JP2007256885A - 焦点調節装置およびカメラ - Google Patents

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Abstract

【課題】ハイブリッドAFにおけるコントラストAF用のAFエリアの設定が制限されているという問題を解決する。
【解決手段】選択されたコントラストAFエリア3の範囲内に複数の位相差AFエリア1が含まれている場合、所定条件に基づいて、たとえばそれぞれの位相差AFエリア1においてコントラストAFエリア3と重複する領域の面積を算出し、重複領域の面積が最大の位相差AFエリア1を選択してハイブリッドAFにより焦点調節を行う。
【選択図】図2

Description

本発明は、焦点調節装置およびこれを有するカメラに関する。
従来から、異なる2方式の焦点調節方式を併用するハイブリッドAFが知られている。下記特許文献1には、いわゆる位相差AFとコントラストAFとからなるハイブリッドAFにおいて、コントラストAF用のAFエリアと位相差AF用のAFエリアとが一対一に対応づけられているものが開示されている。
特開平10−39196号公報
本来、コントラストAFにおけるAFエリアは撮影画面内に任意に設定可能であるが、従来のハイブリッドAFでは、コントラストAF用のAFエリアが制限されていたという問題がある。
請求項1の発明による焦点調節装置は、撮影画面内に設定された複数の第一の測距エリアに対する撮影レンズの焦点調節状態を検出する第一の焦点検出手段と、第一の焦点検出手段とは異なる方式で、撮影画面内に設定された第二の測距エリアに対する撮影レンズの焦点調節状態を検出する第二の焦点検出手段と、第一および第二の焦点検出手段の少なくとも一方による焦点調節状態に基づき焦点調節を行う焦点調節手段と、第二の測距エリア内に第一の測距エリアが複数含まれる場合、所定条件に基づいて、第一の測距エリアのうち焦点調節の対象とする測距エリアを選択するエリア選択手段とを備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の焦点調節装置において、エリア選択手段は、第二の測距エリアに含まれる複数の第一の測距エリアのうち、第二の測距エリアと重複する面積が最大の測距エリアを選択することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の焦点調節装置において、エリア選択手段は、第二の測距エリアに含まれる複数の第一の測距エリアのうち複数の測距エリアを選択した場合は、第一の焦点検出手段による焦点調節状態に応じて、いずれの第一の測距エリアも選択しないことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の焦点調節装置において、エリア選択手段は、撮影モードに応じて第一の測距エリアを選択することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の焦点調節装置において、エリア選択手段は、撮影モードが相対的に遠方の被写体を撮影するモードである場合は、最も遠方に位置する被写体が存在する第一の測距エリアを選択することを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項4に記載の焦点調節装置において、エリア選択手段は、撮影モードが相対的に至近の被写体を撮影するモードである場合は、最も至近に位置する被写体が存在する第一の測距エリアを選択することを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1に記載の焦点調節装置において、主要被写体検出手段をさらに備え、エリア選択手段は、主要被写体検出手段により検出された被写体が存在する第一の測距エリアを選択することを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の焦点調節装置において、焦点調節手段は、第一の焦点検出手段による焦点検出結果に基づく焦点調節を行った後、第二の焦点検出手段による焦点検出結果に基づいて焦点調節を行うことを特徴とする。
請求項9の発明によるカメラは、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の焦点調節装置を備えることを特徴とする。
本発明によれば、第二の測距エリアの設定が制限されない異なる2つの焦点検出方式を用いる焦点調節装置を提供することができる。
―第一の実施形態―
以下、図面に基づき、焦点調節装置付きカメラの第一の実施形態を説明する。この実施の形態のカメラは、位相差AFと、コントラストAFと、これら両AFを併用するハイブリッドAFのいずれかを選択して焦点検出/調節を行うものである。
図1は、本発明によるカメラの要部構成を説明するブロック図である。カメラボディ10には、撮影レンズ120を備えるレンズ鏡筒110が交換可能に装着されている。レンズ鏡筒110内には、レンズ群120a〜120cから成る撮影レンズ120、AF駆動モータ130、絞り140が設けられている。120bは、AF駆動モータ130で駆動される、焦点調節レンズである。
カメラボディ10の内部には、被写体を撮像するための撮像素子20が設けられている。撮像素子20はCCDやCMOS等が使用される。撮影レンズ120と撮像素子20との間には、撮影レンズ120を通過した被写体光をファインダ光学系へと反射するクイックリターンミラー70が配設されている。被写体光の一部はクイックリターンミラー70の半透過領域を透過し、サブミラー80にて下方に反射され、さらにミラー81で反射された後に位相差式焦点検出素子100へ入射する。
位相差式焦点検出素子100は、たとえば、焦点検出光束を、撮影レンズ120の射出瞳の異なる領域を通る一対の焦点検出用光束に分割する瞳分割方式の焦点検出光学系と、分割された一対の光束が入射し、それに応じた受光信号を出力する一対のCCDラインセンサとを備える。CCDラインセンサから出力される受光信号は制御回路300に入力され、後述するように、制御回路300は、受光信号に基づいて、焦点調節状態を求め、焦点調節レンズ120bを合焦位置まで駆動させるレンズ駆動信号を出力する。
一方、クイックリターンミラー70で反射された被写体光は、撮像素子20と光学的に等価な位置に設けられたファインダスクリーン90上に結像する。ファインダスクリーン90上に結像された被写体像は、ペンタプリズム30と接眼レンズ50とを介して観察可能となっているとともに、ペンタプリズム30から測光素子40の受光面上に結像する。なお、撮影の際にはクイックリターンミラー70が被写体光の光路上から光路外へと移動し、撮像素子20上に被写体像が結像する。
制御回路300はCPU、ROM、RAMおよび各種周辺回路から構成されている。図1に示すように、制御回路300は、機能的には、位相差式焦点検出素子100を制御するCCD制御部220と、撮影レンズ120の予定焦点面に対する結像面の像面ずれ量(以下、デフォーカス量と呼ぶ)を演算するデフォーカス量演算部240と、撮像素子20から出力される撮像信号に基づいて焦点評価値を演算するコントラスト演算部230と、デフォーカス量に基づいて焦点調節レンズ120bの駆動量を演算するレンズ駆動量演算部250と、レンズ駆動量演算部250での演算結果に基づいて焦点調節レンズ120bを駆動するレンズ駆動制御部260と、後述するように、コントラストAFエリア内に存在する位相差AFエリアの中からいずれか一つを所定条件に基づいて選択するエリア決定部280とを備えている。
デフォーカス量演算部240は、CCD制御部220から出力される蓄積信号に基づいて、以下に説明する周知のデフォーカス量演算を行う。すなわち、撮影レンズ120の射出瞳の異なる領域を通過する一対のデフォーカス量検出用光束による被写体像のそれぞれは、一対のCCDラインセンサのそれぞれに結像する。CCDラインセンサ上の一対の被写体像は、撮影レンズ120が予定焦点面よりも前に被写体の鮮鋭像を結ぶいわゆる前ピン状態では互いに近づき、逆に予定焦点面より後ろに被写体の鮮鋭像を結ぶいわゆる後ピン状態では互いに遠ざかる。予定焦点面において被写体の鮮鋭像を結ぶ合焦状態では、一対の被写体像が相対的に一致する。そこで、一対のCCDラインセンサから出力される信号を相関演算して、2つの像の相対位置ずれ量(相対間隔)を算出することにより、撮影レンズ120の焦点調節状態、すなわちデフォーカス量が得られる。
コントラスト演算部230は、撮像素子20から出力される撮像信号のうち、コントラストAFエリアに対する撮像信号を選択し、その撮像信号から高周波成分を抽出して周知の焦点評価値演算を行う。撮影レンズ120が撮像素子20上に尖鋭像を結ぶ合焦状態では、被写体像のエッジのボケが最小となりコントラストは最大になるので、焦点評価値も最大となる。
レンズ駆動量演算部250は、デフォーカス量演算部240によって算出されたデフォーカス量に基づいてレンズ駆動量を算出する。レンズ駆動量演算部250で演算されたレンズ駆動量に基づいて、レンズ駆動制御部260は、AF駆動モータ130を駆動制御する。AF駆動モータ130は、レンズ駆動制御部260からの信号に応じて焦点調節レンズ120bを光軸方向に移動させ、これにより、焦点調節状態が調節される。
また、レンズ駆動制御部260は、AF駆動モータ130を制御してレンズを駆動しながらコントラスト演算部230で演算される焦点評価値が最大になる位置に焦点調節レンズ120bを駆動する(いわゆる山登り方式)。山登り方式において、レンズ駆動量演算部250は、レンズ駆動ステップを決定してレンズ駆動制御部260へ出力する。なお、焦点評価値に基づく焦点調節方法としては、予め焦点調節レンズ120bを至近から無限遠までスキャンしてレンズ位置に対する焦点評価値の関係を算出し、この関係に基づいて焦点調節を行う方式を用いてもよい。
カメラには、位相差AFモードスイッチ200が備えられ、これを操作することによりAF選択信号が制御回路300へ送信され、AFモードを「位相差AF」に設定することができる。なお、位相差AFモードスイッチ200は機械的なスイッチに限定されず、メニュー画面で設定するようにしてもよい。また、カメラには、レリーズボタンの半押し操作に応答する起動スイッチ210と、コントラストAFエリア選択操作部270とシーンセレクタ290とが設けられている。起動スイッチ210がオンされると、制御回路300へ信号が送信され、測光、焦点検出などが開始する。さらに、コントラストAFエリア選択操作部270を操作すると、コントラストAFエリアを撮影画面内の任意の位置に対応させて設定することができる。
シーンセレクタ290を操作すると、オートモードやポートレートモード、風景、クローズアップなどの各種の撮影シーンに応じた撮影条件の設定(撮影モード)を選択することができる。被写体の状況に応じた撮影モードを選択すると、シーン選択信号がシーンセレクタ290から制御回路300へ出力される。
次に、AFエリアの配置例を図2に示す。
図2において、複数の位相差AFエリア1a〜1z(以下、総称する場合、単に符号1で示す。)が設けられている。各エリア1a〜1zと重複して破線で示す四角形状の領域2a〜2z(以下、総称する場合、単に符号2で示す。)は、位相差AF用の一対のラインセンサの1次像面上の像を表している。通常、位相差AF使用時は、これらAFエリアの少なくとも一つに対して、焦点調節を行う。たとえば、全てのAFエリアのデフォーカス量に基づいて、最も至近に位置する被写体を捕捉しているAFエリアのデフォーカス量を採用し、焦点調節を行う。この場合、各AFエリアのデフォーカス量を使用しつつ、至近側のデフォーカス量に大きな重み付けをするなど種々の方式が採用できる。太線で示す枠3は、コントラストAF使用時のAFエリアである。上述したように、コントラストAFエリア選択部270により、撮影者は、コントラストAFエリア3を手動で任意の位置に設定することが可能である。
それぞれの位相差AFエリア1a〜1zの位置は、画面上のいずれかの点を原点とする二次元座標系において座標化されて、それら位相差AFエリア1a〜1zの座標はテーブルなどの形式で、エリア決定部280の所定領域内に格納されている。座標化される点は、それぞれの位相差AFエリア1a〜1zの領域の四隅の点でも、中心点や各辺の長さであってもよい。また、エリア決定部280は、コントラストAFエリア選択操作部270の操作による設定指示の信号値に基づいて、たとえば、コントラストAFエリア3の領域の中心点または四隅の点などの位置を画面上の二次元座標系において座標化する。
エリア決定部280は、上記のようにして求められたコントラストAFエリア3の座標と、データとして格納している位相差AFエリア1の座標とを比較する。たとえば、図2に示すように、画面上の二次元座標系において、複数の位相差AFエリア1a、1b、1eおよび1fの領域とコントラストAFエリア3の領域とが重複していれば、重複している領域の面積をそれぞれの位相差AFエリア1a、1b、1eおよび1fごとに算出する。算出結果に基づき、図2の場合は重複面積が最大の位相差AFエリア1fを位相差AF焦点検出領域として決定し、選択エリア情報としてデフォーカス量演算部240へ出力する。なお、位相差AFエリア1の領域の中心座標と、コントラストAFエリア3の領域の中心座標との距離に応じて、位相差AF焦点検出領域を決定するものであってもよい。
次に、上記構成のカメラの動作を、図3に示すフローチャートを参照しながら説明する。このフローチャートは、図1の制御回路300において、焦点検出/調節制御用プログラムを実行して行われる手順を示すものである。
図3のステップS101では、AFモードスイッチ200からの信号に基づいて、撮影者の切替操作により位相差AFモードが選択されたか否かを判別する。位相差AF選択信号を受信せず、位相差AFモードが選択されていないと判定された場合は、コントラストAFモードであると判定して、ステップS102へ進む。位相差AFモードが選択された場合には、ステップS107へ進む。ステップS107では、位相差AFにより周知の方式で焦点検出が行われ、その検出結果により焦点調節を行う。
ステップS102では、コントラストAFエリア選択操作部270からの信号に基づいて、コントラストAFで焦点調節を行うコントラストAFエリア3の位置が設定されたか否かを判定する。コントラストAFエリア3の位置が設定されたと判定された場合は、ステップS103へ進む。コントラストAFエリア3の位置が未設定と判定された場合は、撮影者によってコントラストAFエリア3の位置が設定されるまで待機する。
ステップS103では、ステップS102で選択したコントラストAFエリア3が、図2に示すように位相差AFエリア1に重複しているか否かを判定する。コントラストAFエリア3が位相差AFエリア1に重複していると判定された場合は、ステップS104へ進む。コントラストAFエリア3が位相差AFエリア1に重複していないと判定された場合はステップS109へ進み、コントラストAFにより周知の方法で焦点調節を行なう。
ステップS104では、ステップS102で選択したコントラストAFエリア3に重複している位相差AFエリア1が複数存在するか否かを判定する。コントラストAFエリア3と重複している位相差AFエリア1が複数存在していると判定された場合は、ステップS105へ進む。コントラストAFエリア3と重複している位相差AFエリア1が1つと判定された場合は、ステップS105をスキップしてステップS106へ進む。
ステップS105では、前述のように、コントラストAFエリア3と重複しているそれぞれの位相差AFエリアについて、重複している部分の面積を算出する。算出結果に基づいて、面積値が最大である位相差AFエリア(たとえば、図2の位相差AFエリア1f)を選択して、ステップS106へ進む。
ステップS106では、選択された位相差AFエリア、たとえば図2の位相差AFエリア1fに対応する位相差AFセンサ2fによって、デフォーカス量が算出されたか否かを判定する。デフォーカス量が算出されていないと判定された場合はステップS109へ進み、前述のようにコントラストAFにより周知の方法で焦点調節を行なう。デフォーカス量が算出されたと判定された場合は、ステップS108へ進む。
ステップS108では、位相差AFとコントラストAFの組み合わせによるハイブリッドAFにより焦点調節を行う。たとえば、位相差AFによりレンズ駆動方向のみを決めてコントラストAFを行なう。あるいは、位相差AFでデフォーカス量を算出後、焦点調節レンズ120bを合焦位置の近傍まで駆動し、その後、コントラスト式によって焦点評価値が最大となるよう焦点調節レンズ120bを位置決めする。
以上で説明したように、第一の実施形態によるカメラによれば、次の作用効果が得られる。
(1)位相差AFとコントラストAFとの2方式を併用するハイブリッドAFにおいて、撮影者のマニュアル操作により設定されたコントラストAFエリア3内に位相差AFエリア1が複数含まれる場合、重複する面積に基づいて焦点調節の対象とする位相差AFエリア1を選択して、ハイブリッドAFによる焦点検出/調節を行うようにした。したがって、複数の位相差AFエリア1の中から、ハイブリッドAFにおいてコントラストAFエリア3に対応する位相差AFエリア1を設定することができる。その結果、位相差AFエリア1が撮影画面内の離散的な位置に設定されている場合でも、ハイブリッドAFに用いることのできるコントラストAFエリア3を撮影画面内で任意の位置に設定することができる。
(2)コントラストAFエリア3内に位相差AFエリア1が複数含まれる場合、コントラストAFエリア3と重複する面積が最大の位相差AFエリア1を選択して、ハイブリッドAFによる焦点検出/調節を行うようにした。したがって、撮影者が設定したコントラストAFエリア3の位置に最も近い、すなわち撮影者が狙った主要被写体の位置に近い位相差AFエリア1を使用してハイブリッドAFによる焦点検出/調節を行うことができる。
―第二の実施形態―
第二の実施形態の焦点調節装置付きカメラは、コントラストAFエリア3と複数の位相差AFエリア1とが重複した場合、シーンセレクタ290で選択された撮影シーンに基づいて位相差AFエリア1を選択するものである。このカメラの動作を図4および図5のフローチャートを用いて説明する。なお、図4のフローチャートにおいて、図3に示すフローチャートでの処理と同一内容の処理については同じ処理番号を付し、相違点を主に説明する。また、構成要素については、第一の実施形態による焦点調節装置付きカメラと同一とする。
図4のステップS104が肯定された場合、すなわち、コントラストAFエリア3と重複している位相差AFエリアが複数存在すると判定された場合は、S201へ進む。また、コントラストAFエリア3と重複している位相差AFエリア1が1つと判定された場合は、ステップS104が否定されてステップS106へ進む。
ステップS201では、撮影シーンの確認と撮影シーンに基づいた位相差AFエリア1の選択を行い、ステップS106へ進む。
以下、図5のフローチャートを用いて、撮影シーンの確認と撮影シーンに基づいた位相差AFエリア1の選択の処理について説明する。
ステップS301では、コントラストAFエリア3と重複している全ての位相差AFエリア1のそれぞれ対応する位相差AFセンサ2からの信号に基づいて、デフォーカス量演算部240にて各位相差AFエリアのデフォーカス量を算出してステップS302へ進む。
ステップS302では、シーンセレクタ290で選択された撮影シーンが、たとえば風景モードなどのような遠方の被写体を主要被写体と設定するような撮影モード、たとえば無限遠を優先する撮影モードであるか否かを判定する。無限遠を優先する撮影モードであると判定された場合は、ステップS302が肯定されてステップS304へ進み、コントラストAFエリア3と重複している位相差AFエリア1の中で算出されたデフォーカス量が最も無限側の位相差AFエリア1を選択する。
ステップS302において、無限遠を優先する撮影モードではないと判定された場合は、ステップS302が否定されステップS303へ進む。ステップS303では、シーンセレクタ290で選択された撮影シーンが、たとえばクローズアップモードのような至近の被写体を主要被写体と設定するような撮影モード、または至近を優先する撮影モードであるか否かを判定する。至近の被写体を主要被写体と設定する撮影モード、または至近を優先する撮影モードであると判定された場合は、ステップS305へ進み、コントラストAFエリア3と重複している位相差AFエリア1の中で算出されたデフォーカス量が最も至近側の位相差AFエリア1を選択する。
ステップS303において、至近の被写体を主要被写体と設定する撮影モード、または至近を優先する撮影モードが設定されていないと判定された場合はステップS306へ進み、前述のようにコントラストAFエリア3と重複している面積が最大の位相差AFエリア1を選択する。
以上で説明した第二の実施形態によるカメラによれば、第一の実施の形態によるカメラと同様の作用効果に加え、次のような作用効果を得ることができる。
コントラストAFエリア3の範囲が複数の位相差AFエリア1を含む場合、シーンセレクタ290で設定された撮影モードに基づいて、位相差AFエリア1を選択するようにした。すなわち、風景などのように相対的に遠方の被写体を撮影するモードが選択された場合は、最も遠方に位置する被写体が存在する位相差AFエリア1を選択し、クローズアップモードなどのように相対的に至近の被写体を撮影するモードが選択された場合は、最も至近に位置する被写体が存在する位相差AFエリア1を選択するようにした。したがって、コントラストAFエリア3と複数の位相差AFエリア1とが重複する場合であっても、撮影者が所望する撮影シーンに最適な位相差AFエリア1を使用してハイブリッドAFによる焦点検出/調節を行うことができる。
以上の実施の形態のカメラを以下のように変形することができる。
(1)コントラストAFエリア3と重複する領域内に、面積が最大値の位相差AFエリア1が複数存在する場合は、それらの全てを選択してもよい。この場合、複数の位相差AFエリア1に基づいて算出されたデフォーカス量により、レンズ駆動方向(デフォーカス方向)が同じであればその方向に焦点調節レンズ120bを駆動させた後に、コントラストAFによる焦点調節を行うようにすればよい。
(2)コントラストAFエリア3と重複する領域内に、面積が最大値の位相差AFエリア1が複数存在する場合は、位相差AFによる焦点調節状態に応じて、いずれの位相差AFエリア1も選択しないようにしてもよい。すなわち、レンズ駆動方向(デフォーカス方向)が異なれば、いずれの位相差AFエリア1も選択せずに位相差AFによる焦点調節を行なわず、コントラストAFによる焦点調節のみを行えばよい。
(3)コントラストAFエリア3と複数の位相差AFエリア1とが重複する場合には、たとえば撮影時のシーンを解析して主要被写体を検出し、主要被写体の存在する位相差AFエリア1を選択してもよい。
(4)位相差AFエリア1の配置位置および数量は、図2に示す配置位置および数量に限定されるものではない。
(5)位相差AFとコントラストAFとの組み合わせによるハイブリッドAFついて説明したが、この組み合わせに限定されるものではなく、異なる2つのAF方式を組み合わせた種々のハイブリッドAFについて本発明を適用できる。また、位相差AFおよびコントラストAFの実施形態も上述したものに何ら限定されない。
(6)本実施の形態においては、レンズ鏡筒が交換可能なカメラとして説明したが、これに限定されるものではなく、レンズ一体型のカメラであってもよい。
また、本発明の特徴を損なわない限り、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の形態についても、本発明の範囲内に含まれる。すなわち、本発明はコントラストAFエリア3(第二の測距エリア)内に位相差AFエリア1(第一の測距エリア)が複数含まれる場合、上述したような条件に基づいて位相差AFエリア1のいずれかを選択することを特徴とするものであれば、いかなる形態を採用してもよい。
本発明の焦点調節装置を内蔵したカメラのブロック図である。 測距エリアの配置を説明する図である。 本発明による第一の実施形態の動作を説明するフローチャートである。 本発明による第二の実施形態の動作を説明するフローチャートである。 第二の実施形態における撮影シーンの確認動作を説明するフローチャートである。
符号の説明
1 位相差AFエリア 3 コントラストAFエリア
10 カメラボディ 20 撮像素子
100 位相差式焦点検出素子 220 CCD制御部
230 デフォーカス量演算部 240 コントラスト演算部
270 コントラストAFエリア選択操作部 280 エリア決定部
290 シーンセレクタ 300 制御回路

Claims (9)

  1. 撮影画面内に設定された複数の第一の測距エリアに対する撮影レンズの焦点調節状態を検出する第一の焦点検出手段と、
    前記第一の焦点検出手段とは異なる方式で、前記撮影画面内に設定された第二の測距エリアに対する前記撮影レンズの焦点調節状態を検出する第二の焦点検出手段と、
    前記第一および第二の焦点検出手段の少なくとも一方による焦点調節状態に基づき焦点調節を行う焦点調節手段と、
    前記第二の測距エリア内に前記第一の測距エリアが複数含まれる場合、所定条件に基づいて、前記第一の測距エリアのうち前記焦点調節の対象とする測距エリアを選択するエリア選択手段とを備えることを特徴とする焦点調節装置。
  2. 請求項1に記載の焦点調節装置において、
    前記エリア選択手段は、前記第二の測距エリアに含まれる複数の前記第一の測距エリアのうち、前記第二の測距エリアと重複する面積が最大の測距エリアを選択することを特徴とする焦点調節装置。
  3. 請求項1または2に記載の焦点調節装置において、
    前記エリア選択手段は、前記第二の測距エリアに含まれる複数の前記第一の測距エリアのうち複数の測距エリアを選択した場合は、前記第一の焦点検出手段による焦点調節状態に応じて、いずれの前記第一の測距エリアも選択しないことを特徴とする焦点調節装置。
  4. 請求項1に記載の焦点調節装置において、
    前記エリア選択手段は、撮影モードに応じて前記第一の測距エリアを選択することを特徴とする焦点調節装置。
  5. 請求項4に記載の焦点調節装置において、
    前記エリア選択手段は、前記撮影モードが相対的に遠方の被写体を撮影するモードである場合は、最も遠方に位置する被写体が存在する前記第一の測距エリアを選択することを特徴とする焦点調節装置。
  6. 請求項4に記載の焦点調節装置において、
    前記エリア選択手段は、前記撮影モードが相対的に至近の被写体を撮影するモードである場合は、最も至近に位置する被写体が存在する前記第一の測距エリアを選択することを特徴とする焦点調節装置。
  7. 請求項1に記載の焦点調節装置において、
    主要被写体検出手段をさらに備え、
    前記エリア選択手段は、前記主要被写体検出手段により検出された被写体が存在する前記第一の測距エリアを選択することを特徴とする焦点調節装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の焦点調節装置において、
    前記焦点調節手段は、前記第一の焦点検出手段による焦点検出結果に基づく焦点調節を行った後、前記第二の焦点検出手段による焦点検出結果に基づいて焦点調節を行うことを特徴とする焦点調節装置。
  9. 請求項1乃至8のいずれか一項に記載の焦点調節装置を備えることを特徴とするカメラ。
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