JP2007282479A - モータのステータ構造 - Google Patents

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JP2007282479A
JP2007282479A JP2007064186A JP2007064186A JP2007282479A JP 2007282479 A JP2007282479 A JP 2007282479A JP 2007064186 A JP2007064186 A JP 2007064186A JP 2007064186 A JP2007064186 A JP 2007064186A JP 2007282479 A JP2007282479 A JP 2007282479A
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Tetsuhiko Hara
哲彦 原
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Abstract

【課題】 ステータコアの内側に収納される部材と、ポッティングによってカバー内に充填させた樹脂とが干渉することのないモータのステータ構造を提供すること。
【解決手段】 壁部411、421のそれぞれの端面は、互いに対向し、且つ全周に渡っ
て上下方向に隙間Dを有しているので、外ステータコア42とカバー3の両側から押圧させることにより、互いに平面状に形成された、コイルボビン21の鍔部214、211と、
外ステータコア41の対向面412、内ステータコア81の対向面816とが、それぞれ全周に渡って当接される。同様にして、互いに平面状に形成された、コイルボビン22の鍔部224、221と、外ステータコア42の対向面422、内ステータコア82の対向面826とが、それぞれが全周に渡って当接される。また、ステータコア81、82の互いの対向面817、827も互いに平面状に形成されており、全周に渡って当接される。
【選択図】 図3

Description

本発明は、モータのステータ構造に関するものである。
エアー・コンディショナーの室外機内において冷媒の流量調整弁を駆動するステッピン
グモータなどでは、コイル巻線の端末が巻き付けられた端子ピンの先端側に対して雌コネ
クタ部材を接続してコイル巻線への給電を行っている。この種のステッピングモータでは
、耐水性が要求されるため、端子ピンにおいてコイル巻線が巻きつけられている部分を封
止用樹脂で封止するなどの構造が採用されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−224798号公報
しかしながら、上記の特許文献によるコイル巻き線の封止は、コイル巻線、端子ピン、
およびステータ等を支持した状態で、これら全てを樹脂により一体化させる、所謂、イン
サート成形によって行われており、インサート成形を行うための射出成形機が必要なため
多大な設備投資が必要になるという問題がある。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、射出成形機を用いる必要がないモータのステータ構造を提供することにある。
上記課題解決するため、本発明に係るモータのステータ構造では、コイル巻線が巻回さ
れたコイルボビンと、該コイルボビンが装着されるステータコアと、前記コイルボビンお
よび前記ステータコアからなるステータ組を収納するボビン収納部を備えたカバーとを有
し、当該カバーは、前記コイルボビンおよび前記ステータコアが収納された状態で封止用
樹脂が充填された樹脂充填部を備え、該樹脂充填部に充填された前記封止用樹脂によって
、前記コイルボビンおよび前記ステータコアが封止され、前記コイルボビンは、外壁に前
記コイル巻線が巻回される円筒状の巻回部と、該巻回部の両端から全周に渡って径方向の
外側へ突出形成された鍔部を有し、前記ステータコアは、全周が前記鍔部に対向する対向
面と、該対向面の径方向内側の端面から前記巻回部の内壁に対向した極歯とを有し、前記
コイルボビンの前記鍔部と前記ステータコアの前記対向面とは全周に渡って当接している
ことを特徴とする。
ここで、本発明者は、射出成形機を用いる必要がないモータのステータ構造として、端子ピンにおいてコイル巻線が巻きつけられている部分の封止のため、コイル巻線および端子ピンをカバーに収納して樹脂を充填する、所謂、ポッティング(注型封止)を用いて、コイル巻線および端子ピンの防水を試みた。その結果、ステータ組の外側に充填された封止用樹脂が、ステータコアとコイルボビンとの微小隙間から浸入してステータコアの内側に形成された極歯まで達し、内側に収納されるケースまたはロータ等と干渉してしまうという新たな問題が発生した。
本発明によれば、コイルボビンは、外壁にコイル巻線が巻回される円筒状の巻回部の両端から全周に渡って径方向の外側へ突出形成された鍔部を有し、この鍔部に全周に渡って対向するステータコアの対向面が、鍔部と全周に渡って当接し、当接部の外側と内側とでに隔絶されているので、ポッティング(注型封止)によりステータ組の外側に充填された封止用樹脂が当接部によって遮断され、封止用樹脂がいずれの方向からも当接部の内側へは浸入することができず、ステータコアの内側に形成された極歯まで達することがない。故に、ケースの挿入またはロータの回転が、カバー内に充填させた樹脂により妨げられない。
また、本発明において、前記ステータ組は、一対の前記ステータコアと、該一対のステ
ータコアにより上下方向から挟持された前記ボビンとにより構成され、一対の前記ステー
タ組を上下方向に重ねたときに内側に配設され、互いに対向する前記一対のステータ組の
ステータコアは、全周に渡って当接していることが好ましい。このように構成すると、一
対のステータ組を上下方向に重ねた構成の場合であっても、一対のステータコアが全周に
渡って当接されているので、ポッティングによりステータ組の外側に充填された封止用樹
脂が当接部によって遮断され、ステータコアの内側に形成された極歯まで達することがな
い。
さらに、本発明において、前記一対のステータ組の外側に配設された前記ステータコアは、前記対向面の径方向内側の端面からそれぞれ極歯が折曲形成されるとともに径方向外側の端面からそれぞれ前記コイル巻線が巻回された前記コイルボビンを覆う壁部が折曲形成され、該壁部の端面が互いに全周に渡って上下方向に隙間を有していることが好ましい。このように構成すると、壁部によってステータの磁気効率を向上させることができ、しかも壁部の端面が全周に渡って上下方向に隙間を有しているので、一対のステータ組の外側に配設されたステータコアを上下方向から確実に押圧することができる。故に、コイルボビンの鍔部とステータコアの対向面および一対のステータ組の互いに対向するステータコアとを全周に渡って確実に当接させることができる。従って、ポッティングによりステータ組の外側に充填された封止用樹脂が当接部によって遮断され、ステータコアの内側に形成された極歯まで達することがない。また、前記一対のステータ組の外側に配設された前記ステータコアは同一部材により形成されていることが好ましい。このように構成すると、ステータコアの共通化により、部品点数の削減、部品管理の煩雑化を抑制することができる。
さらにまた、本発明において、一対の前記ステータ組を上下方向に重ねたときに内側に
配設される該一対のステータ組の前記ステータコアまたは前記コイルボビンは、互いに仮固定可能な係合手段を有していることが好ましい。このように構成すると、一対のステータ組のステータコアまたはコイルボビンを1つのユニットとして予め仮固定しておくことにより、全周に渡って当接する必要がある箇所は、仮固定した部材間を目視することによって確認することができる。従って、全周に渡って当接する必要がある箇所が歪んでいたり、傷等により全周に渡って当接できないものをポッティングの前に、事前に把握し、省くことができる。さらに、組み立て工程において、その扱いを容易にできる。
また、本発明において、前記一対のステータ組を上下方向に重ねたときに内側に配設さ
れ、前記一対のステータ組の互いに対向する前記ステータコアは、前記一対のステータ組のそれぞれの前記コイルボビンの前記鍔部によって挟持され、該鍔部に形成された前記係合手段によって仮固定されていることが好ましい。このように構成すると、一対のステータ組の互いに対向するステータコアを1つのユニットとして予め仮固定させることにより、互いに対向するステータコア間を目視することによって確認することができる。たとえば、互いに対向するステータコア間が歪んでいたり、傷等により全周に渡って当接できないものをポッティングの前に、事前に把握し、省くことが出きる。従って、ポッティングによる成形品の歩留まりを向上させることができる。
本発明においては、カバーの樹脂充填部内に封止用樹脂を充填するだけで、射出成形機
を用いることなく、コイルボビンおよびステータコアを確実に封止することができる。ま
た、前記コイルボビンは、外壁にコイル巻線が巻回される円筒状の巻回部の両端から全周
に渡って径方向の外側へ突出形成された鍔部を有し、この鍔部に全周に渡って対向するス
テータコアの対向面が、鍔部と全周に渡って当接し、当接部の外側と内側とでに隔絶されているので、ポッティング(注型封止)によりステータ組の外側に充填された封止用樹脂が当接部によって遮断され、封止用樹脂がいずれの方向からも当接部の内側へは浸入することができず、ステータコアの内側に形成された極歯まで達することがない。故に、ステータコアの内側に配設される部材との干渉を、未然に防止することができる。
図面を参照して、本発明に係るモータのステータ構造を説明する。
図1(A)、(B)、および(C)はそれぞれ、本発明を適用したモータのステータの
封止用樹脂を充填する前の平面図、右側面図、および封止用樹脂を充填した後のI−I’
断面図である。図2は、図1に示すステータの分解斜視図である。図3は、図1に示すス
テータにおいて、カバー内に樹脂封止する前のコイルボビンを取り除いた状態でのJ−J
’断面図である。
図1において、本形態のステータは、中央にロータ(図示せず)がケース(図示せず)を介して配置される穴が形成されたステッピングモータに用いられるステータ1であり、ステータ1は、ロータがケースを介して配置される中央穴を囲むように合成樹脂製のコイルボビン21、22が上下、一対配置されたボビン収納部としてのボビン配置部31と、このボビン配置部31に隣接する位置で上面が大きく開口する樹脂充填部32と、樹脂充填部32から上方に延設された平面コの字形状のコネクタ部材収納部としてのコネクタ保護部33とを備えたカバーとしての樹脂製のカバー3を有している。
一対のコイルボビン21、22は、中間に内ステータコア81、82を挟持して、外周側の両側から一対の外ステータコア41、42で覆われた状態でカバー3のボビン配置部31に収納されている。すなわち、コイルボビン21は、ステータコアとしての内ステータコア81および外ステータコア41により軸方向の両側から挟持され、コイルボビン22は、ステータコアとしての内ステータコア82および外ステータコア42により軸方向の両側から挟持され、内ステータコア81、82どうしを軸方向に当接させた状態でカバー3のボビン配置部31に収納されている。このとき、一対のコイルボビン21、22と内ステータコア81、82とは、係合され1つのユニットであるステータアセンブリ10として扱うことができるように構成されている。(図2参照)
すなわち、ボビン21には、外壁にコイル巻線5が巻回される円筒状の巻回部210と、この巻回部210の両側から全周に渡って径方向の外側に突出形成された一対の鍔部211、214を有している。そのうちの鍔部211には、ロータがケースを介して配置される中央穴を中心にして一対の係合凸部212と、この係合凸部212に並設された一対の係合凹部213が形成されている。一方、ボビン22には、外壁にコイル巻線5が巻回される円筒状の巻回部220と、この巻回部220の両側から全周に渡って径方向の外側に突出形成された一対の鍔部221、224を有している。そのうちの鍔部221には、ロータがケースを介して配置される中央穴を中心にして一対の係合凸部222と、この係合凸部222に並設された一対の係合凹部223が形成されている。なお、本形態の場合、ボビン21、22は同一部材を用いていないが、必要に応じて同一部材を用いるようにしてもよい。
また、内ステータコア81、82には、それぞれ、一対のコイルボビン21、22によって挟持されたとき、一対の係合凸部212と一対の係合凹部223とが係合可能で、且つ一対の係合凹部213と一対の係合凸部222とが係合可能となる貫通孔811、812、821、822が形成されている。従って、内ステータコア81、82を挟持するようにステータコア81、82の両側から一対のコイルボビン21、22を配設することにより、一対の係合凸部212と一対の係合凹部223とが係合し、且つ、一対の係合凹部213と一対の係合凸部222とが係合して、一対のコイルボビン21、22と内ステータコア81、82とを、1つのユニットとしてのステータアセンブリ10として扱うことができる。
このとき、内ステータコア81、82は、それぞれ鍔部211、221と対向する対向面816、826の裏面817、827どうしが当接されており、裏面817に形成された2つの係合凸部810と裏面827に形成された係合凹部820とが係合することにより、内ステータコア81、82の平面方向の位置決めがなされる。また、本形態の場合、裏面827にも不図示の係合凸部が形成され、この不図示の係合凸部に係合する係合凹部813が裏面817に形成されている。なお、内ステータコア81、82は同一部材が用いられており、互いの極歯815、825が逆向きになるようにして背中合わせにして裏面817、827どうしが当接されている。故に、内ステータコア81、82の共通化により、部品点数の削減を図ることができる。本形態では、係合凹部813、820は、裏面817、827から対向面816、826に貫通した貫通孔として形成されている。
このような、ステータアセンブリ10としての一対のコイルボビン21、22および内ステータコア81、82の外周側には、上述の通り、両側から一対の外ステータコア41、42が配設されている。この外ステータコア41は、コイルボビン21の鍔部214に対向する対向面412の径方向内側の端面から極歯413が折曲形成されるとともに径方向外側の端面からそれぞれコイル巻線5が巻回されたコイルボビン21を覆う壁部411が折曲形成されている。また、外ステータコア41、コイル巻線5が巻回されたコイルボビン21、および内ステータコア81によって、図3において紙面上下方向に重ねられた一対のステータ組のうち下側に配設されたステータ組が構成されている。一方、外ステータコア42は、コイルボビン22の鍔部224に対向する対向面422の径方向内側の端面から極歯423が折曲形成されるとともに径方向外側の端面からそれぞれコイル巻線5が巻回されたコイルボビン22を覆う壁部421が折曲形成されている。また、外ステータコア42、コイル巻線5が巻回されたコイルボビン22、および内ステータコア82によって、図3において紙面上下方向に重ねられた一対のステータ組のうち上側に配設されたステータ組が構成されている。
本形態において、壁部411、421のそれぞれの端面は、図3に示すとおり、互いに対向し、且つ全周に渡って上下方向に隙間Dを有している。従って、一対のコイルボビン21、22および内ステータコア81、82の両側から一対の外ステータコア41、42を互いに押圧させることにより、互いに平面状に形成された、コイルボビン21の鍔部214、211と、外ステータコア41の対向面412および内ステータコア81の対向面816とが、それぞれ全周に渡って当接される。同様にして、互いに平面状に形成された、コイルボビン22の鍔部224、221と、外ステータコア42の対向面422および内ステータコア82の対向面826とも、それぞれが全周に渡って当接される。また、内ステータコア81、82の互いの対向面である裏面817、827も互いに平面状に形成されており、全周に渡って当接される。換言すれば、一対のコイルボビン21、22および内ステータコア81、82の両側から一対の外ステータコア41、42を互いに押圧させることにより、鍔部214、211と、外ステータコア41の対向面412、内ステータコア81の対向面816とが、それぞれ全周に渡って当接され、コイルボビン22の鍔部224、221と、外ステータコア42の対向面422、内ステータコア82の対向面826とが、それぞれが全周に渡って当接され、さらに、内ステータコア81、82の互いの対向面である裏面817、827も互いに全周に渡って当接されるように、壁部411、421のそれぞれの端面は、図3に示すとおり、互いに対向し、且つ全周に渡って上下方向に隙間Dを有している。なお、本形態の場合、一対の外ステータコア41、42は同一部材が用いられている。故に、外ステータコア41、42の共通化により、部品点数の削減、部品管理の煩雑化を抑制することができる。
図1に示すように、一対のコイルボビン21、22には、それぞれ、その胴部に対してコイル巻線5、5が巻回されている。また、コイルボビン21、22には、それぞれ、その肉厚部分に3本の端子ピン6の根元が固着されており、各コイル巻線5の端末は、端子ピン6に巻きつけられ、且つ、はんだ付けされている。
また、端子ピン6の長さ方向の所定位置には通電部材としてのフレキシブル基板60が固着されている。なお、本形態では、フレキシブル基板60が用いられているが、必ずしもフレキシブル基板60に限定されるものではなく、フェノール基板、あるいはガラス・エポキシ基板などといった剛性の基板を用いてもよい。
ここで、フレキシブル基板60および端子ピン6は、樹脂充填部32に対してポッティングにより充填された封止用樹脂40で封止、固着された状態にある。本形態では封止用樹脂40として、ウレタン樹脂が用いられているが、必ずしもウレタン樹脂に限定されるものではない。
本形態では、フレキシブル基板60には、6本の端子ピン6を通す孔62(図1(C)参照)が6つ形成されるとともに、後述する5本のコネクタピン70を通す孔61が5つ形成されている。
再び図1において、カバー3において、樹脂充填部32およびコネクタ保護部33の内側には、雌コネクタ部材7が配置され、この雌コネクタ部材7の下半部も、樹脂充填部32に対してポッティングにより充填された封止用樹脂40で封止、固着された状態にある。
ここで、雌コネクタ部材7は、図1および図2に示すように、図示しない雄コネクタ部材が差し込まれる凹部76の内側に5本のコネクタピン70を有している。また、コネクタピン70の下端部にはフレキシブル基板60がはんだ付けされ、このフレキシブル基板60に形成されている配線パターンを介して所定の端子ピン6と電気的に接続されている。
従って、コネクタピン70の下端側も、フレキシブル基板60や端子ピン6とともに、封
止用樹脂40によって完全に封止された状態にある。
また、雌コネクタ部材7は、図1(C)および図2に示すように、下半部分にコネクタピン70の下端側の一方側からL字状に延びた板状の埋設部71を備えており、封止用樹脂40の界面は、埋設部71が形成されている側と、凹部76が形成されている側との間に位置している。従って、雌コネクタ部材7は、下半部が大きく、且つ、この大きな下半部が封止用樹脂40内に埋め込まれた状態にある。また、埋設部71には大きな貫通穴710が形成されており、図1(C)に示す状態において、第1の埋設部71を挟む両側の封止用樹脂40同士が繋がっている。
さらに、雌コネクタ部材7は、埋設部71と凹部76の側との間において、コネクタピン70の下端側の他方側には封止用樹脂40が凹部内に流れ込むのを遮る板状の堰部73を備えている。
すなわち、カバー3の樹脂充填部32およびコネクタ保護部33の内側に対して雌コネクタ部材7が斜めに傾いた姿勢で配置され、この状態で、堰部73が形成されている側では、樹脂充填部32の上面が開放状態にある。従って、この開放状態にある上面開口320から樹脂充填部32内に封止用樹脂40をポッティングにより充填するが、その際、封止用樹脂40が堰部73を覆う様子を監視し、堰部73の上端部分が界面から突き出る位の量の封止用樹脂40が充填される。それ故、ポッティングにより充填された封止用樹脂40は、堰部73を基準に監視され、且つ、堰部73で堰き止められるので、凹部76の側に流れ込まない。それ故、ポッティングにより充填しやすい封止用樹脂40を用いても封止用樹脂40が凹部76の内部に流れ込まないので、凹部76内が封止用樹脂40で汚れることがない。
さらにまた、本形態では、カバー3のコネクタ保護部33の内側に対して雌コネクタ部材7が配置された状態では、図1(A)、(B)に示すように、凹部76の外側の側面とコネクタ保護部33の内壁との対向面によって形成される隙間78、78は、上面開口320から樹脂充填部32内に封止用樹脂40をポッティングにより充填する際、この封止用樹脂40が毛細管力によって保持できない大きさに形成されている。さらに、凹部76の外側の背面側、すなわち、埋設部71が延設されている側の凹部76の外側の背面側とコネクタ保護部33の内壁との対向面によって形成される隙間77もまた、隙間78、78と同様に、上面開口320から樹脂充填部32内に封止用樹脂40をポッティングにより充填する際、この封止用樹脂40が毛細管力によって保持できない大きさに形成されている。故に、雌コネクタ部材7の凹部76はコネクタ保護部33の内壁と対向する全ての外壁が、上面開口320から樹脂充填部32内に封止用樹脂40をポッティングにより充填する際、この封止用樹脂40が毛細管力によって保持できない大きさに形成されている。従って、樹脂充填部32内にポッティングにより充填された封止用樹脂40が凹部76の開口に近づくことができないので、ポッティングにより充填しやすい封止用樹脂40を用いても封止用樹脂40が凹部76の内部に流れ込むことがなく、凹部76内が封止用樹脂40で汚れることがない。
このようにしてカバー3内に雌コネクタ部材7が固定されてステータ1が完成するが、それをモータ機器に搭載する際には、凹部76に対して、図示しない雄コネクタが装着され、雄コネクタの端子と、雌コネクタ7のコネクタピン70とが接触する。すなわち、雌コネクタ7には、雄コネクタの係合突起が嵌る溝79が形成されている。
ステータ1を製造するには、予め、ステータアセンブリ10を組み立てておく。すなわち、このステータアセンブリ10は、上述の通り、内ステータコア81、82を挟持するようにして、内ステータコア81、82の両側から一対のコイルボビン21、22を配設することにより、一対の係合凸部212と一対の係合凹部223とを係合させるとともに、一対の係合凹部213と一対の係合凸部222とを係合させて組み立てる。本形態の場合、一対のコイルボビン21、22と内ステータコア81、82を1つのユニットであるステータアセンブリ10として予め仮固定させることにより、コイルボビン21の鍔部211と内ステータコア81の対向面816、コイルボビン22の鍔部221と内ステータコア82の対向面826、および内ステータコア81の裏面817と、内ステータコア82の裏面827が全周に渡って当接していることの目視による確認を行っている。その結果、当接箇所の歪や傷等により全周に渡って当接できないものを予め省いてからポッティングすることができる。
このようにして組み立てたステータアセンブリ10は、端子ピン6とフレキシブル基板60とをはんだ付けした後、予め、コネクタピン70が取り付けた雌コネクタ7のコネクタピン70をフレキシブル基板60の孔に通し、はんだ付けされる。
次に、上記のステータアセンブリ10を外ステータコア41、42とともに、図3に示すように、カバー3内に配置する。その後、外ステータコア42とカバー3との外側から治具を用いて挟持させる。このとき、壁部411、421のそれぞれの端面は、図3に示すとおり、互いに対向し、且つ全周に渡って上下方向に隙間Dを有している。従って、外ステータコア42とカバー3とを、両側から治具によって押圧させることにより、互いに平面状に形成された、コイルボビン21の鍔部214、211と、外ステータコア41の対向面412、内ステータコア81の対向面816とが、それぞれ全周に渡って確実に当接される。同様にして、互いに平面状に形成された、コイルボビン22の鍔部224、221と、外ステータコア42の対向面422、内ステータコア82の対向面826とが、それぞれが全周に渡って確実に当接される。また、内ステータコア81、82の互いの対向面である裏面817、827も互いに平面状に形成されており、全周に渡って確実に当接される。換言すれば、鍔部214、211と、外ステータコア41の対向面412、内ステータコア81の対向面816とが、それぞれ全周に渡って確実に当接され、コイルボビン22の鍔部224、221と、外ステータコア42の対向面422、内ステータコア82の対向面826とが、それぞれが全周に渡って確実に当接され、さらに、内ステータコア81、82の互いの対向面である裏面817、827も互いに全周に渡って確実に当接されるように、外ステータコア42とカバー3とを両側から治具によって押圧させている。このとき、ボビン配置部31と外ステータコア41の対向面である対向面412の裏面とも全周に渡って確実に当接されている。なお、本形態では、上述の通り、外ステータコア42とカバー3との外側から治具を用いて挟持させる前に、ステータアセンブリ10として当接箇所を目視により確認して、当接箇所の歪みや傷等により全周に渡って当接できないものが省かれているので、外ステータコア42とカバー3との外側から治具を用いて挟持させたものは、当接箇所を全周に渡って確実に当接することができる。
次に、カバー3の樹脂充填部32の上面開口320に樹脂充填用ノズルをセットし、液面を監視しながら、樹脂充填部32内に封止用樹脂40をポッティングにより充填した後、封止用樹脂40を硬化させる。
本形態のモータでは、コイル巻線5が巻きつけられた端子ピン6を備えるコイルボビン21、22と、端子ピン6に固着されたフレキシブル基板60と、コネクタピン70を備える雌コネクタ部材7とからステータ1を構成するとともに、フレキシブル基板60と端子ピン6の接続部分、フレキシブル基板60とコネクタピン70との接続部分、および雌コネクタ部材7の一部を封止用樹脂40によって封止されている。
さらに、端子ピン6とは別にコネクタピン70を備えているので、端子ピン6は、短くてよい。従って、端子ピン6に曲がりや当たり傷が発生せず、且つ、樹脂成形用の金型内への収納、樹脂の充填、あるいは、コイルボビン21、22の圧入の際、端子ピン6が邪魔にならない。
(本形態の主な効果)
以上説明のように、本形態では、上面開口320から樹脂充填部32内に封止用樹脂40を充填するだけで、フレキシブル基板60と端子ピン6の接続部分およびフレキシブル基板60とコネクタピン70との接続部分を確実に封止することができる。また、カバー3には雌コネクタ部材7を収納するコネクタ保護部33が形成されているので、雌コネクタ部材7が外部に露出されていても、雌コネクタ部材と雄コネクタ部材との隙間からの水分の浸入を防止できる。しかも、雌コネクタ部材と雄コネクタ部材の接続部分に物が当たって外れてしまうことを防止できる。
さらに、壁部411、421のそれぞれの端面は、互いに対向し、且つ全周に渡って上下方向に隙間Dを有している。従って、外ステータコア42とカバー3の両側から治具によって押圧させることにより、互いに平面状に形成された、コイルボビン21の鍔部214、211と、外ステータコア41の対向面412、内ステータコア81の対向面816とが、それぞれ全周に渡って当接される。同様にして、互いに平面状に形成された、コイルボビン22の鍔部224、221と、外ステータコア42の対向面422、内ステータコア82の対向面826とが、それぞれが全周に渡って当接される。また、内ステータコア81、82の互いの対向面である裏面817、827も互いに平面状に形成されており、全周に渡って当接される。それぞれの当接部では、当接部の外側と内側とで完全に隔絶されているので、ポッティングによりステータ組の外側に充填された封止用樹脂40が当接部によって遮断され、封止用樹脂40がいずれの方向からも当接部の内側へは浸入することができず、一対の外ステータコア41、42および内ステータコア81、82の内側に形成された極歯413、423および極歯815、825まで達することがない。故に、ステータ組の内側に配設される部材とポッティングによってカバー3内に充填させた樹脂との干渉を、未然に防止することができる。
また、本形態において、一対のコイルボビン21、22と内ステータコア81、82とは、係合され1つのユニットであるステータアセンブリ10として扱うことができるように構成されているので、組み立て工程において、扱い易くすることができる。しかも、一対のコイルボビン21、22と内ステータコア81、82を1つのユニットとして予め仮固定させることにより、コイルボビン21の鍔部211と内ステータコア81の対向面816、コイルボビン22の鍔部221と内ステータコア82の対向面826、および内ステータコア81の裏面817と、内ステータコア82の裏面827が全周に渡って当接していることを目視により確認した後、ポッティングを行うことにより、結果、ポッティングによる成形品の歩留まりを向上させることができる。
(A)、(B)、および(C)はそれぞれ、本発明を適用したモータのステータの封止用樹脂を充填する前の平面図、右側面図、および封止用樹脂を充填した後のI−I’断面図である。 図1に示すステータの分解斜視図である。 図1に示すステータにおいて、カバー内に樹脂封止する前のコイルボビンを取り除いた状態でのJ−J’断面図である。
符号の説明
1 ステータ
2 コイルボビン
3 カバー
5 コイル巻線
10 ステータアセンブリ
21、22 コイルボビン
31 ボビン配置部(ボビン収納部)
32 樹脂充填部
40 封止用樹脂
41、42 外ステータコア(ステータコア)
81、82 内ステータコア(ステータコア)
210、220 巻回部
211、214、221、224 鍔部
212、213、222、223、810、820 係合手段
411、421 壁部
412、422、816、826 対向面
413、423、815、825 極歯

Claims (6)

  1. コイル巻線が巻回されたコイルボビンと、該コイルボビンが装着されるステータコアと
    、前記コイルボビンおよび前記ステータコアからなるステータ組を収納するボビン収納部
    を備えたカバーとを有し、
    当該カバーは、前記コイルボビンおよび前記ステータコアが収納された状態で封止用樹
    脂が充填された樹脂充填部を備え、該樹脂充填部に充填された前記封止用樹脂によって、
    前記コイルボビンおよび前記ステータコアが封止され、
    前記コイルボビンは、外壁に前記コイル巻線が巻回される円筒状の巻回部と、該巻回部
    の両端から全周に渡って径方向の外側へ突出形成された鍔部を有し、
    前記ステータコアは、全周が前記鍔部に対向する対向面と、該対向面の径方向内側の端
    面から前記巻回部の内壁に対向した極歯とを有し、
    前記コイルボビンの前記鍔部と前記ステータコアの前記対向面とは全周に渡って当接し
    ていることを特徴とするモータのステータ構造。
  2. 請求項1において、前記ステータ組は、一対の前記ステータコアと、該一対のステータ
    コアにより上下方向から挟持された前記ボビンとにより構成され、一対の前記ステータ組
    を上下方向に重ねたときに内側に配設され、互いに対向する前記一対のステータ組のステ
    ータコアは、全周に渡って当接していることを特徴とするモータのステータ構造。
  3. 請求項2において、前記一対のステータ組の外側に配設された前記ステータコアは、前記対向面の径方向内側の端面からそれぞれ極歯が折曲形成されるとともに径方向外側の端面からそれぞれ前記コイル巻線が巻回された前記コイルボビンを覆う壁部が折曲形成され、
    該壁部の端面が互いに全周に渡って上下方向に隙間を有していることを特徴とするモータのステータ構造。
  4. 請求項3において、前記一対のステータ組の外側に配設された前記ステータコアは同一部材により形成されていることを特徴とするモータのステータ構造。
  5. 請求項2ないし4のいずれかにおいて、一対の前記ステータ組を上下方向に重ねたときに内側に配設される該一対のステータ組の前記ステータコアまたは前記コイルボビンは、互いに仮固定可能な係合手段を有していることを特徴とするモータのステータ構造。
  6. 請求項5において、前記一対のステータ組を上下方向に重ねたときに内側に配設され、
    前記一対のステータ組の互いに対向する前記ステータコアは、前記一対のステータ組のそれぞれの前記コイルボビンの前記鍔部によって挟持され、該鍔部に形成された前記係合手段によって仮固定されていることを特徴とするモータのステータ構造。
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