JP2007245388A - インクジェット製版装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高画質な印刷を行うことができる印刷版を作製でき、装置に悪影響を与えることを防止でき、排出された印刷版の取り扱いが簡単となる製版装置を提供すること。
【解決手段】表面が親水化処理されたアルミニウム基板で構成される印刷原版の表面に疎水性のインク液滴を吐出させて画像を形成し、形成した画像を印刷原版に定着させて印刷版を作製するインクジェット製版装置であって、インクジェットヘッドから印刷原版にインク液滴を吐出させ、印刷原版の表面に画像を形成する画像形成部と、画像を印刷原版に定着させる画像定着部と、印刷原版の搬送方向において画像定着部の下流に配置され、印刷原版と接触しつつ、印刷原版を除電する除電部とを有すること。
【選択図】図1

Description

本発明は、平版印刷用の印刷版を作製する製版装置、詳しくは、インクジェットヘッドにより印刷原版上に画像を形成して印刷版を作製するインクジェット製版装置に関するものである。
平版印刷においては、印刷版の表面に階調画像などの、いわゆる写真画像や文字等の線画像を含む版下原稿に対応して印刷インキ受容性の領域(以下、画像部という)と印刷インキ反発性の領域(以下、非画像部という)を設け、印刷インキをインキ受容性の領域に付着させて印刷を行う。通常は印刷版の表面に、親水性および親油性(インキ受容性)の領域を画像様に形成し、湿し水を用いて親水性領域をインキ反発性とする。
従来は、版下原稿を、一旦、アナログ的またはデジタル的にリスフィルムなどの銀塩写真フィルムに出力し、これを通してジアゾ樹脂や光重合性のフォトポリマー感光材料(印刷原版)を露光し、非画像部を主にアルカリ性溶液を用いて溶出除去することによって印刷原版に画像を記録(製版)していた。
近年、デジタル描画技術の向上と、プロセスの効率化の要求から、印刷版原版上に、階調画像や文字等の線画像などの画像のデジタル画像情報を直接描画するシステムが数多く提案されている。そのようなデジタル画像情報を印刷原版上に直接描画するシステムの一例として、レーザを用いて、光モードまたは熱モードで画像を記録するシステムが知られている。しかし、この製版方法は、光モード、熱モードともに、一般には、レーザ記録後にアルカリ性現像液で処理して非画像部を溶解除去して製版が行われるため、アルカリ性廃液が排出され、環境保全上好ましくない。また、レーザを用いる方法は、高価でかつ大きな装置となってしまう。
このような問題に対して、特許文献1及び特許文献2には、インクジェット記録方法を応用した安価でかつコンパクトな画像形成装置が開示されている。
具体的には、引用文献1には、インキ噴射法によるオフセット印刷版の製造法において、オフセット印刷版の支持体に親油性画像領域を形成するインキで画像をつくり、次に、吹付塗布した画像を乾燥することを特徴とする、オフセット印刷版の製造法が開示されており、特許文献2には、印刷用の版材上に、電気信号に従い可視像を形成し、印刷版とすることを特徴とするインクジェット記録法を用いた製版方法が開示されている。
特開昭54−117203号公報 特開昭54−94901号公報
このように、インクジェット記録方法により支持体上に直接画像を形成することで、非画像部の溶解除去等の現像を行うことなく印刷版を作製することができる。また、現像を行うことなく印刷版を製版することができるため、装置としても小型化することができる。
ここで、印刷原版をローラ対等の搬送機構により搬送すると、印刷原版は、帯電されてしまう。従来の製版方法においては、非画像部をアルカリ性溶液で溶出除去する現像時に除電されていたが、現像を必要としないインクジェット記録方式により支持体上に直接画像を形成する製版方法においては、印刷原版は帯電されたままになっている。
特に、製版装置では、紙等に比べて静電容量の大きいアルミニウム等の金属板を印刷原版の支持体として用いるため、帯電量は大きくなる。
このように、帯電した状態の印刷原版を搬送すると、発生したノイズにより、装置が誤動作する等の悪影響を与えてしまう可能性があるため問題となる。
さらに、印刷原版が帯電した状態のまま製版装置から排出されると、印刷版および/または印刷版同士が静電吸着することもあり、印刷版の取り扱いが難しくなるという問題もある。
本発明の目的は、上記従来技術に基づく問題点を解消し、インクジェット記録方法により印刷原版に画像部を形成し、高画質な印刷を行うことができる印刷版を作製でき、装置に悪影響を与えることを防止でき、排出された印刷版の取り扱いが簡単となる製版装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、表面が親水化処理された金属支持体で構成される印刷原版の表面に疎水性のインク液滴を吐出させて画像を形成し、形成した画像を前記印刷原版に定着させて印刷版を作製するインクジェット製版装置であって、インクジェットヘッドから前記印刷原版にインク液滴を吐出させ、前記印刷原版の表面に画像を形成する画像形成部と、前記印刷原版の搬送方向において前記画像形成部の下流に配置され、前記画像を前記印刷原版に定着させる画像定着部と、前記印刷原版と接触しつつ、前記印刷原版を除電する除電部とを有することを特徴とするインクジェット製版装置を提供するものである。
ここで、前記印刷原版は、表面が親水化処理されたアルミニウム支持体で構成されることが好ましい。
ここで、前記除電部は、前記印刷原版と接触する導電性ローラであり、前記導電性ローラは、接地されていることが好ましい。
または、前記除電部は、前記印刷原版を挟持して搬送する一対の搬出ローラ対を有し、前記搬出ローラ対の少なくとも一方が導電性ローラであり、前記導電性ローラは接地されていることが好ましい。
また、前記導電性ローラは、電気抵抗が104Ω以上1010Ω以下の抵抗を介して接地されていることが好ましく、電気抵抗が106Ω以上108Ω以下の抵抗を介して接地されていることがより好ましい。
また、前記除電部は、前記印刷原版と接触する除電ブラシであることも好ましい。
前記除電ブラシは、前記印刷原版の画像が形成される面と反対側の面、つまり前記印刷原版の裏面側と接触することが好ましい。
また、前記除電ブラシは、電気抵抗が104Ω以上1010Ω以下の抵抗を介して接地されていることが好ましく、電気抵抗が106Ω以上108Ω以下の抵抗を介して接地されていることがより好ましい。
さらに、除電ブラシは、ブラシの径が1mm以下であることが好ましく、ブラシの径が0.5mm以下であることがより好ましい。
前記印刷原版の搬送方向において前記画像定着部の下流に配置され、前記印刷原版を挟持して搬送する搬出部を有することが好ましい。
前記搬出部は、駆動ローラおよび前記駆動ローラに対向して配置される従動ローラからなる一対のローラ対を有し、前記駆動ローラと前記従動ローラとの間に前記印刷原版を挟持して搬送することが好ましい。
これにより、完成した印刷版および/または印刷版同士が静電吸着することを防止でき、印刷版の取り扱いを簡単にすることができる。さらに、帯電した印刷原版が装置に悪影響を与えることも防止できる。
また、抵抗を介して除電部を接地させることで、除電部と印刷原版との接触時に火花放電などが発生することが防止できる。これにより、発生するノイズで装置が誤動作することを防止できる。
さらに、除電ブラシのブラシの径を細くすることによって、所定の抵抗を介さずに接地しても、コロナ放電を発生させて除電することによりノイズの発生を防止することができる。
本発明に係るインクジェット製版装置を添付の図面に示す好適な実施形態に基づいて以下に詳細に説明する。
図1は、本発明に係るインクジェット製版装置を適用する製版装置の一実施形態の概略構成を示す模式的断面図であり、図2は、図1に示す製版装置の模式的な上面図である。
以下においては、インクとして紫外光線硬化型インク(以下、UVインクという)、活性光として紫外光(線)(以下、UV光という)、活性光源として紫外線ランプ(以下、UVランプという)を用いて印刷版を作製する製版装置を代表例として説明するが、本発明は、これに限定されるものではないことは言うまでもない。
図1および図2に示す製版装置10は、表面が親水化処理されたシート状のアルミニウム支持体(基板)(以下、印刷原版Pとする)の記録面にインクジェット記録方法により印刷インキ受容性(親インク性)の画像部を形成するインクジェット描画装置を適用するものであって、印刷原版Pを挟持し、副走査方向(図1および図2中矢印Xで示す方向)に搬送する搬入部12と、搬入部12から搬送された印刷原版Pに像様にUVインクで画像を形成する画像形成部14と、印刷原版Pに吐出されたUVインクにUV光を照射し、画像を定着する画像定着部16と、画像定着部16で画像が定着された印刷原版Pを挟持して、副走査方向(図1および図2中矢印Xで示す方向)に搬送し、かつ印刷原版Pを除電する除電搬出部20とを有する。
搬入部12は、図示しない駆動源に接続される駆動ローラ22aと従動ローラ22bとからなる一対の搬入ローラ対22を有する。駆動ローラ22aと従動ローラ22bとは、印刷原版の搬送経路を上下に挟んで配置されている。搬入部12は、図示しない印刷原版供給機構から供給された印刷原版Pを、駆動ローラ22aと従動ローラ22bとの間に挟持して副走査方向(図1および図2中矢印X方向)に搬送する。
ここで、インクジェットヘッド24による描画中は、駆動ローラ22aと従動ローラ22bとは回転を停止し、インクジェットヘッド24による非描画中に、駆動ローラ22aが図示しない駆動源によって回転駆動され、従動ローラ22bとの間に挟持している印刷原版Pを副走査(X)方向に搬送するように構成するのが好ましい。すなわち、搬入部12は、印刷原版Pを間欠的に副走査搬送するものであるのが好ましい。なお、駆動ローラ22aおよび従動ローラ22bは、共に、図示しない製版装置筐体に回転可能に支持される。
画像形成部14は、印刷原版Pの搬送方向において、搬入部12の下流側に配置され、画像信号に応じてインク液滴を吐出させるインクジェットヘッド24と、インクジェットヘッド24を副走査方向に直交する方向である主走査方向(図2中Y方向)に往復運動(走査)させるヘッド移動機構25と、インクジェットヘッド24に対向して配置されたプラテンローラ32とを有する。
インクジェットヘッド24は、後述するプラテンローラ32に対向して、図中、印刷原版Pの記録面の上方に配置され、後述するヘッド移動機構25により、印刷原版Pの表面との距離を一定に維持しつつ、主走査(Y)方向に往復移動(走査)可能な状態で支持されている。
インクジェットヘッド24は、後述するプラテンローラ32上に載置された印刷原版Pの記録面上に像様にUVインクをインク液滴として吐出する、すなわち、記録されるべき画像の画像データに基づく吐出信号に応じてUVインクを吐出し、印刷原版P上に画像を記録し、親インキ性の画像部を形成するものである。ここで、吐出信号とは、記録されるべき画像の画像データ信号に基づいて、画像部となる部分に選択的にインクを塗布するように液滴を吐出させる吐出信号である。なお、印刷原版Pの記録面は、親水性を呈し、UVインクの吐出によって形成された画像部のみが疎水性(親インキ性)を呈する。
ここで、インクジェットヘッド24としては、コンティニュアス型およびオンデマンド型のピエゾ方式、サーマル方式、ソリッド方式、静電吸引方式等の種々の方式のインクジェットヘッド(吐出ヘッド)を用いることができ、特に、オンデマンド型の種々の方式のインクジェットヘッドを用いることが好ましい。本発明に好適に用いることのできるインクジェットヘッドの一例については後に詳細に説明する。
ヘッド移動機構25は、インクジェットヘッド24を主走査方向に往復移動(走査)させるもので、ドライブスクリュー26と、ガイドレール28と、駆動支持部30aと、支持部30bとを有する。
ドライブスクリュー26およびガイドレール28は、共に、印刷原版Pの搬送方向(図2中X方向)と直交する主走査方向(図2中Y方向)と平行に、また、使用可能な最大の印刷原版Pをその左端から右端まで跨ぐように配置されている。
ドライブスクリュー26は、インクジェットヘッド24に形成された雌ねじ部(図示せず)と螺合する雄ねじ部を持つボールねじ(図示せず)等からなり、回転することによりインクジェットヘッド14を移動させる。ガイドレール28は、インクジェットヘッド24に形成された貫通孔に挿通され、ドライブスクリュー26の回転により移動するインクジェットヘッド24の姿勢が変わらないように案内するガイドである。
また、駆動支持部30aは、ドライブスクリュー26およびガイドレール28の一方の端部に、支持部30bは、それらの他方の端部に設けられ、ドライブスクリュー26を正逆回転可能な状態で支持し、ガイドレール28を移動しないように支持している。駆動支持部30aは、ドライブスクリュー26を駆動するモータ等の駆動源(図示せず)を備える。なお、駆動支持部30aおよび支持部30bは、共に、上述した図示しない製版装置筐体に支持される。
インクジェットヘッド24は、ドライブスクリュー26およびガイドレール28によって移動可能に支持されており、駆動支持部30aによりドライブスクリュー26を正逆回転させることで、ガイドレール28に案内されつつ、Y方向(主走査方向)に往復移動(走査)される。
なお、ヘッド移動機構25は、インクジェットヘッド24の姿勢を保つために、複数のガイドレールを備えていても良いし、その他の姿勢保持手段を有していても良い。なお、インクジェットヘッド24は、ガイドレール28により、インク液滴を吐出させる部分がプラテンローラ32と対向した所定の姿勢を維持して移動される。
ここで、インクジェットヘッド24の移動機構としては、上記のヘッド移動機構25に限定されず、種々の公知の移動機構を用いることができる。例えば、ドライブスクリューをガイドレールなどの棒状部材とし、インクジェットヘッドのY方向の端部の両側にそれぞれガイドワイヤをつけた構成として、移動方向のガイドワイヤを巻き取り、ガイドレールに沿って移動させる構成も用いることができる。また、ガイドワイヤの代りにタイミングベルトとタイミングベルト用スプロケットを用いることもできる。また、ラックアンドピニオン機構を用いても良い。また、自走式としても良い。さらに、リニアモータを用いてもよい。
プラテンローラ32は、インクジェットヘッド24のインク液滴を吐出する面に対向して配置されており、印刷原版Pの記録面とは反対側の面と接する。プラテンローラ32は、画像記録される印刷原版Pを記録面とは反対側の面から支持し、インクジェットヘッド24を印刷原版Pとの距離を一定に維持する。これにより印刷原版P上に安定して画像を形成することができ、かつ、印刷原版Pを水平に安定して搬送することができる。
画像形成部14は、ヘッド移動機構25でインクジェットヘッド24を主走査方向に移動させつつ、搬入部12で印刷原版Pを副走査方向に間欠搬送することで、印刷原版Pの全面に画像を形成する。
画像定着部16は、印刷原版Pの搬送方向において、画像形成部14の下流側に配置され、UV光(紫外線)照射器34を有する。画像定着部16は、画像形成部14(インクジェットヘッド24)によりUVインクの画像が形成された印刷原版Pに紫外線を照射し、印刷原版P上のUVインクを硬化させる。
UV光照射部34は、印刷原版Pの主走査方向の幅より長いライン状の光源であり、対向する位置を通過する印刷原版Pの主走査方向の全域にUV光を照射する。
UV光照射部34としては、超高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、紫外線蛍光管、UVLED等の種々の光源(ランプ)を用いることができる。なお、これらの光源は、紫外線のみを照射する光源に限定されず、可視光を含む光を照射する光源も用いることができる。特に、UVインクが可視光域にも感度を持つ場合には、可視光線も含む光を照射することで、より感度を高くすることができ、UVインクを効率よく硬化させることができる。
また、UV光照射部34としては、一本の線状の光源に限定されず、複数の点光源をライン状に配置し、印刷原版Pの主走査方向の全域にUV光を照射させてもよい。
ここで、上記実施形態では、UV光照射部34を印刷原版の主走査方向の全域にUVランプを配置したライン形状としたが、インクジェットヘッドと同様にUVランプを主走査方向に移動させて印刷原版の全面にUV光を照射させてもよい。このように、UV光照射部を走査させることで、UVランプを小型化することができる。
また、搬送ガイド38は、印刷原版Pの搬送経路において、プラテンローラ32の下流側の、画像定着部16に対向する位置に配置されている。搬送ガイド38は、搬入部12により搬送される印刷原版Pを、印刷原版Pの画像記録面とは反対側の面から支持する。このように、搬送ガイド38を配置することで、印刷原版Pを水平に安定して搬送することができる。
除電搬出部20は、印刷原版Pの搬送方向において、画像定着部16の下流側に配置され、図示しない駆動源に接続される駆動ローラ42aと従動ローラ42bとからなる一対の搬出ローラ対42と、従動ローラ42bに接続されたアース線39と、アース線39に設けられた抵抗40とを有する。
駆動ローラ42aと従動ローラ42bとは、印刷原版の搬送経路を上下に挟んで配置されている。また、駆動ローラ22aおよび従動ローラ22bは、共に、図示しない製版装置筐体に回転可能に支持される。
従動ローラ42bは、導電性ローラであり、少なくとも表面(表面層)が導電性の材料で形成されている。導電性ローラとしては、カーボンが添加されたシリコンゴムで表面が構成されるゴムローラ、金属ローラ等の種々の表面に導電性を有するローラを用いることができる。なお、従動ローラ42bは、印刷原版Pの画像が形成されている面と接触するため、ゴムローラを用いることが好ましい。
アース線39は、一端が従動ローラ42bの側面に接続され、他端が接地されている。また、抵抗40は、アース線39に設けられている。つまり、従動ローラ42bは、アース線39に接続され、抵抗40を介して接地されている。
除電搬出部20は、画像定着部16で画像が定着された印刷原版Pを、駆動ローラ42aと従動ローラ42bとの間に挟持して副走査方向に搬送し、かつ印刷原版Pを除電し、完成した印刷版として、製版装置10から排出する、もしくは、ガム液塗布等の次工程に搬送する。
このように、印刷原版Pに接触する従動ローラ42bを用いて印刷原版Pの除電を行うことで、簡単な装置構成で印刷原版Pを除電することができる。
また、アース線39に抵抗40を設け、抵抗40を介して従動ローラ42bを接地させることで、従動ローラ42bと印刷原版Pとを接触させて除電する時に、従動ローラ42bと印刷原版Pとの間で火花放電などが生じることを防止できる。
ここで、抵抗40は、電気抵抗を104Ω以上1010Ω以下とすることが好ましく、106Ω以上108Ω以下とすることがより好ましい。
抵抗40の電気抵抗を104Ω以上とすることで火花放電などが発生することをより確実に防止でき、1010Ω以下とすることで、印刷原版を確実に除電することができる。また、抵抗40の電気抵抗を106Ω以上108Ω以下とすることで、除電時に火花放電などが発生することをさらに確実に防止でき、かつ、さらに確実に印刷原版を除電することができる。
ここで、本実施形態では、アース線39を従動ローラ42bの側面に接続させたが、少なくとも従動ローラ42bの表面を接地させることができれば、従動ローラに対するアース線の接触位置は特に限定されない。例えば、表面のみが導電性を有する材料で構成される従動ローラ(導電性ローラ)の場合は、アース線の一部を従動ローラの表面の一部に接触させることで従動ローラの表面を接地状態としてもよい。また、表面と軸が導通している従動ローラの場合は、アース線を従動ローラの軸に接触させて、従動ローラの表面を接地状態としてもよい。
また、本実施形態では、従動ローラ42bにより除電を行なったが、除電部の位置は特に限定されず、プラテンローラ32により除電を行なってもよい。
次に、製版装置10での印刷版の作製方法を説明することで、本発明の製版装置をより詳細に説明する。
図示しない自動給版装置から供給された印刷原版Pは、駆動ローラ22aと従動ローラ22bとの間に所定のニップ圧で挟持され、駆動ローラ22aを図示しない駆動源によって所定方向(図1において時計回り)に回転させることで、副走査(X)方向に搬送され、画像形成部14に対向する位置に搬送される。
画像形成部14のインクジェットヘッド24は、対向する位置に搬送された印刷原版Pの表面に、画像信号に応じUVインクを吐出させ、UVインクの画像部を形成する。
ここで、インクジェットヘッド24は、ヘッド移動機構25により主走査方向に移動されつつ、画像信号に応じて印刷原版Pの表面にUVインクを吐出する。
また、印刷原版Pは、搬入部12により副走査方向の間欠搬送されるため、インクジェットヘッド24は、ヘッド移動機構25によるインクジェットヘッド24の主走査方向(図2中Y方向)の往復移動により、印刷原版Pの全面を走査し、印刷原版Pの全面における所要の位置にUVインクによる画像部を形成する。
インクジェットヘッド24と対向する位置を通過した印刷原版Pは、その後、画像定着部16と対向する位置に搬送される。画像定着部16は、上述したように、UV光照射部34から印刷原版Pの主走査方向の全域にUV光を照射させている。
印刷原版Pは、搬入部12により副走査方向へ間欠搬送されることにより、印刷原版Pの全面にUV光が照射され、印刷原版Pの記録面上で画像部を形成している全てのUVインクにUV光が照射される。
印刷原版Pの表面(記録面)に画像部として形成されたUVインクは、UV光照射部34から射出されたUV光が照射されることで、硬化される。
画像定着部16で画像部が硬化された印刷原版Pは、さらに、副走査方向(図1中X方向)に搬送されて、除電搬出部20の駆動ローラ42aおよび従動ローラ42bにより挟持される。駆動ローラ42aおよび従動ローラ42bにより挟持された印刷原版Pは、除電されて次工程に搬送される、または、除電されて完成した印刷版として製版装置10から排出される。
このように、除電搬出部で印刷原版(または印刷版)を除電することで、完成した印刷版および/または印刷版同士が静電吸着することを防止でき、印刷版の取り扱いを簡単にすることもできる。さらに、帯電した印刷原版が装置に悪影響を与えることも防止できる。
また、抵抗を介して従動ローラを接地させることで、従動ローラと印刷原版との接触時に火花放電などが発生することが防止できる。これにより、発生するノイズで装置が誤動作することを防止でき、印刷版をより高品質にできる。
ここで、搬出部の駆動ローラおよび従動ローラには、本実施形態のように、印刷原版の(主走査方向の)幅より広いローラを用いることが好ましい。
印刷原版の幅より広いローラとすることで、印刷原版を挟持搬送する際に、印刷原版に特定の部分に応力集中が生じることを防止でき、印刷原版に歪み、皺を生じることを防止できる。
本実施形態では、インクとしてUVインクを用いたが、これに限定されず、可視光線などを硬化光として使用することができる種々の活性エネルギー線硬化型インク(光硬化型インク)も用いることができる。ここで、活性エネルギー線硬化型インクとは、活性光線が照射されることで硬化するインクであり、活性エネルギー線光(活性光線)とは、紫外(UV)光、可視光、赤外光等である。
活性エネルギー線硬化型インクを用いる場合は、インクを硬化させる光の波長を照射する各種の光照射器(活性エネルギー線光光源、活性光光源)を用いることができる。例えば、可視光が照射されることで硬化されるインクを用いる場合は、光照射器として、蛍光灯、ハロゲンランプ、LED、LEDレーザ等を用いることができる。
さらに、インクは活性エネルギー線硬化型インクにも限定されず、少なくとも樹脂粒子を画像成分として分散媒に分散させたインク、画像成分となる樹脂および/または顔料が溶媒に溶解されているインク等も用いることができる。
これらのインクを用いる場合は、画像定着部として、ヒータ、赤外線ヒータ、ハロゲンランプヒータ、温風ファン、プレートヒータ等により、画像(画像部)および印刷原版を加熱し、画像を軟化・フローさせ、画像を印刷原版に定着させる非接触型加熱機構、印刷原版の画像が形成されている面とは反対側の面に接触して画像を形成するインクおよび印刷原版を加熱する接触型加熱機構等を用いることができる。
また、本実施形態では、画像形成部に対向する位置に記録位置を安定させるためのプラテンローラを配置したが、プラテンローラに限定されず、板状のプラテンを配置してもよい。
ここで、プラテンを用いる場合は、プラテンに貫通孔を形成して、インクジェットヘッドによる画像形成時に印刷原版を貫通孔から吸引して、印刷原版とプラテンを吸着させることが好ましい。
印刷原版をプラテンに吸着させることで、画像形成時の印刷原版の位置を一定にすることができ、より高画質な画像を形成することができる。
ここで、本実施形態では、抵抗を介して接地させたが、本発明はこれに限定されず、所定の電気抵抗を有する従動ローラ用い、抵抗を省略してもよい。つまり、印刷原版との接触部とアース線との間に所定の電気抵抗を有する従動ローラのみを配置してもよい。
図3は、本発明のインクジェット製版装置の他の実施形態を示す概略側面図である。
図3に示すインクジェット製版装置50は、除電搬送部52を除いて、図1に示すインクジェット製版装置10と同じ構成のものである。従って、両者で同一の構成要素には同一の符号を付してその詳細な説明を省略し、以下に、インクジェット製版装置に特有の点を重点的に説明する。
図3に示すインクジェット製版装置50は、搬入部12と、画像形成部14と、画像定着部16と、除電搬出部52とを有する。
除電搬送部52は、駆動ローラ42aと従動ローラ54bとからなる一対の搬出ローラ対54とアース線39とを有する。
従動ローラ54bは、導電性ローラであり、所定の電気抵抗を有する。なお、従動ローラ54bの電気抵抗は、ローラを構成する材料、その厚み等で調整されている。
アース線39は、一端が従動ローラ54bと接続され、他端が接地されている。つまり、従動ローラ54bは、アース線39を介して直接接地されている。
従動ローラ54bの電気抵抗を所定値とすることで、アース線39に抵抗を設けることなく、従動ローラ54bを直接接地させても、従動ローラ54bと印刷原版Pとの間に火花放電などが発生することを防止しつつ、印刷原版Pを除電することができる。
ここで、上述の抵抗40と同様に、従動ローラ54bの電気抵抗も、104Ω以上1010Ω以下とすることが好ましく、106Ω以上108Ω以下とすることがより好ましい。
従動ローラの電気抵抗を104Ω以上とすることで火花放電などが発生することをより確実に防止でき、1010Ω以下とすることで、印刷原版を確実に除電することができる。また、従動ローラの電気抵抗を106Ω以上108Ω以下とすることで、除電時に火花放電などが発生することをさらに確実に防止でき、かつ、さらに確実に印刷原版を除電することができる。
また、本実施形態では、いずれも従動ローラを導電性ローラとし、従動ローラにアース線を接続させて従動ローラの表面を接地させたが、これに限定されず、駆動ローラを導電性ローラとし、駆動ローラにアース線を接続させて駆動ローラの表面を接地させてもよい。さらに、駆動ローラと従動ローラの両方を導電性ローラとし、両方のローラにそれぞれアース線を接続して、両方のローラの表面を接地させてもよい。
本実施形態では、印刷原版Pを搬出する搬出ローラ対の少なくとも一方のローラを導電性ローラにして接地させて印刷原版Pとしたが、これに限定されず、搬出部と除電部を別々に設けてもよい。
図4は、本発明のインクジェット製版装置60の他の実施形態を示す概略断面図である。
図4に示すインクジェット製版装置60は、搬出部62、除電部66を除いて、図1に示すインクジェット製版装置10と同じ構成のものである。従って、両者で同一の構成要素には同一の符号を付してその詳細な説明を省略し、以下に、インクジェット製版装置60に特有の点を重点的に説明する。
図4に示すインクジェット製版装置60は、搬入部12と、画像形成部14と、画像定着部16と、搬出部62と、除電部66とを有する。
搬入部12と画像形成部14と画像定着部16とは上述したインクジェット製版装置10と同様の構成であるのでその説明は省略する。
搬出部62は、図示しない駆動源に接続される駆動ローラ64aと従動ローラ64bとからなる一対の搬出ローラ対64で構成されている。駆動ローラ64aと従動ローラ64bとは、印刷原版Pの搬送経路を上下に挟んで配置されている。また、駆動ローラ64aおよび従動ローラ64bは、共に、図示しない製版装置筐体に回転可能に支持されている。
除電部66は、画像定着部16と搬出部62との間に配置され、除電ブラシ68とアース線69とを有する。
除電ブラシ68は、搬送ガイド38と駆動ローラ64aとの間でかつ、印刷原版Pの非画像部側、つまり、プラテンローラ32側に配置され、搬送経路上を搬送される印刷原版Pと接触する。
アース線69は、一端が除電ブラシ68に接続され、他端が接地されている。つまり、除電ブラシ68は、接地されている。
これにより、搬出部62の駆動ローラ64aと従動ローラ64bとで挟持され、搬送される前の印刷原版Pは、除電ブラシ68と接触し、除電される。
除電された印刷原版Pは、搬出部62の駆動ローラ64aと従動ローラ64bとに挟持され、搬送される。
このように、印刷原版の除電部と搬出部を別々に設けても、印刷原版を除電して、かつ、搬送することができる。
ここで、除電部は、印刷原版と搬出部との接触時に火花放電などが生じることを防止できる点から、印刷原版の搬送経路において、搬出部よりも上流に配置することが好ましいが、これに限定されず、搬出部の下流側に配置してもよい。除電部を搬出部の下流側に配置することでも除電された状態で、印刷原版を次工程に搬送すること、また、完成品の印刷版として搬出することができ、印刷版の取り扱いを簡単にすることができる。
また、除電ブラシは、本実施形態のように、印刷原版の画像面とは反対側の面と接触させることが好ましい。除電ブラシを印刷原版の画像面とは反対側の面に接触させることで、印刷原版の画像部を傷つけることなく除電することができ、より高品質な印刷版を作製することができる。
なお、本実施形態では、アース線に抵抗を設けていないが、インクジェット製版装置10と同様にアース線に抵抗を設けることが好ましい。また、上述の従動ローラと同様に、除電ブラシの電気抵抗を所定値とすることが好ましい。
さらに、除電ブラシのブラシの径が、1mm以下であることが好ましく、ブラシの径が0.5mm以下であることがより好ましい。
除電ブラシのブラシの径を細くすることによって、コロナ放電を発生させて安定に除電することができる。このように、除電ブラシのブラシ径を所定太さにすることにより、所定の抵抗を介さずに接地しても、安定に除電することができる。
また、除電部と搬出部とを別々に設ける場合も、上記実施形態に限定されず、除電部を印刷原版と接触する導電性ローラとし、この導電性ローラをアース線により接地させた構成とし、さらに搬送部を、導電性ローラとは別の一対の搬送ローラ対としてもよい。
次に、図5に本発明のインクジェット製版装置の他の実施形態であるインクジェット製版装置70を示す。
ここで、図5に示すインクジェット製版装置70は、印刷原版Pを搬送する機構を除いて、図1に示すインクジェット製版装置10と同様の構成である。従って、両者で同一の構成の部分には同一の符号を付して、その説明は省略し、インクジェット製版装置70に特有の部分を重点的に説明する。
インクジェット製版装置70は、搬出部12と、画像形成部14と、画像定着部16と、除電搬出部20とベルトローラ72と、搬送ベルト74と、プラテン76とを有する。
ベルトローラ72は、駆動ローラ22aと駆動ローラ42aとの間で、かつ、印刷原版Pの搬送経路から駆動ローラ22a側に所定距離離間して配置されている。
搬送ベルト74は、駆動ローラ22a、駆動ローラ42aおよびベルトローラ72とで張架され、駆動ローラ22a及び駆動ローラ42aの回転に同期して、回転する。つまり、搬送ベルト74は、駆動ローラ22aと駆動ローラ42aとの間の印刷原版Pの搬送経路となり、その表面に印刷原版Pを載置させる。これにより印刷原版Pは、搬送ベルト74の移動に同期して移動される。
本実施形態によれば、印刷原版Pを搬送ベルト74上に載置させて搬送することで、印刷原版Pを安定して搬送させることができる。
このように搬送ベルト74を用いて印刷原版Pを搬送する場合は、吸引等により印刷原版Pと搬送ベルト74とを一体化させて搬送してもよい。
プラテン76は、搬送ベルト74のベルトローラ72側の面でかつ、インクジェットヘッド24に対向する位置に配置されている。このプラテン76は、駆動ローラ22aと駆動ローラ42aよりもインクジェットヘッド24側に配置され、搬送ベルト74と接している。
プラテン76を配置することで、インクジェットヘッド24に対向する位置の搬送ベルト54が撓むことを防ぎ、画像記録時の印刷原版Pとインクジェットヘッド24との距離を一定に保ち、インクジェットヘッド24による画像記録を安定させることができる。
このようにプラテン76は、図1のインクジェット製版装置10のプラテンローラ32と同じ機能を備えるものである。
このように、本実施形態のように一方のローラをベルトとした場合でも、除電搬出部の従動ローラ42bを導電性ローラとし、アース線により接地させることで、印刷原版を挟持して、除電しつつ搬送することができる。
これにより、装置に悪影響を与えることを防止できる。
さらに、上記実施形態に限定されず、例えば、搬出部を一対のローラに替えて、一対の搬送ベルトとしてもよい。この場合は、搬送ベルトの少なくとも一方を接地させることで好ましくは抵抗を介して接地させることで、印刷原版を除電することができ、高画質な印刷が可能な印刷版を作製することができる。
次に、本発明のインクジェット製版装置に好適に用いることのできるインクジェットヘッド24の一例を、図6を用いて詳細に説明する。
図6は、インクジェットヘッド24のインク吐出部分の概略構成を示す断面図である。
インクジェットヘッド24は、ケース102と、ノズルプレート104と、ガードプレート106と、インクジェット素子108を有する。ここで、図6に示したインクジェットヘッド24は、ケース102とノズルプレート104とによりインクの流路が形成され、インク流路の側面に相当する位置のノズルプレート104には複数のノズル104aが連通され、インク流路の側面のノズル104aからインク液滴を吐出する、いわゆるside shooter型のインクジェットヘッドである。
以下、インクジェットヘッド24の各部材について詳細に説明する。
ケース102は、中空の箱型形状であり、1つの面に複数のインク出口102aと、複数のインク入口102bとが形成され、これらインク出口102a及びインク入口102bが形成された面に対向する面のインク出口102aとインク入口102bとの間となる位置にそれぞれ吐出口102cが形成されている。また、ケース102内部の圧力室でもあるインク流路には各吐出口102cに対応してピエゾ型(例えばPZT駆動など)のインクジェット素子108が配置されている。
ノズルプレート104は、ケース102の吐出口102c側の面に配置され、吐出口102cに対応する位置にノズル104aが形成されている。ノズル104aは、吐出口102cと連通しており、吐出口102cに送給されたUVインクQをインク液滴として吐出する。
ガードプレート106は、ノズルプレート104の外面に配置され、ノズルプレート104のノズル104aの近くに突出している。ガードプレート106は、ノズル104aに他の部材が衝突しないようにノズル104aを保護する。
インクジェットヘッド24は、インクジェット素子108を駆動させてインク入口102bから吐出口102c送給されたUVインクQをノズル104aから吐出させる。そして、吐出されないUVインクQがインク出口102aから送出される。このとき、ケース102の圧力室内においてUVインクQが循環及び攪拌されることで沈殿することなくUVインクQがインク液滴として吐出される。
インクジェットヘッドには、ヒータ等でヘッド全体を調温加熱してインクの粘度を低減させて吐出しやすくする方法を用いてもよい。
なお、インクジェットヘッドは、上記実施形態に限定されず、上述したようにトップシュータ型のピエゾ方式、静電吸引方式、サーマル方式、ソリッド方式等種々の方式のインクジェットヘッドを用いることができる。
以上、本発明のインクジェット製版装置について詳細に説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されず、本発明の主旨に逸脱しない範囲において、各種改良や変更を行ってもよいのはもちろんである。
例えば、本実施形態では、印刷原版として表面が親水化処理されたアルミニウム支持体(アルミ基板)を用いたが、これに限定されず、表面が親水化処理された、アルミ合金、鉄、銅等の種々の金属で構成された支持体も用いることができる。
また、例えば、画像形成部として静電吸引方式のインクジェットヘッドを用い、画像形成時に印刷原版Pを帯電させる場合は、印刷原版の全面に画像が記録された後に、搬出除電部または除電部により印刷原版を除電すればよい。例えば、画像形成部と除電部とを印刷原版の搬送方向における長さよりも離して配置することで、印刷原版の画像形成に影響を与えることなく、かつ、印刷原版を除電することができる。これにより高画質な印刷が可能な印刷版を作製することができ、かつ装置に悪影響を与えることを防止できる等の上述の各種効果を得ることができる。
本発明に係るインクジェット製版装置の一実施形態の概略構成を示す模式的断面図である。 図1に示す製版装置の模式的上面図である。 本発明に係るインクジェット製版装置の他の実施形態の概略構成を示す模式的断面図である。 本発明に係るインクジェット製版装置の他の実施形態の概略構成を示す模式的断面図である。 本発明に係るインクジェット製版装置の他の実施形態の概略構成を示す模式的断面図である。 インクジェットヘッドのインク吐出部分の概略構成を示す断面図である。
符号の説明
10、50、60、70 インクジェット製版装置
12 搬入部
14 画像形成部
16 画像定着部
20 除電搬出部
22 搬入ローラ対
22a、32a 駆動ローラ
22b、32b 従動ローラ
24 インクジェットヘッド
24a ノズル
24b 記録電極
24c 圧電素子
25 移動機構
26 ドライブスクリュー
28 ガイドレール
30a 駆動支持部
30b 支持部
32 プラテンローラ
34 UV光(紫外線光)照射器
38 搬送ガイド
39、69 アース線
40 抵抗
42 除電搬出ローラ対
62 搬出部
64 搬出ローラ対
66 除電部
68 除電ブラシ
72 ベルトローラ
74 搬送ベルト
76 プラテン
102 ケース
102a インク出口
102b インク入口
102c 吐出口
104 ノズルプレート
104a ノズル
106 ガードプレート
108 インクジェット素子
P 印刷原版
Q UVインク

Claims (5)

  1. 表面が親水化処理された金属支持体で構成される印刷原版の表面に疎水性のインク液滴を吐出させて画像を形成し、形成した画像を前記印刷原版に定着させて印刷版を作製するインクジェット製版装置であって、
    インクジェットヘッドから前記印刷原版にインク液滴を吐出させ、前記印刷原版の表面に画像を形成する画像形成部と、
    前記印刷原版の搬送方向において前記画像形成部の下流に配置され、前記画像を前記印刷原版に定着させる画像定着部と、
    前記印刷原版と接触しつつ、前記印刷原版を除電する除電部とを有することを特徴とするインクジェット製版装置。
  2. 前記印刷原版は、表面が親水化処理されたアルミニウム支持体で構成される請求項1に記載のインクジェット製版装置。
  3. 前記除電部は、前記印刷原版と接触する導電性ローラであり、
    前記導電性ローラは、接地されている請求項1または2に記載のインクジェット製版装置。
  4. 前記除電部は、前記印刷原版を挟持して搬送する一対の搬出ローラ対を有し、
    前記搬出ローラ対の少なくとも一方が導電性ローラであり、前記導電性ローラは接地されている請求項1または2に記載のインクジェット製版装置。
  5. 前記除電部は、前記印刷原版と接触する除電ブラシである請求項1または2に記載のインクジェット製版装置。
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