JP2007288673A - スピーカ装置 - Google Patents

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Abstract


【課題】 従来の背面支持型スピーカは、円柱状のシャフトや振動板、磁気回路等で覆われたており、スピーカユニットの内部が、空気を通気し難い構造となっているため、スピーカユニット内部の背圧の変動による影響で、応答特性が悪化する問題と、ボイスコイルから発生する熱の放熱がし難く、熱が蓄積されてスピーカユニット内の温度が上昇し、ボイスコイルの熱的破損を起こす恐れがある。
【解決手段】 スピーカユニットの磁気回路の一部を形成するポールには、当該スピーカユニットをスピーカの筐体に固定するためのシャフトが連結され、前記ポールとシャフトには、軸心部分に軸方向に連通する穴が形成されてなることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、磁気回路の背面に固定部材や錘等が連結されるスピーカ装置に係るもので、特に、スピーカ装置の空気の流通路を形成したものに関する。
スピーカユニットをスピーカ装置の筐体に固定する方法の1つとして、スピーカユニットの背面側で筐体に固定する固定方法がある。この背面側で筐体に固定する従来例について、図面を参照して説明する。
図4は、従来のスピーカ装置110を示す断面図である。
本スピーカ装置110は、筐体1、仕切り板2、3、シャフト83、シャフトクッション84、94、スピーカユニット80、90等よりなり、スピーカユニット80、90は、振動板81、91、ダストキャップ87、97、フレーム85、95、磁気回路(ポール82、92、ヨーク88、98、プレート89、99、ボイスコイル86、96等よりなる)で構成されている。スピーカ装置110は、第1のスピーカユニット80と第2のスピーカユニット90が、シャフト83を介して互いに対向するように仕切り板2、3に、位置固定されている。
シャフト83は、熱伝導性の高い部材で、スピーカユニット80、90を連結するネジ部(83a、83d)を備えた円柱形状に形成されている。このシャフト83のネジ部83a、83dは、それぞれ逆ネジ(右ネジ、又は左ネジ)に形成されている。第1のスピーカユニット80のポール82のネジ部82aと、第2のスピーカユニット90のポール92のネジ部92aに、シャフト83のネジ部83a、83dを螺合し、第1のスピーカユニット80と第2のスピーカユニット90とが互いに対向する状態で、仕切り板2、3に位置調整されて固定されている。
ポール82、92の片端側(シャフト83側)にはシャフト83を螺合するためのネジ部42a、52aがそれぞれ逆ネジ(右ネジ、又は左ネジ)に形成されている。
シャフトクッション84、94は、弾性材で断面が凹状に形成され、シャフト83を用いてスピーカユニット80、90を仕切り板2、3にそれぞれ固定する時、シャフト83と仕切り板2、3との間に介在させて、スピーカユニット80、90からの振動等を低減するために設けられたものである。
仕切り板2、3は、筐体1に取付け固定されたもので、仕切り板2は、スピーカユニット80を、シャフト83を介して固定し、仕切り板3は、スピーカユニット90を、シャフト83を介して固定するものである。
本スピーカ装置110は、最初に、シャフトクッション84、94を仕切り板2、3に装着し、シャフト83を仕切り板2、3の間に挿入した後、スピーカユニット80を図4の右側から、スピーカユニット90を図4の左側からシャフトクッション84、94の方向に挿入する。そして、シャフト83のネジ部83aをポール82のネジ部82aに螺合し、シャフト83のネジ部83dをポール92のネジ部92aに螺合し、スピーカユニット80、90をシャフトクッション84、94に当接押圧する。このシャフト83のネジ部83a、83dは、逆ネジに形成されており、シャフト83の螺合回転方向により、スピーカユニット80とスピーカユニット90との間隔を狭くしたり広くしたりして位置調整し、スピーカユニット80、90を仕切り板2、3に押圧固定する。
このスピーカ装置110は、駆動時において、ボイスコイル86、96が振動し、音が発生すると共に、ボイスコイル86、96から熱が発生する。ボイスコイル86、96の熱は、磁気回路を通じて放熱されるが、大入力を要求すると、ボイスコイル86、96の温度上昇が激しくなり、放熱がしきれず、発熱によりボイスコイル86、96が破損する恐れがある。又、大入力を要求すると、振動板81、91の振動に伴うスピーカユニット内部の背面空気圧(以降、背圧と称す)の影響が大きくなり、応答特性が悪化する。
この対策として振動板81、91に通気孔を設けたり、ヨーク88、98のセンターポールに通気孔を設け、温度上昇と背圧の影響を低減することが考えられている。この背圧による影響は、振動板81、91が、外部方向へ動いた時には内部圧が疎となって振動板を内部方向へ引っ張る力が作用して振幅を狭め、振動板が、内部方向へ動いた時には内部圧が密となって振動板を外部方向へ押す力が作用して振幅を狭めるため、振幅の適正値が得られないことに起因している。
尚、スピーカユニット内の温度上昇を抑制するアイディアが、下記の公知例としてある(特許文献1)。特許文献1のスピーカ構造によれば、スピーカのフランジ部をスピーカの筐体にネジ止めすることで位置固定し、スピーカ背面に筐体の開口に連結するダクトをスピーカユニットに連結させ、スピーカユニット内で発生した熱を筐体外へ放散することができる。
特許第3239509号
従来の背面支持型スピーカユニットにおいては、振動板に通気孔を設けると、振動特性が変化する恐れがあり、又それを考慮すると十分に放熱する開口面積を得ることができず、放熱性に欠ける。又、スピーカユニットの背面で軸固定、或いは錘が軸固定されたスピーカユニットでは、背面でシャフトの固定や錘を固定するため、センターポールに孔を形成することができない。例え、センターポールに孔をあけて固定できたとしてもシャフトや錘により、孔が塞がれてしまう。このような場合、放熱による温度上昇にとどまらず、振動板の振動によって生じた背圧がボイスコイルの振動に影響し、応答特性が低下してしまう。特に、耐入力を高くすると前記背圧の影響が大きくなるため、耐入力が大きく取れないという問題がある。
本発明は、このような問題を解決するもので、スピーカユニット内の空気の流れを良くし、スピーカユニット内の温度上昇を抑制すると共に、スピーカユニット内の背圧の変動を軽減し、応答特性を向上するスピーカを実現することを課題とする。
上記目的を達成するために、本発明は、少なくとも振動板および駆動部を備え、振動板の背後に駆動部が配設されるスピーカユニットと、前記スピーカユニットを収納する筐体と、前記筐体に前記スピーカユニットを固定するために、前記筐体内で、前記スピーカユニットの背面側で連結され、前記スピーカユニットを支持するシャフトと、前記スピーカユニットの駆動部は、振動板側から背面側に向かって貫通する貫通孔を有し、前記シャフトは、軸方向に貫通する貫通孔を有し、前記シャフトの貫通孔と前記スピーカユニットの貫通孔とが連通してなることを特徴とするものである。
また、第1のスピーカユニットと第2のスピーカユニットとを備え、前記第1のスピーカユニットと第2のスピーカユニットが前記シャフトを介して対向するように前記筐体に位置固定され、前記シャフトは、前記貫通孔と交差し、外気部に連通する第2の貫通孔を有することを特徴とするものである。
また、少なくとも振動板および駆動部を備え、振動板の背後に駆動部が配設されるスピーカユニットと、前記スピーカユニットを収納する筐体と、仮想的に音響振動に対する接地として作用しうる質量を有し、前記スピーカユニットを連結する連結部を備える錘と、前記スピーカユニットの駆動部は、振動板側から背面側に向かって貫通する貫通孔を有し、前記錘は、軸方向に貫通する貫通孔を有し、前記スピーカユニットの貫通孔と前記錘の貫通孔とが連通してなることを特徴とするものである。
また、少なくとも振動板および駆動部を備え、振動板の背後に駆動部が配設されるスピーカユニットと、前記スピーカユニットを収納する筐体と、仮想的に音響振動に対する接地をして作用しうる質量を有する錘と、前記スピーカユニットと錘を連結するシャフトと、前記スピーカユニットの駆動部は、振動板側から背面側に向かって貫通する貫通孔を有し、前記シャフトは、軸方向に貫通する貫通孔を有し、前記スピーカユニットの貫通孔と前記シャフトの貫通孔とが連通してなることを特徴とするものである。
請求項1によれば、磁気回路にシャフトが連結されていてもシャフトに外部と通じる穴が形成されていることで、ボイスコイルの発生熱を外部に放散して温度上昇を抑制することができる。又、ボイスコイル附近の空気を前記通気穴から外部に通気させて振動板の背圧の影響を軽減することにより、スピーカの応答特性の向上が図れ、スピーカユニットへの大入力に耐え得る耐入力の高いスピーカを実現することが可能となる。請求項2によれば、2つのスピーカユニットの磁気回路がシャフトで連結されていても、シャフトに外部と通じる穴が形成されていることで、スピーカユニット内の熱を外部に放散して温度上昇を抑制することができる。又、ボイスコイル附近の空気を前記通気穴から外部に通気させて振動板の背圧の影響を軽減することにより、スピーカの応答特性の向上が図れ、スピーカユニットへの大入力に耐え得る耐入力の高いスピーカを実現することが可能となる。
請求項3によれば、磁気回路に錘が連結されていても、錘に外部と通じる穴が形成されていることで、スピーカユニット内の熱を外部に放散して温度上昇を抑制することができる。又、ボイスコイル附近の空気を前記通気穴から外部に通気させて振動板の背圧の影響を軽減することにより、スピーカの応答特性の向上が図れ、スピーカユニットへの大入力に耐え得る耐入力の高いスピーカを実現することが可能となる。請求項4によれば、磁気回路にシャフトや錘が連結されていても、シャフトや錘に外部と通じる穴が形成されていることで、スピーカユニット内の熱を外部に放散して温度上昇を抑制することができる。又、ボイスコイル附近の空気を前記通気穴から外部に通気させて振動板の背圧の影響を軽減することにより、スピーカの応答特性の向上が図れ、スピーカユニットへの大入力に耐え得る耐入力の高いスピーカを実現することが可能となる。
(実施例1)
本発明の実施例1について、図面を参照して説明する。
図1は本発明の実施例1のスピーカ装置10を示す断面図である。
本スピーカ装置10は、筐体1、仕切り板2、3、シャフト23、シャフトクッション25、35、ナット27、37、スピーカユニット20、30等よりなり、スピーカユニット20、30は、振動板21、31、ダストキャップ87、97、フレーム29、39、磁気回路(ポール22、32、ヨーク88、98、プレート89、99、ボイスコイル86、96等よりなる)で構成されている。尚、従来例と同じ構成については、同じ符合を付与して、その説明を省略する。
スピーカ装置10は、第1のスピーカユニット20と第2のスピーカユニット30が、シャフト23を介して互いに対向するように位置固定されたものである。そして、シャフト23には、軸心部分に軸方向に貫通する穴23bを形成すると共に、当該穴23bと垂直な方向へ連通する穴23cを外部に開口させて複数形成するようにしたものである。
シャフト23は、スピーカユニット20、30を仕切り板2、3を介して筐体1に固定するために設けられたものである。このシャフト23は、熱伝導性の高い部材でスピーカユニット20、30と連結するネジ部(23a、23e)を備えた円柱形状に形成されている。このネジ部(23a、23e)は、それぞれ逆ネジ(右ネジ、又は左ネジ)に形成されている。第1のスピーカユニット20のポール22のネジ部22aと、第2のスピーカユニット30のポール32のネジ部32aに、シャフト23のネジ部(23a、23e)を螺合し、第1のスピーカユニット20と第2のスピーカユニット30とが互いに対向する状態で、仕切り板2、3に位置調整されて挟持されている。そして、シャフト23による第1のスピーカユニット20と第2のスピーカユニット30の仕切り板2、3への挟持が、弛まないように設けられたナット27、37を螺合するためのネジ部23fが形成されている。
又、軸心部分には軸方向に貫通する穴23bが設けられている。尚、シャフトの直径が大きければ大きいほど、穴23bも大きくすることがきるので、空気の流れをより良くすることが可能である。
ポール22、32の片端側(シャフト23側)にはシャフト23を螺合するためのネジ部22a、32aがそれぞれ逆ネジ(右ネジ、又は左ネジ)に形成されている。
シャフトクッション25、35は、弾性材で断面が凹状に形成され、シャフト23を用いてスピーカユニット20、30を仕切り板2、3に固定する時、シャフト23と仕切り板2、3との間に介在させて、スピーカユニット20、30からの振動による筐体1への共振等を低減するために設けられたものである。
仕切り板2、3は、筐体1に取付固定され、厚板状の金属材等で形成されている。
ナット27、37は、熱伝導性部材で六角柱形状(又は、四角柱形状等)に形成され、内部にはネジ部27a、37aが形成され、シャフト23によるスピーカユニット20、30の仕切り板2、3への挟持が弛まないようにシャフト23のネジ部23fに螺合して、シャフト23を仕切り板2、3に固定ロックするものである。
本スピーカ装置10は、最初に、シャフトクッション25、35を仕切り板2、3に装着し、シャフト23を仕切り板2と仕切り板3の間に挿入した後、スピーカユニット20を図1の右側から、スピーカユニット30を図1の左側からシャフトクッション25、35の方向に挿入する。そして、シャフト23のネジ部23aをポール22のネジ部22aに螺合し、シャフト23のネジ部23eをポール32のネジ部32aに螺合することにより、スピーカユニット20、30をそれぞれシャフトクッション25、35に当接押圧する。このシャフト23のポール22、32への螺合により、スピーカユニット20は仕切り板2に、スピーカユニット30は仕切り板3にそれぞれ固定される。そして、ナット27、37をシャフト23のネジ部23fにそれぞれ螺合して、スピーカユニット20、30をシャフトクッション25、35を介して、仕切り板2、3に固定ロックする。このシャフト23によるスピーカユニット20、30の仕切り板2、3への挟持は、シャフト23に形成された逆ネジ部(23a、23e)をポール22、32のネジ部22a、32aに螺合して行われる。即ち、シャフト23の螺合回転方向により、スピーカユニット20とスピーカユニット30との間隔を狭めたり、広げたりして位置調整し、スピーカユニット20、30を仕切り板2、3にそれぞれシャフトクッション25、35を介して、押圧するようにして挟持される。
尚、本実施例1では、シャフト23のネジ部23a、23eをポール22、32のネジ部22a、32aに螺合してスピーカユニット20、30を仕切り板2、3に挟持した後、シャフト23のネジ部23a、23eが弛まないように、ナット27、37を用いてシャフト23を仕切り板2、3に固定ロックしているが、これにこだわることなく、ナット27、37を特に用いなくても良い。
以上により、本スピーカ装置10は、ポール22、32の穴22b、32bとシャフト23の穴23b、23cとがそれぞれ連通されて、スピーカユニット20、30の内部の空気が外部に通じる空気流路(穴22b、穴23c、穴32b、穴23b)が形成されることで、スピーカユニット20、30内の空気が空気流路(穴22b、穴23c、穴32b、穴23b)から外部に通気して背圧の影響が軽減され、応答特性が向上することになる。
又、ボイスコイル86、96から発生する熱は、前記空気流路から効率良く放熱するため、スピーカユニット内の温度上昇を抑制することが可能となる。
(実施例2)
本発明の実施例2について、図面を参照して説明する。
図2は本発明の実施例2のスピーカ装置60を示す断面図である。尚、実施例1と同じ構成については、同じ符合を付与して、その説明を省略する。
本スピーカ装置60は、筐体1、仕切り板2、3、シャフト43、53、シャフトクッション45、55、逆ネジナット(ターンバックル)44、スピーカユニット40、50等より構成されている。スピーカ装置60は、第1のスピーカユニット40と第2のスピーカユニット50が、シャフト43、53を介して互いに対向するように位置固定されたものである。そして、シャフト43、53には、軸心部分に軸方向に貫通する穴46、56を形成すると共に、当該穴46、56と垂直な方向へ貫通する穴47、57を外部に開口させて複数形成するようにしたものである。
本スピーカ装置60は、第1スピーカユニット40と第2スピーカユニット50が、互いに対称的に筐体1の仕切り板2、3に、シャフト43、53を介して固定されたもので、ポール42、52とシャフト43、53以外は実施例1と同じなので、図2に示す連結部100に係る部分についてのみ、その構成、機能等に係る内容を説明する。
シャフト43は、第1のスピーカユニット40のポール42に、シャフト53は、第2のスピーカユニット50のポール52にそれぞれ螺合固定されている。シャフト43、53は、第1のスピーカユニット40と、第2のスピーカユニット50とを互いに対向するように逆ネジナット(以降、ターンバックルと称す)44を介して仕切り板2、3に位置固定するために設けられたものである。この第1のスピーカユニット40と第2のスピーカユニット50の取付固定は、シャフト43、53のネジ部(43b、53b)にターンバックル44を螺合して行われる。
このシャフト43、53は、熱伝導性の高い部材で、スピーカユニット40、50を連結するネジ部(43a、53a)を備えた円柱形状に形成され、それぞれの軸心部分には軸方向に貫通する穴46、56と、この穴46、56と垂直な方向へ貫通する穴47、57が外部に開口して複数形成されている。又、それぞれの片端側(ポール42、52側)にはポール42、52に螺合するためのネジ部43a、53aが形成され、他端側にはターンバックル44が螺合されるための逆ネジ部(43b、53b)が形成されている。
この逆ネジ部(43b、53b)は、それぞれ逆巻きのネジ(右ネジ、又は左ネジ)に形成されている。シャフト43のネジ部43bには、ターンバックル44のネジ部44aを、シャフト53のネジ部53bには、ターンバックル44のネジ部44bを、それぞれ螺合し、第1のスピーカユニット40と第2のスピーカユニット50とが互いに対向する状態で、仕切り板2、3に位置調整されて固定される。
ポール42、52の軸心部分には軸方向にシャフト43、53の穴46、56に連通する穴42b、52bが形成されている。又、ポール42、52の穴42b、52bのそれぞれの軸心部分の片端側(シャフト43、53側)にはシャフト43、53を螺合するためのネジ部42a、52aが形成されている。
シャフトクッション45、55は、弾性材で断面が凹状に形成され、シャフト43、53と仕切り板2、3との間に介在させて、スピーカユニット40、50からの振動等を低減するために設けられたものである。
仕切り板2、3は、筐体1に取付け固定されたもので、スピーカユニット40、50を、シャフト43、53を介して固定するものである。
ターンバックル44は、熱伝導性部材で六角柱形状(又は、四角柱形状等)に形成され、左右端の内部にはネジ切り方向を逆(片端側のネジ切りが右巻きの場合、他端側のネジ切りは左巻き)にした逆ネジ部(44a、44b)が形成されている。
ターンバックル44のネジ部44aは、シャフト43のネジ部43bを、ターンバックル44のネジ部44bは、シャフト53のネジ部53bを、それぞれ螺合することにより、第1のスピーカユニット40と第2のスピーカユニット50とが互いに対向して、仕切り板2、3の位置に挟持される。即ち、ターンバックル44の螺合回転方向により、スピーカユニット40とスピーカユニット50との間隔を狭めたり、広げたりして調整し、スピーカユニット40、50を仕切り板2、3の所定位置にそれぞれシャフトクッション45、55を介して、押圧挟持する。
本スピーカ装置60は、最初に、仕切り板2にはシャフトクッション45を、仕切り板3にはシャフトクッション55をそれぞれ装着する。そして、シャフト43のネジ部43aをポール42のネジ部42aに螺合して、スピーカユニット40にシャフト43を取付け、シャフト53のネジ部53aをポール52のネジ部52aに螺合して、スピーカユニット50にシャフト53を取付ける。シャフト43が取付けられたスピーカユニット40を図2の右側からシャフトクッション45に当接するように配設し、シャフト53が取付けられたスピーカユニット50を図2の左側からシャフトクッション55に当接するように配設する。この互いに対向して配設されたスピーカユニット40、50に取付けられたシャフト43、53のネジ部43a、53aに、ターンバックル44のネジ部44a、44bを螺合して、スピーカユニット40とスピーカユニット50との間隔を調整し、仕切り板2、3の所定位置にシャフトクッション45、55を介して挟持する。
以上により、本スピーカ装置60は、ポール42、52の穴42b、52bとシャフト43、53の穴46、56、及びこの穴46、56と垂直な方向へ連通する外部に開口した複数の穴47、57がそれぞれ連通される。これにより、スピーカユニット40、50の内部の空気がそれぞれ外部に通じる空気流路(穴42b、穴46、穴56、穴52b)が形成されることになり、スピーカユニット40、50の内部の背圧変動がそれぞれ軽減し、応答特性が向上する。又、ボイスコイルから発生する熱は、前記空気流路(穴42b、穴46、穴56、穴52b)から効率良く放熱するため、スピーカユニット40、50内の温度上昇を抑制することが可能となる。
(実施例3)
本発明の実施例3について、図面を参照して説明する。
図3は本発明の実施例3のスピーカ装置70を示す断面図である。尚、実施例1、2と同じ構成については、同じ符合を付与して、その説明を省略する。
本発明のスピーカ装置70は、スピーカユニット20と錘71と筐体1と仕切り板2等から構成されている。スピーカユニット20と錘71は、当該錘71に一体成形(又は、ビス等で固定)されたシャフト74を介して互いに対向するように位置固定される。
前記シャフト74には、図3に示すように、軸心部分に軸方向に貫通する穴73が形成されている。
また、シャフト74は、錘71に一体成形(又は、ビス等で固定)されており、磁気回路の一部を形成するポール22のネジ部22aに螺合するためのネジ部74aが形成されている。そして、シャフト74でシャフトクッション72を押圧するために、凸状の当接面74bが形成されている。
錘体71は、シャフト74を介してスピーカユニット20に係合され、スピーカユニット20等からの振動を吸収すると共に、スピーカユニット20との重量バランスを取るために設けられたものである。この錘体71は、仕切り板2を支点としてスピーカユニット20の重量に相当する重さを有する金属材等で円柱状に形成されている。
シャフトクッション72は、弾性材で断面が凹状に形成され、シャフト74と仕切り板2との間に介在させて、スピーカユニット20からの振動等を低減するために設けられたものである。
仕切り板2は、筐体1に取付け固定され、スピーカユニット20と錘体71を、筐体1に対して固定するものである。
本スピーカ装置70は、最初に、仕切り板2にはシャフトクッション72を装着し、スピーカユニット20を筐体1の開口(図3に示す右側)からシャフトクッション72に当接するように配設する。そして、錘体71に一体成形(又は、ビス等で固定)されたシャフト74を他方(図3に示す左側)から挿通する。そして、ポール22のネジ部22aにシャフト74のネジ部74aを螺合して、仕切り板2に固定する。
以上により、本スピーカ装置70は、ポール22の穴22bとシャフト74の穴73が連通されることにより、スピーカユニット20の内部の空気を外部に連通する空気流路(穴22b、穴73)が形成される。これにより、スピーカユニット20の内部の背圧変動が軽減し、応答特性が向上する。又、ボイスコイルから発生する熱は、前記空気流路(穴22b、穴73)から効率良く放熱するため、スピーカユニット20内の温度上昇を抑制することが可能となる。
本発明の実施例1のスピーカ装置の断面図である。 本発明の実施例2のスピーカ装置の断面図である。 本発明の実施例3のスピーカ装置の断面図である。 従来のスピーカ装置の断面図である。
符号の説明
1・・・スピーカの筐体
2、3・・・仕切り板
10、60、70、110・・・スピーカ装置
20、30、40、50、80、90・・・スピーカユニット
21、41、51・・・振動板
22、42、52・・・ポール
23、43、53、83・・・シャフト
25、35、45、55、72、84、94・・・シャフトクッション
29、39、49、59・・・フレーム
32、46、56、73・・・連通穴
44・・・逆ネジナット(ターンバックル)
47、57・・・連通穴
71・・・錘体
88、98・・・ヨーク
87、97・・・ダストキャップ
89、99・・・プレート


Claims (4)

  1. 少なくとも振動板および駆動部を備え、振動板の背後に駆動部が配設されるスピーカユニットと、
    前記スピーカユニットを収納する筐体と、
    前記筐体に前記スピーカユニットを固定するために、前記筐体内で、前記スピーカユニットの背面側で連結され、前記スピーカユニットを支持するシャフトと、
    前記スピーカユニットの駆動部は、振動板側から背面側に向かって貫通する貫通孔を有し、
    前記シャフトは、軸方向に貫通する貫通孔を有し、
    前記シャフトの貫通孔と前記スピーカユニットの貫通孔とが連通してなることを特徴とするスピーカ装置。
  2. 第1のスピーカユニットと第2のスピーカユニットとを備え、前記第1のスピーカユニットと第2のスピーカユニットが前記シャフトを介して対向するように前記筐体に位置固定され、前記シャフトは、前記貫通孔と交差し、外気部に連通する第2の貫通孔を有することを特徴とする請求項1記載のスピーカ装置。
  3. 少なくとも振動板および駆動部を備え、振動板の背後に駆動部が配設されるスピーカユニットと、
    前記スピーカユニットを収納する筐体と、
    仮想的に音響振動に対する接地として作用しうる質量を有し、前記スピーカユニットを連結する連結部を備える錘と、
    前記スピーカユニットの駆動部は、振動板側から背面側に向かって貫通する貫通孔を有し、
    前記錘は、軸方向に貫通する貫通孔を有し、
    前記スピーカユニットの貫通孔と前記錘の貫通孔とが連通してなることを特徴とするスピーカ装置。
  4. 少なくとも振動板および駆動部を備え、振動板の背後に駆動部が配設されるスピーカユニットと、
    前記スピーカユニットを収納する筐体と、
    仮想的に音響振動に対する接地をして作用しうる質量を有する錘と、
    前記スピーカユニットと錘を連結するシャフトと、
    前記スピーカユニットの駆動部は、振動板側から背面側に向かって貫通する貫通孔を有し、
    前記シャフトは、軸方向に貫通する貫通孔を有し、
    前記スピーカユニットの貫通孔と前記シャフトの貫通孔とが連通してなることを特徴とするスピーカ装置。
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