JP2007280498A - レーザパワー制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】マルチパルス部の設定デューティ比に関わらず、ピーク値を精度よく制御できるレーザパワー制御装置を提供する。
【解決手段】データ記録領域の直前に設けられたテスト発光区間においては、光記録パルスのマルチパルス列と同一の周期で、記録光パルスのマルチパルス列のデューティ比にかかわらず、所定のデューティ比でテスト用のマルチパルスを生成し、テスト用のマルチパルスを受光して電気信号に変換した光検出信号と、記録光パルスの目標パワー値に相当する基準値との誤差を求め、誤差を抑圧するようにフィードバック制御し、記録光パルスにおいて半導体レーザに流れる電流値を目標パワー値に相当する値になるように制御する。
【選択図】図4

Description

本発明は光ディスク上にデータ信号に応じたマーク領域を記録するために発光する半導体レーザの記録光パワーの制御方法及び光パワーの制御装置に関する。
光ディスクに高密度に情報を記録する際には、歪みのない記録マークを形成するために、記録膜へ照射させるレーザ光をピークパワーとボトムパワーで強度変調された光パルスとすることにより、加熱と冷却を繰り返してマークを形成する方法が一般に行われている。
多数回上書き記録したディスクの再生信号品質を維持するためには、光パルスのピークパワーを正しいパワーに制御する必要がある。一方、光パルスの各パワー値の制御については、光パルスの変調周波数が例えばDVDの4倍速で100MHz以上であるのに対し、各パワー値をモニタする受光素子の帯域は一般には50MHz程度となるため、ピークパワーを直接検出することができない。
この課題に対し、従来の光ディスクのレーザ制御装置では、光パルスのマルチパルス部の平均パワー値を検出し、この平均パワー値からピークパワーを推定し、推定されたピークパワーと目標値が等しくなるように制御する方法があった(例えば、特許文献1参照)。
従来の方法によれば、データ記録領域手前のテスト発光区間において、ボトムパワーの一定値発光と、通常のデータ記録時と同じデューティー比(d)かつボトムパワーとピークパワーで強度変調されたマルチパルス発光を含む光パルスを生成する。この光パルスを受光素子で受光し電流に変換し、電流−電圧変換回路で電圧に変換し、受光波形を得る。この受光波形から、ボトムDC値(Bdc)と、マルチパルス部の平均値(M)を取得する。演算プロセッサにより、取得したボトムDC値(Bdc)と、マルチパルス部の平均値(M)と、さらにマルチパルス部のデューティ比(d)を用い、未知数であるマルチパルス部のピーク値(P)を次式から求める。
M=P×d+Bdc×(1−d)
より、
P={M−Bdc×(1−d)}/d (数式1)
このような方法により、ピークパワー値を推定し、目標値との誤差を抑圧するように半導体レーザへの駆動電流を制御することにより光パルスのピークパワーを所望値に制御することが可能である。
また、光パルスのデューティ比(d)については、光ディスクの種類(メーカ、記録倍速を含む)毎に最適な記録特性が得られるようにパルス幅の値が異なっている。これに対応するために、記録パルスの生成については、複数の遅延素子が多段接続された回路に基準クロックを入力し、選択的に出力することにより、50%のデューティ比を基準として前後に幅を変更する方法があった(例えば、特許文献2参照)。
特開2002−203320号公報 特開2000−276736号公報
しかしながら、前記従来の構成には問題点がある。青色レーザを光源に用いた高密度記録の場合や、多層ディスクに場合にはピークパワーより高い精度が要求される。一方、記録パルス生成においては遅延素子の設定に対する誤差や温度変動によるずれがあり、パルス幅の誤差を有しているが、高倍速化によりマルチパルス部のパルス幅が細くなるほどパルス幅の誤差の影響が大きくなり、マルチパルス部においてデューティ比の設定に対する誤差が増大する。光パルスのデューティ比が設定デューティ比dに対しずれている一方で、演算プロセッサは設定デューティ比dのままピークパワーを演算するため、検出したピークパワーに誤差が生ずるという課題が発生する。例えば、チャネルクロックが132MHzの場合、マルチパルスの周期Twは7.58nsとなる。デューティ比40%のパルス幅は3.03nsとなる。このデューティ比を生成するために遅延素子を使用した場合、遅延素子の設定に対するずれや温度変動でトータル0.3ns程度のずれが発生する場合が発明者の実験であった。この場合、設定に対するデューティー比の誤差は約10%となる。ピークパワーの検出において、上述の数式1に基づき平均値(M)をデューティ比(d)で除算するため、デューティ比の誤差がそのままピークパワーの誤差となり、例えば2層ディスクなど記録パワーの許容度(パワーマージン)が小さい場合には記録後の再生信号品質の劣化を招く。
本発明は、前記課題を解決するもので、遅延素子の影響を受けないようにすることでピークパワーを精度よく制御できるレーザパワー制御方法を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するために、本発明においてはデータ記録領域手前のテスト発光区間において生成するマルチパルスのデューティ比を通常のデータ記録時とは個別に設定可能なハードウェアを追加し、遅延素子の影響を受けないデューティ比で光パルスを生成出来るようにして、この光パルスを受光素子で受光しマルチパルス部の平均値を取得し、ピークパワーを推定するようにしている。このようにすることでピークパワーの検出精度を向上させることにより制御精度を向上させている。
請求項1記載の発明は、レーザパワー光ディスクのデータ記録領域に記録マークを形成するための少なくともマルチパルスを含む第1の光パルスの各パワー値を制御する方法であって、前記データ記録領域の直前に設けられたテスト発光区間においては、前記第1の光パルスのマルチパルスと同一の周期であってかつデューティ比の異なるマルチパルスを含む第2の光パルスを生成し、前記第2の光パルスを受光して電気信号に変換した光検出信号と、前記第1の光パルスの目標パワー値に相当する基準値との誤差を求め、誤差を抑圧するように半導体レーザに流れる電流値を制御することを特徴とするレーザパワー制御方法である。
請求項3記載の発明は、光ディスクのデータ記録領域に記録マークを形成するための少なくともマルチパルスを含む第1の光パルスの各パワー値を制御する装置であって、前記データ記録領域の直前に設けられたテスト発光区間においては、前記第1の光パルスのマルチパルスと同一の周期であってかつデューティ比の異なるマルチパルスを含む第2の光パルスを生成する手段と、前記第2の光パルスを受光して電気信号に変換した光検出信号を生成する手段と、前記光検出信号と前記第1の光パルスの目標パワー値に相当する基準値との誤差を求め、誤差を抑圧するように半導体レーザに流れる電流値を制御する手段と、を備えたことを特徴とするレーザパワー制御装置である。
本発明のレーザパワー制御方法によれば、マルチパルス部の設定デューティ比に関わらず、データ記録領域手前のテスト発光区間において生成するマルチパルスのデューティ比を遅延素子の影響を受けない光パルスを生成出来るようにして、この光パルスを受光素子で受光しマルチパルス部の平均値を取得し、ピークパワーを推定するようにしているので、ピークパワーの検出精度を向上させることにより制御精度を向上させることができる。
以下、本発明に係るレーザパワー制御方法の実施形態を添付の図面を参照して詳細に説明する。
<1.光ディスク装置の構成>
図1は本発明に係る光ディスク装置の構成を示すブロック図である。図1において、ディスクモータ102は、光ディスク101を所定の回転数で回転させる。光ヘッド103は、図示していないが半導体レーザ、光学系、光検出器等を内蔵しており、半導体レーザより発光されたレーザ光が光学系により集光されて光ディスク101の記録面に光スポットを照射することにより、データの記録再生を行う。また記録面からの反射光は、光ヘッド103内の光学系により集光された後、光検出器で電流に変換され、さらに増幅器104で電圧変換及び増幅され、再生信号として出力される。
サーボ制御部105は、ディスクモータ102の回転制御、光ヘッド103を光ディスク101の半径方向に移動させる移送制御、記録面に光スポットの焦点を合わせるためのフォーカス制御、トラックの中心に光スポットをトラッキングさせるためのトラッキング制御を行う。なお、フォーカス制御及びトラッキング制御には、増幅器104の出力である再生信号のうち、フォーカス誤差信号(光ディスク101の記録面と略垂直な方向における記録面からの光スポットのずれを示す電気信号)及びトラッキング誤差信号(光ディスク101の記録面上での所定トラックからの光スポットのずれを示す電気信号)を用いる。
再生信号処理部106は、増幅器104の出力である再生信号から、光ディスク101に記録されたデータに相当する信号成分を取り出し、取り出した信号を2値化し、2値化データと基準クロックから、内蔵のPLL(Phase Locked Loopの略:位相同期ループ)によりリードクロックとリードクロックに同期したリードデータを生成する。
レーザ制御部108は、アドレス及びデータの再生時には再生用のパワーで、記録時には記録用のパワーで、光ヘッド103に内蔵される半導体レーザが発光するようにレーザ駆動信号を発生する。
フォーマットエンコーダ/デコーダ107は、再生信号処理部106から出力されたリードクロックとリードデータより、光ディスク101に記録されたアドレス情報を再生し、再生されたアドレス位置を基準として光ディスク101のセクタに同期したタイミングで記録再生に必要となる各タイミング信号を発生供給する役割を有する。たとえば、再生信号処理部106へアドレスまたはデータの2値化・PLL処理に必要なリードゲート等のタイミング信号を出力したり、レーザ駆動部108へは記録時に、記録用のパワーの発光を許可するライトゲート等のタイミング信号を出力することにより、正しいタイミングでデータの記録再生を行うことが可能となる。
また、フォーマットエンコーダ/デコーダ107は、記録時には、ホストインタフェース109を通じて装置外部から供給されるユーザデータに誤り訂正符号等の冗長データを付加し、所定のフォーマットに従い変調したビット系列を、さらに内蔵の記録パルス生成部111で所定の記録パルス信号に加工し、レーザ制御部108へ出力する。また再生時には、再生信号処理部106より出力されたリードクロックとリードデータより、光ディスク101に記録されたアドレス情報及びデータの復調・誤り訂正処理を行い、訂正後のデータをホストインタフェース109を通じて装置外部へ送信する。
またフォーマットエンコーダ/デコーダ107には、記録パルス位置補正部112及び遅延量測定部113が内蔵されている。記録パルス位置補正部112は、記録パルス生成部111により生成される記録パルス信号の位置に関する設定を行い、記録パルス信号の特定のエッジ位置を可変にする。遅延量測定部113は、記録パルス生成部111によるパルスの遅延量を測定する役割を持っている。
システム制御部110は、本装置全体、すなわち、ホストインタフェース109を通じて装置外部から供給されるコマンド(命令)を解釈して、光ディスク101の所定のセクタに対して、データの記録・再生がなされるように、サーボ制御部105、再生信号処理部106、フォーマットエンコーダ/デコーダ107、レーザ駆動部108、及びホストインタフェース109等の装置各部の動作を制御する。
<2.レーザパワー制御装置の構成>
図2は半導体レーザ制御部の構成を説明する図である。
レーザ駆動部40はパルス電流源41〜44から構成され、半導体レーザ1に多値レベルのパルス電流を供給することにより、光パルスを生成する。パルス電流源44は、入力される電流値Ipと記録パルス206cの論理に応じてピーク電流値(Ip)を出力する。同様に、パルス電流源43は、入力される電流値Ieと記録パルス206bの論理に応じてバイアス電流値(Ie)を出力する。パルス電流源42は、入力される電流値Icと記録パルス206aの論理に応じてクーリング電流値(Ic)を出力する。パルス電流源41は、入力される電流値Ibと記録ゲート206dの論理に応じてボトム電流値(Ib)を出力する。ここで、記録ゲート206dの論理は記録中には常時Hレベルであるため、記録中は常時ボトム電流Ibが出力されることになる。
ここでレーザ駆動部40の動作について図3を用いてより詳細に述べる。
図3は、記録パルス生成部111による記録パルス206a、206b、206cの発生タイミング例、並びに半導体レーザ1の発光波形例、それに伴い光ディスク上に形成される記録マークについて、模式的に説明する図である。
図3において、時間は左から右の方向に流れるとし、変調データ208は記録パルス生成部111への入力であり、図では6Tマークに相当する波形を示している。パルス基準クロック301は、その周期が1チャネルビットの時間長となるクロックであり、記録パルス生成部111における記録パルス生成処理の基準として用いられる。各記録パルス206a、206b、206cは、変調データ208とパルス基準クロック301のタイミングに応じて、図3に示すようなタイミングで生成される。半導体レーザ1の発光波形は、各記録パルス206a、206b、206cのタイミングに応じて、図に示すような形状となる。
1つのマーク(本例の場合6Tマーク)を記録するための発光波形は、複数のパルス部に分割されており、時間的に早い方から順に、ファーストパルス部、マルチパルス部、ラストパルス部、クーリングパルス部と呼ぶ。相変化型光ディスクなど熱により記録膜に変化を与えるような記録方式においては、本例のように時系列的に複数のパルス部により1つの記録マークを形成する方法が有効であることが知られている。例えば、マルチパルス部は高いパワーと低いパワーを断続的に与えることで、従来技術で述べたように比較的長いマークを記録する場合にマークの形状が涙滴型になるのを防ぐ。また、クーリングパルス部は、次のマークを記録する際の熱の影響を遮断する役割を果たしている。
一方、図3において発光波形の縦方向、即ち振幅は、レーザの発光パワーを示しており、そのパワー値は低い順に、ボトムパワー、クーリングパワー、バイアスパワー、ピークパワーの4種類に分けられる。相変化記録の場合、バイアスパワーに相当するパワーを照射することにより記録膜の相を結晶化し、ピークパワーに相当するパワーを照射することにより記録膜の相をアモルファス化する。基本的にピークパワーの照射によりアモルファス化した部分を記録マークと呼んでいる。また、ボトムパワーやクーリングパワーは記録膜に与える熱を一時的に小さくする。
次に、この4種類のパワーと、図2にて説明したレーザ駆動部40の動作との関係について説明する。まず、ボトムパワーは、記録パルス206a、206b、206cの論理を全てLoレベルにすることで実現される。このとき、電流源41の出力電流Ibのみが半導体レーザ201に供給され、ボトムパワー(Pb)で半導体レーザ1が発光する。
クーリングパワーは、記録パルス206aをH(High)レベル、記録パルス206b、206cをLレベルにすることで実現できる。このとき、電流源42の出力電流と、電流源41の出力電流との合計(Ic+Ib)が半導体レーザ201へ供給され、クーリングパワー(Pc)で半導体レーザ1が発光する。
バイアスパワーは、記録パルス206a、206bをHレベル、記録パルス206cをLレベルにすることで実現できる。このとき、電流源43、42、41の出力電流の合計(Ie+Ic+Ib)が半導体レーザ1へ供給され、バイアスパワー(Pe)で半導体レーザ1が発光する。
ピークパワーは、記録パルス206a、206b、206cを全てHレベルにすることで実現できる。このとき、4つの電流源44、43、42、41の全ての出力電流の合計が半導体レーザ1へ供給され、ピークパワー(Pp)で発光する。
また、ファーストパルス立ち上がり位置(以下「SFP」という。)、ファーストパルス立ち下がり位置(以下「EFP」という。)、マルチパルス幅(以下「MPW」という。)、ラストパルス立ち上がり位置(以下「SLP」という。)、ラストパルス立ち下がり位置(以下「ELP」という。)、及びクーリングパルス立ち上がり位置(以下「ECP」という。)は、後述する記録パルス206a、206b、206cのタイミングによりそれぞれ独立に変更することができる。
また、マルチパルス部の各パルス(以下「マルチパルス」という。)のデューティ比については、マルチパルスの立ち上がりタイミングをパルス基準クロック301の立ち上がりのタイミングに同期させ、マルチパルスの立ち下がり位置をマルチパルス幅設定値MPWにより可変にすることができる。例えば、マルチパルス幅設定値MPW=0のときにマルチパルスのデューティ比が50%、即ち、図3のレーザ発光波形で、ピークパワーの発光時間とボトムパワーの発光時間が1対1になるように設定値を決めると、0を中心とする所定の整数範囲でMPWの設定を行うことにより、50%のデューティ比に対して前後に幅を変更することができる。
このように、記録パルスの位置またはデューティ比を変化させることを一般に「記録補償」と呼び、記録パルスの位置またはデューティ比の変化量を「記録補償量」と呼ぶ。この記録補償により記録マーク間の熱干渉等の影響を低減し記録密度を高めようという試みは、既に行われている。
<3.光パルスの各パワー値の制御方法>
次に、光パルスの各パワー(ボトムパワー、クーリングパワー、バイアスパワー、ピークパワー)を所望のパワー値に制御する方法について、図2のレーザ制御装置の構成図と図4の波形を用いながら述べる。ここでは、記録トラック上の各セクターの先頭に設けられたALPC(Automatic Laser Power Control)領域をテスト発光区間として利用した例について示す。
図4に示すように、ALPC領域において、ボトムパワーの一定値発光と、クーリングパワーの一定値発光とバイアスパワーの一定値発光と、マルチパルス発光で構成されるテスト発光パターンが生成される。テスト発光パターンにおける各パルス電流源41から44の電流値(Ib、Ic、Ie、Ip)は、演算プロセッサ25において光パルスの各パワーが所望値となるような予想値が下記のように設定される。制御目標値であるピークパワー設定値(Pref)、バイアスパワー設定値(Eref)、クーリング設定値(Cref)ボトムパワー設定値(Bref)は演算プロセッサ(DSP)25に予め記録されている。電流変換係数をK、レーザのしきい値電流をIthとすると、Ib、Ic、Ie、Ipの初期値Ib_0、Ic_0、Ie_0、Ip_0は各パワー値の差分に相当する電流値であるため、下記のように設定される。
Ib = Ib_0 = Ith+K(Bref)
Ic = Ic_0 = K(Cref−Bref)
Ie = Ie_0 = K(Eref−Bref)
Ip = Ip_0 = K(Pref−Eref)
さらに記録パルス生成手段により記録ゲート206d、記録パルス206a、記録パルス206b、記録パルス206cが各々図3(g)、(h)、(i)、(j)に示すような波形で入力されることにより実現される。ここでは、実際の記録領域でのマルチパルス部のデューティ比が25%と細い場合にも、テスト発光区間のマルチパルス発光部ではデューティ比が50%となるように記録パルス206a、記録パルス206b、記録パルス206cが入力される。
上記のような方法で生成された光パルスのテスト発光パターンを、発光レベルをモニタする光検出器2で受光し光電流に変換し、電流−電圧変換器3で電圧波形に変換する。
次に、電圧変換された受光波形をサンプルホールド回路(SH1、SH2、SH3)に入力する。サンプルホールド回路11(SH1)は、図4に示すように発光波形に応じて決定されたサンプリングパルスS1のタイミングで、テスト発光区間のボトムDC値(Pb)をサンプルホールドする。サンプルホールド回路12(SH2)は、サンプリングパルスS2のタイミングで、テスト発光区間のクーリングDC値(Pc)をサンプルホールドする。サンプルホールド回路13(SH3)は、サンプリングパルスS3のタイミングで、テスト発光区間のバイアス値(Pe)をサンプルホールドする。
また、電圧変換された受光波形をローパスフイルター(LPF)15に入力する。ローパスフイルター15は、ピークパワーとボトムパワーとの間でパルス発光されたマルチパルス部分の平均値を検出するために平滑化可能な遮断周波数特性に設定する。
次に、ローパスフイルター(LPF)15の出力をサンプルホールド回路14(SH4)に入力する。サンプルホールド回路SH4では、発光波形に応じて決定されたサンプリングパルスS4のタイミングで、テスト発光区間のマルチパルス平均値(Pa)をサンプルホールドする。
次に、サンプルホールド回路SH1、SH2、SH3、SH4の各々の出力をADコンバータAD1、AD2、AD3、AD4に入力し、デジタルデータに変換する。そして変換されたデジタルデータを、演算プロセッサ(DSP)25に、各々ボトムDC値データ(Pb)、クーリングDC値データ(Pc)、バイアス値DC値データ(Pe)、マルチパルス平均値データ(Pa)として入力する
次に、演算プロセッサ(DSP)25の動作について説明する。テスト発光区間では、検出した4種のパワー値と、光パルスの目標パワー値に相当する基準値と比較して、半導体レーザ1に流すピーク電流値Ip、バイアス電流値Ie、クーリング電流値Ic、ボトム電流値Ibが目標パワー値になるように比較演算を行う。
ピーク値を得るには、取得したマルチパルスの平均値(Pa)から変換する必要がある。ピーク値(Pp)を未知数とすると、以下の式を演算することにより、未知数Ppが求まる。
Pa=Pp×d+Pb×(1−d)より、
Pp={Pa−Pb・(1−d)}/d・・・・・・(数式2)
そして求めたピーク値(Pp)、バイアス値(Pe)、クーリング値(Pc)、ボトム値(Pb)を各パワー目標値(Pref)、(Eref)、(Cref)、(Bref)と比較し、その差分値ΔP、ΔE、ΔC、ΔBを各々演算する。
ΔB=B−Bref
ΔC=Pc−Cref
ΔE=Pe−Eref
ΔP=Pp−Pref
上述の演算によって求まった差分値ΔP、ΔE、ΔC、ΔBと、電流変換係数Kと、各パルス電流源の初期値(Ip_0、Ie_0、Ic_0、Ib_0、)を用いて、以下のような演算をすると、差分値ΔP、ΔE、ΔC、ΔBが、所定値、例えばゼロに収束するように制御できる。
Ib= K×ΔB+Ib_0
Ic= K×ΔC+Ic_0
Ie= K×ΔE+Ie_0
Ip= K×ΔP+Ip_0
演算プロセッサ(DSP)25より出力されたボトム電流値(Ib)、バイアス電流値(Ie)、クーリング電流値(Ic)、ピーク電流値(Ip)の演算データは、各々DAコンバータ(DA1、DA2、DA3、DA4)に入力され、アナログの電流値に変換される。そして、パルス電流源41、42、43、44に入力され、記録ゲート206dと記録パルス206a、記録パルス206b、206cに応じて、半導体レーザ1をパルス駆動する。
従来よりパルスのデューティ比については、光ディスクの種類(メーカ、記録倍速を含む)毎に最適な記録特性が得られるようにパルス幅MPWの値が異なっている。これに対応するために、マルチパルスの生成において複数の遅延素子が多段接続された回路に基準クロックを入力し、選択的に出力することにより、50%のデューティ比を基準として前後に幅を変更している(詳細は後述する。)。このような構成のため、デューティ比が50%から離れるパルス幅のときほど、遅延素子の設定に対する精度や温度変動の影響が大きくなり、マルチパルス部のデューティ比が設定デューティ比dに対してずれる影響が大きくなる。光パルスのデューティ比が設定デューティ比dに対しずれている一方で、演算プロセッサは設定デューティ比dのままピーク値を演算するため、ピーク値に誤差が生ずるという課題が発生する。例えば、チャネルクロックが132MHzの場合、マルチパルスの周期Twは7.58nsとなる。デューティ比40%のパルス幅は3.03nsとなる。このデューティ比を生成するために遅延素子を使用した場合、遅延素子の設定に対するずれや温度変動でトータル0.3ns程度のずれが発生する場合が発明者の実験であった。この場合、設定に対するパルス幅のずれは約10%となる。ピークパワーの検出において、上述の数式2に基づき平均値(Pa)をデューティ比(d)で除算するため、パルス幅のずれがそのままピークパワーのずれとなり、ひいてはディスクへの記録特性の劣化を招く。
本発明の特徴は、実際のユーザデータ記録領域でのマルチパルス部のデューティ比にかかわらず、テスト発光区間のマルチパルス発光部ではデューティ比が50%となるテスト発光パターンでレーザパワーを制御するところにある。
本発明のレーザ制御方法においては、実際のユーザデータ記録領域でのマルチパルス部のデューティ比にかかわらず、テスト発光区間のマルチパルス発光部ではデューティ比が50%となるテスト発光パターンを生成するため、記録パルス生成部の遅延素子の影響を受けない、基準クロックと等しいデューティ比が50%の光パルスが生成される。したがって光パルスのデューティ比と演算プロセッサの設定デューティ比dが等しいので、ピーク値の演算に誤差が生じず、ピークパワーの制御精度を向上させることができる。
<4.記録パルス生成部の構成>
図5は、記録パルス生成部111の内部構成例を示すブロック図である。また、図7は、図5に示す内部構成を持つ記録パルス生成部111を用いて、変調データ208から記録パルス206a,206b,206cを生成するまでの具体的動作例を説明するための信号タイミング図である。なお、図7ではランレングスが2から10の範囲で制限された変調規則を用いてPWM記録を行う場合で、6Tマークを記録する際の波形例を示している。
図5において、パルスタイミング生成部501は、別ブロックより供給される変調データ208を受けて、ファーストパルス始端基準タイミング511a、ファーストパルス終端基準タイミング512a、マルチパルス基準タイミング513a、ラストパルス始端基準タイミング514a、ラストパルス終端/クーリングパルス始端基準タイミング515a、クーリングパルス終端基準タイミング516aを生成し、出力する。また、テスト発光区間のみHレベルとなるテストモード信号600aを生成し、出力する。
クロック遅延部502は、変調データ208に同期したクロック510(1周期が1チャネルビット)を入力とし、記録パルス位置補正部112より設定されるSFP、EFP、第1のMPW、第2のMPW、SLP、ELP、ECPに基づいて8種類の遅延クロック、即ち、ファーストパルス始端位置基準クロック511b、ファーストパルス終端位置基準クロック512b、マルチパルス始端基準クロック513b、第1のマルチパルス終端基準クロック513c、第2のマルチパルス終端基準クロック600c、ラストパルス始端位置基準クロック514b、ラストパルス終端位置/クーリングパルス始端位置基準クロック515b、クーリングパルス終端位置基準クロック516bを出力する。
なお、ここでマルチパルス始端基準クロック513bは、マルチパルス部の立ち上がりエッジ位置を規定すると同時に全てのパルスエッジの基準となるクロック信号であり、SFP、EFP、MPW、SLP、ELP、ECPの各設定値はマルチパルス始端基準クロック513bとの時間関係に基づいて規定される。
また、図7に示しているように、ファーストパルス始端基準タイミング511aは変調データ208の立ち上がりエッジから第1波目のマルチパルス始端基準クロック513bの立ち上がりエッジより一周期分のHレベルを有するパルス信号である。
ファーストパルス終端基準タイミング512aは、図7に示すように、変調データ208の立ち上がりエッジから第2波目のマルチパルス始端基準クロック513bの立ち上がりエッジより1周期分のHレベルを有するパルス信号である。
マルチパルス基準タイミング513aは、図7に示すように、変調データ208の立ち上がりエッジから第3波目のマルチパルス始端基準クロック513bの立ち上がりエッジより第5波目のマルチパルス始端基準クロック513bの立ち上がりエッジまでの期間Hレベルとなるゲート信号である。但し、上記は6Tマークに対応した場合であり、より一般的に説明すると、MTマーク(Mは3から11までの整数)に対するマルチパルス基準タイミング513aは、変調データ208の立ち上がりエッジから第3波目のマルチパルス始端基準クロック513bの立ち上がりエッジより、(M−4)チャネルビット周期の期間Hレベルとなる。但し、M=3、4の場合、即ち3Tマークもしくは4Tマークの場合のマルチパルス基準タイミング512aはLレベルのままである。
また、ラストパルス始端基準タイミング514a、ラストパルス終端/クーリングパルス始端基準タイミング515a、及びクーリングパルス終端基準タイミング516aは、図7に示すように、変調データ208の立ち上がりエッジから、マルチパルス始端基準クロック513bのそれぞれ、第4波目立ち下がりエッジ、第5波目立ち上がりエッジ、第6波目立ち下がりエッジ、より1周期分のHレベルを有するパルス信号である。但し、上記は6Tマークに対応した場合であり、より一般的に説明すると、MTマーク(Mは3から11までの整数)に対するラストパルス始端基準タイミング514a、ラストパルス終端/クーリングパルス始端基準タイミング515a、クーリングパルス終端基準タイミング516aは、変調データ208の立ち上がりエッジから、マルチパルス始端基準クロック513bのそれぞれ、第(M−2)波目の立ち下がりエッジ、第(M−1)波目の立ち上がりエッジ、第M波目の立ち下がりエッジ、より1周期分のHレベルを有するパルス信号である。
ファーストパルス始端基準タイミング511aとファーストパルス始端位置基準クロック511bはそれぞれDフリップフロップ503aのD入力及びクロック入力に接続され、Dフリップフロップ503aのQ出力はファーストパルス始端位置信号511cとなる。
ファーストパルス終端基準タイミング512aとファーストパルス終端位置基準クロック512bはそれぞれDフリップフロップ503bのD入力及びクロック入力に接続され、Dフリップフロップ503bのQ反転出力はファーストパルス終端位置信号512cとなる。
ラストパルス始端基準タイミング514aとラストパルス始端位置基準クロック514bはそれぞれDフリップフロップ503cのD入力及びクロック入力に接続され、Dフリップフロップ503cのQ出力はラストパルス始端位置信号514cとなる
ラストパルス終端/クーリングパルス始端基準タイミング515aとラストパルス終端位置/クーリングパルス始端基準クロック515bはそれぞれDフリップフロップ503dのD入力及びクロック入力に接続され、Dフリップフロップ503dのQ反転出力はラストパルス終端位置信号515cとなり、Q出力はクーリングパルス始端位置信号515dとなる。
クーリングパルス終端基準タイミング516aとクーリングパルス終端位置基準クロック516bはそれぞれDフリップフロップ503eのD入力及びクロック入力に接続され、Dフリップフロップ503eのQ反転出力はクーリングパルス終端位置信号516cとなる。
ファーストパルス始端位置信号511cとファーストパルス終端位置信号512cはそれぞれDフリップフロップ505aのクロック入力及びリセット入力に接続される。またDフリップフロップ505aのD入力はHレベルに固定されている。これにより、Dフリップフロップ505aのQ出力であるファーストパルス信号517は、図7に示すように、ファーストパルス終端位置信号512cがHレベルのときのファーストパルス始端位置信号511cの立ち上がりエッジでHレベルに立ち上がり、ファーストパルス終端位置信号512cの立ち下がりエッジでLレベルに立ち下がる。
マルチパルス基準タイミング513aと、マルチパルス始端基準クロック513bと、第1のマルチパルス終端基準クロック513cは論理素子504aに入力される。論理素子504aは、第1のMPWが正の数のときには、マルチパルス始端基準クロック513bと第1のマルチパルス終端基準クロック513cの論理和をとった信号とマルチパルス基準タイミング513aとの論理積をとり、第1のマルチパルス信号518aとして出力する。また論理素子504aは、第1のMPWが負の数のときには、マルチパルス始端基準クロック513bと第1のマルチパルス終端基準クロック513cの論理積をとった信号とマルチパルス基準タイミング513aとの論理積をとり第1のマルチパルス信号518aとして出力する。
さらにマルチパルス基準タイミング513aと、マルチパルス始端基準クロック513bと、第2のマルチパルス終端基準クロック600cは論理素子504bに入力される。図8に示すように、論理素子504bは、第2のMPWが正の数のときには、マルチパルス始端基準クロック513bと第2のマルチパルス終端基準クロック600cの論理和をとった信号とマルチパルス基準タイミング513aとの論理積をとり、第2のマルチパルス信号518bとして出力する。また論理素子504bは、第2のMPWが負の数のときには、マルチパルス始端基準クロック600cと第2のマルチパルス終端基準クロック513cの論理積をとった信号とマルチパルス基準タイミング513aとの論理積をとり第2のマルチパルス信号518bとして出力する。
第1のマルチパルス信号518aと第2のマルチパルス信号518bと、テストモード信号600aは選択部504cに入力される。テストモード信号600aは、上述の図4で説明したテスト発光区間においてはHレベルとなり、その他の領域(ユーザデータ記録領域など)ではLレベルとなる信号である。選択部504cは、テストモード信号600aがLレベルの時は第1のマルチパルス信号518aを選択し、テストモード信号600aがHレベルの時は第2のマルチパルス信号518bを選択して、マルチパルス信号518として出力する。
ラストパルス始端位置信号514cとラストパルス終端位置信号515cはそれぞれDフリップフロップ505bのクロック入力及びリセット入力に接続される。またDフリップフロップ505bのD入力は、Hレベルに固定されている。これにより、Dフリップフロップ505bのQ出力であるラストパルス信号519は、図7に示すように、ラストパルス終端位置信号515cがHレベルのときのラストパルス始端位置信号514cの立ち上がりエッジでHレベルに立ち上がり、ラストパルス終端位置信号515cの立ち下がりエッジでLレベルに立ち下がる。
クーリングパルス始端位置信号515dとクーリングパルス終端位置信号516cはそれぞれDフリップフロップ505cのクロック入力及びリセット入力に接続される。またDフリップフロップ505cのD入力は、Hレベルに固定されている。これにより、Dフリップフロップ505cのQ出力であるクーリングパルス信号520は、図7に示すように、クーリングパルス終端位置信号516cがHレベルのときのクーリングパルス始端位置信号515dの立ち上がりエッジでHレベルに立ち上がり、クーリングパルス終端位置信号516cの立ち下がりエッジでLレベルに立ち下がる。
上述したようにして生成されたファーストパルス信号517、マルチパルス信号518、ラストパルス信号519、クーリングパルス信号520は、パルス合成部506に入力される。パルス合成部506は上述の4種類の信号から3本の記録パルス206a、206b、206cを合成し出力する。合成された記録パルス206a,206b,206cの波形例を図7に示す。
クロック遅延部502は、図4に示した記録パルス生成部111に使用されている各パルス遅延部と同様に、インバータ素子もしくはバッファ素子の多段接続、電圧制御型遅延素子を用いることで構成できる。
<5.クロック遅延部の構成>
図6はインバータ素子を用いて構成したクロック遅延部502の内部構成例を示すブロック図である。図6において、インバータ素子601が複数段直列に接続されており、その初段のインバータ素子601に外部入力であるクロック510が接続されている。インバータ素子601の段数は、記録パルス206a、206b、206cの各エッジ位置の可変範囲を満足する遅延量が少なくとも得られる段数とする。例えば、記録パルス206a、206b、206cの各エッジ位置の可変範囲が±10ナノ秒であり、インバータ素子601の2段分の遅延量が0.5ナノ秒であるとすると、20÷0.5=40となり、インバータ素子601は少なくとも80段必要となる。
選択部602は各インバータ素子601の出力の一部もしくは全てに接続されており、選択信号519に従い前記各インバータ素子601の出力のうちいずれか1つを選択して出力する。選択部602は遅延量の異なるクロックの種類分必要であり、図5に示した記録パルス生成部111に内蔵される場合、8種類の遅延量の異なるクロック(ファーストパルス始端位置基準クロック511b、ファーストパルス終端位置基準クロック512b、マルチパルス始端基準クロック513b、第1のマルチパルス終端基準クロック513c、第2のマルチパルス終端基準クロック600c、ラストパルス始端位置基準クロック514b、ラストパルス終端/クーリングパルス始端位置基準クロック515b、クーリングパルス終端位置基準クロック516b)が必要なため、選択部602は8個設けられている。
選択信号519は、複数種類の設定信号からなり、その内訳は、ファーストパルス始端位置設定SFPに相当する選択信号519a、ファーストパルス終端位置設定EFPに相当する選択信号519b、マルチパルス始端位置さらには記録パルスの各エッジ可変範囲の基準位置を決定する選択信号519c、第1のマルチパルス幅設定MPWに相当する選択信号519d、第2のマルチパルス幅設定MPWに相当する選択信号519h、ラストパルス始端位置設定SLPに相当する選択信号519e、ラストパルス終端位置設定ELPに相当する選択信号519f、クーリングパルス終端位置設定ECPに相当する選択信号519gとからなる。
上述のように、クロック遅延部502は、入力クロックを順々に遅延させていくためのインバータ素子601と、各インバータ素子の出力を選択する選択部602とを組み合わせることで容易に構成できる。また、記録補償量の分解能である、記録パルスの最小調整ステップは、およそインバータ素子2個分を通過する遅延時間に相当する。
本発明の記録パルス生成部の特徴は、マルチパルス部のデューティ比をユーザデータ記録領域とテスト発光区間で個別に生成可能なハードウェア(図5の論理素子504bと選択部504c)を追加したところにある。ユーザデータ記録領域では光ディスクの記録に使用される第1のデューティ比を設定し、テスト発光区間では第2のデューティ比を設定している。そして実際の運用としては、第2のMPWを0に設定することにより、第2のマルチパルス終端基準クロック600cは遅延素子を通過しない信号が選択される。その結果論理素子504bから出力される第2のマルチパルス信号は遅延素子の影響を受けない基準クロックのままのデューティ比を有する信号となる。したがって、テスト発光区間のデューティ比は設定に対するずれは温度変動がない正確な50%のデューティ比となる。これによってテスト発光区間の光パルスのデューティ比と演算プロセッサの設定デューティ比d(数式2における設定デューティ比d)が等しいので、ピーク値の演算に誤差が生じず、ピークパワーの制御精度を向上させることができる。
本発明にかかるレーザパワー制御装置は、マルチパルス部の設定デューティ比に関わらず、ピーク値を精度よく制御できるため、DVDの記録再生装置等として有用である。
本発明に関わる光ディスク装置の主要構成図 本発明におけるレーザパワー制御部の主要構成図 本発明に関わる記録パルスの形状、半導体レーザの発光波形、および形成される記録マークに一例を説明するための模式図 本発明におけるレーザ制御部の主要部の信号波形図 本発明における記録パルス生成部の主要構成図 本発明におけるクロック遅延部の主要構成図 本発明における記録パルス生成部の主要部の、ユーザデータ記録領域での信号波形図 本発明における記録パルス生成部の主要部の、テスト発光区間の信号波形図
符号の説明
1 レーザ
2 受光素子
3 電流―電圧変換回路
11 サンプルホールド回路SH0
12 サンプルホールド回路SH1
13 サンプルホールド回路SH2
14 サンプルホールド回路SH3
15 ローパスフィルタ
21 AD変換回路AD1
22 AD変換回路AD2
23 AD変換回路AD3
24 AD変換回路AD4
25 演算プロセッサ(デジタルシグナルプロセッサ)
111 記録パルス生成部
31 DA変換回路DA1
32 DA変換回路DA2
33 DA変換回路DA3
34 DA変換回路DA4
40 レーザ駆動回路
41 ボトム電流源
42 クーリング電流源
43 バイアス電流源
44 ピーク電流源

Claims (3)

  1. 光ディスクのデータ記録領域に記録マークを形成するための少なくともマルチパルスを含む第1の光パルスの各パワー値を制御する方法であって、
    前記データ記録領域の直前に設けられたテスト発光区間においては、前記第1の光パルスのマルチパルスと同一の周期であってかつデューティ比の異なるマルチパルスを含む第2の光パルスを生成し、
    前記第2の光パルスを受光して電気信号に変換した光検出信号と、前記第1の光パルスの目標パワー値に相当する基準値との誤差を求め、誤差を抑圧するように半導体レーザに流れる電流値を制御することを特徴とするレーザパワー制御方法。
  2. 前記第2の光パルスのマルチパルスのデューティ比は、ほぼ50%であることを特徴とする請求項1に記載のレーザパワー制御方法。
  3. 光ディスクのデータ記録領域に記録マークを形成するための少なくともマルチパルスを含む第1の光パルスの各パワー値を制御する装置であって、
    前記データ記録領域の直前に設けられたテスト発光区間においては、前記第1の光パルスのマルチパルスと同一の周期であってかつデューティ比の異なるマルチパルスを含む第2の光パルスを生成する手段と、
    前記第2の光パルスを受光して電気信号に変換した光検出信号を生成する手段と、
    前記光検出信号と前記第1の光パルスの目標パワー値に相当する基準値との誤差を求め、誤差を抑圧するように半導体レーザに流れる電流値を制御する手段と、
    を備えたことを特徴とするレーザパワー制御装置。
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