障害では、青果物51個体における障害発生位置と、青果物51全長に対する障害部の長さとの比が予めある程度分かっているので、この場合には、搬送ライン61に対して一定の方向で青果物51を載置し、障害予見部位が受光部65を通過するタイミングで、所定の算出式により青果物51個々のサイズに応じて算出した最適測定時間を割り当てる方法が適している。
青果物51における最適な分割回数は、青果物51の種類、形状、サイズ、測定対象品質(内部障害、糖度、酸度など)によって異なるが、例えば2〜15回程度である。青果物51内における微小障害がある部位や糖度差がある部位が予め分かっている場合や、青果物の中心付近のみを測定したい場合には、予め指定された分割測定部位のみ単位透過光データを収集し、この単位透過光データを積算して積算分割データを得るとよい。
積算演算装置による測定に関する処理は、ソフト(CPU処理、CPU命令)のみによって行うこともできるが、例えば同等の処理をハードのみによって行ってもよく、あるいはソフトとハードの両方で行うようにしてもよい。
上述した例では、単位透過光データを積算して、この積算分割データを分割測定部位に対応した分割透過光データとしたが、この他、単位透過光データを所定間隔で収集することにより、複数の単位透過光データを得て、この単位透過光データを積算せずに直接に分割透過光データとしてもよい。
また、単位透過光データを積算しながら収集し、積算された複数の単位透過光データを分割透過光データとしてもよい。
また、青果物を透過した透過光を、CCDカメラを受光部として、所定の時間間隔で電荷として蓄積することによって、この蓄積された電荷による複数の単位透過光データを得て、この単位透過光データを用いて分割透過光データを得るようにしてもよい。
また、単位透過光データを所定時間間隔で収集し、複数の単位透過光データを積算して複数の積算分割データを得た後、さらに、複数の積算分割データのうち少なくとも一部を積算した積算データを得るようにしてもよい。例えば、青果物全体をNo.1〜No.9までの9個の分割測定部位に分割した場合、No.1〜No.9に対応する9個の積算分
割データから、分割測定部位の障害値と糖度についての各9個の数値が得られる。そして、青果物の障害部位がNo.1およびNo.9に対応する部位(青果物の両端部分)に頻発し、障害部位以外の可食部位(食用に適さない両端を除いた部分)の平均糖度を調査したい場合には、No.2〜No.8までの積算分割データを新たに積算し直して積算データを作成し、この積算データよりNo.2〜No.8までの平均糖度が得られる。
以上に説明した本実施例のトレー1によれば、略円板状の受座部材11と、その上方に離間して配置された略円環状の青果物保持用部材21との2段構成とし、上段の青果物保持用部材21の開口部22周縁から内側へ延出したベラ状の複数の可撓性部材23によって青果物51の側面部を保持するようにしたので、載置した青果物51の姿勢変化が防止され安定した搬送が可能である。
そして、受座部材11と青果物保持用部材21とを連結用の棒状部材31で互いに離間して連結すると共に、これらの間に外部へ開放された空間32を設けることで、空間32を介して青果物51へ測定光63を照射することができる。別の態様では、この空間32を介して青果物51からの透過光を受光することも可能である。このようにすることで、青果物51への広い測定光照射範囲と、広い受光視野が確保され、高精度な分割透過光測定が可能になる。
[実施例2]
図8は、本発明の別の実施例における青果物搬送用トレーの概略を示した正面図、図9は、このトレーの下部側に設けられた受座部材の上面図、図10は、上部側に設けられた青果物保持用部材の上面図である。図11は、この青果物搬送用トレーの全体を示した斜視図である。なお、上記実施例1に対応する部材等には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
本実施例のトレー1は、前述した透過光の分割測定によって青果物内部の局所的な内部品質を検査する際に、青果物を載せて搬送ライン上を搬送するために用いられるものであり、円板状の受座部材11と、受座部材11の上方に、受座部材11と軸を揃えて平行に離間して配置された円環板状の青果物保持用部材21とを備えている。
受座部材11および青果物保持用部材21は、これらの間に設けられた弾性を有する伸縮部材41によって互いに離間して連結されている。本実施例では、伸縮部材41は弾性によって上下方向へ伸縮自在な蛇腹部材によって構成されている。
受座部材11は、図9に示すように青果物が載置される逆円錐テーパ状の受座面12を有し、この受座面12の中心部には、載せられる青果物等からのゴミを下方へ排出するための貫通穴13が設けられている。
青果物保持用部材21は、図10に示すように中央部に開口部22が設けられており、開口部22には、開口部22の周縁から内方へ、ヒレ状の複数の可撓性部材23が延び出している。
図12(a)に示すように、検査対象の青果物51は、トレー1の受座部材11の受座面12上に載置される。そして、受座部材11の上方に配置された青果物保持用部材21の開口部22から内方へ延び出した可撓性部材23によって、青果物保持用部材21の側面部が保持されており、これにより、搬送時に受ける慣性力等の作用によって青果物51の姿勢が変化しないように安定に保持されている。
青果物51をトレー1に載せる際には、青果物保持用部材21の上方から開口部22内へ、開口部22の周囲の可撓性部材23の先端側を押し下げるように弾性に抗して変形さ
せながら青果物51を下方へ入れ込み、その下方の受座面12上に載置する。
青果物保持用部材21は、常時は図12(a)のように青果物51の側面部の中央付近または上部付近に位置し、可撓性部材23が青果物51に対して側面部の中央付近または上部付近で接触することにより青果物51の姿勢を保持しているが、青果物保持用部材21を下方へ押圧することにより蛇腹状の伸縮部材41が弾性収縮して、可撓性部材23が青果物51の側面部を追随しながら下方へ押し下げることができる。これにより、図12(b)に示すように青果物51の側面部の広い範囲が青果物保持用部材21の上側に露出し、この状態で透過光測定が行われる。
以上のような構成を備えた本実施例のトレー1は、図13に示すように、測定対象の青果物51を載せた状態で搬送ライン61上を搬送される。搬送ライン61の途中には、搬送ライン61の幅方向両側に配置された一対の光源62a,62bと、上方に配置された受光部65とを備えた測定部66が設けられており、トレー1に載せられて搬送ライン61上を上流側から測定部66まで搬送された青果物51は、透過光測定が行われる。このとき、測定部66に到達した青果物51を載せたトレー1は、例えばトレー1の搬送を案内するガイドレール(図示せず)や、あるいは測定部66に設置された専用の押し下げ装置によって、青果物保持用部材21が図13に示すように押し下げられ、青果物51の側面部の広い範囲が青果物保持用部材21の上側に露出される。
そして図14に示すように、露出した青果物51の側面部に対して、光源62a,62bからの測定光63が照射される。
青果物51の側面部に照射された測定光63は、青果物51の内部で散乱し、青果物51における青果物保持用部材21の上側に露出した部分から上方へ出た透過光64は、上方に配置された受光部65で検出される。
そして、図7(a)〜図7(c)を参照しながら説明した前述の方法によって、透過光の分割測定が行われる。すなわち、青果物51は、搬送方向を横切るように仕切られた搬送方向前端部の分割測定部位から後端部の分割測定部位までの各分割測定部位が、受光部65によって所定の時間間隔で単位透過光データが収集されながら受光部65を通過する。このようにして収集された複数の単位透過光データは、分割測定部位ごとに、その分割測定部位において収集された複数の単位透過光データごとに積算され、分割測定部位ごとに単位透過光データを積算した積算分割データが得られる。
このようにして得られた青果物51の積算分割データ(分割透過光データ)に基づいて、この積算分割データに対応する青果物51の分割測定部位についての微小障害や、青果物個体内での糖度の部位差などの内部品質情報を得ることができる。
以上に説明した本実施例のトレー1によれば、略円板状の受座部材11と、その上方に離間して配置された略円環状の青果物保持用部材21との2段構成とし、上段の青果物保持用部材21の開口部22周縁から内側へ延出したベラ状の複数の可撓性部材23によって青果物51の側面部を保持するようにしたので、載置した青果物51の姿勢変化が防止され安定した搬送が可能である。
そして、受座部材11と青果物保持用部材21とを、これらの間に設けられた上下に伸縮自在な弾性を有する伸縮部材41によって互いに離間して連結することで、通常の搬送時には、上段の青果物保持用部材21の開口部22周縁から内側へ延出したベラ状の複数の可撓性部材23によって青果物51の側面部を保持することができると共に、透過光測定時には、青果物保持用部材21を受座部材11に対して押し下げることにより、青果物保持用部材21の上側に青果物51の側面部の広い範囲を露出させることができる。その
ため、青果物51への広い測定光照射範囲と、広い受光視野が確保でき、高精度な分割透過光測定が可能になる。
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において各種の変形、変更が可能である。その一例を以下に示す。
図15は、上記実施例1における青果物搬送用トレーの変形例を示した正面図である。このトレー1は、基本的な構成は実施例1と同様であるが、青果物保持用部材21の開口部22の内方に可撓性部材23aが設けられていると共に、その下方における受座部材11の上側近傍位置にも可撓性部材23bが設けられている。
検査対象の青果物が大型青果物51aである場合には、トレー1の受座部材11に大型青果物51aを載置すると共に、青果物保持用部材21に取り付けられた上段の可撓性部材23aによってその側面部を保持し、大型青果物51aの姿勢を保つようにしている。
一方、検査対象の青果物が小型青果物51bである場合には、トレー1の受座部材11に小型青果物51bを載置すると共に、受座部材11の上側近傍位置に取り付けられた下段の可撓性部材23aによってその側面部を保持し、小型青果物51bの姿勢を保つようにしている。
このように、本変形例のトレー1によれば、青果物保持用部材21に取り付けられた上段の可撓性部材23aによっては保持できないような小型の青果物に対しても、トレー1に載せて搬送し透過光測定を行うことができる。
図16(a)は、上記実施例2における青果物搬送用トレーの変形例を示した正面図である。上記実施例2では、受座部材11に対して青果物保持用部材21を下方へ押し下げ可能に連結する伸縮部材41として、蛇腹部材を用いたが、本変形例では、伸縮部材41としてバネ弾性を有するバネ部材を用いている。このようなバネ部材を用いても、上記実施例2と同様に、透過光測定時において図16(b)に示すように青果物保持用部材21を下方へ押し下げて青果物51の側面部の広い範囲を露出させることができる。このように本発明では、伸縮部材41として、ゴム弾性、バネ弾性、形状保持弾性など各種の弾性をもつ部材を用いることができる。
図17(a)は、上記実施例2における青果物搬送用トレーの変形例を示した正面図、図17(b)は、その青果物保持用部材の上面図である。本変形例では、円環板状の青果物保持用部材21が、可動分割体21aと、不動分割体21bとに分割されている。
可動分割体21aは、伸縮部材41によって、下方の受座部材11に対して押し下げ可能に連結されている。一方、不動分割体21bは、下方の受座部材11に対して位置固定される形態で連結されている。
透過光測定時には、可動分割体21aを図17(a)の実線で示すように下方へ押し下げて、青果物51の側面部の広い範囲を可動分割体21a上側から露出させることができる。この露出部分に対して、同図のように光源62からの測定光63を照射し、青果物51の上方または、光源62とは反対側における青果物51の側方から透過光を受光する。あるいは、この露出部分からの透過光を可動分割体21aの側方から受光する。
可動分割体21aは、場合に応じて、測定光の照射または青果物内部からの透過光の受光に必要な位置に、必要な数だけ設けるようにすればよい。
上記実施例1,2では、搬送ラインの幅方向両側、すなわち青果物の両側方から青果物へ測定光を照射し、青果物からの透過光を上方で受光するようにしたが、本発明ではこの他、図18に示すように青果物51の上方から測定光63を照射し、搬送ラインの幅方向両側から一対の受光部65a,65bによって、青果物51の側方へ向かう透過光64を受光するようにしてもよい。
また、図示はしないが、搬送ラインの幅方向一端側の側方から青果物へ測定光を照射し、他端側の側方から透過光を受光するようにしてもよい。また、青果物への測定光の照射または受光部による透過光の受光は、青果物の斜め上方から行ってもよい。
青果物へ測定光を照射するための光源としては、ハロゲンランプ、キセノンランプ、白色LED、白熱灯などを使用することができ、主に近赤外光、可視光が用いられる。また、光源より青果物に対して照射される測定光は、略平行光であってもよく、スリット板、レンズなどを配置して集光したスポット光であってもよい。また、青果物に対して所定の方向へ測定光を照射するために、光源からの測定光をミラーで導くようにしてもよい。
青果物からの内部透過光を検出するための受光部は、光電子増倍管、フォトダイオード、CCDカメラなどで構成することができる。さらに、必要に応じて分光器を配置し、透過光を分光してから受光部へ導くようにしてもよい。
本発明において搬送ライン上にトレーを搬送させる形態としては、いわゆるフリートレイ方式などが挙げられるが、これに限定されるものではない。
また、上記の実施例では透過光の分割測定によって局所的な内部品質を計測する場合について説明したが、本発明のトレーの用途はこれに限定されるものではなく、従来から知られている青果物内部の平均的な内部品質の計測にも使用できる。
実施例1における青果物搬送用受皿の概略を示した正面図である。 受座部材の上面図である。 青果物保持用部材の上面図である。 実施例1における青果物搬送用受皿の概略を示した斜視図である。 実施例1における青果物搬送用受皿を用いた透過光測定を説明する図である。 実施例1における青果物搬送用受皿を用いた透過光測定を説明する図である。 実施例1における青果物搬送用受皿を用いた透過光の分割測定を説明する図である。 実施例2における青果物搬送用受皿の概略を示した正面図である。 受座部材の上面図である。 青果物保持用部材の上面図である。 実施例2における青果物搬送用受皿の概略を示した斜視図である。 伸縮部材の収縮によって青果物保持部材を押し下げる前後の状態を示した図である。 実施例2における青果物搬送用受皿を用いた透過光測定を説明する図である。 実施例2における青果物搬送用受皿を用いた透過光測定を説明する図である。 実施例1における青果物搬送用受皿の変形例を示した正面図である。 実施例2における青果物搬送用受皿の変形例を示した正面図であり、図16(a)は通常状態、図16(b)は青果物保持用部材を押し下げた状態を示す。 図17(a)は、実施例2における青果物搬送用受皿の変形例を示した正面図、図17(b)は青果物保持用部材の上面図である。 測定光照射位置および受光配置の別例を示した図である。 従来の青果物搬送用受皿の概略を示した正面図である。
符号の説明
1 トレー
11 受座部材
12 受座面
13 貫通穴
21 青果物保持用部材
21a 可動分割体
21b 不動分割体
22 開口部
23,23a,23b 可撓性部材
31 棒状部材
32 空間
41 伸縮部材
51 青果物
51a 大型青果物
51b 小型青果物
61 搬送ライン
62,62a,62b 光源
63 測定光
64 透過光
65,65a,65b 受光部
66 測定部
71 分割測定位置

Claims (7)

  1. 青果物をトレーに載せて搬送ライン上を搬送させ、青果物に対して光源から測定光を照射し、青果物内部からの透過光を受光部で検出することにより青果物の内部品質を計測する青果物の内部品質評価装置に用いられる青果物搬送用トレーであって、
    前記青果物搬送用トレーは、略平板状の受座部材と、該受座部材の上方に離間して配置され、中央部に開口部が設けられた略平板状の青果物保持用部材と、を備え、
    前記青果物保持用部材の開口部には、該開口部の周縁から内方へ延出する複数の可撓性部材が設けられており、
    前記受座部材に青果物を載置すると共に、該受座部材の上方に配置された前記青果物保持用部材の開口部内に収まる青果物の側面部を前記可撓性部材によって保持することを特徴とする青果物搬送用トレー。
  2. 前記受座部材および前記青果物保持用部材は、これらの間に設けられた連結用部材によって互いに離間して連結されており、
    前記受座部材と前記青果物保持用部材との間には、前記青果物搬送用トレーに載せられた青果物の側面部を外側に露出する空間が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の青果物搬送用トレー。
  3. 前記連結用部材は棒状部材であり、該棒状部材は、前記受座部材と前記青果物保持用部材との間に、載せられる青果物の外側周囲の位置に間隔をおいて複数配置されており、
    前記棒状部材同士の間の空間によって、青果物の側面部を外側に露出する前記空間が構成されていることを特徴とする請求項2に記載の青果物搬送用トレー。
  4. 請求項2または3に記載の青果物搬送用トレーに青果物を載せて搬送ライン上を搬送させ、
    前記受座部材と前記青果物保持用部材との間の前記空間から外側に露出した前記青果物の側面部に対して測定光を照射し、
    前記青果物における前記青果物保持用部材の上側に露出した部分からの透過光を、受光部によって受光し、
    受光部に対する青果物の相対位置を変えながら青果物内部からの透過光を受光部で検出し、これにより、青果物の搬送方向に分割された複数の各分割測定部位に対応した分割透過光データを得ることによって、青果物内部の局所的な内部品質を計測することを特徴とする青果物の内部品質評価方法。
  5. 請求項2または3に記載の青果物搬送用トレーに青果物を載せて搬送ライン上を搬送させ、
    前記青果物における前記青果物保持用部材の上側に露出した部分または、前記受座部材と前記青果物保持用部材との間の前記空間から外側に露出した前記青果物の側面部に対して測定光を照射し、
    前記青果物内部からの透過光を、前記受座部材と前記青果物保持用部材との間の前記空間を介して前記受光部によって受光し、
    受光部に対する青果物の相対位置を変えながら青果物内部からの透過光を受光部で検出し、これにより、青果物の搬送方向に分割された複数の各分割測定部位に対応した分割透過光データを得ることによって、青果物内部の局所的な内部品質を計測することを特徴とする青果物の内部品質評価方法。
  6. 前記受座部材および前記青果物保持用部材は、これらの間に設けられた上下に伸縮自在な弾性を有する伸縮部材によって互いに離間して連結されており、前記青果物保持用部材は、前記受座部材に対して押し下げることによりその位置が可変であることを特徴とする
    請求項1に記載の青果物搬送用トレー。
  7. 請求項6に記載の青果物搬送用トレーに青果物を載せて搬送ライン上を搬送させ、
    計測時に、前記青果物保持用部材を前記受座部材に対して押し下げ、
    前記青果物における、前記押し下げ後に前記青果物保持用部材の上側に露出した部分へ、前記測定光を照射し、
    前記青果物における、前記押し下げ後に前記青果物保持用部材の上側に露出した部分からの透過光を、前記受光部によって受光し、
    受光部に対する青果物の相対位置を変えながら青果物内部からの透過光を受光部で検出し、これにより、青果物の搬送方向に分割された複数の各分割測定部位に対応した分割透過光データを得ることによって、青果物内部の局所的な内部品質を計測することを特徴とする青果物の内部品質評価方法。

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