JP2007245229A - 閉塞鍛造装置 - Google Patents

閉塞鍛造装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007245229A
JP2007245229A JP2006076165A JP2006076165A JP2007245229A JP 2007245229 A JP2007245229 A JP 2007245229A JP 2006076165 A JP2006076165 A JP 2006076165A JP 2006076165 A JP2006076165 A JP 2006076165A JP 2007245229 A JP2007245229 A JP 2007245229A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cam
gradient
cam surface
die
axis
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006076165A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Minegishi
正弘 嶺岸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Heavy Industries Ltd filed Critical Fuji Heavy Industries Ltd
Priority to JP2006076165A priority Critical patent/JP2007245229A/ja
Publication of JP2007245229A publication Critical patent/JP2007245229A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Forging (AREA)

Abstract

【課題】構成の簡素化が得られ、コンパクトでメンテナンス性に優れた閉塞鍛造装置を提供する。
【解決手段】上型15の下降により、下型34と上型15による型内に素材を閉塞し、インナーパンチ挿入孔17及びノックアウトピン孔36からノックアウトピン39を挿入する閉塞鍛造装置1であって、下型34の下降によりノックアウトピン孔36からノックアウトピン39を型内に挿入し、かつ下型34の下降動作を変換してインナーパンチ挿入孔17からインナーパンチ20を型内に挿入するカム機構を備え、かつ加圧下カム46と上ダイプレート11との間に介在した弾性部材47によりカム機構を介して下型34に反力を付与する。弾性部材47の脱着等が容易になりメンテナンス性が向上すると共に、複雑な油圧機構が不要で構成の簡素化及びコンパクト化が得られる。
【選択図】図1

Description

本発明は、閉塞鍛造装置に関し、特にコンパクトかつ簡単な構造でメンテナンス性に優れた閉塞鍛造装置に関する。
例えば、車両用デファレンシャル装置に用いられるサイドギヤやピニオンギヤ等のベベルギヤは、一般に材料歩留まり及び加工精度に優れることから、素材を上型と下型からなる型内に閉塞して、そこに上型及び下型に穿孔された挿入孔からパンチを挿入することにより型満して成形する閉塞鍛造によって製造される。
一般に、この種の閉塞鍛造は、複動式プレス機を用いたり、単動式プレス機にスライド機構やリンク機構等の補助機構を取り付けることにより、第1動作と、この第1動作に連続する第2動作とを行程で行えるようにしている。
この閉塞鍛造を行う閉塞鍛造装置としては、プレス機にそれぞれ対向配置される上ダイホルダ及び下ダイホルダを、上型或いは下型を保持するホルダ本体とプレス機に取付けられるホルダベースによって構成し、ホルダ本体をバネ機構を介してホルダベースに取付け、上ダイホルダ及び下ダイホルダにそれぞれ保持された上型と下型の合わせ面を接触させた後に、上パンチと下パンチが型内に進入するように構成し、更に上型と下型の合わせ面位置に上パンチの下端と下パンチの上端を等速で接近させるパンチ等速移動機構を備えるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、上ダイホルダに上ダイプレートを介して上型が取り付けられ、下ダイホルダに下ダイプレートを介して下型が取り付けられ、上ダイホルダと下ダイホルダとの間に型締めシリンダを備え、上ダイプレートと上型を貫いて設けられた上パンチをスライダの加圧力を受けて下降させる上ピストンと、下ダイプレートと下型を貫いて設けられた下パンチを昇降させる下ダイホルダに形成された支持シリンダ室に挿入されて下ダイプレートと下型を貫いて設けられた下パンチを昇降させる下ピストンとを有する閉塞鍛造装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2000−317564号公報 特開2000−237836号公報
上記特許文献1の閉塞鍛造装置によると、素材をセットした後に、プレス機を作動させることにより、下型上にセットされた素材を上型と下型とで挟持して鍛造成形する第1動作と、上パンチと下パンチがそれぞれ上型及び下型に進入して上型と下型間に挟持された素材を所定の形状に鍛造成形する第2動作が連続的に行える。
しかし、上ホルダ本体と上ホルダベースとの間及び上ホルダベースと下ホルダベースとの間に直接的に複数のバネ機構が介在され、そのバネ機構の設置に大きな設置スペースを要することから閉塞鍛造装置の大型化を招くと共に、各バネ機構の配置バランスを考慮する必要があり、更に各バネ機構が閉塞鍛造装置の内部に収容されて配設されることから、その交換等の作業が複雑で厄介になりメンテナンスコストの増大が懸念される。
一方、特許文献2の閉塞鍛造装置によると、パンチによるパンチ穴成形に引き続いて中バリ抜きが1動作で行える。しかし、型締めシリンダ及び上ピストンや下ピストン等の油圧機構、この油圧機構を作動させるための油圧制御装置及び油冷却装置等の付帯設備を要し、設備が大型化すると共に複雑になり多くの設備コストやメンテナンスコストを要する。また、油圧機構や油圧制御装置からの油漏れによる環境への影響が生じる可能性が懸念される。
従って、かかる点に鑑みなされた本発明の目的は、油圧装置を使用することなく構成の簡素化が得られ、コンパクトでメンテナンス性に優れた閉塞鍛造装置を提供することにある。
上記目的を達成する請求項1に記載の閉塞鍛造装置の発明は、上型が取り付けられ軸線に沿って昇降する上ダイプレートと下型が取り付けられる下ダイプレートが対向してプレス機に配置され、素材を上記上型と下型からなる型内に閉塞し、上型及び下型にそれぞれ穿設された上側パンチ挿入孔と下側パンチ挿入孔から上側パンチ及び下側パンチを挿入して閉塞鍛造成形する閉塞鍛造装置において、上ダイプレートの下降により下降する上型と、該下降する上型と協働して素材を型内に閉塞すると共に上型に押下げられて下降する下型と、該下型の下降に伴って上記下側パンチ挿入孔から型内に挿入する下側パンチと、上記下型と上側パンチとの間に介在し、下型の下降動作を変換して上記上側パンチ挿入孔から上記上側パンチを型内に挿入するカム機構と、該カム機構と上ダイプレートとの間に介在して上型による押し下げに抗する反力を上記カム機構を介して下型に付与する弾性部材とを備えたこと特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1の閉塞鍛造装置において、上記カム機構は、上ダイプレートの下面に、上記軸線と同軸上に配置されて該上ダイプレートの下面に圧接する上方方向に上カム付勢手段により付勢付与されると共に、外周に第1勾配カム面が形成された上カムと、上記第1勾配カム面に摺動可能に接する第2勾配カム面及び第3勾配カム面を有して上ダイプレートの下面に沿って上記軸線に対して接離方向に移動自在に支持され、軸線に接近する方向に移動して上記上カムを上記軸線に沿って下方に押動する上側中間カムと、上記軸線と同軸上に配置されて下型に結合されると共に外周に第4勾配カム面が形成されたバンパカムと、上記第4勾配カム面に摺動可能に接する第5勾配カム面及び第6勾配カム面を有し下ダイプレートの上面に沿って上記軸線に対して接離方向に移動自在に支持され、上記バンパカムの下降により軸線から離反する方向に押動される下側中間カムと、上記第6勾配カム面に摺動可能に接する第7勾配カム面を有して昇降に自在に支持され、上記下側中間カムの軸線から離反する方向への移動により上方に押動される加圧下カムと、該加圧下カムと一体的に設けられて上記上側中間カムの第3勾配カム面に摺動可能に接する第8勾配カム面を有し、上昇によって上記上側中間カムを軸線に接近する方向に押動する加圧上カムとを備え、上記軸線に沿って延在して頂端が上記上型の上側パンチ挿入孔に挿入する上側パンチの基端が上記上カムに支持されたことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2の閉塞鍛造装置において、上記上カムの第1勾配カム面、上側中間カムの第2勾配カム面及び第3勾配カム面、バンパカムの第4勾配カム面、下側中間カムの第5勾配カム面及び第6勾配カム面、加圧下カムの第7勾配カム面及び加圧上カムの第8勾配カム面は、それぞれ上記軸線の回りに複数対称配置されたことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項2または3の閉塞鍛造装置において、上記上側中間カムを、該第2勾配カム面が上記上カムの第1勾配カム面に圧接する方向に付勢する上側カム付勢手段を有し、上記下側中間カムを、該第5勾配カム面が上記バンパカムの第4勾配カム面に圧接する方向に付勢する下側カム付勢手段を有することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項2〜4のいずれか1項に記載の閉塞鍛造装置において、上記弾性部材は、上記軸線方向に延在し基端が上記加圧下カムに支持され頂端が上ダイプレートの下面に対向することを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1項の閉塞鍛造装置において、上記下側パンチ挿入孔が下型に穿孔されたノックアウトピン孔であり、下側パンチがノックアウトピンであることを特徴とする。
請求項1の発明によると、上型の下降により下型と上型による型内に素材を閉塞して上型に穿設された上側パンチ挿入孔及び下型に穿設された下側パンチ挿入孔から上側パンチと下側パンチを挿入して成形する閉塞鍛造装置において、下型の下降に伴って下側パンチ挿入孔から型内に下側パンチを挿入し、かつ下型の下降動作を変換して上側パンチ挿入孔から上側パンチを型内に挿入するカム機構を備え、かつカム機構と上ダイプレートとの間に介在した弾性部材によりカム機構を介して下型に反力を付与することから、上ホルダ本体と上ホルダベースとの間に収容してバネ機構を配置しかつ下ホルダと下ホルダベースの間に収容してバネ機構を直接的にバネ機構を配置した従来の閉塞鍛造装置に比べ、弾性部材の目視確認及び脱着等が容易になりメンテナンス性が向上すると共に、複雑な油圧機構及び油圧制御装置等の付帯設備が不要であり構成の簡素化及びコンパクト化が得られる。
請求項2の発明は、カム機構の具体的構成を示し、互いに摺動可能に接する勾配カム面を備えた上カム、上側中間カム、バンパカム、下側中間カム、加圧下カム及び加圧上カムによる簡単な構成でカム機構を形成することができる。また、互いに接する勾配カム面の接触角を変更することにより、上カムに配設された上側パンチを型内に挿入する押圧力、挿入速度、挿入寸法等の鍛造条件を容易に変更することができる。また、各弾性部材が軸線の回りに対称配置されて各弾性部材の配置バランスが確保できる。
請求項3の発明によると、上カムの第1勾配カム面、上側中間カムの第2勾配カム面及び第3勾配カム面、バンパカムの第4勾配カム面、下側中間カムの第5勾配カム面及び第6勾配カム面、加圧下カムの第7勾配カム面及び加圧上カムの第8勾配カム面をそれぞれ軸線の回りに複数対称配置することにより、軸線に沿った均衡のとれた押圧力を上側パンチに付与することができ、良好な閉塞鍛造を得ることができる。
請求項4の発明によると、上側カム付勢手段により上側中間カムの第2勾配カム面が上カムの第1勾配カムに追従して圧接し、かつ下側カム付勢手段により下側中間カムの第5勾配カム面がバンパカムの第4勾配カム面に追従して圧接することにより、円滑なカム動作が確保でき、良好な閉塞鍛造が得られる。
請求項5の発明は、弾性部材の具体的配置構成を示すものであって、基端を加圧下カムに支持し頂端を上ダイプレートの下面に対向配置することにより、上ダイプレートを上昇させることによって容易に弾性部材の交換等のメンテナンスが行える。
請求項6の発明によると、ノックアウトピンにより下側パンチを兼備することにより、構成部品の削減及び構成の簡素化が得られる。
以下、本発明に係る閉塞鍛造装置の実施の形態を図1乃至図4を参照して説明する。
図1乃至図3は閉塞鍛造装置1の構成説明図であり、図1は図示しないプレス機が上死点にある状態、図2は成形途中状態、図3は図示しないプレス機が下死点にある状態における閉塞鍛造装置の断面図である。
図中11はプレス機のラムに取り付けられる上ダイプレートであり、31は上ダイプレート11と対向配置されてプレス機に取り付けられる下ダイプレートである。上ダイプレート11はラムの昇降によって軸線Lに沿って上死点位置と下死点位置との間を下ダイプレート31に対して接離する方向に昇降する。
上ダイプレート11の中央部下面に上カム支持部11aが突設すると共に、軸線Lの回りに対称配置されて上ダイプレート11の下面端部に底部12aを有する環状の弾性部材受部12が複数、本実施の形態では4つの弾性部材受部12(2つのみ図示)が凹設されている。更に、上ダイプレート11の下面には、上カム支持部11aを囲むように円筒状で、かつ後述する上側中間カム22の移動を可能にする開口部13aが形成された上ブロック13が取り付けられている。上ブロック13の下端に上型15が装着され、上型15は、その外周に形成された段部がストッパリング14に係止されて上ブロック13に固設されている。
上型15は、ストッパリング14から下方に突出する下面の外周に沿って嵌合突起15bが形成された合わせ面15aを有し、合わせ面15aの中央部に成形面16が凹設されると共に軸線Lと同軸上で貫通する上側パンチ挿入孔となるインナーパンチ挿入孔17が形成されている。
また、上ダイプレート11の上カム支持部11aと上型15との間に、上面18aが上カム支持部11aに当接可能でかつ、外周に下降するに従って漸次外側に移行して軸線Lから離れる平面状の第1勾配カム面18bが軸心Lの回りに対称配置された複数、本実施の形態では4つの第1勾配カム面18b(2つのみ図示)が形成された断面台形の上カム18が上カム付勢手段、例えばスプリング19によってその上面18aが上カム支持部11aに圧接する方向に常時付勢されている。この上カム18には、その下面18cに基端部が支持されて先端20aが上型15のインナーパンチ挿入孔17に挿入されて上側パンチであるインナーパンチ20が設けられている。
更に、上ダイプレート11の下面には、軸線Lの回りに対称配置されて放射状に延在する4つの誘導手段、本実施の形態では図示しないガイドレールが設けられ、各ガイドレールに上側中間カム22の上部22aが摺動可能に嵌合し、上カム18に対して接離する矢印A及びB方向に移動可能に上側中間カム22が配置されている。上側中間カム22は、その軸線L側に上方に移行するに従って漸次軸線L側に移行して上カム18の第1勾配カム面18bに摺動可能な平面状の第2勾配カム面22bが形成され、かつ軸線Lと離れた側には上方に移行するに従って漸次外側に移行して軸線Lから離れる平面状の第3勾配カム面22cが形成されている。
各上側中間カム22は、図示しない上側カム付勢手段、例えばスプリングによって第2勾配カム面22bが上カム18の第1勾配カム面18bに圧接する矢印A方向に常時付勢されている。このスプリングによる付勢により上側中間カム22の第2勾配カム面22bが上カム18の第1勾配カム面18bに追従して圧接し、円滑なカム動作が確保できる。
この上側中間カム22は、図1に示すように上カム18の上面18aが上カム支持部11aに当接した上昇位置において上カム18の第1勾配カム面18bに第2勾配カム面22bが当接することによって矢印A方向への移動が規制されて後退位置に保持され、かつ図3に示すように上カム18が上カム支持部11aから離れた下降位置において第1勾配カム面18bに第2勾配カム面22bが当接して移動が規制された前進位置に保持される。
下ダイプレート31は、その中央部に軸線Lと同軸上に下側パンチ挿入孔となるノックアウトバー挿通孔31aが貫通し、かつノックアウトバー挿通孔31aを囲むように円筒状で、かつ後述する下側中間カム42の移動を可能にする開口部32aが形成された下ブロック32が立設されている。
この下ブロック32内に軸線Lに沿って昇降移動可能に下型34及び下型34の下面に結合されたバンパカム37が保持されている。
下ブロック32に昇降移動可能に保持される下型34は、下ブロック32の上端に設けられるストッパリング33に段部34cが当接することによって上方への移動端である上昇位置が規制される。更に、下型34はストッパリング33から上方に突出する上面の外周に沿って上型15の嵌合突起15bに嵌合可能な嵌合部34b及び合わせ面15aに当接可能な合わせ面34aを有し、合わせ面34aの中央部に成形面35が凹設されると共に軸線Lに沿って下側パンチ挿入孔となるノックアウトピン孔36が形成されている。
バンパカム37は、中央部に軸線Lと同軸上で貫通する孔部37aを有し、下部外周に軸線Lの回りに4つの第4勾配カム面37bが対称配置されている。これらの各第4勾配カム面37bは下降するに従って漸次に軸線L側に移行する平面状に形成されている。
下ダイプレート31のノックアウトバー挿通孔31aに昇降するノックアウトバー38の上部が貫通し、ノックアウトバー38の先端によって、バンパカム37の孔部37a及び下型34のノックアウトピン孔36に摺動可能に嵌挿された下側パンチとなるノックアウトピン39の基端が支持されている。このように、ノックアウトピン39が下側パンチを兼備することにより、構成部品が削減されて構成の簡素化が得られる。
更に、下ダイプレート31の上面には、上ダイプレート11に設けた各スライダレールと対向して配設されて軸線Lを中心に放射状に延在する4つの誘導手段、本実施の形態では図示しないガイドレールが設けられ、各ガイドレールに下側中間カム42の下部42aが摺動可能に嵌合し、バンパカム37に対して接離する矢印C及びD方向に移動可能に下側中間カム42が支持されている。
下側中間カム42は、その軸線L側に下方に移行するに従って軸線L側に漸次移行してバンパカム37の第4勾配カム面37bに摺動自在に接する平面状の第5勾配カム面42bが形成され、軸線Lと離れる側には下方に移行するに従って漸次に外側に移行して軸線Lから離れる平面状の第6勾配カム面42cが形成されている。各下側中間カム42は、図示しない下側カム付勢手段、例えばスプリングによって第5勾配カム面42bがバンパカム37の第4勾配カム面37bに圧接する軸線L側、即ち矢印C方向に常時付勢されている。このスプリングによる付勢により下側中間カム42の第5勾配カム面42bがバンパカム37の第4勾配カム面37bに追従して圧接し、円滑なカム動作が確保できる。
この下側中間カム42は、図1及び図2に示すようにスプリングの付勢によって矢印C方向に付勢されて第5勾配カム面42bと第4勾配カム面37bが摺動自在に接するバンパカム37を、下型34の段部34cがストッパリング33に当接する上昇位置に保持する前進位置と、図3に示すように下降位置に下降するバンパカム37の第4勾配カム面37bと第5勾配カム面42bによって軸線Lから離れる矢印D方向の後退位置まで移動する。
更に、下ダイプレート31の上面に各下側中間カム42に隣接して下ダイプレート31に軸線Lの回りに対称配置された4つのガイドポスト45が立設し、各ガイドポスト45にガイドされて加圧下カム46が昇降自在、即ち矢印Eで示す上方向及び矢印Fで示す下方向に移動自在に支持されている。
加圧下カム46は、ガイドポスト45に昇降自在に支持されたブロック状のカム本体46Aを有し、カム本体46Aの上部に上ダイプレート11の弾性部材受部12に対向して弾性部材支持部46aが形成され、弾性部材支持部46aに軸線L方向に沿って延在するスプリング、ガスダンパ、クッションゴム等からなる弾性部材47の基端部が支持されている。この弾性部材47の頂端47aは弾性部材受部12内に達し、弾性部材受部12の底部12aと対向している。このように軸心Lの回りに対称配置された各加圧下カム46に弾性部材47を配置することによって、各弾性部材47が軸線Lの回りに対称配置されて各弾性部材47の配置バランスが確保できる。また、カム本体46Aの下部には、上方に移行するに従って漸次軸線L側に移行する平面状で下側中間カム42の第6勾配カム面42cに摺動自在な平面状の第7勾配カム面46cが形成されている。
加圧下カム46のカム本体46Aの上部から上方に延在する加圧上カム48が設けられ、この加圧上カム48の上部には下方に移行するに従って漸次軸線L側に移行する平面状で上側中間カム22の第3勾配カム面22cに摺接可能な第8勾配カム面48cが形成されている。
次に、このように構成された閉塞鍛造装置1の動作及び作用について図1乃至図3、及び図4の鍛造工程を示すフローチャートに従って説明する。
予め上ダイプレート11に所望の上型15及びインナーパンチ20、下ダイプレート31に下型34及びノックアウトピン39等を取り付けた閉塞鍛造装置1をプレス機に取り付け準備する。
そして、閉塞鍛造装置1が取り付けられたプレス機のラムを上死点位置に上昇して、閉塞鍛造装置1を型開き状態に保持する(準備ステップS1)。
この型開き状態において閉塞鍛造装置1は、図1に示すようにラムに取り付けられた上ダイプレートプレート11が上死点位置に保持され、上型15と下型34は所定間隔離間した状態にある。上カム18はスプリング19の張力によってその上面18aが上カム支持部11aに当接した上昇位置に保持される。この上昇位置に保持された上カム18の第1勾配カム面18bに第2勾配カム面22bが当接して上側中間カム22は後退位置に保持されている。
一方、下側中間カム42は、スプリングにより軸線Lに接近する矢印C方向に付勢されて第5勾配カム面42bと第4勾配カム面37bの摺接によってバンパカム37を、下型34の段部34cがストッパリング33に当接する上昇位置に維持する前進位置に保持されている。下側中間カム42の第6勾配カム面42cに第7勾配カム面46cが当接して加圧下カム46が下降位置に保持され、加圧上カム48の第8勾配カム面48cは上側中間カム22の第3勾配カム面22cから離れた下降位置に保持されている。更に、加圧下カム46の弾性部材支持部46aに基端部が支持された弾性部材47の頂端47aは、上ダイプレート11に形成された弾性部材受部12の底部12aから離れている。
また、上カム18に基端が支持されたインナーパンチ20は、上型15のインナーパンチ挿入孔17内に挿入されて先端20aが成形面16と同一面位置となる退避位置に維持されている。一方、ノックアウトバー38に支持されかつノックアウトピン孔36内に挿入されたノックアウトピン39は、その頂端39aが下型34の成形面35から寸法αだけノックアウトピン孔36内の後退位置に維持されている。
この型開き状態において、下型34に凹設された成形面35上に素材をセットする(素材セットステップS2)。
素材のセット後、プレス機を作動させて下降するラムによって上ダイプレート11を下降させる。上ダイプレート11の下降により図2に示すように上型15の嵌合突起15bと下型34の嵌合部34bが嵌合して互いの合わせ面15aと34aが接触して上型15と下型34より素材を閉塞する。より詳細には、下型34の成形面35上にセットされた素材が下型34の成形面35と上型15の成形面16とで挟持され、これら成形面16、35及び退避位置に保持されたノックアウトピン39の頂端39a、インナーパンチ20の先端20aによって形成された成形空間40内に閉塞して鍛造成形される(第1動作ステップS3)。
この第1動作ステップS3によって、加圧上カム48の第8勾配カム面48cが上側中間カム22の第3勾配カム面22cに接触し、加圧下カム46に設けられた弾性部材47の頂端47aが上ダイプレート11の形成された弾性部材受部12の底部12aに接触する。なお、ノックアウトピン39は、成形面35から頂端39aまでの寸法αが保持され、ノックアウトピン孔36内の後退位置に退避している。また、上カム18に支持されたインナーパンチ20は、その先端20aが成形面16と同一面に維持されてインナーパンチ挿入孔17内に退避している。
次に、この第1動作ステップS3に連続してラムを下死点まで下降し、上ダイプレート11を図3に示す下死点に達するまで下降を続ける(第2動作ステップS4)。
この第2動作ステップS4おいて下降するラムによって上ダイプレート11の下降を続けると、下降する上型15によって下型34がラムによる上ダイプレート11の下降速度V1で押し下げられ、下型34に結合されたバンパカム37が下型34と共に下降速度V1で下降する。下型34及びバンパカム37の下降に伴ってノックアウトバー38に基端が支持されたノックアウトピン39の頂端39aが、成形面35からの寸法βまでノックアウトピン孔36内を進入する。即ちノックピン39が型内に寸法(α−β)だけ進入する。
一方、バンパカム37の下降に伴って、バンパカム37の第4勾配カム面37bに第5勾配カム面42bが摺動自在に接する下側中間カム42が前進位置からガイドレールに誘導されて軸線Lから離れる矢印D方向に押動する。
下降するバンパカム37によって矢印D方向に押動される下側中間カム42の第6勾配カム面42cに第7勾配カム面46cが摺動自在に接する加圧下カム46が弾性部材47を圧縮付与しつつガイドポスト45に沿って下降位置から矢印E方向に上昇する。
加圧下カム46の上昇に伴って加圧上カム48が上昇し、加圧上カム48の第8勾配カム面48cに第3勾配カム面22cが摺動自在に接する上側中間カム22を後退位置から前進位置に向かって矢印A方向に押動する。
この上側中間カム22のA方向への押動に伴って、上側中間カム22の第2勾配カム面22bに第1勾配カム面18bが摺動自在に接する上カム18がスプリング19の張力に抗して上カム支持部11aから離れて軸線Lに沿って下降し、上カム18に支持されたインナーパンチ20が共に下降する。ここで、インナーパンチ20の下降速度Vは、上ダイプレート11の下降速度V1に上側中間カム22によって上カム18を押し下げられる押下速度V2が付与され(V=V1+V2)、上型15の下降速度V1より大きくなりインナーパンチ20の頂端20aが成形面16から突出して型内に進入する。
このように上型15及び下型34によって形成された型内にノックアウトピン39及びインナーパンチ20が進入することで、第1動作ステップS3において鍛造された素材が、上型15及び下型34の成形面16、35及び進入したノックアウトピン39の頂端39a及びインナーパンチ20の先端20aによって形成された成形空間40内に型満して所定の形状に鍛造成形される。
この第2動作ステップS4において、バンパカム37の下降により下側中間カム42を介して上昇する加圧下カム46によって圧縮付与された弾性部材47の反力R1が加圧下カム42を下方に押し下げる矢印F方向に作用し、加圧下カム46の第7勾配カム面46cに第6勾配カム面42cが摺動自在に圧接する下側中間カム42を前進位置側に押圧する矢印C方向に伝達され、その反力が下側中間カム42の第5勾配カム面42bに摺動自在に圧接する第4勾配カム面37bを介してバンパカム37を押し上げる方向、即ち上型15からの押圧力に対向する反力R2がバンパカム37に作用する。
また、インナーパンチ20の型内進入に伴うインナーパンチ20に作用する反力R3は、インナーパンチ20を支持する上カム18を押し上げる方向に作用し、上カム18の第1勾配カム面18bに摺動自在に圧接する第2勾配カム面22bから上側中間カム22に、この上側中間カム22を後退位置側に押圧する矢印B方向に伝達され、上側中間カム22の第3勾配カム面22cに摺動自在に圧接する第8勾配カム面48cから加圧上カム48を押し下げる矢印F方向に伝達され、加圧上カム48と一体結合された加圧下カム46から下側中間カム42を介してバンパカム37に、バンパカム37を押し上げる方向の反力R4として作用する。
これらの反力R2及びR4が上型15からの押圧力に対向する反力として下型34に付加され、上型15の合わせ面15aと下型34の合わせ面34aを十分な圧接力で圧接する型締め力が確保でき、インナーパンチ20及びノックアウトピン39を型内に進入させる型満しに伴う型開きが確実に防止できる。これにより鍛造品に発生するバリの発生を抑制すると共に、材料歩留まり及び加工精度が確保できる。
ここで、この第2動作ステップS4においてバンパカム37、下側中間カム42、加圧下カム46、加圧上カム48、上側中間カム22及び上カム18により構成されるカム機構において、下降する上型15によるバンパカム37を押し下げる押圧力に対する下側中間カム42を矢印D方向へ押動する押圧力は、バンパカム37の下降方向、換言すると軸線Lに対する第4勾配カム面37bと第5勾配カム面42bの接触角に相応して減少すると共に、接触角に応じてバンパカム37の下降速度と下側中間カム42の相対移動速度及び相対移動量が変化する。
同様に、下側中間カム42による矢印D方向への押圧力に対する加圧下カム46を矢印E方向に上昇させる押圧力は下側中間カム42を押動する矢印D方向に対する第6勾配カム面42cと第7勾配カム面46cの接触角に相応して減少すると共に、接触角に応じて下側中間カム42と加圧下カム46の相対移動速度及び相対移動量が変化する。また、加圧上カム48による矢印E方向への押圧力に対する上側中間カム22を矢印A方向に押動させる押圧力は、加圧上カム48を押動する矢印E方向に対する第8勾配カム面48cと第3勾配カム面22cの接触角に相応して減少すると共に、接触角に応じて加圧上カム48と上側中間カム22の相対移動速度及び相対移動量が変化する。更に、上側中間カム22による矢印A方向への押圧力に対する上カム18を軸線Lに沿って下方に押動させる押圧力は、上側中間カム22を押動する矢印A方向に対する第2勾配カム面22bと第1勾配カム面18bの接触角に相応して減少すると共に、接触角に応じて上側中間カム22と上カム18の相対移動速度及び相対移動量が変化する。
従って、上カム18に配設されたインナーパンチ20を型内に挿入する押圧力、挿入速度、挿入寸法等の鍛造条件は、互いに摺動自在に接触する第4勾配カム面37bと第5勾配カム面42b、第6勾配カム面42cと第7勾配カム面46c、第8勾配カム面48cと第3勾配カム面22c、第2勾配カム面22bと第1勾配カム面18bの各接触角を適宜予めシミュレーションや実験等により設定することにより確保でき、所期の型満による所定形状の鍛造成形が得られる。
このようにして鍛造成形を行った後、プレス機のラムを下死点位置から上死点位置に上昇させる(型開きステップS5)。ラムの上昇に伴って上ダイプレート11の上昇により、上ダイプレート11と共に上型15が上昇して下型34への押圧力が次第に解除され、スプリングによって前進位置側、即ち矢印C方向に付勢された各下側中間カム42が前進位置へ移動し、移動する各下側中間カム42の第5勾配カム面42bに摺動可能に接するバンパカム37の第4勾配カム面37bを介してバンパカム37及び下型34を、下型34の段差34cがストッパリング33に当接するまで上昇させてバンパカム37及び下型34を上昇位置に保持し、上型15の合わせ面15aと下型34の合わせ面34aを離間させて型開きする。
一方、下型中間カム42の前進位置への移動に伴って第6勾配カム面42cに第7勾配カム面46cが接する加圧下カム46及び加圧上カム48が下降位置に下降し、かつ上ダイプレート11の上昇により加圧上カム48の第8勾配カム48cから上側中間カム22の第3勾配カム22cが離れ、更に弾性部材47の頂端47aが上ダイプレート11に形成された弾性部材受部12の底部12aから離れる。
上カム18は、スプリング19の張力によって上昇して上カム支持部11aに上面18aが当接する上昇位置に移動し、上型15のインナーパンチ挿入孔17に挿入されたインナーパンチ20を退避位置に移動する。この上カム18の移動により第1勾配カム面18bに第2勾配カム面22bが摺動自在に接する上側中間カム22が、前進位置から後退位置に押動される。
しかる後、ノックアウトバー38を上昇させてノックアウトピン39を退避位置から上昇位置に上昇させて、ノックアウトピン孔36内を上昇移動するノックアウトピン39の頂端39aにより下型34の成形面35及びノックアウトピン孔36に嵌合して保持されている鍛造品を上方に押し出し、鍛造品を搬出する。しかる後ノックアウトバー38を下降させ、ノックアウトピン39を退避位置に下降させる(ワーク搬出ステップS6)。
このように構成された本実施の形態に係る閉塞鍛造装置1によると、第2動作ステップにおいて下型34の下降に伴ってノックアウトピン39がノックアウトピン孔36から型内に挿入し、かつ下型34の下降動作を変換してインナーパンチ挿入孔17からインナーパンチ20を型内に挿入する上カム18、上側中間カム22、バンパカム37、下側中間カム42、加圧下カム46及び加圧上カム48からなるカム機構を備え、かつ加圧下カム46と上ダイプレート11との間に介在した弾性部材47によりカム機構を介して下型34に反力を付与することから、弾性部材47の目視確認、及び上ダイプレート11の上昇により容易に弾性部材47の脱着等が容易になりメンテナンス性が向上すると共に、複雑な油圧機構及び油圧制御装置等の付帯設備が不要であり、構成の簡素化及びコンパクト化が得られる。また、カム機構により弾性部材47に付加される荷重が低減され、弾性部材47及び弾性部材47を支持する各部の要求強度の低減が得られると共に、コンパクト化が得られる。
また、上カム18の第1勾配カム面18b、上側中間カム22、加圧下カム46及び加圧上カム48を軸線Lの回りに複数対称配置することにより軸線Lに沿った均衡のとれた押圧力をインナーパンチ20に付与することができ、良好な閉塞鍛造を得ることができる。
また、カム機構の互いに接する第4勾配カム面37bと第5勾配カム面42b、第6勾配カム面42cと第7勾配カム面46c、第8勾配カム面48cと第3勾配カム面22c、第2勾配カム面22bと第1勾配カム面18bのいずれかの任意の接触角を変更することにより、上カム18に配設されたインナーパンチ20を型内に挿入する押圧力、挿入速度、挿入寸法等の鍛造条件を容易に変更することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されることなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、上記実施の形態では加圧下カム46と加圧上カム48を一体的に結合したが、加圧下カム46と加圧上カム48を予め一体に形成することもできる。
本発明の実施の形態に係る閉塞鍛造装置の構成図であり、プレス機が上死点にある状態を示す閉塞鍛造装置の断面図である。 成形途中状態を示す閉塞鍛造装置の断面図である。 プレス機が下死点にある状態の閉塞鍛造装置の断面図である。 鍛造行程を示すフローチャートである。
符号の説明
1 閉塞鍛造装置
11 上ダイプレート
12 弾性部材受部
13 上ブロック
15 上型
17 インナーパンチ挿入孔(上側パンチ挿入孔)
18 上カム
18b 第1勾配カム面
19 スプリング(上カム付勢手段)
20 インナーパンチ(上側パンチ)
22 上側中間カム
22b 第2勾配カム面
22c 第3勾配カム面
31 下ダイプレート
31a ノックアウトバー挿通孔(下側パンチ挿入孔)
34 下型
35 成形面
36 ノックアウトピン孔(下側パンチ挿入孔)
37 バンパカム
37b 第4勾配カム面
39 ノックアウトピン(下側パンチ)
40 成形空部
42 下側中間カム
42b 第5勾配カム面
42c 第6勾配カム面
46 加圧下カム
46A カム本体
46a 弾性部材支持部
46c 第7勾配カム面
47 弾性部材
47a 頂端
48 加圧上カム
48c 第8勾配カム面
L 軸線

Claims (6)

  1. 上型が取り付けられ軸線に沿って昇降する上ダイプレートと下型が取り付けられる下ダイプレートが対向してプレス機に配置され、素材を上記上型と下型からなる型内に閉塞し、上型及び下型にそれぞれ穿設された上側パンチ挿入孔と下側パンチ挿入孔から上側パンチ及び下側パンチを挿入して閉塞鍛造成形する閉塞鍛造装置において、
    上ダイプレートの下降により下降する上型と、
    該下降する上型と協働して素材を型内に閉塞すると共に上型に押下げられて下降する下型と、
    該下型の下降に伴って上記下側パンチ挿入孔から型内に挿入する下側パンチと、
    上記下型と上側パンチとの間に介在し、下型の下降動作を変換して上記上側パンチ挿入孔から上記上側パンチを型内に挿入するカム機構と、
    該カム機構と上ダイプレートとの間に介在して上型による押し下げに抗する反力を上記カム機構を介して下型に付与する弾性部材とを備えたこと特徴とする閉塞鍛造装置。
  2. 上記カム機構は、
    上ダイプレートの下面に、上記軸線と同軸上に配置されて該上ダイプレートの下面に圧接する上方方向に上カム付勢手段により付勢付与されると共に、外周に第1勾配カム面が形成された上カムと、
    上記第1勾配カム面に摺動可能に接する第2勾配カム面及び第3勾配カム面を有して上ダイプレートの下面に沿って上記軸線に対して接離方向に移動自在に支持され、軸線に接近する方向に移動して上記上カムを上記軸線に沿って下方に押動する上側中間カムと、
    上記軸線と同軸上に配置されて下型に結合されると共に外周に第4勾配カム面が形成されたバンパカムと、
    上記第4勾配カム面に摺動可能に接する第5勾配カム面及び第6勾配カム面を有し下ダイプレートの上面に沿って上記軸線に対して接離方向に移動自在に支持され、上記バンパカムの下降により軸線から離反する方向に押動される下側中間カムと、
    上記第6勾配カム面に摺動可能に接する第7勾配カム面を有して昇降に自在に支持され、上記下側中間カムの軸線から離反する方向への移動により上方に押動される加圧下カムと、
    該加圧下カムと一体的に設けられて上記上側中間カムの第3勾配カム面に摺動可能に接する第8勾配カム面を有し、上昇によって上記上側中間カムを軸線に接近する方向に押動する加圧上カムとを備え、
    上記軸線に沿って延在して頂端が上記上型の上側パンチ挿入孔に挿入する上側パンチの基端が上記上カムに支持されたことを特徴とする請求項1に記載の閉塞鍛造装置。
  3. 上記上カムの第1勾配カム面、上側中間カムの第2勾配カム面及び第3勾配カム面、バンパカムの第4勾配カム面、下側中間カムの第5勾配カム面及び第6勾配カム面、加圧下カムの第7勾配カム面及び加圧上カムの第8勾配カム面は、それぞれ上記軸線の回りに複数対称配置されたことを特徴とする請求項2に記載の閉塞鍛造装置。
  4. 上記上側中間カムを、該第2勾配カム面が上記上カムの第1勾配カム面に圧接する方向に付勢する上側カム付勢手段を有し、
    上記下側中間カムを、該第5勾配カム面が上記バンパカムの第4勾配カム面に圧接する方向に付勢する下側カム付勢手段を有することを特徴とする請求項2または3に記載の閉塞鍛造装置。
  5. 上記弾性部材は、上記軸線方向に延在し基端が上記加圧下カムに支持され頂端が上ダイプレートの下面に対向することを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項に記載の閉塞鍛造装置。
  6. 上記下側パンチ挿入孔が下型に穿孔されたノックアウトピン孔であり、下側パンチがノックアウトピンであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の閉塞鍛造装置。
JP2006076165A 2006-03-20 2006-03-20 閉塞鍛造装置 Pending JP2007245229A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006076165A JP2007245229A (ja) 2006-03-20 2006-03-20 閉塞鍛造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006076165A JP2007245229A (ja) 2006-03-20 2006-03-20 閉塞鍛造装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007245229A true JP2007245229A (ja) 2007-09-27

Family

ID=38590056

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006076165A Pending JP2007245229A (ja) 2006-03-20 2006-03-20 閉塞鍛造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007245229A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010115703A (ja) * 2008-11-13 2010-05-27 Shuichi Matsunaga 閉塞鍛造装置
WO2010090284A1 (ja) 2009-02-09 2010-08-12 本田技研工業株式会社 クランクシャフトの製造方法および製造装置
CN104741496A (zh) * 2013-12-25 2015-07-01 财团法人金属工业研究发展中心 复动化锻造模块
US9636738B2 (en) 2007-09-28 2017-05-02 Nord-Lock Ab Method and a device for the manufacturing of washers for locking and washer for locking
CN109954827A (zh) * 2017-12-25 2019-07-02 财团法人金属工业研究发展中心 复动化成形装置
CN112338043A (zh) * 2020-08-27 2021-02-09 天津市天锻压力机有限公司 一种环锻液压机的双面浮动预冲孔工艺控制***

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9636738B2 (en) 2007-09-28 2017-05-02 Nord-Lock Ab Method and a device for the manufacturing of washers for locking and washer for locking
JP2010115703A (ja) * 2008-11-13 2010-05-27 Shuichi Matsunaga 閉塞鍛造装置
WO2010090284A1 (ja) 2009-02-09 2010-08-12 本田技研工業株式会社 クランクシャフトの製造方法および製造装置
US8627565B2 (en) 2009-02-09 2014-01-14 Honda Motor Co., Ltd. Method for producing crankshaft and production apparatus therefor
CN104741496A (zh) * 2013-12-25 2015-07-01 财团法人金属工业研究发展中心 复动化锻造模块
CN109954827A (zh) * 2017-12-25 2019-07-02 财团法人金属工业研究发展中心 复动化成形装置
CN109954827B (zh) * 2017-12-25 2020-08-14 财团法人金属工业研究发展中心 复动化成形装置
CN112338043A (zh) * 2020-08-27 2021-02-09 天津市天锻压力机有限公司 一种环锻液压机的双面浮动预冲孔工艺控制***

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007245229A (ja) 閉塞鍛造装置
US5498147A (en) Powder molding press
KR100848667B1 (ko) 차량용 토션빔 성형장치 및 방법
JP2017056483A (ja) 粉末成形装置と成形体の製造方法
JP5802252B2 (ja) ギヤの製造方法と、そのための鍛造加工装置
JP6123810B2 (ja) 鍛造金型の複動システム
KR20160077452A (ko) 프레스 성형 장치
JP4139003B2 (ja) 括れ部を有する製品の鍛造装置
JP7066660B2 (ja) プレス成形装置のロック機構
JP5889074B2 (ja) 閉塞鍛造装置
JP2010214456A (ja) プレス成形方法
CN103302215B (zh) 闭塞模下拉式液压装置
US20010013240A1 (en) Tool cartridge having an elastic matrix
US6260400B1 (en) Full enclosed forging apparatus
JP4804291B2 (ja) アンダカット部を有する成形品の製造方法
JP4804292B2 (ja) アンダカット部を有する成形品の鍛造成形装置
JP4490241B2 (ja) 粉末成形装置
JP3704261B2 (ja) 複動用ダイホルダ機構
JP2009119481A (ja) 閉塞鍛造装置及び閉塞鍛造方法
JPH0685956B2 (ja) 閉塞鍛造装置
JP2756539B2 (ja) 閉塞鍛造成形装置
JP2019118955A (ja) プレス成形方法及びプレス成形装置
JP2002239675A (ja) 閉塞鍛造金型装置
CN217831571U (zh) 一种双点铆压机构
CN212419256U (zh) 一种金属制品加工冲压台