JP2007242930A - 強誘電体メモリ装置の製造方法及び強誘電体メモリ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】深いコンタクトホールを形成する場合にこのコンタクトホールの形成を容易にし、また水素に対する耐性を良好にした強誘電体メモリ装置とその製造方法を提供する。
【解決手段】第1層間絶縁膜3と、強誘電体キャパシタ4と、絶縁性水素バリア膜5と、第2層間絶縁膜6と、第2層間絶縁膜6と絶縁性水素バリア膜5と第1層間絶縁膜3とを貫通するコンタクトホール7と、を備えた強誘電体メモリ装置1である。絶縁性水素バリア膜5は第1絶縁性水素バリア膜5aと第2絶縁性水素バリア膜5bとからなり、第1絶縁性水素バリア膜5aは強誘電体キャパシタ4の側壁部にて第1サイドウォール層19aを形成し、第2絶縁性水素バリア膜5bは第1サイドウォール層19a上に設けられて第2サイドウォール層19bを形成するとともに、強誘電体キャパシタ4の上部電極16上及び第1層間絶縁膜3上を覆って形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、強誘電体キャパシタを有する強誘電体メモリ装置の製造方法とこれによって得られる強誘電体メモリ装置に関する。
強誘電体メモリ装置を製造する過程においては、強誘電体膜の劣化防止が重要な課題となっている。すなわち、強誘電体メモリ装置の製造工程では、強誘電体膜を形成した後、層間絶縁膜の形成やドライエッチングなどの工程の際、水素雰囲気(還元雰囲気)下に曝されることがある。このように強誘電体膜が還元雰囲気、例えば水素(H)や水(HO)等に曝されると、強誘電体膜は一般に金属酸化物からなるため、強誘電体膜を構成する酸素が還元されてしまい、強誘電体キャパシタの電気特性が著しく低下してしまう。
そこで、従来では水素ダメージの防止策として、キャパシタ形成後に、該キャパシタを覆って水素バリア機能を有する絶縁膜(AlOx等)を、水素バリア膜として設けている(例えば、特許文献1参照)。また、このように水素バリア膜を設ける場合では、通常、層間膜中にもこの水素バリア膜を設け、強誘電体膜の劣化防止を図っている。
さらに、強誘電体型メモリでは、その他の拡散防止膜を設けることも知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2004−119978号公報 特開2004−172330号公報
ところで、特に水素バリア膜が層間絶縁膜の中間に形成されている構造において、これら水素バリア膜と層間絶縁膜とからなる積層膜に深いコンタクトホールを形成する場合に、積層膜を一括してエッチング処理し、コンタクトホールを形成しようとしても、コンタクトホールが正常に形成できないことがある。すなわち、一般に層間絶縁膜としてはSiOが使用され、このSiOに対するエッチャントとしては通常フッ素系のガスが用いられるが、例えばAlOxからなる水素バリア膜は、フッ素系のガスによるエッチングレートが格段に低い。したがって、このエッチングによるコンタクトホールの形成が著しく遅くなり、あるいはこの水素バリア膜の下層のエッチング性が低下し、ホール形状が先細りになってしまうことにより、このコンタクトホールに埋設されるプラグの抵抗異常が生じていた。
このような不都合を回避するため、特に水素バリア膜を成膜した後、この上に層間絶縁膜を形成する前に水素バリア膜のみを選択的にエッチングし、この水素バリア膜にコンタクトホールを形成することが考えられる。水素バリア膜にコンタクトホールを形成する場合、後に層間絶縁膜に形成するコンタクトホールとの位置ずれ(合わせずれ)を回避するため、十分にマージンをとって大径に形成する必要がある。
ところが、このように水素バリア膜に大径のコンタクトホールを形成しようとすると、これを形成するためのレジストマスクの位置ずれ(合わせずれ)などによって強誘電体キャパシタの側壁部までエッチングしてしまい、強誘電体キャパシタの側壁部に形成された水素バリア膜を除去してこの強誘電体キャパシタの側壁面を露出させてしまうことがある。しかし、このように強誘電体キャパシタの側壁面を露出させてしまうと、強誘電体キャパシタの水素に対する耐性が十分に確保されなくなり、したがって強誘電体キャパシタ形成後の工程で水素雰囲気(還元雰囲気)下に曝された際、強誘電体膜を構成する酸素が還元されてしまい、強誘電体キャパシタの電気特性が著しく低下してしまう。
本発明は前記事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、特に層間絶縁膜と絶縁性水素バリア膜とからなる積層膜に深いコンタクトホールを形成する場合に、このコンタクトホールの形成を容易にし、また強誘電体キャパシタの水素に対する耐性を良好に確保した強誘電体メモリ装置の製造方法と、これによって得られる強誘電体メモリ装置を提供することにある。
本発明の強誘電体メモリ装置の製造方法は、基体上に第1層間絶縁膜を形成する工程と、
前記第1層間絶縁膜上に下部電極と強誘電体膜と上部電極とからなる強誘電体キャパシタを形成する工程と、
前記強誘電体キャパシタを覆って前記第1層間絶縁膜上に絶縁性水素バリア膜を形成する工程と、
前記絶縁性水素バリア膜上に第2層間絶縁膜を形成する工程と、
前記強誘電体キャパシタの側方にて、前記第2層間絶縁膜と絶縁性水素バリア膜と第1層間絶縁膜とを一括してエッチングし、これら第2層間絶縁膜と絶縁性水素バリア膜と第1層間絶縁膜とを貫通するコンタクトホールを形成する工程と、を備えた強誘電体メモリ装置の製造方法において、
前記絶縁性水素バリア膜の形成工程が、
前記強誘電体キャパシタを覆って前記第1層間絶縁膜上に第1絶縁性水素バリア膜を形成する工程と、
前記第1絶縁性水素バリア膜をエッチバックして前記第1層間絶縁膜上から第1絶縁性水素バリア膜を除去するとともに、前記強誘電体キャパシタの側壁部に第1サイドウォール層を形成する工程と、
前記エッチバック後、前記強誘電体キャパシタを覆って前記第1層間絶縁膜上に第2絶縁性水素バリア膜を形成し、前記強誘電体キャパシタの側壁部の前記第1サイドウォール層上に前記第2絶縁性水素バリア膜からなる第2サイドウォール層を形成し、該第1サイドウォール層と第2サイドウォール層とからなる水素バリアサイドウォールを形成する工程と、を有してなることを特徴としている。
この強誘電体メモリ装置の製造方法によれば、第1絶縁性水素バリア膜の形成後、この第1絶縁性水素バリア膜をエッチバックして第1層間絶縁膜上から第1絶縁性水素バリア膜を除去し、これによって強誘電体キャパシタの側壁部にのみ選択的に第1サイドウォール層を形成した後、第2絶縁性水素バリア膜を形成するので、強誘電体キャパシタの側壁部には前記第1サイドウォール層とこれの上に形成された第2絶縁性水素バリア膜からなる第2サイドウォール層とによって積層構造の水素バリアサイドウォールが形成される。したがって、これら第1絶縁性水素バリア膜と第2絶縁性水素バリア膜とを予め設定した厚さに形成し、得られる積層構造の水素バリアサイドウォールの膜厚を、水素に対して十分な耐性が得られる厚さにすることにより、強誘電体キャパシタの水素に対する耐性を良好に確保することができる。したがって、強誘電体キャパシタの水素による電気特性の低下を防止し、高い信頼性を得ることができる。
また、第1層間絶縁膜上には第2絶縁性水素バリア膜のみが設けられることにより、この第2絶縁性水素バリア膜からなる絶縁性水素バリア膜は水素バリア膜としての一般的な厚さに比べて十分に薄く形成されることになる。したがって、前記第2層間絶縁膜と絶縁性水素バリア膜と第1層間絶縁膜とを貫通する深いコンタクトホールを形成した際、前記絶縁性水素バリア膜が十分に薄いことから、結果的にコンタクトホールの形成が容易になり、またこのコンタクトホールを正常に形成することが可能になる。よって、生産性を向上し、さらにコンタクトホール内に埋設されるプラグの抵抗を安定化して良品率を高めることができる。
また、前記の製造方法においては、前記第1絶縁性水素バリア膜がアルミニウム酸化物であってもよい。
アルミニウム酸化物であるアルミナ(AlOx)は良好な水素バリ性を有するので、これが強誘電体キャパシタの側壁部にて第1サイドウォール層となることにより、強誘電体キャパシタの水素に対する耐性をより良好に確保することができる。
また、前記の製造方法においては、前記第1層間絶縁膜にコンタクトホールを形成し、該コンタクトホール内にプラグを埋設する工程を備え、
前記強誘電体キャパシタを形成する工程は、前記下部電極の下に、前記プラグを覆って酸素バリア膜を形成する工程を有しているのが好ましい。
このようにすれば、下部電極とプラグとの間に酸素バリア膜が形成されることにより、例えば後の工程である酸素雰囲気下での熱処理(強誘電体膜の特性回復のためのリカバリーアニール)でプラグが酸化し、抵抗が大幅に上昇してしまうのを防止することができる。したがって、プラグと下部電極との間の導通を良好に確保することができる。
本発明の強誘電体メモリ装置は、基体と、
前記基体上に設けられた第1層間絶縁膜と、
前記第1層間絶縁膜上に設けられた下部電極、強誘電体膜及び上部電極からなる強誘電体キャパシタと、
前記強誘電体キャパシタを覆って前記第1層間絶縁膜上に設けられた絶縁性水素バリア膜と、
前記絶縁性水素バリア膜上に設けられた第2層間絶縁膜と、
前記強誘電体キャパシタの側方にて、前記第2層間絶縁膜と絶縁性水素バリア膜と第1層間絶縁膜とを貫通して形成されたコンタクトホールと、を備えた強誘電体メモリ装置において、
前記絶縁性水素バリア膜は、第1絶縁性水素バリア膜と第2絶縁性水素バリア膜とからなり、前記第1絶縁性水素バリア膜は、前記強誘電体キャパシタの側壁部に選択的に形成されて第1サイドウォール層を形成し、前記第2絶縁性水素バリア膜は、前記第1サイドウォール層上に設けられて第2サイドウォール層を形成するとともに、前記強誘電体キャパシタの上部電極上及び前記第1層間絶縁膜上を覆って形成されていることを特徴としている。
この強誘電体メモリ装置によれば、強誘電体キャパシタの側壁部には第1サイドウォール層とこれの上に設けられて第2サイドウォール層とからなる積層構造のサイドウォールが形成され、第1層間絶縁膜上には第2絶縁性水素バリア膜からなる単一層の絶縁性水素バリア膜が形成されている。したがって、第1サイドウォール層となる第1絶縁性水素バリア膜と第2サイドウォール層となる第2絶縁性水素バリア膜とが予め設定した厚さに形成され、得られる積層構造のサイドウォールの膜厚が、水素に対して十分な耐性が得られる厚さとなることにより、強誘電体キャパシタの水素に対する耐性が良好に確保される。したがって、強誘電体キャパシタの水素による電気特性の低下が防止され、高い信頼性が得られるものとなる。
また、第1層間絶縁膜上には第2絶縁性水素バリア膜のみが設けられたことにより、この第2絶縁性水素バリア膜からなる絶縁性水素バリア膜は水素バリア膜としての一般的な厚さに比べて十分に薄く形成されたものとなる。したがって、前記第2層間絶縁膜と絶縁性水素バリア膜と第1層間絶縁膜とを貫通する深いコンタクトホールを形成した際、前記絶縁性水素バリア膜が十分に薄いことから、結果的にコンタクトホールの形成が容易になってこのコンタクトホールを一括して連続的に形成することが可能になるとともに、このコンタクトホールを正常に形成することが可能になる。よって、生産性が向上し、さらにコンタクトホール内に埋設されるプラグの抵抗が安定化して良品率が高められたものとなる。
また、前記強誘電体メモリ装置においては、第1絶縁性水素バリア膜がアルミニウム酸化物であってもよい。
アルミニウム酸化物であるアルミナ(AlOx)は良好な水素バリ性を有するので、これが強誘電体キャパシタの側壁部にて第1サイドウォール層となることにより、強誘電体キャパシタの水素に対する耐性をより良好に確保することができる。
また、前記強誘電体メモリ装置においては、前記第1層間絶縁膜にコンタクトホールが形成され、該コンタクトホール内にプラグが埋設されてなり、
前記強誘電体キャパシタは、前記下部電極の下に、前記プラグを覆う酸素バリア膜を有しているのが好ましい。
このようにすれば、下部電極とプラグとの間に酸素バリア膜が形成されていることにより、例えば強誘電体キャパシタ形成後の工程である酸素雰囲気下での熱処理(強誘電体膜の特性回復のためのリカバリーアニール)でプラグが酸化し、抵抗が大幅に上昇してしまうのを防止することができる。したがって、プラグと下部電極との間の導通を良好に確保することができる。
以下、本発明を詳しく説明する。
図1は、本発明の強誘電体メモリ装置の一実施形態を示す要部断面図であり、図1中符号1は強誘電体メモリ装置である。この強誘電体メモリ装置1は、1T/1C型のメモリセル構造を有したスタック型のもので、基体2と、この基体2上に形成された第1層間絶縁膜3と、第1層間絶縁膜3上に形成された強誘電体キャパシタ4と、強誘電体キャパシタ4を覆って前記第1層間絶縁膜3上に形成された絶縁性水素バリア膜5と、絶縁性水素バリア膜5上に形成された第2層間絶縁膜6と、を備えてなるもので、前記強誘電体キャパシタ4の側方に、前記第2層間絶縁膜6と絶縁性水素バリア膜5と第1層間絶縁膜3とを貫通してコンタクトホール7を形成し、このコンタクトホール7内にプラグ8を埋設して構成されたものである。
基体2は、シリコン基板(半導体基板)9を備えて構成されたもので、シリコン基板9の表層部に、前記強誘電体キャパシタ4を動作させるための駆動トランジスタ10を形成し、さらにこの駆動トランジスタ10を覆ってシリコン基板9上に下地絶縁膜11を形成したものである。シリコン基板9には、前記駆動トランジスタ10を構成するソース/ドレイン領域(図示せず)とチャネル領域(図示せず)とが形成され、さらにチャネル領域上にはゲート絶縁膜(図示せず)が形成されている。そして、このゲート絶縁膜上にゲート電極10aが形成されたことにより、前記駆動トランジスタ10が構成されている。なお、各強誘電体キャパシタ4に対応する駆動トランジスタ10は、シリコン基板9に形成された埋め込み分離領域(図示せず)によってそれぞれ電気的に分離されている。
下地絶縁膜11上には、絶縁性の酸化防止膜としてSiON膜12が形成されており、さらにこのSiON膜12上には前記の第1層間絶縁膜3が形成されている。下地絶縁膜11及び第1層間絶縁膜3は、酸化珪素(SiO)によって形成されたもので、CMP(化学機械研磨)法等で平坦化されたものである。なお、下地層間膜11と第1層間絶縁膜3とを分けているのは、駆動トランジスタ10上に形成される層間絶縁膜の要求される膜厚が比較的厚く、したがって単一層で形成した場合、ここに形成するコンタクトホールの深さが深くなりすぎ、プラグの埋設などが困難になるからである。よって、特に駆動トランジスタ10上に形成する層間絶縁膜の要求される膜厚が比較的薄い場合には、二層に分けることなく、単一層で層間絶縁膜を形成することもできる。その場合に、この層間絶縁膜が本発明における第1層間絶縁膜となり、この第1層間絶縁膜の下地となる部分が本発明における基体となる。
このようにシリコン基板9に駆動トランジスタ3を形成し、さらに下地絶縁膜11、SiON膜12を形成してなる基体4の上には、前記第1層間絶縁膜3を介して、前記強誘電体キャパシタ4が形成されている。強誘電体キャパシタ4は、前記第1層間絶縁膜3上に形成された酸素バリア膜13と、この酸素バリア膜13上に形成された下部電極14と、下部電極14上に形成された強誘電体膜15と、強誘電体膜15上に形成された上部電極16と、からなるものである。
酸素バリア膜13は、例えばTiAlN、TiAl、TiSiN、TiN、TaN、TaSiN等からなるもので、中でもチタン、アルミニウム、窒素を含むTiAlNが好適とされ、したがって本実施形態ではTiAlNによって酸素バリア膜13が形成されている。
下部電極14及び上部電極16は、イリジウム(Ir)や、酸化イリジウム(IrO)、白金(Pt)、ルテニウム(Ru)、酸化ルテニウム(RuO)等からなるもので、本実施形態では特にイリジウムによって形成されている。
強誘電体膜15は、ペロブスカイト型の結晶構造を有し、ABXOの一般式で示されるもので、具体的には、Pb(Zr、Ti)O(PZT)や(Pb、La)(Zr、Ti)O(PLZT)、さらに、これら材料にニオブ(Nb)等の金属が加えられたものなどによって形成されたものである。本実施形態では、特にPZTによって形成されている。
ここで、酸素バリア膜13の底部には、前記第1層間絶縁膜3、SiON膜12、下地絶縁膜11を貫通して形成されたコンタクトホール17が通じている。そして、このような構成によって酸素バリア膜13上の下部電極14は、コンタクトホール17内に形成されたプラグ18に接続し導通している。このプラグ18は、前記駆動トランジスタ10の一方のソース/ドレイン領域に接続しており、これによって強誘電体キャパシタ4は、前述したように駆動トランジスタ10によって動作させられるようになっている。
なお、コンタクトホール17に埋設されたプラグ18は、本実施形態ではタングステン(W)によって形成されている。
また、前記第1層間絶縁膜3上には、強誘電体キャパシタ4を覆って絶縁性水素バリア膜5が形成されている。この絶縁性水素バリア膜5は、第1絶縁性水素バリア膜5aと第2絶縁性水素バリア膜5bとによって形成されたものである。第1絶縁性水素バリア膜5aは、前記強誘電体キャパシタ4の側壁部に選択的に形成されたもので、これによって第1サイドウォール層19aを形成している。第2絶縁性水素バリア膜5bは、強誘電体キャパシタ4上、及び該強誘電体キャパシタ4の形成位置を除く第1層間絶縁膜3上のほぼ全面に形成されたもので、特に強誘電体キャパシタ4の側壁部において、前記第1サイドウォール層19a上に設けられた部分が第2サイドウォール層19bとなっている。
このような構成のもとに、強誘電体キャパシタ4の側壁部においては、第1サイドウォール層19aと第2サイドウォール層19bとからなる、積層構造の水素バリアサイドウォール19が形成されている。ここで、前記の水素バリアサイドウォール19は、特に水素による還元作用によって電気特性の低下が起こり易い強誘電体膜15の側壁を覆うことから、この強誘電体膜15を保護する必要上、水素バリア膜として水素バリア機能を発揮するのに必要な厚さを有したものとなっている。具体的には、30〜60nm程度の厚さを有したものとなっている。
一方、強誘電体キャパシタ4の上面部、すなわち上部電極16の上面側と、第1層間絶縁膜3上においては、前記絶縁性水素バリア膜5は、第2絶縁性水素バリア膜5bのみからなる単層の膜となっている。したがって、この単層膜、特に第1層間絶縁膜3上の絶縁性水素バリア膜5は、前記の水素バリアサイドウォール19に比べ、十分薄い膜厚となっている。具体的には、10〜20nm程度の厚さとなっている。よって、従来では、この第1層間絶縁膜上に形成される絶縁性水素バリア膜も、強誘電体キャパシタの側壁を覆う部分と同じ厚さに形成されることから、水素バリア機能を発揮するのに必要な厚さである30〜60nm程度の厚さに形成されるのに対し、本実施形態(本発明)においては、第1層間絶縁膜3上の絶縁性水素バリア膜5は十分に薄い膜厚に形成されたものとなっているのである。
なお、上部電極16の上面側においても、絶縁性水素バリア膜5はその膜厚が薄くなるが、この上部電極16の上面側では強誘電体膜15が直接露出しないことから、前述したように水素バリアサイドウォール19に比べて薄い膜厚でも、その保護機能(水素バリア機能)が十分に確保されるのである。
ここで、絶縁性水素バリア膜5を構成する第1絶縁性水素バリア膜5a(第1サイドウォール層19a)や第2絶縁性水素バリア膜5bとしては、アルミニウム酸化物であるアルミナ(AlOx)や、チタン酸化物であるチタニア(TiOx)、ジルコニア酸化物であるジルコニア(ZrOx)などが用いられ、特にアルミナ(AlOx)が好適に用いられる。したがって、本実施形態では、第1絶縁性水素バリア膜5a及び第2絶縁性水素バリア膜5bはいずれもアルミナ(AlOx)からなっているものとする。ただし、これら各水素バリア膜5a、5bについては、必ずしも同じ材料を用いる必要がなく、絶縁性水素バリア材料であれば異なる材料を用いることも可能である。
絶縁性水素バリア膜5上には、第2層間絶縁膜6が形成されている。この第2層間絶縁膜6は、前記下地絶縁膜11や第1層間絶縁膜3と同様に、酸化珪素(SiO)によって形成されたもので、CMP(化学機械研磨)法等で平坦化されたものである。第2層間絶縁膜6には、前述したように、前記強誘電体キャパシタの側方にてコンタクトホール7が形成されている。コンタクトホール7は、第2層間絶縁膜6と前記絶縁性水素バリア膜5と第1層間絶縁膜3とSiON膜12と下地絶縁膜11とを貫通し、前記シリコン基板9に到達して形成されたものである。
このコンタクトホール7には、タングステン(W)等からなるプラグ8が埋設されている。プラグ8は、シリコン基板9上に形成された配線(図示せず)、あるいは前記駆動トランジスタ10の他方のソース/ドレイン領域など(図示せず)に接続・導通し、かつ、第2層間絶縁膜6上に形成された引き回し配線などの導電部(図示せず)に接続・導通したものである。このような構成によってプラグ8は、シリコン基板9上の導電部と第2層間絶縁膜6上の導電部との間を電気的に接続したものとなっている。
また、第2層間絶縁膜6には、前記上部電極16に通じるコンタクトホール(図示せず)が形成され、このコンタクトホール内にはプラグ(図示せず)が埋設されている。このような構成のもとに、前記強誘電体キャパシタ4は、前記駆動トランジスタ10と前記プラグに接続する導電部(図示せず)とによって駆動させられるようになっている。
さらに、第2層間絶縁膜6上には、前記導電部等を覆って第3層間絶縁膜(図示せず)が形成されている。
次に、このような構成の強誘電体メモリ装置1の製造方法を基に、本発明の強誘電体メモリ装置の製造方法の一実施形態を説明する。
まず、図2(a)に示すように、予め公知の手法によってシリコン基板9に駆動トランジスタ10を形成し、続いてCVD法等により酸化珪素(SiO)を成膜し、さらにこれをCMP法等によって平坦化することにより、下地絶縁膜11を形成する。ここで、本実施形態では、駆動トランジスタ10上に形成される層間絶縁膜の要求される膜厚が比較的厚いことから、前述したように駆動トランジスタ10上の層間絶縁膜を下地層間膜11と第1層間絶縁膜3との積層構造とし、それぞれにコンタクトホール、プラグを形成することで、これら下地層間膜11及び第1層間絶縁膜3を貫通するコンタクトホール7、17を形成するようにしている。
したがって、下地絶縁膜11を形成した後、該下地絶縁膜11上に公知のレジスト技術、露光・現像技術によってレジストパターン(図示せず)を形成し、さらにこのレジストパターンをマスクにしてエッチングすることにより、図2(b)に示すようにコンタクトホール17の下部17a、及びコンタクトホール7の下部7aをそれぞれ形成する。
次いで、プラグ材料としてタングステン(W)をスパッタ法等で成膜し、前記のコンタクトホール17の下部17a、及びコンタクトホール7の下部7aにそれぞれタングステンを埋め込む。続いて、CMP法等によって下地絶縁膜11上のタングステンを除去し、図2(c)に示すように前記コンタクトホール17の下部17aにタングステンからなるプラグ18の下部18aを、またコンタクトホール7の下部7aにプラグ8の下部8aを埋設する。なお、このようなプラグ下部18a、8aの形成に際しては、タングステンの埋め込みに先立ち、TiN(窒化チタン)等の密着層をコンタクトホール7、17の下部7a、17aの内壁面に薄く成膜しておき、その後、前記したようにタングステンを埋め込むのが好ましい。
このようにして各プラグの下部18a、8aを形成したら、第1層間絶縁膜3の形成に先立ち、これらプラグ下部18a、8aの酸化を防止するため、CVD法等によって下地絶縁膜11上にSiONを成膜し、図3(a)に示すようにSiON膜12を形成する。
次いで、このSiON膜12上に、CVD法等によって酸化珪素(SiO)を成膜し、さらにこれをCMP法等によって平坦化することにより、第1層間絶縁膜3を形成する。
次いで、このようにして形成した第1層間絶縁膜3上に強誘電体キャパシタ4を形成するべく、これに先立ち、強誘電体キャパシタ4に接続・導通するコンタクトホール17及びプラグ18を完成させる。すなわち、第1層間絶縁膜3上に公知のレジスト技術、露光・現像技術によってレジストパターン(図示せず)を形成し、さらにこのレジストパターンをマスクにして、第1層間絶縁膜3及びSiON膜12の、前記コンタクトホール17の下部17aの直上部をエッチングする。これにより、図3(b)に示すようにコンタクトホール17の上部17bが形成され、下部17aと上部17bとが連続してなるコンタクトホール17が得られる。このとき、コンタクトホール17の下部17a内のプラグ18aがエッチングストッパ層として機能する。
次いで、前記プラグ下部18a、8aの埋設工程と同様にして、図3(c)に示すようにコンタクトホール17の上部17bにプラグ18の上部18aを埋設し、これによって連続したプラグ18を得る。このプラグ上部18aの形成に際しても、前述したようにTiN(窒化チタン)等の密着層を、予めコンタクトホール17の上部17bの内壁面に成膜しておくのが好ましい。
次いで、前記第1層間絶縁膜3上に強誘電体キャパシタ4を形成するべく、まず、前記プラグ18の上面を覆って、第1層間絶縁膜3上に酸素バリア膜13の形成材料を成膜する。具体的には、TiAlNをスパッタ法等で成膜することにより、図4(a)に示すように酸素バリア層13aを形成する。
次に、この酸素バリア層13a上に、下部電極14の形成材料であるイリジウムをスパッタ法等によって成膜し、下部電極層14aを形成する。
続いて、この下部電極層14a上に、強誘電体膜15の形成材料であるPZTを、例えばスパッタ法、スピンオン法、MOCVD法、ゾルゲル法等によって成膜し、強誘電体層15aを形成する。
次いで、この強誘電体層15a上に、上部電極16の形成材料であるイリジウムをスパッタ法等によって成膜し、上部電極層16aを形成する。
その後、公知のレジスト技術、露光・現像技術によって上部電極層16a上にレジストパターン(図示せず)を形成し、さらにこのレジストパターンをマスクにして前記上部電極層16a、強誘電体層15a、下部電極層14a、酸素バリア層13aを一括してエッチングし、パターニングすることにより、図4(b)に示すように、酸素バリア膜13、下部電極14、強誘電体膜15、上部電極16からなる強誘電体キャパシタ4を得る。
このようにして強誘電体キャパシタ4を形成したら、図4(c)に示すようにこの強誘電体キャパシタ4を覆って、スパッタ法やCVD法等により前記第1層間絶縁膜3上にAlOxを成膜し、第1絶縁性水素バリア膜5aを形成する。この第1絶縁性水素バリア膜5aの膜厚については、特に限定されないものの、例えば30〜50nm程度とされる。
次いで、形成した第1絶縁性水素バリア膜5aをエッチバックし、図5(a)に示すように、第1層間絶縁膜3上及び上部電極16からそれぞれ第1絶縁性水素バリア膜5aを除去するとともに、強誘電体キャパシタ4の側壁部に第1絶縁性水素バリア膜5aからなる第1サイドウォール層19aを形成する。このようにして形成された第1サイドウォール層19aは、エッチングにより多少膜減りし、その厚さが例えば20〜40nm程度となる。
次いで、図5(b)に示すように強誘電体キャパシタ4を覆って、スパッタ法やCVD法等により前記第1層間絶縁膜3上に再度AlOxを成膜し、第2絶縁性水素バリア膜5bを形成する。これにより、第1絶縁性水素バリア膜5a(第1サイドウォール層19a)と第2絶縁性水素バリア膜5bとからなる絶縁性水素バリア膜5が得られ、特に強誘電体キャパシタ4の側壁部においては、第1サイドウォール層19aと第2サイドウォール層19b(第2絶縁性水素バリア膜5b)とからなる水素バリアサイドウォール19が得られる。
ここで、第2絶縁性水素バリア膜5bの膜厚については、特に、後述するコンタクトホール7の形成時のエッチングを妨げない膜厚、例えば10〜20nm程度とする。したがって、前記水素バリアサイドウォール19については、その膜厚が積層構造の合計で30〜60nm程度となり、前述したように水素バリア機能を良好に発揮し、特に強誘電体膜15を十分に保護するものとなっている。
次いで、前記絶縁性水素バリア膜5上に、CVD法等によって酸化珪素(SiO)を成膜し、さらにこれをCMP法等によって平坦化することにより、図5(c)に示すように第2層間絶縁膜6を形成する。
次いで、前記強誘電体キャパシタの側方に形成したコンタクトホール7の下部7aに対し、これに連続させてコンタクトホール7の上部7bを形成するべく、第2層間絶縁膜6上に公知のレジスト技術、露光・現像技術によってレジストパターン(図示せず)を形成する。そして、このレジストパターンをマスクにして、第2層間絶縁膜6と絶縁性水素バリア膜5と第1層間絶縁膜3とSiON膜12の、前記コンタクトホール7の下部17aの直上部を一括してエッチングする。これにより、図6(a)に示すようにコンタクトホール7の上部7bが形成され、下部7aと上部7bとが連続してなるコンタクトホール7が得られる。
前記のエッチング法としては、フッ素系のガスなどをエッチャントとするRIE法(反応性イオンエッチング法)や、ICP(誘導結合プラズマ)によるエッチング法、ECR(電子サイクロトロン共鳴)プラズマによるエッチング法などが採用可能である。
このようにしてエッチングを行うと、従来であれば絶縁性水素バリア膜が厚く、したがってエッチングが良好に行えず、コンタクトホールが正常に形成できなかったものの、本実施形態では、前述したように第1層間絶縁膜3上の絶縁性水素バリア膜5が第2絶縁性水素バリア膜5bのみからなることで、その膜厚が十分に薄く形成されているため、コンタクトホール7の上部7bの形成が容易になる。
したがって、コンタクトホール7の上部7bを一括して連続的に形成することが容易になることから、このコンタクトホール7の上部7bを、ホール形状が極端に先細りしてしまうなどの異常を生じることなく正常に形成することができる。
次いで、前記プラグ下部18a、8aやプラグ上部18bの埋設工程と同様にして、図6(b)に示すようにコンタクトホール7の上部7bにプラグ8の上部8bを埋設し、これによって連続したプラグ8を得る。このプラグ上部8bの形成に際しても、前述したように、TiN(窒化チタン)等の密着層を予めコンタクトホール7の上部7bの内壁面に成膜しておくのが好ましい。
その後、前記上部電極16に通じるコンタクトホール(図示せず)を第2層間絶縁膜6に形成し、さらにこのコンタクトホール内にプラグ(図示せず)を埋設する。そして、第2層間絶縁膜6上に第3層間絶縁膜(図示せず)を形成することにより、本発明の強誘電体メモリ装置1を得る。
このような強誘電体メモリ装置1の製造方法にあっては、第1絶縁性水素バリア膜5aの形成後、この第1絶縁性水素バリア膜5aをエッチバックして第1層間絶縁膜3上から第1絶縁性水素バリア膜5aを除去し、これによって強誘電体キャパシタ4の側壁部にのみ選択的に第1サイドウォール層19aを形成した後、第2絶縁性水素バリア膜5bを形成するので、強誘電体キャパシタ4の側壁部に前記第1サイドウォール層19aとこれの上に形成された第2絶縁性水素バリア膜5bからなる第2サイドウォール層19bとによって積層構造の水素バリアサイドウォール19を形成することができる。したがって、これら第1絶縁性水素バリア膜5aと第2絶縁性水素バリア膜5bとを予め設定した厚さに形成し、得られる積層構造の水素バリアサイドウォール19の膜厚を、水素に対して十分な耐性が得られる厚さにすることにより、強誘電体キャパシタ4の水素に対する耐性を良好に確保することができる。したがって、強誘電体キャパシタ4の水素による電気特性の低下を防止し、高い信頼性を得ることができる。
また、第1層間絶縁膜3上には第2絶縁性水素バリア膜5bのみが設けられることにより、この第2絶縁性水素バリア膜5bからなる絶縁性水素バリア膜5は水素バリア膜としての一般的な厚さに比べて十分に薄く形成されることになる。したがって、前記第2層間絶縁膜6と絶縁性水素バリア膜5(第2絶縁性水素バリア膜5b)と第1層間絶縁膜3とSiON膜12とを貫通する深いコンタクトホール7(7b)を形成した際、前記絶縁性水素バリア膜5が十分に薄いことから、結果的にコンタクトホール7(7b)の形成が容易になり、またこのコンタクトホール7(7b)を正常に形成することができる。よって、生産性を向上し、さらにコンタクトホール内に埋設されるプラグの抵抗を安定化して良品率を高めることができる。
このような製造方法によって得られた強誘電体メモリ装置1にあっては、強誘電体キャパシタ4の側壁部に第1サイドウォール層19aと第2サイドウォール層19bとからなる積層構造の水素バリアサイドウォール19が形成され、第1層間絶縁膜上に第2絶縁性水素バリア膜5bからなる単一層の絶縁性水素バリア膜5が形成されている。したがって、第1サイドウォール層19aとなる第1絶縁性水素バリア膜5aと第2サイドウォール層19bとなる第2絶縁性水素バリア膜5bとを予め設定した厚さに形成し、得られる積層構造の水素バリアサイドウォール19の膜厚を、水素に対して十分な耐性が得られる厚さにすることにより、強誘電体キャパシタ4の水素に対する耐性を良好に確保することができる。したがって、強誘電体キャパシタの水素による電気特性の低下を防止し、高い信頼性を得ることができる。
また、第1層間絶縁膜3上には第2絶縁性水素バリア膜5bのみが設けられたことにより、この第2絶縁性水素バリア膜5bからなる絶縁性水素バリア膜5は水素バリア膜としての一般的な厚さに比べて十分に薄く形成されたものとなる。したがって、深いコンタクトホール7(7b)を形成した際、前記絶縁性水素バリア膜が十分に薄いことから、結果的にコンタクトホールの形成が容易になってこのコンタクトホールを一括して連続的に形成することができるとともに、このコンタクトホールを正常に形成することができる。よって、生産性を向上し、さらにコンタクトホール内に埋設されるプラグの抵抗を安定化して良品率を高めることができる。
そして、このような強誘電体メモリ装置1は、携帯電話、パーソナルコンピュータ、液晶装置、電子手帳、ページャ、POS端末、ICカード、ミニディスクプレーヤ、液晶プロジェクタ、およびエンジニアリング・ワークステーション(EWS)、ワードプロセッサ、テレビ、ビューファイダ型またはモニタ直視型のビデオテープレコーダ、電子卓上計算機、カーナビゲーション装置、タッチパネルを備えた装置、時計、ゲーム機器、電気泳動装置など、様々な電子機器に適用することができる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されることなく、本発明の要旨を逸脱しない限り種々の変更が可能である。例えば、前記実施形態ではシリコン基板9上に下地絶縁膜11と第1層間絶縁膜3とを形成し、これらの間にSiON膜12を形成したが、ここに形成する層間絶縁膜の膜厚を薄くできる場合には、絶縁膜を二層に分けることなく単一層で形成し、SiON膜12の形成も省略することができる。
本発明の強誘電体メモリ装置の一実施形態を示す要部断面図である。 (a)〜(c)は図1に示した装置の製造方法説明図である。 (a)〜(c)は図1に示した装置の製造方法説明図である。 (a)〜(c)は図1に示した装置の製造方法説明図である。 (a)〜(c)は図1に示した装置の製造方法説明図である。 (a)、(b)は図1に示した装置の製造方法説明図である。
符号の説明
1…強誘電体メモリ装置、2…基体、3…第1層間絶縁膜、4…強誘電体キャパシタ、5…絶縁性水素バリア膜、5a…第1絶縁性水素バリア膜、5b…第2絶縁性水素バリア膜、6…第2層間絶縁膜、7…コンタクトホール、8…プラグ、13…酸素バリア膜、14…下部電極、15…強誘電体膜、16…上部電極、19…水素バリアサイドウォール、19a…第1サイドウォール層、19b…第2サイドウォール層

Claims (6)

  1. 基体上に第1層間絶縁膜を形成する工程と、
    前記第1層間絶縁膜上に下部電極と強誘電体膜と上部電極とからなる強誘電体キャパシタを形成する工程と、
    前記強誘電体キャパシタを覆って前記第1層間絶縁膜上に絶縁性水素バリア膜を形成する工程と、
    前記絶縁性水素バリア膜上に第2層間絶縁膜を形成する工程と、
    前記強誘電体キャパシタの側方にて、前記第2層間絶縁膜と絶縁性水素バリア膜と第1層間絶縁膜とを一括してエッチングし、これら第2層間絶縁膜と絶縁性水素バリア膜と第1層間絶縁膜とを貫通するコンタクトホールを形成する工程と、を備えた強誘電体メモリ装置の製造方法において、
    前記絶縁性水素バリア膜の形成工程が、
    前記強誘電体キャパシタを覆って前記第1層間絶縁膜上に第1絶縁性水素バリア膜を形成する工程と、
    前記第1絶縁性水素バリア膜をエッチバックして前記第1層間絶縁膜上から第1絶縁性水素バリア膜を除去するとともに、前記強誘電体キャパシタの側壁部に第1サイドウォール層を形成する工程と、
    前記エッチバック後、前記強誘電体キャパシタを覆って前記第1層間絶縁膜上に第2絶縁性水素バリア膜を形成し、前記強誘電体キャパシタの側壁部の前記第1サイドウォール層上に前記第2絶縁性水素バリア膜からなる第2サイドウォール層を形成し、該第1サイドウォール層と第2サイドウォール層とからなる水素バリアサイドウォールを形成する工程と、を有してなることを特徴とする強誘電体メモリ装置の製造方法。
  2. 前記第1絶縁性水素バリア膜がアルミニウム酸化物であることを特徴とする請求項1記載の強誘電体メモリ装置の製造方法。
  3. 前記第1層間絶縁膜にコンタクトホールを形成し、該コンタクトホール内にプラグを埋設する工程を備え、
    前記強誘電体キャパシタを形成する工程は、前記下部電極の下に、前記プラグを覆って酸素バリア膜を形成する工程を有していることを特徴とする請求項1又は2に記載の強誘電体メモリ装置の製造方法。
  4. 基体と、
    前記基体上に設けられた第1層間絶縁膜と、
    前記第1層間絶縁膜上に設けられた下部電極、強誘電体膜及び上部電極からなる強誘電体キャパシタと、
    前記強誘電体キャパシタを覆って前記第1層間絶縁膜上に設けられた絶縁性水素バリア膜と、
    前記絶縁性水素バリア膜上に設けられた第2層間絶縁膜と、
    前記強誘電体キャパシタの側方にて、前記第2層間絶縁膜と絶縁性水素バリア膜と第1層間絶縁膜とを貫通して形成されたコンタクトホールと、を備えた強誘電体メモリ装置において、
    前記絶縁性水素バリア膜は、第1絶縁性水素バリア膜と第2絶縁性水素バリア膜とからなり、前記第1絶縁性水素バリア膜は、前記強誘電体キャパシタの側壁部に選択的に形成されて第1サイドウォール層を形成し、前記第2絶縁性水素バリア膜は、前記第1サイドウォール層上に設けられて第2サイドウォール層を形成するとともに、前記強誘電体キャパシタの上部電極上及び前記第1層間絶縁膜上を覆って形成されていることを特徴とする強誘電体メモリ装置。
  5. 前記第1絶縁性水素バリア膜がアルミニウム酸化物であることを特徴とする請求項4記載の強誘電体メモリ装置。
  6. 前記第1層間絶縁膜にコンタクトホールが形成され、該コンタクトホール内にプラグが埋設されてなり、
    前記強誘電体キャパシタは、前記下部電極の下に、前記プラグを覆う酸素バリア膜を有していることを特徴とする請求項4又は5に記載の強誘電体メモリ装置。


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