JP2007273092A - 燃料電池用燃料カートリッジとそれを用いた燃料電池 - Google Patents

燃料電池用燃料カートリッジとそれを用いた燃料電池 Download PDF

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Abstract

【課題】燃料電池に液体燃料を供給する燃料カートリッジにおいて、ノズル部先端等への液体燃料の残留を抑制して安全性や信頼性を高める。
【解決手段】燃料電池用燃料カートリッジ5は、燃料電池用の液体燃料を収容するカートリッジ本体8と、液体燃料を燃料電池本体4に供給するノズル部9とを具備する。ノズル部9は、カートリッジ本体8に装着されたノズルヘッド12と、このノズルヘッド12内に配置されたバルブ機構(16、18、19等)とを備えている。ノズル部9のノズル口11からバルブ機構によるシール部までの液体燃料流路内には、液体燃料を吸収する燃料吸収体17が配置されている。
【選択図】図2

Description

本発明は燃料電池用燃料カートリッジとそれを用いた燃料電池に関する。
近年、ノートパソコンや携帯電話等の各種携帯用電子機器を長時間充電なしで使用可能とするために、これら携帯用電子機器の電源に燃料電池を用いる試みがなされている。燃料電池は燃料と空気を供給するだけで発電することができ、燃料のみを補給すれば連続して長時間発電することができるという特徴を有している。このため、燃料電池を小型化できれば、携帯用電子機器の電源として極めて有利なシステムといえる。
特に、エネルギー密度の高いメタノール燃料を用いた直接メタノール型燃料電池(DMFC:direct methanol fuel cell)は小型化が可能であり、さらに燃料の取り扱いも容易であるため、携帯機器用の電源として有望視されている。DMFCにおける液体燃料の供給方式としては、気体供給型や液体供給型等のアクティブ方式、また燃料収容部内の液体燃料を電池内部で気化させて燃料極に供給する内部気化型等のパッシブ方式が知られている。これらのうち、パッシブ方式はDMFCの小型化に対して有利である。
内部気化型等のパッシブ型DMFCにおいては、燃料収容部内の液体燃料を例えば燃料含浸層や燃料気化層等を介して気化させ、この液体燃料の気化成分を燃料極に供給している(例えば特許文献1〜2参照)。また、燃料収容部に対しては燃料カートリッジを用いて液体燃料を供給する。サテライトタイプ(外部注入式)の燃料カートリッジにおいては、それぞれバルブ機構を内蔵するノズル部とソケット部とで構成されたカップラを用いて、液体燃料の遮断並びに注入を行うことが試みられている(例えば特許文献3参照)。
サテライトタイプ(外部注入式)の燃料カートリッジからDMFCの燃料収容部内に液体燃料を供給(注入)するにあたっては、安全性等の観点から液体燃料の漏洩を防止することが重要となる。燃料カートリッジとDMFCの燃料収容部は、上記したようなバルブ機構を内蔵するカップラ(ノズル部とソケット部)で液体燃料を遮断することが可能とされている。また、燃料カートリッジと燃料収容部との接続時に関しては、ノズル部とソケット部の接続部をシールする機構が適用されており、液体燃料の漏れを防止している。
特許第3413111号公報 特開2004-171844号公報 特開2004-127824号公報
上述したように、燃料カートリッジや燃料収容部の各部に対しては液体燃料の漏洩を防止する機構が適用されているものの、液体燃料を供給した後の燃料カートリッジを燃料収容部から抜いた際に、燃料カートリッジのノズル部先端にメタノール燃料等が液体の状態で付着する場合がある。このような僅かな液体燃料であっても、安全性等を高める上でノズル部先端に残留しないようにすることが求められている。また、燃料電池側のソケット部についても同様であり、燃料カートリッジを抜いた後のソケット部先端にメタノール燃料等が残留しないようにすることが求められている。
本発明はこのような課題に対処するためになされたもので、ノズル部先端における液体燃料の残留を抑制することによって、安全性や信頼性を高めた燃料電池用燃料カートリッジとそのような燃料カートリッジを用いた燃料電池、さらに燃料収容部のソケット部先端における液体燃料の残留を抑制することによって、安全性や信頼性を高めた燃料電池を提供することを目的としている。
本発明の一態様に係る燃料電池用燃料カートリッジは、燃料電池用の液体燃料を収容するカートリッジ本体と、前記カートリッジ本体に装着されたノズルヘッドおよび前記ノズルヘッド内に配置されたバルブ機構を有するノズル部とを具備する燃料電池用燃料カートリッジにおいて、前記ノズル部はその先端のノズル口から前記バルブ機構によるシール部までの前記液体燃料の流路内に配置され、前記液体燃料を吸収する燃料吸収体を有することを特徴としている。
本発明の他の態様に係る燃料電池は、上記した本発明の態様に係る燃料カートリッジと、燃料収容部と、前記燃料収容部に設けられたソケット本体および前記ソケット本体内に配置されたバルブ機構を有し、前記燃料カートリッジのノズル部と着脱可能に接続されるソケット部と、前記燃料収容部から前記液体燃料が供給されて発電動作する起電部とを備える燃料電池本体とを具備することを特徴としている。
本発明のさらに他の態様に係る燃料電池は、燃料電池用の液体燃料を収容するカートリッジ本体と、前記カートリッジ本体に装着されたノズルヘッドおよび前記ノズルヘッド内に配置されたバルブ機構を有するノズル部とを備える燃料電池用燃料カートリッジと、燃料収容部と、前記燃料収容部に設けられたソケット本体および前記ソケット本体内に配置されたバルブ機構を有し、前記燃料カートリッジのノズル部と着脱可能に接続されるソケット部と、前記燃料収容部から前記液体燃料が供給されて発電動作する起電部とを備える燃料電池本体とを具備し、前記ソケット部はその先端のソケット口から前記バルブ機構によるシール部までの前記液体燃料の流路内に配置され、前記液体燃料を吸収する燃料吸収体を有することを特徴としている。
本発明の態様に係る燃料電池用燃料カートリッジは、ノズル部のノズル口からバルブ機構によるシール部までの燃料流路内に燃料吸収体を配置しているため、燃料流路内に残った液体燃料は燃料吸収体に吸収される。また、本発明の態様に係る燃料電池は、ソケット部のソケット口からバルブ機構によるシール部までの燃料流路内に燃料吸収体を配置しているため、燃料流路内に残った液体燃料は燃料吸収体に吸収される。これらによって、燃料カートリッジの引抜き後にノズル部先端やソケット部先端への液体燃料の残留を抑制することができる。従って、安全性や信頼性を高めた燃料電池用燃料カートリッジおよび燃料電池を提供することが可能となる。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。なお、以下では本発明の実施形態を図面に基づいて説明するが、それらの図面は図解のために提供されるものであり、本発明はそれらの図面に限定されるものではない。
図1は本発明の第1の実施形態による燃料電池の構成を示す図である。図1に示す燃料電池1は、起電部となる燃料電池セル2と燃料収容部3とから主として構成される燃料電池本体4と、燃料収容部3に液体燃料を供給するサテライトタイプ(外部注入式)の燃料カートリッジ5とを具備している。燃料収容部3の下面側には、液体燃料の供給口となるソケット部6を有する燃料供給部7が設けられている。ソケット部6は後に詳述するようにバルブ機構を内蔵しており、液体燃料が供給されるとき以外は閉状態とされている。
一方、燃料カートリッジ5は、燃料電池用の液体燃料を収容するカートリッジ本体(容器)8を有している。カートリッジ本体8の先端には、その内部に収容された液体燃料を燃料電池本体4に供給する際の燃料注出口となるノズル部9が設けられている。ノズル部9は後に詳述するようにバルブ機構を内蔵しており、液体燃料を供給するとき以外は閉状態とされている。このような燃料カートリッジ5は、例えば燃料収容部3に液体燃料を注入するときのみ燃料電池本体4に接続されるものである。
燃料カートリッジ5のカートリッジ本体8には、燃料電池本体4に応じた液体燃料、例えば直接メタノール型燃料電池(DMFC)であれば各種濃度のメタノール水溶液や純メタノール等のメタノール燃料が収容されている。なお、カートリッジ本体8に収容する液体燃料は必ずしもメタノール燃料に限られるものではなく、例えばエタノール水溶液や純エタノール等のエタノール燃料、ジメチルエーテル、ギ酸、その他の液体燃料であってもよい。いずれにしても、燃料電池本体4に応じた液体燃料が収容される。
上述した燃料電池本体4の燃料収容部3に設けられたソケット部6と燃料カートリッジ5のカートリッジ本体8に設けられたノズル部9とは、一対の接続機構(カップラ)を構成するものである。ソケット部6とノズル部9とで構成されたカップラの具体的な構成について、図2および図3を参照して説明する。図2は燃料カートリッジ5のノズル部9と燃料電池本体4のソケット部6とを接続する前の状態、図3はノズル部9とソケット部6とを接続した後の状態を示している。
燃料電池本体4と燃料カートリッジ5とを接続するカップラにおいて、カートリッジ側接続機構としてのノズル部(オス側カップラ)9は、先端側にノズル口11が開口されたノズルヘッド12を有している。ノズルヘッド12は、カートリッジ本体8の先端開口部に装着されるベース部13と、ソケット部6に挿入される挿入部14とを有している。円筒状の挿入部14は、その軸方向がノズル部9の挿入方向と平行となるように、ベース部13から突出して形成されている。
ノズルヘッド12のベース部13の内側には、カップ状のバルブホルダ15が配置されている。バルブホルダ15はバルブ室を規定するものであり、その先端側外縁部がカートリッジ本体8とベース部13とで挟み込まれている。バルブホルダ15内にはバルブ16が配置されている。バルブ16はバルブヘッド16aとバルブステム16bとガイドピン16cとを備えている。バルブヘッド16aはバルブホルダ15で規定されたバルブ室内に配置されている。バルブステム16bは円筒状の挿入部14内に収容されている。
バルブステム16bは円筒形状を有しており、その内部にはメタノール燃料等の液体燃料を吸収する燃料吸収体17が挿入されている。燃料吸収体17はその先端がバルブステム16bの先端面に露出するように設置されている。燃料吸収体17は後に詳述するように、燃料カートリッジ5を燃料収容部3から引抜いた後にノズル部9内の燃料流路内に残った液体燃料を吸収するものであり、これによってノズル部9先端に液体燃料が残留して操作者が液体状態の液体燃料に触れることを防止することができる。
燃料吸収体17の設置位置はノズル口11からバルブ16によるシール部までの液体燃料流路内であればよく、バルブステム16bの内部に限定されるものではない。図4は燃料吸収体17をバルブステム16bの外周面(側面)に沿って設置したノズル部9を示している。燃料吸収体17はバルブステム16bに限らず、例えば図5に示すように、ノズルヘッド12の挿入部14内の液体燃料流路に沿って設置してもよい。すなわち、図5に示す燃料吸収体17は挿入部14の内壁面に沿って設置されている。
燃料吸収体17はメタノール燃料等の液体燃料を吸収することが可能な材料や形状等を有するものであればよく、その構成は特に限定されるものではない。燃料吸収体17の構成材料としては、例えばオレフィン系多孔体、エチレン系多孔体、スチレン系多孔体、エステル系多孔体等が挙げられる。これら多孔体は耐メタノール性を有することから、特に燃料吸収体17の構成材料として好適である。また、不織布のような液体吸収能を有する材料で燃料吸収体17を構成することも可能である。この際、不織布の原料には耐メタノール性を有する合成繊維や無機繊維等を適用することが好ましい。
上述したようなバルブヘッド16aとバルブステム16bとを有するバルブ16は、軸方向(ノズル部9の挿入方向)に進退可能とされている。バルブヘッド16aとベース部13の内側に形成されたバルブシート18との間には、Oリング19が配置されている。バルブ16には圧縮スプリング20等の弾性部材でバルブヘッド16aをバルブシート18に押し付ける力が加えられており、これらによってOリング19は押圧されている。
通常状態(燃料カートリッジ5が燃料電池本体4から切り離された状態)においては、Oリング19を介してバルブヘッド16aをバルブシート18に押し付けることによって、ノズル部9内の燃料流路を閉状態としている。一方、後述するように燃料カートリッジ5を燃料電池本体4に接続すると、バルブステム16bが後退してバルブヘッド16aがバルブシート18から離れることによって、ノズル部9内の燃料流路が開状態とされる。バルブホルダ15の底部には連通孔15a、15bが設けられており、連通孔15a内にはバルブ16の後方側に設けられたガイドピン16cが挿通されている。カートリッジ本体8内の液体燃料は連通孔15a、15bを介してノズル部9内に流出する。
一方、燃料電池側接続機構としてのソケット部(メス側カップラ)6は、ソケット口21が開口された円筒状のソケット本体22を有している。ソケット本体22は本体上部22a、本体中部22bおよび本体下部22cを有しており、これらは一体化されて燃料電池本体4の燃料供給部7内に埋め込まれている。ソケット本体22の本体中部22b上には、弾性体ホルダとしてゴムホルダ23が設置されている。ゴムホルダ23は形状(ジャバラ形状)と材料特性(ゴム弾性)に基づいて軸方向に弾性が付与されている。ゴムホルダ23はノズルヘッド12の挿入部14との間にシールを形成するシール部材であり、その内側は液体燃料の流路とされている。
ソケット本体22内にはバルブ24が配置されている。バルブ24はバルブヘッド24aとバルブステム24bとガイドピン24cとを備えている。バルブヘッド24aは本体中部22bと本体下部22cとで規定されたバルブ室内に配置されている。バルブステム24bはゴムホルダ23内に収納されている。このようなバルブ24は軸方向(ノズル部9の挿入方向)に進退可能とされている。バルブヘッド24aと本体中部22bの下面側に形成されたバルブシート25との間には、Oリング26が配置されている。
バルブ24には圧縮スプリング27等の弾性部材でバルブヘッド24aをバルブシート25に押し付ける力が常時加えられており、これによってOリング26は押圧されている。通常状態(燃料電池本体4から燃料カートリッジ5が切り離された状態)においては、Oリング26を介してバルブヘッド24aがバルブシート25に押し付けられており、これによりソケット部6内の燃料流路が閉状態とされている。燃料電池本体4に燃料カートリッジ5を接続すると、バルブステム24bが後退してバルブヘッド24aがバルブシート25から離れることで、ソケット部6内の燃料流路が開状態とされる。
ソケット本体22の本体下部22cには連通孔28a、28bが設けられており、これら連通孔28a、28bは燃料供給部7の連通孔7aを介して燃料収容部3に接続されている。なお、バルブ24の後方側に設けられたガイドピン24cは連通孔28a内に挿通されている。このように、ソケット部6はソケット本体22内の燃料流路が本体下部22cに設けられた連通孔28a、28bを介して燃料収容部3に接続されている。そして、バルブ16、24を開状態としてノズル部9およびソケット部6内の流路をそれぞれ開くことによって、燃料カートリッジ5に収容された液体燃料をノズル部9およびソケット部6を介して燃料収容部3内に注入することが可能とされている。
燃料カートリッジ5に収容された液体燃料を燃料電池本体4の燃料収容部3に供給するにあたっては、燃料カートリッジ5のノズル部9をソケット部6に挿入して接続する。ノズル部9をソケット部6に挿入すると、まずノズルヘッド12の挿入部14先端とゴムホルダ23の先端とが接触し、バルブ16、24が開状態となる前に液体燃料の流路周辺のシールが確立される。ノズルヘッド12の挿入部14先端とゴムホルダ23とが接触した状態からノズル部9をソケット部6に差し込むと、ノズル部9のバルブステム16bとソケット部6のバルブステム24bの先端同士が突き当たる。
ここで、燃料吸収体17をバルブステム16bの内部に配置した場合、その先端のみがバルブステム16bから露出しているため、ノズル部9のバルブステム16bとソケット部6のバルブステム24bの先端同士が突き当たると、燃料吸収体17の露出面はソケット部6のバルブステム24bで覆われることになる。従って、バルブステム16b内に配置された燃料吸収体17は、ノズル部9とソケット部6とを接続した状態、すなわちノズル部9およびソケット部6の液体燃料流路を開いた状態において、燃料流路を流れる液体燃料と接触することはない。言い換えると、バルブステム16b内に配置された燃料吸収体17は、ノズル部9をソケット部6から引抜いて接続を解除したときのみに燃料流路内の液体燃料と接触するように構成されている。
ノズル部9のバルブステム16bとソケット部6のバルブステム24bの先端同士が突き当たった状態からさらにノズル部9をソケット部6に差し込むと、ソケット部6のバルブ24が後退して流路を完全に開放した後、ノズル部9のバルブ16が後退して液体燃料流路が確立される。このように、ノズル部9とソケット部6とを接続すると共に、それらに内蔵されたバルブ機構をそれぞれ開状態として液体燃料流路を開くことによって、燃料カートリッジ5に収容された液体燃料が燃料電池本体4の燃料収容部3に供給される。
液体燃料の供給終了後には燃料カートリッジ5を燃料収容部3から引抜くことで、ノズル部9とソケット部6との接続を解除する。この際、ノズル部9とソケット部6のバルブ機構は、それぞれ接続状態が解除されることで閉状態に戻るため、燃料カートリッジ5や燃料収容部3から液体燃料が漏洩することはない。ただし、バルブステム16bの表面等に付着した僅かな液体燃料がノズル部9の先端側(挿入部14の先端)に残留する場合がある。ノズル部9の先端側に残留(付着)した僅かな液体燃料であっても、安全性等を高める上で操作者に触れないようにすることが重要となる。
このような点に対して、第1の実施形態では例えば図2に示したようにバルブステム16b内に燃料吸収体17を配置している。上述したようにノズル部9をソケット部6から引抜いて接続を解除すると、ノズル部9のバルブステム16bがソケット部6のバルブステム24bから離れることによって、それまでバルブステム24bで覆われていた燃料吸収体17の先端が露出する。すなわち、バルブステム16b内に配置された燃料吸収体17は、ノズル部9の接続を解除することで液体燃料流路と接することになる。
ノズル部9のノズル口11からバルブ16によるシール部までの液体燃料流路内に残った液体燃料は、接続解除時に液体燃料流路内に露出される燃料吸収体17に吸収される。ノズル部9の接続時には燃料吸収体17はソケット部6のバルブステム24bで覆われているため、バルブステム16b内に配置された燃料吸収体17は十分な液体吸収能を保っている。従って、ノズル部9の液体燃料流路内に残った液体燃料は速やかに燃料吸収体17に吸収される。このように、ノズル部9の先端側への液体燃料の残留を燃料吸収体17で防止することによって、操作者が液体燃料に触れることがなくなるため、燃料カートリッジ5およびそれを用いた燃料電池1の安全性や信頼性を高めることが可能となる。
特に、バルブステム16b内に配置された燃料吸収体17は、上述したように接続時にはバルブステム24bで覆われて十分な液体吸収能を保っているため、接続解除時にノズル部9の液体燃料流路内に残った液体燃料の吸収効果を十分に発揮させることができる。ただし、図4に示したバルブステム16bの外周面に設置した燃料吸収体17や図5に示した挿入部14の内壁面に設置した燃料吸収体17であっても、接続解除時に液体燃料の吸収効果を得ることができる。
すなわち、バルブステム16bの外周面や挿入部14の内壁面に燃料吸収体17を配置することで、燃料吸収体17の液体燃料流路と接する面積を拡大することができる。メタノール燃料等の液体燃料は揮発性が高いことから、接続解除と同時に燃料吸収体17内の液体燃料が揮散することによって、ノズル部9の液体燃料流路内に残った液体燃料は高面積の燃料吸収体17に吸収されることになる。この場合にもノズル部9の先端側への液体燃料の残留を燃料吸収体17で防止することが可能となる。なお、図2に示した燃料吸収体17と図4や図5に示した燃料吸収体17とを組合せて使用することも有効である。
次に、本発明の第2の実施形態による燃料電池について、図6を参照して説明する。図6は第2の実施形態による燃料電池31の要部構成、すなわち燃料電池本体4の燃料収容部3に設けられたソケット部6と燃料カートリッジ5のカートリッジ本体8に設けられたノズル部9とによる接続機構(カップラ)を示す断面図である。なお、燃料電池31の全体構成は第1の実施形態と同様であり、図1に示した通りである。また、ソケット部6とノズル部9とによる接続構造についても、基本的な機構は第1の実施形態と同様であるため、図2および図3と同一部分には同一符号を付し、その説明を一部省略する。
この実施形態の燃料電池31においては、ソケット部6のソケット口21からバルブ24によるシール部までの液体燃料流路内に燃料吸収体32を設置している。具体的には、図6に示すソケット部6は、バルブ24のバルブステム24b内に設置された燃料吸収体32を有している。この燃料吸収体32は第1の実施形態と同様に、その先端がバルブステム24bの先端面に露出するように設置されている。燃料吸収体32の具体的な構成は第1の実施形態に示した通りであり、第1の実施形態における燃料吸収体17と同様な材料や形状等を適用することができる。
燃料吸収体32の設置位置はソケット口21からバルブ24によるシール部までの液体燃料流路内であればよく、バルブステム24bの内部に限定されるものではない。図7は燃料吸収体32をバルブステム24bの外周面(側面)に沿って設置したソケット部6を示している。燃料吸収体32はバルブステム24bに限らず、例えば図8や図9に示すように、ソケット本体22側に設置してもよい。図8および図9に示す燃料吸収体32は、ソケット本体22内の液体燃料流路に沿って配置されている。
すなわち、図8はソケット本体22の本体中部22bとゴムホルダ23との間(ゴムホルダ23の下部)に配置するパッキンとして、燃料吸収体32を設置した状態を示している。図9はソケット本体22の本体中部22bに設けられたリブを燃料吸収体32で構成した状態を示している。これらはゴムホルダ23内の燃料流路内に残留する液体燃料の吸収に効果を発揮する。図6や図7に示した燃料吸収体32と図8や図9に示した燃料吸収体32とを組合せて使用することも効果的である。
第2の実施形態の燃料電池31においては、前述した第1の実施形態の燃料電池1と同様に、燃料カートリッジ5のノズル部9と燃料収容部3のソケット部6との接続、並びに燃料カートリッジ5に収容された液体燃料の燃料収容部3への供給、さらに液体燃料の供給終了後におけるノズル部9とソケット部6との接続解除が行われる。ノズル部9とソケット部6との接続を解除した際、ノズル部9とソケット部6のバルブ機構は前述したように閉状態に戻るため、燃料カートリッジ5や燃料収容部3から液体燃料が漏洩することはない。ただし、バルブステム24bの表面やゴムホルダ23の内側等に付着した僅かな液体燃料がソケット部6内に残留する場合がある。
ソケット部6内に残留(付着)した僅かな液体燃料であっても、安全性等を高める上で操作者に触れないようにすることが重要となる。このような点に対して、第2の実施形態では例えば図6に示したようにバルブステム24b内に燃料吸収体32を配置している。ノズル部9とソケット部6とを接続した状態において、バルブステム24b内に配置された燃料吸収体32の露出面(先端面)はノズル部9のバルブステム16bで覆われている。従って、ノズル部9をソケット部6から引抜いて接続を解除した際に、それまでバルブステム16bで覆われていた燃料吸収体17の先端が露出する。
ソケット部6のソケット口11からバルブ24によるシール部までの液体燃料流路内に残った液体燃料は、接続解除時に液体燃料流路内に露出される燃料吸収体32に吸収される。バルブステム24b内に配置された燃料吸収体32は、十分な液体吸収能を保っているため、ソケット部6の液体燃料流路内に残った液体燃料は速やかに燃料吸収体32に吸収される。このように、ソケット部6内への液体燃料の残留を燃料吸収体32で防止することによって、操作者が液体燃料に触れることがなくなるため、燃料カートリッジ5およびそれを用いた燃料電池1の安全性や信頼性を高めることが可能となる。
バルブステム24b内に配置された燃料吸収体32は、接続時には液体吸収能を保っているため、接続解除時にソケット部6の液体燃料流路内に残った液体燃料の吸収効果を十分に発揮させることができる。また、ソケット本体22の本体中部22bとゴムホルダ23との間のパッキンとして配置した燃料吸収体32(図8)やソケット本体22の本体中部22bのリブとして配置した燃料吸収体32(図9)は、ゴムホルダ23内に残留する液体燃料の吸収に効果を発揮する。いずれにしても、ソケット部6のソケット口21からバルブ24によるシール部までの液体燃料流路内に燃料吸収体32を配置することで、ソケット部6内への液体燃料の残留を抑制することが可能となる。
次に、本発明の第3の実施形態による燃料電池について、図10を参照して説明する。図10は第3の実施形態による燃料電池41の要部構成、すなわち燃料電池本体4の燃料収容部3に設けられたソケット部6と燃料カートリッジ5のカートリッジ本体8に設けられたノズル部9とによる接続機構(カップラ)を示す断面図である。なお、燃料電池41の全体構成は第1の実施形態と同様であり、図1に示した通りである。また、ソケット部6とノズル部9とによる接続構造についても、基本的な機構は第1の実施形態と同様であるため、図2および図3と同一部分には同一符号を付し、その説明を一部省略する。
第3の実施形態の燃料電池41は、第1の実施形態による燃料吸収体17を有するノズル部9と第2の実施形態による燃料吸収体32を有するソケット部6とを組合せたものであり、ノズル部9およびソケット部6の双方に燃料吸収体17、32を設置している。なお、図10は各バルブステム16b、24bの内部に設置した燃料吸収体17、32を示しているが、燃料吸収体17、32の設置位置はこれに限定されるものではなく、第1および第2の実施形態と同様な設置位置(例えば図4および図5に示した燃料吸収体17の設置位置や図7ないし図9に示した燃料吸収体32の設置位置)が適用可能である。
第3の実施形態の燃料電池41においては、ノズル部9に設置した燃料吸収体17とソケット部6に設置した燃料吸収体32とによって、ノズル部9の先端側への液体燃料の残留抑制効果とソケット部6内への液体燃料の残留抑制効果を共に得ることができる。これらによって、サテライトタイプの燃料カートリッジ5を使用した燃料電池41の安全性や信頼性をより一層高めることが可能となる。なお、ノズル部9およびソケット部6において、燃料吸収体17、32の設置位置はそれぞれ組合せて使用することができ、またそれぞれ複数箇所に燃料吸収体17、32を設置するようにしてもよい。
次に、上述した各実施形態の燃料電池1、31、41における燃料電池本体4の具体的な構造について説明する。燃料電池本体4は特に限定されるものではなく、例えばサテライトタイプの燃料カートリッジ5が必要時に接続されるパッシブ型やアクティブ型のDMFCを適用することができる。ここでは、燃料電池本体4に内部気化型のDMFCを適用した実施形態について、図11を参照して説明する。図11に示す内部気化型(パッシブ型)のDMFC4は、起電部を構成する燃料電池セル2と燃料収容部3に加えて、これらの間に介在された気体選択透過膜51を具備している。
燃料電池セル2は、アノード触媒層52およびアノードガス拡散層53からなるアノード(燃料極)と、カソード触媒層54およびカソードガス拡散層55からなるカソード(酸化剤極/空気極)と、アノード触媒層52とカソード触媒層54とで挟持されたプロトン(水素イオン)伝導性の電解質膜56とから構成される膜電極接合体(MEA:Membrane Electrode Assembly)を有している。アノード触媒層52およびカソード触媒層54に含有される触媒としては、例えば、Pt、Ru、Rh、Ir、Os、Pd等の白金族元素の単体、白金族元素を含有する合金等が挙げられる。
具体的には、アノード触媒層52にメタノールや一酸化炭素に対して強い耐性を有するPt−RuやPt−Mo等を、カソード触媒層54にPtやPt−Ni等を用いることが好ましい。また、炭素材料のような導電性担持体を使用する担持触媒、あるいは無担持触媒を使用してもよい。電解質膜56を構成するプロトン伝導性材料としては、例えばスルホン酸基を有するパーフルオロスルホン酸重合体のようなフッ素系樹脂(ナフィオン(商品名、デュポン社製)やフレミオン(商品名、旭硝子社製)等)、スルホン酸基を有する炭化水素系樹脂、タングステン酸やリンタングステン酸等の無機物等が挙げられる。ただし、これらに限られるものではない。
アノード触媒層52に積層されるアノードガス拡散層53は、アノード触媒層52に燃料を均一に供給する役割を果たすと同時に、アノード触媒層52の集電体も兼ねている。一方、カソード触媒層54に積層されるカソードガス拡散層55は、カソード触媒層54に酸化剤を均一に供給する役割を果たすと同時に、カソード触媒層54の集電体も兼ねている。アノードガス拡散層53にはアノード導電層57が積層され、カソードガス拡散層55にはカソード導電層58が積層されている。
アノード導電層57およびカソード導電層58は、例えば金のような導電性金属材料からなるメッシュや多孔質膜、あるいは薄膜等で構成されている。なお、電解質膜56とアノード導電層57との間、および電解質膜56とカソード導電層58との間には、ゴム製のOリング59、60が介在されており、これらによって燃料電池セル(膜電極接合体)2からの燃料漏れや酸化剤漏れを防止している。
燃料収容部3の内部には、液体燃料Fとしてメタノール燃料が充填されている。また、燃料収容部3は燃料電池セル2側が開口されており、この燃料収容部3の開口部と燃料電池セル2との間に気体選択透過膜51が設置されている。気体選択透過膜51は、液体燃料Fの気化成分のみを透過し、液体成分は透過させない気液分離膜である。このような気体選択透過膜51の構成材料としては、例えばポリテトラフルオロエチレンのようなフッ素樹脂が挙げられる。ここで、液体燃料Fの気化成分とは、液体燃料Fとしてメタノール水溶液を使用した場合にはメタノールの気化成分と水の気化成分からなる混合気、純メタノールを使用した場合にはメタノールの気化成分を意味する。
カソード導電層58上には保湿層61が積層されており、さらにその上には表面層62が積層されている。表面層62は酸化剤である空気の取入れ量を調整する機能を有し、その調整は表面層62に形成された空気導入口63の個数やサイズ等を変更することで行う。保湿層61はカソード触媒層54で生成された水の一部が含浸されて、水の蒸散を抑制する役割を果たすと共に、カソードガス拡散層55に酸化剤を均一に導入することで、カソード触媒層54への酸化剤の均一拡散を促進する機能も有している。保湿層61は例えば多孔質構造の部材で構成され、具体的な構成材料としてはポリエチレンやポリプロピレンの多孔質体等が挙げられる。
そして、燃料収容部3上に気体選択透過膜51、燃料電池セル2、保湿層61、表面層62を順に積層し、さらにその上から例えばステンレス製のカバー64を被せて全体を保持することによって、この実施形態の内部気化型DMFC(燃料電池本体)4が構成されている。カバー64には表面層62に形成された空気導入口63と対応する部分に開口が設けられている。また、燃料収容部3にはカバー64の爪64aを受けるテラス65が設けられており、このテラス65に爪64aをかしめることで燃料電池本体4全体をカバー64で一体的に保持している。なお、図11では図示を省略したが、図1に示したように燃料収容部3の下面側にはソケット部6を有する燃料供給部7が設けられている。
上述したような構成を有する内部気化型DMFC(燃料電池本体)4においては、燃料収容部3内の液体燃料F(例えばメタノール水溶液)が気化し、この気化成分が気体選択透過膜51を透過して燃料電池セル2に供給される。燃料電池セル2内において、液体燃料Fの気化成分はアノードガス拡散層53で拡散されてアノード触媒層52に供給される。アノード触媒層52に供給された気化成分は、下記の(1)式に示すメタノールの内部改質反応を生じさせる。
CH3OH+H2O → CO2+6H++6e- …(1)
なお、液体燃料Fとして純メタノールを使用した場合には、燃料収容部3から水蒸気が供給されないため、カソード触媒層54で生成した水や電解質膜56中の水をメタノールと反応させて(1)の内部改質反応を生起するか、あるいは上記した(1)式の内部改質反応によらず、水を必要としない他の反応機構により内部改質反応を生じさせる。
内部改質反応で生成されたプロトン(H+)は電解質膜56を伝導し、カソード触媒層54に到達する。表面層62の空気導入口63から取り入れられた空気(酸化剤)は、保湿層61、カソード導電層58、カソードガス拡散層55を拡散して、カソード触媒層54に供給される。カソード触媒層54に供給された空気は、次の(2)式に示す反応を生じさせる。この反応によって、水の生成を伴う発電反応が生じる。
(3/2)O2+6H++6e- → 3H2O …(2)
上述した反応に基づく発電反応が進行するにしたがって、燃料収容部3内の液体燃料F(例えばメタノール水溶液や純メタノール)は消費される。燃料収容部3内の液体燃料Fが空になると発電反応が停止するため、その時点でもしくはそれ以前の時点で燃料収容部3内に燃料カートリッジ5から液体燃料を供給する。燃料カートリッジ5からの液体燃料の供給は、前述したように燃料カートリッジ5側のノズル部9を燃料電池本体4側のソケット部6に挿入して接続することにより実施される。
なお、本発明は液体燃料を燃料カートリッジにより供給する燃料電池であれば、その方式や機構等に何等限定されるものではないが、特に小型化が進められている内部気化型等のパッシブ型DMFCに好適である。
本発明の第1の実施形態による燃料電池の構成を示す図である。 図1に示す燃料電池における燃料カートリッジ側のノズル部と燃料電池本体側のソケット部の構成(未接続状態)を示す断面図である。 図2に示すノズル部とソケット部との接続状態を示す断面図である。 図2に示すノズル部の一変形例を示す断面図である。 図2に示すノズル部の他の変形例を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態による燃料電池の要部構成を示す断面図である。 図6に示すソケット部の一変形例を示す断面図である。 図6に示すソケット部の他の変形例を示す断面図である。 図6に示すソケット部のさらに他の変形例を示す断面図である。 本発明の第3の実施形態による燃料電池の要部構成を示す断面図である。 本発明の実施形態の燃料電池における燃料電池本体の一例としての内部気化型DMFCの構成を示す断面図である。
符号の説明
1,31,41…燃料電池、2…燃料電池セル、3…燃料収容部、4…燃料電池本体、5…燃料カートリッジ、6…ソケット部(メス側カップラ)、8…カートリッジ本体、9…ノズル部(オス側カップラ)、11…ノズル口、12…ノズルヘッド、14…挿入部、15…バルブホルダ、16,24…バルブ、16a,24a…バルブヘッド、16b,24b…バルブステム、17,32…燃料吸収体、18,25…バルブシート、19,26…Oリング、20,27…圧縮スプリング、21…ソケット口、22…ソケット本体、23…ゴムホルダ、51…気体選択透過膜。

Claims (20)

  1. 燃料電池用の液体燃料を収容するカートリッジ本体と、前記カートリッジ本体に装着されたノズルヘッドおよび前記ノズルヘッド内に配置されたバルブ機構を有するズル部とを具備する燃料電池用燃料カートリッジにおいて、
    前記ノズル部は、その先端のノズル口から前記バルブ機構によるシール部までの前記液体燃料の流路内に配置され、前記液体燃料を吸収する燃料吸収体を有することを特徴とする燃料電池用燃料カートリッジ。
  2. 請求項1記載の燃料電池用燃料カートリッジにおいて、
    前記バルブ機構は、バルブヘッドとバルブステムとを有するバルブと、前記バルブヘッドを前記ノズルヘッド内に設けられたバルブシートに押し付けて前記ノズル部内の前記液体燃料流路を閉状態に保つ弾性部材とを備え、かつ前記燃料吸収体は前記バルブステムに設置されていることを特徴とする燃料電池用燃料カートリッジ。
  3. 請求項2記載の燃料電池用燃料カートリッジにおいて、
    前記燃料吸収体は前記バルブステム内に設置され、かつ前記燃料吸収体の先端が前記バルブステムの先端面に露出していることを特徴とする燃料電池用燃料カートリッジ。
  4. 請求項2記載の燃料電池用燃料カートリッジにおいて、
    前記燃料吸収体は前記バルブステムの外周面に沿って設置されていることを特徴とする燃料電池用燃料カートリッジ。
  5. 請求項1記載の燃料電池用燃料カートリッジにおいて、
    前記燃料吸収体は前記ノズルヘッド内の前記液体燃料流路に沿って設置されていることを特徴とする燃料電池用燃料カートリッジ。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか1項記載の燃料電池用燃料カートリッジにおいて、
    前記燃料吸収体は、オレフィン系多孔体、エチレン系多孔体、スチレン系多孔体、およびエステル系多孔体から選ばれる少なくとも1種からなることを特徴とする燃料電池用燃料カートリッジ。
  7. 請求項1ないし請求項5のいずれか1項記載の燃料電池用燃料カートリッジにおいて、
    前記燃料吸収体は不織布からなることを特徴とする燃料電池用燃料カートリッジ。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれか1項記載の燃料電池用燃料カートリッジと、
    燃料収容部と、前記燃料収容部に設けられたソケット本体および前記ソケット本体内に配置されたバルブ機構を有し、前記燃料カートリッジのノズル部と着脱可能に接続されるソケット部と、前記燃料収容部から前記液体燃料が供給されて発電動作する起電部とを備える燃料電池本体と
    を具備することを特徴とする燃料電池。
  9. 請求項8記載の燃料電池において、
    前記ソケット部は、その先端のソケット口から前記バルブ機構によるシール部までの前記液体燃料の流路内に配置され、前記液体燃料を吸収する燃料吸収体を備えることを特徴とする燃料電池。
  10. 燃料電池用の液体燃料を収容するカートリッジ本体と、前記カートリッジ本体に装着されたノズルヘッドおよび前記ノズルヘッド内に配置されたバルブ機構を有するノズル部とを備える燃料電池用燃料カートリッジと、
    燃料収容部と、前記燃料収容部に設けられたソケット本体および前記ソケット本体内に配置されたバルブ機構を有し、前記燃料カートリッジのノズル部と着脱可能に接続されるソケット部と、前記燃料収容部から前記液体燃料が供給されて発電動作する起電部とを備える燃料電池本体とを具備し、
    前記ソケット部は、その先端のソケット口から前記バルブ機構によるシール部までの前記液体燃料の流路内に配置され、前記液体燃料を吸収する燃料吸収体を有することを特徴とする燃料電池。
  11. 請求項10記載の燃料電池において、
    前記ソケット部のバルブ機構は、バルブヘッドとバルブステムとを有するバルブと、前記バルブヘッドを前記ソケット本体内に設けられたバルブシートに押し付けて前記ソケット部内の前記液体燃料流路を閉状態に保つ弾性部材とを備え、かつ前記燃料吸収体は前記バルブステムに設置されていることを特徴とする燃料電池。
  12. 請求項11記載の燃料電池において、
    前記燃料吸収体は前記バルブステム内に設置され、かつ前記燃料吸収体の先端が前記バルブステムの先端面に露出していることを特徴とする燃料電池。
  13. 請求項11記載の燃料電池おいて、
    前記燃料吸収体は前記バルブステムの外周面に沿って設置されていることを特徴とする燃料電池。
  14. 請求項10記載の燃料電池において、
    前記燃料吸収体は前記ソケット本体内に設置されていることを特徴とする燃料電池。
  15. 請求項14記載の燃料電池において、
    前記ソケット部は前記バルブ機構の周囲に配置された弾性体ホルダを有し、かつ前記燃料吸収体は前記弾性体ホルダの下部にパッキンとして設置されていることを特徴とする燃料電池。
  16. 請求項14記載の燃料電池において、
    前記燃料吸収体は前記ソケット本体内の前記液体燃料流路に配置されるリブとして設置されていることを特徴とする燃料電池。
  17. 請求項8ないし請求項16のいずれか1項記載の燃料電池において、
    前記燃料吸収体は、オレフィン系多孔体、エチレン系多孔体、スチレン系多孔体、およびエステル系多孔体から選ばれる少なくとも1種からなることを特徴とする燃料電池。
  18. 請求項8ないし請求項16のいずれか1項記載の燃料電池において、
    前記燃料吸収体は不織布からなることを特徴とする燃料電池。
  19. 請求項8ないし請求項18のいずれか1項記載の燃料電池において、
    前記起電部は、燃料極と、酸化剤極と、前記燃料極と前記酸化剤極とに挟持された電解質膜とを備えることを特徴とする燃料電池。
  20. 請求項19記載の燃料電池において、
    さらに、前記燃料収容部と前記起電部との間に介在され、前記液体燃料の気化成分を前記燃料極に供給する気体選択透過膜を具備することを特徴とする燃料電池。
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