JP2007303904A - 表面検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 繰り返しパターンの複数種類の欠陥に対して十分な検出感度を確保できる表面検査装置を提供する。
【解決手段】 被検物体20の表面に形成された繰り返しパターンを照明し、繰り返しパターンの形状変化による正反射光L2の強度の変化を測定する第1測定手段(13〜15)と、繰り返しパターンを直線偏光により照明し、繰り返しパターンの繰り返し方向と直線偏光の振動面の方向との成す角度を斜めの角度に設定し、繰り返しパターンの形状変化による正反射光L2の偏光状態の変化を測定する第2測定手段(13〜15)と、第1測定手段と第2測定手段との各々が繰り返しパターンを照明する際に用いる光L1の波長を異なる波長に設定する設定手段(44〜46)とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、被検物体の表面に形成された繰り返しパターンの欠陥検査を行う表面検査装置に関する。
被検物体(例えば半導体ウエハや液晶基板など)の表面に形成された繰り返しパターンに検査用の照明光を照射し、このとき繰り返しパターンから発生する光に基づいて、繰り返しパターンの欠陥検査を行う装置が知られている。この検査装置には、繰り返しパターンから発生する光の種類(例えば回折光や散乱光や正反射光など)に応じて、種々の方式がある。さらに、検査用の照明光についても、非偏光を用いる装置や、直線偏光を用いる装置(例えば特許文献1を参照)などが知られている。これらの検査装置は、何れも、被検物体の表面の比較的広い領域(例えば全域など)で、一括して繰り返しパターンの欠陥を検出可能であり、高スループットでの欠陥検査を可能とするものである。
国際公開2005/040776号パンフレット
しかし、繰り返しパターンの欠陥には様々な種類がある。例えば被検物体に対する露光時の欠陥としてはデフォーカス欠陥とドーズ欠陥が代表的である。上記の装置では、これら各種の欠陥を区別して検出することが難しく、複数種類の欠陥を一括して検出しているのが現状であった。ところが、本発明者らが研究を重ねた結果、欠陥の検出感度は欠陥の種類と検出方式との組み合わせに大きく依存し、ある特定の検出方式では欠陥の種類によって十分な検出感度を得られないことが分かってきた。また、ある検出方式では十分な検出感度が得られない欠陥でも、別の検出方式を用いれば高感度に検出可能なことも分かってきた。
本発明の目的は、繰り返しパターンの複数種類の欠陥に対して十分な検出感度を確保できる表面検査装置を提供することにある。
本発明の表面検査装置は、被検物体の表面に形成された繰り返しパターンを照明し、該繰り返しパターンから発生した正反射光の強度に基づいて、前記繰り返しパターンの形状変化による前記強度の変化を測定する第1測定手段と、前記繰り返しパターンを直線偏光により照明し、該繰り返しパターンの繰り返し方向と前記直線偏光の振動面の前記表面における方向との成す角度を斜めの角度に設定し、前記繰り返しパターンから発生した正反射光の偏光状態に基づいて、前記繰り返しパターンの形状変化による前記偏光状態の変化を測定する第2測定手段と、前記第1測定手段と前記第2測定手段との各々が前記繰り返しパターンを照明する際に用いる光の波長を異なる波長に設定する設定手段とを備えたものである。
また、前記設定手段は、前記第2測定手段が前記繰り返しパターンを照明する際の波長よりも前記第1測定手段が前記繰り返しパターンを照明する際の波長を短波長に設定することが好ましい。
また、前記設定手段は、前記第1測定手段が前記繰り返しパターンを照明する際の波長を前記繰り返しパターンでの反射率が該繰り返しパターンの下方の層での反射率よりも高くなる波長に設定することが好ましい。
また、前記第1測定手段が測定した前記強度の変化と、前記第2測定手段が測定した前記偏光状態の変化とに基づいて、前記繰り返しパターンの欠陥を検出する検出手段を備えることが好ましい。
また、前記検出手段は、前記強度の変化に基づいて前記繰り返しパターンの第1種類の欠陥を検出し、前記偏光状態の変化に基づいて前記繰り返しパターンの第2種類の欠陥を検出し、前記表面のうち前記第1種類の欠陥と前記第2種類の欠陥との少なくとも一方が検出された箇所を前記繰り返しパターンの最終的な欠陥とすることが好ましい。
また、前記第1種類の欠陥は、前記被検物体に対する露光時のドーズ欠陥であり、前記第2種類の欠陥は、前記被検物体に対する露光時のデフォーカス欠陥であることが好ましい。
本発明の表面検査装置によれば、繰り返しパターンの複数種類の欠陥に対して十分な検出感度を確保することができる。
以下、図面を用いて本発明の実施形態を詳細に説明する。
本実施形態の表面検査装置10は、図1に示す通り、被検物体20を支持するステージ11と、アライメント系12と、照明系13と、受光系14と、画像処理部15と、制御部16とで構成される。
被検物体20は、例えば半導体ウエハや液晶ガラス基板などである。被検物体20の表面(レジスト層)には、図2に示すように、複数のチップ領域21が配列され、各チップ領域21の中に検査すべき繰り返しパターン22が形成されている。繰り返しパターン22は、配線パターンなどのライン・アンド・スペースのパターンである。繰り返しパターン22のライン部の配列方向(X方向)を「繰り返しパターン22の繰り返し方向」という。
本実施形態の表面検査装置10は、半導体回路素子や液晶表示素子の製造工程において、被検物体20の表面に形成された繰り返しパターン22の欠陥検査を自動で行う装置である。この表面検査装置10には、表面(レジスト層)への露光・現像が終わった後の被検物体20が、不図示の搬送系によってカセットまたは現像装置から運ばれ、ステージ11に吸着される。
ステージ11は、被検物体20を上面に載置して例えば真空吸着により固定保持する。また、ステージ11には回転機構1Aが設けられる。ステージ11の回転軸は、被検物体20を載置する上面に垂直である。回転機構1Aは、制御部16からの指示にしたがってステージ11を回転させ、その上面に載置された被検物体20を回転させる。このため、被検物体20の繰り返しパターン22の繰り返し方向(図2のX方向)を、被検物体20の表面内で回転させることができる。
アライメント系12は、ステージ11が回転しているときに、被検物体20の外縁部を照明し、外縁部に設けられた外形基準(例えばノッチ)の回転方向の位置に基づいて、被検物体20上の繰り返しパターン22の向きを検出する。アライメント系12による検出結果は制御部16に入力され、繰り返しパターン22の繰り返し方向(X方向)が所望の方向になると、ステージ11の回転が停止される。
繰り返しパターン22の所望の方向は、例えば、照明系13から繰り返しパターン22に照射される照明光L1の入射面3A(図3)を基準とし、この入射面3Aの方向と繰り返しパターン22の繰り返し方向(X方向)との成す角度φによって定められる。本実施形態では、角度φを斜めの角度に設定する(0度<φ<90度)。角度φは例えば45度である。なお、入射面3Aとは、照明光L1の照射方向と被検物体20の表面の法線とを含む平面である。
照明系13は、被検物体20の表面に形成された繰り返しパターン22(図2,図3)に対して検査用の照明光L1を照射する手段であって、ランプハウス31と、ライトガイドファイバ33と、偏光板34と、凹面反射鏡35とで構成される。この照明系13は、被検物体20側に対してテレセントリックな光学系である。
ランプハウス31には、光源41と、レンズ42,43と、波長選択部(44〜46)と、不図示の光量調整部などが内蔵される。
光源41は、ハロゲンランプやメタルハライドランプや水銀ランプなどの安価な放電光源であり、例えば180nm〜500nm程度の波長域の光を射出する。光源41からの光は、一方のレンズ42を介して平行光束に変換され、波長選択部(44〜46)と光量調整部(不図示)とを介した後、他方のレンズ43に入射する。
波長選択部(44〜46)は、透過波長域が異なる4種類のフィルタ44と、これらのフィルタ44を切り換える機構(ターレット45およびモータ46)とで構成され、レンズ42,43の間に挿入された1つのフィルタ44の透過波長域に応じて、レンズ42からの光の波長選択(つまり照明光L1の波長選択)を行う。
本実施形態では、4種類のフィルタ44の透過波長域を、光源41の輝線スペクトルの波長域、例えば436nm(g線),365nm(i線),248nm(KrFレーザの発振波長に相当),193nm(ArFレーザの発振波長に相当)とする。
波長選択部(44〜46)におけるフィルタ44の切り換え(つまり照明光L1の波長の設定)は、制御部16からの指示にしたがってモータ46が行う。
この波長選択部(44〜46)を介して波長選択が成され、光量調整部(不図示)を介して光量調整が成された後の光は、レンズ43を介して、ライトガイドファイバ33の入射端に集光される。
ライトガイドファイバ33は、ランプハウス31のレンズ43から出射された光を伝送し、発散光束の照明光(非偏光)を射出する。
偏光板34は、ライトガイドファイバ33の射出端近傍に配置され、その透過軸が所定の方位に設定される。そして、ライトガイドファイバ33からの発散光束の照明光(非偏光)を、透過軸の方位に応じた偏光状態(つまり直線偏光)に変換する。偏光板34の透過軸の方位は、繰り返しパターン22(図3)に対する照明光L1の入射面3Aと平行である。
凹面反射鏡35は、球面の内側を反射面とした反射鏡であり、前側焦点がライトガイドファイバ33の射出端と略一致、後側焦点が被検物体20の表面と略一致するように配置される。このため、偏光板34からの発散光束の照明光(直線偏光)は、凹面反射鏡35によってコリメートされ、検査用の照明光L1として被検物体20上の繰り返しパターン22に照射される。
また、上記の偏光板34は、ライトガイドファイバ33と凹面反射鏡35との間の光路中(つまり発散光束の照明光の光路中)に出し入れ可能に構成され、図1に実線で示した光路中の位置から点線の位置へ退避可能となっている。これを実現するため、偏光板34には、駆動モータ4Aの回転軸が連結される。偏光板34は、駆動モータ4Aの回転軸を中心として回転可能である。偏光板34の回転(出し入れ)は、制御部16からの指示にしたがって駆動モータ4Aが行う。
偏光板34を光路中から退避させたときには、ライトガイドファイバ33からの発散光束の照明光(非偏光)がそのまま凹面反射鏡35に入射する。そして、凹面反射鏡35によってコリメートされ、検査用の照明光L1として被検物体20上の繰り返しパターン22に照射される。
このように、上記の照明系13では、ライトガイドファイバ33と凹面反射鏡35との間の光路中に偏光板34を配置したときに、直線偏光の照明光L1によって繰り返しパターン22を照明することができ、また、その光路中から偏光板34を退避させたときに、非偏光の照明光L1によって繰り返しパターン22を照明することができる。
さらに、上記の照明系13では、ランプハウス31の波長選択部(44〜46)のフィルタ44を切り換えることで、直線偏光の照明光L1の波長と、非偏光の照明光L1の波長とを、異なる波長に設定することもできる。例えば、本実施形態では、直線偏光の照明光L1の波長を365nmとし、非偏光の照明光L1の波長を248nmとして、直線偏光の照明光L1の波長よりも非偏光の照明光L1の波長を短波長に設定する。
また、何れの場合でも、照明光L1は、被検物体20の表面の比較的広い領域(例えば全域など)の各点に対して、斜め上方から略一定の角度条件で入射する。これは、ランプハウス31からの光束を発散させた後、凹面反射鏡35でコリメートすることにより実現する。被検物体20の表面の全域を照明すれば、表面の全域で一括して繰り返しパターン22の欠陥を検出可能となり、高スループットでの欠陥検査が可能となる。
上記の直線偏光または非偏光の照明光L1を用いて繰り返しパターン22を照明すると、繰り返しパターン22からは正反射光L2が発生する。なお、本実施形態では、繰り返しパターン22のピッチ(例えば110nm)が照明光L1の波長(例えば365nm)と比較して十分小さいため、照明光L1が照射されたときに、繰り返しパターン22から回折光が発生することはない。
本実施形態の表面検査装置10は、直線偏光または非偏光の照明光L1によって被検物体20の表面の繰り返しパターン22を照明し、このとき繰り返しパターン22から発生する正反射光L2を受光系14に導き、正反射光L2の強度または偏光状態に基づいて、繰り返しパターン22の欠陥検査を行うものである。照明光L1の波長は、照明光L1が直線偏光の場合と非偏光の場合とで異なり、例えば、直線偏光では365nm、非偏光では248nmとする。
受光系14は、繰り返しパターン22から発生した正反射光L2に基づいて受光信号を出力する手段であって、凹面反射鏡36と、偏光板37と、集光レンズ38と、撮像素子39とで構成される。受光系14は、被検物体20側に対してテレセントリックな光学系である。
凹面反射鏡36は、照明系13の凹面反射鏡35と同様の構成であり、被検物体20の表面の繰り返しパターン22から発生した正反射光L2を反射して集光光束に変換し、偏光板37の方に導く。そして、凹面反射鏡36からの光(正反射光L2)は、偏光板37を透過した後、集光レンズ38を介して、撮像素子39に入射する。
ただし、偏光板37は、凹面反射鏡36と集光レンズ38との間の光路中(つまり集光光束の正反射光L2の光路中)に出し入れ可能に構成され、図1に実線で示した光路中の位置から点線の位置へ退避可能である。これを実現するため、偏光板37には、駆動モータ7Aの回転軸が連結される。偏光板37は、駆動モータ7Aの回転軸を中心として回転可能である。偏光板37の回転(出し入れ)は、制御部16からの指示にしたがって駆動モータ7Aが行う。
偏光板37を光路中から退避させたときには、繰り返しパターン22からの正反射光L2が、そのまま(偏光板37を介さずに)撮像素子39に入射する。また、偏光板37を光路中に配置したときには、繰り返しパターン22からの正反射光L2が、偏光板37を介して撮像素子39に入射する。
偏光板37は、光路中に配置されたとき、集光レンズ38の近傍に配置され、その透過軸が次のような所定の方位に設定される。つまり、偏光板37の透過軸の方位は、照明光L1の入射面3A(図3)に対して直交するように設定される。
そして、偏光板37の出し入れの状態に拘わらず、撮像素子39の撮像面には、被検物体20の表面の各点(繰り返しパターン22)からの正反射光L2に応じて、被検物体20の表面の反射像が形成される。
撮像素子39は、被検物体20の表面と共役な位置に配置される。撮像素子39は、例えばCCD撮像素子などであり、撮像面に形成された被検物体20の反射像を光電変換して、画像信号(正反射光L2に関わる情報)を画像処理部15に出力する。
画像処理部15は、撮像素子39から出力される画像信号に基づいて、被検物体20の反射画像を取り込む。そして、繰り返しパターン22の欠陥を検出する処理を行う。
次に、本実施形態の表面検査装置10における繰り返しパターン22の欠陥検査の手順を説明する。ここでは、繰り返しパターン22の欠陥のうち、被検物体20に対する露光時の欠陥(つまりデフォーカス欠陥とドーズ欠陥)の検出について説明する。ちなみに、露光時の欠陥は、被検物体20のショット領域ごとに現れる。
デフォーカス欠陥とは、被検物体20に対する露光時のデフォーカス量(露光機による露光時のフォーカス位置のずれ量)が許容レベルを超えて大きくなったときに発生する欠陥であり、図4に示すような繰り返しパターン22の形状変化(つまりライン部のエッジE1,E2の傾き角θの変化)として現れる。露光時のフォーカスが適正値の場合(図4(a))、繰り返しパターン22のエッジE1,E2は垂直になる。そして、露光時のフォーカスが適正値から外れると(図4(b),(c))、エッジE1,E2が傾くことになる(θ≠90度)。ただし、デフォーカス量によって繰り返しパターン22のピッチPやライン部の線幅Dが変化することはない。
ドーズ欠陥とは、被検物体20に対する露光時のドーズ量(露光機による露光時の露光量)が許容レベルを超えて大きくなったり小さくなったりしたときに発生する欠陥であり、図5に示すような繰り返しパターン22の形状変化(つまりライン部の線幅Dの変化)として現れる。露光時のドーズ量が適正値の場合(図5(a))、繰り返しパターン22の線幅Dは設計値の通りになる。そして、露光時のドーズ量が適正値から外れると(図5(b),(c))、その線幅Dが設計値とは異なってくる。ただし、ドーズ量によって繰り返しパターン22のピッチPやライン部のエッジE1,E2の傾き角θが変化することはない。
このような2種類の欠陥(デフォーカス欠陥とドーズ欠陥)の検出に関し、本発明者らが研究を重ねた結果、次のような2つの検出方式を用いれば、デフォーカス欠陥とドーズ欠陥とを区別して検出可能なことが分かってきた。
第1の検出方式は、デフォーカス欠陥に対して十分な検出感度を確保できるが、ドーズ欠陥には十分な検出感度を得られない。このため、第1の検出方式を用いれば、繰り返しパターン22のデフォーカス欠陥を選択的に検出することができる。
逆に、第2の検出方式は、ドーズ欠陥に対して十分な検出感度を確保できるが、デフォーカス欠陥には十分な検出感度を得られない。このため、第2の検出方式を用いれば、繰り返しパターン22のドーズ欠陥を選択的に検出することができる。
本実施形態の表面検査装置10は、照明系13の偏光板34を光路中に出し入れ可能とし、受光系14の偏光板37を光路中に出し入れ可能としたことにより、第1の検出方式と第2の検出方式との双方を実現できるようになっている。また、偏光板34,37の出し入れに合わせて波長選択部(44〜46)のフィルタ44の切り換えを行い、照明光L1の波長を変更可能になっている。
繰り返しパターン22の欠陥検査の際、制御部16は、照明系13の駆動モータ4Aと受光系14の駆動モータ7Aとを制御して、2枚の偏光板34,37の回転(出し入れ)を連動して行うように指示を出す。つまり、偏光板34,37のうち一方を光路中に配置するときは他方も光路中に配置し、一方を光路中から退避させるときは他方も光路中から退避させる。そして、偏光板34,37の双方を配置または退避させた各状態で、次のような 処理を行う。
まず、第1の検出方式を用いて、繰り返しパターン22のデフォーカス欠陥を選択的に検出するため、偏光板34,37の双方を光路中に配置する。また、照明光L1の波長は、偏光板34,37の光学特性に応じて設定され、偏光板34,37として繰り返しパターン22のデフォーカス欠陥の検出に適した光学特性のものを使用するために、例えば365nmに設定される。
このとき、照明系13の偏光板34の透過軸の方位は、上記の通り、照明光L1の入射面3A(図3)と平行である。また、受光系14の偏光板37の透過軸の方位は、照明光L1の入射面3Aに対して垂直である。すなわち、2枚の偏光板34,37は、それぞれの透過軸が互いに直交するように配置される(クロスニコルの配置)。
そして、照明系13の偏光板34を介して得られる直線偏光の照明光L1によって繰り返しパターン22が照明され(波長:365nm)、このとき繰り返しパターン22から発生する正反射光L2が受光系14の偏光板37を介して撮像素子39に入射する。
ここで、本実施形態において、直線偏光の照明L1はp偏光である。つまり、図6(a)に示す通り、照明光L1の進行方向と電気(または磁気)ベクトルの振動方向とを含む平面(照明光L1の振動面)は、照明光L1の入射面(3A)内に含まれる。
したがって、照明光L1の入射面3A(図3)の方向と、繰り返しパターン22の繰り返し方向(X方向)との成す角度φを、斜めの角度(0度<φ<90度)に設定する場合には、図7に示す通り、被検物体20の表面における照明光L1の振動面の方向(V方向)と、繰り返しパターン22の繰り返し方向(X方向)との成す角度φも、斜めの角度(0度<φ<90度)に設定することができる。角度φは例えば45度である。
換言すると、直線偏光の照明光L1は、被検物体20の表面における振動面の方向(図7のV方向)が、繰り返しパターン22の繰り返し方向(X方向)に対して角度φ(例えば45度)だけ傾いた状態で、つまり繰り返しパターン22を斜めに横切るような状態で、繰り返しパターン22に入射する。
このような照明光L1と繰り返しパターン22との角度状態は、被検物体20の表面の全域において均一である。なお、45度を135度,225度,315度の何れかに言い換えても、照明光L1と繰り返しパターン22との角度状態は同じである。
そして、上記の照明光L1(直線偏光)を用いて繰り返しパターン22を照明すると、繰り返しパターン22の異方性に起因する構造性複屈折(form birefringence)によって直線偏光(照明光L1)が楕円化し、繰り返しパターン22から楕円偏光の正反射光L2(図6(b))が発生する。
繰り返しパターン22による直線偏光の楕円化とは、繰り返しパターン22に入射する直線偏光の振動面(ここでは照明光L1の入射面と一致)に対し、この振動面に直交する新たな偏光成分L3(図6(c))が生じることを意味する。
また、直線偏光の楕円化の程度は、新たな偏光成分L3(図6(c))の大きさによって表すことができ、図4に示す繰り返しパターン22のライン部のエッジE1,E2の傾き角θの変化(デフォーカス欠陥)に依存して大きく変化することが、本発明者らの研究により分かった。さらに、図5に示すライン部の線幅Dの変化(ドーズ欠陥)に対する依存性は非常に小さいことも分かった。
つまり、被検物体20の表面の各点(繰り返しパターン22)において、被検物体20に対する露光時のデフォーカス量やドーズ量の変化によって繰り返しパターン22の形状変化(図4,図5)が発生しても、直線偏光の楕円化の程度(図6(c)の偏光成分L3の 大きさ)を変化させ得るのは、図4に示すエッジE1,E2の傾き角θの変化(デフォーカス欠陥)のみであることが分かった。
さらに、傾向として、直線偏光の楕円化の程度(図6(c)の偏光成分L3の 大きさ)は、図4(a)に示すようにライン部のエッジE1,E2が垂直な場合(露光時のフォーカスが適正値の場合)に最も大きくなり、図4(b),(c)のようにエッジE1,E2の傾き角θが90度から外れる(露光時のフォーカスが適正値から外れる)ほど小さくなることも分かった。
このような直線偏光の楕円化の結果、繰り返しパターン22からは楕円偏光の正反射光L2(図6(b))が発生する。なお、楕円化の詳細な説明は、本出願人が既に出願した国際公開2005/040776号パンフレットに記載されているので、ここでは詳しい説明を省略する。また、上記の通り、繰り返しパターン22のピッチ(110nm)が照明光L1の波長(365nm)と比較して十分小さいため、繰り返しパターン22から回折光が発生することはない。
直線偏光の照明光L1を照射したときに繰り返しパターン22から発生する楕円偏光の正反射光L2(図6(b))は、上記の直線偏光の楕円化により生じた新たな偏光成分L3(図6(c))を含み、この偏光成分L3の大きさが、正反射光L2の偏光状態を表している。なお、上記の説明から分かるように、正反射光L2の偏光状態(図6(c)の偏光成分L3の大きさ)は、図4に示す繰り返しパターン22のエッジE1,E2の傾き角θの変化(デフォーカス欠陥)に依存して大きく変化する。
したがって、第1の検出方式では、繰り返しパターン22から発生した正反射光L2を受光系14(図1)に導いて、受光系14の光路中の偏光板37を透過する際に、正反射光L2の偏光成分L3(図6(c))を抽出する。そして、この偏光成分L3のみを撮像素子39に入射させ、撮像素子39からの出力に基づいて、被検物体20の反射画像を画像処理部15に取り込む。
被検物体20の反射画像には、被検物体20の表面の各点(繰り返しパターン22)から発生した正反射光L2の偏光成分L3(図6(c))の大きさに応じた明暗、つまり、正反射光L2の偏光状態に応じた明暗が現れる。なお、反射画像の明暗は、被検物体20の表面のショット領域ごとに変化し、偏光成分L3の大きさに略比例する。
さらに、上記の説明から分かるように、被検物体20の反射画像の明暗は、図4に示す繰り返しパターン22のエッジE1,E2の傾き角θの変化(デフォーカス欠陥)に依存して大きく変化する。傾向としては、エッジE1,E2が垂直に近い理想的な形状(図4(a))ほど明るく、垂直から外れるほど暗くなる(図4(b),(c)参照)。
したがって、画像処理部15は、被検物体20の反射画像を取り込むと、その輝度情報と例えば良品サンプルの反射画像の輝度情報とを比較する。良品サンプルとは、露光時のフォーカスを適正値に保って、理想的な形状(図4(a))の繰り返しパターン22を表面全域に形成したものである。また、良品サンプルの反射画像の輝度情報は、最も高い輝度値を示すと考えられる。
画像処理部15は、良品サンプルの反射画像の輝度値を基準とし、被検物体20の反射画像の輝度値の変化量(つまり低下量)を測定する。得られた輝度値の変化量(低下量)は、繰り返しパターン22のエッジE1,E2の傾き角θの変化(図4)による正反射光L2の偏光状態の変化を表している。
そして、画像処理部15は、被検物体20の反射画像における輝度値の変化量(つまり正反射光L2の偏光状態の変化)に基づいて、繰り返しパターン22のデフォーカス欠陥を検出する。例えば、輝度値の変化量が予め定めた閾値(許容値)より大きければ「欠陥」と判定し、閾値より小さければ「正常」と判定すればよい。また、良品サンプルを使わずに、被検物体20の反射画像の中での輝度値の変化量を所定の閾値と比較してもよい。
このように、第1の検出方式では、直線偏光の照明光L1により繰り返しパターン22を照明し(波長:365nm)、繰り返しパターン22から発生した正反射光L2の偏光状態(図6(c)の偏光成分L3の大きさ)に応じて被検物体20の反射画像を取り込み、この反射画像の明暗に基づいて、繰り返しパターン22のエッジE1,E2の傾き角θの変化(図4)による正反射光L2の偏光状態の変化を測定する。
したがって、第1の検出方式によれば、繰り返しパターン22のドーズ欠陥(図5)には十分な検出感度を得られないが、デフォーカス欠陥(図4)に対して十分な検出感度を確保でき、このデフォーカス欠陥を選択的に検出することができる。なお、図7の振動面の方向(V方向)と繰り返し方向(X方向)との成す角度φを45度に設定すれば、繰り返しパターン22のデフォーカス欠陥の検出感度を最も高くすることができる。
次に、第2の検出方式を用いて、繰り返しパターン22のドーズ欠陥(図5)を選択的に検出するため、偏光板34,37の双方を光路中から退避させる。また、照明光L1の波長は、偏光板34,37の光学特性ではなく、被検物体20の光学特性に応じて設定され、繰り返しパターン22のドーズ欠陥の検出を良好に行える波長(例えば248nm)に設定される。
このとき、繰り返しパターン22は非偏光の照明光L1によって照明され(波長:248nm)、繰り返しパターン22から発生する非偏光の正反射光L2が、そのまま(偏光板37を介さずに)撮像素子39に入射する。そして、撮像素子39からの出力に基づいて、被検物体20の反射画像が画像処理部15に取り込まれる。
なお、非偏光の照明光L1を用いる場合でも、その入射面3A(図3)の方向と、繰り返しパターン22の繰り返し方向(X方向)との成す角度φは、第1の検出方式の場合と同様に、斜めの角度(0度<φ<90度)に設定すればよい。つまり、第1の検出方式から第2の検出方式に移行する際、繰り返しパターン22の向きを変える必要はない。第2の検出方式では、角度φを斜めの角度に設定することで、繰り返しパターン22からのノイズ光(例えば回折光など)を受光系14に導かれないようにすることができる。ただし、第2の検出方式では、角度φを0度に設定しても構わない。
画像処理部15に取り込まれた被検物体20の反射画像には、被検物体20の表面の各点(繰り返しパターン22)から発生した正反射光L2(非偏光)の強度に応じた明暗が現れる。なお、反射画像の明暗は、被検物体20の表面のショット領域ごとに変化し、正反射光L2の強度に略比例する。
さらに、被検物体20の反射画像の明暗(∝正反射光L2の強度)は、図5に示す繰り返しパターン22のライン部の線幅Dの変化(ドーズ欠陥)に依存して大きく変化することが、本発明者らの研究によって分かった。また、図4に示すライン部のエッジE1,E2の傾き角θの変化(デフォーカス欠陥)に対する依存性は非常に小さいことも分かった。
つまり、被検物体20の表面の各点(繰り返しパターン22)において、被検物体20に対する露光時のデフォーカス量やドーズ量の変化によって繰り返しパターン22の形状変化(図4,図5)が発生しても、被検物体20の反射画像の明暗(∝正反射光L2の強度)を変化させ得るのは、図5に示すライン部の線幅Dの変化(ドーズ欠陥)のみであることが分かった。
ただし、これは、繰り返しパターン22のライン部の線幅D(例えば55nm)が使用波長(例えば248nm)よりも短い場合に有効である。この場合、上記の正反射光L2は、繰り返しパターン22のライン部(レジスト)での光の干渉により発生する。そして、露光時のドーズ量の変化によって繰り返しパターン22のライン部の線幅Dが変化すると、単位面積あたりのライン部の量(つまり上記した光の干渉が起こる部分の量)が変化し、ライン部での反射率が変化するため、正反射光L2の強度が変化すると考えられる。
したがって、画像処理部15は、被検物体20の反射画像を取り込むと、その輝度情報と例えば良品サンプルの反射画像の輝度情報とを比較する。良品サンプルとは、露光時のドーズ量を適正値に保って、理想的な形状(例えば図5(a))の繰り返しパターン22を表面全域に形成したものである。
画像処理部15は、良品サンプルの反射画像の輝度値を基準とし、被検物体20の反射画像の輝度値の変化量を測定する。得られた輝度値の変化量は、繰り返しパターン22のライン部の線幅Dの変化(図5)による正反射光L2の強度の変化を表している。
そして、画像処理部15は、被検物体20の反射画像における輝度値の変化量(つまり正反射光L2の強度の変化)に基づいて、繰り返しパターン22のドーズ欠陥を検出する。例えば、輝度値の変化量が予め定めた閾値(許容値)より大きければ「欠陥」と判定し、閾値より小さければ「正常」と判定すればよい。また、良品サンプルを使わずに、被検物体20の反射画像の中での輝度値の変化量を所定の閾値と比較してもよい。
このように、第2の検出方式では、非偏光の照明光L1により繰り返しパターン22を照明し(波長:248nm)、繰り返しパターン22から発生した非偏光の正反射光L2の強度に応じて被検物体20の反射画像を取り込み、この反射画像の明暗に基づいて、繰り返しパターン22のライン部の線幅Dの変化(図5)による正反射光L2の強度の変化を測定する。
したがって、第2の検出方式によれば、繰り返しパターン22のデフォーカス欠陥(図4)には十分な検出感度を得られないが、ドーズ欠陥(図5)に対して十分な検出感度を確保でき、このドーズ欠陥を選択的に検出することができる。
このようにして、第1の検出方式によるデフォーカス欠陥(図4)の検出と、第2の検出方式によるドーズ欠陥(図5)の検出とが終了すると、本実施形態の表面検査装置10では、次に、これら2つの結果に基づいて、繰り返しパターン22の最終的な欠陥の検出を行う。
例えば、被検物体20の表面のうちデフォーカス欠陥(図4)とドーズ欠陥(図5)との少なくとも一方が検出された箇所を、繰り返しパターン22の最終的な欠陥として検出する。つまり、第1の検出方式による結果と第2の検出方式による結果との論理和を求め、これを最終的な検出結果とする。
上記のように、本実施形態の表面検査装置10では、繰り返しパターン22の形状変化(図4,図5)による正反射光L2の強度または偏光状態の変化を測定すると共に、正反射光L2の強度の変化を測定する際の照明光L1の波長λaと、正反射光L2の偏光状態の変化を測定する際の照明光L1の波長λbとを、異なる波長に設定する。
すなわち、前者(強度測定時)の波長λaは、被検物体20の光学特性に応じてドーズ欠陥の検出を良好に行える波長(例えば248nm)に設定され、後者(偏光測定時)の波長λbは、偏光板34,37としてデフォーカス欠陥の検出に適した光学特性のものを使用可能な波長(例えば365nm)に設定される。そして、このような波長選択の基準の相違に応じて、各測定時の波長λa,λbは互いに異なる波長に設定される。
その結果、正反射光L2の強度の変化の測定により検出可能なドーズ欠陥に対し、十分な検出感度を確保することができ、正反射光L2の偏光状態の変化の測定により検出可能なデフォーカス欠陥に対しても、十分な検出感度を確保することができる。
したがって、本実施形態の表面検査装置10のように、正反射光L2の強度の変化を測定する際の波長λaと、正反射光L2の偏光状態の変化を測定する際の波長λbとを、異なる波長に設定することで、繰り返しパターン22の複数種類の欠陥(デフォーカス欠陥とドーズ欠陥)に対して、十分な検出感度を確保することができる。
また、本実施形態の表面検査装置10では、偏光測定時の波長λbを例えば365nmとし、強度測定時の波長λaを例えば248nmとして、前者の波長λbよりも後者の波長λaを短波長に設定する。このため、繰り返しパターン22の下方の層による影響を低減して、ドーズ欠陥の検出感度を高めることができる。なお、ドーズ欠陥と比較して、デフォーカス欠陥の検出では、繰り返しパターン22の下方の層による影響を受けにくいことが分かっている。
また、本実施形態の表面検査装置10では、強度測定時の波長λaを設定するに当たり、繰り返しパターン22での反射率が繰り返しパターン22の下方の層での反射率より高くなる波長(例えば248nm)に設定することが好ましい。例えば、繰り返しパターン22のライン部での干渉によって光が強め合うような条件の波長(繰り返しパターン22の反射率向上)や、下方の層(反射防止膜など)の吸収帯域に含まれる波長(下方の層での反射率低下)などが考えられる。このような設定を行うことで、繰り返しパターン22の下方の層からのノイズ光に対して、繰り返しパターン22からの信号光を効率良く捉えることができ、S/N比が向上するため、ドーズ欠陥の検出感度を高めることができる。
ランプハウス31に内蔵された波長選択部(44〜46)のフィルタ44の透過波長域が436nm,365nm,248nm,193nmの場合、強度測定時の波長λaとしては、上記した248nmの他に、193nmを用いても構わない。さらに、偏光測定時の波長λbとしては、上記した365nmの他に、436nmを用いても構わない。また、その他の波長を用いても構わない。また、強度測定時の波長λaを偏光測定時の波長λbより長くしてもよい。何れにしても、各波長λa,λbは、繰り返しパターン22のピッチP(例えば55nm)よりも長い波長に設定することが必要になる。
さらに、本実施形態の表面検査装置10では、繰り返しパターン22の形状変化(図4,図5)による正反射光L2の強度または偏光状態の変化を測定して、これら両方の結果に基づいて繰り返しパターン22の最終的な欠陥の検出を行う。このため、繰り返しパターン22の複数種類の欠陥(デフォーカス欠陥とドーズ欠陥)に対して十分な感度を確保しつつ、その検出を行うことができる。
さらに、2つの検出方式のどちらで検出された欠陥かによって、欠陥の原因を判定することもできる。このため、繰り返しパターン22の最終的な欠陥の情報に、欠陥の種類の情報を付加して出力することもできる。最終的な欠陥の種類とは、第1の検出方式のみで検出された欠陥(デフォーカス)、第2の検出方式のみで検出された欠陥(ドーズ)、および、第1の検出方式と第2の検出方式との双方で検出された欠陥(デフォーカス/ドーズ)の3種類である。
本実施形態の表面検査装置10では、繰り返しパターン22の複数種類の欠陥を区別して検出可能なため、最終的な欠陥の情報を欠陥の種類の情報と共に出力して、露光装置へフィードバックすることが有効である。このようなフィードバックを行うことによって、露光装置のリアルタイムの修正が可能となる。
また、本実施形態の表面検査装置10において、繰り返しパターン22の最終的な欠陥の情報(被検物体20の表面における位置)を1つの画像上に表示出力可能とすることが好ましい。このとき、欠陥の種類ごとに例えばマークの色や形状などを変えて容易に区別できるようにすることが好ましい。
(変形例)
なお、上記した実施形態では、第1の検出方式を用いてデフォーカス欠陥を検出する際に2枚の偏光板34,37をクロスニコルの配置としたが、本発明はこれに限定されない。偏光板34,37の各透過軸を直交以外の角度に設定しても構わない。つまり、偏光板34,37の各透過軸を交差させれば、第1の検出方式によるデフォーカス欠陥の検出が可能となる。ただし、デフォーカス欠陥の検出感度が最も高くなるのは、偏光板34,37をクロスニコルの配置にした場合である。
また、上記した実施形態では、第1の検出方式を用いてデフォーカス欠陥を検出する際に、照明系13の偏光板34の透過軸を照明光L1の入射面3Aと平行に配置した(すなわち照明光L1をp偏光にした)が、本発明はこれに限定されない。照明系13の偏光板34の透過軸を照明光L1の入射面3Aと垂直に配置して、照明光L1をs偏光にしてもよい。入射面3Aを斜めに横切るように偏光板34の透過軸を設定しても構わない。
さらに、上記した実施形態では、第1の検出方式を用いてデフォーカス欠陥を検出する際に、受光系14の偏光板37の透過軸を照明光L1の入射面3Aと垂直に配置したが、本発明はこれに限定されない。受光系14の偏光板37の透過軸を照明光L1の入射面3Aと平行に配置しても構わない。入射面3Aを斜めに横切るように偏光板37の透過軸を設定しても構わない。
また、上記した実施形態では、第2の検出方式を用いてドーズ欠陥を検出する際に、2枚の偏光板34,37を共に光路中から退避させたが、本発明はこれに限定されない。偏光板34,37の何れか一方を光路中に配置する場合でも、繰り返しパターン22からの正反射光L2の強度の変化に基づいてドーズ欠陥を検出することができる。
この場合、偏光板34,37のうち、照明光L1の入射面3Aに対して透過軸が直交する偏光板(図1の例では偏光板37)を光路中に配置することが好ましい。このような配置とすることで、被検物体20の下地層からのノイズ光を低減することができ、ドーズ欠陥の検出感度をさらに高めることができる。
さらに、第2の検出方式を用いてドーズ欠陥を検出する際には、2枚の偏光板34,37を光路中に配置した状態で、偏光板34,37の各透過軸を平行に揃えても構わない。第1の検出方式から第2の検出方式に移行する際には、偏光板34,37の少なくとも一方を光軸中心で回転させればよい。この場合、偏光板34,37の挿脱機構(駆動モータ4A,7A)は不要となる。
また、上記した実施形態では、第1の検出方式から第2の検出方式に移行したが、第2の検出方式から第1の検出方式に移行してもよい。
また、上記した実施形態では、撮像素子39としてCCDなどの2次元センサを用いたが、1次元センサを用いても良い。この場合、撮像素子である1次元センサと被検物体である半導体ウエハ(または液晶基板)を載せたステージとを相対移動させ、1次元センサが半導体ウエハ(または液晶基板)の表面の全域を走査するようにして、半導体ウエハ(または液晶基板)全面の画像を取り込むようにすればよい。
表面検査装置10の全体構成を示す図である。 被検物体20の表面の概略図である。 照明光L1の入射面(3A)と繰り返しパターン22の繰り返し方向(X方向)との傾き状態を説明する図である。 露光時のデフォーカス欠陥を説明する図である。 露光時のドーズ欠陥を説明する図である。 照明光L1と正反射光L2の偏光状態を説明する図である。 照明光L1の振動面の方向(V方向)と繰り返しパターン22の繰り返し方向(X方向)との傾き状態を説明する図である。
符号の説明
10 表面検査装置 ; 11 ステージ ; 12 アライメント系 ; 13 照明系 ;
14 受光系 ; 15 画像処理部 ; 20 被検物体 ; 22 繰り返しパターン ;
31 ランプハウス ; 33 ライトガイドファイバ ; 34,37 偏光板 ;
35,36 凹面反射鏡 ; 38 集光レンズ ; 39 撮像素子 ; 16 制御部
1A 回転機構 ; 4A,7A 駆動モータ ; 41 光源 ; 43〜46 波長選択部

Claims (6)

  1. 被検物体の表面に形成された繰り返しパターンを照明し、該繰り返しパターンから発生した正反射光の強度に基づいて、前記繰り返しパターンの形状変化による前記強度の変化を測定する第1測定手段と、
    前記繰り返しパターンを直線偏光により照明し、該繰り返しパターンの繰り返し方向と前記直線偏光の振動面の前記表面における方向との成す角度を斜めの角度に設定し、前記繰り返しパターンから発生した正反射光の偏光状態に基づいて、前記繰り返しパターンの形状変化による前記偏光状態の変化を測定する第2測定手段と、
    前記第1測定手段と前記第2測定手段との各々が前記繰り返しパターンを照明する際に用いる光の波長を異なる波長に設定する設定手段とを備えた
    ことを特徴とする表面検査装置。
  2. 請求項1に記載の表面検査装置において、
    前記設定手段は、前記第2測定手段が前記繰り返しパターンを照明する際の波長よりも前記第1測定手段が前記繰り返しパターンを照明する際の波長を短波長に設定する
    ことを特徴とする表面検査装置。
  3. 請求項1に記載の表面検査装置において、
    前記設定手段は、前記第1測定手段が前記繰り返しパターンを照明する際の波長を前記繰り返しパターンでの反射率が該繰り返しパターンの下方の層での反射率よりも高くなる波長に設定する
    ことを特徴とする表面検査装置。
  4. 請求項1から請求項3の何れか1項に記載の表面検査装置において、
    前記第1測定手段が測定した前記強度の変化と、前記第2測定手段が測定した前記偏光状態の変化とに基づいて、前記繰り返しパターンの欠陥を検出する検出手段を備えた
    ことを特徴とする表面検査装置。
  5. 請求項4に記載の表面検査装置において、
    前記検出手段は、前記強度の変化に基づいて前記繰り返しパターンの第1種類の欠陥を検出し、前記偏光状態の変化に基づいて前記繰り返しパターンの第2種類の欠陥を検出し、前記表面のうち前記第1種類の欠陥と前記第2種類の欠陥との少なくとも一方が検出された箇所を前記繰り返しパターンの最終的な欠陥とする
    ことを特徴とする表面検査装置。
  6. 請求項4または請求項5に記載の表面検査装置において、
    前記第1種類の欠陥は、前記被検物体に対する露光時のドーズ欠陥であり、
    前記第2種類の欠陥は、前記被検物体に対する露光時のデフォーカス欠陥である
    ことを特徴とする表面検査装置。
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