JP2007248302A - 光電式インクリメンタル型エンコーダ - Google Patents
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Abstract
【課題】受光光量を減らすことなく、所望の高次高調波を削減し、低歪の検出を行って、高精度の測定を可能とする。
【解決手段】スケール10上の格子パターン12又はスケール10上に生成されたモアレ縞をレンズ光学系20により受光素子へ導くようにされた光電式インクリメンタル型エンコーダにおいて、位相格子40による+1次回折光と−1次回折光の到達点の差dxが、除去したい高次高調波の波長λの半分となるように、位相格子ピッチPGと配設位置Lが決定された位相格子40を設ける。
【選択図】図4
【解決手段】スケール10上の格子パターン12又はスケール10上に生成されたモアレ縞をレンズ光学系20により受光素子へ導くようにされた光電式インクリメンタル型エンコーダにおいて、位相格子40による+1次回折光と−1次回折光の到達点の差dxが、除去したい高次高調波の波長λの半分となるように、位相格子ピッチPGと配設位置Lが決定された位相格子40を設ける。
【選択図】図4
Description
本発明は、スケール上の格子パターン又はスケール上に生成されたモアレ縞を、レンズ光学系により受光素子へ導くようにされた光電式インクリメンタル型エンコーダに係り、特に、受光光量を減らすことなく、所望の高次高調波を削減することが可能な光電式インクリメンタル型エンコーダに関する。
図1に示す如く、スケール10上の格子パターン12や、スケール10上に生成されたモアレ縞を、レンズ22を含むレンズ光学系20によって、受光素子、例えば受光素子がアレイ状に生成された受光素子アレイ30へ導いて検出する方法が考えられている。図において、32は、受光素子アレイ30上の検出波形である。
しかしながら、スケール10上のパターン12が矩形形状であったり、又は、スケール10上に生成されたモアレ縞に歪があると、図2に示す如く、受光素子アレイ30上の検出波形32も歪んでしまう。図2は、3次高調波が重量されている状態を例示したものである。
そこで、図3に示す如く、アパーチャ24を設けてレンズ光学系20の開口数NAを小さくし、遮断空間周波数を下げて、伝達する像の高調波成分を除去することが考えられる。
しかしながら、アパーチャ24によって光路を制限するために、受光光量が減ってしまい、受光信号のS/Nが低下する等の問題点を有する。特に、除く対象が長周期である場合は、アパーチャを狭くする必要があるため、光量が更に減ってしまう。
本発明は、前記従来の問題点を解消するべくなされたもので、受光光量を減らすことなく、所望の高次高調波を削減し、低歪の検出を行って、高精度の測定を可能とすることを課題とする。
本発明は、スケール上の格子パターン又はスケール上に生成されたモアレ縞を、レンズ光学系により受光素子へ導くようにされた光電式インクリメンタル型エンコーダにおいて、位相格子による+1次回折光と−1次回折光の到達点の差が、除去したい高次高調波の波長の半分となるように、位相格子ピッチと配設位置が決定された位相格子を設けることにより、前記課題を解決したものである。
前記位相格子は、受光素子の前面に配設することができる。
更に、前記レンズ光学系を、レンズの焦点位置にアパーチャが配設されたテレセントリック光学系とし、透明板のレンズ側にアパーチャを形成し、同じ透明板の受光素子側に位相格子を形成するようにして、構成を簡略化することができる。
又、前記位相格子は、スケールの前面に配設することもできる。
本発明によれば、受光光量を減らすことなく、所望の高次高調波を削減することができ、低歪の検出を行って、高精度化が実現できる。
以下図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
本発明の第1実施形態は、図2に示した従来例と同様の構成において、図4に示す如く、受光素子アレイ30の前面に位相格子40を配設したものである。
ここで、前記位相格子40のピッチPGと配設位置(図では受光素子アレイ30表面からの距離L)は、位相格子40による+1次回折光と−1次回折光の到達点の差が、除去したい高次高調波の半分になるように設定する。
即ち、光路から次式が成立する。
ここで、θは、受光素子アレイ30に対する回折光の入射角、dxは、受光素子アレイ30上の+1次回折光と−1次回折光の到達点の差である。
又、回折条件から次式が成立する。
ここで、λは光の波長である。
上記(1)式及び(2)から次式が成立する。
(3)式を変形すると次式が得られる。
一方、高調波除去条件より、除去したい高調波の次数をnとすると、次式が成立する。
ここで、PDは、受光素子アレイ30上の検出波形32のピッチである。
従って、(PG/λ)2 >>1とすると、次式が近似的に成立する。
例えば、受光素子アレイ30で検出する縞のピッチPDを120μm、位相格子40のピッチPGを20μm、光の波長λを880nm、除去したい高調波の次数nを3とすると、配設位置L=0.23mmとなる。
このようにしてシフトされた高調波を含む波形が合成されると、3次高調波成分は位相が反転しているので、図5に示すように、3次高調波成分が相殺され除去される。
従って、受光光量を減らすことなく、所望の高調波を削減でき、歪の無い高精度な検出が可能となる。
図6は、第1実施形態の変形例である第2実施形態を示したものである。本実施形態においては、位相格子40を、例えばガラス板でなる透明板42の受光素子アレイ30側に形成すると共に、アパーチャ44を同じ透明板42のレンズ22側に形成し、該アパーチャ44がレンズ22の焦点位置に来るようにして、レンズ光学系20をテレセントリック光学系としたものである。
本実施形態によれば、1つの透明板42の表側と裏側にアパーチャ44と位相格子40を形成したので、構成が簡略であり、且つ、組み立て調整も容易である。
なお、前記実施形態においては、いずれも受光素子アレイ30の前面に位相格子40が配設されていたが、位相格子40の配設位置はこれに限定されず、図7に示す第3実施形態のように、スケール10の前面に位相格子40を配設することも可能である。
本実施形態においても、(1)〜(4)式は、第1実施形態と同じであり、(5)式のPDが、次式に示す如く、格子パターン12のピッチPsとなる。
従って、スケール10の格子パターン12形成面から位相格子40迄の距離Lは、次式で表される。
本実施形態においても、第1実施形態と同様に、受光素子30上で縞がシフトするので、高調波を除去することができる。
なお、削減したい高調波の次数は、成分の大きな3次であることが好適であるが、3次に限定されない。
又、前記実施形態においては、いずれも、受光素子として格子と受光素子が一体化された受光素子アレイが用いられていたが、格子と受光素子は別体であっても構わない。
10…スケール
12…格子パターン
20…レンズ光学系
22…レンズ
30…受光素子アレイ
40…位相格子
42…透明板
44…アパーチャ
12…格子パターン
20…レンズ光学系
22…レンズ
30…受光素子アレイ
40…位相格子
42…透明板
44…アパーチャ
Claims (4)
- スケール上の格子パターン又はスケール上に生成されたモアレ縞を、レンズ光学系により受光素子へ導くようにされた光電式インクリメンタル型エンコーダにおいて、
位相格子による+1次回折光と−1次回折光の到達点の差が、除去したい高次高調波の波長の半分となるように、位相格子ピッチと配設位置が決定された位相格子を設けたことを特徴とする光電式インクリメンタル型エンコーダ。 - 前記位相格子を、受光素子の前面に配設したことを特徴とする請求項1に記載の光電式インクリメンタル型エンコーダ。
- 前記レンズ光学系が、レンズの焦点位置にアパーチャが配設されたテレセントリック光学系とされ、透明板のレンズ側にアパーチャが形成され、同じ透明板の受光素子側に位相格子が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の光電式インクリメンタル型エンコーダ。
- 前記位相格子を、スケールの前面に配設したことを特徴とする請求項1に記載の光電式インクリメンタル型エンコーダ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006073155A JP2007248302A (ja) | 2006-03-16 | 2006-03-16 | 光電式インクリメンタル型エンコーダ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006073155A JP2007248302A (ja) | 2006-03-16 | 2006-03-16 | 光電式インクリメンタル型エンコーダ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2007248302A true JP2007248302A (ja) | 2007-09-27 |
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ID=38592766
Family Applications (1)
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JP2006073155A Pending JP2007248302A (ja) | 2006-03-16 | 2006-03-16 | 光電式インクリメンタル型エンコーダ |
Country Status (1)
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Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101769766A (zh) * | 2010-02-11 | 2010-07-07 | 长春理工大学 | 增量式光电编码器用狭缝光电池 |
JP2011107131A (ja) * | 2009-10-23 | 2011-06-02 | Mitsutoyo Corp | 光電式エンコーダ |
EP2687821A1 (en) | 2012-07-18 | 2014-01-22 | Mitutoyo Corporation | Encoder |
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2006
- 2006-03-16 JP JP2006073155A patent/JP2007248302A/ja active Pending
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