JP2007243908A - アンテナ装置とこれを用いた電子機器 - Google Patents

アンテナ装置とこれを用いた電子機器 Download PDF

Info

Publication number
JP2007243908A
JP2007243908A JP2006231734A JP2006231734A JP2007243908A JP 2007243908 A JP2007243908 A JP 2007243908A JP 2006231734 A JP2006231734 A JP 2006231734A JP 2006231734 A JP2006231734 A JP 2006231734A JP 2007243908 A JP2007243908 A JP 2007243908A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conductor
vertex
feeding
power supply
antenna device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006231734A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihiro Hoshiai
暁洋 星合
Susumu Fukushima
奨 福島
Yosuke Wada
洋亮 和田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2006231734A priority Critical patent/JP2007243908A/ja
Publication of JP2007243908A publication Critical patent/JP2007243908A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Details Of Aerials (AREA)
  • Support Of Aerials (AREA)

Abstract

【課題】本発明はグランド形成体から遠ざかる方向のアンテナ指向性を向上させることを目的とする。
【解決手段】この目的を達成するために本発明のアンテナ装置16は、グランド形成体17と、このグランド形成体17に対して絶縁状態で配置された給電部18と、この給電部18に第1給電頂点19で接続された略三角形環状の第1導体20と、給電部18を通る線を対称軸として第1導体20と線対称形状であると共に給電部18に第2給電頂点21で接続された第2導体22とを備える。そして、第1給電頂点19は第1導体20のうちグランド形成体17に最近接すると共に、第2給電頂点21は第2導体22のうちグランド形成体17に最近接している。上記構成により、第1導体第1辺23及び第2導体第1辺26における高電界部分がグランド形成体から遠ざかる。
【選択図】図1

Description

本発明は、信号を受信するアンテナ装置とこれを用いた電子機器に関するものである。
従来のアンテナ装置1は、以下に示すようなバランス型のアンテナであった。
図9において、従来のアンテナ装置1は、グランド形成体2と、このグランド形成体2に対して絶縁状態で配置された給電部3と、この給電部3からグランド形成体2から遠ざかる方向に延びた第1給電線4及び第2給電線5とを有する。さらに、従来のアンテナ装置1は、第1給電線4に第1給電頂点6で接続された三角形環状の第1導体7と、第2給電線5に第2給電頂点8で接続された第2導体9とを有する。これら第1導体7と第2導体9とは給電部3を通る線を対称軸として線対称形状である。
そして、第1導体7は、第1給電頂点6からアンテナ装置1の外側に向かうに従ってグランド形成体2に近づくように延びた第1導体第1辺10と、第1給電頂点6から延びると共に第1導体第1辺10よりグランド形成体2から遠い第1導体第2辺11と、第1導体第1辺10の他端と第1導体第2辺11の他端とに接続された第1導体第3辺12とからなる。また、第2導体9も同様に、第2給電頂点8からアンテナ装置1の外側に向かうに従ってグランド形成体2に近づくように延びた第2導体第1辺13と、第2給電頂点8から延びると共に第2導体第1辺13よりグランド形成体2から遠い第2導体第2辺14と、第2導体第1辺13の他端と第2導体第2辺14の他端とに接続された第2導体第3辺15とからなる。
尚、この出願の発明に関する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開2005−130292号公報
上記従来のアンテナ装置1において、第1導体7及び第2導体9の辺のうち最もグランド形成体2に近い第1導体第1辺10及び第2導体第1辺13がアンテナ装置1の外側に向かうに従ってグランド形成体2に近づいている。これにより、第1導体第1辺10及び第2導体第1辺13において、アンテナ装置1の外側に向かうほど高電界であるので、第1導体第1辺10及び第2導体第1辺13とグランド形成体2とが電磁界結合し、グランド形成体2の反射器としての機能が低下する。その結果、グランド形成体2から遠ざかる方向のアンテナ指向性、つまり、図9の上方向(矢印Aの方向)のアンテナ指向性が低下するという問題があった。
そこで、本発明はグランド形成体から遠ざかる方向のアンテナ指向性を向上させることを目的とする。
この目的を達成するために本発明のアンテナ装置は、グランド形成体と、このグランド形成体に対して絶縁状態で配置された給電部と、この給電部に第1給電頂点で接続された略三角形環状の第1導体と、給電部を通る線を対称軸として第1導体と線対称形状であると共に給電部に第2給電頂点で接続された第2導体とを備える。
尚、第1導体は、第1給電頂点から延びた第1導体第1辺と、第1給電頂点から延びると共に第1導体第1辺よりグランド形成体から遠い第1導体第2辺と、第1導体第1辺の他端と第1導体第2辺の他端とを接続する第1導体第3辺とからなる。
また、第2導体は、第2給電頂点から延びた第2導体第1辺と、第2給電頂点から延びると共に第2導体第1辺よりグランド形成体から遠い第2導体第2辺と、第2導体第1辺の他端と第2導体第2辺の他端とを接続する第2導体第3辺とからなる。
そして、第1給電頂点は第1導体のうちグランド形成体に最近接すると共に、第2給電頂点は第2導体のうちグランド形成体に最近接している。
上記構成により、第1導体及び第2導体のうち最もグランド形成体に近い第1導体第1辺及び第2導体第1辺がアンテナ装置の外側に向かうに従ってグランド形成体から遠ざかる。つまり、第1導体第1辺及び第2導体第1辺における高電界部分がグランド形成体から遠ざかる。これにより、第1導体第1辺及び第2導体第1辺とグランド形成体とが電磁界結合するのを抑制することができ、グランド形成体の反射器としての機能が向上する。その結果、グランド形成体から遠ざかる方向のアンテナ指向性を向上させることができる。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1について図1を用いて説明する。
図1は、本発明の実施の形態1におけるアンテナ装置の構成図を示したものである。図1において、アンテナ装置16は、例えば金属からなる導電性のグランド形成体17と、このグランド形成体17に対して絶縁状態で配置された給電部18と、この給電部18に第1給電頂点19で接続された略三角形環状の第1導体20と、給電部18を通る線を対称軸として第1導体20と線対称形状であると共に給電部18に第2給電頂点21で接続された第2導体22とを備えるバランス型アンテナである。このように、第1導体20及び第2導体22を平板とせずに中央部をくり貫いた環状とすることにより、アンテナ装置16が車両のフロントガラスに貼付された場合、ユーザの前方視認性を高めることができる。尚、このアンテナ装置16を用いた電子機器(図示せず)は、給電部18に接続された無線回路(図示せず)と、この無線回路に接続された表示部(図示せず)とを備えている。
尚、第1導体20は、第1給電頂点19から延びた第1導体第1辺23と、第1給電頂点19から延びると共に第1導体第1辺23よりグランド形成体から遠い第1導体第2辺24と、第1導体第1辺23の他端と第1導体第2辺24の他端とを接続する第1導体第3辺25とからなる。
また、第2導体22は、第2給電頂点21から延びた第2導体第1辺26と、第2給電頂点21から延びると共に第2導体第1辺26よりグランド形成体から遠い第2導体第2辺27と、第2導体第1辺26の他端と第2導体第2辺27の他端とを接続する第2導体第3辺28とからなる。
そして、第1給電頂点19は第1導体20のうちグランド形成体17に最近接すると共に、第2給電頂点21は第2導体22のうちグランド形成体17に最近接している。
次に、実施の形態1のアンテナ装置における信号受信時の動作を、図1を用いて説明する。
第1導体20は給電部18より給電されて、それぞれ第1導体第1辺23、第1導体第2辺24、及び第1導体第3辺25に、受信に寄与する受信電流が流れる。同様に、第2導体22は給電部18より給電されて、それぞれ第2導体第1辺26、第2導体第2辺27、及び第2導体第3辺28に、受信に寄与する受信電流が流れる。
詳述すると、第1導体第1辺23に流れる受信電流は、図1に示す矢印のように、第1導体第3辺25側から第1給電頂点19に向けて流れる。また、第2導体第1辺26に流れる受信電流は、第2給電頂点21から第2導体第3辺28側に向けて流れる。このように、アンテナ装置16は、第1導体第1辺23と第2導体第1辺26に流れる受信電流により、ある共振周波数f1にて共振する。
また、第1導体第3辺25及び第1導体第2辺24に流れる受信電流は、図1に示す矢印のように、第1導体第1辺23と第1導体第3辺25との接続点から第1導体第3辺25と第1導体第2辺24との接続点を経由し、第1給電頂点19に向けて流れる。また、第2導体第2辺27及び第2導体第3辺28に流れる受信電流は、第2給電頂点21から第2導体第2辺27と第2導体第3辺28との接続点を経由し、第2導体第3辺28と第2導体第1辺26の接続点に向けて流れる。このように、アンテナ装置16は、第1導体第3辺25と第1導体第2辺24と第2導体第2辺27と第2導体第3辺28とに流れる受信電流により、ある共振周波数f2にて共振する。このように、アンテナ装置16は、異なる2つの共振周波数f1とf2とを有することで、アンテナ比帯域が大きくなる。
尚、上記は、アンテナ装置の信号受信時の動作についての説明であるが、信号送信時の動作も同様である。
上記構成により、第1導体20及び第2導体22のうち最もグランド形成体に近い第1導体第1辺23及び第2導体第1辺26がアンテナ装置16の外側に向かうに従ってグランド形成体17から遠ざかる。つまり、第1導体第1辺23及び第2導体第1辺26における高電界部分がグランド形成体17から遠ざかる。これにより、第1導体第1辺23及び第2導体第1辺26とグランド形成体17とが電磁界結合するのを抑制することができ、グランド形成体17の反射器としての機能が向上する。その結果、グランド形成体17から遠ざかる方向のアンテナ指向性を向上させることができる。
尚、第1導体20と第2導体22とは、給電部18を通る面を対称面として面対称形状であっても構わない。即ち、アンテナ装置16は、グランド形成体17と、このグランド形成体17に対して絶縁状態で配置された給電部18と、この給電部18に第1給電頂点19で接続された略三角形環状の第1導体20と、給電部18を通る面を対称面として第1導体20と面対称形状であると共に給電部18に第2給電頂点21で接続された第2導体22とを備える。そして、第1給電頂点19は第1導体20のうちグランド形成体17に最近接すると共に、第2給電頂点21は第2導体22のうちグランド形成体17に最近接している。この場合も同様に、第1導体第1辺23及び第2導体第1辺26とグランド形成体17とが電磁界結合するのを抑制することができ、グランド形成体17の反射器としての機能が向上する。その結果、グランド形成体17から遠ざかる方向のアンテナ指向性を向上させることができる。
次に、図2を用いて、第1導体20及び第2導体22が車両29のフロントガラス30に貼付されている場合について説明する。
図1におけるグランド形成体17は、車両29のフロントガラス30の周囲に配置された車両29の金属ボディ31のうち、例えば、車両29の天板32である。第1導体20及び第2導体22は、第1給電頂点19及び第2給電頂点21が車両の天板32とフロントガラス30との境界線33に最近接するように貼付されている。尚、給電部18を通る対称軸は、車両29の天板32とフロントガラス30との境界線33に対して略垂直になるように、第1導体20及び第2導体22がフロントガラス30に貼付されている。尚、例えば、アンテナ装置16と車両29の天板32との距離は、アンテナ装置16と車両29のサイドフレーム34などの他の金属ボディ31部分との距離よりも小さい。
上記構成により、第1導体第1辺23及び第2導体第1辺26と車両29の天板32とが電磁界結合するのを抑制することができ、天板32の反射器としての機能が向上する。その結果、車両29の天板32から遠ざかる方向のアンテナ指向性を向上させることができる。つまり、車両29の前方のアンテナ指向性が向上する。車両29に搭載されたアンテナ装置16が、例えばデジタルテレビ放送を車両29の移動中に受信する場合、車内からの散乱波もノイズとして受信するという、いわゆるマルチパスフェージングが生じる場合がある。このような場合、車両29の前方のアンテナ指向性を向上させることにより、このようなマルチパスフェージングを抑制することができる。
(実施の形態2)
以下、本発明の実施の形態2におけるアンテナ装置について図3を用いて説明する。図3は、本発明の実施の形態2におけるアンテナ装置の構成図を示したものである。尚、実施の形態1と同一の構成については、同一の符号をつけてその説明を省略し、相違点について詳述する。
実施の形態2における実施の形態1との相違点は、アンテナ装置16において、第1導体第1辺23と第1導体第3辺25とのなす角及び第2導体第1辺26と第2導体第3辺28とのなす角が鈍角である点である。これにより、グランド形成体17から遠い第1導体第2辺24及び第2導体第2辺27のエレメント長がグランド形成体に近い第1導体第1辺23及び第2導体第1辺26のエレメント長よりも長くなる。つまり、エレメント長の長い導体がグランド形成体17から遠ざかるので、第1導体20及び第2導体22とグランド形成体17とが電磁界結合するのをさらに抑制することができ、グランド形成体17の反射器としての機能がさらに向上する。その結果、グランド形成体17から遠ざかる方向のアンテナ指向性をさらに向上させることができる。
(実施の形態3)
以下、本発明の実施の形態3について図4を用いて説明する。
図4は、本発明の実施の形態3におけるアンテナ装置16の構成図を示したものである。尚、実施の形態1と同一の構成については、同一の符号をつけてその説明を省略し、相違点について詳述する。
図4において、アンテナ装置16は、給電部18と、この給電部18に接続された略直角三角形の環状の第1導体20と、給電部18を通る線を対称軸として、第1導体20と線対称形状である第2導体22とを備えたバランス型アンテナである。
そして、第1導体20は、第1直角頂点35と、給電部18に接続された第1給電頂点19と、第1直角頂点35及び第1給電頂点19以外の第1鋭角頂点36とを有する。また、第2導体22も同様に、第2直角頂点37と、給電部18に接続された第2給電頂点21と、第2直角頂点37及び第2給電頂点21以外の第2鋭角頂点38とを有する。さらに、第1導体20における第1導体第2辺24と、第2導体22における第2導体第2辺27とは略平行である。
このアンテナ装置16は、例えば、第1導体第3辺25と第2導体第3辺28とが導電性のグランド形成体17に対し略平行になるように配置されている。また、アンテナ装置16は、アンテナ装置16において給電部18がグランド形成体17に最接近するように配置されている。例えば、アンテナ装置16は、自動車のフロントガラス上に配置され、自動車の天板であるグランド形成体17とフロントガラスとの境界線に対し、第1導体第3辺25及び第2導体第3辺28が略平行になるように配置されている。
次に、実施の形態3のアンテナ装置16における信号受信時の動作を、図4を用いて説明する。
第1導体20と第2導体22に流れる受信電流は基本的に実施の形態1と同様である。実施の形態1との相違点は、第1導体第2辺24に流れる受信電流と第2導体第2辺27に流れる受信電流とが図4に示す矢印のように、互いに逆向きに流れる点である。これにより、第1導体第2辺24に流れる受信電流と第2導体第2辺27に流れる受信電流は互いに打ち消しあうので、第1導体第2辺24及び第2導体第2辺27は、伝送線路としての役割を果たしている。
このように、実施の形態4のアンテナ装置16も実施の形態1のアンテナ装置と同様に、異なる2つの共振周波数f1とf2とを有することで、アンテナ比帯域が大きくなる。ここで、本明細書において、アンテナ比帯域は、アンテナの共振周波数で規格化されたアンテナインピーダンスを基にアンテナVSWR特性が3以下となる周波数範囲を求めることにより導出することとする。ここで、VSWRとは、Voltage Standing Wave Ratioの略で、アンテナに入力されたエネルギーが、アンテナと伝送線路間の不整合により反射することなく、アンテナに伝わり放射されるかを表す1つの指標であり、通常アンテナ設計を行う場合、アンテナVSWR特性は3以下として設定される。
アンテナ装置16において、第1鋭角頂点36及び第2鋭角頂点38の角度によって、上記アンテナ比帯域が変化する。以下、このアンテナ比帯域の変化について、具体例を挙げて説明する。
図5は、グランド形成体17と給電部18との距離を15mm離し、第1導体第2辺24と第2導体第2辺27との距離を0.1mm、0.2mm、0.3mmと変化させ、第1導体第2辺24及び第2導体第2辺27の線路長をそれぞれ25mmとした時の、第1鋭角頂点36及び第2鋭角頂点38の角度とアンテナ比帯域との関係を示した図である。また、図5には、図10に示す従来のダイポールアンテナの比帯域特性も示されている。尚、従来のダイポールアンテナの構成として、グランド形成体117と給電部101との距離は15mmであり、第1導体第2辺107と第2導体第2辺113との距離は0.1mmであり、第1導体第2辺107と第2導体第2辺113の長さは25mmであり、第1導体第3辺108と第2導体第3辺114の長さは43.25mmである。図5に示すグラフより、図10に示す従来のダイポールアンテナの比帯域は、8.8%であると分かる。また、従来のダイポールアンテナの比帯域以上の特性を得るためには、第1鋭角頂点36の角度及び第2鋭角頂点38の角度が略12度から48度であれば良いことが分かる。特に、第1鋭角頂点36の角度及び第2鋭角頂点38の角度が、略20度から40度の場合に、アンテナ比帯域がさらに大きくなる。第1鋭角頂点36及び第2鋭角頂点38の角度を20度より大きくしていくと、第1導体第1辺23と第2導体第1辺26の長さが、第1導体第3辺25と第2導体第3辺28の長さから遠ざかる。その結果、アンテナ比帯域が大きくなる。
一方、第1鋭角頂点36及び第2鋭角頂点38の角度を、40度より小さくしていくと、第1導体第1辺23と第2導体第1辺26とが、底辺に平行な線に近づく。その結果、第1導体第1辺23を流れる受信電流ベクトルと第2導体第1辺26を流れる受信電流ベクトルとを底辺に対して平行成分と垂直成分とにそれぞれ分解したときに、電流ベクトルの垂直成分が小さくなる。第1導体第1辺23を流れる電流ベクトルの垂直成分と、第2導体第1辺26を流れる電流ベクトルの垂直成分とは、互いに逆向きで、互いに打ち消し合うので、電流ベクトルの垂直成分は小さいほうが望ましい。これにより、第1導体第1辺23及び第2導体第1辺26の放射特性が向上し、アンテナ比帯域が大きくなる。
そして、第1鋭角頂点36の角度及び第2鋭角頂点38の角度を略30度にすると、最大のアンテナ比帯域を得ることができる。
また、第1導体20と第2導体22とは、任意の面を対称面として略面対称な形状であっても良い。
(実施の形態4)
以下、本発明の実施の形態4におけるアンテナ装置16について図6を用いて説明する。尚、特に説明しない限りは、実施の形態3と同様である。図6は、本発明の実施の形態4におけるアンテナ装置16の構成図を示したものである。
実施の形態4における実施の形態3との相違点は、アンテナ装置16が、一端が第1鋭角頂点36に接続され第1導体第2辺24に略平行な第1平行線39と、一端が第2鋭角頂点38に接続され第2導体第2辺27に略平行な第2平行線40と、第1平行線39の他端と第2平行線40の他端とを結ぶように接続され第1平行線39及び第2平行線40に対して略垂直である垂直線41とを有する点である。
次に、実施の形態4のアンテナ装置16における信号受信時の動作を、図6を用いて説明する。
第1導体20と第2導体22とに流れる受信電流は、実施の形態3と同様である。また、垂直線41上の受信に寄与する受信電流は、図6に示すように、第1導体第3辺25及び第2導体第3辺28を流れる受信電流と同じ向きに流れる。これは、折返し(フォールデッド)ダイポールアンテナの動作原理を応用したものである。折返しダイポールアンテナは、2つ以上のダイポールアンテナを平行に配置し、その先端を互いに接続して、これらのダイポールのうち1つを中央で給電しているアンテナである。この構成により、平行に配置された2つの半波長ダイポールアンテナにおいて、互いの素子を流れる電流は等しくなり、同相に流れる。
このような構成にすることにより、アンテナは見かけ上、広帯域な三角形状ダイポールアンテナとダイポールアンテナがそれぞれ連なっている構成となり、アンテナ装置16の放射特性を向上させることができると共に、アンテナ比帯域がさらに大きくなる。
(実施の形態5)
以下、本発明の実施の形態5におけるアンテナ装置16について図7及び図8を用いて説明する。尚、特に説明しない限りは、実施の形態3及び実施の形態4と同様である。
図7及び図8は、本発明の実施の形態5におけるアンテナ装置16の構成図を示したものである。
実施の形態5における実施の形態4との相違点は、アンテナ装置16が、第1平行線39と垂直線41との交点に接続された第1斜辺42と、第2平行線40と垂直線41との交点に接続された第2斜辺43とを有し、これら第1斜辺42と第2斜辺43とを斜辺として、垂直線41と第1斜辺42と第2斜辺43とにより略二等辺三角形が形成されている点である。
次に、実施の形態5のアンテナ装置16における信号受信時の動作を、図7及び図8を用いて説明する。
第1導体20と第2導体22と垂直線41とに流れる受信電流は、実施の形態3および実施の形態4と同様である。また、第1斜辺42を流れる受信電流は、第1平行線39と垂直線41との交点から第1斜辺42と第2斜辺43との交点に向けて流れ、第2斜辺43を流れる受信電流は、第1斜辺42と第2斜辺43との交点から第2平行線40と垂直線41との交点に向けて流れる。
上記構成のように、アンテナ装置16が第1斜辺42と第2斜辺43とを有することにより、アンテナ装置16のアンテナ比帯域がさらに大きくなる。
本発明に係るアンテナ装置は、グランド形成体から遠ざかる方向のアンテナ指向性をさらに向上させることができるので、携帯電話などの電子機器もしくはデジタルテレビ信号を受信する車載機器に特に有用である。
本発明の実施の形態1におけるアンテナ装置の構成図 同実施の形態1におけるアンテナ装置を搭載した車両を示す図 同実施の形態2におけるアンテナ装置の構成図 本発明の実施の形態3におけるアンテナ装置の構成図 実施の形態3におけるアンテナ装置の第1鋭角頂点及び第2鋭角頂点の角度とアンテナ比帯域の関係を示した図 実施の形態4におけるアンテナ装置の構成図 実施の形態5におけるアンテナ装置の構成図 実施の形態5におけるアンテナ装置の構成図 従来のアンテナ装置の構成図 従来のアンテナ装置の構成図
符号の説明
16 アンテナ装置
17 グランド形成体
18 給電部
19 第1給電頂点
20 第1導体
21 第2給電頂点
22 第2導体
23 第1導体第1辺
24 第1導体第2辺
25 第1導体第3辺
26 第2導体第1辺
27 第2導体第2辺
28 第2導体第3辺
29 車両
30 フロントガラス
31 金属ボディ
32 天板
33 境界線

Claims (13)

  1. グランド形成体と、このグランド形成体に対して絶縁状態で配置された給電部と、この給電部に第1給電頂点で接続された略三角形環状の第1導体と、前記給電部を通る線を対称軸として前記第1導体と略線対称形状であると共に前記給電部に第2給電頂点で接続された第2導体とを備え、前記第1給電頂点は前記第1導体のうち前記グランド形成体に最近接すると共に、前記第2給電頂点は前記第2導体のうち前記グランド形成体に最近接したアンテナ装置。
  2. 前記第1導体は、前記第1給電頂点から延びた第1導体第1辺と、第1給電頂点から延びると共に前記第1導体第1辺より前記グランド形成体から遠い第1導体第2辺と、前記第1導体第1辺の他端と前記第1導体第2辺の他端とを接続する第1導体第3辺とからなり、前記第1導体において、前記第1導体第1辺と前記第1導体第3辺とのなす角は鈍角である請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. グランド形成体と、このグランド形成体に対して絶縁状態で配置された給電部と、この給電部に第1給電頂点で接続された略三角形環状の第1導体と、前記給電部を通る面を対称面として前記第1導体と略面対称形状であると共に前記給電部に第2給電頂点で接続された第2導体とを備え、前記第1給電頂点は前記第1導体のうち前記グランド形成体に最近接すると共に、前記第2給電頂点は前記第2導体のうち前記グランド形成体に最近接したアンテナ装置。
  4. 給電部と、この給電部に接続された略直角三角形の環状の第1導体と、前記給電部を通る線を対称軸として、前記第1導体と略線対称形状である第2導体とを備え、
    前記第1導体は、第1直角頂点と、前記給電部に接続された第1給電頂点と、これら第1直角頂点及び第1給電頂点以外の第1鋭角頂点とを有し、
    前記第2導体は、第2直角頂点と、前記給電部に接続された第2給電頂点と、これら第2直角頂点及び第2給電頂点以外の第2鋭角頂点とを有し、
    前記第1導体における前記第1直角頂点と前記第1給電頂点とを含む第1導体第2辺と前記第2導体における前記第2直角頂点と前記第2給電頂点とを含む第2導体第2辺とは略平行であるアンテナ装置。
  5. 給電部と、この給電部に接続された略直角三角形の環状の第1導体と、前記給電部を通る面を対称面として、前記第1導体と略面対称形状である第2導体とを備え、
    前記第1導体は、第1直角頂点と、前記給電部に接続された第1給電頂点と、これら第1直角頂点及び第1給電頂点以外の第1鋭角頂点とを有し、
    前記第2導体は、第2直角頂点と、前記給電部に接続された第2給電頂点と、これら第2直角頂点及び第2給電頂点以外の第2鋭角頂点とを有し、
    前記第1導体における前記第1直角頂点と前記第1給電頂点とを含む第1導体第2辺と前記第2導体における前記第2直角頂点と前記第2給電頂点とを含む第2導体第2辺とは略平行であるアンテナ装置。
  6. 前記第1鋭角頂点の角度及び前記第2鋭角頂点の角度は、略12度から48度である請求項4または請求項5に記載のアンテナ装置。
  7. 前記第1鋭角頂点の角度及び前記第2鋭角頂点の角度は、略20度から40度である請求項4または請求項5に記載のアンテナ装置。
  8. 前記第1鋭角頂点の角度及び前記第2鋭角頂点の角度は略30度である請求項4または請求項5に記載のアンテナ装置。
  9. 一端が前記第1鋭角頂点に接続され前記第1導体第2辺に略平行な第1平行線と、
    一端が前記第2鋭角頂点に接続され前記第2導体第2辺に略平行な第2平行線と、
    前記第1平行線の他端と前記第2平行線の他端とを結ぶように接続され前記第1平行線及び前記第2平行線と略垂直である垂直線とを有する請求項4または請求項5に記載のアンテナ装置。
  10. 前記第1平行線と前記垂直線との交点に接続された第1斜辺と、
    前記第2平行線と前記垂直線との交点に接続された第2斜辺とを有し、
    前記第1斜辺と前記第2斜辺とを斜辺として、前記垂直線と前記第1斜辺と前記第2斜辺とにより略二等辺三角形が形成される請求項9に記載のアンテナ装置。
  11. グランド形成体と、このグランド形成体に対して絶縁状態で配置された給電部と、この給電部に第1給電頂点で接続された略三角形環状の第1導体と、前記給電部を通る線を対称軸として前記第1導体と略線対称形状であると共に前記給電部に第2給電頂点で接続された第2導体と、前記給電部に接続された無線回路と、この無線回路に接続された表示部とを備え、
    前記第1給電頂点は前記第1導体のうち前記グランド形成体に最近接すると共に、前記第2給電頂点は前記第2導体のうち前記グランド形成体に最近接した電子機器。
  12. アンテナ装置が設けられたガラスと、このガラスの周囲に配置された金属ボディとを有する車両であって、前記アンテナ装置は、前記金属ボディに対して絶縁状態で配置された給電部と、この給電部に第1給電頂点で接続された略三角形環状の第1導体と、前記給電部を通る線を対称軸として前記第1導体と略線対称形状であると共に前記給電部に第2給電頂点で接続された第2導体と、前記給電部に接続された無線回路と、この無線回路に接続された表示部とを備え、前記第1給電頂点は前記第1導体のうち前記金属ボディに最近接すると共に、前記第2給電頂点は前記第2導体のうち前記金属ボディに最近接した車両。
  13. 前記ガラスは前記車両のフロントガラスであり、前記金属ボディは前記車両の天板である請求項12に記載の車両。
JP2006231734A 2005-09-29 2006-08-29 アンテナ装置とこれを用いた電子機器 Pending JP2007243908A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006231734A JP2007243908A (ja) 2005-09-29 2006-08-29 アンテナ装置とこれを用いた電子機器

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005284337 2005-09-29
JP2006029363 2006-02-07
JP2006231734A JP2007243908A (ja) 2005-09-29 2006-08-29 アンテナ装置とこれを用いた電子機器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007243908A true JP2007243908A (ja) 2007-09-20

Family

ID=38588923

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006231734A Pending JP2007243908A (ja) 2005-09-29 2006-08-29 アンテナ装置とこれを用いた電子機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007243908A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009212662A (ja) * 2008-03-03 2009-09-17 Nec Corp アンテナ
WO2010044262A1 (ja) * 2008-10-17 2010-04-22 三菱電線工業株式会社 広帯域アンテナ
JP2011501567A (ja) * 2007-10-18 2011-01-06 エージーシー オートモーティヴ アメリカズ アールアンドディー,インコーポレイテッド マルチバンド・セルラー・アンテナ
US7948445B2 (en) 2008-02-18 2011-05-24 Nec Corporation Wideband antenna and clothing and articles using the same

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011501567A (ja) * 2007-10-18 2011-01-06 エージーシー オートモーティヴ アメリカズ アールアンドディー,インコーポレイテッド マルチバンド・セルラー・アンテナ
US7948445B2 (en) 2008-02-18 2011-05-24 Nec Corporation Wideband antenna and clothing and articles using the same
JP2009212662A (ja) * 2008-03-03 2009-09-17 Nec Corp アンテナ
WO2010044262A1 (ja) * 2008-10-17 2010-04-22 三菱電線工業株式会社 広帯域アンテナ
US8599079B2 (en) 2008-10-17 2013-12-03 Mitsubishi Cable Industries, Ltd. Wideband antenna

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8982006B2 (en) Dipole antenna and radio-frequency device
US7830329B2 (en) Composite antenna and portable terminal using same
US7760150B2 (en) Antenna assembly and wireless unit employing it
EP3101733B1 (en) Glass antenna
US10074895B2 (en) Collective antenna device
US9385433B2 (en) Multiband hybrid antenna
US20090051614A1 (en) Folded dipole antenna
JP3734666B2 (ja) アンテナ装置及びこれを用いたアレーアンテナ
US9660347B2 (en) Printed coupled-fed multi-band antenna and electronic system
US7365693B2 (en) Antenna device, electronic apparatus and vehicle using the same antenna device
US8823594B2 (en) Antenna apparatus including first and second monopole antennas each having loop portion
US20170170555A1 (en) Decoupled Antennas For Wireless Communication
JP2008160411A (ja) アンテナ装置及び携帯無線機
JP4141979B2 (ja) 自動車用高周波ガラスアンテナ
JP2004072731A (ja) モノポールアンテナ装置、通信システム及び移動体通信システム
WO2011010725A1 (ja) ダイポールアンテナ
JP2007243908A (ja) アンテナ装置とこれを用いた電子機器
JP2011151624A (ja) 円偏波対応アンテナ
US9419327B2 (en) System for radiating radio frequency signals
JP2003168916A (ja) アンテナ装置
KR100643543B1 (ko) 다중 대역 모노폴 안테나
US10079429B1 (en) Wireless device antenna
JP2006135605A (ja) 水平偏波用アンテナ
JP5633295B2 (ja) 車両用アンテナ
WO2023189641A1 (ja) 複合アンテナ装置