JP2007264904A - プログラム自動更新システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 クライアント構成データに基づき予め設定されている第1基準に一致するクライアントを選択し、選択されたクライアントに前記更新プログラムのインストールを許可し、前記クライアントで発生したエラーデータと予め設定された第2基準に基づき、前記更新プログラムがインストールされていないクライアントの中から、更新プログラムをインストールするクライアントを選択し、選択したクライアントにのみ前記更新プログラムのインストールを許可し、許可されたクライアントは更新プログラムをインストールする。
【選択図】 図2
Description
前記クライアントには、自身の前記クライアント構成データを送信するクライアント構成データ送信手段と、自身のクライアントで発生した前記エラーデータを送信するエラーデータ送信手段と、前記第1インストール許可手段及び第2インストール許可手段によって許可された更新プログラムを前記更新プログラム記録手段から取得し、インストールする更新プログラムインストール手段と、を備えることを特徴とする。
したがって、クライアントのハードウエアやソフトウエアの構成に基づき、更新プログラムをインストールするクライアントを選択し、更新プログラムをインストールしたクライアントから送信されるエラーデータに基づき、更新プログラムをインストールしていないクライアントに対してのインストールの可否を自動的に判断することができる。つまり、クライアントに更新プログラムを一斉にインストールすることなく、障害が発生したときには他のクライアントに対して更新プログラムのインストールを行わないようにすることができる。
また、クライアント構成データ送信手段6は、前記ハードウエア構成情報やソフトウエア構成情報が変更されたことを検知すると、変更後の最新のクライアント構成データをサーバSに送信するように構成することで、クライアント構成データ記憶手段1に記憶されているデータと、実際の各クライアントC,…,Cのクライアント構成データとを一致させる。
前記第1基準は、インストールを許可するクライアントの数(比率)、メモリ容量、ハードディスクの全容量、ハードディスクの残容量、常駐プログラムの種類、常駐プログラムの稼働数等のクライアント構成データに基づいて、許可するクライアントCを選択する。
具体的な一例としては、インストールを許可するクライアント数のみを設定し、更新プログラム要求データを受信した順で許可し、所定のクライアント数に達すると許可しないようにする。
また、別の一例としては、メモリ容量の大小に基づいてインストールを許可するクライアントを選択する場合であり、メモリ容量が最も大きいクライアントと最も小さいクライアントをそれぞれ所定された台数ずつ選択し、該選択されたクライアントのみにインストールを許可し、他のクライアントにはインストールを許可しないようにする。
また、別の一例としては、ハードディスクの残容量の大小に基づいてインストールを許可するクライアントを選択する場合であり、ハードディスクの残容量が最も大きいクライアントと最も小さいクライアントをそれぞれ所定された台数ずつ選択し、該選択されたクライアントのみにインストールを許可し、他のクライアントにはインストールを許可しないようにする。なお、ハードディスクの残容量とは、クライアントに搭載されている全ハードディスクの残容量であってもよいが、オペレーティングシステムがインストールされているハードディスクドライブの残容量に基づいてクライアントを選択する方がより好ましい。特に、コンピュータが稼働中には、オペレーティングシステムがインストールされているハードディスクに一時ファイルが自動的に作成されるため、該一時ファイルによって該ハードディスクの残容量が少なくなり、正常に稼働しなくなることがあり、オペレーティングシステムがインストールされているハードディスクの残容量の大小に基づいて、該ハードディスクの残容量が最も大きいクライアントと最も小さいクライアントにのみインストールを許可するようにしてもよい。
さらに、別の一例としては、特定の常駐プログラムが稼働しているか否かに基づいてインストールを許可するクライアントを選択する場合であり、特定の常駐プログラムが稼働しているクライアントのみにインストールと該常駐プログラムが稼働していないクライアントをそれぞれ所定の台数ずつ選択し、該選択されたクライアントのみにインストールを許可し、他のクライアントにはインストールを許可しないようにする。
前記第2基準の他の具体的な例としては、前記更新プログラムをインストールしたクライアントのインストール前後の所定期間内に発生したエラー回数の差が、メモリ(主記憶装置)の容量が小さいクライアントだけに発生しているか否かを基準とする。つまり、更新プログラムのインストール前後のエラー発生回数の差に基づき、メモリ容量の小さいクライアントにのみエラー発生回数が増加したときには、メモリ容量が小さいクライアントに更新プログラムをインストールすると障害が発生する可能性が高いと判断でき、メモリ容量が大きいクライアントに更新プログラムをインストールしても障害が発生しない可能性が高いと判断できる。
また、前記第2基準の他の具体例としては、前記更新プログラムをインストールしたクライアントのインストール前後の所定期間内に発生したエラー回数の差が、ハードディスク(補助記憶装置)の残容量が小さいクライアントだけに発生しているか否かを基準とする。つまり、更新プログラムのインストール前後のエラー発生回数の差に基づき、補助記憶装置の残容量の小さいクライアントにのみエラー発生回数が増加したときには、ハードディスクの残容量が小さいクライアントに更新プログラムをインストールすると障害が発生する可能性が高いと判断でき、ハードディスクの残容量が大きいクライアントに更新プログラムをインストールしても障害が発生しない可能性が高いと判断できる。
さらに、他の第2基準としては、メモリ容量やハードディスクの残容量のようにハードウエアの構成に基づくだけでなく、ソフトウエアの構成に基づいてもよい。例えば、第2基準として、前記更新プログラムをインストールしたクライアントのインストール前後の所定期間内に発生したエラー回数の差が、特定の常駐プログラムが稼働しているクライアントだけに発生しているか否かを基準とする。つまり、更新プログラムのインストール前後のエラー発生回数の差に基づき、特定の常駐プログラムが稼働しているクライアントにのみエラー発生回数が増加したときには、該常駐プログラムが何らかの障害要因と推測することができ、該常駐プログラムが稼働していないクライアントに更新プログラムをインストールしても障害が発生しない可能性が高いと判断できる。
まず、クライアント構成データの更新について図3を用いて説明する。
なお、ステップ1において、クライアントCが自身のクライアント構成データを取得するタイミングとしては、起動時に一度だけクライアント構成データを取得してもよいし、所定の時間間隔ごとにクライアント構成データを取得してもよい。
まず、クライアントCに備えられた更新プログラム要求手段7は、サーバSに対して更新プログラムデータを送信し更新プログラムを要求する(S11)。なお、前記更新プログラム要求手段7が更新プログラム要求データを送信するタイミングとしては、クライアントCの起動時に一度だけ送信してもよいし、所定の時間間隔ごとに送信してもよい。
前記更新プログラム要求データを受信したサーバSは、前記クライアント構成データ記憶手段1に記憶されているクライアント構成データと、前記更新プログラム記憶手段2に記憶されている更新プログラムのデータとに基づき、前記要求を送信したクライアントCにインストールする更新プログラムが存在するか否かを判定する(S12)。インストールする更新プログラムが存在しない場合には、ステップ11に戻り、更新プログラムが存在する場合には、ステップ13に移行する(S12)。
該当する更新プログラムが存在する場合、前記第1インストール許可手段3は、前記クライアント構成データに基づき、更新プログラムを要求したクライアントが前記第1基準に一致するか否かを判定し、一致する場合には、ステップ14に移行し、一致しないときにはステップ19に移行する(S13)。
ステップ13で、第1基準に一致する場合、前記更新プログラム要求データを送信したクライアントCに更新プログラムを送信する(S14)。
そして、更新プログラムを受信したクライアントCは、更新プログラムをインストールする(S15)。なお、図4には記載されていないが、更新プログラムがクライアントCに正常にインストールされたならば、該クライアントCのソフトウエア構成情報は変更しているので、図3で示したように、クライアント構成データをサーバSに送信し、クライアント構成データ記憶手段1に最新のクライアント構成データを記憶させる。
ユーザは、通常どおりクライアントCを操作する。クライアントは、稼働中にエラーが発生したか否かを監視し、エラーが発生したときにはステップ17に移行し、エラーが発生していないときにはステップ19に移行する(S16)。
クライアントCでエラーが発生すると、サーバSにエラーデータを送信し(S17)、サーバSは送信されたエラーデータをエラーデータ記憶手段4に記憶する(S18)。
そして、クライアントCは、更新プログラムがインストールされてから所定期間(例えば、一週間)経過したか否かを判定し、経過していない場合にはステップ16に戻り、所定期間が経過した場合にはステップ20に移行する(S19)。
前記更新プログラムがインストールされてから所定期間が経過した後には、前記第2インストール許可手段5は、前記クライアント構成データと前記エラーデータとに基づいて、前記第2基準に一致するか否かを判定し、一致するときにはステップ21に移行し、一致しないときには処理を中断する(S20)。このステップ20の判定の一例としては、更新プログラムをインストールする前の所定期間内のエラー発生回数と、該更新プログラムをインストールした後の所定期間内のエラー発生回数とを比較し、その発生回数の差が許容回数以内であるか否かを判定する。
そして、第2基準に一致するときには、更新プログラムがインストールされていないクライアントCを選択し、該クライアントCに対してインストールを許可し(S21)、該クライアントCから更新プログラム要求データが送信されると、サーバSは更新プログラムを送信し(S22)、該更新プログラムをインストールする(S23)。
なお、メモリ容量が大容量か否かの判定は、プログラム更新システムの管理者が設定したメモリ容量に基づいて判定してもよいし、最も大きいメモリ容量と最も小さいメモリ容量の中間値(平均値)に基づいて大容量か否かを判定してもよい。
なお、ハードディスクの残容量が大容量か否かの判定は、プログラム更新システムの管理者が設定した容量に基づいて判定してもよいし、ハードディスクの残容量が最も大きいものと最も小さいものとの中間値(平均値)を基準としてインストールの可否を判定してもよい。
図6では、メモリ容量が最も大きく且つハードディスクの残容量が最も大きいクライアント、メモリ容量が最も小さく且つハードディスクの残容量が最も大きいクライアント、メモリ容量が最も大きく且つハードディスクの残容量が最も小さいクライアント、メモリ容量が最も小さく且つハードディスクの残容量が最も小さいクライアントの4パターンのいずれかに一致するクライアントにのみ、前記第1インストール許可手段3によってインストールが許可される。
そして、図6(a)に示すように、所定期間経過後、ハードディスクの残容量が最も大きく且つメモリ容量が最も大きいクライアントと、ハードディスクの残容量が最も小さく且つメモリ容量が最も大きいクライアントのエラー発生回数の差が許容範囲内であり、ハードディスクの残容量が最も大きく且つメモリ容量が最も小さいクライアントと、ハードディスクの残容量が最も小さく且つメモリ容量が最も小さいクライアントのエラー発生回数の差が許容範囲外となったときには、前記第2インストール許可手段5は、予め設定した容量より大容量のメモリを備えたクライアントを全て選択し、該クライアントCにインストールを許可する。
また、図6(b)に示すように、所定期間経過後、ハードディスクの残容量が最も大きく且つメモリ容量が最も大きいクライアントのみエラー発生回数の差が許容範囲内であり、他の3パターンのクライアントのエラー発生回数の差が許容範囲外のときには、前記第2インストール許可手段5は、予め設定した容量より大容量のメモリを備え、且つ予め設定した容量より大容量のハードディスクの残容量を備えたクライアントを選択し、該クライアントCにインストールを許可する。
ただし、図6(c)に示すように、所定期間経過後、ハードディスクの残容量が最も大きく且つメモリ容量が最も大きいクライアントと、ハードディスクの残容量が最も小さく且つメモリ容量が最も小さいクライアントのエラー発生回数の差が許容範囲内であり、ハードディスクの残容量が大きく且つメモリ容量が最も小さいクライアントと、ハードディスクの残容量が最も小さく且つメモリ容量が最も大きいクライアントのエラー発生回数の差が許容範囲外のときには、新たに更新プログラムのインストールを実行しない。
図7では、メモリ容量が最も大きく且つAプログラムが常駐しているクライアント、メモリ容量が最も小さく且つAプログラムが常駐しているクライアント、メモリ容量が最も大きく且つAプログラムが常駐していないクライアント、メモリ容量が最も小さく且つAプログラムが常駐していないクライアントの4パターンのいずれかに一致するクライアントにのみ、前記第1インストール許可手段3によってインストールが許可される。
そして、図7(a)に示すように、所定期間経過後、メモリ容量が最も大きく且つAプログラムが常駐しているクライアントと、メモリ容量が最も小さく且つAプログラムが常駐しているクライアントそれぞれのエラー発生回数の差が許容範囲外であり、メモリ容量が最も大きく且つAプログラムが常駐していないクライアントと、メモリ容量が最も小さく且つAプログラムが常駐していないクライアントそれぞれのエラー発生回数の差が許容範囲内となったときには、前記第2インストール許可手段5は、Aプログラムが常駐していないクライアントを全て選択し、該クライアントにインストールを許可する。
また、図7(b)に示すように、所定期間経過後、メモリ容量が最も大きく且つAプログラムが常駐しているクライアントと、メモリ容量が最も小さく且つAプログラムが常駐しているクライアントと、メモリ容量が最も小さく且つAプログラムが常駐していないクライアントのそれぞれのエラー発生回数の差が許容範囲外であり、メモリ容量が最も大きく且つAプログラムが常駐していないクライアントのエラー発生回数の差が許容範囲内となったときには、前記第2インストール許可手段5は、メモリ容量が予め設定された容量より大容量のメモリを備え、且つAプログラムを常駐していないクライアントを選択し、該クライアントにインストールを許可する。
また、図7(c)に示すように、所定期間経過後、メモリ容量が最も大きく且つAプログラムが常駐しているクライアントと、メモリ容量が最も大きく且つAプログラムが常駐していないクライアントのそれぞれのエラー発生回数の差が許容範囲内であり、メモリ容量が最も大きく且つAプログラムが常駐していないクライアントと、メモリ容量が最も小さく且つAプログラムが常駐しているクライアントそれぞれのエラー発生回数の差が許容範囲外のときには、新たな更新プログラムのインストールを実行しない。
2 更新プログラム記憶手段
3 第1インストール許可手段
4 エラーデータ記憶手段
5 第2インストール許可手段
6 クライアント構成データ送信手段
7 更新プログラム要求手段
8 エラーデータ送信手段
9 更新プログラムインストール手段
C クライアント
S サーバ
Claims (9)
- 複数のクライアントとネットワークを介して通信可能なサーバには、
前記クライアントのハードウエア構成情報又はソフトウエア構成情報のいずれか一方又は双方からなるクライアント構成データを記憶するクライアント構成データ記憶手段と、
ソフトウエアの更新プログラムを記憶する更新プログラム記憶手段と、
前記クライアント構成データに基づき予め設定されている第1基準に一致するクライアントを選択し、選択されたクライアントに前記更新プログラムのインストールを許可する第1インストール許可手段と、
前記クライアントで発生したエラーデータを記憶するエラーデータ記憶手段と、
前記エラーデータと予め設定された第2基準に基づいて、前記更新プログラムがインストールされていないクライアントの中から、更新プログラムのインストールを行うクライアントを選択し、選択したクライアントにのみ前記更新プログラムのインストールを許可する第2インストール許可手段と、を備え、
前記クライアントには、
自身の前記クライアント構成データを送信するクライアント構成データ送信手段と、
自身のクライアントで発生した前記エラーデータを送信するエラーデータ送信手段と、
前記第1インストール許可手段及び第2インストール許可手段によって許可された更新プログラムを前記更新プログラム記録手段から取得し、インストールする更新プログラムインストール手段と、を備えることを特徴とするプログラム自動更新システム。 - 前記第2インストール許可手段は、更新プログラムをインストールしたクライアントのインストール前後の所定期間内に発生したエラー回数の差が、予め設定した許容回数以内であれば、前記更新プログラムをインストールしていないクライアントへのインストールを許可してなる請求項1記載のプログラム自動更新システム。
- 前記クライアント構成データ送信手段は、前記クライアントのクライアント構成データが変更される度に、変更された後のクライアント構成データを送信してなる請求項1又は2記載のプログラム自動更新システム。
- 前記クライアント構成データは、クライアントの主記憶装置の容量情報を含むハードウエア構成情報を備え、
前記第1インストール許可手段は、前記主記憶装置の容量が最も大きいクライアントと、最も小さいクライアントとを選択してなる請求項1〜3のいずれかに記載のプログラム自動更新システム。 - 前記第2インストール許可手段は、前記更新プログラムをインストールしたクライアントのインストール前後の所定期間内に発生したエラー回数の差が、主記憶装置の容量が小さいクライアントだけ増加したときには、予め設定した容量より大容量の主記憶装置を備えたクライアントにのみ、前記更新プログラムのインストールを許可してなる請求項4記載のプログラム自動更新システム。
- 前記クライアント構成データは、クライアントの補助記憶装置の残容量情報を含むハードウエア構成情報を備え、
前記第1インストール許可手段は、前記補助記憶装置の残容量が最も大きいクライアントと、最も小さいクライアントとを選択してなる請求項1〜5のいずれかに記載のプログラム自動更新システム。 - 前記第2インストール許可手段は、前記更新プログラムをインストールしたクライアントのインストール前後の所定期間内に発生したエラー回数の差が、補助記憶装置の残容量が小さいクライアントだけ増加したときには、予め設定した容量より大きい残容量のクライアントにのみ、前記更新プログラムのインストールを許可してなる請求項6記載のプログラム自動更新システム。
- 前記クライアント構成データは、クライアントの常駐プログラム情報を含むソフトウエア構成情報を備え、
前記第1インストール許可手段は、前記ソフトウエア構成情報の中から、特定の常駐プログラムが稼働している1以上のクライアントと、該常駐プログラムが稼働していない1以上のクライアントとを選択してなる請求項1〜7のいずれかに記載のプログラム自動更新システム。 - 前記第2インストール許可手段は、前記更新プログラムをインストールしたクライアントのインストール前後の所定期間内に発生したエラー回数の差が、特定の常駐プログラムが稼働しているクライアントだけ増加したときには、前記常駐プログラムが稼働していないクライアントのみに、前記更新プログラムのインストールを許可してなる請求項8記載のプログラム自動更新システム。
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