JP2007279030A - 回転式ロールの温度測定装置、この温度測定装置を備えた回転式ロール及び温度測定方法 - Google Patents

回転式ロールの温度測定装置、この温度測定装置を備えた回転式ロール及び温度測定方法 Download PDF

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徹 加茂
Yutaka Shiomi
裕 塩見
Kuniyoshi Tamai
邦義 玉井
Masanori Ohashi
正則 大橋
賀昭 ▲徳▼田
Yoshiaki Tokuda
Tomoshi Ogawa
知史 小川
Shigeko Doi
誠子 土肥
Kenichi Watanabe
賢一 渡邊
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Abstract

【課題】回転式ロールの温度測定装置を提供する。
【解決手段】回転式ロールの温度測定装置は、円筒体11の表面層に埋設されている測温抵抗体30と、樹脂製エンドカバー23の内側面に取付けられた送信ユニット31と、2つの受信機と、各受信機の受信状態の良否をそれぞれ判別して良好な受信状態における温度情報を選択して、この選択された温度情報に基づいて温度データの表示等を行う制御ユニットとを有する。送信ユニット32は、送信アンテナ31を備える送信機と、送信機に電源を供給する電池を有する。2つの受信アンテナは、冷却ロールの1回転中において送信アンテナ31に対して同時に冷却ロール回転軸12の影にならない位置に配置されている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、回転式ロールの温度測定装置、この温度測定装置を備えた回転式ロール及び温度測定方法に関し、更に詳しくは、セロファン、アルミ箔、紙、合成樹脂等の各種シートや各種フィルムの製造装置、または、これら各種シートや各種フィルムの加工装置、あるいは、これら各種シートや各種フィルムのうち同種又は異種の複数枚を貼合又は積層するラミネート装置、若しくは、前記各種のシートや各種フィルムに対して合成樹脂をフィルム状に押し出しながら貼合わせる押出ラミネート装置等に使用される回転式ロールの温度測定装置、この温度測定装置を備えた回転式ロール及び温度測定方法に関する。
この種の回転式ロールの一例として回転式冷却ロールを挙げて説明すると、このような回転式冷却ロールでは、樹脂シート等の被冷却物を迅速に冷却するため或いは製品表面温度管理等のために、冷却ロールの表面温度を常に監視し、必要に応じて冷却水の供給量を制御する必要がある。そこで、冷却ロールの表面に温度センサを設け、この温度センサにより検出された測定温度をモニタすることが行われている。
ところで、このような温度測定装置では冷却ロールが回転体であることから、温度センサからの温度情報を信号線により外部に引き出して表示モニタにデータを与える有線方式では、配線の接続が困難となる。そこで、無線式の温度測定装置が提案されている(例えば、特開昭62−207146号公報参照)。この無線式の温度測定装置は、冷却ロールの回転軸に送信用ループアンテナを外装し、このループアンテナから温度センサにより検出された測定値を微弱電波で送信し、回転式冷却ロールの近傍に設けられた受信用ループアンテナで受信して、表面温度を検出するように構成されている。
特開昭62−207146号公報
ところで、この種類の冷却ロールは、定期点検の他に、生産ラインの変更等により頻繁にロール入れ替え作業が行われている。具体的に説明すると、以下のような場合に入れ替え作業が必要となる。
被冷却物である樹脂フィルムや樹脂シートの生産ラインの変更等により、ロール入れ替えが行われる。例えば、樹脂フィルム等の樹脂の種類が異なる場合、それに応じた表面加工が施されたロールの使用、或いは樹脂フィルム等の厚みやフィルム幅長の変化等により、それに対応した径や長さを有するロールの使用等により、交換作業が必要となる。
このように頻繁に冷却ロールの入れ替え作業が必要であることから、上記特許文献1に記載の無線式を適用した温度測定装置のように回転軸にアンテナや発電機が装着されていると、その部分を避けて回転軸に引き上げ具を装着しなければならず、入れ替え作業の際に邪魔になり、入れ替え作業が困難なものとなる。
そこで、回転軸に送信アンテナを外装することに代えて、冷却ロールのエンドカバーの外側面に送信アンテナを設け、冷却ロールの回転軸の近傍に1つの受信アンテナを配置することが考えられる。しかしながら、このような構成であれば、冷却ロールの1回転中において、送信アンテナに対して該受信アンテナが回転軸の影に入り込み、受信状態が極めて悪い状況が発生する。換言すれば、冷却ロールの回転中においてロール表面温度を常時正確に受信することができないという問題が存在する。
なお、回転式熱ロールにおいても、上記回転式冷却ロールにおける問題と同様の問題が存在する。
本発明は、上記の実情を鑑みて考え出されたものであり、その目的は、ロール表面温度を常に正確に受信することができると共に、ロール入れ替え作業時に特別な操作を不要とし、簡単な操作で容易に入れ替え作業を行うことを可能とした回転式ロールの温度測定装置、この温度測定装置を備えた回転式ロール及び温度測定方法を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明のうち請求項1記載の発明は、外周面に加熱又は冷却がなされる被熱処理物が接触する円筒体と、該円筒体の両端部を各々覆うエンドカバーと、該両エンドカバーの中心から外向きに突出する回転軸とを備えると共に、該両エンドカバーのうち少なくとも一端側のエンドカバーは非金属製とされた構造の回転式ロールの温度測定装置であって、前記円筒体の被熱処理物との接触領域に設けられた温度検出手段と、前記一端側の非金属製エンドカバーの内側面に取付けられた送信ユニットであって、送信アンテナを備えると共に前記温度検出手段からの温度情報を送信する送信機と、送信機に電源を供給する電池とを有する、そのような送信ユニットと、受信アンテナを備えると共に前記送信アンテナから送信される温度情報を受信する第1及び第2の受信機であって、各受信機の受信アンテナは、前記ロールの1回転中において送信アンテナに対して同時に前記回転軸の影にならない位置に配置されている、そのような第1及び第2の受信機と、前記第1及び第2の受信機の受信状態の良否をそれぞれ判別して良好な受信状態における温度情報を選択して、この選択された温度情報に基づいて表示器に温度表示を行う制御ユニットと、を備えたことを特徴とする。
上記の如く、送信アンテナを備えた送信機を有する送信ユニットを、非金属製エンドカバーの内側面に取付けることにより、送信アンテナからの微弱電波がエンドカバーによって遮蔽されることがない。また、回転軸に送信機を取付ける従来例のようにロールの交換作業の邪魔となるという課題が解消される。
また、第1及び第2の受信機の各受信アンテナを、ロールの1回転中において送信アンテナに対して同時に回転軸の影にならない位置に配置することにより、ロールの1回転中において、第1及び第2の受信機の少なくとも何れ一方の受信状態は必ず良好となる。更に、制御ユニットにおいて、第1及び第2の受信機の受信状態の良否をそれぞれ判別して良好な受信状態における温度情報を選択して、この選択された温度情報に基づいて表示器に温度表示を行う。この結果、表示器には、ロールの回転中において一時的に表示不能となることなく、常に表面温度がモニタされることになる。
なお、用語「非金属製」とは、金属製以外の例えば、樹脂製、木製、厚紙製、ガラス製、強化ガラス製、鉱物材の加工物(例えば、マイカボード(雲母))等のいずれをも含む。また、用語「回転式ロール」とは、回転式冷却ロールと回転式熱ロールの両者を含む。回転式冷却ロールとしては、円筒体の内部に、蒸発と凝縮とを繰り返す作動流体を充填すると共に、内部を冷却水が流れる冷却管を設けて成る、所謂ヒートパイプ式の冷却ロールであってもよく、又、例えば、パイプ状のロールに、中空軸付きの蓋を取り付け、一方の軸部から冷却水を供給し、他方の軸部から排出する構造の冷却ロールであっても良く、又、内部にスパイラル状の冷却水パイプを設け、ロール表面の温度が均一になるように構成したスパイラル式冷却ロール等であってもよい。回転式熱ロールとしては、円筒体の内部に、蒸発と凝縮とを繰り返す作動流体を充填すると共に、内部を過熱水(又は過熱蒸気)が流れる過熱管を設けて成る、所謂ヒートパイプ式の熱ロールであってもよく、又、例えば、パイプ状のロールに、中空軸付きの蓋を取り付け、一方の軸部から過熱水(又は過熱蒸気)を供給し、他方の軸部から排出する構造の熱ロールであってもよく、又、内部にスパイラル状の過熱水(又は過熱蒸気)パイプを設け、ロール表面の温度が均一になるように構成したスパイラル式熱ロール等であってもよい。
また、用語「被熱処理物」とは、回転式熱ロールにあっては加熱がなされる被加熱物を、回転式冷却ロールにあっては冷却がなされる被冷却物の両者を含む。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の回転式ロールの温度測定装置であって、前記送信アンテナの形状がL字型であることを特徴とする。
上記構成により、更に受信状態が向上する。
また、請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の回転式ロールの温度測定装置であって、前記受信アンテナは前記送信アンテナに対して垂直に配置されていることを特徴とする。
上記構成により、更に受信状態が向上する。
また、請求項4記載の発明は、請求項1記載の回転式ロールの温度測定装置であって、前記回転式ロールは、外周面に被冷却シートが接触する円筒体と、該円筒体の両端部を各々覆うエンドカバーと、該両エンドカバーの中心から外向きに突出する中空状の回転軸とを備えると共に、該両エンドカバーのうち少なくとも一端側のエンドカバーは非金属製とされ、前記円筒体の内部に、蒸発と凝縮とを繰り返す作動流体を充填すると共に、前記中空状回転軸からの冷却流体が内部を流れる冷却管を有し、前記冷却管内部を流れる前記冷却流体にて前記作動流体を間接冷却するように構成された回転式冷却ロールであることを特徴とする。
上記構成により、所謂ヒートパイプ式の冷却ロールの表面温度を常に正確にモニタすることができる。
また、請求項5記載の発明は、請求項1記載の回転式ロールの温度測定装置であって、前記回転式ロールは、外周面に被過熱シートが接触する円筒体と、該円筒体の両端部を各々覆うエンドカバーと、該両エンドカバーの中心から外向きに突出する中空状の回転軸とを備え、前記円筒体の内部に、蒸発と凝縮とを繰り返す作動流体を充填すると共に、前記中空状回転軸から供給される過熱流体が内部を流れる過熱管を有し、前記過熱管内部を流れる前記過熱流体にて前記作動流体を間接加熱するように構成された回転式加熱ロールであることを特徴とする。
上記構成により、所謂ヒートパイプ式の熱ロールの表面温度を常に正確にモニタすることができる。
また、請求項6記載の発明は、請求項1〜5の何れかに記載の回転式ロールの温度測定装置を備えたことを特徴とする回転式ロールである。
また、請求項7記載の発明は、外周面に加熱又は冷却がなされる被熱処理物が接触する円筒体と、該円筒体の両端部を各々覆うエンドカバーと、該両エンドカバーの中心から外向きに突出する回転軸とを備えると共に、該両エンドカバーのうち少なくとも一端側のエンドカバーは非金属製とされた構造の回転式ロールの温度測定方法であって、前記円筒体の被熱処理物との接触領域に設けられた温度検出手段により、前記接触領域の表面温度を測定する温度測定ステップと、前記温度測定ステップにより測定された温度情報を、前記一端側の非金属製エンドカバーの内側面に設けられた送信機を用いて送信する送信ステップと、前記ロールの1回転中において送信機に対して同時に前記回転軸の影にならない位置に配置されている第1及び第2の受信機を用いて、前記送信機から送信される温度情報を受信する受信ステップと、前記第1及び第2の受信機の受信状態の良否をそれぞれ判別して良好な受信状態における温度情報を選択して、この選択された温度情報に基づいて温度表示を行う温度表示制御ステップと、を備えたことを特徴とする。
上記構成により、ロールの回転中において一時的に表示不能となることなく、常に表面温度を表示器にモニタし続けることが可能となる。
本発明によれば、ロール表面温度を常に正確に受信することができると共に、ロール入れ替え作業時に特別な操作を不要とし、簡単な操作で容易に入れ替え作業を行うことが可能となる。
以下の実施の形態では、本発明に係る回転式ロールの温度測定装置の一例として回転式冷却ロールの温度測定装置を挙げて詳述する。なお、本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではなく、回転式熱ロールの温度測定装置にも適用することができる。
(実施の形態)
図1は実施の形態に係る回転式冷却ロールの温度測定装置を備えた押し出し型ラミネート加工機の概略構成を示す図である。
紙に対して合成樹脂フィルムを貼合したラミネート積層紙の製造に際しては、図1に示すように、ロール状原紙1から繰り出された原料紙2を、一対の回転式押圧ロール3と回転式冷却ロール4との間を通したのち、巻き取りロール5に巻き取らせる一方、前記回転式押圧ロール3と回転冷却ロール4との間の上部に、樹脂ホルダー6a内の溶融合成樹脂7をフィルム状に押し出すようにした押し出しダイス6bを配設し、この押し出しダイス6bから押し出される合成樹脂フィルム8を、前記原料紙2と一緒に回転式押圧ロール3と回転式冷却ロール4との間に送り込むことにより、この合成樹脂フィルム8を、回転式冷却ロール4にて冷却しながら前記原料紙2に貼合わせて、ラミネート積層紙9を製造する。
図2は実施の形態に係る回転式冷却ロールの温度測定装置を備えた冷却ロールの全体構成を示す図、図3は冷却ロールの断面図、図4は冷却ロールの端部付近の拡大断面図、図5は冷却ロールの一端側に備えられる樹脂製エンドカバーを内方側から見た図、図6は受信アンテナの拡大平面図、図7は冷却ロールの支持構造を示す図、図8は図7に示す冷却ロールの支持構造の右方から見た側面図、図9は温度測定装置による温度測定動作を説明するための図である。
図2及び図3に示すように、回転式冷却ロール4は、前記図1に示す原料紙2等の被冷却シートが外周面に接触する円筒体11と、該円筒体11における左右両端の中心から外向きに突出するように挿入された中空状の回転軸12を備える。円筒体11には、その内部を密閉する封止板13,14が設けられている。この封止板13,14の中心には前記回転軸12が貫通すると共に、この封止板13,14は回転軸12に固着され、且つ、この両封止板13,14によって円筒体11内が密閉されている。円筒体11の内部には、ナフタリン又はキノリン等のように蒸発と凝縮とを繰り返すようにした作動流体が充填されている。
なお、回転式冷却ロール4は、回転軸12の両端部12a,12bにおいて、機体側の軸受15,16(図7参照)に軸支されている。
前記円筒体11内にあって両封止板13,14の外側には、水室蓋板17,18が各々設けられており、この水室蓋板17,18と封止板13,14と円筒体11内周面とによって水室19,20が構成されている。円筒体11の内部には、円筒体11の軸線方向に延び両端が前記両封止板13,14を貫通して両水室19,20に連通する冷却管21の複数本が、円周方向に沿って並べて設けられ、前記回転軸12の軸孔内を通って前記両水室19,20のうち一方の水室20内に供給された冷却水は、この一方の水室20から前記各冷却管21内に分配され、この各冷却管21内を通過したのち他方の水室19から排出されるように構成されている。
また、円筒体11の両水室蓋板17,18の外側には、円筒体11の両端を覆う円形状のエンドカバー22,23が各々設けられている。このエンドカバー22,23の各中心には回転軸12が貫通している。このエンドカバー22,23は、水室蓋板17,18を覆う化粧板としての機能を果たすものである。ここで、本実施の形態においては、後述するように、両エンドカバー22,23のうち一方のエンドカバー23の内側面に送信アンテナ31を含む送信ユニット32(図4及び図5参照)が取付けられている。なお、エンドカバー22,23の装着により、水室蓋板17,18とエンドカバー22,23との間に空間24,25が形成され、この空間24,25は冷却ロールの回転時における左右のバランスを取るためのバランスウエイトを取付ける空間としても利用される。但し、上記のようにエンドカバー23の内側面に送信アンテナ31を取付ける構造とすることから、空間25を空間24よりも大きく構成するために、水室蓋板18とエンドカバー23との間に環状のスペーサ26を介在させている。なお、エンドカバー23は、図4に示すように、ねじ84によってスペーサ26を介して水室蓋板18に固着されている。
この構成において、前記円筒体11内に充填した作動流体は、円筒体11の内面に接したとき、この円筒体11の外周面に接触する被冷却シートからの熱にて蒸発し、各冷却管21への接触にて冷却・凝縮して液化して、前記円筒体11の内面に至ってこれに接することを繰り返すことにより、前記被冷却シートの冷却を行う。なお、中空状回転軸12の一方端には冷却水供給用ロータリジョイント27(図7参照)が接続されている。
ところで、上記構成の冷却ロールにおいて、冷却ロール表面温度を測定するための温度測定装置が備えられている。この温度測定装置は、円筒体11の表面層に埋設されている白金からなる温度検出手段としての測温抵抗体30(図2参照)と、エンドカバー23の内側に取付けられている送信アンテナ31を備えた送信機(具体的には送信回路部)や電池等を含む送信ユニット32(図4及び図5参照)と、冷却ロールの架台脚部33a,33b(図7及び図8参照)に取付けられる受信アンテナ34,35を備えた受信機36,37(図7及び図8参照)と、受信機36,37からの温度データの表示等を行う制御ユニット38(図7参照)等を含んで構成される。なお、本実施の形態において、送信機で使用される電波は、その通信距離が1m程度の微弱電波を用いている。この結果、冷却ロールの周辺に存在する多数の周辺機器が送信機からの電波により誤動作する等の悪影響が生じないというメリットを有する。
測温抵抗体30の埋設位置は円筒体11外周表面で且つ少なくとも被冷却シートが接触する領域とされている。この測温抵抗体30のリード線はエンドカバー23の内側面に取り付けられている送信ユニット32に接続されている。送信ユニット32には、図4に示すように、電源としての電池40を備える。電池40としては、空間25内が高熱になることを考慮して耐熱仕様電池(例えば、Electrocbem社製の単三型電池)を使用するのが好ましい。そして、電池40は電池ボックスに収納されている。なお、エンドカバー23の外側面には、ねじ85によって開閉蓋41(図4及び図5参照)が固着されており、このねじ85を取り外し、エンドカバー23の外側面から開閉蓋41を取り外すことにより、電池交換を行うことができるようになっている。
またエンドカバー22は金属製であるが、エンドカバー23は樹脂製(例えば塩化ビニル製)である。エンドカバーは金属製であるのが一般的であるが、エンドカバー23として金属製のものを使用すると、送信アンテナ31からの微弱電波が金属製エンドカバーに遮蔽されて、十分な受信状態が得られない。そこで、本実施の形態では、エンドカバー23としては樹脂製のものを用いることとしている。なお、本実施の形態では、エンドカバー23は樹脂製で、エンドカバー22は金属製とされたが、本発明はこれに限定されず、エンドカバー22,23共に樹脂製であってもよい。また、エンドカバー23は非金属製であればよく、樹脂製の他に、木製、厚紙製、ガラス製、強化ガラス製、鉱物材の加工物(例えば、マイカボード(雲母))等のいずれであってもよい。また、エンドカバー22も金属製の他に、樹脂製、木製、厚紙製、ガラス製、強化ガラス製、鉱物材の加工物(例えば、マイカボード(雲母))等のいずれであってもよい。更に、エンドカバー23が非金属製であるという制限を満たしている限りにおいては、エンドカバー22とエンドカバー23とが異なる材質(例えば、エンドカバー22が樹脂製でエンドカバー23がガラス製)であってもよい。
また、送信アンテナ31をエンドカバー23の内側面に設けるのは、以下の理由による。即ち、エンドカバー23の外側面に送信アンテナ31を取り付けると、送信アンテナ31を破損する恐れがあることに加えて、冷却ロール交換作業の際に邪魔になり、円滑な交換作業を行えないからである。
なお、エンドカバー23の内側に送信アンテナ31を有する送信機を取付けても、送信機は比較的軽量であるので、冷却ロールの回転時におけるバランスに影響を与えない。但し、径が小さい小型の冷却ロールの場合には、若干の影響を与える恐れがある。そのような場合にはエンドカバー22側にバランスウエイトを設けるようにすればよい。
また、本実施の形態では2つの受信機36,37を設けるのは以下の理由による。即ち、1つの受信アンテナを用いる方式であると、送信アンテナ31の形状が小さい場合には、送信アンテナ31からの電波が回転軸12に遮蔽されて受信アンテナに受信されない場合が生じる。一方、送信アンテナ31の形状が大きい場合には、回転軸12に遮蔽される領域が少なくなるので、受信状態は良好になる傾向が強まる。しかしながら、送信アンテナ31の形状を大きくすると、送信エネルギが大きくなり、微弱電波の無線方式の採用により消費電力を可及的に小さくする構成に対して適切でない。また、送信アンテナ31の形状が大きくなりすぎると、エンドカバー23の内側面に設置することが困難となる。従って、消費電力が小さく、且つ良好な受信状態を得ることの要請から、送信アンテナ31の形状の大きさに一定の制約が課せられる。そうすると、1つの受信アンテナを用いる方式では、冷却ロールの回転中において常に良好な受信状態が得られない恐れがある。そこで、かかる問題を解決するため、本実施の形態では、2つの受信アンテナ34,35を用いる方式を採用することとしている。
また、本実施の形態では、送信アンテナ31はL字型に曲げられたワイヤアンテナが用いられる。このようにアンテナ形状をL字型とすることにより、一本の棒状アンテナ形状に比べて広範囲の指向特性が得られるので、受信アンテナでの受信精度が向上する。なお、送信アンテナ31は、図6に示すように、第1直線部31aと、第1直線部31aに直角に曲げられた第2直線部31bとを有し、第1直線部31aと第2直線部31bとは、その全長が等しく設定されている。そして、送信アンテナ31はエンドカバー23に貼着され、図5に示すようにエンドカバー23が静止状態時において送信ユニット32(発信機本体に相当)が、エンドカバー23の中心と頂点とを結ぶ直線L1上に位置すると共に、第1直線部31aが直線L1に垂直で、且つ、第2直線部31bが直線L1に平行となるように配置される。
一方、受信アンテナ34,35は、何れも図7に示すように、受信感度を向上すべく送信アンテナ31と垂直となるような配置とされ、さらに、受信アンテナ34と受信アンテナ35とは、架台60の脚部33a,33bにそれぞれ取り付けられている。そして、送信アンテナ31と2つの受信アンテナ34,35とは、図8に示す配置状態となるように取り付けられている。即ち、受信アンテナ34と受信アンテナ35とは、エンドカバー23の平面視でエンドカバー23の中心を通る鉛直線に関して対称に配置される。そして、好ましくは、冷却ロールの回転に同伴して送信アンテナ31が1回転する間に、2つの受信アンテナ34,35が同時に回転軸12の影になる領域とならない範囲を除いた位置とする。このような配置とすることより受信状態を常に良好なものとすることが可能となる。以下にその理由について説明する。
送信アンテナ31は冷却ロールの回転に同伴して回転する。そうすると、受信アンテナ34,35に対して送信アンテナ31が回転軸12の影になる領域が生じる。そして、回転軸12の影となる領域に受信アンテナが位置すれば、回転軸12に遮断されて良好な受信が不可能となる。そこで、2つの受信アンテナ34,35が同時に回転軸12の影になる領域に存在しないような配置とすれば、少なくとも一方の受信アンテナにおいて良好な受信状態が得られることになる。そこで、図9(1)に示すように、送信アンテナ31が回転軸12に垂直な線上の頂点P1に存在している場合を想定し、この位置に対して、受信アンテナ34,35の設置位置を決定する。即ち、頂点P1に存在する送信アンテナ31から回転軸12の外周面に接線M1,M2を引き、この接線M1,M2によって規定される範囲S1外に受信アンテナを設置する。範囲S1内に受信アンテナ34,35を共に設置すると、受信アンテナ34,35が同時に回転軸12の影になって受信状態が不良となる。これに対して、受信アンテナ34,35が範囲S1外に存在すれば、受信アンテナ34,35のうち少なくとも一方の受信アンテナにおいて良好な受信状態が得られることになる。従って、後述するように、受信アンテナ34,35の各受信レベルの良否を判別しておき、受信レベルの良好な側の受信信号を選択するようにすれば、冷却ロールのような回転体において、常に良好な受信状態を得ることができることになる。この点に関しては後述する「温度測定装置による温度測定動作」の項において詳述する。
図10は温度測定装置の電気的構成を示すブロック図である。送信ユニット32の電気的構成としては、測温抵抗体30からの検出信号を増幅するセンサアンプ50と、センサアンプ50で信号増幅されたアナログ検出信号をデジタル検出信号に変換するA/Dコンバータ51の機能を備えたマイクロコンピュータによって実現される制御回路52と、前記した送信アンテナ31を備えた送信機53と、前記した電池40とから構成されている。測温抵抗体30は温度により抵抗値が変化し、この変化がアナログ電圧値としてセンサアンプ50に与えられ、所定ゲインで増幅される。センサアンプ50によって信号増幅されたアナログ検出信号はA/Dコンバータ51によりデジタル検出信号に変換されて制御回路52に与えられる。制御回路52は送信機53にデジタル検出信号を与える。送信機53はデジタル検出信号を変調する変調回路を含む送信回路を備え、所定周波数の搬送波に変調信号を重畳して送信アンテナ31から送信する。なお、変調回路において、FM変調若しくはFSK変調が行われる。
受信アンテナ34,35を備えた受信機36,37は、復調回路を含む受信回路を備えている。
制御ユニット38は、受信機36,37からの受信信号を入力して何れか一方の信号に切り換える切換回路55と、各受信信号の信号レベルを判別し前記切換回路55の切換信号を出力するレベル判別回路56と、検出温度データを入力して所定の制御信号を出力する制御回路57と、制御回路57からの表示データにより表面温度をモニタする表示器58と、商用交流電源59から供給される電源を所定電圧の直流電源に変換する電源回路60とを備えている。なお、電源回路60からの直流電圧は、制御ユニット38内の各回路要素に供給されると共に、2つの受信機36,37内の動作電源としても供給されている。
また、レベル判別回路56は、2つの受信機36,37の受信レベルのうち何れか一方の受信信号が予め定めた基準レベル未満の場合には、他の受信信号側に切り替える切換信号を切換回路55に出力する。2つの受信信号が共に基準レベル以上の場合には、2つの受信機36,37のうち予め定められた受信機、本実施の形態では受信機37からの受信信号を選択するように構成されている。従って、例えば、2つの受信機36,37の受信レベルが共に基準レベル以上の場合には、受信機37からの受信信号が選択される。受信機37の受信レベルが基準レベル未満となると、受信機36からの受信信号が選択される。受信機36の受信レベルが基準レベル未満となると、受信機37からの受信信号が選択される。
(温度測定装置による温度測定動作)
次いで、図9を参照して、上記構成の測定装置による温度測定動作について説明する。なお、図9はエンドカバー23の内側から見た図であり、図9においてP2は受信アンテナ35の設置位置、P3は受信アンテナ34の設置位置である。図9(1)の状態では、冷却ロールの1回転中において、送信アンテナ31に対して受信アンテナ34,35が共に、回転軸12の影外の領域に位置するので、受信状態は共に良好である。この場合は、切換回路55は受信機37の受信信号に切り替えられているので、受信機37からの受信信号が制御回路57に与えられる。次いで、冷却ロールの回転に伴って図9(2)の状態となると、送信アンテナ31に対して受信アンテナ34は回転軸12の影外の領域に位置するが、受信アンテナ35は回転軸12の影の領域S1に位置する状態となる。このとき、受信機37からの受信状態は不良であることから、レベル判別回路56においては受信機37からの受信信号が基準レベル未満と判定され、切換回路55に受信機36からの受信信号側に切り換える切換信号を出力する。これにより、受信機36からの受信信号が制御回路57に与えられる。
冷却ロールの回転に伴って、図9(3)の状態になると、送信アンテナ31に対して受信アンテナ34,35が共に、回転軸12の影外の領域に位置するので、受信状態は共に良好である。このとき、レベル判別回路56においては受信機36,37からの受信信号が何れも基準レベル以上と判定されるので、レベル判別回路56は切換回路55に受信機37からの受信信号側に切り換える切換信号を出力する。これにより、受信機37からの受信信号が制御回路57に与えられる。
次いで、冷却ロールの回転に伴って、図9(4)の状態になると、送信アンテナ31に対して受信アンテナ35は回転軸12の影外の領域に位置するが、受信アンテナ34は回転軸12の影の領域S1に位置する状態となる。このとき、受信機36からの受信状態は不良であることから、レベル判別回路56においては受信信号が基準レベル未満と判定されが、受信機37からの受信状態は良好である。従って、切換回路55の切換状態を現状のまま、即ち、受信機37からの受信信号側のまま維持する。これにより、受信機37からの受信信号が制御回路57に与えられる。
そして、その後1回転する直前において、受信アンテナ34,35が共に、回転軸12の影外の領域に位置すると、受信状態は共に良好であるので、切換回路55は受信機37の受信信号側を維持し、これにより受信機37からの受信信号が制御回路57に与えられる。このようにして、冷却ロールの1回転中において常に良好な受信信号が制御回路57に与えられることになる。従って、表示器58には、冷却ロールの回転中において一時的に表示不能となることなく、常に表面温度がモニタされることになる。また、制御回路57は、表示器58に表面温度をモニタする以外に、冷却水を自動制御するための制御を行う構成の場合には、常時得られた表面温度計測データに基づいて所定の演算等行い制御量を算出して、冷却水供給バルブ90(図7参照)の開度を調整する。
(その他の事項)
(1)上記実施の形態では、回転式冷却ロールとしては、円筒体の内部に、蒸発と凝縮とを繰り返す作動流体を充填すると共に、内部を冷却水が流れる冷却管を設けて成る、所謂ヒートパイプ式の冷却ロールを用いたけれども、本発明はこれに限定されず、例えば、パイプ状のロールに、中空軸付きの蓋を取り付け、一方の軸部から冷却水を供給し、他方の軸部から排出する構造の冷却ロールや、内部にスパイラル状の冷却水パイプを設け、ロール表面の温度が均一になるように構成したスパイラル式冷却ロール等を用いるようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、回転式冷却ロールの温度測定装置について説明したけれど、本発明はこれに限定されず、回転式熱ロールの温度測定装置についても適用することができる。なお、回転式熱ロールとしては、円筒体の内部に、蒸発と凝縮とを繰り返す作動流体を充填すると共に、内部を過熱水(又は過熱蒸気)が流れる過熱管を設けて成る、所謂ヒートパイプ式の熱ロールであってもよく、又、例えば、パイプ状のロールに、中空軸付きの蓋を取り付け、一方の軸部から過熱水(又は過熱蒸気)を供給し、他方の軸部から排出する構造の熱ロールであってもよく、又、内部にスパイラル状の過熱水(又は過熱蒸気)パイプを設け、ロール表面の温度が均一になるように構成したスパイラル式熱ロール等であってもよい。
(2)上記実施の形態では、送信アンテナはL字型に形成されていたけれども、本発明はこれに限定されるものではなく、その他の形状であってもよい。また、上記実施の形態では、送信アンテナはワイヤアンテナであったけれども、パターンアンテナ、チップアンテナ等を用いてもよい。
(3)上記実施の形態では、2つの受信機36,37の受信レベルが共に基準レベル以上の場合には、受信機37からの受信信号が選択されるように構成されていたが、2つの受信機36,37の受信レベルが共に基準レベル以上の場合には、受信機36からの受信信号が選択されるように構成してもよい。
(4)上記実施の形態では、受信機と制御ユニットとは別個独立して構成されていたけれども、受信機に制御ユニットを組み込んで温度表示機能を備えた受信機として構成してもよい。
本発明は、セロファン、アルミ箔、紙、合成樹脂等の各種シートや各種フィルムの製造装置、または、これら各種シートや各種フィルムの加工装置、あるいは、これら各種シートや各種フィルムのうち同種又は異種の複数枚を貼合又は積層するラミネート装置、若しくは、前記各種のシートや各種フィルムに対して合成樹脂をフィルム状に押し出しながら貼合わせる押出ラミネート装置等に使用される回転式ロールの温度測定装置に好適に実施することができる。
実施の形態に係る回転式冷却ロールの温度測定装置を備えた押し出し型ラミネート加工機の概略構成を示す図。 実施の形態に係る回転式冷却ロールの温度測定装置を備えた冷却ロールの全体構成を示す図。 冷却ロールの断面図。 冷却ロールの端部付近の拡大断面図。 冷却ロールの一端側に備えられる樹脂製エンドカバーを内方側から見た図。 受信アンテナの拡大平面図。 冷却ロールの支持構造を示す図。 図7に示す冷却ロールの支持構造の右方から見た側面図。 温度測定装置による温度測定動作を説明するための図。 温度測定装置の電気的構成を示すブロック図。
符号の説明
4:回転式冷却ロール 11:円筒体
12:回転軸 13,14:封止板
22:金属製エンドカバー 23:樹脂製エンドカバー
23a:エンドカバー23の内側面 25:内側空間
30:測温抵抗体 31:送信アンテナ
32:送信ユニット 34,35:受信アンテナ
36,37:受信機 38:制御ユニット
40:電池 52,57:制御回路
53:送信機 55:切換回路
56:レベル判別回路 58:表示器

Claims (7)

  1. 外周面に加熱又は冷却がなされる被熱処理物が接触する円筒体と、該円筒体の両端部を各々覆うエンドカバーと、該両エンドカバーの中心から外向きに突出する回転軸とを備えると共に、該両エンドカバーのうち少なくとも一端側のエンドカバーは非金属製とされた構造の回転式ロールの温度測定装置であって、
    前記円筒体の被熱処理物との接触領域に設けられた温度検出手段と、
    前記一端側の非金属製エンドカバーの内側面に取付けられた送信ユニットであって、送信アンテナを備えると共に前記温度検出手段からの温度情報を送信する送信機と、送信機に電源を供給する電池とを有する、そのような送信ユニットと、
    受信アンテナを備えると共に前記送信アンテナから送信される温度情報を受信する第1及び第2の受信機であって、各受信機の受信アンテナは、前記ロールの1回転中において送信アンテナに対して同時に前記回転軸の影にならない位置に配置されている、そのような第1及び第2の受信機と、
    前記第1及び第2の受信機の受信状態の良否をそれぞれ判別して良好な受信状態における温度情報を選択して、この選択された温度情報に基づいて表示器に温度表示を行う制御ユニットと、
    を備えたことを特徴とする回転式ロールの温度測定装置。
  2. 前記送信アンテナの形状がL字型であることを特徴とする請求項1記載の回転式ロールの温度測定装置。
  3. 前記受信アンテナは前記送信アンテナに対して垂直に配置されていることを特徴とする請求項1記載の回転式ロールの温度測定装置。
  4. 前記回転式ロールは、外周面に被冷却シートが接触する円筒体と、該円筒体の両端部を各々覆うエンドカバーと、該両エンドカバーの中心から外向きに突出する中空状の回転軸とを備えると共に、該両エンドカバーのうち少なくとも一端側のエンドカバーは非金属製とされ、前記円筒体の内部に、蒸発と凝縮とを繰り返す作動流体を充填すると共に、前記中空状回転軸から供給される冷却流体が内部を流れる冷却管を有し、前記冷却管内部を流れる前記冷却流体にて前記作動流体を間接冷却するように構成された回転式冷却ロールであることを特徴とする請求項1記載の回転式ロールの温度測定装置。
  5. 前記回転式ロールは、外周面に被過熱シートが接触する円筒体と、該円筒体の両端部を各々覆うエンドカバーと、該両エンドカバーの中心から外向きに突出する中空状の回転軸とを備え、前記円筒体の内部に、蒸発と凝縮とを繰り返す作動流体を充填すると共に、前記中空状回転軸から供給される過熱流体が内部を流れる過熱管を有し、前記過熱管内部を流れる前記過熱流体にて前記作動流体を間接加熱するように構成された回転式加熱ロールであることを特徴とする請求項1記載の回転式ロールの温度測定装置。
  6. 請求項1〜5の何れかに記載の回転式ロールの温度測定装置を備えたことを特徴とする回転式ロール。
  7. 外周面に加熱又は冷却がなされる被熱処理物が接触する円筒体と、該円筒体の両端部を各々覆うエンドカバーと、該両エンドカバーの中心から外向きに突出する回転軸とを備えると共に、該両エンドカバーのうち少なくとも一端側のエンドカバーは非金属製とされた構造の回転式ロールの温度測定方法であって、
    前記円筒体の被熱処理物との接触領域に設けられた温度検出手段により、前記接触領域の表面温度を測定する温度測定ステップと、
    前記温度測定ステップにより測定された温度情報を、前記一端側の非金属製エンドカバーの内側面に設けられた送信機を用いて送信する送信ステップと、
    前記ロールの1回転中において送信機に対して同時に前記回転軸の影にならない位置に配置されている第1及び第2の受信機を用いて、前記送信機から送信される温度情報を受信する受信ステップと、
    前記第1及び第2の受信機の受信状態の良否をそれぞれ判別して良好な受信状態における温度情報を選択して、この選択された温度情報に基づいて温度表示を行う温度表示制御ステップと、
    を備えたことを特徴とする回転式ロールの温度測定方法。
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