JP2007279145A - ロッドインテグレータ、その製造方法、およびプロジェクタ。 - Google Patents
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Abstract
【課題】製造を容易としかつ、低コスト化が図れるロッドインテグレータ、その製造方法、およびプロジェクタを提供する。
【解決手段】ロッドインテグレータ33は、入射光束の照度分布を均一化して射出する部材である。このロッドインテグレータ33は、可撓性を有する基体の表面に反射膜3311Bが形成されたシート状部材331を備え、反射膜3311Bが内側に位置する平面視矩形枠形状を有するように折り曲げ形成されている。
【選択図】図2
【解決手段】ロッドインテグレータ33は、入射光束の照度分布を均一化して射出する部材である。このロッドインテグレータ33は、可撓性を有する基体の表面に反射膜3311Bが形成されたシート状部材331を備え、反射膜3311Bが内側に位置する平面視矩形枠形状を有するように折り曲げ形成されている。
【選択図】図2
Description
本発明は、ロッドインテグレータ、その製造方法、およびプロジェクタに関する。
従来、入射光束の照度分布を均一化して射出するロッドインテグレータが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1では、以下に示す2種類のロッドインテグレータが採用されている。
すなわち、第1のロッドインテグレータとしては、内部全体が透光性部材で形成され、光入射面から入射した光を、ロッド側面の境界における媒質の屈折率の差による内部全反射により反射させながら光射出面へ導き、光射出面から射出される光の照度分布を略均一化する機能を有している。このような第1のロッドインテグレータとしては、例えば、ガラス材料等の透光性部材に切削および研磨等を施すことにより製造される。
また、第2のロッドインテグレータとしては、ライトトンネルとも呼ばれる内側面が反射面で覆われた中空状に形成され、光入射面から入射した光を、内側面の反射面にて反射させながら光射出面へ導き、光射出面から射出される光の照度分布を略均一化する機能を有している。このような第2のロッドインテグレータとしては、例えば、該ロッドインテグレータの外側面の数に対応する数の複数の反射ミラーを組み合わせる(貼り合わせる)ことで製造される。
特許文献1では、以下に示す2種類のロッドインテグレータが採用されている。
すなわち、第1のロッドインテグレータとしては、内部全体が透光性部材で形成され、光入射面から入射した光を、ロッド側面の境界における媒質の屈折率の差による内部全反射により反射させながら光射出面へ導き、光射出面から射出される光の照度分布を略均一化する機能を有している。このような第1のロッドインテグレータとしては、例えば、ガラス材料等の透光性部材に切削および研磨等を施すことにより製造される。
また、第2のロッドインテグレータとしては、ライトトンネルとも呼ばれる内側面が反射面で覆われた中空状に形成され、光入射面から入射した光を、内側面の反射面にて反射させながら光射出面へ導き、光射出面から射出される光の照度分布を略均一化する機能を有している。このような第2のロッドインテグレータとしては、例えば、該ロッドインテグレータの外側面の数に対応する数の複数の反射ミラーを組み合わせる(貼り合わせる)ことで製造される。
しかしながら、上述した第1のロッドインテグレータでは、ロッド側面を高精度に加工する必要がありその加工が困難なものとなる。そして、ロッドインテグレータの加工費に加えて透光性部材の材料費により、ロッドインテグレータの製造コストを低減することが難しい。
また、上述した第2のロッドインテグレータでも同様に、複数の反射ミラーを高精度に組み合わせる必要があり各反射ミラーの加工が困難なものとなる。そして、各反射ミラーの加工費に加えて各反射ミラーの材料費により、ロッドインテグレータの製造コストを低減することが難しい。
したがって、ロッドインテグレータの製造を容易としかつ、低コスト化が図れる技術が要望されている。
また、上述した第2のロッドインテグレータでも同様に、複数の反射ミラーを高精度に組み合わせる必要があり各反射ミラーの加工が困難なものとなる。そして、各反射ミラーの加工費に加えて各反射ミラーの材料費により、ロッドインテグレータの製造コストを低減することが難しい。
したがって、ロッドインテグレータの製造を容易としかつ、低コスト化が図れる技術が要望されている。
本発明の目的は、製造を容易としかつ、低コスト化が図れるロッドインテグレータ、その製造方法、およびプロジェクタを提供することにある。
本発明のロッドインテグレータは、入射光束の照度分布を均一化して射出するロッドインテグレータであって、可撓性を有する基体の表面に反射膜が形成されたシート状部材を備え、前記反射膜が内側に位置する平面視矩形枠形状を有するように折り曲げ形成されていることを特徴とする。
ここで、シート状部材としては、基体の表面に反射膜としてアルミニウムや銀等の高反射率を有する材料を蒸着等により形成した構成や、基体の表面に反射膜として誘電体多層膜を蒸着等により形成した構成が例示できる。また、シート状部材としては、例えば、ESRフィルム(3M社製)、あるいは、レフホワイトRW(きもと社製)等を採用できる。
ここで、シート状部材としては、基体の表面に反射膜としてアルミニウムや銀等の高反射率を有する材料を蒸着等により形成した構成や、基体の表面に反射膜として誘電体多層膜を蒸着等により形成した構成が例示できる。また、シート状部材としては、例えば、ESRフィルム(3M社製)、あるいは、レフホワイトRW(きもと社製)等を採用できる。
本発明によれば、ロッドインテグレータは、反射膜が内側に位置する平面視矩形枠形状を有するようにシート状部材が折り曲げ形成されたものである。すなわち、平面視矩形枠形状を有するシート状部材において、光入射側端部から入射した光は、内側の反射膜にて反射されながら光射出側端部に導かれ、光射出側端部から射出される光の照度分布が略均一化される。したがって、反射膜が内側に位置する平面視矩形枠形状を有するようにシート状部材を折り曲げ形成するだけで、ロッドインテグレータを製造できる。このため、ロッドインテグレータの製造を容易としかつ、その材料費や加工費も低減できロッドインテグレータの低コスト化が図れる。
本発明のロッドインテグレータでは、前記シート状部材の4つの外側面のうち少なくとも2つの外側面に接続し、前記シート状部材の形状を保持する保持部材を備えていることが好ましい。
ここで、保持部材としては、シート状部材の4つの外側面のうち少なくとも2つの外側面に接続すれば、いずれの構成でもよく、単体で構成しても複数に分割形成しても構わない。
本発明によれば、ロッドインテグレータが保持部材を備え、保持部材がシート状部材の2つの外側面に接続してシート状部材の形状を保持するので、シート状部材の平面視矩形枠状の形状を良好に維持できる。このため、ロッドインテグレータを長期間使用した場合であっても、入射光束の照度分布を略均一化する機能を良好に維持できる。
ここで、保持部材としては、シート状部材の4つの外側面のうち少なくとも2つの外側面に接続すれば、いずれの構成でもよく、単体で構成しても複数に分割形成しても構わない。
本発明によれば、ロッドインテグレータが保持部材を備え、保持部材がシート状部材の2つの外側面に接続してシート状部材の形状を保持するので、シート状部材の平面視矩形枠状の形状を良好に維持できる。このため、ロッドインテグレータを長期間使用した場合であっても、入射光束の照度分布を略均一化する機能を良好に維持できる。
本発明のロッドインテグレータでは、前記保持部材は、互いに係合可能に構成される第1保持部材および第2保持部材を備え、前記第1保持部材および前記第2保持部材は、前記シート状部材の4つの外側面のうち互いに対向する各端面にそれぞれ接続することが好ましい。
本発明では、保持部材は、シート状部材の4つの外側面のうち互いに対向する各端面にそれぞれ接続する第1保持部材および第2保持部材で構成されている。そして、第1保持部材および第2保持部材は、係合可能に構成されている。このことにより、第1保持部材および第2保持部材をシート状部材に接続した状態で、第1保持部材および第2保持部材の係合状態を変更し、すなわち、相互の位置を変更することで、シート状部材の形状補正を実施できる。したがって、保持部材により、シート状部材の形状補正を実施してシート状部材の光入射側端部にて入射光束が遮光されることがなくかつシート状部材にて入射光束の照度分布を略均一化できる最適な形状にシート状部材を合わせ込むことができるとともに、前記最適な形状でシート状部材を良好に維持できる。
本発明では、保持部材は、シート状部材の4つの外側面のうち互いに対向する各端面にそれぞれ接続する第1保持部材および第2保持部材で構成されている。そして、第1保持部材および第2保持部材は、係合可能に構成されている。このことにより、第1保持部材および第2保持部材をシート状部材に接続した状態で、第1保持部材および第2保持部材の係合状態を変更し、すなわち、相互の位置を変更することで、シート状部材の形状補正を実施できる。したがって、保持部材により、シート状部材の形状補正を実施してシート状部材の光入射側端部にて入射光束が遮光されることがなくかつシート状部材にて入射光束の照度分布を略均一化できる最適な形状にシート状部材を合わせ込むことができるとともに、前記最適な形状でシート状部材を良好に維持できる。
本発明のロッドインテグレータでは、前記保持部材は、熱伝導性材料から構成され、前記シート状部材に熱伝達可能に接続することが好ましい。
ところで、シート状部材としては、反射膜にて入射光束を反射させる構成であるので、入射光束の一部の光束が反射膜に吸収され熱に変換される。すなわち、ロッドインテグレータの長期間の使用により、シート状部材が過熱により熱劣化してしまう恐れがある。
本発明では、保持部材は、熱伝導性材料から構成され、シート状部材に熱伝達可能に接続する。このことにより、保持部材がいわゆるヒートシンクとして機能し、シート状部材に生じた熱が保持部材に伝達されて、シート状部材が過熱されることを回避できる。
ところで、シート状部材としては、反射膜にて入射光束を反射させる構成であるので、入射光束の一部の光束が反射膜に吸収され熱に変換される。すなわち、ロッドインテグレータの長期間の使用により、シート状部材が過熱により熱劣化してしまう恐れがある。
本発明では、保持部材は、熱伝導性材料から構成され、シート状部材に熱伝達可能に接続する。このことにより、保持部材がいわゆるヒートシンクとして機能し、シート状部材に生じた熱が保持部材に伝達されて、シート状部材が過熱されることを回避できる。
本発明のロッドインテグレータでは、前記シート状部材には、裏面側に熱伝導性部材が設けられていることが好ましい。
ここで、熱伝導性部材としては、カーボンシート等の熱拡散フィルムや、基体の裏面側に金属等の熱伝導性を有する部材を蒸着した構成等を採用できる。
ところで、シート状部材としては、反射膜にて入射光束を反射させる構成であるので、入射光束の一部の光束が反射膜に吸収され熱に変換される。すなわち、ロッドインテグレータの長期間の使用により、シート状部材が過熱により熱劣化してしまう恐れがある。
ここで、熱伝導性部材としては、カーボンシート等の熱拡散フィルムや、基体の裏面側に金属等の熱伝導性を有する部材を蒸着した構成等を採用できる。
ところで、シート状部材としては、反射膜にて入射光束を反射させる構成であるので、入射光束の一部の光束が反射膜に吸収され熱に変換される。すなわち、ロッドインテグレータの長期間の使用により、シート状部材が過熱により熱劣化してしまう恐れがある。
本発明では、シート状部材には裏面側に熱伝導性部材が設けられている。このことにより、シート状部材に生じた熱が熱伝導性部材に伝達されて、シート状部材が過熱されることを回避できる。
また、ロッドインテグレータに上述した保持部材を設け、該保持部材を熱伝導性材料から構成すれば、シート状部材の裏面側に設けられた熱伝導性部材と保持部材とが熱伝達可能に接続し、該熱伝導性部材により、シート状部材〜保持部材の熱伝達経路における熱抵抗を低減させ、シート状部材の熱を効果的に保持部材に伝達させることができ、シート状部材の冷却効率を向上できる。
また、ロッドインテグレータに上述した保持部材を設け、該保持部材を熱伝導性材料から構成すれば、シート状部材の裏面側に設けられた熱伝導性部材と保持部材とが熱伝達可能に接続し、該熱伝導性部材により、シート状部材〜保持部材の熱伝達経路における熱抵抗を低減させ、シート状部材の熱を効果的に保持部材に伝達させることができ、シート状部材の冷却効率を向上できる。
さらに、ロッドインテグレータに上述した第1保持部材および第2保持部材を設け、第1保持部材および第2保持部材を熱伝導性材料から構成すれば、保持部材が接続する外側面においては上述したように熱伝導性部材によりシート状部材〜保持部材の熱伝達経路における熱抵抗を低減させシート状部材の熱を効果的に保持部材に伝達させることができ、保持部材が接続しない外側面においては熱伝導性部材によりシート状部材の熱を熱伝導性部材に伝達させることができ、シート状部材における4つ全ての外側面で放熱特性を向上させ、シート状部材の冷却効率をさらに向上できる。
本発明のロッドインテグレータでは、前記シート状部材には、光入射側端部および光射出側端部において、平面視矩形枠形状の四隅角部分に細隙がそれぞれ形成されていることが好ましい。
ところで、シート状部材を平面視矩形枠形状を有するように折り曲げ形成した場合には、曲げ加工による歪みや、シート状部材の応力により、シート状部材における光入射側端部および光射出側端部の形状を最適な平面視矩形枠形状にすることが難しい。そして、シート状部材における光入射側端部および光射出側端部の形状が最適な平面視矩形枠形状を有していない場合には、入射光束が光入射側端部にて遮光されて光の利用効率を低下させてしまったり、射出光束をロッドインテグレータの光路後段側に配設される光学部品に良好に照射することができない。
ところで、シート状部材を平面視矩形枠形状を有するように折り曲げ形成した場合には、曲げ加工による歪みや、シート状部材の応力により、シート状部材における光入射側端部および光射出側端部の形状を最適な平面視矩形枠形状にすることが難しい。そして、シート状部材における光入射側端部および光射出側端部の形状が最適な平面視矩形枠形状を有していない場合には、入射光束が光入射側端部にて遮光されて光の利用効率を低下させてしまったり、射出光束をロッドインテグレータの光路後段側に配設される光学部品に良好に照射することができない。
本発明では、シート状部材には、光入射側端部および光射出側端部において、平面視矩形枠形状の四隅角部分に細隙がそれぞれ形成されている。このことにより、シート状部材を平面視矩形枠形状を有するように折り曲げ形成した場合に、シート状部材における光入射側端部および光射出側端部において、各細隙により、4つの外側面同士がそれぞれ独立した状態となり、他の外側面から加わる応力の影響を緩和でき、最適な平面視矩形枠形状にすることができる。したがって、光の利用効率を良好に維持できるとともに、射出光束を光路後段側に配設される光学部品に良好に照射でき、ロッドインテグレータの機能を良好に維持できる。
本発明のロッドインテグレータの製造方法は、可撓性を有する基体の表面に反射膜が形成されたシート状部材を、前記反射膜が内側に位置する平面視矩形枠形状を有するように折り曲げ形成する折曲形成工程を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、ロッドインテグレータの製造方法は、折曲形成工程を備えているので、上述したロッドインテグレータと同様の作用・効果を享受できる。
本発明によれば、ロッドインテグレータの製造方法は、折曲形成工程を備えているので、上述したロッドインテグレータと同様の作用・効果を享受できる。
本発明のロッドインテグレータの製造方法では、前記ロッドインテグレータは、互いに係合可能に構成され前記シート状部材の4つの外側面のうち互いに対向する各端面にそれぞれ接続し前記シート状部材の形状を保持する第1保持部材および第2保持部材を備え、前記折曲形成工程の後、前記第1保持部材および前記第2保持部材を前記シート状部材の外側面に接続する保持部材接続工程と、前記第1保持部材および前記第2保持部材の係合状態を変更し、前記シート状部材の形状を補正する形状補正工程と、前記第1保持部材および前記第2保持部材を固定する保持部材固定工程とを備えていることが好ましい。
本発明によれば、ロッドインテグレータの製造方法は、保持部材接続工程と、形状補正工程と、保持部材固定工程とを備えているので、上述したロッドインテグレータと同様の作用・効果を享受できる。
本発明によれば、ロッドインテグレータの製造方法は、保持部材接続工程と、形状補正工程と、保持部材固定工程とを備えているので、上述したロッドインテグレータと同様の作用・効果を享受できる。
本発明のプロジェクタは、光源装置と、前記光源装置から射出された光束の照度分布を均一化して射出するロッドインテグレータと、前記ロッドインテグレータから射出された光束を画像情報に応じて変調する光変調装置と、前記光変調装置にて変調された変調光を拡大投射する投射光学装置とを備えたプロジェクタであって、前記ロッドインテグレータは、上述したロッドインテグレータ、若しくは、上述したロッドインテグレータの製造方法により製造されたロッドインテグレータであることを特徴とする。
本発明によれば、プロジェクタは、上述したロッドインテグレータ、若しくは、上述したロッドインテグレータの製造方法により製造されたロッドインテグレータを備えているので、上述したロッドインテグレータ、若しくは、上述したロッドインテグレータの製造方法と同様の作用・効果を享受できる。
また、製造を容易としかつ、低コスト化が図れるロッドインテグレータを備えているので、プロジェクタの製造コストの低減も図れる。
本発明によれば、プロジェクタは、上述したロッドインテグレータ、若しくは、上述したロッドインテグレータの製造方法により製造されたロッドインテグレータを備えているので、上述したロッドインテグレータ、若しくは、上述したロッドインテグレータの製造方法と同様の作用・効果を享受できる。
また、製造を容易としかつ、低コスト化が図れるロッドインテグレータを備えているので、プロジェクタの製造コストの低減も図れる。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
〔プロジェクタの構成〕
図1は、本発明に係るプロジェクタ1の概略構成を模式的に示す平面図である。
プロジェクタ1は、光源から射出される光束を画像情報に応じて変調して画像光を形成し、形成した画像光をスクリーン(図示略)上に拡大投射するものである。このプロジェクタ1は、図1に示すように、外装筺体2と、光学装置3と、投射光学装置としての投射レンズ4とで大略構成されている。
なお、図1において、図示は省略するが、外装筺体2内において、光学装置3および投射レンズ4以外の空間には、プロジェクタ1の構成部材に電力を供給する電源ユニット、プロジェクタ1内部を冷却する冷却ユニット、プロジェクタ1全体を制御する制御装置等が配置される。
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。
〔プロジェクタの構成〕
図1は、本発明に係るプロジェクタ1の概略構成を模式的に示す平面図である。
プロジェクタ1は、光源から射出される光束を画像情報に応じて変調して画像光を形成し、形成した画像光をスクリーン(図示略)上に拡大投射するものである。このプロジェクタ1は、図1に示すように、外装筺体2と、光学装置3と、投射光学装置としての投射レンズ4とで大略構成されている。
なお、図1において、図示は省略するが、外装筺体2内において、光学装置3および投射レンズ4以外の空間には、プロジェクタ1の構成部材に電力を供給する電源ユニット、プロジェクタ1内部を冷却する冷却ユニット、プロジェクタ1全体を制御する制御装置等が配置される。
外装筺体2は、光学装置3および投射レンズ4等を内部に収納配置する筺体である。この外装筺体2は、具体的な図示は省略するが、プロジェクタ1の天面、前面、背面、および側面を構成するアッパーケースと、プロジェクタ1の底面、前面、背面、および側面を構成するロアーケースとで構成され、互いにねじ等にて固定される。
光学装置3は、具体的には後述するが、光源から射出された光束を光学的に処理して画像情報に対応して画像光(カラー画像)を形成するものである。
投射レンズ4は、複数のレンズが組み合わされた組レンズとして構成される。そして、この投射レンズ4は、光学装置3にて形成されたカラー画像を図示しないスクリーン上に拡大投射する。
光学装置3は、具体的には後述するが、光源から射出された光束を光学的に処理して画像情報に対応して画像光(カラー画像)を形成するものである。
投射レンズ4は、複数のレンズが組み合わされた組レンズとして構成される。そして、この投射レンズ4は、光学装置3にて形成されたカラー画像を図示しないスクリーン上に拡大投射する。
〔光学装置の構成〕
光学装置3は、図1に示すように、3つの光源装置31と、3つの集光レンズ32と、3つのロッドインテグレータ33と、光変調装置としての3つの液晶パネル34と、3つの入射側偏光板35と、3つの射出側偏光板36と、クロスダイクロイックプリズム37とを備える。
3つの光源装置31は、前記制御装置による制御の下、点灯し、各液晶パネル34に向けて光束を射出する。これら光源装置31は、図1に示すように、R色光を射出するR色光用LED(Light Emitting Diode)モジュール31Rと、G色光を射出するG色光用LEDモジュール31Gと、B色光を射出するB色光用LEDモジュール31Bとで構成され、クロスダイクロイックプリズム37の側面三方にそれぞれ対向するように配設される。
これら各LEDモジュール31R,31G,31Bは、略同様の構成であり、具体的な図示は省略するが、Si基板上に固体発光素子である複数のLED素子が配列形成されている。なお、LEDモジュール31R,31G,31Bを構成するLED素子は、結晶の種類および添加物等が異なるように形成されたものであり、それぞれR色光、G色光、B色光を発する。
なお、光源装置31としては、上述したLEDモジュール31R,31G,31Bに限らず、その他の構成、例えば、レーザダイオードや、有機EL(Electro Luminescence)素子、シリコン発光素子等の各種固体発光素子を採用してもよい。
光学装置3は、図1に示すように、3つの光源装置31と、3つの集光レンズ32と、3つのロッドインテグレータ33と、光変調装置としての3つの液晶パネル34と、3つの入射側偏光板35と、3つの射出側偏光板36と、クロスダイクロイックプリズム37とを備える。
3つの光源装置31は、前記制御装置による制御の下、点灯し、各液晶パネル34に向けて光束を射出する。これら光源装置31は、図1に示すように、R色光を射出するR色光用LED(Light Emitting Diode)モジュール31Rと、G色光を射出するG色光用LEDモジュール31Gと、B色光を射出するB色光用LEDモジュール31Bとで構成され、クロスダイクロイックプリズム37の側面三方にそれぞれ対向するように配設される。
これら各LEDモジュール31R,31G,31Bは、略同様の構成であり、具体的な図示は省略するが、Si基板上に固体発光素子である複数のLED素子が配列形成されている。なお、LEDモジュール31R,31G,31Bを構成するLED素子は、結晶の種類および添加物等が異なるように形成されたものであり、それぞれR色光、G色光、B色光を発する。
なお、光源装置31としては、上述したLEDモジュール31R,31G,31Bに限らず、その他の構成、例えば、レーザダイオードや、有機EL(Electro Luminescence)素子、シリコン発光素子等の各種固体発光素子を採用してもよい。
3つの集光レンズ32は、略同様の構成であり、図1に示すように、各光源装置31の光路後段側にそれぞれ配設され、各光源装置31から射出された各色光を集光して光路後段側の各ロッドインテグレータ33の光入射側端部から内部に導入させる。
3つのロッドインテグレータ33は、略同様の構成であり、図1に示すように、各集光レンズ32の光路後段側にそれぞれ配設され、各集光レンズ32にて集光された各色光をそれぞれ入射し、該入射光束の照度分布を均一化して射出する。
なお、これらロッドインテグレータ33の具体的な構成については、後述する。
3つのロッドインテグレータ33は、略同様の構成であり、図1に示すように、各集光レンズ32の光路後段側にそれぞれ配設され、各集光レンズ32にて集光された各色光をそれぞれ入射し、該入射光束の照度分布を均一化して射出する。
なお、これらロッドインテグレータ33の具体的な構成については、後述する。
3つの入射側偏光板35は、略同様の構成であり、図1に示すように、各ロッドインテグレータ33の光路後段側にそれぞれ配設され、入射された光束のうち、所定方向の偏光方向の偏光光のみ透過させ、その他の光束を吸収するものである。これら入射側偏光板35は、例えば、サファイアガラスまたは水晶等の透光性基板上に偏光膜が貼付された構成を有している。
3つの液晶パネル34は、各入射側偏光板35の光路後段側にそれぞれ配設され、具体的な図示は省略するが、一対の透明なガラス基板に電気光学物質である液晶が密閉封入された構成を有し、前記制御装置からの駆動信号に応じて、前記液晶の配向状態が制御され、入射側偏光板35から射出された偏光光束の偏光方向を変調する。
3つの液晶パネル34は、各入射側偏光板35の光路後段側にそれぞれ配設され、具体的な図示は省略するが、一対の透明なガラス基板に電気光学物質である液晶が密閉封入された構成を有し、前記制御装置からの駆動信号に応じて、前記液晶の配向状態が制御され、入射側偏光板35から射出された偏光光束の偏光方向を変調する。
3つの射出側偏光板36は、略同様の構成であり、図1に示すように、各液晶パネル34の光路後段側である各液晶パネル34とクロスダイクロイックプリズム37の各光束入射側端面との間にそれぞれ配設される。これら射出側偏光板36は、入射側偏光板35と同様の構成を有し、各液晶パネル34から射出された光束のうち、入射側偏光板35における光束の透過軸と直交する偏光方向を有する光束のみ透過させ、その他の光束を吸収するものである。
クロスダイクロイックプリズム37は、各射出側偏光板36から射出された色光毎に変調された変調光を合成して画像光(カラー画像)を形成する光学素子である。このクロスダイクロイックプリズム37は、4つの直角プリズムを貼り合わせた平面視正方形状をなし、直角プリズム同士を貼り合わせた界面には、2つの誘電体多層膜が形成されている。これら誘電体多層膜は、投射レンズ4と対向する側に配置された射出側偏光板36を介した色光を透過し、残り2つの射出側偏光板36を介した各色光を反射する。このようにして、各入射側偏光板35、各液晶パネル34、および各射出側偏光板36にて変調された各色光が合成されてカラー画像が形成される。
クロスダイクロイックプリズム37は、各射出側偏光板36から射出された色光毎に変調された変調光を合成して画像光(カラー画像)を形成する光学素子である。このクロスダイクロイックプリズム37は、4つの直角プリズムを貼り合わせた平面視正方形状をなし、直角プリズム同士を貼り合わせた界面には、2つの誘電体多層膜が形成されている。これら誘電体多層膜は、投射レンズ4と対向する側に配置された射出側偏光板36を介した色光を透過し、残り2つの射出側偏光板36を介した各色光を反射する。このようにして、各入射側偏光板35、各液晶パネル34、および各射出側偏光板36にて変調された各色光が合成されてカラー画像が形成される。
〔ロッドインテグレータの構成〕
図2および図3は、ロッドインテグレータ33の概略構成を示す図である。具体的に、図2は、ロッドインテグレータ33の概略構成を示す斜視図である。図3は、ロッドインテグレータ33の概略構成を示す分解斜視図である。なお、以下では、ロッドインテグレータ33に入射する光束の光軸をZ軸とし、該Z軸に直交する2つの軸をそれぞれX軸(水平軸)およびY軸(垂直軸)とする。
ロッドインテグレータ33は、図2または図3に示すように、シート状部材331と、保持部材332とを備える。
図2および図3は、ロッドインテグレータ33の概略構成を示す図である。具体的に、図2は、ロッドインテグレータ33の概略構成を示す斜視図である。図3は、ロッドインテグレータ33の概略構成を示す分解斜視図である。なお、以下では、ロッドインテグレータ33に入射する光束の光軸をZ軸とし、該Z軸に直交する2つの軸をそれぞれX軸(水平軸)およびY軸(垂直軸)とする。
ロッドインテグレータ33は、図2または図3に示すように、シート状部材331と、保持部材332とを備える。
図4は、シート状部材331の構造を示す断面図である。
シート状部材331は、図4に示すように、樹脂材等の可撓性を有する基体3311Aの表面に反射膜3311Bが形成されたシート状部材本体3311と、熱伝導性部材としての熱拡散フィルム3312とを備える。このシート状部材本体3311としては、例えば、基体3311A上に反射膜3311Bとして高反射率を有するアルミニウム、銀等を蒸着形成した構成や、基体3311A上に反射膜3311Bとして誘電体多層膜を蒸着形成した構成等が例示できる。また、このシート状部材本体3311としては、例えば、ESRフィルム(3M社製)、レフホワイトRW(きもと社製)等を採用できる。
シート状部材331は、図4に示すように、樹脂材等の可撓性を有する基体3311Aの表面に反射膜3311Bが形成されたシート状部材本体3311と、熱伝導性部材としての熱拡散フィルム3312とを備える。このシート状部材本体3311としては、例えば、基体3311A上に反射膜3311Bとして高反射率を有するアルミニウム、銀等を蒸着形成した構成や、基体3311A上に反射膜3311Bとして誘電体多層膜を蒸着形成した構成等が例示できる。また、このシート状部材本体3311としては、例えば、ESRフィルム(3M社製)、レフホワイトRW(きもと社製)等を採用できる。
熱拡散フィルム3312は、熱伝導性材料から構成され、図4に示すように、基体3311Aの裏面側に貼り付けられ、シート状部材本体3311に熱伝達可能に接続する。この熱拡散フィルム3312としては、例えば、可撓性を有するカーボンシートを採用できる。
そして、シート状部材331は、図2または図3に示すように、反射膜3311Bが内側に位置する平面視矩形枠形状を有するように折り曲げ形成されている。
また、このシート状部材331において、光入射側端部および光射出側端部における平面視矩形枠形状の四隅角部分には、図2または図3に示すように、細隙3313がそれぞれ形成されている。
そして、シート状部材331は、図2または図3に示すように、反射膜3311Bが内側に位置する平面視矩形枠形状を有するように折り曲げ形成されている。
また、このシート状部材331において、光入射側端部および光射出側端部における平面視矩形枠形状の四隅角部分には、図2または図3に示すように、細隙3313がそれぞれ形成されている。
保持部材332は、シート状部材331の平面視矩形枠形状の4つの外側面のうち少なくとも2つの外側面(本実施形態では、互いに対向する各端面)に接続し、シート状部材331の形状を補正するとともに保持する部材である。この保持部材332は、図2または図3に示すように、第1保持部材3321と、第2保持部材3322とを備える。
第1保持部材3321は、図2または図3に示すように、ロッドインテグレータ33をプロジェクタ1内部の所定位置に設置した状態で、シート状部材331の上方側の外側面(図2または図3中、+Y軸方向の外側面)に接続する部材である。この第1保持部材3321は、図2または図3に示すように、ロッドインテグレータ33の光入射側に位置する入射側保持部3321Aと、光射出側に位置する射出側保持部3321Bとの2体で構成される。
第1保持部材3321は、図2または図3に示すように、ロッドインテグレータ33をプロジェクタ1内部の所定位置に設置した状態で、シート状部材331の上方側の外側面(図2または図3中、+Y軸方向の外側面)に接続する部材である。この第1保持部材3321は、図2または図3に示すように、ロッドインテグレータ33の光入射側に位置する入射側保持部3321Aと、光射出側に位置する射出側保持部3321Bとの2体で構成される。
入射側保持部3321Aは、図2または図3に示すように、平面視略コ字形状を有し、各コ字状先端部分3321A2の離間寸法が折り曲げ形成されたシート状部材331のX軸方向幅寸法よりも大きく設定され、コ字状基端部分3321A1にてシート状部材331における上方側の外側面の光入射側端縁から所定間隔、内側(光射出側)の位置に接続する。また、入射側保持部3321Aは、各コ字状先端部分3321A2にて第2保持部材3322の後述する各係合部と係合可能とする。
この入射側保持部3321Aにおいて、コ字状基端部分3321A1には、図2または図3に示すように、2つの接着剤注入孔3321A3および2つの吸入孔3321A4が形成されている。
この入射側保持部3321Aにおいて、コ字状基端部分3321A1には、図2または図3に示すように、2つの接着剤注入孔3321A3および2つの吸入孔3321A4が形成されている。
射出側保持部3321Bは、図2または図3に示すように、入射側保持部3321Aと同様の形状を有する。すなわち、射出側保持部3321Bは、図2または図3に示すように、各コ字状先端部分3321B2の離間寸法が折り曲げ形成されたシート状部材331のX軸方向幅寸法よりも大きく設定され、コ字状基端部分3321B1にてシート状部材331における上方側の外側面の光射出側端縁から所定間隔、内側(光入射側)の位置に接続し、各コ字状先端部分3321B2にて第2保持部材3322の後述する各係合部と係合可能とする。また、射出側保持部3321Bのコ字状基端部分3321B1には、図2または図3に示すように、入射側保持部3321Aと同様に、2つの接着剤注入孔3321B3および2つの吸入孔3321B4が形成されている。
第2保持部材3322は、図2または図3に示すように、ロッドインテグレータ33をプロジェクタ1内部の所定位置に設置した状態で、シート状部材331の下方側の外側面(図2または図3中、−Y軸方向の外側面)に接続する部材である。この第2保持部材3322は、図2または図3に示すように、板体3322Aと、4つの係合部3322Bとで構成される。
板体3322Aは、図2または図3に示すように、平面視矩形状の板体で構成され、上方側端面(図2または図3中、+Y軸方向端面)にてシート状部材331における下方側の外側面に接続する。この板体3322Aは、図2または図3に示すように、Z軸方向の長さ寸法が折り曲げ形成されたシート状部材331のZ軸方向の長さ寸法よりも小さく、X軸方向の長さ寸法が折り曲げ形成されたシート状部材331のX軸方向幅寸法よりも大きく設定されている。
この板体3322Aにおいて、第1保持部材3321における4つの接着剤注入孔3321A3,3321B3および4つの吸入孔3321A4,3321B4に対応する位置には、図3に示すように、4つの接着剤注入孔3322A1および4つの吸入孔3322A2が形成されている。
板体3322Aは、図2または図3に示すように、平面視矩形状の板体で構成され、上方側端面(図2または図3中、+Y軸方向端面)にてシート状部材331における下方側の外側面に接続する。この板体3322Aは、図2または図3に示すように、Z軸方向の長さ寸法が折り曲げ形成されたシート状部材331のZ軸方向の長さ寸法よりも小さく、X軸方向の長さ寸法が折り曲げ形成されたシート状部材331のX軸方向幅寸法よりも大きく設定されている。
この板体3322Aにおいて、第1保持部材3321における4つの接着剤注入孔3321A3,3321B3および4つの吸入孔3321A4,3321B4に対応する位置には、図3に示すように、4つの接着剤注入孔3322A1および4つの吸入孔3322A2が形成されている。
4つの係合部3322Bは、図2または図3に示すように、板体3322Aにおける上方側端面のX軸方向両端縁側から上方側(+Y軸方向側)に向けて立設し、第1保持部材3321と係合する部分である。
より具体的に、4つの係合部3322Bのうち、光入射側(図2または図3中、−Z軸方向側)に位置する一対の係合部3322B1は、図2または図3に示すように、X軸方向の離間寸法が折り曲げ形成されたシート状部材331のX軸方向幅寸法よりも大きく、入射側保持部3321Aにおける各コ字状先端部分3321A2の離間寸法よりも小さく設定されている。そして、ロッドインテグレータ33を組み立てた状態では、一対の係合部3322B1は、その間にシート状部材331が配設され、X軸方向の外周部分にて入射側保持部3321Aにおける各コ字状先端部分3321A2のX軸方向の内周部分と係合する。
より具体的に、4つの係合部3322Bのうち、光入射側(図2または図3中、−Z軸方向側)に位置する一対の係合部3322B1は、図2または図3に示すように、X軸方向の離間寸法が折り曲げ形成されたシート状部材331のX軸方向幅寸法よりも大きく、入射側保持部3321Aにおける各コ字状先端部分3321A2の離間寸法よりも小さく設定されている。そして、ロッドインテグレータ33を組み立てた状態では、一対の係合部3322B1は、その間にシート状部材331が配設され、X軸方向の外周部分にて入射側保持部3321Aにおける各コ字状先端部分3321A2のX軸方向の内周部分と係合する。
また、光射出側(図2または図3中、+Z軸方向側)に位置する一対の係合部3322B2も同様に、図2または図3に示すように、X軸方向の離間寸法が折り曲げ形成されたシート状部材331のX軸方向幅寸法よりも大きく、射出側保持部3321Bにおける各コ字状先端部分3321B2の離間寸法よりも小さく設定されている。そして、ロッドインテグレータ33を組み立てた状態では、一対の係合部3322B2は、その間にシート状部材331が配設され、X軸方向の外周部分にて射出側保持部3321Bにおける各コ字状先端部分3321B2のX軸方向の内周部分と係合する。
以上説明した保持部材332は、金属(例えば、アルミニウム)等の熱伝導性材料から構成され、シート状部材331と接続した状態では、シート状部材331を構成する熱拡散フィルム3312に熱伝達可能に接続する。
〔ロッドインテグレータの製造方法〕
図5は、ロッドインテグレータ33の製造方法を説明するフローチャートである。
図6ないし図8は、ロッドインテグレータ33の製造方法を説明するための図である。具体的に、図6は、処理S1〜S5の工程を説明するための図である。図7は、処理S6の工程を説明するための図であり、シート状部材331および保持部材332の断面を示す図である。図8は、処理S7,S8の工程を説明するための図であり、ロッドインテグレータ33を光入射側から見た図である。
なお、以下では、大判状態のシート状部材としては、シート状部材本体の裏面側に予め、上述した熱拡散フィルム3312が貼り付けられているものとする。
図5は、ロッドインテグレータ33の製造方法を説明するフローチャートである。
図6ないし図8は、ロッドインテグレータ33の製造方法を説明するための図である。具体的に、図6は、処理S1〜S5の工程を説明するための図である。図7は、処理S6の工程を説明するための図であり、シート状部材331および保持部材332の断面を示す図である。図8は、処理S7,S8の工程を説明するための図であり、ロッドインテグレータ33を光入射側から見た図である。
なお、以下では、大判状態のシート状部材としては、シート状部材本体の裏面側に予め、上述した熱拡散フィルム3312が貼り付けられているものとする。
先ず、図示しないプレス加工機を用いて、図6(A)に示すように、大判状態のシート状部材からシート状部材331の外形寸法を有するシート状部材331´を切り出す(処理S1)。
処理S1において、シート状部材331´を切り出す際には、後述する工程での折り曲げ(4箇所)に伴う寸法誤差を考慮した外形寸法を有するように実施する。また、後述する工程での仮接着を行なうための接着シロ331A´を含めた外形寸法を有するように実施する。
処理S1において、シート状部材331´を切り出す際には、後述する工程での折り曲げ(4箇所)に伴う寸法誤差を考慮した外形寸法を有するように実施する。また、後述する工程での仮接着を行なうための接着シロ331A´を含めた外形寸法を有するように実施する。
処理S1の後、前記プレス加工機を用いて、図6(B)に示すように、シート状部材331´における4箇所の折り曲げ箇所331B´に半押しを実施し、折り癖をつける(処理S2)。
処理S2の後、前記プレス加工機を用いて、図6(C)に示すように、シート状部材331´における4箇所の折り曲げ箇所331B´の両端部に細隙3313をそれぞれ形成する(処理S3)。
処理S2の後、前記プレス加工機を用いて、図6(C)に示すように、シート状部材331´における4箇所の折り曲げ箇所331B´の両端部に細隙3313をそれぞれ形成する(処理S3)。
処理S3の後、シート状部材331´を、図6(D)に示すように、反射膜3311Bが内側に位置する平面視矩形枠形状を有するように、4箇所の折り曲げ箇所331B´にて折り曲げる(処理S4:折曲形成工程)。
処理S4の後、接着シロ331A´に接着剤を塗布し、図6(D)に示すように、シート状部材331´が平面視矩形枠形状を有する状態で接着シロ331A´をシート状部材331´の裏面側に仮接着し、シート状部材331を形成する(処理S5)。
処理S4の後、接着シロ331A´に接着剤を塗布し、図6(D)に示すように、シート状部材331´が平面視矩形枠形状を有する状態で接着シロ331A´をシート状部材331´の裏面側に仮接着し、シート状部材331を形成する(処理S5)。
処理S5の後、保持部材332をシート状部材331の外側面に接続する(処理S6:保持部材接続工程)。
より具体的には、先ず、第2保持部材3322における板体3322Aの上方側端面にシート状部材331の下方側の外側面を当接する。この後、図7に示すように、板体3322Aの4つの吸入孔3322A2を介して図示しない吸引装置によりシート状部材331を吸引し、シート状部材331の下方側の外側面を板体3322Aの上方側端面に当接させる。この状態で、図7に示すように、接着剤を板体3322Aの4つの接着剤注入孔3322A1に注入し、シート状部材331に第2保持部材3322を接着固定する。
より具体的には、先ず、第2保持部材3322における板体3322Aの上方側端面にシート状部材331の下方側の外側面を当接する。この後、図7に示すように、板体3322Aの4つの吸入孔3322A2を介して図示しない吸引装置によりシート状部材331を吸引し、シート状部材331の下方側の外側面を板体3322Aの上方側端面に当接させる。この状態で、図7に示すように、接着剤を板体3322Aの4つの接着剤注入孔3322A1に注入し、シート状部材331に第2保持部材3322を接着固定する。
第1保持部材3321も同様に、入射側保持部3321Aおよび射出側保持部3321Bにおける各コ字状基端部分3321A1,3321B1をシート状部材331の上方側の外側面に当接する。この後、図7に示すように、各コ字状基端部分3321A1,3321B1の各吸入孔3321A4,3321B4を介して図示しない吸引装置によりシート状部材331を吸引し、シート状部材331の上方側の外側面を各コ字状基端部分3321A1,3321B1に当接させる。この状態で、図7に示すように、接着剤を各コ字状基端部分3321A1,3321B1の各接着剤注入孔3321A3,3321B3を介して注入し、シート状部材331に第1保持部材3321を接着固定する。なお、上述した接着剤としては、特に限定されず、例えば、熱硬化型接着剤や紫外線硬化型接着剤が例示できる。
以上の状態では、図8に示すように、第2保持部材3322における各係合部3322BのX軸方向の外周部分に対して第1保持部材3321における各コ字状先端部分3321A2,3321B2のX軸方向の内周部分が遊嵌状態で配置される。
以上の状態では、図8に示すように、第2保持部材3322における各係合部3322BのX軸方向の外周部分に対して第1保持部材3321における各コ字状先端部分3321A2,3321B2のX軸方向の内周部分が遊嵌状態で配置される。
処理S6の後、第2保持部材3322における各係合部3322Bに対する第1保持部材3321における各コ字状先端部分3321A2,3321B2の係合状態を変更し、すなわち、第1保持部材3321および第2保持部材3322の相互の位置を変更し、シート状部材331の形状を補正する(処理S7:形状補正工程)。
より具体的に、先ず、第1保持部材3321の自重により、図8の破線で示すように、シート状部材331の水平方向(図8中、X軸方向)に交差し互いに対向する側端面が外側に向けて凸となる樽型となっている状態から、第2保持部材3322に対して第1保持部材3321を矢印R1方向(図8中、Y軸方向)に移動させ、第1保持部材3321の移動にシート状部材331を連動させる。
次に、第2保持部材3322に対して第1保持部材3321を矢印R2方向(図8中、X軸方向)に移動させ、第1保持部材3321の移動にシート状部材331を連動させる。
以上のように、第1保持部材3321および第2保持部材3322の相互の位置を変更し、シート状部材331の形状補正を実施する。
より具体的に、先ず、第1保持部材3321の自重により、図8の破線で示すように、シート状部材331の水平方向(図8中、X軸方向)に交差し互いに対向する側端面が外側に向けて凸となる樽型となっている状態から、第2保持部材3322に対して第1保持部材3321を矢印R1方向(図8中、Y軸方向)に移動させ、第1保持部材3321の移動にシート状部材331を連動させる。
次に、第2保持部材3322に対して第1保持部材3321を矢印R2方向(図8中、X軸方向)に移動させ、第1保持部材3321の移動にシート状部材331を連動させる。
以上のように、第1保持部材3321および第2保持部材3322の相互の位置を変更し、シート状部材331の形状補正を実施する。
この処理S7では、例えば、シート状部材331の光入射側端部の平面視矩形枠形状や光射出側端部の平面視矩形枠形状を目視にて確認しながら第1保持部材3321および第2保持部材3322の相互の位置を変更してシート状部材331の形状補正を実施してもよい。また、例えば、シート状部材331の光入射側から光束を導入し、光射出側から射出される光束の照度を確認しながら前記射出される光束の照度分布が均一となるように第1保持部材3321および第2保持部材3322の相互の位置を変更してシート状部材331の形状補正を実施してもよい。
そして、いずれの方法においても、処理S7では、シート状部材331の光入射側端部の平面視矩形枠形状の大きさが、集光レンズ32から集光された光束が全てシート状部材331に取り込める大きさとなるようにシート状部材331の形状補正が実施される。また、処理S7では、シート状部材331の光射出側端部の平面視矩形枠形状が、光路後段側に配設される液晶パネル34における画像形成領域と相似形状を有しかつ、所定の照度マージンを有するようにシート状部材331の形状補正が実施される。そして、処理S7の後には、シート状部材331は、水平方向(図8中、X軸方向)に交差し互いに対向する各外側面により入射光束が遮光されないように、前記各外側面が外側に向けて凸となる樽型となることが好ましい。
処理S7においてシート状部材331の形状を補正した後、各コ字状先端部分3321A2,3321B2および各係合部3322B間に接着剤を充填し、第1保持部材3321および第2保持部材3322を固定する(処理S8:保持部材固定工程)。なお、上述した接着剤としては、特に限定されず、例えば、熱硬化型接着剤や紫外線硬化型接着剤が例示できる。
以上のような工程により、ロッドインテグレータ33が製造される。
以上のような工程により、ロッドインテグレータ33が製造される。
上述した第1実施形態においては、以下の効果がある。
本実施形態では、ロッドインテグレータ33は、反射膜3311Bが内側に位置する平面視矩形枠形状を有するようにシート状部材331が折り曲げ形成されたものである。すなわち、平面視矩形枠形状を有するシート状部材331において、光入射側端部から入射した光は、内側の反射膜3311Bにて反射されながら光射出側端部に導かれ、光射出側端部から射出される光の照度分布が略均一化される。したがって、反射膜3311Bが内側に位置する平面視矩形枠形状を有するようにシート状部材331を折り曲げ形成するだけで、ロッドインテグレータ33を製造できる。このため、ロッドインテグレータ33の製造を容易としかつ、その材料費や加工費も低減できロッドインテグレータ33の低コスト化が図れる。また、ロッドインテグレータ33の低コスト化が図れるため、プロジェクタ1の低コスト化も図れる。
本実施形態では、ロッドインテグレータ33は、反射膜3311Bが内側に位置する平面視矩形枠形状を有するようにシート状部材331が折り曲げ形成されたものである。すなわち、平面視矩形枠形状を有するシート状部材331において、光入射側端部から入射した光は、内側の反射膜3311Bにて反射されながら光射出側端部に導かれ、光射出側端部から射出される光の照度分布が略均一化される。したがって、反射膜3311Bが内側に位置する平面視矩形枠形状を有するようにシート状部材331を折り曲げ形成するだけで、ロッドインテグレータ33を製造できる。このため、ロッドインテグレータ33の製造を容易としかつ、その材料費や加工費も低減できロッドインテグレータ33の低コスト化が図れる。また、ロッドインテグレータ33の低コスト化が図れるため、プロジェクタ1の低コスト化も図れる。
また、ロッドインテグレータ33が保持部材332を備え、保持部材332がシート状部材331の2つの外側面に接続してシート状部材331の形状を保持するので、シート状部材331の平面視矩形枠状の形状を良好に維持できる。このため、ロッドインテグレータ33を長期間使用した場合であっても、入射光束の照度分布を略均一化する機能を良好に維持できる。
ここで、保持部材332は、シート状部材331の4つの外側面のうち互いに対向する各端面にそれぞれ接続する第1保持部材3321および第2保持部材3322で構成されている。そして、第1保持部材3321および第2保持部材3322は、係合可能に構成されている。このことにより、第1保持部材3321および第2保持部材3322をシート状部材331に接続した状態で、第1保持部材3321および第2保持部材3322の係合状態を変更し、すなわち、相互の位置を変更することで、シート状部材331の形状補正を実施できる。したがって、保持部材332により、シート状部材331の形状補正を実施してシート状部材331の光入射側端部にて入射光束が遮光されることがなくかつシート状部材331にて入射光束の照度分布を略均一化できる最適な形状にシート状部材331を合わせ込むことができるとともに、前記最適な形状でシート状部材331を良好に維持できる。
ここで、第1保持部材3321は、シート状部材331の光入射側端部近傍に接続する入射側保持部3321Aと、シート状部材331の光射出側端部近傍に接続する射出側保持部3321Bとで構成されている。このため、第1保持部材3321および第2保持部材3322の相互の位置を変更することで、最低限必要とされるシート状部材331の光入射側端部の平面視矩形枠形状および光射出側端部の平面視矩形枠形状を最適な形状に合わせ込むことができる。したがって、保持部材332を最低限必要な部材で構成することで、ロッドインテグレータ33の軽量化および低コスト化が図れる。
また、第1保持部材3321および第2保持部材3322には、接着剤注入孔3321A3,3321B3,3322A1および吸入孔3321A4,3321B4,3322A2が形成されているので、第1保持部材3321の各コ字状基端部分3321A1,3321B1にシート状部材331の上方側の外側面を確実に当接できるとともに、第2保持部材3322の板体3322Aの上方側端面にシート状部材331の下方側の外側面を確実に当接できる。したがって、シート状部材331に対して単に接着剤で保持部材を接続する構成と比較して、簡単な構成でシート状部材331の上方側および下方側の各外側面の面精度を良好にし、シート状部材331の光入射側端部および光射出側端部を容易に最適な形状に合わせ込むことができる。
さらに、入射側保持部3321Aは、シート状部材331における上方側の外側面の光入射側端縁から所定間隔、内側に接続する。また、射出側保持部3321Bは、シート状部材331における上方側の外側面の光射出側端縁から所定間隔、内側に接続する。さらに、第2保持部材3322の板体3322Aは、Z軸方向の長さ寸法が折り曲げ形成されたシート状部材331のZ軸方向の長さ寸法よりも小さく設定されている。このことにより、ロッドインテグレータ33をプロジェクタ1内部に配置した状態において、ロッドインテグレータ33の光路前段側および光路後段側にそれぞれ配設される集光レンズ32および入射側偏光板35に、保持部材332が機械的に干渉することを回避でき、ロッドインテグレータ33のレイアウトを容易とする。
ところで、シート状部材331としては、反射膜3311Bにて入射光束を反射させる構成であるので、入射光束の一部の光束が反射膜3311Bに吸収され熱に変換される。すなわち、ロッドインテグレータ33の長期間の使用により、シート状部材331が過熱により熱劣化してしまう恐れがある。
本実施形態では、保持部材332は、熱伝導性材料から構成され、シート状部材331に熱伝達可能に接続する。このことにより、保持部材332がいわゆるヒートシンクとして機能し、シート状部材331に生じた熱が保持部材332に伝達されて、シート状部材331が過熱により熱劣化することを回避できる。
本実施形態では、保持部材332は、熱伝導性材料から構成され、シート状部材331に熱伝達可能に接続する。このことにより、保持部材332がいわゆるヒートシンクとして機能し、シート状部材331に生じた熱が保持部材332に伝達されて、シート状部材331が過熱により熱劣化することを回避できる。
また、シート状部材331には裏面側に熱拡散フィルム3312が設けられている。このことにより、シート状部材331に生じた熱が熱拡散フィルム3312に伝達されて熱拡散フィルム3312にて拡散され、シート状部材331の一部に熱が加わることを回避でき、シート状部材331が過熱により熱劣化することを回避できる。
さらに、シート状部材331の上方側および下方側の各外側面においては、熱拡散フィルム3312と保持部材332とが熱伝達可能に接続するので、熱拡散フィルム3312により、シート状部材331〜保持部材332の熱伝達経路における熱抵抗を低減させシート状部材331の熱を効果的に保持部材332に伝達させることができる。また、シート状部材331における水平方向に交差し互いに対向する外側面においては、上述したように、シート状部材331に生じた熱を熱拡散フィルム3312に伝達させることができる。したがって、シート状部材331における4つの全ての外側面で放熱特性を向上させ、シート状部材331の冷却効率を向上できる。
さらに、シート状部材331の上方側および下方側の各外側面においては、熱拡散フィルム3312と保持部材332とが熱伝達可能に接続するので、熱拡散フィルム3312により、シート状部材331〜保持部材332の熱伝達経路における熱抵抗を低減させシート状部材331の熱を効果的に保持部材332に伝達させることができる。また、シート状部材331における水平方向に交差し互いに対向する外側面においては、上述したように、シート状部材331に生じた熱を熱拡散フィルム3312に伝達させることができる。したがって、シート状部材331における4つの全ての外側面で放熱特性を向上させ、シート状部材331の冷却効率を向上できる。
ところで、シート状部材を平面視矩形枠形状を有するように折り曲げ形成した場合には、曲げ加工による歪みや、シート状部材の応力により、シート状部材における光入射側端部および光射出側端部の形状を最適な平面視矩形枠形状にすることが難しい。そして、シート状部材における光入射側端部および光射出側端部の形状が最適な平面視矩形枠形状を有していない場合には、入射光束が光入射側端部にて遮光されて光の利用効率を低下させてしまったり、射出光束をロッドインテグレータの光路後段側に配設される液晶パネル34に良好に照射することができない。
本実施形態では、シート状部材331には、光入射側端部および光射出側端部において、平面視矩形枠状の四隅角部分に細隙3313がそれぞれ形成されている。このことにより、シート状部材331を平面視矩形枠形状を有するように折り曲げ形成した場合に、シート状部材331における光入射側端部および光射出側端部において、各細隙3313により、4つの外側面同士がそれぞれ独立した状態となり、他の外側面から加わる応力の影響を緩和でき、最適な平面視矩形枠形状にすることができる。したがって、光の利用効率を良好に維持できるとともに、射出光束を液晶パネル34に良好に照射でき、ロッドインテグレータ33の機能を良好に維持できる。
本実施形態では、シート状部材331には、光入射側端部および光射出側端部において、平面視矩形枠状の四隅角部分に細隙3313がそれぞれ形成されている。このことにより、シート状部材331を平面視矩形枠形状を有するように折り曲げ形成した場合に、シート状部材331における光入射側端部および光射出側端部において、各細隙3313により、4つの外側面同士がそれぞれ独立した状態となり、他の外側面から加わる応力の影響を緩和でき、最適な平面視矩形枠形状にすることができる。したがって、光の利用効率を良好に維持できるとともに、射出光束を液晶パネル34に良好に照射でき、ロッドインテグレータ33の機能を良好に維持できる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態を図面に基づいて説明する。
以下の説明では、前記第1実施形態と同様の構造および同一部材には同一符号を付して、その詳細な説明は省略または簡略化する。
図9は、第2実施形態におけるロッドインテグレータ43の構造を示す断面図である。
本実施形態では、ロッドインテグレータ43を構成する保持部材432として、前記第1実施形態で説明したロッドインテグレータ33に対して、ガラスやアクリル等の透光性材料から構成し、図9に示すように、複数の吸入孔4321A4,4321B4,4322A2のみ設け、接着剤注入孔3321A3,3321B3,3322A1を省略している。保持部材432としては、材料を変更した点、接着剤注入孔3321A3,3321B3,3322A1を省略した点以外は、前記第1実施形態で説明した保持部材332と同様である。すなわち、保持部材432は、前記第1実施形態で説明した保持部材332の第1保持部材3321(入射側保持部3321Aおよび射出側保持部3321Bを含む)および第2保持部材3322(板体3322Aおよび係合部3322Bを含む)と同様の、第1保持部材4321(入射側保持部4321Aおよび射出側保持部4321Bを含む)および第2保持部材4322(板体4322Aおよび係合部4322Bを含む)を備える。また、その他のロッドインテグレータ43の構成およびプロジェクタ1の構成は、前記第1実施形態と同様のものである。
次に、本発明の第2実施形態を図面に基づいて説明する。
以下の説明では、前記第1実施形態と同様の構造および同一部材には同一符号を付して、その詳細な説明は省略または簡略化する。
図9は、第2実施形態におけるロッドインテグレータ43の構造を示す断面図である。
本実施形態では、ロッドインテグレータ43を構成する保持部材432として、前記第1実施形態で説明したロッドインテグレータ33に対して、ガラスやアクリル等の透光性材料から構成し、図9に示すように、複数の吸入孔4321A4,4321B4,4322A2のみ設け、接着剤注入孔3321A3,3321B3,3322A1を省略している。保持部材432としては、材料を変更した点、接着剤注入孔3321A3,3321B3,3322A1を省略した点以外は、前記第1実施形態で説明した保持部材332と同様である。すなわち、保持部材432は、前記第1実施形態で説明した保持部材332の第1保持部材3321(入射側保持部3321Aおよび射出側保持部3321Bを含む)および第2保持部材3322(板体3322Aおよび係合部3322Bを含む)と同様の、第1保持部材4321(入射側保持部4321Aおよび射出側保持部4321Bを含む)および第2保持部材4322(板体4322Aおよび係合部4322Bを含む)を備える。また、その他のロッドインテグレータ43の構成およびプロジェクタ1の構成は、前記第1実施形態と同様のものである。
そして、本実施形態では、前記第1実施形態で説明した処理S6において、保持部材432をシート状部材331の外面に、以下に示すように接続する。
すなわち、先ず、シート状部材331の下方側の外側面に紫外線硬化型接着剤を塗布し、該接着剤が未硬化な状態で、第2保持部材4322における板体4322Aの上方側端面にシート状部材331の下方側の外側面を当接する。この後、図9に示すように、板体4322Aの吸入孔4322A2を介して図示しない吸引装置によりシート状部材331を、紫外線硬化型接着剤を含めて吸引する。この状態で、図9に示すように、図示しない紫外線照射装置から第2保持部材4322に向けて紫外線を照射させる。そして、照射された紫外線は、第2保持部材4322を介して第2保持部材4322およびシート状部材331間に充填された紫外線硬化型接着剤に照射され、該接着剤が硬化し、シート状部材331に第2保持部材4322が接着固定される。
すなわち、先ず、シート状部材331の下方側の外側面に紫外線硬化型接着剤を塗布し、該接着剤が未硬化な状態で、第2保持部材4322における板体4322Aの上方側端面にシート状部材331の下方側の外側面を当接する。この後、図9に示すように、板体4322Aの吸入孔4322A2を介して図示しない吸引装置によりシート状部材331を、紫外線硬化型接着剤を含めて吸引する。この状態で、図9に示すように、図示しない紫外線照射装置から第2保持部材4322に向けて紫外線を照射させる。そして、照射された紫外線は、第2保持部材4322を介して第2保持部材4322およびシート状部材331間に充填された紫外線硬化型接着剤に照射され、該接着剤が硬化し、シート状部材331に第2保持部材4322が接着固定される。
次に、シート状部材331の上方側の外側面に紫外線硬化型接着剤を塗布し、該接着剤が未硬化な状態で、第1保持部材4321を構成する入射側保持部4321Aおよび射出側保持部4321Bにおける各コ字状基端部分4321A1,4321B1をシート状部材331の上方側の外側面に当接する。この後、図9に示すように、各コ字状基端部分4321A1,4321B1の各吸入孔4321A4,4321B4を介して図示しない吸引装置によりシート状部材331を、紫外線硬化型接着剤を含めて吸引する。この状態で、図9に示すように、図示しない紫外線照射装置から第1保持部材4321に向けて紫外線を照射させる。そして、照射された紫外線は、第1保持部材4321を介して第1保持部材4321およびシート状部材331間に充填された紫外線硬化型接着剤に照射され、該接着剤が硬化し、シート状部材331に第1保持部材4321が接着固定される。
なお、本実施形態におけるロッドインテグレータ43の製造方法は、前記第1実施形態で説明したロッドインテグレータ33の製造方法に対して、上述した処理S6が異なるのみであり、その他の工程は同様である。
なお、本実施形態におけるロッドインテグレータ43の製造方法は、前記第1実施形態で説明したロッドインテグレータ33の製造方法に対して、上述した処理S6が異なるのみであり、その他の工程は同様である。
上述した第2実施形態においては、前記第1実施形態と同様の効果の他、以下の効果がある。
本実施形態では、保持部材432は、接着剤注入孔3321A3,3321B3,3322A1が省略され、吸入孔4321A4,4321B4,4322A2のみが形成されているので、吸入孔4321A4,4321B4,4322A2を介して紫外線硬化型接着剤を吸入しつつシート状部材331を吸入でき、保持部材432とシート状部材331との接着面積を大きくとることができる。このため、シート状部材331および保持部材432の固定状態を強固なものとし、保持部材432にてシート状部材331の形状をより良好に維持できる。
また、保持部材432が透光性部材で構成されているので、保持部材432を介して紫外線を保持部材432およびシート状部材331間に充填された紫外線硬化型接着剤に照射させることができ、シート状部材331および保持部材432の固定を容易に実施できる。
本実施形態では、保持部材432は、接着剤注入孔3321A3,3321B3,3322A1が省略され、吸入孔4321A4,4321B4,4322A2のみが形成されているので、吸入孔4321A4,4321B4,4322A2を介して紫外線硬化型接着剤を吸入しつつシート状部材331を吸入でき、保持部材432とシート状部材331との接着面積を大きくとることができる。このため、シート状部材331および保持部材432の固定状態を強固なものとし、保持部材432にてシート状部材331の形状をより良好に維持できる。
また、保持部材432が透光性部材で構成されているので、保持部材432を介して紫外線を保持部材432およびシート状部材331間に充填された紫外線硬化型接着剤に照射させることができ、シート状部材331および保持部材432の固定を容易に実施できる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態を図面に基づいて説明する。
以下の説明では、前記第1実施形態と同様の構造および同一部材には同一符号を付して、その詳細な説明は省略または簡略化する。
図10は、第3実施形態におけるロッドインテグレータ53の構造を示す図である。具体的に、図10は、ロッドインテグレータ53を光入射側から見た図である。
本実施形態では、ロッドインテグレータ53を構成する保持部材532として、前記第1実施形態で説明したロッドインテグレータ33に対して、図10に示すように、その一部を、プロジェクタ1を構成する他の部材で構成している。ロッドインテグレータ53を構成する保持部材532の構成が異なる点以外は、前記第1実施形態と同様のものである。
次に、本発明の第3実施形態を図面に基づいて説明する。
以下の説明では、前記第1実施形態と同様の構造および同一部材には同一符号を付して、その詳細な説明は省略または簡略化する。
図10は、第3実施形態におけるロッドインテグレータ53の構造を示す図である。具体的に、図10は、ロッドインテグレータ53を光入射側から見た図である。
本実施形態では、ロッドインテグレータ53を構成する保持部材532として、前記第1実施形態で説明したロッドインテグレータ33に対して、図10に示すように、その一部を、プロジェクタ1を構成する他の部材で構成している。ロッドインテグレータ53を構成する保持部材532の構成が異なる点以外は、前記第1実施形態と同様のものである。
より具体的に、保持部材532は、前記第1実施形態で説明した保持部材332の第1保持部材3321(入射側保持部3321Aおよび射出側保持部3321Bを含む)および第2保持部材3322(板体3322Aおよび係合部3322Bを含む)と同様の、第1保持部材5321(入射側保持部5321Aおよび射出側保持部5321Bを含む)および第2保持部材5322(板体5322Aおよび係合部5322Bを含む)を備える。そして、第1保持部材5321および第2保持部材5322のうち、第2保持部材5322は、図10に示すように、外装筺体2の底面に一体的に形成されている。
なお、図示は省略するが、第1保持部材5321には、前記第1実施形態で説明した接着剤注入孔3321A3,3321B3および吸入孔3321A4,3321B4と同様の接着剤注入孔および吸入孔が形成されている。同様に、第2保持部材5322(外装筺体2の底面)には、前記第1実施形態で説明した接着剤注入孔3322A1および吸入孔3322A2と同様の接着剤注入孔および吸入孔が形成されている。
すなわち、本実施形態におけるロッドインテグレータ53の製造方法は、前記第1実施形態で説明したロッドインテグレータ33の製造方法と同様のものである。
なお、図示は省略するが、第1保持部材5321には、前記第1実施形態で説明した接着剤注入孔3321A3,3321B3および吸入孔3321A4,3321B4と同様の接着剤注入孔および吸入孔が形成されている。同様に、第2保持部材5322(外装筺体2の底面)には、前記第1実施形態で説明した接着剤注入孔3322A1および吸入孔3322A2と同様の接着剤注入孔および吸入孔が形成されている。
すなわち、本実施形態におけるロッドインテグレータ53の製造方法は、前記第1実施形態で説明したロッドインテグレータ33の製造方法と同様のものである。
上述した第3実施形態においては、前記第1実施形態と同様の効果の他、以下の効果がある。
本実施形態では、ロッドインテグレータ53を構成する保持部材532の第2保持部材5322が外装筺体2の底面に一体的に形成されているので、ロッドインテグレータ53を構成する部材(第2保持部材5322)をプロジェクタ1の他の構成部材と共通の部品とすることができる。このため、部材の省略から、プロジェクタ1の低コスト化および軽量化が実現可能となる。
本実施形態では、ロッドインテグレータ53を構成する保持部材532の第2保持部材5322が外装筺体2の底面に一体的に形成されているので、ロッドインテグレータ53を構成する部材(第2保持部材5322)をプロジェクタ1の他の構成部材と共通の部品とすることができる。このため、部材の省略から、プロジェクタ1の低コスト化および軽量化が実現可能となる。
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態を図面に基づいて説明する。
以下の説明では、前記第1実施形態と同様の構造および同一部材には同一符号を付して、その詳細な説明は省略または簡略化する。
図11は、第4実施形態におけるロッドインテグレータ63の構造を示す図である。具体的に、図11は、ロッドインテグレータ63を光入射側から見た図である。
本実施形態では、ロッドインテグレータ63を構成する保持部材632として、前記第1実施形態で説明したロッドインテグレータ33に対して、図11に示すように、第1保持部材3321における入射側保持部3321Aおよび射出側保持部3321Bの各コ字状基端部分3321A1,3321B1の外面に複数のフィン状部材6321を設けるとともに、第2保持部材3322における板体3322Aの下方側端面に複数のフィン状部材6322を設けている。複数のフィン状部材6321,6322を設けた点以外は、前記第1実施形態と同様のものである。
次に、本発明の第4実施形態を図面に基づいて説明する。
以下の説明では、前記第1実施形態と同様の構造および同一部材には同一符号を付して、その詳細な説明は省略または簡略化する。
図11は、第4実施形態におけるロッドインテグレータ63の構造を示す図である。具体的に、図11は、ロッドインテグレータ63を光入射側から見た図である。
本実施形態では、ロッドインテグレータ63を構成する保持部材632として、前記第1実施形態で説明したロッドインテグレータ33に対して、図11に示すように、第1保持部材3321における入射側保持部3321Aおよび射出側保持部3321Bの各コ字状基端部分3321A1,3321B1の外面に複数のフィン状部材6321を設けるとともに、第2保持部材3322における板体3322Aの下方側端面に複数のフィン状部材6322を設けている。複数のフィン状部材6321,6322を設けた点以外は、前記第1実施形態と同様のものである。
複数のフィン状部材6321は、図11に示すように、第1保持部材3321における各コ字状基端部分3321A1,3321B1から上方側に互いに所定の間隔を空けて立設し、各コ字状基端部分3321A1,3321B1に一体的に形成されている。
複数のフィン状部材6322は、図11に示すように、第2保持部材3322における板体3322Aの下方側端面から下方側に互いに所定の間隔を空けて立設し、板体3322Aに一体的に形成されている。
すなわち、保持部材632は、複数のフィン状部材6321,6322により、外気と熱交換を円滑に実施する、いわゆるヒートシンクとして構成されている。
複数のフィン状部材6322は、図11に示すように、第2保持部材3322における板体3322Aの下方側端面から下方側に互いに所定の間隔を空けて立設し、板体3322Aに一体的に形成されている。
すなわち、保持部材632は、複数のフィン状部材6321,6322により、外気と熱交換を円滑に実施する、いわゆるヒートシンクとして構成されている。
上述した第4実施形態においては、前記第1実施形態と同様の効果の他、以下の効果がある。
本実施形態では、ロッドインテグレータ63を構成する保持部材632は、複数のフィン状部6321,6322が設けられているので、シート状部材331から保持部材632に伝達された熱を複数のフィン状部6321,6322を介して外気に放熱させることができる。このため、保持部材632の温度が上昇することを回避でき、シート状部材331から保持部材632への熱伝達効率を向上させ、シート状部材331を良好に冷却できる。特に、例えば、前記冷却ユニットを構成する冷却ファンにより、冷却空気をロッドインテグレータ63(複数のフィン状部材6321,6322)に向けて送風、あるいは、ロッドインテグレータ63近傍(複数のフィン状部材6321,6322)の空気を吸入する構成とすれば、上述した効果を好適に図れる。
本実施形態では、ロッドインテグレータ63を構成する保持部材632は、複数のフィン状部6321,6322が設けられているので、シート状部材331から保持部材632に伝達された熱を複数のフィン状部6321,6322を介して外気に放熱させることができる。このため、保持部材632の温度が上昇することを回避でき、シート状部材331から保持部材632への熱伝達効率を向上させ、シート状部材331を良好に冷却できる。特に、例えば、前記冷却ユニットを構成する冷却ファンにより、冷却空気をロッドインテグレータ63(複数のフィン状部材6321,6322)に向けて送風、あるいは、ロッドインテグレータ63近傍(複数のフィン状部材6321,6322)の空気を吸入する構成とすれば、上述した効果を好適に図れる。
以上、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明は、これらの実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の改良並びに設計の変更が可能である。
前記各実施形態では、ロッドインテグレータ33,43,53,63は、保持部材332,432,532,632を備えている構成であったが、これに限らず、保持部材332,432,532,632を省略した構成でも構わない。
前記各実施形態では、ロッドインテグレータ33,43,53,63は、保持部材332,432,532,632を備えている構成であったが、これに限らず、保持部材332,432,532,632を省略した構成でも構わない。
前記各実施形態では、保持部材332,432,532,632として、シート状部材331の4つの外側面のうち互いに対向する2つの外側面に接続する構成を説明したがこれに限らない。
例えば、前記各実施形態では、保持部材332,432,532,632が第1保持部材3321,4321,5321および第2保持部材3322,4322,5322の2体で構成されていたが、保持部材を単体で構成しかつ、平面視略L字形状を有するように形成する。そして、前記保持部材をシート状部材331の隣接する2つの外側面に接続する。
また、例えば、保持部材を構成する第1保持部材および第2保持部材のうちいずれか一方の保持部材をシート状部材331の隣接する2つの外側面に接続する。すなわち、この構成では、保持部材は、シート状部材331の4つの外側面のうち3つの外側面に接続することとなる。
例えば、前記各実施形態では、保持部材332,432,532,632が第1保持部材3321,4321,5321および第2保持部材3322,4322,5322の2体で構成されていたが、保持部材を単体で構成しかつ、平面視略L字形状を有するように形成する。そして、前記保持部材をシート状部材331の隣接する2つの外側面に接続する。
また、例えば、保持部材を構成する第1保持部材および第2保持部材のうちいずれか一方の保持部材をシート状部材331の隣接する2つの外側面に接続する。すなわち、この構成では、保持部材は、シート状部材331の4つの外側面のうち3つの外側面に接続することとなる。
前記各実施形態において、第1保持部材3321,4321,5321および第2保持部材3322,4322,5322の係合構造は、前記各実施形態で説明した係合構造に限らず、その他の係合構造を採用しても構わない。
前記各実施形態において、ロッドインテグレータ33,43,53,63と光路前段側あるいは光路後段側に配設される光学部品との間に十分なスペースがある場合には、第1保持部材3321,4321,5321および第2保持部材3322,4322,5322を、シート状部材331における上方側および下方側の各外側面の光入射側端縁や光射出側端縁に沿って接続しても構わない。このような構成では、シート状部材331における細隙3313を形成する必要がない。
前記各実施形態において、ロッドインテグレータ33,43,53,63と光路前段側あるいは光路後段側に配設される光学部品との間に十分なスペースがある場合には、第1保持部材3321,4321,5321および第2保持部材3322,4322,5322を、シート状部材331における上方側および下方側の各外側面の光入射側端縁や光射出側端縁に沿って接続しても構わない。このような構成では、シート状部材331における細隙3313を形成する必要がない。
前記各実施形態では、保持部材332,432,532,632は、金属や透光性部材にて構成されていたが、その材料は特に限定されない。例えば、保持部材として、合成樹脂材を成型加工により形成した成型品で構成しても構わない。
前記各実施形態では、熱伝導性部材として熱拡散フィルム3312を採用していたが、これに限らない。例えば、熱伝導性部材として、基体3311Aの裏面側に、金属等の部材を蒸着等により形成した構成を採用してもよい。
前記各実施形態では、シート状部材本体3311の裏面側に熱拡散フィルム3312を貼り付けていたが、熱拡散フィルム3312を省略した構成でも十分に本発明の目的を達成できる。
前記各実施形態では、シート状部材本体3311の裏面側に熱拡散フィルム3312を貼り付けていたが、熱拡散フィルム3312を省略した構成でも十分に本発明の目的を達成できる。
前記第3実施形態において、保持部材532の構成を、前記第2実施形態と同様の構成としても構わない。すなわち、保持部材532を透光性部材で構成し、接着剤注入孔を省略した構成としても構わない。前記第4実施形態も同様である。
前記第4実施形態において、保持部材632の構成を、前記第3実施形態と同様の構成としても構わない。すなわち、保持部材632を構成する第2保持部材3322を外装筺体2の底面に一体的に形成する。
前記第3実施形態では、第2保持部材5322を外装筺体2の底面に一体的に形成していたが、これに限らず、プロジェクタ1の他の構成部材に一体的に形成する構成としてもよい。例えば、光学装置3の構成として、各光学部品31〜37を内部に収納配置する光学部品用筐体を設けた場合には、第2保持部材5322を光学部品用筐体の底面に一体的に形成しても構わない。
前記第4実施形態において、保持部材632の構成を、前記第3実施形態と同様の構成としても構わない。すなわち、保持部材632を構成する第2保持部材3322を外装筺体2の底面に一体的に形成する。
前記第3実施形態では、第2保持部材5322を外装筺体2の底面に一体的に形成していたが、これに限らず、プロジェクタ1の他の構成部材に一体的に形成する構成としてもよい。例えば、光学装置3の構成として、各光学部品31〜37を内部に収納配置する光学部品用筐体を設けた場合には、第2保持部材5322を光学部品用筐体の底面に一体的に形成しても構わない。
前記各実施形態では、光源装置31として、LEDモジュール31R,31G,31Bを用いていたが、これに限らず、放電発光型の光源ランプを採用しても構わない。このような構成では、前記光源ランプの光路後段側に1つのみロッドインテグレータ33,43,53,63を配設し、該ロッドインテグレータ33,43,53,63の光路後段側に、ダイクロイックミラー等を組み合わせることで入射光束をR,G,B色光に分離する色分離光学系を配設すればよい。
前記各実施形態では、透過型の液晶パネル34を採用していたが、これに限らず、反射型の液晶パネルを採用してもよく、あるいは、ディジタル・マイクロミラー・デバイス(テキサス・インスツルメント社の商標)を採用してもよい。
前記各実施形態では、液晶パネル34を3枚設けた構成としていたが、これに限らず、1枚のみの液晶パネル34を設ける構成、2枚の液晶パネル34を設ける構成、4枚以上の液晶パネルを設ける構成を採用しても構わない。
前記各実施形態では、スクリーンを観察する方向から投射を行なうフロントタイプのプロジェクタの例のみを挙げたが、本発明は、スクリーンを観察する方向とは反対側の投射を行なうリアタイプのプロジェクタにも適用可能である。
前記各実施形態では、液晶パネル34を3枚設けた構成としていたが、これに限らず、1枚のみの液晶パネル34を設ける構成、2枚の液晶パネル34を設ける構成、4枚以上の液晶パネルを設ける構成を採用しても構わない。
前記各実施形態では、スクリーンを観察する方向から投射を行なうフロントタイプのプロジェクタの例のみを挙げたが、本発明は、スクリーンを観察する方向とは反対側の投射を行なうリアタイプのプロジェクタにも適用可能である。
本発明を実施するための最良の構成などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ、説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
したがって、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部若しくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
したがって、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部若しくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
本発明のロッドインテグレータは、製造を容易としかつ、低コスト化が図れるので、プレゼンテーションやホームシアタ等で用いられるプロジェクタに利用できる。
1・・・プロジェクタ、4・・・投射レンズ(投射光学装置)、31・・・光源装置、34・・・液晶パネル(光変調装置)、33,43,53,63・・・ロッドインテグレータ、331・・・シート状部材、332,432,532,632・・・保持部材、3311A・・・基体、3311B・・・反射膜、3312・・・熱拡散フィルム(熱伝導性部材)、3313・・・細隙、3321,4321,5321・・・第1保持部材、3322,4322,5322・・・第2保持部材、S4・・・折曲形成工程、S6・・・保持部材接続工程、S7・・・形状補正工程、S8・・・保持部材固定工程。
Claims (9)
- 入射光束の照度分布を均一化して射出するロッドインテグレータであって、
可撓性を有する基体の表面に反射膜が形成されたシート状部材を備え、
前記反射膜が内側に位置する平面視矩形枠形状を有するように折り曲げ形成されていることを特徴とするロッドインテグレータ。 - 請求項1に記載のロッドインテグレータにおいて、
前記シート状部材の4つの外側面のうち少なくとも2つの外側面に接続し、前記シート状部材の形状を保持する保持部材を備えていることを特徴とするロッドインテグレータ。 - 請求項2に記載のロッドインテグレータにおいて、
前記保持部材は、互いに係合可能に構成される第1保持部材および第2保持部材を備え、
前記第1保持部材および前記第2保持部材は、前記シート状部材の4つの外側面のうち互いに対向する各端面にそれぞれ接続することを特徴とするロッドインテグレータ。 - 請求項2または請求項3に記載のロッドインテグレータにおいて、
前記保持部材は、熱伝導性材料から構成され、前記シート状部材に熱伝達可能に接続することを特徴とするロッドインテグレータ。 - 請求項1から請求項4のいずれかに記載のロッドインテグレータにおいて、
前記シート状部材には、裏面側に熱伝導性部材が設けられていることを特徴とするロッドインテグレータ。 - 請求項1から請求項5のいずれかに記載のロッドインテグレータにおいて、
前記シート状部材には、光入射側端部および光射出側端部において、平面視矩形枠形状の四隅角部分に細隙がそれぞれ形成されていることを特徴とするロッドインテグレータ。 - 入射光束の照度分布を均一化して射出するロッドインテグレータの製造方法であって、
可撓性を有する基体の表面に反射膜が形成されたシート状部材を、前記反射膜が内側に位置する平面視矩形枠形状を有するように折り曲げ形成する折曲形成工程を備えていることを特徴とするロッドインテグレータの製造方法。 - 請求項7に記載のロッドインテグレータの製造方法において、
前記ロッドインテグレータは、互いに係合可能に構成され前記シート状部材の4つの外側面のうち互いに対向する各端面にそれぞれ接続し前記シート状部材の形状を保持する第1保持部材および第2保持部材を備え、
前記折曲形成工程の後、前記第1保持部材および前記第2保持部材を前記シート状部材の外側面に接続する保持部材接続工程と、
前記第1保持部材および前記第2保持部材の係合状態を変更し、前記シート状部材の形状を補正する形状補正工程と、
前記第1保持部材および前記第2保持部材を固定する保持部材固定工程とを備えていることを特徴とするロッドインテグレータの製造方法。 - 光源装置と、前記光源装置から射出された光束の照度分布を均一化して射出するロッドインテグレータと、前記ロッドインテグレータから射出された光束を画像情報に応じて変調する光変調装置と、前記光変調装置にて変調された変調光を拡大投射する投射光学装置とを備えたプロジェクタであって、
前記ロッドインテグレータは、請求項1から請求項6のいずれかに記載のロッドインテグレータ、若しくは、請求項7または請求項8に記載のロッドインテグレータの製造方法により製造されたロッドインテグレータであることを特徴とするプロジェクタ。
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JP2006102149A JP2007279145A (ja) | 2006-04-03 | 2006-04-03 | ロッドインテグレータ、その製造方法、およびプロジェクタ。 |
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JP2018525669A (ja) * | 2015-07-24 | 2018-09-06 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | 熱拡散層を有する反射性積層体 |
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-
2006
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