JP2007269905A - ガス化装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】有機性廃棄物を含む燃料Xを酸化させることによって発生する熱で所定の伝熱媒体Sを加熱し、上記有機性廃棄物の酸化によって発生する不要成分を除外した状態の上記伝熱媒体Sを排出する伝熱媒体加熱手段1,15,2と、上記伝熱媒体加熱手段1,15,2から排出された上記伝熱媒体Sの熱によって所定の原料をガス化させるガス化炉3と、を備える。
【選択図】図1
Description
具体的には、特許文献1には、ガス化炉において原料を流動媒体とともに流動化してガス化させ、発生したガス化ガス、流動媒体及びチャーをサイクロン(分離手段)で分離し、ガス化炉で発生したチャーを燃焼炉で燃焼処理する技術が開示されている。
このようなガス化装置によれば、サイクロンからガス化ガスが排出され、これによってガス化ガスが得られる。
このように有機性廃棄物をガス化炉に投入することによって、有機性廃棄物を処理することができるため、ガス化装置を有効に活用することができる。
このため、ガス化炉から排出されたガス化ガスからダイオキシンや重金属ガスを除去する処理が必要となり、ガス化ガスを精製するための手間が増加してしまう。
具体的には、上記酸化炉が、流動媒体とともに上記燃料を流動化させながら上記燃料を酸化させる流動層酸化炉であり、上記分離手段が、サイクロンであり、上記ガス化炉が、上記流動媒体とともに上記原料を流動化させながら上記原料をガス化させ、上記伝熱媒体が、上記流動媒体であるという構成を採用することができる。
具体的には、上記熱交換手段は、上記酸化炉内に設置されるとともに上記酸化炉の熱を上記伝熱媒体に伝熱する熱交換器を備えるという構成を採用することができる。
したがって、本発明のガス化装置によれば、ガス化ガスの精製を容易化することが可能となる。
図1は、本第1実施形態のガス化装置10を模式的に示した概略構成図である。
図1に示すように、本実施形態のガス化装置10は、流動層燃焼炉1(酸化炉)、サイクロン2(分離手段)、ガス化炉3及び排ガスクリーニング装置4を備えている。
炉体11は、内部に流動媒体Sを貯留している。また、炉体11の側部には、投入口14が形成されており、この投入口14を介して有機性廃棄物を含んだ燃料Xが炉体11の内部に投入される。
風箱12は、炉体11の内部に空気を供給するものであり、空気供給管13が接続されている。
このような流動層燃焼炉1では、風箱12から炉体11の内部に空気が供給されることによって、炉体11に貯留された流動媒体Sが流動化されて流動層Rが形成される。そして、炉体11に投入口14から燃料Xが投入されることによって、燃料Xが流動層Rにおいて流動媒体Sとともに流動化されながら燃焼(酸化)される。
なお、流動層燃焼炉1に投入される燃料Xは、都市ゴミや産業廃棄物、汚泥等であり、流動媒体Sは、砂やセラミックボール等である。
そして、流動層燃焼炉1で燃料Xが燃焼されることによって発生した燃焼ガスYや、燃焼ガスYの上昇流に伴って排出される流動媒体Sとが移送管15を介してサイクロン2に供給される。
そして、サイクロン2は、分離した固相成分を移送管21を介してガス化炉3に供給し、分離した気相成分を移送管22を介して排ガスクリーニング装置4に供給する。
そして、ガス化炉3においては、投入口31から投入される原料Mが、水蒸気供給管32から供給される水蒸気Wで流動化され、移送管21を介して供給される流動媒体Sの熱でによって原料Mがガス化され、これによってガス化ガスGとチャーCとに分解される。
そして、燃料Xの燃焼によって燃焼ガスYが生成され、この燃焼ガスYと、燃焼ガスYの上昇流に乗った流動媒体Sとが、流動層燃焼炉1の排出物として移送管15を介してサイクロン2に供給される。
なお、本実施形態のガス化装置10では、有機性廃棄物を含む燃料Xを燃焼しているため、有機性廃棄物を燃焼することによって発生するダイオキシンや重金属ガス等の不要成分が燃焼ガスY中に含まれている。
また、流動媒体Sは、燃料Xの燃焼によって発生する熱で高熱に加熱されている。
そして、流動媒体Sは移送管21によってガス化炉3に供給され、燃焼ガスYは移送管22によって排ガスクリーニング装置4に供給される。
そして、ガス化ガスGは、排気管33を介してガス化炉3から排出される。また、チャーC及び流動媒体Sは、オーバーフロー管34を介して流動層燃焼炉1に戻される。
なお、チャーCは、流動層燃焼炉1に戻されることによって、燃料Xとともに燃焼される。
そして、流動層燃焼炉1から排出された流動媒体Sは、サイクロン2によって燃焼ガスYと分離された後にガス化炉3に供給される。すなわち、流動媒体Sが有機性廃棄物を燃焼することによって発生する不要成分を除外した状態でガス化炉3に供給される。
このため、本実施形態のガス化装置10のように、流動層燃焼炉1に燃料Xを投入することによって燃焼ガスY中にダイオキシンや重金属ガスが含まれることとなり、これらのダイオキシンや重金属がガス化炉3内に入り込むことが防止される。よって、ガス化ガスGに対してダイオキシンや重金属ガスを除去する処理を行う必要がなくなる。
したがって、本実施形態のガス化装置10によれば、有機性廃棄物を燃焼処理することができるとともに、ガス化ガスの精製を容易化することが可能となる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。なお、本第2実施形態の説明において、上記第1実施形態と同様の部分については、その説明を省略あるいは簡略化する。
図3に示すように、本実施形態のガス化装置20は、流動層燃焼炉1及びガス化炉3を備えている。そして、流動層燃焼炉1内に熱交換器5が設置されており、ガス化炉3に水蒸気Wを供給する水蒸気供給管32が熱交換器5を介してガス化炉3と接続されている。なお、図3に示すように、本実施形態のガス化装置20においては、流動層燃焼炉1とガス化炉3とを接続する移送管やオーバーフロー管が設置されておらず、流動媒体Sが流動層燃焼炉1とガス化炉3との間を移動しない構成とされている。
したがって、本実施形態のガス化装置20においても、ガス化ガスの精製を容易化することが可能となる。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。なお、本第3実施形態の説明においても、上記第1実施形態と同様の部分については、その説明を省略あるいは簡略化する。
この図に示すように、本実施形態のガス化装置30は、ガス化ガスGの排気管33の途中部位にタール成分除去装置6が設置されている。
なお、タール除去剤Zとしては、廃溶媒、廃油あるいは水等を用いることができる。
このような場合であっても、本発明のガス化装置によれば、燃焼ガスYがガス化炉3内に入り込むことがないため、ガス化ガスG中に上記不要成分が含まれることを防止することができる。
Claims (7)
- 有機性廃棄物を含む燃料を酸化させることによって発生する熱で所定の伝熱媒体を加熱し、前記有機性廃棄物の酸化によって発生する不要成分を除外した状態の前記伝熱媒体を排出する伝熱媒体加熱手段と、
前記伝熱媒体加熱手段から排出された前記伝熱媒体の熱によって所定の原料をガス化させるガス化炉と、
を備えることを特徴とするガス化装置。 - 前記伝熱媒体加熱手段は、
前記燃料を酸化させることによって発生する熱で前記伝熱媒体を加熱するとともに前記伝熱媒体を前記不要成分とともに排出する酸化炉と、
前記酸化炉から排出された前記伝熱媒体を前記不要成分と分離して排出する分離手段と、
を備えることを特徴とする請求項1記載のガス化装置。 - 前記酸化炉は、流動媒体とともに前記燃料を流動化させながら前記燃料を酸化させる流動層酸化炉であり、
前記分離手段は、サイクロンであり、
前記ガス化炉は、前記流動媒体とともに前記原料を流動化させながら前記原料をガス化させ、
前記伝熱媒体は、前記流動媒体である
ことを特徴とする請求項2記載のガス化装置。 - 前記伝熱媒体加熱手段は、
前記燃料を酸化させることによって熱を発生する酸化炉と、
前記酸化炉の熱を前記伝熱媒体に間接的に伝熱して排出する熱交換手段と、
を備えることを特徴とする請求項1記載のガス化装置。 - 前記熱交換手段は、前記酸化炉内に設置されるとともに前記酸化炉の熱を前記伝熱媒体に伝熱する熱交換器を備えることを特徴とする請求項4記載のガス化装置。
- ガス化された前記原料であるガス化ガス中に含まれるタール成分を前記ガス化ガス中から除去するとともに除去した前記タール成分を排出するタール成分除去手段を備え、
前記伝熱媒体加熱手段は、前記タール成分を前記燃料の一部として用いることを特徴とする請求項1〜5いずれかに記載のガス化装置。 - 前記不要成分は、ダイオキシンあるいは/及び重金属ガスであることを特徴とする請求項1〜6いずれかに記載のガス化装置。
Priority Applications (1)
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