JP2007280865A - 固体酸化物型燃料電池 - Google Patents
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Abstract
【課題】セパレータを有さない、構造が簡素で、低コストな固体酸化物型燃料電池を提供すること。
【解決手段】固体酸化物型燃料電池の構造を、固体電解質と、該固体電解質に同一直線上に形成されたガス流路となる複数の貫通孔と、該貫通孔表面に形成された電極を有する構造とすること。
隣接する(アノードとカソードからなる)電極対間において同極どうしを対向配置すること。
前記電極対どうしを、配線を用いて電気的直列に接続し、両端の電極を、配線により集電パッドに接続すること。
【選択図】図1
【解決手段】固体酸化物型燃料電池の構造を、固体電解質と、該固体電解質に同一直線上に形成されたガス流路となる複数の貫通孔と、該貫通孔表面に形成された電極を有する構造とすること。
隣接する(アノードとカソードからなる)電極対間において同極どうしを対向配置すること。
前記電極対どうしを、配線を用いて電気的直列に接続し、両端の電極を、配線により集電パッドに接続すること。
【選択図】図1
Description
本発明は、セパレータを有さない固体酸化物型燃料電池に関する。
固体酸化物型燃料電池のセルデザインは円筒型、平板型の2種類に大別される。(特許文献1および特許文献2参照)。
円筒型は、電流が固体酸素イオン伝導性酸化物(電解質)膜に対して平行に流れる為、電流経路が長く、この電流経路において多量の電力を消費してしまう。
これを解決する為に、固体酸素イオン伝導性酸化物(電解質)膜に対して垂直に電流を流す平板型が提案されている。
しかし、平板型は、燃料ガスと酸化剤ガスを分離するためのガス流路を有するセパレータが必要になるため、構造が複雑で、コストが高い。
本発明の課題は、セパレータを有さない、構造が簡素で、低コストな固体酸化物型燃料電池の提供を目的とするものである。
請求項1に記載の発明は、固体電解質と、該固体電解質に同一直線上に形成されたガス流路となる複数の貫通孔と、該貫通孔表面に形成された電極を有することを特徴とする固体酸化物型燃料電池である。
請求項2に記載の発明は、前記電極が、アノードとカソードからなる電極対を成し、隣接する該電極対間において同極どうしが対向配置された状態で並んでいることを特徴とする請求項1に記載の固体酸化物型燃料電池である。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の固体酸化物型燃料電池であって、
前記電極対どうしが配線を用いて電気的直列に接続されており、両端の前記電極が、配線により集電パッドに接続されていることを特徴とする固体酸化物型燃料電池である。
前記電極対どうしが配線を用いて電気的直列に接続されており、両端の前記電極が、配線により集電パッドに接続されていることを特徴とする固体酸化物型燃料電池である。
請求項4に記載の発明は、前記固体電解質が酸素イオン伝導性酸化物であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の固体酸化物型燃料電池である。
請求項5に記載の発明は、前記酸素イオン伝導性酸化物が、ジルコニアにスカンジアを固溶させて結晶構造を安定化させたスカンジア安定化ジルコニアをマトリクスとし、該マトリクスにγ−アルミナを分散させてなることを特徴とする請求項4に記載の固体酸化物型燃料電池である。
請求項6に記載の発明は、前記スカンジアが、前記スカンジア安定化ジルコニア中に11〜13モル%の割合で含有されていることを特徴とする請求項5に記載の固体酸化物型燃料電池である。
請求項7に記載の発明は、前記γ−アルミナが、前記スカンジア安定化ジルコニア中に1.0〜20重量%の割合で含有されていることを特徴とする請求項5または請求項6に記載の固体酸化物型燃料電池である。
請求項8に記載の発明は、前記アノードが、酸素イオン伝導性酸化物、および、触媒からなる多孔質体であることを特徴とする請求項2乃至請求項7のいずれか1項に記載の固体酸化物型燃料電池である。
請求項9に記載の発明は、前記酸素イオン伝導性固体酸化物が、イットリア安定化ジルコニアであることを特徴とする請求項8に記載の固体酸化物型燃料電池である。
請求項10に記載の発明は、前記触媒が、Ni、Fe、Co、Pt、Ru、Pdから選ばれた1種または2種以上の金属からなることを特徴とする請求項8または請求項9に記載の固体酸化物型燃料電池である。
請求項11に記載の発明は、前記カソードが、サマリウムストロンチウムコバルトの酸化物からなる多孔質体であることを特徴とする請求項2乃至請求項10のいずれか1項に記載の固体酸化物型燃料電池である。
請求項12に記載の発明は、前記配線および前記配線パッドが、LaCrO3からなることを特徴とする請求項3乃至請求項11のいずれか1項に記載の固体酸化物型燃料電池である。
請求項1の発明は、固体酸化物型燃料電池の構造を固体電解質と、該固体電解質に同一直線上に形成されたガス流路となる複数の貫通孔と、該貫通孔表面に形成された電極を有する構造とすることにより、セパレータが不要となり、固体酸化物型燃料電池の構造を簡素化でき、また、固体酸化物型燃料電池のコストを下げることができるものである。
請求項2の発明は、隣接する(アノードとカソードからなる)電極対間において同極どうしを対向配置することにより、隣接する電極体間の酸素イオンの移動を防止することができるものである。
隣接する(アノードとカソードからなる)電極対間において同極どうしを対向配置しない場合、酸素イオンは、カソードから隣接する電極対のアノードへも移動可能となるため、起電力が減少する。(単電池セルの起電力と、電極対間に形成される電池の起電力が相殺し合ってしまう。)
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載の固体酸化物型燃料電池であって、
前記電極対どうしを、配線を用いて電気的直列に接続し、両端の電極を、配線により集電パッドに接続することにより、用途に応じた燃料電池を構成することができるものである。
前記電極対どうしを、配線を用いて電気的直列に接続し、両端の電極を、配線により集電パッドに接続することにより、用途に応じた燃料電池を構成することができるものである。
請求項7の発明は、γ−アルミナを、スカンジア安定化ジルコニア中に1.0〜20重量%の割合で含有することにより、固体電解質の強度を強くすることができるものである。
γ−アルミナの添加量が、スカンジア安定化ジルコニアに対して1.0重量%未満の場合は、固体電解質の曲げ強度が弱い。
また、γ−アルミナの添加量が、スカンジア安定化ジルコニアに対して20重量%を超えると、固体電解質の導電率が低くなってしまう。
請求項10の発明は、アノードに含有される触媒を、Ni、Fe、Co、Pt、Ru、Pdから選ばれた1種または2種以上の金属とすることにより、電池内(アノード表面)で水蒸気改質(燃料となる都市ガス(CH4)を水蒸気と反応させて水素(H2)と一酸化炭素(CO)に変化させること)を行なうことを可能にすることができるものである。
本発明の固体酸化物型燃料電池の構造を、図1を基に説明する。
本発明の固体酸化物型燃料電池は、貫通孔30(燃料ガス流路)および貫通孔40(酸化剤ガス流路)が形成された固体電解質10´、貫通孔30(燃料ガス流路)表面に形成されたアノード3、貫通孔40(酸化剤ガス流路)表面に形成されたカソード4、配線2、集電パッド1を有した構造となっている。
アノード3は、酸素イオン伝導性酸化物、および、触媒からなる多孔質体である。
アノード3に含まれる触媒は、Ni、Fe、Co、Pt、Ru、Pdから選ばれた1種または2種以上の金属である。
カソード4は、サマリウムストロンチウムコバルトの酸化物からなる多孔質体である。
隣接する(アノードとカソードからなる)電極対間において同極どうしは対向配置され、また、各々の電極対は一直線上に配置されている。
このような配置とすることにより、隣接する電極対間の酸素イオンの移動を防止する。
このような配置とすることにより、隣接する電極対間の酸素イオンの移動を防止する。
隣接する(アノードとカソードからなる)電極対間において同極どうしを対向配置しない場合、酸素イオンは、カソードから隣接する電極対のアノードへも移動可能となるため、起電力が減少する。(単電池セルの起電力と、電極対間に形成される電池の起電力が相殺し合ってしまう。)
本発明の固体酸化物型燃料電池の動作(1000℃下における)を、図2を基に説明する。
燃料ガス中のCH4およびH2Oは、貫通孔30(燃料ガス流路)からアノード3に含まれる触媒表面に供給され、触媒の働きによって下記の式(1)の反応によってH2とCOとに分れる。(図2(a)および図2(b)参照)
CH4+H2O→3H2+CO (1)
また、酸化剤ガス中のO2は、貫通孔40(酸化剤ガス流路)からカソード4に含まれる触媒表面に供給され、触媒の働きによって下記の式(2)の反応によってO2−となる。(図2(a)および図2(b)参照)
O2+4e−→2O2− (2)
カソード4に含まれる触媒表面にて発生したO2−は、カソード4に含まれる酸素イオン伝導性物質を通り、その後、固体電解質10´を通り、その後、アノード3に含まれる酸素イオン伝導性物質を通り、その後、カソード3に含まれる触媒表面に達する。(図2(b)参照)
アノード3に含まれる触媒表面に達したO2−は、上式(1)の反応によって生成したH2およびCOと、下記の式(3)のように反応して、H2OとCO2とe−になる。(図2(b)および図2(c)参照)
このe−を外部に電気として取り出す。
4O2−+3H2+CO→3H2OとCO2+8e−に (3)
本発明の固体高分子型燃料電池の作製方法を、図3を基に説明する。
まず、固体電解質10に貫通孔30(燃料ガス流路)、貫通孔40(酸化剤ガス流路)を形成する。(図3(b)参照)
固体電解質10としては、ジルコニアにスカンジアを固溶させて結晶構造を安定化させたスカンジア安定化ジルコニアをマトリクスとし、該マトリクスにγ−アルミナを分散させてなる酸素イオン伝導性酸化物を用いることができる。
固体電解質10の製造方法としては、Sc2O3(純度99.9%以上)を加熱した濃硝酸に溶解させ、蒸留水で希釈し、その後、ZrO(NO3)2・2H2Oを加えて溶解液を生成し、この溶解液に蟻酸とポリエチレングリコールを加え、撹拌しながら加熱固化して前駆体を得て、その後、得られた前駆体を750〜850℃下において11〜13時間仮焼して結晶化させることによりスカンジア安定化ジルコニア粉末とし、その後、スカンジア安定化ジルコニア粉末にγ−Al2O3およびエチルアルコールを添加し、その後、ボールミルを使用して湿式混合し、その後、金型で一軸成形し、その後、静水圧プレス(CIP)機を使って1900〜2100kg/cm2の圧力にて成形し、その後、1500〜1700℃で、5〜15時間焼成する方法を用いることができる。
γ−アルミナの添加量としては、スカンジア安定化ジルコニアに対して0.1〜20重量%が好ましい。
γ−アルミナの添加量としては、スカンジア安定化ジルコニアに対して0.1重量%未満の場合は、固体電解質10の曲げ強度が弱い。
また、γ−アルミナの添加量としては、スカンジア安定化ジルコニアに対して20重量%超の場合は、固体電解質10の導電率が低い。
貫通孔30(燃料ガス流路)、貫通孔40(酸化剤ガス流路)の形成方法としては、打ち抜き加工法、エッチング加工法、レーザ加工法、または、放電加工法を用いることができる。
次に、貫通孔30(燃料ガス流路)表面にアノード3を形成する。(図3(c)参照)
アノード3の材料としては、酸素イオン伝導性酸化物であるイットリア安定化ジルコニア粉末、および、触媒であるNi、Fe、Co、Pt、Ru、Pdから選ばれた1種または2種以上の金属粉末、および、気孔形成剤であるコーンスターチを用いることができる。
アノード3の形成方法としては、例えば、Ni粉末と、イットリア安定化ジルコニア粉末を3:7〜5:5の重量比で混合し、その後、Ni粉末およびイットリア安定化ジルコニア粉末の合計量に対して25〜35重量%の割合でコーンスターチを混合し、その後、ポリエチレングリコールまたはテルピネオール等の溶剤を混合し、粘度を250〜350mPa・S(25℃)に調整したアノードインクを生成し、生成したアノードインクを貫通孔30(アノードガス流路)表面にスクリーン印刷し、その後に、1200〜1400℃で焼成する方法を用いることができる。
焼成することにより、気孔形成剤が焼失し、その跡に気孔が形成され、Niおよびイットリア安定化ジルコニアからなる多孔質体のアノード3を形成することができる。
次に、貫通孔40(酸化剤ガス流路)表面にカソード4を形成する。(図3(d)参照)
カソード4の材料としては、炭酸ストロンチウム、酸化サマリウム、コバルトを用いることができる。
カソード4の製造方法としては、炭酸ストロンチウム、酸化サマリウム、コバルトを、ボールミルを用いて混合し、その後、大気中において950〜1050℃で仮焼し、その後、ボールミルを用いて粉末化し、その後、ポリエチレングリコールまたはテルピネオール等の溶剤を混合し、粘度を250〜350mPa・S(25℃)に調整したカソードインクを生成し、生成したカソードインクを貫通孔40(酸化剤ガス流路)表面にスクリーン印刷し、その後に、1300〜1400℃で焼成する方法を用いることができる。
次に、配線2および集電パッド1を形成する。(図3(e)参照)
配線2および集電パッド1の材料としては、LaCrO3を用いることができる。
配線2および集電パッド1の製造方法としては、La0.8Cr0.2O3を、ボールミルを用いて粉末化し、その後、ポリエチレングリコールを用いて、粘度を250〜350mPa・S(25℃)に調整したスラリーを生成し、生成したスラリーを固体電解質1上にスクリーン印刷し、その後に、1500〜1550℃で焼成する方法を用いることができる。
(固体電解質の形成)
まず、Sc2O3(三津和化学社製、純度99.9%)12molを60℃に加熱した濃硝酸に溶解させ、蒸留水で希釈したのち、ZrO(NO3)2・2H2O(三津和化学社製、純度99%)を88mol加えた溶解液を生成し、この溶解液に蟻酸とポリエチレングリコールを加え、90℃下において撹拌しながら固化して前駆体を得て、その後、得られた前駆体を800℃下において12時間仮焼して結晶化させ、スカンジア安定化ジルコニア粉末を得た。
まず、Sc2O3(三津和化学社製、純度99.9%)12molを60℃に加熱した濃硝酸に溶解させ、蒸留水で希釈したのち、ZrO(NO3)2・2H2O(三津和化学社製、純度99%)を88mol加えた溶解液を生成し、この溶解液に蟻酸とポリエチレングリコールを加え、90℃下において撹拌しながら固化して前駆体を得て、その後、得られた前駆体を800℃下において12時間仮焼して結晶化させ、スカンジア安定化ジルコニア粉末を得た。
次に、スカンジア安定化ジルコニア粉末にエチルアルコールおよびγ−Al2O3を1mol(γ−アルミナ添加量=スカンジア安定化ジルコニアに対して1重量%)添加し、その後、ボールミル機で湿式混合し、その後、金型で一軸成形した後、静水圧プレス(CIP)機を用いて2000kg/cm2の圧力を負荷することにより成形し、その後、1600℃で、10時間焼成して、長さ40mm×巾12mm×深さ3mmの直方体状の固体電解質を得た。
(固体電解質の曲げ強度評価)
次に、固体電解質の曲げ強度評価を、JIS R1601−1981「ファインセラミックスの曲げ強さ試験方法」に準じた3点曲げ試験を用いることにより行った。
結果を図4に示す。
次に、固体電解質の曲げ強度評価を、JIS R1601−1981「ファインセラミックスの曲げ強さ試験方法」に準じた3点曲げ試験を用いることにより行った。
結果を図4に示す。
(固体電解質の導電率評価)
次に、固体電解質の導電率評価を、固体電解質両面にPt電極を焼き付け、その後、交流インピーダンス法(周波数1〜100kHz)を用いることにより行った。
得られた抵抗値と固体電解質の寸法を基に、固体電解質の導電率を求めた。
結果を図5に示す。
次に、固体電解質の導電率評価を、固体電解質両面にPt電極を焼き付け、その後、交流インピーダンス法(周波数1〜100kHz)を用いることにより行った。
得られた抵抗値と固体電解質の寸法を基に、固体電解質の導電率を求めた。
結果を図5に示す。
(固体電解質への貫通孔の形成)
次に、鉄板にベークライトを重ねて構成した打抜台上に固体電解質をセットした。
次に、鉄板にベークライトを重ねて構成した打抜台上に固体電解質をセットした。
次に、打抜台上にセットした固体電解質をプレス機に組み込んだ打抜刃で打ち抜き、固体電解質に、直径3mmの貫通孔を、一直線上に4mm間隔で形成した。
(貫通孔(燃料ガス流路)表面へのアノードの形成)
次に、Ni粉末と、イットリア安定化ジルコニア粉末を4:6の重量比で混合し、その後、Ni粉末およびイットリア安定化ジルコニア粉末の合計量に対して30重量%の割合でコーンスターチを混合し、その後、ポリエチレングリコールを用いて、粘度を300mPa・S(25℃下における回転粘度計(リオン社製、ビスコテスターVT−04)測定値)に調整したアノードインクを生成した。
次に、Ni粉末と、イットリア安定化ジルコニア粉末を4:6の重量比で混合し、その後、Ni粉末およびイットリア安定化ジルコニア粉末の合計量に対して30重量%の割合でコーンスターチを混合し、その後、ポリエチレングリコールを用いて、粘度を300mPa・S(25℃下における回転粘度計(リオン社製、ビスコテスターVT−04)測定値)に調整したアノードインクを生成した。
次に、アノードインクを#200SUSメッシュ×乳剤厚20μm×線径0.05mmのスクリーン上に載せた。
次に、スキージ圧5kgf/cm2、スキージ速度100mm/秒、スクリーンと貫通孔形成済みの固体電解質のクリアランスが2.5mmの条件にて、アノードインクを貫通孔(燃料ガス流路)表面に押し出し(スクリーン印刷し)、その後、1300℃下で30分間の熱処理を施した後、30分間放冷することにより、アノードを形成した。
(貫通孔(酸化剤ガス流路)表面へのカソードの形成)
次に、炭酸ストロンチウム、酸化サマリウム、コバルトを、ボールミルを用いて混合し、その後、大気中において950〜1050℃で仮焼し、その後、ボールミルを用いて粉末化し、その後、ポリエチレングリコールを用いて、粘度を300mPa・S(25℃下における回転粘度計(リオン社製、ビスコテスターVT−04)測定値)に調整したカソードインクを生成した。
次に、炭酸ストロンチウム、酸化サマリウム、コバルトを、ボールミルを用いて混合し、その後、大気中において950〜1050℃で仮焼し、その後、ボールミルを用いて粉末化し、その後、ポリエチレングリコールを用いて、粘度を300mPa・S(25℃下における回転粘度計(リオン社製、ビスコテスターVT−04)測定値)に調整したカソードインクを生成した。
次に、カソードインクを#200SUSメッシュ×乳剤厚20μm×線径0.05mmのスクリーン上に載せた。
次に、スキージ圧5kgf/cm2、スキージ速度100mm/秒、スクリーンとアノード形成済みの固体電解質のクリアランスが2.5mmの条件にて、カソードインクを貫通孔(酸化剤ガス流路)表面に押し出し(スクリーン印刷し)、その後、1350℃下で30分間の熱処理を施した後、30分間放冷することにより、カソードを形成した。
(電極および集電パッドの形成)
次に、La0.8Cr0.2O3を、ボールミルを用いて粉末化し、その後、ポリエチレングリコールを用いて、粘度を300mPa・S(25℃下における回転粘度計(リオン社製、ビスコテスターVT−04)測定値)に調整したスラリーを生成した。
次に、La0.8Cr0.2O3を、ボールミルを用いて粉末化し、その後、ポリエチレングリコールを用いて、粘度を300mPa・S(25℃下における回転粘度計(リオン社製、ビスコテスターVT−04)測定値)に調整したスラリーを生成した。
次に、スラリーを#200SUSメッシュ×乳剤厚20μm×線径0.05mmのスクリーン上に載せた。
次に、スキージ圧5kgf/cm2、スキージ速度100mm/秒、スクリーンとアノードおよびカソード形成済みの固体電解質のクリアランスが2.5mmの条件にて、スラリーを固体電解質表面に押し出し(スクリーン印刷し)、その後、1525℃下で30分間の熱処理を施した後、30分間放冷した。
(固体電解質および固体酸化物型燃料電池の作製)
γ−アルミナの添加量をスカンジア安定化ジルコニアに対して10重量%にした以外は実施例1と同様に固体電解質および固体酸化物型燃料電池を作製した。
γ−アルミナの添加量をスカンジア安定化ジルコニアに対して10重量%にした以外は実施例1と同様に固体電解質および固体酸化物型燃料電池を作製した。
(固体電解質の曲げ強度評価)
実施例1と同様に固体電解質の曲げ強度評価を行った。
結果を図4に示す。
実施例1と同様に固体電解質の曲げ強度評価を行った。
結果を図4に示す。
(固体電解質の導電率評価)
実施例1と同様に固体電解質の導電率評価を行った。
結果を図5に示す。
実施例1と同様に固体電解質の導電率評価を行った。
結果を図5に示す。
(固体電解質および固体酸化物型燃料電池の作製)
γ−アルミナの添加量をスカンジア安定化ジルコニアに対して20重量%にした以外は実施例1と同様に固体電解質および固体酸化物型燃料電池を作製した。
γ−アルミナの添加量をスカンジア安定化ジルコニアに対して20重量%にした以外は実施例1と同様に固体電解質および固体酸化物型燃料電池を作製した。
(固体電解質の曲げ強度評価)
実施例1と同様に固体電解質の曲げ強度評価を行った。
結果を図4に示す。
実施例1と同様に固体電解質の曲げ強度評価を行った。
結果を図4に示す。
(固体電解質の導電率評価)
実施例1と同様に固体電解質の導電率評価を行った。
結果を図5に示す。
実施例1と同様に固体電解質の導電率評価を行った。
結果を図5に示す。
<比較例1>
(固体電解質および固体酸化物型燃料電池の作製)
γ−アルミナの添加量をスカンジア安定化ジルコニアに対して0.5重量%にした以外は実施例1と同様に固体電解質および固体酸化物型燃料電池を作製した。
(固体電解質および固体酸化物型燃料電池の作製)
γ−アルミナの添加量をスカンジア安定化ジルコニアに対して0.5重量%にした以外は実施例1と同様に固体電解質および固体酸化物型燃料電池を作製した。
(固体電解質の曲げ強度評価)
実施例1と同様に固体電解質の曲げ強度評価を行った。
結果を図4に示す。
実施例1と同様に固体電解質の曲げ強度評価を行った。
結果を図4に示す。
(固体電解質の導電率評価)
実施例1と同様に固体電解質の導電率評価を行った。
結果を図5に示す。
実施例1と同様に固体電解質の導電率評価を行った。
結果を図5に示す。
<比較例2>
(固体電解質および固体酸化物型燃料電池の作製)
γ−アルミナの添加量をスカンジア安定化ジルコニアに対して30重量%にした以外は実施例1と同様に固体電解質および固体酸化物型燃料電池を作製した。
(固体電解質および固体酸化物型燃料電池の作製)
γ−アルミナの添加量をスカンジア安定化ジルコニアに対して30重量%にした以外は実施例1と同様に固体電解質および固体酸化物型燃料電池を作製した。
(固体電解質の曲げ強度評価)
実施例1と同様に固体電解質の曲げ強度評価を行った。
結果を図4に示す。
実施例1と同様に固体電解質の曲げ強度評価を行った。
結果を図4に示す。
(固体電解質の導電率評価)
実施例1と同様に固体電解質の導電率評価を行った。
結果を図5に示す。
実施例1と同様に固体電解質の導電率評価を行った。
結果を図5に示す。
本発明の、固体酸化物型燃料電池は、家庭用発電システムに利用できる。
1・・・・・集電パッド
2・・・・・配線
3・・・・・アノード
4・・・・・カソード
5・・・・・電極対
10・・・・固体電解質
10´・・・(貫通孔を形成した)固体電解質
30・・・・貫通孔(燃料ガス流路)
40・・・・貫通孔(酸化剤ガス流路)
100・・・外部回路
2・・・・・配線
3・・・・・アノード
4・・・・・カソード
5・・・・・電極対
10・・・・固体電解質
10´・・・(貫通孔を形成した)固体電解質
30・・・・貫通孔(燃料ガス流路)
40・・・・貫通孔(酸化剤ガス流路)
100・・・外部回路
Claims (12)
- 固体電解質と、該固体電解質に同一直線上に形成されたガス流路となる複数の貫通孔と、該貫通孔表面に形成された電極を有することを特徴とする固体酸化物型燃料電池。
- 前記電極が、アノードとカソードからなる電極対を成し、隣接する該電極対間において同極どうしが対向配置された状態で並んでいることを特徴とする請求項1に記載の固体酸化物型燃料電池。
- 請求項1または請求項2に記載の固体酸化物型燃料電池であって、
前記電極対どうしが配線を用いて電気的直列に接続されており、両端の前記電極が、配線により集電パッドに接続されていることを特徴とする固体酸化物型燃料電池。 - 前記固体電解質が酸素イオン伝導性酸化物であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の固体酸化物型燃料電池。
- 前記酸素イオン伝導性酸化物が、ジルコニアにスカンジアを固溶させて結晶構造を安定化させたスカンジア安定化ジルコニアをマトリクスとし、該マトリクスにγ−アルミナを分散させてなることを特徴とする請求項4に記載の固体酸化物型燃料電池。
- 前記スカンジアが、前記スカンジア安定化ジルコニア中に11〜13モル%の割合で含有されていることを特徴とする請求項5に記載の固体酸化物型燃料電池。
- 前記γ−アルミナが、前記スカンジア安定化ジルコニア中に1.0〜20重量%の割合で含有されていることを特徴とする請求項5または請求項6に記載の固体酸化物型燃料電池。
- 前記アノードが、酸素イオン伝導性固体酸化物、および、触媒からなる多孔質体であることを特徴とする請求項2乃至請求項7のいずれか1項に記載の固体酸化物型燃料電池。
- 前記酸素イオン伝導性固体酸化物が、イットリア安定化ジルコニアであることを特徴とする請求項8に記載の固体酸化物型燃料電池。
- 前記触媒が、Ni、Fe、Co、Pt、Ru、Pdから選ばれた1種または2種以上の金属からなることを特徴とする請求項8または請求項9に記載の固体酸化物型燃料電池。
- 前記カソードが、サマリウムストロンチウムコバルトの酸化物からなる多孔質体であることを特徴とする請求項2乃至請求項10のいずれか1項に記載の固体酸化物型燃料電池。
- 前記配線および前記配線パッドが、LaCrO3からなることを特徴とする請求項3乃至請求項11のいずれか1項に記載の固体酸化物型燃料電池。
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JP2006108319A JP2007280865A (ja) | 2006-04-11 | 2006-04-11 | 固体酸化物型燃料電池 |
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WO2008111490A1 (ja) | 2007-03-15 | 2008-09-18 | Sharp Kabushiki Kaisha | 液晶表示装置 |
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2006
- 2006-04-11 JP JP2006108319A patent/JP2007280865A/ja active Pending
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