JP2007274242A - 電子機器、およびその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】電磁波を用いた非接触通信が行われるとき、地磁気センサの検出した地磁気が正確ではない可能性のある方位処理を規制することを目的とする。
【解決手段】非接触通信手段による前記電磁波を用いた非接触通信と、前記方位算出手段と前記方位情報報知手段との少なくとも一方による方位処理とが同時的に実施される場合に、前記方位算出手段と方位情報報知手段との少なくとも一方による方位処理を規制する。
【選択図】図4

Description

本発明は、たとえば、携帯電話装置内に磁気センサを設けて地磁気データを検出し、地磁気データから算出した方位情報を報知するとともに、電磁波を用いた非接触通信を実施可能な電子機器と、その制御方法に関する。
本発明は特に、非接触通信を行う場合に方位処理を規制する技術に関する。
特許文献1は、携帯機器装置に地磁気センサを設け、地磁気センサの検出信号から携帯機器装置の現在の方位を報知するともに、GPSなどの位置情報を報知してナビゲーションを可能とする電子コンパス技術を開示している。
特許文献2は、リーダ/ライタ装置との間で電磁波を用いて非接触方式で通信を行い、トランザクション処理を行う技術を開示している。
さらに、通話機能およびメール機能といった電話機の機能に加えて、上述した2つの機能、すなわち、電子コンパス処理とトランザクション処理などの非接触通信とを行う携帯電話装置が知られている。
そのような携帯電話装置を用いれば、1台の携帯電話装置で、通話またはメール、電子コンパス、そして、トランザクション処理などの非接触通信が可能となり、便利である。たとえば、電子コンパス機能を使用しながら、通話またはメールを行うことができ、あるいは、電子コンパス(方位表示)機能を使用しながら、たとえば、非接触ICカード機能による自動改札システムを使用するため駅の改札口に設置されている自動改札機のアクセス部分に携帯電話装置を近づけると電磁波を用いた非接触通信によるトランザクション(取引)処理が可能である。
特開2005−107324号公報 特開2005−167658号公報
電子コンパス(方位表示)で用いられる地磁気センサは微弱な地磁気に感応して地磁気を検出する。地磁気センサが、たとえば、非接触通信に用いられるアクセス部分であるリーダ/ライタ装置の電磁波の有効領域内に位置すると、つまり、地磁気センサを搭載した携帯電話装置を上記リーダ/ライタ装置に接近させると、リーダ/ライタ装置から放射した電磁波に基づく地磁気より強い磁気に地磁気センサが感応し、地磁気が正しく検出されない。その結果、電子コンパスとしての方位情報の報知が正しく行われない可能性がある。
非接触通信の1例として、トランザクション処理を例示したが、非接触通信として、トランザクション処理に限らず、電磁波を放射するリーダ/ライタ装置等の非接触通信装置と電磁波を用いて非接触式で通信処理を行う場合も上記同様の問題に遭遇する。
本発明は上述した課題を克服する。
すなわち、本発明は、電磁波を用いた非接触通信が行われるとき、地磁気センサの検出した地磁気が正確ではない可能性のある方位処理を規制することを目的とする。
本発明によれば、地磁気を検出する地磁気センサと、前記地磁気センサの検出値に基づき地理的な方位を算出する方位算出手段と、前記地磁気センサの検出値に基づき算出された方位に関する情報を報知する方位情報報知手段と、電磁波を用いて非接触方式で通信を行う非接触通信手段と、前記非接触通信手段による前記電磁波を用いた非接触通信と、前記方位算出手段と前記方位情報報知手段との少なくとも一方による方位処理とが同時的に実施される場合に、前記方位算出手段と方位情報報知手段との少なくとも一方による方位処理を規制する方位処理規制手段とを備えたことを特徴とする、電子機器が提供される。
好ましくは、前記方位処理規制手段は、前記非接触通信手段における非接触通信が終了したとき、前記方位算出手段と方位情報報知手段との少なくとも一方における前記方位処理の前記規制を解除する。
また本発明によれば、地磁気センサの検出値に基づき地理的な方位を算出する方位算出ステップと、前記算出された方位に関する情報を報知する方位情報報知ステップと、
電磁波を用いて非接触通信を行う非接触通信ステップと、前記非接触通信ステップでの前記非接触通信と、前記方位算出ステップと前記方位情報報知ステップとの少なくとも一方における方位処理とが同時的に実施される場合に、前記方位算出ステップと前記方位情報報知ステップとの少なくとも一方における方位処理を規制する、方位処理規制ステップとを備えたことを特徴とする、電子機器の制御方法が提供される。
好ましくは、前記方位処理規制ステップにおいて、前記非接触通信が終了したとき、前記方位処理の規制を解除する。
本発明によれば、電磁波を用いた非接触通信と、地磁気センサの検出値に基づく方位処理とが同時的に実施される場合に、電子機器が、電磁波を用いた非接触通信に伴なう電磁波環境に置かれて地磁気センサが電磁波に起因する磁場の影響を受けて正確な地磁気を検出できないおそれがある場合に、方位処理を規制することによりユーザーに対して間違った方位情報を報知することを回避することができる。
本発明の方位報知機能と非接触通信機能を有する電子機器、および、方位処理規制方法の好適な実施の形態を述べる。
以下、本発明の方位報知機能と非接触通信機能を有する電子機器の実施の形態として、方位報知機能と非接触通信機能の他に、通話機能およびメール機能を有する携帯電話装置を例示して述べる。
もちろん、本発明の電子機器は、方位報知機能と非接触通信機能とを有していればよく、通話機能およびメール機能を有する携帯電話装置に限らず、方位報知機能と非接触通信機能とを有するその他の種々の移動体端末装置などを含む。
第1実施の形態
第1実施の形態として折り畳み式携帯電話機を例示する。
図1(A)、(B)は、本実施の形態の折り畳み式携帯電話機の外観斜視図および携帯機器装置1の外観断面図である。
折り畳み式携帯電話機1は、第1筐体3と、第2筐体4と、連結部5とを有する。第1筐体3と第2筐体4とは、連結部5を中心(枢軸)として第1筐体3と第2筐体4とが、図1(B)の実線で図解した対面状態、または、図1(B)の破線で図解した離隔状態をとれるように、開閉自在に構成されている。
第1筐体3は、第1筐体分割部3cで区分された、第1筐体上部3aと、第1筐体下部3bとを有する。第1筐体上部3aと、第1筐体下部3bとは結合されて第1筐体3として一体構成されている。
第2筐体4も、第2筐体分割部4cで区分された、第2筐体上部4aと、第2筐体下部4bとを有する。第2筐体上部4aと、第2筐体下部4bとは結合されて第2筐体4として一体構成されている。
第1筐体上部3aの表面には、テンキースイッチ、機能選択バタンなどを有するキー入力部10が配置されている。
第2筐体上部4aには、たとえば、液晶表示器などの表示部12が配置されている。
図2(A)、(B)は、図1(A)、(B)に図解した折り畳み式携帯電話機1のうち、地磁気センサ170と、磁力センサ180と、磁石190との配置例を示す図である。
磁力センサ180と磁石190とは、第1筐体3と第2筐体4との開閉状態を検出するために配設されている。図2(B)の実線で図解したように、第1筐体3と第2筐体4とが対面し閉状態となると、磁力センサ180と磁石190とが対面するので、磁力センサ180は磁石190の強い磁気に感応する。
他方、図2(B)の破線で示したように、第1筐体3と第2筐体4とが離隔し開状態となると、磁力センサ180は磁石190の磁気に感応しない。
図3を参照して後述する筐体開閉検出処理部160は、磁力センサ180で検出した磁気の値に応じて、第1筐体3と第2筐体4との開閉状態を判別する。
地磁気センサ170は、このように、第1筐体3と第2筐体4とが対面して筐体が閉じた状態においても、磁石190の磁気の影響を極力受けないような位置に配設されることが望ましい。
図3は第1筐体3および第2筐体4に搭載(配置)された折り畳み式携帯電話機1内の信号処理部100を主とした構成要素の一部を図解した図である。
これらの構成要素の配置例を述べる。
第1筐体下部3bには、無線通信部101、GPS信号受信部102、非接触通信部としてのトランザクション通信部103、音声処理部104、記憶部109、電源スイッチ部110、バッテリ部111、信号処理部150が配置(搭載)されている。
第1筐体上部3aには、キー入力部10の他、音声処理部104に接続されているマイクロフォン106が配置されている。また、第2筐体上部4aには、音声処理部104に接続されているスピーカ105が配置されている。
無線通信用アンテナ121、GPS用アンテナ122、および、トランザクション用アンテナ123はそれぞれ、第1筐体下部3bまたは第2筐体下部4bなどの適宜な場所に配置されている。
非接触ICカード機能により電磁波を用いた非接触通信システム(例えば、Felica、Suica(いずれも登録商標)など)に用いられて電磁波を放射するリーダ/ライタ装置200による磁界は地磁気よりも非常に強い。その結果、携帯電話機1とリーダ/ライタ装置200との間で非接触通信を行う場合に、地磁気を検出する地磁気センサ170は、リーダ/ライタ装置200による磁界の影響を受け、正確な地磁気を検出できない場合が起こる。
トランザクション用アンテナ123は、たとえば、Felica、Suicaなどの非接触通信処理ためのリーダ/ライタ装置200に携帯電話機1を接近させる、または、接触させることにより、使用される。たとえば、Suicaを使用するとき、改札口に設置の自動改札機のアクセス窓に折り畳み式携帯電話機1に搭載されたトランザクション用アンテナ123を接近させるか、アクセス窓に携帯電話機1を接触させて使用する。
その結果、携帯電話機1に搭載された地磁気センサ170がリーダ/ライタ装置200から放射される電磁波の有効領域に位置することになる。
そのような場合、地磁気センサ170がリーダ/ライタ装置200からの電磁波による磁気の影響を極力受けないように、地磁気センサ170とトランザクション用アンテナ123との位置を離して配置することが望ましい。
たとえば、図1(A)に図解したように、方位情報を表示部12に表示させた状態で、たとえば、リーダ/ライタ装置200のアクセス部分に接近させてリーダ/ライタ装置200の電磁波と非接触通信を行う場合、トランザクション用アンテナ123が第2筐体4の第2筐体上部4a(閉じた状態の折り畳み式携帯電話機1の表面側)に配設しておけば、トランザクション用アンテナ123をリーダ/ライタ装置200に近接させた場合であっても、地磁気センサ170は、リーダ/ライタ装置200から放射される電磁波の有効領域から比較的距離が離れるので、地磁気センサ170がリーダ/ライタ装置200から放射される電磁波に基づく強い磁気の影響を比較的に受けにくい。
無線通信用アンテナ121は、折り畳み式携帯電話機1を用いて、たとえば、通話を行うとき、あるいは、メール処理を行うときなどの情報を、無線基地局との間で、送受信するためのアンテナである。
無線通信部101は、無線通信用アンテナ121を介して受信した通話情報またはメール情報などの高周波通信信号を、ベースバンド領域まで周波数変換し、復調処理を行う。無線通信部101はまた、ベースバンド領域の通話情報またはメール情報を変調し、変調した信号を高周波通信信号に周波数変換して無線通信用アンテナ121に出力する。
GPS用アンテナ122は、GPS用人工衛星から位置情報を受信するためのアンテナである。
GPS信号受信部102はGPS用アンテナ122で受信したGPS用人工衛星から受信した位置情報を含む信号について、高周波信号をベースバンド領域まで周波数変換し、復調処理を行う。
トランザクション用アンテナ123は、たとえば、Suicaなどの非接触通信システムにおけるリーダ/ライタ装置200との間で電磁波を用いて非接触通信を行い、トランザクション(業務処理)情報を送受信するためのアンテナである。
トランザクション通信部103は、リーダ/ライタ装置200から電磁波として放射され、トランザクション用アンテナ123で受信した高周波信号をベースバンド領域に周波数変換処理し、復調処理を行い、その結果を、後述するトランザクション処理部162に送出する。または、トランザクション通信部103は、折り畳み式携帯電話機1内のトランザクション処理部162で処理した結果を、リーダ/ライタ装置200に送信するため変調処理し、変調したベースバンドの周波数信号を高周波信号に周波数変換してトランザクション用アンテナ123に印加し、リーダ/ライタ装置200に送信する。
無線通信用アンテナ121と無線基地局との間、GPS用アンテナ122とGPS人工衛星との間、トランザクション用アンテナ123とリーダ/ライタ装置200との間は、それぞれ異なる周波数帯域の信号で、通信を行う。
信号処理部150は、たとえば、マイクロプロセッサ(μP)を用いて構成されており、総合処理部152、方位算出部154、方位情報報知部156、方位処理規制部158、筐体開閉検出処理部160およびトランザクション処理部162を有する。
本実施の形態においては、総合処理部152、方位算出部154、方位情報報知部156、方位処理規制部158、筐体開閉検出処理部160およびトランザクション処理部162は、記憶部109に記憶されたプログラムが信号処理部150内の演算処理ユニット(CPU)において下記に述べる処理を遂行することによって実現される。
記憶部109は、たとえば、上記各処理を行うプログラム、後述する状態データ、および、固定のパラメータなどを記憶しているROM、各種データの一時的な保存(記憶)処理に使用するRAMとを有する。
信号処理部150の処理内容の概要を述べる。
総合処理部152は、たとえば、キー入力部10からのユーザーの操作指示に基づいて、たとえば、下記の処理を行う。
(1)通話処理
ユーザーが例えばキー入力部10を介してダイアル操作を行い発呼操作を行った場合、総合処理部152がそれを検出し、音声処理部104、無線通信部101および無線通信用アンテナ121を介して発呼先である相手側と通話処理を行う。たとえば、音声処理部104はマイクロフォン106から入力された音声信号を処理して無線通信部101を介して相手側に送出し、相手側の音声信号をスピーカ105を介して出力する。
総合処理部152は上記処理の管理を行い、必要に応じて、上記通話に関係する情報を表示部12に表示する。
(2)位置表示処理
ユーザーがキー入力部10を介して位置表示要求操作を行った場合、総合処理部152をそれを検出し、GPS信号受信部102およびGPS用アンテナ122を介してGPS用人工衛星から携帯電話機1の位置情報を入手し、その結果を、たとえば、表示部12に図形表示する。
(3)その他の処理
総合処理部152は、その他、たとえば、バッテリ部111の残量管理処理などを行う。
さらに総合処理部152は、方位算出部154、方位情報報知部156、方位処理規制部158、筐体開閉検出処理部160、および/または、トランザクション処理部162と協働して下記に述べる処理を行う。
第1筐体と第2筐体との開閉検出
筐体開閉検出処理部160は第1筐体3と第2筐体4との開閉状態を検出する。
上述したように、第1筐体上部3aの裏面または表面に配置された磁力センサ180と、第2筐体下部4bの裏面または表面の表示部12の外周部に配置された磁石190とが、第1筐体3と第2筐体4とが対面したとき対向する位置にある。
第1筐体3と第2筐体4とが対面したとき、磁力センサ180と磁石190とがほぼ対向し、磁力センサ180は磁石190の強い磁界の影響を受ける。筐体開閉検出処理部160は磁力センサ180で検出した磁石190の磁界が所定レベルを越えたとき、第1筐体3と第2筐体4とが対面した状態、または、ほぼ対面状態にある閉状態であることを検出する。
他方、第1筐体3と第2筐体4とが離隔していくと、磁力センサ180に対する磁石190の磁界の影響が低下する。筐体開閉処理部160は磁力センサ180で検出した磁石190の磁界が所定レベルを以下になった場合には、第1筐体3と第2筐体4とが離隔している閉状態であることを検出する。
下記に述べるトランザクション処理(TR処理)は、方位処理に無関係に行うことが可能である。
地磁気センサ170は、第1筐体下部3bのほぼ中央に配置されている。その理由は、第1筐体3と第2筐体4とが対面したときでも、極力、磁石190の磁界による影響を受けないようにするためである。すなわち、地磁気センサ170は僅かな磁界にも感応するので、磁石190によって方位が狂うことを避けるためである。
方位算出および方位情報の報知
方位算出部154は地磁気センサ170が検出した地磁気検出値に基づいて方位を算出する。
方位情報報知部156は、方位算出部154で算出した方位算出結果を、総合処理部152と協働して、たとえば、表示部12に、図1(A)に例示したように、図形情報として、報知(表示)する。図1(A)は、表示部12に北を示す方位を表示している例を示している。
方位算出部154は、本発明の方位算出手段に該当する。なお、方位算出部154における方位算出方法は公知のものを用いることができるので、詳細な説明は割愛する。
方位情報報知部156は、本発明の方位情報報知手段に該当する。
トランザクション処理
トランザクション処理の簡単な例を述べる。
トランザクション処理とは、リーダ/ライタ装置200を介して折り畳み式携帯電話機1を用いた各種の取引処理を意味する。たとえば、Suicaを用いた場合の旅券の発行に関する課金処理、Felicaの関する処理などを意味する。もちろん、リーダ/ライタ装置200を用いて、たとえば、預金処理、株式処理などを行う処理もトランザクション処理に該当する。
本実施の形態においては、トランザクション処理とは、このように、非接触ICカード機能により、携帯電話機1とリーダ/ライタ装置200との間で電磁波を用いた非接触通信を行う各種の処理を意味する。
たとえば、折り畳み式携帯電話機1をSuica、Felicaなどの非接触通信システムに適用する場合、折り畳み式携帯電話機1内のトランザクション用アンテナ123を、Suica、Felicaなどの非接触通信システムにおけるリーダ/ライタ装置200に接近させる。
リーダ/ライタ装置200から電磁波が放射されており、トランザクション用アンテナ123がその電磁波を検出すると、トランザクション通信部103が、上述したように、周波数変換、復調処理などを行う電磁波に含まれている信号をトランザクション処理部162に送出する。
以下、Suica機能を利用する際の乗車駅の改札口に設置された自動改札機(リーダ/ライタ装置200)と折り畳み式携帯電話機1との間での非接触通信処理の概要について例示を述べる。通信プロトコルなどは省略している。
乗車駅の改札口にはリーダ/ライタ装置200を備えた自動改札機が設置されている。リーダ/ライタ装置200から放射された電磁波は、アクセス窓から放射されている。
リーダ/ライタ装置200から放射される電磁波には、たとえば、鉄道の旅券処理を行うSuicaであることを示すデータ、線路名を示すデータ、その改札口のある乗車駅名を示すデータなどが含まれている。
トランザクション処理部162は、トランザクション用アンテナ123およびトランザクション通信部103を介して受信したリーダ/ライタ装置200からの受信信号を入力し、受信信号から、Suicaを用いた旅券についての改札処理であることを識別する。次いで、トランザクション処理部162は、記憶部109に事前に記憶されている、この折り畳み式携帯電話機1の識別番号と、利用可能な期間データ、課金可能な金額などをトランザクション通信部103を介してトランザクション用アンテナ123から電磁波としてリーダ/ライタ装置200に送出する。
リーダ/ライタ装置200は、折り畳み式携帯電話機1からの送出された、識別番号、利用可能期間データ、課金可能な金額などをチェックし、有効かつ利用可能な折り畳み式携帯電話機1であれば、利用許可信号と、初乗り金額などを電磁波として放射する。
折り畳み式携帯電話機1のトランザクション処理部162は、トランザクション用アンテナ123を介して、上記利用許可信号と、初乗り金額を受信すると、上述したSUICAであることを示すデータと、線路名を示すデータと、乗車駅名を示すデータとともに、許可信号と、初乗り金額とを記憶部109に記憶する。さらにトランザクション処理部162は、上記処理を終了したことを示す確認信号を、トランザクション通信部103およびトランザクション用アンテナ123を介してリーダ/ライタ装置200に送信する。
リーダ/ライタ装置200は、折り畳み式携帯電話機1からの確認信号を受信すると、その改札口の自動改札機のゲートを開くことを可能にする信号を、図示しない改札処理装置に出力する。その結果、改札口のゲートが開く。
改札口のゲートが開いたことにより、折り畳み式携帯電話機1の使用が許可されたことを理解したユーザーは、折り畳み式携帯電話機1のトランザクション用アンテナ123を自動改札機に備えられたリーダ/ライタ装置200のアクセス窓から離す。
ユーザーが希望する降車駅に到着したとき、上記同様の操作を行う。ただし、そのときは、降車処理となる。
降車駅の改札口に設置されている自動改札機にもリーダ/ライタ装置200が内蔵されている。リーダ/ライタ装置200から放射された電磁波は、アクセス窓から放射されている。
降車駅のリーダ/ライタ装置200から放射される電磁波には、たとえば、鉄道の旅券処理を行うSuicaであることを示すデータ、線路名を示すデータ、その改札口のある降車駅名を示すデータなどが含まれている。
トランザクション処理部162は、トランザクション用アンテナ123およびトランザクション通信部103を介して受信したリーダ/ライタ装置200からの受信信号を入力し、受信信号から、Suicaを用いた旅券についての改札処理であることを識別する。次いで、トランザクション処理部162は、記憶部109に事前に記憶されている、この折り畳み式携帯電話機1の識別番号と、利用可能な期間データ、課金可能な金額と、乗車駅での上記処理によって記憶部109に記憶した、線路名を示すデータと、乗車駅名を示すデータと、許可信号と、初乗り金額とを、トランザクション通信部103およびトランザクション用アンテナ123を介して降車駅のリーダ/ライタ装置200に送信する。
降車駅のリーダ/ライタ装置200は、折り畳み式携帯電話機1からの上記データおよび信号を受信すると、乗車駅から降車駅までの料金を計算して、折り畳み式携帯電話機1に電磁波として放射する。
折り畳み式携帯電話機1のトランザクション処理部162は、リーダ/ライタ装置200からの上記送信データを受信して、受信した料金について課金処理を行い、利用日時、路線名、乗車駅、降車駅、料金を記憶部109に記憶する。
その後、トランザクション処理部162は、課金処理終了の信号をリーダ/ライタ装置200に送出する。
課金終了の信号を受信した降車駅の改札口の自動改札機に内蔵されているリーダ/ライタ装置200は、その改札口のゲートを開くことを可能にする信号を、図示しない改札処理装置に出力する。その結果、改札口が開く。
改札口のゲートが開いたことにより、折り畳み式携帯電話機1のユーザーは、折り畳み式携帯電話機1のトランザクション用アンテナ123を自動改札機のリーダ/ライタ装置200のアクセス窓から離す。
方位処理規制処理
方位処理規制部158は、方位処理と非接触通信処理としてのトランザクション処理が同時に要求されない場合は、それぞれの処理を遂行させる。
しかしながら、方位処理規制部158は、方位処理とトランザクション処理とを同時に要求された場合、トランザクション処理の間、方位処理を規制する。
その詳細を図4および図5を参照して下記に述べる。
方位処理規制の第1例
図4は方位処理規制の第1例を示すフローチャートである。
以下、図4のフローチャートを参照して、方位処理とトランザクション処理とが同時に行われる場合の折り畳み式携帯電話機1の処理を述べる。
なお、以下の記述においては、信号処理部150内の処理部の制御を総合処理部152が行う場合を例示しており、各処理部がその処理を終了したらそのことを総合処理部152に通知し、総合処理部152が次に動作させるべく処理部を起動するという動作制御処理を行う例を述べているが、たとえば、方位算出部154が動作終了したら、次に動作する方位情報報知部156を直接起動するという方法をとってもよい。
ステップ1、方位処理の起動
キー入力部10の操作により、ユーザーにより方位処理が要求された場合、総合処理部152はその要求を判別して、方位算出部154を起動する。
ステップ2、4、6、トランザクション処理の判定
ステップ2、4、6は、方位処理中におけるトランザクション処理の有無を判定する処理を示す。これらについては後述する。
トランザクション処理がない場合の方位処理
ステップ2、4、6において方位処理中におけるトランザクション処理がない場合、下記の方位処理を遂行する。
ステップ3、地磁気データの取得
起動された方位算出部154は地磁気センサ170で検出した地磁気データを取得する。方位算出部154は地磁気データの取得が終了したら、そのことを総合処理部152に通知する。
ステップ5、方位の算出処理
総合処理部152は方位算出部154に処理の継続を指示し、方位算出部154はステップS3にて取得した地磁気データを用いて折り畳み式携帯電話機1の方位を算出する。方位算出部154は方位の算出処理が終了したら、そのことを総合処理部152に通知する。
ステップ7、方位情報の報知
総合処理部152は方位情報報知部156を起動する。起動された方位情報報知部156は、ステップS5にて算出された方位情報を表示部12に表示して方位情報を報知する。その結果、表示部12には、図1(A)に例示したように、たとえば、北の方位を示す記号が表示される。
方位情報報知部156は方位情報の報知を終了したとき、そのことを総合処理部152に通知する。
ステップ8:継続処理の判定
総合処理部152は、方位情報の報知の後、所定時間が経過した後、方位算出部154を起動する。
以下、方位処理の終了が指示されるまで、ステップ3、5、7の処理が、所定時間ごとに周期的に反復されて、折り畳み式携帯電話機1の方位が表示部12に連続的に更新されていく。
トランザクション処理がある場合の処理
上述した方位処理の間に、ステップ2、4、6のいずれかにおいて、トランザクション処理のために折り畳み式携帯電話機1のトランザクション用アンテナ123がリーダ/ライタ装置200に接近して、トランザクション処理部162が動作したとき、総合処理部152はトランザクション処理部162を起動するとともに、方位処理規制部158を起動する。
ステップ9、方位処理規制処理
総合処理部152は方位処理規制部158と協働して下記の方位処理を規制する処理を行う。
(1)方位算出部154および方位情報報知部156の動作を停止する。その結果、方位処理は停止する。
(2)方位処理の規制を示す処理を行う。その例を下記に例示する。
a.表示部12の方位情報の表示を消去する。方位情報が表示から消去されることにより、ユーザーは方位情報が正確ではない可能性があることを知る。
b.表示部12に現在表示されている方位情報を点滅させる。または、表示部12に現在表示されている方位情報を赤色など注意を喚起する色で表示する。この場合もユーザーは方位情報が正確ではない可能性があることを知る。
c.方位処理が規制されていることを示す音声、たとえば、周波数の高い、「ピィー」という音声を短時間、音声処理部104およびスピーカ105から出力する。ユーザーは表示部12を見ないでも方位処理が規制されていることを知る。
d.cの音声喚起と、a、bのいずれかとを組み合わせる。
ステップ10、トランザクション処理
トランザクション処理部162は、リーダ/ライタ装置200とトランザクション処理、たとえば、Suicaのリーダ/ライタ装置200と上記例示したトランザクション処理を行う。
トランザクション処理部162は処理が終了したら、処理の終了を総合処理部152に通知する。
ステップ11、方位処理の再開処理
総合処理部152と方位処理規制部158とは協働して下記の処理を行う。
(1)方位処理規制部158は、表示部12に下記のメッセージを表示させる。
「トランザクション処理終了、電子コンパス処理再開」
(2)総合処理部152は、ステップ1または破線で示したステップ3の処理に戻り、方位算出部154を起動する。これにより、ステップ3、5、7における方位処理が再開される。
以上により、トランザクション処理の期間は、方位処理が規制されて、間違った方位情報がユーザーに報知されることはなくなる。また、ユーザーは方位処理が規制されていることを知ることが出来る。
トランザクション処理は、通常、数秒〜数十秒程度が多い。トランザクション処理が終了したら、再び、方位処理が再開できるので、ユーザーにとって、キー入力部10をもちいて再起動する面倒がない。
方位処理規制の第2例
図5は方位処理規制の第2例を示すフローチャートである。
図4を参照して述べた処理は、方位処理規制後にトランザクション処理が終了すると一律に方位処理の初期状態から再開させる場合を述べたが、図5に図解した処理は、方位処理の各段階に応じて、トランザクション処理によって方位処理の抑制を異ならせている。
ステップ21〜31の処理は基本的には、図4のステップ1〜11処理と基本的に同じであるが、方位処理の段階に応じた方位処理規制を行うため、その段階(状態)が把握できるように、「状態データ」を用いている。
ステップ21、方位処理の起動
キー入力部10の操作により、ユーザーにより方位処理が要求された場合、総合処理部152はその要求を判別して、記憶部109に記憶される状態データに、方位処理の要求を示すフラグをセットする。
総合処理部152はそれから、状態データに方位算出部154の起動により地磁気センサ170から地磁気データを取得することを示すフラグをセットし、方位算出部154を起動する。
ステップ22、24、26、トランザクション処理の判定
ステップ22、24、26は、方位処理中におけるトランザクション処理の有無を判定する処理を示す。これらについては後述する。
トランザクション処理がない場合の方位処理
ステップ22、24、26において方位処理中におけるトランザクション処理がない場合、下記の方位処理を遂行する。
ステップ23、地磁気データの取得
起動された方位算出部154は地磁気センサ170で検出した地磁気データを取得して、地磁気データを取得したことを総合処理部152に通知する。そこで総合処理部152は、状態データの地磁気データを取得することを示すフラグをリセットし、次に方位の算出を開始する事を示すフラグを状態データにセットして、方位算出部154を再起動する。
ステップ25、方位の算出
再起動された方位算出部154は取得した地磁気データを用いて折り畳み式携帯電話機1の方位を算出し、総合処理部152に算出の終了を通知する。通知された総合処理部152は、状態データ内の方位の算出を開始することを示すフラグをリセットし、方位情報の報知を示すフラグをセットして、方位情報報知部156を起動する。
ステップ27、方位情報の報知
起動された方位情報報知部156は、算出された方位情報を表示部12に表示する。その結果、表示部12には、図1(A)に例示したように、たとえば、北の方位を示す記号が表示される。方位情報報知部156は、処理後、方位報知が終了したことを総合処理部152に通知する。通知された総合処理部152は、状態データ内の方位情報の報知を示すフラグをリセットし、所定時間後に再び、ステップ3において、方位算出部154が再起動されるように、状態データに地磁気データを取得することを示すフラグをセットする。
ステップ28、方位処理の継続の判定
総合処理部152は、所定時間が経過した後、状態データに地磁気データを取得することを示すフラグがセットされている場合、方位算出部154を起動する。
以下、ステップ23、25、27の処理が、所定時間ごとに周期的に反復されて、折り畳み式携帯電話機1の方位が表示部12に連続的に更新されていく。
トランザクション処理がある場合の処理
上述した方位処理の間に、ステップ22、24、26のいずれかにおいて、トランザクション処理のために、折り畳み式携帯電話機1がリーダ/ライタ装置200に接近した場合、方位報知抑制部158は下記の述べる処理を行う。
記憶部109には、総合処理部152によって上記状態データか記憶部109に記憶されている。
総合処理部152は状態データから、折り畳み式携帯電話機1の処理状態を把握することができる。
以下、方位処理の各段階(ステップ)においてトランザクション処理が発生した場合の処理を述べる。
ステップ22、29〜31、方位処理規制(1)
ステップ22において、総合処理部152がリーダ/ライタ装置200からの電磁波により、トランザクション処理部162が起動されたことを検出すると、方位処理規制部158を起動する。
方位処理規制部158は総合処理部152と協働して、下記に示す方位処理を規制する処理を行う。
ステップ29において、方位処理規制部158は上述した状態データを読み取り、方位処理がどの段階になるかを判別する。ステップ29の段階では、方位算出部154が地磁気センサ170から地磁気データを取得することを示すフラグがセットされて、方位算出部154が起動されたが地磁気センサ170から地磁気データを取得していないことが判る。
そこで、方位処理規制部158は、方位処理の抑制(1)として、方位算出部154の動作を一次停止させる。したがって、方位算出部154は地磁気センサ170から地磁気データを取得しない。
地磁気データをまだ取得せず、方位情報報知部156によって方位情報が表示部12に表示されていない場合における方位処理規制部158による方位処理の規制(1)としては、表示部12の方位に関する全ての表示を消去し、方位処理が待機されてトランザクション処理が行われることを表示部12に表示することができる。たとえば、方位処理規制部158は下記のメッセージを表示部12に表示する。
「トランザクション処理中、電子コンパス処理一次停止」
好ましくは、方位処理規制部158は、トランザクション処理の間、方位処理が規制されていることを示す音声、たとえば、周波数の高い、「ピィー」という音声を短時間、音声処理部104およびスピーカ105から出力することができる。
ステップ30において、トランザクション処理部162はリーダ/ライタ装置200とトランザクション処理、たとえば、Suicaのリーダ/ライタ装置200と上記例示したトランザクション処理を行う。
ステップ31において、トランザクション処理部162とリーダ/ライタ装置200とのトランザクション処理が終了したら、トランザクション処理部162は処理の終了を総合処理部152に通知する。
総合処理部152と方位処理規制部158とは協働して下記の処理を行う。
(1)方位処理規制部158は表示部12に下記のメッセージを表示させる。
「トランザクション処理終了、電子コンパス処理再開」
(2)総合処理部152は、状態データにセットされている方位算出部154の一次停止フラグをリセットし、状態データに方位算出部154の起動により地磁気センサ170から地磁気データを取得することを示すフラグをセットし、ステップ23に戻り方位算出部154を起動する。これにより、ステップ23、25、27における方位処理が行われる。
なお、総合処理部152はステップ21に戻って方位処理を最初から開始してもよい。
ステップ24、32〜34、方位処理規制(2)
ステップ23において、総合処理部152が状態データから方位算出部154で地磁気センサ170から地磁気データを取得したが、ステップS24において方位算出処理前にリーダ/ライタ装置200からの電磁波によりトランザクション処理部162が起動されたことを検出すると、方位処理規制部158を起動する。
方位処理規制部158は総合処理部152と協働して、下記に示す方位処理を規制する。
ステップ32において、方位処理規制部158は上述した状態データを記憶部109から読み取り、方位処理がどの段階になるかを判別する。ステップ32の段階では、方位算出部154が地磁気センサ170から取得したが、方位の算出前であることが判る。
方位処理規制部158は、方位処理の規制(2)として、方位算出部154で算出した方位データを破棄する。その理由は、リーダ/ライタ装置200の電磁波の影響により、地磁気センサ170が検出した地磁気データが正確ではない可能性があるからである。
次いで、方位処理規制部158は、表示部12の方位情報を固定する。方位情報の固定としては、たとえば、前回取得した地磁気データに基づく方位情報の表示を継続することにより方位を示す矢印の図形をそのまま固定すること、または、方位を示す矢印の図形を真北に向けることを行う。方位処理規制部158は、方位情報報知部156にこの処理を行わせることもできる。
あるいは、方位処理規制部158は、表示部12の方位に関する全ての表示を消去し、方位処理が待機されてトランザクション処理が行われることを表示部12に表示する。たとえば、ステップ10のメッセージと同様、下記のメッセージを表示部12に表示する。方位処理規制部158は、方位情報報知部156にこの処理を行わせることもできる。
「トランザクション処理中、電子コンパス処理一次停止」
ステップ33において、トランザクション処理部162はリーダ/ライタ装置200とトランザクション処理、たとえば、Suicaのリーダ/ライタ装置200と上記例示したトランザクション処理を行う。
ステップ34において、トランザクション処理部162とリーダ/ライタ装置200とのトランザクション処理が終了したら、トランザクション処理部162は処理の終了を総合処理部152に通知する。
総合処理部152と方位処理規制部158とは協働して下記の処理を行う。
(1)方位処理規制部158は表示部12に下記のメッセージを表示させる。
「トランザクション処理終了、電子コンパス処理再開」
(2)総合処理部152は、ステップ25の処理に移行するように、状態データに方位算出を行うフラグをセットし、方位算出部154を起動して、ステップ25の処理に戻る。これにより、方位算出部154は、地磁気センサ170が検出した地磁気データに基づいて方位の算出を行う。
なお、総合処理部152は、ステップ21、または、ステップ23の処理に戻るようにすることもできる。
ステップ26、35〜37、方位処理規制(3)
ステップ26において、総合処理部152が、状態データから方位算出部154で方位を算出したが、方位情報の報知前であることを検出すると方位処理規制部158を起動する。方位処理規制部158は総合処理部152と協働して下記に示す方位処理を規制する。
ステップ35において、方位処理規制部158は上述した状態データを記憶部109から読み取り、方位処理がどの段階になるかを判別する。ステップ35の段階では、折り畳み式携帯電話機1の方位を算出したが、表示部12に表示する前であることが判る。
方位処理規制部158は、方位処理の規制(3)として、ステップ32と同様の処理を行う。すなわち、方位処理規制部158は、方位データを破棄し、(2)表示部12の方位情報を固定し、(3)表示部12の方位に関する全ての表示を消去し、(4)方位処理が待機されてトランザクション処理が行われることを表示部12に表示する。
また、方位処理規制部158は、表示部12に表示されている方位情報を赤で表示したり、方位情報を点滅させるなどを行うこともできる。
さらに、方位処理規制部158は、上記表示部12への処理とともに、音声処理部104およびスピーカ105を介して、周波数の高い警告音、たとえば、ピィーという音を出力してユーザーにそのことを喚起させることもできる。
ステップ36において、トランザクション処理部162はリーダ/ライタ装置200とトランザクション処理、たとえば、Suicaのリーダ/ライタ装置200と上記例示したトランザクション処理を行う。
ステップ37において、方位処理規制部158はステップ25において算出された方位情報を方位情報報知部156によって表示部12に表示させる。
なお、ステップ35〜37の処理を行っている間、折り畳み式携帯電話機1の方位が変わっている場合もある。そのためには、ステップ37から再開させることもできるし、ステップ21に戻って方位処理を最初から開始させるようにすることもできる。
以上のごとく、トランザクション処理を行っている間は、リーダ/ライタ装置200の電磁波により地磁気センサ170が地磁気を正確に検出できない場合の方位情報の誤報知が回避できる。
第2実施の形態
図6は本発明の第2実施の形態としてストレート型携帯電話機の外観図である。
ストレート型携帯電話機は、外表面にキー入力部10Aと、表示部12Aとを有し、内部に地磁気センサ170と、図3を参照して述べた各構成要素が収容されている。
ただし、図7に図解したように、開閉を行わないストレート型携帯電話機には、磁力センサ180と磁石190とは設けられていず、筐体開閉処理部160も設けられていない。
筐体の開閉処理を除いて、図6に図解したストレート型携帯電話機も、トランザクション処理と方位処理(電子コンパス処理)は、第1実施の形態の折り畳み式携帯電話機1と同じである。
本発明の実施の形態に際しては上述した例示に限定されず、種々の変形態様をとることができる。
上述した実施形態では、非接触通信の一例として、FelicaやSuicaなどのトランザクション処理における各種取引処理での通信について説明したが、本発明は、このトランザクション処理に限定されることなく、それ以外の処理で電磁波を用いて非接触通信を行うものにも適用できる。
また、上述した実施形態では、方位処理を実施しているときのトランザクション処理(非接触通信)の有無の判定として、トランザクション処理のために携帯電話機1(トランザクション用アンテナ123)がリーダ/ライタ装置200に接近されてトランザクション処理部162が動作することによりトランザクション処理が行われることを検出する構成としたが、この構成に限定されるものではない。例えば、トランザクション用アンテナ123が配置される第2筐体4の側面(閉状態でも露出する位置)にトランザクション用操作スイッチを配設し、このトランザクション用スイッチを押圧操作することでトランザクション処理が開始されるように構成されている場合には、このトランザクション用スイッチの押圧操作を検出して、この押圧操作が検出されることにより方位処理の規制を行うように構成してもよい。
また、上述した実施形態では、方位処理を実施しているときにトランザクション処理(非接触通信)が行われると方位処理を規制する構成について説明したが、トランザクション処理(非接触処理)を行っているときに方位情報の報知要求に伴ない方位処理が実施されると、当該方位処理を規制するような構成にも本発明を適用することができる。例えば、FelicaやSuicaなどの非接触通信を実施しているときに、方位情報の表示を要求する操作が行われて方位処理が開始された場合に、非接触通信の実施が終了するまでは、方位情報の表示を行わせないなど上述したような方位処理を行うようにすればよい。
図1(A),(B)は、本実施の形態の折り畳み式携帯電話機の外観斜視図および外観断面図である。 図2(A),(B)は、図1に図解した折り畳み式携帯電話機1における、地磁気センサと、磁力センサと、磁石との第1配置例を示した図である。 図3は、図1に図解した、折り畳み式携帯電話機に搭載(配置)された携帯電話機内の信号処理部を主とした構成要素の一部を図解した図である。 図4は、図1に図解した折り畳み式携帯電話機内の信号処理部の第1の処理を示すフローチャートである。 図5は、図1に図解した折り畳み式携帯電話機内の信号処理部の第2の処理を示すフローチャートである。 図6は、本実施の形態のストレート型携帯電話機の外観図である。 図7は、図6に図解した、ストレート型携帯電話機に搭載(配置)された携帯電話機内の信号処理部を主とした構成要素の一部を図解した図である。
符号の説明
1…折り畳み式携帯電話機、1A…ストレート型の携帯電話機
3…第1筐体、3a…第1筐体上部、3b…第1筐体下部、3c…第1筐体分割部
4…第2筐体、4a…第2筐体上部、4b…第2筐体下部、4c…第2筐体分割部
5…連結部5
10、10A…キー入力部、12、12A…表示部
100…信号処理部
101…無線通信部、102…GPS信号受信部、
103…トランザクション通信部
104…音声処理部、105…スピーカ、106…マイクロフォン
109…記憶部、110…電源スイッチ部、111…バッテリ部
121…無線通信用アンテナ、122…GPS用アンテナ、
123…トランザクション用アンテナ
150…信号処理部
152…総合処理部、154…方位算出部、156…方位情報報知部、
158…方位報知抑制部、160…筐体開閉処理部、
162…トランザクション処理部
170…地磁気センサ、180…磁力センサ、190…磁石

Claims (9)

  1. 地磁気を検出する地磁気センサと、
    前記地磁気センサの検出値に基づき地理的な方位を算出する方位算出手段と、
    前記地磁気センサの検出値に基づき算出された方位に関する情報を報知する方位情報報知手段と、
    電磁波を用いて非接触方式で通信を行う非接触通信手段と、
    前記非接触通信手段による前記電磁波を用いた非接触通信と、前記方位算出手段と前記方位情報報知手段との少なくとも一方による方位処理とが同時的に実施される場合に、前記方位算出手段と方位情報報知手段との少なくとも一方による方位処理を規制する方位処理規制手段と
    を備えたことを特徴とする、電子機器。
  2. 表示手段をさらに有し、
    前記方位情報報知手段は、前記方位処理として、方位に関する情報を前記表示手段に表示する、
    請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記方位処理規制手段は、前記方位処理の規制として、前記方位に関する情報を固定情報として表示することを特徴とする、
    請求項2に記載の電子機器。
  4. 前記方位処理規制手段は、前記方位処理の規制として、前記方位に関する情報の前記表示手段への表示形態を変更することを特徴とする、
    請求項2に記載の電子機器。
  5. 前記方位処理規制手段は、前記方位処理の規制として、前記方位情報報知手段による報知に関する情報を消去することを特徴とする、
    請求項2に記載の電子機器。
  6. 前記方位処理規制手段は、前記方位処理を規制したことを示す音声を出力することを特徴とする、
    請求項1乃至5のいずれかに1項に記載の電子機器。
  7. 前記方位処理規制手段は、前記非接触通信手段における非接触通信が終了したとき、前記方位算出手段と方位情報報知手段との少なくとも一方における前記方位処理の前記規制を解除する、
    請求項1乃至6のいずれか1項に記載の電子機器。
  8. 地磁気センサの検出値に基づき地理的な方位を算出する方位算出ステップと、
    前記算出された方位に関する情報を報知する方位情報報知ステップと、
    電磁波を用いて非接触通信を行う非接触通信ステップと、
    前記非接触通信ステップでの前記非接触通信と、前記方位算出ステップと前記方位情報報知ステップとの少なくとも一方における方位処理とが同時的に実施される場合に、前記方位算出ステップと前記方位情報報知ステップとの少なくとも一方における方位処理を規制する、方位処理規制ステップと
    を備えたことを特徴とする、電子機器の制御方法。
  9. 前記方位処理規制ステップにおいて、前記非接触通信が終了したとき、前記方位処理の規制を解除する、
    請求項8に記載の電子機器の制御方法。
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