JP2007297194A - 画像形成装置における排紙装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のジャンプ台の角度および/または複数のジャンプ台における画像形成済みの用紙の側縁部と当接してガイドする位置を、用紙種類、用紙サイズ、画像形成速度および環境温湿度以外の排紙揃えに影響を与えるパラメータとして、用紙に形成される画像の比率を考慮して変えることにより、より多様な状況に対応することができて、いつでも良好な排紙揃え状態を得る。
【解決手段】画像比率の大小の他に、画像の偏りによって操作側のジャンプ台50aと駆動側のジャンプ台50bとを異なる高さ位置・角度に設定する。例えば、ベタ画像が操作側に偏っていて駆動側には画像がほとんどないという場合は、図5に示すように、操作側のジャンプ台50aを起こし駆動側のジャンプ台50bを下げて(角度θa>θb)、最適な腰の状態を作る。
【選択図】図3

Description

本発明は、画像形成装置における排紙装置に関し、さらに詳しくは、孔版印刷装置を含む印刷装置、インキジェット記録装置、プリンタ、複写機もしくはファクシミリ等の機能を備えた画像形成装置またはそれら複数の機能を備えた複合機等の画像形成装置に備えられる排紙装置に関する。
画像形成装置・印刷装置の一例としての孔版印刷装置に具備されていて、画像形成されて排紙台に排出される印刷済みの印刷用紙(以下、「印刷済みの用紙」または「排紙」、あるいは単に「用紙」というときがある)を、ほぼU字形状に湾曲変形させることにより、見かけ上の腰(コシ)の強さ(剛性)を大きくして排紙揃えを良好に行うジャンプ台や排紙ウイングを具備した排紙装置が知られている(例えば、特許文献1および2参照)。
例えば特開2001−233527号公報に開示されている排紙装置や、これまで発売されている一般的な孔版印刷装置(孔版印刷機)に搭載されている排紙装置は、用紙のサイズ(以下、「用紙サイズ」という)や、薄紙、標準紙、厚紙、封筒などの用紙の種類(以下、「用紙種類」という)の情報を元に、ジャンプ台の用紙幅方向および高さ方向の位置や角度を変えている。
すなわち、例えばB4やA3などの比較的大きいサイズの用紙や、薄紙や標準紙などの比較的薄手の比較的腰の弱い用紙の場合は、排紙におけるU字形状の湾曲変形度合いが大きくなるように上方向に、B5やA4などの比較的小さいサイズの用紙や、厚紙や封筒などの比較的厚手の比較的腰の強い用紙の場合は排紙におけるU字形状の湾曲変形度合いが小さくなるように下方向に、それぞれジャンプ台の位置や角度を変えるという具合である。また、印刷速度や環境温湿度条件によってもジャンプ台の位置や角度を変えることが開示されている。
特開2001−233527号公報 特開平8−301500号公報
しかしながら、例えば印刷済みの用紙に大きなベタ画像がある場合には、小サイズ紙や厚手の用紙であっても腰付けが不足して排紙揃えが悪くなることがある。また、画像が非常に小さい場合には、大サイズ紙や薄手の用紙であってもジャンプ台につかえて用紙の搬送力が不足するため排紙ジャムになったりすることがある。さらに、印刷済みの用紙に印刷された画像の位置が、印刷済みの用紙の排紙方向に沿った中心線に関して該排紙方向と直交する用紙幅方向の何れか一方の側に偏倚している場合、換言すれば排紙方向の下流側から見て左側(フロントローディング方式の装置にあっては、通常、操作側)または右側(フロントローディング方式の装置にあっては、通常、駆動側)に偏っている場合には、画像の多い側は用紙の腰が不足し、画像の少ない側は用紙の腰が強過ぎて、排紙台に落下する際に前転してしまうなどの不具合が発生することで、排紙揃えが極端に悪化する場合がある。
このように、従来では、印刷済みの用紙にベタ画像があったり、画像の位置が用紙における排紙方向の左側または右側に偏っていたりした場合の、すなわち排紙揃えに影響を与えるパラメータとして画像比率を考慮に入れて、複数のジャンプ台の角度および/または複数のジャンプ台における画像形成済みの用紙の側縁部と当接してガイドする位置をそれぞれ別々に個別・独立して可変制御するという考えはなかった。
そこで、本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、複数のジャンプ台の角度および/または複数のジャンプ台における画像形成済みの用紙の側縁部と当接してガイドする位置を、用紙種類、用紙サイズ、画像形成速度および環境温湿度以外の排紙揃えに影響を与えるパラメータとして、用紙に形成される画像の比率を考慮して変えることにより、より多様な状況に対応することができて、いつでも良好な排紙揃え状態を得ることを主な目的とする。その他、後述の効果の欄や実施形態等に記載されている効果・利点を奏することも目的としている。
上述した課題を解決すると共に上述した目的を達成するために、各請求項ごとの発明では、以下のような特徴ある手段・発明特定事項(以下、「構成」という)を採っている。
請求項1記載の発明は、排出される画像形成済みの用紙を積載する排紙台と、画像形成済みの用紙を前記排紙台に向けて搬送する排紙搬送手段と、該排紙搬送手段に配設され画像形成済みの用紙を湾曲変形させる度合いを変更可能な複数のジャンプ台とを有する画像形成装置における排紙装置において、画像形成済みの用紙の各側縁部に対する前記複数のジャンプ台の角度および/または前記複数のジャンプ台における画像形成済みの用紙の各側縁部と当接してガイドする位置を、用紙種類、用紙サイズ、画像形成速度および環境温湿度以外の排紙揃えに影響を与えるパラメータに応じて、変えることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の画像形成装置における排紙装置において、前記パラメータが、用紙に形成される画像の比率であることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の画像形成装置における排紙装置において、前記画像の比率が、画像形成済みの用紙の排紙方向に沿った中心線に関して該排紙方向と直交する用紙幅方向の何れか一方の側に偏倚している場合、該画像形成済みの用紙の一方に偏倚した側に対応して、前記角度および/または前記位置を、それぞれ独立して変えることを特徴とする画像形成装置における排紙装置。
請求項4記載の発明は、排出される画像形成済みの用紙を積載する排紙台と、画像形成済みの用紙を前記排紙台に向けて搬送する排紙搬送手段と、該排紙搬送手段に配設され画像形成済みの用紙を湾曲変形させる度合いを変更可能な複数の分割ウィングとを有する画像形成装置における排紙装置において、画像形成済みの用紙の各側縁部に対する前記複数の分割ウィングの角度および/または前記複数の分割ウィングにおける画像形成済みの用紙の各側縁部と当接してガイドする位置を、用紙種類、用紙サイズ、画像形成速度および環境温湿度以外の排紙揃えに影響を与えるパラメータに応じて、変えることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の画像形成装置における排紙装置において、前記パラメータが、用紙に形成される画像の比率であることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項5記載の画像形成装置における排紙装置において、前記画像の比率が、画像形成済みの用紙の排紙方向に沿った中心線に関して該排紙方向と直交する用紙幅方向の何れか一方の側に偏倚している場合、該画像形成済みの用紙の一方に偏倚した側に対応して、前記角度および/または前記位置を、それぞれ独立して変えることを特徴とする。
本発明によれば、上記課題を解決して新規な画像形成装置における排紙装置を提供することができる。主な発明の効果を挙げれば、以下のとおりである。
請求項1記載の発明によれば、画像形成済みの用紙の各側縁部に対する複数のジャンプ台の角度および/または複数のジャンプ台における画像形成済みの用紙の各側縁部と当接してガイドする位置を、用紙種類、用紙サイズ、画像形成速度および環境温湿度以外の排紙揃えに影響を与えるパラメータに応じて、変えることにより、より多様な状況に対応することができ、いつでも良好な排紙揃え状態を得ることができる。
請求項2記載の発明によれば、複数のジャンプ台の角度および/または複数のジャンプ台における画像形成済みの用紙の各側縁部と当接してガイドする位置を、用紙に形成される画像の比率によっても変えるので、画像の比率によって変化する画像形成済みの用紙(排紙)の腰の強さに対応することができ、いつでも良好な排紙揃え状態を得ることができる。
請求項3記載の発明によれば、画像の比率が、画像形成済みの用紙の排紙方向に沿った中心線に関して該排紙方向と直交する用紙幅方向の何れか一方の側に偏倚している場合、該画像形成済みの用紙の一方に偏倚した側に対応して、前記角度および/または前記位置を、それぞれ独立して可変することにより、画像が操作側か駆動側に偏っているときの場所によって異なる画像形成済みの用紙(排紙)の腰の強さに対応することができ、いつでも良好な排紙揃え状態を得ることができる。
請求項4記載の発明によれば、画像形成済みの用紙の各側縁部に対する複数の分割ウィングの角度および/または複数の分割ウィングにおける画像形成済みの用紙の各側縁部と当接してガイドする位置を、用紙種類、用紙サイズ、画像形成速度および環境温湿度以外の排紙揃えに影響を与えるパラメータに応じて、変えることにより、より多様な状況に対応することができ、いつでも良好な排紙揃え状態を得ることができる。
請求項5記載の発明によれば、複数の分割ウィングの角度および/または複数の分割ウィングにおける画像形成済みの用紙の各側縁部と当接してガイドする位置を、用紙に形成される画像の比率によっても変えるので、画像の比率によって変化する画像形成済みの用紙(排紙)の腰の強さに対応することができ、いつでも良好な排紙揃え状態を得ることができる。
請求項6記載の発明によれば、画像の比率が、画像形成済みの用紙の排紙方向に沿った中心線に関して該排紙方向と直交する用紙幅方向の何れか一方の側に偏倚している場合、該画像形成済みの用紙の一方に偏倚した側に対応して、前記角度および/または前記位置を、それぞれ独立して可変することにより、画像が操作側か駆動側に偏っているときの場所によって異なる画像形成済みの用紙(排紙)の腰の強さに対応することができ、いつでも良好な排紙揃え状態を得ることができる。
以下、図を参照して、発明を実施するための最良の形態および実施例を含む本発明の実施の形態(以下、「実施形態」という)を説明する。各実施形態や変形例等に亘り、同一の機能および形状等を有する構成要素(部材や構成部品)等については、一度説明した後では同一符号を付すことによりその説明を省略する。図において一対で構成されていて特別に区別して説明する必要がない構成要素は、説明の簡明化を図る上から、その片方を適宜記載することでその説明に代えるものとする。図および説明の簡明化を図るため、図に表されるべき構成要素であっても、その図において特別に説明する必要がない構成要素は適宜断わりなく省略することがある。公開特許公報等の構成要素を引用して説明する場合は、その符号に括弧を付して示し、各実施形態等のそれと区別するものとする。
(第1の実施形態)
図1ないし図4、図7および図8に、第1の実施形態を示す。まず、図1を参照して、本発明を適用した画像形成装置の一例としての印刷装置におけるデジタル感熱式の孔版印刷装置の概略的な全体構成と共に、その全体動作について簡単に説明した後、本発明の特徴的な排紙装置の構成および動作を詳述する。
図1は、本発明の一実施形態を示す孔版印刷装置1を表している。孔版印刷装置1は、同図に示すように、印刷部2、製版部3、給紙部4、排版部5、排紙部6、画像読取部7、制御手段75等を有している。同図において、8は前記各部・装置を搭載しその骨組みをなす装置本体を示す。
印刷部2は、装置本体8のほぼ中央に配置されており、版胴9および押圧手段としての圧胴10を有している。版胴9は、インキ通過性の開孔部とインキ不通過性の非開孔部とを有し、支軸11の周りに図中矢印方向に回転可能に支持されている。版胴9は、図示しない版胴駆動手段としてのメインモータによって図中矢印方向に回転駆動される。版胴9は、後述するインキ供給手段等と共に一体的にユニット化されていて、装置本体8に対して着脱自在に構成されている。
版胴9の内部には、インキ供給管を兼ねた支軸11、版胴9の内周面に対してその外周面を近接配置されたインキローラ12、インキローラ12の外周面と僅かな間隙をもってその外周面を近接配置されたドクターローラ13等を有するインキ供給手段14が配設されている。インキ供給管を兼ねた支軸11より供給されたインキは、インキローラ12とドクターローラ13との近接部においてインキ溜まりを形成し、このインキ溜まりのインキがインキローラ12とドクターローラ13との所定の間隙を通過してインキローラ12の外周面に層状に供給される。インキローラ12の外周面に供給されたインキは、圧胴10によって版胴9の外周面が押圧された際に版胴9の内周面とインキローラ12とが圧接することにより版胴9の内周面に供給され、版胴9の開孔部より滲出して印刷部4から給送されて来た用紙Pへと転写される。
版胴9の内部には、インキ供給手段14のインキ溜まり形成部に配置され孔版印刷装置1の温度を検知する温度検知手段としての温度センサ68が配設されている。温度センサ68としては、例えば従来から製版用エネルギーの調整等に使用されているサーミスタを兼用している。
版胴9の外周面の一母線上には、自身の外周面上に製版済みのマスタを巻装させるべくマスタの先端部を挟持・クランプするクランパ15が配設されている。クランパ15は、版胴9の非開孔部に開閉自在に取り付けられており、版胴9が所定の回転位置、製版済みのマスタを給版する給版位置、版胴9上の使用済みのマスタ23を剥離する排版位置、初期位置であるホームポジション等を占めた際に図示しない開閉手段によって開閉される。
版胴9の下方には、図示しない一対のアーム部材によってその支軸両端を回転自在に支持された圧胴10が配設されている。圧胴10は、図示しない各アーム部材が図示しない揺動手段によって揺動されることにより、図1に示す版胴9の外周面より僅かに離間した離間位置と版胴9の外周面に所定の圧接力で圧接する圧接位置とを選択的に占める。圧胴10は、前記メインモータからの駆動力をギヤ列やベルト等の図示しない駆動力伝達手段を介して伝達されることにより、版胴9の回転と同期して図中矢印方向に回転駆動される。
圧胴10の外周部の一部には、版胴9のクランパ15と対向した際にこれとの干渉を避けるための凹部10aが形成されている。圧胴10の回転方向上流側の凹部10aには、印刷部4から給送されて来た用紙Pの先端部を挟持・クランプする用紙クランパ10bが圧胴10の所定の回転位置で開閉自在に配設されている。
製版部3は、装置本体8の右上部に配設されている。製版部3は、マスタ保持部材16、プラテンローラ17、サーマルヘッド18、マスタ切断手段19、マスタ搬送ローラ対20、反転ローラ対21、マスタストック手段22等を有している。
マスタ保持部材16は、製版部3内の図示しないユニット側板に取り付けられており、熱可塑性樹脂フィルムと多孔性支持体とを貼り合わせてなるマスタ23をロール状に巻成したマスタロール23aの芯部を回転自在かつ着脱自在に支持する。
マスタ保持部材16の左方には、プラテンローラ17が前記ユニット側板に回転自在に支持されており、プラテンローラ17は、前記ユニット側板に固設された図示しないステッピングモータによって回転駆動される。サーマルヘッド18は、多数の発熱素子18aを有してプラテンローラ17の下方に配設されている。サーマルヘッド18は、図示しない付勢手段の付勢力によってその発熱素子18a面をプラテンローラ17の外周面に圧接されている。サーマルヘッド18は、マスタ23の熱可塑性樹脂フィルム面に接触しつつ各発熱素子18aを位置選択的に発熱させ、マスタ23を穿孔製版する製版手段としての機能を有する。
プラテンローラ17およびサーマルヘッド18の左方には、マスタ23を所定の長さに切断するマスタ切断手段19が配設されている。マスタ切断手段19は、前記ユニット側板に固設された固定刃と、この固定刃に対して移動自在に支持された可動刃とを有し、固定刃に対して可動刃が回転移動あるいは上下動することによりマスタ23を切断する。
マスタ切断手段19の左方には、マスタ搬送ローラ対20および反転ローラ対21が配設されており、各ローラ対20,21間にはマスタストック手段22が配設されている。各ローラ対20,21は、前記ユニット側板にそれぞれ回転自在に支持された駆動ローラと従動ローラとを有しており、互いに異なる駆動手段によってそれぞれ回転駆動される。マスタストック手段22は、内部に図示しないファンを有しており、このファンを駆動させることによりその内部に製版されたマスタ23を撓みボックス22a内に引き込み、1版分の製版済みのマスタ23をストック可能に構成されている。マスタストック手段22の上部には、マスタ搬送ローラ対20によって搬送されるマスタ23を反転ローラ対21へと案内する第1案内位置とマスタストック手段22内へと案内する第2案内位置とを選択的に占める図示しないマスタガイド板が配設されている。
給紙部4は、製版部3の下方に配設されている。給紙部4は、給紙台としての給紙トレイ24、給紙ローラ25、分離ローラ26、分離パッド27、レジストローラ対28等を有している。
給紙トレイ24は、上面に多数枚の用紙Pを積載可能に、かつ、装置本体8に対して上下動自在に構成されている。給紙トレイ24は、図示しない昇降機構を介して駆動モータによって上下動される。給紙トレイ24の上面には、用紙Pの幅方向の揃えを行う一対のサイドフェンス30が、周知のラックアンドピニオン機構を介して、用紙搬送方向Xaと直交する用紙幅方向に互いに同移動量ずつ移動可能に配設されている。給紙トレイ24上には、用紙搬送方向Xaに沿った用紙Pの縦サイズを検知する用紙サイズ検知手段としての縦用紙サイズ検知センサ29が、また用紙搬送方向Xaと直交する用紙幅方向に沿った用紙Pの横サイズを検知する用紙サイズ検知手段としての図示しない横用紙サイズ検知センサがそれぞれ複数配置されている。前記横用紙サイズ検知センサは、サイドフェンス対30の用紙幅方向への移動に連動して用紙Pの横サイズを検知する周知の構成である。これらの縦用紙サイズ検知29センサおよび前記横用紙サイズ検知センサ(以下、これらを総称して「用紙サイズ検知センサ群29」という)から出力されるに信号に基づいて、制御手段75が用紙サイズを認識・決定する。
給紙トレイ24の左端上方には、表面に高摩擦抵抗部材を有する給紙ローラ25が配設されている。給紙ローラ25は、装置本体8に揺動自在に支持された図示しないブラケットに回転自在に支持されており、給紙トレイ24が上昇した際に所定の圧接力で給紙トレイ24上の最上位の用紙Pに圧接する。給紙ローラ25は、図示しないステッピングモータからなる給紙モータによって回転駆動される。
給紙ローラ25の左方には、分離ローラ26が配設されている。分離ローラ26は、表面に高摩擦抵抗部材を有しており、給紙ローラ25の回転時にこれと同期して同方向に回転駆動される。分離ローラ26の下方には、高摩擦抵抗部材からなり、分離ローラ26の周面に圧接する分離パッド27が配設されている。用紙Pは、分離ローラ26と分離パッド27とによって1枚ずつに分離給送される。
分離ローラ26および分離パッド27の左方には、駆動ローラと従動ローラとを有するレジストローラ対28が配設されている。各ローラは、装置本体8の図示しない側板間に回転自在に支持されており、図示しない版胴駆動手段からの回転駆動力を図示しない駆動力伝達手段を介して伝達されることにより、版胴9と同期して回転駆動される。レジストローラ対28の駆動ローラを回転駆動する手段は、前記したものに限らず、前記給紙モータとは別のステッピングモータからなるレジストモータ(図示せず)で回転駆動されるように構成してもよい。
排版部5は、装置本体8の左上部に配設されている。排版部5は、上排版部材31、下排版部材32、排版ボックス33、圧縮板34等を有している。
上排版部材31および下排版部材32は、共に駆動ローラ、従動ローラ、無端ベルト等を有しており、図示しない排版駆動手段によって駆動ローラが回転駆動されることにより無端ベルトが移動する。また、下排版部材32は、図示しない移動手段によって移動自在に構成されており、図に示す待機位置と無端ベルトが版胴9の外周面に当接する剥離位置とを選択的に占める。
排版ボックス33は、その内部に使用済みのマスタ23を貯容するものであり、装置本体8に対して着脱自在に構成されている。圧縮板34は、上排版部材31と下排版部材32とによって運ばれた使用済みのマスタ23を排版ボックス33の内部に押し込み・圧縮することにより、その収納量を増加させるものであり、装置本体8に上下動自在に支持されており、図示しない昇降手段によって上下動される。
排紙部6は、排版部5の下方に配置されている。排紙部6は、剥離ファン35、排紙吸着搬送装置36、一対のジャンプ台50a、50b、排紙トレイ53等を有している。
剥離ファン35は、版胴9上の製版済みのマスタ23と用紙Pとの間に送風して版胴9から用紙Pを剥離する送風剥離手段としての機能を有する。剥離ファン35は、版胴9と圧胴10とで形成されるニップ部の左斜め近傍にその送風口が配置され、装置本体8に固定されている。
剥離ファン35の近傍には、孔版印刷装置1の湿度を検知する湿度検知手段としての湿度センサ69が配設されている。
なお、剥離ファン35に加えて、図示しない剥離爪が配設される場合もある。この剥離爪は、その基端を装置本体8に揺動自在に支持されることにより、図示しない爪揺動手段によって揺動され、鋭角状に形成されたその自由端が版胴9の外周面に近接して版胴9上の製版済みのマスタ23から用紙Pを強制的に剥離・分離する剥離位置と、クランパ15等の障害物を回避するために版胴9の外周面より離間する離間位置とを選択的に占める周知のものである。剥離ファン35および前記剥離爪に代えて、これらの両機能を有するエアナイフを用いることもある。
剥離ファン35の下方には、排紙吸着搬送装置36が配設されている。排紙吸着搬送装置36は、版胴9上の製版済みのマスタ23から剥離された画像形成済みの用紙である印刷済みの用紙P(図1に示されている排紙PBでもある)を、排紙トレイ53に向けて搬送する排紙搬送手段としての機能を有する。図2において、44は排紙吸着搬送装置36の骨組みをなす搬送装置筐体を示す。なお、搬送装置筐体44は、図2にのみ図示し、その他の図1、図3等の図においては図の簡明化のためにその図示を省略している。
排紙吸着搬送装置36は、図1および図2に示すように、搬送装置筐体44における排紙方向Xbの下流側に回転自在に支持された駆動ローラ軸39aと一体的に形成された串刺し団子状の駆動ローラ39と、搬送装置筐体44における排紙方向Xbの上流側に回転自在に支持された従動ローラ軸38aと一体的に形成された串刺し団子状の従動ローラ38と、駆動ローラ39と従動ローラ38との間に掛け渡された複数本の無端ベルト40と、搬送装置筐体44の上部に配設され無端ベルト40配置部を除く部位に多数の吸引孔41aを形成された面板41と、面板41の下方に近接して配置され複数枚の整風板43で仕切られケーシング42と、ケーシング42の下方に近接して配置され、隣る整風板43間の空間および吸引孔41aを介して空気を吸引する吸引ファン37と、排紙駆動手段等を含む排紙駆動機構45とを具備している。
無端ベルト40は、排紙PBに対して高摩擦抵抗を有するゴムや樹脂で形成されている。吸引ファン37には、図示しないファンモータが内蔵されている。以下、構成要素や構成部品の配置位置を説明にするに当たって、排紙方向Xbの下流側に見て、図1において排紙経路の紙面奥側を「右もしくは右側」または「駆動側」と、排紙経路の紙面手前側を「左もしくは左側」または「操作側」というときがある。
排紙駆動機構45は、駆動ローラ軸39aの一端部(図2の上端部)に固設された駆動プーリ46と、装置本体8側に固設されその出力軸にモータプーリ47を取り付けられた排紙駆動手段としてのベルト駆動モータ49と、駆動プーリ46とモータプーリ47との間に掛け渡された無端ベルト48とから主に構成されている。
上述した排紙吸着搬送装置36により、排紙駆動機構45のベルト駆動モータ49および吸引ファン37が回転駆動されると、駆動プーリ46、無端ベルト48、駆動プーリ46、駆動ローラ軸39aへと順次ベルト駆動モータ49の回転駆動力が伝達されると共に、吸引ファンが作動することにより、排紙PBが面板41の吸引孔41aにより吸引されつつ、無端ベルト40上に押し付けられながら排紙方向Xbのさらに下流側へと搬送される。
排紙吸着搬送装置36の排紙方向Xbの下流側には、排紙台としての排紙トレイ53が配設されている。排紙トレイ53は、排紙吸着搬送装置36によって搬送・排出されてくる印刷済みの用紙(排紙)PBを多数積載する周知の構成を有する。排紙トレイ53は、その上面に排紙PBの排紙方向Xbの揃えを行うための排紙方向Xbに移動可能な1つのエンドフェンス52と、排紙方向Xbと直交する用紙幅方向Yに同量ずつ同期して移動可能であり、かつ、排紙PBの用紙幅方向Yの揃えを行うための一対のサイドフェンス51とを有している。
図1ないし図4に示すように、図2に示す面板41の排紙方向Xb端部の両側角部には、無端ベルト40により搬送されてきた排紙PBに腰付けを行う、換言すれば該排紙PBを湾曲変形させる度合いを変更可能な複数(本実施形態例では一対)のジャンプ台50a、50bがそれぞれ配設されている。各ジャンプ台50a、50bは、板材からなり、図示しない蝶番(ヒンジ)を介して面番41に揺動可能に取り付けられている。
図3において、54a,54bは、排紙PBの各側縁部に対する各ジャンプ台50a、50bの角度、換言すれば排紙PBの各側縁部と当接してそのガイドする位置を変えるジャンプ台角度可変機構を示す。ジャンプ台角度可変機構54a,54bは、別言すれば、排紙PBの裏面と接触する無端ベルト40の上部平面、もしくはほぼ平面をなす面板41に対する角度θを変える機構とも表現できる。各ジャンプ台角度可変機構54a,54bは、図3等においてほぼ左右対称に配置されていて、それぞれ同一の構成要素・構成部品から構成されているため、特に必要がない限り図3における右側(排紙経路の左側、操作側)のジャンプ台角度可変機構54aを代表して詳述し、左側のジャンプ台角度可変機構54bの詳細説明を省略する。駆動側のジャンプ台角度可変機構54bの構成要素・構成部品は、ジャンプ台角度可変機構54aのそれらの同一のアラビア数字に添えた符号aに代えて、符号bを付しただけの相違しかない。
ジャンプ台角度可変機構54aは、ジャンプ台50aの裏面に当接して連続的にその角度・位置を変更可能な角度・位置可変部材としての偏心したカム55aと、カム軸56aを介して装置本体8側に回転自在に支持されカム軸56aに固設された駆動ギヤ57aと、装置本体8側に固設され駆動ギヤ57aと噛み合うモータギヤ58aをその出力軸に固設された小型のカム駆動モータ59aと、カム55aのホームポジションに対応して該カム55aの一側面に突出形成された遮光片60aと、遮光片60aを挟む態様で選択的に遮光片60aと係合可能なホームポジションセンサ61aとから主に構成されている。
カム55aは、例えば板カムからなる。カム駆動モータ59aは、回転位置制御が容易なステッピングモータからなる。ホームポジションセンサ61aは、例えば透過型のフォトセンサ(フォトインタラプタ)からなる。
カム55aの遮光片60aがホームポジションセンサ61aの光路を遮る時をカム55aのホームポジションとして、このホームポジションを起点としてカム駆動モータ59aのステップ数でカム55aの回転位置、すなわちジャンプ台50aの角度・位置を細かく設定することができる。
画像読取部7は、装置本体8の上部に配設されている。画像読取部7は、図示しない原稿を載置するコンタクトガラス62と、コンタクトガラス62に対して接離自在な圧板63と、原稿画像を走査して読み取る走査ユニット64と、走査された画像を集束するレンズ65と、集束された画像を処理するCCD等の画像読取センサ66と、原稿のサイズを検知する複数の原稿サイズ検知センサを備えた原稿サイズ検知センサ群67等を有している。原稿サイズ検知センサ群67は、原稿の原稿搬送方向に沿ったサイズを検知する複数のセンサと、原稿搬送方向と直交する原稿幅方向のサイズを検知する複数のセンサとの総称である。
装置本体8の上部前面には、図7に示すように、孔版印刷装置1の操作を行う操作パネル130が配設されている。操作パネル130には、用紙サイズを設定する用紙サイズ設定手段としての機能を有する用紙サイズ設定キー134、用紙種類を設定する用紙種類設定手段としての機能を有する用紙種類設定キー138、製版スタートキー144、印刷スタートキー145、試し刷りキー143、テンキー146、画像形成速度としての印刷速度を設定する印刷速度設定キー147、速度表示器148、LED表示装置149A、LCD表示装置149B等が配設されている。
用紙サイズ設定キー134は、本実施形態では説明の簡明化のため2種類の用紙サイズ、すなわちA3サイズの用紙サイズを設定するA3サイズ設定キー132と、A4サイズの用紙サイズを設定するA4サイズ設定キー133とを有する。A3サイズ設定キー132、A4サイズ設定キー133には、それぞれLED(発光ダイオード)が内蔵されていて、そのキーを1回押すと前記LEDが点灯することで、その用紙サイズが設定された状態となったことが、2回押すと前記LEDが消灯することで、その用紙サイズの設定状態が解除されたことがそれぞれ表示されるようになっている。
用紙種類設定キー138は、本実施形態では説明の簡明化のため2種類の用紙種類、すなわち画用紙や封筒、あるいは孔版上質紙等の用紙種類を設定する厚紙設定キー136と、更紙やのし紙等の薄紙を設定する薄紙設定キー137とを有する。厚紙設定キー136、薄紙設定キー137には、それぞれLED(発光ダイオード)が内蔵されていて、そのキーを1回押すと前記LEDが点灯することで、その用紙種類が設定された状態となったことが、2回押すと前記LEDが消灯することで、その用紙種類の設定状態が解除されたことがそれぞれ表示されるようになっている。
用紙種類設定手段および用紙サイズ設定手段は、上記で例示した2種類の用紙種類や2つの用紙サイズに限らず、例えば3つ以上のキーを配設したり、階層的なタッチパネル方式等を採用したりすることにより、3種類以上の用紙種類や3つ以上の用紙サイズを設定して選択できるように構成可能なことは無論である。
印刷速度設定キー147は、印刷速度を下げる速度ダウンキー147aと印刷速度を上げる速度アップキー147bとを備えており、版付け印刷速度(例えば15〜20枚/分:15〜20ppm)の超低速度を除き5段階の印刷速度(60〜120ppm)に設定変更可能な周知の構成を有する。
速度表示器148は、速度ダウンキー147aまたは速度アップキー147bの1回ごとの押下により、前記印刷速度を5段階の設定印刷速度に切り換えられる印刷速度を点灯表示する機能を有する。これにより、オペレータやユーザ(以下、「ユーザ」という)が選択した設定印刷速度が速度表示器45にて目視確認できるようになっている。ハッチングを施した「設定印刷速度:3速」は、通常使用される印刷速度に対応した標準印刷速度であって、速度ダウンキー147aまたは速度アップキー147bを押下しなかった場合に自動的に設定されるようになっている。
また、版胴9を回転駆動する前記メインモータの出力軸には、フォトエンコーダ(図示せず)が取り付けられている。このフォトエンコーダを挟む態様で、装置本体8側に取り付けられた透過型フォトセンサからなる図示しないエンコーダセンサにより、印刷速度の検出がなされるようになっている。
図8を参照して、孔版印刷装置1の要部の制御構成について説明する。
同図において、制御手段75は、装置本体8の内部に設けられており、CPU76、ROM77、RAM78等を有するマイクロコンピュータを具備して構成されている。制御手段75には、操作パネル130からの各種設定信号、すなわち用紙サイズ設定キー134、用紙種類設定キー138、印刷速度設定キー147等を含む各種キーからの信号がそれぞれ送信・入力される。また、制御手段75には、排紙部6におけるジャンプ台角度可変機構54a,54bのホームポジションセンサ61a,61bからの信号が、版胴9内の温度センサ68からの信号が、排紙部6の湿度センサ69からの信号が、前記エンコーダセンサからの印刷速度や版胴9の回転位置に関する各種検知信号がそれぞれ送信・入力される。制御手段75は、入力された各種信号に基づいて、排紙部6におけるジャンプ台角度可変機構54a,54bのカム駆動モータ59a,59bを制御する基本的な機能を有する。
また、制御手段75は、入力された各種信号に基づいて、印刷部2、製版部3のサーマルヘッド18、給紙部4、排版部5、排紙部6、画像読取部7、操作パネル130の速度表示器148、LED表示装置149A、LCD表示装置149Bの動作をそれぞれ制御する機能も有する。
図8に示すように、原稿の光学情報は画像読取センサ66で光電変換され、そのアナログの電気信号はアナログ/デジタル(A/D)変換装置70に入力されデジタルの画像信号に変換される。このデジタルの画像信号は画像処理装置71で画像処理を施され、こうして画像処理を施された画像信号は、図示しない製版制御部を含む制御手段75に入力される。上記製版制御部は、主として図示しないサーマルヘッド駆動回路を介して製版部3のサーマルヘッド18を制御するものであり、制御手段75の一部を構成している。なお、制御手段75へ入力される画像信号はCCDからなる画像読取センサ66で読み取ったものに限らず、例えば密着イメージセンサ(CIS)等からのものでも構わない。
上述の構成に基づき、以下に孔版印刷装置1の動作を説明する。孔版印刷装置1の動作は、制御手段75のCPU76の制御機能の下に主になされるが、以下説明の簡明化のため、制御手段75のCPU76を単に制御手段75というときがある。
ユーザによりコンタクトガラス62上に印刷すべき原稿が載置された後、圧板63が閉じられた状態で製版スタートキー144が押下されると、画像読取部7において原稿画像の読取動作が行われる。画像の読み取りは走査ユニット64で原稿画像を走査することにより行われ、読み取られた画像はレンズ65で集束された後に画像読取センサ66に送られる。
画像読取動作と並行して、排版部5では版胴9の外周面上から使用済みのマスタ23を剥離・排版する排版動作が行われる。製版スタートキー144が押下されると、図示しないメインモータ(版胴駆動手段)が作動して版胴9が回転を開始し、版胴9が所定の排版位置に到達するとその回転が停止する。そして、下排版部材32が作動すると共に剥離位置に移動し、下排版部材32によって版胴9上の使用済みのマスタ23がすくい上げられる。その後、版胴9が回転駆動されると共に上排版部材31が作動し、版胴9上の使用済みのマスタ23は各排版部材31,32によって搬送されて排版ボックス33内に収納される。その後、圧縮板34が作動して排版ボックス33内の使用済みのマスタ23が圧縮されると共に、版胴9が所定の給版位置、すなわちクランパ15が図1のほぼ右横に位置するまで回転して停止し、クランパ15が開放されて孔版印刷装置1は給版待機状態となる。
排版動作と並行して、製版部3では製版動作が行われる。製版スタートキー144が押下されると、プラテンローラ17、マスタ搬送ローラ対20、反転ローラ対21がそれぞれ回転し、マスタロール23aよりマスタ23が引き出される。引き出されたマスタ23はサーマルヘッド18を通過する際に加熱穿孔され、その熱可塑性樹脂フィルム面に製版画像が形成される。この際、前記マスタガイド板(図示せず)は第1案内位置を占めており、マスタ搬送ローラ対20によって送られたマスタ23は反転ローラ対21へと案内される。そして、マスタ23の先端が反転ローラ対21によって挟持されると、前記マスタガイド板が第2案内位置に切り替えられ、マスタ搬送ローラ対20によって送られたマスタ23はマスタストック手段22の撓みボックス22a内に貯容される。
孔版印刷装置1が給版待機状態となると、反転ローラ21が回転して製版済みのマスタ23がクランパ15に向けて送られる。そして、マスタ23の先端がクランパ15によって保持可能な位置まで搬送されたと制御手段75が判断するとクランパ15が閉じられ、製版済みのマスタ23はその先端部を版胴9の外周面上に保持される。その後、版胴9がマスタ23の搬送速度とほぼ同じ周速度で回転し、マスタ23の版胴9への巻装動作が行われる。そして、1版分のマスタ23が製版されたと制御手段75によって判断されると、プラテンローラ17およびマスタ搬送ローラ対20の作動が停止されると共に、マスタ切断手段19が作動してマスタ23が切断される。切断されたマスタ23は版胴9および反転ローラ対21の回転によって製版部3より引き出され、マスタ23の巻装後に版胴9がホームポジションで停止することにより製版動作および給版動作が完了する。
版胴9に巻装される1版分のマスタ23の製版終了時には、用紙種類、用紙サイズ、印刷速度および環境温・湿度以外の排紙揃えに影響を与えるパラメータとしての、用紙Pに形成される画像の比率(以下、「画像比率」というときがある)、つまりサーマルヘッド18により1版分のマスタ23の製版のために消費された電気エネルギー量と同等の画像比率が画像処理装置71から送信・入力される画像データ(黒のデジタル画像データ)に現れる。そこで、CPU76は、その1版分の全ての画像データ量(白黒の全デジタル画像データ)に対する黒のデジタル画像データ量(黒ドットの信号データの数)の割合を計算して画像比率を求め、記憶手段としてのRAM78に一時的に記憶させる。なお、CPU76は、サーマルヘッド18により1版分のマスタ23の製版のために実際に消費された電気エネルギー量に基づいて、画像比率を求めてもよい。
また、画像比率が、用紙Pの排紙方向Xbに沿った中心線に関して用紙幅方向Yの何れか一方の側に偏倚している場合、すなわち画像比率に偏りがある場合には、CPU76は画像処理装置71から送信・入力される画像データ(白黒のデジタル画像データ)に基づいて画像比率の分布を求めて、RAM78に一時的に記憶させる。なお、CPU76は、サーマルヘッド18により1版分のマスタ23の製版のために実際に消費された電気エネルギー量の分布に基づいて、画像比率の分布を求めてもよい。
給版動作に引き続き版付け動作が行われる。版胴9がホームポジションで停止すると、給紙ローラ25および分離ローラ26が回転して給紙トレイ24上より最上位の用紙Pが引き出されると共に、版胴9が図1において時計回り方向に低速で回転駆動される。引き出された用紙Pは1枚だけ分離給送され、その先端をレジストローラ対28のニップ部に突き当て・当接される(この状態の用紙が、用紙PAである)。そして、版胴9に巻装されたマスタ23の版胴回転方向における画像領域先端部が圧胴10との接触部に到達する所定のタイミングでレジストローラ対28が回転し、用紙Pが圧胴10の用紙クランパ10bに向けて給送され、所定のタイミングで拡開した用紙クランパ10bによって挟持・クランプされる。レジストローラ対28の回転とほぼ同時に図示しない揺動手段の作動により圧胴10がその周面を版胴9の外周面に圧接させ、給送された用紙Pが版胴9上のマスタ23に圧接される。この押圧動作により圧胴10と用紙Pとマスタ23と版胴9とが圧接し、インキローラ12によって版胴9の内周面に供給されたインキが版胴9の開孔部より滲出し、マスタ23の多孔性支持体に充填された後にマスタ23の穿孔部を介して用紙Pに転写・転移され、いわゆる版付けが行われる。
版付けによって画像を転写された用紙Pは、剥離ファン35によって版胴9の外周面より剥離され、下方へと落下して排紙吸着搬送装置36へと送られた後、排紙吸着搬送装置36によって排紙方向Xbのさらに下流側に吸引搬送される(この状態の印刷済みの用紙が、排紙PBである)。この際、従来の孔版印刷装置における排紙装置では、本実施形態のような特有の構成、つまりジャンプ台角度可変機構54a,54bおよび制御手段75等を有していなかったため、次のような問題点が発生していた。
すなわち、従来の孔版印刷装置では、図1および図2を借りて示すように排紙PBは無端ベルト40に接触し、面板41に明けられた吸引孔41aからの吸引により吸着され、無端ベルト40の排紙方向Xb下流側への回転・走行により排紙トレイ53へ向かって搬送される。このとき、排紙PBに腰(コシ)がないと、図6に示すように排紙PBの先端がジャンプ台50a,50bを通過すると、すぐに面板41の角部から垂れ下がってしまい、排紙トレイ53に落下する時には排紙トレイ53上に積載されている前の排紙PCの印刷画像面をこすり、この際の抵抗によって搬送力が不足し失速してしまい、最後にはジャムに到る場合があった。このような場合には、従来から、ジャンプ台50a,50bをして起き上がらせるようにその角度等が制御され、排紙PBに腰付けをすることで、前記不具合を解消してきた。
また、これとは逆に排紙PBの腰が強いときには、図5に示すように、ジャンプ台50a,50bが起き上がっていると、排紙PBが搬送されていくにつれて排紙PBが無端ベルト40上から離れるため搬送力が減少し、排紙吸着搬送装置36上で排紙PBが停止あるいは停止しそうになり、排紙PBの後端に次に印刷された排紙PBの先端が衝突してしまい、最後にはジャムに到る場合があった。このような場合には、従来から、ジャンプ台50a,50bをして下がらせるようにその角度等が制御され、排紙PBの搬送の邪魔をしないようにすることで、前記不具合を解消してきた。
これまでの孔版印刷装置では、前記のようなジャンプ台50a,50bの角度・位置の変更を、例えば表1に示すように、用紙種類、用紙サイズ、印刷速度、環境温・湿度の5つの情報(排紙腰付け用パラメータ)に基づき、ソレノイドやモータ等を駆動させ、その駆動力を伝達する部材であるアームやリンク装置等を介して、その腰付け強さの設定を行っていた。なお、表1に示す排紙腰付け用パラメータ別排紙腰付け強さ方向性の見方は、用紙種類が厚紙で比較的排紙の腰付け強さが大きい状態にあるときには、腰付け強さの設定を小さく(弱く)設定することで、すなわちジャンプ台50a、50bの角度を比較的小さく設定することで、排紙の腰付け強さが大きいことに起因する排紙揃えの悪化を補って良好な排紙揃えを行えることを表している。逆に、用紙種類が薄い用紙で比較的排紙の腰付け強さが大きい状態にあるときには、腰付け強さの設定を大きく(強く)設定することで、すなわちジャンプ台50a、50bの角度を比較的大きく設定することで、排紙の腰付け強さが小さいことに起因する排紙揃えの悪化を補って良好な排紙揃えを行えることを表している。
また、温度の高低によってもジャンプ台50a,50bの角度・位置を変化させていた。すなわち、高温環境下では排紙PBの腰が低下するため、厚手の用紙や小サイズ紙であっても腰付けを要する。そのような場合にはジャンプ台50a,50bを起こして用紙の腰付けを行う。また、低温環境下では排紙PBの腰が上昇するため、薄手の用紙や大サイズ紙であっても強い腰付けは不要となる。そのような場合にはジャンプ台50a,50bを下げる。
Figure 2007297194
しかしながら、大きなベタ画像がある場合には、小サイズ紙や厚手の用紙(厚紙)であっても腰付けが不足して排紙揃えが悪くなることがあり、また、画像が非常に小さい場合には、大サイズ紙や薄手の用紙(薄紙)であってもジャンプ台50a,50bにつかえて排紙PBの搬送力が不足するため、排紙ジャムになったりすることがある。さらに、画像の位置が操作側または駆動側の何れか一方に偏っている場合には、画像の多い側は排紙PBの腰の強さが不足し、画像の少ない側は排紙PBの腰の強さが強過ぎて、排紙トレイ53に落下する際に前転してしまうなどの不具合が発生することがある。
これに対し本実施形態では、第1に、画像比率によってジャンプ台50a,50bの角度・位置を変化させる。ベタ画像が多い場合、すなわち画像比率が大きい画像の場合は、排紙PBの腰が弱いため、厚手の用紙や小サイズ紙であっても腰付けを要する。そのような場合には、ジャンプ台50a,50bを起こして、つまりジャンプ台50a,50bの角度を大きくして排紙PBの腰付けを行う。また、ワンポイント画像など画像比率が小さい場合には、排紙PBの腰が強いため、薄手の用紙や大サイズ紙であっても強い腰付けは不要となる。そのような場合には、ジャンプ台50a,50bを下げて、つまりジャンプ台50a,50bの角度を小さくして排紙PBの腰付けを小さくする。
換言すれば、制御手段75は製版する際のサーマルヘッド18の電気エネルギー量を監視して、その量に応じてジャンプ台50a、50bの角度・位置を変更する。前記電気エネルギー量が多い場合には画像比率が高い(大きい)、つまりチラシなどのベタが多い画像と認識し、印刷後の排紙PBの腰が弱い状態を予測してジャンプ台50a、50bを上げ気味に設定する。これとは逆に、電気エネルギー量が少ない場合には画像比率が低い(小さい)、つまり文字モノやワンポイント画像などのベタの少ない画像と制御手段75は認識し、印刷後の排紙PBの腰が強い状態を予測してジャンプ台50a、50bを下げ気味に設定するというようにである。
本実施形態では、第2に、画像の偏りによって操作側のジャンプ台50aと駆動側のジャンプ台50bとを異なる高さ位置・角度に設定する。例えば、ベタ画像が操作側に偏っていて駆動側には画像がほとんどないという場合は、図5に示すように、操作側のジャンプ台50aを起こし駆動側のジャンプ台50bを下げて(角度θa>θb)、最適な腰の状態を作るのである。
換言すれば、制御手段75は製版する際のサーマルヘッド18の電気エネルギー量の分布を監視して、画像が操作側に多いか駆動側に多いかで、操作側のジャンプ台50aと駆動側のジャンプ台50bとをあえて異なる角度・位置(アンバランスな位置)に設定する。ここでは、制御手段75は操作側駆動側の2つ(あるいはもっと細かく)に分けてサーマルヘッド18の電気エネルギー量の分布を監視し、例えば図5に示すように、操作側に画像が偏っている(操作側にベタが多い)と認識した場合には、駆動側に比べて操作側のジャンプ台50aを上げ気味(角度θa>θb)に設定する。こうすることで、印刷後の排紙PBの状態が操作側は腰が弱く、駆動側は腰が強いというアンバランスな場合にも、良好な排紙揃えを得られる。
上述のとおり、本実施形態では、ジャンプ台50a,50bの角度・位置の変更を行う際には、表1に示す用紙種類、用紙サイズ、印刷速度、環境温・湿度の5つの情報(排紙腰付け用パラメータ)に加え、さらに画像比率の大小および画像の偏りをも加味して、それらの組み合わせから、最適な角度・位置を設定する。表1に示した排紙腰付け用パラメータ別排紙腰付け強さ方向性から実験等により具体的に導入されるジャンプ台50a、50bの角度・位置データは、制御手段75のROM77に後述の動作に関するプログラム等と共に予め関係データとして記憶される。
説明が前後するが、上述のようにジャンプ台50a、50bの適正な角度・位置によって、適正な腰付けを施された排紙PBは、各サイドフェンス51によって排紙PBの両側端を揃えられつつ、また排紙PBの先端がエンドフェンス52に突き当たり受け止められることでその衝突エネルギーが吸収されて、整然と排紙トレイ37上に排出される(その排紙トレイ37上に排出された用紙が、排紙PCである)。その後、版胴9が再びホームポジションまで回転して停止し、版付け動作を終えて孔版印刷装置1は印刷待機状態となる。
孔版印刷装置1が印刷待機状態となった後、操作パネル130上の各種キーによって印刷条件が入力された後に試し刷りキー143が押下されると、版胴9が版付け時よりも高速である設定された印刷速度に応じた周速度で回転すると共に、給紙部4より用紙Pが1枚だけ給送され、版付け時と同様に試し刷りが行われる。試し刷りによって画像位置および画像濃度等が確認され、操作パネル130上において印刷枚数が設定された後に印刷スタートキー145が押下されると、給紙部4から用紙Pが連続的に給送されて試し刷り時と同様に印刷動作が行われる。そして設定された印刷枚数が消化されると、版胴9がホームポジションで停止して孔版印刷装置1は再び印刷待機状態となる。
本実施形態によれば、上述の構成および動作により、上述の効果を奏することはいうまでもない。
(第2の実施形態)
図9ないし図14に、第2の実施形態を示す。第2の実施形態は、図1ないし図5に示した第1の実施形態と比較して、排紙部6に代えた排紙部6Aを用いる点、および制御手段75に代えた制御手段75Aを用いる点が主に相違する。この他の構成は、第1の実施形態の孔版印刷装置1と同様である。
排紙部6Aは、排紙部6と比較して、2箇所のジャンプ台50a、50bに代えて、8箇所の分割ウィング81a,81b,81c,81d,81e,81f,81g,81h(以下、「分割ウィング81a〜81h」と略称するときがある)を用いる点、各ジャンプ台50a、50bの角度・位置を独立して変えるジャンプ台角度可変機構54a,54bに代えて、分割ウィング81a〜81hの角度・位置をそれぞれ独立して変える分割ウィング位置可変機構80a〜80hを用いる点、および図2に示した面板41を備えた排紙吸着搬送装置36に代えて、面板41Aを備えた排紙吸着搬送装置36Aを用いる点が主に相違する。第2の実施形態の排紙部6Aは、前記相違点以外は、第1の実施形態の排紙部6と同様である。
図9および図10では、図11ないし図13に詳しく示されているのと対照的に、分割ウィング81a〜81hおよびその周りの構成要素の形状等は図の簡明化のため簡略化したり、その図示を省略したりしている(例えば、排紙吸着搬送装置36Aは面板41aのみを図示している)。
分割ウィング81a〜81hおよび分割ウィング位置可変機構80a〜80hは、それぞれ共通の構成要素・構成部品から構成されていて共通化が図られている。面板41Aは、面板41と比較して、分割ウィング81a〜81hが面板41Aにおける排紙方向Xb端部の両側角部の非吸引孔形成部(図示せず)の上面に対して出没・上下動自在に出入りするための開口部が形成されている点が主に相違する。
図9および図10に示すように、面板41Aの排紙方向Xb端部の両側角部には、無端ベルト40(図1参照)により搬送されてきた排紙PBに腰付けを行う、換言すれば該排紙PBを湾曲変形させる度合いを変更可能な複数(本実施形態例では左右4つずつ計8つ)の分割ウィング81a〜81hがそれぞれ配設されている。各分割ウィング81a〜81hは、適宜の樹脂で一体的に形成されており、その基端部が搬送装置筺体44(図2参照)に固定支持された共通の支軸89(図11参照)の周りにそれぞれ独立して揺動可能に取り付けられている。各分割ウィング81a〜81hは、その形状が同一であり、その配置位置のみが相違する。
各分割ウィング81a〜81d、81e〜81hは、面板41Aの非吸引孔形成部に用紙幅方向(排紙幅方向)Yに等間隔で配置されていて、排紙搬送経路の底面となる面板41Aより上方に突出したガイド位置(例えば図9に示されている分割ウィング81a〜81h参照)と、面板41Aより下方に退出した初期位置(例えば図10に示されている分割ウィング81a〜81d参照)との間で移動可能に設けられている。
各分割ウィング81a〜81hの細部形状および配置状態は、特開2001−233527号公報の図1および図2に示されているものとほぼ同様であるが、上述したようにそれぞれが独立して個別的に上下動自在に構成されている点が大きく異なる。
図11ないし図13に示すように、分割ウィング位置可変機構80a〜80hは、排紙PBの各側縁部に対する角度、換言すれば排紙PBの各側縁部と当接してそのガイドする位置を変える機能を有する。各分割ウィング位置可変機構80a〜80d,80e〜80hは、図9および図10においてほぼ左右対称に配置されていて、それぞれ同一の構成要素・構成部品から構成されているため、特に必要がない限り図9および図10における右側(排紙経路の左側)の分割ウィング位置可変機構80aを代表して詳述し、他の分割ウィング位置可変機構80b〜80hの詳細説明を省略する。
分割ウィング位置可変機構80aは、分割ウィング81aの裏面に当接して連続的にその角度・位置を変更可能な角度・位置可変部材としての偏心したカム82aと、カム軸83aを介して装置本体8側に回転自在に支持されカム軸83aに固設された駆動ギヤ84aと、装置本体8側に固設され駆動ギヤ84aと噛み合うモータギヤ85aをその出力軸に固設された小型のカム駆動モータ86aと、カム82aのホームポジションに対応して駆動ギヤ84aの一側面に突出形成された遮光片87aと、遮光片87aを挟む態様で選択的に遮光片87aと係合可能なホームポジションセンサ88aとから主に構成されている。
カム82aは、例えば板カムからなる。カム駆動モータ86aは、回転位置制御が容易なステッピングモータからなる。ホームポジションセンサ88aは、例えば透過型のフォトセンサ(フォトインタラプタ)からなる。
カム82aと実質的に一体の駆動ギヤ84aの遮光片87aがホームポジションセンサ88aの光路を遮る時をカム82aのホームポジションとして、このホームポジションを起点としてカム駆動モータ86aのステップ数でカム82aの回転位置、すなわち分割ウィング81aの角度・位置を細かく設定することができる。
図14を参照して、本実施形態の要部の制御構成について説明する。本実施形態の要部の制御構成は、図8に示したそれと比較して、制御手段75に代えた制御手段75Aを用いる点、カム駆動モータ59a、59bに代えて、カム駆動モータ86a〜86hを用いる点、およびホームポジションセンサ61a,61bに代えて、ホームポジションセンサ88a〜88hを用いる点が主に相違する。本実施形態の要部の制御構成は、前記相違点以外は、図8に示したそれと同様である。
制御手段75Aは、制御手段75と同様に、装置本体8の内部に設けられており、CPU76A、ROM77A、RAM78A等を有するマイクロコンピュータを具備して構成されている。制御手段75Aには、第1の実施形態と同様の操作パネル130からの各種設定信号が、それぞれ送信・入力される。また、制御手段75Aには、排紙部6Aにおける分割ウィング位置可変機構80a〜80hのホームポジションセンサ88a〜88hからの信号が、版胴9内の温度センサ68からの信号が、排紙部6Aの湿度センサ69からの信号が、前記エンコーダセンサからの印刷速度および版胴9の回転位置に関する各種検知信号がそれぞれ送信・入力される。制御手段75Aは、入力された各種信号に基づいて、排紙部6Aにおける分割ウィング位置可変機構80a〜80hのカム駆動モータ86a〜86hを制御する基本的な機能を有する。
また、制御手段75Aは、入力された各種信号に基づいて、印刷部2、製版部3のサーマルヘッド18、給紙部4、排版部5、排紙部6A、画像読取部7、操作パネル130の速度表示器148、LED表示装置149A、LCD表示装置149Bの動作をそれぞれ制御する機能も有する。
上述の構成に基づき、第1の実施形態における孔版印刷装置1の動作と相違する点を中心に説明する。孔版印刷装置1の動作は、制御手段75AのCPU76Aの制御機能の下に主になされるが、以下説明の簡明化のため、制御手段75AのCPU76Aを単に制御手段75Aというときがある。
第1の実施形態と同様に、ユーザによりコンタクトガラス62上に印刷すべき原稿が載置された後、製版スタートキー144が押下され、画像読取部7において原稿画像の読取動作が行われるのと並行して、排版部5で排版動作が行われ、また排版動作と並行して、製版部3で製版動作が行われる。
版胴9に巻装される1版分のマスタ23の製版終了時には、第1の実施形態と同様に、用紙種類、用紙サイズ、印刷速度および環境温・湿度以外の排紙揃えに影響を与えるパラメータとしての、用紙Pに形成される画像比率がCPU76Aによって求められ、RAM78Aに一時的に記憶される。
また、第1の実施形態と同様に、画像比率に偏りがある場合には、CPU76Aは画像処理装置71から送信・入力される画像データ(白黒のデジタル画像データ)に基づいて画像比率の分布を求めて、RAM78Aに一時的に記憶させる。
給版動作に引き続き版付け動作が、第1の実施形態と同様に行われ、版付けによって画像を転写された排紙PBは、剥離ファン35によって版胴9の外周面より剥離され、下方へと落下して排紙吸着搬送装置36へと送られた後、排紙吸着搬送装置36によって排紙方向Xbのさらに下流側に吸引搬送される。この際、従来の孔版印刷装置における排紙装置では、本実施形態のような特有の構成、つまり分割ウィング位置可変機構80a〜80hおよび制御手段75A等を有していなかったため、第1の実施形態で説明したと同様の問題点が発生していた。
しかしながら、大きなベタ画像がある場合には、小サイズ紙や厚手の用紙(厚紙)であっても腰付けが不足して排紙揃えが悪くなることがあり、また、画像が非常に小さい場合には、大サイズ紙や薄手の用紙(薄紙)であっても分割ウィング81a〜81hにつかえて排紙PBの搬送力が不足するため、排紙ジャムになったりすることがある。さらに、画像の位置が操作側または駆動側の何れか一方に偏っている場合には、画像の多い側は排紙PBの腰の強さが不足し、画像の少ない側は排紙PBの腰の強さが強過ぎて、排紙トレイ53に落下する際に前転してしまうなどの不具合が発生することがある。
これに対し本実施形態では、第1に、画像比率によって分割ウィング81a〜81hの角度・位置を変化させる。ベタ画像が多い場合、すなわち画像比率が大きい画像の場合は、排紙PBの腰が弱いため、厚手の用紙や小サイズ紙であっても腰付けを要する。そのような場合には、分割ウィング81a〜81hを起こして排紙PBの腰付けを行う。また、ワンポイント画像など画像比率が小さい場合には、排紙PBの腰が強いため、薄手の用紙や大サイズ紙であっても強い腰付けは不要となる。そのような場合には、分割ウィング81a〜81hを下げて排紙PBの腰付けを小さくする。
換言すれば、制御手段75Aは製版する際のサーマルヘッド18の電気エネルギー量を監視して、その量に応じて分割ウィング81a〜81hの角度・位置を変更する。前記電気エネルギー量が多い場合には画像比率が高い(大きい)、つまりチラシなどのベタが多い画像と認識し、印刷後の排紙PBの腰が弱い状態を予測して分割ウィング81a〜81hを上げ気味に設定する。これとは逆に、電気エネルギー量が少ない場合には画像比率が低い(小さい)、つまり文字モノやワンポイント画像などのベタの少ない画像と制御手段75Aは認識し、印刷後の排紙PBの腰が強い状態を予測して分割ウィング81a〜81hを下げ気味に設定するというようにである。
本実施形態では、第2に、画像の偏りによって操作側の分割ウィング81a〜81dと駆動側の分割ウィング81e〜81hとを異なる高さ位置・角度に設定する。例えば、排紙PBが普通紙で、ベタ画像が中央にあるような場合には、図9にハッチングを施して示す中央部分の分割ウィング81d,81eを上げることで、最適な腰の状態を作る。また例えば、排紙PBが厚紙で、駆動側にベタ画像がある場合には図10にハッチングを施して示す駆動側部分の分割ウィング81f〜81hの位置を上げることで、最適な腰の状態を作るのである。
換言すれば、制御手段75Aは製版する際のサーマルヘッド18の電気エネルギー量の分布を監視して、画像が操作側に多いか駆動側に多いかで、操作側の分割ウィング81a〜81dと駆動側の分割ウィング81e〜81hとをあえて異なる角度・位置(アンバランスな位置)に設定することで、良好な排紙揃えを得られる。
上述のとおり、本実施形態では、分割ウィング81a〜81hの角度・位置の変更を行う際には、表1に示す用紙種類、用紙サイズ、印刷速度、環境温・湿度の5つの情報(排紙腰付け用パラメータ)に加え、さらに画像比率の大小および画像の偏りをも加味して、それらの組み合わせから、最適な角度・位置を設定する。表1に示した排紙腰付け用パラメータ別排紙腰付け強さ方向性から実験等により具体的に導入される分割ウィング81a〜81hの角度・位置データは、制御手段75AのROM77Aに上述の動作に関するプログラム等と共に予め関係データとして記憶される。
説明が前後するが、上述のように分割ウィング81a〜81hの適正な角度・位置によって、適正な腰付けを施された排紙PBは、第1の実施形態の排紙PBの排出動作と同様にして整然と排紙トレイ37上に排出され、版付け動作を終えて孔版印刷装置1は印刷待機状態となり、以下、第1の実施形態と同様の動作が行われる。
本実施形態によれば、上述の構成および動作により、上述の効果を奏することはいうまでもない。
本発明の実施形態は、上述したように孔版印刷装置に適用した場合であったが、これに限らず、孔版印刷装置以外の印刷装置や、インキジェット記録装置、プリンタ、複写機もしくはファクシミリ等の機能を備えた画像形成装置またはそれら複数の機能を備えた複合機等の画像形成装置に備えられる排紙装置(排紙装置)にも準用できる。
シート・シート状記録媒体は、用紙Pに限らず、例えばコート紙等の特殊紙や、OHPシートなどを含み、これを使用して印刷や画像形成を行ってもよい。
以上述べたとおり、本発明を実施例を含む特定の実施形態等について説明したが、本発明は、上述した実施形態等に限定されるものではなく、これらを適宜組み合わせて構成してもよく、本発明の範囲内において、その必要性および用途等に応じて種々の実施形態や実施例を構成し得ることは当業者ならば明らかである。
本発明の第1の実施形態を示す排紙部を備えた孔版印刷装置全体の正面図である。 図1の排紙部に配置された排紙吸着搬送装置およびジャンプ台周りの分解斜視図である。 排紙における操作側の画像比率が高いときに、操作側のジャンプ台だけを起こして腰付けを行っている動作状態を排紙トレイ側から見た側面図である。 ジャンプ台角度可変機構の要部を示す一部断面正面図である。 従来の問題点を説明する図であって、排紙の腰が強い場合に操作側および駆動側のジャンプ台を起こして腰付けを行ったときに、排紙が無端ベルトから離れてしまっている動作状態を排紙トレイ側から見た側面図である。 従来の問題点を説明する図であって、排紙の腰が弱い場合に操作側および駆動側のジャンプ台を下げたときに、排紙の先端角部が垂れ下がってしまっている動作状態を排紙トレイ側から見た側面図である。 第1および第2の実施形態に用いられる操作パネルの平面図である。 第1の実施形態の要部の制御構成を示すブロック図である。 第2の実施形態を示す排紙部の分割ウィングを用いて、排紙が普通紙でベタ画像が中央にあるような場合に、中央の分割ウィングを上げて排紙腰付けを行っている動作状態および構成を示す要部の簡略的な側面図である。 第2の実施形態を示す排紙部の分割ウィングを用いて、排紙が厚紙でベタ画像が駆動側にあるような場合に、駆動側の分割ウィングを上げて排紙の腰付けを行っている動作状態および構成を示す要部の簡略的な側面図である。 第2の実施形態における排紙部の分割ウィング位置可変機構を示す要部の斜視図である。 図11の正面図である。 図12の一部を破断して示す平面図である。 第2の実施形態の要部の制御構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 孔版印刷装置(画像形成装置)
2 印刷部
3 製版部
4 給紙部
5 排版部
6,6A 排紙部(排紙装置の配置部)
8 装置本体
9 版胴
10 圧胴(押圧手段)
18 サーマルヘッド(製版手段)
23 マスタ
36,36A 排紙吸着搬送装置(排紙搬送手段)
50a,50b ジャンプ台(腰付け手段・腰付け部材)
53 排紙トレイ(排紙台)
54a,54b ジャンプ台角度可変機構
55a,55b カム
56a,56b カム軸
59a,59b カム駆動モータ(ジャンプ台角度可変駆動手段)
71 画像処理装置
75,75A 制御手段
80a〜80h 分割ウィング位置可変機構
81a〜81h 分割ウィング(腰付け手段・腰付け部材)
82a〜82h カム
83a〜83h カム軸
86a〜86h カム駆動モータ(分割ウィング位置可変駆動手段)
130 操作パネル
P 用紙(シート・シート状記録媒体)
PB,PC 排紙(印刷済みの用紙、画像形成済みの用紙)
Xa 用紙搬送方向
Xb 排紙方向
Y 用紙幅方向(シート幅方向)

Claims (6)

  1. 排出される画像形成済みの用紙を積載する排紙台と、画像形成済みの用紙を前記排紙台に向けて搬送する排紙搬送手段と、該排紙搬送手段に配設され画像形成済みの用紙を湾曲変形させる度合いを変更可能な複数のジャンプ台とを有する画像形成装置における排紙装置において、
    画像形成済みの用紙の各側縁部に対する前記複数のジャンプ台の角度および/または前記複数のジャンプ台における画像形成済みの用紙の各側縁部と当接してガイドする位置を、用紙種類、用紙サイズ、画像形成速度および環境温湿度以外の排紙揃えに影響を与えるパラメータに応じて、変えることを特徴とする画像形成装置における排紙装置。
  2. 請求項1記載の画像形成装置における排紙装置において、
    前記パラメータが、用紙に形成される画像の比率であることを特徴とする画像形成装置における排紙装置。
  3. 請求項2記載の画像形成装置における排紙装置において、
    前記画像の比率が、画像形成済みの用紙の排紙方向に沿った中心線に関して該排紙方向と直交する用紙幅方向の何れか一方の側に偏倚している場合、該画像形成済みの用紙の一方に偏倚した側に対応して、前記角度および/または前記位置を、それぞれ独立して変えることを特徴とする画像形成装置における排紙装置。
  4. 排出される画像形成済みの用紙を積載する排紙台と、画像形成済みの用紙を前記排紙台に向けて搬送する排紙搬送手段と、該排紙搬送手段に配設され画像形成済みの用紙を湾曲変形させる度合いを変更可能な複数の分割ウィングとを有する画像形成装置における排紙装置において、
    画像形成済みの用紙の各側縁部に対する前記複数の分割ウィングの角度および/または前記複数の分割ウィングにおける画像形成済みの用紙の各側縁部と当接してガイドする位置を、用紙種類、用紙サイズ、画像形成速度および環境温湿度以外の排紙揃えに影響を与えるパラメータに応じて、変えることを特徴とする画像形成装置における排紙装置。
  5. 請求項4記載の画像形成装置における排紙装置において、
    前記パラメータが、用紙に形成される画像の比率であることを特徴とする画像形成装置における排紙装置。
  6. 請求項5記載の画像形成装置における排紙装置において、
    前記画像の比率が、画像形成済みの用紙の排紙方向に沿った中心線に関して該排紙方向と直交する用紙幅方向の何れか一方の側に偏倚している場合、該画像形成済みの用紙の一方に偏倚した側に対応して、前記角度および/または前記位置を、それぞれ独立して変えることを特徴とする画像形成装置における排紙装置。
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