JP2007273947A - 基板処理システム、基板表面処理装置、基板表面検査装置、基板表面検査方法及び記憶媒体 - Google Patents

基板処理システム、基板表面処理装置、基板表面検査装置、基板表面検査方法及び記憶媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】基板の量産に適した、基板の表面に付着した微細な異物を検出することができる基板処理システムを提供する。
【解決手段】基板処理システム10は、ウエハWを搬送するローダーモジュール13と、表面処理装置17と、表面検査装置18とを備え、表面処理装置17及び表面検査装置18はそれぞれローダーモジュール13に接続され、表面処理装置17は、ウエハWを収容する収容室34と、該収容室34内にフッ素を含むガスを供給する流体供給部36とを有し、表面検査装置18は、フッ素を含むガスが表面に供給されたウエハWを収容する収容室42と、ウエハWの表面をレーザ光44で照射するレーザ光照射部45と、ウエハWの表面からの散乱光46の一部を受光する受光部47と、受光した散乱光を電気信号に変換する光電変換部48とを有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、基板処理システム、基板表面処理装置、基板表面検査装置、基板表面検査方法及び記憶媒体に関し、特に、異物が付着した基板表面の検査を行う基板処理システム及び基板処理方法に関する。
基板としてのウエハにプラズマ処理を施す基板処理システムは、ウエハを収容してプラズマ処理を施すプロセスモジュールと、該プロセスモジュールへウエハを搬入するロード・ロックモジュールと、複数枚のウエハを収容する容器からウエハを取り出してロード・ロックモジュールに受け渡すローダーモジュールとを備える。この基板処理システムでは、ウエハを搬送する際にパーティクルやグリス等の異物がウエハの表面に付着することがある。ウエハの表面に付着した異物は、該ウエハより製造される半導体デバイスの欠陥、例えば、配線の短絡の原因となるため除去する必要がある。
半導体デバイスの配線用の溝の幅等は年々狭くなっている。これに対応して、検出すべき異物の大きさの目標値が、以下の表1に示すロードマップに示すように、ITRS(半導体技術ロードマップ専門委員会、International Technology Roadmap for Semiconductors)によって規定されている。
Figure 2007273947
上記ロードマップによれば2008年には大きさが29nmの異物を検出する必要がある。
ところで、従来、ウエハの表面に付着したパーティクルの大きさを検出する装置としてレーザ散乱光法を用いる基板表面検査装置が知られている。この基板表面検査装置はウエハを載置して回転する検査ステージと、回転するウエハの表面をレーザ光で照射するレーザ光照射部と、レーザ光によって照射された表面からの散乱光の一部を受光する受光部と、該受光部からの光信号を電気信号に変換する光電変換部とを備える。ウエハの表面にパーティクルが付着している場合、該パーティクルにレーザ光を照射すると散乱光の大きさがパーティクルの大きさに応じて変化する。この基板表面検査装置は、光電変換部によって変換された電気信号の電圧や信号発生回数に基づいてウエハの表面に付着したパーティクルの大きさや個数を検出する(例えば、特許文献1参照。)。
特開平1−219546号公報
しかしながら、上述したレーザ散乱光法を用いる基板表面検査装置が検出可能なパーティクルの大きさは光電変換部の解像度によって規定される。現在の光電変換部の解像度はせいぜい50nm〜70nmであり、この基板表面検査装置は上記ロードマップで規定する2004年時点の臨界異物サイズのパーティクルを検出することができない。
大きさが30nm程度のパーティクルを検出できる基板表面検査装置としてEB(Electron Beam)を利用してウエハの表面を走査し、さらにSEM(電子顕微鏡、Scanning Electron Microscope)で表面を観察する基板表面検査装置が知られているが、この基板表面検査装置は1日に数枚程度のウエハしか検査することができず、ウエハの量産に適していない。
すなわち、現在はウエハの量産に適した、大きさが30nm程度のパーティクルを検出できる基板表面検査装置が存在しない。
本発明の目的は、基板の量産に適した、基板の表面に付着した微細な異物を検出することができる基板処理システム、基板表面処理装置、基板表面検査装置、基板表面検査方法及び記憶媒体を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1記載の基板処理システムは、基板に所定の処理を施す基板処理装置を備える基板処理システムであって、前記基板の表面に向けて、該基板の表面に露出した物質を変質させる変質物質を含む流体を供給する流体供給部を有する基板表面処理装置と、前記流体が供給された前記基板の表面を検査する基板表面検査装置とを備えることを特徴とする。
請求項2記載の基板処理システムは、請求項1記載の基板処理システムにおいて、前記基板表面処理装置は前記基板を収容する収容室と、該収容室内を減圧する減圧部とを有することを特徴とする。
請求項3記載の基板処理システムは、請求項1又は2記載の基板処理システムにおいて、前記変質物質は前記露出した物質を腐食することを特徴とする。
請求項4記載の基板処理システムは、請求項3記載の基板処理システムにおいて、前記変質物質は酸、アルカリ、他の物質と化合して酸になる物質又は他の物質と化合してアルカリになる物質であることを特徴とする。
請求項5記載の基板処理システムは、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の基板処理システムにおいて、前記基板表面検査装置は、前記基板を載置し且つ該載置された基板を回転させる載置台と、前記基板の表面にレーザ光を照射するレーザ光照射部と、前記表面からの散乱光の少なくとも一部を受光する受光部と、該受光部が受光した散乱光を電気信号に変換する光電変換部とを有することを特徴とする。
請求項6記載の基板処理システムは、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の基板処理システムにおいて、前記基板表面検査装置は、前記基板を載置し且つ該載置された基板を回転させる載置台と、前記基板の表面にEBを照射するEB照射部と、前記載置台に接続され且つ前記基板の表面に照射されたEBに起因して生じる電流を計測する電流計測部とを有することを特徴とする。
請求項7記載の基板処理システムは、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の基板処理システムにおいて、前記基板表面検査装置は、前記基板の表面における所定の領域にEBを照射するEB照射部と、前記所定の領域の電荷分布を計測する電荷計測部とを有することを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項8記載の基板表面処理装置は、表面が検査される基板の前記表面に向けて、該基板の表面に露出した物質を変質させる変質物質を含む流体を供給する流体供給部を備えることを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項9記載の基板表面検査装置は、基板の表面を検査する基板表面検査装置であって、基板の表面に向けて、該基板の表面に露出した物質を変質させる変質物質を含む流体を供給する流体供給部を備えることを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項10記載の基板処理システムは、基板に所定の処理を施す基板処理装置を備える基板処理システムであって、前記基板の表面を蝕刻する蝕刻部を有する基板表面処理装置と、前記表面が蝕刻された基板の表面を検査する基板表面検査装置とを備えることを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項11記載の基板処理システムは、基板に所定の処理を施す基板処理装置を備える基板処理システムであって、基板の表面に塗布されたポジ型の感光性物質を露光する露光部及び該露光された感光性物質を現像する現像部を有する基板表面処理装置と、前記感光性物質が現像された基板の表面を検査する基板表面検査装置とを備えることを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項12記載の基板表面検査方法は、基板に所定の処理を施す基板処理装置を備える基板処理システムにおける基板表面検査方法であって、前記基板の表面に向けて、該基板の表面に露出した物質を変質させる変質物質を含む流体を供給する流体供給ステップと、前記流体が供給された前記基板の表面を検査する基板表面検査ステップとを有することを特徴とする。
請求項13記載の基板表面検査方法は、請求項12記載の基板表面検査方法において、前記基板の表面に向けて前記流体を供給した後、該基板を所定の時間だけ放置する基板放置ステップをさらに有することを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項14記載の基板表面検査方法は、基板に所定の処理を施す基板処理装置を備える基板処理システムにおける基板表面検査方法であって、前記基板の表面を蝕刻する表面蝕刻ステップと、前記表面が蝕刻された基板の表面を検査する基板表面検査ステップとを有することを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項15記載の基板表面検査方法は、基板に所定の処理を施す基板処理装置を備える基板処理システムにおける基板表面検査方法であって、前記基板の表面に塗布された感光性物質を露光する露光ステップと、該露光された感光性物質を現像する現像ステップと、前記感光性物質が現像された基板の表面を検査する基板表面検査ステップとを有することを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項16記載の記憶媒体は、基板に所定の処理を施す基板処理装置を備える基板処理システムにおける基板表面検査方法をコンピュータに実行させるプログラムを格納するコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記プログラムは、前記基板の表面に向けて、該基板の表面に露出した物質を変質させる変質物質を含む流体を供給する流体供給モジュールと、前記流体が供給された前記基板の表面を検査する基板表面検査モジュールとを有することを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項17記載の記憶媒体は、基板に所定の処理を施す基板処理装置を備える基板処理システムにおける基板表面検査方法をコンピュータに実行させるプログラムを格納するコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記プログラムは、前記基板の表面を蝕刻する表面蝕刻モジュールと、前記表面が蝕刻された基板の表面を検査する基板表面検査モジュールとを有することを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項18記載の記憶媒体は、基板に所定の処理を施す基板処理装置を備える基板処理システムにおける基板表面検査方法をコンピュータに実行させるプログラムを格納するコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記プログラムは、前記基板の表面に塗布された感光性物質を露光する露光モジュールと、該露光された感光性物質を現像する現像モジュールと、前記感光性物質が現像された基板の表面を検査する基板表面検査モジュールとを有することを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項19記載の基板処理システムは、基板に所定の処理を施す基板処理装置を備える基板処理システムであって、前記基板を収容する収容室と、該収容室内を減圧する減圧部と、前記基板の表面に向けて、水分と反応することにより固形物となる反応物質を含む流体を供給する流体供給部とを有する基板表面処理装置と、前記流体が供給された前記基板の表面を検査する基板表面検査装置とを備えることを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項20記載の基板処理システムは、基板に所定の処理を施す基板処理装置を備える基板処理システムであって、前記基板を載置し且つ該載置された基板を急冷する載置台と、前記基板の表面に向けて、水分と反応することにより固形物となる反応物質を含む流体を供給する流体供給部とを有する基板表面処理装置と、前記流体が供給された前記基板の表面を検査する基板表面検査装置とを備えることを特徴とする。
請求項21記載の基板処理システムは、請求項19又は20記載の基板処理システムにおいて、前記反応物質はシアノアクリレート(シアノアクリル酸エステル)であることを特徴とする。
請求項22記載の基板処理システムは、請求項20記載の基板処理システムにおいて、前記載置台は前記基板の温度が0℃以下になるように該基板の急冷を行うことを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項23記載の基板表面処理装置は、表面が検査される基板を収容する収容室と、該収容室内を減圧する減圧部と、前記基板の表面に向けて、水分と反応することにより固形物となる反応物質を含む流体を供給する流体供給部とを備えることを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項24記載の基板表面処理装置は、表面が検査される基板を載置し且つ該載置された基板を急冷する載置台と、前記基板の表面に向けて、水分と反応することにより固形物となる反応物質を含む流体を供給する流体供給部とを備えることを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項25記載の基板表面検査方法は、基板に所定の処理を施す基板処理装置を備える基板処理システムにおける基板表面検査方法であって、前記基板を収容する収容室内を減圧する減圧ステップと、前記基板の表面に向けて、水分と反応することにより固形物となる反応物質を含む流体を供給する流体供給ステップと、前記流体が供給された前記基板の表面を検査する基板表面検査ステップとを有することを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項26記載の基板表面検査方法は、基板に所定の処理を施す基板処理装置を備える基板処理システムにおける基板表面検査方法であって、前記基板を急冷する急冷ステップと、前記基板の表面に向けて、水分と反応することにより固形物となる反応物質を含む流体を供給する流体供給ステップと、前記流体が供給された前記基板の表面を検査する基板表面検査ステップとを有することを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項27記載の記憶媒体は、基板に所定の処理を施す基板処理装置を備える基板処理システムにおける基板表面検査方法をコンピュータに実行させるプログラムを格納するコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記プログラムは、前記基板を収容する収容室内を減圧する減圧モジュールと、前記基板の表面に向けて、水分と反応することにより固形物となる反応物質を含む流体を供給する流体供給モジュールと、前記流体が供給された前記基板の表面を検査する基板表面検査モジュールとを有することを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項28記載の記憶媒体は、基板に所定の処理を施す基板処理装置を備える基板処理システムにおける基板表面検査方法をコンピュータに実行させるプログラムを格納するコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記プログラムは、前記基板を急冷する急冷モジュールと、前記基板の表面に向けて、水分と反応することにより固形物となる反応物質を含む流体を供給する流体供給モジュールと、前記流体が供給された前記基板の表面を検査する基板表面検査モジュールとを有することを特徴とする。
請求項1記載の基板処理システム、請求項8記載の基板表面処理装置、請求項9記載の基板表面検査装置、請求項12記載の基板表面検査方法及び請求項16記載の記憶媒体によれば、基板の表面に向けて、該基板の表面に露出した物質を変質させる変質物質を含む流体が供給され、該流体が供給された基板の表面が検査される。基板の表面に微細な異物が付着している場合、異物及び基板の表面の間に流体が捕捉され、該流体の変質物質は基板の表面に露出した物質を変質させる。その結果、異物の周りに変質の痕跡が形成され、該痕跡は異物より大きくなるため、容易に検出することができる。したがって、変質の痕跡を検出することによって基板の表面をSEMで観察する必要なく、基板の量産に適した方法で基板の表面に付着した微細な異物を検出することができる。
請求項2記載の基板処理システムによれば、基板が収容される収容室内が減圧されるので、断熱膨張によって異物及び基板の表面の間に捕捉された流体が凝固し、確実に異物の周りに留まる。その結果、異物の周りに変質の痕跡を確実に形成することができ、もって、より容易に基板の表面に付着した微細な異物を検出することができる。
請求項3記載の基板処理システムによれば、変質物質は露出した物質を腐食するので、異物の周りに変質の痕跡をさらに確実に形成することができる。
請求項4記載の基板処理システムによれば、変質物質は酸、アルカリ、他の物質と化合して酸になる物質又は他の物質と化合してアルカリになる物質であるので、変質物質は露出した物質を容易に腐食することができる。
請求項5記載の基板処理システムによれば、基板が回転し、該基板の表面にレーザ光が照射され、該表面からの散乱光の少なくとも一部が電気信号に変換される。これにより、変質の痕跡が周りに形成された微細な異物を効率よく検出することができる。
請求項6記載の基板処理システムによれば、基板の表面にEBが照射され、基板の表面に照射されたEBに起因して生じる電流が計測される。基板の表面に付着した異物や該異物の周りに形成された変質の痕跡は電子を捕捉するため、EBが異物や変質の痕跡に照射されるとき、該電流の値は小さくなる。したがって、変質の痕跡が周りに形成された微細な異物を精度よく検出することができる。また、電流を計測するだけで微細な異物を検出できるので、該異物をさらに効率よく検出することができる。
請求項7記載の基板処理システムによれば、基板の表面における所定の領域にEBが照射され、所定の領域の電荷分布が計測される。基板の表面に付着した異物や変質の痕跡は電子を捕捉するため、異物や変質の痕跡が存在する箇所は電荷が大きくなる。したがって、表面の電荷分布を計測することによって変質の痕跡が周りに形成された微細な異物を精度よく検出することができる。また、電荷分布を計測するだけで微細な異物を検出できるので、該異物をさらに効率よく検出することができる。
請求項10記載の基板処理システム、請求項14記載の基板表面検査方法及び請求項17記載の記憶媒体によれば、基板の表面が蝕刻され、該蝕刻された基板の表面が検査される。基板の表面に微細な異物が付着している場合、該表面を蝕刻すると、異物がマイクロマスクとなって異物の下方の物質は蝕刻されない。すなわち、基板の表面において異物を頂点に有する突起が形成される。該突起はレーザ光等をよく散乱するため、容易に検出することができる。したがって、基板の表面をSEMで観察する必要なく、基板の量産に適した方法で基板の表面に付着した微細な異物を検出することができる。
請求項11記載の基板処理システム、請求項15記載の基板表面検査方法及び請求項18記載の記憶媒体によれば、基板の表面に塗布されたポジ型の感光性物質が露光され、該露光された感光性物質が現像され、該感光性物質が現像された基板の表面が検査される。感光性物質が表面に塗布された基板の表面に微細な異物が付着している場合、該表面を露光すると、異物がマスクとなって異物の下方に存在する感光性物質は露光されず、光化学反応によって変質しない。すなわち、異物の下方に存在する感光性物質は現像処理において溶解せず、その結果、基板の表面において異物を頂点に有する丘陵状の突出部が形成される。該突出部はレーザ光等をよく散乱するため、容易に検出することができる。したがって、基板の表面をSEMで観察する必要なく、基板の量産に適した方法で基板の表面に付着した微細な異物を検出することができる。
請求項13記載の基板表面検査方法によれば、基板の表面に向けて流体が供給された後、基板が所定の時間だけ放置される。基板が放置されている間、流体の変質物質は基板の表面に露出した物質を充分に変質させる。その結果、異物の周りに変質の痕跡が確実に形成され、微細な異物をより容易に検出することができる。
請求項19記載の基板処理システム、請求項23記載の基板表面処理装置、請求項25記載の基板表面検査方法及び請求項27記載の記憶媒体によれば、基板が収容される収容室内が減圧され、基板の表面に向けて、水分と反応することにより固形物となる反応物質を含む流体が供給され、該流体が供給された基板の表面が検査される。基板の表面に微細な異物が付着している場合、異物及び基板の表面の間に水分が捕捉され、該捕捉された水分は断熱膨張によって凝固し、該凝固した水分は異物の周りにおいて雪の結晶状に成長する。該雪の結晶状に成長した水分は供給された流体と反応して固形物となる。その結果、異物の周りに雪の結晶状の固形物が形成され、該固形物は異物より大きくなるため、容易に検出することができる。したがって、雪の結晶状の固形物を検出することによって基板の表面をSEMで観察する必要なく、基板の量産に適した方法で基板の表面に付着した微細な異物を検出することができる。
請求項20記載の基板処理システム、請求項24記載の基板表面処理装置、請求項26記載の基板表面検査方法及び請求項28記載の記憶媒体によれば、基板が急冷され、基板の表面に向けて、水分と反応することにより固形物となる反応物質を含む流体が供給され、該流体が供給された基板の表面が検査される。基板の表面に微細な異物が付着している場合、基板が急冷されることにより生成された過冷却状態の水分は該異物の周りに集まって凝固し、該凝固した水分は異物の周りにおいて雪の結晶状に成長する。該雪の結晶状に成長した水分は供給された流体と反応して固形物となる。その結果、異物の周りに雪の結晶状の固形物が形成され、該固形物は異物より大きくなるため、容易に検出することができる。したがって、雪の結晶状の固形物を検出することによって基板の表面をSEMで観察する必要なく、基板の量産に適した方法で基板の表面に付着した微細な異物を検出することができる。
請求項21記載の基板処理システムによれば、反応物質はシアノアクリレート(シアノアクリル酸エステル)である。シアノアクリレートは水分と反応し、重合及び硬化してポリシアノアクリレートとなる。該ポリシアノアクリレートは大気開放の際に蒸発することはない。したがって、固形物としてのポリシアノアクリレートを異物の周りに確実に残留させることができる。
請求項22記載の基板処理システムによれば、基板の温度が0℃以下になるように該基板の急冷を行う。したがって、基板の表面上における大気中の水分を確実に過冷却状態にでき、基板の表面上に過冷却水を確実に生成することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
まず、本発明の第1の実施の形態に係る基板処理システムについて説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る基板処理システムの概略構成を示す平面図である。
図1において、基板処理システム10は、半導体デバイス用のウエハ(以下、単に「ウエハ」という。)Wに反応性イオンエッチング(以下、「RIE」という。)処理等を施す2つのプロセスシップ11と、2つのプロセスシップ11がそれぞれ接続された矩形状の共通搬送室としてのローダーモジュール13とを備える。
ローダーモジュール13には、上述したプロセスシップ11の他、25枚のウエハWを収容する容器としてのフープ(Front Opening Unified Pod)14がそれぞれ載置される少なくとも1つ、例えば、1乃至5つ(図中では3つ)のフープ載置台15と、フープ14から搬出されたウエハWの位置をプリアライメントするオリエンタ16と、表面処理装置17と、表面検査装置18とが接続されている。
2つのプロセスシップ11は、ローダーモジュール13の長手方向における側壁に接続されると共にローダーモジュール13を挟んで3つのフープ載置台15と対向するように配置され、オリエンタ16はローダーモジュール13の長手方向に関する一端に配置され、表面検査装置18はローダーモジュール13の長手方向に関する他端に配置され、表面処理装置17は3つのフープ載置台15と並列に配置される。
ローダーモジュール13は、内部に配置された、ウエハWを搬送するスカラ型デュアルアームタイプの搬送アーム機構19と、各フープ載置台15に対応するように側壁に配置されたウエハWの投入口としての少なくとも1つ、例えば、1乃至5つ(図中では3つ)のロードポート20とを有する。搬送アーム機構19は、フープ載置台15に載置されたフープ14からウエハWをロードポート20経由で取り出し、該取り出したウエハWをプロセスシップ11、オリエンタ16、表面処理装置17や表面検査装置18へ搬出入する。
プロセスシップ11は、ウエハWにRIE処理を施すプラズマ処理室としてのプロセスモジュール25(基板処理装置)と、該プロセスモジュール25にウエハWを受け渡すリンク型シングルピックタイプの搬送アーム26を内蔵するロード・ロックモジュール27とを有する。
プロセスモジュール25は、円筒状の処理室容器と、該チャンバ内に配置された上部電極及び下部電極を有し、該上部電極及び下部電極の間の距離はウエハWにRIE処理を施すための適切な間隔に設定されている。また、下部電極はウエハWをクーロン力等によってチャックするESC28をその頂部に有する。
プロセスモジュール25では、チャンバ内部に処理ガス、例えば、CFガス及びアルゴンガスを導入し、上部電極及び下部電極間に電界を発生させることによって導入された処理ガスをプラズマ化してイオン及びラジカルを発生させ、該イオン及びラジカルによってウエハWにRIE処理を施す。
プロセスシップ11では、ローダーモジュール13の内部の圧力は大気圧に維持される一方、プロセスモジュール25の内部圧力は真空に維持される。そのため、ロード・ロックモジュール27は、プロセスモジュール25との連結部に真空ゲートバルブ29を備えると共に、ローダーモジュール13との連結部に大気ゲートバルブ30を備えることによって、その内部圧力を調整可能な真空予備搬送室として構成される。
ロード・ロックモジュール27の内部には、略中央部に搬送アーム26が設置され、該搬送アーム26よりプロセスモジュール25側に第1のバッファ31が設置され、搬送アーム26よりローダーモジュール13側には第2のバッファ32が設置される。第1のバッファ31及び第2のバッファ32は、搬送アーム26の先端部に配置されたウエハWを支持する支持部(ピック)33が移動する軌道上に配置され、RIE処理が施されたウエハWを一時的に支持部33の軌道の上方に待避させることにより、RIE未処理のウエハWとRIE処理済みのウエハWとのプロセスモジュール25における円滑な入れ換えを可能とする。
また、基板処理システム10は、プロセスシップ11、ローダーモジュール13、オリエンタ16、表面処理装置17及び表面検査装置18(以下、まとめて「各構成要素」という。)の動作を制御するシステムコントローラ(図示しない)と、ローダーモジュール13の長手方向に関する一端に配置されたオペレーションパネル21とを備える。
システムコントローラは、RIE処理に対応するプログラムとしてのレシピに応じて各構成要素の動作を制御し、オペレーションパネル21は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)からなる表示部(図示しない)を有し、該表示部は各構成要素の動作状況を表示する。
図2は、図1における線I−Iに沿う断面図である。なお、図2では、図中上方を「上側」と称し、図中下方を「下側」と称する。
図2において、表面処理装置17は、筐体状の収容室34と、該収容室34内の下側に配置され且つウエハWを載置するウエハステージ35と、収容室34内の上方に配置されて該収容室34内に所定の流体、例えば、フッ素を含むガスを供給する流体供給部36と、収容室34の側面に配置された開閉自在のゲートバルブ37と、収容室34内の流体を排出する排出ユニット38(減圧部)とを備える。この表面処理装置17はゲートバルブ37を介してローダーモジュール13と接続され、収容室34内はゲートバルブ37が開放されたときにローダーモジュール13の内部と連通する。
ウエハステージ35はウエハWの載置面の下方に配された、電熱線等からなるヒータ39を内蔵し、ウエハステージ35が載置するウエハWの温度を所望の温度に加熱する。また、排出ユニット38は収容室34内のガス等を排気するTMP(Turbo Molecular Pump)40と、TMP40の下側に配置されたDP(Dry Pump)(図示しない)と、収容室34及びTMP40の間に配置された可変式バタフライバルブとしてのAPC(Automatic Pressure Control)バルブ41とを有する。APCバルブ41は収容室34内の圧力を所望の圧力に設定する。なお、収容室34内は排出ユニット38によってほぼ真空状態まで減圧される。
表面処理装置17は少なくともローダーモジュール13内を搬送されたウエハWに後述する検査前表面処理をウエハWに施す。なお、検査前表面処理では、パーティクルの周辺に選択的にガス等を吸着させるために、ウエハWを加熱ではなく冷却する場合もあるので、ウエハステージ35は上述したヒータ39だけでなく、ウエハWを冷却するための冷却機構、例えば、冷媒循環路を内蔵していてもよい。
図3は、図1における線II−IIに沿う断面図である。なお、図3では、図中上方を「上側」と称し、図中下方を「下側」と称する。
図3において、表面検査装置18は、筐体状の収容室42と、該収容室42内の下側に配置され且つウエハWを載置して回転するウエハステージ43(載置台)と、回転するウエハWの表面をレーザ光44で照射するレーザ光照射部45と、レーザ光44によって照射された表面からの散乱光46の一部を受光する受光部(コリメータ)47と、該受光部47が受光した散乱光を電気信号に変換する光電変換部(フォトマルチプライヤー)48と、収容室42の側面に配置された開閉自在のゲートバルブ49とを備える。光電変換部48はシステムコントローラに接続される。
この表面検査装置18はゲートバルブ49を介してローダーモジュール13と接続され、収容室42内はゲートバルブ49が開放されたときにローダーモジュール13の内部と連通する。
表面検査装置18において、ウエハステージ43に載置されたウエハWの表面にパーティクルPが付着している場合、該パーティクルPにレーザ光44が照射されると散乱光46が発生する。該散乱光46の一部は受光部47に受光され、さらに光電変換部48によって電気信号に変換され、該電気信号はシステムコントローラに送信される。散乱光46の大きさはパーティクルPの大きさに応じて変化するので、散乱光46の大きさに対応する電気信号における電圧値に基づいて、システムコントローラはパーティクルPの大きさを検出する。
ところで、本発明に先立ち、本発明者は基板処理システムにおいてローダーモジュール内を搬送されるウエハのうち、幾つかのウエハの表面に雪の結晶状の模様やアメーバ状の模様が散見されるのを発見した。模様の中心には大きさが約300nmのパーティクルやグリス等の微細な異物が存在し、模様の大きさは約20μmであることが確認された。
また、本発明者が模様が生じたウエハと模様が生じなかったウエハとの搬送履歴を調査したところ、ウエハがロード・ロックモジュールに搬入されたものの、真空ゲートバルブが閉鎖したままでロード・ロックモジュールとプロセスモジュールの処理室容器とが連通しない場合にはウエハの表面に模様が発生しないことを確認した。また、ウエハがロード・ロックモジュールに搬入され、真空ゲートバルブが開閉してロード・ロックモジュールとプロセスモジュールの処理室容器とが連通した場合にはウエハの表面に模様が発生することがあるのを確認した。以上より、模様の発生には処理室容器内のガスが関係していることが類推された。
また、ウエハの表面に発生した模様にEBを照射すると、該模様は消失することが確認された。すなわち、該模様は極弱いエネルギーの照射で消失することから、ウエハの最表部のみの変質、例えば、腐食によって発生することが類推された。さらに、模様の多くは雪の結晶状であることから、模様の発生には水の凝固が関係していることが類推された。
本発明者は、以上の観察・確認の結果、ウエハの表面における模様の発生メカニズムについて、以下に説明する仮説を類推するに至った。
(1)ウエハ50がローダーモジュール内を搬送される際、又は大気開放されたロード・ロックモジュール内に搬入される際、ウエハ50の表面にパーティクル51が付着する。また、パーティクル51の表面には大気中の水分が付着するが、このとき、パーティクル51及びウエハ50の表面の間には大気中の水分52が捕捉される(図4(A))。
(2)ウエハ50がロード・ロックモジュールに搬入され、大気ゲートバルブが閉鎖され、ロード・ロックモジュール内が真空引きされると、ロード・ロックモジュール内は急激な圧力低下によって断熱膨張状態になり、パーティクル51及びウエハ50の表面の間に捕捉された水分が凝固する。このとき、凝固した水分52は雪の結晶状に成長する(図4(B))。ここで、「雪の結晶状」とは水分子同士が水素結合することに起因する6回対称性を有する樹枝状の特徴を備える形状(六華状)をいう。
(3)その後、真空ゲートバルブが開くとプロセスモジュールの処理室容器内から他のウエハのRIE処理に使用された処理ガスの残留ガス53、例えば、フッ素等のハロゲンを含むガスがロード・ロックモジュール内へ流入する。残留ガス53のフッ素は凝固した水分52に付着する。
(4)次いで、ロード・ロックモジュール内に窒素ガス等が導入されて大気開放が行われると、凝固した水分52が融解する。このとき、水分52に付着したフッ素は水と化合して弗化水素となる。弗化水素はウエハの表面の露出した物質、例えば、シリコンを腐食し、ウエハの表面には腐食の痕跡が形成される。また、融解によって水分52はウエハの表面上において広がるので、弗化水素による腐食の痕跡である腐食部54も拡大する。すなわち、腐食部54はパーティクル51より大きくなる。これにより、パーティクル51の存在が腐食部54によって強調される。
以上より、ウエハの表面に付着したパーティクル及びウエハの表面の間にウエハの表面に露出した物質を変質、例えば、腐食させる物質を捕捉させることより、パーティクルの周りに変質部、例えば、腐食部を形成させてパーティクルの存在を強調することが可能であるという知見を得た。
本発明は以上得られた知見に基づくものである。
次に、本実施の形態に係る基板処理システムにおいて実行される検査前表面処理及び基板表面検査処理について説明する。ここで検査前表面処理はウエハの表面に露出した物質の変質を利用する。これらの処理は、所定のプログラムに応じて上記システムコントローラが実行する。
図5は、本実施の形態に係る基板処理システムにおいて実行される検査前表面処理及び基板表面検査処理の工程図である。
図5において、まず、ローダーモジュール13内を搬送されるか、又は大気開放されたロード・ロックモジュール27内に搬入されることにより、大きさが約30nmのパーティクルPが表面に付着したウエハWを表面処理装置17の収容室34内に搬入する。次いで、流体供給部36からCF系のガスが分解されて生成されたフッ素を含むガス55を収容室34内に供給する(図5(A))。このとき、ガス55は結果としてウエハWの表面に向けて供給されて該表面にはフッ素が付着する。
次いで、収容室34内に水分を含むガスを供給する。なお、流体供給部36において弗化水素が発生するのを防止するために、水分を含むガスは流体供給部36以外の供給手段(図示しない)によって供給するのが好ましい。このときも、水分を含むガスは結果としてウエハWの表面に向けて供給され、パーティクルP及びウエハWの表面の間に水分56が捕捉される。また、この水分56はウエハWの表面に付着したフッ素と化合し、弗化水素が生成される(図5(B))。
次いで、ゲートバルブ37を閉じ、排出ユニット38によって収容室34内を減圧する。このとき、収容室34内は断熱膨張状態になり、パーティクルP及びウエハWの表面の間に捕捉された水分56は凝固し、雪の結晶状に成長する(図5(C))。
次いで、ゲートバルブ37を開き収容室34内を大気圧にすると、凝固した水分56が溶解してウエハWの表面上を広がる。そして、所定の時間、例えば、1秒〜10分、好ましくは、1秒〜60秒の間に亘ってウエハWを収容室34内において放置する。このとき、水分56に含まれる弗化水素がウエハWの表面に露出するシリコンを充分に腐食する。その結果、パーティクルPよりも大きい腐食の痕跡(腐食部)57がパーティクルPの周りに形成される(図5(D))。なお、ウエハWを上面から眺めたとき、腐食部57は雪の結晶状の模様を呈する。また、腐食部57の表面は荒れている。
次いで、ウエハWを表面処理装置17から搬出し、表面検査装置18の収容室42内に搬入してウエハステージ43上に載置する。そして、該ウエハステージ43はウエハWを回転させる。また、レーザ光照射部45はレーザ光44をウエハWの表面に照射する。ここで腐食部57の表面は荒れているので、レーザ光44はパーティクルPだけでなく腐食部57によっても散乱し、大きな散乱光46が発生する(図5(E))。これにより、受光部47に受光される光量も多くなり、光電変換部48によって変換された電気信号の電圧値も大きくなる。その結果、腐食部57の存在、引いてはパーティクルPの存在を容易に検出することができる。
なお、図5(A)〜5(D)が検査前表面処理に該当し、図5(E)が基板表面検査処理に該当する。
上述した図5の処理によれば、ウエハWの表面に向けてフッ素を含むガス55及び水分を含むガスが供給され、ガス55及び水分を含むガスが供給されたウエハWの表面が検査される。ウエハWの表面にパーティクルPが付着している場合、パーティクルP及びウエハWの表面の間に弗化水素を含む水分56が捕捉され、水分56に含まれる弗化水素はウエハWの表面に露出したシリコンを腐食する。その結果、パーティクルPの周りに腐食部57が形成され、該腐食部57はパーティクルPより大きくなる。また、パーティクルPだけでなく腐食部57もレーザ光44を散乱するため、腐食部57を検出することにより、パーティクルPを容易に検出することができる。したがって、ウエハWの表面をSEMで観察する必要なく、ウエハWの量産に適した方法でウエハWの表面に付着した微細なパーティクルPを検出することができる。
上述した図5の処理では、ウエハWが収容される収容室34内が減圧されるので、断熱膨張によってパーティクルP及びウエハWの表面の間に捕捉された、弗化水素を含む水分56が凝固し、確実にパーティクルPの周りに留まる。その結果、パーティクルPの周りに腐食部57を確実に形成することができる。
上述した図5の処理では、ウエハWの表面に向けてガス55及び水分を含むガスが供給された後、ウエハWが収容室34内において所定の時間だけ放置される。ウエハWが放置されている間、水分56に含まれる弗化水素はウエハWの表面に露出したシリコンを充分に腐食する。その結果、パーティクルPの周りに腐食部57が確実に形成され、パーティクルPをより容易に検出することができる。
また、上述した基板処理システム10における表面検査装置18では、ウエハWが回転し、該ウエハWの表面にレーザ光44が照射され、該表面からの散乱光の一部が電気信号に変換される。これにより、腐食部57が周りに形成されたパーティクルPを効率よく検出することができる。また、表面検査装置18は従来のレーザ散乱光法を用いる基板表面検査装置と構成が同一なので、基板処理システム10のコストを削減することができる。
上述した図5の処理では、収容室34内に供給される流体が、フッ素を含むガス55及び水分を含むガスであったが、収容室34内に供給される流体はこれに限られず、酸、アルカリ、他の物質と化合して酸になる物質又は他の物質と化合してアルカリになる物質を含む流体であればよい。このような流体としては、弗化アンモン、熱リン酸、硝酸、氷酢酸、水酸化アンモニウム、過酸化水素、オゾン、塩素、硫化水素、塩化水素、臭化水素、水酸化カリウム、弗化キセノン、六弗素硫黄又は水酸化テトラメチルアンモニウム(TMAH)を含む溶液、ガス、超臨界流体、若しくはCF系のガス等が該当する。これらの物質もウエハWの表面に露出した物質を変質、例えば、腐食や侵食することができ、もってパーティクルPの周りに該パーティクルPよりも大きい腐食や侵食の痕跡を形成することができる。
また、収容室34内に供給される流体に含まれるべき物質はウエハWの表面に露出した物質を変質(腐食)させるものに限られず、パーティクルP及びウエハWの表面の間に捕捉され、大気開放時に蒸発する際に残渣をパーティクルPの周りに形成する物質であってもよく、例えば、メタノール、エタノール、グリコールエーテル(IPA)、アセトン、トルエン又は不揮発性の不純物を含む水等が該当する。これらの物質は大気開放の際に、パーティクルP及びウエハWの表面の間からパーティクルPの周りに溶け出し、さらに蒸発する際に、パーティクルPの周りにパーティクルPよりも大きい残渣を形成する。該残渣もレーザ光44を散乱するので、散乱光46を大きくすることができる。したがって、残渣を検出することによってパーティクルPを容易に検出することができる。
ウエハWの表面に侵食又は腐食されにくい物質が露出しているときは、該物質の上に侵食又は腐食され易い物質の膜等を形成するのが好ましい。これにより、パーティクルPの周りに容易に侵食部又は腐食部を形成することができる。
なお、上述した図5の処理では、ウエハWが収容される収容室34内が減圧されたが、パーティクルP及びウエハWの表面の間に捕捉された水分が凝固する前に、該水分に含まれる弗化水素がパーティクルPの周りの露出した物質を腐食することができるので、腐食部を形成するために必ずしも水分を凝固させる必要はない。すなわち、収容室34内は必ずしも減圧される必要はない。このとき、パーティクルP及びウエハWの表面の間に捕捉された水分は表面張力によって当該間から若干はみ出すため、腐食部はパーティクルPよりも大きくなる。これにより、収容室34内を減圧しなくてもパーティクルPを容易に検出することができる。
また、上述した図5の処理では、まず、ウエハWの表面に向けてガス55が供給されたが、ガス55を供給することなく水分を含むガスを供給し、収容室34内を減圧することによりパーティクルPの周りにおいて水分56を雪の結晶状に成長させた後、流体供給部36から水分と反応して固形物を生成するガス、例えばシアノアクリレート(シアノアクリル酸エステル)(反応物質)を含むガスを供給することによって、ウエハWの表面上におけるパーティクルPの周りに雪の結晶状の固形物を形成することができる。具体的には、以下の化学反応を利用する。
Figure 2007273947
シアノアクリレートは水分と反応し、重合及び硬化してポリシアノアクリレートとなる。この形成された固形物としてのポリシアノアクリレートは大気開放の際に蒸発することはない。すなわち、雪の結晶状の固形物がパーティクルPの周りに残留する。そして、該固形物もレーザ光44を散乱するので、散乱光46を大きくすることができる。したがって、固形物を検出することによってパーティクルPを容易に検出することができる。
上述した水分と反応して固形物を生成するガスは、シアノアクリレート系溶剤を気化したものである。なお、シアノアクリレート系溶剤とは、アルキルシアノアクリレート類、具体的にはメチルシアノアクリレート、エチルシアノアクリレート、オクチルシアノアクリレート、ブチルシアノアクリレート及びメトキシエチルシアノアクリレート等を主剤とし、ケトン類を希釈剤とした混合物である。
次に、本発明の第2の実施の形態に係る基板処理システムについて説明する。
本実施の形態は、その構成や作用が上述した第1の実施の形態と基本的に同じであり、表面検査装置の構成が上述した第1の実施の形態と異なるのみである。したがって、同様の構成については説明を省略し、以下に第1の実施の形態と異なる構成や作用についてのみ説明を行う。
図6は、本実施の形態に係る基板処理システムにおける表面検査装置の概略構成を示す図であり、図6(A)は当該表面検査装置の断面図であり、図6(B)は当該表面検査装置においてウエハの表面にEBが照射されたときのEBに起因する電流を示すグラフである。
図6(A)において、表面検査装置58は、筐体状の収容室59と、該収容室59内の下側に配置され且つウエハWを載置して回転するウエハステージ60(載置台)と、回転するウエハWの表面に向けてEB64を照射するEB照射部61と、ウエハステージ60に接続され且つウエハステージ60に載置されたウエハWに照射されたEB64に起因して生じる電流を計測する電流計測部62と、収容室59の側面に配置された開閉自在のゲートバルブ63とを備える。EB照射部61はウエハステージ60に載置されたウエハWに対向しつつ移動することができるので、ウエハWの全表面をEB64によって走査することができる。また、電流計測部62はシステムコントローラに接続される。
この表面検査装置58はゲートバルブ63を介してローダーモジュール13と接続され、収容室59内はゲートバルブ63が開放されたときにローダーモジュール13の内部と連通する。
表面検査装置58において、ウエハステージ60に載置されたウエハWの表面にパーティクルPが付着している場合、該パーティクルPにEB64が照射されると、パーティクルPはEB64中の電子を捕捉するため、EB64に起因して生じる、ウエハW及びウエハステージ60を流れる電流(以下、単に「電流」という。)の値は小さくなる(図6(B)参照。)。電流の値は電流計測部62によって計測されてシステムコントローラに送信される。電子の捕捉量はパーティクルPの大きさに応じて変化するので、パーティクルPにEB64が照射されたときの電流の値に基づいて、システムコントローラはパーティクルPの大きさを検出する。
本実施の形態に係る基板処理システムにおいて実行される検査前表面処理は第1の実施の形態に係る基板処理システムにおいて実行される検査前表面処理(図5(A)〜5(D))と同じであるので説明を省略し、以下において本実施の形態に係る基板処理システムにおいて実行される基板表面検査処理のみを説明する。
本実施の形態に係る基板処理システムにおいて実行される基板表面検査処理では、ウエハWを表面処理装置17から搬出し、表面検査装置58の収容室59内に搬入してウエハステージ60上に載置する。そして、該ウエハステージ60はウエハWを回転させる。また、EB照射部61はウエハWの全表面をEB64によって走査する。ここで腐食部57は変質し導電性が低下しているので、ウエハWではパーティクルPだけでなく腐食部57もEB64中の電子を捕捉し、EB64が腐食部57に照射されるときも電流の値は小さくなる。これにより、EB64による走査の際、電流の値が小さくなる割合が増え、その結果、電流を測定することによって腐食部57及びパーティクルPの存在を容易に検出することができる。
本実施の形態に係る基板処理システムによれば、表面検査装置58において、ウエハWの表面がEB64によって走査され、EB64に起因して生じる、ウエハW及びウエハステージ60を流れる電流が計測される。基板の表面に付着したパーティクルPや腐食部57は電子を捕捉するため、EB64がパーティクルPや腐食部57に照射されるとき、該電流の値は小さくなる。すなわち、EB64による走査の際、電流の値が小さくなる割合が増える。したがって、腐食部57が周りに形成された微細なパーティクルPを精度よく検出することができる。また、電流を計測するだけで微細なパーティクルPを検出できるので、該パーティクルPをさらに効率よく検出することができる。
次に、本発明の第3の実施の形態に係る基板処理システムについて説明する。
本実施の形態は、その構成や作用が上述した第1の実施の形態と基本的に同じであり、表面検査装置の構成が上述した第1の実施の形態と異なるのみである。したがって、同様の構成については説明を省略し、以下に第1の実施の形態と異なる構成や作用についてのみ説明を行う。
図7は、本実施の形態に係る基板処理システムにおける表面検査装置の概略構成を示す図であり、図7(A)は当該表面検査装置の断面図であり、図7(B)は当該表面検査装置においてウエハの全表面にEBが照射されたときのウエハの表面における電荷分布を示すグラフである。
図7(A)において、表面検査装置65は、筐体状の収容室66と、該収容室66内の下側に配置され且つウエハWを載置するウエハステージ67と、載置されたウエハWの全表面に向けてEB68を照射するEB照射部69と、ウエハステージ67に載置されたウエハWの電荷を計測する電荷計測部70と、収容室66の側面に配置された開閉自在のゲートバルブ71とを備える。電荷計測部70は、コイル等を有し、ウエハステージ67に載置されたウエハWに対向しつつ移動することができるので、ウエハWの表面における電荷に応じて誘導電流を生じる。したがって、電荷計測部70が移動する間において誘導電流を計測することによってウエハWの表面における電荷分布を計測することができる。また、電荷計測部70はシステムコントローラに接続される。
この表面検査装置65はゲートバルブ71を介してローダーモジュール13と接続され、収容室66内はゲートバルブ71が開放されたときにローダーモジュール13の内部と連通する。
表面検査装置65において、ウエハステージ67に載置されたウエハWの表面にパーティクルPが付着している場合、ウエハWの全表面にEB68が照射されると、パーティクルPはEB68中の電子を捕捉するため、ウエハWの表面においてパーティクルPが存在する箇所の電荷が大きくなる(図7(B)参照。)。電荷の大きさは電荷計測部70によって計測されてシステムコントローラに送信される。電子の捕捉量はパーティクルPの大きさに応じて変化するので、電荷の大きさに基づいて、システムコントローラはパーティクルPの大きさを検出する。
本実施の形態に係る基板処理システムにおいて実行される検査前表面処理は第1の実施の形態に係る基板処理システムにおいて実行される検査前表面処理(図5(A)〜5(D))と同じであるので説明を省略し、以下において本実施の形態に係る基板処理システムにおいて実行される基板表面検査処理のみを説明する。
本実施の形態に係る基板処理システムにおいて実行される基板表面検査処理では、ウエハWを表面処理装置17から搬出し、表面検査装置65の収容室66内に搬入してウエハステージ67上に載置する。そして、EB照射部69はウエハWの全表面にEB68を照射する。ここで腐食部57は変質し導電性が低下しているので、ウエハWではパーティクルPだけでなく腐食部57もEB68中の電子を捕捉し、腐食部57が存在する箇所の電荷も大きくなる。これにより、電荷計測部70によるウエハWの全表面における電荷分布の計測の際、電荷が大きくなる箇所の割合が増え、その結果、電荷分布を測定することによって腐食部57及びパーティクルPの存在を容易に検出することができる。
本実施の形態に係る基板処理システムによれば、ウエハWの全表面にEB68が照射され、全表面の電荷分布が計測される。ウエハWの表面に付着したパーティクルPや腐食部57は電子を捕捉するため、パーティクルPや腐食部57が存在する箇所は電荷が大きくなる。すなわち、電荷計測部70によるウエハWの全表面における電荷分布の計測の際、電荷が大きくなる箇所の割合が増える。したがって、ウエハWの全表面の電荷分布を計測することによって腐食部57が周りに形成された微細なパーティクルPを精度よく検出することができる。また、電荷分布を計測するだけで微細なパーティクルPを検出できるので、該パーティクルPをさらに効率よく検出することができる。
なお、本実施の形態に係る基板処理システムでは、ウエハWの表面にEB68が照射されたが、EB68が照射される領域は全表面に限られず、所望の領域(一部の領域)であってもよい。このとき、電荷計測部70は所望の領域の電荷分布のみを計測してもよい。
次に、本発明の第4の実施の形態に係る基板処理システムについて説明する。
本実施の形態は、その構成や作用が上述した第1の実施の形態と基本的に同じであり、表面処理装置の構成が上述した第1の実施の形態と異なるのみである。したがって、同様の構成については説明を省略し、以下に第1の実施の形態と異なる構成や作用についてのみ説明を行う。
本実施の形態に係る基板処理システムにおける表面処理装置(図示しない)は、ウエハを収容する収容室と、該収容室に収容されたウエハの表面に露出した物質をエッチングするエッチング装置とを備える。エッチング装置としては、平行平板型プラズマエッチング装置、電子サイクロトロン共鳴(ECR)プラズマエッチング装置、誘導結合プラズマ(ICP)プラズマエッチング装置、RLSA(Radial Line Slot Antenna) マイクロ波プラズマエッチング装置、若しくはリモートプラズマエッチング装置等のプラズマを利用するエッチング装置、又は、ウエハWの表面に露出した物質を腐食、若しくは侵食する物質を含む流体(液体、気体、超臨界流体)によってエッチングする湿式エッチング装置が該当する。なお、これら例示されたエッチング装置の構成は公知であるため、その説明を省略する。
次に、本実施の形態に係る基板処理システムにおいて実行される検査前表面処理及び基板表面検査処理について説明する。
図8は、本実施の形態に係る基板処理システムにおいて実行される検査前表面処理及び基板表面検査処理の工程図である。
図8において、まず、ローダーモジュール内を搬送されるか、又は大気開放されたロード・ロックモジュール内に搬入されることにより、大きさが約30nmのパーティクルPが表面に付着したウエハWを表面処理装置の収容室内に搬入する(図8(A))。次いで、エッチング装置によってパーティクルPが付着したウエハWの表面をエッチングする(図8(B))。このとき、パーティクルPはマイクロマスクとして機能し、パーティクルPの下方に存在する物質はエッチングされない。その結果、パーティクルPを頂点に有する、ウエハWの表面から突出する突起72が形成される(図8(C))。
次いで、ウエハWを表面処理装置から搬出し、表面検査装置18の収容室42内に搬入してウエハステージ43上に載置する。そして、該ウエハステージ43はウエハWを回転させる。また、レーザ光照射部45はレーザ光44をウエハWの表面に照射する。ここで、突起72はウエハWの表面から突出するので、該突起72はレーザ光44をよく散乱する(図8(D))。これにより、受光部47に受光される散乱光46の光量も多くなり、光電変換部48によって変換された電気信号の電圧値も大きくなる。その結果、パーティクルPの存在を容易に検出することができる。
本実施の形態に係る基板処理システムによれば、ウエハWの表面がエッチングされ、該エッチングされたウエハWの表面がレーザ散乱光法によって検査される。ウエハWの表面にパーティクルPが付着している場合、ウエハWの表面をエッチングすると、パーティクルPがマイクロマスクとなってパーティクルPの下方の物質はエッチングされず、パーティクルPを頂点に有する突起72が形成される。該突起72はレーザ光等をよく散乱するため、容易に検出することができる。したがって、ウエハWの表面をSEMで観察する必要なく、基板の量産に適した方法でウエハWの表面に付着した微細なパーティクルPを検出することができる。
上述した湿式エッチング装置で用いられる流体としては、弗化水素、弗化アンモン、熱リン酸、硝酸、塩酸、硫酸、氷酢酸、水酸化アンモニウム、過酸化水素、オゾン、塩素、硫化水素、塩化水素、臭化水素、水酸化カリウム、弗化キセノン、六弗素硫黄又は水酸化テトラメチルアンモニウムを含む溶液、ガス、超臨界流体、若しくはCF系のガス等が該当する。
次に、本発明の第5の実施の形態に係る基板処理システムについて説明する。
本実施の形態は、その構成や作用が上述した第1の実施の形態と基本的に同じであり、表面処理装置の構成が上述した第1の実施の形態と異なるのみである。したがって、同様の構成については説明を省略し、以下に第1の実施の形態と異なる構成や作用についてのみ説明を行う。
本実施の形態に係る基板処理システムにおける表面処理装置(図示しない)は、ウエハを収容する収容室と、該収容室に収容されたウエハの表面におけるポジ型レジストの被膜を露光するステッパー装置(露光部)と、露光されたポジ型レジストの被膜を強アルカリ性の現像液によって現像するデベロッパー装置(現像部)とを備える。ここで、ウエハの表面におけるポジ型レジストの被膜は、該ウエハがローダーモジュール13内を搬送されるか、又は大気開放されたロード・ロックモジュール27内に搬入される前に形成されている。なお、ステッパー装置及びデベロッパー装置の構成は公知であるため、その説明を省略する。
次に、本実施の形態に係る基板処理システムにおいて実行される検査前表面処理及び基板表面検査処理について説明する。
図9は、本実施の形態に係る基板処理システムにおいて実行される検査前表面処理及び基板表面検査処理の工程図である。
図9において、まず、ウエハWの表面にポジ型レジストの被膜74をスピンコータ等によって形成し(図9(A))、該ウエハWをローダーモジュール13内で搬送するか、又は大気開放されたロード・ロックモジュール27内に搬入する。このとき、大きさが約30nmのパーティクルPがウエハWの表面に付着することがある(図9(B))。
次いで、ウエハWを表面処理装置の収容室内に搬入し、ステッパー装置によってウエハWの表面におけるポジ型レジストの被膜74を露光する(図9(C))。このとき、パーティクルPはマイクロマスクとして機能し、パーティクルPの下方に存在するポジ型レジストは露光されず、その構造はアルカリ溶液に溶ける化学構造に変化しない(光化学反応によって変質しない)。一方、パーティクルPの下方以外に存在するポジ型レジストは露光され、その構造はアルカリ溶液に溶ける化学構造に変化する。
次いで、露光されたポジ型レジストの被膜74に強アルカリ性の現像液を滴下することにより、該ポジ型レジストを溶解して除去するが、パーティクルPの下方に存在するポジ型レジストは溶解しない。その結果、ウエハWの表面には、パーティクルPを頂点に有する、丘陵状の突出部73が形成される(図9(D))。
次いで、ウエハWを表面処理装置から搬出し、表面検査装置18の収容室42内に搬入してウエハステージ43上に載置する。そして、該ウエハステージ43はウエハWを回転させる。また、レーザ光照射部45はレーザ光44をウエハWの表面に照射する。ここで、突出部73はウエハWの表面から突出するので、該突出部73はレーザ光44をよく散乱する(図9(E))。これにより、受光部47に受光される散乱光46の光量も多くなり、光電変換部48によって変換された電気信号の電圧値も大きくなる。その結果、パーティクルPの存在を容易に検出することができる。
本実施の形態に係る基板処理システムによれば、ウエハWの表面に形成されたポジ型レジストの被膜74が露光され、該露光されたポジ型レジストが現像され、該ポジ型レジストが現像されたウエハWの表面が検査される。ポジ型レジストの被膜74が形成されたウエハWの表面にパーティクルPが付着している場合、該表面を露光すると、パーティクルPがマスクとなってパーティクルPの下方に存在するポジ型レジストは露光されず、アルカリ溶液に溶ける化学構造に変化しない。すなわち、パーティクルPの下方に存在するポジ型レジストは強アルカリ性の現像液によって溶解せず、その結果、ウエハWの表面においてパーティクルPを頂点に有する丘陵状の突出部73が形成される。該突出部73はレーザ光等をよく散乱するため、容易に検出することができる。したがって、ウエハWの表面をSEMで観察する必要なく、基板の量産に適した方法でウエハWの表面に付着した微細なパーティクルPを検出することができる。
次に、本発明の第6の実施の形態に係る基板処理システムについて説明する。
本実施の形態は、その構成や作用が上述した第1の実施の形態と基本的に同じであり、表面処理装置の構成が上述した第1の実施の形態と異なるのみである。したがって、同様の構成については説明を省略し、以下に第1の実施の形態と異なる構成や作用についてのみ説明を行う。
図10は、本実施の形態に係る基板処理システムにおける表面処理装置の概略構成を示す断面図である。なお、図10では、図中上方を「上側」と称し、図中下方を「下側」と称する。
図10において、表面処理装置75は、筐体状の収容室76と、該収容室76内の下側に配置され、ウエハWを載置して且つ載置されたウエハWを急冷する急冷ステージ77と、収容室76内の上方に配置されて該収容室76内に所定の流体、例えば、上述した水分と反応して固形物を生成するガスを供給する流体供給部78と、収容室76の側面に配置された開閉自在のゲートバルブ79と、収容室76内の流体を排出する排出ユニット(図示しない)とを備える。この表面処理装置75はゲートバルブ79を介してローダーモジュール13と接続され、収容室76内はゲートバルブ79が開放されたときにローダーモジュール13の内部と連通する。
急冷ステージ77は急冷機構として冷媒室(図示しない)を有する。この冷媒室には所定温度の冷媒、例えば、冷却水やガルデン液が循環供給され、当該冷媒の温度によって急冷ステージ77の上面に載置されたウエハWを急冷する。また、急冷ステージ77は、冷却用のファンと、ヒートシンクと、該ヒートシンクの上面に配置された冷却プレートとを有する急冷機構を有してもよい。
次に、本実施の形態に係る基板処理システムにおいて実行される検査前表面処理及び基板表面検査処理について説明する。
図11は、本実施の形態に係る基板処理システムにおいて実行される検査前表面処理及び基板表面検査処理の工程図である。
図11において、まず、ローダーモジュール13内を搬送されるか、又は大気開放されたロード・ロックモジュール27内に搬入されることにより、大きさが約30nmのパーティクルPが表面に付着したウエハW(図11(A))を表面処理装置75の収容室76内に搬入し、急冷ステージ77上に載置する。次いで、急冷ステージ77は上面に載置したウエハWをその温度が0℃以下、好ましくは−5℃以下になるように急冷する。このとき、ウエハWの表面上における大気中の水分が過冷却状態になり、ウエハWの表面上に過冷却水80が生成される(図11(B))。また、同図(B)中に示すように過冷却水80はパーティクルPの周りに集まり、該集まった過冷却水80は過冷却状態から解放されて凝固する。このとき、凝固した水分81は上述した雪の結晶状に成長する(図11(C))。
次いで、流体供給部78から上述した水分と反応して固形物を生成するガス82を収容室76内に供給する。このとき、ガス82は結果としてウエハWの表面に向けて供給され、該ガス82は凝固した水分81と反応して固形物83を生成する。その結果、パーティクルPよりも大きい固形物83がパーティクルPの周りに形成される(図11(D))。なお、ウエハWを上面から眺めたとき、固形物83は雪の結晶状の模様を呈する。
次いで、ウエハWを表面処理装置75から搬出し、表面検査装置18の収容室42内に搬入してウエハステージ43上に載置する。そして、該ウエハステージ43はウエハWを回転させる。また、レーザ光照射部45はレーザ光44をウエハWの表面に照射する。ここで、ウエハWの表面に雪の結晶状の固形物83が形成されているので、レーザ光44はパーティクルPだけでなく固形物83によっても散乱し、大きな散乱光46が発生する(図11(E))。これにより、受光部47に受光される散乱光46の光量も多くなり、光電変換部48によって変換された電気信号の電圧値も大きくなる。その結果、固形物83の存在、引いてはパーティクルPの存在を容易に検出することができる。
なお、ウエハWの洗浄処理等によって、ウエハWの表面に微細な傷が形成された場合においても、上述したウエハWの表面にパーティクルPが付着した場合と同様に、傷の周りに過冷却水が雪の結晶状に凝固する。このとき、水分と反応して固形物を生成するガスを供給すると、該傷の周りに固形物が形成される。したがって、同様にウエハWの表面に形成された微細な傷の存在を容易に検出することができる。
本実施の形態に係る基板処理システムによれば、ウエハWが急冷され、該急冷されたウエハWの表面に向けて水分と反応して固形物を生成するガス82が供給され、該ガス82が供給されたウエハWの表面が検査される。ウエハWの表面にパーティクルPが付着している場合、ウエハWが急冷されることにより生成した過冷却水80は該パーティクルPの周りに集まって凝固し、該凝固した水分81はウエハWの表面に向けて供給されたガス82と反応する。その結果、パーティクルPの周りに固形物83が形成され、該固形物83はパーティクルPより大きくなる。また、パーティクルPだけでなく固形物83もレーザ光44を散乱するため、固形物83を検出することにより、パーティクルPを容易に検出することができる。したがって、ウエハWの表面をSEMで観察する必要なく、基板の量産に適した方法でウエハWの表面に付着した微細なパーティクルPを検出することができる。また、ウエハWの表面に微細な傷が形成された場合においても同様に、該傷の周りに固形物を形成することにより、同様にウエハWの表面に形成された微細な傷を検出することができる。
上述した各実施の形態では、基板処理システムが表面処理装置と表面検査装置とを備えていたが、表面処理装置は基板処理システムから切り離されて配置されていてもよく、また、表面検査装置も基板処理システムから切り離されて配置されていてもよい。さらには、切り離されている表面検査装置が上述した各表面処理装置の構成要素を備えていてもよい。
なお、上述した各実施の形態における検査前処理及び基板表面検査処理では、ウエハWの表面からの散乱光46の大きさ、EB64に起因して生じる、ウエハW及びウエハステージ60を流れる電流の値、又はウエハWの表面に照射されたEB68に起因する電荷の大きさに基づいてパーティクルPの大きさが検出されたが、パーティクルPの大きさの検出方法はこれらに限られない。例えば、腐食部57の成長度合いは弗化水素を含むガス55を収容室34内に供給する時間に関連があると類推されることから、ガス55の供給時間に基づいてパーティクルPの大きさを推定してもよい。具体的には、パーティクルPの大きさが約30nmで、ガス55を3秒間だけ供給したときには腐食部57の成長が十分でなくパーティクルPを検出することができず、ガス55を5秒間だけ供給したときには腐食部57の成長が十分であり、パーティクルPを検出することができるという事実が確認されているような場合、ガス55を5秒間だけ供給してもパーティクルPを検出できないときはパーティクルPの大きさが30nm以下であることを推定することができる。
また、パーティクルPの成分に応じてパーティクルP及びウエハWの表面の間に捕捉される流体の量が変化し、腐食部57の大きさも異なることが推察されることから、腐食部57の大きさを検出することによってパーティクルPの成分を推定することができる。
なお、上述した各実施の形態に係る基板処理システムにおいて表面が検査される基板は半導体デバイス用のウエハに限られず、LCDやFPD(Flat Panel Display)等に用いる各種基板や、フォトマスク、CD基板、プリント基板等であってもよい。
また、本発明の目的は、上述した各実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記憶した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても達成される。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した各実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード及び該プログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW等の光ディスク、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。または、プログラムコードをネットワークを介してダウンロードしてもよい。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上述した各実施の形態の機能が実現されるだけではなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した各実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その拡張機能を拡張ボードや拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した各実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。
本発明の第1の実施の形態に係る基板処理システムの概略構成を示す平面図である。 図1における線I−Iに沿う断面図である。 図1における線II−IIに沿う断面図である。 ウエハの表面における模様の発生メカニズムを説明するための図である。 本実施の形態に係る基板処理システムにおいて実行される検査前表面処理及び基板表面検査処理の工程図である。 本発明の第2の実施の形態に係る基板処理システムにおける表面検査装置の概略構成を示す図であり、図6(A)は当該表面検査装置の断面図であり、図6(B)は当該表面検査装置においてウエハの表面にEBが照射されたときのEBに起因する電流を示すグラフである。 本発明の第3の実施の形態に係る基板処理システムにおける表面検査装置の概略構成を示す図であり、図7(A)は当該表面検査装置の断面図であり、図7(B)は当該表面検査装置においてウエハの全表面にEBが照射されたときのウエハの表面における電荷分布を示すグラフである。 本発明の第4の実施の形態に係る基板処理システムにおいて実行される検査前表面処理及び基板表面検査処理の工程図である。 本発明の第5の実施の形態に係る基板処理システムにおいて実行される検査前表面処理及び基板表面検査処理の工程図である。 本発明の第6の実施の形態に係る基板処理システムにおける表面処理装置の概略構成を示す断面図である。 本発明の第6の実施の形態に係る基板処理システムにおいて実行される検査前表面処理及び基板表面検査処理の工程図である。
符号の説明
P,51 パーティクル
S 処理空間
W,50 ウエハ
10 基板処理システム
11 プロセスシップ
13 ローダーモジュール
17,75 表面処理装置
18,58,65 表面検査装置
19 搬送アーム機構
25 プロセスモジュール
26 搬送アーム
27 ロード・ロックモジュール
29 真空ゲートバルブ
30 大気ゲートバルブ
35,43,60,67 ウエハステージ
36,78 流体供給部
44 レーザ光
45 レーザ光照射部
46 散乱光
47 受光部
48 光電変換部
52,56,81 水分
53 残留ガス
54,57 腐食部
55,82 ガス
61,69 EB照射部
62 電流計測部
64,68 EB
70 電荷計測部
72 突起
73 突出部
77 急冷ステージ
80 過冷却水
83 固形物

Claims (28)

  1. 基板に所定の処理を施す基板処理装置を備える基板処理システムであって、
    前記基板の表面に向けて、該基板の表面に露出した物質を変質させる変質物質を含む流体を供給する流体供給部を有する基板表面処理装置と、
    前記流体が供給された前記基板の表面を検査する基板表面検査装置とを備えることを特徴とする基板処理システム。
  2. 前記基板表面処理装置は前記基板を収容する収容室と、該収容室内を減圧する減圧部とを有することを特徴とする請求項1記載の基板処理システム。
  3. 前記変質物質は前記露出した物質を腐食することを特徴とする請求項1又は2記載の基板処理システム。
  4. 前記変質物質は酸、アルカリ、他の物質と化合して酸になる物質又は他の物質と化合してアルカリになる物質であることを特徴とする請求項3記載の基板処理システム。
  5. 前記基板表面検査装置は、前記基板を載置し且つ該載置された基板を回転させる載置台と、前記基板の表面にレーザ光を照射するレーザ光照射部と、前記表面からの散乱光の少なくとも一部を受光する受光部と、該受光部が受光した散乱光を電気信号に変換する光電変換部とを有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の基板処理システム。
  6. 前記基板表面検査装置は、前記基板を載置し且つ該載置された基板を回転させる載置台と、前記基板の表面にEBを照射するEB照射部と、前記載置台に接続され且つ前記基板の表面に照射されたEBに起因して生じる電流を計測する電流計測部とを有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の基板処理システム。
  7. 前記基板表面検査装置は、前記基板の表面における所定の領域にEBを照射するEB照射部と、前記所定の領域の電荷分布を計測する電荷計測部とを有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の基板処理システム。
  8. 表面が検査される基板の前記表面に向けて、該基板の表面に露出した物質を変質させる変質物質を含む流体を供給する流体供給部を備えることを特徴とする基板表面処理装置。
  9. 基板の表面を検査する基板表面検査装置であって、
    基板の表面に向けて、該基板の表面に露出した物質を変質させる変質物質を含む流体を供給する流体供給部を備えることを特徴とする基板表面検査装置。
  10. 基板に所定の処理を施す基板処理装置を備える基板処理システムであって、
    前記基板の表面を蝕刻する蝕刻部を有する基板表面処理装置と、
    前記表面が蝕刻された基板の表面を検査する基板表面検査装置とを備えることを特徴とする基板処理システム。
  11. 基板に所定の処理を施す基板処理装置を備える基板処理システムであって、
    基板の表面に塗布されたポジ型の感光性物質を露光する露光部及び該露光された感光性物質を現像する現像部を有する基板表面処理装置と、
    前記感光性物質が現像された基板の表面を検査する基板表面検査装置とを備えることを特徴とする基板処理システム。
  12. 基板に所定の処理を施す基板処理装置を備える基板処理システムにおける基板表面検査方法であって、
    前記基板の表面に向けて、該基板の表面に露出した物質を変質させる変質物質を含む流体を供給する流体供給ステップと、
    前記流体が供給された前記基板の表面を検査する基板表面検査ステップとを有することを特徴とする基板表面検査方法。
  13. 前記基板の表面に向けて前記流体を供給した後、該基板を所定の時間だけ放置する基板放置ステップをさらに有することを特徴とする請求項12記載の基板表面検査方法。
  14. 基板に所定の処理を施す基板処理装置を備える基板処理システムにおける基板表面検査方法であって、
    前記基板の表面を蝕刻する表面蝕刻ステップと、
    前記表面が蝕刻された基板の表面を検査する基板表面検査ステップとを有することを特徴とする基板表面検査方法。
  15. 基板に所定の処理を施す基板処理装置を備える基板処理システムにおける基板表面検査方法であって、
    前記基板の表面に塗布された感光性物質を露光する露光ステップと、
    該露光された感光性物質を現像する現像ステップと、
    前記感光性物質が現像された基板の表面を検査する基板表面検査ステップとを有することを特徴とする基板表面検査方法。
  16. 基板に所定の処理を施す基板処理装置を備える基板処理システムにおける基板表面検査方法をコンピュータに実行させるプログラムを格納するコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記プログラムは、
    前記基板の表面に向けて、該基板の表面に露出した物質を変質させる変質物質を含む流体を供給する流体供給モジュールと、
    前記流体が供給された前記基板の表面を検査する基板表面検査モジュールとを有することを特徴とする記憶媒体。
  17. 基板に所定の処理を施す基板処理装置を備える基板処理システムにおける基板表面検査方法をコンピュータに実行させるプログラムを格納するコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記プログラムは、
    前記基板の表面を蝕刻する表面蝕刻モジュールと、
    前記表面が蝕刻された基板の表面を検査する基板表面検査モジュールとを有することを特徴とする記憶媒体。
  18. 基板に所定の処理を施す基板処理装置を備える基板処理システムにおける基板表面検査方法をコンピュータに実行させるプログラムを格納するコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記プログラムは、
    前記基板の表面に塗布された感光性物質を露光する露光モジュールと、
    該露光された感光性物質を現像する現像モジュールと、
    前記感光性物質が現像された基板の表面を検査する基板表面検査モジュールとを有することを特徴とする記憶媒体。
  19. 基板に所定の処理を施す基板処理装置を備える基板処理システムであって、
    前記基板を収容する収容室と、該収容室内を減圧する減圧部と、前記基板の表面に向けて、水分と反応することにより固形物となる反応物質を含む流体を供給する流体供給部とを有する基板表面処理装置と、
    前記流体が供給された前記基板の表面を検査する基板表面検査装置とを備えることを特徴とする基板処理システム。
  20. 基板に所定の処理を施す基板処理装置を備える基板処理システムであって、
    前記基板を載置し且つ該載置された基板を急冷する載置台と、前記基板の表面に向けて、水分と反応することにより固形物となる反応物質を含む流体を供給する流体供給部とを有する基板表面処理装置と、
    前記流体が供給された前記基板の表面を検査する基板表面検査装置とを備えることを特徴とする基板処理システム。
  21. 前記反応物質はシアノアクリレート(シアノアクリル酸エステル)であることを特徴とする請求項19又は20記載の基板処理システム。
  22. 前記載置台は前記基板の温度が0℃以下になるように該基板の急冷を行うことを特徴とする請求項20記載の基板処理システム。
  23. 表面が検査される基板を収容する収容室と、該収容室内を減圧する減圧部と、前記基板の表面に向けて、水分と反応することにより固形物となる反応物質を含む流体を供給する流体供給部とを備えることを特徴とする基板表面処理装置。
  24. 表面が検査される基板を載置し且つ該載置された基板を急冷する載置台と、前記基板の表面に向けて、水分と反応することにより固形物となる反応物質を含む流体を供給する流体供給部とを備えることを特徴とする基板表面処理装置。
  25. 基板に所定の処理を施す基板処理装置を備える基板処理システムにおける基板表面検査方法であって、
    前記基板を収容する収容室内を減圧する減圧ステップと、
    前記基板の表面に向けて、水分と反応することにより固形物となる反応物質を含む流体を供給する流体供給ステップと、
    前記流体が供給された前記基板の表面を検査する基板表面検査ステップとを有することを特徴とする基板表面検査方法。
  26. 基板に所定の処理を施す基板処理装置を備える基板処理システムにおける基板表面検査方法であって、
    前記基板を急冷する急冷ステップと、
    前記基板の表面に向けて、水分と反応することにより固形物となる反応物質を含む流体を供給する流体供給ステップと、
    前記流体が供給された前記基板の表面を検査する基板表面検査ステップとを有することを特徴とする基板表面検査方法。
  27. 基板に所定の処理を施す基板処理装置を備える基板処理システムにおける基板表面検査方法をコンピュータに実行させるプログラムを格納するコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記プログラムは、
    前記基板を収容する収容室内を減圧する減圧モジュールと、
    前記基板の表面に向けて、水分と反応することにより固形物となる反応物質を含む流体を供給する流体供給モジュールと、
    前記流体が供給された前記基板の表面を検査する基板表面検査モジュールとを有することを特徴とする記憶媒体。
  28. 基板に所定の処理を施す基板処理装置を備える基板処理システムにおける基板表面検査方法をコンピュータに実行させるプログラムを格納するコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記プログラムは、
    前記基板を急冷する急冷モジュールと、
    前記基板の表面に向けて、水分と反応することにより固形物となる反応物質を含む流体を供給する流体供給モジュールと、
    前記流体が供給された前記基板の表面を検査する基板表面検査モジュールとを有することを特徴とする記憶媒体。
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