JP2007296507A - 微酸性電解水生成法 - Google Patents

微酸性電解水生成法 Download PDF

Info

Publication number
JP2007296507A
JP2007296507A JP2006154040A JP2006154040A JP2007296507A JP 2007296507 A JP2007296507 A JP 2007296507A JP 2006154040 A JP2006154040 A JP 2006154040A JP 2006154040 A JP2006154040 A JP 2006154040A JP 2007296507 A JP2007296507 A JP 2007296507A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
hydrochloric acid
slightly acidic
ppm
mineral
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006154040A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaki Suzuki
正喜 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hokuetsu Co Ltd
Original Assignee
Hokuetsu Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hokuetsu Co Ltd filed Critical Hokuetsu Co Ltd
Priority to JP2006154040A priority Critical patent/JP2007296507A/ja
Publication of JP2007296507A publication Critical patent/JP2007296507A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Water Treatment By Electricity Or Magnetism (AREA)

Abstract

【課題】塩酸を電気分解して、殺菌力を持った微酸性電解水を製造する方法では、発生した塩酸によってpHが下がり、軟水の場合は異常に低いpHとなることがある。本発明の課題は、低硬度の希釈水を使った場合でも異常な低pHとならず、利用上の利便性の高い微酸性電解水の製造技術を提供することである。
【解決手段】予め、海洋深層水、鉱泉水、ミネラルウォーターなどのミネラル分含有水で希釈した塩酸を使用することにより課題を解決した。
【選択図】図2

Description

本発明は、塩酸を電気分解して、又は、電解生成液を水で希釈し、殺菌力を持った微酸性電解水を製造する方法に関する。
従来の、塩酸を電気分解して、殺菌力を持った微酸性電解水を製造する方法には食塩を含まない特殊な塩酸を電気分解する方法がある(例えば、特願平8−309920)
この方法は塩酸のみを無隔膜電解槽で電気分解するので次のような反応が起きている。
つまり、塩素と水素が発生する。水素はそのまま空中に逸散するが、塩素はすぐに水と次式のように反応し、
塩素と同モルの次亜塩素酸と塩酸を生じる。この次亜塩素酸が殺菌の主体であるが、同時に発生する塩酸は液のpHを下げる。
以上に述べた従来の、塩酸を電気分解して、殺菌力を持った微酸性電解水を製造する方法では、発生した塩酸によってpHが下がるが、希釈水に十分な量の硬度成分(カルシウムやマグネシウム)が含まれているとそれにより中和されてpHの異常な低下は防がれている。従って、十分な量の硬度成分が含まれていない希釈水、所謂軟水の場合は中和されずに異常に低いpHとなる。
微酸性電解水は一定規格のものは厚生労働省から食品添加物の殺菌料に指定されているが、そのpH範囲は5以上、6.5以下となっている。水の硬度によってはこの規準から外れる可能性もあり、その場合食品に使用できないこととなり、利用者の不便は大きい。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、低硬度の希釈水を使った場合でも異常な低pHとならず、利用上の利便性の高い微酸性電解水の製造技術を提供することである。
本発明は上記課題を解決するために、塩酸を希釈する水に、ミネラル分を含んだ水を使用することとした。
これによりもたらされる効果は次の通りである。すなわち、ミネラル分を含んだ水で希釈された塩酸には、含まれている硬度成分や食塩などほとんど全てがイオンとして存在している。これを電気分解すると次のような反応が生じる。
陽極で生成したCa(OH)、Ba(OH)、Mg(OH)、NaOH、KOHなどは全てアルカリであり、塩酸の一部と中和反応し、緩衝作用をする。これによってpHの異常な低下が防がれるのである。
そこで本発明の第一の態様は、塩酸を無隔膜電解槽で電気分解し、又は塩酸を電気分解して得られた電気分解液を水で希釈して、殺菌力のある微酸性電解水を生成する方法において、塩酸がミネラル分含有水で希釈され調製されたものであることとした。希釈後の塩酸濃度としては特に指定しないが、希釈水に含まれるミネラル分の効果が十分に発揮されるためには15%以下が望ましい。さらに劇物として法規的な規制を受けない9%以下が取り扱い上は利便性が高い。一方、下限濃度は電解の効率から0.5%以上が望ましい。ミネラル分含有水としては、軟水や蒸留水あるいは限外濾過水以外で、ミネラルを含んだあらゆる水が利用できる。所謂、ミネラルウオーターや地下水、河川水、温泉水、水道水などであるが、食品添加物である微酸性次亜塩素酸水を調製する場合は、それらのうち飲用適の水を用いる。
本発明の第二の態様は、前記ミネラル分含有水が、アルカリ金属、又はアルカリ土類金属、又は両方を含む水であることとした。電解によって陰極でアルカリを生成する金属として、アルカリ金属やアルカリ土類金属が知られているからである、それらの金属としてはマグネシウム、カルシウム、バリウム、ナトリウム、カリウム、リチウム等が知られており、それらが単独で含まれていても、複数種含まれていても同じ効果が得られる。
本発明の第三の態様は、前記ミネラル分含有水が、0.1ppm以上、200ppm以下、より好ましくは1ppm以上、100ppm以下のナトリウムイオンを含む水であること、又は、10ppm以上、300ppm以下、より好ましくは100ppm以上、300ppm以下の全硬度の水であること、あるいは前述濃度のナトリウムイオンを含みかつ前述の硬度の水であることとした。このような水の例としては、海浜や島嶼の地下水を利用した水道水や含塩鉱泉水などがある。また一般的な水道水でも同様の成分のものなら利用できる。
本発明の第四の態様は、前記ミネラル分含有水が海洋深層水であることとした。海洋深層水は一定深度の海中から採取した海水の塩分やミネラルの一部を除去した水で、多くの種類のミネラルを含んでいる。もちろん、電解によりアルカリ成分となるアルカリ金属やアルカリ土類金属も多種含んでおり、電解後生成した塩酸の中和作用を示す。
本発明によってもたらされる効果は次の通りである。
塩酸を電気分解し、又は塩酸を電気分解して得られた電気分解液を水で希釈して、殺菌力のある微酸性電解水を生成する方法においては、電気分解によって生成する塩酸が、生成した微酸性電解水のpHを下げるように作用する。その場合、塩酸を希釈する水や、電気分解液を希釈する水が硬度の低い、所謂軟水であると、異常な低pHとなることがある。微酸性電解水を食品添加物として使用する場合は、厚生労働省が定めたpHの基準を下回り、はなはだ不便であるが、塩酸を希釈する水としてミネラル分含有水を使用することによって、その問題が回避される。特に、ミネラル分としてアルカリ金属やアルカリ土類金属を含んだ水は効果が大きい。
次に、本発明の最良の実施形態を示し、本発明をより詳しく説明する。
まず、図1に示したのは、塩酸を水で逐次希釈しながら、調製した希塩酸を電気分解し、電気分解液を水で希釈して微酸性電解水を生成する方法である。この方法においては、予めミネラル分含有水で希釈した塩酸を、塩酸タンク3に貯留しておき、原水配管1から分岐した、塩酸希釈水配管2に塩酸供給配管4上に配置した定量ポンプ9により塩酸を定量的に希釈水に混合し無隔膜電解槽5に供給する。無隔膜電解槽には直流電源(図示しない)から一定電流の直流電流が供給され、電解が行われる。電解液は電解液排出管6を通して原水中に注入希釈され微酸性電解水出口7から排出される。この場合、塩酸タンクに貯留される塩酸は、予め35%等の塩酸を、ミネラル分含有水で6〜15%濃度程度に希釈したものが最適である。希釈水は全硬度が100ppmを超え、ナトリウムも1ppm以上が最適である。類似の成分を持った、地下水や水道水、鉱泉水、海洋深層水なども最適に使用できる。各流量比は、原水1000に対して分岐希釈水量は0.5〜5、塩酸0.1〜1である。又,電流値は単槽換算で25〜50Aである。
この方法で原水として硬度30ppmの水道水を使った電解試験を行い、方法の有効性を確認した。生成量は時間当たり5000Lのホクエツ社製の微酸性電解水生成装置P−5000を使った。原水流量は5000L/h、塩酸希釈水流量は500ml/h、塩酸は海洋深層水を使って9%濃度に希釈したものを使い240ml/hで供給した。電解電流値は180Aとした。その結果有効塩素濃度18ppm、pH5.7の微酸性電解水が得られた。
次に、図2は、予めミネラル分含有水で希釈した塩酸のみを電気分解し、電解液を希釈水で希釈し、微酸性電解水を調製する方法のフロー図である。この方法では、塩酸タンクに貯留される塩酸は、予め35%等の塩酸を、ミネラル分含有水で1〜9%濃度程度に希釈したものが最適である。塩酸の希釈水の最適な成分は前出の方法と同様である。各流量比は、原水1000に対して塩酸量は0.3〜3である。又,電流値は単槽換算で25〜50Aである。
この方法で、ホクエツ社製apia60を使って電解試験をし、方法の有効性を確認した。生成量は時間当たり60Lで、原水流量は60L/h、塩酸は、全硬度150ppmで食塩濃度30ppmの地下水で3%に希釈したものを30ml/hで供給した。原水は全硬度20ppmを使ったところ、有効塩素濃度19ppm、pH5.5の微酸性電解水が連続して得られ、この方法が有効であることが確認された。
図3は、予めミネラル含有液で希釈した塩酸を、原水全量に混合希釈し、電気分解した後、電気分解液をそのまま微酸性電解水として利用する方法である。この方法では、塩酸タンクに貯留される塩酸は、予め35%等の塩酸を、ミネラル分含有水で1〜9%濃度程度に希釈したものが最適である。各流量比は、原水1000に対して塩酸量は0.3〜3である。又,電流値は単槽換算で25〜50Aである。
原水の一部で、予めミネラル分含有水で希釈した塩酸をさらに希釈し、電気分解液を原水で希釈し、微酸性電解水を調製するフロー図 予めミネラル分含有水で希釈した塩酸を電気分解し、電気分解液を原水で希釈し、微酸性電解水を調製するフロー図 予めミネラル分含有水で希釈した塩酸を希釈水の全量で希釈した後に電気分解し、微酸性電解水を調製するフロー図
符号の説明
1. 原水配管
2. 塩酸希釈水分岐
3. 塩酸タンク
4. 塩酸供給配管
5. 電解槽
6. 電解液排出管
7. 微酸性電解水出口
8. 原水流量調節弁
9. 塩酸ポンプ
10.塩酸希釈水流量調節弁

Claims (4)

  1. 塩酸を無隔膜電解槽で電気分解し、又は塩酸を電気分解して得られた電気分解液を水で希釈して、殺菌力のある微酸性電解水を生成する方法において、塩酸がミネラル分含有水で希釈され調製されたものであることを特徴とする微酸性電解水生成法
  2. 前記ミネラル分含有水が、アルカリ金属、又は/及び、アルカリ土類金属を含む水であることを特徴とする請求項1記載の微酸性電解水生成法
  3. 前記ミネラル分含有水が、0.1ppm以上、200ppm以下、より好ましくは1ppm以上、50ppm以下のナトリウムイオン、又は/及び、10ppm以上、300ppm以下、より望ましくは50ppm以上、300ppm以下の全硬度の水であることを特徴とする請求項1記載の微酸性電解水生成法
  4. 前記ミネラル分含有水が海洋深層水であることを特徴とする請求項1記載の微酸性電解水生成法
JP2006154040A 2006-05-02 2006-05-02 微酸性電解水生成法 Pending JP2007296507A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006154040A JP2007296507A (ja) 2006-05-02 2006-05-02 微酸性電解水生成法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006154040A JP2007296507A (ja) 2006-05-02 2006-05-02 微酸性電解水生成法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007296507A true JP2007296507A (ja) 2007-11-15

Family

ID=38766451

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006154040A Pending JP2007296507A (ja) 2006-05-02 2006-05-02 微酸性電解水生成法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007296507A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100970708B1 (ko) 2009-09-01 2010-07-16 한국코스믹라운드(주) 미산성 차아염소산수의 제조방법 및 미산성 차아염소수산수의 제조장치
JP2013010758A (ja) * 2011-06-02 2013-01-17 Project Japan:Kk 浸透性に優れた殺菌剤、及び殺菌方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100970708B1 (ko) 2009-09-01 2010-07-16 한국코스믹라운드(주) 미산성 차아염소산수의 제조방법 및 미산성 차아염소수산수의 제조장치
JP2013010758A (ja) * 2011-06-02 2013-01-17 Project Japan:Kk 浸透性に優れた殺菌剤、及び殺菌方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2892547C (en) An electrolyzed water generating method and a generator
KR100970708B1 (ko) 미산성 차아염소산수의 제조방법 및 미산성 차아염소수산수의 제조장치
Hasson et al. Low electrode area electrochemical scale removal system
KR20190028812A (ko) 분리막의 슬라임 억제 방법
US20150329385A1 (en) An electrolyzed water generating method and a generator
JP2007007502A (ja) 低食塩電解水の製造方法とその製造装置
US9689079B2 (en) Composite electrode for electrolytically producing alkaline water, apparatus comprising the same and use of the alkaline water produced
JP2009136814A (ja) 微酸性電解水の調製法
JP5829309B1 (ja) スライム防止用組成物
JP2007296507A (ja) 微酸性電解水生成法
JP2007301541A (ja) 微酸性電解水生成法および装置
KR100943673B1 (ko) 미산성 전해수 생성법 및 장치
EP1721868A1 (en) Additive solution for use in the production of electrolyzed hypochlorous acid-containing sterilizing water
JP2014188516A (ja) 微酸性電解水生成法
JP2005138001A (ja) 次亜塩素酸水の製造方法
JP5281465B2 (ja) 殺菌殺藻剤組成物、水系の殺菌殺藻方法および殺菌殺藻剤組成物の製造方法
JP2627101B2 (ja) 電解次亜塩素酸殺菌水製造用添加薬液
JP6944154B2 (ja) 海生生物の付着防止方法およびそれに用いる付着防止剤
JP4251059B2 (ja) 殺菌性電解水の製造装置
WO2010091553A1 (en) Method and apparatus for electrolytically producing alkaline water and use of the alkaline water produced
CN110697949B (zh) 降低无隔膜电解水中氯离子残留量的方法
JP2006247571A (ja) クラゲの処理方法及び処理装置
RU2361016C1 (ru) Способ получения фунгицидов меди
TW201102350A (en) Weak alkaline reverse osmosis water and weak alkaline mineral water and manufacturing system and method thereof
JP2009297685A (ja) 淡水の製造方法及び装置