JP2007277139A - 水性粘着剤用トリートメント - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、水性粘着剤を長期に使用、特にウィッグ等に使用した際生じる表面のベタツキを除去するトリートメントの開発を課題とする。
【解決手段】クエン酸とヒドロキシプロピルセルロースを主成分とするトリートメントが効果的であることを見出した。
【選択図】なし

Description

水性粘着剤を長期に使用した時のベタツキを除去するトリートメントの開発に関する。特にウィッグ等を水性粘着剤で接着し長期に装着した時の表面のベタツキを除去するトリートメントの開発に関する。
近年、ウィッグが多く用いられるようになってきたが、従来、ウィッグを頭皮に留める方法としては、クリップによる方法、両面テープによる方法、あるいは天然ゴム系(ラテックス)を用いて接着させる方法等が用いられてきた。
天然ゴム系の接着剤を用いる方法としては、例えば特開昭57−92073号公報(特許文献1)に、合成ポリイソプレンラテックスを主基材とする義髪類用接着剤が開示されている。
しかし、この方法では接着時間が1日程度であり、また水泳等激しい運動をすると離脱する等の欠点があり、また、あまり強固に固定すると外しにくいという欠点も有していた。
そこで、本発明者は、先に水性粘着剤としてカツラに用いられる粘着剤を開発し、カツラがしっかり固定されしかも外しやすい粘着剤として、特許出願を行っている(特開2002−317164号公報(特許文献2))。この発明は、アクリルと酢酸ビニル樹脂との共重合エマルジョンを主成分とする水性粘着剤に関するものであるが、この水性粘着剤を用いても、カツラを長期に装着しているとベタツキを引き起こすことが判明した。
従って、長期に装着してもベタツキを除去する手法の開発が望まれているところである。
特開昭57−92073号公報 特開2002−317164号公報 特開平9−100218号公報 特開2001−278751号公報
本発明は、水性粘着剤を長期に使用、特にウィッグ等に使用した際生じる表面のベタツキを除去するトリートメントの開発を課題とする。
本発明者等は、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、クエン酸とヒドロキシプロピルセルロースを主成分とするトリートメントが効果的であることを見出した。
すなわち、本発明は
(1)クエン酸とヒドロキシプロピルセルロースを主成分とする水性粘着剤用トリートメント組成物、
(2)エデト酸二ナトリウムを含有することを特徴とする(1)記載の水性粘着剤用トリートメント組成物、
(3)トリートメント組成物のpHが2.0〜6.0であることを特徴とする(1)又は(2)記載の水性粘着剤用トリートメント組成物、
(4)水性粘着剤がウィッグ用であることを特徴とする(1)、(2)又は(3)記載の水性粘着剤用トリートメント組成物、
(5)水性粘着剤を使用して接着させたものに、クエン酸とヒドロキシプロピルセルロースを主成分とする水性粘着剤用トリートメント組成物を使用してベタツキや粘着性低下を起こさせない方法
に関する。
本発明において、水性粘着剤とはウィッグ等を頭皮等に接着させる粘着剤であり、先に本出願人が開発した水性粘着剤、すなわちアクリルと酢酸ビニル樹脂との共重合エマルジョンを主成分とする水性粘着剤等を意図している。
本発明は、トリートメント組成物ではあるが、通常の毛髪用トリートメントとは異なり、水性接着剤用であることを特徴としている。すなわち、課題にもあるようにウィッグ等の水性接着剤を用いる製品において、長期使用してもベタツキを除去するように開発されたものである。
一方、通常の毛髪用トリートメントにおいて、クエン酸を用いているものもある。例えば、特開平9−100218号公報(特許文献3)には、有機酸としてクエン酸を加えてふんわり感を向上させることを意図したものが開示されており、また毛髪用組成物として有機酸の1種にクエン酸が記載されているものもある(特開2001−278751号公報(特許文献4))。しかし、この目的は中和剤としてクエン酸を用いるものである。
本発明のトリートメント組成物の必須成分であるクエン酸とヒドロキシプロピルセルロース、及びエデト酸二ナトリウムの他に、油分、水溶性高分子、保湿剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、界面活性剤、防腐剤、ビタミン、ホルモン等の薬剤、香料、pH調整剤等通常トリートメントに用いられる添加剤等を、適当量添加することは妨げない。
本発明の組成物は、シャンプー、コンディショナー、ムース、ローション、毛髪スプレー等に配合しうる。特に、洗髪後のコンディショナーやヘアエッセンスが好ましい。
本発明をウィッグを中心に説明するが、本発明はウィッグ以外につけまつげ、付け髭等にも有効なトリートメント組成物である。
本発明のトリートメント組成物を使用することにより、水性粘着剤により装着されたウィッグ表面のベタツキを除去させる。
本発明をより詳細に説明するために、実施例を示すが、本発明はこれに限定されるものではない。
pHによる影響の検討
本出願人が先に開発した水性粘着剤(表1)を0.1g採り、塩化ビニル板(5cm×5cm)にまんべんなく塗布し、恒温槽(45℃)で1日乾燥させる。次にpHを表2のように変動させた本発明のトリートメントを水性粘着剤塗布板に1g添加し、粘着剤が除去されるまでの時間を測定した結果を表2に示す。
Figure 2007277139
Figure 2007277139
表2から分かるように、pHは2.0〜6.0の範囲がベタツキ部分の除去までの時間が短く、本発明の意図する効果と合致した。
表3の配合により、トリートメントを作成した。
Figure 2007277139
表3のトリートメントは、表2の結果を踏まえてpHを2.6とした。
本発明者が先に発明した水性粘着剤、すなわちアクリルと酢酸ビニル樹脂との共重合エマルジョンを主成分とする水性粘着剤(表1)によりウィッグを頭皮に装着させ、このウィッグを装着後、シャンプーで洗髪し、良くすすいだ後、ウィッグの毛髪の水分を良く切り、装着表面部分に上記のトリートメントをまんべんなく塗布し、35秒放置し、良くすすいだ後、タオル等でたたくように水分を拭き取る。
このようにすることにより、装着したウィッグの風合い感も改良され、更には粘着剤が毛髪の表面に飛び出している場合、本発明のトリートメントを施すことにより、飛び出した粘着剤を除去できるという効果も奏することができる。
以上の効果は、主としてクエン酸に基づくものであるが、クエン酸は水溶液とすると安定性に若干問題があるため、ヒドロキシプロピルセルロース(粒子径20μm以下)を添加することにより、安定化を図ることが出来る。
また、エデト酸二ナトリウムを加えることにより、毛髪に付着したほこりや金属イオンを除去できるという効果も奏する。
効果の確認
本発明のトリートメントを、水性粘着剤を使用しているクライアント(男性)20名に1ヶ月使用してもらい、その感想を聴取した。
52歳 水性粘着剤のベタツキが少なくなった。毛髪の風合いが良い。
48歳 水性粘着剤のベタツキが少なくなった。毛髪の風合いが良い。
46歳 水性粘着剤のベタツキが少なくなった。毛髪の風合いが良い。
57歳 水性粘着剤のベタツキが少なくなった。毛髪の風合いが良い。
53歳 水性粘着剤のベタツキが少なくなった。毛髪の風合いが良い。
44歳 水性粘着剤のベタツキが少なくなった。毛髪の風合いが良い。
50歳 毛髪の風合いが良い。ベタツキが除去できた。
51歳 毛髪の風合いが良い。ベタツキが除去できた。
54歳 毛髪の風合いが良い。ベタツキが除去できた。
53歳 毛髪の風合いが良い。ベタツキが除去できた。
48歳 水性粘着剤のベタツキが少なくなった。毛髪の風合いが良い。
43歳 水性粘着剤のベタツキが少なくなった。毛髪の風合いが良い。
46歳 水性粘着剤のベタツキが少なくなった。毛髪の風合いが良い。
55歳 毛髪の風合いが良い。ベタツキが除去できた。
52歳 水性粘着剤のベタツキが少なくなった。毛髪の風合いが良い。
43歳 水性粘着剤のベタツキが少なくなった。毛髪の風合いが良い。
49歳 水性粘着剤のベタツキが少なくなった。毛髪の風合いが良い。
53歳 水性粘着剤のベタツキが少なくなった。毛髪の風合いが良い。
54歳 毛髪の風合いが良い。ベタツキが除去できた。
51歳 毛髪の風合いが良い。ベタツキが除去できた。
以上のように、本発明のトリートメント組成物を使用したことにより、長期に使用しても「水性粘着剤のベタツキが少なくなった」、「毛髪の風合いが良い」等の良好な結果が得られることが証明された。

Claims (5)

  1. クエン酸とヒドロキシプロピルセルロースを主成分とする水性粘着剤用トリートメント組成物。
  2. エデト酸二ナトリウムを含有することを特徴とする請求項1記載の水性粘着剤用トリートメント組成物。
  3. トリートメント組成物のpHが2.0〜6.0であることを特徴とする請求項1又は2記載の水性粘着剤用トリートメント組成物。
  4. 水性粘着剤がウィッグ用であることを特徴とする請求項1、2又は3記載の水性粘着剤用トリートメント組成物。
  5. 水性粘着剤を使用して接着させたものに、クエン酸とヒドロキシプロピルセルロースを主成分とする水性粘着剤用トリートメント組成物を使用してベタツキを除去させる方法。
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