JP2007280645A - 燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料電池システムの経年時間劣化の影響を受けず、所望の発電性能を維持することが可能な燃料電池システムを提供することを課題とする。
【解決手段】燃料電池システムは、燃料電池と、該燃料電池の運転状態を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、燃料電池の製造日から現時点までの運転および停止履歴に基づいて、燃料電池の性能低下分を予測し、目標とする電池性能を得るため、前記性能低下分を補正して、燃料電池の運転を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、燃料電池システムに関し、特に車両等に使用される固体高分子型燃料電池システムに関する。
燃料電池は、水素ガスなどの燃料ガスと、酸素を含む酸化剤ガスとを電解質を介して電気化学的に反応させ、電解質両面に設けた電極間から電気エネルギーを取り出す発電システムである。特に固体高分子電解質を用いた固体高分子型燃料電池は、動作温度が低く、取り扱いが容易なことから電動車両用の電源として注目されている。
固体高分子型燃料電池は、イオン交換膜からなる電解質膜と、この電解質膜の一面に配置されたアノード電極および電解質膜の他面に配置されたカソード電極とからなる膜/電極接合体(MEA:Membrane−Electrode Assembly)と、両電極にそれぞれ燃料ガスおよび酸化剤ガスを供給するための流路を形成するセパレータとで構成され、通常はこれらのモジュールを複数層重ねてセル積層体として利用される。
通常、MEAを構成するアノード電極とカソード電極には、電極反応促進用の白金触媒を担持するため、カーボン粒子が塗布される。カーボン粒子は、撥水性を有するため、組み立て初期の燃料電池のMEAは、このカーボン粒子の効果により撥水性を示す。従って、燃料電池運転時に電気化学反応により電池内で生じた水は、MEA内には停滞しにくく、生成後速やかにセパレータの流路を介して電池本体外部に排出される。
しかしながら、燃料電池を長期間運転すると、使用部材の劣化等により、発電性能の低下が生じる。例えば、前述の白金担持カーボンは、生成水との化学反応や流体による機械的損耗等によって、時間とともにその量が減少する。このため白金担持カーボンの撥水性は、時間とともに低下し、これに伴って、電気化学反応によって生じた生成水がMEAから排出されにくくなり、MEAの含水量が徐々に増大する。このような含水量の増大は、例えばMEAのカソード電極内の酸化剤ガスの反応場を減少させるため、酸化剤ガス供給量が一定であっても、発電性能の低下が生じる場合がある(フラッディングという)。
このような問題を解決するため、燃料電池の作動運転時間または積算電流値等に基づいて、発電性能維持のために必要な反応ガス供給量を算定することにより、電池性能低下を抑制する方法が提案されている(特許文献1、2参照)。
特開2005−56760号公報 特開平6−267577号公報
しかしながら、燃料電池の性能低下は、発電中にのみ生じるものではなく、燃料電池の停止中あるいは、燃料電池の保管中にも生じ得る。これは、主として燃料電池システムに使用される使用部材が、システム運転時以外にも経時劣化することによる。例えば、前述の白金担持カーボンは、通常用いられる一般的な方法で電池を保管していても、環境中の酸素等によって表面が改質され、撥水性が低下する。すなわち、保管期間が長期に及ぶ場合には、燃料電池システムの運転時間が短い場合であっても、フラッディングの問題は生じ得る。従って、前述のような燃料電池の作動運転時間を考慮した制御だけでは、使用部材の劣化等による発電性能低下、さらには発電不良等の不具合を解消することは難しい。
本発明では、使用部材の経年時間劣化を考慮して、燃料電池温度、ガス供給量等の運転条件を制御し、運転および停止履歴に影響されることなく、例えば、長期間連続運転中の燃料電池システム、あるいは製造後長期間使用されなかった燃料電池システム等においても、発電性能を適正に維持することが可能な燃料電池システムを提供することを課題とする。
本発明では、燃料電池と、該燃料電池の運転状態を制御する制御手段と、を備える燃料電池システムにおいて、前記制御手段は、燃料電池の製造日から現時点までの運転および停止履歴に基づいて、燃料電池の性能低下分を予測し、目標とする電池性能を得るため、前記性能低下分を補正して、燃料電池の運転を制御することを特徴とする燃料電池システムが提供される。
このように、燃料電池の経年時間劣化を考慮して、燃料電池の運転を制御することにより、例えば、燃料電池システムの製造後停止時間および運転時間に関わらず、常時適正な発電性能を維持することが可能となる。なお本願において使用される、使用部材または燃料電池の「経年時間劣化」という用語は、燃料電池システムの運転によって生じる使用部材または燃料電池の劣化(以下「作動期間内劣化」という)と、燃料電池システム製造後の停止状態において時間とともに進行するこれらの劣化(以下「停止期間内劣化」という)の両方を含むことに留意する必要がある。
また本発明では、燃料電池と、該燃料電池に酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス供給手段と、燃料電池に燃料ガスを供給する燃料ガス供給手段と、燃料電池を冷却する冷媒を供給する冷媒供給手段と、制御手段と、を備える燃料電池システムにおいて、前記制御手段は、燃料電池の製造日からの運転および停止履歴に基づいて、現時点での燃料電池の性能低下分を予測し、目標とする電池性能を得るため、前記性能低下分を補正して、燃料電池に供給される酸化剤ガス、燃料ガスおよび/または冷媒の供給量を定めることを特徴とする燃料電池システムが提供される。これにより、燃料電池システムの製造後停止時間および運転時間に関わらず、燃料電池に供給される酸化剤ガス、燃料ガスおよび/または冷媒の供給量を適正に制御して、所望の発電性能を維持することが可能となる。
本発明の燃料電池システムでは、使用部材の経年時間劣化を考慮して、運転条件を制御するため、長時間経過後も、所望の発電性能を維持することができ、発電性能低下等の問題が生じにくく、システムの信頼性が向上する。
本発明では、燃料電池の経年時間劣化を考慮して、燃料電池の各運転パラメータを定めることを特徴とする。従来のような燃料電池の作動時間または積算発電量等の指標値ではなく、経年時間を基にして各運転パラメータを制御するのは、前述のように、使用部材の劣化は、燃料電池の運転中のみならず、燃料電池の停止中あるいは未使用期間にも進行するためである。例えば、MEAに含まれる白金担持用カーボンは、燃料電池を使用せず保管している間も、異物の付着あるいは環境側酸素との反応等により劣化が生じる。従って、通常のような燃料電池の運転時間のみを考慮し、使用部材の劣化状態を予測して、運転パラメータ制御を行っても、所望の性能が得られなくなってしまう。しかしながら、本発明では、燃料電池システムに使用される部材の経年時間劣化を考慮して、運転条件を定めるため、常時所望の発電性能を維持することが可能となる。
以下図面により本発明の一形態を説明する。
図1には、本発明による燃料電池システムの構成例を示す。このシステムは、燃料電池本体1を有し、この燃料電池本体1で発生した電力を、例えば車両等の駆動源として利用することができる。またこの燃料電池システムは、システム内で燃料ガスを流通させるための燃料ガス流路2と、酸化剤ガスを流通させるための酸化剤ガス流路3と、燃料電池本体1を冷却する冷却媒体を流通させるための冷却媒体流路4と、制御部5とを備えている。なお以下の説明では、一例として、燃料電池に供給する燃料ガスとして水素ガスを使用し、酸化剤ガスとして空気(以下エアともいう)を使用し、冷却媒体として水を使用するシステムを例に説明する。
燃料ガス流路(以下水素ガス流路ともいう)2は、例えば高圧水素タンク200のような水素燃料源からの燃料ガスを燃料電池本体1に供給するための燃料ガス供給流路201と、燃料電池本体1から燃料オフガスを排出するための燃料オフガス排出流路203とを備えている。ただし燃料オフガス排出流路203は、実質的には循環流路となっており、水素ポンプ210を介して燃料ガス供給流路201に接続されている。以降この燃料オフガス排出流路203を循環流路203とも呼ぶ。循環流路203には、燃料電池本体1と水素ポンプ210との間に、水素排気弁205が設置された分岐流路207が接続されている。
一方、酸化剤ガス流路3は、燃料電池本体に酸化剤ガスを供給するための酸化剤ガス供給流路301と、燃料電池本体1から酸化剤オフガスを排出するための酸化剤オフガス排出流路303とを備えている。
酸化剤ガス供給流路301には、エアポンプ305と加湿器325とが配置されている。また酸化剤オフガス排出流路303には、前述の加湿器325が設置され、加湿器325と燃料電池本体1の間にはエア調圧弁309が配置されている。
冷却媒体流路4(以下冷却水流路4という)は、燃料電池本体1に冷却水を供給するための冷却水供給流路401と、燃料電池本体1から冷却水を排出するための冷却水排出流路403とを備えている。ただし冷却水流路4は、循環流路となっており、冷却水供給流路401と冷却水排出流路403は、それぞれの一端をラジエータファン402に接続されている。また、冷却水排出流路403において、ラジエータファン402の一端(入口側)は、ロータリーバルブ404の一端(出口側)と接続され、ロータリーバルブ404の他端(入口側)は、燃料電池本体1に接続されている。このロータリーバルブ404の別の出口側端部は、冷却水供給流路401に接続されている。冷却水供給流路401と冷却水排出流路403には、燃料電池本体1の冷却水入口側近傍と冷却水出口側近傍の位置に、それぞれ水温センサ405および406が設置されている。
制御部5は、前述の各流路の所定の箇所(例えば、燃料ガス供給流路201、循環流路203、酸化剤ガス供給流路301および酸化剤オフガス排出流路303の燃料電池本体1近傍等に設置された圧力センサと温度センサ、さらには水温センサ405および406等)からの圧力測定結果、温度測定結果を受けて、水素ポンプ210、水素排気弁205、エアポンプ305、エア調圧弁309、ラジエータファン402およびロータリーバルブ404をそれぞれ制御する。
ここで、酸化剤ガスの流量制御法について簡単に説明する。燃料電池システムの運転時には、制御部5によって、エアポンプ305を駆動させることにより、大気中の空気が酸化剤ガスとして取り込まれ、この酸化剤ガスは、酸化剤ガス供給流路301を通り、加湿器325を介して燃料電池1に供給される。供給された酸化剤ガスは、燃料電池1内において電気化学反応により消費された後、酸化剤オフガスとして排出される。必要に応じて、制御部5からの指令によって、エア調圧弁309が開閉され、これにより燃料電池本体1に供給される酸化剤ガスの圧力(さらには流量)が制御される。
次に水素ガスの流量制御法について説明する。運転時には、高圧水素タンク200から水素ガスが放出され、その放出された水素ガスは、燃料ガス供給流路201を通って、燃料電池本体1に供給される。供給された水素ガスは、燃料電池1内で電気化学反応に消費された後、水素オフガスとして排出される。排出された水素オフガスは、循環流路203を通り、水素ポンプ210を介して燃料ガス供給流路201に戻され、再び燃料電池本体1に供給される。なお通常は、分岐流路207の水素排気弁205は閉じているが、必要に応じて、制御部5からの指令によりこの弁が開かれると、分岐流路207から、水素オフガスが排出される。従って、水素排気弁205の開閉を制御することにより、燃料電池本体1に供給される新鮮な水素量と、循環利用される水素量の割合が制御される。より具体的には、水素排気弁205を開くことにより、燃料電池本体1に供給されるガス中の水素濃度は高まり、逆に水素排気弁205を閉じたままにしておくと、燃料電池本体1に供給される水素濃度は徐々に低下する。
次に冷却水の流量制御法について説明する。運転時には、制御部5によってラジエータファン402が駆動され、冷却水が冷却水供給流路401を介して燃料電池本体1に供給される。燃料電池本体1から排出される冷却水は、冷却水排出流路403を通って、ロータリーバルブ404に導入され、冷却水の一部は、そのまま再び冷却水供給流路401を通って燃料電池本体1に供給される。制御部5は、燃料電池本体1の温度を所定の温度に維持するため、水温センサ405および406からの温度情報を基に、ロータリーバルブ404の開閉を制御し、これによりロータリーバルブ404を介して直接燃料電池本体1に導入される冷却水の量が制御される。
次に、本発明の燃料電池システムの制御方法についてより具体的に説明する。
図2には、制御部5において実行される燃料電池システムの制御フロー図を示す。まず、ステップS101において、燃料電池の目標温度が決定される。
次にステップS105では、後続ステップで燃料電池の経年時間劣化による性能低下を補正するための温度補正項11が算出される。この温度補正項11は、フラッシュROM等の媒体内に予め記憶されている、経年時間と補正項11の関係を示したマップにより算出される。なお経年時間は、現時点の日時と、燃料電池の製造日時との差によって算出される。また燃料電池の製造日時に関する情報は、例えば燃料電池の製造時に前述のROM等に記憶された情報を読み出すことにより入手できる。このROMは、例えば制御部5内に設置される。補正項11は、前述の「停止期間内劣化」と「作動期間内劣化」の影響を総合した、単一の補正項として取得される。
ここで、このような経年時間劣化の影響を考慮した補正を行うのは、燃料電池使用部材の経年時間劣化のため、燃料電池システムに対して同じ冷却または昇温操作を行っても、燃料電池温度が常に一定温度になるとは限られないからである。例えば、MEAの電極表面に設置される白金触媒担持用カーボン粒子は、化学的な反応、機械的磨耗等によって時間とともにその量が減少する傾向にあり、このため、触媒の活性も時間とともに低下する。触媒の活性の低下は、燃料電池内での触媒反応(発熱反応)によって生じる熱量を低下させる。従って、例えば運転時間が長い場合、あるいは運転時間が同等でも、製造から長時間経過している燃料電池を所定の温度に制御するためには、運転時間が短い場合あるいは製造後あまり期間が経過していない燃料電池に比べて、より多くの熱源を提供することが必要になる。
次に、ステップS110では、ステップS101で設定された温度目標値とステップS105で得られた温度補正項11を考慮して、補正後温度目標値が設定される。S115では、燃料電池本体1の温度がステップS110で定めた補正後温度目標値となるように、制御器5によってラジエータファン402とロータリーバルブ404が制御され、燃料電池本体1に適正量の冷却水が供給される。
次に、ステップS120では、燃料電池本体1での目標電流値が決定される。この電流値は、車両の運転状態、例えば走行速度や運転者のアクセル操作状況等によって定められる。
次にステップS125では、ステップS101で決定された燃料電池温度目標値と、ステップS120で決定された目標電流値に基づいて、燃料電池本体1への酸化剤ガスの供給量が算定される。またステップS130では、燃料電池の経年時間を基に、燃料電池本体1への酸化剤ガス供給量の補正項21が算出される。このような補正を行うのは、補正を行わなかった場合、酸化剤ガス流路3に設置された各種バルブおよび/または装置および/またはシール部材等の経年時間劣化によって、ステップS125で定めた酸化剤ガス量が燃料電池本体1に適正に供給されない可能性があるためである。また、前述のような白金触媒カーボンの劣化は、MEAの撥水性を低下させるため、MEA内に含まれる水分量は、時間とともに増大する。このような水分量の増大によって、電極内での酸化剤ガスの反応サイトが減少すると、酸化剤ガスの供給量が一定でも、電池性能が低下する可能性があるからである。なお燃料電池の経年時間および補正項21に関する情報は、ステップS105の場合と同様、ROM内に予め記憶されている燃料電池の製造年月日の情報および燃料電池の経年時間と補正項21の関係を示したマップにより算出される。補正項21は、「停止期間内劣化」と「作動期間内劣化」の影響を総合した、単一の補正項として取得される。次にステップS135では、ステップS125で設定された目標酸化剤ガス供給量とステップS130で得られた補正項21を考慮して、補正後酸化剤ガス供給量が決定される。ステップS140では、制御器5によってエアポンプ305とエア調圧弁309を制御することにより、ステップS135で定めた補正後酸化剤ガス量が燃料電池本体1に供給される。
次に、ステップS145では、ステップS101で決定された燃料電池温度目標値と、ステップS120で決定された目標電流値に基づいて、燃料電池本体1に導入される水素濃度が算定される。より具体的には、このステップでは、燃料ガス流路2から循環水素ガスを排出するための、水素排気弁205を開く頻度が算定される。またステップS150では、燃料電池の経年時間を基に、水素排気頻度の補正項31が算出される。このような補正を行うのは、補正を行わなかった場合、水素ガス流路2に設置された各種バルブおよび/または装置および/またはシール部材等の経年劣化によって、ステップS145で定めた水素排気頻度で水素オフガスを系外に排出させても、燃料電池本体1に供給される水素濃度が適正値とはならない可能性があるためである。なお燃料電池の経年時間および補正項31に関する情報は、ステップS105、ステップS130の場合と同様、ROM内に予め記憶されている燃料電池の製造年月日の情報および燃料電池の経年時間と補正項31の関係を示すマップにより取得される。なお補正項31は、「停止期間内劣化」と「作動期間内劣化」の影響を総合した、単一の補正項として取得される。
次にステップS155では、ステップS145で設定された水素排気頻度とステップS150で得られた補正項31を考慮して、補正後水素排気頻度が決定される。ステップS160では、制御器5によって、水素排気弁205の開閉頻度がステップS155で定められた補正後水素排気頻度で制御され、適正な濃度の水素ガスが燃料電池本体1に供給される。
このように、本発明の制御フローでは、燃料電池の経年時間劣化の影響を考慮した制御が行われるため、冷却水供給量、酸化剤ガス供給量および水素ガス供給量が適正に制御され、燃料電池温度および電流値を設定通りの値に維持して、燃料電池の運転を行うことが可能となる。従って、長期間停止後あるいは長期運転後に、燃料電池システムの使用部材の経年時間劣化によって、所望の発電性能が得られなくなるという問題を回避することが可能となる。
次に、本発明による燃料電池システムの他の実施例について説明する。
図3には、制御部5において実行される図2とは別の制御フロー図を示す。この図の例は、基本的には、図2に示すものと同様である。ただし、図3の場合、図2のステップS105、ステップS110がステップS105’、ステップS110’に、ステップS130、ステップS135がステップS130’、ステップS135’に、およびステップS150、ステップS155がステップS150’、ステップS155’に変更されている。
ステップS105’では、後続のステップS110’において燃料電池の経年時間劣化による性能低下分を補正するために使用される温度補正項が算出される。ただし、本例では、この温度補正項は、「停止期間内劣化」と「作動期間内劣化」の影響を別々に考慮して算出される。具体的には、フラッシュROM等の媒体内には、「停止期間内劣化」に基づく停止時間と温度補正項12の関係、並びに「作動期間内劣化」に基づく作動時間および/または積算電流値と温度補正項13の関係を示す、それぞれのマップが予め記憶されている。従ってこのステップでは、ROM等の媒体から、停止時間および作動時間または積算電流値に関する情報が読み出されるとともに、それぞれのマップに基づいて温度補正項12、13が算定される。
次に、ステップS110’では、ステップS101で設定された温度目標値とステップS105’で得られた温度補正項12、13を考慮して、補正後温度目標値が設定される。
同様にステップS130’では、補正後の酸化剤ガス供給量を定めるための酸化剤ガス供給量補正項が、「停止期間内劣化」と「作動期間内劣化」の影響を別々に考慮して算出される。すなわち、「停止期間内劣化」に基づく停止時間と酸化剤ガス供給量補正項の関係、並びに「作動期間内劣化」に基づく作動時間および/または積算電流値と補正項の関係に基づいて、酸化剤ガス供給量補正項22、23が算定される。
さらに、ステップS150’では、補正後の水素排気頻度を定めるための補正項が、「停止期間内劣化」と「作動期間内劣化」の影響を別々に考慮して算出される。すなわち、「停止期間内劣化」に基づく停止時間と水素排気頻度補正項の関係、並びに「作動期間内劣化」に基づく作動時間および/または積算電流値と水素排気頻度補正項の関係から、水素排気頻度補正項32、33が算定される。
このように本発明では、燃料電池システムに使用される部材の経年時間、すなわち製造時からの経過期間をもとに各部材の劣化状態を判断し、各運転パラメータの補正を行うため、燃料電池システムのより的確な制御が可能となる。
なお、本発明の説明のために使用した燃料電池システムの構成は一例であって、本発明を限定するものではない。例えば、実際の燃料電池システムでは、示されていない箇所にも、電磁弁や配管等他の構成部品が配設される場合があることに留意する必要がある。
本発明は、例えば燃料電池自動車等に適用することができる。
本発明の燃料電池システムの構成例の概略図である。 図1の制御部5にて実行される制御処理のフロー図である。 図1の制御部5にて実行される別の制御処理のフロー図である。
符号の説明
1 燃料電池本体
2 燃料ガス流路
3 酸化剤ガス流路
4 冷却水流路
5 制御部
200 高圧水素タンク
201 燃料ガス供給流路
203 循環流路
205 水素排気弁
207 分岐流路
210 水素ポンプ
301 酸化剤ガス供給流路
303 酸化剤オフガス排出流路
305 エアポンプ
309 エア調圧弁
325 加湿器
401 冷却水供給流路
402 ラジエータファン
403 冷却水排出流路
404 ロータリーバルブ
405、406 水温センサ。

Claims (2)

  1. 燃料電池と、該燃料電池の運転状態を制御する制御手段と、を備える燃料電池システムにおいて、
    前記制御手段は、燃料電池の製造日から現時点までの運転および停止履歴に基づいて、燃料電池の性能低下分を予測し、目標とする電池性能を得るため、前記性能低下分を補正して、燃料電池の運転を制御することを特徴とする燃料電池システム。
  2. 燃料電池と、該燃料電池に酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス供給手段と、燃料電池に燃料ガスを供給する燃料ガス供給手段と、燃料電池を冷却する冷媒を供給する冷媒供給手段と、制御手段と、を備える燃料電池システムにおいて、
    前記制御手段は、燃料電池の製造日からの運転および停止履歴に基づいて、現時点での燃料電池の性能低下分を予測し、目標とする電池性能を得るため、前記性能低下分を補正して、燃料電池に供給される酸化剤ガス、燃料ガスおよび/または冷媒の供給量を定めることを特徴とする燃料電池システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010114000A (ja) * 2008-11-07 2010-05-20 Osaka Gas Co Ltd 固体酸化物形燃料電池システム

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