JP2007247947A - 空気調和機の制御方法 - Google Patents

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孝 嘉久和
Seiei Nakayama
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Abstract

【課題】上下風向変更羽根の移動時に異常な騒音や動作不良、故障が生じることの無い空気調和機の制御方法を提供する。
【解決手段】室内熱交換器10で熱交換された空気を吹出口1から室内に吹き出す送風ファン6と、吹出口1に設けられ、吹き出される空気の向きを上下方向で変える上下風向変更羽根2と、上下風向変更羽根2を回動自在に支持すると共に移動可能な回転軸5とを有する空気調和機の室内ユニット15に使用される空気調和機の制御方法において、回転軸5の移動時に送風ファン6の回転数を低下させるようにしたもので、回転軸5を移動させる際に、送風ファン6による風圧によってステッピングモーター(図示せず)がトルク不足で動作不良になったり、機構に組みこまれているギヤ(図示せず)のすべりによる位置ずれ、上下風向変更羽根2の通風抵抗増加によるバサツキ音等が無くなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、空気調和機の制御方法に関するもので、特に空気調和機の送風ファンの制御方法に関するものである。
従来の一般的な空気調和機の室内機は、室内の空気を取り入れる吸い込み口と、前記吸い込み口から室内の空気を吸引し内蔵された室内熱交換器を通過させた後、熱交換された空気を吹き出し口から室内に吹き出す送風ファンとを備え、その吹き出し口には、吹き出される空気の上下方向での向きが変えられるように、上下風向変更羽根が設けられている。
一般に冷風は、温度が低い分だけ室内に滞留する空気よりも比重が重く、自然に放置すれば床面へ溜まりやすい。このため、夏場に空気調和機によって室内環境を冷却しても、足元が冷たく、窓や屋根からの侵入熱によって逆に頭部は暖められるという、不快な住環境になってしまう。そこで冷房運転時には、上下風向変更羽根の向きを変えて空気が上方に吹き出されるように、すなわち、冷たい空気をできるだけ天井方向へ送り出す必要がある。
一方、同一空気調和機で暖房運転を行う場合には、上下風向変更羽根の向きを下向きにして、すなわち床面方向に、比重の軽い温風を送り出し、足元から暖め、頭寒足熱空調を実現する必要がある。
図9は、従来の空気調和機の吹出口部の断面図を示すもので、冷房運転時の上向きと暖房運転時の下向きを同一の上下風向変更羽根で兼用する場合、従来は、上下風向変更羽根2の回転軸5の位置が固定されているため、冷房運転を重視する場合は、図9(a)に示すように回転軸5を下気味に配置し、暖房運転を重視する場合は、図9(b)に示すように回転軸5を上気味に配置するなど、どちらかを採用せざるを得なかった。一般的には両者の中間的な位置が採用される場合が多く、そのため、冷房時に冷風の一部が下へ抜けたり、暖房時に、温風の一部が上に抜けてしまうという問題があり、満足のできる住環境を実現することができなかった。
そこで、上記問題を解決するために、上下風向変更羽根の回転軸の位置を、空気を上向きに吹出す場合と、下向きに吹出す場合とで変えられるようにして、冷房時に冷風の一部が下へ抜けたり、暖房時に、温風の一部が上に抜けるのを防止するようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−31400号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示されたような従来の空気調和機の制御方法によると、上下風向変更羽根の回転軸が移動する時に、送風ファンが回転していると吹出し風の風圧によって、上下風向変更羽根を回転軸を中心に回動させるときの動作トルクが不足したり、上下風向変更羽根を回動させるための駆動手段のギヤやシャーシの強度が不足し、動作不良や故障、位置ずれなどが発生するといった課題があった。特に、上下風向変更羽根が吹出し風に対して垂直に近い角度の場合、その風圧は大きく、動作不良だけでなくバサツキ音の原因ともなり、商品としての大きな課題であった。また回転軸を移動させる際、空気調和機の冷凍サイクル停止中であれば問題にはならないが、冷房、暖房運転をして
いる際には、上下風向変更羽根の角度によっては風量が大きく変化し、冷凍サイクル上様々な悪影響(高圧上昇、吐出温度上昇、圧縮機高温、室内熱交換器凍結、霧吹き、露付等)を及ぼすという課題があった。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、上下風向変更羽根のバサツキや、それによる異常騒音がなく、しかも機構部に無理をかけることなく上下風向変更羽根を動作させて快適な空調環境を造ることができる空気調和機の制御方法を提供することを目的とするものである。
上記従来の課題を解決するために、本発明の空気調和機の制御方法は、空気を熱交換する室内熱交換器と、前記室内熱交換器で熱交換された空気を吹出口から室内に吹き出す送風ファンと、前記吹出口に設けられ、吹き出される空気の向きを上下方向で変える上下風向変更羽根と、前記上下風向変更羽根を回動自在に支持すると共に移動可能な回転軸とを有する空気調和機に使用される空気調和機の制御方法において、前記回転軸の移動時に前記送風ファンの回転数を低下させるようにしたもので、回転軸を移動させる場合に送風ファンによって吹出される風圧によって回転軸を移動させる駆動手段のステッピングモーターがトルク不足で動作不良になったり、機構に組みこまれているギヤのすべりによる位置ずれ、上下風向変更羽根の通風抵抗増加によるバサツキ音等の騒音が無くなる。
又、本発明の空気調和機の制御方法は、空気を熱交換する室内熱交換器と、前記室内熱交換器で熱交換された空気を吹出口から室内に吹き出す送風ファンと、前記吹出口に設けられ、吹き出される空気の向きを上下方向で変える上下風向変更羽根と、前記上下風向変更羽根を回動自在に支持すると共に移動可能な回転軸とを有する空気調和機に使用される空気調和機の制御方法において、前記上下風向変更羽根が所定角度以上回転した時に、前記送風ファンの回転数を低下させるようにしたもので、上下風向変更羽根周辺の通風抵抗増減による騒音の発生を抑制し、また駆動軸を移動させる駆動手段に含まれるステッピングモーターやギヤ等がトルク不足、強度不足から動作不良になることを抑制することができる。
本発明の空気調和機の制御方法は、安価な構成且つ単純な制御方式でありながら上下風向変更羽根の回転及び回転軸の移動時の騒音抑制、動作不良を抑制することができる。
第1の発明は、空気を熱交換する室内熱交換器と、前記室内熱交換器で熱交換された空気を吹出口から室内に吹き出す送風ファンと、前記吹出口に設けられ、吹き出される空気の向きを上下方向で変える上下風向変更羽根と、前記上下風向変更羽根を回動自在に支持すると共に移動可能な回転軸とを有する空気調和機に使用される空気調和機の制御方法において、前記回転軸の移動時に前記送風ファンの回転数を低下させるようにしたもので、回転軸を移動させる場合に送風ファンによって吹出される風圧によって回転軸を移動させる駆動手段のステッピングモーターがトルク不足で動作不良になったり、機構に組みこまれているギヤのすべりによる位置ずれ、上下風向変更羽根の通風抵抗増加によるバサツキ音等の騒音が無くなる。
第2の発明は、空気を熱交換する室内熱交換器と、前記室内熱交換器で熱交換された空気を吹出口から室内に吹き出す送風ファンと、前記吹出口に設けられ、吹き出される空気の向きを上下方向で変える上下風向変更羽根と、前記上下風向変更羽根を回動自在に支持すると共に移動可能な回転軸とを有する空気調和機に使用される空気調和機の制御方法において、前記上下風向変更羽根が所定角度以上回転した時に、前記送風ファンの回転数を
低下させるようにしたもので、上下風向変更羽根周辺の通風抵抗増減による騒音の発生を抑制し、また駆動軸を移動させる駆動手段に含まれるステッピングモーターやギヤ等がトルク不足、強度不足から動作不良になることを抑制することができる。
第3の発明は、特に、第2の発明の回転軸の移動時に送風ファンの回転数を低下させるようにしたもので、上下風向変更羽根に加わる通風抵抗がさらに減ぜられ、騒音の発生や動作不良になる可能性をより抑制することができる。
第4の発明は、特に、第3の発明の回転軸の移動時の送風ファンの回転数と、上下風向変更羽根が所定角度以上回転した時の前記送風ファンの回転数とを異ならせたもので、より最適な風量設定を行うことができる。
第5の発明は、特に、第1又は第2の発明の冷房運転時と暖房運転時とで、送風ファンの低下させたときの回転数を異ならせたもので、より最適な風量設定を行うことができる。
第6の発明は、特に、第1〜5のいずれか一つの発明の送風ファンの回転数を下げる際、それを段階的に下げるようにしたもので、より違和感の少ない風量変更を可能とする。
第7の発明は、特に、第2〜6のいずれか一つの発明の上下風向変更羽根の吹出風に対する角度に応じて、送風ファンの低下させる回転数を変えるようにしたもので、より最適な風量設定ができる。
第8の発明は、特に、第1、3〜7のいずれか一つの発明の回転軸の位置に応じて、送風ファンの低下させる回転数を変えるようにしたもので、より最適な風量設定ができる。第9の発明は、特に、第1、3〜8のいずれか一つの発明の回転軸の吹出風に対する移動方向に応じて、送風ファンの低下させる回転数を変えるようにしたもので、より最適な風量設定ができる。
第10の発明は、特に、第1〜9のいずれか一つの発明の吹出口に吹き出し風の左右方向での向きを変える左右風向変更羽根を設け、前記左右風向変更羽根の吹出風に対する角度に応じて、送風ファンの回転数を変えるようにしたもので、より最適な風量設定ができる。
第11の発明は、特に、第1〜10のいずれか一つの発明の送風ファンの回転数を変えたときに、空気調和機の室外機に内蔵された圧縮機の運転周波数を変更するようにしたもので、圧縮器の温度上昇を抑制することができる。
第12の発明は、特に、第1〜11のいずれか一つの発明の送風ファンの回転数を変えたときに、空気調和機の室外機に内蔵した室外送風ファンの回転数を変更するようにしたもので、より最適な風量設定ができる。
第13の発明は、特に、第1〜12のいずれか一つの発明の送風ファンの回転数を変えたときに、空気調和機の室外機に設けた膨張弁の開度を変えるようにしたもので、より最適な風量設定ができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
以下に、本発明の第1の実施の形態における空気調和機の制御方法について、図1〜6を用いて説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態における空気調和機の制御方法を採用した空気調和機の室内ユニットの吹出口部の断面図である。
図1において、15は、空気調和機の室内ユニットで、前部にパネル(図示せず)、下方に吹出口1、内部にクロスフローファンなどからなる送風ファン6と室内熱交換器10がそれぞれ設けられている。吹出口1は、上下風向変更羽根2と、上下に分かれた吹出口上部4、吹出口下部3から構成されている。送風ファン6によって押し出された冷風は、吹出口上部4、吹出口下部3の間を通り、上下風向変更羽根2によって上下方向で風向が変更され、天井方向へ向かって送りだされる。図示はしないが、吹出口1には左右方向への吹き分けを行うために左右風向変更羽根が取り付けられている。
5は、上下風向変更羽根2を回動自在に支持すると共に、図示しない駆動手段により、冷房運転時と暖房運転時に移動できるように構成された回転軸である。
回転軸5の移動は、30秒から90秒程度の時間がかかるが、本実施の形態は、この間に送風ファン6の回転数を低下させるようにしたものである。
以下にその詳細を説明する。
冷房運転中(暖房運転中にも同様に回転軸5の移動は発生するが、以下冷房を例にして説明を行うこととする。)リモコン(図示せず)による遠隔操作が行われた場合、またはあらかじめ定められた運転動作プログラムによって、回転軸5の移動が発生した場合、送風ファン6の回転数を低下させる必要がある。しかしながら急速な風量の低下が冷房運転中に発生した場合、使用者に不快感を与える可能性があり、慎重に行う必要がある。代表的な動作例として、冷房運転開始からあらかじめ定められた動作プログラムに従って上下風向変更羽根2を180°回転させる動作について説明すると、まず冷房運転において住環境特性上重要なことは、リモコン等によって設定された温度に室内温度を如何に早く到達させるか。また設定温度に到達した後は、如何に変動を抑えて安定させるかにある。
さらに近年の空気調和機開発の進展によるインバーターエアコンをはじめとする高機能製品の普及率の高まりから、ただ単に設定温度になれば良いという段階から、湿度コントロール、輻射の影響をセンシング、風速感の低下等々の付加機能に対する要求が高まり、また夏場の冷房運転の常態化によって、女性を中心とした冷房病(クーラー病)が課題として認識されつつある。
このような背景から、図4(a)に示されるように、冷房運転開始から設定温度到達までは最も室内機送風量の得られる位置に上下風向変更羽根2を配置し、下向き約40°(水平基準。以下同様とする)とする。
このような風向位置において、室内送風回路は最大効率となり、十分な冷却能力が得られる。吹出口1から押し出された冷風は室内へ拡散し、短時間で設定温度に到達する。たとえば、室内外の温度が35℃から冷房運転を開始し、リモコン設定温度の27℃まで到達する時間を約5〜10分程度で実現することが可能になっている。
そして空調安定後は、図4(b)に示されるように、上下風向変更羽根2を上向きにし、住居内にいる使用者に直接風が当らないような室内環境を実現し、前記図4(a)と図4(b)の二つのモードを切り替えるように制御するものである。
図5は、このときの上下風向変更羽根2とその回転軸5、および回転軸5を移動させる駆動手段のアーム(図示せず)が描く軌跡を表している。運転停止状態からリモコンにて冷房運転の指示が室内受信部(図示せず)に送信された場合、まずはじめに、回転軸5を別のステッピングモーター(図示せず)と連結されたアームによって軌跡上を移動し、図5のA→Bの順に回転軸5の中心位置を移動させる。
点Bまで回転軸5の中心を移動させた後、その位置で上下風向変更羽根2を回転軸5を中心に約40°の位置まで回転させて固定する。この一連の動作には所定の時間(例えば約90秒程度)必要である。
この所定の時間の間、送風ファン6を停止、またはきわめて低い風量になるように回転数を抑制するようにする。これは前記アームの動作保障だけでなく、吸込口1に配置され、空気調和機の運転と共にオープンされるパネルの動作保障を兼ねている。また室内熱交換器10に付着した住居の生活臭が冷房運転開始と共に吹出口1から吹出すことを抑制するためのニオイカット運転も兼ねている。
上下風向変更羽根2が所定の位置に移動した後、送風ファン6が送風運転を開始し所定の回転数で運転を行う。左右風向変更羽根2は所定の角度に固定またはスイング運転を行う。
室内ユニット15に接続された室外機(図示せず)では、圧縮機(図示せず)が運転を開始し、室内温度を検出する吸込温度センサー(図示せず)で検出された検出温度とリモコンによる設定温度の差Δtに比例するようにあらかじめ室内機制御装置(図示せず)に設定された所定の周波数で冷媒を圧縮し冷凍サイクル(図示せず)を循環させる。
また室外機に内蔵された室外送風ファン(図示せず)は、圧縮機の運転周波数とリンクするようにあらかじめ室外機制御装置(図示せず)に設定された所定の回転数で運転を行い、膨張弁(図示せず)は、初期の設定パルスで固定後、圧縮機吐出管温度センサー(図示せず)の温度があらかじめ設定された所定温度になるように膨張弁の開度を調整するように動作し、冷凍サイクルが最適になるように調整されている。
圧縮機の運転周波数は、図4に示されるように起動後急速に上昇し、本実施の形態では最大約55Hzで運転する。その後室内温度が設定温度に到達したことを吸込温度センサーの検出温度によって確認できると、圧縮機の運転周波数は段階的に低下し、設定温度以下の状態が一定時間連続するとサーモオフし、運転を停止するようにする。
上下風向変更羽根2は、前述の通り約40°に設定されるが、回転軸5の中心は、図5の軌跡上をたどり移動し、送風量が最大となる位置で固定される。
この後、前述したように室内温度が設定温度に到達したことを吸込温度センサーが検出すると、それ以上冷風を送る必要性がなくなり、逆に冷房病を防ぐため天井方向へ冷風を送れるように上下風向変更羽根2を上向に変更する。従来の技術であればこの時、単純に回転軸5回りに上下風向変更羽根2を回転させ、上向にすれば良いが、本実施の形態においては、上下風向変更羽根2の回転軸5を下に凸となるように180°反転させ、水平やや上向き(約2〜5°)とし、より天井方向に風が向かうようにしている。
こうすることによって、図6に示されるように室内ユニット15から吹出された冷風は矢印のように循環し、部屋全体にいきわたらせることができるが、空気調和機の運転起動時のような直接的な冷風ではなく、一旦天井付近まで上昇した後、比重の重さによる緩や
かな下降による冷風であるため、部屋内にいる使用者からすると間接的な冷風感であり、冷えすぎることがない。また部屋内の温度分布も、上から冷気が行き渡るので、非常に優れている。また吹出口1から押し出される冷風が全て上に向き、部屋内の床近くにいる使用者には冷風が直接あたらないようになるために、回転軸5は上下風向変更羽根2の室内ユニット15側の端部が吹出口下部3の端部に接するように配置される。
この動作について図2及び図5を用いて説明するとまず、上下風向変更羽根2の変更指示に従い回転軸5は上下風向変更羽根2が吹出風にほぼ平行となるように回転する(本実施の形態では約40°)。回転軸5は、図5の軌跡上をたどり点Bから点Cを経由して最前面の点Dまで移動する。最前面点Dは、上下風向変更羽根2が360°回転しても室内ユニット15に当らず、約180°回転し、下に突出する位置まで回転する。またこの時、上下風向変更羽根2の水平に対する角度は2〜5°程度とする。この角度に固定した状態で回転軸5の中心を軌跡に沿って最前面の点Dから点Cへ移動させる。図4(b)は上下風向変更羽根2が上向きに固定された状態を表している。
そして、上下風向変更羽根2が上記のように動作している間は、図1及び図3に示されるように、送風ファン6の回転数を一定間隔(本実施の形態では約30秒毎)毎に1ファンタップ低下させ、最大で合計4ファンタップ低下させ、室外機へ室内制御基板より運転中の送風ファン6の回転数を送信し、室外機はその低下した送風ファン6の回転数にしたがって圧縮機、室外送風ファン、膨張弁の制御を行う。
本実施の形態では、圧縮機の運転周波数は最大約25Hzに制限される。その後約30秒間保持し、回転軸5の移動動作が完了後、送風ファン6の回転数を元に戻し、室外機の圧縮機、室外ファン、膨張弁も元の動作に復帰させる。
以上のように、本実施の形態によれば、上下風向変更羽根2の回転軸5を移動させる際に、送風ファン6の回転数を下げて風量を少なくすると共に、それにあわせて、圧縮機、室外送風ファン、膨張弁の制御を行うことにより、上下風向変更羽根2に加わる吹出風による風圧が低下するので、回転軸5、回転軸5を移動させる動作機構(図示せず)、ステッピングモーター等に過大な負担がかかることが無く、上下風向変更羽根2を精度良く、又確実に動作させることができる。
又、上下風向変更羽根2が所定の位置に固定された後、送風ファン6、圧縮機、室外送風ファン、膨張弁の制御を元に戻すことにより、運転風量は実使用時における最低風量にすることができ、前述したような不具合を発生することがない空気調和機の室内ユニットとすることができる。
(実施の形態2)
図7は、本発明の第2の実施の形態における空気調和機の制御方法を採用した空気調和機の吹出口部の断面図、図8は、同空気調和機の制御方法を示すフローチャートである。なお、上記第1の実施の形態と同一部分については、同一符号を付してその説明を省略する。
図7において、上下風向変更羽根2の回転軸5は、軌跡上の最先端部分である点Dにあり、この位置においては、上下風向変更羽根2を360°回転させても、室内ユニット15の吹出口1には接触しない構成になっている。このとき上下風向変更羽根2が360°回転可能な利点を生かし、例えば、冷房運転時で、冷風が必要な場合には、風量が最大となる約40°の羽根角度を採用し、冷風が必要でないような低負荷時には、風向を遮断するような閉塞角度を採用する。但しこのとき上下風向変更羽根2が大きく回転するために角度によっては、吹出風の風圧によって上下風向変更羽根2に過大な力がかかり、動作不
良等の原因となる。
そこで本実施の形態では、図8に示される制御フロー図のように、上下風向変更羽根2の回転角度が一定以上動作する場合には、送風ファン6の回転数を実施の形態1と同様に所定回転数以下(例えば、約500r/min以下)まで低下させて、前述した動作不良等の課題を解決するようにしたものである。
このとき低下させる送風ファン6の回転数データは、上記実施の形態1とは独立して設定可能な仕様となっている。また冷房運転の場合と暖房運転との場合では、求められる冷凍サイクルに対する要求が異なるため、低下させる回転数が異なるように設定するようにする。本実施の形態では、冷房運転時は前述したように約500r/min、暖房運転時には約600r/minとしている。
回転軸5の回転中心が点D以外であっても、例えば点Cでも360°までは不可能であるが、180°程度までは回転できる仕様となっている。そこで点Cで回転が行われる場合には、送風ファン6との距離がより短くなるために、回転軸5が前述した点Dにある場合の回転数より低い回転数を設定するようにする。本実施の形態では冷房運転時は、約450r/min、暖房運転時約550r/minとした。
以上のように本実施の形態によれば、上下風向変更羽根2の回転軸5が上下風向変更羽根2を180°以上回転させる位置にあるときに、送風ファン6の回転数を所定の回転数まで下げるようにしたので、上下風向変更羽根2の回転時に、回転軸5やステッピングモーター等に過大な負担がかかることが無く、上下風向変更羽根2を精度良く、又確実に動作させることができる。
なお、上記第1、2の実施の形態では、冷凍サイクルが動作したままの状態で送風ファン6の回転数を低下させるようにしたが、冷凍サイクルを動作させたまま室内の風量を低下させると、冷房時には凍結、霧吹き、露付、また暖房時には高圧過昇、吐出温度異常、圧縮機温度異常などが発生する恐れがあるので、送風ファン6の回転数を低下させている間に、室内電子制御装置(図示せず)から室外電子制御装置(図示せず)へファン速ダウンビットを送信し、受信した室外電子制御装置が、冷凍サイクルを保護するために、あらかじめ定められた制御データ(本発明では最大約25Hz)に従って圧縮機運転周波数を制限するようにすれば良い。更に室外送風ファンの回転数も圧縮機の運転周波数に応じて制限するようにする。また、冷凍サイクルを最適に調整する膨張弁開度も、圧縮機運転周波数に対応して吐出温度設定値にシフトを加え、開度を低減させるようにすると良い。
以上のような制御を行うことにより、送風ファン6の回転数を低下させても、冷凍サイクル上に不具合が発生するのを確実に防止することができる。
また、回転軸5の吹出風に対する移動方向に応じて、送風ファン6の低下させる回転数を変えるようにすれば、回転軸5の移動時に、送風ファン6の回転数を不必要に低下させて、空調効果を著しく低下させるようなことが無く、使用勝手を良くすることができる。
また、吹出口1に設けた左右風向変更羽根の吹出風に対する角度に応じても、送風ファン6の回転数を変えるようにすれば、上下風向変更羽根1や左右風向変更羽根の回転時に吹出口1で発生する騒音をさらに低下させることができる。
以上のように、本発明にかかる空気調和機の制御方法は、安価な構成且つ単純な制御方式でありながら上下風向変更羽根の回転及び回転軸の移動時の騒音抑制、動作不良を抑制
することができるもので、室内用の空気調和機に限らず、カーエアコンや除湿機等の用途にも広く適用できる。
本発明の第1の実施の形態における空気調和機の制御方法を採用した空気調和機の室内ユニットの吹出口部の断面図 同空気調和機の制御動作を示すフローチャート 同空気調和機の動作例を示す図 (a)同空気調和機の吹出口部の断面図(冷房運転時の最大風量時)、(b)同吹出口部の断面図(冷房運転時の安定時) 同空気調和機の上下風向変更羽根の回転軸の移動動作を示す図 同上下風向変更羽根が上向時の住居内の風の流れを示す図 本発明の第2の実施の形態における空気調和機の制御方法を採用した空気調和機の吹出口部の断面図 同空気調和機の制御動作を示すフローチャート (a)従来の空気調和機の制御方法を採用した空気調和機の吹出口部の断面図(冷房運転を重視した場合)、(b)同吹出口部の断面図(暖房運転を重視した場合)
符号の説明
1 吹出口
2 上下風向変更羽根
5 回転軸
6 送風ファン
10 室内熱交換器
15 室内ユニット

Claims (13)

  1. 空気を熱交換する室内熱交換器と、前記室内熱交換器で熱交換された空気を吹出口から室内に吹き出す送風ファンと、前記吹出口に設けられ、吹き出される空気の向きを上下方向で変える上下風向変更羽根と、前記上下風向変更羽根を回動自在に支持すると共に移動可能な回転軸とを有する空気調和機に使用される空気調和機の制御方法において、前記回転軸の移動時に前記送風ファンの回転数を低下させるようにした空気調和機の制御方法。
  2. 空気を熱交換する室内熱交換器と、前記室内熱交換器で熱交換された空気を吹出口から室内に吹き出す送風ファンと、前記吹出口に設けられ、吹き出される空気の向きを上下方向で変える上下風向変更羽根と、前記上下風向変更羽根を回動自在に支持すると共に移動可能な回転軸とを有する空気調和機に使用される空気調和機の制御方法において、前記上下風向変更羽根が所定角度以上回転した時に、前記送風ファンの回転数を低下させるようにした空気調和機の制御方法。
  3. 回転軸の移動時に送風ファンの回転数を低下させるようにした請求項2に記載の空気調和機の制御方法。
  4. 回転軸の移動時の送風ファンの回転数と、上下風向変更羽根が所定角度以上回転した時の前記送風ファンの回転数とを異ならせた請求項3に記載の空気調和機の制御方法。
  5. 冷房運転時と暖房運転時とで、送風ファンの低下させたときの回転数を異ならせたことを特徴とする請求項1または2に記載の空気調和機の制御方法。
  6. 送風ファンの回転数を下げる際、それを段階的に下げるようにした請求項1〜5のいずれか1項に記載の空気調和機の制御方法。
  7. 上下風向変更羽根の吹出風に対する角度に応じて、送風ファンの低下させる回転数を変えるようにしたことを特徴とする請求項2〜6のいずれか1項に記載の空気調和機の制御方法。
  8. 回転軸の位置に応じて、送風ファンの低下させる回転数を変えるようにしたことを特徴とする請求項1、3〜7のいずれか1項に記載の空気調和機の制御方法。
  9. 回転軸の吹出風に対する移動方向に応じて、送風ファンの低下させる回転数を変えるようにしたことを特徴とする請求項1、3〜8のいずれか1項に記載の空気調和機の制御方法。
  10. 吹出口に吹き出し風の左右方向での向きを変える左右風向変更羽根を設け、前記左右風向変更羽根の吹出風に対する角度に応じて、送風ファンの回転数を変えるようにしたことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の空気調和機の制御方法。
  11. 送風ファンの回転数を変えたときに、空気調和機の室外機に内蔵された圧縮機の運転周波数を変更するようにしたことを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の空気調和機の制御方法。
  12. 送風ファンの回転数を変えたときに、空気調和機の室外機に内蔵した室外送風ファンの回転数を変更するようにしたことを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の空気調和機の制御方法。
  13. 送風ファンの回転数を変えたときに、空気調和機の室外機に設けた膨張弁の開度を変えるようにしたことを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載の空気調和機の制御方法。
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