JP2007263078A - 船舶用排煙処理装置及び船舶用排煙処理方法 - Google Patents

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芳幸 小野
Yasuhisa Maeda
安久 前田
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亘 松原
Kiyoshi Tatsuhara
潔 龍原
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友章 杉山
Tsutomu Hashimoto
勉 橋本
Akira Yamashita
暁 山下
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Abstract

【課題】船舶にコンパクト搭載することができ、しかも長期間に亙って安定して排煙処理を行なうことができる船舶用排煙処理装置及び船舶用排煙処理方法を提供する。
【解決手段】船舶用排煙処理装置10Aは、船舶用エンジン11から排出される煤塵及び硫黄酸化物を含有する排ガス12に対し、海水13を接触させて増湿すると共に冷却する増湿冷却装置14と、前記増湿冷却装置14で増湿冷却された増湿冷却排ガス15中の硫黄酸化物を除去する浄化触媒部16を有する浄化装置17とを具備する船舶用排煙処理装置において、前記増湿冷却装置14を通過する排ガス12と接触海水13との液ガス比(必要とする水流量(L)/排ガス流量(Nm3))を1.5以上とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、船舶用エンジンからの排ガスを良好に除去することができる船舶用排煙処理装置及び船舶用排煙処理方法に関する。
陸上のエンジンやボイラについては、排ガス中の硫黄酸化物(SOx)や窒素酸化物(NOx)、煤塵等に関する規制に対し、例えば脱硫装置、脱硝装置、煤塵除去装置などがそれぞれ存在する。また、活性炭素繊維を用いた陸上の浄化装置の提案もある(特許文献1)。
ところで、船舶のエンジンや発電機から出る排ガスについては、国際的な排ガス規制が無かったが、2005年度から一部の海域において国際条約による規制が開始されている。
そこで、本出願人は、活性炭素繊維を用いて船舶から排出される排ガス中の前記硫黄酸化物を処理することを先に提案している(特許文献2)。
特開2003−117349号公報 特開2005−66505号公報
しかしながら、船内の排ガスにおいては、エンジン側の制約で圧損上昇がほとんど許容されていないため、従来の活性炭素繊維を用いた排ガス浄化装置のような通常の陸上の排煙処理装置を転用するのみでは圧損を回復させるリデュースファンが必要となり、前記ファンの動力のためにさらにエネルギーが必要となり、船舶の燃費を悪化させてしまう、という問題がある。
特に、排煙処理を行うことは航行中に亙って必要となるので、安定的で確実な排煙処理が望まれている。
本発明は、前記問題に鑑み、船舶にコンパクト搭載することができ、しかも長期間に亙って安定して排煙処理を行うことができる船舶用排煙処理装置及び船舶用排煙処理方法を提供することを課題とする。
上述した課題を解決するための本発明の第1の発明は、船舶用エンジンから排出される煤塵及び硫黄酸化物を含有する排ガスに対し、海水を接触させて増湿すると共に冷却する増湿冷却装置と、前記増湿冷却装置で増湿冷却された増湿冷却排ガス中の硫黄酸化物を除去する浄化触媒部を有する浄化装置とを具備する船舶用排煙処理装置において、前記増湿冷却装置を通過する排ガスと接触海水との液ガス比(排ガスを冷却する際に必要とする水流量(L)/排ガス流量(Nm3))が1.5以上であることを特徴とする船舶用排煙処理装置にある。
第2の発明は、第1の発明において、前記増湿冷却装置が複数の海水と接触する排ガス通路を有するものであることを特徴とする船舶用排煙処理装置にある。
第3の発明は、第1又は2の発明において、増湿冷却装置を通過する際に、水滴により排ガスを押し進めて陽圧状態としてなることを特徴とする船舶用排煙処理装置にある。
第4の発明は、第3の発明において、前記増湿冷却装置の前後の圧力損失(ΔP1)と、前記浄化装置の前後の圧力損失(ΔP2)との圧力損失の総和ΔP3が、下記条件を充足するものであることを特徴とする船舶用排煙処理装置にある。
ΔP3≦100mmAq・・・(1)
第5の発明は、船舶用エンジンから排出される煤塵及び硫黄酸化物を含有する排ガスに海水を接触させて増湿した後、増湿冷却された排ガス中の硫黄酸化物を除去する活性炭素繊維槽により浄化する船舶用排煙処理方法において、前記増湿冷却の際に、排ガスと接触海水との液ガス比(排ガスを冷却する際に必要とする水流量(L)/排ガス流量(Nm3))を1.5以上とすることを特徴とする船舶用排煙処理方法にある。
第6の発明は、第5の発明において、増湿冷却の際に陽圧状態とすることを特徴とする船舶用排煙処理方法にある。
第7の発明は、第6の発明において、前記増湿冷却装置の前後の圧力損失(ΔP1)と、前記浄化装置の前後の圧力損失(ΔP2)との圧力損失の総和ΔP3が、下記条件を充足するものであることを特徴とする船舶用排煙処理方法にある。
ΔP3≦100mmAq・・・(1)
第8の発明は、第5乃至7のいずれか一つの発明において、増湿冷却する海水を再利用することを特徴とする船舶用排煙処理方法にある。
本発明によれば、排ガスを増湿冷却する際に、排ガスと接触海水との液ガス比(排ガスを冷却する際に必要とする水流量(L)/排ガス流量(Nm3))を1.5以上とすることで排ガスに所定量の水分を保持させると共に冷却効率を良好とすると共に、排ガスに対して陽圧作用を付与し、浄化装置での圧力損失が高い場合でも安定して排煙処理することができ、脱硫が良好なものとなる。
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施例における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
本発明による実施例に係る船舶用排煙処理装置について、図面を参照して説明する。
図1は、実施例に係る船舶用排煙処理装置を示す概念図である。
図1に示すように、本実施例に係る第1の船舶用排煙処理装置10Aは、船舶用エンジン11から排出される煤塵及び硫黄酸化物を含有する排ガス12に対し、海水13を接触させて増湿すると共に冷却する増湿冷却装置14と、前記増湿冷却装置14で増湿冷却された増湿冷却排ガス15中の硫黄酸化物を除去する浄化触媒部16を有する浄化装置17とを具備する船舶用排煙処理装置において、前記増湿冷却装置14を通過する排ガス12と接触海水13との液ガス比(排ガスを冷却する際に必要とする水流量(L)/排ガス流量(Nm3))を1.5以上とするものである。
ここで、図1中、符号18は浄化装置17で硫黄酸化物が除去された浄化ガス、符号19は浄化ガス18を外部排出する煙突を各々示す。
なお、通常前記排気ガス12には、約1000ppm程度の硫黄酸化物(SO2、SO3)、約10%程度の酸素、及び二酸化炭素、窒素、水が含まれている。
また、浄化装置17の浄化触媒部16の上方側にはスプレーノズル20が設けられており、浄化触媒部16に噴霧することで、排ガス中の硫黄酸化物を触媒作用により分解した亜硫酸を洗い流すようにしている。
そして、前記浄化装置17の浄化触媒部16の下部側には、排気ガスの浄化で生成した液体(硫酸)を溜める貯留部が形成されている。なお液体の一部はスプレーノズル20から噴霧するように循環することも可能である。
前記浄化触媒部16は、例えば600〜1000℃の温度範囲にて熱処理が施された活性炭素繊維(ACF)等が配設されている。
前記熱処理活性炭素繊維は、好ましくは石炭・石油化学の残渣として出るピッチを溶融紡糸して得たピッチ系炭素繊維を還元雰囲気の条件で焼成してなるものである。
上述の構成において、増湿冷却装置14に導入された排気ガス12中の硫黄酸化物(SO2、SO3)は、増湿冷却の際においてその一部が除去されるが、残留した硫黄酸化物は、活性炭素繊維からなる浄化触媒部16の触媒作用により、排ガス中の酸素及び排ガス中の水分、散布された水分と反応して希硫酸が生成される。
そして、浄化触媒部16で形成された希硫酸は、別途中和処理されて廃水される。
一方、活性炭素繊維等の浄化触媒部16にて硫黄酸化物が除去された浄化ガス18は、煙道及び煙突19を通り、外部へ排出される。
ここで、前記増湿冷却装置14における増湿冷却の際の前記液ガス比とは、(排ガスを冷却する際に必要とする海水の水流量(L))/(排ガス流量(Nm3))で示される。本発明では液ガス比を1.5以上とすることにより、排ガスに所定量の水分を保持させると共に冷却効率を良好としている。また、除塵効率を向上させる場合には、液ガス比を5以上、より好ましくは10以上とするのがよい。また、一方、海水を大量に使用する関係から増湿冷却装置14から騒音がするような場合には、液ガス比を1.5〜2とするようにしてもよい。
前記増湿冷却排ガス15中の硫黄酸化物を浄化する浄化触媒部16としては、活性炭素繊維や白金等を用いて触媒反応による公知のガス浄化装置を用いることができる。
前記浄化触媒部16として活性炭素繊維を用いる場合には、断面矩形状又は三角形状の複数の触媒通路からなるガス浄化装置であるので、圧力損失を考慮する必要がある。そこで、本発明では、増湿冷却装置14を通過する際に、噴霧する海水圧力により排ガス12を押し進めて陽圧状態としている。
これにより、浄化触媒部16を有する浄化装置17の圧力損失(減圧状態)を相殺するようにしている。
ここで、図2に示すように、第一の船舶用排煙処理装置10Aの増湿冷却装置14の前後の圧力損失(ΔP1)と、前記浄化装置17の前後の圧力損失(ΔP2)とを計測するものであり、この計測値の圧力損失の総和ΔP3が、下記式(1)の条件を充足するものとするようにしている。
ΔP3≦100mmAq・・・(1)
そして、浄化装置17の圧力損失(ΔP2)が増大した場合には、増湿冷却装置14の前後の圧力損失(ΔP1)を陽圧となるように調整して総和ΔP3が100mmAq以下とならないようにしている。また、総和ΔP3は50mmAq以下とするのがより好ましい。このため、液ガス比を5以上、より好ましくは10以上としている。
ここで、図3に液ガス比と増湿冷却装置の圧力損失との関係を示す。図3に示すように、液ガス比を5以上とすることにより陽圧効果が増大することとなる。
このように、増湿冷却装置14で使用する水滴で排ガス12を押し進めて加圧し、浄化触媒(活性炭素繊維)による浄化装置17の圧損(減圧)を相殺することとなる。前記増湿冷却装置14の運転条件は排ガス条件により異なるが、図3に示す結果から、液ガス比3以上、好ましくは5〜20とするのがよい。
前記増湿冷却装置14からの海水を噴霧するスプレー水の流速は、排ガス12のガス流速よりも速いほうが好ましく、望ましくは流速差5m/s以上で、スプレー水の流速をガス流速の2〜10倍にすることにより、高い加圧効果が得られるので好ましい。
このため、図2に示すような圧力損失を計測する増湿冷却装置の入り口部及び出口部(浄化装置17の入り口)、浄化装置の出口部の圧力を各々測定し、この結果から増湿冷却装置で用いるスプレー水の噴出水量を調節するようにしている。
また、前記増湿冷却装置14において、噴霧されるスプレー水で排ガス12を押し進めて加圧し、触媒浄化部16による浄化装置17の圧損(減圧)を相殺することにより、触媒浄化部16の圧損を回復し、船舶用排煙処理装置10Aのシステム全体の圧力損失を100mmAq以下に抑えることができるため、船舶のエンジン性能等に悪影響を及ぼすことがない。
また、増湿冷却装置14において、スプレー水の流量を増大し、ガス流速を上げることで排ガス中の除塵が可能となり、触媒浄化部16への煤塵付着・閉塞を抑制することができることとなる。
また、増湿冷却装置14において、海水の大量の噴霧により脱硫処理も併せて行うこととなるため、浄化触媒部16の触媒量を減らせるという利点もある。
また、図1の第一の船舶用排煙処理装置10Aにおいて、浄化装置17から排出される浄化ガス18に、増湿冷却装置14に供給する以前の排ガス(エンジン出口排ガス)12を混合すること、または増湿冷却装置14に供給される以前の排ガス12と熱交換することにより、煙突19から排出する前に浄化ガス18の温度を5〜10℃、好ましくは5〜50℃程度ガス温度を上昇させるようにするのが好ましい。
これはガス温度の上昇が小さいと白煙を完全に防止できない可能性があるからである。また、一方、ガス温度を上昇させ過ぎると効率が落ちる他、排ガス混合の場合には排煙処理していない排ガスの放出量が増加することになり、排煙装置の有効性能が低下することになり、好ましくないからである。
船によって運用条件が異なるため、排ガス温度などの条件を限定することは難しい。効果として、排ガス12を部分処理することで、排煙処理装置の処理量を小さくすることも可能である。
また、増湿冷却装置14で使用する海水13は、その一部13aを排出水とするが、残りの海水13bについては循環ポンプを用いて増湿冷却装置14に循環して再利用することも可能である。
ここで、現時点においては、船舶からの排出水13aの規制についてはないものの、水質汚濁防止法等を考慮して排出水13aの煤塵(SS成分)濃度は200mg/L以下、油分濃度は15ppm以下に調整する必要があるので、増湿冷却後の海水の煤塵量、油分量等を別途測定し、再利用可能な海水量を自動で調整するようにしてもよい。
さらに、高除塵率を達成する場合には液ガス比10〜40という条件で運転することが考えられるが、その場合には、海水の硫黄酸化物の吸収が少なく、再度海水を増湿冷却装置14で使用してから排出するようにすればよい。
本発明による実施例に係る船舶用排煙処理装置について、図面を参照して説明する。
図4−1は、実施例に係る船舶用排煙処理装置を示す構成斜視図であり、図4−2はその平面図である。
これらの図面に示すように、本実施例に係る第2の船舶用排煙処理装置10Bは、浄化装置17の側壁の対向する面に沿って複数の円筒型の増湿冷却部14−1〜14−6からなる増湿冷却装置14を具備するものである。図示しない船舶用エンジン11からの排ガス12は上部ヘッダ部に供給され、ここで増湿冷却部14−1〜14−6の上方側から各々の管に導入される。各管内には図5に示すような噴射ノズル21が設けられており、この噴射ノズル21から海水が噴射するようにしている。
本実施例では、船内での設置スペースを小さくするため、複数本の円筒型の増湿冷却武14−1〜14−6を並列に接続し、浄化装置17の周囲に配置するようにしている。
また、図5に示すように、前記増湿冷却の管内に設置する噴射ノズル21から噴霧される海水13の噴霧角αは5〜15°程度、より好ましくは5〜10°程度に狭くすることが好ましい。これは、高温排ガス12と海水13とが接触する最も腐食環境の厳しい部分に配管壁などを設置しないことで耐久性を向上する。これにより、噴霧角αが大きい場合のように、噴霧された海水が直接管内壁に接触することを防止し、腐食耐久性を向上するようにしている。
前記噴射ノズル21を用いた際には、増湿冷却部14−1〜14−6の配管はその直径を例えば300〜2000mmとするのが望ましい。
また、排ガス12の加圧(圧損低減)の性能を考慮すると、配管の長さは直径の3〜10倍とするが相当であり、より好ましくは5〜7とするのがよい。
また、実施例1の船舶用排煙処理装置10Aで説明したように、触媒部の交換並びに、ガス組成、温度、圧力の計測等のメンテナンスを容易にするため、浄化装置17の少なくとも一側面には円筒の増湿冷却部を設置しないことが望ましい。
複数の増湿冷却部を設けることで、触媒の圧損の調整を容易にし、増湿冷却効率を良好とすることができる。また、増湿冷却装置14における陽圧の調整も容易となり、システム全体での圧力損失の回復が良好となる。
また、前記浄化装置17の周囲に、複数本の円筒型の増湿冷却部を具備する増湿冷却装置14を配設するので、組み合わせがコンパクトになり、船舶内の収納が容易となる。
また,前記増湿冷却装置14に脱硫機能を持たせることで、浄化触媒部の使用量、船内設置スペースを少なくすることができる。
前記浄化装置17内における増湿冷却ガス15の流れが下から上となるため、浄化ガス18のダクト17a等の設置スペースを小さくできる。また、簡易な構成であるので、ダクト引きまわしによる圧力損失を抑制することができる。
本実施例では図5に示すような噴射ノズル21を設置したジェットスクラバ形式を用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、排ガス12に海水13を効率的に噴霧して増湿冷却するものであればいずれのものでもよい。
例えば、図6に示すように、狭隘部22を有する円筒管23内に、排ガス12を供給し、噴射ノズル21から狭隘部22に向けて、海水13を噴霧させ、ベンチュリ作用により、排ガスに陽圧を付与するようにしてもよい。
また、燃料の種類や機関の特性等により煤塵の発生量が多く、浄化装置17で用いる浄化触媒の閉塞等が懸念される場合には、増湿冷却装置14の部分で70〜100%、より好ましくは90〜98%の脱硫処理を行い、残りを浄化装置17の浄化触媒を用いて脱硫を行うようにしてもよい。
以上のように、本発明に係る船舶用排煙処理装置は、排ガスを増湿冷却する際に、排ガスと接触海水との液ガス比(必要とする水流量(L)/排ガス流量(Nm3))を1.5以上とすることで排ガスに所定量の水分を保持させると共に冷却効率を良好とすると共に、排ガスに対して陽圧作用を付与し、浄化装置での圧力損失が高い場合でも安定して排煙処理することができ、船舶用の脱硫に用いて適している。
実施例1に係る第1の船舶用排煙処理装置の概念図である。 実施例1に係る第1の船舶用排煙処理装置の構成図である。 液ガス比と増湿冷却装置の圧力損失との関係図である。 実施例2に係る第2の船舶用排煙処理装置の斜視図である。 実施例2に係る第2の船舶用排煙処理装置の平面図である。 実施例2に係る増湿冷却部の模式図である。 実施例2に係る他の増湿冷却部の模式図である。
符号の説明
10A 第1の船舶用排煙処理装置
10B 第2の船舶用排煙処理装置
11 船舶用エンジン
12 排ガス
13 海水
14 増湿冷却装置
15 増湿冷却排ガス
16 浄化触媒部
17 浄化装置
18 浄化ガス
19 煙突

Claims (8)

  1. 船舶用エンジンから排出される煤塵及び硫黄酸化物を含有する排ガスに対し、海水を接触させて増湿すると共に冷却する増湿冷却装置と、
    前記増湿冷却装置で増湿冷却された増湿冷却排ガス中の硫黄酸化物を除去する浄化触媒部を有する浄化装置とを具備する船舶用排煙処理装置において、
    前記増湿冷却装置を通過する排ガスと接触海水との液ガス比(排ガスを冷却する際に必要とする水流量(L)/排ガス流量(Nm3))が1.5以上であることを特徴とする船舶用排煙処理装置。
  2. 請求項1において、
    前記増湿冷却装置が複数の海水と接触する排ガス通路を有するものであることを特徴とする船舶用排煙処理装置。
  3. 請求項1又は2において、
    増湿冷却装置を通過する際に、水滴により排ガスを押し進めて陽圧状態としてなることを特徴とする船舶用排煙処理装置。
  4. 請求項3において、
    前記増湿冷却装置の前後の圧力損失(ΔP1)と、前記浄化装置の前後の圧力損失(ΔP2)との圧力損失の総和ΔP3が、下記条件を充足するものであることを特徴とする船舶用排煙処理装置。
    ΔP3≦100mmAq・・・(1)
  5. 船舶用エンジンから排出される煤塵及び硫黄酸化物を含有する排ガスに海水を接触させて増湿した後、
    増湿冷却された排ガス中の硫黄酸化物を除去する活性炭素繊維槽により浄化する船舶用排煙処理方法において、
    前記増湿冷却の際に、排ガスと接触海水との液ガス比(排ガスを冷却する際に必要とする水流量(L)/排ガス流量(Nm3))を1.5以上とすることを特徴とする船舶用排煙処理方法。
  6. 請求項5において、
    増湿冷却の際に陽圧状態とすることを特徴とする船舶用排煙処理方法。
  7. 請求項6において、
    前記増湿冷却装置の前後の圧力損失(ΔP1)と、前記浄化装置の前後の圧力損失(ΔP2)との圧力損失の総和ΔP3が、下記条件を充足するものであることを特徴とする船舶用排煙処理方法。
    ΔP3≦100mmAq・・・(1)
  8. 請求項5乃至7のいずれか一つにおいて、
    増湿冷却する海水を再利用することを特徴とする船舶用排煙処理方法。
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