JP2007243727A - 代理応答制御方法及び統合呼制御システム - Google Patents
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Abstract
【課題】異なる呼制御システム間で同一特番をダイヤル操作することにより、ユーザがどの呼制御システムへの着信呼かを意識せずにピックアップすることを可能にする代理応答制御方法及び統合呼制御システムを提供すること。
【解決手段】本実施の形態1のシステムでは、呼制御システムA100内の発呼端末104から呼制御システムA100への着呼を優先してピックアップする場合、呼制御システムA100内のピック端末102からのピックアップ特番ダイヤル時、呼制御システムA100に着呼が有ればピックアップ制御を行い、着呼が無ければ呼制御システムA100と呼制御システムB200をインターワークするシステム間ゲートウェイ装置10を介して呼制御システムB200に対して発呼を行うようにした。
【選択図】図7
【解決手段】本実施の形態1のシステムでは、呼制御システムA100内の発呼端末104から呼制御システムA100への着呼を優先してピックアップする場合、呼制御システムA100内のピック端末102からのピックアップ特番ダイヤル時、呼制御システムA100に着呼が有ればピックアップ制御を行い、着呼が無ければ呼制御システムA100と呼制御システムB200をインターワークするシステム間ゲートウェイ装置10を介して呼制御システムB200に対して発呼を行うようにした。
【選択図】図7
Description
本発明は代理応答制御方法及び統合呼制御システムに関し、特に、異なる呼制御システム間で代理応答を制御する代理応答制御方法及び統合呼制御システムに関する。
従来、同一グループ内に接続された複数の電話機に対する発着呼を制御する呼制御装置を接続した呼制御システムが知られている。このような呼制御システムでは、ある電話機への着信により鳴動中に、該当電話機で応答操作をせずに同一グループ内の他の電話機から特番をダイヤルすることにより代理応答を可能とする代理応答機能が設定されている。
このような代理応答機能を備えるシステムとして、例えば、特許文献1に記載されたゲートウェイ装置及び通信システムがある。このゲートウェイ装置及び通信システムでは、異なる通信プロトコルのネットワーク間においてプロトコル変換により、一方の通信プロトコルに対応する通信端末への着信を他方の通信プロトコルに対応する通信端末でピックアップを行うことを可能にしている。
また、特許文献2に記載されたIP電話システムの代理応答制御方法では、SIPベースの電話システムにおいて代理応答を実現するために、代理応答処理機能を設けたSIPサーバ、ロケーションサーバ、ポリシーサーバやプレゼンスサーバを設けている。
さらに、特許文献3では、ピックアップグループの応答優先順位を設定し、同一の特番操作で優先順位によってコールピックアップするコールピックアップ方式が記載されている。
特開2005−244772号公報
特開2004−242090号公報
特開2002−118655号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載されたゲートウェイ装置及び通信システムでは、異なる通信プロトコルに対応する通信端末間のピックアップ方法として記載されているが、一方の通信プロトコルに対応する通信端末への着信を他方の通信プロトコルに対応する通信端末に転送しているだけであり、異なる呼制御システム間でのプロトコル変換によるピックアップ方法については記載されていない。
また、特許文献2に記載されたIP電話システムの代理応答制御方法では、SIPベースの電話システムに対応する代理応答処理機能が記載されているだけであり、異なる呼制御システム間でのプロトコル変換によるピックアップ方法については記載されていない。
さらに、特許文献3に記載されたコールピックアップ方式では、同一の呼制御システム内の特番操作で応答優先順位が設定されたピックアップグループ内でコールピックアップする方式が記載されているだけであり、異なる呼制御システム間でのプロトコル変換によるピックアップ方法については記載されていない。
すなわち、上記特許文献1〜3に記載された通信システムや方法では、異なる呼制御システム間で同一特番をダイヤル操作することにより、ユーザがどの呼制御システムへの着信呼かを意識せずにピックアップすることはできない。
本発明は以上のような実情に鑑みてなされたものであり、異なる呼制御システム間で同一特番をダイヤル操作することにより、ユーザがどの呼制御システムへの着信呼かを意識せずにピックアップすることを可能にする代理応答制御方法及び統合呼制御システムを提供することを目的とする。
本発明の代理応答制御方法は、複数の端末と呼制御装置とを有する第1の呼制御システムと、前記第1の呼制御システムとゲートウェイ装置を介して接続される第2の呼制御システムとから構成される統合呼制御システムにおける代理応答制御方法であって、前記第1の呼制御システム内の端末から代理応答操作が行われると、まず第1の呼制御システム内の着呼を検索して、着呼があればその着呼に代理応答し、着呼がなければ、次に前記第2の呼制御システム内の着呼を検索する。
本発明によれば、同一呼制御システム内に着呼がなく、他の呼制御システムの着呼を代理応答する場合でも、端末ユーザは、同一呼制御システム内と同様の操作で代理応答することができ、ユーザの操作性を向上させることができる。
本発明の第1の態様は、複数の端末と呼制御装置とを有する第1の呼制御システムと、前記第1の呼制御システムとゲートウェイ装置を介して接続される第2の呼制御システムとから構成される統合呼制御システムにおける代理応答制御方法であって、前記第1の呼制御システム内の端末から代理応答操作が行われると、まず第1の呼制御システム内の着呼を検索して、着呼があればその着呼に代理応答し、着呼がなければ、次に前記第2の呼制御システム内の着呼を検索する。
この方法によれば、同一呼制御システム内に着呼がなく、他の呼制御システムの着呼を代理応答する場合でも、端末ユーザは、同一呼制御システム内と同様の操作で代理応答することができ、ユーザの操作性を向上させることができる。
本発明の第2の態様は、複数の端末と呼制御装置とを有する第1の呼制御システムと、前記第1の呼制御システムとゲートウェイ装置を介して接続される第2の呼制御システムとから構成される統合呼制御システムにおける代理応答制御方法であって、前記第1の呼制御システム内の端末から代理応答操作が行われると、まず前記第2の呼制御システム内の着呼を検索して、着呼があればその着呼に代理応答し、着呼がなければ、次に第1の呼制御システム内の着呼を検索する。
この方法によれば、同一の代理応答操作によって、他の呼制御システムの着呼に優先して応答し、次に同一の呼制御システムの着呼に代理応答することができ、他の呼制御システムを優先して利用する場合等に便利である。その結果、異なる呼制御システムを利用するユーザの利便性を向上させることができる。
本発明の第3の態様は、第2の態様の代理応答制御方法において、前記第2の呼制御システム内の着呼がなければ、前記第1の呼制御システムの代理応答を要求した端末に対して、代理応答再要求指示を送信する。
この方法によれば、第2の呼制御システム内に代理応答に対応する着呼がない場合に、再度、第1の呼制御システムに対して代理応答要求の再送信を促して、第1の呼制御システム内の着呼の代理応答を実現することができ、代理応答機能の利便性を向上させることができる。
本発明の第4の態様は、第1または第2の態様の代理応答制御方法において、前記第1の呼制御システムと前記第2の呼制御システムは、異なる呼制御プロトコルで動作し、前記ゲートウェイ装置は、前記第1の呼制御システムと前記第2の呼制御システムの間でプロトコル変換を行う。
この方法によれば、例えば、SIPプロトコルとH.323プロトコルのような異なる呼制御プロトコルの呼制御システム間の代理応答もシステム内と同様の操作によって代理応答することができ、ユーザの操作性が向上する。
本発明の第5の態様は、複数の端末と呼制御装置とを有する第1の呼制御システムと、前記第1の呼制御システムとゲートウェイ装置を介して接続される第2の呼制御システムとから構成される統合呼制御システムにおける代理応答制御方法であって、代理応答を検索するための呼制御システムの優先順位を設定する優先順位設定ステップと、前記呼制御システム内の端末から代理応答操作が行われると、前記優先順位設定ステップにおいて設定された優先順位に基づいて、優先順位の高い呼制御システムから順に着呼を検索し、着呼があればその着呼に代理応答し、着呼がなければ次の優先順位の呼制御システム内の着呼を検索する検索ステップと、を有する。
この方法によれば、代理応答処理を行う呼制御システムの優先順位を設定できるため、ユーザの利用形態に合わせて代理応答の優先順位を変更でき、且つ操作性の良い代理応答動作を行うことができる。
本発明の第6の態様は、複数の端末と呼制御装置とを有する第1の呼制御システムと、前記第1の呼制御システムとゲートウェイ装置を介して接続される第2の呼制御システムとから構成される統合呼制御システムにおいて、前記第1の呼制御システム内の端末から代理応答操作が行われると、第1の呼制御システム内の着呼を検索して、着呼があればその着呼に代理応答し、着呼がなければ、次に前記第2の呼制御システム内の着呼を検索する代理応答制御手段を備える構成を採る。
この構成によれば、同一呼制御システム内に着呼がなく、他の呼制御システムの着呼を代理応答する場合でも、端末ユーザは、同一呼制御システム内と同様の操作で代理応答することができ、ユーザの操作性を向上させることができる。
本発明の第7の態様は、複数の端末と呼制御装置とを有する第1の呼制御システムと、前記第1の呼制御システムとゲートウェイ装置を介して接続される第2の呼制御システムとから構成される統合呼制御システムにおいて、前記第1の呼制御システム内の端末から代理応答操作が行われると、前記第2の呼制御システム内の着呼を検索して、着呼があればその着呼に代理応答し、着呼がなければ、次に前記第1の呼制御システム内の着呼を検索する代理応答制御手段を備える構成を採る。
この構成によれば、同一の代理応答操作によって、他の呼制御システムの着呼に優先して応答し、次に同一の呼制御システムの着呼に代理応答することができ、他の呼制御システムを優先して利用する場合等に便利である。その結果、異なる呼制御システムを利用するユーザの利便性を向上させることができる。
本発明の第8の態様は、第6または第7の態様の統合呼制御システムにおいて、前記第1の呼制御システムと前記第2の呼制御システムは、異なる呼制御プロトコルで動作し、前記ゲートウェイ装置は、前記第1の呼制御システムと前記第2の呼制御システムの間でプロトコル変換を行う構成を採る。
この構成によれば、例えば、SIPプロトコルとH.323プロトコルのような異なる呼制御プロトコルの呼制御システム間の代理応答もシステム内と同様の操作によって代理応答することができ、ユーザの操作性が向上する。
本発明の第9の態様は、それぞれ複数の端末と呼制御装置とを有する複数の呼制御システム間をゲートウェイ装置を介して接続される統合呼制御システムであって、代理応答を検索するための呼制御システムの優先順位を設定する優先順位設定手段と、前記呼制御システム内の端末から代理応答操作が行われると、前記優先順位設定手段により設定された優先順位に基づいて、優先順位の高い呼制御システムから順に着呼を検索して、着呼があればその着呼に代理応答し、着呼がなければ次の優先順位の呼制御システムの着呼を検索する代理応答制御手段と、を備える構成を採る。
この構成によれば、代理応答処理を行う呼制御システムの優先順位を設定できるため、ユーザの利用形態に合わせて代理応答の優先順位を変更でき、且つ操作性の良い代理応答動作を行うことができる。
本発明の第10の態様は、第6から第8のいずれかの態様の統合呼制御システムにおいて、前記ゲートウェイ装置は、前記第1の呼制御システムからの代理応答要求を受信して前記第2の呼制御システム内における着呼を検索する検索手段と、この検索手段により検索された着呼に応答して、この着呼を発呼した端末と代理応答を要求した端末との間の呼を接続する接続手段と、を備える構成を採る。
この構成によれば、例えば、SIPプロトコルとH.323プロトコルのような異なる呼制御プロトコルの呼制御システム間の代理応答もシステム内と同様の操作によって代理応答することができ、ユーザの操作性が向上する。
本発明の第11の態様は、第7または第8の態様の統合呼制御システムにおいて、前記ゲートウェイ装置は、前記検索手段による検索により着呼がなかった場合、前記第1の呼制御システムの代理応答を要求した端末に対して、代理応答再要求指示を送信する構成を採る。
この構成によれば、第2の呼制御システム内に代理応答に対応する着呼がない場合に、再度、第1の呼制御システムに対して代理応答要求の再送信を促して、第1の呼制御システム内の着呼の代理応答を実現することができ、代理応答機能の利便性を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態1のシステム構成を示す図である。図1において、呼制御システムA100と呼制御システムB200がシステム間ゲートウェイ装置10を介して接続されている。呼制御システムA100は、呼制御装置A101と、IP端末102〜104と、端末ゲートウェイ装置105と、非IP端末106,107と、回線ゲートウェイ装置108と、から構成される。呼制御システムB200は、呼制御装置B201と、IP端末202,203と、端末ゲートウェイ装置204と、非IP端末205,206と、回線ゲートウェイ装置207と、から構成される。なお、呼制御システムA100及び呼制御システムB200におけるIP端末と非IP端末の各台数は一例であり、これらの台数を限定するものではない。
図1は、本実施の形態1のシステム構成を示す図である。図1において、呼制御システムA100と呼制御システムB200がシステム間ゲートウェイ装置10を介して接続されている。呼制御システムA100は、呼制御装置A101と、IP端末102〜104と、端末ゲートウェイ装置105と、非IP端末106,107と、回線ゲートウェイ装置108と、から構成される。呼制御システムB200は、呼制御装置B201と、IP端末202,203と、端末ゲートウェイ装置204と、非IP端末205,206と、回線ゲートウェイ装置207と、から構成される。なお、呼制御システムA100及び呼制御システムB200におけるIP端末と非IP端末の各台数は一例であり、これらの台数を限定するものではない。
呼制御システムA100において、呼制御装置A101、IP端末102〜104、端末ゲートウェイ装置105及び回線ゲートウェイ装置108は、LAN(Local Area Network)等のIPネットワークNを介して相互に接続されている。また、呼制御システムB200において、呼制御装置B201、IP端末202,203、端末ゲートウェイ装置204及び回線ゲートウェイ装置207は、LAN等のIPネットワークNを介して相互に接続されている。
本実施の形態1では、呼制御システムA100は通信プロトコルとしてH.323を利用し、呼制御システムB200は通信プロトコルとしてSIP(Session Initiation Protocol )を利用する場合の例とする。また、呼制御システムA100と呼制御システムB200をインターワークするシステム間ゲートウェイ装置10は、呼制御システムA100の仮想端末であり、呼制御システムB200の仮想端末でもある。
システム間ゲートウェイ装置10は、呼制御システムA100の通信プロトコルH.323と呼制御システムB200の通信プロトコルSIPのプロトコルの違いを吸収するためのプロトコル変換を行う機能を有する。また、システム間ゲートウェイ装置10は、呼制御装置A101又は呼制御装置B201からの特番ダイヤル通知に応じたピックアップ制御機能を有する。
呼制御装置A101は、IP端末102〜104及び非IP端末106,107に対する発着呼を制御する呼制御機能と、システム間ゲートウェイ装置10を介して呼制御システムB内の呼制御装置B201との間で特番ダイヤル操作に伴うピックアップ処理を制御するピックアップ制御機能と、を有する。
呼制御装置B201は、IP端末202,203及び非IP端末205,206に対する発着呼を制御する呼制御機能と、システム間ゲートウェイ装置10を介して呼制御システムB内の呼制御装置A101との間で特番ダイヤル操作に伴うピックアップ処理を制御するピックアップ制御機能と、を有する。
IP端末102〜104及びIP端末202,203は、VoIP(Voice over Internet Protocol)対応のIP電話機等である。非IP端末106,107及び非IP端末205,206は、通常の電話機等である。
端末ゲートウェイ装置105,204は、非IP端末106,107及び非IP端末205,206の通信プロトコルと、IP端末の通信プロトコルの違いを吸収するためのプロトコル変換を行う機能を有する。
回線ゲートウェイ装置108,207は、PSTN(Public Switched Telephone Networks:公衆回線網)と接続され、IPネットワークNの通信プロトコルと、PSTNの通信プロトコルの違いを吸収するためのプロトコル変換を行う機能を有する。
次に、システム間ゲートウェイ装置10と、呼制御装置A101及び呼制御装置B201と、端末ゲートウェイ装置105,204と、IP端末102〜104,202,203の各構成について図2を参照して説明する。図2において、呼制御装置A101と呼制御装置B201は同一構成であり、端末ゲートウェイ装置105と端末ゲートウェイ装置204及びIP端末102〜104,202,203は同一構成であるため同一図内に示す。
システム間ゲートウェイ装置10は、CPU(Central Processing Unit )11と、呼接続制御部12と、TCP/IP制御部13と、メモリ14と、から構成される。
CPU11は、内蔵するメモリ(図示せず)に記憶された制御プログラムに基づいてシステム間ゲートウェイ装置10全体を制御する。また、CPU11は、TCP/IP制御部13により呼制御システムA100又は呼制御システムB200から受信した呼設定メッセージに含まれる特番に基づいて、呼制御システムA100又は呼制御システムB200における着呼を検索し、着呼有りの場合に特番を入力したIP端末(ピック端末)に代理応答させるシステム間ピックアップ制御処理を実行する。
呼接続制御部12は、呼接続制御プログラムを記憶し、この呼接続制御プログラムに基づいて呼制御装置A101及び呼制御装置B201との間の呼接続制御処理を実行する。
TCP/IP制御部13は、TCP/IP制御プログラムを記憶し、このTCP/IP制御プログラムに基づいて、H.323プロトコル又はSIPプロトコルに変換したメッセージを呼制御装置A101及び呼制御装置B201との間で送受信する。
メモリ14は、図3に示す特番判定テーブル300と、図4に示す呼状態テーブル400を記憶する。特番判定テーブル300には、「特番」と対応する「意味」とが対応付けて記憶されている。この場合、特番「10」は「ピックアップ」であることが記憶されている例を示している。呼状態テーブル400には、呼制御システムA100及び呼制御システムB200に含まれる各端末の「端末番号」毎に呼の動作状態を表す「状態」が記憶される。この場合、端末番号「A」の呼の状態「発信中」等が記憶されている例を示している。
呼制御装置A101,B201は、CPU121と、呼接続制御部122と、TCP/IP制御部123と、メモリ124と、から構成される。
CPU121は、内蔵するメモリ(図示せず)に記憶された制御プログラムに基づいて呼制御装置A101,B201全体を制御する。また、CPU121は、TCP/IP制御部123によりIP端末(ピック端末)から代理応答要求(ピックアップ特番)を受信すると、同一の呼制御システムA100内又は呼制御システムB200内の着呼を優先して検索し、着呼有りの場合はH.323プロトコル又はSIPプロトコルに基づくピックアップ制御を実行する。着呼無しの場合は、代理応答要求(ピックアップ特番)をTCP/IP制御部123によりシステム間ゲートウェイ装置10に送信して、システム間ゲートウェイ装置10を介して異なる呼制御システムA100内又は呼制御システムB200内の着呼を検索する。なお、CPU121は、代理応答制御手段として機能する。
呼接続制御部122は、呼接続制御プログラムを記憶し、この呼接続制御プログラムに基づいてIP端末102〜104,202,203とシステム間ゲートウェイ装置10との間の呼接続制御処理を実行する。
TCP/IP制御部123は、TCP/IP制御プログラムを記憶し、このTCP/IP制御プログラムに基づいて、H.323プロトコルに基づくメッセージをシステム間ゲートウェイ装置10とIP端末102〜104,202,203及び端末ゲートウェイ装置105,204との間で送受信する。
メモリ124は、図5に示す特番判定テーブル500と、図6に示す呼状態テーブル600を記憶する。特番判定テーブル500には、「特番」と対応する「意味」とが対応付けて記憶されている。この場合、特番「10」は「ピックアップ」であることが記憶されている例を示している。呼状態テーブル600には、呼制御システムA100及び呼制御システムB200に含まれる各端末の「端末番号」毎に呼の動作状態を表す「状態」が記憶される。この場合、端末番号「A」の呼の状態「発信中」等が記憶されている例を示している。
端末ゲートウェイ装置105,204及びIP端末102〜104,202,203は、CPU141と、呼接続制御部142と、TCP/IP制御部143と、メモリ144と、から構成される。
CPU141は、内蔵するメモリ(図示せず)に記憶された制御プログラムに基づいて端末ゲートウェイ装置105,204及びIP端末102〜104,202,203全体を制御する。また、CPU141は、非IP端末106,107,205,206に対する発着信処理を制御する。
呼接続制御部142は、呼接続制御プログラムを記憶し、この呼接続制御プログラムに基づいて非IP端末106,107,205,206と呼制御装置A101,B201との間の呼接続制御処理を実行する。
TCP/IP制御部143は、TCP/IP制御プログラムを記憶し、このTCP/IP制御プログラムに基づいて、H.323プロトコル又はPSTNプロトコルに変換したメッセージを呼制御装置A101,B201と非IP端末106,107,205,206との間で送受信する。
メモリ144は、図3に示す特番判定テーブル300と、図4に示す呼状態テーブル400を記憶する。
なお、回線ゲートウェイ装置108,207の構成は、端末ゲートウェイ装置105,204の構成と同様であるため、その図示と説明は省略する。
次に、図1のシステムにおける呼制御システムA100内のIP端末から呼制御システムA100内のIP端末への着呼を優先してピックアップする場合の動作について、図7及び図8に示すシーケンス図を参照して説明する。
図7及び図8では、呼制御システムA100内のIP端末104からIP端末103に発呼し、この発呼をIP端末102でピックアップする動作について説明する。このため、図7及び図8に示す発呼端末はIP端末104であり、着呼端末はIP端末103であり、ピック端末はIP端末102であるものとする。また、図7及び図8では、呼制御システムB200内のIP端末202が発呼端末であり、IP端末203が着呼端末であるものとする。
まず、図1に示すように、呼制御システムA100内において、発呼端末(IP端末104、以下発呼端末104という)のユーザにより着呼端末(IP端末103、以下着呼端末103という)に対する発呼があり、当該着呼端末が鳴動中にピック端末(IP端末102、以下ピック端末102という)のユーザにより特番がダイヤル操作されたものとする。この呼制御システムA100内における発呼シーケンスについては、図7の図示は省略している。
図7において、ピック端末102のユーザにより特番「10」がダイヤル操作されると(ステップS101)、その特番を含むARQ(Admission Request :参加要求)メッセージが呼制御装置A101に送信される(ステップS102)。呼制御装置A101は、受信したARQメッセージから特番「10」の有無を、図5の特番判定テーブル500を参照して判定する(ステップS103)。
呼制御装置A101は、特番「10」が有ると判定した場合は(ステップS103:YES)、続いて、呼制御システムA100内への着呼の有無を、図6の呼状態テーブル600を参照して判定する(ステップS104)。着呼有りと判定した場合(ステップS104:YES)、すなわち、発呼端末104からの発呼が着呼端末103に着呼して、呼状態テーブル600において、当該着呼端末103への着呼が記憶されている場合、呼制御装置A101は、ピック端末102に対して着呼先端末情報を含むARJ(Admission Reject:参加拒否)メッセージを送信する(ステップS105)。
ピック端末102は、受信したARJメッセージの着呼先端末情報に基づいて、自端末アドレスを含むFACILITYメッセージを着呼端末103に送信する(ステップS106)。着呼端末103は、受信したFACILITYメッセージを発呼端末104に転送する(ステップS107)。発呼端末104は、着呼端末103からFACILITYメッセージを受信すると、自端末アドレスを含むFACILITYメッセージを着呼端末103に送信する(ステップS108)。着呼端末103は、受信したFACILITYメッセージをピック端末102に転送する(ステップS109)。
次いで、発呼端末104は、ARQメッセージを呼制御装置A101に送信する(ステップS110)。呼制御装置A101は、受信したARQメッセージに対するACF(Admission Confirm :参加確認)メッセージを発呼端末104に送信する(ステップS111)。発呼端末104は、ACFメッセージを受信後、SETUP(呼設定)メッセージをピック端末102に送信する(ステップS112)。ピック端末102は、SETUPメッセージを受信すると、CALL PROC(呼設定受付)メッセージを発呼端末104に送信し(ステップS113)、次いで、ARQメッセージを呼制御装置A101に送信する(ステップS114)。
呼制御装置A101は、受信したARQメッセージに対するACFメッセージをピック端末102に送信する(ステップS115)。ピック端末102は、ACFメッセージを受信すると、CONN(応答)メッセージを発呼端末104に送信する(ステップS116)。以上のステップS105〜ステップS116の処理により、ピック端末102による着呼端末103への着呼のコールピックアップが完了し、以後、発呼端末104とピック端末102との間で通話が行われる(ステップS117)。
通話が終了すると、発呼端末104は、REL_COMP(解放完了)メッセージをピック端末102に送信し(ステップS118)、次いで、DRQ(離脱要求)メッセージを呼制御装置A101に送信する(ステップS119)。呼制御装置A101は、DRQメッセージを受信後、DCF(離脱確認)メッセージを発呼端末104に送信する(ステップS120)。続いて、着呼端末103は、DRQメッセージを呼制御装置A101に送信し(ステップS121)、呼制御装置A101は、DCFメッセージを着呼端末103に送信する(ステップS122)。
以上のステップS118〜ステップS122の処理により、発呼端末104とピック端末102間の通話が終了し、着呼端末103の処理も終了する。また、以上のステップS105〜ステップS122の処理は、呼制御システムA100におけるピックアップ制御である。
次いで、上記呼制御装置A101において、ピック端末102から送信されたARQメッセージに特番が含まれていないと判定された場合(ステップS103:NO)、又は、呼制御システムA100内で着呼がないと判定された場合は(ステップS104:NO)、呼制御装置A101は、図8のステップS123に移行する。
この場合、呼制御装置Aでは、呼制御システムA100外の着呼は検出できないため、ピック端末102からの特番によるピックアップ要求に対して、呼制御システムA100内に着呼が無ければ、ピック端末102に対して呼制御システムB200への発呼を促す処理に移行する。
なお、図8では、呼制御システムB200において、発呼端末202から着呼端末203への発呼により、着呼端末203が鳴動中にピック端末102により特番がダイヤル操作されたものとする。なお、この発呼シーケンスについては図示を省略している。
呼制御装置A101は、ACFメッセージをピック端末102に送信する(ステップS123)。ピック端末102は、ACFメッセージを受信後、上記特番を含むSETUPメッセージをシステム間ゲートウェイ装置10に送信する(ステップS124)。システム間ゲートウェイ装置10は、SETUPメッセージを受信後、H.323プロトコルによりCALL PROCメッセージをピック端末102に送信する(ステップS125)。
次いで、システム間ゲートウェイ装置10は、受信したSETUPメッセージから特番「10」の有無を、図3の特番判定テーブル300を参照して判定する(ステップS126)。システム間ゲートウェイ装置10は、特番「10」が有ると判定した場合は(ステップS126:YES)、続いて、呼制御システムB200内への着呼の有無を、図4の呼状態テーブル400を参照して判定する(ステップS127)。
この時、呼制御システムB200では、発呼端末202から着呼端末203に対する発呼が有り、この着呼をシステム間ゲートウェイ装置10が検出しているものとする。
この着呼により、着呼有りと判定した場合(ステップS127:YES)、システム間ゲートウェイ装置10は、H.323プロトコルによりARQメッセージを呼制御装置A101に送信する(ステップS128)。呼制御装置A101は、ARQメッセージの受信後、ACFメッセージをシステム間ゲートウェイ装置10に送信する(ステップS129)。
次いで、システム間ゲートウェイ装置10は、ACFメッセージを受信後、ピック端末102と発呼端末202との間の呼を接続するため、SIPプロトコルにより200OKメッセージを呼制御装置B201に送信する(ステップS130)。呼制御装置B201は、受信した200OKメッセージを発呼端末202に転送する(ステップS131)。この後、システム間ゲートウェイ装置10は、H.323プロトコルによりCONNメッセージをピック端末102に送信する(ステップS132)。発呼端末202は、200OKメッセージを受信後、ACK(応答)メッセージを呼制御装置B201に送信する(ステップS133)。呼制御装置B201は、受信したACKメッセージをシステム間ゲートウェイ装置10に送信する(ステップS134)。
以上のステップS123〜ステップS134の処理により、ピック端末102による着呼端末203への着呼のピックアップ処理が完了し、ピック端末102と発呼端末202との間で通話が可能となり、ピック端末102と発呼端末202との間で通話が行われる(ステップS135)。ここで、呼制御装置B201は、CANCELメッセージを着呼端末203に送信して、着呼端末203の鳴動を停止させる(ステップS136)。
以上のステップS126〜ステップS136の処理は、呼制御システムB200側のピックアップ制御である。
また、上記システム間ゲートウェイ装置10において着呼がないと判定された場合(ステップS127:NO)、ステップS137に移行して、REL_COMPメッセージをピック端末102に送信する。ピック端末102は、REL_COMPメッセージを受信後、DRQメッセージを呼制御装置A101に送信する(ステップS138)。呼制御装置A101は、DRQメッセージを受信後、DCFメッセージをピック端末102に送信する(ステップS139)。
以上のステップS137〜ステップS139の処理により、ピック端末102によるピックアップ要求に対して該当する着呼が無いためピックアップ処理がキャンセルされる。
また、上記システム間ゲートウェイ装置10においてピック端末102から送信されたSETUPメッセージに特番が含まれていないと判定された場合(ステップS126:NO)、ステップS140に移行して、INVITE(セッション開始)メッセージを呼制御装置B201に送信する。呼制御装置B201は、INVITEメッセージを受信後、407(Proxy Authentication Required :INVITE認証エラー)メッセージをシステム間ゲートウェイ装置10に送信する(ステップS141)。
この場合、呼制御装置B201では、自呼制御グループB200で認証していないピック端末102からのセッション開始要求であるため、当該要求は拒否される。
そして、システム間ゲートウェイ装置10は、407メッセージを受信することにより、設定内容を修正したINVITEメッセージを再度呼制御装置B201に送信する(ステップS142)。以後、図示は省略しているが、ピック端末102から要求された呼制御システムB200内のIP端末に対する発呼制御が、システム間ゲートウェイ装置10と呼制御装置B201との間で実行される。
以上のステップS140〜ステップS142の処理は、呼制御システムB200側の発呼制御である。
以上のように、本実施の形態1のシステムでは、呼制御システムA内のIP端末から呼制御システムAへの着呼を優先してピックアップする場合、呼制御システムA内のピック端末からのピックアップ特番ダイヤル時、呼制御システムAに着呼が有ればピックアップ制御を行い、着呼が無ければ呼制御システムAと呼制御システムBをインターワークするシステム間ゲートウェイ装置を介して呼制御システムBに対して発呼を行うようにした。また、システム間ゲートウェイ装置は、呼制御システムBに着呼が有れば、呼制御システムB内の着呼端末に対するピックアップ制御を行い、呼制御システムBに着呼が無ければ、発呼失敗とするようにした。
したがって、同一呼制御システム内に着呼がなく、他の呼制御システムの着呼を代理応答する場合でも、ピック端末ユーザは、同一呼制御システム内と同様の特番操作で代理応答することができ、ユーザの操作性を向上させることができる。その結果、異なる呼制御システムを利用するユーザの利便性を向上させることができる。
なお、本実施の形態1では、システム間ゲートウェイ装置10が呼制御システムB200に対するピックアップ制御に移行するための処理を実行する場合を示したが、この処理は呼制御装置B201において実行するようにしてもよい。
また、本実施の形態1では、代理応答操作として特番ダイヤルを例に説明したが、特番に限らず、代理応答ボタン等の他の操作方法によって代理応答するようにしてもよい。
(実施の形態2)
本実施の形態2では、呼制御システムAのIP端末から呼制御システムBへの着呼を優先してピックアップする場合について説明する。
本実施の形態2では、呼制御システムAのIP端末から呼制御システムBへの着呼を優先してピックアップする場合について説明する。
本実施の形態2のシステム構成、システム間ゲートウェイ装置、呼制御装置A、B及び端末ゲートウェイ装置の各構成は、上記図1及び図2に示したのと同様であるため、その図示及び構成説明は省略する。
図1のシステムにおける呼制御システムA100内のIP端末から呼制御システムB200内のIP端末への着呼を優先してピックアップする場合の動作について、図9及び図10に示すシーケンス図を参照して説明する。
図9及び図10では、実施の形態1と同様に、呼制御システムA100内のIP端末104が発呼端末、IP端末103が着呼端末、IP端末102がピック端末であり、呼制御システムB200内のIP端末202が発呼端末、IP端末203が着呼端末であるものとする。
図9では、主に呼制御システムA100のピック端末102から呼制御システムB200内の着呼端末203への着呼を優先してピックアップする動作について説明する。
まず、図1において、呼制御システムB200内において、発呼端末202のユーザにより着呼端末203に対する発呼があり、当該着呼端末が鳴動中にピック端末102のユーザにより特番がダイヤル操作されたものとする。この呼制御システムB200内の発呼シーケンスについては、図9の図示は省略している。
図9において、ピック端末102のユーザにより特番「10」がダイヤル操作されると(ステップS201)、その特番を含むARQメッセージが呼制御装置A101に送信される(ステップS202)。呼制御装置A101は、受信したARQメッセージから特番「10」の有無を、図5の特番判定テーブル500を参照して判定する(ステップS203)。
呼制御装置A101は、特番「10」が有ると判定した場合は(ステップS203:YES)、続いて、ARQメッセージにピックアップ情報が付加されているか否かを判定する(ステップS204)。このピックアップ情報(代理応答再要求指示)は、ピックアップ処理を呼制御システムA100内に戻すか否かを判定するために、後述するシステム間ゲートウェイ装置10において付加される情報である。
ピックアップ情報が付加されてないと判定した場合(ステップS204:NO)、呼制御装置A101は、ピック端末102に対して呼制御システムB200への発呼を促すため、ACFメッセージをピック端末102に送信する(ステップS205)。ピック端末102は、ACFメッセージを受信後、上記特番を含むSETUPメッセージをシステム間ゲートウェイ装置10に送信する(ステップS206)。システム間ゲートウェイ装置10は、SETUPメッセージを受信後、H.323プロトコルによりCALL PROCメッセージをピック端末102に送信する(ステップS207)。
次いで、システム間ゲートウェイ装置10は、受信したSETUPメッセージから特番「10」の有無を、図3の特番判定テーブル300を参照して判定する(ステップS208)。システム間ゲートウェイ装置10は、特番「10」が有ると判定した場合は(ステップS208:YES)、続いて、呼制御システムB200内への着呼の有無を、図4の呼状態テーブル400を参照して判定する(ステップS209)。
この時、呼制御システムB200では、発呼端末202から着呼端末203に対する発呼が有り、この着呼をシステム間ゲートウェイ装置10が検出しているものとする。
この着呼により、着呼有りと判定した場合(ステップS209:YES)、システム間ゲートウェイ装置10は、H.323プロトコルによりARQメッセージを呼制御装置A101に送信する(ステップS210)。呼制御装置A101は、ARQメッセージの受信後、ACFメッセージをシステム間ゲートウェイ装置10に送信する(ステップS211)。
次いで、システム間ゲートウェイ装置10は、ACFメッセージを受信後、ピック端末102と発呼端末202との間の呼を接続するため、SIPプロトコルにより200OKメッセージを呼制御装置B201に送信する(ステップS212)。呼制御装置B201は、受信した200OKメッセージを発呼端末202に転送する(ステップS213)。この後、システム間ゲートウェイ装置10は、H.323プロトコルによりCONNメッセージをピック端末102に送信する(ステップS214)。発呼端末202は、200OKメッセージを受信後、ACKメッセージを呼制御装置B201に送信する(ステップS215)。呼制御装置B201は、受信したACKメッセージをシステム間ゲートウェイ装置10に送信する(ステップS216)。
以上のステップS205〜ステップS216の処理により、ピック端末102による着呼端末203への着呼のピックアップ処理が完了し、ピック端末102と発呼端末202との間で通話が可能となり、ピック端末102と発呼端末202との間で通話が行われる(ステップS217)。ここで、呼制御装置B201は、CANCELメッセージを着呼端末203に送信して、着呼端末203の鳴動を停止させる(ステップS218)。
以上のステップS205〜ステップS217の処理は、呼制御システムA100側の発呼制御であり、ステップS209〜ステップS218の処理は、呼制御システムB200側のピックアップ制御である。
したがって、以上のステップS201〜ステップS218の処理により、呼制御システムA100内のピック端末102は、呼制御システムB200への着呼を優先してピックアップすることが可能になる。
また、上記呼制御装置A101において、ARQメッセージに特番が無いと判定した場合は(ステップS203:NO)、通常の呼制御システムB200への発呼と判定して、上記ステップS205に移行して呼制御システムB200への発呼処理を実行する。
また、上記システム間ゲートウェイ装置10において、特番でないと判定した場合(ステップS208:NO)、通常の呼制御システムB200への発呼と判定してステップS223に移行し、INVITEメッセージを呼制御装置B201に送信する。呼制御装置B201は、INVITEメッセージを受信後、407メッセージをシステム間ゲートウェイ装置10に送信する(ステップS224)。
この場合、呼制御装置B201では、自呼制御グループB200で認証していないピック端末102からのセッション開始要求であるため、当該要求は拒否される。
そして、システム間ゲートウェイ装置10は、407メッセージを受信することにより、設定内容を修正したINVITEメッセージを再度呼制御装置B201に送信する(ステップS225)。以後、図示は省略しているが、ピック端末102から要求された呼制御システムB200内のIP端末に対する発呼制御が、システム間ゲートウェイ装置10と呼制御装置B201との間で実行される。
以上のステップS223〜ステップS225の処理は、呼制御システムB200側の発呼制御である。
また、上記システム間ゲートウェイ装置10において、呼制御システムB200内への着呼が無いと判定した場合(ステップS209:NO)、呼切断処理のためにステップS219に移行して、ピックアップ情報(代理応答再要求指示)を付加したREL_COMPメッセージをピック端末102に送信する。ピック端末102は、REL_COMPメッセージを受信後、DRQメッセージを呼制御装置A101に送信する(ステップS220)。呼制御装置A101は、DRQメッセージを受信後、DCFメッセージをピック端末102に送信する(ステップS221)。以上のステップS219〜ステップS221の処理により、ピック端末102のピックアップ要求は失敗したことになり、ここで処理が終了する。
次いで、ピック端末102は、受信したREL_COMPメッセージにピックアップ情報が付加されているか否かを判定する(ステップS222)。ピックアップ情報が付加されていないと判定した場合(ステップS222:NO)、ピック端末102のピックアップ要求は失敗であるため、処理は終了する。また、ピックアップ情報が付加されていると判定した場合(ステップS222:YES)、ステップS203に戻る。
そして、ステップS203において、ピック端末102は、特番「10」と受信したピックアップ情報を付加したARQメッセージを呼制御装置A101に送信する。呼制御装置A101は、特番有りと判定し(ステップS203:YES)、ピックアップ情報有りと判定して(ステップS204:YES)、図10のステップS226に移行する。
ここで、発呼端末104からの発呼が着呼端末103に着呼して、呼状態テーブル600において、当該着呼端末103への着呼が記憶されている場合、呼制御装置A101は、ピック端末102に対して着呼先端末情報を含むARJメッセージを送信する(ステップS226)。
以後の図10に示すステップS227〜ステップS243の処理は、上記図7に示したステップS106〜ステップS122の呼制御システムA100におけるピックアップ制御と同様であるため、説明を省略する。
以上のように、本実施の形態2のシステムでは、呼制御システムAのIP端末から呼制御システムBのIP端末への着呼を優先してピックアップする場合、呼制御システムAのIP端末からピックアップ特番をダイヤル操作すると、呼制御システムAの呼制御装置Aは呼制御システムAと呼制御システムBをインターワークするシステム間ゲートウェイ装置を介して呼制御システムBへ発呼処理を行う。そして、呼制御システムB内のIP端末に着呼が有ればピックアップ制御を行い、着呼が無ければシステム間ゲートウェイ装置を介して呼制御システムAへピックアップ情報を付加したピックアップ特番ダイヤルによる自動再発呼処理を行い、呼制御システムA内のIP端末に着呼が有ればピックアップ制御を行い、着呼が無ければ発呼失敗とする処理を実行した。
したがって、同一の代理応答操作によって、他の呼制御システムの着呼に優先して応答し、次に同一の呼制御システムの着呼に代理応答することができ、他の呼制御システムを優先して利用する場合等に便利である。その結果、異なる呼制御システムを利用するユーザの利便性を向上させることができる。
なお、本実施の形態2では、システム間ゲートウェイ装置10が呼制御システムB200に対するピックアップ制御に移行するための処理を実行する場合を示したが、この処理は呼制御装置B201において実行するようにしてもよい。
また、本実施の形態2では、代理応答操作として特番ダイヤルを例に説明したが、特番に限らず、代理応答ボタン等の他の操作方法によって代理応答するようにしてもよい。
また、上記実施の形態1、2では、呼制御システムA内のIP端末が呼制御システムA内のIP端末への着呼を優先してピックアップする例、呼制御システムA内のIP端末が呼制御システムB内のIP端末への着呼を優先してピックアップする例を説明したが、そのピックアップする呼制御システムの優先順位を設定するようにしてもよい。
例えば、上記図2の呼制御装置A101,B201において、ピックアップ要求受信後の着呼を検索するための呼制御システムA100,B200の優先順位をメモリ124に設定しておき、ピック端末102からピックアップ特番を受信した際に、メモリ124に設定された優先順位に基づいて、呼制御システムA100内又は呼制御システムB200内の着呼を優先して検索して、上記実施の形態1又は実施の形態2に示したピックアップ制御を実行するようにしてもよい。
この場合、代理応答処理を行う呼制御システムの優先順位を設定できるため、ユーザの利用形態に合わせて代理応答の優先順位を変更でき、且つ操作性の良い代理応答動作を行うことができる。
本発明に係る代理応答制御方法及び統合呼制御システムによれば、同一呼制御システム内に着呼がなく、他の呼制御システムの着呼を代理応答する場合でも、端末ユーザは、同一呼制御システム内と同様の特番操作で代理応答することを可能にし、異なる呼制御システム間で代理応答機能を実現する際の操作性を改善できる点で有用である。
10 システム間ゲートウェイ装置
101 呼制御装置A
102、103、104、202、203 IP端末
105、204 端末ゲートウェイ装置
106、107、205、206 非IP端末
108、207 回線ゲートウェイ装置
11、121、141 CPU
12、122、142 呼接続制御部
13、123、143 TCP/IP制御部
14、124、144 メモリ
201 呼制御装置B
300、500 特番判定テーブル
400、600 呼状態テーブル
N IPネットワーク
101 呼制御装置A
102、103、104、202、203 IP端末
105、204 端末ゲートウェイ装置
106、107、205、206 非IP端末
108、207 回線ゲートウェイ装置
11、121、141 CPU
12、122、142 呼接続制御部
13、123、143 TCP/IP制御部
14、124、144 メモリ
201 呼制御装置B
300、500 特番判定テーブル
400、600 呼状態テーブル
N IPネットワーク
Claims (11)
- 複数の端末と呼制御装置とを有する第1の呼制御システムと、前記第1の呼制御システムとゲートウェイ装置を介して接続される第2の呼制御システムとから構成される統合呼制御システムにおける代理応答制御方法であって、
前記第1の呼制御システム内の端末から代理応答操作が行われると、まず第1の呼制御システム内の着呼を検索して、着呼があればその着呼に代理応答し、着呼がなければ、次に前記第2の呼制御システム内の着呼を検索することを特徴とする代理応答制御方法。 - 複数の端末と呼制御装置とを有する第1の呼制御システムと、前記第1の呼制御システムとゲートウェイ装置を介して接続される第2の呼制御システムとから構成される統合呼制御システムにおける代理応答制御方法であって、
前記第1の呼制御システム内の端末から代理応答操作が行われると、まず前記第2の呼制御システム内の着呼を検索して、着呼があればその着呼に代理応答し、着呼がなければ、次に第1の呼制御システム内の着呼を検索することを特徴とする代理応答制御方法。 - 前記第2の呼制御システム内の着呼がなければ、前記第1の呼制御システムの代理応答を要求した端末に対して、代理応答再要求指示を送信することを特徴とする請求項2記載の代理応答制御方法。
- 前記第1の呼制御システムと前記第2の呼制御システムは、異なる呼制御プロトコルで動作し、前記ゲートウェイ装置は、前記第1の呼制御システムと前記第2の呼制御システムの間でプロトコル変換を行うことを特徴とする請求項1または2記載の代理応答制御方法。
- 複数の端末と呼制御装置とを有する第1の呼制御システムと、前記第1の呼制御システムとゲートウェイ装置を介して接続される第2の呼制御システムとから構成される統合呼制御システムにおける代理応答制御方法であって、
代理応答を検索するための呼制御システムの優先順位を設定する優先順位設定ステップと、前記呼制御システム内の端末から代理応答操作が行われると、前記優先順位設定ステップにおいて設定された優先順位に基づいて、優先順位の高い呼制御システムから順に着呼を検索し、着呼があればその着呼に代理応答し、着呼がなければ次の優先順位の呼制御システム内の着呼を検索する検索ステップと、を有することを特徴とする代理応答制御方法。 - 複数の端末と呼制御装置とを有する第1の呼制御システムと、前記第1の呼制御システムとゲートウェイ装置を介して接続される第2の呼制御システムとから構成される統合呼制御システムにおいて、
前記第1の呼制御システム内の端末から代理応答操作が行われると、第1の呼制御システム内の着呼を検索して、着呼があればその着呼に代理応答し、着呼がなければ、次に前記第2の呼制御システム内の着呼を検索する代理応答制御手段を備えたことを特徴とする統合呼制御システム。 - 複数の端末と呼制御装置とを有する第1の呼制御システムと、前記第1の呼制御システムとゲートウェイ装置を介して接続される第2の呼制御システムとから構成される統合呼制御システムにおいて、
前記第1の呼制御システム内の端末から代理応答操作が行われると、前記第2の呼制御システム内の着呼を検索して、着呼があればその着呼に代理応答し、着呼がなければ、次に前記第1の呼制御システム内の着呼を検索する代理応答制御手段を備えたことを特徴とする統合呼制御システム。 - 前記第1の呼制御システムと前記第2の呼制御システムは、異なる呼制御プロトコルで動作し、前記ゲートウェイ装置は、前記第1の呼制御システムと前記第2の呼制御システムの間でプロトコル変換を行うことを特徴とする請求項6または7記載の統合呼制御システム。
- それぞれ複数の端末と呼制御装置とを有する複数の呼制御システム間をゲートウェイ装置を介して接続される統合呼制御システムであって、
代理応答を検索するための呼制御システムの優先順位を設定する優先順位設定手段と、前記呼制御システム内の端末から代理応答操作が行われると、前記優先順位設定手段により設定された優先順位に基づいて、優先順位の高い呼制御システムから順に着呼を検索して、着呼があればその着呼に代理応答し、着呼がなければ次の優先順位の呼制御システムの着呼を検索する代理応答制御手段と、を備えたことを特徴とする統合呼制御システム。 - 前記ゲートウェイ装置は、前記第1の呼制御システムからの代理応答要求を受信して前記第2の呼制御システム内における着呼を検索する検索手段と、この検索手段により検索された着呼に応答して、この着呼を発呼した端末と代理応答を要求した端末との間の呼を接続する接続手段と、を備えたことを特徴とする請求項6から8のいずれかに記載の統合呼制御システム。
- 前記ゲートウェイ装置は、前記検索手段による検索により着呼がなかった場合、前記第1の呼制御システムの代理応答を要求した端末に対して、代理応答再要求指示を送信することを特徴とする請求項7または8記載の統合呼制御システム。
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JP2006064760A JP2007243727A (ja) | 2006-03-09 | 2006-03-09 | 代理応答制御方法及び統合呼制御システム |
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Publications (1)
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