JP2007243427A - 符号化装置及び復号化装置 - Google Patents

符号化装置及び復号化装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007243427A
JP2007243427A JP2006061167A JP2006061167A JP2007243427A JP 2007243427 A JP2007243427 A JP 2007243427A JP 2006061167 A JP2006061167 A JP 2006061167A JP 2006061167 A JP2006061167 A JP 2006061167A JP 2007243427 A JP2007243427 A JP 2007243427A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transform
size
encoding
prediction
processing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006061167A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Sakaida
慎一 境田
Atsuro Ichigaya
敦郎 市ヶ谷
Kazuhisa Iguchi
和久 井口
Eisuke Nakasu
英輔 中須
Seiichi Goshi
清一 合志
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Broadcasting Corp
Original Assignee
Nippon Hoso Kyokai NHK
Japan Broadcasting Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Hoso Kyokai NHK, Japan Broadcasting Corp filed Critical Nippon Hoso Kyokai NHK
Priority to JP2006061167A priority Critical patent/JP2007243427A/ja
Publication of JP2007243427A publication Critical patent/JP2007243427A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)

Abstract

【課題】既存の符号化方式の枠組みをできる限り保ちつつ、直交変換処理のブロックサイズを拡大して、画像の符号化効率を向上させることが可能な符号化装置及び復号化装置を提供する。
【解決手段】ブロック分割部11は、原画像を16×16画素の大きさのブロックに分割する。モード決定部12は、予め用意された複数の分割モード、予測モード及び変換サイズモードの組み合わせ毎に、復号画像と原画像との誤差及びビットストリームの情報量の線形和による評価値を計算し、この評価値が最も小さい組み合わせを決定する。予測処理部13は、前記決定された予測モードで画面内予測または動き補償予測を行い、変換処理部14は、前記決定された変換サイズモードで、変換行列の要素が近似されて整数化された行列を用いて、DCT変換を16×16画素のブロックに対して行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像の圧縮符号化復号化技術において、DCT(Discrete Cosine Transform:離散コサイン変換)に代表される直交変換を行う際に、既存の符号化復号化方式の枠組みをできる限り保ちつつ、符号化効率を向上させる符号化装置及び復号化装置に関する。
ISO/IEC JTC1/SC29/WG11(MPEG)で規格されたMPEG−2(非特許文献1を参照)や、MPEG及びITU−Tで規格されたH.264/MPEG−4 AVC(非特許文献2を参照)等の画像の圧縮符号化規格では、画像に対しDCTに代表される直交変換処理が施される。この直交変換処理は、画像信号の空間的な近傍では画素が類似しているという特徴、すなわち相関が高いという特徴を利用することにより、画像信号の空間的な冗長性を取り除くためのものである。例えば、水平8画素×垂直8画素、水平4画素×垂直4画素等の矩形ブロックに分割した画像に対してそのブロック単位に直交変換処理が施され、この結果、画像は低域周波数から高域周波数までの成分(変換係数)毎に分離される。ここで、画像信号において空間的な相関が高いということは、この直交変換処理により、低域の周波数成分が多く発生し、高域の周波数成分はあまり発生しないことを意味する。
前述のように、直交変換処理が施される画像のブロック単位のサイズ(ブロックサイズ)は8×8画素または4×4画素であり、これは、計算量、符号化装置の規模、2のべき乗である場合に変換の高速化を図ることができる等の理由により決められている。ここで、ブロックサイズを大きくした場合には、多くの画素を一度に変換することができ、効率的に冗長性を取り除くことができる。しかしながら、広く使われているSDTV(Standard Definition Television)等による画像では、空間的に高い相関を有する領域は、中心の画素からせいぜい10画素前後の近傍であることから、あまり大きなブロックサイズとすることは実用的でない。
一方、非特許文献1及び2の規格化された符号化方式において、これらの規格が成立した後に様々な実装や実験等が繰り返された結果、これらの符号化方式を構成する種々の符号化ツールの組み合わせとしてのシステムが成熟している。そこで、これらの規格化された符号化方式を変えるのではなく、これらの方式をベースとした新たな符号化方式により、その効率を改善することが望ましい。
ISO/IEC 13818−2 ITU−T Rec.H.264|ISO/IEC 14496−10 Advanced Video Coding
以上説明したように、画像の符号化において行われる直交変換処理により、画像の空間的な冗長性を取り除くことができるが、非特許文献1及び2の規格化された符号化方式により直交変換処理が施されるブロックサイズは、SDTV等による画像を対象とした8×8画素または4×4画素が用いられることが多い。一方、HDTV(High Defiinition Television)やSHV(スーパーハイビジョン)等による高精細または超高精細な画像を対象にする場合のブロックサイズを、16×16画素または32×32画素のように、さらに大きくすることができれば、符号化効率の向上を実現することができると考えられる。しかしながら、現状の規格化された符号化方式をそのまま使った場合には、16×16画素または32×32画素のような大きなブロックサイズで直交変換処理を施すことができない。
そこで、本発明は、かかる課題を解決するためになされたものであり、その目的は、既存の符号化方式の枠組みをできる限り保ちつつ、直交変換処理のブロックサイズを拡大して、画像の符号化効率を向上させることが可能な符号化装置及び復号化装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明による符号化装置は、原画像に対し、予測処理、直交変換処理、量子化処理及び符号化処理を施してビットストリームを生成する符号化装置において、直交変換処理を施す画像ブロックの大きさを示す変換サイズを、符号化効率を示す評価値に基づいて決定する決定部と、該決定部により決定された変換サイズで、画像ブロックに直交変換を施す変換処理部とを備えたことを特徴とする。これにより、符号化効率を考慮した変換サイズで直交変換処理を行うことができる。
また、本発明による符号化装置は、前記決定部が、少なくとも4×4画素、8×8画素及び16×16画素のサイズに対する評価値をそれぞれ求め、これらの評価値に基づいて変換サイズを決定することを特徴とする。
また、本発明による符号化装置は、前記決定部が、原画像と復号画像との間の誤差、及び前記ビットストリームの情報量を用いた評価関数により評価値を求め、変換サイズを決定することを特徴とする。
また、本発明による符号化装置は、前記変換処理部が、DCT(離散コサイン変換)による直交変換を施す変換行列であって、その要素を近似して整数化した変換行列を用いて、前記変換サイズで画像ブロックに直交変換を施すことを特徴とする。
また、本発明による符号化装置は、前記決定部が、符号化効率を示す評価値に基づいて、入力した原画像ブロックを、直交変換処理を施すためのブロックに分割する大きさを示す分割モード、画面内予測または動き補償予測を示す予測モード、及び、前記変換サイズをそれぞれ決定することを特徴とする符号化装置。
さらに、本発明による復号化装置は、前記符号化装置により生成されたビットストリームを入力し、復号化処理、逆量子化処理及び逆直交変換処理を施し、復号画像を生成する復号化装置において、前記ビットストリームから変換サイズを得て、該変換サイズで逆直交変換を施すことを特徴とする。
本発明によれば、符号化効率を考慮した変換サイズで直交変換処理が施されるから、既存の符号化方式の枠組みを保ちつつ、直交変換処理のブロックサイズを拡大することができる。これにより、例えば、HDTVやSHV等による高精細または超高精細な画像を対象にする場合のブロックサイズを、16×16画素または32×32画素等のように、既存の8×8画素を超える大きなサイズにすることができる。したがって、このような画像を対象にする場合であっても、画像の空間内の相関を削除し、符号化画質の向上を図ることができる。つまり、従来の4×4画素または8×8画素のブロックサイズで直交変換処理を行う場合に比べて、画像の符号化効率を向上させることが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。ここでは、非特許文献2のH.264/MPEG−4 AVC方式を例にして、16×16画素のブロックサイズに拡大した直交変換処理を施す場合について説明する。尚、この方式のハイプロファイルと呼ばれる高精細画像用のプロファイル(符号化ツールの組み合わせ)では、4×4画素及び8×8画素の両方を用いることができるが、さらに16×16画素の変換処理を追加して拡張する。また、動画像の符号化方式だけでなく、静止画像も対象となる。
〔符号化装置〕
まず、本発明の実施の形態による符号化装置について説明する。図1は、符号化装置の構成を示すブロック図である。この符号化装置1は、ブロック分割部11、モード決定部12、予測処理部13、変換処理部14、量子化部15、符号化部16、比較部17及び局所復号部18を備えている。符号化装置1は、当該符号化装置1により符号化を施す対象である原画像を入力し、16×16画素のブロックサイズに分割し、所定の評価関数を最適にするための分割モード、予測モード及び変換サイズモードを決定し、DCTに代表される直交変換を施し、量子化及びエントロピー符号化を施し、ビットストリームを生成する。以下、符号化装置1を構成する各部について詳細に説明する。
ブロック分割部11は、原画像の画像信号を入力し、16×16画素の大きさのブロックに分割する。尚、予め設定された分割の大きさに応じて、4×4画素、8×8画素、16×16画素等の大きさのブロックに分割するようにしてもよい。以下、このブロック分割部11による分割されたブロックをマクロブロックという。ブロック分割部11による分割されたマクロブロックは、モード決定部12及び比較部17に出力される。
モード決定部12は、予め設定された分割モード、予測モード及び変換サイズモードの複数の組み合わせの中から、符号化効率や処理速度等を考慮した最適な組み合わせを決定する。具体的には、モード決定部12は、16×16をそのままの単位とする場合、16×16を4分割して8×8の単位とする場合等を示す複数の分割モード、(本実施の形態では16×16をそのままの単位とするモード)と、画面内予測及び動き補償予測の2つの予測モード、4×4等の複数の変換サイズモードから、予め複数の組み合わせを設定しておき、その組み合わせ毎に、後述する評価値を計算し、当該評価値が最も良い場合の組み合わせを決定する。すなわち、モード決定部12は、16×16画素の復号画像と16×16画素のマクロブロックの原画像とを比較して得られた誤差を比較部17から入力し、符号化によって生じるビットストリームの情報量(ビットレート)を符号化部16から入力し、これらの誤差及び情報量の線形和の評価関数を評価値として計算する。このような処理を予め設定されたモードの組み合わせ毎に繰り返して、最終的に評価値が最も小さい場合の分割モード、予測モード及び変換サイズモードの組み合わせを決定する。評価値の計算式を以下に示す。
min E=D+λR
ここで、Eは評価値、Dは原画像と復号画像との間の誤差、λは係数、Rはビットストリームの情報量を示す。
尚、モード決定部12は、予め設定された回数分だけ、前述した処理を繰り返し、最も評価値が小さくなったときの分割モード、予測モード及び変換サイズモードの組み合わせを、最も適した組み合わせとして決定するようにしてもよい。また、モード決定部12は、復号画像と原画像とを比較して得られた誤差のみに基づいて、または符号化によって生じるビットストリームの情報量のみに基づいて評価値を計算し、最も評価値が小さくなったときの分割モード、予測モード及び変換サイズモードの組み合わせを、最も適した組み合わせとして決定するようにしてもよい。また、モード決定部12は、前述の評価値を計算し、この評価値が予め設定された値よりも小さくなったときの分割モード、予測モード及び変換サイズモードの組み合わせを、最も適した組み合わせとして決定するようにしてもよい。
予測モードは、非特許文献2のH.264/MPEG−4 AVC方式の場合、静止画像では画面内予測、動画像では動き補償予測または画面内予測である。また、非特許文献1のMPEG−2の場合、画面内予測が存在しないので、動画像のときの動き補償予測のみがある。非特許文献2のH.264/MPEG−4 AVC方式の場合、画面内予測には、16×16をそのままの単位とする分割モードのときに4種類の予測があり、16×16を16分割して4×4の単位とする分割モードのときに9種類の予測があり、16×16を4分割して8×8の単位とする分割モードのときに4種類の予測がある。また、予測モードが動き補償予測の場合は、16×16を16×16,16×8,8×16,8×8の単位に分割する分割モードがあり、8×8を8×4,4×8,4×4の単位に分割する分割モードがある。このように、これらの分割モードによるブロックの大きさと予測モードの種類との組み合わせとして変換サイズモードがある。
非特許文献2のH.264/MPEG−4 AVC方式の場合に、4×4の変換サイズモードは、全ての分割モード及び予測モードの組み合わせにおいて存在するが、8×8の変換サイズモードは、分割モードが8×8以上とするモードによるブロックの大きさの場合に限定され、さらに、予測モードが画面内予測であって分割モードが16×16である場合の組み合わせは存在しない。この制約は、変換サイズモードの大きさ(変換ブロックのサイズ)よりも小さいサイズで予測が行われると、変換サイズ内で画素値の急激な変化が生じ、変換した場合の効率が却って悪くなるからである。そこで、変換サイズモードとして16×16を導入した本実施の形態では、予測モードが画面内予測の場合は16×16、動き補償予測の場合も16×16に限定することとする。
予測処理部13は、モード決定部12により決定された分割モード(本実施の形態では16×16)、予測モード(画面内予測または動き補償予測)を用いて、16×16画素のマクロブロックに対し画面内予測または動き補償予測を行い、予測後の残差信号を生成する。
変換処理部14は、予測処理部13により生成された予測後の残差信号に対し、直交変換処理を行う。ここで、変換サイズモードが4×4または8×8の場合は、非特許文献2のH.264/MPEG−4 AVC方式に沿って直交変換処理を行う。また、16×16の場合は、この方式の一部を拡張して、次に示すDCTに基づいた直交変換処理を行い、DCT係数を出力する。ここで、16×16画素の1次元DCT係数は、以下の式で算出される。
Figure 2007243427

ここで、Cは変換行列を示し、xは入力した画像信号を示す。
これを行列形式で表すと、以下の式になる。
Figure 2007243427

(2)式により、この変換行列を構成する要素は全部で15種類あることがわかる。
これらをa〜oの記号で表すと以下の式になる。
Figure 2007243427

ここで、a,b,c,eの要素は以下に示す値である。
Figure 2007243427
また、これら以外の要素は以下に示すように近似する。
Figure 2007243427
この近似により整数化した変換基底は、以下のようになる。
Figure 2007243427
前述の(6)式に示した変換行列をC、スケーリングの行列をB、入力画像(マクロブロック)をXとすると、16×16画素の2次元のDCT係数は、以下の式で算出される。
Figure 2007243427
ここで、行列に対して各要素にスカラーを乗ずる演算を、以下の式により行う。
Figure 2007243427

ここで、最終項Eの乗算によって、スケーリングの行列Bを調整する。
量子化部15は、変換処理部14により変換されたDCT係数を入力し、量子化処理を行い、量子化係数を出力する。この場合も、変換サイズモードが4×4または8×8の場合は、非特許文献2のH.264/MPEG−4 AVC方式に沿って量子化処理を行う。また、16×16の場合は、この方式の一部を拡張して、次に示す量子化処理を行う。変換処理部14により変換されたDCT係数をYijとすると、通常の量子化は、以下の式により行われる。
ij=round(Yij/Qstep
ここで、QstepとQとの間の関係を図2に示す。この関係は、後述するMF/2qbitsの置き換えの処理に用いられる。
CXCをWとして、前述の量子化係数を書き直すと以下の式による表される。
ij=round(Wij・PF/Qstep
ここで、PFは、1−D変換の行列内の位置(i,j)により決定される値である。PFを図3に示す。図3によれば、PFは、行列内の位置(i,j)に応じて分類番号1〜10に分類され、それぞれの値に決定されている。
そして、PF/QstepをMF/2qbitsとして、除算を右シフトに置き換える。尚、qbitsは、以下の式により表される。
qbits=17+floor(Q/6)
MFは、図3に示したPFの分類番号及びQに基づいて、図4により求められる。図4において、行方向の0〜5はmod(Q,6)の値を示し、列方向の1〜10は、図3に示したPFの分類番号を示している。
量子化部15は、最終的に、以下に示す量子化係数|Zij|を算出する。
|Zij|=(|Wij|・MF+f)>>qbits
sign(Zij)=sign(Wij
ここで、fは、デッドゾーンを設定するための丸め用に予め設定された値であり、例えば、画面内予測を行う画面内符号化の場合は2qbits/3とし、動き補償予測を行う画面間符号化の場合は2qbits/6とするが、丸め用の値であればよく、特に符号化の違いにより異なる値が設定される必要はない。
符号化部16は、量子化部15により量子化された係数を、復号に必要な各種ヘッダや前述したモード情報、動きベクトル等と共に符号化し、ビットストリームを生成する。また、ビットストリームの情報量をモード決定部12に出力する。この場合も、変換サイズモードが4×4または8×8の場合は、非特許文献2のH.264/MPEG−4 AVC方式に沿って符号化を行う。また、16×16の場合は、この方式の一部を拡張して符号化を行う。
符号化部16は、まず、16×16=256個の量子化係数を、例えば図5に示すようにジグザグスキャンする。図5において、0〜255の数字は、スキャンする順番を示している。ここで、256個の量子化係数をジグザグスキャンした後の量子化係数をC0〜C255とする。符号化部16は、次に、スキャン後の量子化係数を、1つの16×16ブロックを単位として符号化する。
符号化に用いるコンテキスト(符号化で用いる確率モデル)については、非特許文献2のH.264/MPEG−4 AVC方式における8×8画素のものを使用する。但し、この方式における、significant_coeff_flag及びlast_significant_coeff_flagについては、当該方式において、levelListIdx(スキャン後の係数位置)=0〜62の範囲のみでctxIdxIncの値が定義されているので、16×16DCTのlevelListIdxを、図6に示すように8×8DCTのlevelListIdxに対応付けた上で、前記方式の定義を解釈してctxIdxIncを決定する。ここで、ctxIdxIncは、符号化を行う際のインデックスであり、予め用意したテーブルから符号化のための情報を読み出すために用いられる。
また、16×16の変換を用いることを明示するためのフラグとして、前記方式に定義されているtransform_size_8×8_flagを、下記のように2ビットに拡張する。
00:4×4 01:8×8 10:16×16 11:未使用
また、符号化時の2値化は、前記方式のFL(Fixed−Length)方式を用いて行い、パラメータcMax=2とする。この拡張に伴い、前記方式のNUM_TRANSFORM_SIZE_CTX(トランスフォームのサイズに応じたコンテキストの数)を3から6に変更し、ctxIdxIncの値を追加する。このctxIdxIncの値は、図7に示すように、左方及び上方ブロックのluma_transform_size_8×8_flagの値をa,bとしたテーブルを参照して求められる。
各初期値は、前記方式のコンテキストにおけるINIT_TRANSFORM_SIZE_Iを拡張し、その表の400番及び401番のcontext初期値を用いる。8×8変換のコンテキストと同様に前記方式において、16×16DCTの導入により、significant_coeff_flag、last_significant_coeff_flag、coef_abs_level_minuslについて、シンタックスの新たなコンテキストが必要になる。しかし、専用のコンテキストは追加せず、4×4または8×8変換用のコンテキストを用いる。
局所復号部18は、量子化部15により量子化された係数を入力し、逆量子化処理を行ってDCT係数を求め、逆変換処理を行って復号画像を生成する。この場合も、変換サイズモードが4×4または8×8の場合は、非特許文献2のH.264/MPEG−4 AVC方式に沿って逆量子化処理及び逆変換処理を行う。また、16×16の場合は、この方式の一部を拡張して逆量子化処理及び逆変換処理を行う。
先ず、逆量子化処理について説明する。変換サイズモードが16×16の場合の逆量子化処理は、以下の式により行われる。
Y’ij=Zij・Qstep
しかし、前述した量子化部15による量子化処理と同じようにスケーリングは別扱いとし、逆量子化処理を以下の式により行う。
W’ij=Zij・Qstep・PF・1024
ここで、1024は丸め誤差を回避するための数値である。また、Q=0〜5に対して、V=Qstep_base・PF・1024とまとめて定義し、逆量子化処理を以下の式により行う。
W’ij=Zij・Vij・2froor(Qp/6)
ここで、Qstep_baseは、Q=0〜5におけるQstepである。
Vは、図6に示したPFの分類番号及びQに基づいて、図8により求められる。図8において、行方向の0〜5はmod(Q,6)の値を示し、列方向の1〜10は、図6に示したPFの分類番号を示している。ここで、MF・V・G≒227の関係より、前述した量子化部15による量子化処理時におけるMFを求めることができる。1−D変換の行列のノルムにおいて、2−D変換場合のGは、以下の10種類である。
{16,(2461/128),(289/16),10,16・(2461/128),16・(289/16),16・10,((2461/128)・(289/16)),((2461/128)・10),((289/16)・10)}
次に、逆変換処理について説明する。変換サイズモードが16×16の場合の逆量子化処理は、変換処理部14による順変換処理で用いた行列と同じ行列を用いて、以下の式により行われる。
Figure 2007243427

最後に各要素を1024で除算する。このように、局所復号部18は、逆量子化処理及び逆変換処理を行うことにより、復号画像を求めることができる。
比較部17は、ブロック分割部11から16×16画素のマクロブロックの画像を入力し、局所復号部18から16×16画素の復号画像を入力し、両者を比較して誤差歪量を求め、モード決定部12に出力する。
以上のように、符号化装置1によれば、モード決定部12が、所定の評価関数を用いて符号化効率を考慮した各種モードを決定し、予測処理部13、変換処理部14、量子化部15及び符号化部16が、既存の符号化方式をベースにした16×16画素サイズに拡大して処理を行うようにした。これにより、既存の符号化方式の枠組みを保ちつつ、各処理におけるブロックサイズを拡大し、画像の符号化効率を向上させることが可能となる。
〔復号化装置〕
次に、本発明の実施の形態による復号化装置について説明する。この復号化装置は、復号化部、逆量子化部及び逆変換部を備えている。復号化装置は、図1に示した符号化装置1により出力されたビットストリームを入力し、復号化処理、逆量子化処理及び逆変換処理を行い、復号画像を生成する。
復号化部は、符号化装置1からビットストリームを入力し、復号化を行い、1次元の量子化された変換係数、各種ヘッダ、分割モード、予測モード、変換サイズモード、動きベクトル等を得る。そして、復号化部は、1次元の量子化された変換係数を逆スキャンし、2次元の変換係数に並び替える。逆量子化部は、2次元の変換係数を入力し、図1の局所復号部18における逆量子化処理と同様の処理を行い、DCT係数を生成する。逆変換部は、逆量子化部により生成されたDCT係数を入力し、図1の局所復号部18における逆変換処理と同様の処理を行い、16×16画素の復号画像を生成する。
以上、実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その技術思想を逸脱しない範囲で種々変形可能である。例えば、上記実施の形態では、非特許文献2のH.264/MPEG−4 AVC方式をベースにして16×16画素の処理に拡張するようにしたが、この方式に限定されるものではなく、他の符号化方式をベースにして拡張するようにしてもよい。また、上記実施の形態では、16×16の変換サイズモードについて適用したが、8×8を超えるサイズにも適用することができるし、16×16よりもさらに大きいサイズにも適用することができる。また、変換処理部14は、DCTを近似した変換方式により処理を行うようにしたが、近似を伴わないDCTによる変換方式や、他の変換方式により処理を行うようにしてもよい。
本発明の実施の形態による符号化装置の構成を示すブロック図である。 stepとQとの間の関係を示す図である。 PFの値を示す図である。 MFの値を示す図である。 ジグザグスキャンによるスキャン方法の例を示す図である。 16×16DCTのlevelListIdxを示す図である。 luma_transform_size_8×8_flagの値をa,bとしたテーブルを示す図である。 Vの値を示す図である。
符号の説明
1 符号化装置
11 ブロック分割部
12 モード決定部
13 予測処理部
14 変換処理部
15 量子化部
16 符号化部
17 比較部
18 局所復号部

Claims (6)

  1. 原画像に対し、予測処理、直交変換処理、量子化処理及び符号化処理を施してビットストリームを生成する符号化装置において、
    直交変換処理を施す画像ブロックの大きさを示す変換サイズを、符号化効率を示す評価値に基づいて決定する決定部と、
    該決定部により決定された変換サイズで、画像ブロックに直交変換を施す変換処理部とを備えたことを特徴とする符号化装置。
  2. 請求項1に記載の符号化装置において、
    前記決定部は、少なくとも4×4画素、8×8画素及び16×16画素のサイズに対する評価値をそれぞれ求め、これらの評価値に基づいて変換サイズを決定することを特徴とする符号化装置。
  3. 請求項2に記載の符号化装置において、
    前記決定部は、原画像と復号画像との間の誤差、及び前記ビットストリームの情報量を用いた評価関数により評価値を求め、変換サイズを決定することを特徴とする符号化装置。
  4. 請求項1から3までのいずれか一項に記載の符号化装置において、
    前記変換処理部は、DCT(離散コサイン変換)による直交変換を施す変換行列であって、その要素を近似して整数化した変換行列を用いて、前記変換サイズで画像ブロックに直交変換を施すことを特徴とする符号化装置。
  5. 請求項1から4までのいずれか一項に記載の符号化装置において、
    前記決定部は、符号化効率を示す評価値に基づいて、入力した原画像ブロックを、直交変換処理を施すためのブロックに分割する大きさを示す分割モード、画面内予測または動き補償予測を示す予測モード、及び、前記変換サイズをそれぞれ決定することを特徴とする符号化装置。
  6. 請求項1から5までのいずれか一項に記載の符号化装置により生成されたビットストリームを入力し、復号化処理、逆量子化処理及び逆直交変換処理を施し、復号画像を生成する復号化装置において、
    前記ビットストリームから変換サイズを得て、該変換サイズで逆直交変換を施すことを特徴とする復号化装置。

JP2006061167A 2006-03-07 2006-03-07 符号化装置及び復号化装置 Pending JP2007243427A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006061167A JP2007243427A (ja) 2006-03-07 2006-03-07 符号化装置及び復号化装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006061167A JP2007243427A (ja) 2006-03-07 2006-03-07 符号化装置及び復号化装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007243427A true JP2007243427A (ja) 2007-09-20

Family

ID=38588539

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006061167A Pending JP2007243427A (ja) 2006-03-07 2006-03-07 符号化装置及び復号化装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007243427A (ja)

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011523321A (ja) * 2008-06-13 2011-08-04 サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド 映像符号化方法及びその装置、映像復号化方法及びその装置
JP2012504915A (ja) * 2008-10-03 2012-02-23 クゥアルコム・インコーポレイテッド 4×4および8×8よりも大きい変換を使用するビデオ符号化
CN102668559A (zh) * 2009-08-28 2012-09-12 法国布雷维茨公司 用于对图像序列进行编码的方法
JP2013502138A (ja) * 2009-08-13 2013-01-17 サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド 大きいサイズの変換単位を利用した映像符号化、復号化方法及び装置
JP2013121044A (ja) * 2011-12-07 2013-06-17 Hitachi Kokusai Electric Inc 画像符号化装置及び画像符号化方法
JPWO2011125313A1 (ja) * 2010-04-09 2013-07-08 三菱電機株式会社 動画像符号化装置および動画像復号装置
US8483285B2 (en) 2008-10-03 2013-07-09 Qualcomm Incorporated Video coding using transforms bigger than 4×4 and 8×8
US8634456B2 (en) 2008-10-03 2014-01-21 Qualcomm Incorporated Video coding with large macroblocks
JP2014039256A (ja) * 2012-08-13 2014-02-27 Gurulogic Microsystems Oy エンコーダおよび符号化方法
JP2014039257A (ja) * 2012-08-13 2014-02-27 Gurulogic Microsystems Oy デコーダおよび復号方法
US8948258B2 (en) 2008-10-03 2015-02-03 Qualcomm Incorporated Video coding with large macroblocks
US9258389B2 (en) 2012-08-13 2016-02-09 Gurulogic Microsystems Oy Encoder and method
US10333547B2 (en) 2012-08-13 2019-06-25 Gurologic Microsystems Oy Encoder and method for encoding input data using a plurality of different transformations or combinations of transformations
US10412414B2 (en) 2012-08-13 2019-09-10 Gurulogic Microsystems Oy Decoder and method for decoding encoded input data containing a plurality of blocks or packets

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003319394A (ja) * 2002-04-26 2003-11-07 Sony Corp 符号化装置および方法、復号装置および方法、記録媒体、並びにプログラム
JP2003333598A (ja) * 2002-05-02 2003-11-21 Microsoft Corp イメージおよびビデオ符号化のための2−d変換
JP2004506990A (ja) * 2000-08-12 2004-03-04 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 変換係数の整数近似方法ならび符号器および復号器

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004506990A (ja) * 2000-08-12 2004-03-04 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 変換係数の整数近似方法ならび符号器および復号器
JP2003319394A (ja) * 2002-04-26 2003-11-07 Sony Corp 符号化装置および方法、復号装置および方法、記録媒体、並びにプログラム
JP2003333598A (ja) * 2002-05-02 2003-11-21 Microsoft Corp イメージおよびビデオ符号化のための2−d変換

Cited By (30)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9924174B2 (en) 2008-06-13 2018-03-20 Samsung Electronics Co., Ltd. Image-encoding method and a device therefor, and image-decoding method and a device therefor
JP2011523321A (ja) * 2008-06-13 2011-08-04 サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド 映像符号化方法及びその装置、映像復号化方法及びその装置
US10225581B2 (en) 2008-10-03 2019-03-05 Velos Media, Llc Video coding with large macroblocks
US11758194B2 (en) 2008-10-03 2023-09-12 Qualcomm Incorporated Device and method for video decoding video blocks
US11039171B2 (en) 2008-10-03 2021-06-15 Velos Media, Llc Device and method for video decoding video blocks
JP2012504915A (ja) * 2008-10-03 2012-02-23 クゥアルコム・インコーポレイテッド 4×4および8×8よりも大きい変換を使用するビデオ符号化
US8483285B2 (en) 2008-10-03 2013-07-09 Qualcomm Incorporated Video coding using transforms bigger than 4×4 and 8×8
US8634456B2 (en) 2008-10-03 2014-01-21 Qualcomm Incorporated Video coding with large macroblocks
US9930365B2 (en) 2008-10-03 2018-03-27 Velos Media, Llc Video coding with large macroblocks
US8948258B2 (en) 2008-10-03 2015-02-03 Qualcomm Incorporated Video coding with large macroblocks
US9788015B2 (en) 2008-10-03 2017-10-10 Velos Media, Llc Video coding with large macroblocks
JP2013502138A (ja) * 2009-08-13 2013-01-17 サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド 大きいサイズの変換単位を利用した映像符号化、復号化方法及び装置
JP2013503534A (ja) * 2009-08-28 2013-01-31 トムソン ライセンシング 画像シーケンスを符号化するための方法
CN102668559A (zh) * 2009-08-28 2012-09-12 法国布雷维茨公司 用于对图像序列进行编码的方法
US10554970B2 (en) 2010-04-09 2020-02-04 Mitsubishi Electric Corporation Moving image encoding device and moving image decoding device based on adaptive switching among transformation block sizes
US10412385B2 (en) 2010-04-09 2019-09-10 Mitsubishi Electric Corporation Moving image encoding device and moving image decoding device based on adaptive switching among transformation block sizes
US9973753B2 (en) 2010-04-09 2018-05-15 Mitsubishi Electric Corporation Moving image encoding device and moving image decoding device based on adaptive switching among transformation block sizes
JP2015029348A (ja) * 2010-04-09 2015-02-12 三菱電機株式会社 動画像復号装置
US10469839B2 (en) 2010-04-09 2019-11-05 Mitsubishi Electric Corporation Moving image encoding device and moving image decoding device based on adaptive switching among transformation block sizes
US10390011B2 (en) 2010-04-09 2019-08-20 Mitsubishi Electric Corporation Moving image encoding device and moving image decoding device based on adaptive switching among transformation block sizes
JPWO2011125313A1 (ja) * 2010-04-09 2013-07-08 三菱電機株式会社 動画像符号化装置および動画像復号装置
JP2013121044A (ja) * 2011-12-07 2013-06-17 Hitachi Kokusai Electric Inc 画像符号化装置及び画像符号化方法
KR101758954B1 (ko) 2012-08-13 2017-07-17 구루로직 마이크로시스템스 오이 디코더 및 방법
US10333547B2 (en) 2012-08-13 2019-06-25 Gurologic Microsystems Oy Encoder and method for encoding input data using a plurality of different transformations or combinations of transformations
JP2014039256A (ja) * 2012-08-13 2014-02-27 Gurulogic Microsystems Oy エンコーダおよび符号化方法
US9258389B2 (en) 2012-08-13 2016-02-09 Gurulogic Microsystems Oy Encoder and method
US10412414B2 (en) 2012-08-13 2019-09-10 Gurulogic Microsystems Oy Decoder and method for decoding encoded input data containing a plurality of blocks or packets
JP2014039257A (ja) * 2012-08-13 2014-02-27 Gurulogic Microsystems Oy デコーダおよび復号方法
US9538239B2 (en) 2012-08-13 2017-01-03 Gurulogic Microsystems Oy Decoder and method for decoding encoded input data containing a plurality of blocks or packets
JP2016220216A (ja) * 2012-08-13 2016-12-22 グルロジック マイクロシステムズ オーワイGurulogic Microsystems Oy エンコーダおよび符号化方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10931946B2 (en) Image encoding device, image decoding device, image encoding method, and image decoding method for generating a prediction image
JP6553769B2 (ja) 色差映像復号化方法
JP2007243427A (ja) 符号化装置及び復号化装置
JP5877236B2 (ja) 映像を符号化する装置及び方法
US11831896B2 (en) Image coding device, image decoding device, image coding method, and image decoding method
US10291939B2 (en) Moving image encoding device, moving image decoding device, moving image coding method, and moving image decoding method
US20150256827A1 (en) Video encoding device, video decoding device, video encoding method, and video decoding method

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080606

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100304

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100309

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100507

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20100507

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100525

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100702

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100803