JP2007246792A - 樹脂組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】機械的強度、柔軟性、耐磨耗性に優れた樹脂組成物および該樹脂組成物によって被覆されてなる電線またはケーブル。
【解決手段】ポリオレフィン(A)99〜50重量%およびエチレン系共重合体変性物(B)1〜50重量%からなる混合物に、該混合物100重量部に対して1〜500重量部の無機充填剤(C)を配合した樹脂組成物であって、エチレン系共重合体変性物(B)が特定のエチレン系共重合体を変性してなるエチレン系共重合体変性物であって、エチレン系共重合体(イ)100重量部と、少なくとも1種の不飽和基(i)および少なくとも1種の極性基(ii)を有する少なくとも1種の化合物(ロ)0.01〜20重量部と、有機過酸化物(ハ)0.001〜20重量部とを反応させることによって得られるエチレン系共重合体変性物である樹脂組成物および該樹脂組成物によって被覆されてなる電線またはケーブルに係るものである。
【選択図】なし

Description

本発明は、樹脂組成物および該樹脂組成物によって被覆されてなる電線またはケーブルに関するものである。さらに詳しくは、本発明は、機械的強度、軟性、耐磨耗性に優れた樹脂組成物および該樹脂組成物によって被覆されてなる電線またはケーブルに関するものである。
送電・情報通信等に用いられる電線またはケーブルや、これらケーブルを結束して支持するための鋼線を被覆する材料としては、環境への配慮の観点から、従来の塩化ビニル樹脂に替わって、ハロゲンを含有せず耐寒性や耐衝撃性に優れたオレフィン樹脂への切替えが進んでいる。例えば、特許文献1には、熱可塑性樹脂、変性樹脂およびノンハロゲン系難燃性化合物を溶融混練して得られる、耐寒性、耐衝撃性、および難燃性に優れた熱可塑性樹脂組成物が記載されている。
特開平7−331088号公報
しかしながら、特許文献1に記載された樹脂組成物を電線またはケーブルを被覆する材料として用いた場合、機械的強度、柔軟性、耐磨耗性が充分でないという問題があった。
かかる状況の下、本発明が解決しようとする課題、すなわち本発明の目的は、機械的強度、柔軟性、耐磨耗性に優れた樹脂組成物および該樹脂組成物によって被覆されてなる電線またはケーブルを提供することにある。
すなわち、本発明は、ポリオレフィン(A)99〜50重量%およびエチレン系共重合体変性物(B)1〜50重量%からなる混合物(ただし、(A)および(B)の合計を100重量%とする。)に、該混合物100重量部に対して1〜500重量部の無機充填剤(C)を配合した樹脂組成物であって、エチレン系共重合体変性物(B)が(b−1)、(b−2)および(b−3)からなる群から選ばれる少なくとも1種のエチレン系共重合体を変性してなるエチレン系共重合体変性物であって、エチレン系共重合体(イ)100重量部と、少なくとも1種の不飽和基(i)および少なくとも1種の極性基(ii)を有する少なくとも1種の化合物(ロ)0.01〜20重量部と、有機過酸化物(ハ)0.001〜20重量部とを反応させることによって得られるエチレン系共重合体変性物である樹脂組成物および該樹脂組成物によって被覆されてなる電線またはケーブルに係るものである。
(b−1)デュロメーターA硬さが50〜98であるエチレンとエチレン系不飽和エス
テルとの共重合体。
(b−2)デュロメーターA硬さが50〜98であるエチレンと不飽和カルボン酸との共重合体。
(b−3)密度が860〜900kg/m3であるエチレンと炭素原子数3〜12のα−オレフィンとの共重合体。
本発明によれば、機械的強度、柔軟性、耐磨耗性に優れた樹脂組成物および該樹脂組成物によって被覆されてなる電線またはケーブルが提供される。
本発明で用いられるポリオレフィン(A)とは、オレフィンに由来する単量体単位を含有する樹脂である。
本発明で用いられるポリオレフィン(A)としては、例えば、エチレン重合体、プロピレン重合体、1−ブテン重合体、水素添加ブロック共重合体等が挙げられ、好ましくはエチレン重合体である。
ポリオレフィン(A)としてエチレン重合体とは、エチレンに由来する単量体単位を51重量%以上含有する重合体であり、例えば、エチレン単独重合体、エチレンと炭素原子数3〜12のα−オレフィンとの共重合体、エチレンとエチレン系不飽和エステルとの共重合体、エチレンと不飽和カルボン酸との共重合体、または、これらの混合物を意味する。
エチレン単独重合体としては、例えば、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、または高密度ポリエチレン等が挙げられる。
エチレンと炭素原子数3〜12のα−オレフィンとの共重合体としては、例えば、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−1−ブテン共重合体、エチレン−1−ペンテン共重合体、エチレン−4−メチル−1−ペンテン共重合体、エチレン−1−ヘキセン共重合体、エチレン−1−オクテン共重合体、エチレン−1−デセン等が挙げられる。
エチレンとエチレン系不飽和エステルとの共重合体としては、例えば、エチレンとアクリル酸メチルとの共重合体、エチレンとアクリル酸エチルとの共重合体、エチレンアクリル酸ブチルとの共重合体、エチレンとメタクリル酸メチルとの共重合体、エチレンとメタクリル酸エチルとの共重合体、エチレンとメタクリル酸ブチルとの共重合体、エチレンと酢酸ビニルとの共重合体等が挙げられる。
エチレンと不飽和カルボン酸との共重合体としては、例えば、エチレンとアクリル酸との共重合体、エチレンとメタアクリル酸との共重合体等が挙げられる。
ポリオレフィン(A)としてプロピレン重合体とは、プロピレンに由来する単量体単位を51重量%以上含有する重合体であり、例えば、プロピレン単独重合体、エチレン−プロピレンランダム共重合体、プロピレン−α−オレフィンランダム共重合体、第一セグメントとしてプロピレン単独重合体部分を有し、第二セグメントとしてエチレン−プロピレンランダム共重合体部分を有するエチレン−プロピレンブロック共重合体、第一セグメントとしてプロピレン単独重合体部分を有し、第二セグメントとしてプロピレン−α−オレフィンランダム共重合体部分を有するプロピレン−α−オレフィンブロック共重合体等が挙げられる。
ポリオレフィン(A)として1−ブテン重合体とは、1−ブテンに由来する単量体単位を51重量%以上含有する重合体であり、例えば、1−ブテン単独重合体、ブテン−α−オレフィン共重合体等が挙げられる。
ポリオレフィン(A)として水素添加ブロック共重合体とは、芳香族ビニル化合物重合体ブロック(L)を少なくとも1個と、共役ジエン重合体ブロック(M)を少なくとも1個とを有し、芳香族ビニル化合物含有量が15〜85重量%であり、共役ジエン部分の二重結合の少なくとも70%が水素添加されており、下記式(1)で表される構造を有する水素添加ブロック共重合体である。
(L−M)n−L−(M−L)n (1)
(上記式(3)において、nは1〜10の整数である。)
芳香族ビニル化合物重合体ブロック(L)とは、例えば、スチレン、α−メチルスチレン、p−エチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、ビニルナフタレンおよびビニルアントラセンからなる芳香族ビニル化合物類から選ばれる少なくとも1種の芳香族ビニル化合物からなる重合体であり、好ましくはスチレンおよびα−メチルスチレンから選ばれる少なくとも1種の芳香族ビニル化合物からなる重合体であり、より好ましくはスチレンからなる重合体である。
共役ジエン重合体ブロック(M)とは、例えば、1,3−ブタジエン、イソプレン、1,3−ペンタジエン、3−ブチル−1,3−オクタジエンおよび4−エチル−1,3−へキサジエンからなる共役ジエン類から選ばれる少なくとも1種の共役ジエンからなる重合体、または、上記の共役ジエン類と上記の芳香族ビニル化合物類からなる群から選ばれる少なくとも1種の単量体からなる重合体である。好ましくは、1,3−ブタジエンおよびイソプレンから選ばれる少なくとも1種の単量体からなる重合体である。
なお、共役ジエン重合体ブロック(M)が1,3−ブタジエンからなる重合体である場合、1,3−ブタジエンからなる重合体を水素添加すると、1,4結合で重合した部分からはエチレンが生成し、1,2結合で重合した部分からはブチレンが生成し、エチレンブチレン共重合体になる(SEBS)。エチレンブチレン共重合体におけるエチレンに対するブチレンの比や、エチレンブチレン共重合体の製造に用いられる重合形式については、特に限定されない。
本発明で用いられるエチレン系共重合体変性物(B)とは、(b−1)、(b−2)および(b−3)からなる群から選ばれる少なくとも1種のエチレン系共重合体を変性してなるエチレン系共重合体変性物である。
(b−1)デュロメーターA硬さが50〜98であるエチレンとエチレン系不飽和エス
テルとの共重合体。
(b−2)デュロメーターA硬さが50〜98であるエチレンと不飽和カルボン酸との共重合体。
(b−3)密度が860〜900kg/m3であるエチレンと炭素原子数3〜12のα−オレフィンとの共重合体。
(b−1)のエチレンとエチレン系不飽和エステルとの共重合体としては、例えば、エチレンとアクリル酸メチルとの共重合体、エチレンとアクリル酸エチルとの共重合体、エチレンアクリル酸ブチルとの共重合体、エチレンとメタクリル酸メチルとの共重合体、エチレンとメタクリル酸エチルとの共重合体、エチレンとメタクリル酸ブチルとの共重合体、エチレンと酢酸ビニルとの共重合体等が挙げられるが、なかでもエチレンとメタクリル酸メチルとの共重合体が、成形・加工時の熱によってゲルが生じにくいという観点から好ましい。
(b−1)のエチレンとエチレン系不飽和エステルとの共重合体のデュロメーターA硬さは50〜98である。デュロメーターA硬さが50を下回ると、機械的強度が低下する場合があり、デュロメーターA硬さが98を上回ると、柔軟性が低下する場合がある。好ましくは60〜96であり、より好ましくは70〜94である。なお、デュロメーターA硬さは、JIS K 6253に従って測定される。
(b−2)のエチレンと不飽和カルボン酸との共重合体としては、例えば、エチレンと不飽和カルボン酸との共重合体としては、例えば、エチレンとアクリル酸との共重合体、エチレンとメタアクリル酸との共重合体等が挙げられる。
(b−2)のエチレンと不飽和カルボン酸との共重合体のデュロメーターA硬さは50〜98である。デュロメーターA硬さが50を下回ると、機械的強度が低下する場合があり、デュロメーターA硬さが98を上回ると、柔軟性が低下する場合がある。好ましくは60〜96であり、より好ましくは70〜94である。なお、デュロメーターA硬さは、JIS K 6253に従って測定される。
(b−3)のエチレンと炭素原子数3〜12のα−オレフィンとの共重合体としては、例えば、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−1−ブテン共重合体、エチレン−4−メチル−1−ペンテン共重合体、エチレン−1−ヘキセン共重合体、エチレン−1−オクテン共重合体等が挙げられる。
(b−3)のエチレンと炭素原子数3〜12のα−オレフィンとの共重合体の密度は860〜900kg/m3である。密度が下限を下回ると機械的強度が低下する場合があり、密度が上限を上回ると、柔軟性が低下する場合がある。好ましくは865〜895kg/m3であり、より好ましくは870〜890kg/m3である。なお、密度はJIS K 6760に規定された方法に従って測定し、アニーリング処理を行わずに測定した。
(b−1)のエチレンとエチレン系不飽和エステルとの共重合体、(b−2)のエチレンエチレンと不飽和カルボン酸との共重合体、(b−3)のエチレンと炭素原子数3〜12のα−オレフィンとの共重合体は、エチレンに由来する単量体単位の含有量は特に限定されないが、通常50〜99重量%であり、好ましくは60〜97重量%であり、より好ましくは70〜95重量%であり、さらに好ましくは75〜93重量%である。
(b−1)のエチレンとエチレン系不飽和エステルとの共重合体、(b−2)のエチレンと不飽和カルボン酸との共重合体、(b−3)のエチレンと炭素原子数3〜12のα−オレフィンとの共重合体それぞれの製造方法としては、公知のオレフィン重合用触媒を用いた公知の重合方法が用いられる。例えば、チーグラー・ナッタ系触媒や、メタロセン系錯体、非メタロセン系錯体等の錯体系触媒を用いた、スラリー重合法、溶液重合法、塊状重合法、気相重合法、また、ラジカル開始剤を用いた塊状重合法、溶液重合法等が挙げられる。
(b−1)のエチレンとエチレン系不飽和エステルとの共重合体のデュロメーターA硬さは、共重合体中のエチレン系不飽和エステルの含有量によって調整される。
(b−2)のエチレンと不飽和カルボン酸との共重合体のデュロメーターA硬さは、共重合体中の不飽和カルボン酸の含有量によって調整される。
本発明で用いられるエチレン系共重合体変性物(B)とは、(b−1)、(b−2)および(b−3)からなる群から選ばれる少なくとも1種のエチレン系共重合体(イ)100重量部と、少なくとも1種の不飽和基(i)および少なくとも1種の極性基(ii)を有する少なくとも1種の化合物(ロ)0.01〜20重量部と、有機過酸化物(ハ)0.001〜20重量部とを反応させることによって得られる共重合体の変性物である。
化合物(ロ)は、少なくとも1種の不飽和基(i)および少なくとも1種の極性基(ii)を有する化合物である。不飽和基(i)とは、炭素−炭素二重結合、または、炭素−炭素三重結合である。
極性基(ii)とは、例えば、カルボキシル基、エステル基、アミノ基、アミド基、イミド基、ニトリル基、エポキシ基、水酸基、イソシアン酸エステル基、カルボン酸化合物、酸アミド化合物、酸アジド化合物、酸ハロゲン化物、酸無水物やオキサゾリンから誘導される官能基や、カルボン酸化合物、酸アミド化合物、酸アジド化合物、酸ハロゲン化物の塩から誘導される官能基等が挙げられる。
化合物(ロ)としては、例えば、不飽和カルボン酸、不飽和カルボン酸誘導体、不飽和エポキシ化合物、不飽和アルコール、不飽和アミン、不飽和イソシアン酸エステル等が挙げられる。
化合物(ロ)としてさらに具体的には、
(1)マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸、マレイミド、マレイン酸ヒドラジド、無水メチルナジック酸、無水ジクロロマレイン酸、マレイン酸アミド、イタコン酸、無水イタコン酸、グリシジル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、アリルグリシジルエーテル、
(2)無水マレイン酸とジアミンの反応物、例えば、下式で表される構造を有する化合物類、
Figure 2007246792
(ただし、上式において、Rは脂肪族基、または、芳香族基を表す。)
(3)大豆油、キリ油、ヒマシ油、アマニ油、麻実油、綿実油、ゴマ油、菜種油、落花生油、椿油、オリーブ油、ヤシ油、イワシ油等の天然油脂類、
(4)エポキシ化天然油脂類、
(5)アクリル酸、ブテン酸、クロトン酸、ビニル酢酸、メタクリル酸、ペンテン酸、アンゲリカ酸、チグリン酸、2−ペンテン酸、3−ペンテン酸、α−エチルアクリル酸、β−メチルクロトン酸、4−ペンテン酸、2−ヘキセン、2−メチル−2−ペンテン酸、3−メチル−2−ペンテン酸、α−エチルクロトン酸、2,2−ジメチル−3−ブテン酸、2−ヘプテン酸、2−オクテン酸、4−デセン酸、9−ウンデセン酸、10−ウンデセン酸、4−ドデセン酸、5−ドデセン酸、4−テトラデセン酸、9−テトラデセン酸、9−ヘキサデセン酸、2−オクタデセン酸、9−オクタデセン酸、アイコセン酸、ドコセン酸、エルカ酸、テトラコセン酸、ミコリペン酸、2,4−ヘキサジエン酸、ジアリル酢酸、ゲラニウム酸、2,4−デカジエン酸、2,4−ドデカジエン酸、9,12−ヘキサデカジエン酸、9,12−オクタデカジエン酸、ヘキサデカトリエン酸、アイコサジエン酸、アイコサトリエン酸、アイコサテトラエン酸、リシノール酸、エレオステアリン酸、オレイン酸、アイコサペンタエン酸、エルシン酸、ドコサジエン酸、ドコサトリエン酸、ドコサテトラエン酸、ドコサペンタエン酸、テトラコセン酸、ヘキサコセン酸、ヘキサコジエン酸、オクタコセン酸、トラアコンテン酸等の不飽和カルボン酸類、
(6)上記の不飽和カルボン酸のエステル化合物、酸アミド化合物または無水物、
(7)アリルアルコール、クロチルアルコール、メチルビニルカルビノール、アリルカルビノール、メチルプロピペニルカルビノール、4−ペンテン−1−オール、10−ウンデセン−1−オール、プロパルギルアルコール、1,4−ペンタジエン−3−オール、1,4−ヘキサジエン−3−オール、3,5−ヘキサジエン−2−オール、2,4−ヘキサジエン−1−オール、
(8)3−ブテン−1,2−ジオール、2,5−ジメチル−3−ヘキセン−2,5−ジオール、1,5−ヘキサジエン−3,4−ジオール、2,6−オクタジエン−4,5−ジオール等の不飽和アルコール類、
(9)上記の不飽和アルコール類のOH基が、−NH2基に置換された不飽和アミン類、
(10)ブタジエンやイソプレン等の重合体であって、分子量が低いもの(例えば、数平均分子量が500から10000ぐらいのもの)に無水マレイン酸やフェノール類を付加したもの、
(11)ブタジエンやイソプレン等の重合体であって、分子量が高いもの(例えば、数平均分子量が10000以上のもの)に無水マレイン酸やフェノール類を付加したもの、
(12)ブタジエンやイソプレン等の重合体であって、分子量が低いもの(例えば、数平均分子量が500から10000ぐらいのもの)にアミノ基、カルボキシル基、水酸基、エポキシ基等を導入したもの、
(13)ブタジエンやイソプレン等の重合体であって、分子量が高いもの(例えば、数平均分子量が10000以上のもの)にアミノ基、カルボキシル基、水酸基、エポキシ基等を導入したもの、
(14)イソシアン酸アリル、
等が挙げられる。
化合物(ロ)として、好ましくは、無水マレイン酸、マレイン酸、フマル酸、無水イタコン酸、イタコン酸、グリシジル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレートである。
また、化合物(ロ)としては、同種の不飽和基を少なくとも2個、または異種の不飽和基を少なくとも2個有していてもよく、そして、同種の極性基を少なくとも2個、または異種の極性基を少なくとも2個有していてもよい。
そして、化合物(ロ)を、単独で用いてもよく、少なくとも2種を併用してもよい。
化合物(ロ)の配合量は、エチレン系共重合体(イ)100重量部に対して0.01〜20重量部であり、好ましくは0.1〜10重量部であり、さらに好ましくは0.3〜3重量部である。
化合物(ロ)の配合量が0.01重量部未満であると、エチレン系共重合体(イ)への化合物(ロ)のグラフト量が低下して機械的強度や耐磨耗性が低下する場合があり、配合量が20重量部を超えると、エチレン系共重合体変性物(B)中に残存する未反応の化合物(ロ)が多くなり、電線やケーブルの鋼線との接着性が低下する場合がある。
本発明で用いられる有機過酸化物(ハ)としては、グラフト量を向上させる観点から、好ましくは半減期が1分となる分解温度が50〜210℃である有機過酸化物である。また、分解してラジカルを発生した後、エチレン系共重合体(イ)からプロトンを引き抜く作用を有する有機過酸化物が好ましい。
有機過酸化物(ハ)として半減期が1分となる分解温度が50〜210℃である有機過酸化物としては、例えば、ジアシルパーオキサイド化合物、ジアルキルパーオキサイド化合物、パーオキシケタール化合物、アルキルパーエステル化合物、パーカーボネート化合物等が挙げられる。好ましくは、ジアルキルパーオキサイド化合物、ジアシルパーオキサイド化合物、パーカーボネート化合物、アルキルパーエステル化合物が挙げられる。
有機過酸化物(ハ)としては、例えば、ジセチルパーオキシジカーボネート、ジ−3−メトキシブチルパーオキシジカーボネート、ジ−2−エチルヘキシルパーオキシジカーボネート、ビス(4−t−ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカーボネート、ジイソプロピルパーオキシジカーボネート、t−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネート、ジミリスチルパーオキシカーボネート、1,1,3,3−テトラメチルブチルネオデカノエート、α―クミルパーオキシネオデカノエート、t−ブチルパーオキシネオデカノエート、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン、2,2−ビス(4,4−ジ−t−ブチルパーオキシシクロヘキシル)プロパン、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)シクロドデカン、t−ヘキシルパーオキシイソプロピルモノカーボネート、t−ブチルパーオキシ−3,5,5−トリメチルヘキサノエート、t−ブチルパーオキシラウレート、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ベンゾイルパーオキシ)ヘキサン、t−ブチルパーオキシアセテート、2,2−ビス(t−ブチルパーオキシ)ブテン、t−ブチルパーオキシベンゾエート、n−ブチル−4,4−ビス(t−ブチルパーオキシ)バレラート、ジ−t−ブチルパーオキシイソフタレート、ジクミルパーオキサイド、α,α’−ビス(t−ブチルパーオキシ−m−イソプロピル)ベンゼン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、1,3−ビス(t−ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼン、t−ブチルクミルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、p−メンタンハイドロパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン−3等が挙げられる。
有機過酸化物(ハ)の配合量は、エチレン系共重合体(イ)100重量部に対して0.001〜20重量部であり、好ましくは0.003〜10重量部であり、さらに好ましくは0.005〜1重量部である。
また、エチレン系共重合体(イ)と、化合物(ロ)と、有機過酸化物(ハ)とを反応させることによって得られるエチレン系共重合体変性物を得るときに、必要に応じて、スチレンやジビニルベンゼン等のビニル芳香族化合物を配合してもよい。ビニル芳香族化合物を配合した場合の配合量は、エチレン系共重合体(イ)100重量部に対して、0.1〜15重量部であり、好ましくは0.3〜7重量部である。
本発明の樹脂組成物として好ましくは、エチレン系共重合体変性物(B)が、濾過精度400μm以下のフィルターを通過させて得られるエチレン系共重合体変性物である。
本発明に用いられるフィルターは、濾過精度が400μm以下であり、好ましくは350μm以下であり、より好ましくは300μm以下である。400μmを上回ると異物やゲル、超高分子量成分の未溶融物等の捕捉率が低下するため、機械的強度が低下する場合がある。
本発明に用いられるフィルターは、特に種類は限定されないが、例えば、金網、ノッチ・ウェッジワイヤー、フェルト、焼結金属粉末濾材、焼結金属金網濾材、焼結金属繊維濾材等が挙げられる。
本発明に用いられるフィルターの材質としては、好ましくは、ステンレス、ブロンズ、銅、ニッケル合金等であるが、より好ましくは、耐腐食性に優れるうえ安価であるという観点からステンレスである。さらに好ましくは、ステンレスのなかでもSUS304、SUS316、SUS316L、SUS430である。
本発明に用いられるフィルターとしては、樹脂の架橋物や炭化物、異物等の捕捉効率や易リサイクル性の観点から焼結金属繊維濾材が好ましい。
本発明に用いられるフィルターの焼結金属繊維濾材は、直径数μmから数十μm程度の金属繊維を重ね合わせて焼結したものであるが、金属繊維の径は1種でも、2種以上でも構わなく、数種の異なる
直径の金属繊維を混合して焼結したものでも、直径の異なる繊維を個々に重ね合わせて焼結したものでもよい。
本発明に用いられるフィルターの焼結金属繊維濾材としては、フィルターの寿命延長の観点から溶融樹脂の入口側から出口側にかけて段階的に濾過精度が小さくなるような濾材が好ましい。
なお、本発明に用いられるフィルターは、フィルターの前後に補強材として、より大きなメッシュを有する複数枚のフィルターを組み合わせた構成にしてもよい。
本発明のエチレン系共重合体変性物(B)を製造する方法としては、例えば、適当な溶媒中に懸濁または溶解したエチレン系共重合体(イ)に、化合物(ロ)および有機過酸化物(ハ)を添加して加熱攪拌した後、溶媒を除去する方法や、エチレン系共重合体(イ)と、化合物(ロ)と、有機過酸化物(ハ)とを予め十分に予備混合し、得られた混合物を、ニーダー、バンバリーミキサー、ロール等の混練機や、一軸押出機、二軸押出機等の押出機を用いて溶融混練する方法等が挙げられる。
押出機によってエチレン系共重合体(イ)、化合物(ロ)および有機過酸化物(ハ)の溶融混練を行う場合、溶融混練を行う場所における樹脂温度(例えば、押出機のシリンダー温度)は、グラフト量を向上させるという観点から、通常50〜300℃であり、好ましくは80〜270℃である。溶融混練の時間は、十分なグラフト量を得る観点から、通常0.1〜30分間であり、好ましくは0.5〜5分間である。
本発明の樹脂組成物をフィルターを通過させる方法としては、得られたエチレン系共重合体変性物(B)を押出機で溶融混練した後に、ダイ手前に装着したフィルターを通してダイから押し出す方法が一般的である。
(ただし、(A)および(B)の合計を100重量%とする。)
本発明の樹脂組成物は、ポリオレフィン(A)99〜50重量%およびエチレン系共重合体変性物(B)1〜50重量%からなる混合物(ただし、(A)および(B)の合計を100重量%とする。)に、該混合物100重量部に対して1〜500重量部の無機充填剤(C)を配合した樹脂組成物であり、好ましくはポリオレフィン(A)の含有量は95〜60重量%であり、エチレン系共重合体変性物(B)の含有量は5〜40重量%である。エチレン系共重合体変性物(B)の含有量が1重量%未満であると機械的強度や耐磨耗性が低下する場合があり、50重量%より多いと機械的強度が低下する場合がある。
無機充填剤(C)の含有量は、耐磨耗性や難燃性を高める観点から、好ましくは10〜400重量部であり、より好ましくは20〜300重量部である。
無機充填剤(C)としては、例えば、ガラスフレーク、ガラス繊維、硫酸バリウム、鉛丹、金属繊維、カオリン、クレイ、シリカ、ガラスバルーン、ガラスビーズ、マイカ、タルク、炭酸カルシウム、酸化チタン、チタン酸カリウムウィスカー、硫酸バリウム、シラスバルーン、アエロジル、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム等を挙げることができる。無機充填剤(C)は、本発明の熱可塑性樹脂組成物の難燃性を高める観点から、好ましくは水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウムに代表される金属水酸化物である。無機充填剤は、その1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。また、無機充填剤の表面を改質したものであってもよい。
本発明の樹脂組成物には、必要に応じて、酸化防止剤、中和剤、滑剤、帯電防止剤、造核剤、紫外線防止剤、難燃剤、可塑剤、発泡剤、発泡助剤、分散剤、アンチブロッキング剤、防曇剤、抗菌剤、架橋剤、架橋助剤、有機多孔質パウダー、顔料等の添加剤を添加することができる。
本発明の樹脂組成物の製造方法は特に限定されない。製造方法としては、ポリオレフィン(A)、エチレン系共重合体変性物(B)および無機充填剤(C)の各成分を、例えば、ラバーミル、ブラベンダーミキサー、バンバリーミキサー、加圧ニーダー、一軸および二軸押出機等の通常の混練装置で混練する方法が挙げられる。混練装置は、密閉式および開放式のいずれの形式であってもよいが、好ましくは不活性ガスによって置換し得る密閉式装置である。混練温度は通常120〜250℃であり、好ましくは140〜240℃である。混練時間は、用いられる成分の種類や量、混練装置の種類に依存するが、加圧ニーダーやバンバリーミキサー等の混練装置を使用する場合、通常約3〜10分程度である。混練工程においては、各成分を一括して混練する方法を採用してもよいし、各成分の一部を混練した後、残部を添加して混練を継続する多段分割混練法を採用してもよい。
本発明の樹脂組成物は、送電・情報通信等に用いられる電線またはケーブルや、これらケーブルを結束して支持するための鋼線を被覆する材料として好適に用いられる。
本発明を以下の実施例によって説明するが、本発明はこれら実施例に限定されない。
[1]物性測定方法
(1)機械的強度(単位:MPa)
厚さが1mmのプレス成形シートからJIS K 6301 3号形ダンベルで試験片を切り出し、引張速度200mm/分の条件で、引張試験を行い引張破断時の荷重を測定した。本値が大きいほど、機械的強度に優れる。
(2)柔軟性(単位:MPa)
厚さが1mmのプレス成形シートから試験片を切り出し、ASTM D747に規定された方法に従い曲げ剛性率を測定した。本値が小さいほど、柔軟性に優れる。
(3)耐磨耗性(単位:%)
厚さ1.8mmのプレスシートをプレス成形機で作成し、テーバー式摩耗試験機((株)東洋精機製作所製、ロ−タリ−アブレ−ションテスタ−)に磨耗輪H−18を装着し、回転数60rpm、荷重9.8Nの条件で予備擦りを500回、本擦りを1000回行い、磨耗輪の重量減少率を測定した。本値が小さいほど、耐磨耗性に優れる。
[2]実施例および比較例
実施例1
密度が890kg/m3であるエチレン−1−ブテン共重合体(住友化学(株)製 商品名「エクセレンFX CX5508」)100重量部に対して、無水マレイン酸 2重量部、1,3−ビス(t−ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼン(半減期が1分である分解温度が183℃)0.15重量部、ジセチルパーオキシジカーボネート(半減期が1分である分解温度が99℃)0.5重量部を添加して十分に混合し、混合物を得た。
混合物を、90mm二軸押出機の出口に濾過精度260μmの金網を装着し、溶融混練部の前段の温度を180℃、後段の温度を250℃に設定し、スクリュー回転数を150rpmに設定して溶融混練することによりエチレン−1−ブテン共重合体変性物を得た。
得られたエチレン−1−ブテン共重合体変性物のグラフト量は、エチレン−1−ブテン共重合体変性物の重量を100重量%として、1.1重量%であった。なお、エチレン−1−ブテン共重合体変性物のグラフト量は、以下の手順(1)〜(7)によって測定した。
(1)エチレン−1−ブテン共重合体変性物1.0gをキシレン10mlに溶解して溶液を調製した。
(2)溶液をメタノール300mlに攪拌しながら滴下して、エチレン−1−ブテン共重合体変性物を再沈殿させた。
(3)再沈殿させたエチレン−1−ブテン共重合体変性物を回収した。
(4)回収されたエチレン−1−ブテン共重合体変性物を、80℃で8時間真空乾燥した。
(5)乾燥されたエチレン−1−ブテン共重合体変性物を熱プレスして、厚さ100μmのフィルムを作成した。
(6)該フイルムの赤外吸収スペクトルを測定した。
(7)該スペクトルの1730cm-1付近の吸収ピーク高さから、検量線を用いてエチレン−1−ブテン共重合体変性物のグラフト量を求めた。
エチレン−1−ブテン共重合体(住友化学(株)製、商品名「エクセレンVL VL800」)87.5重量%と、得られたエチレン−1−ブテン共重合体変性物12.5重量%と、無機充填剤として水酸化マグネシウム(協和化学工業(株)製、商品名「キスマ5B」)150重量部を十分に混合し、該混合物を、東洋精機(株)製の商品名が30C150(R−100H)なるラボプラストミルで溶融混練部の温度を200℃に設定し、ローター回転数を60rpmに設定して溶融混練することにより樹脂組成物を得た。結果を表1に示す。
実施例2
デュロメーターA硬さが93、メタクリル酸メチルに由来する単量体単位の含有量が18重量%、JIS K 7210に従い、試験温度190℃、試験荷重21.18Nで測定したメルトフローレイトが7g/10分のエチレン−メタクリル酸メチル共重合体(住友化学(株)製 商品名「アクリフトWH303」)100重量部に対して、無水マレイン酸 2重量部、1,3−ビス(t−ブチルパーオキシイソプロピル)ベンゼン(半減期が1分である分解温度が183℃)0.15重量部、ジセチルパーオキシジカーボネート(半減期が1分である分解温度が99℃)0.5重量部を添加して十分に混合し、混合物を得た。
混合物を、90mm二軸押出機の出口に濾過精度260μmの金網を装着し、溶融混練部の前段の温度を180℃、後段の温度を250℃に設定し、スクリュー回転数を150rpmに設定して溶融混練することによりエチレン−メタクリル酸メチル共重合体変性物を得た。
得られたエチレン−メタクリル酸メチル共重合体変性物のグラフト量は、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体変性物の重量を100重量%として、1.6重量%であった。
なお、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体変性物のグラフト量は、前記エチレン−1−ブテン共重合体変性物と同様の手順で測定した。
エチレン−1−ブテン共重合体(住友化学(株)製、商品名「エクセレンVL VL800」)87.5重量%と、得られたエチレン−メタクリル酸メチル共重合体変性物12.5重量%と、無機充填剤として水酸化マグネシウム(協和化学工業(株)製、商品名「キスマ5B」)150重量部を十分に混合し、該混合物を、実施例1と同じ方法で溶融混練することにより樹脂組成物を得た。結果を表1に示す。
実施例3
実施例2で用いたエチレン−1−ブテン共重合体(住友化学(株)製、商品名「エクセレンVL VL800」)を、メタクリル酸メチルに由来する単量体単位の含有量が17重量%、JIS K 7210に従い、温度190℃、荷重21.18Nで測定したメルトフローレイトが0.25g/10分のエチレン−メタクリル酸メチル共重合体(住友化学(株)製 商品名「アクリフトWH102」)に変更した以外は、実施例1と同じ方法で行った。結果を表1に示す。
比較例1
実施例1で用いたエチレン−1−ブテン共重合体変性物を、未変性のエチレン−1−ブテン共重合体(住友化学(株)製 商品名「エクセレンFX CX5508」)に変更した以外は、実施例1と同じ方法で行った。結果を表1に示す。
比較例2
実施例2で用いたエチレン−メタクリル酸メチル共重合体変性物を、未変性のエチレン−メタクリル酸メチル共重合体(住友化学(株)製 商品名「アクリフトWH303」)に変更した以外は、実施例2と同じ方法で行った。結果を表1に示す。
比較例3
実施例3で用いたエチレン−メタクリル酸メチル共重合体変性物を、未変性のエチレン−メタクリル酸メチル共重合体(住友化学(株)製 商品名「アクリフトWH303」)に変更した以外は、実施例3と同じ方法で行った。結果を表1に示す。
Figure 2007246792
VL800 エチレン−1−ブテン共重合体「エクセレンVL VL800」
WH102 エチレン−メタクリル酸メチル共重合体「アクリフトWH102」
CX5508 エチレン−1−ブテン共重合体「エクセレンFX CX5508」
WH303 エチレン−メタクリル酸メチル共重合体「アクリフトWH303」
キスマ5B 水酸化マグネシウム「キスマ5B」

※1 グラフト量 1.1重量%
※2 グラフト量 1.6重量%


Claims (5)

  1. ポリオレフィン(A)99〜50重量%およびエチレン系共重合体変性物(B)1〜50重量%からなる混合物(ただし、(A)および(B)の合計を100重量%とする。)に、該混合物100重量部に対して1〜500重量部の無機充填剤(C)を配合した樹脂組成物であって、エチレン系共重合体変性物(B)が、(b−1)、(b−2)および(b−3)からなる群から選ばれる少なくとも1種のエチレン系共重合体を変性してなるエチレン系共重合体変性物であって、エチレン系共重合体(イ)100重量部と、少なくとも1種の不飽和基(i)および少なくとも1種の極性基(ii)を有する少なくとも1種の化合物(ロ)0.01〜20重量部と、有機過酸化物(ハ)0.001〜20重量部とを反応させることによって得られるエチレン系共重合体変性物である樹脂組成物。
    (b−1)デュロメーターA硬さが50〜98であるエチレンとエチレン系不飽和エス
    テルとの共重合体。
    (b−2)デュロメーターA硬さが50〜98であるエチレンと不飽和カルボン酸との共重合体。
    (b−3)密度が860〜900kg/m3であるエチレンと炭素原子数3〜12のα−オレフィンとの共重合体。
  2. エチレン系共重合体変性物(B)が、デュロメーターA硬さが50〜98であるエチ
    レンとメタクリル酸メチルとの共重合体を変性してなるエチレン系共重合体変性物である
    請求項1記載の樹脂組成物。
  3. エチレン系共重合体変性物(B)が、濾過精度400μm以下のフィルターを通過させ
    て得られるエチレン系共重合体変性物である請求項1または2に記載の樹脂組成物。
  4. 無機充填剤(C)が金属水酸化物である請求項1〜3のいずれかに記載の樹脂組成物。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の樹脂組成物によって被覆されてなる電線またはケーブル。
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