JP2007266194A - 半導体基板の洗浄方法及びそれを用いた半導体基板の洗浄装置 - Google Patents

半導体基板の洗浄方法及びそれを用いた半導体基板の洗浄装置 Download PDF

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Abstract

【課題】孔部や溝部に付着した径が0.1μm以下の微細なパーティクルを除去できるようにする。
【解決手段】孔部11aが空胴共振する周波数を持つ超音波を、例えば孔部11aに対して発振し、該孔部11aに空胴共振を発生させる。この孔部11aに発生した空洞共振により、孔部11aに付着したパーティクルを洗浄する。これにより、孔部11aに付着した径が0.1μm以下の微細なパーティクルを除去できる。
【選択図】図3

Description

本発明は、半導体装置の製造プロセスで用いられる半導体基板の洗浄方法及びそれを用いた半導体基板の洗浄装置に関する。
近年、半導体集積回路の微細化及び高集積化が著しく進んでおり、半導体装置の製造プロセスにおいて、半導体基板(ウェハ)等に付着したパーティクルの除去がますます重要になってきている。パーティクルを除去する手段として、従来から超音波を利用した洗浄方法が知られている。
超音波洗浄は、一般に処理液として純水を用い、半導体基板上に絶縁膜若しくは金属膜を成膜する工程の前後又はホールパターンを形成する工程の後に、レジスト膜や絶縁膜の成膜に起因するパーティクルを除去する手段として用いられることが多い。
超音波洗浄は、超音波によって処理液(洗浄液)中に生じるキャビテーション(空洞、気泡)の消滅時に発生する衝撃波と、超音波による液粒子の振動とが半導体基板表面のパーティクルに作用することを利用したパーティクルの除去に有効な洗浄方法として幅広く用いられている。
例えば、従来の超音波洗浄方法として、メガソニック(500kHzから5MHzの周波数帯の超音波)を用いる例がある(例えば、特許文献1及び特許文献2を参照。)。
図15は超音波を印加した洗浄液を吐出する枚葉型スプレータイプのメガソニック洗浄装置を示している。半導体基板(図示せず)は半導体基板ホルダ101により被処理面を上向きにして保持され、図中の矢印102の方向に回転する。また、基板面に平行に移動するメガソニックノズル103を備え、該メガソニックノズル103により、メガソニックを印加された洗浄液104を半導体基板上に噴射する。
図16は複数の半導体基板を一括に超音波洗浄する、いわゆるバッチ式のメガソニック洗浄装置である。洗浄槽105の下側には超音波発振源106が設けられており、洗浄槽105に貯留された洗浄液107に超音波が印加される。これにより、半導体基板ホルダ108により保持された複数の半導体基板109は、超音波発振源106からのメガソニック帯の超音波を受けた洗浄液107によって洗浄される。
特開平10−41263号公報 特開平03−54827号公報
近年、半導体素子の微細化に伴い、より微細なパーティクルの半導体基板の特性への影響が無視できなくなってきている。特に、径が0.1μm以下のホールパターンをが形成された半導体基板においては、0.1μm以下の大きさを持つより微細なパーティクルを除去することが要求される。
しかしながら、前記従来のキャビテーション又は洗浄液の振動による効果を用いた、発振周波数が5MHz以下の超音波による洗浄方法は、より微細なパターンの場合には、パーティクルの除去性が低下するという問題がある。
一般に、周波数が500kHzから5MHzであるメガソニックを用いた洗浄は、径が0.1μmから0.5μmのパーティクルは効率良く除去することが可能であるが、径が0.1μm以下のパーティクルや、微細パターンに付着したパーティクルは容易に除去することができない。さらに、微細化によるコンタクトホール等の孔部の径や溝部の幅の縮小とそれによる高アスペスト比化(深さと幅との比の値の増大)に伴なって、より一層パターン内部におけるパーティクルの除去が困難となる。
本発明は、前記従来の問題に鑑み、孔部や溝部に付着した径が0.1μm以下の微細なパーティクルを除去できるようにすることを目的とする。
前記の目的を達成するため、本発明は、半導体基板の洗浄方法を、半導体基板に形成された孔部又は溝部が空洞共振する周波数を持つ超音波を半導体基板に印加する構成とする。
具体的に、本発明に係る半導体基板の洗浄方法は、半導体基板の主面上に形成された孔部又は溝部を洗浄する半導体基板の洗浄方法を対象とし、孔部又は溝部が空胴共振する周波数を持つ超音波を孔部又は溝部に対して発振し、孔部又は溝部に空胴共振を発生させる工程と、発生した空洞共振により、孔部又は溝部を洗浄する工程とを備えていることを特徴とする。
本発明の半導体基板の洗浄方法は、空胴共振を発生させる工程において、超音波は所定の周波数の範囲で周波数を連続的又は断続的に変化させながら発振することが好ましい。
本発明の半導体基板の洗浄方法は、空胴共振を発生させる工程において、超音波は半導体基板の上面の全面に対して同時に発振することが好ましい。
また、本発明の半導体基板の洗浄方法は、空胴共振を発生させる工程において、超音波は半導体基板の上面の一部に対して選択的に発振することが好ましい。
この場合に、半導体基板の上面において、孔部又は溝部はその形状、構成材料及び形成密度が互いに異なる複数の領域を有しており、超音波の周波数、強度、発振時間又は超音波を発生する振動子のスキャン速度を各領域ごとに変更することが好ましい。
本発明の半導体基板の洗浄方法は、空胴共振を発生させる工程において、半導体基板の主面に対して平行に液体を流すことが好ましい。
本発明に係る半導体基板の洗浄装置は、半導体基板の主面上に形成された孔部又は溝部を洗浄する半導体基板の洗浄装置を対象とし、洗浄槽と、洗浄槽の内側に設けられ、半導体基板を保持する基板保持部と、基板保持部に保持された半導体基板の主面と対向するように設けられ、孔部又は溝部が空胴共振する周波数を持つ超音波を孔部又は溝部に対して発振する振動子を有する超音波発生部とを備えていることを特徴とする。
本発明の半導体基板の洗浄装置において、超音波発生部は、半導体基板の主面に対して垂直な方向又は平行な方向に移動可能で且つ主面に対して傾斜して保持できるように構成されていることが好ましい。
この場合に、振動子はその径が3cm以下であることが好ましい。
また、本発明の半導体基板の洗浄装置において、基板保持部は、複数の半導体基板を互いの主面が対向するように1対ずつ保持可能であり、超音波発生部は振動子を複数有し、各振動子は各1対ずつの半導体基板の主面同士の間に互いの間隔が調整可能に設けられていることが好ましい。
本発明の半導体基板の洗浄装置は、洗浄槽の内側に設けられ、基板保持部に保持された複数の半導体基板の各主面に対してそれぞれ平行に液流を生じさせる液流発生部をさらに備えていることが好ましい。
ここで、本発明の微細なパーティクルを除去するための動作原理について説明する。
従来の5MHz以下の周波数を用いたメガソニックは、その波長が孔部又は溝部の深さと比べて大きいため、孔部又は溝部の内側ではパーティクルを除去する効果を十分に得られない。例えば、周波数が2MHzで媒体(洗浄液)の主成分が純水の場合は、伝播する超音波の波長は300μm程度であり、一般に孔部や溝部の深さが1μm以下であるため、深さに対して照射される超音波が100倍以上も大きい。
これに対し、超音波の発振周波数を高くすると、短波長の超音波を得られ且つその指向性も向上するため、孔部や溝部の内側にまで超音波が作用するようになる。ところが、周波数が高い超音波は伝播による減衰が大きく、所望の洗浄効果を十分には得られない。
そこで、本願発明者は、種々検討を重ねた結果、半導体基板上に形成した孔部又は溝部に対して、該孔部又は溝部に固有の周波数(共振周波数)を持つ超音波を印加した場合には、超音波が増幅されて大きな振動作用を得られるという知見を得ている。この振動作用は空胴共振と呼ばれ、該空胴共振を用いることにより、50MHz以上の周波数を持つ高い超音波でも減衰することがなく、従って、所望の洗浄効果を得ることができる。
このように、本発明は、上記の動作原理に基づき、半導体基板上に形成した孔部又は溝部に空胴共振(パターン中の媒体を共振)を生じさせることにより、孔部又は溝部に付着した除去が困難な微細なパーティクルを確実に除去することができる。
より具体的には、孔部又は溝部を空胴共振させた場合には、孔部又は溝部に入り込んだ媒体は大きく振動する。この媒体の振動作用により、孔部又は溝部に付着した微細なパーティクルが剥がれ落ちる。剥がれ落ちたパーティクルは、例えば洗浄液による洗浄によって容易に除去することができる。
孔部又は溝部を空胴共振させる手段として、例えば、深さが600nmで、径が100nmの孔部が半導体基板上に形成されている場合は、共振周波数をf、波長をλ、超音波の伝播速度をVとし、単純に孔部の深さが1/4λの場合に空胴共振が発生すると考えると、以下の(式1)から
f=V/4λ ………(1)
=V/(4×600×10-9)[Hz]
となる。これにより、例えば、空気中の音波では、伝播速度V=343m/sであることから、共振周波数f=142.9MHzとなる。よって、140MHz前後の周波数帯で空胴共振が発生すると考えられる。また、媒体が水の場合は、伝播速度V=1530m/sであることから、共振周波数f=637.5MHzとなる。従って、共振させる媒体により、用いる周波数が異なることになる。
また、一般に、パターンのアスペクト比の値が大きく、且つ共振対象中における音波の伝播速度と周囲の物質中における音波の伝播速度との差が大きい方がより大きな共振効果を得ることができる。
本発明の半導体基板の洗浄方法及びそれを用いた半導体基板の洗浄装置によると、従来の超音波洗浄方法では除去が困難な孔部又は溝部に付着した、例えば0.1μm以下の大きさの微細なパーティクルであっても除去が可能となるため、微細なパーティクルに起因する半導体装置の不良及び特性劣化を防止することができる。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の第1の実施形態に係る半導体基板の洗浄方法が洗浄対象とする半導体基板の断面構成の一例を示している。図1に示すように、例えば、シリコン(Si)からなる半導体基板(ウェハ)10の主面上には素子(図示せず)が形成され、該素子を覆うように酸化シリコン(SiO2 )からなる層間絶縁膜11が形成されている。層間絶縁膜11には、例えば深さが500nm、径が100nm及び間隔が200nmの複数の孔部であるホール11aが形成されている。
ここで、超音波の波長をλとし、単純にホールの深さが1/4λの場合に空胴共振が発生するとした場合のホール11aの深さと共振周波数との関係を図2に示す。
図2はホール11a内を純水で満たした場合と大気中の場合との関係をそれぞれ示している。但し、音波の伝播速度は純水中では1530m/sであり、大気中では340m/sである。
上述したように、ホール11aの深さが1/4λの場合に空胴共振が発生するとし、ホール11aを満たす洗浄液が純水の場合は、空胴共振が発生する超音波の共振周波数は前述の(式1)から、765MHzとなる。従って、ホール11aの深さのばらつきや洗浄液の成分又は温度変化による伝播速度のばらつきを考慮すると、例えばホール11aの深さのばらつきが±8%以内であり、洗浄液は水を80%以上含み、温度が25℃±5℃の場合は、空胴共振が発生する周波数は700MHzから850MHzである。空胴共振周波数付近ではホール11a内の洗浄液は激しく振動する。
図3はホール11aに空洞共振が生じている状態の模式的な断面構成を示す。図3に示すように、洗浄液12がホール11a内で空胴共振すると、ホール11a中の洗浄液12は矢印13の方向に大きく振動する。このホール11a中の洗浄液12の振動作用により、ホール11aの壁面に付着した微細なパーティクル14は剥がれ落ちる。このとき、洗浄液12には半導体基板10の主面に対して平行となる液流15を生じさせている。
以下、本発明の第1の実施形態に係る半導体基板の洗浄方法の一例について説明する。
まず、洗浄液中において、半導体基板を、超音波発振源からの主面までの距離が例えば0.2cmとなる位置に保持する。
次に、超音波発振源から超音波を発振して、半導体基板に対して洗浄処理を行なう。発振する周波数は、例えば700MHzから850MHzとして9秒間スイープしながら増減する。
具体的には、図4(a)に示すように、例えば1ステップの周波数の変化量を1kHzとし、全300000ステップを、最初の4.5秒間で周波数を700MHzから850MHzまで徐々に増加させ、同様に次の4.5秒間で周波数を850MHzから700MHzまで徐々に減少させる。図4(b)は図4(a)の時刻T1 の近傍を拡大して示している。図4(b)に示すように、周波数は30μsごとに1kHzずつ増加又は減少し、前述した150MHzの範囲で周波数の増減を繰り返す。
なお、ここでは、超音波の周波数が変化する速度を一定(33.3MHz/s)としたが、ホール11aの深さ又は洗浄液の液温のばらつきが小さく、従ってホール11aが空胴共振する周波数のばらつきが小さい場合には、例えば図4(c)に示すように周波数を変化させると良い。すなわち、空胴共振する周波数の理論値又は実験結果から得られる値、本実施形態では765MHz付近であって、空胴共振するホール11aの割合が多い周波数帯域では、周波数の変化速度を小さくし、一方、空胴共振作用を得られるホール11aの割合が少ない700MHz及び850MHz付近では、周波数の変化速度を大きくすると、共振する時間が長くなるのでより効果的である。
従って、ホール11aの共振周波数付近ではホール11aが空洞共振し、ホール11a内に付着した微細なパーティクル14が剥がれ落ちる。
また、このとき、図3に示したように、半導体基板10の主面に平行な液流15を発生することにより、剥がれ落ちたパーティクル14を除去することができる。なお、高周波の超音波を洗浄液12に印加すると、洗浄液12の分子が振動することにより液温が上昇する。洗浄液12の液温が上昇すると、洗浄液12中を伝播する音波の伝播速度が変化して、ホール11aの共振周波数も変動するが、洗浄液12に生じさせた液流15により洗浄液12の液温を一定に保つことができる。
以上説明したように、第1の実施形態によると、洗浄液12に印加した超音波によるホール11aの空胴共振作用により、従来の洗浄方法では除去が困難であったホール11aの内側に付着した微細なパーティクル14を除去することができるため、半導体基板10に形成されたパターンの清浄度を高めることが可能となる。
また、ホール11aが空胴共振する周波数の理論値又は実験結果から得られる周波数帯を含む所定の範囲で超音波の周波数を連続的に又は断続的に変化させることにより、半導体基板10に形成されたホール11aの深さのばらつき並びに洗浄液12の成分のばらつき及び温度のばらつき等により、ホール11aに生じる空洞共振の共振周波数にばらつきが生じた場合でも、ホール11aに空洞共振を生じさせることが可能となる。
また、洗浄中に半導体基板10の主面に平行な液流15を発生させることにより、前述したように、ホール11aから剥がれ落ちたパーティクル14を除去する効果と、洗浄液12の液温を一定に保つ効果とを得られる。洗浄液12の液温を一定に保つことにより、空胴共振の共振周波数の変動を抑えることができるため、洗浄効果のばらつきを低減することができる。
なお、第1の実施形態においては、洗浄対象となるパターンにホールパターンを用いたが、洗浄対象はホールパターンに限られない。例えば、図5に示すように、半導体基板10上に形成された溝部11bに対しても有効である。
また、第1の実施形態においては、ホールパターンの微細なパーティクルの除去に有効な例を示したが、本実施形態に係る洗浄処理を、例えばポリマーの除去洗浄工程又はレジストの除去洗浄工程の前処理として行なってもよい。ポリマー又はレジストの除去洗浄工程においては、一般にホール内の残渣の除去が課題となっており、ホールの径が100nm以下の微細なホール内の残渣の除去は困難である。
しかしながら、第1の実施形態に係る空洞共振を用いる洗浄処理を前処理として実施すれば、ホール内の空胴共振作用により、残渣を除去したり、該残渣の付着力を低減したりすることができる。従って、その後の残渣除去を目的とした洗浄工程における除去効果が大幅に向上する。また、それゆえにエッチング性が弱い除去液を用いた除去処理を可能とし、ホールの底部から露出する基板、金属配線又は層間絶縁膜等の他の構成材料へのダメージを低減できる。
また、第1の実施形態に係る洗浄処理を、従来の500kHzから5MHzの周波数帯を持つメガソニックを用いた洗浄と組み合わせてもよい。例えば、従来のメガソニックを用いた洗浄により、0.1μm以上の大きさのパーティクル及びホールの外部に付着したパーティクルを除去した後に、本実施形態に係る洗浄方法により、ホール内に付着した微細なパーティクルを除去してもよい。
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図6(a)及び図6(b)は本発明の第2の実施形態に係る半導体基板の洗浄方法が洗浄対象とする半導体基板の一例であって、(a)は断面構成を示し、(b)は平面構成を示している。図6(a)及び(b)に示すように、例えば、Siからなり、それぞれ複数の第1の領域A及び第2の領域Bが互いに間隔をおいて形成された半導体基板(ウェハ)20の主面上には素子(図示せず)が形成され、該素子を覆うようにSiO2 からなる第1の層間絶縁膜21が形成されている。第1の領域Aにおける第1の層間絶縁膜21には、例えば深さが600nm及び径が120nmの複数の孔部である第1のホール21aが形成されている。また、第2の領域Aには、厚さが200nmの第1の層間絶縁膜21とその上に形成された第2の層間絶縁膜22が形成されており、該第2の層間絶縁膜22には、例えば深さが400nm及び径が80nmの複数の孔部である第2のホール22aが形成されている。
ここで、第1の領域A及び第2の領域Bの分布の位置座標並びにパターン形状の情報は電子情報化されている。
以下、第2の実施形態に係る洗浄方法の一例について説明する。
第2の実施形態においては、各ホール21a、22aの位置座標及びパターン形状の情報を元にして、半導体基板20の第1の領域A及び第2の領域Bごとに、各パターン形状に適した条件で洗浄処理を行なう。ここで、空洞共振が発生する周波数は、第1の実施形態と同様に算出すると、第1の領域Aにおいては600MHzから700MHzであり、第2の領域Bにおいては900MHzから1GHzである。
従って、第1の領域Aにおいては、半導体基板20の主面上の任意の位置に移動可能な超音波発振源を例えば1cm/sの速度でスキャンさせながら、発振周波数が600MHzから700MHzの範囲を2秒間でスイープする。より具体的には、例えば1ステップの周波数の変化量を1kHzとし、全200000ステップを、最初の1秒間で周波数を600MHzから700MHzまで徐々に増加させ、同様に次の1秒間で周波数を700MHzから600MHzまで徐々に減少させる。この周波数の増減を繰り返す。以上の超音波印加処理により、第1の領域Aにおける各第1のホール21aは空洞共振するため、各第1のホール21a内のパーティクルが除去される。
これに対し、第2の領域Bにおいては、超音波発振源を例えば0.5cm/sの速度でスキャンさせながら、発振周波数が900MHzから1GHzの範囲を第1の領域Aと同様に2秒間でスイープする。以上の超音波の印加処理により、第2の領域Bにおける各第2のホール22aは空洞共振するため、各第2のホール22a内のパーティクルが除去される。
上述したように、第2の実施形態においては、半導体基板20上に、形状が互いに異なるホールパターンが形成されている場合であっても、各ホール21a、22aがそれぞれに空胴共振するように、半導体基板20の主面内の位置及び座標で共振周波数を変化させることにより、互いに形状が異なるホールパターン内のパーティクルが除去できるようになる。
前述した第1の実施形態は、洗浄対象である一の半導体基板10の面内又は半導体基板10同士の間でホール11aの深さ、パターン形状又はホール11aが形成される膜の組成が異なる場合は、それぞれ空胴共振が生じる共振周波数及びパターン自体が共振する共振周波数が異なるため、一の周波数帯では対応することができない。
これに対し、第2の実施形態においては、パターンの位置座標及びパターン形状の電子情報を元に、共振対象である半導体基板20の面内のパターン形状及び膜組成、すなわち第1の層間絶縁膜21と第2の層間絶縁膜22との膜組成に応じた処理が可能である。従って、一の半導体基板20の面内又は半導体基板20同士の間で各ホール21a、22aのパターン形状及び膜組成等が異なる場合にも有効である。
(第3の実施形態)
以下、本発明の第3の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図7は本発明の第3の実施形態に係る半導体基板の洗浄装置の一例であって、第1の実施形態に係る洗浄方法を実施可能な洗浄装置の断面構成を模式的に示している。
図7に示すように、第3の実施形態に係る洗浄装置30Aは、金属又は樹脂からなる洗浄槽31と、該洗浄槽31の底面上に保持台32を介在させて設けられ、周波数が600MHzから900MHzの超音波を発振する第1の超音波発生器33と、該第1の超音波発生器33の上方に処理対象の半導体基板50をその周縁部で保持するリング状の基板ホルダ34と、洗浄槽31の底面上における保持台32の両側方部分及び洗浄槽31の内壁面上における基板ホルダ34との対向する部分にそれぞれ設けられ、周波数が1.5MHzの超音波を発振する複数の第2の超音波発生器35とを備えている。
ここで、各超音波発生器33、35の振動子は、例えば酸化亜鉛からなる圧電素子を用いる。第1の超音波発生器33が発生する超音波の周波数は、洗浄対象である半導体基板50が第1の実施形態の図1に示した構成を採る場合である。従って、第1の超音波発生器33が発振する周波数は半導体基板50上に形成したホール又は溝部が空胴共振する周波数である必要がある。これに対し、第2の超音波発生器35が発振する周波数は通常のメガソニック帯(500kHzから5MHz)であればよい。
保持台32の側部すなわち第1の超音波発生器33の外側部分には、洗浄槽31に貯留される洗浄液51を洗浄槽31内に供給する供給口36と、半導体基板50から除去されたパーティクルを排液する排液口37とが設けられており、洗浄処理時には、図中の矢印の方向に液流52を発生する。ここで、供給口36と排液口37とは液流発生部を構成する。これにより、洗浄中の洗浄液51の清浄度を保ち、半導体基板50へのパーティクルの再付着を防止する。その上、洗浄液51の液温を一定とする効果をも得ることができる。
なお、洗浄液51の供給口36及び排液口37はそれぞれ拡大して示したように、互いの対向面に開口部を有する直方体状であって、対向する各開口部には液流52の方向を決定する複数のフィンが設けられている。
図8(a)及び図8(b)は基板ホルダ34の具体例を示している。図8(a)に示すように、基板ホルダ34は上下可動なリフタ34aと接続されており、半導体基板50の主面と第1の超音波発生器33との間隔を適当な距離に設定することができる。さらに、基板ホルダ34には、4つのチャック34bがほぼ等間隔に設けられ、各チャックは34bは、半導体基板50の周縁部を保持できるように該半導体基板50の保持面には例えばゴム材からなるパッド34cが配されている。なお、各チャック34bとパッド34cとは可動部34dで連結されている。
また、図8(b)に示すように、基板ホルダ34は、半導体基板50の洗浄面である主面が上向きの状態から下向きの状態となるように、すなわち半導体基板50の主面が第1の超音波発生器33と対向して保持できるようにリフタ34aの連結部34eを軸に回転することができる。
以上説明したように、第3の実施形態に係る洗浄装置30Aによると、洗浄液51中において、第1の超音波発生器33と半導体基板50の主面との距離を0.2cmに保持して洗浄を行なえるため、第1の実施形態で用いた減衰が大きい周波数帯である100MHzから10GHzの超音波による洗浄処理が可能となる。なお、第1の超音波発生器33と半導体基板50の主面との距離は0.2cmに限られず、0.1cmから1cmの範囲であればよい。
また、保持台32の側部には、洗浄液51の供給口36と排液口37とを設けているため、半導体基板50の主面に平行な液流52を発生することができる。このため、半導体基板50から剥がれ落ちたパーティクルを効率良く除去できると共に、洗浄液51の液温を一定に保つことができる。
(第4の実施形態)
以下、本発明の第4の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図9は本発明の第4の実施形態に係る半導体基板の洗浄装置の一例であって、第2の実施形態に係る洗浄方法を実施可能な洗浄装置の断面構成を模式的に示している。図9において、図7と同一の構成部材には同一の符号を付すことにより説明を省略する。
図9に示すように、第3の実施形態に係る洗浄装置30Bは、洗浄槽31の底面上に設けられた支持棒38と該支持棒38の上端にその中央部分が保持された板状の基板ホルダ39とを有している。
基板ホルダ39の上方には、500MHzから2GHzの超音波を発振するペンシル形状を持つ第1の超音波発生器40が、基板ホルダ39の上に主面を上にして保持される半導体基板50の主面上の任意の位置に移動可動に設けられている。第1の超音波発生器40を構成する振動子は、酸化亜鉛又はチタン酸バリウムを含む圧電性材料からなる圧電素子を用いており、第1の超音波発生器40の先端部に搭載されている。振動子の直径は、例えば0.5cmから3cmとする。ここで、第1の超音波発生器40は図示しない上位制御器により制御される。すなわち、第1の超音波発生器40は上位制御器により、半導体基板50の主面に対して任意の傾斜角で保持され、上下方向及び水平方向に対して移動可能に設けられている。これにより、第1の超音波発生器40は、半導体基板50の被処理面内の任意の位置に任意の角度で500MHzから2GHzの超音波を照射することができる。
なお、第1の超音波発生器40が発生する超音波の周波数は、洗浄対象である半導体基板50が第3の実施形態に係る図6(a)に示した場合の一例であり、従って、第1の超音波発生器40が発振する周波数は半導体基板50上に形成したホール又は溝部が空胴共振する周波数である必要がある。
また、第3の実施形態と同様に、第2の超音波発生器35が発振する周波数はメガソニック帯(500kHzから5MHz)であればよい。
基板ホルダ39の側部には、洗浄槽31に貯留される洗浄液51を洗浄槽31内に供給する供給口36と、半導体基板50から除去されたパーティクルを排液する排液口37とが互いの開口部を対向させて設けられており、洗浄処理時には、図中の矢印の方向に液流52を発生する。これにより、洗浄中の洗浄液51の清浄度を保ち、半導体基板50へのパーティクルの再付着を防止する。その上、洗浄液51の液温を一定とすることができる。
以上説明したように、第4の実施形態に係る洗浄装置30Bによると、半導体基板50の主面の任意の位置に対して任意の周波数の超音波を照射可能である。このため、一の半導体基板50の面内又は他の半導体基板50との間でパターン形状若しくはパターンの構成材料が異なる場合であっても、共振対象であるパターン形状又は構成材料に応じた洗浄処理が可能である。
また、第4の実施形態に係る洗浄装置30Bは、第3の実施形態に係る洗浄装置30Aと異なり、ペンシル形状の第1の超音波発生器40を用いているため、超音波が照射される面積が小さい。このため、超音波の照射によって洗浄液51の液温がほとんど上昇しないので、ホール又は溝部が空胴共振する周波数及びパターンが共振する周波数のばらつきが小さい。
(第5の実施形態)
以下、本発明の第5の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図10は本発明の第5の実施形態に係る半導体基板の洗浄装置の一例であって、複数の半導体基板を一括に洗浄可能な、いわゆるバッチ式の洗浄装置の断面構成を模式的に示している。図10において、図7と同一の構成部材には同一の符号を付すことにより説明を省略する。
図10に示すように、第5の実施形態に係る洗浄装置30Cは、洗浄槽31の底面上に保持台32を介在させて設けられた基板洗浄器41を有している。
図11は基板洗浄器41の構成を示している。図11に示すように、基板洗浄器41は、それぞれ周波数が600MHzから900MHzの超音波を発振する板状の複数の第1の超音波発生器42と、該複数の超音波発生器42を互いに間隔をおいて保持する超音波発生器保持部43と、それぞれが半導体基板を保持する複数の基板ホルダ44と、各基板ホルダ44を第1の超音波発生器42の両面から互いに間隔をおいて挟むように保持する基板ホルダ保持部45とから構成されている。基板ホルダ保持部45における基板ホルダ44側には、洗浄液51を各基板ホルダ44の面内方向に供給する液流発生部としての複数の洗浄器内供給口46が設けられている。
基板ホルダ保持部45は可動であり、該基板ホルダ保持部45を上方又は前後方向に移動することにより、超音波発生器保持部43と分離することができる。
各基板ホルダ44は複数の基板ホルダ44が配置される方向(図では矢印53の方向)に可動であり、上位制御装置(図示せず)により、各基板ホルダ44の位置を調整することができる。これにより、各半導体基板の被処理面から第1の超音波発生器42までの距離を最適化することができる。
図12は複数の第1の超音波発生器42及びそれを保持する超音波発生器保持部43の斜視図である。図12に示すように、複数の第1の超音波発生器42はそれぞれ所定の間隔をおいて超音波発生器保持部43に保持されている。超音波発生器保持部43は、複数の第1の超音波発生器42が配置される方向に洗浄液51が流通可能な空隙部を有しており、該空隙部を通して洗浄中の洗浄液51に矢印の方向の液流52が生じる。
図13は基板洗浄器41の側面図であって、基板ホルダ44及び基板ホルダ保持部45を第1の超音波発生器42側からみた正面図である。複数の半導体基板は各基板ホルダ44にそれぞれチャック48によって保持される。また、各基板ホルダ44は接続部47を介して基板ホルダ保持部45と接続されている。ここで、前述したように、各接続部47は基板ホルダ44と共に可動である(図では前後方向に可動)。
このように、基板洗浄器41における基板ホルダ保持部45は、一対の基板ホルダ44が一の第1の超音波発生器42を両側から挟み、且つ各半導体基板をその被処理面が互いに対向するように保持する。従って、洗浄中はすべての半導体基板の被処理面が第1の超音波発生器42の発振源と面して保持される。
ここでも、第2の超音波発生器35は、500kHzから5MHz程度のメガソニック帯でよく、例えば1.5MHzとしている。また、各超音波発生器35、42の振動子は例えば、酸化亜鉛からなる圧電素子を用いている。
また、第5の実施形態においても、保持台32の両側には洗浄液51を供給する供給口36と排液する排液口37とが設けられており、洗浄処理が開始されると、洗浄液51に図中の矢印の方向の液流52を発生させる。該液流52により、半導体基板の表面から除去されたパーティクルは随時、洗浄液51と共に排出される。その結果、洗浄液51の清浄度が保たれると共に、該洗浄液51の液温を一定に保たれる。
以下、基板ホルダ保持部45により、複数の半導体基板をその被処理面が互いに対向するように保持する保持方法について図面を参照しながら説明する。
図14(a)に示すように、まず、処理対象である複数の半導体基板の基板ホルダ44への受け渡しが容易となるように、基板ホルダ保持部45を90°回転して、各基板ホルダ44の基板ホルダ保持部45と反対側の端部(下端部)を横向きにする。続いて、それぞれ一対の基板ホルダ44のうちの下側に位置する一方の基板ホルダ44に、複数の半導体基板50を各被処理面を上向きにして横側から順次受け渡す。半導体基板50が受け渡された各基板ホルダ44は、チャック48により半導体基板50を保持する。
次に、図14(b)に示すように、一対の基板ホルダ44のうちの他方の基板ホルダ44が下側に位置するように、基板ホルダ保持部45を180°回転させる。この状態で、それぞれ一対の基板ホルダ44のうちの下側に位置する他方の基板ホルダ44に残りの半導体基板50を各被処理面を上向きにして横側から順次受け渡す。
次に、洗浄槽31中で、複数の半導体基板50が保持された基板ホルダ保持部45を超音波発生器保持部43の上方に移動させ、その後、基板ホルダ保持部45を所定の位置に合わせた後、基板ホルダ保持部45をそれぞれ一対の半導体基板50が一の第1の超音波発生器42を挟んで各半導体基板50の被処理面が対向するように下降させる。ここで、洗浄を行なう前に、各基板ホルダ44の位置を調整し、各半導体基板50の被処理面から対向する第1の超音波発生器42までの距離をそれぞれ0.2cmに設定する。但し、この距離は0.2cmに限られず、0.1cmから1cmの範囲であればよい。
洗浄中は、各洗浄器内供給口46から供給される洗浄液51の下方に発生する液流により、半導体基板から剥がれ落ちたパーティクルがホール又は溝部から除去され、さらに、下方に流されたパーティクルは液流52によって排液口37から回収される。
以上説明したように、第5の実施形態によると、複数の半導体基板50を、各半導体基板50の上に形成されたホール又は溝部が空胴共振する周波数の超音波を照射することにより、比較的に規模が小さい洗浄槽31であっても、一括に処理することが可能となる。例えば、直径が0.2mの半導体基板50の洗浄を行なう場合の洗浄槽31に必要な大きさを[表1]に示す。
Figure 2007266194
また、第5の実施形態は、基板洗浄器41において、超音波発生器保持部43が複数の第1の超音発生器42のそれぞれを一対の半導体基板50の被処理面が対向する形態で保持する。これにより、各半導体基板50と各第1の超音波発生器42とを1対1で且つ一方向に配置する場合と比べて、各半導体基板50の裏面からのクロスコンタミネーションを低減するだけでなく、第1の超音波発生器42の必要数が半分で済む。
また、第5の実施形態は、基板ホルダ保持部45において、各基板ホルダ44を可動に設けることにより、半導体基板50同士の間隔及び各半導体基板50の被処理面から第1の超音波発生器42までの距離を任意に設定することが可能となる。このため、半導体基板50上に形成されたホール又は溝部が空胴共振する周波数を持つ超音波を用いた洗浄処理に対して最適な処理条件を得ることができる。
また、第5の実施形態は、各半導体基板50の主面に平行に流れる液流を洗浄液51に生じさせると共に該洗浄液51を供給し且つ排液することにより、各半導体基板50から剥離されたパーティクルを効率良く除去することができる。さらに、各半導体基板50の温度及び洗浄液51の温度をも一定に保つことも可能となる。
本発明に係る半導体基板の洗浄方法及びそれぞれを用いた半導体基板の洗浄装置は、ホール又は溝部に付着した0.1μm以下の大きさの微細なパーティクルであっても除去することが可能であり、半導体装置の製造プロセスで用いられる半導体基板の洗浄処理等として有用である。
本発明の第1の実施形態に係る半導体基板の洗浄方法が対象とする半導体基板の一例を示す模式的な断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る半導体基板の洗浄方法を説明するグラフであって、ホールの深さと超音波の共振周波数との関係を示すグラフである。 本発明の第1の実施形態に係る半導体基板の洗浄方法の原理を説明するための模式的な断面図である。 (a)は本発明の第1の実施形態に係る半導体基板の洗浄方法における超音波の発生タイミングの一例を示す図である。(b)は(a)の一部を拡大した図である。(c)は(a)の変形例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る半導体基板の洗浄方法が対象とする半導体基板の他の例を示す模式的な断面図である。 (a)及び(b)は本発明の第2の実施形態に係る半導体基板の洗浄方法が対象とする半導体基板の一例を示し、(a)は模式的な断面図であり、(b)は平面図である。 本発明の第3の実施形態に係る半導体基板の洗浄装置を示す模式的な断面図である。 (a)及び(b)は本発明の第3の実施形態に係る半導体基板の洗浄装置における基板ホルダを示す模式的な断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る半導体基板の洗浄装置を示す模式的な断面図である。 本発明の第5の実施形態に係る半導体基板の洗浄装置を示す模式的な断面図である。 本発明の第5の実施形態に係る半導体基板の洗浄装置における基板洗浄器を示す模式的な正面図である。 本発明の第5の実施形態に係る半導体基板の洗浄装置における超音波発生器保持部及び超音波発生器の一部を示す模式的な斜視図である。 本発明の第5の実施形態に係る半導体基板の洗浄装置における基板ホルダ保持部及び基板ホルダを示す模式的な平面図である。 (a)及び(b)は本発明の第5の実施形態に係る半導体基板の洗浄装置における基板ホルダ保持部に半導体基板を受け渡す様子を示す模式的な正面図である。 従来の枚葉型スプレータイプのメガソニック洗浄装置を示す模式的な断面図である。 従来のバッチ式のメガソニック洗浄装置を示す模式的な断面図である。
符号の説明
10 半導体基板
11 層間絶縁膜
11a ホール(孔部)
11b 溝部
12 洗浄液
14 パーティクル
15 液流
A 第1の領域
B 第2の領域
20 半導体基板
21 第1の層間絶縁膜
21a 第1のホール
22 第2の層間絶縁膜
22a 第2のホール
30A 洗浄装置
30B 洗浄装置
30C 洗浄装置
31 洗浄槽
32 保持台
33 第1の超音波発生器
34 基板ホルダ
34a リフタ
34b チャック
34c パッド
34d 可動部
34e 連結部
35 第2の超音波発生器
36 供給口(液流発生部)
37 排液口(液流発生部)
38 支持棒
39 基板ホルダ
40 第1の超音波発生器
41 基板洗浄器
42 第1の超音波発生器
43 超音波発生器保持部
44 基板ホルダ
45 基板ホルダ保持部
46 洗浄器内供給口(液流発生部)
47 接続部
48 チャック
50 半導体基板
51 洗浄液
52 液流

Claims (11)

  1. 半導体基板の主面上に形成された孔部又は溝部を洗浄する半導体基板の洗浄方法であって、
    前記孔部又は前記溝部が空胴共振する周波数を持つ超音波を前記孔部又は前記溝部に対して発振し、前記孔部又は前記溝部に空胴共振を発生させる工程と、
    発生した空洞共振により、前記孔部又は前記溝部を洗浄する工程とを備えていることを特徴とする半導体基板の洗浄方法。
  2. 前記空胴共振を発生させる工程において、前記超音波は、所定の周波数の範囲で前記周波数を連続的又は断続的に変化させながら発振することを特徴とする請求項1に記載の半導体基板の洗浄方法。
  3. 前記空胴共振を発生させる工程において、前記超音波は、前記半導体基板の上面の全面に対して同時に発振することを特徴する請求項1又は2に記載の半導体基板の洗浄方法。
  4. 前記空胴共振を発生させる工程において、前記超音波は、前記半導体基板の上面の一部に対して選択的に発振することを特徴する請求項1又は2に記載の半導体基板の洗浄方法。
  5. 前記半導体基板の上面において、前記孔部又は前記溝部はその形状、構成材料及び形成密度が互いに異なる複数の領域を有しており、
    前記超音波の周波数、強度、発振時間又は前記超音波を発生する振動子のスキャン速度を前記各領域ごとに変更することを特徴する請求項4に記載の半導体基板の洗浄方法。
  6. 前記空胴共振を発生させる工程において、前記半導体基板の主面に対して平行に液体を流すことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の半導体基板の洗浄方法。
  7. 半導体基板の主面上に形成された孔部又は溝部を洗浄する半導体基板の洗浄装置であって、
    洗浄槽と、
    前記洗浄槽の内側に設けられ、前記半導体基板を保持する基板保持部と、
    前記基板保持部に保持された半導体基板の主面と対向するように設けられ、前記孔部又は前記溝部が空胴共振する周波数を持つ超音波を前記孔部又は前記溝部に対して発振する振動子を有する超音波発生部とを備えていることを特徴とする半導体基板の洗浄装置。
  8. 前記超音波発生部は、前記半導体基板の主面に対して垂直な方向又は平行な方向に移動可能で且つ前記主面に対して傾斜して保持できるように構成されていることを特徴とする請求項7に記載の半導体基板の洗浄装置。
  9. 前記振動子はその径が3cm以下であることを特徴とする請求項8に記載の半導体基板の洗浄装置。
  10. 前記基板保持部は、複数の前記半導体基板を互いの主面が対向するように1対ずつ保持可能であり、
    前記超音波発生部は前記振動子を複数有し、前記各振動子は前記各1対ずつの半導体基板の主面同士の間に互いの間隔が調整可能に設けられていることを特徴とする請求項7に記載の半導体基板の洗浄装置。
  11. 前記洗浄槽の内側に設けられ、前記基板保持部に保持された前記複数の半導体基板の各主面に対してそれぞれ平行に液流を生じさせる液流発生部をさらに備えていることを特徴とする請求項7〜10のいずれか1項に記載の半導体基板の洗浄装置。
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JP2019511954A (ja) * 2016-01-29 2019-05-09 ヴェーバー・ウルトラソニックス・アー・ゲーWeber Ultrasonics Ag 圧電変換器及び音響発生装置を励起する方法

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