JP2007243259A - 画像処理装置および方法、プログラム記録媒体、並びにプログラム - Google Patents

画像処理装置および方法、プログラム記録媒体、並びにプログラム Download PDF

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哲二郎 近藤
Masahito Akao
雅人 赤尾
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一隆 安藤
Yasushi Noide
泰史 野出
Michimasa Obana
通雅 尾花
Hiroshi Hiraizumi
啓 平泉
Masanori Machimura
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Abstract

【課題】オリジナルの画像データに処理を加えることなく、画像を再生させる度に、全ての画像に対して正確に所定の処理を加えて再現する。
【解決手段】同期検出部242は、再生位置特徴量と検索位置特徴量とを順次比較し、比較結果が一致した場合、フィールド番号、再生位置特徴量の特徴量、および設定情報を一致リスト201に登録する。差分計算部263aは、処理を加る処理位置の画像の識別番号と、一致リストに登録された画像の識別番号との差分より差分画像数を計算し、推定部263dは、一致リストに登録された画像の識別番号に差分画像数を加算することにより、データ記録媒体に記録されている、処理位置の画像の特徴量を推定し、特徴量設定情報読出部263は、データ記録媒体より、推定された特徴量に対応付けて記録されている設定情報を読み出し、反映部249は、読み出された設定情報に基づいて、画像に対して処理を反映させる。
【選択図】図16

Description

本発明は、画像処理装置および方法、プログラム記録媒体、並びにプログラムに関し、特に、画像に加える処理と、画像の特徴量とを対応付けて記憶させることで、画像を再生させる度に、所定の処理を加えた画像を正確に再現できるようにした画像処理装置および方法、プログラム記録媒体、並びにプログラムに関する。
画像を手軽に処理するための技術が普及しつつある。
従来、ビデオカメラなどで撮像された画像を編集するには、オリジナルの画像データを再生させながら、各種の処理を加える操作を実行し、処理結果となる画像を別の記録媒体に記録させるといったリニア編集が主流であった。
また、上述のようなリニア編集の場合、オリジナルの画像データがCOPY ONCEの場合、一度VTR(Video Tape Recorder)に記録したものを再生し、さらに編集した映像については記録できないという問題があった。
そこで、画像を編集させるための処理を指示する操作を記憶させる方法が提案されている(特許文献1参照)。
特開2003−202944号公報
しかしながら、リニア編集の場合、画像と、その画像の時間を示すタイムコードとを同時に通信することでタイムコードに合わせて編集することができるが、民生用のVTRなどではタイムコードはVTR内部にあり、タイムコードを外部に伝えることは事実上できない状態であり、画像と、画像を編集させるための処理を指示する操作とを同期させることができないため、操作を単に記憶させるようにしても、全ての画像に対して正確に同期しつつ、全ての画像に対して正確に処理を加えて表示させることは困難であった。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、特に、オリジナルの画像データに処理を加えることなく、画像に加える処理と、画像の特徴量とを対応付けて記憶させることで、画像を再生させるたびに、全ての画像に対して正確に所定の処理を加えて再現できるようにするものである。
本発明の第1の側面の画像処理装置は、再生位置の画像より再生位置の特徴量を再生位置特徴量として抽出する再生位置特徴量抽出手段と、前記画像の識別番号と供に前記画像の特徴量に対応付けられて、前記画像に対して処理を加えるための設定情報が記録されたデータ記録媒体より、前記特徴量を検索位置特徴量として順次抽出する検索位置特徴量抽出手段と、前記再生位置特徴量と前記検索位置特徴量とを順次比較する比較手段と、前記比較結果が一致した場合、前記画像の識別番号、および前記再生位置特徴量に対応付けて記録されている設定情報のアドレスを一致リストに登録する一致リスト登録手段と、処理を加る処理位置の画像の識別番号と、前記一致リストに登録された画像の識別番号との差分より差分画像数を計算する差分画像計算手段と、前記一致リストに登録された画像の識別番号、前記差分画像数、および前記再生位置特徴量に対応付けて記録されている設定情報のアドレスにより、前記データ記録媒体に記録されている、前記処理位置の画像の設定情報のアドレスを推定する推定手段と、前記データ記録媒体より、前記推定手段により推定された設定情報のアドレスより設定情報を読み出す読出手段と、前記読出手段により読み出された設定情報に基づいて、前記再生位置の画像に対して処理を反映させる反映手段とを含む。
前記特徴量抽出手段には、前記画像を構成する所定領域の画素の画素値の加算値を特徴量として抽出させるようにすることができる。
前記一致リスト登録手段には、前記比較結果が一致した場合、前記画像の識別番号、前記再生位置特徴量の特徴量の記録されているアドレス、および前記再生位置特徴量に対応付けて記録されている設定情報が記録されているアドレスを一致リストに登録させ、前記推定手段には、前記一致リストに登録された画像の識別番号に前記差分画像数を加算することにより、前記データ記録媒体の前記処理位置の画像の設定情報が記録されているアドレスを推定させるようにすることができる。
前記画像の識別番号には、フレーム番号、またはフィールド番号を含ませるようにすることができる。
本発明の第1の側面の画像処理方法は、再生位置の画像より再生位置の特徴量を再生位置特徴量として抽出する再生位置特徴量抽出ステップと、前記画像の識別番号と供に前記画像の特徴量に対応付けられて、前記画像に対して処理を加えるための設定情報が記録されたデータ記録媒体より、前記特徴量を検索位置特徴量として順次抽出する検索位置特徴量抽出ステップと、前記再生位置特徴量と前記検索位置特徴量とを順次比較する比較ステップと、前記比較結果が一致した場合、前記画像の識別番号、および前記再生位置特徴量に対応付けて記録されている設定情報のアドレスを一致リストに登録する一致リスト登録ステップと、処理を加る処理位置の画像の識別番号と、前記一致リストに登録された画像の識別番号との差分より差分画像数を計算する差分画像計算ステップと、前記一致リストに登録された画像の識別番号、前記差分画像数、および前記再生位置特徴量に対応付けて記録されている設定情報のアドレスにより、前記データ記録媒体に記録されている、前記処理位置の画像の設定情報のアドレスを推定する推定ステップと、前記データ記録媒体より、前記推定ステップの処理により推定された設定情報のアドレスより設定情報を読み出す読出ステップと、前記読出ステップの処理により読み出された設定情報に基づいて、前記再生位置の画像に対して処理を反映させる反映ステップとを含む。
本発明の第1の側面のプログラム記録媒体のプログラムは、再生位置の画像より再生位置の特徴量を再生位置特徴量として抽出する再生位置特徴量抽出ステップと、前記画像の識別番号と供に前記画像の特徴量に対応付けられて、前記画像に対して処理を加えるための設定情報が記録されたデータ記録媒体より、前記特徴量を検索位置特徴量として順次抽出する検索位置特徴量抽出ステップと、前記再生位置特徴量と前記検索位置特徴量とを順次比較する比較ステップと、前記比較結果が一致した場合、前記画像の識別番号、および前記再生位置特徴量に対応付けて記録されている設定情報のアドレスを一致リストに登録する一致リスト登録ステップと、処理を加る処理位置の画像の識別番号と、前記一致リストに登録された画像の識別番号との差分より差分画像数を計算する差分画像計算ステップと、前記一致リストに登録された画像の識別番号、前記差分画像数、および前記再生位置特徴量に対応付けて記録されている設定情報のアドレスにより、前記データ記録媒体に記録されている、前記処理位置の画像の設定情報のアドレスを推定する推定ステップと、前記データ記録媒体より、前記推定ステップの処理により推定された設定情報のアドレスより設定情報を読み出す読出ステップと、前記読出ステップの処理により読み出された設定情報に基づいて、前記再生位置の画像に対して処理を反映させる反映ステップとを含む。
本発明の第1の側面のプログラムは、再生位置の画像より再生位置の特徴量を再生位置特徴量として抽出する再生位置特徴量抽出ステップと、前記画像の識別番号と供に前記画像の特徴量に対応付けられて、前記画像に対して処理を加えるための設定情報が記録されたデータ記録媒体より、前記特徴量を検索位置特徴量として順次抽出する検索位置特徴量抽出ステップと、前記再生位置特徴量と前記検索位置特徴量とを順次比較する比較ステップと、前記比較結果が一致した場合、前記画像の識別番号、および前記再生位置特徴量に対応付けて記録されている設定情報のアドレスを一致リストに登録する一致リスト登録ステップと、処理を加る処理位置の画像の識別番号と、前記一致リストに登録された画像の識別番号との差分より差分画像数を計算する差分画像計算ステップと、前記一致リストに登録された画像の識別番号、前記差分画像数、および前記再生位置特徴量に対応付けて記録されている設定情報のアドレスにより、前記データ記録媒体に記録されている、前記処理位置の画像の設定情報のアドレスを推定する推定ステップと、前記データ記録媒体より、前記推定ステップの処理により推定された設定情報のアドレスより設定情報を読み出す読出ステップと、前記読出ステップの処理により読み出された設定情報に基づいて、前記再生位置の画像に対して処理を反映させる反映ステップとを含む処理をコンピュータに実行させる。
本発明の第2の側面の画像処理装置は、再生位置の画像より再生位置の特徴量を再生位置特徴量として抽出する再生位置特徴量抽出手段と、前記画像の識別番号と供に前記画像の特徴量に対応付けられて、前記画像に対して処理を加えるための設定情報が記録されたデータ記録媒体より、前記特徴量を検索位置特徴量として順次抽出する検索位置特徴量抽出手段と、前記再生位置特徴量と前記検索位置特徴量とを順次比較する比較手段と、前記比較結果が一致した場合、前記画像の識別番号、および前記再生位置特徴量に対応付けて記録されている設定情報のアドレスを一致リストに登録する一致リスト登録手段と、処理を加る処理位置の画像の識別番号と、前記一致リストに登録された画像の識別番号との対応関係を取得する対応関係取得手段と、前記一致リストに登録された画像の識別番号、前記対応関係、および前記再生位置特徴量に対応付けて記録されている設定情報のアドレスにより、前記データ記録媒体に記録されている、前記処理位置の画像の設定情報のアドレスを推定する推定手段と、前記データ記録媒体より、前記推定手段により推定された設定情報のアドレスより設定情報を読み出す読出手段と、前記読出手段により読み出された設定情報に基づいて、前記再生位置の画像に対して処理を反映させる反映手段とを含む。
本発明の第2の画像処理方法は、再生位置の画像より再生位置の特徴量を再生位置特徴量として抽出する再生位置特徴量抽出ステップと、前記画像の識別番号と供に前記画像の特徴量に対応付けられて、前記画像に対して処理を加えるための設定情報が記録されたデータ記録媒体より、前記特徴量を検索位置特徴量として順次抽出する検索位置特徴量抽出ステップと、前記再生位置特徴量と前記検索位置特徴量とを順次比較する比較ステップと、前記比較結果が一致した場合、前記画像の識別番号、および前記再生位置特徴量に対応付けて記録されている設定情報のアドレスを一致リストに登録する一致リスト登録ステップと、処理を加る処理位置の画像の識別番号と、前記一致リストに登録された画像の識別番号との対応関係を取得する対応関係取得ステップと、前記一致リストに登録された画像の識別番号、前記対応関係、および前記再生位置特徴量に対応付けて記録されている設定情報のアドレスにより、前記データ記録媒体に記録されている、前記処理位置の画像の設定情報のアドレスを推定する推定ステップと、前記データ記録媒体より、前記推定手段により推定された設定情報のアドレスより設定情報を読み出す読出ステップと、前記読出ステップの処理により読み出された設定情報に基づいて、前記再生位置の画像に対して処理を反映させる反映ステップとを含む。
本発明の第1の側面の画像処理装置および方法、並びにプログラムにおいては、再生位置の画像より再生位置の特徴量が再生位置特徴量として抽出され、前記画像の識別番号と供に前記画像の特徴量に対応付けられて、前記画像に対して処理を加えるための設定情報が記録されたデータ記録媒体より、前記特徴量が検索位置特徴量として順次抽出され、前記再生位置特徴量と前記検索位置特徴量とが順次比較され、前記比較結果が一致した場合、前記画像の識別番号、および前記再生位置特徴量に対応付けて記録されている設定情報のアドレスが一致リストに登録され、処理を加る処理位置の画像の識別番号と、前記一致リストに登録された画像の識別番号との差分より差分画像数が計算され、前記一致リストに登録された画像の識別番号、前記差分画像数、および前記再生位置特徴量に対応付けて記録されている設定情報のアドレスにより、前記データ記録媒体に記録されている、前記処理位置の画像の設定情報のアドレスが推定され、前記データ記録媒体より、推定された設定情報のアドレスより設定情報が読み出され、読み出された設定情報に基づいて、前記再生位置の画像に対して処理が反映される。
本発明の第2の側面の画像処理装置および方法においては、再生位置の画像より再生位置の特徴量が再生位置特徴量として抽出され、前記画像の識別番号と供に前記画像の特徴量に対応付けられて、前記画像に対して処理を加えるための設定情報が記録されたデータ記録媒体より、前記特徴量が検索位置特徴量として順次抽出され、前記再生位置特徴量と前記検索位置特徴量とが順次比較され、前記比較結果が一致した場合、前記画像の識別番号、および前記再生位置特徴量に対応付けて記録されている設定情報のアドレスが一致リストに登録され、処理を加る処理位置の画像の識別番号と、前記一致リストに登録された画像の識別番号との対応関係が取得され、前記一致リストに登録された画像の識別番号、前記対応関係、および前記再生位置特徴量に対応付けて記録されている設定情報のアドレスにより、前記データ記録媒体に記録されている、前記処理位置の画像の設定情報のアドレスが推定され、前記データ記録媒体より、推定された設定情報のアドレスより設定情報が読み出され、読み出された設定情報に基づいて、前記再生位置の画像に対して処理が反映される。
本発明の画像処理装置は、独立した装置であっても良いし、画像処理を行うブロックであっても良い。
本発明によれば、オリジナルの画像データに処理を加えることなく、画像を再生させる度に、画像に対して正確に所定の処理を加えて再現することが可能となる。また、複製できない画像データであっても、再生させる度に、同一の処理を加えて繰り返し再生することが可能となる。
また、本発明のによれば、画像の特徴量に対応付けて、画像を処理するための設定情報を読み出し、設定情報に基づいて、画像への処理を反映させる際、処理が長引くことにより全画像に対して処理が施せないといった事態を抑制することが可能となり、全ての画像に対して正確に所定の処理を加えて再現することが可能となる。
以下に本発明の実施の形態を説明するが、本明細書に記載の発明と、発明の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本明細書に記載されている発明をサポートする実施の形態が本明細書に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の実施の形態中には記載されているが、発明に対応するものとして、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その発明に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が発明に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その発明以外の発明には対応しないものであることを意味するものでもない。
さらに、この記載は、本明細書に記載されている発明の全てを意味するものではない。換言すれば、この記載は、本明細書に記載されている発明であって、この出願では請求されていない発明の存在、すなわち、将来、分割出願されたり、補正により出現、追加される発明の存在を否定するものではない。
即ち、本発明の第1の側面の画像処理装置は、再生位置の画像より再生位置の特徴量を再生位置特徴量として抽出する再生位置特徴量抽出手段(例えば、図17の再生特徴量抽出部102)と、前記画像の識別番号と供に前記画像の特徴量に対応付けられて、前記画像に対して処理を加えるための設定情報が記録されたデータ記録媒体より、前記特徴量を検索位置特徴量として順次抽出する検索位置特徴量抽出手段(例えば、図17の検索位置特徴量抽出部104)と、前記再生位置特徴量と前記検索位置特徴量とを順次比較する比較手段(例えば、図17の比較部103)と、前記比較結果が一致した場合、前記画像の識別番号、および前記再生位置特徴量に対応付けて記録されている設定情報のアドレスを一致リストに登録する一致リスト登録手段(例えば、図17の一致リスト登録部301)と、処理を加る処理位置の画像の識別番号と、前記一致リストに登録された画像の識別番号との差分より差分画像数を計算する差分画像計算手段(例えば、図16の差分計算部263c)と、前記一致リストに登録された画像の識別番号、前記差分画像数、および前記再生位置特徴量に対応付けて記録されている設定情報のアドレスにより、前記データ記録媒体に記録されている、前記処理位置の画像の設定情報のアドレスを推定する推定手段(例えば、図16の推定部263d)と、前記データ記録媒体より、前記推定手段により推定された設定情報のアドレスより設定情報を読み出す読出手段(例えば、図16の特徴量設定情報読出部263)と、前記読出手段により読み出された設定情報に基づいて、前記再生位置の画像に対して処理を反映させる反映手段(例えば、図16の反映部249)とを含む。
前記特徴量抽出手段には、前記画像を構成する所定領域の画素の画素値の加算値を特徴量として抽出させるようにすることができる。
前記一致リスト登録手段(例えば、図17の一致リスト登録部301)には、前記比較結果が一致した場合、前記画像の識別番号、前記再生位置特徴量の特徴量の記録されているアドレス、および前記再生位置特徴量に対応付けて記録されている設定情報が記録されているアドレスを一致リストに登録させ、前記推定手段(例えば、図16の推定部263d)には、前記一致リストに登録された画像の識別番号に前記差分画像数を加算することにより、前記データ記録媒体の前記処理位置の画像の設定情報が記録されているアドレスを推定させるようにすることができる。
前記画像の識別番号には、フレーム番号、またはフィールド番号を含ませるようにすることができる。
本発明の第1の側面の画像処理方法およびプログラムは、再生位置の画像より再生位置の特徴量を再生位置特徴量として抽出する再生位置特徴量抽出ステップ(図23のフローチャートにおけるステップS105)と、前記画像の識別番号と供に前記画像の特徴量に対応付けられて、前記画像に対して処理を加えるための設定情報が記録されたデータ記録媒体より、前記特徴量を検索位置特徴量として順次抽出する検索位置特徴量抽出ステップ(図23のフローチャートにおけるステップS106)と、前記再生位置特徴量と前記検索位置特徴量とを順次比較する比較ステップ(図23のフローチャートにおけるステップS107)と、前記比較結果が一致した場合、前記画像の識別番号、および前記再生位置特徴量に対応付けて記録されている設定情報のアドレスを一致リストに登録する一致リスト登録ステップ(図23のフローチャートにおけるステップS109)と、処理を加る処理位置の画像の識別番号と、前記一致リストに登録された画像の識別番号との差分より差分画像数を計算する差分画像計算ステップ(図26のフローチャートにおけるステップS137)と、前記一致リストに登録された画像の識別番号、前記差分画像数、および前記再生位置特徴量に対応付けて記録されている設定情報のアドレスにより、前記データ記録媒体に記録されている、前記処理位置の画像の設定情報のアドレスを推定する推定ステップ(図26のフローチャートにおけるステップS138)と、前記データ記録媒体より、前記推定ステップの処理により推定された設定情報のアドレスより設定情報を読み出す読出ステップ(図26のフローチャートにおけるステップS142)と、前記読出ステップの処理により読み出された設定情報に基づいて、前記再生位置の画像に対して処理を反映させる反映ステップ(図26のフローチャートにおけるステップS143)とを含む。
本発明の第2の側面の画像処理装置は、再生位置の画像より再生位置の特徴量を再生位置特徴量として抽出する再生位置特徴量抽出手段(例えば、図17の再生特徴量抽出部102)と、前記画像の識別番号と供に前記画像の特徴量に対応付けられて、前記画像に対して処理を加えるための設定情報が記録されたデータ記録媒体より、前記特徴量を検索位置特徴量として順次抽出する検索位置特徴量抽出手段(例えば、図17の検索位置特徴量抽出部104)と、前記再生位置特徴量と前記検索位置特徴量とを順次比較する比較手段(例えば、図17の比較部103)と、前記比較結果が一致した場合、前記画像の識別番号、および前記再生位置特徴量に対応付けて記録されている設定情報のアドレスを一致リストに登録する一致リスト登録手段(例えば、図17の一致リスト登録部301)と、処理を加る処理位置の画像の識別番号と、前記一致リストに登録された画像の識別番号との対応関係を取得する対応関係取得手段(例えば、図16の差分計算部263c)と、前記一致リストに登録された画像の識別番号、前記対応関係、および前記再生位置特徴量に対応付けて記録されている設定情報のアドレスにより、前記データ記録媒体に記録されている、前記処理位置の画像の設定情報のアドレスを推定する推定手段(例えば、図16の推定部263d)と、前記データ記録媒体より、前記推定手段により推定された設定情報のアドレスより設定情報を読み出す読出手段(例えば、図16の特徴量設定情報読出部263)と、前記読出手段により読み出された設定情報に基づいて、前記再生位置の画像に対して処理を反映させる反映手段(例えば、図16の反映部249)とを含む。
本発明の第2の画像処理方法は、再生位置の画像より再生位置の特徴量を再生位置特徴量として抽出する再生位置特徴量抽出ステップ(図23のフローチャートにおけるステップS105)と、前記画像の識別番号と供に前記画像の特徴量に対応付けられて、前記画像に対して処理を加えるための設定情報が記録されたデータ記録媒体より、前記特徴量を検索位置特徴量として順次抽出する検索位置特徴量抽出ステップ(図23のフローチャートにおけるステップS106)と、前記再生位置特徴量と前記検索位置特徴量とを順次比較する比較ステップ(図23のフローチャートにおけるステップS107)と、前記比較結果が一致した場合、前記画像の識別番号、および前記再生位置特徴量に対応付けて記録されている設定情報のアドレスを一致リストに登録する一致リスト登録ステップ(図23のフローチャートにおけるステップS109)と、処理を加る処理位置の画像の識別番号と、前記一致リストに登録された画像の識別番号との対応関係を取得する対応関係取得ステップ(図26のフローチャートにおけるステップS137)と、前記一致リストに登録された画像の識別番号、前記対応関係、および前記再生位置特徴量に対応付けて記録されている設定情報のアドレスにより、前記データ記録媒体に記録されている、前記処理位置の画像の設定情報のアドレスを推定する推定ステップ(図26のフローチャートにおけるステップS138)と、前記データ記録媒体より、前記推定手段により推定された設定情報のアドレスより設定情報を読み出す読出ステップ(図26のフローチャートにおけるステップS142)と、前記読出ステップの処理により読み出された設定情報に基づいて、前記再生位置の画像に対して処理を反映させる反映ステップ(図26のフローチャートにおけるステップS143)とを含む。
まず、図1,図2を参照して、本発明を適用した画像処理装置の概念について説明する。本発明を適用した画像処理装置は、予め記録された画像に対して、使用者により指示された処理を施し表示する。このとき、画像処理装置は、画像の特徴量を抽出して、特徴量に対応付けて処理内容の情報を蓄積させる。さらに、画像処理装置は、予め記録された画像を再生するとき、この蓄積された処理内容の情報を読み出して、画像に処理を施し表示する。
より具体的には、画像処理装置2の動作は、大きく分けて記録モードと再生モードとの2つのモードからなる。
記録モードでは、図1で示されるように、画像処理装置2は、例えば、DVD(Digital Versatile Disc)などの動画像を含むコンテンツが予め記録されている記録メディア1からDVDプレーヤなどにより再生される画像を表示部3に表示させる。この状態で、リモートコントローラなどが使用者などにより操作されることにより、所望とする画像への処理として、例えば、ズーム、パン、チルトなどが指示されると、画像処理装置2は、操作内容に対応する設定情報を生成すると供に、設定情報に対応付けられた処理を画像に施して表示部3に表示させる。さらに、画像処理装置2は、画像より特徴量を抽出し、抽出した特徴量に対応付けて設定情報を操作履歴格納部4に蓄積させる。
次に、再生モードでは、図2で示されるように、画像処理装置2は、動画像を含むコンテンツが予め記録されている記録メディア1からDVDプレーヤなどにより再生される画像を読み出すと供に、特徴量を抽出する。このとき、画像処理装置2は、操作履歴格納部4に特徴量に対応付けられて記録されている設定情報を、記録メディア1から読み出した画像の特徴量に同期して読み出すと供に、読み出した設定情報に基づいて、画像に処理を施し、表示部3に表示させる。
以上のような動作により、画像処理装置2は、予め記録された画像に対する処理内容のみを蓄積して、処理結果である画像を記録することなく、処理結果である画像を繰り返し再生できるようにすることができる。結果として、Copy Onceなどの複製回数に制限があるような予め記録された画像に対して、様々な画像処理を加えると言った加工処理を繰り返すことが可能となる。
以下、図1,図2を参照して説明した画像処理装置2について詳細を説明する。
図3は、図1,図2の画像処理装置2に対応する画像処理装置13の一実施の形態の構成を示した図である。
画像再生部12は、図1,図2の記録メディア1に対応する記録メディア11に予め所定の形式でエンコードされた状態で記録された画像をデコードし、順次画像として特徴量抽出部41および遅延部48に供給する。
特徴量抽出部41は、画像再生部12より順次供給されてくる画像の特徴量を抽出して、同期検出部42、および蓄積ブロック43の特徴量設定情報記録部61に供給する。尚、特徴量抽出部41の構成については、図4を参照して詳細を後述する。
リモートコントローラ14は、キーやボタンなどから構成され、図1,図2で示されるように使用者が所望とする画像に対する処理の内容を指示するとき操作され、使用者の操作に応じて操作信号を発生すると供に、発生した操作信号に応じて赤外線などからなる発光パターンを生成し、画像処理装置13の受光部44に発光する。
受光部44は、リモートコントローラ14の発光パターンに基づいて、リモートコントローラ14の操作信号に変換し、操作情報認識部45に供給する。操作情報認識部45は、受光部44より供給されてくる操作信号に基づいて、使用者が所望とする画像への処理に対応付けられている操作情報を認識し、認識結果である操作信号を設定情報決定部46に供給する。尚、蓄積ブロック43は、リモートコントローラ14からの操作情報に基づいて、オンまたはオフを制御することも可能であり、このため、操作情報認識部45において、蓄積ブロック43のオンまたはオフが制御される操作情報が認識された場合、操作情報認識部45は、蓄積ブロック43の動作をオンまたはオフに制御する。
設定情報決定部46は、操作情報認識部45より供給されてくる操作情報に基づいて、後述する反映部49に対して画像への処理内容を指示するための設定情報を決定し、特徴量設定情報記録部61および選択部47に供給する。
蓄積ブロック43の特徴量設定情報記録部61は、特徴量抽出部41より供給されてくる特徴量と、設定情報決定部46より供給されてくる設定情報とを対応付けて特徴量設定情報蓄積部62(図1,図2の操作履歴格納部4に対応するもの)に蓄積させる。
同期検出部42は、特徴量設定情報蓄積部62に蓄積されている特徴量(後述する検索位置特徴量)のうち、特徴量抽出部41より供給されてくる画像再生部12により再生されている画像の特徴量(後述する再生位置特徴量)を検索し、同一の特徴量が検出されたとき、画像の同期位置として検出結果を特徴量設定情報読出部63に供給する。尚、同期検出部42の構成については、図6を参照して詳細を後述する。
特徴量設定情報読出部63は、同期検出部42より同期位置として検出された特徴量(検索位置特徴量)を取得すると、その特徴量に対応付けられて、特徴量設定情報蓄積部62に記憶されている設定情報を読み出し、選択部47に供給する。選択部47は、設定情報決定部46より設定情報が供給されてきた場合、仮に、同一のタイミングで特徴量設定情報読出部63より設定情報が供給されることがあっても、設定情報決定部46からの設定情報を反映部49に供給する。また、選択部47は、設定情報決定部46より設定情報の供給がなく、特徴量設定情報読出部63より設定情報が供給された場合、特徴量設定情報読出部63より供給された設定情報を反映部49に供給する。さらに、いずれからも設定情報が供給されてこない場合、選択部47は、設定情報を反映部49に供給しない。
遅延部48は、特徴量抽出部41、同期検出部42、蓄積ブロック43、および、選択部47の処理における遅延時間だけ、画像再生部12より供給されてくる画像を一時的に記憶し、反映部49に出力する。反映部49は、選択部47より設定情報が供給されてくる場合、遅延部48より供給されてくる画像に対する処理を反映して、表示部15に表示する。また、反映部49は、選択部47より設定情報が供給されてこない場合、遅延部より供給されてくる画像を、そのまま表示部15に表示させる。
次に、図4を参照して、特徴量抽出部41の詳細な構成について説明する。
DFF(D型フリップフロップ)81は、直前の入力信号を記憶して、図示せぬクロック信号発生器からのクロック信号(clk)が入力されるタイミングで加算器82に出力する。また、DFF81は、入力信号が画像の信号のうち画像データ領域外のものであるとき、リセット信号が入力され入力信号が消去されて出力される。すなわち、画像信号は、図5で示されるように同期データ領域と画像データ領域から構成されているため、図中の水平方向のサンプルと垂直方向のラインの丸印の原点であるフィールド開始点Sから順次入力されてくる位置の情報に応じて、画像データ領域外の同期データの場合、リセット信号が入力され、同期データを構成する信号が、加算器82に出力されない。つまり、DFF81は、画像を構成する入力信号のうち、画像データ領域のデータのみをクロック信号に同期して加算器82に供給する。
加算器82は、DFF81より供給されてくる信号と、DFF83より供給されてくる信号とを加算してDFF83に出力する。より詳細には、加算器82は、DFF81より供給されてくる信号と、DFF83より供給されてくる信号との加算結果のうち、下位8ビットを抽出してDFF83に供給する。
DFF83は、加算器82より供給されてくる信号を図示せぬクロック発生器より発生されるクロック信号(clk)が入力されるタイミングで加算器82および出力部84に供給する。また、DFF83は、フィールド開始点(図中の水平方向のサンプルと垂直方向のラインの丸印の原点)Sの信号が入力される際、リセット信号が入力され入力信号が消去されて出力される。すなわち、DFF83は、画像を構成する入力信号のうち、画像データ領域のデータのみが加算器82により累積的に加算された値を出力部84に供給する。
出力部84は、1フィールド(または、1フレーム)の値がDFF83より供給されてきたとき、その値を1フィールド(または、1フレーム)分の画像の特徴量として出力する。すなわち、出力部84は、画像データ領域のデータのみが加算器82により累積的に加算された値の下位8ビットをそのフィールド(または、フレーム)の特徴量として出力する。尚、特徴量は、画像を1フィールド単位で識別できる情報であればよいので、画像データ領域のデータのみ(画素値のみ)が累積的に加算された値の下位8ビットに限るものではなく、例えば、画像データ領域の中央近傍の所定領域内の画素値のみの加算結果をそのまま使用してもよい。
次に、図6を参照して、同期検出部42の詳細な構成について説明する。
特徴量バッファ101−1乃至101−3は、供給されてきた特徴量を一時的に記憶すると供に、それまでに記憶していた特徴量を再生位置特徴量生成部102および後段の特徴量バッファ101−2,101−3に順次出力する。尚、特徴量バッファ101−3は、後段の特徴量バッファ101が存在しないため、再生位置特徴量生成部102にのみ出力する。再生位置特徴量生成部102は、特徴量バッファ101−1乃至101−3より供給されてくる最新の特徴量を含めた過去3フィールド分の特徴量を順次取得し、これを纏めて再生位置情報(再生位置特徴量)として生成し、比較部103に出力する。すなわち、再生位置特徴量生成部102は、再生位置を特定するための特徴量として最新のフィールドから3フィールド前までの合計4個の特徴量を使用して、再生位置特徴量を生成する。
検索位置特徴量読出部104は、特徴量設定情報蓄積部62に蓄積されている特徴量を連続する4個ずつを順次読み出し、検索位置特徴量として比較部103および検出部105に供給する。比較部103は、再生位置特徴量生成部102より供給されてくる再生位置特徴量と、検索位置特徴量読出部104より順次供給されてくる検索位置特徴量とを比較する。比較部103は、再生位置特徴量と一致する検索位置特徴量を検索した場合、同期が検出されたとみなし、検出結果として同期が検出されたことを検出部105に通知する。検出部105は、比較部103より同期が検出されたとみなされたタイミングで、検索位置特徴量読出部104より供給されてきた検索位置特徴量を同期検出結果として出力する。
次に、図7のフローチャートを参照して、図3の画像処理装置13による記録処理について説明する。尚、以降の説明においては、蓄積ブロック43は、オンの状態に制御されていることが前提である。
ステップS1において、遅延部48は新しい画像が画像再生部12より供給されてきたか否かを判定し、新たな画像が供給されてくるまで、その処理を繰り返す。
例えば、画像再生部12が記録メディア11に記録されている画像を読み出し、遅延部48が、新たな画像が供給されてきたと判定した場合、ステップS2において、遅延部48は、供給されてきた画像を1フィールド分一時的に遅延させるために記憶する。尚、以降においては、画像を1フィールド単位で処理するものとして説明を進めるが、当然のことながら、画像は、1フィールド単位に限らず、例えば、1フレーム単位で処理するようにしても良い。
ステップS3において、特徴量抽出部41は、特徴量抽出処理を実行し、画像再生部12より供給されてきた1フィールド分の画像の特徴量を抽出する。すなわち、遅延部48が、新たな画像を1フィールド分遅延させるために一時的に記憶するとき、同様に、1フィールド分の画像が特徴量抽出部41にも供給されているため、同一のタイミングで、同一の画像が、一方では遅延のため一時的に記憶され、他方では特徴量が抽出される。
ここで、図8のフローチャートを参照して、特徴量抽出処理について説明する。
ステップS21において、DFF83は、フィールド開始点S(図5)によりリセットされる。
ステップS22において、未処理の画素が選択され、ステップS23において、画像データ領域外であるか否かが判定される。より詳細には、例えば、ラスタスキャン順に1フィールド分の画像より未処理の画素が順次読み出され、画像データ領域外であるか否かが判定される。
図5で示されるように、最初の画素(フィールド開始点Sの画素)の場合、同期データに含まれるため画像データ領域外であるので、ステップS25において、DFF81はリセットされ、0を画素値として出力する。一方、ラスタスキャン順に処理対象となる画素が選択され、例えば、画像データ領域内である場合、ステップS24において、DFF81は、クロック信号の発生タイミングで画素値を加算器82に供給する。
ステップS26において、加算器82は、入力された画素値と、DFF83より供給されてくる信号とを加算してDFF83に供給する。
ステップS27において、DFF83は、クロック信号の発生タイミングで加算器82より供給されてきた加算結果の下位8ビットを加算器82に戻す。このとき、DFF83は、加算結果を出力部84にも供給するが、出力部84は、加算結果を出力しない。
ステップS28において、未処理の画素があるか否かが判定され、未処理の画素がある場合、その処理は、ステップS22に戻る。すなわち、1フィールド分の画素が全て処理されるまで、ステップS22乃至S28の処理が繰り返される。そして、1フィールド分の画素の全てが処理されたと判定された場合、ステップS29において、出力部84は、DFF83より供給されてくる加算結果、すなわち、画像データ領域に属する画素値の累積加算結果の下位8ビットを1フィールドの画像の特徴量として出力する。
以上の処理により、1フィールド分の画像信号より画像データ領域の全ての画素値の累積加算結果の下位8ビットが、そのフィールドの特徴量として抽出されることになる。
ここで、図7のフローチャートの説明に戻る。
ステップS4において、操作情報認識部45は、リモートコントローラ14が使用者により操作されて、画像の処理が指示されたか否かを判定する。例えば、表示部15に表示されている画像を見ながら、使用者が、2倍のズーム処理を指示した場合、リモートコントローラ14の発光パターンが受光部44により受光され、受光部44より受光した発光パターンに基づいた信号が、操作情報認識部45に供給されることにより、操作情報認識部45は、操作がなされたと判定し、その処理は、ステップS5に進む。
ステップS5において、操作情報認識部45は、受光部44より供給された信号に基づいて、操作情報を認識し、認識結果として設定情報決定部46に供給する。設定情報決定部46は、操作情報に基づいて、反映部49に対しての画像に処理を施すための設定情報を決定し、特徴量設定情報記録部61および選択部47に供給する。すなわち、今の場合、2倍のズーム処理を画像に施すことが指示されているので、反映部49に対して2倍のズーム処理を施す指示を出すための設定情報が決定されて、特徴量設定情報記録部61および選択部47に供給される。
ステップS6において、特徴量設定情報記録部61は、特徴量抽出部41より供給されてくる特徴量を特徴量設定情報蓄積部62に記録させると共に、その特徴量に対応付けて、設定情報決定部46より供給されてくる設定情報を、特徴量設定情報蓄積部62に記録させることで、特徴量と設定情報とを蓄積させる。より詳細には、図9で示されるように、特徴量C1を所定のアドレスAに記録させた場合、そのm倍のアドレス、すなわち、アドレスm×Aに、特徴量C1に対応付けられた設定情報E1を記憶させる。尚、図9においては、特徴量設定情報蓄積部62の内部における特徴量と設定情報とが記憶されるアドレスの配置が示されている。
以降、特徴量設定情報記録部61は、同様にして、特徴量C2をアドレスBに記憶させるとき、対応する設定情報E2をm×Bに記憶させ、さらに、特徴量C3をアドレスCに記憶させるとき、対応する設定情報E3をm×Cに記憶させる。このように特徴量に対応付けて設定情報を記憶させることにより、特徴量が決まれば、特徴量のアドレスから設定情報のアドレスが特定できるので、設定情報蓄積部62内における特徴量毎の設定情報の検索をスムーズにすることが可能となる。尚、特徴量および設定情報は、同一の処理が連続して指定されている期間について連続して記録される。すなわち、例えば、図9における特徴量C1乃至C3は、いずれも1フィールド分の特徴量に限るものではなく、連続して処理が指定されている期間のフィールド数の特徴量が連続的に記録されている。また、同様にして、設定情報についても、例えば、図9における設定情報E1乃至E3は、特徴量C1乃至C3に対応付けられたアドレスから、いずれも1フィールド分の特徴量に限るものではなく、連続して処理が指定されている期間のフィールド数の設定情報が連続的に記録されている。
ステップS7において、選択部47は、設定情報決定部46より設定情報が供給されてきているので、設定情報決定部46より供給されてきた設定情報を反映部49に供給する。反映部49は、遅延部48に記憶されている画像に対して、選択部47より供給されてきた設定情報に基づいて、処理を加えて、使用者からの指示内容に応じた処理を反映させて表示部15に表示させる。
ステップS8において、操作情報認識部45は、動作の終了が指示されたか否かを判定し、終了が指示されたと判定された場合、処理を終了する。一方、動作の終了が指示されていないと判定された場合、処理は、ステップS1に戻る。
すなわち、使用者によりリモートコントローラ14が操作されて、画像に対して処理を施す指示が出され続けている限り、ステップS1乃至S8の処理が繰り返されて、特徴量と共に、特徴量に対応付けられて、処理内容に伴った設定情報が特徴量設定情報蓄積部62に蓄積されていく。このステップS1乃至S8が繰り返される動作状態が、図1,図2を参照して説明した記録モードに対応する動作である。
一方、ステップS4において、操作されていないと判定された場合、その処理は、ステップS9に進み、特徴量設定情報読出部63は、選択部47に対して設定情報を供給しない。この処理により、選択部47は、設定情報決定部46および特徴量設定情報読出部63のいずれからも設定情報の供給がない状態となるため、反映部49に対して処理を指定する設定情報が供給されないことになる。結果として、反映部49は、遅延部48に一時的に記憶された1フィールド分の画像を、そのままの状態で表示部15に表示させる。
以上の処理により、使用者がリモートコントローラ14を操作して、予め記録されている画像を再生する際、再生されている画像に施す処理を指示すると、指示を受けた画像の特徴量に対応付けて、処理内容を示す設定情報が蓄積される。
次に、図10のフローチャートを参照して、図3の画像処理装置による再生処理について説明する。
ステップS51において、遅延部48は、再生部12より次の画像が供給されてきたか否かを判定し、供給されてくるまでその処理を繰り返す。例えば、上述した画像記録処理により生成された記録メディア11が再生部12により再生され、画像データが供給されてきた場合、ステップS52において、遅延部48は、供給されてきた画像を一時的に記憶し遅延させる。
ステップS53において、特徴量抽出部41は、特徴量抽出処理を実行し、供給されてきた1フィールド分の画像の特徴量を抽出する。尚、特徴量抽出処理については、図8のフローチャートを参照して説明した特徴量抽出処理と同様であるので、その説明は省略する。
ステップS54において、同期検出部42は、同期検出処理を実行して、再生中の画像の特徴量と、画像に処理を施すための設定情報が対応付けられている特徴量との同期を検出する。
ここで、図11のフローチャートを参照して、同期検出処理について説明する。
ステップS81において、同期検出部42の再生位置特徴量生成部102は、特徴量抽出部41より特徴量が供給されてきたか否かを判定し、供給されてくるまでその処理を繰り返す。例えば、ステップS53の特徴量抽出処理により特徴量が抽出されて、特徴量抽出部41より今現在再生中の画像の特徴量が供給されてきた場合、その処理は、ステップS82に進む。
ステップS82において、検索位置特徴量読出部104は、検索位置の特徴量をカウントするためのカウンタiを0に初期化する。
ステップS83において、再生位置特徴量生成部102は、供給されてきた特徴量を取得すると供に、特徴量バッファ101−1乃至101−3にそれまで記憶していた特徴量を取得する。すなわち、特徴量バッファ101−1は、新たに特徴量が供給されてくると、それまでに記憶していた特徴量を、再生位置特徴量生成部102および特徴量バッファ101−2に供給する。同様に、特徴量バッファ101−2は、供給されてきた特徴量を記憶すると供に、それまで記憶していた特徴量を、再生位置特徴量生成部102および特徴量バッファ101−3に供給する。さらに、特徴量バッファ101−3は、特徴量バッファ101−2より供給されてきた特徴量を記憶すると供に、それまで記憶していた特徴量を、再生位置特徴量生成部102に供給する。結果として、再生位置特徴量生成部102には、最新のフィールドの特徴量と、特徴量バッファ101−1乃至101−3にそれぞれ記憶されていた過去3フィールド分の特徴量が供給されてくることになる。そこで、再生位置特徴量生成部102は、再生中のフィールドを含めた4フィールド分の特徴量を再生位置特徴量として比較部103に供給する。
ステップS84において、検索位置特徴量読出部104は、特徴量設定情報蓄積部62に蓄積されている特徴量の先頭位置からi番目より連続する4フィールドの特徴量を検索位置特徴量として読み出し比較部103および検出部105に供給する。
ステップS85において、比較部103は、再生位置特徴量生成部102より供給されてきた再生中のフィールドを含む過去3フィールド分の合計4個の特徴量からなる再生位置特徴量と、検索位置特徴量読出部104より供給されてきた、特徴量設定情報蓄積部62に蓄積されている特徴量の先頭位置からi番目より連続する4フィールドの特徴量からなる検索位置特徴量とを比較する。
ステップS86において、比較部103は、比較結果に基づいて一致しているか否かを判定する。ステップS86において、例えば、一致しないと判定された場合、ステップS88において、検索位置特徴量読出部104は、特徴量設定情報蓄積部62に蓄積されている全ての特徴量について、再生位置特徴量と比較したか否かを判定する。例えば、ステップS88において、全ての特徴量と比較していないと判定された場合、ステップS89において、検索位置特徴量読出部104は、カウンタiを1インクリメントし、その処理は、ステップS84に戻る。すなわち、この処理により、再生位置特徴量と、検索位置特徴量が一致せず、かつ、蓄積されている全ての特徴量と比較されるまで、ステップS84乃至S86,S88,S89の処理が繰り返され、順次1フィールド間隔でずれながら、連続する4フィールド分の特徴量からなる検索位置特徴量と、再生位置特徴量との比較が繰り返される。
すなわち、検索位置特徴量とは、例えば、図12の右上部で示されるように、特徴量抽出部41より順次蓄積されている特徴量のうち、今の場合、連続する4個の特徴量の塊である。尚、図12においては、図中の縦長の長方形状のマスは、1フィールド分の特徴量を示しており、斜線部のG1,G2は同一の連続する特徴量が配置されていることを示している。また、再生位置特徴量とは、図12の右下部で示されているように、特徴量抽出部41より供給されてくる再生中の特徴量を含めた連続する4フィールド分の特徴量の塊である。
例えば、図12で示されるように再生位置特徴量G2で示されるような場合、検索位置特徴量G0と比較する場合、同一ではないので、同期位置としては検出されない。さらに、蓄積されている全ての特徴量との比較がされていないので、カウンタiが1インクリメントされて、検索位置特徴量G0’と再生位置特徴量G2とが比較される。このように、検索位置特徴量が図中の右方向に1フィールド間隔でずれながら、再生位置特徴量G2との比較が繰り返される。
ステップS86において、例えば、再生位置特徴量G2と検索位置特徴量G1とが比較されるような場合、検索位置特徴量G1が再生位置特徴量G2と同一の構成となっているため、一致したと判定され、ステップS87において、比較部103は、一致したことを検出部105に通知する。検出部105は、この通知に基づいて、今現在検索位置特徴量読出部104より供給されている検索位置特徴量の先頭位置、すなわち、先頭位置からi番目の特徴量を同期位置情報として特徴量設定情報読出部63に供給する。
一方、ステップS88において、蓄積されている全ての検索位置特徴量との比較が終了したと判定された場合、ステップS90において、検出部105は、再生位置特徴量と一致する検索位置特徴量が存在せず、同期しないことを出力する。
以上の処理により、特徴量設定情報蓄積部62に蓄積されている特徴量と、再生中の画像の特徴量とを同期させることが可能となる。すなわち、同期検出部42は、再生中のフィールドの特徴量のみを、特徴量設定情報蓄積部62に蓄積されている特徴量と比較することで、偶然に特徴量が一致してしまうことで、間違った位置で同期が検出される可能性を低減させるために、現在再生されているフィールドの特徴量のみではなく、再生されているフィールドを含む過去3フィールド分の4フィールドで比較することにより正確に同期検出を実施している。また、このように特徴量を使用することにより、各フィールド単位でのタイムコードの代わりに特徴量を設定することが可能となり、タイムコードを使用することなく、フィールド単位での同期検出を行うことが可能となる。
ここで、図10のフローチャートの説明に戻る。
ステップS55において、特徴量設定情報読出部63は、再生中のフィールドの再生位置特徴量と、一致する特徴量が特徴量設定情報蓄積部62に蓄積されているか否かを判定する。例えば、図10のフローチャートのステップS87の処理により同期位置情報が供給されてきた場合、再生中のフィールドの再生位置特徴量と、一致する特徴量が特徴量設定情報蓄積部62に蓄積されていることになるので、その処理は、ステップS56に進む。
ステップS56において、特徴量設定情報読出部63は、同期した特徴量に対応付けられた設定情報が特徴量設定情報蓄積部62に蓄積されているか否かを判定する。すなわち、特徴量は、設定情報がない状態でも特徴量設定情報蓄積部62に蓄積することが可能であるので、この処理により、特徴量に対応付けられた設定情報の有無が判定される。
ステップS56において、例えば、特徴量に対応付けられた設定情報が蓄積されていないと判定された場合、ステップS57において、特徴量設定情報読出部63は、選択部47に対して設定情報を供給しない。この処理により、選択部47は、設定情報決定部46および特徴量設定情報読出部63のいずれからも設定情報の供給がない状態となるため、反映部49に対して処理を指定する設定情報が供給されないことになる。結果として、反映部49は、遅延部48に一時的に記憶された1フィールド分の画像を、そのままの状態で表示部15に表示させる。
ステップS58において、終了が指示されたか否かが判定され、終了が指示された場合、その処理は終了し、終了が指示されていない場合、その処理は、ステップS51に戻る。
一方、ステップS56において、例えば、特徴量に対応付けられた設定情報が蓄積されていると判定された場合、ステップS59において、特徴量設定情報読出部63は、特徴量設定情報蓄積部62より、同期位置情報の特徴量に対応付けて蓄積されている設定情報を読み出し選択部47に供給し、その処理は、ステップS60に進む。
ステップS60において、選択部47には、設定情報決定部46からは設定情報がなく、特徴量設定情報読出部63から設定情報が供給されるため、選択部47は、特徴量設定情報読出部63からの設定情報を反映部49に供給する。反映部49は、その設定情報に基づいて遅延部48に蓄積されていた1フィールド分の画像に処理を反映して、表示部15に表示する。
尚、この処理が、図1,図2を参照して説明した再生モードに対応する処理である。
以上の処理により、例えば、図13で示されるような処理が可能となる。すなわち、時刻t0乃至t1で示されるビデオからなる画像が記録メディア11に予め記録されている場合、時刻t0より後のタイミングである時刻t11で再生を開始し、さらに後の時刻t101乃至t102において、使用者によりリモートコントローラ14が操作されて、画像への処理が指示されると、同一のタイミングで特徴量と共に、特徴量に対応付けられて設定情報が、特徴量設定情報蓄積部62に蓄積される。
また、時刻t12において、早送りが開始され、時刻t21乃至t22において再び再生が開始された後、時刻t31まで早送りされ、時刻t31において再生が開始されたとき、時刻t111乃至t112において、使用者によりリモートコントローラ14が操作されて、画像への処理が指示されると、同一のタイミングで特徴量と共に、特徴量に対応付けられて設定情報が、特徴量設定情報蓄積部62に蓄積される。
さらに、時刻t32まで再生された後、時刻t121まで巻き戻しされ、再生が開始される。時刻t131乃至t132において、使用者によりリモートコントローラ14が操作されて、画像への処理が指示されると、同一のタイミングで特徴量と共に、特徴量に対応付けられて設定情報が、特徴量設定情報蓄積部62に蓄積されていく。
その後、先頭位置に近い時刻t151まで巻き戻され、時刻t152までリモートコントローラ14が操作されること無くビデオが再生されると、リモートコントローラ14で画像への処理を指示する操作がなされた時刻t101乃至t102、時刻t131乃至t132、および時刻t111乃至t112のタイミングで再生位置特徴量に基づいて、同期位置情報が生成され、同期位置情報の特徴量に対応付けて蓄積されている設定情報が読み出されることにより、画像に設定情報に基づいた処理が反映される。
尚、図13においては、最上段にはビデオ1本分のスケールが時刻t0乃至t1であることが示されている。また、第2段目には、1順目の再生手順として、時刻t11乃至t12,t21乃至t22,t31乃至t32において、通常の再生が実施され、時刻t12乃至t21、およびt22乃至31において早送り再生が実施されたことが示されている。
第3段目には、1順目の再生中における、リモートコントローラ14の操作タイミングが示されており、第4段目には、1順目の再生中における、設定情報が記録されるタイミングが示されている。第3段目、第4段目においては、時刻t101乃至t102および時刻t111乃至t112においてリモートコントローラ14が操作され、同一のタイミングでリモートコントローラ14の操作に対応する設定情報が記録されていることが示されている。尚、設定情報が記録されるとき、設定情報に対応する処理が施されることになるので、リモートコントローラ14が操作されている同一のタイミングで、使用者が所望とする処理が画像に反映された状態で表示される。
第5段目には、1順目の再生手順が終了した後、巻き戻し操作により時刻t121まで巻き戻した後の2順目の再生手順が示されており、時刻t121乃至t122において通常の再生が実施されていることが示されている。
第6段目には、2順目の再生中における、リモートコントローラ14の操作タイミングが示されており、第7段目には、2順目の再生中における、設定情報が記録されるタイミングが示されている。第6段目、第7段目においては、時刻t131乃至t132においてリモートコントローラ14が操作され、同一のタイミングでリモートコントローラ14の操作に対応する設定情報が記録されていることが示されている。尚、設定情報が記録されるとき、設定情報に対応する処理が施されることになるので、リモートコントローラ14が操作されている同一のタイミングで、使用者が所望とする処理が画像に反映された状態で表示される。
第8段目には、2順目の再生手順が終了したのち、巻き戻し操作により時刻t151まで巻き戻した後の3順目の再生手順が示されており、時刻t151乃至t152において通常の再生が実施されていることが示されている。
第9段目には、3順目の再生中における、同期検出部42による同期処理が実行されるタイミングが示されており、第10段目(最下段)には、3順目の再生中における、設定情報が再生される(設定情報が画像に反映される)タイミングが示されている。すなわち、第9段目、第10段目においては、3順目の再生中に、1順目および2順目の再生中にリモートコントローラ14が操作されることによって記録された設定情報に基づいて、同一のタイミングである時刻t101乃至t102,t111乃至t112および時刻t131乃至t132においてリモートコントローラ14が操作されることによって記録された設定情報が、読み出されて画像に反映されることが示されている。
尚、図13中の点線より上部の処理が図1,図2における記録モードに対応する、上述した図7のフローチャートを参照して説明した記録処理であり、点線より下部の処理が再生モードに対応する図10のフローチャートを参照して説明した再生処理である。
特徴量は、以上においては、1フィールド分の画像信号中の画像データ領域の画素値の積算値を用いる例について説明してきたが、それ以外の特徴量であってもよく、例えば、動きベクトル(全画面動きとローカル動き)、特定の波形パターンがどれだけ出現するかを示す値、縮小画像における画素値の積算値、画像の特定部分の画素値の積算値、これらを複数フィールド分用いた値、または、これらの複数の特徴量の組み合わせなどであってもよい。
また、設定情報については、ズーム倍率を例にして説明してきたが、それ以外の情報であってもよく、例えば、ズーム位置(中心位置)、もしくはズーム位置とズーム倍率との組み合わせなどのズームパラメータ、明るさ、コントラスト、ガンマ補正、DRC(Digital Reality Creation)パレット値(解像度設定値、およびノイズ設定値)などの画質設定パラメータ、または、音量、音声切替(使用言語の切り替え)などの音声パラメータなどを用いるようにしてもよい。
以上の処理により、特徴量に対応付けて設定情報が記録されることにより、予め記録されている画像を再生する際、再生している画像の特徴量により、フィールド単位のタイムコードのように特徴量を使用することで、蓄積されている特徴量との同期を取ることが可能となり、同期した特徴量に対応付けられた設定情報により、再生している画像に処理が反映される。
結果として、タイムコードなどを用いることなく、蓄積された設定情報に基づいた編集処理を画像に反映させることが可能となる。また、記録されるのは特徴量と設定情報のみであり、予め記録されている画像が一切記録されることが無いため、例えば、Copy Onceなどの制限が設けられている画像であっても、編集処理を施した状態で繰り返し再生させることが可能となる。
以上の処理においては、再生処理の中で、1フィールド毎に同期検出処理を実行して同期位置情報を特徴量設定情報読出部63に供給するようにする例について説明してきた。ところで、同期検出処理に費やされる時間は、検索位置特徴量と再生位置特徴量とが一致するまでの時間によるので、処理に費やされる時間が一定ではなく、同期している位置が存在しないような場合など、全ての特徴量との比較がなされることになるため、1フィールド分の再生処理を実行する上で、処理に費やされる時間のうち、同期検出処理に費やされる時間の割合が大きくなることがあり、再生処理に費やされる時間の律則となることが考えられる。
しかしながら、上述の記録処理が繰り返されていくと、特徴量設定情報蓄積部62に特徴量に対応付けて蓄積されている設定情報が増大していくことが予想される。すると、同期検出処理に費やされる時間も特徴量設定情報蓄積部62に蓄積されている情報量に比例して増大することが予想される。すなわち、特徴量設定情報蓄積部62に蓄積されている情報量に比例して1フィールド分の再生処理に費やされる時間が増大することが予想され、場合によっては、1フィールド分の再生処理を実行する間に、1フィールド分の表示時間を超えてしまう可能性があり、毎フィールド分の画像に正確に処理を加えて再生することができなくなる恐れがある。
すなわち、特徴量設定情報蓄積部62に蓄積されている情報量がそれ程多くなく、同期検出処理にそれ程時間が掛からない場合、図14で示されるように同期検出処理に費やされる時間が1フィールド分の表示時間内であれば、全てのフィールドが正確に再生されることになる。尚、図14,図15においては、上段に示されている番号はフィールド番号であり、各フィールドの画像が表示されるタイミングを示しており、下段では、再生処理にかかる時間が示されており、斜線部分が再生処理を実行している状態の時間を示しており、無地部分が待機中の時間を示している。
一方、記録処理が繰り返され、特徴量設定情報蓄積部62に蓄積される情報量が膨大になると図15で示されるように、1フィールドの再生処理に費やされる時間が1フィールド分の画像を表示する時間を超えてしまうため、全てのフィールドの画像を再生させることができない状態となる。すなわち、図15においては、第1フィールドは、表示時間内に再生処理が終了しているが、第2フィールドについては、再生処理に1フィールドの表示時間に対して約1.5倍程度の時間が費やされているため、第3フィールドは再生されていない。また、第4フィールドについては、再生処理に1フィールドの表示時間に対して約3倍以上の時間が費やされているため、第5乃至7フィールドは再生されていない。さらに、第8フィールドは、表示時間内に再生処理が終了しているが、第9フィールドについても、やはり、再生処理に1フィールドの表示時間に対して約3倍以上の時間が費やされているため、第10乃至12フィールドは再生されていない。また、第13フィールドについては、再生処理に1フィールドの表示時間に対して約1倍以上の時間が費やされているため、第14フィールドは再生されていない。結果として、第1,2,4,8,9,13フレームのみしか再生されないことになる。
すなわち、記録メディア11に記録された画像に対して、正確に全てのフィールドに対して処理を施して表示させることができない恐れがある。
そこで、上述した再生処理を、同期検出処理(後述する一致リスト生成処理)と反映に係る処理(後述する反映処理)とに分離することで、飛び飛びの同期位置情報のみを用いてすべてのフィールドの同期位置を推定しながら反映処理を実行することで、全てのフィールドに対して正確に処理を加えるようにしてもよい。
図16は、上述した再生処理を、同期検出処理(後述する一致リスト生成処理)と反映に係る処理(後述する反映処理)とに分離する画像処理装置13の構成例を示している。尚、図3の画像処理装置13と同一の構成については、同一の符号を付しており、その説明は、適宜省略するものとする。
図16の画像処理装置13の受光部44、操作情報認識部45、選択部47、および遅延部48は、基本的には、図3の画像処理装置と同様である。
特徴量抽出部241、同期検出部242、蓄積ブロック243の特徴量設定情報記録部261、特徴量設定情報蓄積部262、特徴量設定情報読出部263、設定情報決定部246、および反映部249は、基本的な機能について、特徴量抽出部41、同期検出部42、蓄積ブロック43の特徴量設定情報記録部61、特徴量設定情報蓄積部62、特徴量設定情報読出部63、設定情報決定部46、および反映部49と同様であるが、バス231を介して相互に付加情報を連絡し合い、付加情報に含まれる、それぞれの構成が今現在処理している画像のフィールド番号の情報を共有している点が異なる。フィールド番号を共有するための機構については、図18乃至図20を参照して後述する。また、同期検出部242が、一致リストメモリ201を生成し、特徴量設定情報読出部263は、一致リストメモリ201の情報に基づいて、特徴量設定情報蓄積部262より設定情報を読み出す点が異なる。
特徴量抽出部241は、基本的には特徴量抽出部41と同様の機能を備えており、画像再生部12より順次供給されてくる画像の特徴量を抽出して、同期検出部242、および蓄積ブロック243の特徴量設定情報記録部261に供給する。この際、特徴量抽出部241は、特徴量の情報と供に対応するフィールド番号の情報も併せて供給する。
同期検出部242は、基本的に同期演出部42と同様の機能を備えているが、特徴量設定情報蓄積部262に蓄積されている特徴量(後述する検索位置特徴量)のうち、特徴量抽出部241より供給されてくる画像再生部12により再生されている画像の特徴量(後述する再生位置特徴量)を検索し、同一の特徴量が検出されたとき、画像の同期位置として検出結果を一致リスト201に登録する。同期検出部242は、一致リスト201に同期検出結果を一致リストに登録するため、図17で示されるように、検出部105に代えて一致リスト登録部301が設けられており、一致リスト登録部301は、比較部103より同期が検出されたとみなされたタイミングで、検索位置特徴量読出部104より供給されてきた検索位置特徴量を同期検出結果として一致リスト201に登録する。
蓄積ブロック243の特徴量設定情報記録部261は、特徴量抽出部41より供給されてくるフィールド番号に対応付けられた特徴量と、設定情報決定部46より供給されてくるフィールド番号に対応付けられた設定情報とを、フィールド番号に対応付けて特徴量設定情報蓄積部262に蓄積させる。
特徴量設定情報読出部263は、基本的に特徴量設定情報読出部63と同様の機能を備えているが、一致リスト201に同期位置として登録されている特徴量(検索位置特徴量)を取得すると、その特徴量に対応付けられて、特徴量設定情報蓄積部262に記憶されている設定情報を読み出し、選択部47に供給する。
特徴量設定情報読出部263の更新部263aは、一致リスト201より同期位置として登録されている特徴量のうち、不要となった特徴量を削除することにより更新する。同期情報選択部263bは、一致リスト201に同期位置として登録されている特徴量のうち、何れかを選択する。同期情報選択部263bは、基本的に、最新の同期情報を選択する。差分計算部263cは、一致リスト201より選択した同期位置の情報に対応付けられているフィールド番号と、反映部249が処理しようとしているフィールドのフィールド番号との差分を計算し、推定部263dに供給する。推定部263dは、特徴量設定情報蓄積部262に蓄積されている設定情報のうち、一致リストより読み出したフィールド番号と、差分の情報に基づいて、反映部249が処理しようとしているフィールドのフィールド番号に対応する設定情報が格納されている特徴量設定情報蓄積部262のアドレスを推定する。
次に、フィールド番号を共有する構成例について説明する。
フィールド番号は、ノード毎に相互に共有される。図16においては、画像再生部12を1のノードとして扱う。また、特徴量抽出部241、同期検出部242、蓄積ブロック243、および設定情報決定部246は、画像再生部12とは異なる同一ノードとして扱う。すなわち、特徴量抽出部241、同期検出部242、蓄積ブロック243、および設定情報決定部246内においては、扱われるフィールドは、常に同一の番号となる。さらに、反映部249については、さらに、異なるノードとして異なるフィールド番号で管理される。
各ノードには、図18で示される付加情報制御部251または図19で示される付加情報制御部271が設けられている。
付加情報制御部251は、最前段のノードに設けられ、上述したノードから出力される画像信号の所定期間毎、例えばフィールド毎に、メタ情報としての付加情報Iadを発生し、この付加情報Iadをバス231に送出する。この付加情報Iadは、図20で示されるように、ノードを識別するノード番号と、識別子としてのフィールド番号とからなっている。今の場合、図16においては、例えば、画像再生部12に設けられる。
付加情報制御部271は、最前段以外のノードに設けられ、バス231で伝送されてくる付加情報Iadを取得する。すなわち、付加情報制御部271は、画像再生部12以外の構成に設けられる。
フィールド番号発生部361は、画像再生部12から供給される同期信号SYNCaに基づいて、フィールド期間毎に順次インクリメントされたフィールド番号を発生する。すなわち、画像再生部12に記録メディア11より読み出された画像信号が入力したとき、フィールド番号が発生する。
付加情報書き込み処理部362は、フィールド番号発生部361で発生されたフィールド番号にノード番号を付して付加情報とし、フィールド期間毎に、その付加情報をFIFO部363に書き込む。付加情報読み出し処理部364は、画像再生部12が出力する画像信号に同期した同期信号SYNCbに基づいて、FIFO部363から付加情報Iadを読み出し、バス231に送出する。
ここで、FIFO部363の大きさは、ノードを構成する機器の処理時間に依存している。すなわち、FIFO部363の大きさは、画像再生部12の処理時間に依存したものとなる。付加情報読み出し処理部364は、各フィールド期間において付加情報Iadをバス231に出力する。
次に、付加情報制御部251の動作を説明する。
画像再生部12に入力される画像信号SVinより分離された同期信号SYNCaが供給されると、フィールド番号発生部361は、フィールド期間毎に順次インクリメントされたフィールド番号を発生し、付加情報書き込み処理部362に供給する。この付加情報書き込み処理部362は、フィールド番号にノード番号を付加して付加情報を生成し、この付加情報をFIFO部363に書き込む。
また、付加情報読み出し処理部364は、画像再生部12が画像信号を出力するときの同期信号SYNCbの供給を受けると、同期信号SYNCbに基づいて、FIFO部363から付加情報Iadを読み出し、バス231に送出する。
次に、図19を参照して、付加情報制御部271の構成例を説明する。
付加情報取得部381は、各ノードから供給される、画像信号が入力されるタイミングに同期した同期信号SYNCcに基づいて、上述の付加情報制御部251からバス231を通じて送られてくる付加情報Iadを取得する。付加情報書き込み処理部382は、付加情報取得部381で取得された付加情報IadをFIFO部383に書き込む。
付加情報読み出し処理部364は、各ノードから供給される、処理結果を出力するタイミングに同期した同期信号SYNCdに基づいて、FIFO部363から付加情報Iadを読み出し、その付加情報Iadに基づいて制御信号SCOを発生し、この制御信号SCOによりノードの動作を制御する。
この場合、FIFO部383の大きさは、特徴量抽出部241、同期検出部242、蓄積ブロック243、および設定情報決定部246の処理時間に依存している。すなわち、特徴量抽出部241、同期検出部242、蓄積ブロック243、および設定情報決定部246のそれぞれにより各フィールド期間において、それに対応した付加情報IadがFIFO部383から読み出されるように、FIFO部383の大きさが設定されている。
次に、図19の付加情報制御部271の動作を説明する。
付加情報取得部381に、各ノードから、画像信号が入力されるタイミングと同期した同期信号SYNCcが供給されると、この同期信号SYNCcに基づいて、各フィールド期間で、バス231から、付加情報Iadが取得される。付加情報書き込み処理部382は、付加情報Iabを、FIFO部383に書き込む。
また、付加情報読み出し処理部384は、各ノードが処理結果を出力するタイミングに同期した同期信号SYNCdが供給されると、この同期信号SYNCdに基づいて、FIFO部383から付加情報Iadを読み出す。この付加情報Iabは、特徴量抽出部241、同期検出部242、蓄積ブロック243、および設定情報決定部246が出力する処理結果の各フィールド期間に対応したものとなっている。
この付加情報読み出し処理部384は、各フィールド期間で、FIFO部383から読み出した付加情報Iadに含まれるフィールド番号を出力する。
以上のような構成により、各ノード、すなわち、特徴量抽出部241、同期検出部242、蓄積ブロック243、および設定情報決定部246と、反映部249とは、それぞれのノード自身で、今現在処理対象としている画像のフィールド番号を認識することができる。さらに、これらの情報をバス231を使って伝達し合う事により、同一のタイミングで異なる処理対象となるフィールドを扱っていても、相互に認識することができる。
以下、各ノード間、すなわち、各構成は、自らはもちろんのこと、他の構成についてもそれぞれがどのフィールド番号のフィールド画像を処理対象であるか認識できるものとして説明を進める。
次に、図21のフローチャートを参照して、図16の画像処理装置13による記録処理について説明する。尚、図21のフローチャートにおけるステップS92,S93,S95,S98乃至S100の処理については、図7のフローチャートにおけるステップS1,S2,S4,S7乃至S9の処理と同様であるので、その説明は省略するものとする。
ステップS91において、特徴量抽出部241は、フィールド番号のカウンタNを1インクリメントし、ステップS92において、フィールド番号Nの画像が入力されてきたか否かを判定する。例えば、フィールド番号Nの画像が入力されてきた場合、ステップS93において、遅延部48は、フィールド番号Nの画像を遅延させる。
ステップS94において、特徴量抽出部241は、特徴量抽出処理を実行して特徴量を抽出する。尚、この処理は、基本的に、ステップS3の処理と同様であるが、その際、特徴量抽出部241は、抽出した特徴量に対して個々のフィールドを識別するフィールド番号に対応付けて抽出する。
ステップS96において、操作情報認識部45は、受光部44より供給された信号に基づいて、操作情報を認識し、認識結果として設定情報決定部46に供給する。設定情報決定部246は、操作情報に基づいて、反映部249に対しての画像に処理を施すための設定情報を決定し、そのときのフィールド番号に対応付けて、特徴量設定情報記録部61および選択部47に供給する。
ステップS97において、特徴量設定情報記録部261は、特徴量抽出部241より供給されてくるフィールド番号に対応付けてられた特徴量を特徴量設定情報蓄積部262に記録させると共に、フィールド番号に基づいて、その特徴量に対応付けて、設定情報決定部246より供給されてくるフィールド番号に対応付けられている設定情報を、特徴量設定情報蓄積部262に記録させることで、特徴量と設定情報とを蓄積させる。
すなわち、ステップS96の処理により、特徴量抽出部241より供給されてくるフィールド番号に対応付けられた特徴量は、例えば、図22の左部のリストL1で示されるような情報である。図22の左部のリストL1においては、左側にフィールド番号が記録され、右側に特徴量が記録されている。リストL1については、上からフィールド番号として0x11乃至0xC4が記録され、それぞれに対応する特徴量として、0x01,0xF5,0xA3,0x58,0x8A,0x29,0x40,0x55,0xC2・・・,0x3Fが記録されている。
一方、ステップS97の処理により設定情報決定部246より供給されてくるフィールド番号に対応付けられた設定情報は、例えば、図22のリストL2で示されるような情報である。すなわち、図22のリストL2においては、左側にフィールド番号が記録され、右側に設定情報が記録されている。リストL2については、上からフィールド番号として0x11乃至0xC4が記録され、それぞれに対応する設定情報として、(100%,(0,0)),(95%,(0,0)),(90%,(0,0)),(85%,(0,0)),(80%,(0,0)),(75%,(0,0)),(75%,(5,10)),(75%,(10,20)),(75%,(15,30)),・・・,(75%,(50,100))が記録されている。尚、図22において設定情報は、ズーム倍率とズーム位置を示す情報であり、例えば、(100%,(0,0))は、ズーム倍率が100%で、かつ、ズーム位置となる画像の左上の画素位置が(0,0)であることを示している。
ステップS97の処理においては、特徴量設定情報記録部261が、図22で示されるリストL1,L2を利用して、リストL3で示されるように特徴量に対応付けて設定情報を特徴量設定情報蓄積部262に蓄積させる。すなわち、特徴量設定情報記録部261は、図22におけるリストL1のフィールド番号0x11の特徴量0x01に対応付けて、同一のリストL2のフィールド番号0x11の設定情報(100%,(0,0))がL3で示されるように記録される。すなわち、特徴量0x01に対応付けて設定情報(100%,(0,0))が、特徴量設定情報蓄積部262に蓄積される。
同様にして、リストL1のフィールド番号0x12の特徴量0xF5に対応付けて、同一のリストL2のフィールド番号0x12の設定情報(95%,(0,0))が記録されるので、特徴量0xF5に対応付けて設定情報(95%,(0,0))が蓄積される。また、リストL1のフィールド番号0x13の特徴量0xA3に対応付けて、同一のリストL2のフィールド番号0x13の設定情報(90%,(0,0))が記録されるので、特徴量0xA3に対応付けて設定情報(90%,(0,0))が蓄積される。さらに、リストL1のフィールド番号0x14の特徴量0x58に対応付けて、同一のリストL2のフィールド番号0x14の設定情報(85%,(0,0))が記録されるので、特徴量0x58に対応付けて設定情報(85%,(0,0))が蓄積される。また、リストL1のフィールド番号0x15の特徴量0x8Aに対応付けて、同一のリストL2のフィールド番号0x15の設定情報(80%,(0,0))が記録されるので、特徴量0x8Aに対応付けて設定情報(80%,(0,0))が蓄積される。さらに、リストL1のフィールド番号0x16の特徴量0x29に対応付けて、同一のリストL2のフィールド番号0x16の設定情報(75%,(0,0))が記録されるので、特徴量0x29に対応付けて設定情報(75%,(0,0))が蓄積される。また、リストL1のフィールド番号0x17の特徴量0x40に対応付けて、同一のリストL2のフィールド番号0x17の設定情報(75%,(5,10))が記録されるので、特徴量0x40に対応付けて設定情報(75%,(5,10))が蓄積される。さらに、リストL1のフィールド番号0x18の特徴量0x55に対応付けて、同一のリストL2のフィールド番号0x18の設定情報(75%,(10,20))が記録されるので、特徴量0x55に対応付けて設定情報(75%,(10,20))が蓄積される。また、リストL1のフィールド番号0x19の特徴量0xC2対応付けて、同一のリストL2のフィールド番号0x19の設定情報(75%,(15,30))が記録されるので、特徴量0xC2に対応付けて設定情報(75%,(15,30))が蓄積される。さらに、リストL1のフィールド番号0xC4の特徴量0x3Fに対応付けて、同一のリストL2のフィールド番号0xC4の設定情報(75%,(50,100))が記録されるので、特徴量0x3Fに対応付けて設定情報(75%,(50,100))が、それぞれ特徴量設定情報蓄積部262に蓄積される。
また、特徴量設定情報記録部261は、特徴量設定情報蓄積部262に特徴量と設定情報とを蓄積させる際、特徴量間のアドレスを一定に保つように記録する。すなわち、特徴量設定情報蓄積部262は、フィールドXの特徴量をアドレスxに記録した場合、フィールド(X+1)の特徴量をアドレスx+sに記録する。この結果、設定情報についても、同様に等間隔のアドレスで記録される。すなわち、フィールドXの特徴量がアドレスxに記録されると、その特徴量に対応付けられた設定情報は、アドレスx×Zに記録され、フィールド(X+1)の特徴量がアドレスx+sに記録されると、その特徴量に対応付けられた設定情報は、アドレス(x+s)×Zに記録されることになるので、設定情報についてもフィールド間で一定(=s×Z)の間隔で記録されることになる。
以上の処理により、使用者がリモートコントローラ14を操作して、予め記録されている画像を再生する際、再生されている画像に施す処理を指示すると、特徴量および設定情報のそれぞれがフィールド番号に対応付けられた状態で供給され、同一のフィールド番号ごとに、指示を受けた画像の特徴量に対応付けて、処理内容を示す設定情報が蓄積される。
次に、図23のフローチャートを参照して、同期検出部242による一致リスト生成処理について説明する。尚、図23のフローチャートにおけるステップS104乃至108,S110,S111の処理は、図11のフローチャートを参照して説明したステップS82乃至86,S88,S89の処理と同様であるので、その説明は省略するものとする。
すなわち、ステップS101において、特徴量抽出部241は、図示せぬカウンタNを現在のフィールド番号+1の値にする。すなわち、処理対象とするフィールドの番号が1インクリメントされる。
ステップS102において、特徴量抽出部241は、フィールド番号Nのフィールドの画像が供給されてきたか否かを判定し、フィールド番号Nの画像が供給されてくるまで、その処理を繰り返す。ステップS102において、フィールド番号Nの画像が画像再生部12より供給されてきた場合、ステップS103において、特徴量抽出部241は、特徴量抽出処理を実行し、供給されてきたフィールド番号Nの画像の特徴量を抽出して、同期検出部242および蓄積ブロック243に供給する。尚、特徴量抽出処理については、図8のフローチャートを参照して説明した処理であるので、その説明は省略する。
さらに、ステップS104乃至S107の処理により、再生位置特徴量と検索位置特徴量とが比較される。このとき、検索位置特徴量読出部104は、検索位置特徴量として、特徴量設定情報蓄積部262より順次特徴量を抽出するが、その際、読み出す特徴量のフィールド番号、特徴量が記憶されている特徴量設定情報蓄積部262内のアドレスの情報、および、対応する設定情報が記録されているアドレスの情報をも合わせて抽出する。
そして、ステップS108において、両者が一致した場合、すなわち、同期が検出された場合、一致リスト登録部301は、同期検出情報としての特徴量の情報を一致リスト201に登録し、その処理は、ステップS101に戻る。すなわち、上述したように、検索位置特徴量読出部104は、検索位置特徴量の情報として、特徴量と共に、読み出す特徴量の画像のフィールド番号、特徴量が記憶されている特徴量設定情報蓄積部262内のアドレスの情報、および、対応する設定情報が記録されているアドレスの情報をも合わせて読み出している。そこで、一致リスト登録部301は、図24で示されるような一致リスト201に、同期位置情報としての特徴量の画像のフィールド番号に対応付けて、その特徴量が記憶されている特徴量設定情報蓄積部262内のアドレスの情報、および、対応する設定情報が記録されているアドレスの情報を登録する。
また、ステップS108において、一致していないと判定された場合、その処理は、ステップS110に進み、蓄積されている全ての特徴量とを比較したか否かが判定され、全ての特徴量との比較がされていない場合、ステップS111において、カウンタiが1インクリメントされて、ステップS106に戻る。すなわち、全ての特徴量との比較がなされるまで、再生位置特徴量と検索位置特徴量とが比較され、最終的に全ての特徴量とが比較された、すなわち、同期する特徴量が存在しなかったと判定された場合、その処理は、ステップS101に戻る。
図24においては、フィールド番号として11,7,4が記録されており、フィールド番号11のフィールドの同期位置情報である特徴量が、特徴量設定情報蓄積部262におけるアドレス0x008402に記録され、さらに対応する設定情報がアドレス0x043456に記録されていることが示されており、フィールド番号7のフィールドの同期位置情報である特徴量が、特徴量設定情報蓄積部262におけるアドレス0x00F8F8に記録され、さらに対応する設定情報がアドレス0x060F0Fに記録されていることが示されており、フィールド番号4のフィールドの同期位置情報である特徴量が、特徴量設定情報蓄積部262におけるアドレス0x003690に記録され、さらに対応する設定情報がアドレス0x024680に記録されていることが示されている。
また、最新の情報ほど、優先度が高く、図24においては、優先度の高い、最も最近のフィールド番号11の情報が最上段に登録され、優先度の低い、最も古いフィールド番号4の情報が最下段に示されている。
また、図24で示されるように、一致リスト201には、全てのフィールド番号のフィールドについて登録されていないことがある。すなわち、一致リスト生成処理が1フィールドの画像が表示される時間内で終了していれば、全てのフィールド番号について、同期位置情報が検索される可能性がある(必ず再生位置特徴量と検索位置特徴量とが一致する条件であれば)。しかしながら、特徴量設定情報蓄積部262に膨大な量の特徴量および設定情報が記録されている場合、上述したステップS106乃至108,S110,S111の処理が繰り返される回数が膨大になることがあり、これに伴って、一致リスト生成処理に費やされる時間が、1フィールドの表示時間を超過することが考えられる。結果として、一致リスト生成処理は、毎フィールドごとに実行できないことがあるので、図24で示されるように、飛び飛びのフィールド番号に対しての登録されることがある。
また、図23のフローチャートにおけるステップS101の処理については、必ずしも現在のフィールド番号に1を加算する必要はなく、現在のフィールド番号をそのまま使用するようにしてもよい。すなわち、図23のフローチャートにおけるステップS101の処理は、図25の上段で示されるように、処理が終了した時点のフィールド番号に1が加算されることにより、終了した時点では処理が一旦停止し、新たなフィールド番号になったところで処理が開始されることが示されている。すなわち、図25の上段では、左から、フィールド番号1の一致リスト生成処理が実行され、フィールド番号1の表示時間を超えて、フィールド番号2の表示時間で終了しているが、次の処理に進む際、ステップS101,S102の処理によりフィールド番号3の画像が入力されるまで処理待ちの状態となる。また、フィールド番号3の一致リスト生成処理が実行され、フィールド番号5の表示時間で終了しているが、次の処理に進む際、ステップS101,S102の処理によりフィールド番号6の画像が入力されるまで処理待ちの状態となる。さらに、フィールド番号6の一致リスト生成処理が実行され、フィールド番号8の表示時間で終了しているが、次の処理に進む際、ステップS101,S102の処理によりフィールド番号9の画像が入力されるまで処理待ちの状態となる。また、フィールド番号9の一致リスト生成処理が実行され、フィールド番号12の表示時間で終了しているが、次の処理に進む際、ステップS101,S102の処理によりフィールド番号13の画像が入力されるまで処理待ちの状態となる。さらに、フィールド番号13の一致リスト生成処理が実行され、フィールド番号14の表示時間で終了しているが、次の処理に進む際、ステップS101,S102の処理によりフィールド番号15の画像が入力されるまで処理待ちの状態となる。
一方、ステップS101の処理で、今現在のフィールド番号をそのまま使用した場合、図25の下段で示されるように処理が進められることになる。すなわち、左から、フィールド番号1の一致リスト生成処理が実行され、フィールド番号1の表示時間を超えて、フィールド番号2の表示時間で終了すると、次の処理に進む際、終了した時点でのフィールド番号の処理が開始されるので、処理待ちの状態がなく、そのまま、次のフィールド番号2の一致リスト生成処理が開始される。フィールド番号2の一致リスト生成処理が実行され、フィールド番号4の表示時間で終了すると、次の処理に進む際、終了した時点でのフィールド番号の処理が開始されるので、処理待ちの状態がなく、そのまま、次のフィールド番号4の一致リスト生成処理が開始される。フィールド番号4の一致リスト生成処理が実行され、フィールド番号7の表示時間で終了すると、終了した時点のフィールド番号7の一致リスト生成処理が開始される。フィールド番号7の一致リスト生成処理が実行され、フィールド番号7の表示時間で終了すると、次の終了した時点のフィールド番号7の一致リスト生成処理が終了しているので、次のフィールド番号8が入力されるまでの待ち状態となる。フィールド番号8の画像が入力されると、フィールド番号8の一致リスト生成処理が実行され、フィールド番号10の表示時間で終了すると、終了した時点のフィールド番号10の一致リスト生成処理が開始される。フィールド番号10の一致リスト生成処理が実行され、フィールド番号12の表示時間で終了すると、終了した時点のフィールド番号12の一致リスト生成処理が開始される。フィールド番号12の一致リスト生成処理が実行され、フィールド番号14の表示時間で終了する。
以上のように、ステップS101の処理により今現在のフィールド番号に1を加算しても、また、1を加算せずとも、一致リスト生成処理が実行されるため、いずれの処理であってもよい。
次に、図26のフローチャートを参照して、図16の画像処理装置13による反映処理について説明する。
ステップS131において、反映部249は、自らの処理対象であるフィールド画像のフィールド番号Mを1インクリメントする。
ステップS132において、遅延部48は、フィールド番号Mのフィールド画像が入力されてきたか否かを判定し、入力されてきたと判定されるまで、その処理を繰り返す。例えば、フィールド番号Mの画像が入力されてきた場合、ステップS133において、遅延部48は、フィールド番号Mの画像を一時的に遅延させるために記憶する。
ステップS134において、特徴量設定情報読出部263の更新部263aは、一致リスト201にアクセスし、一致リスト201を更新する。ここで、一致リスト201の更新とは、一致リスト201に登録されているフィールド番号に対応付けられた特徴量のアドレスと、設定情報のアドレスの情報のうち、不要となった情報を削除して、整理する処理を示している。この処理についは、詳細を後述するものとし、ここでは、更新部263aは、一致リスト201内に不要な情報がなく、更新処理により一切削除等の変更をしない場合について説明を進めるものとする。
ステップS135において、同期情報選択部263bは、一致リスト201にアクセスし、一致リスト201に記録されている情報が空であるか否かを判定する。例えば、図24で示されるように、空ではない場合、ステップS136において、同期情報選択部263aは、優先度の最も高い同期情報を選択する。すなわち、上述したように、一致リスト201においては、最上段の情報が最も優先度が高いため、図24で示されるような一致リスト201の場合、同期情報選択部263aは、フィールド番号11の同期情報を選択する。
ステップS137において、差分計算部263cは、反映部249の処理対象となっているフィールド番号Mと、一致リスト201より同期情報選択部263bにより選択されたフィールド番号Nとのフィールド数の差分Dを計算する。
ステップS138において、推定部263dは、反映部249の処理対象となっているフィールド番号M、一致リスト201より同期情報選択部263bの処理対象となっているフィールド番号N、および差分Dに基づいて、特徴量設定情報蓄積部262内のフィールド番号Mの設定情報が記憶されているアドレスを推定する。
すなわち、例えば、特徴量設定情報蓄積部262における特徴量および設定情報が、図27で示されるように蓄積されていた場合、フィールド番号Nの特徴量のアドレスは、0xF5であり、設定情報のアドレスはXである。上述したように、設定情報のアドレスの間隔が、例えば、Sである場合、フィールド番号Mの設定情報のアドレスは、X+S×Dとなる。そこで、推定部263dは、フィールド番号Mの設定情報のアドレスをX+S×Dとして推定する。
尚、図27において、点線で示される範囲の情報は、特徴量設定情報蓄積部262に蓄積されている情報であり、一点鎖線で囲まれている情報は、特徴量抽出部241により供給されてくる情報である。したがって、実際に、図27で示される情報が特徴量設定情報蓄積部262に蓄えられているわけではなく、説明の便宜上、組み合わせたものとして図示している。
ステップS139において、特徴量設定情報読出部263は、特徴量設定情報蓄積部262にアクセスし、推定したアドレスに設定情報が蓄積されているか否かを判定する。すなわち、特徴量は、設定情報がない状態でも特徴量設定情報蓄積部262に蓄積することが可能であるので、この処理により、特徴量に対応付けられた設定情報の有無が判定される。
ステップS139において、例えば、特徴量に対応付けられた設定情報が蓄積されていないと判定された場合、ステップS140において、特徴量設定情報読出部263は、選択部47に対して設定情報を供給しない。この処理により、選択部47は、設定情報決定部246および特徴量設定情報読出部263のいずれからも設定情報の供給がない状態となるため、反映部249に対して処理を指定する設定情報が供給されないことになる。結果として、反映部249は、遅延部48に一時的に記憶された1フィールド分の画像を、そのままの状態で表示部15に表示させる。
ステップS141において、終了が指示されたか否かが判定され、終了が指示された場合、その処理は終了し、終了が指示されていない場合、その処理は、ステップS131に戻る。
一方、ステップS139において、例えば、特徴量に対応付けられた設定情報が蓄積されていると判定された場合、ステップS142において、特徴量設定情報読出部263は、特徴量設定情報蓄積部262より、推定したアドレスに存在する設定情報を読み出し選択部47に供給し、その処理は、ステップS143に進む。
ステップS143において、選択部47には、設定情報決定部246からは設定情報がなく、特徴量設定情報読出部263から設定情報が供給されるため、選択部47は、特徴量設定情報読出部263からの設定情報を反映部249に供給する。反映部249は、その設定情報に基づいて遅延部48に蓄積されていたフィールド番号Mの1フィールド分の画像に処理を反映して、表示部15に表示する。
以上の一致リスト生成処理および反映処理により、例えば、図28で示されるような状況の場合、以下のような処理が実現されることになる。尚、図28においては、最上段に同期検出部242に供給される画像のフィールド番号のタイミングを示しており、中段は、一致リスト生成処理のタイミングを示している。さらに、最下段は、反映処理のタイミングを示している。また、同期検出部242に供給される画像のフィールド番号と、反映処理のタイミングにおけるフィールド番号とのずれは、遅延部48による遅延によるものである。
さらに、図28の中段における、一致リスト生成処理は、フィールド番号4の画像が入力されたタイミングで、フィールド番号4の一致リスト生成処理が開始され、フィールド番号6の画像が入力された直後に終了していることが示されている。引き続き、フィールド番号7の画像が入力されたタイミングで、フィールド番号7の一致リスト生成処理が開始され、フィールド番号10の画像が入力された直後に終了していることが示されている。また、引き続き、フィールド番号11の画像が入力されたタイミングで、フィールド番号11の一致リスト生成処理が開始され、フィールド番号12の画像が入力された直後に終了していることが示されている。さらに、引き続き、フィールド番号13の画像が入力されたタイミングで、フィールド番号13の一致リスト生成処理が開始され、フィールド番号17の画像が入力された直後に終了していることが示されている。また、引き続き、フィールド番号18の画像が入力されたタイミングで、フィールド番号18の一致リスト生成処理が開始され、フィールド番号20の画像が入力された直後に終了していることが示されている。
この状態で、反映部249の処理対象となる画像が、図28の星印で示されるフィールド番号M=6である場合、この時点では、一致リスト201には、フィールド番号4の同期位置情報のみが登録されていることになる。そこで、反映処理におけるステップS136においては、一致リスト201からフィールドN=4の情報が取得されることになる。したがって、ステップS137の処理により、差分はD=2(=M−N=6−4)となる。
例えば、設定情報のアドレスのフィールド間隔が8(16進数)であれば、図29で示されるように、フィールド番号4乃至7について、それぞれの設定情報の保存アドレスが0x001000,0x001008,0x001010,0x001018となるので、フィールド番号4の設定情報がアドレス0x001000に存在することが一致リスト201より読み出せれば、フィールド間隔8に差分D=2を乗じて、加算すればフィールド番号6の設定情報のアドレスは、0x001010として推定されることになる。
結果として、上述した再生処理で実行していれば、フィールド番号4の同期位置情報を検索する処理をすることでフィールド番号5,6のフィールド画像に処理が加えられないことになるが、上述したように、再生処理を、一致リスト生成処理および反映処理に分離して、独立して実行することにより、一致リスト201に同期位置情報が求められているフィールド番号4のような画像はもちろんのこと、同期位置情報を求めることができなかったフィールド番号5,6についても、求められているフィールド番号の同期位置情報のアドレスから推定することにより、画像に処理を加えることが可能となる。結果として、飛び飛びの同期位置情報のみを用いて、全てのフィールドの同期位置を推定しながら全てのフィールドに対して正確に処理を加えて画像を再生することが可能となる。
次に、ステップS134における一致リスト201の更新処理について説明する。
上述したように、一致リスト201の更新とは、一致リスト201に登録されているフィールド番号に対応付けられた特徴量のアドレスと、設定情報のアドレスの同期位置情報のうち、不要となった同期位置情報を削除して、整理する処理であるが、一致リスト201より同期位置情報が削除されるといった更新がなされるのは、2つの条件のいずれかに適合する場合に限られている。
第1の条件は、一致リスト201に登録されている同期位置情報が、特徴量設定情報蓄積部262の最後尾に属している場合である。これは、図27を参照して説明したように、一致リスト201に登録されたフィールド番号の設定情報の保存アドレスに基づいて、特徴量設定情報蓄積部262に記録されている、それ以降のフィールド番号の設定情報の保存アドレスを推定するため、最後尾では、反映部249が処理対象とするフィールド番号Mと同期情報選択部263bの処理対象となっているフィールド番号Nとのフィールド数の差分Dとして求められるだけ後段のフィールド番号の設定情報の保存アドレスの推定が不可能となるからである。
第2の条件は、一致リスト201の最新の同期位置情報の直前の同期位置情報に基づいて、最新の同期位置情報を推定した場合、一致しないときである。すなわち、図28の最上段で示されるように、フィールド番号10の画像が入力されるタイミングで、フィールド番号7の同期位置情報が求められるが、ここで、図30で示されるように、直前の同期位置情報であるフィールド番号4の同期位置情報により推定されるフィールド番号7の同期位置情報と、実際に求められているフィールド番号7の同期位置情報とを比較し、一致しなければ更新処理により、フィールド番号4の同期位置情報を削除する。すなわち、実際にわかっている同期位置情報を正確に推定できない同期位置情報を一致リスト201に登録させていても以降の推定を正しくできる保証がないからである。
尚、上述したように、一致リスト201より選択される同期位置情報は、最新の情報のみであるので、新たな同期位置情報が求められた時点で、それ以前の同期位置情報は更新により削除しても処理に影響を与えないので、最新の同期位置情報が登録される度に、それ以前の同期位置情報は削除するようにしてもよい。
以上のごとく、本発明によれば、オリジナルの画像データに処理を加えることなく、画像を再生させる度に、画像に対して正確に所定の処理を加えて再現することが可能となる。また、複製できない画像データであっても、再生させる度に、同一の処理を加えて繰り返し再生することが可能となる。さらに、画像の特徴量に対応付けて、画像を処理するための設定情報を読み出し、設定情報に基づいて、画像への処理を反映させる際、画像単位で処理できないまま飛ばすことがなくなり、全ての画像に対して正確に所定の処理を加えて再現することが可能となる。
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行させることが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに記録媒体からインストールされる。
図31は、図3,図16の画像処理装置13の電気的な内部構成をソフトウェアにより実現する場合のパーソナルコンピュータの一実施の形態の構成を示している。パーソナルコンピュータのCPU1001は、パーソナルコンピュータの全体の動作を制御する。また、CPU1001は、バス1004および入出力インタフェース1005を介してユーザからキーボードやマウスなどからなる入力部1006から指令が入力されると、それに対応してROM(Read Only Memory)1002に格納されているプログラムを実行する。あるいはまた、CPU1001は、ドライブ1010に接続された磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、または半導体メモリを含むリムーバルディスク1021から読み出され、記憶部1008にインストールされたプログラムを、RAM(Random Access Memory)1003にロードして実行する。これにより、上述した図3,図16の画像処理装置13の機能が、ソフトウェアにより実現されている。さらに、CPU1001は、通信部1009を制御して、外部と通信し、データの授受を実行する。
プログラムが記録されている記録媒体は、図31に示すように、コンピュータとは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)を含む)、光磁気ディスク(MD(Mini-Disc)を含む)、もしくは半導体メモリを含むリムーバルメディア1021などよりなるパッケージメディアにより構成されるだけでなく、コンピュータに予め組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記録されているROM1002や、記憶部1008に含まれるハードディスクなどで構成される。
尚、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理は、もちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理を含むものである。
本発明の画像処理装置の概念を説明するための図である。 本発明の画像処理装置の概念を説明するための図である。 本発明を適用した画像処理装置の一実施の形態の構成を示すブロック図である。 図3の特徴量抽出部の構成例を示すブロック図である。 画像信号の構成例を説明する図である。 図3の同期検出部の構成例を示すブロック図である。 図3の画像処理装置による記録処理を説明するフローチャートである。 図7の特徴量抽出処理を説明するフローチャートである。 図7の特徴量抽出処理を説明する図である。 図3の画像処理装置による再生処理を説明するフローチャートである。 図10の同期検出処理を説明するフローチャートである。 図10の同期検出処理を説明する図である。 図3の画像処理装置による画像処理により実現される動作を説明する図である。 再生処理により毎フィールド正確に再生処理が実現される動作の例を説明する図である。 再生処理により毎フィールド正確に再生処理が実現できない動作の例を説明する図である。 本発明を適用した画像処理装置のその他の構成例を説明する図である。 図16の同期検出部の構成例を説明する図である。 図16のフィールド番号を共有するための付加情報制御部の構成例を説明する図である。 図16のフィールド番号を共有するための付加情報制御部のその他の構成例を説明する図である。 図16のフィールド番号を共有するための付加情報を説明する図である。 図16の画像処理装置による記録処理を説明するフローチャートである。 図16の画像処理装置による記録処理を説明する図である。 図16の画像処理装置による一致リスト生成処理を説明するフローチャートである。 一致リストを説明する図である。 図16の画像処理装置による一致リスト生成処理を説明する図である。 図16の画像処理装置による反映処理を説明するフローチャートである。 図16の画像処理装置による反映処理を説明する図である。 図16の画像処理装置による反映処理を説明する図である。 図16の画像処理装置による反映処理を説明する図である。 図16の画像処理装置による反映処理を説明する図である。 媒体を説明する図である。
符号の説明
11 記録メディア, 12 画像再生部, 13 画像処理装置, 14 リモートコントローラ, 15 表示部, 41 特徴量抽出部, 42 同期検出部, 43 蓄積ブロック, 44 受光部, 45 操作情報認識部, 46 設定情報決定部, 47 選択部, 48 遅延部, 49 反映部, 61 特徴量設定情報記録部, 62 特徴量設定情報蓄積部, 63 特徴量設定情報読出部, 241 特徴量抽出部, 242 同期検出部, 243 蓄積ブロック, 246 設定情報決定部, 47 選択部, 48 遅延部, 249 反映部, 261 特徴量設定情報記録部, 262 特徴量設定情報蓄積部, 263 特徴量設定情報読出部

Claims (9)

  1. 再生位置の画像より再生位置の特徴量を再生位置特徴量として抽出する再生位置特徴量抽出手段と、
    前記画像の識別番号と供に前記画像の特徴量に対応付けられて、前記画像に対して処理を加えるための設定情報が記録されたデータ記録媒体より、前記特徴量を検索位置特徴量として順次抽出する検索位置特徴量抽出手段と、
    前記再生位置特徴量と前記検索位置特徴量とを順次比較する比較手段と、
    前記比較結果が一致した場合、前記画像の識別番号、および前記再生位置特徴量に対応付けて記録されている設定情報のアドレスを一致リストに登録する一致リスト登録手段と、
    処理を加る処理位置の画像の識別番号と、前記一致リストに登録された画像の識別番号との差分より差分画像数を計算する差分画像計算手段と、
    前記一致リストに登録された画像の識別番号、前記差分画像数、および前記再生位置特徴量に対応付けて記録されている設定情報のアドレスにより、前記データ記録媒体に記録されている、前記処理位置の画像の設定情報のアドレスを推定する推定手段と、
    前記データ記録媒体より、前記推定手段により推定された設定情報のアドレスより設定情報を読み出す読出手段と、
    前記読出手段により読み出された設定情報に基づいて、前記再生位置の画像に対して処理を反映させる反映手段と
    を含む画像処理装置。
  2. 前記特徴量抽出手段は、前記画像を構成する所定領域の画素の画素値の加算値を特徴量として抽出する
    請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記一致リスト登録手段は、前記比較結果が一致した場合、前記画像の識別番号、前記再生位置特徴量の特徴量の記録されているアドレス、および前記再生位置特徴量に対応付けて記録されている設定情報が記録されているアドレスを一致リストに登録し、
    前記推定手段は、前記一致リストに登録された画像の識別番号に前記差分画像数を加算することにより、前記データ記録媒体の前記処理位置の画像の設定情報が記録されているアドレスを推定する
    請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記画像の識別番号は、フレーム番号、またはフィールド番号を含む
    請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 再生位置の画像より再生位置の特徴量を再生位置特徴量として抽出する再生位置特徴量抽出ステップと、
    前記画像の識別番号と供に前記画像の特徴量に対応付けられて、前記画像に対して処理を加えるための設定情報が記録されたデータ記録媒体より、前記特徴量を検索位置特徴量として順次抽出する検索位置特徴量抽出ステップと、
    前記再生位置特徴量と前記検索位置特徴量とを順次比較する比較ステップと、
    前記比較結果が一致した場合、前記画像の識別番号、および前記再生位置特徴量に対応付けて記録されている設定情報のアドレスを一致リストに登録する一致リスト登録ステップと、
    処理を加る処理位置の画像の識別番号と、前記一致リストに登録された画像の識別番号との差分より差分画像数を計算する差分画像計算ステップと、
    前記一致リストに登録された画像の識別番号、前記差分画像数、および前記再生位置特徴量に対応付けて記録されている設定情報のアドレスにより、前記データ記録媒体に記録されている、前記処理位置の画像の設定情報のアドレスを推定する推定ステップと、
    前記データ記録媒体より、前記推定ステップの処理により推定された設定情報のアドレスより設定情報を読み出す読出ステップと、
    前記読出ステップにより読み出された設定情報に基づいて、前記再生位置の画像に対して処理を反映させる反映ステップと
    を含む画像処理方法。
  6. 再生位置の画像より再生位置の特徴量を再生位置特徴量として抽出する再生位置特徴量抽出ステップと、
    前記画像の識別番号と供に前記画像の特徴量に対応付けられて、前記画像に対して処理を加えるための設定情報が記録されたデータ記録媒体より、前記特徴量を検索位置特徴量として順次抽出する検索位置特徴量抽出ステップと、
    前記再生位置特徴量と前記検索位置特徴量とを順次比較する比較ステップと、
    前記比較結果が一致した場合、前記画像の識別番号、および前記再生位置特徴量に対応付けて記録されている設定情報のアドレスを一致リストに登録する一致リスト登録ステップと、
    処理を加る処理位置の画像の識別番号と、前記一致リストに登録された画像の識別番号との差分より差分画像数を計算する差分画像計算ステップと、
    前記一致リストに登録された画像の識別番号、前記差分画像数、および前記再生位置特徴量に対応付けて記録されている設定情報のアドレスにより、前記データ記録媒体に記録されている、前記処理位置の画像の設定情報のアドレスを推定する推定ステップと、
    前記データ記録媒体より、前記推定ステップの処理により推定された設定情報のアドレスより設定情報を読み出す読出ステップと、
    前記読出ステップにより読み出された設定情報に基づいて、前記再生位置の画像に対して処理を反映させる反映ステップと
    を含むコンピュータが読み取り可能なプログラムが記録されているプログラム記録媒体。
  7. 再生位置の画像より再生位置の特徴量を再生位置特徴量として抽出する再生位置特徴量抽出ステップと、
    前記画像の識別番号と供に前記画像の特徴量に対応付けられて、前記画像に対して処理を加えるための設定情報が記録されたデータ記録媒体より、前記特徴量を検索位置特徴量として順次抽出する検索位置特徴量抽出ステップと、
    前記再生位置特徴量と前記検索位置特徴量とを順次比較する比較ステップと、
    前記比較結果が一致した場合、前記画像の識別番号、および前記再生位置特徴量に対応付けて記録されている設定情報のアドレスを一致リストに登録する一致リスト登録ステップと、
    処理を加る処理位置の画像の識別番号と、前記一致リストに登録された画像の識別番号との差分より差分画像数を計算する差分画像計算ステップと、
    前記一致リストに登録された画像の識別番号、前記差分画像数、および前記再生位置特徴量に対応付けて記録されている設定情報のアドレスにより、前記データ記録媒体に記録されている、前記処理位置の画像の設定情報のアドレスを推定する推定ステップと、
    前記データ記録媒体より、前記推定ステップの処理により推定された設定情報のアドレスより設定情報を読み出す読出ステップと、
    前記読出ステップにより読み出された設定情報に基づいて、前記再生位置の画像に対して処理を反映させる反映ステップと
    を含む処理をコンピュータに実行させるプログラム。
  8. 再生位置の画像より再生位置の特徴量を再生位置特徴量として抽出する再生位置特徴量抽出手段と、
    前記画像の識別番号と供に前記画像の特徴量に対応付けられて、前記画像に対して処理を加えるための設定情報が記録されたデータ記録媒体より、前記特徴量を検索位置特徴量として順次抽出する検索位置特徴量抽出手段と、
    前記再生位置特徴量と前記検索位置特徴量とを順次比較する比較手段と、
    前記比較結果が一致した場合、前記画像の識別番号、および前記再生位置特徴量に対応付けて記録されている設定情報のアドレスを一致リストに登録する一致リスト登録手段と、
    処理を加る処理位置の画像の識別番号と、前記一致リストに登録された画像の識別番号との対応関係を取得する対応関係取得手段と、
    前記一致リストに登録された画像の識別番号、前記対応関係、および前記再生位置特徴量に対応付けて記録されている設定情報のアドレスにより、前記データ記録媒体に記録されている、前記処理位置の画像の設定情報のアドレスを推定する推定手段と、
    前記データ記録媒体より、前記推定手段により推定された設定情報のアドレスより設定情報を読み出す読出手段と、
    前記読出手段により読み出された設定情報に基づいて、前記再生位置の画像に対して処理を反映させる反映手段と
    を含む画像処理装置。
  9. 再生位置の画像より再生位置の特徴量を再生位置特徴量として抽出する再生位置特徴量抽出ステップと、
    前記画像の識別番号と供に前記画像の特徴量に対応付けられて、前記画像に対して処理を加えるための設定情報が記録されたデータ記録媒体より、前記特徴量を検索位置特徴量として順次抽出する検索位置特徴量抽出ステップと、
    前記再生位置特徴量と前記検索位置特徴量とを順次比較する比較ステップと、
    前記比較結果が一致した場合、前記画像の識別番号、および前記再生位置特徴量に対応付けて記録されている設定情報のアドレスを一致リストに登録する一致リスト登録ステップと、
    処理を加る処理位置の画像の識別番号と、前記一致リストに登録された画像の識別番号との対応関係を取得する対応関係取得ステップと、
    前記一致リストに登録された画像の識別番号、前記対応関係、および前記再生位置特徴量に対応付けて記録されている設定情報のアドレスにより、前記データ記録媒体に記録されている、前記処理位置の画像の設定情報のアドレスを推定する推定ステップと、
    前記データ記録媒体より、前記推定手段により推定された設定情報のアドレスより設定情報を読み出す読出ステップと、
    前記読出ステップの処理により読み出された設定情報に基づいて、前記再生位置の画像に対して処理を反映させる反映ステップと
    を含む画像処理方法。
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