JP2007300380A - 画像予測符号化装置、画像予測符号化方法、画像予測符号化プログラム、画像予測復号装置、画像予測復号方法及び画像予測復号プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 従来技術に用いられる外挿の方法で画面内予測信号を生成した場合、対象ブロックの境界から遠く離れる画素に対する予測精度が低下してしまい、複雑な絵柄をもつ画像信号を効率よく予測できない課題がある。
【解決手段】 ブロック分割器102が入力画像を複数の領域に分割する。予測信号生成器103は、その領域のうち処理対象となる対象領域に含まれる画素信号に対し、予測信号を生成し、対象領域のテキスチャー信号を形成するテキスチャー合成方法を用いて、予測信号を生成する。減算器105は、対象領域の画素信号と予測信号との残差信号を求め、変換器106および量子化器107は残差信号を符号化し圧縮信号を生成する。
【選択図】 図1
【解決手段】 ブロック分割器102が入力画像を複数の領域に分割する。予測信号生成器103は、その領域のうち処理対象となる対象領域に含まれる画素信号に対し、予測信号を生成し、対象領域のテキスチャー信号を形成するテキスチャー合成方法を用いて、予測信号を生成する。減算器105は、対象領域の画素信号と予測信号との残差信号を求め、変換器106および量子化器107は残差信号を符号化し圧縮信号を生成する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、画像予測符号化装置、画像予測符号化方法、画像予測符号化プログラム、画像予測復号装置、画像予測復号方法及び画像予測復号プログラムに関するもので、とりわけ、テキスチャー合成方法を用いて予測符号化および復号する画像予測符号化装置、画像予測符号化方法、画像予測符号化プログラム、画像予測復号装置、画像予測復号方法及び画像予測復号プログラムに関するものである。
静止画像や動画像データの伝送や蓄積を効率よく行うために、圧縮符号化技術が用いられる。動画像の場合ではMPEG1〜4やITU(InternationalTelecommunication Union)H.261〜H.264の方式が広く用いられている。
これらの符号化方式では、符号化の対象となる画像を複数のブロックに分割した上で符号化・復号処理を行う。MPEG4やH.264においては、符号化効率をさらに高めるため、画面内の予測符号化については、対象ブロックと同じ画面内にある隣接する既再生の画像信号(圧縮された画像データが復元されたもの)を用いて予測信号を生成した上で、それを対象ブロックの信号から引き算した差分信号を符号化する。画面間の予測符号化については、対象ブロックと異なる画面内にある隣接する既再生の画像信号を参照し、動きの補正を行ない、予測信号を生成し、それを対象ブロックの信号から引き算した差分信号を符号化する。
具体的には、H.264の画面内予測符号化では、符号化の対象となるブロックに隣接する既再生の画素値を所定の方向に外挿して予測信号を生成する方法を採用している。図8は、ITUH.264に用いられる画面内予測方法を説明するための模式図である。図8(A)において、対象ブロック702は符号化の対象となるブロックであり、その対象ブロック702の境界に隣接する画素A〜Mからなる画素群701は隣接領域であり、過去の処理において既に再生された画像信号である。
この場合、対象ブロック702の真上にある隣接画素である画素群701を下方に引き伸ばして予測信号を生成する。また図8(B)では、対象ブロック704の左にある既再生画素(I〜L)を右に引き伸ばして予測信号を生成する。予測信号を生成する具体的な方法はたとえば特許文献1に記載されている。このように図8(A)から(I)に示す方法で生成された9つの予測信号のそれぞれを対象ブロックの画素信号との差分をとり、差分値が最も小さいものを最適の予測信号とする。以上のように、画素を外挿することにより予測信号を生成することができる。以上の内容については、下記特許文献1に記載されている。
米国特許公報第6765964号
しかし、従来技術に用いられる外挿による予測信号の生成方法で画面内予測信号を生成した場合、対象ブロックの境界から遠く離れる画素に対する予測精度が低下してしまう問題がある。また、図8に示す幾何学的な方向で画素値を引き伸ばす方法は、複雑なテキスチャー信号(絵柄)をもつ画像信号を効率よく予測することができない問題がある。さらに、図8に示すように隣接する画素群(例えば701、703,705…)は復号された画素値であり、符号化による歪(例えば量子化雑音)が含まれているため、それらに基づいて予測信号を生成すると、予測信号の中にも符号化歪を含むことなる。
そこで、上述の課題を解決するために、本発明は対象ブロックの境界から遠く離れる画素に対する予測精度を高めると同時に、複雑なテキスチャー信号(絵柄)をもつ画像に対する予測信号を効率よく生成することができる画像予測符号化装置、画像予測符号化方法、画像予測符号化プログラム、画像予測復号装置、画像予測復号方法及び画像予測復号プログラムを提供することを目的とする。
上述の課題を解決するために、本発明の画像予測符号化装置は、入力画像を複数の領域に分割する領域分割手段と、上記領域分割手段により分割された上記複数の領域のうちの処理対象である対象領域の対象画素信号に対する予測信号を生成する予測信号生成手段と、上記予測信号生成手段により生成された予測信号と上記対象画素信号との残差信号を生成する残差信号生成手段と、上記残差信号生成手段により生成された上記残差信号を符号化して圧縮データを生成する符号化手段と、を備え、上記予測信号生成手段は、上記対象画素信号に隣接する既再生の画素信号からなる隣接領域に基づいてテキスチャー信号を生成し、生成したテキスチャー信号を予め定めたテキスチャー合成方法を用いて加工することによって予測信号を生成することを特徴とする。
この発明によれば、入力画像を複数の領域に分割し、分割された上記複数の領域のうちの処理対象である対象領域の対象画素信号に対する予測信号を生成し、生成された予測信号と上記対象画素信号との残差信号を生成し、生成された上記残差信号を符号化して圧縮データを生成することができる。ここで、この発明では、対象画素信号に隣接する既再生の画素信号からなる隣接領域に基づいてテキスチャー信号を生成し、生成したテキスチャー信号を予め定めたテキスチャー合成方法を用いて加工することによって予測信号を生成することができる。これにより、画像のテキスチャー合成方法を用いて予測信号を生成するため、対象領域の境界から遠く離れる画素に対する予測精度の低下を阻止でき、テキスチャー信号が複雑な場合でも効率よく予測信号を生成することができる。
また、本発明の画像予測符号化装置における上記予測信号生成手段は、上記対象画素信号に隣接する既再生の画素信号からなる隣接領域に基づいて、当該隣接領域と相関の高い複数のテキスチャー信号を生成し、生成した複数のテキスチャー信号を予め定めた合成方法を用いて加工することによって予測信号を生成することが好ましい。
この発明によれば、上記対象画素信号に隣接する既再生の画素信号からなる隣接領域に基づいて、当該隣接領域と相関の高い複数のテキスチャー信号を生成し、生成した複数のテキスチャー信号を予め定めた合成方法を用いて加工することによって予測信号を生成することができる。これにより、対象領域と当該対象領域に接する隣接領域との相関が高い性質を利用することができ、対象領域の境界から遠く離れる画素に対する予測精度の低下を阻止でき、テキスチャー信号が複雑な場合でも効率よく予測信号を生成することができる。
また、本発明の画像予測符号化装置における上記予測信号生成手段は、上記対象画素信号に隣接する既再生の画素信号からなる複数の隣接領域に基づいて、当該複数の隣接領域のそれぞれと相関の高い複数のテキスチャー信号を生成し、生成した複数のテキスチャー信号を予め定めた合成方法を用いて加工することによって予測信号を生成することが好ましい。
この発明によれば、上記対象画素信号に隣接する既再生の画素信号からなる複数の隣接領域に基づいて、当該複数の隣接領域のそれぞれと相関の高い複数のテキスチャー信号を生成し、生成した複数のテキスチャー信号を予め定めた合成方法を用いて加工することによって予測信号を生成することができる。これにより、対象領域と当該対象領域に接する隣接領域との相関が高い性質を利用することができ、対象領域の境界から遠く離れる画素に対する予測精度の低下を阻止でき、テキスチャー信号が複雑な場合でも効率よく予測信号を生成することができる。
また、本発明の画像予測符号化装置における上記予測信号生成手段は、さらに、上記対象画素信号に隣接する既再生の画素値を繰り返して画素を形成することにより外挿テキスチャー信号を生成し、上記テキスチャー信号および上記外挿テキスチャー信号を予め定めた合成方法を用いて合成することにより予測信号を生成することが好ましい。
この発明によれば、対象画素信号に隣接する既再生の画素値を繰り返して画素を形成することにより外挿テキスチャー信号を生成し、テキスチャー信号および外挿テキスチャー信号を予め定めた合成方法を用いて合成することにより予測信号を生成することができる。これにより、対象領域の境界から遠く離れる画素に対する予測精度の低下を阻止でき、テキスチャー信号が複雑な場合でも効率よく予測信号を生成することができる。
また、本発明の画像予測符号化装置における上記予測信号生成手段は、上記対象画素信号に隣接する既再生の画素信号からなる隣接領域に対して相関の高い予測隣接領域を予め定めた既再生画像である探索領域から探索し、当該探索した予測隣接領域に基づいて定められた画像領域をテキスチャー信号とすることが好ましい。
この発明によれば、対象画素信号に隣接する既再生の画素信号からなる隣接領域に対して相関の高い予測隣接領域を予め定めた既再生画像である探索領域から探索し、当該探索した予測隣接領域に基づいて定められた画像領域をテキスチャー信号とすることができる。これにより、対象領域と当該対象領域に隣接する隣接領域との相関が高い性質を利用して、既再生の画像領域から隣接領域に対し誤差の最も少ない領域を予測隣接領域として検出し、その予測隣接領域に隣接すると同時に対象領域に対応する画素群を対象領域のテキスチャー信号とすることで、テキスチャーが複雑な場合でも隣接領域と同じ絵柄の予測信号を生成することができ、また対象領域の境界から離れていても同じ絵柄のテキスチャー信号を生成することができる。
また、本発明の画像予測符号化装置における上記符号化手段は、上記テキスチャー合成方法を示す関連情報を符号化し、上記符号化手段により符号化された符号化信号とともに、符号化された上記関連情報を送出する送出手段を備えることが好ましい。
この発明によれば、テキスチャー合成方法を示す関連情報を符号化し、符号化された符号化信号とともに、符号化された関連情報を送出することができる。これにより、画像のテキスチャー合成方法を受信側に知らせることができ、受信側ではこの知らされたテキスチャー合成方法を用いて予測信号を生成することができるため、対象領域の境界から遠く離れる画素に対する予測精度の低下を阻止でき、テキスチャー信号が複雑な場合でも効率よく予測信号を生成することができる。
また、本発明の画像予測符号化装置における上記予測信号生成手段は、上記対象画素信号に対する複数のテキスチャー信号に対して、予め定めた重み付け係数を用いて重み付け平均処理を行うことにより合成して、予測信号を生成することが好ましい。
この発明によれば、対象画素信号に対する複数のテキスチャー信号に対して、予め定めた重み付け係数を用いて重み付け平均処理を行うことにより合成して、予測信号を生成することができる。これにより生成されたテキスチャー信号の合成(平均化)によって、統計的に誤差の少ない予測信号を生成できる効果がある。
さらに、隣接領域に基づいて既再生の画像領域との間における差分値が大きな差がない場合における不確定性の課題は、例えば、テンプレートマッチングによって相関の高くなるよう生成されたテキスチャー信号の合成(平均化)によって、統計的に誤差の少ない予測信号を生成できる効果がある。また、本発明によれば、複数のテキスチャー信号に対して重み付け平均処理を行うことによって、それぞれのテキスチャーに含まれる符号化歪を抑える効果があり、誤差の少ない予測信号を生成することができる。
また、本発明の画像予測符号化装置における上記予測信号生成手段は、対象画素信号と同一の画面内である第1の探索領域から、上記対象画素信号に隣接する既再生の画素信号からなる隣接領域に基づいて、当該隣接領域と相関の高いテキスチャー信号を少なくとも一つ生成し、上記第1の探索領域とは異なる画面である第2の探索領域から上記対象画素信号に隣接する既再生の画素信号からなる隣接領域に基づいて、当該隣接領域と相関の高いテキスチャー信号を少なくとも一つ生成し、それぞれ生成されたテキスチャー信号を予め定められたテキスチャー合成方法を用いて合成することにより予測信号を生成することが好ましい。
この発明によれば、対象画素信号と同一の画面内である第1の探索領域から、上記対象画素信号に隣接する既再生の画素信号からなる隣接領域に基づいて、当該隣接領域と相関の高いテキスチャー信号を少なくとも一つ生成し、上記第1の探索領域とは異なる画面である第2の探索領域から上記対象画素信号に隣接する既再生の画素信号からなる隣接領域に基づいて、当該隣接領域と相関の高いテキスチャー信号を少なくとも一つ生成し、それぞれ生成されたテキスチャー信号を予め定められたテキスチャー合成方法を用いて合成することにより予測信号を生成することができる。これにより、画像のテキスチャー合成方法を用いて予測信号を生成するため、対象領域の境界から遠く離れる画素に対する予測精度の低下を阻止でき、テキスチャー信号が複雑な場合でも効率よく予測信号を生成することができる。
また、本発明の画像予測符号化装置は、入力画像を複数の領域に分割する領域分割手段と、上記領域分割手段により分割された上記複数の領域のうちの処理対象である対象領域の対象画素信号に対する予測信号を生成する予測信号生成手段と、上記予測信号生成手段により生成された予測信号と上記対象画素信号との残差信号を生成する残差信号生成手段と、上記残差信号生成手段により生成された上記残差信号を符号化して圧縮信号を生成する符号化手段と、を備え、上記予測信号生成手段は、上記対象画素信号に隣接する既再生の画素値を繰り返して画素を形成することにより外挿テキスチャー信号を生成し、上記外挿テキスチャー信号を予め定めた合成方法を用いて合成することにより予測信号を生成することを特徴とする。
この発明によれば、入力画像を複数の領域に分割し、分割された上記複数の領域のうちの処理対象である対象領域の対象画素信号に対する予測信号を生成し、生成された予測信号と上記対象画素信号との残差信号を生成し、生成された上記残差信号を符号化して圧縮信号を生成することができる。さらに、上記対象画素信号に隣接する既再生の画素値を繰り返して画素を形成することにより外挿テキスチャー信号を生成し、上記外挿テキスチャー信号を予め定めた合成方法を用いて合成することにより予測信号を生成することができる。これにより、対象領域の境界から遠く離れる画素に対する予測精度の低下を阻止でき、テキスチャー信号が複雑な場合でも効率よく予測信号を生成することができる。
また、本発明の画像予測復号装置は、圧縮データの中から処理対象である対象領域に関する残差信号を抽出して再生残差信号に復元する残差信号復元手段と、上記対象領域の対象画素信号に対する予測信号を生成する予測信号生成手段と、上記予測信号生成手段により生成された予測信号と上記残差信号復元手段により復元された再生残差信号とを加算することによって、上記対象領域の画素信号を復元する画像復元手段と、を備え、上記予測信号生成手段は、対象画素信号に隣接する既再生の画素信号からなる隣接領域に基づいてテキスチャー信号を生成し、生成したテキスチャー信号を予め定めた合成方法を用いて加工することによって予測信号を生成することを特徴とする。
この発明によれば、圧縮データの中から処理対象である対象領域に関する残差信号を抽出して再生残差信号に復元し、上記対象領域の対象画素信号に対する予測信号を生成し、生成された予測信号と上記残差信号復元手段により復元された再生残差信号とを加算することによって、上記対象領域の画素信号を復元し、復元された画素信号を参照画像として記憶することができる。そして、記憶されている、対象画素信号に隣接する既再生の画素信号からなる隣接領域に基づいてテキスチャー信号を生成し、生成したテキスチャー信号を予め定めた合成方法を用いて加工することによって予測信号を生成することができる。
また、本発明の画像予測復号装置における上記予測信号生成手段は、上記対象画素信号に隣接する既再生の画素信号からなる隣接領域に基づいて、当該隣接領域と相関の高い複数のテキスチャー信号を生成し、生成した複数のテキスチャー信号を予め定めた合成方法を用いて加工することによって予測信号を生成することが好ましい。
この発明によれば、上記対象画素信号に隣接する既再生の画素信号からなる隣接領域に基づいて、当該隣接領域と相関の高い複数のテキスチャー信号を生成し、生成した複数のテキスチャー信号を予め定めた合成方法を用いて加工することによって予測信号を生成することができる。これにより、対象領域と当該対象領域に接する隣接領域との相関が高い性質を利用することができ、対象領域の境界から遠く離れる画素に対する予測精度の低下を阻止でき、テキスチャー信号が複雑な場合でも効率よく予測信号を生成することができる。
また、本発明の画像予測復号装置における上記予測信号生成手段は、上記対象画素信号に隣接する既再生の画素信号からなる複数の隣接領域に基づいて、当該複数の隣接領域のそれぞれと相関の高い複数のテキスチャー信号を生成し、生成した複数のテキスチャー信号を予め定めた合成方法を用いて加工することによって予測信号を生成することが好ましい。
この発明によれば、上記対象画素信号に隣接する既再生の画素信号からなる複数の隣接領域に基づいて、当該複数の隣接領域のそれぞれと相関の高い複数のテキスチャー信号を生成し、生成した複数のテキスチャー信号を予め定めた合成方法を用いて加工することによって予測信号を生成することができる。
これにより、対象領域と当該対象領域に接する隣接領域との相関が高い性質を利用することができ、対象領域の境界から遠く離れる画素に対する予測精度の低下を阻止でき、テキスチャー信号が複雑な場合でも効率よく予測信号を生成することができる。
また、本発明の画像予測復号装置における上記予測信号生成手段は、さらに、上記対象画素信号に隣接する既再生の画素値を繰り返して画素を形成することにより外挿テキスチャー信号を生成し、上記テキスチャー信号および上記外挿テキスチャー信号を予め定めた合成方法を用いて合成することにより予測信号を生成することが好ましい。
この発明によれば、対象画素信号に隣接する既再生の画素値を繰り返して画素を形成することにより外挿テキスチャー信号を生成し、テキスチャー信号および外挿テキスチャー信号を予め定めた合成方法を用いて合成することにより予測信号を生成することができる。これにより、対象領域の境界から遠く離れる画素に対する予測精度の低下を阻止でき、テキスチャー信号が複雑な場合でも効率よく予測信号を生成することができる。
また、本発明の画像予測復号装置における上記予測信号生成手段は、上記対象画素信号に隣接する既再生の画素信号からなる隣接領域に対して相関の高い予測隣接領域を予め定めた既再生画像である探索領域から探索し、当該探索した予測隣接領域に基づいて定められた画像領域をテキスチャー信号とすることが好ましい。
この発明によれば、対象画素信号に隣接する既再生の画素信号からなる隣接領域に対して相関の高い予測隣接領域を予め定めた既再生画像である探索領域から探索し、当該探索した予測隣接領域に基づいて定められた画像領域をテキスチャー信号とすることができる。これにより、対象領域とそれに接する隣接領域との相関が高い性質を利用して、既再生の画像領域から対象隣接領域に対し誤差の最も少ない領域を予測隣接領域として検出し、その予測隣接領域に隣接すると同時に対象領域に対応する画素群を対象領域のテキスチャー信号とすることで、テキスチャーが複雑な場合でも対象隣接領域と同じ絵柄の予測信号を生成することができ、また対象領域の境界から離れていても同じ絵柄のテキスチャー信号を生成することができる。
また、本発明の画像予測復号装置における上記圧縮データは、テキスチャー合成方法を示す関連情報を含み、上記予測信号生成手段は、上記関連情報を利用して上記対象領域のテキスチャー信号を形成することが好ましい。
この発明によれば、圧縮データには、テキスチャー合成方法を示す関連情報が含まれており、この関連情報を利用して対象領域のテキスチャー信号を形成することができる。これにより、受信側ではテキスチャー合成方法を知ることができ、この知らされたテキスチャー合成方法を用いて予測信号を生成することができるため、対象領域の境界から遠く離れる画素に対する予測精度の低下を阻止でき、テキスチャー信号が複雑な場合でも効率よく予測信号を生成することができる。
また、本発明の画像予測復号装置における上記予測信号生成手段は、上記対象画素信号に対する複数のテキスチャー信号に対して、予め定めた重み付け係数を用いて重み付け平均処理を行うことにより合成して、予測信号を生成することが好ましい。
この発明によれば、対象画素信号に対する複数のテキスチャー信号に対して、予め定めた重み付け係数を用いて重み付け平均処理を行うことにより合成して、予測信号を生成することができる。これにより、相関が高くなるように、例えばテンプレートマッチングによって生成されたテキスチャー信号の合成(平均化)によって、統計的に誤差の少ない予測信号を生成できる効果がある。
さらに、隣接領域に基づいて既再生の画像領域との間における差分値が大きな差がない場合における不確定性の課題は、例えばテンプレートマッチングによって相関の高くなるように生成されたテキスチャー信号の合成(平均化)によって、統計的に誤差の少ない予測信号を生成できる効果がある。また、本発明によれば、複数のテキスチャー信号を重み付け平均処理を行うことによって、それぞれのテキスチャーに含まれる符号化歪を抑える効果があり、誤差の少ない予測信号を生成することができる。
また、本発明の画像予測復号装置における上記予測信号生成手段は、対象画素信号と同一の画面内である第1の探索領域から、上記対象画素信号に隣接する既再生の画素信号からなる隣接領域に基づいて、当該隣接領域と相関の高いテキスチャー信号を少なくとも一つ生成し、上記第1の探索領域とは異なる画面である第2の探索領域から上記対象画素信号に隣接する既再生の画素信号からなる隣接領域に基づいて、当該隣接領域と相関の高いテキスチャー信号を少なくとも一つ生成し、それぞれ生成されたテキスチャー信号を合成することにより予測信号を生成することが好ましい。
この発明によれば、対象画素信号と同一の画面内である第1の探索領域から、上記対象画素信号に隣接する既再生の画素信号からなる隣接領域に基づいて、当該隣接領域と相関の高いテキスチャー信号を少なくとも一つ生成し、上記第1の探索領域とは異なる画面である第2の探索領域から上記対象画素信号に隣接する既再生の画素信号からなる隣接領域に基づいて、当該隣接領域と相関の高いテキスチャー信号を少なくとも一つ生成し、それぞれ生成されたテキスチャー信号を予め定められたテキスチャー合成方法を用いて合成することにより予測信号を生成することができる。これにより、画像のテキスチャー合成方法を用いて予測信号を生成するため、対象領域の境界から遠く離れる画素に対する予測精度の低下を阻止でき、テキスチャー信号が複雑な場合でも効率よく予測信号を生成することができる。
また、本発明の画像予測復号装置は、圧縮データの中から上記対象領域に関する残差信号を抽出して再生残差信号に復元する残差信号復元手段と、上記対象領域の対象画素信号に対する予測信号を生成する予測信号生成手段と、上記予測信号と上記再生残差信号とを加算することによって、上記対象領域の画素信号を復元する画像復元手段と、を備え、上記予測信号生成手段は、上記対象画素信号に隣接する既再生の画素値を繰り返して画素を形成することにより外挿テキスチャー信号を生成し、上記外挿テキスチャー信号を予め定めた合成方法を用いて合成することにより予測信号を生成する。
この発明によれば、圧縮データの中から上記対象領域に関する残差信号を抽出して再生残差信号に復元し、上記対象領域の対象画素信号に対する予測信号を生成し、予測信号と再生残差信号とを加算することによって、対象領域の画素信号を復元することができる。そして、対象画素信号に隣接する既再生の画素値を繰り返して画素を形成することにより外挿テキスチャー信号を生成し、上記外挿テキスチャー信号を予め定めた合成方法を用いて合成することにより予測信号を生成することができる。これにより、対象領域の境界から遠く離れる画素に対する予測精度の低下を阻止でき、テキスチャー信号が複雑な場合でも効率よく予測信号を生成することができる。
なお、本発明は、上記のように画像予測符号化装置および画像予測復号装置の発明として記述できる他に、以下のように動画像符号化方法、動画像符号化プログラム、動画像復号方法及び動画像復号プログラムの発明としても記述することができる。これはカテゴリ等が異なるだけで、実質的に同一の発明であり、同様の作用及び効果を奏する。
本発明の画像予測符号化方法は、入力画像を複数の領域に分割する領域分割ステップと、上記領域分割ステップにより分割された上記複数の領域のうちの処理対象である対象領域の対象画素信号に対する予測信号を生成する予測信号生成ステップと、上記予測信号生成ステップにより生成された予測信号と上記対象画素信号との残差信号を生成する残差信号生成ステップと、上記残差信号生成ステップにより生成された上記残差信号を符号化して圧縮データを生成する符号化ステップと、を備え、上記予測信号生成ステップは、上記対象画素信号に隣接する既再生の画素信号からなる隣接領域に基づいてテキスチャー信号を生成し、生成したテキスチャー信号を予め定めたテキスチャー合成方法を用いて加工することによって予測信号を生成することを特徴とする。
また、本発明の画像予測符号化方法は、入力画像を複数の領域に分割する領域分割ステップと、上記領域分割ステップにより分割された上記複数の領域のうちの処理対象である対象領域の対象画素信号に対する予測信号を生成する予測信号生成ステップと、上記予測信号生成ステップにより生成された予測信号と上記対象画素信号との残差信号を生成する残差信号生成ステップと、上記残差信号生成ステップにより生成された上記残差信号を符号化して圧縮信号を生成する符号化ステップと、を備え、上記予測信号生成ステップは、上記対象画素信号に隣接する既再生の画素値を繰り返して画素を形成することにより外挿テキスチャー信号を生成し、上記外挿テキスチャー信号を予め定めた合成方法を用いて合成することにより予測信号を生成することを特徴とする。
また、本発明の画像予測復号方法は、圧縮データの中から処理対象である対象領域に関する残差信号を抽出して再生残差信号に復元する残差信号復元ステップと、上記対象領域の対象画素信号に対する予測信号を生成する予測信号生成ステップと、上記予測信号生成ステップにより生成された予測信号と上記残差信号復元ステップにより復元された再生残差信号とを加算することによって、上記対象領域の画素信号を復元する画像復元ステップと、を備え、上記予測信号生成ステップは、対象画素信号に隣接する既再生の画素信号からなる隣接領域に基づいてテキスチャー信号を生成し、生成したテキスチャー信号を予め定めた合成方法を用いて加工することによって予測信号を生成することを特徴とする。
また、本発明の画像予測復号方法は、圧縮データの中から上記対象領域に関する残差信号を抽出して再生残差信号に復元する残差信号復元ステップと、上記対象領域の対象画素信号に対する予測信号を生成する予測信号生成ステップと、上記予測信号と上記再生残差信号とを加算することによって、上記対象領域の画素信号を復元する画像復元ステップと、を備え、上記予測信号生成ステップは、上記対象画素信号に隣接する既再生の画素値を繰り返して画素を形成することにより外挿テキスチャー信号を生成し、上記外挿テキスチャー信号を予め定めた合成方法を用いて合成することにより予測信号を生成することを特徴とする。
また、本発明の画像予測符号化プログラムは、入力画像を複数の領域に分割する領域分割モジュールと、上記領域分割モジュールにより分割された上記複数の領域のうちの処理対象である対象領域の対象画素信号に対する予測信号を生成する予測信号生成モジュールと、上記予測信号生成モジュールにより生成された予測信号と上記対象画素信号との残差信号を生成する残差信号生成モジュールと、上記残差信号生成モジュールにより生成された上記残差信号を符号化して圧縮データを生成する符号化モジュールと、を備え、上記予測信号生成モジュールは、上記対象画素信号に隣接する既再生の画素信号からなる隣接領域に基づいてテキスチャー信号を生成し、生成したテキスチャー信号を予め定めたテキスチャー合成方法を用いて加工することによって予測信号を生成することを特徴とする。
また、本発明の画像予測符号化プログラムは、入力画像を複数の領域に分割する領域分割モジュールと、上記領域分割モジュールにより分割された上記複数の領域のうちの処理対象である対象領域の対象画素信号に対する予測信号を生成する予測信号生成モジュールと、上記予測信号生成モジュールにより生成された予測信号と上記対象画素信号との残差信号を生成する残差信号生成モジュールと、上記残差信号生成モジュールにより生成された上記残差信号を符号化して圧縮信号を生成する符号化モジュールと、を備え、上記予測信号生成モジュールは、上記対象画素信号に隣接する既再生の画素値を繰り返して画素を形成することにより外挿テキスチャー信号を生成し、上記外挿テキスチャー信号を予め定めた合成方法を用いて合成することにより予測信号を生成することを特徴とする。
また、本発明の画像予測復号プログラムは、圧縮データの中から処理対象である対象領域に関する残差信号を抽出して再生残差信号に復元する残差信号復元モジュールと、上記対象領域の対象画素信号に対する予測信号を生成する予測信号生成モジュールと、上記予測信号生成モジュールにより生成された予測信号と上記残差信号復元モジュールにより復元された再生残差信号とを加算することによって、上記対象領域の画素信号を復元する画像復元モジュールと、を備え、上記予測信号生成モジュールは、対象画素信号に隣接する既再生の画素信号からなる隣接領域に基づいてテキスチャー信号を生成し、生成したテキスチャー信号を予め定めた合成方法を用いて加工することによって予測信号を生成することを特徴とする。
また、本発明の画像予測復号方法は、圧縮データの中から上記対象領域に関する残差信号を抽出して再生残差信号に復元する残差信号復元モジュールと、上記対象領域の対象画素信号に対する予測信号を生成する予測信号生成モジュールと、上記予測信号と上記再生残差信号とを加算することによって、上記対象領域の画素信号を復元する画像復元モジュールと、を備え、上記予測信号生成モジュールは、上記対象画素信号に隣接する既再生の画素値を繰り返して画素を形成することにより外挿テキスチャー信号を生成し、上記外挿テキスチャー信号を予め定めた合成方法を用いて合成することにより予測信号を生成することを特徴とする。
本発明によれば、画像のテキスチャー合成方法を用いて予測信号を生成するため、対象領域の境界から遠く離れる画素に対する予測精度の低下を阻止でき、テキスチャー信号が複雑な場合でも効率よく予測信号を生成することができる。
本発明は、一実施形態のために示された添付図面を参照して以下の詳細な記述を考慮することによって容易に理解することができる。引き続いて、添付図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。可能な場合には、同一の部分には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
図1は、本発明の実施形態による画像予測符号化装置100を示すブロック図である。この画像予測符号化装置100は、入力端子101、ブロック分割器102、予測信号生成器103、フレームメモリ104、減算器105、変換器106、量子化器107、逆量子化器108、逆変換器109、加算器110、エントロピー符号化器111、出力端子112を含んで構成されている。変換器106と量子化器107とは符号化手段として機能する。
以上のように構成された画像予測符号化装置100について、以下その構成について説明する。
入力端子101は、複数枚の画像からなる動画像の信号を入力する端子である。
ブロック分割器102は、入力端子101から入力された動画像の信号であって、符号化の対象なる画像を複数の領域に分割する。本発明による実施形態では、8x8の画素からなるブロックに分割するが、それ以外のブロックの大きさまたは形に分割してもよい。
予測信号生成器103は、符号化処理の対象となる対象領域(対象ブロック)に対して予測信号を生成する部分である。この予測信号生成器103の具体的な処理については後述する。
減算器105は、ラインL102を経由して入力されたブロック分割器102で分割されて得られた対象領域から、ラインL103を経由して入力された予測信号生成器103にて生成された予測信号を減算して、残差信号を生成する部分である。減算器105は、減算して得た残差信号を、L105を経由して変換器106に出力する。
変換器106は、減算されて得られた残差信号を離散コサイン変換する部分である。また、量子化器107は、変換器106により離散コサイン変換された変換係数を量子化する部分である。エントロピー符号化器111は、量子化器107により量子化された変換係数を符号化してL111を経由して、予測方法に関する情報とともに出力する。出力端子112は、エントロピー符号化器111から入力した情報を外部に出力する。
逆量子化器108は、量子化された変換係数を逆量子化し、逆変換器109は逆離散コサイン変換し、残差信号を復元する。加算器110は、復元された残差信号とラインL103から送られた予測信号とを加算し、対象ブロックの信号を再生し、フレームメモリ104に格納する。本実施の形態では変換器106と逆変換器109とを用いているが、これらの変換器に代わるほかの変換処理を用いてもよく、変換器106と逆変換器109とは必ずしも必須ではない。このように、後続の対象領域に対する画面内予測もしくは画面間予測を行うために、圧縮された対象領域の画素信号は逆処理され復元され、フレームメモリ104に記憶される。
つぎに、予測信号生成器103の詳細について説明する。予測信号生成器103は、符号化処理の対象となる対象領域(以下、対象ブロックと称する)に対して、予測信号を生成する。本発明による実施形態では、2種類の予測方法が用いられる。すなわち、予測信号生成器103は、画面間予測方法と画面内予測方法との少なくともいずれか一方を用いて予測信号を生成する。
画面間予測方法を用いた予測信号生成器103は、過去に符号化された後に復元された再生画像を参照画像として、この参照画像から対象ブロックに対する誤差の最も小さい予測信号を与える動き情報を求める。この処理は動き検出と呼ばれる。また場合に応じて、対象ブロックを再分割し、再分割された小領域に対し画面間予測方法を決定してもよい。この場合、予測信号生成器103は、各種の分割方法の中から、対象ブロック全体に対し最も効率のよい分割方法及びそれぞれの動き情報を決定する。本発明による実施形態では、予測信号生成器103は、上述の予測信号の生成を行うために、対象ブロックはラインL102、参照画像はL104経由で入力される。また、予測信号生成器103は、参照画像としては、過去に符号化され復元された複数の画像を参照画像として用いる。詳細は従来の技術であるMPEG−2または4、ITUH.264のいずれの方法と同じである。
このように決定された動き情報及び小領域の分割方法はラインL112経由でエントロピー符号化器111に送られ符号化した上で出力端子112から送出される。予測信号生成器103では、小領域の分割方法及びそれぞれの小領域に対応する動き情報をもとにフレームメモリ104から参照画像を取得し、画面間予測信号を生成する。このように生成された画面間予測信号はラインL103経由で減算器105に送られる。
画面内予測方法を用いた予測信号生成器103は、対象ブロックに空間的に隣接する既再生の画素値を用いて画面内予測信号を生成する。具体的には、予測信号生成器103は、フレームメモリ104から同じ画面内にある既再生の画素信号を取得し、所定の方法で予測信号を生成する画面内予測方法を決定し、当該決定した画面内予測方法に基づいて画面内予測信号を生成する。一方、予測方法に関する情報は、ラインL112経由でエントロピー符号化器111に送られ符号化した上で出力端子112から送出される。このように生成された画面間予測信号は減算器105に送られる。予測信号生成器103の詳細の処理は後に説明する。
上述のように求められた画面間予測信号と画面内予測信号に対し、誤差の最も小さいものが選択され、減算器105に送られる。但し、一枚目の画像については、過去の画像がないため、全ての対象ブロックは画面内予測で処理される。なお、下記に述べる画面内予測信号の生成方法は写真などの静止画像の符号化・復号にも適用できる。
減算器105にて対象ブロックの信号(ラインL102経由)から予測信号(ラインL103経由)を引き算し、残差信号を生成する。この残差信号は変換器106にて離散コサイン変換され、その各変換係数は量子化器107にて量子化される。最後にエントロピー符号化器111にて量子化された変換係数を予測信号の生成方法に関する情報とともに符号化して、出力端子112より送出される。
つぎに、本発明による予測信号生成器103の処理について、画面内予測方法の場合を中心に説明する。画面間予測方法の場合にも同じように適用可能である。図2は、本発明の実施形態による画像予測符号化装置に用いられる予測信号生成器103を示すブロック図であり、予測信号生成器103は、テキスチャー合成器201とテキスチャー信号決定器202とを含んで構成されている。
テキスチャー合成器201は、ラインL104経由で図1のフレームメモリ104から、過去の処理で既に再生された画像信号(再生画像信号)が入力される。また、テキスチャー合成器201は、画面内予測方法を用いた場合には、対象ブロックと同じ画面内にある再生画像信号が入力され、画面間予測方法を用いた場合には、対象ブロックと異なる画面(フレームまたはフィールド)にある再生画像信号が入力される。そして、このテキスチャー合成器201は、下記に説明するような方法で複数のテキスチャー信号を生成し、生成した複数のテキスチャー信号をテキスチャー信号決定器202に出力する。
テキスチャー信号決定器202は、テキスチャー合成器201からテキスチャー信号が出力されると同時に、対象ブロックの画像信号をラインL102経由で入力する。そして、テキスチャー信号決定器202は、入力した複数のテキスチャー信号のそれぞれに対し、対象ブロックの画像信号と比較し、誤差の最も小さいテキスチャー信号を対象ブロックの予測信号としてラインL103経由で出力する。本実施の形態では、テキスチャー信号決定器202は、対象ブロックの画像信号とテキスチャー信号との間で画素値の絶対差分値の総和を用いて誤差値を求めて、最も小さい誤差値を与えるテキスチャー信号を予測信号と決定する。
つぎに、図3を用いて、テキスチャー合成器201について説明する。図3は、本発明の実施形態による画像予測符号化装置100に用いられるテキスチャー合成器201を示すブロック図である。このテキスチャー合成器201は、合成器301、加算器302、重み付け器303〜306、テキスチャー生成器307〜308、第1外挿器309〜第N外挿器310を含んで構成されている。ここで、テキスチャー生成器307は、第1テキスチャー取得器311および第1マッチング器312を備え、テキスチャー生成器308は、第Mテキスチャー取得器313および第Mマッチング器314を備えている。図3ではM個のテキスチャー生成器及びN個の信号外挿器を用いている。本実施の形態では、M=5、N=9であるが、それ以外の数値でもよい。例えば、M=0、N=9で、またはM=5、N=0でもよい。
まず、テキスチャー生成器307の動作を説明する。第1マッチング器312はラインL104経由でフレームメモリ104にある再生画像信号にアクセスし、マッチング処理を行なう。ここで、このマッチング処理について説明する。図4は、本発明の実施形態によるテキスチャー生成方法におけるマッチング処理を説明するための模式図である。ここでは対象ブロック402に対する予測信号を生成する場合について説明する。
ある対象ブロックに対し予め決められた方法で「対象隣接領域」(テンプレートともいう)と「探索領域」とを設定する。本実施の形態では対象ブロック402に接しており、それより前に再生され同じ画面内にある再生画像の一部(全部でもよい)を探索領域401と設定する。「対象隣接領域」としては対象ブロック402に隣接する既再生の画素群(逆L文字の領域)406を用いる。
なお、探索領域401は対象ブロック402と全く接していなくてもよい。また、対象隣接領域406は少なくとも1画素で対象ブロック402と接していればよい。また、探索領域401において、対象隣接領域406と同じ形状を有する画素群との間で、対応する画素間の絶対誤差値の和(SAD)を求め、最も小さいSADを与える領域を検索し、それを「予測隣接領域」とする。
図4では、「予測隣接領域」は、予測隣接領域408が決定されている。そして、予測隣接領域408に接している領域407が対象ブロック402に対するテキスチャー信号と決定される。ここでは、予測隣接領域408とテキスチャー信号を示す領域407との位置関係は、対象ブロック402と対象隣接領域406と同じ関係にあるが、そうでなくてもよい。
このようにしてテキスチャー信号が決定されると、第1マッチング器312は、予測隣接領域408の座標に関する座標情報、またはテキスチャー信号である領域407の座標に関する座標情報をL312経由で第1テキスチャー取得器311に送出する。第1テキスチャー取得器311は、上記座標情報に基づいてラインL314経由で、フレームメモリ104(図1参照)からテキスチャー信号である領域407の画素信号を取得し、ラインL307経由で合成器301に出力する。
このような処理により、対象ブロック402の隣接領域406に近い(誤差の小さい)領域407が探索領域401から探索され、テキスチャー信号として生成される。
図5は、本発明の実施形態によるテキスチャー生成器307におけるテキスチャー生成方法を示すフローチャートである。第1マッチング器312により対象ブロックに隣接する対象隣接領域が取得される(S411)。つぎに、第1マッチング器312により取得された対象隣接領域について、第1テキスチャー取得器311により、対象隣接領域と探索領域にある同じ形状の画素群との絶対値和SAD値が求められる(S412)。第1テキスチャー取得器311によりSAD値が今までのSAD値の最小値と比較され(S413)、SAD値が最小値より小さいと、第1テキスチャー取得器311により判断された場合、S414に進み、そうでないと判断された場合、S415に進む。なお、最小値の初期値は予め定められているものとする。
S412で求められたSAD値は最小値として第1テキスチャー取得器311により設定され、予測対象領域に隣接する領域の画素信号が対象ブロックのテキスチャー信号であると第1テキスチャー取得器311により決定される(S414)。その後、第1マッチング器312により探索領域401が全部探索済みか否かが確認され(S415)、全部探索済みではないと判断された場合、S412に戻り、第1テキスチャー取得器311により対象隣接領域406と探索領域401にある(同じ形状の)別の画素群との絶対値和SADが求められる。全部探索済みとなった場合はひとつの対象ブロック(ここでは対象ブロック402)に対する処理が終了となる。そして、次の対象ブロック403〜405と順次同様の処理が行われる。
以上の処理により、テキスチャー生成器307においては、対象ブロック402に隣接する対象隣接領域406を用いて探索領域401から予測隣接領域408を探索し、この予測隣接領域408に隣接する領域407をテキスチャー信号として決定して得ることができる。
なお、図5では対象ブロックと同じ画面内(フレーム、またはフィールドのいずれもよい)にある探索領域401を用いた処理を説明したが、探索領域は対象ブロックと異なる画面内にあり、既に再生された信号を用いてもよい。この場合、予測隣接領域および当該予測隣接領域に隣接するテキスチャー信号は対象ブロックと異なる画面から取得することになる。さらに、探索領域として、対象ブロックと同じ画面および異なる画面の両方にある既再生の画像信号を用いてもよい。この場合、合成の対象となるテキスチャー信号は、対象ブロックと同じ画面内から探索されたテキスチャー信号と、異なる画面内から探索されたテキスチャー信号になる。
つぎに、テキスチャー生成器308の動作について説明する。テキスチャー生成器308の動作はテキスチャー生成器307とほとんど同じであるが、このテキスチャー生成器308は、図4で示される対象隣接領域406を別の形状を有する領域を用いて探索を行う。図6は、当該異なる対象隣接領域の形状の一例を示す図である。図6に示すように形状としては、対象ブロック502の左側に形成される長方形の領域501、対象ブロック504の上側に形成される長方形の領域503、対象ブロック504の左斜め上に形成される領域505、対象ブロック508の上側から左側にかけて三角形状に形成される領域507が考えられるが、これに限定されるものではない。
そして、テキスチャー生成器308は、図6(D)の形状をする対象隣接領域で図5で示される処理を行ない、対応するテキスチャー信号を生成する。また、そのほかのテキスチャー生成器(図示せず)は、それぞれ図6(A),(B)、(C)に示す形状の対象隣接領域を用いて、テキスチャー信号を生成する。
このように、テキスチャー生成器307、308、および図示しない他のテキスチャー生成器は、それぞれM個(M=5)のテキスチャー信号を生成し、合成器301に出力する。なお、図6では、対象ブロックを2x2画素からなる場合について説明したが、図7に示すように、対象ブロックが4x4画素、または8x8画素の場合でも同じような処理でテキスチャー信号を生成する。なお、対象ブロックが4x4画素については、対象ブロック602に対して領域601、対象ブロック604に対して領域603、対象ブロック606に対して領域605、対象ブロック608に対して領域607aおよび607bが考えられる。また、同様に、8x8画素については、対象ブロック610に対して領域609、対象ブロック612に対して領域611、対象ブロック614に対して領域613、対象ブロック616に対して領域615aおよび615bが考えられる。
つぎに、第1外挿器309の動作について説明する。信号外挿器309は、対象ブロック(例えば対象ブロック402)に隣接する既再生の画素の値をそのまま繰り返して形成された画素を用いる、いわゆる信号を外挿することにより、テキスチャー信号を生成する。図8は、この方法を用いたテキスチャー信号の生成を示す模式図である。図8(A)は、対象ブロック702の上部にある既再生の画素701(A〜D)の値を矢印の方向に繰り返すことによって信号を外挿する。図8(B)は既再生の画素703(I〜L)を矢印の方向に繰り返すことによって信号を外挿する。図8(C)は既再生の画素705(A〜DとI〜L)の平均値で対象ブロック706の画素値とする。
図8(D)から(I)の処理も図示の通り、既再生の画素(707〜717)を矢印の方向に繰り返すことによって、信号を外挿することにより信号が形成される。図3に示されるN個(N=9)の第1外挿器309〜第N外挿器310は、これらの方法でN個のテキスチャー信号を生成し、生成したテキスチャー信号を合成器301に出力する。
引き続き図3に示される構成について説明する。合成器301は、入力された複数のテキスチャー信号を予め定められた演算処理を行うことによって、複数個(M+N個)のテキスチャー信号を合成し、ラインL202経由で出力する。本実施の形態では、入力された複数のテキスチャー信号から、複数のK個の合成テキスチャー信号(またはテキスチャー信号)を生成する。
すなわち、合成器301は、テキスチャー生成器307、308からのテキスチャー信号を平均化して第1の合成テキスチャー信号を生成する。この場合、重み付け器303、304の重み値は(1/M)で、重み付け器305、306の重み値は0である。また、合成器301は、第1外挿器309の出力を用いて第2の合成テキスチャー信号を生成する。この場合、重み付け器305の重み値は1で、それ以外の重み付け器の重み値は0である。さらに合成器301は、第N外挿器310の出力を用いて第3の合成テキスチャー信号を生成する。この場合、重み付け器306の重み値は1で、それ以外の重み付け器の重み値は0である。
また、合成器301は、図示されていない他の信号外挿器からの出力を用いて生成されたテキスチャー信号(外挿テキスチャー信号)を合成テキスチャー信号として生成し、出力する。なお、合成器301は、上述した重み値以外の重み値を用いて、複数の合成テキスチャー信号を生成してもよい。例えば、重み付け器303の重み値が1かつそれ以外の重み付け器の重み値が0の場合や、重み付け器304の重み値が1かつそれ以外の重み付け器の重み値が0の場合、信号外挿器に接続されている重み付け器305、306の重み値がそれぞれ1/Nかつそれ以外の重み付け器の重み値は0の場合を用いることができる。また、別の組み合わせとして、合成器301に入力されるテキスチャー信号を2つずつ組み合わせて、重み付け平均化し合成テキスチャー信号を生成してもよい。この場合、テキスチャー生成器によるテキスチャー信号と信号外挿器によるテキスチャー信号を組み合わせて合成することもある。
以上のとおり、合成器301は、少なくとも一つのテキスチャー信号を用いて合成テキスチャー信号(すなわち予測信号)を生成すればよく、例えば、テキスチャー生成器307〜308、および第1外挿器309〜第N外挿器310のうち、いずれか一つのテキスチャー生成器または外挿器から出力されたテキスチャー信号(または外挿テキスチャー信号)を用いて合成テキスチャー信号とすればよい。
このように複数(K個)の合成テキスチャー信号(またはテキスチャー信号)はラインL202経由で図2のテキスチャー信号決定器202に送られ、対象ブロックに最も信号的に近い(すなわち、誤差の小さい)テキスチャー信号が決定され、ラインL103経由で予測信号として出力される。
図9は、本発明の実施形態による画像予測符号化装置100における画像予測符号化方法を示すフローチャートである。まず、テキスチャー生成器308〜309および第1外挿器309〜第N外挿器310により、対象ブロックに対し(M+N)個のテキスチャー信号が生成される(ステップ802)。つぎに、合成器301により、M個のテキスチャー信号が合成されることにより、少なくとも2つのテキスチャー信号(本実施の形態ではM個)が生成され、L個の合成テキスチャー信号(本実施の形態ではL=1)が生成される(ステップ803)。なお、ここでは少なくとも2つのテキスチャー信号が生成されているが、少なくとも一つのテキスチャー信号(または外挿テキスチャー信号)が生成されていればよい。
N個のテキスチャー信号とL個の合成テキスチャー信号とのK(=N+L)個の中から、対象ブロックに最も近い一つのテキスチャー信号または合成テキスチャー信号が選択され、選択されたテキスチャー信号または合成テキスチャー信号は予測信号と決定される(ステップ804)。このように決定された予測信号と対象ブロックの信号との差分を示す残差信号が、変換器106、量子化器107、およびエントロピー符号化器111により符号化される(S805)。そして、符号化された残差信号と予測信号生成関連情報が出力端子112を介して出力される(S806)。
ここでは予測信号生成関連情報として、どのテキスチャー生成方法で予測信号を生成すればよいかに関する情報、使用される重み付け器の重みの値に関する情報の少なくとも一方が含まれる。これらの情報を元に受信側で予測信号が生成される。これら処理の後に(または平行して)、後続の対象ブロックを予測符号化するために符号化された残差信号は逆量子化器108および逆変換器109により復号される。そして、復号された残差信号に加算器110により予測信号が加算され、対象ブロックの信号が再生され、フレームメモリ104に参照画像として記憶される(S807)。そして、全ての対象領域の処理が完了していない場合にはS802に戻り、つぎの対象ブロックに対する処理が行われ、完了した場合には、処理を終了する(S808)。
つぎに、上述の図4に示される処理の変形例について説明する。図10は、変形例における合成テキスチャー信号の生成方法を示すフローチャートである。まず、第1マッチング器312により、対象ブロックに対象隣接領域が取得される(S901)。つぎに、第1マッチング器312により取得された対象隣接領域について、第1テキスチャー取得器311により、対象隣接領域と探索領域に形成される同じ形状の画素群との絶対値和SADが求められる(S902)。
第1テキスチャー取得器311によりSADと所定の閾値とが比較され、閾値より小さいと判断された場合、S904に進み、そうでないと判断された場合、S905に進む(S903)。閾値より小さいと判断された場合は、閾値より小さいSADを与える予測隣接領域に接するテキスチャー信号(例えば図4の407)が候補テキスチャー信号として保存される(S904)。そして、第1マッチング器312により、探索領域が全部探索済みかであるか否かが確認される(S905)。
探索済みではないと判断された場合、S902に戻り、対象隣接領域と探索領域にある別の画素群との絶対値和SADが求められる(S902)。全部探索済みとなった時点で、得られた一つまたは複数の候補テキスチャー信号は、第1テキスチャー取得器311により全て平均化されることにより、テキスチャー信号が生成される(S906)。
このテキスチャー信号は、上述のテキスチャー生成器308および第1外挿器309〜第N外挿器310により生成された他のテキスチャー信号とともに図2に示されるテキスチャー信号決定器202により、対象ブロックに最も近い(誤差の小さい)テキスチャー信号が選択され、選択されたテキスチャー信号は予測信号であると決定される。
この実施の形態では、再生側も同じ閾値を用いる必要があり、送信側と受信側で閾値を予め決めておくことが必要である。また、別の実施形態として、閾値を圧縮データとともに送信側から受信側に伝送し、受信側は受信された閾値を用いて図10に示す方法で合成テキスチャー信号を生成してもよい。すなわち、予測信号生成器103はラインL112を経由してエントロピー符号化器111に閾値を示す情報を出力し、エントロピー符号化器111は、閾値情報を圧縮データとともに出力端子112から受信側に伝送することにより、閾値を受信側に伝送することができるようにしても良い。
さらに、閾値に加えて平均化する候補テキスチャー信号の個数の上限を設定することも考えられる。この場合、候補テキスチャー信号の個数が上限を超えた場合には、上限値以下の個数の候補テキスチャー信号のみを平均化することになる。また、この上限値はフレームによって変更してもよく、その場合、送信側がフレームごとに上限値を受信側に送ることになる。例えば、上述と同様に予測信号生成器103は、ラインL112を経由してエントロピー符号化器111に出力し、出力端子112を経由して受信側に送信することができる。また、閾値を用いずに、平均化する候補テキスチャー信号の個数を決めて、常にその個数の候補テキスチャー信号を合成してもよい。この個数に関する情報は、フレーム内の領域ごと、フレームごと、またはシーケンスごとに送ってもよいし、送信側と受信側であらかじめ決定してある値を用いてもよい。
上述方法であるテンプレートマッチングによって求まったSAD値がある閾値より小さいことは、これらのSAD値には大きな差がないことを意味する。このような最適解の不確定性の課題は、テンプレートマッチングによって生成された類似する複数のテキスチャー信号の合成(平均化)によって、統計的に誤差の少ない予測信号を生成できる効果がある。また、本実施形態による画像予測符号化装置は、再生側(受信側である画像予測復号装置)で一意的にこれらのテキスチャー信号を求めることができるため、(どのテキスチャー信号を用いて合成するかを示す)補助情報を再生側に送る必要がないことから、このような補助情報を扱うことなく符号化できる効果がある。
本発明にかかわるテキスチャー信号の加重平均において、SAD値に所定の関数で表せる関係(例えば逆比例関係)で候補テキスチャー信号を平均化するときに用いられる重みを決定した上で重み付け平均化を行なってもよい。さらに、これらの重み値は、ブロック単位、またはフレーム単位で学習的に更新されたものを用いてもよい。具体的にはSAD値に合わせた逐次更新式を用いて更新する。
なお、図10における処理については、変形例として次の処理に変更してもよい。すなわち、画像予測符号化装置100では、ステップ904にて決定された候補テキスチャー信号の同じフレームにおける位置情報を取得し、これをバッファ部(図示せず)に格納し、格納された位置情報をエントロピー符号化した上で差分信号とともに受信側の画像予測復号装置に送信する。
受信側における画像予測復号装置では、画像予測符号化装置100から受信した位置情報をエントロピー復号した上で、この位置情報に基づいて、複数の候補テキスチャー信号をフレームメモリから取得し、それらを重み付け平均して、テキスチャー信号を生成する。すなわち、この変形例では、画像予測復号装置において、ステップ901〜905の処理の代わりに、受信した位置情報をもとに複数の候補テキスチャー信号をフレームメモリから取得する処理を行うことになる。
また、別の変形例として画像予測符号化装置100は、図10のS901における対象隣接領域(テンプレート)を取得せずに、S902にて、対象ブロックと探索領域にある画素群とから差分値SADを求めて、候補テキスチャー信号を決定すると同時にその候補テキスチャー信号の位置情報(例えば、画面における座標情報)を取得し、これを受信側の画像予測復号装置に差分信号とともに送信する。受信側における画像予測復号装置では、受信した位置情報をエントロピー復号した上で、この位置情報に基づいて、複数の候補テキスチャー信号をフレームメモリから取得し、取得した候補テキスチャー信号に対して重み付け平均して、テキスチャー信号を生成する。
このように、画像予測符号化装置100で候補テキスチャー信号の位置情報を取得して受信側の画像予測復号装置に送信し、受信側の画像予測復号装置ではこの位置情報を用いて候補テキスチャー信号を取得することができ、受信側の画像予測復号装置の処理負担を軽減することができる。
つぎに、本発明による画像予測復号方法について説明する。図11は、本発明の実施形態による画像予測復号装置900を示すブロック図である。この画像予測復号装置900は、入力端子901、データ解析器902、逆量子化器903、逆変換器904、加算器905、出力端子906、フレームメモリ907、テキスチャー合成器908である。逆量子化器903と逆変換器904とは、復号手段として機能するが、復号手段としてそれ以外のものを用いてもよい。また逆変換器904はなくてもよい。以下、各構成について説明する。
入力端子901は、上述した画像予測符号化方法で圧縮符号化された圧縮データを入力する。この圧縮データには、画像を複数のブロックに分割された対象ブロックを予測し符号化された残差信号及び予測信号の生成に関連する情報が含まれている。予測信号の生成に関連する予測信号生成関連情報として、図3に示したテキスチャー生成器307、308と第1外挿器309、第N外挿器310の中からどれ(ひとつまたはひとつ以上の組み合わせ)を利用するかを示す指示情報が含まれる。また、合成器301に配置されている重み付け器303〜306に用いられる重みの値に関する情報を含めてもよい。さらに、図10に示すテンプレートマッチング方法を用いて合成テキスチャー信号を生成する場合、上述した閾値や合成に用いるテキスチャー信号の個数の上限値を予測信号の生成に関連する情報に含めることになる。
データ解析器902は、入力端子901で入力した圧縮データを解析することにより、対象ブロックの残差信号、予測信号の生成に関連する予測信号生成関連情報、量子化パラメータを抽出する。
逆量子化器903は、対象ブロックの残差信号を量子化パラメータ(ラインL902経由)に基づいて逆量子化する。逆変換器904は、逆量子化したデータを逆離散コサイン変換する。
テキスチャー合成器908は、データ解析器902からラインL902b経由で予測信号の生成に関連する情報を入力する。このテキスチャー合成器908は、(後述するような方法で)予測信号の生成に関連する予測信号生成関連情報に基づいて、フレームメモリ907から参照画像を取得し予測信号を生成する。テキスチャー合成器908は、生成した予測信号をラインL908経由で加算器905に出力する。なお、予測信号を生成するための情報を予測信号生成関連情報として入力することなく、予め定めておいてもよい。例えば、図10で示される閾値や、重み付け器303〜306における重み値については、予め記憶しておいても良い。
加算器905は、テキスチャー合成器908で生成された予測信号を、逆量子化器903および逆変換器904により復元された残差信号に加算して、対象ブロックである再生画像をラインL905経由で出力端子906およびフレームメモリ907に出力する。そして、出力端子906は、外部に(例えばディスプレイ)出力する。
フレームメモリ907は、つぎの復号処理のための参照用の再生画像として加算器905から出力された再生画像を参照画像として記憶する。
つぎに、テキスチャー合成器908について説明する。テキスチャー合成器908の詳細は図12に示されており、基本的に図3に示した構成と同じ構成またはそれに相当するような機能をもつ。ラインL902b経由で入力される予測信号の生成に関連する予測信号生成関連情報によって、テキスチャー生成器1007〜1008、第1外挿器1009〜第N外挿器1010のどれを用いてテキスチャー信号を生成するか、が制御される。
例えば、再生の対象となる対象ブロックに対し、テキスチャー生成器1007〜1008を用いることを示す予測信号生成関連情報を受信した場合、テキスチャー生成器1007〜1008のみが作動し、それ以外の第1外挿器1009〜第N外挿器1010は作動しない。また、例えば、第1外挿器1009を用いてテキスチャー信号を生成することを示す予測信号生成関連情報を受信した場合、それ以外の第N外挿器1010およびテキスチャー生成器1007〜1008は作動しない。なお、それ以外の組み合わせで予測信号生成関連情報が生成されてもよい。例えばテキスチャー生成器1007と第1外挿器1009のみを用いることを示す予測信号生成関連情報もありえる。
以上のとおり、合成器1001は、少なくとも一つのテキスチャー信号を用いて合成テキスチャー信号(すなわち予測信号)を生成すればよく、例えば、ライン902bを経由して受信された予測信号生成関連情報に基づいて、テキスチャー生成器1007〜1008、および第1外挿器1009〜第N外挿器1010のうち、いずれか一つのテキスチャー生成器または外挿器から出力されたテキスチャー信号(または外挿テキスチャー信号)を用いて合成テキスチャー信号とすればよい。
テキスチャー生成器1007、1008は、それぞれ図3にあるテキスチャー生成器307、308と同じ処理でテキスチャー信号を生成する。詳細は上述した通りである。また、第1外挿器1009、第N外挿器1010はそれぞれ図3にて説明した第1外挿器309、第N外挿器310と同じ方法でテキスチャー信号を生成する。
このように、予測信号の生成に関連する予測信号生成関連情報(ラインL92b経由)で指定されたテキスチャー生成器1007若しくは1008、第1外挿器1009または第N外挿器1010でテキスチャー信号が生成され、合成器1001に送られる。本実施の形態では、送られたテキスチャー信号に対し、重み付け器1003〜1006が予め定められた重み値で、重み付け処理して加算器1002に送られる。加算器1002では、重み付け処理されたテキスチャー信号を加算し、加算したテキスチャー信号を予測信号としてラインL908経由で出力する。なお、重み付け器1003〜1006に用いられる重み値が予め定められていない場合、予測信号の生成に関連する予測信号生成関連情報に付加された重み値を重み付け器1003〜1006に適用させることが可能である。
なお、図12においては、テキスチャー生成器のみでテキスチャー信号を生成する場合においては、信号外挿器はなくてもよい。この場合予測信号の生成に関連する予測信号生成関連情報にはテキスチャー生成器、第1外挿器または第N外挿器のうち、どれを用いるかを示す指示情報は不要となる。
上述したように、画像予測符号化装置100から対象隣接領域または対象ブロックから求められた候補テキスチャー信号の位置情報を受信した場合には、画像予測復号装置900は、受信した位置情報をエントロピー復号した上で、この位置情報に基づいて、複数の候補テキスチャー信号をフレームメモリ907から取得し、取得した候補テキスチャー信号に対して重み付け平均して、テキスチャー信号を生成する。これにより、候補テキスチャー信号の生成処理を軽減することができる。
つぎに、図13を用いて本発明の実施形態による画像予測復号装置900における画像予測復号方法を説明する。まず、入力端子901を介して、圧縮された圧縮データは入力される(S1102)。そして、データ解析器902において、圧縮データに対しエントロピー復号が行われ、量子化された変換係数、量子化パラメータ、予測信号生成関連情報が抽出される(S1103)。ここで抽出された予測信号生成関連情報に基づいて、テキスチャー合成器908では複数のテキスチャー信号が生成され、生成された複数のテキスチャー信号が合成されることによって予測信号が生成される(S1104)。
一方、量子化された変換係数は、逆量子化器903において量子化パラメータを用いて逆量子化され、逆変換器904において逆変換が行われ、再生差分信号が生成される(S1105、S1106)。そして、生成された予測信号と再生差分信号とが加算され再生信号が生成される(S1107)。この生成された再生信号は次の対象ブロックを再生するためにフレームメモリに格納される(S1108)。つぎの圧縮データがある場合には、再度このプロセスを繰り返し(S1103)、全てデータは最後まで処理される(S1109)。なお、必要に応じてS1102に戻り、圧縮データを取り込むようにしても良い。
本発明による画像予測符号化方法及び画像予測復号方法を、プログラムとして記録媒体に格納されて提供することもできる。記録媒体としては、フロッピーディスク(登録商標)、CD−ROM、DVD、あるいはROM等の記録媒体、あるいは半導体メモリ等が例示される。
図14は、画像予測符号化方法を実行することができるプログラムのモジュールを示すブロック図である。画像予測符号化プログラムP100は、ブロック分割モジュールP102、予測信号生成モジュールP103、記憶モジュールP104、減算モジュールP105、変換モジュールP106、量子化モジュールP107、逆量子化モジュールP108、逆変換モジュールP109、加算モジュールP110、エントロピー符号化モジュールP111を含んで構成されている。なお、予測信号生成モジュールP103は、図15に示すように、合成モジュールP301、テキスチャー生成モジュールP311、外挿モジュールP309を含んで構成されている。
上記各モジュールが実行されることにより実現される機能は、上述した画像予測符号化装置100の各構成要素と同じである。すなわち、画像予測符号化プログラムP100の各モジュールの機能は、ブロック分割器102、予測信号生成器103、フレームメモリ104、減算器105、変換器106、量子化器107、逆量子化器108、逆変換器109、加算器110、エントロピー符号化器111の機能と同様である。
また、図16は、画像予測復号方法を実行することができるプログラムのモジュールを示すブロック図である。画像予測復号プログラムP900は、データ解析モジュールP902、逆量子化モジュールP903、逆変換モジュールP904、加算モジュールP905、記憶モジュールP907、テキスチャー合成モジュールP908を含んで構成されている。
上記各モジュールが実行されることにより実現される機能は、上述した画像予測復号装置900の各構成要素と同じである。すなわち、画像予測復号プログラムP900の各モジュールの機能は、データ解析器902、逆量子化器903、逆変換器904、加算器905、フレームメモリ907、テキスチャー合成器908の機能と同様である。
このように構成された画像予測符号化プログラムP100または画像予測復号プログラムP900は、記録媒体10に記憶され、後述するコンピュータで実行される。
図17は、記録媒体に記録されたプログラムを実行するためのコンピュータのハードウェア構成を示す図であり、図18は、記録媒体に記憶されたプログラムを実行するためのコンピュータの斜視図である。コンピュータとして、CPUを具備しソフトウエアによる処理や制御を行なうDVDプレーヤ、セットトップボックス、携帯電話などを含む。
図17に示すように、コンピュータ30は、フロッピーディスクドライブ装置、CD−ROMドライブ装置、DVDドライブ装置等の読取装置12と、オペレーティングシステムを常駐させた作業用メモリ(RAM)14と、記録媒体10に記憶されたプログラムを記憶するメモリ16と、ディスプレイといった表示装置18と、入力装置であるマウス20及びキーボード22と、データ等の送受を行うための通信装置24と、プログラムの実行を制御するCPU26とを備えている。コンピュータ30は、記録媒体10が読取装置12に挿入されると、読取装置12から記録媒体10に格納された画像予測符号化・復号プログラムにアクセス可能になり、当該画像符号化・復号プログラムによって、本発明による画像符号化装置または画像復号装置として動作することが可能になる。
図18に示すように、画像予測符号化プログラムもしくは画像復号プログラは、搬送波に重畳されたコンピュータデータ信号40としてネットワークを介して提供されるものであってもよい。この場合、コンピュータ30は、通信装置24によって受信した画像予測符号化プログラムもしくは画像復号プログラをメモリ16に格納し、当該画像予測符号化プログラムもしくは画像予測復号プログラムを実行することができる。
このように、本発明による画像予測符号化装置、画像予測復号装置、画像予測符号化方法、画像予測復号方法、画像予測符号化プログラム、画像予測復号プログラムによれば、従来技術に用いられる外挿の方法で画面内予測信号を生成した場合、対象ブロックの境界から遠く離れる画素に対する予測精度の低下を防ぎ、複雑な絵柄をもつ画像信号を効率よく予測できるようになる。
つぎに、本実施形態の画像予測符号化装置100の作用効果について説明する。本実施形態の画像予測符号化装置100は、入力端子101から入力された入力画像をブロック分割器102が複数の領域に分割し、分割された上記複数の領域のうちの処理対象である対象領域の対象画素信号に対する予測信号を予測信号生成器103が生成する。そして、減算器105は、生成された予測信号と対象画素信号との残差信号を生成し、変換器106、量子化器107、およびエントロピー符号化器111は残差信号を符号化して圧縮データを生成することができる。
ここで、予測信号生成器103は、対象画素信号に隣接する既再生の画素信号からなる隣接領域に基づいてテキスチャー信号を生成し、生成したテキスチャー信号を予め定めたテキスチャー合成方法を用いて加工することによって予測信号を生成することができる。これにより、画像のテキスチャー合成方法を用いて予測信号を生成するため、対象ブロックの境界から遠く離れる画素に対する予測精度の低下を阻止でき、テキスチャー信号が複雑な場合でも効率よく予測信号を生成することができる。
また、予測信号生成器103は、対象画素信号に隣接する既再生の画素信号からなる隣接領域に基づいて、当該隣接領域と相関の高い複数のテキスチャー信号を生成し、生成した複数のテキスチャー信号を予め定めた合成方法を用いて加工することによって予測信号を生成することができる。これにより、対象ブロックと当該対象ブロックに接する「対象隣接領域」との相関が高い性質を利用することができ、対象ブロックの境界から遠く離れる画素に対する予測精度の低下を阻止でき、テキスチャー信号が複雑な場合でも効率よく予測信号を生成することができる。
また、予測信号生成器103は、対象画素信号に隣接する既再生の画素信号からなる複数の隣接領域に基づいて、当該複数の隣接領域のそれぞれと相関の高い複数のテキスチャー信号を生成し、生成した複数のテキスチャー信号を予め定めた合成方法を用いて加工することによって予測信号を生成することができる。これにより、対象ブロックと当該対象ブロックに接する「対象隣接領域」との相関が高い性質を利用することができ、対象ブロックの境界から遠く離れる画素に対する予測精度の低下を阻止でき、テキスチャー信号が複雑な場合でも効率よく予測信号を生成することができる。
また、予測信号生成器103は、第1外挿器309または第N外挿器310において対象画素信号に隣接する既再生の画素値を繰り返して画素を形成することにより外挿テキスチャー信号を生成し、テキスチャー信号および外挿テキスチャー信号を予め定めた合成方法を用いて合成することにより予測信号を生成することができる。これにより、対象ブロックの境界から遠く離れる画素に対する予測精度の低下を阻止でき、テキスチャー信号が複雑な場合でも効率よく予測信号を生成することができる。
また、予測信号生成器103は、対象画素信号に隣接する既再生の画素信号からなる隣接領域に対して相関の高い予測隣接領域を予め定めた既再生画像である探索領域から探索し、当該探索した予測隣接領域に基づいて定められた画像領域をテキスチャー信号とすることができる。これにより、対象ブロックとそれに接する「対象隣接領域」との相関が高い性質を利用して、既再生の画像領域から対象隣接領域に対し誤差の最も少ない領域を予測隣接領域として検出し、その予測隣接領域に隣接すると同時に対象ブロックに対応する画素群を対象ブロックのテキスチャー信号とすることで、テキスチャーが複雑な場合でも対象隣接領域と同じ絵柄の予測信号を生成することができ、また対象ブロックの境界から離れていても同じ絵柄のテキスチャー信号を生成することができる。
また、エントロピー符号化器111は、テキスチャー合成方法を示す関連情報(例えば、重み値、どのテキスチャー生成器を使うかを示す情報など)を符号化し、符号化された符号化信号とともに、符号化された関連情報を出力端子112を介して送出することができる。これにより、画像のテキスチャー合成方法を受信側に知らせることができ、受信側ではこの知らされたテキスチャー合成方法を用いて予測信号を生成することができるため、対象ブロックの境界から遠く離れる画素に対する予測精度の低下を阻止でき、テキスチャー信号が複雑な場合でも効率よく予測信号を生成することができる。
また、テキスチャー合成器201は、各テキスチャー生成器307、308、および第1外挿器309ならびに第N外挿器310により生成された、対象画素信号に対する複数のテキスチャー信号に対して、合成器301(重み器303〜306)において予め定めた重み付け係数を用いて重み付け平均処理を行うことにより合成して、予測信号を生成することができる。これにより、テンプレートマッチングによって生成されたテキスチャー信号の合成(平均化)によって、統計的に誤差の少ない予測信号を生成できる効果がある。
さらに、「対象隣接領域」に基づいて既再生の画像領域とのマッチング(テンプレートマッチング)で求まった差分値が大きな差がない場合における不確定性の課題は、テンプレートマッチングによって生成されたテキスチャー信号の合成(平均化)によって、統計的に誤差の少ない予測信号を生成できる効果がある。また、本発明によれば、複数のテキスチャー信号を合成することによって、それぞれのテキスチャーに含まれる符号化歪を抑える効果があり、誤差の少ない予測信号を生成することができる。
また、例えばテキスチャー生成器307は、対象画素信号と同一の画面内である第1の探索領域から、上記対象画素信号に隣接する既再生の画素信号からなる隣接領域に基づいて、当該隣接領域と相関の高いテキスチャー信号を少なくとも一つ生成し、例えばテキスチャー生成器308は、上記第1の探索領域とは異なる画面である第2の探索領域から上記対象画素信号に隣接する既再生の画素信号からなる隣接領域に基づいて、当該隣接領域と相関の高いテキスチャー信号を少なくとも一つ生成し、それぞれ生成されたテキスチャー信号を予め定められたテキスチャー合成方法を用いて合成することにより予測信号を生成することができる。これにより、画像のテキスチャー合成方法を用いて予測信号を生成するため、対象ブロックの境界から遠く離れる画素に対する予測精度の低下を阻止でき、テキスチャー信号が複雑な場合でも効率よく予測信号を生成することができる。
また、入力端子101を介して入力した入力画像を複数の領域にブロック分割器102は分割し、分割された上記複数の領域のうちの処理対象である対象領域の対象画素信号に対する予測信号を予測信号生成器103は生成する。そして、生成された予測信号と上記対象画素信号との残差信号を減算器105が生成し、生成された上記残差信号を、変換器106、量子化器107、およびエントロピー符号化器111が符号化して圧縮信号を生成することができる。さらに、予測信号生成器103においては、対象画素信号に隣接する既再生の画素値を繰り返して画素を形成することにより少なくとも一つの外挿テキスチャー信号を第1外挿器309および第N外挿器310が生成し、上記外挿テキスチャー信号を予め定めた合成方法を用いて合成器301が合成することにより予測信号を生成することができる。これにより、対象ブロックの境界から遠く離れる画素に対する予測精度の低下を阻止でき、テキスチャー信号が複雑な場合でも効率よく予測信号を生成することができる。
つぎに画像予測復号装置900の作用効果について説明する。画像予測復号装置900は、入力端子901から入力した圧縮データの中から処理対象である対象領域に関する残差信号をデータ解析器902が抽出して、逆量子化器903および逆変換器904において再生残差信号に復元する。そして、テキスチャー合成器908は上記対象領域の対象画素信号に対する予測信号を生成し、加算器905が生成された予測信号と上記残差信号復元手段により復元された再生残差信号とを加算することによって、上記対象領域の画素信号を復元し、フレームメモリ907に復元された画素信号を参照画像として記憶することができる。そして、フレームメモリ907に記憶されている、対象画素信号に隣接する既再生の画素信号からなる隣接領域に基づいてテキスチャー信号を生成し、生成したテキスチャー信号を予め定めた合成方法を用いて加工することによって予測信号を生成することができる。
また、テキスチャー合成器908は、対象画素信号に隣接する既再生の画素信号からなる隣接領域に基づいて、当該隣接領域と相関の高い複数のテキスチャー信号を生成し、生成した複数のテキスチャー信号を予め定めた合成方法を用いて加工することによって予測信号を生成することができる。これにより、対象ブロックと当該対象ブロックに接する「対象隣接領域」との相関が高い性質を利用することができ、対象ブロックの境界から遠く離れる画素に対する予測精度の低下を阻止でき、テキスチャー信号が複雑な場合でも効率よく予測信号を生成することができる。
また、テキスチャー合成器908は、上記対象画素信号に隣接する既再生の画素信号からなる複数の隣接領域に基づいて、当該複数の隣接領域のそれぞれと相関の高い複数のテキスチャー信号を生成し、生成した複数のテキスチャー信号を予め定めた合成方法を用いて加工することによって予測信号を生成することができる。これにより、対象ブロックと当該対象ブロックに接する「対象隣接領域」との相関が高い性質を利用することができ、対象ブロックの境界から遠く離れる画素に対する予測精度の低下を阻止でき、テキスチャー信号が複雑な場合でも効率よく予測信号を生成することができる。
また、テキスチャー合成器908の第1外挿器1009または第N外挿器1010が、対象画素信号に隣接する既再生の画素値を繰り返して画素を形成することにより外挿テキスチャー信号を生成し、テキスチャー信号および外挿テキスチャー信号を予め定めた合成方法を用いて合成することにより予測信号を生成することができる。これにより、対象ブロックの境界から遠く離れる画素に対する予測精度の低下を阻止でき、テキスチャー信号が複雑な場合でも効率よく予測信号を生成することができる。
また、テキスチャー合成器908は、対象画素信号に隣接する既再生の画素信号からなる隣接領域に対して相関の高い予測隣接領域を予め定めた既再生画像である探索領域から探索し、当該探索した予測隣接領域に基づいて定められた画像領域をテキスチャー信号とすることができる。これにより、対象ブロックとそれに接する「対象隣接領域」との相関が高い性質を利用して、既再生の画像領域から対象隣接領域に対し誤差の最も少ない領域を予測隣接領域として検出し、その予測隣接領域に隣接すると同時に対象ブロックに対応する画素群を対象ブロックのテキスチャー信号とすることで、テキスチャーが複雑な場合でも対象隣接領域と同じ絵柄の予測信号を生成することができ、また対象ブロックの境界から離れていても同じ絵柄のテキスチャー信号を生成することができる。
また、入力端子901から入力された圧縮データには、テキスチャー合成方法を示す関連情報が含まれており、テキスチャー合成器908はこの関連情報を利用して対象領域のテキスチャー信号を形成することができる。これにより、受信側ではテキスチャー合成方法を知ることができ、この知らされたテキスチャー合成方法を用いて予測信号を生成することができるため、対象ブロックの境界から遠く離れる画素に対する予測精度の低下を阻止でき、テキスチャー信号が複雑な場合でも効率よく予測信号を生成することができる。
テキスチャー合成器908は、対象画素信号に対する複数のテキスチャー信号に対して、予め定めた重み付け係数を用いて重み付け平均処理を行うことにより合成して、予測信号を生成することができる。これにより、テンプレートマッチングによって生成されたテキスチャー信号の合成(平均化)によって、統計的に誤差の少ない予測信号を生成できる効果がある。
さらに、「対象隣接領域」に基づいて既再生の画像領域とのマッチング(テンプレートマッチング)で求まった差分値が大きな差がない場合における不確定性の課題は、テンプレートマッチングによって生成されたテキスチャー信号の合成(平均化)によって、統計的に誤差の少ない予測信号を生成できる効果がある。また、本発明によれば、複数のテキスチャー信号を合成することによって、それぞれのテキスチャーに含まれる符号化歪を抑える効果があり、誤差の少ない予測信号を生成することができる。
また、テキスチャー合成器908において、例えば、テキスチャー生成器1007が対象画素信号と同一の画面内である第1の探索領域から、上記対象画素信号に隣接する既再生の画素信号からなる隣接領域に基づいて、当該隣接領域と相関の高いテキスチャー信号を少なくとも一つ生成し、また、例えばテキスチャー生成器1008が上記第1の探索領域とは異なる画面である第2の探索領域から上記対象画素信号に隣接する既再生の画素信号からなる隣接領域に基づいて、当該隣接領域と相関の高いテキスチャー信号を少なくとも一つ生成し、合成器1001がそれぞれ生成されたテキスチャー信号を予め定められたテキスチャー合成方法を用いて合成することにより予測信号を生成することができる。これにより、画像のテキスチャー合成方法を用いて予測信号を生成するため、対象ブロックの境界から遠く離れる画素に対する予測精度の低下を阻止でき、テキスチャー信号が複雑な場合でも効率よく予測信号を生成することができる。
また、画像予測復号装置900は、データ解析器902が圧縮データの中から上記対象領域に関する残差信号を抽出して、逆量子化器903および逆変換器904が再生残差信号に復元し、テキスチャー合成器908が上記対象領域の対象画素信号に対する予測信号を生成する。そして、加算器905が予測信号と再生残差信号とを加算することによって、対象領域の画素信号を復元することができる。そして、テキスチャー合成器908においては、第1外挿器1009および第N外挿器1010が対象画素信号に隣接する既再生の画素値を繰り返して画素を形成することにより少なくとも一つの外挿テキスチャー信号を生成し、上記外挿テキスチャー信号を予め定めた合成方法を用いて合成することにより予測信号を生成することができる。これにより、対象ブロックの境界から遠く離れる画素に対する予測精度の低下を阻止でき、テキスチャー信号が複雑な場合でも効率よく予測信号を生成することができる。
なお、本実施形態によれば、以下の画像予測符号化方法および画像予測復号方法としても捉えることができる。
すなわち、画像予測符号化方法において、上記予測信号生成ステップは、上記対象画素信号に隣接する既再生の画素信号からなる隣接領域に基づいて、当該隣接領域と相関の高い複数のテキスチャー信号を生成し、生成した複数のテキスチャー信号を予め定めた合成方法を用いて加工することによって予測信号を生成することが好ましい。
また、画像予測符号化方法において、上記予測信号生成ステップは、上記対象画素信号に隣接する既再生の画素信号からなる複数の隣接領域に基づいて、当該複数の隣接領域のそれぞれと相関の高い複数のテキスチャー信号を生成し、生成した複数のテキスチャー信号を予め定めた合成方法を用いて加工することによって予測信号を生成することが好ましい。
また、画像予測符号化方法において、上記予測信号生成ステップは、さらに、上記対象画素信号に隣接する既再生の画素値を繰り返して画素を形成することにより外挿テキスチャー信号を生成し、上記テキスチャー信号および上記外挿テキスチャー信号を予め定めた合成方法を用いて合成することにより予測信号を生成することが好ましい。
また、画像予測符号化方法において、上記予測信号生成ステップは、上記対象画素信号に隣接する既再生の画素信号からなる隣接領域に対して相関の高い予測隣接領域を予め定めた既再生画像である探索領域から探索し、当該探索した予測隣接領域に基づいて定められた画像領域をテキスチャー信号とすることが好ましい。
また、画像予測復号方法において、上記予測信号生成ステップは、上記対象画素信号に隣接する既再生の画素信号からなる隣接領域に基づいて、当該隣接領域と相関の高い複数のテキスチャー信号を生成し、生成した複数のテキスチャー信号を予め定めた合成方法を用いて加工することによって予測信号を生成することが好ましい。
また、画像予測復号方法において、上記予測信号生成ステップは、上記対象画素信号に隣接する既再生の画素信号からなる複数の隣接領域に基づいて、当該複数の隣接領域のそれぞれと相関の高い複数のテキスチャー信号を生成し、生成した複数のテキスチャー信号を予め定めた合成方法を用いて加工することによって予測信号を生成することが好ましい。
また、画像予測復号方法において、上記予測信号生成ステップは、さらに、上記対象画素信号に隣接する既再生の画素値を繰り返して画素を形成することにより外挿テキスチャー信号を生成し、上記テキスチャー信号および上記外挿テキスチャー信号を予め定めた合成方法を用いて合成することにより予測信号を生成することが好ましい。
また、画像予測復号方法において、上記予測信号生成ステップは、上記対象画素信号に隣接する既再生の画素信号からなる隣接領域に対して相関の高い予測隣接領域を予め定めた既再生画像である探索領域から探索し、当該探索した予測隣接領域に基づいて定められた画像領域をテキスチャー信号とすることが好ましい。
100…画像予測符号化装置、101…入力端子、102…ブロック分割器、103…予測信号生成器、104…フレームメモリ、105…減算器、106…変換器、107…量子化器、108…逆量子化器、109…逆変換器、110…加算器、111…エントロピー符号化器、112…出力端子、201…テキスチャー合成器、202…テキスチャー信号決定器、301…合成器、302…加算器、307…テキスチャー生成器、308…テキスチャー生成器、309…第1外挿器、310…第N外挿器、900…画像予測復号装置、901…入力端子、902…データ解析器、903…逆量子化器、904…逆変換器、905…加算器、906…出力端子、907…フレームメモリ、908…テキスチャー合成器、1001…合成器、1007…テキスチャー生成器、1008…テキスチャー生成器、1009…第1外挿器、1010…第N外挿器。
Claims (26)
- 入力画像を複数の領域に分割する領域分割手段と、
前記領域分割手段により分割された前記複数の領域のうちの処理対象である対象領域の対象画素信号に対する予測信号を生成する予測信号生成手段と、
前記予測信号生成手段により生成された予測信号と前記対象画素信号との残差信号を生成する残差信号生成手段と、
前記残差信号生成手段により生成された前記残差信号を符号化して圧縮データを生成する符号化手段と、を備え、
前記予測信号生成手段は、前記対象画素信号に隣接する既再生の画素信号からなる隣接領域に基づいてテキスチャー信号を生成し、生成したテキスチャー信号を予め定めたテキスチャー合成方法を用いて加工することによって予測信号を生成することを特徴とする画像予測符号化装置。 - 前記予測信号生成手段は、前記対象画素信号に隣接する既再生の画素信号からなる隣接領域に基づいて、当該隣接領域と相関の高い複数のテキスチャー信号を生成し、生成した複数のテキスチャー信号を予め定めた合成方法を用いて加工することによって予測信号を生成することを特徴とする請求項1に記載の画像予測符号化装置。
- 前記予測信号生成手段は、前記対象画素信号に隣接する既再生の画素信号からなる複数の隣接領域に基づいて、当該複数の隣接領域のそれぞれと相関の高い複数のテキスチャー信号を生成し、生成した複数のテキスチャー信号を予め定めた合成方法を用いて加工することによって予測信号を生成することを特徴とする請求項1に記載の画像予測符号化装置。
- 前記予測信号生成手段は、さらに、前記対象画素信号に隣接する既再生の画素値を繰り返して画素を形成することにより外挿テキスチャー信号を生成し、
前記テキスチャー信号および前記外挿テキスチャー信号を予め定めた合成方法を用いて合成することにより予測信号を生成することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の画像予測符号化装置。 - 前記予測信号生成手段は、前記対象画素信号に隣接する既再生の画素信号からなる隣接領域に対して相関の高い予測隣接領域を予め定めた既再生画像である探索領域から探索し、当該探索した予測隣接領域に基づいて定められた画像領域をテキスチャー信号とすることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の画像予測符号化装置。
- 前記符号化手段は、前記テキスチャー合成方法を示す関連情報を符号化し、
前記符号化手段により符号化された符号化信号とともに、符号化された前記関連情報を送出する送出手段を備えることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の画像予測符号化装置。 - 前記予測信号生成手段は、前記対象画素信号に対する複数のテキスチャー信号に対して、予め定めた重み付け係数を用いて重み付け平均処理を行うことにより合成して、予測信号を生成することを特徴とする請求項2から6のいずれか1項に記載の画像予測符号化装置。
- 前記予測信号生成手段は、対象画素信号と同一の画面内である第1の探索領域から、前記対象画素信号に隣接する既再生の画素信号からなる隣接領域に基づいて、当該隣接領域と相関の高いテキスチャー信号を少なくとも一つ生成し、
前記第1の探索領域とは異なる画面である第2の探索領域から前記対象画素信号に隣接する既再生の画素信号からなる隣接領域に基づいて、当該隣接領域と相関の高いテキスチャー信号を少なくとも一つ生成し、
それぞれ生成されたテキスチャー信号を予め定められたテキスチャー合成方法を用いて合成することにより予測信号を生成することを特徴とする請求項2から7のいずれか1項に記載の画像予測符号化装置。 - 入力画像を複数の領域に分割する領域分割手段と、
前記領域分割手段により分割された前記複数の領域のうちの処理対象である対象領域の対象画素信号に対する予測信号を生成する予測信号生成手段と、
前記予測信号生成手段により生成された予測信号と前記対象画素信号との残差信号を生成する残差信号生成手段と、
前記残差信号生成手段により生成された前記残差信号を符号化して圧縮信号を生成する符号化手段と、を備え、
前記予測信号生成手段は、
前記対象画素信号に隣接する既再生の画素値を繰り返して画素を形成することにより少なくとも一つ外挿テキスチャー信号を生成し、
前記少なくとも一つ外挿テキスチャー信号を予め定めた合成方法を用いて合成することにより予測信号を生成することを特徴とする画像予測符号化装置。 - 圧縮データの中から処理対象である対象領域に関する残差信号を抽出して再生残差信号に復元する残差信号復元手段と、
前記対象領域の対象画素信号に対する予測信号を生成する予測信号生成手段と、
前記予測信号生成手段により生成された予測信号と前記残差信号復元手段により復元された再生残差信号とを加算することによって、前記対象領域の画素信号を復元する画像復元手段と、
を備え、
前記予測信号生成手段は、対象画素信号に隣接する既再生の画素信号からなる隣接領域に基づいてテキスチャー信号を生成し、生成したテキスチャー信号を予め定めたテキスチャー合成方法を用いて加工することによって予測信号を生成することを特徴とする画像予測復号装置。 - 前記予測信号生成手段は、前記対象画素信号に隣接する既再生の画素信号からなる隣接領域に基づいて、当該隣接領域と相関の高い複数のテキスチャー信号を生成し、生成した複数のテキスチャー信号を予め定めた合成方法を用いて加工することによって予測信号を生成することを特徴とする請求項10に記載の画像予測復号装置。
- 前記予測信号生成手段は、前記対象画素信号に隣接する既再生の画素信号からなる複数の隣接領域に基づいて、当該複数の隣接領域のそれぞれと相関の高い複数のテキスチャー信号を生成し、生成した複数のテキスチャー信号を予め定めた合成方法を用いて加工することによって予測信号を生成することを特徴とする請求項10に記載の画像予測復号装置。
- 前記予測信号生成手段は、さらに、前記対象画素信号に隣接する既再生の画素値を繰り返して画素を形成することにより外挿テキスチャー信号を生成し、
前記テキスチャー信号および前記外挿テキスチャー信号を予め定めた合成方法を用いて合成することにより予測信号を生成することを特徴とする請求項10から12のいずれか1項に記載の画像予測復号装置。 - 前記予測信号生成手段は、前記対象画素信号に隣接する既再生の画素信号からなる隣接領域に対して相関の高い予測隣接領域を予め定めた既再生画像である探索領域から探索し、当該探索した予測隣接領域に基づいて定められた画像領域をテキスチャー信号とすることを特徴とする請求項10から13のいずれか1項に記載の画像予測復号装置。
- 前記圧縮データは、テキスチャー合成方法を示す関連情報を含み、
前記予測信号生成手段は、前記関連情報を利用して前記対象領域のテキスチャー信号を形成することを特徴とする請求項10から14のいずれか1項に記載の画像予測復号装置。 - 前記予測信号生成手段は、前記対象画素信号に対する複数のテキスチャー信号に対して、予め定めた重み付け係数を用いて重み付け平均処理を行うことにより合成して、予測信号を生成することを特徴とする請求項11から15のいずれか1項に記載の画像予測復号装置。
- 前記予測信号生成手段は、対象画素信号と同一の画面内である第1の探索領域から、前記対象画素信号に隣接する既再生の画素信号からなる隣接領域に基づいて、当該隣接領域と相関の高いテキスチャー信号を少なくとも一つ生成し、
前記第1の探索領域とは異なる画面である第2の探索領域から前記対象画素信号に隣接する既再生の画素信号からなる隣接領域に基づいて、当該隣接領域と相関の高いテキスチャー信号を少なくとも一つ生成し、
それぞれ生成されたテキスチャー信号を合成することにより予測信号を生成することを特徴とする請求項11から16のいずれか1項に記載の画像予測復号装置。 - 圧縮データの中から前記対象領域に関する残差信号を抽出して再生残差信号に復元する残差信号復元手段と、
前記対象領域の対象画素信号に対する予測信号を生成する予測信号生成手段と、
前記予測信号と前記再生残差信号とを加算することによって、前記対象領域の画素信号を復元する画像復元手段と、
を備え、
前記予測信号生成手段は、
前記対象画素信号に隣接する既再生の画素値を繰り返して画素を形成することにより少なくとも一つの外挿テキスチャー信号を生成し、
前記少なくとも一つの外挿テキスチャー信号を予め定めた合成方法を用いて合成することにより予測信号を生成することを特徴とする画像予測復号装置。 - 入力画像を複数の領域に分割する領域分割ステップと、
前記領域分割ステップにより分割された前記複数の領域のうちの処理対象である対象領域の対象画素信号に対する予測信号を生成する予測信号生成ステップと、
前記予測信号生成ステップにより生成された予測信号と前記対象画素信号との残差信号を生成する残差信号生成ステップと、
前記残差信号生成ステップにより生成された前記残差信号を符号化して圧縮データを生成する符号化ステップと、を備え、
前記予測信号生成ステップは、前記対象画素信号に隣接する既再生の画素信号からなる隣接領域に基づいてテキスチャー信号を生成し、生成したテキスチャー信号を予め定めたテキスチャー合成方法を用いて加工することによって予測信号を生成することを特徴とする画像予測符号化方法。 - 入力画像を複数の領域に分割する領域分割ステップと、
前記領域分割ステップにより分割された前記複数の領域のうちの処理対象である対象領域の対象画素信号に対する予測信号を生成する予測信号生成ステップと、
前記予測信号生成ステップにより生成された予測信号と前記対象画素信号との残差信号を生成する残差信号生成ステップと、
前記残差信号生成ステップにより生成された前記残差信号を符号化して圧縮信号を生成する符号化ステップと、を備え、
前記予測信号生成ステップは、
前記対象画素信号に隣接する既再生の画素値を繰り返して画素を形成することにより外挿テキスチャー信号を生成し、
前記外挿テキスチャー信号を予め定めた合成方法を用いて合成することにより予測信号を生成することを特徴とする画像予測符号化方法。 - 圧縮データの中から処理対象である対象領域に関する残差信号を抽出して再生残差信号に復元する残差信号復元ステップと、
前記対象領域の対象画素信号に対する予測信号を生成する予測信号生成ステップと、
前記予測信号生成ステップにより生成された予測信号と前記残差信号復元ステップにより復元された再生残差信号とを加算することによって、前記対象領域の画素信号を復元する画像復元ステップと、
を備え、
前記予測信号生成ステップは、対象画素信号に隣接する既再生の画素信号からなる隣接領域に基づいてテキスチャー信号を生成し、生成したテキスチャー信号を予め定めた合成方法を用いて加工することによって予測信号を生成することを特徴とする画像予測復号方法。 - 圧縮データの中から前記対象領域に関する残差信号を抽出して再生残差信号に復元する残差信号復元ステップと、
前記対象領域の対象画素信号に対する予測信号を生成する予測信号生成ステップと、
前記予測信号と前記再生残差信号とを加算することによって、前記対象領域の画素信号を復元する画像復元ステップと、
を備え、
前記予測信号生成ステップは、
前記対象画素信号に隣接する既再生の画素値を繰り返して画素を形成することにより外挿テキスチャー信号を生成し、
前記外挿テキスチャー信号を予め定めた合成方法を用いて合成することにより予測信号を生成することを特徴とする画像予測復号方法。 - 入力画像を複数の領域に分割する領域分割モジュールと、
前記領域分割モジュールにより分割された前記複数の領域のうちの処理対象である対象領域の対象画素信号に対する予測信号を生成する予測信号生成モジュールと、
前記予測信号生成モジュールにより生成された予測信号と前記対象画素信号との残差信号を生成する残差信号生成モジュールと、
前記残差信号生成モジュールにより生成された前記残差信号を符号化して圧縮データを生成する符号化モジュールと、を備え、
前記予測信号生成モジュールは、前記対象画素信号に隣接する既再生の画素信号からなる隣接領域に基づいてテキスチャー信号を生成し、生成したテキスチャー信号を予め定めたテキスチャー合成方法を用いて加工することによって予測信号を生成することを特徴とする画像予測符号化プログラム。 - 入力画像を複数の領域に分割する領域分割モジュールと、
前記領域分割モジュールにより分割された前記複数の領域のうちの処理対象である対象領域の対象画素信号に対する予測信号を生成する予測信号生成モジュールと、
前記予測信号生成モジュールにより生成された予測信号と前記対象画素信号との残差信号を生成する残差信号生成モジュールと、
前記残差信号生成モジュールにより生成された前記残差信号を符号化して圧縮信号を生成する符号化モジュールと、を備え、
前記予測信号生成モジュールは、
前記対象画素信号に隣接する既再生の画素値を繰り返して画素を形成することにより外挿テキスチャー信号を生成し、
前記外挿テキスチャー信号を予め定めた合成方法を用いて合成することにより予測信号を生成することを特徴とする画像予測符号化プログラム。 - 圧縮データの中から処理対象である対象領域に関する残差信号を抽出して再生残差信号に復元する残差信号復元モジュールと、
前記対象領域の対象画素信号に対する予測信号を生成する予測信号生成モジュールと、
前記予測信号生成モジュールにより生成された予測信号と前記残差信号復元モジュールにより復元された再生残差信号とを加算することによって、前記対象領域の画素信号を復元する画像復元モジュールと、
を備え、
前記予測信号生成モジュールは、対象画素信号に隣接する既再生の画素信号からなる隣接領域に基づいてテキスチャー信号を生成し、生成したテキスチャー信号を予め定めた合成方法を用いて加工することによって予測信号を生成することを特徴とする画像予測復号プログラム。 - 圧縮データの中から前記対象領域に関する残差信号を抽出して再生残差信号に復元する残差信号復元モジュールと、
前記対象領域の対象画素信号に対する予測信号を生成する予測信号生成モジュールと、
前記予測信号と前記再生残差信号とを加算することによって、前記対象領域の画素信号を復元する画像復元モジュールと、
を備え、
前記予測信号生成モジュールは、
前記対象画素信号に隣接する既再生の画素値を繰り返して画素を形成することにより外挿テキスチャー信号を生成し、
前記外挿テキスチャー信号を予め定めた合成方法を用いて合成することにより予測信号を生成することを特徴とする画像予測復号プログラム。
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