JP2007264345A - 管楽器演奏装置と演奏用アダプタ - Google Patents

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Abstract

【課題】 管楽器の装着が容易な演奏装置を提供する。
【解決手段】 管楽器演奏装置は、管楽器に装着される装着部材と、振動板を振動させることで発音口から発音する発音部とを備えている。前記装着部材には貫通孔が設けられており、その貫通孔の一端は管楽器の装着時に管楽器の吹口部に接続され、その貫通孔の他端は前記発音部の発音口に当接して固定可能となっている。そして、前記管楽器は、その吹口部が前記装着部材の貫通孔を介して前記発音部の発音口に導通される。
【選択図】 図4

Description

本発明は、管楽器を演奏する装置に関する。
特許文献1に、管楽器を演奏する装置が開示されている。この演奏装置は、可撓性の振動膜と、その振動膜を振動させる振動装置を備えている。この演奏装置を用いて管楽器を演奏する際には、管楽器のマウスピースを振動膜に接触させ、振動装置によって振動膜を振動させる。振動膜による振動は、空気を媒体にマウスピースを通じて管楽器内へ伝播する。管楽器内へ伝播した空気振動(即ち、音)は、管楽器内で増幅されて外部に放出される。その結果、管楽器から好適な音色が発生する。
管楽器を演奏する装置では、マウスピースと振動膜との位置関係が、管楽器から発生する音色に大きな影響を与える。例えば振動膜に対してマウスピースが傾いて接触していると、管楽器から好適な音色を発生させることはできない。
上記の課題に対して、特許文献1の技術では、振動膜に対してマウスピースをボルトを用いて固定する手法を採用している。
特開2004−258443号公報
演奏装置を用いて管楽器を演奏する場合、演奏装置にマウスピースを固定するとともに、演奏装置に固定したマウスピースを管楽器本体に装着する必要がある。
マウスピースの管楽器本体への装着は、マウスピース側の挿入部(いわゆるシャンク)を、管楽器本体側の装着部(マウスパイプ)に挿入することによって行われる。管楽器本体側の装着部にはテーパが設けられており、挿入されたマウスピース側の挿入部が嵌合するようになっている。マウスピースを管楽器本体に装着する際には、マウスピース側の挿入部を、管楽器本体側の装着部に十分に挿入する必要がある。この挿入が不十分であると、音漏れ等が生じてしまい、管楽器から好適な音色を発生させることができなくなる。
演奏装置に固定されたマウスピースを管楽器本体に挿入する作業は、例えば演奏装置の位置が固定されていたり、管楽器本体が大型であったりすると、非常に面倒なものとなる。
本発明は、上記の問題を解決する。本発明は、管楽器の装着が容易な演奏装置を提供する。
本発明の技術は、管楽器を装着してその管楽器を演奏するための管楽器演奏装置に具現化される。この管楽器演奏装置は、管楽器に装着される装着部材と、振動板を振動させることで発音口から発音する発音部とを備えている。前記装着部材には貫通孔が設けられており、その貫通孔の一端は管楽器の装着時に管楽器の吹口部に接続され、その貫通孔の他端は前記発音部の発音口に当接して固定可能となっている。そして、前記管楽器は、その吹口部が前記装着部材の貫通孔を介して前記発音部の発音口に導通される。
この管楽器演奏装置では、管楽器に装着部材を装着し、装着部材の貫通孔の他端を発音部の発音口に当接させて固定することで、管楽器の吹口部が装着部材の貫通孔を介して発音部の発音口に導通される。この状態で、発音部の発音口から発音することにより、管楽器を演奏する。
装着部材の貫通孔の他端と発音部の発音口とを固定するための構成は、管楽器本体の構成や振動部材の構成に影響を受けることなく、自由に設計することができる。
この演奏装置によると、管楽器を演奏装置に容易に装着することができる。
上記した装置は、装着部材に設けられている遮蔽部材をさらに備えることが好ましい。この場合、遮蔽部材は、装着部材の貫通孔の他端を遮蔽する第1位置と露出する第2位置との間を移動可能であるとともに、第1位置に向けて付勢されていることが好ましい。
装着部材の貫通孔の他端が損傷を受けたり、異物が付着したりすると、と発音部の発音口との固定時に不具合が発生しやすくなる。
装着部材に遮蔽部材が設けられていると、装着部材が発音部の発音口に固定されていない間は、貫通孔の他端が遮蔽部材によって保護される。また、装着部材が発音部の発音口に固定されている間は、貫通孔の他端と発音部の発音口との固定部が、遮蔽部材によって保護される。
上記の演奏装置では、装着部材の貫通孔の他端と前記発音部の発音口が、弾性部材を介して当接することが好ましい。
それにより、装着部材の貫通孔の一端と発音部の発音口が互いに傾いている場合でも、両者を隙間なく固定することが可能となる。
本発明の技術はまた、管楽器に装着され、管楽器を演奏する演奏装置にその管楽器を取付けるために用いる演奏用アダプタに具現化される。この演奏用アダプタは、管楽器に装着される装着部材と、装着部材に設けられている遮蔽部材とを備えている。前記装着部材には貫通孔が設けられており、その貫通孔の一端は管楽器の装着時に管楽器の吹口部に接続され、その貫通孔の他端は前記演奏装置が発音する発音口に当接して固定可能となっている。また、前記遮蔽部材は、前記装着部材の貫通孔の他端を遮蔽する第1位置と露出する第2位置との間を移動可能であるとともに、第1位置に向けて付勢されている。
この演奏用アダプタを用いることによって、管楽器を演奏装置に容易に装着することができる。
本発明により、管楽器を容易に装着できる演奏装置を具現化することが可能となる。この演奏装置は、管楽器の装着が容易であることから、例えばロボット技術と組み合わせることによって、管楽器を演奏するロボットを具現化することも可能となる。
最初に、以下に説明する実施例の主要な特徴を列記する。
(特徴1)管楽器を演奏する装置は、装着部材と、発音部を備えている。装着部材は、マウスペットを取外した管楽器本体のマウスペット装着部に装着可能であるとともに、第1貫通孔が形成されている。第1貫通孔の一端は、装着部材が管楽器本体に装着されたときに、管楽器本体の吹口側端部に接続される。発音部は、接続部材と、振動部材と、振動手段を備えている。接続部材は、装着部材が接続可能であるとともに、第2貫通孔が形成されている。第2貫通孔の一端は、接続部材に装着部材が接続されたときに、第1貫通孔の他端に接続される。振動部材は、接続部材の第2貫通孔の他端を覆っている。振動手段は、振動部材を振動させる。発音部は、振動手段によって振動部材を振動させ、第2貫通孔の一端から発音する。即ち、第2貫通孔の一端は、発音部が発音する発音口を構成している。
(特徴2)装着部材の第1貫通孔では、上記した他端においてその径が最も細くなっている。また、接続部材の第2貫通孔では、上記した一端においてその径が最も細くなっている。
(特徴3)振動部材は、可撓性を有する膜材である。
(特徴4)振動手段は、永久磁石と、所定の周波数で変動する電流が通電されるコイルを備えている。永久磁石とコイルの一方は、振動部材に固定されている。
(特徴5)演奏装置の発音部は、人型ロボットの頭部に搭載されている。人型ロボットは、装着部材が装着された管楽器をアームによって移動させ、例えば装着部材の一端を発音部の発音口に当接させることができる。
本発明を具現化した実施例について、図面を参照しながら説明する。
図1は、実施例に係る管楽器100を演奏するロボット10を示している。図1(a)は管楽器100を演奏していないときのロボット10を示しており、図1(b)は管楽器100を演奏しているときのロボット10を示している。
ロボット10が演奏する管楽器100は、管楽器本体106と、管楽器本体106に接続されているアダプタピース110を備えている。アダプタピース110の構成については、後段において詳細に説明する。管楽器100のその他の構成については、人による演奏用の管楽器と同一である。即ち、管楽器本体106は、人による演奏用の管楽器からマウスピースを取り外したものであり、マウスピースを取り付けることによって、人によって演奏可能な通常の管楽器となる。
図1に示すように、ロボット10は、人を模した人型ロボットであり、頭部12や、左アーム14や、右アーム16を備えている。頭部12には、口部12aが設けられている。口部12は、人の口の位置に対応する位置に開口している。ロボット10は、管楽器100をアーム14、16によって把持し、把持した管楽器100を様々に移動させることができる。例えば、図1(a)に示すように、ロボット10は、管楽器100を移動させることによって、管楽器100のアダプタピース110を口部12aから離脱させることができる。あるいは、図1(b)に示すように、ロボット10は、アダプタピース110を口部12aに運んだりすることができる。
図2に、管楽器100に装着されているアダプタピース110の構成を示す。アダプタピース110は、人による演奏用のマウスピースと同様に、管楽器本体106に対して着脱可能となっている。図2に示すように、アダプタピース110は、アダプタピース本体120と、遮蔽部材140と、付勢部材150を備えている。アダプタピース本体120は管状の部材であり、その内部に貫通孔124が形成されている。以下、この貫通孔124を第1貫通孔124と記す。
アダプタピース本体120の一方端122は、管楽器本体106のマウスピース装着部(マウスパイプ)108に挿入可能に構成されている。アダプタピース本体120の一方端122は、人による演奏用のマウスピースのシャンク部に相当する。アダプタピース本体120が管楽器本体106に装着されると、第1貫通孔124の一方の開口部124aが管楽器本体106の吹口側端部(吹口部)に接続される。以下、この第1貫通孔124の一方の開口部124aを第1開口部124aと記す。また、第1貫通孔124の他方の開口部124bを第2開口部124bと記す。なお、アダプタピース本体120は特許請求の範囲に記載の装着部材に相当し、第1開口部124aはその貫通孔の一端に相当し、第2開口部124bはその貫通孔の他端に相当する。
アダプタピース本体120の他方端126は、先細りの形状に形成されている。アダプタピース本体120の他方端126は、後述する発音装置50に着脱可能となっている。アダプタピース本体120の他方端126には、第1貫通孔124の第2開口部124bが設けられている。
アダプタピース本体120の第2貫通孔124では、第1開口部124aから第2開口部124bにかけて、その内径が連続的に縮小している。また、第2開口部124bにおいて、その内径が最も小さくなっている。アダプタピース本体120の第2貫通孔124は、人による演奏用のマウスピースのバックボア部、ボア部、スロート部の形状を模して形成されている。なお、アダプタピース本体120は、人による演奏用のマウスピースに追加工を施して得ることもできる
遮蔽部材140は、人による演奏用のマウスピースにおけるカップ部の外形形状と略同一の外形形状を有している。遮蔽部材140は、アダプタピース本体120の長手方向に摺動可能に設けられている。遮蔽部材140は、アダプタピース本体120の他方端126を囲繞する第1位置(図2に示す位置)と、アダプタピース本体120の他方端126を露出する第2位置(図4に示す位置)との間を移動可能となっている。遮蔽部材140が第1位置に位置していると、アダプタピース本体120の他方端126や第2開口部124bが遮蔽部材140によって囲繞される。この状態では、アダプタピース本体120の他方端126や第2開口部124bが外部から遮蔽され、アダプタピース本体120の他方端126や第2開口部124bに損傷を受けたり、異物が付着したりすることが防止される。
図2に示すように、アダプタピース110の外観は、人によるマウスピースの外観と略等しい。それにより、ロボット10がアダプタピース110を口部12aから離脱させているときに、管楽器100の外観は、人による演奏用の管楽器と略等しくなる。
付勢部材150は、遮蔽部材140を第1位置(図1に示す位置)に向けて、即ち、アダプタピース本体120の他方端126や第2開口部124bを囲繞する位置に向けて付勢している。それにより、例えばロボット10が管楽器100を移動させたときにも、遮蔽部材140の位置は第1位置に維持される。付勢部材150には、例えばばね部材を用いることできる。
図3に示すように、頭部12の内部には、発音装置50が設けられている。発音装置50は、頭部12側に固定されているブラケットプレート62に、複数のボルト60を用いて固定されている。発音装置50は、口部12aに臨む位置に配置されている。発音装置50は、主に、フレーム52と、フレームによって支持されている振動部材66と、振動部材66を振動させる振動装置54と、フレーム52に固定されているカップ部材(接続部材)70を備えている。発音装置50は、詳しくは後述するが、カップ部材70に設けられている発音口74aから発音する。
フレーム52は、略円板状の底板部52aと、底板部52aの周縁から円筒状に伸びている側壁52bを備えている。フレーム52には、例えば金属材料や樹脂材料を用いることができる。
振動部材66は、可撓性を有している略円形の膜材である。振動部材66には、汎用のメンブレンフィルムを採用することができる。振動部材52の周縁66aは、フレーム52の側壁52bの内面に固定されている。
振動装置54は、永久磁石56とコイル58を備えている。永久磁石56は、フレーム52の底板部52aに固定されている。コイル58は、振動部材66に固定されている。コイル58を構成する巻線の両端は、図示しない電流制御装置に接続されている。電流制御装置は、コイル58に所定の周波数で変動する電流を供給する。コイル58に所定の周波数の電流が供給されると、永久磁石56によって形成された磁界と、コイル58が形成する磁界とが作用して、コイル58が所定の周波数で振動する。コイル58が振動することによって、コイル58が固定されている振動部材66も略同じ周波数で振動する。振動部材66が振動することによって、振動部材66の周囲の空気が振動することとなり、音が発生する。
カップ部材70は、略円形の板状部材であり、その略中央に設けられている貫通孔74と、貫通孔74に沿って振動部材66側に伸びているリム部72を備えている。以下、この貫通孔74を第2貫通孔74と記し、アダプタピース本体120の第1貫通孔124と区別する。
第2貫通孔74の一方の開口部74aは、前記した発音口74aであり、口部12aに臨んでいる。以下、この開口部74aを第3開口部74aと記す。第3開口部74aには、弾性を有するリング形状の弾性リング76が設けられている。この弾性リング76は、弾性を有する材料、例えばゴム材料や樹脂材料を用いて構成することができる。本実施例では、シリコンゴムを採用している。詳しくは後述するが、弾性リング76には、ロボット10がアダプタピースを口部12aへと運んだときに、アダプタピース本体120の他方端126が挿入される。
カップ部材70には、第1開口部74aを囲繞するように、ガイド部材80が設けられている。ガイド部材80はリング形状の部材であり、第3開口部74aに連なるガイド孔82が形成されている。ガイド孔82は口部12a側から第3開口部74a側へと縮径している。ガイド部材80は、アダプタピース本体120の他方端126が口部12aに挿入されたときに、その他方端126を第3開口部74aへと案内する。
第2貫通孔74の他方の開口部74cは、振動部材66によって覆われている。以下、この開口部74cを第4開口部74cと記す。第4開口部74cを取り囲むリム部72の端面は、振動部材66に接触している。なお、リム部72の端面にはスペーサリング90が取り付けられている。スペーサリング90は、リム部72の端面(詳しくはスペーサリング90の端面)の位置を調整する。スペーサリング90の厚みを変更することによって、振動部材66との当たり具合を調整できるようになっている。カップ部材70がフレーム52に固定されているので、一度調整したリム部72と振動部材66との当たり具合は、ロボット10が動作した場合にも変化することがない。
第2貫通孔74では、第3開口部74aから第4開口部74cにかけて、その内径が連続的に拡大しているカップ部74bが形成されている。第2貫通孔74では、第3開口部74aにおいて、その径が最も小さくなっている。このカップ部74bの形状は、人による演奏用のマウスピースのカップ部を模して形成されている。なお、カップ部74bの形状には、人による演奏用のマウスピースと同様に、様々な形状(例えばUカップ型やVカップ型)を採用することができる。
カップ部材70には、圧縮空気を導入する導入口78が設けられている。導入口78から圧縮空気を導入することによって、振動部材66の振動が助長される。それにより、発音装置50により大きな音を発生させることができる。
図4は、ロボット10がアーム部14、16によって管楽器100を移動させ、アダプタピース110を口部12aへ運んだ状態を示している。図4に示すように、ロボット10がアダプタピース110を口部12aへ運ぶと、アダプタピース本体120の他方端124が、口部12aへと挿入される。口部12aが開口している大きさは、アダプタピース本体120の他方端124が挿入可能な大きさであるとともに、遮蔽部材140が挿入不能な大きさに形成されている。このとき、アダプタピース110の遮蔽部材140は、ロボット10の頭部12と干渉し、アダプタピース本体120の他方端124を露出する第2位置へと移動する。この状態では、ロボット10の口部12aが遮蔽部材140によって遮蔽され、口部12aから頭部12内に異物が侵入することが防止される。外見上においても、ロボット10があたかも人による演奏用のマウスピースを口部12aに押し当てて演奏しているように見え、演奏を鑑賞する人に違和感を与えることがない。
なお、口部12aがアダプタピース本体120の径に合わせて小さく形成されているので、ロボット10がアダプタピース110を口部12aから離反させている状態でも、口部12aから頭部12内に異物が侵入することが比較的に防止される。外見上においても、口部12aを小さく開口すれば済むことから、ロボット10の意匠を損なうことがなく、演奏を鑑賞する人に違和感を与えることもない。
口部12aに挿入されたアダプタピース本体120の他方端124は、ガイド部材80によって案内され、カップ部材70に設けられている弾性リング76に挿入される。それにより、アダプタピース本体120がカップ部材70に接続される。即ち、アダプタピース本体120の他方端124と、カップ部材70側の弾性リング76によって、アダプタピース本体120とカップ部材70とを接続する接続機構が構成されている。アダプタピース本体120がカップ部材70に接続されると、アダプタピース本体120の第1貫通孔124の第2開口部124bと、カップ部材70の第2貫通孔74の第3開口部74aとが接続される。第2開口部124bと第3開口部74aとの間には弾性リング76が介在しているので、例えばアダプタピース本体120が傾いた場合でも、両開口部124b、74a間の気密性が確保される。
また、第1貫通孔124と第2貫通孔74の接続は、第1貫通孔124において最も径が細い第2開口部124bと、第2貫通孔74において最も径が細い第3開口部74aにおいて行われる。それにより、例えばアダプタピース本体120が傾いた場合でも、第2開口部124bと第3開口部74aの間に生じる隙間が小さく、両開口部124b、74a間の気密性が損なわれることが防止される。
図4に示すように、アダプタピース本体120の第1貫通孔124と、カップ部材70の第2貫通孔74は、互いに接続されることによって、人によるマウスピースと略同一の貫通孔を構成する。即ち、第1開口部124a側から、いわゆるバックボア部、ボア部、スロート部、カップ部が構成される。そして、第2開口部124bと第3開口部74aとの接続位置は、マウスピースにおいてその内径が最も小さくなるスロート部に対応する。
図4に示す状態で、ロボット10は、発音装置50に指令して振動部材66を振動させることにより、管楽器100を演奏する。ここでは説明を省略するが、このとき同時に、ロボット10は管楽器100のピストンを操作する。振動部材66による空気振動(即ち、音)は、カップ部材70の第2貫通孔74とアダプタピース本体120の第1貫通孔124を通じて、管楽器本体106へ伝播する。管楽器本体106へ伝播した空気振動(即ち、音)は、管楽器本体106内で増幅されて外部に放出される。その結果、管楽器100から好適な音色が発生する。
以上のように、実施例のロボット10は、アダプタピース110が予め装着されている管楽器100を、発音装置50のカップ部材70に接続することによって、管楽器100を振動部材66に対して正しく接続することができる。アダプタピース110をカップ部材70に接続する動作は、管楽器本体106にマウスピース等を装着する動作や、管楽器のマウスピースを振動部材66に対して位置決めする動作よりも容易である。アダプタピース110をカップ部材70に接続するための構成は、管楽器本体106の構成や振動部材66等の構成に影響を受けることなく、適宜選択することができる。
ロボット10がアダプタピース110を口部12aから離脱すると、付勢部材150による付勢力によって、遮蔽部材140がアダプタピース本体120の他方端126を囲繞する位置(第1位置)へと移動する。それにより、アダプタピース本体120の他方端126や第2開口部124bが外部から遮蔽され、その他方端126や第2開口部124bに損傷を受けたり、異物が付着したりすることが防止される。アダプタピース110とカップ部材70とが接続不良となることが防止される。
本実施例のロボット10は、図1(a)(b)に示すように、管楽器100のアダプタピース110を口部12aから離脱させた姿勢や、アダプタピース110を口部12aに運んだ姿勢を繰り返した場合でも、発音装置50と管楽器100とを正しく接続し、管楽器100から好適な音色を発生せることができる。
通常の管楽器では、管楽器本体106のマウスピース装着部(マウスパイプ)の径が、管楽器の種類や管楽器のメーカー等に応じて異なっている。そのことから、上記のロボット10では、アダプタピース本体120の一方端122の径が異なる複数のアダプタピース110を用意しておくのもよい。それにより、各管楽器に対応するアダプタピースを装着することによって、面倒な段取り替え作業を行うことなく、様々な種類の管楽器や様々なメーカーの管楽器を次々と演奏することも可能となる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
上記した実施例では、アダプタピースと発音装置を備える演奏装置をロボットが利用する例について説明したが、上記した実施例の技術は、人が演奏装置に管楽器を取り付ける場合にも有効である。例えば発音装置が手の届かない(手が入らない)位置に取り付けられていたり、管楽器本体が大型である場合でも、アダプタピース(装着部材)を管楽器本体に装着すれば、アダプタピースとカップ部材(接続部材)は容易に接続できることから、管楽器に演奏装置を容易に装着することができる。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項に記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数の目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
ロボットの外観を示す図。 発音装置の構成を示す図。 アダプタピースの構成を示す図。 アダプタピースと発音装置とが接続された状態を示す図。
符号の説明
10:ロボット
12:頭部
12a:口部
14:左アーム
16:右アーム
50:発音装置
54:振動装置
66:振動部材
70:カップ部材(接続部材)
74:第2貫通孔
74a:第2貫通孔の第3開口部
74b:第2貫通孔の第4開口部
80:ガイド部材
100:管楽器
106:管楽器本体
110:アダプタピース
120:アダプタピース本体
122:アダプタピース本体の一端
124:第1貫通孔
124a:第1貫通孔の第1開口部
124b:第1貫通孔の第2開口部
126:アダプタピース本体の他方端
140:遮蔽部材
150:付勢部材

Claims (4)

  1. 管楽器を装着してその管楽器を演奏するための管楽器演奏装置であって、
    管楽器に装着される装着部材と、振動板を振動させることで発音口から発音する発音部とを備えており、
    前記装着部材には貫通孔が設けられており、その貫通孔の一端は管楽器の装着時に管楽器の吹口部に接続され、その貫通孔の他端は前記発音部の発音口に当接して固定可能であり、
    前記管楽器は、その吹口部が前記装着部材の貫通孔を介して前記発音部の発音口に導通されることを特徴とする管楽器演奏装置。
  2. 前記装着部材に設けられている遮蔽部材をさらに備え、
    前記遮蔽部材は、前記装着部材の貫通孔の他端を遮蔽する第1位置と露出する第2位置との間を移動可能であるとともに、第1位置に向けて付勢されていることを特徴とする請求項1の管楽器演奏装置。
  3. 前記装着部材の貫通孔の他端と前記発音部の発音口は、弾性部材を介して当接することを特徴とする請求項1又は2の管楽器演奏装置。
  4. 管楽器に装着され、管楽器を演奏する演奏装置にその管楽器を取付けるために用いる演奏用アダプタであって、
    管楽器に装着される装着部材と、装着部材に設けられている遮蔽部材とを備えており、
    前記装着部材には貫通孔が設けられており、その貫通孔の一端は管楽器の装着時に管楽器の吹口部に接続され、その貫通孔の他端は前記演奏装置が発音する発音口に当接して固定可能であり、
    前記遮蔽部材は、前記装着部材の貫通孔の他端を遮蔽する第1位置と露出する第2位置との間を移動可能であるとともに、第1位置に向けて付勢されていることを特徴とする演奏用アダプタ。
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