JP2007254207A - 合わせガラス用中間膜、それを用いた合わせガラス及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】透明性、接着性、耐貫通性、耐衝撃性等に優れ、さらに耐光性、耐候性が改善され且つ製造の加熱工程において黄変の発生のほとんど無い合わせガラス用中間膜を提供すること。
【解決手段】ポリビニルブチラールの層と、有機過酸化物を含有するエチレン/酢酸ビニル共重合体の架橋された層との積層体を含む合わせガラス用中間膜であって、ポリビニルブチラールの層が、紫外線吸収剤としてベンゾフェノン系化合物を含んでいることを特徴とする合わせガラス用中間膜、及びそれを用いた合わせガラス。
【選択図】 図2

Description

本発明は、自動車、鉄道車両、ビル、ショーケース等に使用される耐衝撃性、耐貫通性、防犯性等に優れたフィルム強化ガラスを含む合わせガラスに用いられる合わせガラス用中間膜、及び合わせガラス、並びにその製造方法に関する。
一般に自動車に用いるガラス、特にフロントガラスには、ガラス板の間に透明接着剤層(中間膜)を挟持させた構造の合わせガラスが使用されている。この透明接着剤層は、例えばPVB膜、EVA膜等から形成され、この透明接着剤層の存在により、合わせガラスの耐貫通性等が向上している。また外部からの衝撃に対し、破損したガラスの破片は透明接着剤層に貼着したままとなるので、その飛散を防止している。このため、例えば自動車の合わせガラスが、盗難や侵入等を目的として破壊されても窓の開放を自由にすることができないため、防犯用ガラスとしても有用である。このような合わせガラスは、例えば特許文献1に記載されている。
一方、例えば自動車のドアガラス及び嵌め込みガラスは、一般に事故で破壊されることが少なく、従って上記フロントガラス程の耐貫通性等は必要としないので、僅かに強化された強度の低い1枚のガラス板が使用されている。ところが、このような1枚のガラス板のみを使用した場合、以下のような欠点がある。即ち、(1)耐衝撃性、耐貫通性等の点で合わせガラスに劣る、(2)盗難や侵入等を目的として破壊されると、割れて多数の破片となり、窓の開放を自由に行うことができる、等である。このため、ドアガラス及び嵌め込みガラス等にも、合わせガラスのような特性のガラスを使用することも検討されている。このような用途に適したガラスとして、ガラス板とプラスチックフィルムとを、透明接着剤層を介して接着したフィルム強化ガラスが、例えば特許文献2及び3に記載されている。
このような合わせガラスの2枚ガラス板、或いはフィルム強化ガラスのガラス板とプラスチックフィルムとを接着する合わせガラス用中間膜(透明接着剤層)は、上述のように、優れた接着性と、耐貫通性が求められている。特に、2枚ガラス板を用いた合わせガラスにおいては高い性能が求められている。
しかしながら、合わせガラス用中間膜としてPVB膜を用いた合わせガラスは、耐貫通性や耐衝撃性は良好であるが、耐湿性が十分でないために長期使用により透明性や接着性が低下する場合がある。
一方、EVA膜を用いた合わせガラスは、優れた耐水性、接着性と耐貫通性を得ることができるが、透明性が十分でない場合がある。
特許文献4(特開2004−50750号公報)には、耐湿性に優れるため透明性、接着性を長期に亘って維持することができ、遮音性、耐貫通性、耐衝撃性も著しく良好なガラス積層体等として、基板間に、ポリビニルブチラール樹脂を主成分とする第1の接着樹脂層と、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂を主成分とする第2の接着樹脂層とを備えたガラス積層体が、提案されている。
特開2002−187746号公報 特開2002−046217号公報 特開2002−068785号公報 特開2004−50750号公報 特開2003−327455号公報(後述)
特許文献4に記載のPVB層とEVA層を含む複合膜を有する合わせガラスは、透明性、接着性、耐貫通性、耐衝撃性等に優れているが、このような合わせガラス用の中間膜においても、耐光性、耐候性を向上させるために紫外線吸収剤等の添加剤が通常添加される。特許文献4では、PVB層には紫外線吸収剤が添加されず、EVA層にはベンゾフェノン系化合物が使用されている。
PVB層を用いた合わせガラス用中間膜に用いられる紫外線吸収剤としては、例えば特許文献5(特開2003−327455号公報)には、従来ベンゾトリアゾール系化合物が使用されてきたが、さらに耐候性を向上させるために、上記紫外線吸収剤としては、マロン酸エステル系化合物及び/又はシュウ酸アニリド系化合物が好適であることが述べられている。
本発明者の検討によれば、PVB層/EVA層の積層系の合わせガラス用中間膜において、PVB層に、一般に使用されているベンゾトリアゾール系の紫外線吸収剤を用いると、EVAの架橋時にEVA層が黄変し易いことが分かった。そして、さらに検討重ねたところ、PVB層/EVA層の積層系においては、紫外線吸収剤としてベンゾフェノン系化合物の使用によりこのような黄変が格段に改善されることが分かった。
従って、本発明は、透明性、接着性、耐貫通性、耐衝撃性に優れ、さらに耐光性、耐候性が改善され且つ製造の加熱工程において黄変の発生のほとんど無い合わせガラスの合わせガラス用中間膜を提供することをその目的とする。
また、本発明は、透明性、接着性、耐貫通性、耐衝撃性に優れ、さらに耐光性、耐候性が改善され且つ製造の加熱工程において黄変の発生のほとんど無い合わせガラスの合わせガラスを提供することをその目的とする。
さらに、本発明は、透明性、接着性、耐貫通性、耐衝撃性に優れ、さらに耐光性、耐候性が改善され且つ製造の加熱工程において黄変の発生のほとんど無い合わせガラスの合わせガラスの製造方法を提供することをその目的とする。
上記目的は、
ポリビニルブチラール)を含む組成物の層(PVB層)と、有機過酸化物を含有するエチレン/酢酸ビニル共重合体を含む組成物の架橋層(EVA層)との積層体を含む合わせガラス用中間膜であって、
ポリビニルブチラールを含む組成物が、紫外線吸収剤としてベンゾフェノン系化合物を含んでいることを特徴とする合わせガラス用中間膜。;
により達成される。
本発明の合わせガラス用中間膜の好適態様は以下の通りである。
(1)少なくとも1層のポリビニルブチラールを含む組成物の層、及び少なくとも1層の有機過酸化物を含有するエチレン/酢酸ビニル共重合体を含む組成物の架橋層が、交互に積層された3層以上の構造を有する積層体である。
(2)ポリビニルブチラールを含む組成物の層のもう一方の表面に、有機過酸化物を含有するエチレン/酢酸ビニル共重合体の架橋層を積層した3層構造積層体である。2枚のガラス板の間に狭持する場合、ガラスとの接着性に優れたEVA層がガラス表面と接するので合わせガラスの接着性が格段に向上する。これにより合わせガラスが破壊された際のガラス飛散の防止を格段に向上させることができる。
(3)ポリビニルブチラールを含む組成物(好ましくはPVBを含む組成物及びEVAを含む組成物)が、紫外線吸収剤としてベンゾトリアゾール系化合物を含んでいない。ベンゾトリアゾール系化合物は、PVB層及びEVA層のいずれに含まれていても、中間膜を作製するためにEVA層を加熱架橋させる際に、EVA層が黄変し、好ましくない。
(4)ポリビニルブチラールを含む組成物(好ましくはPVBを含む組成物及びEVAを含む組成物)が、脂肪酸のアルカリ又はアルカリ土類金属塩(一般に接着力調整剤として使用)を含んでいない。一般に、脂肪酸(一般に炭素原子数1〜12個の脂肪酸)のアルカリ土類金属塩、特にオクチル酸マグネシウムである。このような接着力調整剤の使用は、ベンゾフェノン系化合物とキレート錯体を形成する場合があり、両者の併用は層を黄変させる場合がある。
(5)前記エチレン/酢酸ビニル共重合体を含む組成物が、紫外線吸収剤としてベンゾフェノン系化合物を含んでいる
(6)ベンゾフェノン系化合物が、下記式(I):
Figure 2007254207
[但し、R1が、ヒドロキシル基を表し、R2が、水素原子又はヒドロキシル基を表し、R3が、水素原子、ヒドロキシル基、炭素原子数1〜14個のアルキル基又は炭素原子数1〜14個のアルコキシ基を表し、そしてR4が、水素原子、ヒドロキシル基、炭素原子数1〜14個のアルキル基又は炭素原子数1〜14のアルコキシ基を表す。]
で表される化合物である。
(7)エチレン/酢酸ビニル共重合体の酢酸ビニル単位が、エチレン酢酸ビニル共重合体100質量部に対して23〜38質量%の範囲である。優れた透明性を示す。
(8)エチレン/酢酸ビニル共重合体のメルト・フロー・インデックス(MFR)が、1.5〜30.0g/10分である。予備圧着が容易になる。
(9)ポリビニルブチラールを含む組成物が、ベンゾフェノン系化合物を、ポリビニルブチラール100質量部に対して0.0〜3.0質量部(好ましくは0.01〜3.0質量部特に0.1〜2.0質量部)含有している。
(10)エチレン/酢酸ビニル共重合体が、有機過酸化物を、エチレン/酢酸ビニル共重合体100質量部に対して0.0〜5.0質量部(好ましくは0.05〜5.0質量部、特に0.5〜3.0質量部)含有している。
また本発明は、2枚の透明基板の間に、上記のいずれかに記載の合わせガラス用中間膜が挟持され、接着一体化されてなることを特徴とする合わせガラスにもある。
上記合わせガラスにおいて、2枚の透明基板が共にガラス板であること、及び2枚の透明基板の一方がガラス板で、他方がプラスチックフィルムであることが好ましい。
さらに、上記合わせガラスは、2枚の透明基板との間に、前記の合わせガラス用中間膜架橋挟持してニップロールを通過させ、これらを積層圧着し、次いで加熱架橋させることを特徴とする合わせガラスの製造方法により有利に得ることができる。
上記製造方法において、ニップロールの温度が70〜130℃であることが好ましい。また上記製造方法では、ニップロールを通過させる前に、加熱・加圧処理(即ち、オートクレーブ処理)による脱法工程を行う必要がなく、従って、加熱・加圧処理を行わないことが好ましい。
本発明の合わせガラス用中間膜は、透明性、耐貫通性、耐衝撃性等に優れたEVA層/PVB層の積層構造を含む積層体であって、且つPVB層の紫外線吸収剤としてベンゾフェノン系化合物を使用しており、これにより製造時、使用時の黄変の発生がほとんど無いものである。即ち、本発明者の検討により、このような積層体においては、PVB層に一般に使用されているベンゾトリアゾール系の紫外線吸収剤を用いると、EVAの架橋時にEVA層が黄変し易いが、上記ベンゾフェノン系化合物の使用によりこのような黄変が格段に改善されることが明らかとなった。従って、本発明の合わせガラス用中間膜は、PVB層を含むにもかかわらずオートクレーブを使用することなく、EVAの架橋が可能な加熱条件で製造することができ、且つ上記のように黄変のほとんどの無い向上した透明性を獲得している。従って、本発明のガラス用中間膜は、各種特性の優れたPVB層とEVA層の積層構造を含み、黄変の無い透明性の高い中間膜であるということができる。
また、この中間膜を用いて得られる合わせガラスも同様に黄変が無く、透明性、接着性、耐貫通性、耐衝撃性に優れたものである。
本発明の合わせガラス用中間膜は、ポリビニルブチラールを含む組成物の層(PVB層)と、有機過酸化物を含有するエチレン/酢酸ビニル共重合体を含む組成物の架橋層(EVA層)との積層体を含む基本構成を有する。そしてPVB層が、紫外線吸収剤としてベンゾフェノン系化合物を含んでおり、これにより、特にEVAの架橋時におけるEVA層の黄変が各段に改善されている。
本発明の合わせガラス用中間膜及び本発明の合わせガラスについて、以下に図面を参照いながら詳細に説明する。
図1は、本発明の合わせガラス用中間膜を有する合わせガラスの実施の形態の1例を示す断面図である。図1の合わせガラス10は、2枚のガラス板11A,11Bを合わせガラス用中間膜12で接着一体化されたものである。合わせガラス用中間膜12は、EVA層13とPVB層14とを積層した2層積層膜であり、ガラス板11AとEVA層13、ガラス板11BとPVB層14が、それぞれ接している。合わせガラス用中間膜12は、透明性、耐貫通性や耐衝撃性が良好であるPVB層14と、その欠点(耐湿性、接着性)を補うためのEVA層13が積層されているため、両者の長所を有する特性の優れた中間膜である。尚、EVA層13はEVAが架橋した層である。さらに、本発明の合わせガラス用中間膜12は、PVB層14が紫外線吸収剤としてベンゾフェノン系化合物を含んでおり、これにより、特にEVAの架橋時におけるEVA層の黄変が各段に改善されている。従って、上記特性を有し、さらに黄変のほとんど無い合わせガラス用中間膜12ということができる。
図2は、本発明の合わせガラス用中間膜を有する合わせガラスの好ましい実施の形態の1例を示す断面図である。図2の合わせガラス20は、2枚のガラス板21A,21Bを合わせガラス用中間膜22で接着一体化されたものである。合わせガラス用中間膜22は、EVA層23A、PVB層24及びEVA層23Bをこの順で積層した3層積層膜であり、両方のガラス板21A及びガラス板21Bに、EVA層23A,23Bが、それぞれ接している。両方のガラス板21A,21B共にEVA層23A,23Bが接しているため、ガラス板21A,21Bと中間膜22との接着性、耐水性が大幅に向上しており、合わせガラス破壊時のガラス飛散が大いに抑制されると共に耐久性も向上している。
図3は、本発明の合わせガラス用中間膜を有する合わせガラスの好ましい実施の形態の1例を示す断面図である。図3の合わせガラス30は、2枚のガラス板31A,31Bを合わせガラス用中間膜32で接着一体化されたものである。合わせガラス用中間膜32は、PVB層34A、EVA層33及びPVB層34Bをこの順で積層した3層積層膜であり、両方のガラス板31A及びガラス板31Bに、PVB層34A及びPVB層34Bが、それぞれ接している。このため特に透明性が向上した合わせガラスが得られる。
上記図1〜3において、ガラス板の一方は、透明プラスチックフィルムでも良い。その場合、フィルム強化ガラスと呼ばれる場合もある。また、合わせガラス用中間膜として、2層構造、3層構造の例を示したが、EVA層とPVB層を、それぞれ少なくとも1層使用していれば、4層以上の構造にしても良い。
本発明の合わせガラスは、ガラス板の1方がプラスチックフルムの場合(フィルム強化ガラス)、耐衝撃性、耐貫通性、透明性等において適度な性能を有するように設計することもでき、このため、例えば各種車体、ビル等に装備される窓ガラス等のガラス、又はショーケース、ショーウィンド等のガラスに使用することができる。共にガラス板の場合は、特に優れた耐衝撃性、向上した耐貫通性を示すように設計することができ、合わせガラスを含む種々な用途に使用することができる。
本発明で使用されるガラス板は、通常珪酸塩ガラスである。ガラス板厚は、フィルム強化ガラスの場合、それを設置する場所等により異なる。例えば、自動車のサイドガラス及び嵌め込みガラスに使用する場合、フロントガラスのように厚くする必要はなく、0.1〜10mmが一般的であり、0.3〜5mmが好ましい。前記1枚のガラス板1は、化学的に、或いは熱的に強化させたものである。
自動車のフロントガラス等に適当な両方がガラス板である合わせガラスの場合は、ガラス板の厚さは、0.5〜10mmが一般的であり、1〜8mmが好ましい。
本発明の合わせガラス用中間膜は、上記のようにEVA層とPVB層を、それぞれ少なくとも1層有する膜である。
上記PVB層を構成するPVB樹脂組成物は、一般に、PVB樹脂、可塑剤、紫外線吸収剤等を含んでいる。PVB樹脂として、ポリビニルアセタール単位が70〜95重量%、ポリ酢酸ビニル単位が1〜15重量%で、平均重合度が200〜3000、特に300〜2500であるものが好ましい。
本発明のPVB樹脂組成物は、紫外線吸収剤(UV吸収剤)として、ベンゾフェノン系化合物を含んでいる。ベンゾフェノン系化合物としては、本発明では、下記式(I):
Figure 2007254207
[但し、R1が、ヒドロキシル基を表し、R2が、水素原子又はヒドロキシル基を表し、R3が、水素原子、ヒドロキシル基、炭素原子数1〜14個(特に1〜8個)のアルキル基又は炭素原子数1〜14個(特に1〜8個)のアルコキシ基を表し、そしてR4が、水素原子、ヒドロキシル基、炭素原子数1〜14個(特に1〜8個)のアルキル基又は炭素原子数1〜14(特に1〜8個)のアルコキシ基を表す。]
で表される化合物であることが好ましい。
1が、ヒドロキシル基を表し、R2が、水素原子又はヒドロキシル基を表し、R3が、水素原子、ヒドロキシル基、オクチル基又はメトキシ基を表し、そしてR4が、水素原子、ヒドロキシル基、又はメトキシ基を表すことが好ましい。特にR1とR2とが、共にヒドロキシル基であることが好ましい。
上記ベンゾフェノン系化合物の好ましい例としては、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−ドデシルオキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−n−オクチルベンゾフェノン、2,2’、4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノンを挙げることができ、特に2−ヒドロキシ−4−n−オクチルベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノンが好ましい。
PVB層においては、上記ベンゾフェノン系化合物を、PVB100質量部に対して0.0〜3.0質量部(好ましくは0.01〜3.0質量部、特に0.1〜2.0質量部)使用することが好ましい。
さらに、必要により、ベンゾフェノン系化合物と同量未満の量で他の紫外線吸収剤(例、トリアジン系化合物、ベンゾエート系化合物及び、ヒンダードアミン系化合物)を使用しても良い。しかしながら、ベンゾトリアゾール系化合物の紫外線吸収剤を含むと、EVAの架橋時にEVA層が黄変し易いため、本発明では使用することができない。ベンゾトリアゾール系化合物とは、ベンゾトリアゾール環を有する紫外線吸収剤である。
上記ベンゾトリアゾール系化合物としては、例えば、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−t−ブチル−5’−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’、5’−ジ−アミルフェニル)ベンゾトリアゾール等を挙げることができる。
さらにPVB樹脂組成物は、脂肪酸のアルカリ又はアルカリ土類金属塩(一般に接着力調整剤として使用)を含んでいないことが好ましい。一般に、脂肪酸(一般に炭素原子数1〜12個の脂肪酸)のアルカリ土類金属塩、特にオクチル酸マグネシウムである。このような接着力調整剤の使用は、ベンゾフェノン系化合物とキレート錯体を形成する場合があり、両者の併用は層を黄変させる場合がある。
上記脂肪酸のアルカリ土類金属塩の例としては、ギ酸マグネシウム、酢酸マグネシウム、乳酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、オクチル酸マグネシウム、ギ酸カルシウム、酢酸カルシウム、乳酸カルシウム、ステアリン酸カルシウム、オクチル酸カルシウム、ギ酸バリウム、酢酸バリウム、乳酸バリウム、ステアリン酸バリウム、オクチル酸バリウム等;また脂肪酸のアルカリ金属塩の例としては、ギ酸カリウム、酢酸カリウム、乳酸カリウム、ステアリン酸カリウム、オクチル酸カリウム、ギ酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、オクチル酸ナトリウム等を挙げることができる。
PVB樹脂組成物の可塑剤としては、一塩基酸エステル、多塩基酸エステル等の有機系可塑剤や燐酸系可塑剤を挙げることができる。
一塩基酸エステルとしては、酪酸、イソ酪酸、カプロン酸、2−エチル酪酸、ヘプタン酸、n−オクチル酸、2−エチルヘキシル酸、ペラルゴン酸(n−ノニル酸)、デシル酸等の有機酸とトリエチレングリコールとの反応によって得られるエステルが好ましく、特に、トリエチレン−ジ−2−エチルブチレート、トリエチレングリコール−ジ−2−エチルヘキソエート、トリエチレングリコール−ジ−カプロネート、トリエチレングリコール−ジ−n−オクトエートが好ましい。なお、上記有機酸とテトラエチレングリコール又はトリプロピレングリコールとのエステルも使用することができる。
多塩基酸エステル系可塑剤としては、例えば、アジピン酸、セバチン酸、アゼライン酸等の有機酸と炭素原子数4〜8個の直鎖状又は分岐状アルコールとのエステルが好ましく、特に、ジブチルセバケート、ジオクチルアゼレート、ジブチルカルビトールアジペートが好ましい。
燐酸系可塑剤としては、トリブトキシエチルフォスフェート、イソデシルフェニルフォスフェート、トリイソプロピルフォスフェート等が好ましい。
PVB樹脂組成物において、可塑剤の量が少ないと成膜性が低下し、多すぎると耐熱時の耐久性等が損なわれるため、ポリビニルブチラール樹脂100質量部に対して可塑剤を一般に5〜50質量部、特に10〜40質量部含むことが好ましい。
PVB樹脂組成物には、更に劣化防止のために、安定剤、酸化防止剤等の添加剤が添加されていても良い。
本発明の積層体において、PVB層の厚さは、薄過ぎると十分な耐衝撃吸収性、耐貫通性を得ることができず、厚過ぎると積層体が厚くなり、また、透明度も低下することから、0.05〜5mm、特に0.4〜1.2mmとするのが好ましい。
上記EVA層を構成するEVA樹脂組成物に用いられるEVAは、酢酸ビニル含有率が、一般に23〜38質量%であり、さらに23〜38質量%、特に23〜28質量%であることが好ましい。この酢酸ビニル含有率が、23質量%未満であると、高温で架橋硬化させる場合に得られる樹脂の透明度が充分でなく、逆に38質量%を超えると防犯用ガラスにした場合の耐衝撃性、耐貫通性が不足する傾向となる。またEVAのメルト・フロー・インデックス(MFR)が、4.0〜30.0g/10分、特に8.0〜18.0g/10分であることが好ましい。予備圧着が容易になる。
上記EVA樹脂組成物は、上記EVAに、有機過酸化物、紫外線吸収剤を含んでおり、さらに必要に応じて架橋助剤、接着向上剤、可塑剤等の種々の添加剤を含有させることができる。
紫外線吸収剤としては、前記PVB層で使用されたベンゾフェノン系化合物を使用することが好ましい。EVA層においては、上記ベンゾフェノン系化合物を、EVA100質量部に対して0.0〜5.0質量部(好ましくは0.05〜5.0質量部、特に0.5〜3.0質量部)使用することが好ましい。
さらに、必要により、ベンゾフェノン系化合物と同量未満の量で他の紫外線吸収剤(例、トリアジン系化合物、ベンゾエート系化合物及び、ヒンダードアミン系化合物)を使用しても良い。しかしながら、ベンゾトリアゾール系の紫外線吸収剤を用いると、EVAの架橋時にEVA層が黄変し易いため、本発明では使用することができない。
EVA樹脂組成物は、通常、前記PVB樹脂組成物に通常含まれる脂肪酸のアルカリ土類金属塩(一般に接着力調整剤として使用)を含むことはない。このような接着力調整剤の使用は、ベンゾフェノン系化合物とキレート錯体を形成する場合があり、両者の併用は層を黄変させる場合がある。
本発明では、有機過酸化物としては、100℃以上の温度で分解してラジカルを発生するものであれば、どのようなものでも併用することもできる。有機過酸化物は、一般に、成膜温度、組成物の調整条件、硬化(貼り合わせ)温度、被着体の耐熱性、貯蔵安定性を考慮して選択される。特に、半減期10時間の分解温度が70℃以上のものが好ましい。
この有機過酸化物の例としては、2,5−ジメチルヘキサン−2,5−ジハイドロパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン−3−ジ−t−ブチルパーオキサイド、t−ブチルクミルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、ジクミルパーオキサイド、α,α’−ビス(t−ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼン、n−ブチル−4,4−ビス(t−ブチルパーオキシ)バレレート、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、t−ブチルパーオキシベンゾエート、ベンゾイルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシアセテート、メチルエチルケトンパーオキサイド、2,5−ジメチルヘキシル−2,5−ビスパーオキシベンゾエート、ブチルハイドロパーオキサイド、p−メンタンハイドロパーオキサイド、p−クロロベンゾイルパーオキサイド、ヒドロキシヘプチルパーオキサイド、クロロヘキサノンパーオキサイド、オクタノイルパーオキサイド、デカノイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、クミルパーオキシオクトエート、コハク酸パーオキサイド、アセチルパーオキサイド、m−トルオイルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシイソブチレーオ及び2,4−ジクロロベンゾイルパーオキサイドを挙げることができる。
EVA層は、膜の種々の物性(機械的強度、接着性、透明性等の光学的特性、耐熱性、耐光性、架橋速度等)の改良あるいは調整、特に機械的強度の改良のため、アクリロキシ基含有化合物、メタクリロキシ基含有化合物及び/又はエポキシ基含有化合物を含んでいることが好ましい。
使用するアクリロキシ基含有化合物及びメタクリロキシ基含有化合物としては、一般にアクリル酸あるいはメタクリル酸誘導体であり、例えばアクリル酸あるいはメタクリル酸のエステルやアミドを挙げることができる。エステル残基の例としては、メチル、エチル、ドデシル、ステアリル、ラウリル等の直鎖状のアルキル基、シクロヘキシル基、テトラヒドルフルフリル基、アミノエチル基、2−ヒドロキシエチル基、3−ヒドロキシプロピル基、3−クロロ−2−ヒドロキシプオピル基を挙げることができる。また、エチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール等の多価アルコールとアクリル酸あるいはメタクリル酸のエステルも挙げることができる。
アミドの例としては、ジアセトンアクリルアミドを挙げることができる。
多官能化合物(架橋助剤)としては、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール等に複数のアクリル酸あるいはメタクリル酸をエステル化したエステル、さらにトリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート等のアリル化合物を挙げることができる。
エポキシ含有化合物としては、トリグリシジルトリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、アリルグリシジルエーテル、2−エチルヘキシルグリシジルエーテル、フェニルグリシジルエーテル、フェノール(エチレンオキシ)5グリシジルエーテル、p−t−ブチルフェニルグリシジルエーテル、アジピン酸ジグリシジルエステル、フタル酸ジグリシジルエステル、グリシジルメタクリレート、ブチルグリシジルエーテルを挙げることができる。
本発明では、上記EVA層とガラス板又はプラスチックフィルムとの接着力をさらに高めるために、接着向上剤として、シランカップリング剤を添加することができる。
このシランカップリング剤の例として、γ−クロロプロピルメトキシシラン、ビニルエトキシシラン、ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリアセトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、ビニルトリクロロシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシランを挙げることができる。これらシランカップリング剤は、単独で使用しても、又は2種以上組み合わせて使用しても良い。また上記化合物の含有量は、EVA100質量部に対して5質量部以下であることが好ましい。
前記の可塑剤としては、特に限定されるものではないが、一般に多塩基酸のエステル、多価アルコールのエステルが使用される。その例としては、ジオクチルフタレート、ジヘキシルアジペート、トリエチレングリコール−ジ−2−エチルブチレート、ブチルセバケート、テトラエチレングリコールジヘプタノエート、トリエチレングリコールジペラルゴネートを挙げることができる。可塑剤は一種用いてもよく、二種以上組み合わせて使用しても良い。可塑剤の含有量は、EVA100質量部に対して5質量部以下の範囲が好ましい。
また、EVA層の厚さは、薄過ぎると十分な耐湿性、遮音性が得られず、厚過ぎると積層体が厚くなり、また、透明度も低下することから、0.05〜5mm、特に0.2〜1.2mmとするのが好ましい。
本発明のEVA層は、例えば、上記EVA、有機過酸化物、紫外線吸収剤等を含む組成物を、通常の押出成形、カレンダ成形(カレンダリング)等により成形して層状物を得る方法により製造することができる。また本発明のPVB層も、上記と同様に、例えば、上記PVB、紫外線吸収剤等を含む組成物を、通常の押出成形、カレンダ成形(カレンダリング)等により成形して層状物を得る方法により製造することができる。
また、上記組成物を溶剤に溶解させ、この溶液を適当な塗布機(コーター)で適当な支持体上に塗布、乾燥して塗膜を形成することにより層状物を得ることもできる。
なお、PVB層とEVA層とは、各々の樹脂フィルムで形成する他、PVB樹脂とEVA樹脂との2層押出成形等で、PVB/EVA複合樹脂フィルムとしたものを用いて形成しても良く、また、いずれか一方の樹脂フィルムに他方の樹脂組成物を塗工して、例えば予め成膜したPVB樹脂フィルムにEVA樹脂組成物を塗工して2層積層フィルムとしたものを用いて形成しても良い。3層積層膜の接着用中間膜についても同様に形成可能である。
本発明の合わせガラスを製造するには、まず、PVB樹脂フィルムとEVA樹脂フィルムを成膜し、ガラス板の間に、このPVB樹脂フィルムとEVA樹脂フィルムの必要枚数を積層して介在させ、この積層体を脱気した後、加熱下に押圧して接着一体化すれば良い。このような積層体は、例えば、真空袋方式、ニップロール方式で得ることができる。このような積層は、EVA層が軟質であるためニップロール方式で圧着することにより行うことができ、積層体の製造が容易となる。ニップロールの温度が70〜130℃であることが好ましい。また、このような積層(特にEVA層/PVB層/EVA層の構成の場合)においては、エアの残留が低減されるため脱法工程(オートクレーブによる加熱・加圧処理)を省略することができる。
上記合わせガラス(積層体)を製造する際、EVA層を一般に100〜150℃(特に130℃付近)で、10分〜1時間架橋させる。このような架橋は、積層体を製造する際、ガラス板の間に挟持された状態で、脱気したのち、例えば80〜120℃の温度で予備圧着し、100〜150℃(特に130℃付近)で、10分〜1時間加熱処理することにより行われる。架橋後の冷却は一般に室温で行われるが、特に、冷却は速いほど好ましい。
前述のように、本発明の合わせガラスの一方のガラス板をプラスチックフィルムとしてフィルム強化ガラスとしても良く、その際使用されるプラスチックフィルムとしては、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム、ポリエチレンアフタレート(PEN)フィルム、ポリエチレンブチレートフィルムを挙げることができ、PETフィルムが好ましい。
プラスチックフィルムの表面にハードコート層を形成する場合、そのために使用される樹脂としては、紫外線硬化性樹脂又は熱硬化性樹脂が使用される。ハードコート層の層厚は、一般に1〜50μm、好ましくは3〜20μmの範囲である。
紫外線硬化性樹脂としては、公知の紫外線硬化性樹脂を使用することができ、その他ハードコート処理に適した低分子量且つ多官能な樹脂であれば、特に限定されるものではない。この紫外線硬化性樹脂は、例えばエチレン性二重結合を複数有するウレタンオリゴマー、ポリエステルオリゴマー又はエポキシオリゴマー等のオリゴマー、ペンタエリスリトールテトラアクリレート(PETA)、ペンタエリスリトールテトラメタアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(DPEHA)等の一官能又は多官能オリゴマー、樹脂は、反応性稀釈剤、光重合開始剤から一般に構成される。さらに種々の添加剤を含有させることができる。反応性稀釈剤としては、前記透明接着剤層で使用されたアクリロキシ基含有化合物、メタクリロキシ基含有化合物及び/又はエポキシ基含有化合物を用いることができ、光重合開始剤としても、前記透明接着剤層で使用された化合物を使用することができる。
オリゴマー、反応性稀釈剤及び開始剤は、それぞれ一種用いても良く、二種以上組み合わせて用いてもよい。反応性稀釈剤の含有量は、紫外線硬化性樹脂100質量部に対して0.1〜10質量部が一般的であり、0.5〜5質量部が好ましい。光重合開始剤の含有量は、紫外線硬化性樹脂100質量部に対して5質量部以下が好ましい。
熱硬化性樹脂としては、反応性アクリル樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂等を利用することができ。前記紫外線硬化性樹脂も使用することもできる。
紫外線硬化性樹脂を用いてハードコート層を形成する場合、紫外線硬化性樹脂をそのまま、又は有機溶剤で適当な濃度に稀釈して、得られた溶液を適当な塗布機(コーター)で適当なフィルム上に塗布し、必要により乾燥した後、直接又は剥離シートを介して(真空脱気後)UVランプにて紫外線を数秒〜数分間照射し、ハードコート層を形成することができる。UVランプとしては、高圧水銀灯、中圧水銀灯、低圧水銀灯、メタルハライドランプ等使用することができる。
熱硬化性樹脂を用いてハードコート層を形成する場合、熱硬化性樹脂の有機溶剤溶液を、適当な塗布機(コーター)で適当なフィルム上に塗布し、必要により剥離シートを設け、ラミネータ等にて脱気後、熱硬化、熱圧着を行う。剥離シートを用いない場合は、加熱、圧着前に、60秒程度乾燥して塗布層の溶剤を蒸発させ表面が粘着しない程度に乾燥させることが好ましい。剥離シートを使用する場合も、少し乾燥して剥離シートを設けることが好ましい。
本発明で得られる合わせガラスのガラス板の表面には、金属及び/又は金属酸化物からなる透明の導電層を設けても良い。
上記のようにして得られた合わせガラスの側面には、バリヤ層を形成しても良い。バリヤ層の層厚は、一般に0.1〜20μm、1〜10μmが好ましい。
こうして得られた合わせガラスは、以下のような用途に使用することができる。即ち、自動車の嵌め込みガラス、サイドガラス及びリヤガラス、鉄道車両、例えば普通車両、急行車両、特急車両及び寝台車両等の乗客出入り用開閉ドアの扉ガラス、窓ガラス及び室内ドアガラス、ビル等の建物における窓ガラス及び室内ドアガラス等、室内展示用ショーケース及びショーウィンド等である。好ましくは自動車のサイド又はリヤガラス、鉄道車両の窓ガラス、特に自動車のドアガラスに有用である。
以下に実施例を示し、本発明ついてさらに詳述する。
[実施例1]
下記の配合を原料としてカレンダ成形法によりPVB及びEVAシート(厚さ400μm)を得た。尚、配合物の混練は、80℃で15分行い、またカレンダロールの温度は80℃、加工速度は5m/分であった。
(PVBシート形成用配合(質量部))
PVB樹脂(アセタール化度66モル%): 100
可塑剤(トリエチレングリコール−ジ(2−エチルブチレート)): 33
紫外線吸着剤(2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシ
ベンゾフェノン): 0.15
(EVAシート形成用配合(質量部))
EVA樹脂(酢酸ビニル含有量26重量%): 100
架橋剤(1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)3,3,5−トリ
メチルシクロヘキサン): 2.0
シランカップリング剤(γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン):0.5
架橋助剤(トリアリルイソシアヌレート): 2.0
紫外線吸着剤(2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシ
ベンゾフェノン): 0.15
ガラス板として、予め洗浄乾燥した厚さ5mmの珪酸塩ガラス板を2枚用意した。
2枚のガラス板を、上記で得られたEVAシート/PVBシート/EVAシートの積層体を介して積層し、これをニップロールを用いて110℃の温度で予備圧着した。次に、この予備圧着ガラスをオーブン中に入れ、温度130℃の条件下で30分間加熱処理し、次いで雰囲気温度が20℃/分で低下するよう冷却して、合わせガラス(図2参照)を製造した。
[参考例1]
実施例1において、PVBシート形成用配合に、オクチル酸マグネシウム(接着力調整剤)を0.001質量部加えた以外は同様にして合わせガラスを製造した。
[参考例2]
実施例1において、EVAシート形成用配合において、紫外線吸着剤として2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノンの代わりに2−(3’−t−ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾールを同量使用した以外は同様にして合わせガラスを製造した。
[参考例3]
実施例1において、PVBシート形成用配合において、紫外線吸着剤として2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノンの代わりに2−(3’−t−ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾールを同量使用した以外は同様にして合わせガラスを製造した。
[合わせガラスの評価]
(1)黄変性
得られた合わせガラスを、JIS−C−8917に準拠する環境下(温度63℃、相対湿度53%及び1000W/m2の紫外線照射)で1000時間放置後、紫外線照射による黄変の程度を調査するために、放置前後のYI値の差(ΔYI値)を求めた。ΔYI値の測定にはSMカラーコンピュータ(スガ試験機(株)製)を用いた。
(2)紫外線吸収性
得られた合わせガラスの380nmの光の透過率を、分光光度計(U−4000、(株)日立製作所製)を用いて測定した。
測定結果を下記に示す。
Figure 2007254207
上記結果から明らかなように、本発明に従う実施例1で得られた合わせガラスは、黄変性、紫外線吸収性において優れており、透明性の高い、耐久性に優れた合わせガラスということができる。参考例のものは黄変性が大きく、透明性に十分優れているとは言えない。
図1は本発明の合わせガラスの実施形態の一例を示す。 図2は本発明の合わせガラスの好ましい実施形態の一例を示す。 図3は本発明の合わせガラスの実施形態の一例を示す。
符号の説明
10、20、30 合わせガラス
11A、11B、21A、21B、31A、31Bガラス板
12、22、32 合わせガラス用中間膜
EVA層 13、23A、23B、33
PVB層 14、24、34A、34B

Claims (17)

  1. ポリビニルブチラールを含む組成物の層と、有機過酸化物を含有するエチレン/酢酸ビニル共重合体を含む組成物の架橋層との積層体を含む合わせガラス用中間膜であって、
    ポリビニルブチラールを含む組成物が、紫外線吸収剤としてベンゾフェノン系化合物を含んでいることを特徴とする合わせガラス用中間膜。
  2. 少なくとも1層のポリビニルブチラールを含む組成物の層、及び少なくとも1層の有機過酸化物を含有するエチレン/酢酸ビニル共重合体を含む組成物の架橋層を、交互に積層した3層以上の構造を有する積層体である請求項1に記載の合わせガラス用中間膜。
  3. ポリビニルブチラールを含む組成物の層のもう一方の表面に、有機過酸化物を含有するエチレン/酢酸ビニル共重合体を含む組成物の架橋層を積層した3層構造積層体である請求項1又は2に記載の合わせガラス用中間膜。
  4. 前記ポリビニルブチラールを含む組成物及び前記エチレン/酢酸ビニル共重合体を含む組成物が、紫外線吸収剤としてベンゾトリアゾール系化合物を含んでいない請求項1〜3のいずれか1項に記載の合わせガラス用中間膜。
  5. 前記ポリビニルブチラールを含む組成物及び前記エチレン/酢酸ビニル共重合体を含む組成物が、脂肪酸のアルカリ又はアルカリ土類金属塩を含んでいない請求項1〜4のいずれか1項に記載の合わせガラス用中間膜。
  6. 前記エチレン/酢酸ビニル共重合体を含む組成物が、紫外線吸収剤としてベンゾフェノン系化合物を含んでいる請求項1〜5のいずれか1項に記載の合わせガラス用中間膜。
  7. ベンゾフェノン系化合物が、下記式(I):
    Figure 2007254207
    [但し、R1が、ヒドロキシル基を表し、R2が、水素原子又はヒドロキシル基を表し、R3が、水素原子、ヒドロキシル基、炭素原子数1〜14個のアルキル基又は炭素原子数1〜14個のアルコキシ基を表し、そしてR4が、水素原子、ヒドロキシル基、炭素原子数1〜14個のアルキル基又は炭素原子数1〜14のアルコキシ基を表す。]
    で表される化合物である請求項1〜6のいずれか1項に記載の合わせガラス用中間膜。
  8. エチレン/酢酸ビニル共重合体の酢酸ビニル単位が、エチレン酢酸ビニル共重合体100質量部に対して23〜38質量%の範囲である請求項1〜7のいずれか1項に記載の合わせガラス用中間膜。
  9. エチレン/酢酸ビニル共重合体のメルト・フロー・インデックス(MFR)が、1.5〜30.0g/10分である請求項1〜8のいずれか1項に記載の合わせガラス用中間膜。
  10. ポリビニルブチラールを含む組成物が、ベンゾフェノン系化合物を、ポリビニルブチラール100質量部に対して0.0〜3.0質量部含有している請求項1〜9のいずれか1項に記載の合わせガラス用中間膜。
  11. エチレン/酢酸ビニル共重合体が、有機過酸化物を、エチレン/酢酸ビニル共重合体100質量部に対して0.0〜5.0質量部含有している請求項1〜10のいずれか1項に記載の合わせガラス用中間膜。
  12. 2枚の透明基板の間に、請求項1〜11のいずれかに記載の合わせガラス用中間膜が挟持され、接着一体化されてなることを特徴とする合わせガラス。
  13. 2枚の透明基板が共にガラス板である請求項12記載の合わせガラス。
  14. 2枚の透明基板の一方がガラス板で、他方がプラスチックフィルムである請求項12に記載の合わせガラス。
  15. 2枚の透明基板との間に、請求項1〜11のいずれかに記載の合わせガラス用中間膜架橋挟持してニップロールを通過させ、これらを積層圧着し、次いで加熱架橋させることを特徴とする合わせガラスの製造方法。
  16. ニップロールの温度が70〜130℃である請求項15に記載の合わせガラスの製造方法。
  17. ニップロールを通過させる前に、加熱・加圧処理を行わない請求項15又は16に記載の合わせガラスの製造方法。
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