JP2007259088A - スピーカ装置およびオーディオシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】カラオケルームへの取り付け容易、かつより均一な音量でカラオケ音声を提供することができるカラオケシステム等を提供する。
【解決手段】カラオケ楽曲を演奏するカラオケ演奏装置からの演奏データとマイクロホンで収音した利用者の音声データを入力するインタフェース13と、複数のスピーカユニットSPが配列されてなるスピーカアレイ302であって、仰角を向けて設置されるものと、スピーカアレイ302から複数の焦点に向けて音声ビームが出力するようなディレイを演奏データに付与するためのディレイ制御値が設定され、該ディレイ制御値に基づいて、演奏データ及び利用者の音声データに対してディレイを付与して各スピーカユニットSPに出力する信号処理部14と、を備えたスピーカ装置300である。
【選択図】図1

Description

この発明は、音声信号をビーム化して出力することのできるスピーカ装置であって、前記音声信号を室内に均一に伝搬させるもの、および、このスピーカ装置を用いたオーディオシステムに関する。
オーディオ装置とスピーカ装置を組み合わせたオーディオシステムの一例としてカラオケ装置がある。スピーカ装置はほぼ点音源であるため、室内のどの場所でも同じように音声が聞こえるようにすることは困難である。カラオケ店舗では、カラオケルーム内の複数の利用者に均一な音量及び音質の音声を提供することができるように、天井にスピーカを吊るしたり、複数台のスピーカを用いたりしていた。
なお、先行技術文献としては、例えば、特許文献1がある。
特許第3728786号公報
しかしながら、天井にスピーカを吊るす方法では、天井への取り付け工事が必要であり、天井の位置が高い場合等には取り付け困難な場合があった。また、複数台のスピーカを用いる方法では、複数台のスピーカを取り付けるための工事が必要であった。
そして、天井にスピーカを吊るす方法でも、複数台のスピーカを用いる方法でも、スピーカの近く(スピーカの真下や真横等)に居る人に好適な音量で音声を提供すればスピーカから遠い場所では音量が小さすぎ、スピーカから遠い場所に居る人に好適な音量で音声を提供すればスピーカの近く(スピーカの真下や真横等)では音量が大きすぎ、各利用者に提供する音声の音量を十分に均一にすることができない場合があった。
更に、複数台のスピーカを用いる方法では、利用者への音声の伝搬経路に他の利用者が居る場合には、音が遮られて該利用者が明瞭に音声を聴くことができない場合があった。
また、近年は、カラオケルームをカラオケ以外の目的(例えば、映画鑑賞の目的)で活用するビジネス展開を行うカラオケ店舗も増えてきている。しかしながら、天井にスピーカを吊るす方法でも、複数台のスピーカを用いる方法でも、均一な音声を提供するためにはスピーカをカラオケルームの高い位置に配置する必要があり、カラオケ以外の目的(特に、映画鑑賞の目的)で音声を提供するには好適ではなかった。
この発明は、取り付け容易であり、かつより均一な音量で音声信号を室内に伝搬させることができるスピーカ装置およびオーディオシステムを提供することを目的とする。
(1) この発明は、オーディオ再生装置から音声信号を入力する入力部と、複数のスピーカユニットが配列されてなるスピーカアレイであって、仰角をつけて設置されたものと、各スピーカユニットに入力する音声信号のディレイを制御することにより、前記スピーカアレイが放音する音声ビームの方向を制御する信号処理部であって、前記入力部から入力された音声信号を複数のそれぞれ異なる焦点に向けた音声ビームにして同時に出力するよう制御するものと、を備えたことを特徴とする。
上記構成では、スピーカアレイから複数の焦点に向けて音声ビームが出力される。ここで、該スピーカアレイは、仰角をつけて、すなわち正面方向が仰角を持つように、室内に設置されている。スピーカアレイが仰角をつけて配置されると、スピーカアレイから出力された音声ビームが天井方向に出力されて、天井で反射して下方向に向かって伝搬する。このため、スピーカ装置の前に障害物があっても遠方の焦点へ音声ビームを到達させることができる。ビーム化された音声は距離による減衰が少ないため、部屋全体のどの位置でも均一な音量で音声信号を到達させることができる。
また、一旦天井に反射させて下方に音声が向かうため、音声を直接到達させる場合と比較して、スピーカアレイの最寄りに居る利用者への音声伝搬経路を長く確保することが可能になる。このため、スピーカアレイから最も遠い位置にいる利用者に合わせた同レベルで各音声成分を出力しても、スピーカアレイの最寄りに居る利用者に到達する音声の音量が大きくなりすぎることがない。これによって、複数の利用者により均一な音量で音声を提供することが可能になる。
また、音声が天井から下方に向けて伝搬されるため、音声の伝搬経路に他人が存在することがなく、他人に遮られて音声が不明瞭になることが効果的に防止される。そして、スピーカアレイの正面が天井に向くように配置した状態で、音声ビームを出力するだけで音声を天井から下方に向けて伝搬させることができるため、スピーカアレイを天井に取り付ける必要がなく、スピーカ装置の取り付けが容易である。
(2) この発明は、上記発明において、前記信号処理部は、前記スピーカアレイから出力された音声ビームが、天井および/または壁面で反射したのち聴取者に届くように、前記音声ビームの複数の焦点位置が設定されていることを特徴とする。
(3) この発明は、上記発明において、前記信号処理部は、前記複数の焦点に向けた各音声ビーム毎に独立して信号レベルを制御するレベル制御部を備えることを特徴とする。
上記構成によれば、各焦点に向かう音声ビーム毎に個別に信号レベルを調整することが可能になる。これによって、スピーカからの音声伝搬距離に応じて出力時の信号レベルを調整できるため、聴取位置である各焦点により均一な音量で音声ビームを到達させることが可能になる。また、例えば、この装置をカラオケ装置に適用した場合には、歌唱者に向けた音声ビームの信号レベルを他の方向へ向けた音声ビームの信号レベルよりも大きくして歌唱者は心地よく歌唱でき、他の利用者は歌唱が邪魔にならずに会話できるような音量分布を実現することも可能である。
(4) この発明のスピーカ装置は、上記発明において、前記入力部は、複数の音声信号を入力し、前記信号処理部は、前記入力部から入力された複数の音声信号を前記複数の焦点に向けた各音声ビーム毎に独立した比率で合成するミキサ部を有し、このミキサ部で合成された音声信号を複数のそれぞれ異なる方向にビーム化して同時に出力するよう制御することを特徴とする。
(5) この発明は、上記スピーカ装置と、複数の音声信号を生成し、各音声信号をそれぞれ別々に前記スピーカ装置の入力部に入力するオーディオ装置と、を備えたことを特徴とする。
上記構成によれば、各焦点に向けた音声ビーム毎に個別に独立したミキシングバランス(比率)を設定し、このミキシングバランスで複数の音声信号を合成することができる。たとえば、この発明をカラオケ装置に適用した場合には、演奏音信号および歌唱音声信号のミキシングバランスを変えることが可能になる。これによって、歌唱者に向けた音声ビームでは歌唱音声信号のミキシングバランスを大きくし、他の利用者に向けた音声ビームでは演奏音信号のバランスが大きくする設定、またはその逆の設定が可能になる。
(6) この発明は、オーディオ再生装置から音声信号を入力する入力部と、複数のスピーカユニットが配列されてなるスピーカアレイと、前記入力部から入力された音声信号を各スピーカユニットに所定のディレイ時間で供給することにより、前記スピーカアレイが放音する音声ビームの方向を制御する信号処理部と、前記スピーカアレイを回動可能に支持する装置本体と、前記スピーカアレイの長手方向を軸にして、該スピーカアレイを回動させる駆動部と、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、駆動部によって、スピーカアレイの正面方向が仰角を持つ姿勢にスピーカアレイの姿勢を設定することで、天井方向に向けて音声ビームを出力することができる。ここで、スピーカアレイを仰角を持たせることで、天井から下方に向かう音声を利用者に提供することができるため、スピーカ装置を部屋の高い位置(天井に近い位置)に配置する必要がない。
上記姿勢からスピーカアレイの正面が水平方向に向く姿勢に装置本体の姿勢を変更することで、音声ビームを水平方向に向けて同じ高さで出力することが可能になる。ここで、上述したようにスピーカ装置を高い位置に配置しなくてもよいため、正面にいる利用者に対して好適な音声を提供することができる。また、水平方向で異なった位置に焦点するように音声ビームを制御することで、壁の反射を利用してサラウンド音声を提供することが可能になる。
本発明によれば、スピーカアレイから出力された音声ビームが天井で下方向に向かって反射される。これによって、下方向に複数の焦点位置に向かうように音声ビームが伝搬される。このため、複数の焦点位置を複数の利用者により均一な音量で音声を提供することができる位置に設定することで、複数の利用者により均一な音声を提供することができる。
また、天井に反射させて下方に音声が向かうため、従来技術に比較して、スピーカアレイの最寄りに居る利用者への音声伝搬経路を長く確保することが可能になる。このため、スピーカアレイから最も遠い位置にいる利用者に合わせた同レベルで各音声成分を出力しても、スピーカアレイの最寄りに居る利用者に到達する音声の音量が大きくなりすぎることがない。これによって、複数の利用者により均一な音量で音声を提供することができる。
また、音声が天井から下方に向けて伝搬されるため、音声の伝搬経路に他人が存在することがなく、他人に遮られて音声が不明瞭になることが効果的に防止される。そして、スピーカアレイの正面が天井に向くように配置した状態で、音声ビームを出力するだけで音声を天井から下方に向けて伝搬させることができるため、スピーカアレイを天井に取り付ける必要がなく、取り付けが容易である。
また、本発明によれば、スピーカアレイの正面が天井方向に向く姿勢に設定して天井方向に音声ビームを出力することで、部屋全体に均一な音量で音声を到達させることができるとともに、スピーカアレイの正面が水平方向に向く姿勢に方向を変更し、水平方向に向けて同じ高さで音声ビームを出力することで、映画観賞等の正面に居る利用者に向けて音声を提供することができる。また、水平方向で異なった位置に焦点するように音声ビームを制御することで、壁の反射を利用してサラウンド音声を提供することができる。
(第1の実施形態)
第1の実施形態に係るカラオケシステムについて図を参照して説明する。カラオケシステム100は、カラオケ店舗等のカラオケルーム内で使用される。図1は、第1の実施形態にかかるカラオケシステム100が用いられたカラオケルームRを示す図である。図2は、図1で示すカラオケルームRを上方から見た図である。以下、カラオケルームRの前方をY、後方を−Y、右方を−X、左方をX、上方をZ、下方を−Zと記載する。
カラオケルームR内には、部屋の中央付近に1台のテーブルと、このテーブルのX側と−X側に3つずつ向かい合わせに配列された計6つの椅子が配置されている。この6つの椅子にはそれぞれ利用者h(h1〜h6)が着座している。
カラオケシステム100は、カラオケルームRのY側の中央に配置されており、カラオケ楽曲を演奏するカラオケ演奏装置200と、該カラオケ演奏装置200から入力されたカラオケ演奏音信号を出力するスピーカ装置300とを備える。もっとも、カラオケシステム100の配置位置は、Y側の中央に限定されず、中央ではなく隅であってもよいし、−Y側等であってもよい。
カラオケ演奏装置200は、利用者hの歌唱音声を入力するためのマイクロホン400が接続され、スピーカ装置300にはカラオケ演奏音信号とともに、マイクロホン400で収音した利用者hの歌唱音声信号を出力する。
また、カラオケ演奏装置200にはカラオケルームRのY側に取り付けられた大型ディスプレイ装置500が接続されており、カラオケ演奏装置200が再生したカラオケ映像及び歌詞をディスプレイ装置500に入力して表示することができるようになっている。
スピーカ装置300は、入力したカラオケ演奏音信号と利用者hの歌唱音声信号をミキシングし、増幅して出力する。
図3は、スピーカ装置300の正面図である。スピーカ装置300は、装置本体301に、複数のスピーカユニットSPを放音面が正面に向くようにハニカム状に配列してなるスピーカアレイ302と、スピーカアレイ302の両側に配置された2つのウーファU1、U2を備える。このウーファU1、U2については、入力されたオーディオ信号の低音域のみを出力する。低音域の音声は元々指向性が弱いため、ビーム化しても効果が薄い。そこで、低音域の音声はスピーカアレイ302とは別の大口径のスピーカであるウーファU1、U2から出力するようにしている。
スピーカアレイ302は、Z−Z方向に3段のスピーカユニットSPが所定の間隔を空けて配列され、最上段にはスピーカユニットSP11〜SP115の15個のスピーカユニットSPが所定の間隔を空けて配列される。真中の段にはスピーカユニットSP21〜SP214の14個のスピーカユニットSPが所定の間隔を空けて配列される。最下段にはスピーカユニットSP31〜SP311の11個のスピーカユニットSPが所定の間隔を空けて配列される。
複数のスピーカユニットSPが上記のように配列され、かつ各スピーカユニットSPに入力する音声データに所定の遅延時間を付与することで、音声ビームを出力することができるとともに、この音声ビームの焦点をX−X方向及びZ−Z方向で任意の位置に制御することができる。この焦点は複数設定することも可能である。
以下に、音声ビームの形成及び音声ビームの焦点合わせの基本原理について説明する。
図4は、音声ビームの焦点合わせの原理を説明するための図である。同図(A)は、一列に並んでいる複数のスピーカユニットSPに同じ位相の音声信号を同時に入力した場合を示している。この場合には、各スピーカユニットSPからは同時に同じ位相の信号が出力される。個別のスピーカユニットSPから出力された信号波形は放射状(円形)に伝搬してゆくが、各スピーカユニットSPから出力された信号の合成波形は、前方以外の方向へ伝搬する成分は、各スピーカユニットSPから出力された信号成分が合成されることによって(干渉しあうことによって)打ち消され、前方に向かう成分のみが合成によって強められて音声ビームとなる。
同図(B)は、(A)で示す複数のスピーカユニットSPから音声ビームを斜めに形成する場合のディレイ時間制御について示した図である。この図では、音声ビームを正面から右方向のθの角度に形成している。この場合、ビームの向きと反対側の端部(同図左端)のスピーカユニットSPから最初に音声を出力し、この後時間τが経過する毎に順次ビーム向きに隣接する(同図では右側に隣接する)スピーカユニットSPに音声を出力する。
このように一列に並んでいるスピーカユニットSPから出力する音声を一端から他端に向けて順次ディレイすることにより、図示のようにそのディレイ時間に応じて傾斜し、音声ビームを斜め方向に向けることができる。また、ディレイを調整することで、この音声ビームを平行ではなく一点(焦点)に収束するように制御することもできる。
スピーカ装置300は、X−X方向だけでなく、Z−Z方向にも複数のスピーカユニットSPが配列されているため、上述した原理によって、X−X方向だけでなく、Z−Z方向でも音声ビームの指向性を制御することができる。
図1及び図2に戻って、第1の実施形態では、装置本体301は、スピーカアレイ302の正面が−Y側上方に(仰角に)向かうように、カラオケルームRの壁面に取り付けられる。これによって、スピーカアレイ302から出力された音声ビームは−Y側の斜め上方に出力されて、天井で反射して−Y側下方に指向して焦点する。
これによって、上方から下方へ音声を伝搬させることができるため、音声の伝搬経路に居る他人に遮られて音声が不明瞭に聴こえることが効果的に防止される。また、天井に取り付けることなく、音声ビームを上方に出力して天井に反射させることで下方に伝搬させることができるため、スピーカ装置300の最寄りに居る利用者hへの音声伝搬経路を長く確保することが可能になる。このため、スピーカ装置300から最も遠い位置にいる利用者h(h3とh6)に合わせた同レベルで各焦点に向かう音声成分を出力しても、スピーカ装置300の最寄りに居る利用者h(h1とh4)に到達する音声の音量が大きくなりすぎることがない。これによって、複数の利用者hにより均一な音量で音声を提供することが可能になる。
また、音声ビームの焦点をX−X方向で制御することができる。また、音声ビームの焦点をZ―Z方向で制御することで、Y−Y方向の焦点位置を変えることができる。これによって、焦点を各利用者h1〜h6の頭部の位置に設定することで、各利用者hに対して、より均一な音量で音声を提供することができる。
ここで、利用者h1、h4に向かう音声成分を成分aと記載し、利用者h1に向かう音声成分を成分a1と、利用者h4に向かう音声成分を成分a2と記載する。また、利用者h2、h5に向かう音声成分を成分bと記載し、利用者h2に向かう音声成分を成分b1と、利用者h5に向かう音声成分を成分b2と記載する。また、利用者h3、h6に向かう音声成分を成分cと記載し、利用者h3に向かう音声成分を成分c1と、利用者h6に向かう音声成分を成分c2と記載する。
本実施形態では、スピーカ装置300は、各成分a1、a2、b1、b2、c1、c2のレベルを個別に調整して出力することができる。これによって、各成分a1、a2、b1、b2、c1、c2のレベルを異ならせることができる。例えば、音声の伝搬距離が長い程レベルを大きくすることで、距離減衰の分のレベルを補償することができ、複数の利用者h1〜h6に対してより均一な音量で音声を提供することができる。
また、あえて利用者hのニーズに合わせて各成分a1、a2、b1、b2、c1、c2が利用者hに不均一な音量で到達するように調整することもできる。例えば、歌唱者である利用者h(図1では利用者h5)に指向する成分b2のレベル以外の成分a1、a2、b1、c1、c2のレベルを小さくすることで、利用者h5は通常の音量で自己の歌唱を聞かせることができながら、聴取者である利用者h1〜h4、h6は、あまり聴きたくない利用者h5の歌唱を聞かせなくてすむ。
また、本実施形態では、スピーカ装置300は、歌唱音声信号とカラオケ演奏音信号のミキシングバランスを、各成分a1、a2、b1、b2、c1、c2で個別に調整して出力することができる。これによって、歌唱者である利用者h5に対してだけ、カラオケ演奏音信号のミキシングバランスを大きくすることで、伴奏音を聴きやすく歌い易いように調整し、他の利用者h1〜h4、h6には違和感を与えないように通常のミキシングバランスで音声を提供することができる。
なお、成分cについては天井で反射した後−Y側の壁面で反射させて利用者h3、h6に伝搬させているが、天井で反射した後で直接に伝搬させてもよい。
また、音声ビームの焦点の数は、6つに限定されず利用者hの人数に合わせて適宜好適な数に設定されればよい。また、各利用者hの位置に焦点を設定する必要はなく、近くに居る複数の利用者h同士(例えば、利用者h1、h4同士、利用者h2、h5同士、利用者h3、h6同士)で1の音声成分を共有してもよい。
図5は、カラオケシステム100の構成を示すブロック図である。カラオケシステム100は、上述したようにカラオケ演奏装置200とスピーカ装置300とから構成される。
以下にカラオケ演奏装置200の構成を説明する。カラオケ演奏装置200は、制御部1に、記憶部2、操作部3、表示処理部4、ADコンバータ5、カラオケ演奏部6及びインタフェース7が図略のバスを介して接続されて構成される。
記憶部2は、例えば、ハードディスクや、ROM、RAM等で構成され、本カラオケ演奏装置200を動作させるためのプログラムやこのプログラムの実行に必要なデータが記憶される。また、記憶部2には、図略の通信部を用いてダウンロードされたり、図略の入力部を介して入力したカラオケ演奏データや、カラオケ映像データが記憶される。カラオケ演奏データは、例えばMIDI規格に基づく演奏データである。
操作部3は、複数の操作ボタンから成る操作インタフェースや、図略のリモコンから送信された操作信号を受信するための赤外線受光部等で構成される。操作部3は、操作インタフェースやリモコンの操作ボタンが押下されることで、利用者hからの操作を受け付ける。
表示処理部4には、ディスプレイ装置500が接続され、制御部1から入力されたカラオケ映像や歌詞をディスプレイ装置500に表示する。このディスプレイ装置500への表示は制御部1によって制御される。
ADコンバータ5には、接続端子9を介してマイクロホン400が接続される。ADコンバータ5は、接続端子9を介してマイクロホン400から入力したアナログの歌唱音声信号をデジタルに変更してインタフェース7を介してスピーカ装置300に入力する。
カラオケ演奏部6は、音源やシーケンサ等で構成され、制御部1から入力されたカラオケ演奏データに基づいてカラオケ曲を演奏する(カラオケ演奏音信号を生成する)。カラオケ演奏部6は、生成したカラオケ演奏音信号をインタフェース7を介してスピーカ装置300に入力する。カラオケ演奏部6は、ガイドボーカル再生部61を含む。カラオケ演奏部6は、制御部1からカラオケ演奏データとともに、このカラオケ演奏データに対応するガイドボーカル音声のデータ(ガイドボーカルデータ)が入力された場合には、ガイドボーカルデータを再生して(ガイドボーカル音声信号を生成して)インタフェース7を介してスピーカ装置300に入力する。
インタフェース7は、図略のデジタル通信ケーブルを介してスピーカ装置300 (後述するインタフェース13)との間で通信を行う通信インタフェース回路である。
制御部1は、例えばCPU等を含み、図7を用いて後述するカラオケ演奏処理を実行する。カラオケ演奏処理では、利用者hに選択されたカラオケ楽曲の曲番号を示す操作信号が操作部3から入力された場合に、曲番号に対応するカラオケ演奏データを記憶部2から読み出して、カラオケ演奏部6に入力する。ここで、読み出したカラオケ演奏データのガイドボーカル音声信号が記憶部2に記憶されている場合には、このガイドボーカル音声信号を読み出してカラオケ演奏部6に入力する。
操作部3が音声ビームの焦点位置の選択を利用者hから受け付けた場合には、制御部1にはこの焦点位置及び新たな焦点の設定を示す操作信号が入力される。この場合には、カラオケ演奏処理では、この焦点位置(カラオケルームR内での焦点座標:X座標、Y座標、Z座標)及び新たな焦点の設定を示す制御信号をスピーカ装置300にインタフェース7を介して入力する。
また、操作部3が音声ビームの焦点位置の削除を利用者hから受け付けた場合には、制御部1にはこの焦点位置及び焦点の削除を示す操作信号が入力される。この場合には、カラオケ演奏処理では、この焦点位置(カラオケルームR内での焦点座標:X座標、Y座標、Z座標)及び焦点の削除を示す制御信号をスピーカ装置300にインタフェース7を介して入力する。
また、上述したように、本実施形態では、各焦点位置への音声成分毎にレベルを変更することができるが、操作部3がこのレベルの変更を指示する操作を受け付けた場合には、制御部1には、指示されたレベルの変更を示す操作信号が入力される。この場合には、カラオケ演奏処理では、レベル変更対象となる音声成分の焦点位置(焦点座標)と、指示されたレベルを示す制御信号をスピーカ装置300にインタフェース7を介して入力する。
また、上述したように、本実施形態では、各焦点位置への音声成分毎に利用者hの歌唱音声信号と、ガイドボーカル音声信号と、カラオケ演奏曲データのミキシングバランスを変更することができる。ここで、操作部3がこのミキシングバランスの変更を指示する操作を受け付けた場合には、制御部1には、指示されたミキシングバランス設定を示す操作信号が入力される。この場合には、カラオケ演奏処理では、ミキシングバランスの変更対象となる音声成分の焦点位置(焦点座標)と、指示されたミキシングバランス設定に変更させる制御信号をスピーカ装置300にインタフェース7を介して入力する。
また、制御部1は、表示処理部4によるディスプレイ装置500への表示を制御する。
以下にスピーカ装置300の構成を説明する。スピーカ装置300は、上記スピーカアレイ302、ウーファU1、U2の他に、装置本体301内に制御部11、記憶部12、インタフェース13、信号処理部14を備える。制御部11には図略のバスを介して記憶部12、インタフェース13及び信号処理部14が接続されている。なお、ウーファU1、U2に出力する音声信号に対する信号処理については、ここでは説明を省略する。
記憶部12は、例えば、ハードディスクや、ROM、RAM等で構成され、スピーカ装置300を動作させるためのプログラムやこのプログラムの実行に必要なデータが記憶される。また、記憶部12には、スピーカ装置300の放音面と壁面との角度α1(図1を参照)と、スピーカ装置300の上端から天井までの高さLとが記憶される。角度α1と高さLは、例えば、カラオケ演奏装置200の操作部3を用いて利用者hから入力されて、制御部1によってインタフェース7、13を介して入力され、記憶されたものである。
また、記憶部12は、天井での反射がない場合における音声ビームの複数種類の焦点位置(焦点座標X−X方向の座標と、Z−Z方向の座標)と、この焦点位置に音声ビームを指向させるために各スピーカユニットSPに入力する信号に付与する遅延時間とを互いに対応付けて登録したテーブルT1(図6(a)を参照)が記憶されている。更に、記憶部12には、レベル設定(例えばレベル1〜レベル5)に対応するレベル制御値とを互いに対応付けて登録したテーブルT2(図6(b)を参照)が記憶されている。
なお、このテーブルT1の登録内容は出荷段階から記憶されていてもよいし、出荷段階はブランクでありオペレータによって登録されてもよい。
インタフェース13は、カラオケ演奏装置200との間の通信を行う通信インタフェース回路である。インタフェース13は、制御信号が入力された場合には制御部11に入力する。また、インタフェース13は、歌唱音声信号、カラオケ演奏音信号、ガイドボーカル音声信号が入力された場合には信号処理部14に入力する。
信号処理部14は、3つの分岐部141(141A〜141C)と、ミキサ142と、レベル調整部143と、ディレイ調整部144と、加算部145と、DAコンバータ146を備える。
分岐部141Aには、歌唱音声信号が入力される。分岐部141Bには、ガイドボーカル音声信号が入力される。分岐部141Cには、カラオケ演奏音信号が入力される。各分岐部141A〜141Cは入力されたデータを音声ビームの焦点の個数だけ(本実施形態では6個だけ)分岐してミキサ142に入力する。
ミキサ142には、音声ビームの焦点に対応付けてミキシングバランスが設定されている。ミキサ142は、この設定されたミキシングバランスで入力された歌唱音声信号、ガイドボーカル音声信号及びカラオケ演奏音信号の分岐データをミキシングする。
具体的には、ミキサ142には音声ビームの各焦点に対応付けて、歌唱音声信号、ガイドボーカル音声信号及びカラオケ演奏音信号に乗算するための3種類のミキシング係数が設定されている。ミキサ142は、各焦点毎に、歌唱音声信号、ガイドボーカル音声信号及びカラオケ演奏音信号の分岐データに対して、設定されているミキシング係数を乗じて加算する。このため、ミキシング後のデータ数は、焦点の個数と同じ6つになる。
ここで、この6つのデータを識別する場合には、焦点と同じ符号a1、a2、b2、b2、c1、c2を付す。ミキサ142は、生成した6つのデータa1、a2、b2、b2、c1、c2に焦点位置を示すデータを含めてレベル調整部143に入力する。
レベル調整部143は、入力されたデータa1、a2、b2、b2、c1、c2に対して、設定されているレベル制御値に基づいてレベル調整を行う。ここで、レベル調整部143には、各焦点位置に対応付けてレベル制御値が設定されている。レベル調整部143は、入力されたデータa1、a2、b2、b2、c1、c2の焦点位置を示すデータを参照して、これらの各データ毎に対応する焦点位置のレベル制御値を特定し、特定したレベル制御値でこれらの各データに対してレベル制御を行う。レベル調整部143は、レベル調整後のデータa1、a2、b2、b2、c1、c2をディレイ調整部144に入力する。
レベル調整部143には、各焦点位置に対応付けてディレイ制御値が設定されている。ディレイ調整部144は、入力されたデータa1、a2、b2、b2、c1、c2の焦点位置を示すデータを参照して、これらの各データ毎に対応する焦点位置のディレイ制御値を特定する。
ディレイ調整部144は、データa1、a2、b2、b2、c1、c2をスピーカユニットSPの個数分だけ分岐し、データa1、a2、b2、b2、c1、c2の分岐データに対して特定したディレイ制御値で遅延時間の付与を行う。ディレイ調整部144は、遅延時間付与後の分岐したデータa1、a2、b2、b2、c1、c2をそれぞれ対応するスピーカユニットSPに対して出力する。
ディレイ調整部144から各スピーカユニットSPへの信号出力経路には、各スピーカユニットSP毎に加算部145が設けられている。各加算部145を区別する場合には、対応するスピーカユニットSPと同じ数字を識別子として付与する。例えば、スピーカユニットSP11に対応する加算部145は加算部145−11と記載する。なお、同図において点線で囲まれている加算部145同士が、同じ段のスピーカユニットSPに対応するものである。
各加算部145は、データa1、a2、b2、b2、c1、c2の分岐データがそれぞれ入力され、入力された分岐データ同士を加算してDAコンバータ146を介して対応するスピーカユニットSPに入力する。これによって、データa1、a2、b2、b2、c1、c2の分岐データの各加算信号がDAコンバータ146でアナログ信号に変換されて、各スピーカユニットSPに入力される。各スピーカユニットSPは入力された信号を音声に変換して出力する。図4を用いて説明した原理によって、各スピーカユニットSPから出力される音声は天井(音声成分cについては天井及び壁面)で反射して遅延時間に基づいた位置で焦点する音声ビームになる。
制御部11は、例えばCPU等で構成される。制御部11は、本スピーカ装置300の電源がオンされたときに、図8を用いて後述するスピーカ初期動作を実行することにより記憶部12に記憶されているデフォルトでディレイ調整部144にディレイ制御値を設定する。これとともに、記憶部12に記憶されているデフォルトでレベル調整部143にレベル制御値を設定し、記憶部12に記憶されているデフォルトでミキシング係数をミキサ142に設定する。
ここで、レベル制御値とミキシング係数は、デフォルトでのディレイ制御値による焦点位置と対応付けられて設定される。
また、制御部11は、図9(a)を用いて後述するディレイ設定変更処理を実行することにより、カラオケ演奏装置200から上述した焦点位置と新たな焦点の設定を示す制御信号が入力されたときに、該信号の示す焦点位置に音声ビームを焦点させるためのディレイ制御値を算出する。具体的には、制御部11は、記憶部2で記憶された高さLと角度α1とを読み出して、読み出した高さLと角度α1、及び信号の示す焦点位置とを用いて、天井での反射して該信号の示す位置に焦点する音声ビームの天井での反射がない場合の焦点位置(X−X方向と、Z−Z方向の座標)を算出する。
制御部11は、算出した焦点位置に対応するディレイ制御値をテーブルT1から読み出して、読み出したディレイ制御値をディレイ調整部144に設定する。
制御部11は、図9(a)を用いて後述するディレイ設定変更処理を実行することにより、カラオケ演奏装置200から上述した焦点位置及び焦点の削除を指示する制御信号が入力されたときに、対応する焦点位置のディレイ制御値をディレイ調整部144から削除する。これともに、対応する焦点位置のレベル制御値をレベル調整部143から削除し、かつ対応する焦点位置のミキシング係数をミキサ142から削除する。
制御部は、算出した座標でテーブルT1を参照して、ディレイ調整部を取得する。制御部11は、取得したディレイ制御値を焦点位置と対応付けてディレイ調整部144に設定する。なお、これによって新たに設定された音声ビームの焦点に対応する音声成分のレベル制御値及びミキシング係数については制御部11がデフォルトでミキサ142、レベル調整部143に設定する。
また、制御部11は、図9(b)を用いて後述するビーム音設定変更処理を実行することで、音声ビームのレベル調整対象となる音声成分の焦点位置及び指示されたレベル設定を示す制御信号が入力されたときに、テーブルT2を参照して、レベル設定に対応するレベル制御値を取得する。制御部11は、取得したレベル制御値でレベル調整部143に設定されたレベル制御値(該信号の示す焦点位置と対応するレベル制御値)を更新する。
また、制御部11は、音声ビームのミキシングバランス変更対象となる音声成分の焦点位置及び指示されたミキシングバランス設定を示す制御信号が入力されたときに、該ミキシングバランス設定でガイドボーカル音声信号と歌唱音声信号とカラオケ演奏音信号のミキシングバランスを調整するためのミキシング係数を算出する。ミキシングバランス設定は、例えば、全体を1としたときのガイドボーカル音声信号と歌唱音声信号とカラオケ演奏音信号の各バランスを示す。ミキシング係数は、これらの3種類のデータに乗算するための3種類の係数が算出される。ここで、3種類の係数はそれぞれ足し合わせると1になるような正の数で設定される。制御部11は、算出した3種類のミキシング係数で、ミキサ142に設定されたミキシング係数(制御信号の示す焦点位置に対応するミキシング係数を)を更新する。
図7は、図5で示す制御部1が実行するカラオケ演奏処理を示すフローチャートである。制御部1は、電源がオンされたときに本処理を実行する。まず、制御部1は、カラオケ演奏部6の音源に音色設定を行う等の初期動作を行う(S1)。
この後、制御部1は、操作部3から利用者hの音声ビームに対する設定変更指示を示す操作信号を受け付けたかどうかを判断する(S2)。この音声ビームに対する設定変更指示とは、上述したような、新たな焦点の設定や、焦点の削除や、各焦点位置への音声成分毎のレベルの変更や、各焦点位置への音声成分毎に利用者hの歌唱音声信号と、ガイドボーカル音声信号と、カラオケ演奏曲データのミキシングバランスを変更等がある。
操作部3から利用者hの音声ビームに対する設定変更指示を示す操作信号を受け付けたと判断した場合には(S2でYES)、制御部1は制御信号をスピーカ装置300に送信する(S3)。具体的には、新たな焦点の設定の操作信号を受け付けた場合には、制御部1はこの焦点位置(カラオケルームR内での焦点座標:X座標、Y座標、Z座標)及び新たな焦点の設定を示す制御信号を送信する。また、焦点の削除を示す操作信号を受け付けた場合には、制御部1はこの焦点位置(カラオケルームR内での焦点座標:X座標、Y座標、Z座標)及び焦点の削除を示す制御信号を送信する。各焦点位置への音声成分毎のレベルの変更の操作信号を受け付けた場合には、レベル変更対象となる音声成分の焦点位置(焦点座標)と、指示されたレベルを示す制御信号を送信する。
歌唱音声信号と、ガイドボーカル音声信号と、カラオケ演奏曲データのミキシングバランスの変更を指示する操作信号を入力した場合には、制御部1は、ミキシングバランスの変更対象となる音声成分の焦点位置(焦点座標)と、指示されたミキシングバランス設定に変更させる制御信号を送信する。この後、制御部1は後述のステップS4を実行する。
制御部1は、演奏するカラオケ楽曲の選曲を受け付けたか、すなわちカラオケ楽曲の識別番号が入力されたかどうかを判断する(S4)。演奏するカラオケ楽曲の選曲を受け付けていないと判断した場合には(S4でNO)、制御部1は本処理をステップS2に戻す。演奏するカラオケ楽曲の選曲を受け付けたと判断した場合には(S4でYES)、制御部1は、カラオケ演奏動作を行う(S5)。具体的には、識別番号をカラオケ演奏部6に通知する。カラオケ演奏部6は、通知された識別番号に対応するカラオケ演奏データを記憶部2から順次読み出してカラオケ演奏音信号を生成してインタフェース7を介してスピーカ装置300に出力する。
この後、制御部1は、カラオケ映像表示動作を行う(S6)。具体的には、選曲されたカラオケ楽曲に対応するカラオケ映像データを記憶部2から順次読み出して、表示処理部4に出力する。表示処理部4は、入力されたカラオケ映像データを再生してディスプレイ装置500に表示させる。
この後、制御部1は本処理をステップS2に戻す。このカラオケ演奏処理は本カラオケ演奏装置200の電源がオフされたときに終了される。
図8は、図5で示す制御部11が実行するスピーカ処理動作を示すフローチャートである。本処理は、スピーカ装置300の電源がオンされたときに実行される。制御部11は記憶部12を参照してデフォルトのディレイ制御値を読み出してディレイ調整部144に設定する(S11)。この後、制御部11は記憶部12を参照してデフォルトのレベル制御値を読み出してレベル調整部143に設定する(S12)。そして、制御部11は記憶部12を参照してデフォルトのミキシング係数を読み出してステップS11で設定したディレイによる各焦点位置毎にミキサ142に設定する(S13)。
この後、制御部11は本処理を終了させる。
図9(a)は、制御部11が実行するディレイ設定変更処理を示すフローチャートである。本処理は上述のスピーカ初期動作の後に実行される。まず、制御部11は、新たな焦点の設定乃至は焦点の削除をさせる制御信号を入力したかを入力されたと判断するまで繰り返し判断する(S21)。新たな焦点の設定させる制御信号を入力したと判断した場合には(S21でYES)、制御部11は、上述した方法によって、高さLと角度α1とテーブルT1を用いてディレイ制御値を算出する(S22)。この後、制御部11は算出したディレイ制御値をディレイ調整部144に設定する(S23)。
制御部11は、ステップS23によって新たに設定された音声ビームの焦点と対応付けて、デフォルトでミキサ142にミキシング係数を設定するとともに、デフォルトでレベル制御値をレベル調整部143に設定する(S24)。この後、制御部11は本処理をステップS21に戻す。
また、焦点を削除させる制御信号を入力したと判断した場合には(S21でYES)、制御部11は、該信号の示す焦点位置に対応するディレイ制御値をディレイ調整部144から削除するとともに、該焦点位置に対応するミキシング係数をミキサ142から削除し、かつ該焦点位置に対応するレベル制御値をレベル調整部143から削除する(S25)。この後、制御部11は本処理をステップS21に戻す。
図9(b)は、制御部11が実行するビーム音設定変更処理を示すフローチャートである。本処理は上述のスピーカ初期動作の後に上記ディレイ設定変更処理とマルチタスクで実行される。
まず、制御部11が、レベル変更対象となる音声成分の焦点位置及び変更レベルを示す制御信号を入力したかどうかを判断する(S31)。該制御信号を入力したと判断した場合には(S31でYES)、制御部11は上述したテーブルT2を用いた方法によって、制御信号の示すレベルに調整するためのレベル制御値を取得して、取得したレベル制御値でレベル調整部143に設定されたレベル制御値(制御信号の示す焦点位置と対応するレベル制御値)を更新する(S32)。この後、制御部11は後述のステップS33を実行する。
レベル変更対象となる音声成分の焦点位置及び変更レベルを示す制御信号を入力したと判断した場合には(S31でYES)、制御部11は、ミキシングバランス変更対象となる音声成分の焦点位置及び指示されたミキシングバランス設定を示す制御信号を入力したかどうかを判断する(S33)。
該制御信号を入力していないと判断した場合には(S33でNO)、制御部11は本処理をステップS31に戻す。レベル変更対象となる音声成分の焦点位置及び変更レベルを示す制御信号を入力したと判断した場合には(S33でYES)、制御部11は上述した方法によって3種類のミキシング係数を算出する。3種類のミキシング係数とは、上述したように歌唱音声信号に乗算するための係数、カラオケ演奏音信号に乗算するための係数、ガイドボーカル音声信号に乗算するための係数である。制御部11は、算出したミキシング係数でミキサ142のミキシング係数(制御信号に指示された焦点位置に対応するミキシング係数)を更新する。
この後、制御部11は本処理をステップS31に戻す。
上述した第1の実施形態では、スピーカアレイ302から出力された音声ビームを天井で反射させて−Y側下方に指向して焦点させることができる。これによって、上方から下方へ音声を伝搬させることができるため、音声の伝搬経路に居る他人に遮られて音声が不明瞭に聴こえることを防止することができる。
また、スピーカ装置300を天井に取り付けることなく、音声ビームを上方に出力して天井に反射させることで下方に伝搬させることができるため、スピーカ装置300の最寄りに居る利用者hへの音声伝搬経路を長く確保することができる。このため、スピーカ装置300から最も遠い位置にいる利用者hに合わせた同レベルで各焦点に向かう音声成分を出力しても、スピーカ装置300の最寄りに居る利用者hに到達する音声の音量が大きくなりすぎることがない。これによって、複数の利用者hにより均一な音量で音声を提供することができる。
また、スピーカ装置300を天井に取り付けることなく、音声ビームを上方に出力して天井に反射させることで下方に伝搬させることができるため、スピーカ装置300のカラオケルームRへの取り付けが比較的容易である。
また、音声ビームの焦点をX−X方向で制御することができる。また、音声ビームの焦点をZ―Z方向で制御することで、Y−Y方向の焦点位置を変えることができる。これによって、焦点を各利用者hの頭部の位置に設定することで、各利用者hに対して、より均一な音量で音声を提供することができる。
(第2の実施形態)
以下に、図10〜図12を用いて第2の実施形態にかかるカラオケシステム100′を説明する。図10は、第2の実施形態にかかるスピーカ装置300′の構成を概略的に示す側面図である。
第2の実施形態では、第1の実施形態とは異なり、スピーカ装置300′は、装置本体301の背面側に装置本体301の向きを変えるための駆動部305が取り付けられてなる。スピーカ装置300′は、駆動部305についての構成以外は第1の実施形態と同様であるため、異なる構成についてのみ説明し、同一の構成については説明を省略する。
駆動部305は、例えば、筐体306内に、図略のモータによって軸Pを中心とした回転力が付与される回転体307を備えてなる。回転体307の一部には装置本体301の背面が取り付けられ、装置本体301の正面が−Y側に向くように駆動部305の一部(装置本体301の取り付け部の反対側)がカラオケルームRの壁面に取り付けられる。
上記のように壁面に取り付けられた状態で、回転体307が上方に向かって−Y側に(同図の矢印xの向きに)回転すると、装置本体301も上方に向かって−Y側に(同図の矢印x′の向きに)回転する。この回転体307の回転は、同図で示すように角度α2だけ回転するようになっており、これによって装置本体301を水平面から角度α2の角度を向く(仰角を向く)姿勢に設定することができる。この姿勢に装置本体301が設定された場合には、第1の実施形態と同様の音声信号処理を実行することで、より簡易にスピーカ装置300′をカラオケルームRに取り付けることができ、かつより均一な音量及び音質で音声を利用者hに提供することがきるという第1の実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
ここで、スピーカアレイ302の正面が天井方向に向く姿勢に装置本体301の姿勢を設定することで、天井から下方に向かう音声を利用者hに提供することができるため、スピーカ装置300を従来技術のようにカラオケルームの高い位置(天井に近い位置)に配置する必要がない。
上記姿勢からスピーカアレイの正面が水平方向に向く姿勢に装置本体の姿勢を変更することで、音声ビームを水平方向に向けて同じ高さで出力することが可能になる。ここで、上述したように、水平方向で異なった位置に焦点するように音声ビームを制御することで、壁の反射を利用してサラウンド音声を提供することが可能になる。
また、装置本体301が上記の姿勢をとっている状態で、回転体307が下方に向かって−Y側に(同図の矢印yの向きに)回転すると、装置本体301も下方に向かって−Y側に(同図の矢印y′の向きに)回転する。これによって、装置本体301を正面向き(水平方向に)の姿勢に設定することができる。ここで、上述したようにスピーカ装置300を高い位置に配置しなくてもよいため、これによって、カラオケ音声以外の音声を提供しても好適な音声を提供することができる。例えば、本カラオケシステム100′及びディスプレイ装置500を用いて映画を利用者hに提供することもできる。
また、水平方向で異なった位置に焦点するように音声ビームを制御することで、壁の反射を利用してサラウンド音声を提供することが可能になる。
図11は第2の実施形態でのサラウンド音声の提供を説明するための図である。本図では、スピーカ装置300′は異なった位置で焦点する音声ビームを出力する。音声ビームの焦点は、壁面で反射を考慮して、利用者hの正面、右前方、左前方、右後方、左後方になるように設定される。
カラオケルームR内に利用者hが若干名しか居ない場合であって、利用者hがカラオケシステム100′側(Y側)に向かっている場合には、上記のようにサラウンド音声を提供することで利用者hはより迫力あるカラオケ演奏や映画音声を聴くことができる。
また、上記は1チャンネルの音声でサラウンド音声を提供しているが、複数のチャンネル(例えば5.1チャンネル)でサラウンド音声を提供してもよい。この場合には、複数チャンネルで音声ビームを出力する。すなわち、同図で示すように、センタ(C)チャンネルの音声ビームを利用者hの正面に焦点するように、Rチャンネルの音声ビームを利用者hの右前方に焦点するように出力する。Lチャンネルの音声ビームを利用者hの左前方に焦点するように出力する。RRチャンネルの音声ビームを利用者hの右後方に焦点するように出力する。RLチャンネルの音声ビームを利用者hの左後方に焦点するように出力する。
これによって、多チャンネルの映画音声等をサラウンドで提供することができるため、利用者hにより臨場感のある映画音声等を提供することもできる。
図12は、第2の実施形態にかかるカラオケシステム100′の構成を示すブロック図である。カラオケシステム100′は、カラオケ演奏装置200′が駆動部305を備えることのみが第1の実施形態の構成とは異なっている。このため、第1の実施形態とは同一の構成については説明を省略し、駆動部305の構成についてのみ説明する。
駆動部305は、操作ボタンを備える操作部305Aと、コントローラ305Bと、上記の回転体307と図略のモータからなる駆動手段305Cを備える。操作部305Aは、利用者hが操作ボタンを押下することにより、利用者hからの装置本体301の上記2姿勢の間での姿勢の切り換えの指示を受け付ける。操作部305Aは姿勢の切り替えを指示する操作信号をコントローラ305Bに入力する。
コントローラ305Bは、姿勢の切り替えを指示する操作信号を操作部305Aから入力した場合に駆動手段305Cに対して姿勢切り替えのための回転を指示する駆動信号を出力する。駆動手段305Aは、この駆動信号に従って回転体307を回転させる。これによって、装置本体301の姿勢は切り替わる。
上述したように、第2の実施形態では、利用者hが装置本体301の姿勢を切り換えるための操作を操作部305Aを用いて行った後、操作部3を用いて音声ビームの焦点を行うことで、第1の実施形態のように音声ビームを出力することも、上述したサラウンド音声を利用者hに提供することもできる。
もっとも、記憶部12に2つの姿勢に対応する各モードでの2種類のディレイ制御値(その他、2種類のミキシング係数やレベル制御値を含めてもよい)を記憶させ、コントローラ305Bが、装置本体301の姿勢の変更及び姿勢を制御部11に通知し、制御部11がこの通知があったときに記憶部12から通知された姿勢に対応するモードのディレイ制御値を読み出してディレイ調整部144に設定する構成であってもよい。これによれば、より簡易な操作で、上記装置本体301の姿勢に対応する焦点位置に音声ビームを焦点させることができる。
なお、この実施形態では、カラオケルームに設置されたカラオケシステムについて説明したが、本願発明は、カラオケシステムに限定されず、ホームシアターや一般のリスニングルーム等のオーディオ装置とアレイスピーカ装置とを組み合わせた全てのシステムに適用可能なものである。
第1の実施形態にかかるカラオケシステムが用いられたカラオケルームRを示す図である。 図1で示すカラオケルームRを上方から見た図である。 スピーカ装置の正面図である。 音声ビームの焦点合わせの原理を説明するための図である。 カラオケシステムの構成を示すブロック図である。 記憶部に記憶されるテーブルを示す図である。 図5で示す制御部が実行するカラオケ演奏処理を示すフローチャートである。 図5で示す制御部が実行するスピーカ処理動作を示すフローチャートである。 (a)は、制御部が実行するディレイ設定変更処理を示すフローチャートである。(b)は、制御部が実行するビーム音設定変更処理を示すフローチャートである。 第2の実施形態にかかるスピーカ装置の構成を概略的に示す側面図である。 第2の実施形態でのサラウンド音声の提供を説明するための図である。 第2の実施形態にかかるカラオケシステムの構成を示すブロック図である。
符号の説明
1−制御部(本願発明のカラオケ側制御部) 6−カラオケ演奏部 7−インタフェース(本願発明の送信部) 9−接続端子(本願発明の接続部) 11−制御部 13−インタフェース(本願発明の入力部) 14−信号処理部 100、100′−カラオケシステム 200−カラオケ演奏装置 300、300′−スピーカ装置
301−装置本体 302−スピーカアレイ 305−駆動部 400−マイクロホン a、a1、a2、b、b1、b2、c、c1、c2−音声成分 h(h1〜h6)−利用者 R−カラオケルーム SP−スピーカユニット

Claims (6)

  1. オーディオ再生装置から音声信号を入力する入力部と、
    複数のスピーカユニットが配列されてなるスピーカアレイであって、仰角をつけて設置されたものと、
    各スピーカユニットに入力する音声信号のディレイを制御することにより、前記スピーカアレイが放音する音声ビームの方向を制御する信号処理部であって、前記入力部から入力された音声信号を複数のそれぞれ異なる焦点に向けた音声ビームにして同時に出力するよう制御するものと、
    を備えたスピーカ装置。
  2. 前記信号処理部は、前記スピーカアレイから出力された音声ビームが、天井および/または壁面で反射したのち聴取者に届くように、前記音声ビームの複数の焦点位置が設定されている請求項1に記載のスピーカ装置。
  3. 前記信号処理部は、前記複数の焦点に向けた各音声ビーム毎に独立して信号レベルを制御するレベル制御部を備える請求項1または請求項2に記載のスピーカ装置。
  4. 前記入力部は、複数の音声信号を入力し、
    前記信号処理部は、前記入力部から入力された複数の音声信号を前記複数の焦点に向けた各音声ビーム毎に独立した比率で合成するミキサ部を有し、このミキサ部で合成された音声信号を複数のそれぞれ異なる方向にビーム化して同時に出力するよう制御する請求項1、請求項2または請求項3に記載のスピーカ装置。
  5. オーディオ再生装置から音声信号を入力する入力部と、
    複数のスピーカユニットが配列されてなるスピーカアレイと、
    前記入力部から入力された音声信号を各スピーカユニットに所定のディレイ時間で供給することにより、前記スピーカアレイが放音する音声ビームの方向を制御する信号処理部と、
    前記スピーカアレイを回動可能に支持する装置本体と、
    前記スピーカアレイの長手方向を軸にして、該スピーカアレイを回動させる駆動部と、
    を備えたことを特徴とするスピーカ装置。
  6. 請求項4に記載のスピーカ装置と、
    複数の音声信号を生成し、各音声信号をそれぞれ別々に前記スピーカ装置の入力部に入力するオーディオ装置と、
    を備えたオーディオシステム。
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