JP2003319394A - 符号化装置および方法、復号装置および方法、記録媒体、並びにプログラム - Google Patents
符号化装置および方法、復号装置および方法、記録媒体、並びにプログラムInfo
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- JP2003319394A JP2003319394A JP2002125296A JP2002125296A JP2003319394A JP 2003319394 A JP2003319394 A JP 2003319394A JP 2002125296 A JP2002125296 A JP 2002125296A JP 2002125296 A JP2002125296 A JP 2002125296A JP 2003319394 A JP2003319394 A JP 2003319394A
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Abstract
とし、マクロブロックレベルでフィールド/フレーム適
応型符号化処理を行い、直交変換にはABTを用いる画像
符号化装置を実現する。 【解決手段】 フィールド/フレーム判定部53は、マ
クロブロックをフィールドベースまたはフレームベース
で符号化した場合の符号化効率が高い方を判定する。AB
Tブロックサイズ決定部55は、最も符号化効率が高い
ブロックサイズを決定する。フィールド/フレーム変換
部56は、マクロブロックがフィールドベース符号化さ
れる場合、直交変換の前に入力画像をフィールド構造に
変換する。ABT変換部57は、決定されたブロックサイ
ズに従い、入力画像を直交変換する。可逆符号化部59
は、Frame/Field Flag等を可逆符号化する。本発明は、
画像情報符号化装置および画像情報復号装置に適用でき
る。
Description
方法、復号装置および方法、記録媒体、並びにプログラ
ムに関し、例えば、画像信号を従来よりも高い圧縮率で
符号化し、伝送または蓄積する場合に用いて好適な符号
化装置および方法、復号装置および方法、記録媒体、並
びにプログラムに関する。
い、当該ディジタル信号を効率よく伝送、蓄積すること
を目的として、画像情報特有の冗長性を利用して、離散
コサイン変換等の直交変換と動き補償により圧縮するMP
EG(Moving Picture Expert Group)等の方式に準拠した
装置が、放送局などの情報配信、および一般家庭におけ
る情報受信の双方において普及しつつある。
は、汎用性がある画像圧縮方式として定義された規格で
あり、飛び越し走査画像および順次走査画像の双方、並
びに標準解像度画像および高精細画像を網羅する標準で
あって、例えばDVD(DigitalVersatile Disk)規格に代表
されるように、プロフェッショナル用途およびコンシュ
ーマー用途の広範なアプリケーションに現在広く用いら
れている。
ば、720×480画素を持つ標準解像度の飛び越し走
査画像に対しては4乃至8Mbps、1920×1088画
素を持つ高解像度の飛び越し走査画像に対しては18乃
至22Mbpsの符号量(ビットレート)を割り当てること
で、高い圧縮率と良好な画質の実現が可能である。
合する高画質符号化を対象としていたが、より高い圧縮
率の符号化方式には対応していなかったので、より高い
圧縮率の符号化方式として、MPEG4符号化方式の標準化
が行われた。画像符号化方式に関しては、1998年1
2月にISO/IEC 14496-2としてその規格が国際標準に承
認された。
を当初の目的として、国際電気連合の電気通信標準化部
門であるITU-T(International Telecommunication Unio
n −Telecommunication Standardization Sector)によ
るH.26L(ITU-T Q6/16 VCEG)と称される標準の規
格化が進められている。
の符号化方式に比較して、符号化処理、および復号処理
により多くの演算量が必要となるが、より高い符号化効
率が実現されることが知られている。
してITU-Tと共同で、H.26Lに基づいた、H.26
Lではサポートされない機能を取り入れた、より高い符
号化効率を実現する符号化技術の標準化が、Joint Mode
l of Enhanced-CompressionVideo Codingとして進めら
れている。
ン・レーベ変換等の直交変換と動き補償とを利用した従
来の画像情報符号化装置について、図1を参照して説明
する。図1は、従来の画像情報符号化装置の構成の一例
を示している。
グ信号である入力画像信号は、A/D変換部1によって
ディジタル信号に変換された後、画面並べ替えバッファ
2に供給される。画面並べ替えバッファ2は、A/D変
換部1からの画像情報を、当該画像情報符号化装置が出
力する画像圧縮情報のGOP(Group of Pictures)構造に応
じて、フレームの並べ替えを行う。
る画像について説明する。画面並び替えバッファ2にお
いて、イントラ符号化が行われる画像については、その
画像情報が加算器3を介して直交変換部4に供給され
る。直交変換部4では、画像情報に対して直交変換(離
散コサイン変換、またはカルーネン・レーベ変換等)が
施され、得られた変換係数が量子化部5に供給される。
量子化部5では、蓄積バッファ7に蓄積された変換係数
のデータ量に基づくレート制御部8からの制御に従い、
直交変換部4から供給された変換係数に対して量子化処
理が施こされる。
された量子化された変換係数や量子化スケール等から符
号化モードが決定され、決定された符号化モードに対し
て可逆符号化(可変長符号化、または算術符号化等)が
施こされ、画像符号化単位のヘッダ部に挿入される情報
が形成される。また、符号化された符号化モードは、蓄
積バッファ7に供給されて蓄積される。蓄積バッファ7
に蓄積された、符号化された符号化モードは、画像圧縮
情報として後段に出力される。
変換係数に対して可逆符号化が施され、符号化された変
換係数が蓄積バッファ7に蓄積させる。蓄積バッファ7
に蓄積された、符号化された変換係数も、画像圧縮情報
として後段に出力される。
子化された変換係数が逆量子化される。逆直交変換部1
0では、逆量子化された変換係数に対して逆直交変換処
理が施されて復号画像情報が生成される。ループフィル
タ11では、生成された復号画像情報のブロック歪が除
去される。ブロック歪が除去された復号画像情報は、フ
レームメモリ12に蓄積される。
る画像について説明する。画面並び替えバッファ2にお
いて、インター符号化が行われる画像については、その
画像情報が加算器3および動き予測・補償部13に供給
される。
バッファ2からのインター符号化が行われる画像に対応
する、参照するための画像情報がフレームメモリ12か
ら読み出され、動き予測・補償処理を施して参照画像情
報が生成され、加算器3に供給される。また、動き予測
・補償部13で動き予測・補償処理の際に得られた動き
ベクトル情報は、可逆符号化部6に供給される。
の参照画像情報が、画面並び替えバッファ2からのイン
ター符号化が行われる画像の画像情報との差分信号に変
換される。
場合、直交変換部4では、差分信号に対して直交変換が
施され、得られる変換係数が量子化部5に供給される。
量子化部5では、レート制御部8からの制御に従い、直
交変換部4から供給された変換係数に対して量子化処理
を施される。
量子化された変換係数および量子化スケール、並びに動
き予測・補償部13から供給された動きベクトル情報等
に基づいて符号化モードが決定され、決定された符号化
モードに対して可逆符号化が施され、画像符号化単位の
ヘッダ部に挿入される情報が生成される。符号化された
符号化モードは蓄積バッファ7に蓄積される。蓄積バッ
ファ7に蓄積された符号化された符号化モードは、画像
圧縮情報として出力される。
償部13からの動きベクトル情報に対して可逆符号化処
理が施され、画像符号化単位のヘッダ部に挿入される情
報が生成される。
理する場合における逆量子化部9以降の処理について
は、イントラ符号化を施される画像を処理する場合と同
様であるので、その説明を省略する。
装置が出力する画像圧縮情報を入力とし、画像信号を復
元する従来の画像情報復号装置について、図2を参照し
て説明する。図2は、従来の画像情報復号装置の構成の
一例を示している。
た画像圧縮情報は、蓄積バッファ21に一時的に格納さ
れた後、可逆復号化部22に転送される。可逆復号化部
22は、予め定められている画像圧縮情報のフォーマッ
トに基づき、画像圧縮情報に対して可逆復号(可変長復
号、または算術復号等)を施し、ヘッダ部に格納された
符号化モード情報を取得して逆量子化部23に供給す
る。また同様に、可逆復号化部22は、量子化されてい
る変換係数を取得して逆量子化部23に供給する。さら
に、可逆復号化部22は、復号するフレームがインター
符号化されたものである場合には、画像圧縮情報のヘッ
ダ部に格納された動きベクトル情報についても復号し、
その情報を動き予測・補償部30に供給する。
供給された量子化されている変換係数を逆量子化し、得
られる変換係数を逆直交変換部24に供給する。逆直交
変換部24は、予め定められている画像圧縮情報のフォ
ーマットに基づき、変換係数に対して逆直交変換(逆離
散コサイン変換、または逆カルーネン・レーベ変換等)
を施す。
号化されたものである場合には、逆直交変換が施された
画像情報は、加算器25を介して画面並べ替えバッファ
26に格納され、D/A変換部27によってアナログ信
号に変換されて後段に出力される。逆直交変換が施され
た画像情報は、ループフィルタ28によってブロック歪
が除去された後、フレームメモリ29にも格納される。
化されたものである場合には、動き予測・補償部30で
は、可逆復号化部22からの動きベクトル情報とフレー
ムメモリ29に格納された画像情報とに基づいて参照画
像が生成され、加算器25に供給される。加算器25で
は、動き予測・補償部28からの参照画像と逆直交変換
部25の出力とが合成されて画像情報が生成される。な
お、その他の処理については、イントラ符号化されたフ
レームと同様であるため、説明を省略する。
画像信号が飛び越し走査フォーマットであった場合、マ
クロブロックレベルでフィールド/フレーム適応型符号
化処理が可能とされている。
義されていないが、文献「"Interlace Coding Tools fo
r H.26L Video Coding(L.Wang et al. ,VCEG-O37,Dec.2
001)"」(以下、文献1と記述する)には、H.26L
の仕様を、マクロブロックレベルでフィールド/フレー
ム適応型符号化処理を可能とするように拡張することが
提案されている。
レベルでのフィールド/フレーム適応型符号化処理につ
いて説明する。
ックにおける動き予測・補償の単位として、図15に示
すような7種類のモード(mode1乃至7)が定義されて
いる。
ブロックに対応するシンタクスとして、図4に示すよう
に、RunとMB_typeの間にFrame/Field Flagを持つことが
提案されている。Frame/Field Flagの値が0である場
合、当該マクロブロックはフレームベースの符号化が施
されることを示し、Frame/Field Flagの値が1である場
合、フィールドベースの符号化が施されることを示して
いる。
なわち、フィールドベースの符号化が施される場合)、
マクロブロック内の画素は、図5に示すように行単位で
画素の並べ替えが行われる。
クロブロックにおける動き予測・補償の単位として、図
3のmode3乃至7に相当する、図6に示す5種類モード
(mode1a乃至5a)が定義されている。
ブロックを4分割した8×8ブロック0乃至3のうち、
ブロック0,1は同一のフィールドパリティに属し、ま
た、ブロック2,3は同一のフィールドパリティに属す
る。また例えば、図6のmode3aにおいて、マクロブロ
ックを8分割した4×8ブロック0乃至8のうち、ブロ
ック0乃至3は同一のフィールドパリティに属し、ま
た、ブロック4乃至7は同一のフィールドパリティに属
する。
ントラ予測モードについて説明する。例えば、図9に示
した4×4ブロックに位置する画素a乃至pは、Frame/
Field Flagの値が1である場合においても、隣接する4
×4ブロックに位置する画素A乃至Iを用いてイントラ
予測が行われるが、画素a乃至p、および画素A乃至I
が全て同一フィールドパリティに属していることが特徴
である。
クロブロックに属している場合について、図8を参照し
て説明する。マクロブロックを16分割した4×4ブロ
ック7に存在する画素a乃至pは、隣接するブロック
2,3,6の端に存在する画素A乃至Iを用いてイント
ラ予測が行われる。
マクロブロックに属する場合について、図9を参照して
説明する。
ックの左側のマクロブロックと、上側のマクロブロック
に対するFrame/Field Flagの値がそれぞれ1である場合
を示している。この場合、処理対象としているマクロブ
ロックを16分割した4×4ブロックCに存在する画素
のイントラ予測は、左側のマクロブロックを16分割し
たブ4×4ブロックAに存在する画素と、上側のマクロ
ブロックを16分割した4×4ブロックBに存在する画
素を用いて行われる。4×4ブロックC’に存在する画
素のイントラ予測は、4×4ブロックA’に存在する画
素と、4×4ブロックB’に存在する画素を用いて行わ
れる。
ックに対するFrame/Field Flagの値が1であり、その左
側および上側のマクロブロックに対するFrame/Field Fl
agの値がそれぞれ0である場合を示している。この場
合、処理対象としているマクロブロックを16分割した
4×4ブロックCに存在する画素のイントラ予測は、左
側のマクロブロックを16分割した4×4ブロックAに
存在する画素と、上側のマクロブロックを16分割した
4×4ブロックBに存在する画素を用いて行われる。4
×4ブロックC’に存在する画素のイントラ予測は、4
×4ブロックA’に存在する画素と、4×4ブロックB
に存在する画素を用いて行われる。
図10を参照して説明する。Frame/Field Flagの値が1
である場合、色差信号のイントラ予測モードは1種類だ
けが定義されている。
差信号の4×4ブロックを示す。ブロックA,Bは、第
1フィールドに属し、ブロックC,Dは、第2フィール
ドに属する。s0乃至s2は、ブロックA乃至Dに隣接す
るブロックのうち、第1フィールドパリティに属するブ
ロックに存在する色差信号の合計値である。s3至s
5は、ブロックA乃至Dに隣接するブロックのうち、第
2フィールドパリティに属するブロックに存在する色差
信号の合計値である。
値A乃至Dは、s0乃至s5が全て画枠内に存在する場
合、次式(1)に従って予測される。 A=(s0+s2+4)/8 B=(s1+2)/4 C=(s3+s5+4)/8 D=(s4+2)/4 ・・・(1)
3,s4だけが画枠内に存在する場合、ブロックA乃至D
にそれぞれ対応する予測値A乃至Dは、次式(2)に従
って予測される。 A=(s0+2)/4 B=(s1+2)/4 C=(s3+2)/4 D=(s4+2)/4 ・・・(2)
画枠内に存在する場合、ブロックA乃至Dにそれぞれ対
応する予測値は、次式(3)に従って予測される。 A=(s2+2)/4 B=(s2+2)/4 C=(s5+2)/4 D=(s5+2)/4 ・・・(3)
れた後の色差信号の残差成分を符号化する方法を示して
いる。すなわち、それぞれの4×4ブロックに対して直
交変換処理を施した後、第1フィールドおよび第2フィ
ールドの直流成分を用いて図示すような2×2ブロック
が生成され、再び直交変換処理が施される。
合における動き予測・補償処理について説明する。Fram
e/Field Flagの値が1である場合、動き予測補償モード
としては、インター16×16モード、インター8×1
6モード、インター8×8モード、インター4×8モー
ド、インター4×4モードの6種類のモードが存在す
る。
ンター8×16モードにおける第1フィールドに対する
動きベクトル情報、第2フィールドに対する動きベクト
ル情報、および参照フレームが同等であるモードであ
る。
て、それぞれCode_Number0乃至5が割り当てられてい
る。
すような、複数の参照フレームを設けることができるマ
ルチプルフレーム予測が規定されている。現在のフレー
ムベースのH.26Lの規格において、参照フレームに
関する情報は、マクロブロックレベルで定義されてお
り、直前に符号化されたフレームに対し、Code_Number
0が割り当てられており、その1乃至5回前に符号化さ
れたフレームに対し、それぞれCode_Number1乃至5が
割り当てられている。
行う場合、直前に符号化されたフレームの第1フィール
ドに対してCode_Number0が割り当てられ、第2フィー
ルドに対してCode_Number1が割り当てられる。その1
回前に符号化されたフレームの第1フィールドに対して
Code_Number2が割り当てられ、第2フィールドに対し
てCode_Number3が割り当てられる。さらに1回前に符
号化されたフレームの第1フィールドに対してCode_Num
ber4が割り当てられ、第2フィールドに対してCode_Nu
mber5が割り当てられる。
マクロブロックに対しては、第1フィールドに対する参
照フィールドと、第2フィールドに対する参照フィール
ドが別個に規定される。
合の動きベクトル情報予測方式について説明するが、ま
ず、現在のH.26Lにおいて規定されているメディア
ン予測について、図12を参照して説明する。図12に
示す16×16マクロブロックEに対応する16×1
6、8×8、または4×4動きベクトル情報は、隣接す
るマクロブロックA乃至Cの動きベクトル情報のメディ
アンを用いて予測される。
画枠内に存在しないものについては、対応する動きベク
トル情報の値は0であるとしてメディアンを算出する。
例えば、マクロブロックD,B,Cが画枠内に存在しな
い場合、予測値としてマクロブロックAに対応する動き
ベクトル情報を用いる。また、マクロブロックCが画枠
内に存在しない場合、その代わりにマクロブロックDの
動きベクトル情報を用いてメディアンを算出する。
ームは必ずしも同一でなくてもよい。
が、8×16、16×8、8×4、または4×8である
場合について、図14を参照して説明する。なお、注目
するマクロブロックEとこれに隣接するマクロブロック
A乃至Dは、図24に示すように配置されているとす
る。
ブロックサイズが8×16である場合を示している。左
側のマクロブロックE1に関しては、左に隣接するマク
ロブロックAがマクロブロックE1と同じフレームを参
照している場合、マクロブロックAの動きベクトル情報
が予測値として用いられる。左に隣接するマクロブロッ
クAがマクロブロックE1と異なるフレームを参照して
いる場合、上述したメディアン予測が適用される。
上に隣接するマクロブロックCがマクロブロックE2と
同じフレームを参照している場合、マクロブロックCの
動きベクトル情報が予測値として用いられる。右上に隣
接するマクロブロックCがマクロブロックE2と異なる
フレームを参照している場合、上述したメディアン予測
が適用される。
ブロックサイズが16×8である場合を示している。上
側のマクロブロックE1に関しては、上に隣接するマク
ロブロックBがマクロブロックE1と同じフレームを参
照している場合、マクロブロックBの動きベクトル情報
が予測値として用いられる。上に隣接するマクロブロッ
クBがマクロブロックE1と異なるフレームを参照して
いる場合、上述したメディアン予測が適用される。
に隣接するマクロブロックAがマクロブロックE2と同
じフレームを参照している場合、マクロブロックAの動
きベクトル情報が予測値として用いられる。左に隣接す
るマクロブロックAがマクロブロックE2と異なるフレ
ームを参照している場合、上述したメディアン予測が適
用される。
のブロックサイズが8×4である場合を示している。左
側のマクロブロックE1乃至E4に対しては、上述した
メディアン予測が適用され、右側のマクロブロックE5
乃至E8に対しては、左側のマクロブロックE1乃至E
4の動きベクトル情報が予測値として用いられる。
のブロックサイズが4×8である場合を示している。上
側のマクロブロックE1乃至E4に対しては、上述した
メディアン予測が適用され、下側のマクロブロックE5
乃至E8に対しては、上側のマクロブロックE1乃至E
4の動きベクトル情報が予測値として用いられる。
いても、動きベクトル情報の水平方向成分の予測に関し
ては、図13および図14を参照して上述の方式に準ず
る。しかしながら、垂直方向成分に関しては、フィール
ドベースのブロックとフレームベースのブロックが混在
するため、以下のような処理を行う。なお、注目するマ
クロブロックEとこれに隣接するマクロブロックA乃至
Dは、図13に示すように配置されているとする。
する場合であって、隣接するマクロブロックA乃至Dの
いずれかがフィールドベース符号化されている場合、第
1フィールドに対する動きベクトル情報の垂直方向成分
と、第2フィールドに対する動きベクトル情報の垂直方
向成分の平均値の2倍を算出し、これをフレームベース
の動きベクトル情報に相当するものとして予測処理を行
う。
化する場合であって、隣接するブロックA乃至Dのいず
れかがフレームベース符号化されている場合、動きベク
トル情報の垂直方向成分の値を2で割った商を、フィー
ルドベースの動きベクトルに相当するものとして予測処
理を行う。
4×4ブロックを単位とした離散コサイン変換処理の
後、量子化処理を行うようになされているが、文献「"A
BT Coding for Higher Resolution Video"(M.Wien et a
l. Joint Video Team of ISO/IEC MPEG & ITU-T VCEG,J
VT-B053)」(以下、文献2と記述する)においては、離
散コサイン変換処理の単位として、ブロックサイズが4
×4、4×8、8×4、および8×8の4種類のブロッ
クを用いることが開示されている。
サイズが4×4、4×8、8×4、および8×8の4種
類のブロックを離散コサイン変換処理の単位として用い
ること(以下、ABTを用いた直交変換とも記述する)に
ついて説明するが、その前に、現在のH.26Lで規定
されている、離散コサイン変換処理および量子化処理に
ついて説明する。
c,dとし、変換係数をA,B,C,Dとすれば、離散
コサイン変換に相当する処理は次式(4)によって表さ
れる。 A=13a+13b+13c+13d B=17a+7b−7c+17d C=13a−13b−13c+13d D=7a−17b+17c−7d ・・・(4)
c’,d’とすれば、逆離散コサイン変換に相当する処
理は次式(5)によって表される。 a’=13A+17B+13C+17D b’=13A+7B−13C−17D c’=13A−7B−13C+17D d’=13A−17B+13C−7D ・・・(5)
後の係数a’は、次式(6)に示す関係となる。 a’=676a ・・・(6)
換後の係数a’との関係は、式(4)および(5)に正
規化のプロセスが含まれていないことに起因する。な
お、正規化のプロセスは、逆量子化後の最後のシフト演
算によって、後述するように実行される。
を行うための媒介変数として、0乃至31の値を取り得
る量子化パラメータQPが定義されている。量子化ステ
ップは、量子化パラメータQPの値が1増加する毎に、
12%ずつ増加するように設計されている。すなわち、
量子化パラメータQPの値が6だけ増加した場合、量子
化ステップサイズは2倍になることになる。
パラメータQPは、輝度信号に対するものである。そこ
で、以下、輝度信号に対する量子化パラメータQPと区
別するために、色差信号に対する量子化パラメータをQ
Pchromaと記述する。輝度信号に対する量子化パラメー
タQPと色差信号に対する量子化パラメータをQP
chromaとの対応関係は以下のとおりである。すなわち、
例えば、輝度信号に対する量子化パラメータQPの値0
乃至17は、それぞれ、色差信号に対する量子化パラメ
ータをQPchromaの値0乃至17に対応する。また例え
ば、輝度信号に対する量子化パラメータQPの値20
は、それぞれ、色差信号に対する量子化パラメータをQ
Pchromaの値19に対応する。 QP 0,1,2,・・・,17,18,19,20,21,22,23,24,25,26,27,28,29,30,31 QPchroma 0,1,2,・・・,17,17,18,19,20,20,21,22,22,23,23,24,24,25,25
のため配列A(QP),B(QP)が定義されている。 A(QP=0,1,・・・,31) 620,553,492,439,391,348,3
10,276,246,219,195,174,15
5,138,123,110,98,87,78,6
9,62,55,49,44,39,35,31,2
7,24,22,19,17 B(QP=0,1,・・・,31) 3881,4351,4890,5481,6154,
6914,7761,8718,10987,1233
9,13828,15523,17435,1956
1,21873,24552,27656,3084
7,34870,38807,43747,4910
3,54683,61694,68745,7761
5,89113,100253,109366,126
635,141533
は、次式(7)に示す関係が成立する。 A(QP)×B(QP)×6762=240 ・・・(7)
(8)にしたがって実行される。 LEVEL=(K×A(QP)+f×220)/220 ・・・(8) ただし、式(8)のfに関し、|f|は、0から0.5
までの値であり、fの符号は係数Kに一致する。
(9)にしたがって実行される。 K’=LEVEL×B(QP) ・・・(9)
ve Block Transform)を用いた直交変換を含む符号化方
式について説明する。
して定義されている7種類のモードを図15に示す。す
なわち、モード1は、動き補償・予測のブロックサイズ
が16×16であり、離散コサイン変換のブロックサイ
ズが8×8である。モード2は、動き補償・予測のブロ
ックサイズが8×16であり、離散コサイン変換のブロ
ックサイズが8×8である。モード3は、動き補償・予
測のブロックサイズが16×8であり、離散コサイン変
換のブロックサイズが8×8である。モード4は、動き
補償・予測のブロックサイズと離散コサイン変換のブロ
ックサイズがともに8×8である。モード5は、動き補
償・予測のブロックサイズと離散コサイン変換のブロッ
クサイズがともに8×4である。モード6は、動き補償
・予測のブロックサイズと離散コサイン変換のブロック
サイズがともに4×8である。モード7は、動き補償・
予測のブロックサイズと離散コサイン変換のブロックサ
イズがともに4×4である。
クに関しても、同様に、図15に示した7種類のモード
が定義されている。ただし、モード4乃至7において
は、H.26Lで規定されているイントラ予測が行われ
るが、モード0乃至3においては、イントラDC予測だ
けが行われる。
Directional予測を実行する前にブロックの境界に位置
する画素値にフィルタリングを施すことにより、Direct
ional予測の効率を高めることができる。このフィルタ
リングは、長さ8画素のブロック境界に適用される。こ
こで、ブロックの上部境界に位置する画素に対するフィ
ルタリング処理について説明する。なお、ブロックの左
部境界に位置する画素値に関する処理も同様である。
は8)に存在する要素をP(i,j)(i=0乃至N−
1;j=0乃至M−1)とし、当該ブロックN×Mブロ
ックの上部境界に位置する、既に復号されている画素を
P(n,−1)(n=0乃至N−1)とすれば、画素P
(n,−1)には、次式(10)に示す3タップのFI
Rフィルタが施され、得られる画素P’(n,−1)を
用いてDirectional予測が行われる。 [7,18,7]//32 ・・・(10)
た直交変換について説明する。ABTを用いた直交変換
は、次式(11)に示す4×4行列T4と、次式(1
2)に示す8×8行列T8が用いられた次式(13)に
したがって行われる。 T4= 13 13 13 13 17 7 -7 -17 13 -13 -13 13 7 -17 17 -7 ・・・(11)
ロック(n,m=4または8)の画素であり、[Tn]
は、水平方向に対する直交変換行列であり、[Tm]
は、垂直方向に対する直交変換行列である。[Cn×m]
は、直交変換係数であるが、正規化は、後述するように
量子化処理と同時に施される。
変換を含む符号化方式においては、現在のH.26Lに
対応して、量子化パラメータQPを媒介変数とする変数
An ×m(QP)および変数Bn×m(QP)が、以下のよ
うに定義されている。
2,439,391,348,310,276,246,219,195,174,155,138,123,
110,98,87,78,69,62,55,49,44,39,35,31,27,24,22,19,1
7 B4×4(QP=0乃至31)=3881,4351,4890,5481,61
54,6914,7761,8718,9781,10987,12339,13828,15523,174
35,19561,21873,24552,27656,30847,34870,38807,4374
7,49103,54683,61694,68745,77615,89113,100253,10936
6,126635, 141533 A8×4(QP=0乃至31)=335,299,266,237,211,18
8,168,149,133,118,105,94,84,75,67,59,53,47,42,37,3
4,30,26,24,21,19,17,15,13,12,10,9 B8×4(QP=0乃至31)=2100,2353,2645,2968,33
34,3742,4188,4721,5289,5962,6700,7484,8375,9380,10
500,11924,13274,14968,16750,19014,20691,23450,2705
8,29313,33500,37026,41382,46900,54116,58625,70350,
78167 A8×8(QP=0乃至31)=181,162,144,128,114,10
2,91,81,72,64,57,51,45,40,36,32,29,25,23,20,18,16,
14,13,11,10,9,8,7,6,6,5 B8×8(QP=0乃至31)=1136,1270,1428,1607,18
04,2017,2260,2539,2857,3214,3609,4033,4571,5142,57
14,6428,7093,8228,8943,10285,11428,12856,14693,158
23,18700,20570,22855,25712,29385,34283,34283,41139
n×m(QP)には、次式(14)に示す関係が成立す
る。 An×m(QP)×Bn×m(QP)×N2 n×m=240 ・・・(14) ただし、式(14)において、N2 n×mは、図16に示
すとおりである。
現在のH.26Lと同様に、式(8),(9)に従って
実行される。
配列[Cn×m]は、そのブロックサイズに応じて、図1
7に示す4種類のスキャン方式のいずれかによって1次
元配列に並べ替えられる。
用いるループフィルタは、現在のH.26Lにおいて定
められている方式と同様であるが、直交変換のブロック
サイズが4×8、8×4、または8×8であった場合、
ブロック内の4×4サブブロック境界においては、フィ
ルタリング処理を行わないようになされている。
においては、可変長符号化の一種であるUVLC(Universal
Variable Length Code)と、算術符号化の一種であるCA
BAC(Context-based adaptive binary arithmetic codin
g)の2種類が定義されており、ユーザは可逆符号化方式
にUVLCまたはCABACの一方を選択して適用することが可
能である。文献2のABTの符号化方式においては、ABTに
対するCABACが規定されている。
おいては、図18に示すようにCode_Numberが割り当て
られている、イントラABTモードを符号化する必要があ
り、このイントラABTモードは、現在のH.26Lにお
いて、インター符号化されるフレームにおけるMB_type
に対して定義されているコンテキストモデルを用いて符
号化される。
ロックに関しては、イントラ予測モードが符号化される
必要があるが、現在のH.26Lにおいて定義されてい
るイントラ予測モードがそのまま適用される。
の処理が、ABTの符号化方式においても適用される。
のモードのうち、モード5乃至7においては、現在の
H.26Lと同様の手法が適用される。モード1乃至4
においては、CBP=1であるということは、少なくとも
1つの非零係数が8×8ブロック内に存在することにな
るため、第1のLEVELに関しては、第1のEOB(End Of Bl
ock)が存在することなく符号化される。
は、現在のH.26Lで定められている手法が適用され
るが、4×8、8×4、および8×8ブロックにおいて
は、図19に示すようなテーブルに基づいて2値化が行
われる。これらのRUN情報を、CABACを用いて符号化する
ためのコンテキストモデルを図20に示す。
おいては、複数の4×4ブロックに対して、アダマール
変換が施される。また、動き予測により生成された差分
値を直交変換して得られる係数の絶対値和SATD(the sum
of the absolute values ofthe transformed block di
fferences)を用いて、整数画素精度以下の動き予測が行
われる。
おいても、同様にアダマール変換が用いられる。ただ
し、正規化プロセスには√2で除算する演算が必要とな
るが、文献2においては、1/√8の近似値として18
1/512を用いている。図21に、アダマール変換後
の正規化ファクタを示す。
Low Complexity Modeにおいては、上述した絶対値和SAT
Dを最小とするようなイントラモードが選択される。Hig
h Complexity Modeにおいては、次式(15)に示すコ
スト関数Jを用いたモード判定が行われる。 J=D+λmodeR ・・・(15) ただし、式(15)において、Dは歪であり、Rはビッ
トコストである。また、λmodeは現在のH.26Lにお
いて用いられているラグランジェ乗数である。
4、および8×8の各ABTブロックに対して、最適なイ
ントラ予測モードが選択される。4×4以外のABTブロ
ックにおいてはDC予測のみが適用される。このそれぞ
れに対し、式(15)を用いてコスト関数Jの値が計算
され、最適なABTブロックが選択される。
案されている方法では、入力となる画像情報が飛び越し
走査フォーマットである場合、フィールド構造およびフ
レーム構造の一方の画像情報だけしか符号化することは
できないが、文献1に提案されている、マクロブロック
レベルでのフィールド/フレーム適応型符号化処理を組
み合わせることによって、より高い符号化効率を実現で
きることが期待される。
ものであり、飛び越し走査フォーマットの画像情報を入
力とし、マクロブロックレベルでフィールド/フレーム
適応型符号化処理を行い、直交変換にはABTを用いる画
像符号化装置を実現することを目的とする。
予め設定されている複数の直交変換用ブロックサイズの
いずれかにマクロブロックを分割して直交変換する直交
変換手段と、最も符号化効率が高くなるように、直交変
換用ブロックサイズを決定するブロックサイズ決定手段
と、直交変換手段の処理結果を量子化する量子化手段
と、量子化手段の処理結果を可逆符号化する可逆符号化
手段とを含むことを特徴とする。
4,4×8,8×4、および8×8の4種類であるよう
にすることができる。
ロックがインターマクロブロックであってフィールドベ
ースの符号化処理が施される場合、動き予測・補償用ブ
ロックサイズに対応して直交変換用ブロックサイズを決
定するようにすることができる。
ロックがインターマクロブロックであってフィールドベ
ースの符号化処理が施される場合、動き予測・補償用ブ
ロックサイズが16×8であるとき、直交変換用ブロッ
クサイズを8×8に決定するようにすることができる。
ロックがインターマクロブロックであってフィールドベ
ースの符号化処理が施される場合、動き予測・補償用ブ
ロックサイズが8×8であるとき、直交変換用ブロック
サイズも8×8に決定するようにすることができる。
ロックがインターマクロブロックであってフィールドベ
ースの符号化処理が施される場合、動き予測・補償用ブ
ロックサイズが8×4であるとき、直交変換用ブロック
サイズも8×4に決定するようにすることができる。
ロックがインターマクロブロックであってフィールドベ
ースの符号化処理が施される場合、動き予測・補償用ブ
ロックサイズが4×8であるとき、直交変換用ブロック
サイズも4×8に決定するようにすることができる。
ロックがインターマクロブロックであってフィールドベ
ースの符号化処理が施される場合、動き予測・補償用ブ
ロックサイズが4×4であるとき、直交変換用ブロック
サイズも4×4に決定するようにすることができる。
ベルでの符号化処理を、フィールドベースとするかフレ
ームベースとするかを判定するフィールド/フレーム判
定手段をさらに含むことができる。
判定と、前記ブロックサイズ決定手段による決定は、同
時に行われるようにすることができる。
判定と、前記ブロックサイズ決定手段による決定は、動
き予測処理によって生成された差分値を直交変換して得
られる係数の絶対値和SATDが最小となるように、同時に
行われるようにすることができる。
判定と、前記ブロックサイズ決定手段による決定は、コ
スト関数Jの値に基づいて、同時に行われるようにする
ことができる。
レーム内で垂直方向に隣接した画素の差分の自乗和V
ar1と、フィールド内で垂直方向に隣接した画素の差分
の自乗和Var2との比較結果に対応して、マクロブロッ
クレベルでの符号化処理を、フィールドベースとするか
フレームベースとするかを判定するようにすることがで
きる。
処理によって生成された差分値を直交変換して得られる
係数の絶対値和SATDが最小となるように、直交変換用ブ
ロックサイズを決定するようにすることができる。
数Jの値に基づいて、直交変換用ブロックサイズを決定
するようにすることができる。
ーム判定手段による判定結果を示すfield/frame_flag、
およびブロックサイズ決定手段による決定結果を示すMB
_typeも可逆符号化するようにすることができる。
にすることができる。
うにすることができる。
る複数の直交変換用ブロックサイズのいずれかにマクロ
ブロックを分割して直交変換する直交変換ステップと、
最も符号化効率が高くなるように、直交変換用ブロック
サイズを決定するブロックサイズ決定ステップと、直交
変換ステップの処理結果を量子化する量子化ステップ
と、量子化ステップの処理結果を可逆符号化する可逆符
号化ステップとを含むことを特徴とする。
予め設定されている複数の直交変換用ブロックサイズの
いずれかにマクロブロックを分割して直交変換する直交
変換ステップと、最も符号化効率が高くなるように、直
交変換用ブロックサイズを決定するブロックサイズ決定
ステップと、直交変換ステップの処理結果を量子化する
量子化ステップと、量子化ステップの処理結果を可逆符
号化する可逆符号化ステップとを含むことを特徴とす
る。
れている複数の直交変換用ブロックサイズのいずれかに
マクロブロックを分割して直交変換する直交変換ステッ
プと、最も符号化効率が高くなるように、直交変換用ブ
ロックサイズを決定するブロックサイズ決定ステップ
と、直交変換ステップの処理結果を量子化する量子化ス
テップと、量子化ステップの処理結果を可逆符号化する
可逆符号化ステップとをコンピュータに実行させること
を特徴とする。
して、マクロブロックレベルでの符号化処理がフィール
ドベースであるかフレームベースであるかを示すfield/
frame_flag、符号化処理に含まれる直交変換処理でのブ
ロックサイズを示すMB_type、量子化されている直交変
換係数、並びに予測モード情報および動きベクトル情報
を生成する復号手段と、量子化されている直交変換係数
を逆量子化する逆量子化手段と、MB_typeに基づき、逆
量子化手段の処理結果を逆直交変換する逆直交変換手段
と、予測モード情報および動きベクトル情報に従い、復
号画像情報を元にして参照画像を生成する参照画像生成
手段とを含むことを特徴とする。
基づき、逆直交手段の処理結果をフレーム構造に変換す
るフレーム構造変換手段をさらに含むことができる。
基づき、参照画像生成手段に供給される前の復号情報を
フィールド構造に変換するフィールド構造変換手段をさ
らに含むことができる。
情報を復号して、マクロブロックレベルでの符号化処理
がフィールドベースであるかフレームベースであるかを
示すfield/frame_flag、符号化処理に含まれる直交変換
処理でのブロックサイズを示すMB_type、量子化されて
いる直交変換係数、並びに予測モード情報および動きベ
クトル情報を生成する復号ステップと、量子化されてい
る直交変換係数を逆量子化する逆量子化ステップと、MB
_typeに基づき、逆量子化手段の処理結果を逆直交変換
する逆直交変換ステップと、予測モード情報および動き
ベクトル情報に従い、復号画像情報を元にして参照画像
を生成する参照画像生成ステップとを含むことを特徴と
する。
圧縮画像情報を復号して、マクロブロックレベルでの符
号化処理がフィールドベースであるかフレームベースで
あるかを示すfield/frame_flag、符号化処理に含まれる
直交変換処理でのブロックサイズを示すMB_type、量子
化されている直交変換係数、並びに予測モード情報およ
び動きベクトル情報を生成する復号ステップと、量子化
されている直交変換係数を逆量子化する逆量子化ステッ
プと、MB_typeに基づき、逆量子化手段の処理結果を逆
直交変換する逆直交変換ステップと、予測モード情報お
よび動きベクトル情報に従い、復号画像情報を元にして
参照画像を生成する参照画像生成ステップとを含むこと
を特徴とする。
報を復号して、マクロブロックレベルでの符号化処理が
フィールドベースであるかフレームベースであるかを示
すfield/frame_flag、符号化処理に含まれる直交変換処
理でのブロックサイズを示すMB_type、量子化されてい
る直交変換係数、並びに予測モード情報および動きベク
トル情報を生成する復号ステップと、量子化されている
直交変換係数を逆量子化する逆量子化ステップと、MB_t
ypeに基づき、逆量子化手段の処理結果を逆直交変換す
る逆直交変換ステップと、予測モード情報および動きベ
クトル情報に従い、復号画像情報を元にして参照画像を
生成する参照画像生成ステップとをコンピュータに実行
させることを特徴とする。
1のプログラムにおいては、最も符号化効率が高くなる
ように、直交変換用ブロックサイズが決定され、決定さ
れた直交変換用ブロックサイズにマクロブロックが分割
されて直交変換され、直交変換の処理結果が量子化さ
れ、量子化の処理結果が可逆符号化される。
のプログラムにおいては、圧縮画像情報が復号されて、
マクロブロックレベルでの符号化処理がフィールドベー
スであるかフレームベースであるかを示すfield/frame_
flag、符号化処理に含まれる直交変換処理でのブロック
サイズを示すMB_type、量子化されている直交変換係
数、並びに予測モード情報および動きベクトル情報が生
成され、量子化されている直交変換係数が逆量子化さ
れ、MB_typeに基づいて逆量子化の処理結果が逆直交変
換される。また、予測モード情報および動きベクトル情
報に従い、復号画像情報を元にして参照画像が生成され
る。
した装置であってもよいし、信号処理装置の符号化処理
および復号処理を行うブロックであってもよい。
符号化装置について、図22を参照して説明する。
変換部51は、アナログ信号である入力画像情報をディ
ジタル信号に変換する。画面並べ替えバッファ52は、
当該画像情報符号化装置が出力する画像圧縮情報のGOP
構造に対応して、入力される画像を並び替える。
ロブロックをフィールドベースで符号化した場合と、フ
レームベースで符号化した場合の符号化効率が高い方を
判定し、対応するFrame/Field Flagを生成して、フィー
ルド/フレーム変換部56,64,67、および可逆符
号化部59に出力する。
符号化される場合、画面並べ替えバッファ52からフィ
ールド/フレーム判定部53を介して入力される入力画
像と、動き予測・補償部68からの参照画像との差分画
像を生成してABTブロックサイズ決定部55に出力す
る。また、加算器54は、マクロブロックがイントラ符
号化される場合、画面並べ替えバッファ52からフィー
ルド/フレーム判定部53を介して入力される入力画像
をそのままABTブロックサイズ決定部55に出力する。
4、4×8、8×4、および8×8の中から最も符号化
効率が高いブロックサイズを決定して後段に通知する。
フィールド/フレーム変換部56は、マクロブロックが
フィールドベース符号化される場合、ABT変換部57に
供給される前の入力画像を、図23に示すように、フレ
ーム構造からフィールド構造に変換する。
部55によって決定されたブロックサイズに従い、入力
画像を直交変換して、得られたABT変換係数を量子化部
58に出力する。なお、ABT変換部57においては、マ
クロブロックをフレームベースで符号化する場合に対応
して、図15に示した7種類のモードと同一のモードが
定義されている。さらに、マクロブロックをフィールド
ベースで符号化する場合に対応して、図24に示す5種
類のモードが定義されている。すなわち、モード1は、
動き補償・予測のブロックサイズが16×8であり、離
散コサイン変換のブロックサイズが8×8である。モー
ド2は、動き補償・予測のブロックサイズと離散コサイ
ン変換のブロックサイズがともに8×8である。モード
3は、動き補償・予測のブロックサイズと離散コサイン
変換のブロックサイズがともに8×4である。モード4
は、動き補償・予測のブロックサイズと離散コサイン変
換のブロックサイズがともに4×8である。モード5
は、動き補償・予測のブロックサイズと離散コサイン変
換のブロックサイズがともに4×4である。
変換係数を量子化する。可逆符号化部59は、量子化部
58および動き予測・補償部68から入力される各シン
タクス要素、並びにフィールド/フレーム判定部53か
ら入力されるFrame/Field Flagを、UVLCまたはCABACに
よって可逆符号化する。蓄積バッファ60は、符号化さ
れた各シンタクス要素を蓄積し、画像圧縮情報として後
段に出力する。レート制御部61は、蓄積バッファ60
の蓄積量に基づき、当該画像符号化装置から出力される
画像圧縮情報のビットレートが目標値となるように、量
子化部58をフィードバック制御する。
変換係数を逆量子化する。逆ABT変換部63は、ABT変換
係数を決定されているブロックサイズで逆ABT変換し、
復号画像情報を生成する。フィールド/フレーム変換部
64は、マクロブロックがフィールドベース符号化され
ている場合、フレームメモリ66に格納する前の復号画
像情報を、フレーム構造に変換する。すなわち、図23
に示したフィールド/フレーム変換部56の動作とは逆
の動作を実行する。ループフィルタ65は、フレームメ
モリ66に格納する前の復号画像情報のブロック歪を除
去する。フレームメモリ66は、参照画像の元となる復
号画像情報を格納する。
予測・補償部68によるフィールドモードに対応する動
きベクトルの探索に先立ち、フレームメモリ66内の復
号画像情報をフレーム構造からフィールド構造に変換す
る。動き予測・補償部68は、動き予測処理により、最
適な予測モード情報および動きベクトル情報を生成する
とともに、参照画像を生成する。
いる制御用プログラムに基づき、当該画像情報符号化装
置の各部を制御する。
による、マクロブロックの符号化をフィールドベースと
するかフレームベースとするかの判定について説明す
る。
に示すように、フレーム内で垂直方向に隣接した画素の
差分の自乗和Var1と、次式(17)に示すように、フ
ィールド内で垂直方向に隣接した画素の差分の自乗和V
ar2を比較し、Var1よりもV ar2が小さい場合、フィー
ルドベースで符号化した方の符号化効率が高いと判定
し、Var1よりもVar2が小さくない場合、フレームベー
スで符号化した方の符号化効率が高いと判定するように
する。 Var1=ΣuΣv{(X[2v][u]-X[2v+1][u])2+(X[2v+1][u]-X[2v+2][u])2} ・・・(16) Var2=ΣuΣv{(X[2v][u]-X[2v+2][u])2+(X[2v+1][u]-X[2v+3][u])2} ・・・(17)
演算子Σuは、u=0乃至15の総和を示し、演算子Σv
は、v=0乃至6の総和を示している。また、X[v][u]
は、マクロブロック輝度信号の第(v,u)要素を示し
ている。
クの符号化をフィールドベースとするかフレームベース
とするかの判定に、フィールド/フレーム判定部53だ
けでなく、ABTブロックサイズ決定部28も動作する。
すなわち、図15に示したものと同等のフレームモード
符号化に対して定義された7種類と、図25に示したフ
ィールドモード符号化に対して定義された5種類の合計
12種類のモードに対して、式(15)によって定義さ
れたコスト関数Jを用いて当該マクロブロックの符号化
効率を最良とするモードを選択するようになされてい
る。
る、最も符号化効率が高いブロックサイズを決定する処
理について説明する。
ース符号化が行われる場合、およびフレームベース符号
化が行われる場合、それぞれにおいて、背景技術で上述
した絶対値和SATDを最小とするモードが選択されるよう
になされている。
フィールド/フレーム判定装置26と、ABTブロック
サイズ28が合わせて動作するようにしてもよい。すな
わち、図15に示したものと同等のフレームモード符号
化に対して定義された7種類と、図25に示したフィー
ルドモード符号化に対して定義された5種類の合計12
種類のモードに対して、それぞれ絶対値和SATDを算出
し、それらの最小値に対応するモードを選択するように
してもよい。
/フレーム判定部53によって生成されたfield/frame_
flagを可逆符号化する処理について説明する。なお、fi
eld/frame_flagの値が1である場合(マクロブロックが
フィールドベース符号化される場合)、Pピクチャ/B
ピクチャに対するMB_typeも符号化される。
れる場合、field/frame_flag、およびPピクチャ/Bピ
クチャに対するMB_typeに対して以下のようなコンテキ
ストモデルが定義されている。
ブロックA,B,Cのうち、マクロブロックCに対する
frame/field flagに関するコンテキストモデルについ
て説明する。マクロブロックCのframe/field flagに
関するコンテキストモデルctx_fifr_flag(C)は、次式
(21)によって定義される。 ctx_fifr_flag(C)=a+2b ・・・(18) ただし、式(18)において、a,bは、それぞれマク
ロブロックA,Bのframe/field flagの値である。
るコンテキストモデルについて説明する。frame/field
flagが1である場合、図26に示すように、Iピクチ
ャに含まれるマクロブロックCの5種類のMB_typeに対
し、それぞれCode_Numberが割り当てられている。これ
らのCode_Numberに対応するコンテキストモデルctx_mb_
type_intra_field(C)は次式(19)によって定義さ
れる。 ctx_mb_type_intra_field(C)=A+B ・・・(19)
ロブロックAがIntra4×4である場合には0であり、I
ntra16×16である場合には1である。同様に、B
は、マクロブロックBがIntra4×4である場合には0
であり、Intra16×16である場合には1である。し
たがって、コンテキストモデルctx_mb_type_intra_fiel
d(C)は、0,1,2のいずれかの値をとる。なお、隣接
するマクロブロックA,Bは、フィールドベース符号化
されていても、フレームベース符号化されていてもかま
わない。
関するコンテキストモデルについて説明する。マクロブ
ロックCがPピクチャに含まれる場合、マクロブロック
CのMB_typeに対応するコンテキストモデルctx_mb_type
_inter_field(C)は、次式(23)によって定義され
る。また、Bピクチャに含まれる場合、次式(24)に
よって定義される。 ctx_mb_type_inter_field(C)=((A==skip)?0:1)+2((B==skip)?0:1) ・・・(20) ctx_mb_type_inter_field(C)=((A==Direct)?0:1)+2((B==Direct)?0:1) ・・・(21)
=Skip)?0:1)は、マクロブロックAがSkipモードである
場合には0を示し、マクロブロックAがSkipモードでは
ない場合には1を示すものとする。同様に、演算子((B=
=Skip)?0:1)は、マクロブロックBがSkipモードである
場合には0を示し、マクロブロックBがSkipモードでは
ない場合には1を示すものとする。
irect)?0:1)は、マクロブロックAがDirectモードであ
る場合には0を示し、マクロブロックAがDirectモード
ではない場合には1を示すものとする。演算子((B==Dir
ect)?0:1)は、マクロブロックBがDirectモードである
場合には0を示し、マクロブロックBがDirectモードで
はない場合には1を示すものとする。
クロブロックCのMB_typeに対応するコンテキストモデ
ルctx_mb_type_inter_field(C)は、Pピクチャである場
合とBピクチャである場合に対して、それぞれ3種類の
値を取ることになる。
フィールドベース符号化されていても、フレームベース
符号化されていてもかまわない。
_typeは、図27Aに示すテーブルによって2値化され
る。また、2値化されていないBピクチャにおけるMB_t
ypeは、図27Bに示すテーブルによって2値化され
る。
クに対しては、Pピクチャに属する場合、10種類のMB
_typeが定義されている。一方、フィールドベース符号
化されるマクロブロックに対しては、Pピクチャに属す
る場合、前記16種類のうち、16×16モード、およ
び8×16モードが定義されていない。すなわち、フィ
ールドベース符号化されるマクロブロックに対しては、
Pピクチャに関して8種類のMB_typeが定義されてい
る。
クに対しては、Bピクチャに関して18種類のMB_type
が定義されている。一方、フィールドベース符号化され
るマクロブロックに対しては、Bピクチャに属する場
合、前記18種類のうち、前方向16×16モード、後
方向16×16モード、前方向8×16モード、および
後方向8×16モードが定義されていない。すなわち、
フィールドベース符号化されるマクロブロックに対して
は、Bピクチャに関して14種類のMB_typeが定義され
ている。
報符号化装置によれば、飛び越し走査フォーマットの画
像情報を入力とし、マクロブロックレベルでフィールド
/フレーム適応型符号化処理を行い、直交変換にはABT
を用いるようにしたので、従来よりも高い符号化効率を
実現できることが可能となる。
装置に対応する画像情報復号装置の構成例を示してい
る。
ファ81は、入力される画像圧縮情報を蓄積して、適
宜、可逆復号化部82に出力する。可逆復号化部82
は、UVLCまたはCABACを用いて符号化されている画像圧
縮情報を復号し、得られる量子化されているABT変換係
数を逆量子化部83に出力し、field/frame_flagをフィ
ールド/フレーム変換部85に出力し、Pピクチャ/B
ピクチャに対するMB_typeを逆ABT変換部84に出力し、
予測モード情報および動きベクトル情報を動き予測・補
償部92に出力する。
変換係数を逆量子化する。逆ABT変換部84は、ABT変換
係数を、4×4、4×8、8×4、および8×8のう
ち、MB_typeによって定められているブロックサイズで
逆直交変換する。
ロブロックがフィールドベース符号化されている場合、
加算器86に入力される前の逆ABT変換処理が施された
直交変換係数をフィールド構造からフレーム構造に変換
する。加算器86は、マクロブロックがインター符号化
されたものである場合、逆ABT変換が施された差分画像
と、動き予測・補償部92からの参照画像とを合成して
出力画像を生成し、後段に出力する。また、加算器86
は、マクロブロックがインター符号化されたものである
場合、逆ABT変換が施された画像を、そのまま出力画像
として後段に出力する。
画像圧縮情報のGOP構造に応じ、加算器86からの出力
画像を並べ替えてD/A変換部88に出力する。D/A
変換部88は、ディジタル信号である出力画像をアナロ
グ信号に変換する。
出力画像のブロック歪を除去する。フレームメモリ90
は、ブロック歪が除去された、参照画像の元となる画像
情報を格納する。フィールド/フレーム変換部91は、
マクロブロックがフィールドベース符号化されている場
合、動き予測・補償部92に供給する前に、フレームメ
モリ90に格納されている画像情報をフィールド構造に
変換する。動き予測・補償部92は、可逆復号化部82
からの予測モード情報および動きベクトル情報に基づ
き、フレームメモリ90格納されている画像情報、また
はフィールド/フレーム変換部91によってフィールド
構造に変換された画像情報を元にして参照画像を生成し
て加算器86に出力する。
号装置によれば、図26の画像情報符号化装置が出力す
る画像圧縮情報を復号し、元の画像情報を得ることがで
きる。
り実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行
させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより
実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプロ
グラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコン
ピュータ、または、各種のプログラムをインストールす
ることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば
汎用のパーソナルコンピュータなどに、例えば図22の
記録媒体70からインストールされる。
に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、
プログラムが記録されている磁気ディスク(フレキシブ
ルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Dis
c-Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)を
含む)、光磁気ディスク(MD(Mini Disc)を含む)、
もしくは半導体メモリなどよりなるパッケージメディア
により構成されるだけでなく、コンピュータに予め組み
込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記録
されているROMやハードディスクなどで構成される。
されるプログラムを記述するステップは、記載された順
序に従って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずし
も時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に
実行される処理をも含むものである。
飛び越し走査フォーマットの画像情報を入力とし、マク
ロブロックレベルでフィールド/フレーム適応型符号化
処理を行い、直交変換にはABTを用いる画像符号化装置
を実現することが可能となる。
査の画像情報がマクロブロックレベルで適応的にフィー
ルドベースまたはフレームベースで符号化されている圧
縮画像情報を元に前記画像情報を復元する画像復号装置
を実現することが可能となる。
号化装置の構成の一例を示すブロック図である。
号装置の構成例を示すブロック図である。
ロックに対する動き予測・補償の単位を示す7種類のモ
ードを説明するための図である。
適応符号化を可能とするように、H.26Lを拡張した
場合における画像圧縮情報のシンタクスを示した図であ
る。
場合において、マクロブロックの画素を行単位で並べ替
える処理を説明するための図である。
場合の動き予測・補償の単位として定義されている7種
類のモードを説明するための図である。
説明するための図である。
場合において、マクロブロック内でイントラ予測を行う
動作を説明するための図である。
場合において、複数のマクロブロックに跨ってイントラ
予測を行う動作を説明するための図である。
る場合において、色差信号に対するイントラ予測を行う
動作を説明するための図である。
る場合において、色差信号の残差成分を符号化する動作
を説明するための図である。
プルフレーム予測の概念を説明するための図である。
る場合における、動きベクトル情報の予測方式を説明す
るための図である。
測モードが8×16,16×8,8×4、または4×8
であった場合における、動きベクトル情報の予測値を生
成する方法を説明するための図である。
ロックに対する7種類のモードを説明するための図であ
る。
示す図である。
変換係数を1次元データに並べ替えるスキャン方式を説
明するための図である。
クモードを示す図である。
および8×8ブロックに対するRUNを2値化するための
テーブルを示す図である。
ブロックサイズにおけるRUNを、CABACを用いて符号化す
るためのコンテキストモデルを示す図である。
ブロックサイズに対するアダマール変換後の正規化ファ
クタを示した図である。
装置の構成例を示すブロック図である。
フィールド構造に変換する処理を説明するための図であ
る。
ロックがフィールベース符号化されるときに用いられる
5種類のモードを説明するための図である。
号化を行う場合、マクロブロックのFrame/Field Flagに
対して定義されているコンテキストモデルを説明するた
めの図である。
れるときに用いられるイントラABTブロックモードを示
す図である。
れる場合における、PピクチャおよびBピクチャに属す
るマクロブロックのMB_typeを2値化するためのテーブ
ルを示す図である。
発明の一実施の形態である画像情報復号装置の構成例を
示すブロック図である。
ックサイズ決定部,56 フィールド/フレーム変換
部, 57 ABT変換部, 59 可逆符号化部, 6
3 逆ABT変換部,64 フィールド/フレーム変換
部, 65 ループフィルタ, 67 フィールド/フ
レーム変換部, 69 制御部, 70記録媒体, 8
2 可逆復号部, 84 逆ABT変換部, 85フィー
ルド/フレーム変換部, 91 フィールド/フレーム
変換部
Claims (34)
- 【請求項1】 飛び越し走査の画像情報を入力として、
マクロブロックレベルで適応的にフィールドベースまた
はフレームベースの符号化処理を施す符号化装置におい
て、 予め設定されている複数の直交変換用ブロックサイズの
いずれかにマクロブロックを分割して直交変換する直交
変換手段と、 最も符号化効率が高くなるように、前記直交変換用ブロ
ックサイズを決定するブロックサイズ決定手段と、 前記直交変換手段の処理結果を量子化する量子化手段
と、 前記量子化手段の処理結果を可逆符号化する可逆符号化
手段とを含むことを特徴とする符号化装置。 - 【請求項2】 前記直交変換用ブロックサイズは、4×
4,4×8,8×4、および8×8の4種類であること
を特徴とする請求項1に記載の符号化装置。 - 【請求項3】 前記ブロックサイズ決定手段は、前記マ
クロブロックがインターマクロブロックであって前記フ
ィールドベースの符号化処理が施される場合、動き予測
・補償用ブロックサイズに対応して前記直交変換用ブロ
ックサイズを決定することを特徴とする請求項1に記載
の符号化装置。 - 【請求項4】 前記ブロックサイズ決定手段は、前記マ
クロブロックがインターマクロブロックであって前記フ
ィールドベースの符号化処理が施される場合、前記動き
予測・補償用ブロックサイズが16×8であるとき、前
記直交変換用ブロックサイズを8×8に決定することを
特徴とする請求項3に記載の符号化装置。 - 【請求項5】 前記ブロックサイズ決定手段は、前記マ
クロブロックがインターマクロブロックであって前記フ
ィールドベースの符号化処理が施される場合、前記動き
予測・補償用ブロックサイズが8×8であるとき、前記
直交変換用ブロックサイズも8×8に決定することを特
徴とする請求項3に記載の符号化装置。 - 【請求項6】 前記ブロックサイズ決定手段は、前記マ
クロブロックがインターマクロブロックであって前記フ
ィールドベースの符号化処理が施される場合、前記動き
予測・補償用ブロックサイズが8×4であるとき、前記
直交変換用ブロックサイズも8×4に決定することを特
徴とする請求項3に記載の符号化装置。 - 【請求項7】 前記ブロックサイズ決定手段は、前記マ
クロブロックがインターマクロブロックであって前記フ
ィールドベースの符号化処理が施される場合、前記動き
予測・補償用ブロックサイズが4×8であるとき、前記
直交変換用ブロックサイズも4×8に決定することを特
徴とする請求項3に記載の符号化装置。 - 【請求項8】 前記ブロックサイズ決定手段は、前記マ
クロブロックがインターマクロブロックであって前記フ
ィールドベースの符号化処理が施される場合、前記動き
予測・補償用ブロックサイズが4×4であるとき、前記
直交変換用ブロックサイズも4×4に決定することを特
徴とする請求項3に記載の符号化装置。 - 【請求項9】 前記マクロブロックレベルでの前記符号
化処理を、前記フィールドベースとするか前記フレーム
ベースとするかを判定するフィールド/フレーム判定手
段をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の符号
化装置。 - 【請求項10】 前記フィールド/フレーム判定手段に
よる判定と、前記ブロックサイズ決定手段による決定
は、同時に行われることを特徴とする請求項9に記載の
符号化装置。 - 【請求項11】 前記フィールド/フレーム判定手段に
よる判定と、前記ブロックサイズ決定手段による決定
は、動き予測処理によって生成された差分値を直交変換
して得られる係数の絶対値和SATDが最小となるように、
同時に行われることを特徴とする請求項10に記載の符
号化装置。 - 【請求項12】 前記フィールド/フレーム判定手段に
よる判定と、前記ブロックサイズ決定手段による決定
は、コスト関数Jの値に基づいて、同時に行われること
を特徴とする請求項10に記載の符号化装置。 - 【請求項13】 前記フィールド/フレーム判定手段
は、フレーム内で垂直方向に隣接した画素の差分の自乗
和Var1と、フィールド内で垂直方向に隣接した画素の
差分の自乗和Var2との比較結果に対応して、前記マク
ロブロックレベルでの前記符号化処理を、前記フィール
ドベースとするか前記フレームベースとするかを判定す
ることを特徴とする請求項9に記載の符号化装置。 - 【請求項14】 前記ブロックサイズ決定手段は、動き
予測処理によって生成された差分値を直交変換して得ら
れる係数の絶対値和SATDが最小となるように、前記直交
変換用ブロックサイズを決定することを特徴とする請求
項1に記載の符号化装置。 - 【請求項15】 前記ブロックサイズ決定手段は、コス
ト関数Jの値に基づいて、前記直交変換用ブロックサイ
ズを決定することを特徴とする請求項1に記載の符号化
装置。 - 【請求項16】 前記可逆符号化手段は、前記フィール
ド/フレーム判定手段による判定結果を示すfield/fram
e_flag、および前記ブロックサイズ決定手段による決定
結果を示すMB_typeも可逆符号化することを特徴とする
請求項1に記載の符号化装置。 - 【請求項17】 前記可逆符号化手段は、UVLCを用いる
ことを特徴とする請求項1に記載の符号化装置。 - 【請求項18】 前記可逆符号化手段は、CABACを用い
ることを特徴とする請求項1に記載の符号化装置。 - 【請求項19】 前記可逆符号化手段には、前記フィー
ルド/フレーム判定手段による判定結果を示すfield/fr
ame_flag、および前記ブロックサイズ決定手段による決
定結果を示すMB_typeのそれぞれに対するコンテキスト
モデルが定義されていることを特徴とする請求項18に
記載の符号化装置。 - 【請求項20】 マクロブロックCのframe/field fla
gに関するコンテキストモデルctx_fifr_flag(C)は、前
記マクロブロックCに隣接するマクロブロックA,Bそ
れぞれのframe/field flagの値a,bを用いて次式の
ように定義されている ctx_fifr_flag(C)=a+2b ことを特徴とする請求項19に記載の符号化装置。 - 【請求項21】 Iピクチャに含まれるマクロブロック
CのMB_typeに対応するコンテキストモデルctx_mb_type
_intra_field(C)は、前記マクロブロックCに隣接す
るマクロブロックA,BそれぞれがIntra4×4である
場合には0であり、Intra16×16である場合には1
である値、A,Bを用いた次式によって定義されている ctx_mb_type_intra_field(C)=A+B ことを特徴とする請求項19に記載の符号化装置。 - 【請求項22】 Pピクチャに含まれるマクロブロック
CのMB_typeに対応する第1のコンテキストモデルctx_m
b_type_inter_field(C)は、前記マクロブロックCに隣
接するマクロブロックA,BそれぞれがSkipモードであ
るか否かに対応して0または1を示す演算子(A==Skip)?
0:1),((B==Skip)?0:1)を用いて次式のように定義され
ている ctx_mb_type_inter_field(C)=((A==skip)?0:1)+2((B
==skip)?0:1) ことを特徴とする請求項19に記載の符号化装置。 - 【請求項23】 Pピクチャに含まれるマクロブロック
Cを前記フィールドベースで符号化する場合、前記マク
ロブロックCのMB_typeに対応するCode_Number0乃至7
は、それぞれ、0,100,101,11000,11
001,11010,11011または11100に2
値化されることを特徴とする請求項22に記載の符号化
装置。 - 【請求項24】 Bピクチャに含まれるマクロブロック
CのMB_typeに対応する第1のコンテキストモデルctx_m
b_type_inter_field(C)は、前記マクロブロックCに隣
接するマクロブロックA,BそれぞれがDirectモードで
あるか否かに対応して0または1を示す演算子(A==Dire
ct)?0:1),((B==Direct)?0:1)を用いて次式のように定
義されている ctx_mb_type_inter_field(C)=((A==Direct)?0:1)+2
((B==Direct)?0:1) ことを特徴とする請求項19に記載の符号化装置。 - 【請求項25】 Bピクチャに含まれるマクロブロック
Cを前記フィールドベースで符号化する場合、前記マク
ロブロックCのMB_typeに対応するCode_Number0乃至1
3は、それぞれ、0,100,101,11000,1
1001,11010,11011,11100,11
1000,1110001,1110010,1110
011,1110100,1110101または111
0110に2値化されることを特徴とする請求項24に
記載の符号化装置。 - 【請求項26】 飛び越し走査の画像情報を入力とし
て、マクロブロックレベルで適応的にフィールドベース
またはフレームベースの符号化処理を施す符号化装置の
符号化方法において、 予め設定されている複数の直交変換用ブロックサイズの
いずれかにマクロブロックを分割して直交変換する直交
変換ステップと、 最も符号化効率が高くなるように、前記直交変換用ブロ
ックサイズを決定するブロックサイズ決定ステップと、 前記直交変換ステップの処理結果を量子化する量子化ス
テップと、 前記量子化ステップの処理結果を可逆符号化する可逆符
号化ステップとを含むことを特徴とする符号化方法。 - 【請求項27】 飛び越し走査の画像情報を入力とし
て、マクロブロックレベルで適応的にフィールドベース
またはフレームベースの符号化処理を施すプログラムで
あって、 予め設定されている複数の直交変換用ブロックサイズの
いずれかにマクロブロックを分割して直交変換する直交
変換ステップと、 最も符号化効率が高くなるように、前記直交変換用ブロ
ックサイズを決定するブロックサイズ決定ステップと、 前記直交変換ステップの処理結果を量子化する量子化ス
テップと、 前記量子化ステップの処理結果を可逆符号化する可逆符
号化ステップとを含むことを特徴とするコンピュータが
読み取り可能なプログラムが記録されている記録媒体。 - 【請求項28】 飛び越し走査の画像情報を入力とし
て、マクロブロックレベルで適応的にフィールドベース
またはフレームベースの符号化処理を施すコンピュータ
に、 予め設定されている複数の直交変換用ブロックサイズの
いずれかにマクロブロックを分割して直交変換する直交
変換ステップと、 最も符号化効率が高くなるように、前記直交変換用ブロ
ックサイズを決定するブロックサイズ決定ステップと、 前記直交変換ステップの処理結果を量子化する量子化ス
テップと、 前記量子化ステップの処理結果を可逆符号化する可逆符
号化ステップとを実行させるプログラム。 - 【請求項29】 飛び越し走査の画像情報がマクロブロ
ックレベルで適応的にフィールドベースまたはフレーム
ベースで符号化されている圧縮画像情報を元に前記画像
情報を復元する復号装置において、 前記圧縮画像情報を復号して、前記マクロブロックレベ
ルでの符号化処理が前記フィールドベースであるか前記
フレームベースであるかを示すfield/frame_flag、前記
符号化処理に含まれる直交変換処理でのブロックサイズ
を示すMB_type、量子化されている直交変換係数、並び
に予測モード情報および動きベクトル情報を生成する復
号手段と、 前記量子化されている直交変換係数を逆量子化する逆量
子化手段と、 前記MB_typeに基づき、前記逆量子化手段の処理結果を
逆直交変換する逆直交変換手段と、 前記予測モード情報および前記動きベクトル情報に従
い、復号画像情報を元にして参照画像を生成する参照画
像生成手段とを含むことを特徴とする復号装置。 - 【請求項30】 前記field/frame_flagに基づき、前記
前記逆直交手段の処理結果をフレーム構造に変換するフ
レーム構造変換手段をさらに含むことを特徴とする請求
項28に記載の復号装置。 - 【請求項31】 前記field/frame_flagに基づき、前記
参照画像生成手段に供給される前の前記復号情報をフィ
ールド構造に変換するフィールド構造変換手段をさらに
含むことを特徴とする請求項28に記載の復号装置。 - 【請求項32】 飛び越し走査の画像情報がマクロブロ
ックレベルで適応的にフィールドベースまたはフレーム
ベースで符号化されている圧縮画像情報を元に前記画像
情報を復元する復号装置の復号方法において、 前記圧縮画像情報を復号して、前記マクロブロックレベ
ルでの符号化処理が前記フィールドベースであるか前記
フレームベースであるかを示すfield/frame_flag、前記
符号化処理に含まれる直交変換処理でのブロックサイズ
を示すMB_type、量子化されている直交変換係数、並び
に予測モード情報および動きベクトル情報を生成する復
号ステップと、 前記量子化されている直交変換係数を逆量子化する逆量
子化ステップと、 前記MB_typeに基づき、前記逆量子化手段の処理結果を
逆直交変換する逆直交変換ステップと、 前記予測モード情報および前記動きベクトル情報に従
い、復号画像情報を元にして参照画像を生成する参照画
像生成ステップとを含むことを特徴とする復号方法。 - 【請求項33】 飛び越し走査の画像情報がマクロブロ
ックレベルで適応的にフィールドベースまたはフレーム
ベースで符号化されている圧縮画像情報を元に前記画像
情報を復元するプログラムであって、 前記圧縮画像情報を復号して、前記マクロブロックレベ
ルでの符号化処理が前記フィールドベースであるか前記
フレームベースであるかを示すfield/frame_flag、前記
符号化処理に含まれる直交変換処理でのブロックサイズ
を示すMB_type、量子化されている直交変換係数、並び
に予測モード情報および動きベクトル情報を生成する復
号ステップと、 前記量子化されている直交変換係数を逆量子化する逆量
子化ステップと、 前記MB_typeに基づき、前記逆量子化手段の処理結果を
逆直交変換する逆直交変換ステップと、 前記予測モード情報および前記動きベクトル情報に従
い、復号画像情報を元にして参照画像を生成する参照画
像生成ステップとを含むことを特徴とするコンピュータ
が読み取り可能なプログラムが記録されている記録媒
体。 - 【請求項34】 飛び越し走査の画像情報がマクロブロ
ックレベルで適応的にフィールドベースまたはフレーム
ベースで符号化されている圧縮画像情報を元に前記画像
情報を復元するコンピュータに、 前記圧縮画像情報を復号して、前記マクロブロックレベ
ルでの符号化処理が前記フィールドベースであるか前記
フレームベースであるかを示すfield/frame_flag、前記
符号化処理に含まれる直交変換処理でのブロックサイズ
を示すMB_type、量子化されている直交変換係数、並び
に予測モード情報および動きベクトル情報を生成する復
号ステップと、 前記量子化されている直交変換係数を逆量子化する逆量
子化ステップと、 前記MB_typeに基づき、前記逆量子化手段の処理結果を
逆直交変換する逆直交変換ステップと、 前記予測モード情報および前記動きベクトル情報に従
い、復号画像情報を元にして参照画像を生成する参照画
像生成ステップとを実行させるプログラム。
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