JP2007295669A - ガス絶縁開閉装置 - Google Patents

ガス絶縁開閉装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007295669A
JP2007295669A JP2006118356A JP2006118356A JP2007295669A JP 2007295669 A JP2007295669 A JP 2007295669A JP 2006118356 A JP2006118356 A JP 2006118356A JP 2006118356 A JP2006118356 A JP 2006118356A JP 2007295669 A JP2007295669 A JP 2007295669A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bus
shaped
container
insulated switchgear
phase
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006118356A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Fukunaga
雅之 福永
Hiroshi Takao
浩史 高尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2006118356A priority Critical patent/JP2007295669A/ja
Publication of JP2007295669A publication Critical patent/JP2007295669A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Gas-Insulated Switchgears (AREA)

Abstract

【課題】母線分岐部の配置を母線軸方向に対して垂直面に揃えることで母線に機器特に断路器を追加しても3相が全く共通の機器構成をとることができ、着脱装置の伸縮作業が同一回線及び同一方向で実施可能として作業性の向上を図ると共に、遮断器の相間寸法が大きくなってもこれに応じて母線の相間寸法の増大を回避して、経済的かつコンパクトな構成を可能にしたガス絶縁開閉装置を提供する。
【解決手段】第1の母線分岐部8A,8B,8Cが母線軸方向に対して垂直に揃うように構成したことにあり、断路器4A,4B,4C、第1および第2の母線接続部10A,10B,10C、11A,11B,11C、並びにスライド式の着脱装置5は、全て3相が母線軸方向に対して垂直に揃う形で配設されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、各相分離型のガス絶縁開閉装置に係り、特に、母線内に断路器を設けたガス絶縁開閉装置の配置構成に改良を加えたものである。
一般に、ガス絶縁開閉装置は、遮断器および断路器の接触部や母線等をSFガスなどの絶縁性及び消弧性に非常に優れた絶縁媒体を封入した金属容器内に収納して構成されている。このガス絶縁開閉装置は、気中絶縁方式の開閉装置に比べて、遮断器、断路器その他の所要機器を立体的に配置可能である。したがって、各機器相互間の間隔を狭めることができ、著しく小形化を進めることができる。
このため、ガス絶縁開閉装置は、敷地面積の大幅な縮小化が可能である。また、ガス絶縁開閉装置は、密封構造であることから、外部からの影響を受け難いという利点もある。大都市周辺あるいは臨海地区に変電所や開閉所を設置する場合、建設用地が入手困難であることから、開閉装置の小形化は重要であり、また塩害対策を施す必要もある。これらの理由から、変電所や開閉所に採用される開閉装置としては、絶縁性及び消弧性に優れているだけではなく、コンパクトで外部からの影響に強いガス絶縁開閉装置が主流となっている。
このようなガス絶縁開閉装置のうち、72kV〜300kVの電圧クラスでは三相を1タンクに収納したタイプが適用されているが、240kV以上の電圧クラスにおいては、その重要性から事故発生時に相間の短絡事故が発生しないように各相を分離したものが広く使われている。ここで、各相分離型のガス絶縁開閉装置の従来例について、図9〜図14を参照して具体的に説明する。
図9は従来のガス絶縁開閉装置全体の平面図、図10は図9で示した従来のガス絶縁開閉装置全体の正面図、図11は図9で示した従来のガス絶縁開閉装置全体の一部分について示す側面図、図12は図11の平面図、図13は図11の正面図、図14は図12のW−W矢視図である。ここに示したガス絶縁開閉装置は、3相の遮断器および母線を独立した容器に収納した各相分離型機器である。
そのため、各相において同一部分には同一符号を付して、各相はA、B、Cの記号を更に付与することで区別する。ただし、このような相表記を付加しなくても誤解を生じない場合には、図面の見易さを優先して、付与したA、B、Cの記号を省略することにする。また、図9において、符合36は線路用回線、37は母線連絡回線、38は母線区分回線、L1は回線方向長さを示している。
図10、図11、図13および図14に示すように、遮断器容器2A,2B,2Cは基礎23の上に水平に並べて据え付けられており、内部に3相の遮断器3A,3B,3Cがそれぞれ別々に収納されている(図13参照)。遮断器容器2A,2B,2Cの上部には各相毎に分岐が2つ設けられており、各分岐には第1の遮断器接続部6、第2の遮断器接続部7が形成されている(図11参照)。なお、図11の側面図では遮断器容器3Cを示している。このため、第1の遮断器接続部6はT形管21を介して母線分岐部8Cに接続され、第2の遮断器接続部7は回線接続母線18Cに接続された状態を図示している。
図13および図14に示すように、第1の遮断器接続部6A,6B,6Cは、それぞれT形管19,20,21を介して母線分岐部8A,8B,8Cに接続されている。また、図11および図12に示すように、第2の遮断器接続部7は母線から供給された電力を回線として供給できるように回線接続母線18A,18B,18Cに接続されている。
また、図11〜図13に示すように、T形管19,20,21において遮断器容器2の反対側には母線容器1A,1B,1Cがそれぞれ接続されている。これら母線容器1A,1B,1Cは別々に、T形管19,20,21とは平行な垂直面に並べて配置され、内部に水平に母線が収納されている。
さらに、母線容器1A,1B,1Cには分岐開口部8A,8B,8Cが形成されており、各相の母線に分岐開口部8A,8B,8Cを共有する形で断路器4A,4B,4Cが配設されている(図12、図13に図示)。このような構成を有するガス絶縁開閉装置では、断路器4A,4B,4CからT形管19,20,21の内部を経由して遮断器3A,3B,3Cに接続されている。
ところで、各相の母線容器1A,1B,1Cにおける母線分岐部8A,8B,8Cおよびそこに配置される断路器4A,4B,4Cは、母線の軸方向に対して斜めに配置されている(図13および図14参照)。また、断路器4A,4B,4Cにはガス区分スペーサ24,24B,24Cが形成されているが、このガス区分スペーサ24,24B,24Cに関しても母線の軸方向に対して斜め、すなわち図示右上がりに傾斜して配置されている(図13参照)。
すなわち、上記ガス絶縁開閉装置においては、1回線単位で見た場合、図12および図13に示した第1および第2の母線接続部10、11が、回線から飛び出た形になっている。この飛び出した母線の分だけ、回線幅が広くなるため、ガス絶縁開閉装置を輸送する場合に、別輸送とする必要が生じていた。しかも、ガス絶縁開閉装置はガス中の異物に敏感なので、ドッキング箇所が増えることは品質上からも好ましくないと言える。
そこで、上記の問題点を解決するために特許文献1に記載されたガス絶縁開閉装置が提案されている。この技術の特徴は母線容器を2分割もしくは3分割し、各相の組合せを変えてその長さを母線両端部で揃えるというものであり、母線長さを両端面で揃えることにより、輸送幅の短縮化を図ることが可能である。
特開2001−268735号公報
上述の特許文献1のガス絶縁開閉装置においては、母線長さを両端面で揃えたことで、輸送幅を減らすことができたが、次のような問題点が指摘されていた。すなわち、母線容器1の母線分岐部8が母線の軸方向に対して垂直面で揃っていないため、断路器4に形成するガス区分スペーサ24や伸縮管の配置位置を、母線容器の片側に集中させることができなかった。
したがって、3相のガス区分スペーサ24の位置、あるいは伸縮管による伸縮作業位置を同一とすることができず、これらの位置は、母線分岐部8から見て母線の左右に分断されることになって、作業性が低かった。しかも、母線部分にさらに機器を追加する場合、具体的には母線分岐部8を共有する断路器4を母線部分に追加する場合に、各相の機器構成を同一にすることができないといった事態が起きた。
また、上述したように特許文献1のガス絶縁開閉装置では、断路器4が母線軸方向に対して斜めにずれる方向で配置されている(図13および図14参照)。このため、断路器4間の駆動軸の接続長さに関して、図14に示すように、断路器4の相間寸法Zは、母線相間寸法Yを長辺、遮断器3の相間寸法Xを短辺とした直角三角形の斜辺に当たり、母線相間寸法Yよりも長くなることは明らかである。
以上のガス絶縁開閉装置に含まれる遮断器3は、事故電流の遮断能力が必要なので、主として電圧だけで寸法が決定される断路器4とは違って、電力設備の増強に伴って年々要求性能が増大する傾向にある。遮断器3において、遮断能力を増大させることは遮断器容器2のタンク径の増大すなわち相間寸法Xの増大を意味する。
そこで、遮断器3間の相間寸法Xを大きくしようとすると、これに伴って母線の相間寸法Yも等しく大きくしないと、断路器4同士の角度が変化してしまうことになる。断路器4同士の角度が変わると、断路器4への駆動力伝達軸の角度も変更せざるを得なくなり、構成が複雑化してコストが増大することになる。これを防ぐためには、遮断器3間の相間寸法Xが大きくした場合、それに応じて母線の相間寸法Yも大きくしなくてはならず、ガス絶縁開閉装置全体の大型化を招いていた。
本発明は、かかる従来の事情に対処してなされたものであって、その目的は、母線分岐部の配置を母線軸方向に対して垂直面に揃えることで母線に機器特に断路器を追加しても3相が全く共通の機器構成をとることができ、着脱装置の伸縮作業が同一回線及び同一方向で実施可能として作業性の向上を図ると共に、遮断器の相間寸法が大きくなってもこれに応じて母線の相間寸法の増大を回避して、経済的かつコンパクトな構成を可能にしたガス絶縁開閉装置を提供することにある。
本発明は、上記の目的を達成するために、3相の遮断器をそれぞれ別々に収納すると共に基礎の上に水平に並べて据え付けられる3相の遮断器容器と、各遮断器容器の上部にそれぞれ接続される第1〜第3のL形もしくはT形管と、各相の母線をそれぞれ水平にして別々に収納すると共に前記第1〜第3のL形もしくはT形管の前記遮断器容器の反対側にそれぞれ接続され且つ前記L形もしくはT形管とは平行な垂直面に並べて配置される3相の母線容器とを備え、前記第2および第3のL形もしくはT形管はそのL形もしくはT形部分が前記第1のL形もしくはT形管に対して前記遮断器における接続部の垂直上部に平行に配設し、前記母線容器には分岐開口部を形成し、前記各相の母線には前記分岐開口部を共有する形で断路器を配設し、該断路器から前記L形もしくはT形管の内部を経由して前記遮断器に接続してなるガス絶縁開閉装置において、前記母線容器全体の水平方向の長さを各相とも同じ寸法にし、前記母線容器に母線分岐部を設け、前記断路器は前記母線分岐部を共有するように配置し、該母線分岐部は各相で同じ垂直面の位置に来るように前記母線の軸方向に対して垂直に揃えて配されてなることを特徴としている。
このような本発明では、母線内の断路器を母線軸方向に対して垂直面に揃えて配置することができるので3相の機器構成を全く同じ構成にすることができる。また遮断器間の相間寸法が増大した場合でも、母線間の相間寸法を、断路器の駆動伝達軸間寸法を変更する必要なく、大型化を回避することが可能である。
本発明のガス絶縁開閉装置によれば、母線分岐部の配置を母線軸方向に対して垂直面に揃えることで、母線に断路器を追加しても3相の機器構成を共通にすることができ、遮断器の相間寸法の増大に比例して母線の相間寸法を増大させる必要が無く、経済的かつコンパクトな構成を実現することができた。
(構成)
以下、本発明に係る代表的な実施形態について、図1〜図6を参照して、具体的に説明する。なお、下記の実施形態は図9〜図14に示した従来例と同様、各相分離型機器である。このため、同一部材には同一記号を付して説明は省略する。図1は本実施形態の側面図、図2は同じく平面図、図3は同じく正面図、図4は同じく図2のV−V矢視図、図5は本実施形態の要部拡大断面図、図6は本実施形態の要部平面図である。
(全体構成)
まず、図1〜図4を用いて本実施形態の全体構成について説明する。すなわち、図11〜図14に示した従来例と同じく、遮断器3Aの遮断器接続部6Aには第1のT形管19が、遮断器3Bの遮断器接続部6Bには第1のT形管20が、遮断器3Cの遮断器接続部6Cには第1のT形管21が、それぞれに接続されている(図3)。
遮断器3Aに接続された第1のT形管19は、母線容器1A内に設けられ且つ第1の母線分岐部8Aを共有する断路器4Aを介して母線容器1A内の母線と第1の母線分岐部8Aで接続されている。さらには断路器4にはスライド式着脱装置5(図2および図3に図示、後段で詳述)が接続されている。
遮断器3Bに接続された第2のT形管20には、L形屈曲部22Bが設けられており、遮断器3Cに接続された第3のT形管21にはL形屈曲部22Cが設けられている(共に図4に示す)。これらL型屈曲部22B,22Cは、第1の母線分岐部8A,8B,8Cが垂直に揃うように、遮断器3B,3Cの上方で母線容器1と第1の遮断器接続部6を含む平行な面内に配置されている。
本実施形態の特徴は、このように第1の母線分岐部8A,8B,8Cが母線軸方向に対して垂直に揃うように構成したことにあり、これによって、図3に示すように、断路器4A,4B,4C、第1および第2の母線接続部10A,10B,10C、11A,11B,11C、並びにスライド式の着脱装置5は、全て3相が母線軸方向に対して垂直に揃う形で配設された点にある。
また、断路器4A,4B,4Cにはガス区分スペーサ24,24B,24Cが形成されているが、このガス区分スペーサ24,24B,24Cも第1の母線端部10A,10B,10Cに揃っている(図3参照)。さらに、3相の母線は全て同じ構成を使用しており、3相の水平長さも同じになっている。
なお、本実施形態では、図6に示すように、断路器4Aと4B及び4Bと4Cは、各々伸縮管25で接続されている。伸縮管25内部には駆動軸32が貫通するように配設されている。また、図1〜図3に示すように、母線容器1には遮断器3に接続される第1の母線分岐部8とは対向する方向に第2の母線分岐部9が設けられており、本実施形態ではそこに計器用変圧器39が接続されている。
(スライド式着脱装置5の構成)
次に、スライド式着脱装置5の構成について、図5を用いて説明する。このスライド式着脱装置5は、例えば、特開2002−14340号公報に開示されている技術を利用したもので、スライドを構成する部分としてパイプ33が設けられており、このパイプ33は支持材26によりタンクフランジ29に接続されている。タンクフランジ29にはシール材27用の溝30と、これとは別に溝31が、各々最低1ヶ所設けており、溝31の内部には斜め巻きのコイルばね接点28が設けられている。
(作用)
以上の構成を有する本実施形態によれば、母線容器1内に配置された断路器4の配置を、母線軸方向に対して垂直面に揃えているので、3相を全く同じ構成にすることが可能となる。また、装置据え付け時のドッキング作業を実施する際に、寸法調整を実施する伸縮作業が全て同じ側で実施できるため、優れた作業性を獲得することができる。さらに、断路器4の相間を、ガス容器に駆動軸32を貫通させたもので接続しており、しかも、このガス容器を伸縮管25としたことで、断路器4の母線相間方向の寸法調整を容易に行うことが可能となる。
また、スライド式着脱装置5にコイルばね接点28を追加したことでスライドするパイプ33とタンクフランジ29の間に外部シャントを追加することなく、電気的に接続可能である。さらに、母線容器1に設けたガス区分スペーサ24を、片側端面に揃えた形で全く同一の構成で垂直に配置し、且つ着脱作業用のスペースを蛇腹式ベローズほど必要としないスライド式着脱装置5としたことで、断路器4およびスライド式着脱装置5の他の母線部分を利用して、別の第1の母線分岐部8を設けることができる。
(効果)
以上述べたように、本実施形態は母線容器1内に配設された断路器4B,4Cと、遮断器3B,3Cを接続するL形もしくはТ形管20,21に更にもう一箇所L形の屈曲部22B,22Cを追加するという極めて簡単な構成により、3相の第1の分岐部8を母線軸方向に対し垂直面に揃えることが可能になる。これにより断路器4を母線軸方向と垂直に揃えて配置することができる。したがって、3相の機器構成を全く同じ構成にすることができ、経済性が向上する。
本実施形態のもうひとつの効果は、遮断器3間の相間寸法Xが増大した場合でも、母線間の相間寸法Yを断路器4の駆動伝達軸間寸法を変更する必要がないことにある。既に述べたように、電力設備の増強に伴って遮断器3の遮断能力を高める要求が強いが、この要求に応えるべく遮断器容器2のタンク径の増大すなわち相間寸法Xを増大させたとしても、本実施形態では、遮断器3の相間寸法Xの増大のみで対応可能であり、母線の相間寸法Yを変更する必要がない。すなわち、断路器4の相間寸法Zは、母線相間寸法Yと同じ長さで済むことになる(図4参照)。これにより、ガス絶縁開閉装置全体の大型化を防ぐことができ、コンパクト化が実現する。
また、断路器4の相間接続用のガス容器に伸縮管25を用いることで、隣接回線との間隔が短く機器間のスパンが取れないような場合であっても、母線の相間寸法Yの組立公差を吸収することが可能である。さらには、断路器4内部に設けられたタンクフランジ29にスライド式着脱装置5を収納できるように構成することで、蛇腹式着脱母線と比較して母線長を長くすることなく、着脱装置5を配置することができる。
スライド式着脱装置5のもうひとつの利点として、伸縮式ベローズ方式の着脱装置と違って縮める際に、スライド式なので摩擦力のみしか発生せず容器そのものには可撓性がないので反力を生じることなく容易に縮められる点がある。本実施形態のように各相分離でドッキング面を揃えている場合、作業スペースが隣接相の影響で限られる箇所であっても着脱作業が容易であり機器間の寸法を縮めて開閉装置全体のコンパクト化をいっそう進めることができる。
なお、スライド式着脱装置5はシール材27により接続箇所が電気的に絶縁されてしまうために開閉時のサージによるタンク外皮の対策が必要になる。本実施形態ではコイルばね接点28を用いることにより、三相器と比較して多く流れるシース電流(タンク皮相電流)を通電可能にし、且つ内部サージの電磁遮蔽とタンク間の確実な電気的接続を実施することが可能である。
また、母線容器1に遮断器3への接続用に使用する第1の母線分岐部8とは別に、第2の母線分岐部9を設けてそこに別の機器、ここでは計器用変圧器39や、図示はしていないが母線用接地装置を接続することも可能である。これにより、余分な接続母線を追加することなく、開閉装置全体のスペース効率を大幅に上げることが可能である。
(他の実施形態)
本発明に係るガス絶縁開閉装置は、上記実施形態に限定されるものではなく、例えば、図7および図8に示すような実施形態も包含する。すなわち、遮断器容器2における第2の遮断器接続部9の負荷側に接続される、いわゆる線路用回線36の他に、母線連結回線37および母線区分回線38が設けられている。これらの回線37、38は母線により互いに電力を供給できるように構成されている。
ここで、母線区分回線38には、線路回線36や母線連結回線37のように母線容器1内に設けられた断路器4の代わりに、第1のL形断路器34A,34B,34Cが配設されている。また、遮断器容器2における第2の遮断器接続部9にも第1の遮断器接続部8と同様の構成で、第2のL形断路器35A,35B,35Cが設けられている。これら第1と第2のL形断路器34A,34B,34C、35A,35B,35Cは、母線軸を共有する形で母線容器1と接続される部分が対向する形に配置されている。なお、上記図1〜図6に示した実施形態と同一の構成に関しては同一の符号を付して重複する説明は省略する。
このような他の実施形態によれば、L形断路器34,35が2台とも同じ母線軸を共有した形で配置することが可能であり、図9および図10に示した従来例のように母線容器1をいったん軸直角方向に曲げて母線区分回線38を構成する必要がなくなる。したがって、回線方向長さを、図9のL1から図7のL2に短縮することが可能である。
さらに、他の実施形態としては、次のようなものも包含する。すなわち、図1〜図6に示した実施形態では図1の左にA相を配置したが右にA相を配置することも可能である。また、上記実施形態では、遮断器容器2に接続される管はT形管とし、複母線とした例をとって説明したが、L形管とすることで単母線に対応することも可能である。またL形もしくはТ形管に設けられたL形屈曲部22は断路器4が垂直面で揃う位置になればよいのであって、特に屈曲角度は90度でなくても構成可能である。
本発明の代表的な実施形態の側面図。 本実施形態の平面図。 本実施形態の正面図。 本実施形態の図2のV−V矢視図。 本実施形態の要部拡大断面図。 本実施形態の要部平面図。 本発明に係る他の実施形態の全体を示す平面図。 本発明に係る他の実施形態の全体を示す正面図。 従来のガス絶縁開閉装置全体を示す平面図。 従来のガス絶縁開閉装置全体を示す正面図。 従来のガス絶縁開閉装置の側面図。 従来のガス絶縁開閉装置の平面図。 従来のガス絶縁開閉装置の正面図。 従来のガス絶縁開閉装置の図12のW−W矢視図。
符号の説明
1…母線容器
2…遮断器容器
3…遮断器
4…断路器
5…スライド式着脱装置
6…第1の遮断器接続部
7…第2の遮断器接続部
8…第1の母線分岐部
9…第2の母線分岐部
10…第1の母線接続部
11…第2の母線接続部
18…回線接続母線
19…第1のТ形管
20…第2のТ形管
21…第3のТ形管
22…L形屈曲部
23…基礎
24…ガス区分スペーサ
25…伸縮管
27…シール材
28…コイルばね接点
29…タンクフランジ
32…駆動軸
33…パイプ
34…第1のL形断路器
35…第2のL形断路器
36…線路用回線
37…母線連絡回線
38…母線区分回線
39…計器用変圧器

Claims (7)

  1. 3相の遮断器をそれぞれ別々に収納すると共に基礎上に水平に並べて据え付けられる3相の遮断器容器と、各遮断器容器の上部にそれぞれ接続される第1乃至第3のL形もしくはT形管と、各相の母線をそれぞれ水平にして別々に収納すると共に前記第1乃至第3のL形もしくはT形管の前記遮断器容器の反対側にそれぞれ接続され且つ前記L形もしくはT形管とは平行な垂直面に並べて配置される3相の母線容器とを備え、前記第2および第3のL形もしくはT形管はそのL形もしくはT形部分が前記第1のL形もしくはT形管に対して前記遮断器における接続部の垂直上部に平行に配設し、前記母線容器には分岐開口部を形成し、前記各相の母線には前記分岐開口部を共有する形で断路器を配設し、該断路器から前記L形もしくはT形管の内部を経由して前記遮断器に接続してなるガス絶縁開閉装置において、
    前記母線容器全体の水平方向の長さを各相とも同じ寸法にし、
    前記母線容器に母線分岐部を設け、
    前記断路器は前記母線分岐部を共有するように配置し、
    該母線分岐部は各相で同じ垂直面の位置に来るように前記母線の軸方向に対して垂直に揃えて配されてなることを特徴とするガス絶縁開閉装置。
  2. 前記母線における前記断路器の内部には伸縮自在なタンクフランジを有するスライド式着脱装置を接続し、
    前記スライド式着脱装置は、前記タンクフランジの内部をスライド可能なパイプと、前記パイプの片側の端部に設けられ前記母線と当接するパイプフランジと、前記タンクフランジと前記パイプフランジとを接続する支持材と、前記タンクフランジの内側に設けられたシール用溝と、前記シール用溝に装着され前記パイプが前記タンクフランジの内側に挿入されたとき前記パイプの外周面と当接するシール材とからなることを特徴とする請求項1に記載のガス絶縁開閉装置。
  3. 前記タンクフランジの内側に前記シール用溝とは別に、溝を設け、
    この溝内に斜め巻きしたコイル状のばね接点を収納したことを特徴とする請求項2に記載のガス絶縁開閉装置。
  4. 前記断路器を収納するためのL形容器を設け、
    前記遮断器容器は前記母線容器を接続するための部分を第1の接続部とし、これとは別に第2の接続部を有しており、
    前記接続部と同じ構成要素を用いて母線に接続されるガス絶縁開閉装置について前記断路器のL形容器を母線軸方向に対向する同一軸線上に配設したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のガス絶縁開閉装置。
  5. 前記断路器の相間をガス容器で接続し、
    このガス容器内部に前記断路器の駆動軸を貫通収納したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のガス絶縁開閉装置。
  6. 前記断路器の相間を伸縮管で接続し、
    この伸縮管内部に前記断路器の駆動軸を貫通収納したことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のガス絶縁開閉装置。
  7. 前記母線容器は、前記母線分岐部とは別に、該母線分岐部と対向する方向に第2の母線分岐部を有しており、
    前記第2の母線分岐部は各相で同じ垂直面の位置に来るように前記母線の軸方向に対して垂直に揃えて配置したことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のガス絶縁開閉装置。
JP2006118356A 2006-04-21 2006-04-21 ガス絶縁開閉装置 Pending JP2007295669A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006118356A JP2007295669A (ja) 2006-04-21 2006-04-21 ガス絶縁開閉装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006118356A JP2007295669A (ja) 2006-04-21 2006-04-21 ガス絶縁開閉装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007295669A true JP2007295669A (ja) 2007-11-08

Family

ID=38765749

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006118356A Pending JP2007295669A (ja) 2006-04-21 2006-04-21 ガス絶縁開閉装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007295669A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4712129B1 (ja) * 2010-09-24 2011-06-29 三菱電機株式会社 ガス絶縁開閉装置
WO2022190232A1 (ja) * 2021-03-10 2022-09-15 株式会社東芝 ガス絶縁開閉装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4712129B1 (ja) * 2010-09-24 2011-06-29 三菱電機株式会社 ガス絶縁開閉装置
WO2012039059A1 (ja) * 2010-09-24 2012-03-29 三菱電機株式会社 ガス絶縁開閉装置
US9048637B2 (en) 2010-09-24 2015-06-02 Mitsubishi Electric Corporation Gas-insulated switchgear
WO2022190232A1 (ja) * 2021-03-10 2022-09-15 株式会社東芝 ガス絶縁開閉装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2031718B1 (en) Gas insulated power apparatus
JP4979687B2 (ja) ガス絶縁電力機器
KR100397393B1 (ko) 가스절연개폐장치
JP4512648B2 (ja) スイッチギヤ
US7903394B2 (en) Gas-insulated switchgear
JP4099992B2 (ja) ガス絶縁開閉装置
JP2007104753A (ja) ガス絶縁スイッチギヤ
KR101547010B1 (ko) 가스-절연 개폐기 조립 장치
JP4686392B2 (ja) ガス絶縁開閉装置
JP4490486B2 (ja) 高電圧スイッチギア・アセンブリ
JPH11318011A (ja) 補償要素を備えたガス絶縁高圧開閉設備のカプセル装置
JP2007295669A (ja) ガス絶縁開閉装置
JP2014030282A (ja) 三相一括型ガス絶縁母線
JP5114319B2 (ja) ガス絶縁開閉装置
JP4764287B2 (ja) ガス絶縁開閉器
US8605412B2 (en) Gas insulated switchgear
JP4853205B2 (ja) スイッチギヤ
JP2011223708A (ja) ガス絶縁母線
JP5546425B2 (ja) ガス絶縁開閉装置
JP5547694B2 (ja) ガス絶縁開閉装置
JPH02266806A (ja) ガス絶縁開閉装置
KR101062054B1 (ko) 변전소 내의 금속피복된 모선 세트를 위한 차단 설비
JP2011229223A (ja) ガス絶縁開閉装置
JP2001238313A (ja) ガス絶縁開閉装置
JPH11146519A (ja) ガス絶縁開閉装置