JP2007287195A - 光ディスク装置の放熱機構 - Google Patents
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Abstract
【課題】筐体の小型化並びに薄型化及びモータの高速回転化を図った光ディスク装置であっても、放熱ファンを使用することなく、放熱対象物に対して効率よく放熱する放熱機構を提供する。
【解決手段】光ディスク装置1内における放熱対象物6に熱接続して放熱対象物6の熱を冷媒により吸収する吸熱部7と、吸熱部7で前記冷媒により吸収した熱を放熱する放熱部11と、吸熱部7と放熱部11との間で前記冷媒を循環させる冷媒循環手段12と、を備える。
【選択図】図1
【解決手段】光ディスク装置1内における放熱対象物6に熱接続して放熱対象物6の熱を冷媒により吸収する吸熱部7と、吸熱部7で前記冷媒により吸収した熱を放熱する放熱部11と、吸熱部7と放熱部11との間で前記冷媒を循環させる冷媒循環手段12と、を備える。
【選択図】図1
Description
本願は、光ディスク装置内において最も温度が上昇するドライバや電源部品等の発熱部品の熱を放熱させる光ディスク装置の放熱機構の技術分野に属する。
従来、光ディスク装置内における発熱部品の熱を放熱する技術としては、例えば特許文献1及び2に開示された発明がある。
上記特許文献1に開示された発明は、光ピックアップ用基板の実装面に光部品を設け、この実装面とは反対側の裏面に冷却フィンを設け、この冷却フィンによりレーザ光源から発生する熱を放熱させるようにしている。
また、特許文献2に開示された発明は、光ディスク装置内のターンテーブルの上側に配設したクランパの上面に軸部を突設し、この軸部に羽根体を設け、上記ターンテーブルと一体に回転するクランパの回転で軸部を介し羽根体を回して風を発生させ、この風の流れでプリント基板の発熱部品からの発熱を筐体内で冷却して放熱するようにしている。
特開平5−47022号公報
特開2002−230962公報
ところで、最近の光ディスク装置では、筐体の小型化並びに薄型化及びモータの高速回転化が望まれている。このような傾向は、特に車載用の光ディスク装置の場合に顕著である。そのため、上記光ディスク装置では、狭いスペースに多くの構成部品を実装する必要があると共に、モータの回転数を上昇させる必要がある。したがって、モータの高速回転化に伴い、放熱する熱量が増加し、この熱を効率よく放熱するためには、現状では、技術的及びスペース的に困難な状況になりつつある。
すなわち、上記特許文献1のように、光ピックアップ用基板の実装面と反対側の裏面に冷却フィンを設けてレーザ光源から発生する熱を放熱させる発明では、上記のように限られた狭いスペースに冷却フィンを実装することが困難である。仮に、冷却フィンを実装したとしても、狭いスペースに小型の冷却フィンを実装することとなり、望ましい放熱効果が得られないという問題がある。
また、上記特許文献2のように、羽根体を回して風を発生させ、この風の流れで発熱部品からの発熱を筐体内で冷却して放熱する発明では、上記のように限られた狭いスペースに多くの構成部品を実装している場合、羽根体を回転させたとしても風の流れを形成するのが困難である。また、モータの高速回転化に伴って増加する熱量を放熱するには、さらに多くの羽根体を実装する必要があるものの、狭いスペース内に多くの羽根体を実装することができないという問題がある。このようにして上記特許文献2に開示された発明では、特許文献1に開示された発明と同様に、望ましい放熱効果が得られないという問題がある。
本願は、上記の事情を考慮してなされたもので、その課題の一例としては、筐体の小型化並びに薄型化及びモータの高速回転化を図った光ディスク装置であっても、放熱ファンを使用することなく、放熱対象物に対して効率よく放熱することのできる光ディスク装置の放熱機構を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に係る光ディスク装置の放熱機構は、光ディスク装置内における放熱対象物に熱接続して当該放熱対象物の熱を冷媒により吸収する吸熱部と、前記吸熱部で前記冷媒により吸収した熱を放熱する放熱部と、前記吸熱部と前記放熱部との間で前記冷媒を循環させる冷媒循環手段と、を備えることを特徴とする。
以下、本願の実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、以下の各実施形態は、CD−ROM(Compact Disc−Read Only Memory)、CD−R(Compact Disc−Recordable)、DVD−ROM、DVD−R等の光記録媒体に対して情報の記録及び再生を行う車載用の光ディスク記録再生装置(以下、光ディスク装置という。)に適用した実施形態である。
(第1実施形態)
図1は本願に係る光ディスク装置の放熱機構の第1実施形態を示す構成図である。
図1は本願に係る光ディスク装置の放熱機構の第1実施形態を示す構成図である。
図1に示すように、光ディスク装置1は、筐体2内に図示しないターンテーブルにより光ディスク3の中心孔3aを嵌合支持して回転させるスピンドルモータ4を備えている。このスピンドルモータ4は、光ディスク3から記録データの読出し時に回転駆動する。
また、放熱機構5は、光ディスク装置1の筐体2内における放熱対象物6に当接して熱接続され、この放熱対象物6の発生熱を冷媒としての冷却水により吸収する吸熱部7と、この吸熱部7に往路配管8a及び復路配管8bを介して接続され、冷却水を貯留する冷媒貯留部としての冷却水貯留部9と、この冷却水貯留部9に往路配管10a及び復路配管10bを介して接続され、吸熱部7で冷却水により吸収した熱を放熱する放熱部11と、冷却水貯留部9内に配設され、スピンドルモータ4の回転駆動力により吸熱部7と放熱部11との間で冷却水を循環させる冷媒循環手段としての循環ポンプ12と、を備えて構成されている。
冷却水貯留部9は、吸熱部7と放熱部11との間に配置されている。また、冷却水貯留部9には、吸熱部7に各一端が接続される往路配管8a及び復路配管8bの各他端が接続されるとともに、放熱部11に各一端と接続される往路配管10a及び復路配管10bの各他端が接続され、冷却水の補充を行うとともに、冷却水の空気抜きを行う。
さらに、冷却水貯留部9内には、循環ポンプ12が配設され、この循環ポンプ12は上述したように光ディスク3を回転させるスピンドルモータ4を循環駆動源としている。
本実施形態の放熱対象物6は、光ディスク装置1内に配置されたスピンドルモータ4等の各種モータを駆動させるドライバ及び諸制御を行うLSI等の発熱部品の少なくとも一方である。
放熱部11は、光ディスク装置1の例えば筐体2の背面で外気に晒される位置に配置され、外周面に多数の放熱フィン11aが一体に形成されている。
次に、本実施形態の作用を説明する。
まず、光ディスク3から記録データの読出し時にスピンドルモータ4を回転駆動させ光ディスク3を回転させると、循環ポンプ12が駆動する。すると、冷却水貯留部9から往路配管8aを経て吸熱部7に冷却水が供給される。
放熱対象物6であるスピンドルモータ4等の各種モータを駆動させるドライバ及び諸制御を行うLSI等の発熱部品の少なくとも一方が発熱している場合には、この放熱対象物6の発生熱を吸熱部7の冷却水で吸熱し、放熱対象物6を冷却する。
その後、放熱対象物6の発生熱を吸熱して加温された冷却水は、復路配管8b、水貯留部9及び往路配管10aを経て放熱部11に達する。この放熱部11では、加温された冷却水の温度が放熱フィン11aに伝達されて放熱フィン11aの表面温度を上昇させる。そして、この温度上昇した放熱フィン11aは、外気と熱交換されて冷却されるため、放熱部11内の冷却水が冷却される。
そして、冷却された冷却水は、放熱部11から復路配管10b、冷却水貯留部9及び往路配管8aを経て再び吸熱部7に冷却水が供給される。このような循環経路を経て放熱対象物6の発生熱を吸熱して放熱対象物6を冷却することができる。
このように本実施形態によれば、光ディスク装置1内における放熱対象物6に熱接続して放熱対象物6の発生熱を冷却水により吸収する吸熱部7と、この吸熱部7で冷却水により吸収した熱を放熱する放熱部11と、吸熱部7と放熱部11との間で冷却水を循環させる循環ポンプ12とを備えたことにより、筐体2の小型化並びに薄型化及びモータの高速回転化を図った光ディスク装置1であっても、従来技術のような放熱ファンを使用することなく、放熱対象物6に対して効率よく放熱することができる。そして、放熱ファンを使用することがなくなるので、放熱機構としての静穏化を図ることもできる。
また、本実施形態によれば、吸熱部7と放熱部11との間に、往路配管8a及び復路配管8b、往路配管10a及び復路配管10bのそれぞれを介して冷却水を貯留する冷却水貯留部9を接続し、この冷却水貯留部9内に循環ポンプ12を配設したことにより、循環ポンプ12の取付けが容易になる。
さらに、本実施形態によれば、放熱部11を光ディスク装置1の筐体2の外部に配置したことにより、筐体2内の温度に影響されることなく、放熱部11内の冷却水を確実に冷却することができる。
そして、本実施形態によれば、循環ポンプ12の駆動源を、光ディスク3を回転させるスピンドルモータ4としたことにより、既存のモータにより循環ポンプ12を駆動することができるため、別途回転駆動源を設ける必要がなくなり、部品点数を増加させなくて済むことになる。
また、本実施形態によれば、放熱対象物6を光ディスク装置1内に配置された各種モータを駆動させるドライバ及び諸制御を行うLSI等の発熱部品の少なくとも一方であることにより、光ディスク装置1内で最も発熱する部品を冷却することができる。
(第2実施形態)
図2は本願に係る光ディスク装置の放熱機構の第2実施形態を示す構成図である。
図2は本願に係る光ディスク装置の放熱機構の第2実施形態を示す構成図である。
なお、前記第1実施形態と同一または対応する部分には、同一の符号を用いて説明する。その他の実施形態も同様とする。また、本実施形態は、放熱対象物が光ピックアップであり、吸熱部がガイドシャフトである。
図2に示すように、光ディスク装置1には、図示しないターンテーブル上にクランプされているディスクの半径方向に光ピックアップ15を移動自在に支持する案内機構としてのガイドシャフト16a,16bが配設されている。これらガイドシャフト16a,16bは、中空円筒状に形成され、内部に冷却水が循環するように構成されている。
また、ガイドシャフト16a,16bの近傍には、ガイドシャフト16a,16bと平行に送りねじ17が配置され、この送りねじ17に光ピックアップ15の張出し部15aが噛み合っている。そして、送りねじ17の一端には、キャリッジモータ18の回転軸が連結されている。このキャリッジモータ18を回転駆動させて送りねじ17を回転させると、光ピックアップ15がガイドシャフト16a,16bに沿って移動する。さらに、光ピックアップ15の内部には、ビームを照射するレーザダイオード(図示せず)が組み込まれている。
一方、放熱機構5は冷却水貯留部9を有し、この冷却水貯留部9は、入口配管19a,19bを介してガイドシャフト16a,16bと接続され、これらガイドシャフト16a,16bは、出口配管20a,20bと、これら出口配管20a,20bが合流する往路配管21とを介して放熱部11に接続される。そして、放熱部11は、復路配管22を介して冷却水貯留部9と接続され、外周面に多数の放熱フィン11aが一体に形成されている。
また、冷却水貯留部9内には、冷却水を循環させる冷媒循環手段としての循環ポンプ12が配設され、この循環ポンプ12は上述した光ピックアップ15を移動させるキャリッジモータ18を循環駆動源としている。なお、循環ポンプ12の循環駆動源は、前記第1実施形態のようにスピンドルモータ4としてもよい。なお、循環駆動源をスピンドルモータ4とした場合には、キャリッジモータ18を循環駆動源とした場合より駆動時間が長くなる。
次に、本実施形態の作用を説明する。
放熱対象物である光ピックアップ15のレーザダイオードは、通常80〜90℃の高温に達すると破損する、またはその寿命が短くなることがある。
そこで、本実施形態では、光ピックアップ15を移動させるときだけ必要な分だけ回転駆動するキャリッジモータ18を駆動する。すると、循環ポンプ12が駆動して冷却水貯留部9に貯留した冷却水は、入口配管19a,19bを経てガイドシャフト16a,16bに流れる。これらガイドシャフト16a,16bは、光ピックアップ15のレーザダイオードが高温に達していた場合、熱伝導により同様に温度が上昇しているため、この発生熱を冷却水で吸熱することで、上記レーザダイオードの周囲の温度を低下させてレーザダイオードを冷却する。
その後、レーザダイオードの周囲の温度を低下させて加温された冷却水は、出口配管20a,20bと、これら出口配管20a,20bが合流する往路配管21とを経て放熱部11に達する。この放熱部11では、加温された冷却水の温度が放熱フィン11aに伝達されて放熱フィン11aの表面温度を上昇させる。そして、この温度上昇した放熱フィン11aは、外気と熱交換されて冷却されるため、放熱部11内の冷却水が冷却される。
そして、冷却された冷却水は、放熱部11から復路配管22、冷却水貯留部9及び入口配管19a,19bを経て再びガイドシャフト16a,16bに冷却水が供給される。このような循環経路を経て放熱対象物であるレーザダイオードの周囲の温度を低下させてレーザダイオードを冷却することができる。
このように本実施形態によれば、吸熱部が光ディスク装置1内に配置された光ピックアップ15の移動を案内するガイドシャフト16a,16bであり、これらガイドシャフト16a,16b内に冷却水を循環させるようにしたので、吸熱部を別途配設することなく、ガイドシャフト16a,16bを冷却し、その結果、レーザダイオードの周囲の温度を低下させてレーザダイオードを冷却することができ、高温によるレーザダイオードの破損またはその寿命が短くなるのを未然に防止することができる。
また、本実施形態によれば、循環ポンプ12の駆動源を、光ピックアップ15を移動させるキャリッジモータ18としたことにより、既存のモータにより循環ポンプ12を駆動することができるため、別途回転駆動源を設ける必要がなくなり、部品点数を増加させなくて済むことになる。
(第3実施形態)
図3は本願に係る光ディスク装置の放熱機構の第3実施形態を示す構成図、図4は第3実施形態を示す外観図である。なお、図3と図4とでは、冷却水貯留部9の筐体2に対する大きさが相違するが、冷却水貯留部9は、図3では模式的に示し、実際は図4の大きさとする。
図3は本願に係る光ディスク装置の放熱機構の第3実施形態を示す構成図、図4は第3実施形態を示す外観図である。なお、図3と図4とでは、冷却水貯留部9の筐体2に対する大きさが相違するが、冷却水貯留部9は、図3では模式的に示し、実際は図4の大きさとする。
なお、本実施形態は、前記第2実施形態と同様に放熱対象物が光ピックアップに組み込まれたレーザダイオードであり、また吸熱部がガイドシャフト及び送りねじである。
図3に示すように、本実施形態では、前記第2実施形態と同様にガイドシャフト16a,16bは、中空円筒状に形成され、内部に冷却水が循環するように構成されている。また、ガイドシャフト16a,16bの近傍には、ガイドシャフト16a,16bと平行に送りねじ17が配置され、この送りねじ17に光ピックアップ15の張出し部15aが噛み合っている。そして、本実施形態の送りねじ17は、中空円筒状に形成され、内部に冷却水が循環するように構成されている。
なお、送りねじ17には、図示しないキャリッジモータの回転軸がギヤ等の伝達手段を介して連結されている。
一方、放熱機構5を構成する冷却水貯留部9は、図4に示すように光ディスク装置1の筐体2の上面又は背面等の外面に密着するように配置され、外面が熱伝導率の高い材料から成形されて前記第1、第2実施形態の放熱部11と同様の放熱機能を備えている。つまり、本実施形態の冷却水貯留部9は、放熱部と兼用している。
また、冷却水貯留部9は、図3に示すように入口配管19a,19bを介してガイドシャフト16a,16bと接続され、これらガイドシャフト16a,16bは、出口配管20a,20bと、これら出口配管20a,20bが合流する合流配管23を介して冷却水貯留部9に接続される。
さらに、冷却水貯留部9は、入口配管19cを介して送りねじ17と接続され、この送りねじ17は、出口配管20cを介して合流配管23と接続される。
なお、本実施形態の冷媒循環手段としての循環ポンプは、冷却水貯留部9や各配管に適宜取り付けられる。その駆動源としては、前記第1実施形態のようにスピンドルモータを用いてもよく、また前記第2実施形態のようにキャリッジモータを用いてもよい。
次に、本実施形態の作用を説明する。
本実施形態では、図示しない循環ポンプを駆動すると、冷却水貯留部9に貯留した冷却水は、入口配管19a,19b及び19cを経てガイドシャフト16a,16b及び送りねじ17に流入する。これらガイドシャフト16a,16b及び送りねじ17は、光ピックアップ15のレーザダイオードが高温に達していた場合、熱伝導により同様に温度が上昇しているため、この発生熱を冷却水で吸熱することで、上記レーザダイオードの周囲の温度を低下させてレーザダイオードを冷却する。
その後、レーザダイオードの周囲の温度を低下させて加温された冷却水は、出口配管20a,20b及び20cと、これらの配管20a,20b及び20cが合流する合流配管23とを経て冷却水貯留部9に戻る。この冷却水貯留部9は、加温された冷却水の温度が外面に伝達されてその表面温度を上昇させる。そして、この温度上昇した冷却水貯留部9は、外気に晒されていることから外気と熱交換されて冷却されるため、冷却水貯留部9内の冷却水が冷却される。
そして、冷却された冷却水は、冷却水貯留部9から入口配管19a,19b及び19cを経て再びガイドシャフト16a,16b及び送りねじ17に冷却水が供給される。このような循環経路を経て放熱対象物であるレーザダイオードの周囲の温度を低下させてレーザダイオードを冷却することができる。
このように本実施形態によれば、吸熱部が光ディスク装置1内に配置された光ピックアップ15の移動を案内するガイドシャフト16a,16b及び送りねじ17であり、これらガイドシャフト16a,16b内及び送りねじ17内に冷却水を循環させるようにしたので、ガイドシャフト16a,16b及び送りねじ17を冷却し、その結果、光ピックアップ15におけるレーザダイオードの周囲の温度を一段と低下させてレーザダイオードの冷却効果を一段と高め、高温によるレーザダイオードの破損またはその寿命が短くなるのを未然に防止することができる。
また、本実施形態によれば、冷媒貯留部9を光ディスク装置1の筐体2外面に配置し、冷媒貯留部9を放熱部と兼用することにより、別途放熱部を設ける必要がなくなり、部品点数を増加させなくて済み、放熱機構の簡素化を図ることができる。
(第4実施形態)
図5は本願に係る光ディスク装置の放熱機構の第4実施形態を示す構成図である。
図5は本願に係る光ディスク装置の放熱機構の第4実施形態を示す構成図である。
なお、本実施形態は、特に車載用の光ディスク装置に適用した例であり、放熱対象物が光ディスク装置1の筐体2であり、また吸熱部が筐体2の振動を吸収するためのダンパである。
通常、車載用の光ディスク装置は、再生を良好に行うために筐体の振動を吸収するためのダンパが設けられ、このダンパにはオイルが密封状態で封入されている。
本実施形態では、図5に示すように冷却水貯留部9からダンパ25,25に冷却水を供給し、このダンパ25,25内に冷却水を循環させ、この冷却水により筐体2の発生熱を吸収するようにしている。
すなわち、放熱機構5を構成する冷却水貯留部9は、入口配管26a,26b及び出口配管27a,27bを介してダンパ25,25に接続されている。そして、冷却水貯留部9は、往路配管28及び復路配管29介して放熱部11と接続され、放熱部11の外周面には、多数の放熱フィン11aが一体に形成されている。また、筐体2は、ダンパ25,25を介して保持部材30に取り付けられている。
なお、冷却水貯留部9内には、図示しないが冷却水を循環させる冷媒循環手段としての循環ポンプが配設され、この循環ポンプの循環駆動源は、前記第1実施形態のようにスピンドルモータ4としている。
次に、本実施形態の作用を説明する。
まず、光ディスク3から記録データの読出し時にスピンドルモータ4を回転駆動させ光ディスク3を回転させると、循環ポンプが駆動する。すると、冷却水貯留部9から入口配管26a,26bを経て吸熱部であるダンパ25,25内にそれぞれ冷却水が供給される。
放熱対象物である筐体2が発熱している場合には、この筐体2の発生熱をダンパ25,25内に循環する冷却水で吸熱し、筐体2を冷却する。
その後、筐体2の発生熱を吸熱して加温された冷却水は、出口配管27a,27b、水貯留部9及び往路配管28を経て放熱部11に達する。この放熱部11では、加温された冷却水の温度が放熱フィン11aに伝達されて放熱フィン11aの表面温度を上昇させる。そして、この温度上昇した放熱フィン11aは、外気と熱交換されて冷却されるため、放熱部11内の冷却水が冷却される。
そして、冷却された冷却水は、放熱部11から復路配管29、冷却水貯留部9及び入口配管26a,26bを経て再びダンパ25,25内に冷却水が供給される。このような循環経路を経て筐体2の発生熱を吸熱して筐体2を冷却することができる。
このように本実施形態によれば、光ディスク装置1が車載用の光ディスク装置である場合、吸熱部が光ディスク装置1の筐体2の振動を吸収するダンパ25,25であって、これらダンパ25,25内に冷却水を循環させることにより、吸熱部を別途配設することなく、筐体2の発生熱を、ダンパ25,25内を循環する冷却水により吸熱することができる。
なお、本願は上記各実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。例えば、上記各実施形態では、冷媒として冷却水を使用したが、水以外に流動性を有し、かつ比熱の高い特性を備えた液体でも適用することができる。また、第4実施形態では、上記の特性に加え、オイルのような振動吸収機能を有する液体が選定される。
また、上記各実施形態では、本願を車載用の光ディスク装置に適用した例について説明したが、これに限定されることなく、例えばノート型パソコン等の小型パソコンに搭載する小型化及び薄型化を図った光ディスク装置にも適用することができる。
1:光ディスク装置
2:筐体
3:光ディスク
4:スピンドルモータ
5:放熱機構
6:放熱対象物
7:吸熱部
9:冷却水貯留部
11:放熱部
12:循環ポンプ
15:光ピックアップ
16a,16b:ガイドシャフト
17:送りねじ
18:キャリッジモータ
25:ダンパ
2:筐体
3:光ディスク
4:スピンドルモータ
5:放熱機構
6:放熱対象物
7:吸熱部
9:冷却水貯留部
11:放熱部
12:循環ポンプ
15:光ピックアップ
16a,16b:ガイドシャフト
17:送りねじ
18:キャリッジモータ
25:ダンパ
Claims (10)
- 光ディスク装置内における放熱対象物に熱接続して当該放熱対象物の熱を冷媒により吸収する吸熱部と、
前記吸熱部で前記冷媒により吸収した熱を放熱する放熱部と、
前記吸熱部と前記放熱部との間で前記冷媒を循環させる冷媒循環手段と、
を備えることを特徴とする光ディスク装置の放熱機構。 - 請求項1に記載の光ディスク装置の放熱機構において、
前記吸熱部と前記放熱部との間に、配管を介して前記冷媒を貯留する冷媒貯留部を接続し、この冷媒貯留部内に前記冷媒循環手段を配設したことを特徴とする光ディスク装置の放熱機構。 - 請求項1又は2に記載の光ディスク装置の放熱機構において、
前記冷媒貯留部を前記光ディスク装置の筐体外面に配置し、前記冷媒貯留部を前記放熱部と兼用することを特徴とする光ディスク装置の放熱機構。 - 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の光ディスク装置の放熱機構において、
前記放熱部を前記光ディスク装置の筐体外部に配置したことを特徴とする光ディスク装置の放熱機構。 - 請求項1に記載の光ディスク装置の放熱機構において、
前記放熱対象物は、前記光ディスク装置内に配置された各種モータを駆動させるドライバ及び諸制御を行うLSI等の発熱部品の少なくとも一方であることを特徴とする光ディスク装置の放熱機構。 - 請求項1に記載の光ディスク装置の放熱機構において、
前記放熱対象物は、前記光ディスク装置内に配置された光ピックアップのレーザダイオードであることを特徴とする光ディスク装置の放熱機構。 - 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の光ディスク装置の放熱機構において、
前記冷媒循環手段の駆動源を、ディスクを回転させるスピンドルモータとしたことを特徴とする光ディスク装置の放熱機構。 - 請求項1に記載の光ディスク装置の放熱機構において、
前記吸熱部は、前記光ディスク装置内に配置された光ピックアップの移動を案内する案内機構であり、この案内機構内に前記冷媒を循環させることを特徴とする光ディスク装置の放熱機構。 - 請求項1又は8に記載の光ディスク装置の放熱機構において、
前記冷媒循環手段の駆動源を、前記光ピックアップを移動させるキャリッジモータとしたことを特徴とする光ディスク装置の放熱機構。 - 請求項1に記載の光ディスク装置の放熱機構において、
前記光ディスク装置が車載用の光ディスク装置である場合、前記吸熱部は、前記光ディスク装置の筐体の振動を吸収するダンパであって、当該ダンパ内に前記冷媒を循環させることを特徴とする光ディスク装置の放熱機構。
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