JP2007255135A - 防犯サムターン - Google Patents

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Abstract

【課題】挿入した針金や棒等をサムターンに引っ掛けて、サムターンを回転することによる不正解錠を阻止できる防犯サムターンユニットを得る。
【解決手段】一端が施錠機構15に連結され他端面に着脱穴を有したサムターン軸23を、表出穴35を介し着脱穴を表出させた状態で化粧リング31によって覆い、化粧リング31内には少なくとも一部分を覆い又は全開させる操作部材39を設け、さらに、サムターン軸23に噛合することで施錠標示領域又は解錠標示領域を化粧リング31の状態表示窓31bから表出させる標示部材47を有し、サムターン軸23の回転角度に応じた所定の回転角度で着脱穴に着脱自在となった着脱サムターン51を備えた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、扉の施解錠に用いられるサムターンを無効可能にして防犯性の向上を図る防犯サムターンに関する。
従来、サムターン付きの施錠装置は、扉などの開閉体に錠箱が内蔵され、錠箱には、開閉体の屋外側に露出するシリンダー錠と、開閉体の屋内側に露出する回転式のサムターンとが設けられている。
錠箱には、ロック部材である例えばデッドボルトが開閉体の端面(木口)から進退自在に設けられている。
この種の施錠装置では、屋外側に露出したシリンダー錠の鍵孔に、合鍵(キー)を挿入して回転操作することによって、開閉体の木口よりデッドボルトが進退され、建物躯体側の開閉体枠である開口枠体に設けたストライクに対して施解錠が行われるようになっている。
また、屋内側からは、サムターンの摘みが回転操作されるのみで、デッドボルトが進退され、開閉体の施解錠が簡便に行えるようになっている。
特許第3284884号公報 (図1)
近年、マンションや住宅の玄関扉等の開閉体、或いはこれら玄関扉等の開閉体近傍における開口枠体の周囲である壁部分に、高級感や優美性を高める目的で、ガラス板を嵌め込んだ小窓が多用されるようになっている。
ところが、このような小窓を有する開閉体や、近傍に小窓が設けられた開閉体では、小窓のガラス板が割られると、外部から手を差し入れて開閉体のサムターンを不正に操作したり、先端を鉤状に曲げた針金や棒等を挿入して、サムターンが不正に操作されてしまう虞れがある。
一般的に、扉に多用される回転式のサムターンは、上記特許文献1の図1にあるように屋内側に露出する摘みが回動中心から半径方向外側に翼部を張り出させた形状であるため、この翼板部に、針金等を曲げた鉤状先端を掛止し、回転モーメントを与えることにより不正な解錠操作が可能となる場合があった。
また、サムターンは、上記した小窓の無い開閉体においても、郵便ポストの投入開口など、針金を挿入する穴や隙間が開閉体自体或いは開閉体近傍の壁部にあれば、同様に不正解錠される虞があった。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、挿入した針金や棒等をサムターンに引っ掛けて、サムターンを回転することによる不正解錠を阻止できる防犯サムターンを提供し、防犯性の向上を図ることを目的とする。
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
本発明の請求項1記載の防犯サムターンは、一端が錠箱13内の施錠機構15に連結され他端面に着脱穴25の穿設されたサムターン軸23と、
前記他端面を表出させる表出穴35を有し該サムターン軸23を覆う化粧リング31と、
該化粧リング31内で摺動自在に設けられ摺動位置によって前記表出穴35の少なくとも一部分を覆い又は全開させる操作部材39と、
前記サムターン軸23に連動することで施錠標示領域又は解錠標示領域を前記化粧リング31の状態表示窓31bから表出させる標示部材47と、
前記着脱穴25との間に亘って設けられた回転向き規制手段53によって前記サムターン軸23の回転角度に応じた所定の回転角度で前記着脱穴25に着脱自在となった着脱軸51aを先端に有し該着脱軸51aの基端には板状の摘み部51bが軸線と平行に固設された着脱サムターン51と、
を具備したことを特徴とする。
この防犯サムターンでは、着脱サムターン51が取り外すことが可能となることで、挿入した針金や棒等をサムターンに引っ掛けて、サムターンを回転することによる不正解錠が阻止される。そして、着脱サムターン51の装着時には、サムターン軸23の施解錠状態と一致する回転向きで着脱サムターン51が装着される。また、着脱サムターン51が、通常のサムターンと同一外観を有するので、装着したままでも違和感が無い。さらに、化粧リング31の状態表示窓から施解錠状態に応じた施錠標示領域、又は解錠標示領域が表出され、着脱サムターン51が脱着され、摘み部51bが視認できない場合であっても、施錠機構15の施解錠状態が把握可能となる。
請求項2記載の防犯サムターンは、前記着脱穴25が多角形穴で形成され、
前記着脱軸51aの先端が該着脱穴25に嵌入する多角形柱で形成され、
前記着脱穴25の多角形穴中心に嵌合軸55が突設され、
前記着脱軸51aの先端に、該嵌合軸55に嵌合する嵌合穴57が穿設されたことを特徴とする。
この防犯サムターンでは、サムターン軸23と着脱サムターン51とが二重の嵌合構造で嵌合され、軸線方向の短い嵌合長でガタツキの無い確実な嵌合が可能となる。
請求項3記載の防犯サムターンは、前記標示部材47が、解錠標示領域を挟んで一対の施錠標示領域を有することを特徴とする。
この防犯サムターンでは、通常摘み部51bが垂直状態が解錠とされ、摘み部51bが水平な状態を施錠状態とされるので、化粧リング31の状態表示窓31bに解錠標示領域が標示されている状態から、着脱サムターン51が右回転又は左回転のいずれの回転方向に回転されても、施錠標示領域が標示可能となる。
請求項4記載の防犯サムターンは、前記着脱サムターン51の装着状態で、該着脱サムターン51の軸部に形成された周溝59に前記操作部材39の縁部43aが進入して該着脱サムターン51の前記着脱穴25からの抜脱が規制されることを特徴とする。
この防犯サムターンでは、着脱サムターン51の装着状態で、着脱サムターン軸部の周溝59に操作部材39の縁部43aが進入し、着脱サムターン51の軸線方向の移動が規制され、すなわち、着脱サムターン51は脱落することなく装着されたままの状態となる。
請求項5記載の防犯サムターンは、前記操作部材39が、付勢手段41によって前記着脱穴25の少なくとも一部分を覆う摺動位置に配置されることを特徴とする。
この防犯サムターンでは、着脱サムターン51が脱着された状態で、化粧リング31の表出穴35が付勢手段41によって摺動配置された操作部材39によって覆われる。そして、着脱穴25を全開させるためには、付勢手段41の付勢力に抗して、操作部材39を摺動保持しなければならない。したがって、棒等を着脱穴に挿入することによるサムターン軸23の不正回動操作が困難となる。
請求項6記載の防犯サムターンは、前記サムターン軸23には外周にサムターン歯車23aが形成され、前記標示部材47には歯部47aが形成されて、互いが噛合し連動連結されることを特徴とする。
この防犯サムターンでは、サムターン軸23と標示部材47とが歯車が噛み合うように構成されることから、標示部材47はサムターン軸23の回転に確実に従動することとなる。
本発明に係る請求項1記載の防犯サムターンによれば、一端が施錠機構に連結され他端面に着脱穴を有したサムターン軸を、表出穴を介し着脱穴を表出させた状態で化粧リングによって覆い、化粧リングには少なくとも一部分を覆い又は全開させる操作部材を設け、さらに、サムターン軸に連動することで施錠標示領域又は解錠標示領域を化粧リングの状態表示窓から表出させる標示部材を有し、サムターン軸の回転角度に応じた所定の回転角度で着脱穴に着脱自在となった着脱サムターンを備えたので、着脱サムターンを脱着しておくことで、外出時や就寝時等、挿入した針金や棒等をサムターンに引っ掛けて、サムターンを回転することによる不正解錠を阻止でき、防犯性を向上させることができる。そして、着脱サムターンの装着時には、サムターン軸の施解錠状態と一致する回転向きで着脱サムターンを装着することができる。これにより、摘み部の垂直又は水平姿勢により容易に施錠機構の施解錠状態を視認することができる。また、着脱サムターンが、基端に板状の摘み部を有する通常のサムターンと同一外観を有するので、着脱サムターンを装着したままであっても、通常のサムターンと違和感の無い使用感を得ることができる。さらに、サムターン軸と連動する標示部材により、化粧リングの状態表示窓から施解錠状態に応じた施錠標示領域、又は解錠標示領域を表出できるので、着脱サムターンが脱着され、摘み部が視認できない場合であっても、状態表示窓から施錠機構の施解錠状態を容易に把握することができる。
請求項2記載の防犯サムターンによれば、多角形穴となったサムターン軸他端面の着脱穴の中心に嵌合軸が突設され、サムターン軸の先端にはこの嵌合軸に嵌合する嵌合穴が穿設されるので、サムターン軸と着脱サムターンとが二重の嵌合構造で嵌合することとなり、軸線方向が短い嵌合長で、ガタツキの無い確実な嵌合を可能にすることができる。この結果、着脱サムターンの扉面からの突出高さを低くすることができる。
請求項3記載の防犯サムターンによれば、標示部材が、解錠標示領域を挟んで一対の施錠標示領域を有するので、防犯サムターンを右勝手又は左勝手のいずれの勝手違いにも適用することができる。
請求項4記載の防犯サムターンによれば、着脱サムターンの装着状態で、着脱サムターン軸部の周溝に操作部材の縁部が進入するので、着脱サムターンの脱落を規制することができる。
請求項5記載の防犯サムターンによれば、操作部材が、付勢手段によって着脱穴の少なくとも一部分を覆う摺動位置に配置されるので、着脱サムターンが脱着された状態では、化粧リングの表出穴が操作部材によって覆われ、棒等を着脱穴に挿入することによるサムターン軸の不正回動操作を困難にし、防犯性能を高めることができる。
請求項6記載の防犯サムターンは、サムターン軸外周にサムターン歯車が形成され、標示部材に歯部が形成されて、互いが噛合し連動連結されることとしたので、サムターン軸と標示部材とが歯車が噛み合うように構成されることとなり、標示部材はサムターン軸の回転に確実に従動することとなる。
以下、本発明に係る防犯サムターンの好適な実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係る防犯サムターンの縦断面図、図2は本発明に係る防犯サムターンの横断面図、図3は図1に示した防犯サムターンの化粧リングを外した状態の正面図、図4は図1に示した防犯サムターンの分解側面図、図5は図2に示した防犯サムターンの分解平面図、図6は図1に示した防犯サムターンの分解斜視図、図7は着脱サムターンの縦断面図である。
扉11の内部には錠箱13が内蔵され、錠箱13は内部に施錠機構15を収容している。扉11の屋外側の面には、錠箱13に対して屋外側からの施解錠操作を可能にする不図示の屋外シリンダーユニットが取り付けれる。扉11の屋内側の面には、本実施の形態に係る防犯サムターン100が取り付けられている。
錠箱13は、扉11の木口側端部に内蔵され、錠箱13に固定された図示しないフロント板が扉11の木口(端面)に露出して取り付けられる。錠箱13に内蔵された施錠機構15には図示しないデッドボルトが設けられ、デッドボルトは屋外シリンダーユニット及び防犯サムターン100の操作によって、錠箱13に対して進退し、扉11のフロント板から突出後退されるようになっている。つまり、扉枠に対しての施解錠を可能とする。ここでは、その具体的な機構の説明は省略する。
防犯サムターン100は、基部材であるベース17が、横方向に並んだ一対の固定ネジ19,19によって錠箱13に螺着される。ベース17の中央部には段部状の軸受け部21が形成され、軸受け部21はサムターン軸23を回動自在に支持する。サムターン軸23は、一端が錠箱13内の施錠機構15に連結される。サムターン軸23の他端面には着脱穴25が穿設される。なお、27は固定ネジ19,19に外挿されて錠箱13とベース17とを離間固定するためのカラーである。
サムターン軸23の外周にはサムターン歯車23aが形成され、このサムターン軸23は後述する標示部材に噛合する。ベース17にはブラケット29が係合され、ブラケット29は左右側部に折り曲げられた係止板29a,29aを、図3に示すベース17両側面の係止突起17a,17aに係止してベース17に取り付けられる。
ベース17に取り付けられたブラケット29のさらに外側には化粧リング31が取り付けられる。化粧リング31は、両側部に形成された上下の凹部或いは凸部(31a,31a)を、ベース17両側部に突設或いは凹設した上下の突起或いは溝部に係合してベース17に取り付けられる。
ブラケット29にはサムターン軸23の着脱穴25を表出させる貫通孔33が穿設されている。化粧リング31にはこの貫通孔33を介してサムターン軸23の着脱穴25を表出させる表出穴35が穿設される。
サムターン軸23の他端面とブラケット29との間にはワッシャ37を介して操作部材39が図1の上下方向に摺動自在に設けられる。操作部材39は、バネ座39aを、ベース17の凹部17c(図4参照)に突出することで、下方への脱落が阻止される。また、操作部材39の下端には扉11方向に向かって折り曲げられた指掛け部39bが設けられている。凹部17cの天面とバネ座39aとの間には付勢手段であるコイルバネ41が挟入され、コイルバネ41は操作部材39を下方向の摺動位置へ配置される。操作部材39には挿通穴43(図6参照)が穿設される。挿通穴43は、挿通穴43が下方向の摺動位置に配置されることで、化粧リング31に穿設された表出穴35の少なくとも一部分を、その略半円状の縁部43aによって覆う。また、挿通穴43は、挿通穴43が上方向の摺動位置に配置されることで、表出穴35を全開させる。
挿通穴43の縁部43aは後述する着脱サムターンの周溝に係合する。挿通穴43は、通常状態、すなわち操作力が加えられない状態において、操作部材39がコイルバネ41によって付勢されることで、着脱穴25の少なくとも一部分を覆う摺動位置に配置される。
ベース17には軸受け部21の上方に支持軸45が突設され、支持軸45は外周に歯部47aを有する標示部材47が回動自在に支持される。標示部材47の上部表面には標示領域49が形成され、標示領域49は、施錠標示領域と解錠標示領域とからなり、例えば各領域が色分けされているものなどで、施錠標示領域を例えば赤色とし解錠標示領域を青色などとしている。本実施の形態では、図6における約90°の範囲の斜線部分を解錠表示領域として例えば青色とし、その他の標示部材47の表面を施錠標示領域とする赤色などとしており、すなわち解錠標示領域を挟んで施錠標示領域が位置することとされている。この標示領域49は、化粧リング31に穿設された状態表示窓31bから視認可能となる。標示部材47は、歯部47aをサムターン歯車23aに噛合することで、サムターン軸23と連動状態となりこのサムターン軸23に従動する。
すなわち、標示部材47は、施錠機構15と連動するサムターン軸23が施錠回転位置で、化粧リング31の状態表示窓31bに施錠標示領域を配置させ、サムターン軸23が解錠回転位置で、状態表示窓31bに解錠標示領域を配置させる。化粧リング31は、これらサムターン軸23、ブラケット29、標示部材47を覆うようにしてベース17に取り付けられている。
化粧リング31の表出穴35には着脱サムターン51の先端である着脱軸51aが着脱自在となる。着脱サムターン51は、着脱軸51aの基端に板状の摘み部51bが軸線と平行に固設される。摘み部51bは、図7に示す上下方向の長さが、化粧リング31の直径よりやや小さく形成される。なお、この摘み部51bの形状については、この板状に限定されるものではなく、他の形状として構成してもよい。着脱軸51aと、サムターン軸23の着脱穴25には、双方に亘って回転向き規制手段53が設けられている。本実施の形態で、回転向き規制手段53が、着脱軸51aの上下面に突設された突起51c,51cと、着脱穴25の上下内面に形成された切欠部25a,25aとからなる。また、着脱穴25は略多角形穴とされるが、本実施の形態では略四角形角穴で形成され、着脱軸51aの先端はこの四角形穴に嵌入する四角柱で形成される。
着脱軸51aと着脱穴25とに亘って回転向き規制手段53が設けられることで、着脱サムターン51は、サムターン軸23の回転角度に応じた所定の回転角度で着脱穴25に着脱自在となる。例えば、サムターン軸23が解錠回転位置(図6に示した位置)では、摘み部51bが垂直となる向き(図6に示した向き)でのみ、着脱サムターン51が装着可能となる。また、サムターン軸23が施錠回転位置では、摘み部51bが水平となる向きでのみ、着脱サムターン51が装着可能となる。
本実施の形態では、着脱穴25の角穴中心に嵌合軸55が突設され、着脱軸51aの先端には、この嵌合軸55に嵌合する嵌合穴57が穿設される。これにより、サムターン軸23と着脱サムターン51とが二重の嵌合構造で嵌合することとなり、軸線方向が短い嵌合長で、ガタツキの無い確実な嵌合を可能にすることができる。この結果、着脱サムターン51の扉面11aからの突出高さを低くすることができる。
また、着脱サムターン51の軸部には周溝59が形成され、この周溝59は操作部材39の縁部43aと係合するようになっている。つまり、着脱サムターン51の装着状態で、着脱サムターン軸部の周溝59に操作部材39の縁部43aが進入して、着脱サムターン51の脱落が規制されるようになっている。
なお、本実施の形態では、標示部材47が、解錠標示領域を挟んで一対の施錠標示領域を有している。したがって、化粧リング31の状態表示窓31bに解錠標示領域が標示されている状態から、着脱サムターン51が右回転又は左回転のいずれの回転方向に回転操作されても、施錠標示領域が標示可能となる。これにより、防犯サムターン100は、右勝手又は左勝手のいずれの勝手違いにも適用可能となっている。
次に、上記の構成を有する防犯サムターンの作用を説明する。
図8は着脱サムターン取り外し時における操作部材非操作状態での正面図、図9は着脱サムターン脱着時における操作部材押圧操作状態での正面図、図10は着脱サムターン装着時における例えば解錠状態の正面図、図11は着脱サムターン装着時における例えば施錠状態の正面図である。
防犯サムターン100では、外出時や就寝時、着脱サムターン51が化粧リング31から脱着される。脱着には、図9に示すように、操作部材39を上方に押圧することで、操作部材39の縁部43aを着脱軸51aの周溝59から外すことにより可能となる。すなわち、一方の手指で操作部材39を押圧操作し、他方の手指にて着脱サムターン51の脱着を行うこととなる。これにより、挿入した針金や棒等をサムターンに引っ掛けて、サムターンを回転することによる不正解錠が阻止される。
また、着脱サムターン51が脱着された状態において、屋外シリンダーユニットが合鍵によって回動されれば、状態表示窓31bに、サムターン軸23に従動する標示部材47の施錠標示領域又は解錠標示領域が標示されることとなり、着脱サムターン51が取り外され、摘み部51bの向き・状態が視認できない場合であっても、施錠機構15の施解錠状態が把握可能となる。
一方、着脱サムターン51を装着するには、一方の手で操作部材39を押圧し、表出穴35を開口させた状態で、他方の手で把持した着脱サムターン51の着脱軸51aを挿入する。挿入の後、操作部材39の押圧を解除することで、操作部材39は、コイルバネ41の付勢力によって下方へ摺動し、縁部43aが周溝59に係合して、着脱サムターン51の脱落が規制される。この際、着脱サムターン51は、回転向き規制手段53によって、サムターン軸23の施解錠状態と一致する回転向きで装着される。すなわち、サムターン軸23が解錠状態では、図10に示すように、摘み部51bが垂直状態でのみ装着可能となり、施錠状態では、図11に示すように、摘み部51bが水平状態でのみ装着可能となる。この装着の際の摘み部51bの向きは、状態表示窓31bに表出する標示部材47の領域で判断が可能となる。
したがって、この防犯サムターン100によれば、一端が施錠機構15に連結され他端面に着脱穴25を有したサムターン軸23を、表出穴35を介し着脱穴25を表出させた状態で化粧リング31によって覆い、化粧リング31には表出穴35の少なくとも一部分を覆い又は全開させる操作部材39を設け、さらに、サムターン軸23に噛合することで施錠標示領域又は解錠標示領域を化粧リング31の状態表示窓31bから表出させる標示部材47を有し、サムターン軸23の回転角度に応じた所定の回転角度で着脱穴25に着脱自在となった着脱サムターン51を備えたので、着脱サムターン51を脱着しておくことで、外出時や就寝時等、挿入した針金や棒等をサムターンに引っ掛けて、サムターンを回転することによる不正解錠を阻止でき、防犯性を向上させることができる。
そして、着脱サムターン51の装着時には、サムターン軸23の施解錠状態と一致する回転向きで着脱サムターン51を装着することができる。これにより、摘み部51bの垂直又は水平姿勢により容易に施錠機構15の施解錠状態を視認することができる。
また、着脱サムターン51が、基端に板状の摘み部51bを有する通常のサムターンと同一外観を有するので、着脱サムターン51を装着したままであっても、通常のサムターンと違和感の無い使用感を得ることができる。
さらに、サムターン軸23と連動する標示部材47により、化粧リング31の状態表示窓31bから施解錠状態に応じた施錠標示領域、又は解錠標示領域を表出できるので、着脱サムターン51が脱着され、摘み部51bが視認できない場合であっても、状態表示窓31bから施錠機構15の施解錠状態を容易に把握することができる。
また、操作部材39がコイルバネ41によって着脱穴25の少なくとも一部分を覆う摺動位置に配置されるので、着脱サムターン51が脱着された状態では、化粧リング31の表出穴35が操作部材39によって覆われ、棒等を着脱穴25に挿入することによるサムターン軸23の不正回動操作を困難にし、防犯性能を高めることができる。
さらに、ベース17とブラケット29との間隙に、サムターン軸23、操作部材39、標示部材47、コイルバネ41等を収容したので、化粧リング31を薄厚に形成でき、扉面11aからの突出長の短く、見栄えの良い防犯サムターン100を得ることができる。さらには、既存のサムターンから交換することも可能であり、防犯性を備えたサムターンを後付けで設置可能となる。
本発明に係る防犯サムターンの縦断面図である。 本発明に係る防犯サムターンの横断面図である。 図1に示した防犯サムターンの化粧リングを外した状態の正面図である。 図1に示した防犯サムターンの分解側面図である。 図2に示した防犯サムターンの分解平面図である。 図1に示した防犯サムターンの分解斜視図である。 着脱サムターンの縦断面図である。 着脱サムターン脱着時における操作部材非操作状態での正面図である。 着脱サムターン脱着時における操作部材押圧操作状態での正面図である。 着脱サムターン装着時における例えば解錠状態の正面図である。 着脱サムターン装着時における例えば施錠状態の正面図である。
符号の説明
13…錠箱
15…施錠機構
23…サムターン軸
25…着脱穴
31…化粧リング
31b…状態表示窓
35…表出穴
39…操作部材
41…付勢手段(コイルバネ)
43a…操作部材の縁部
47…標示部材
49…標示領域
51…着脱サムターン
51a…着脱軸
51b…摘み部
53…回転向き規制手段
55…嵌合軸
57…嵌合穴
59…周溝
100…防犯サムターン

Claims (6)

  1. 一端が錠箱内の施錠機構に連結され他端面に着脱穴の穿設されたサムターン軸と、
    前記他端面を表出させる表出穴を有し該サムターン軸を覆う化粧リングと、
    該化粧リング内で摺動自在に設けられ摺動位置によって前記表出穴の少なくとも一部分を覆い又は全開させる操作部材と、
    前記サムターン軸に連動することで施錠標示領域又は解錠標示領域を前記化粧リングの状態表示窓から表出させる標示部材と、
    前記着脱穴との間に亘って設けられた回転向き規制手段によって前記サムターン軸の回転角度に応じた所定の回転角度で前記着脱穴に着脱自在となった着脱軸を先端に有し該着脱軸の基端には板状の摘み部が軸線と平行に固設された着脱サムターンと、
    を具備したことを特徴とする防犯サムターン。
  2. 前記着脱穴が多角形穴で形成され、
    前記着脱軸の先端が該着脱穴に嵌入する多角形柱で形成され、
    前記着脱穴の多角形穴中心に嵌合軸が突設され、
    前記着脱軸の先端に、該嵌合軸に嵌合する嵌合穴が穿設されたことを特徴とする請求項1記載の防犯サムターン。
  3. 前記標示部材が、解錠標示領域を挟んで一対の施錠標示領域を有することを特徴とする請求項1又は2記載の防犯サムターン。
  4. 前記着脱サムターンの装着状態で、該着脱サムターンの軸部に形成された周溝に前記操作部材の縁部が進入して該着脱サムターンの前記着脱穴からの抜脱が規制されることを特徴とする請求項1,2,3のいずれか1つに記載の防犯サムターン。
  5. 前記操作部材が、付勢手段によって前記着脱穴の少なくとも一部分を覆う摺動位置に配置されることを特徴とする請求項1,2,3,4のいずれか1つに記載の防犯サムターン。
  6. 前記サムターン軸には外周にサムターン歯車が形成され、前記標示部材には歯部が形成されて、互いが噛合し連動連結されることを特徴とする請求項1,2,3,4,5のいずれか1つに記載の防犯サムターン。
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