JP2007242381A - 燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料電池システムの燃料電池の運転停止後に行う掃気処理において、掃気時間を短縮する技術を提供すること。
【解決手段】燃料電池システムであって、燃料電池と、燃料ガス供給流路と、燃料ガス排出流路と、燃料ガス排出流路と接続され、燃料電池システムのガス流路内の水を貯留するための貯留部と、貯留部に流れ込む燃料ガスを、再利用のために燃料ガス供給流路に循環させる燃料ガス循環流路と、循環ポンプと、貯留部内に貯留された貯留水を、貯留部外に排出するための排水弁と、燃料電池の運転停止後に行う掃気処理時であり、貯留部の貯留水がオーバーフローしている場合において、少なくとも排水弁を開弁制御する弁制御部と、貯留水がオーバーフローしている状態から、貯留水の水位が低下したか否かを検知する第1の水位検知部と、貯留部の貯留水の水位が低下したことを検知した場合に、循環ポンプの回転を逆回転させるポンプ制御部とを備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、燃料電池で生じる水などを貯留するための貯留部を備える燃料電池システムに関する。
近年、水素を含有する燃料ガスと酸素を含有する酸化ガスを用いて発電を行う燃料電池が注目されている。このような燃料電池を備える燃料電池システムは、燃料電池に燃料ガスを供給するための燃料ガス供給流路と、燃料電池から排出される燃料ガスを燃料電池の外部に導くための燃料ガス排出流路と、燃料ガス排出流路と接続され、燃料電池で電気化学反応によって生成された水などを一旦貯留するための貯留装置(以下では、貯留部とも呼ぶ。)と、貯留部と燃料ガス供給流路と接続され、燃料電池から排出された燃料ガスを、再利用のために燃料ガス供給流路に循環させるための燃料ガス循環流路などを備えている。また、貯留部には、排水弁が設けられ、貯留された貯留水は、この排水弁から燃料電池システム外部に排出される。なお、上述したガス流路のうち、燃料ガスが循環する流路を循環系流路とも呼ぶ。また、下記特許文献1には、貯留部の貯留水を、排出弁を介して外部へ排出する技術が提案されている。
ところで、このような燃料電池システムは、例えば、自動車などに搭載されるため、小型化が望まれており、上記貯留部の小型化も望まれていた。
特開2002−313403号公報
一方、上述のような燃料電池システムにおいて、燃料電池の運転停止後に、循環系流路内の水を外部に排出するための掃気処理を行う。この掃気処理において、循環系流路内の水が、貯留部に流れ込み、排水弁を開弁することで、貯留水を外部に排出するが、上述のように貯留部を小型化すると、貯留部からの排水量よりも、貯留部に流入する水の量が多くなってしまうおそれがあった。このような場合には、貯留部に流入した水は、貯留部からオーバーフローしてしまい、循環系流路を循環することになる。そうすると、貯留部をオーバーフローした水が、循環系流路を一周(循環)して再び貯留部に戻ってくるまでの間は、掃気処理を終えることができず、その結果、掃気時間が長くなってしまうおそれがあった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、燃料電池システムの燃料電池の運転停止後に行う掃気処理において、掃気時間を短縮する技術を提供することを目的とする。
上記目的の少なくとも一部を達成するために、本発明の第1の燃料電池システムは、
燃料電池システムであって、
燃料電池と、
前記燃料電池に燃料ガスを供給するための燃料ガス供給流路と、
前記燃料電池から排出される燃料ガスを、前記燃料電池の外部に導くための燃料ガス排出流路と、
前記燃料ガス排出流路と接続され、前記燃料ガスの流れに伴って、前記燃料電池システムのガス流路内の水が流れ込み、流れ込んだ水を貯留するための貯留部と、
前記貯留部と前記燃料ガス供給流路と接続され、前記貯留部に流れ込む前記燃料ガスを、再利用のために前記燃料ガス供給流路に循環させる燃料ガス循環流路と、
前記燃料ガス排出流路または前記燃料ガス循環流路上に設けられ、前記燃料ガスを循環させるための循環ポンプと、
前記貯留部に設けられ、前記貯留部内に貯留された貯留水を、前記貯留部外に排出するための排水弁と、
前記燃料電池の運転停止後に行う掃気処理時であり、前記燃料電池システムのガス流路内の水が前記貯留部に流れ込み、前記貯留部の前記貯留水が、前記貯留部からオーバーフローしている場合において、少なくとも前記排水弁を開弁制御する弁制御部と、
前記貯留水が、前記貯留部からオーバーフローしている状態から、前記貯留水の水位が低下したか否かを検知する第1の水位検知部と、
前記第1の水位検知部が前記貯留部の前記貯留水の水位が低下したことを検知した場合に、前記循環ポンプの回転を逆回転させるポンプ制御部と、
を備えたことを要旨とする。
上記構成の燃料電池システムによれば、貯留部からオーバーフローした貯留水が、循環して再び貯留部に戻ってくるのを待つことなく、貯留水のオーバーフローが終了した直後において、貯留部に戻すことが可能であり、速やかに排水弁を介して燃料電池システムの外部に排出することができる。その結果、掃気時間を短縮することが可能となる。
上記目的の少なくとも一部を達成するために、本発明の第2の燃料電池システムは、
燃料電池システムであって、
燃料電池と、
前記燃料電池に燃料ガスを供給するための燃料ガス供給流路と、
前記燃料電池から排出される燃料ガスを、前記燃料電池の外部に導くための燃料ガス排出流路と、
前記燃料ガス排出流路と接続され、前記燃料ガスの流れに伴って、前記燃料電池システムのガス流路内の水が流れ込み、流れ込んだ水を貯留するための貯留部と、
前記貯留部と前記燃料ガス供給流路と接続され、前記貯留部に流れ込む前記燃料ガスを、再利用のために前記燃料ガス供給流路に循環させる燃料ガス循環流路と、
前記燃料ガス排出流路または前記燃料ガス循環流路上に設けられ、前記燃料ガスを循環させるための循環ポンプと、
前記貯留部に設けられ、前記貯留部内に貯留された貯留水を、前記貯留部外に排出するための排水弁と、
前記燃料電池の運転停止後に行う掃気処理時であり、前記燃料電池システムのガス流路内の水が前記貯留部に流れ込み、前記貯留部の前記貯留水が、前記貯留部からオーバーフローしたか否かを検知するオーバーフロー検知部と、
前記オーバーフロー検知部が、前記貯留部から前記貯留水がオーバーフローしたことを検知した場合に、前記循環ポンプを逆回転させるポンプ制御部と、
前記ポンプ制御部が、前記循環ポンプを逆回転させた際において、少なくとも前記排水弁を開弁制御する弁制御部と、
を備えたことを要旨とする。
上記構成の燃料電池システムによれば、貯留部からオーバーフローした貯留水が、循環して再び貯留部に戻ってくるのを待つことなく、貯留水のオーバーフローを抑制し、貯留水を貯留部に留めて、速やかに排水弁を介して燃料電池システムの外部に排出することができる。その結果、掃気時間を短縮することが可能となる。
上記構成の燃料電池システムにおいて、
前記第1の水位検知部は、
前記貯留水が、前記貯留部からオーバーフローしている状態から、前記貯留水の水位が低下したか否かを検知した後、再び前記貯留水の水位が上昇し、前記貯留水が、前記貯留部からオーバーフローしている状態となった場合において、再度、前記貯留水が、前記貯留部からオーバーフローしている状態から、前記貯留水の水位が低下したか否かを検知し、
ポンプ制御部は、
前記第1の水位検知部が、再度前記貯留部の前記貯留水の水位が低下したことを検知した場合に、前記循環ポンプの回転を再び逆回転させるようにしてもよい。
このようにすれば、再度貯留水が貯留部からオーバーフローした場合においても、貯留部からオーバーフローした貯留水が、循環して再び貯留部に戻ってくるのを待つことなく、貯留水のオーバーフローを抑制し、貯留水を貯留部留めて、速やかに排水弁を介して燃料電池システムの外部に排出することができる。その結果、掃気時間を短縮することが可能となる。
上記構成の燃料電池システムにおいて、
前記燃料ガス排出流路上に遮断弁を備え、
前記弁制御部は、
ポンプ制御部が、前記循環ポンプを逆回転させた場合に、前記遮断弁を閉弁制御するようにしてもよい。
このようにすれば、貯留部から、貯留水が、燃料ガス排出流路を介して、燃料電池方向にオーバーフローすることを抑制することが可能となる。
上記構成の燃料電池システムにおいて、
前記ポンプ制御部が前記循環ポンプの回転を逆回転させた後、前記貯留部の前記貯留水の水位が所定値以下に低下したか否かを検知する第2の水位検知部を備え、
前記弁制御部は、
前記第2の水位検知部が、前記貯留部の前記貯留水の水位が所定値以下に低下したことを検知すると、前記排水弁を閉弁制御させるようにしてもよい。
このようにすれば、燃料ガスが、貯留部の外部に排出されることを抑制することができる。
上記構成の燃料電池システムにおいて、
前記ポンプ制御部は、
前記第2の水位検知部が、前記貯留部の前記貯留水の水位が所定値以下に低下したことを検知すると、前記循環ポンプの回転を停止させるようにしてもよい。
貯留部の貯留水の水位が所定値以下に低下した場合には、上述のように、弁制御部により排水弁が閉弁される。このような場合、掃気処理は、終了、または、一時停止中と考えられ、以上のように循環ポンプの回転を停止させることにより、循環ポンプの省電力化を実現することが可能である。
なお、本発明は、上記した燃料電池システムなどの装置発明の態様に限ることなく、循環ポンプの制御方法などの方法発明としての態様で実現することも可能である。
以下、本発明の実施の形態について、実施例に基づき次の順序で説明する。
A.第1実施例:
A1.燃料電池システム100の構成:
A2.貯留部70の説明:
A3.掃気処理:
B.第2実施例:
B1.掃気処理:
C.変形例:
A.第1実施例:
A1.燃料電池システム100の構成:
図1は、本発明の第1実施例としての燃料電池システム100の構成を示すブロック図である。本実施例の燃料電池システム100は、燃料電池10と、水素タンク20と、ブロワ30と、循環ポンプ50と、貯留部70と、水位センサ75と、水素遮断弁200と、制御回路400と、を備えている。
燃料電池10は、固体高分子型の燃料電池であり、構成単位である単セル(以下単にセルと呼ぶ。)を複数積層したスタック構造を有している。各セルは、電解質膜(図示せず)を挟んでアノード(図示せず)とカソード(図示せず)とを配置した構成となっている。燃料電池10は、各々のセルのアノード側に水素を含有する燃料ガスを供給し、カソード側に酸素を含有する酸化ガスを供給することで、電気化学反応が進行し、起電力を生じる。燃料電池10は、生じた電力を燃料電池10に接続される所定の負荷装置(例えば、モータや蓄電池。)に供給する。なお、燃料電池10としては、上記した固体高分子型燃料電池の他、水素分離膜型燃料電池や、アルカリ水溶液電解質型や、リン酸電解質型や、あるいは溶融炭酸塩電解質型等、種々のタイプの燃料電池を用いることができる。以下では、燃料電池10の燃料ガスが流れる流路をアノード流路25と呼び、酸化ガスが流れる流路をカソード流路35と呼ぶ。
水素タンク20は、高圧の水素ガスが貯蔵される貯蔵装置であり、燃料ガス供給流路24を介して燃料電池10のアノード流路25に接続されている。燃料ガス供給流路24上において、水素タンク20から近い順番に、水素遮断弁200と、調圧弁(図示せず)とが設けられている。水素遮断弁200を開弁することにより、燃料電池10に水素ガスを燃料ガスとして供給する。なお、水素タンク20に代えて、アルコール、炭化水素、アルデヒドなどを原料とする改質反応によって水素を生成し、アノード側へ供給するものとしてもよい。
A2.貯留部70の説明:
図2は、本実施例の燃料電池システム100における貯留部70の拡大図である。貯留部70は、燃料ガス排出流路26とガス循環流路27と接続されており、アノードで電気化学反応に供された後の燃料ガスが燃料ガス排出流路26を介して流入するようになっている。なお、後述する掃気処理において、燃料電池10に所定の負荷要求がない場合があり、この場合には、アノードで電気化学反応が起こらず、アノードに供給された燃料ガスは、そのままアノードを通過し、燃料ガス排出流路26を介して貯留部70に流入する。ところで、燃料電池10のカソードでは、電気化学反応により、水が生成されるが、この生成水は、電解質膜を介して、アノード側に透過してくる場合がある。そこで、貯留部70は、カソード側から透過してくる水(以下では、透過水とも呼ぶ。)であり、アノード流路25等に溜まった水を、燃料ガス排出流路26を介して、貯留する。
また、貯留部70に流入した燃料ガスのうち、燃料ガスに含まれる水蒸気は、凝縮して水となり(以下では、この水を凝縮水とも呼ぶ。)、貯留部70内に貯留される。これにより水蒸気が幾分か除去された燃料ガスは、ガス循環流路27上に設けられる循環ポンプ50によりガス循環流路27を介して、燃料ガス供給流路24に再度供給される。このようにして、燃料ガスに含まれる水素は、循環して、燃料ガスとして再び発電に使用される。このような場合に、ガスが循環する方向を循環方向と呼び、その時の循環ポンプ50の回転方向を順回転と呼ぶ。一方、循環ポンプ50は、後述する掃気処理において、順回転方向に対して逆回転させる場合があり、この場合、ガスは、循環方向に対して反対方向に流れる。この方向を逆循環方向と呼ぶ。さらに、以下では、燃料ガスに含まれる水素が循環する流路、すなわち、ガス循環流路27、燃料ガス供給流路24、アノード流路25、燃料ガス排出流路26から形成される流路を循環系流路とも呼ぶ。
ところで、燃料電池システム100の小型化のため、本実施例の燃料電池システム100で用いられる貯留部70も小型なものが用いられる。そのため、貯留部70は、燃料電池10から流入する透過水や凝縮水により、すぐに満杯(FULL)になり、貯留水が貯留部70をオーバーフローして循環系流路を循環する場合がある。これについての詳細は、後述する掃気処理で説明する。なお、以下では、貯留部70に貯留されている水を貯留水と呼ぶ。
貯留部70内には、貯留部70内の貯留水の水位を検出するための水位センサ75が設けられる。
貯留部70の下部には、パージ流路28が接続されており、パージ流路28上には、排気排水弁240が設けられている。燃料ガスには、水素以外の不純ガス(窒素等)が含まれる場合があり、それが循環系流路を循環するうちに、濃度が徐々に増加してしまい、その結果、燃料電池10の電池性能の低下を招くおそれがある。そこで、本実施例の燃料電池システム100では、排気排水弁240を定期的に開弁し、不純ガスを排気する。この場合、図2に示すように、貯留部70内に貯留水があると排気できないので、まず、貯留水を排出後、排気する。なお、このような不純物の排気処理は、後述する掃気処理中には行われない。
ブロワ30は、酸化ガス供給流路34を介して燃料電池10のカソード流路35に接続されている。ブロワ30で圧縮された空気は、燃料電池10のカソード流路35を介して、カソードに供給される。また、燃料電池10のカソード流路35は、酸化ガス排出流路36と接続されており、カソードで電気化学反応に供された後の酸化ガスは、酸化ガス排出流路36に排出される。
制御回路400は、マイクロコンピュータを中心とした論理回路として構成され、詳しくは、予め設定された制御プログラムに従って所定の演算などを実行するCPU(図示せず)と、CPUで各種演算処理を実行するのに必要な制御プログラムや制御データ等が予め格納されたROM(図示せず)と、同じくCPUで各種演算処理をするのに必要な各種データが一時的に読み書きされるRAM(図示せず)と、各種信号を入出力する入出力ポート(図示せず)等を備え、ブロワ30、循環ポンプ50、水素遮断弁200、水位センサ75、排気排水弁240などの燃料電池システム100に関する種々の制御を行う。
また、制御回路400は、弁制御部410、ポンプ制御部420、水位監視部430として機能し、後述の掃気処理を実行する。
ところで、本実施例の燃料電池システム100は、燃料電池10の運転停止後、循環系流路内に残留する残留水を外部に排出するための掃気処理を行う。
A3.掃気処理:
図3は、本実施例の燃料電池システム100が行う掃気処理のフローチャートである。図4は、図3に示す掃気処理時における貯留水水位の推移を示すタイミングチャートである。この図4には、貯留水水位の推移に合わせて、排気排水弁240の開閉弁タイミングおよび循環ポンプ50の回転方向の切り替えタイミングも示されている。
まず、この掃気処理の前提条件について説明する。掃気処理開始前には、排気排水弁240は、閉弁されており、循環ポンプ50は、順回転してガスを循環方向に循環させている。また、燃料電池10の運転時において、燃料電池10のアノード流路25には大量の水(透過水等)が生じており、掃気運転開始時には、その水が一気に貯留部70に流れ込む。さらに、この掃気処理において、水位監視部430は、水位センサ75から、常時、貯留部70の水位(以下では、貯留水水位Xと呼ぶ。)を検出している。それでは、図3および図4を用いて掃気処理について説明する。
図3、図4に示すように、弁制御部410は、掃気処理が開始されると、排気排水弁240を開弁する(ステップS10)。
掃気処理開始時において、このように排気排水弁240を開弁しても、上述したように、掃気処理が開始されると、燃料電池10のアノード流路25にある大量の水が貯留部70に流れ込み、また、排気排水弁240から排出される貯留水の排水量よりも、貯留部70に燃料ガス排出流路26を介して流れ込む水量の方が多いため、図4に示すように、掃気処理開始から貯留水水位Xは上昇し、所定時間後(この時刻を時刻T0とする。)、貯留部70は貯留水で満杯(FULL)になる。また、この場合、貯留部70が満杯(FULL)になると、貯留水が循環系流路(ガス循環流路27)に流れでている状態、すなわち、オーバーフローした状態となる。
次に、水位監視部430は、貯留部70の貯留水の水位が下がったか否か、具体的には、貯留部70の貯留水水位Xが、閾値Δwほど下がったか否かを判断する(ステップS20)。また、水位監視部430は、貯留部70の貯留水水位Xが、閾値Δwほど下がると(ステップS20:YES)、貯留水水位Xの低下の前は、その水位が満杯(FULL)だったか否か、すなわち、貯留水水位Xの低下の前に、貯留水がオーバーフローしていたか否かを判断する(ステップS30)。制御回路400は、水位監視部430が、貯留水水位Xの低下の前は、その貯留水水位Xが満杯(FULL)だった、すなわち、貯留水水位Xの低下の前は、貯留水がオーバーフローしていたと判断すると(ステップS30:YES)、ステップS40の処理に移行し、水位監視部430が、貯留水水位Xの低下の前に、貯留水がオーバーフローしていたと判断すると(ステップS30:NO)、ステップS50の処理に移行する。
一方、図4に示すように、時刻T0後には、排気排水弁240からの貯留水の排出量よりも貯留部70に流入する透過水が多いため、貯留部70から貯留水が循環方向(ガス循環流路27の方)へオーバーフローしている状態となっている。この場合、水位監視部430は、貯留部70の貯留水水位Xが、閾値Δwほど下がるまで待機している(ステップS20:NO)。なお、閾値Δwは、燃料電池システム100の具体的な設計に基づき適宜定められる。
その後、燃料電池10から貯留部70に流入する透過水のピークが過ぎ、排気排水弁240からの貯留水の排出量の方が多くなると、貯留部70の貯留水水位Xが、徐々に下がる。そして、水位監視部430は、貯留部70の貯留水水位Xが、閾値Δwほど下がると(ステップS20:YES,この時の時刻を時刻T1とする。)、図4に示すように、時刻T0から時刻T1の手前まで間は、貯留水がオーバーフローしているので、貯留水水位Xの低下の前は、貯留水がオーバーフローしていたと判断し(ステップS30:YES)、制御回路400は、ステップS40の処理に移行する。
ステップS40の処理において、ポンプ制御部420は、循環ポンプ50を今までの回転方向に対して逆回転させる。その後、制御回路400は、ステップS20の処理にリターンする。
掃気処理開始から時刻T1までの間では、循環ポンプ50は、順回転していたので、ポンプ制御部420は、時刻T1になると、循環ポンプ50を順回転から逆回転させる。これにより、掃気処理開始から時刻T1の間に、貯留部70から循環系流路内(ガス循環流路27の方)にオーバーフローし循環方向に流れていた貯留水は、逆流して逆循環方向に流れ、ガス循環流路27を介して、再び貯留部70に流れ込む。このようにすれば、貯留部70から循環系流路内にオーバーフローした貯留水が、循環系流路を循環方向に循環して再び貯留部70に戻ってくるのを待つことなく、貯留水のオーバーフローが終了した直後において、貯留部70に戻すことができ、排気排水弁240を介して燃料電池システム100の外部に排出することができる。その結果、掃気処理時間を短縮することが可能となる。
なお、図4に示すように、ポンプ制御部420が、循環ポンプ50を逆回転させた後、オーバーフローした貯留水が、再び貯留部70に流れ込むまでには、多少のタイムラグがあり、貯留水水位Xは、その間は減少する。
そして、ポンプ制御部420が、時刻T1になって、循環ポンプ50を逆回転させることにより(ステップS40)、循環系流路にオーバーフローしていた貯留水が、逆流し、再び貯留部70に流れ込むと、図4に示すように、再び貯留部70が満杯(FULL)になり、今度は、貯留水が、逆循環方向に、すなわち、循環系流路の燃料ガス排出流路26に流れだす。なお、この間も排気排水弁240からは、貯留水の排出は継続されている。
その後、循環系流路(燃料ガス排出流路26の方)にオーバーフローし、ガス循環流路27方向から貯留部70に流入する貯留水のピークが過ぎ、排気排水弁240からの貯留水の排出量の方が多くなると、図4に示すように、貯留部70の貯留水水位Xが、徐々に下がる。そして、水位監視部430は、貯留部70の貯留水水位Xが、閾値Δwほど下がると(ステップS20:YES,この時の時刻を時刻T2とする。)、貯留水水位Xが閾値Δwほど低下する前に、貯留水がオーバーフローしていたので(図4参照、ステップS30:YES)、制御回路400は、ステップS40の処理に再度移行する。
続いて、ポンプ制御部420は、再び循環ポンプ50を今までの回転方向に対して逆回転させる(ステップS40)。この場合、時刻T1から時刻T2までの間、循環ポンプ50は、逆回転していたので、順回転に戻される。これにより、時刻T1から時刻T2の間に、貯留部70から循環系流路を逆循環方向(燃料ガス排出流路26の方)にオーバーフローしていた貯留水は、再度逆流して循環方向に流れだし、再び貯留部70に流れ込む。このようにすれば、貯留部70から逆循環方向(燃料ガス排出流路26の方)にオーバーフローしていた貯留水が、循環系流路を逆循環方向に循環して再び貯留部70に戻ってくるのを待つことなく、貯留水のオーバーフローが終了した直後において、貯留部70に戻すことができ、排気排水弁240を介して燃料電池システム100の外部に排出することができる。その結果、掃気処理時間を短縮することが可能となる。
そして、ポンプ制御部420が、時刻T2になって、循環ポンプ50を順回転に戻すことにより(ステップS40、図4参照)、貯留部70から循環系流路を逆循環方向(燃料ガス排出流路26の方)にオーバーフローしていた貯留水が、再び貯留部70に流れ込むと、図4に示すように、再び貯留部70が満杯(FULL)になり、再度オーバーフローし、貯留水が、循環系流路を循環方向(ガス循環流路27の方)に再度流れだす。なお、この間も排気排水弁240からは、貯留水の排出は継続されている。
その後、循環系流路を循環方向にオーバーフローし、ガス循環流路26方向から貯留部70に流入する貯留水のピークが過ぎ、排気排水弁240からの貯留水の排出量の方が多くなると、図4に示すように、貯留部70の貯留水水位Xが、徐々に下がる。そして、水位監視部430は、貯留部70の貯留水水位Xが、閾値Δwほど下がると(ステップS20:YES,この時の時刻を時刻T3とする。)、貯留部70の貯留水水位Xが、閾値Δwほど下がる前には、貯留水がオーバーフローしていたので(図4参照、ステップS30:YES)、ステップS40の処理に再度移行する。
続いて、ポンプ制御部420は、循環ポンプ50を今までの回転方向に対して逆回転させる(ステップS40)。時刻T2から時刻T3までの間、循環ポンプ50は、順回転していたので、再度逆回転される。これにより、時刻T2から時刻T3の間に、貯留部70から循環系流路を循環方向(燃料ガス排出流路26の方)にオーバーフローしていた貯留水は、再度逆流して逆循環方向に流れだし、再び貯留部70に流れ込む。この場合、この貯留水が、貯留部70に流れ込むまでには、多少のタイムラグがあり、貯留水水位Xは、その間減少するが、オーバーフローしていた貯留水が、再度逆流して逆循環方向に流れだし、再び貯留部70に流れ込み始めると(この時の時刻を時刻T4とする。)、貯留部70の貯留水水位Xは、上昇に転じる。
一方、上述のように、循環ポンプ50の順回転、逆回転を繰り返していると、循環系流路内の排水が進み、すなわち、循環系流路にオーバーフローしている貯留水はかなり減少している。従って、図4に示すように、貯留部70の貯留水水位Xは、満杯(FULL)にならずにピークとなり(この時の時刻を時刻T5とする。)、排気排水弁240からの排水量の方が多くなり、再び、減少に転じる。
その後、水位監視部430は、貯留部70の貯留水水位Xが、閾値Δwほど下がると(ステップS20:YES,この時の時刻を時刻T6とする。)、貯留水水位Xが閾値Δwほど低下する前は、貯留水がオーバーフローしていなかったので(図4参照、ステップS30:NO)、ステップS50の処理に移行する。
水位監視部430は、貯留水水位Xが予め定められる所定の閾値αまで低下するまで待機し(ステップS50:NO)、貯留水水位Xが閾値αまで低下すると(ステップS50:YES)、ステップS60の処理に移行する。
ステップS60の処理において、弁制御部410は、図4に示すように、排気排水弁240を閉弁し、また、ポンプ制御部420は、循環ポンプ50を停止させる(この時の時刻を時刻T7とする。)。その後、制御回路400は、この掃気処理を終了する。
なお、この掃気処理において、ステップS50の処理を介してだけでなく、所定のタイミングで、水位監視部430が、貯留水水位Xが閾値α以下に低下したことを検知すると、制御回路400は、ステップS60の処理を実行、すなわち、弁制御部410は、排気排水弁240を閉弁し、また、ポンプ制御部420は、循環ポンプ50を停止させるようになっている。
以上のように、本実施例の燃料電池システム100では、掃気処理において、貯留部70から貯留水がオーバーフローして、オーバーフローした貯留水のピークが過ぎる度に、循環ポンプ50をそれまでの回転方向とは逆回転させ、オーバーフローした貯留水を逆流させるようにしている。このようにすれば、貯留部70からオーバーフローした貯留水が、循環系流路を一周して再び貯留部70に戻ってくるのを待つことなく、貯留水のオーバーフローが終了した直後において、貯留部70に戻すことが可能であり、速やかに排気排水弁240を介して燃料電池システム100の外部に排出することができる。その結果、掃気処理全体の時間を短縮することが可能となる。
また、本実施例の燃料電池システム100では、掃気処理において、水位監視部430が、貯留水水位Xが閾値α以下に低下したことを検知すると、弁制御部410は、排気排水弁240を閉弁し、また、ポンプ制御部420は、循環ポンプ50を停止させるようにしている。このようにすれば、貯留部70に流れ込む燃料ガスに含まれる水素が、貯留部70の排気排水弁240から燃料電池システム100の外部に排出されることを抑制することができる。
なお、水位監視部430は、請求項における第1および第2の水位検知部に該当し、弁制御部410は、請求項における弁制御部に該当し、ポンプ制御部420は、請求項におけるポンプ制御部に該当する。
B.第2実施例:
図5は、本発明の第2実施例としての燃料電池システム100aの構成を示すブロック図である。第2実施例の燃料電池システム100aは、第1実施例の燃料電池システム100と類似する構成を有し、燃料ガス排出流路26上の貯留部70近傍に遮断弁300を備えたことのみ異なっているため、共通する部分については同じ参照番号を付して詳しい説明は省略する。本実施例の燃料電池システム100aでは、この遮断弁300は、弁制御部410が制御する。また、本実施例の燃料電池システム100aは、第1実施例の燃料電池システム100が行った掃気処理とは異なる掃気処理を実行する。以下に本実施例の燃料電池システム100aが行う掃気処理について図6および図7を用いて説明する。なお、この掃気処理の前提条件として、掃気処理開始前まで遮断弁300は開弁されている。そして、その他の前提条件は、第1実施例の燃料電池システム100が行う掃気処理と同様である。
B1.掃気処理:
図6は、第2実施例の燃料電池システム100aが行う掃気処理のフローチャートである。図7は、図6に示す掃気処理時における貯留水水位の推移を示すタイミングチャートである。図6、図7に示すように、まず、弁制御部410は、掃気処理が開始されると、排気排水弁240を開弁する(ステップS100)。掃気処理開始時において、このように排気排水弁240を開弁したとしても、掃気処理が開始されると、燃料電池10のアノード流路25にある大量の水が貯留部70に流れ込み、また、排気排水弁240から排出される貯留水の排水量よりも、貯留部70に燃料ガス排出流路26を介して流れ込む水量の方が多いため、掃気処理開始から貯留水水位Xは上昇する。
次に、水位監視部430は、貯留水水位Xが満杯(FULL)となったか否かにより、貯留部70から貯留水がオーバーフローしたか否かの検知を行っている(ステップS110)。水位監視部430は、貯留水がオーバーフローしていない場合には(ステップS110:NO)、貯留水水位Xが予め定められる閾値α以下に低下していないか否かを監視しており(ステップS120)、貯留水水位Xが予め定められる閾値α以下に低下していない場合には(ステップS120:NO)、ステップS110の処理にリターンする。水位監視部430が、貯留水水位Xが予め定められる閾値α以下に低下したと判断すると(ステップS120:YES)、制御回路400は、後述するステップS180の処理に移行する。
図7に示すように、掃気処理開始後から貯留水水位Xが上昇し、所定時間(時刻T1a)になると、貯留部70は貯留水で満杯(FULL)になる。そこで、水位監視部430が、時刻T1aになり、貯留部70から貯留水がオーバーフローしたと判断し(ステップS110:YES)、制御回路400は、ステップS130の処理に移行する。
ステップS130の処理において、弁制御部410は、遮断弁300を閉弁する。そして、ポンプ制御部420は、循環ポンプ50を逆回転方向に回転させる(ステップS140)。このようにすれば、循環ポンプ50を順回転方向に対して逆回転させることにより、貯留部70からオーバーフローしそうだった(オーバーフローしていた)貯留水がオーバーフローすることを抑制することができ、さらには、遮断弁300を閉弁させることにより、貯留部70から逆循環方向に貯留水がオーバーフローすることも防止することができる。
なお、このように循環ポンプ50を逆回転させる場合、貯留部70の貯留水がオーバーフローするのを抑制できる程度であって、燃料ガス供給流路24やアノード流路25内の水が逆循環方向に大量に逆流しない程度の回転数(力)で、回転させるようにする。これにより、逆循環方向から、貯留部70に流入する水の量よりも、排気排水弁240からの排出量の方が多くなり、循環ポンプ50を逆回転させた(図7:時刻T1a)後、貯留部70内の貯留水水位Xは、徐々に減少する。
続いて、水位監視部430は、貯留部70の貯留水の水位が下がったか否か、具体的には、貯留部70の貯留水水位Xが、閾値Δvほど下がったか否かを判断する(ステップS150)。水位監視部430は、貯留部70の貯留水水位Xが、閾値Δvほど下がっていない場合には(ステップS150:NO)、待機する。なお、閾値Δvは、燃料電池システム100の具体的な設計に基づき適宜定められる。
図7に示すように、時刻T1a後、貯留部70の貯留水水位Xが閾値Δvほど下がると、水位監視部430が、貯留部70の貯留水水位Xが閾値Δvほど下がったと判断し(ステップS150:YES)、弁制御部410は、遮断弁300を再び開弁する(ステップS160、この時の時刻を時刻T2aとする。)。さらに、ポンプ制御部420は、循環ポンプ50を逆回転から順回転に戻す(ステップS170)。このようにすれば、燃料電池10のアノード流路25周辺にある大量の水が再び、貯留部70に流れ込むようになる。これにより、貯留部70の貯留水水位Xは、上昇する。なお、図7に示すように、ポンプ制御部420が、循環ポンプ50を逆回転から順回転させた後、アノード流路25周辺の水が、貯留部70に流れ込むまでには、多少のタイムラグがあり、貯留水水位Xは、その間は減少する。
制御回路400は、以上のようにして、ステップS110〜ステップS170の処理を繰り返し行う。そして、水位監視部430が、貯留水水位Xが閾値α以下になったと判断すると(ステップS120:YES、図7:時刻T3a)、弁制御部410は、排気排水弁240を閉弁し、また、ポンプ制御部420は、循環ポンプ50を停止させる(ステップS180)。その後、制御回路400は、この掃気処理を終了する。
以上のように、本実施例の燃料電池システム100aでは、掃気処理において、貯留部70から貯留水がオーバーフローしそうだった場合に(オーバーフローした場合に)、貯留水がオーバーフローすることを抑制し、貯留部70と燃料ガス排出流路26における遮断弁300との間に、貯留水を留めつつ、排気排水弁240から排水し、貯留水水位Xが低下すると、アノード流路25周辺の水を再び貯留部70に流し込むようにしている。このようにすれば、貯留部70から循環系流路内にオーバーフローした貯留水が、循環系流路を循環方向に循環して再び貯留部70に戻ってくるのを待つことなく、貯留水のオーバーフローを抑制し、貯留水を貯留部70に留めて、速やかに排気排水弁240を介して燃料電池システム100の外部に排出することができる。その結果、掃気処理全体の時間を短縮することが可能となる。
なお、水位監視部430は、請求項におけるオーバーフロー検知部および第2の水位検知部に該当し、弁制御部410は、請求項における弁制御部に該当し、ポンプ制御部420は、請求項におけるポンプ制御部に該当する。
C.変形例:
なお、本発明では、上記した実施の形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様にて実施することが可能である。
C1.変形例1:
上記実施例の燃料電池システム100または燃料電池システム100aでは、掃気処理において、水位監視部430は、貯留部70の貯留水水位Xを水位センサ75を用いて検出するようにしているが、本発明は、これに限られるものではない。例えば、水位監視部430は、燃料電池10の発電量を検出し、循環ポンプ50の回転数を検出し、これらの検出値と、予め定められる循環系流路の設計値(流路長、流路体積等)等から貯留部70に流れ込む水の量を推算し、すなわち、貯留水水位Xを推算するようにしてもよい。このようにすれば、水位センサ75を用いることなく貯留水水位Xを検出することができるので、部品点数の軽減を行うことができ、また、水位センサ75を設置する必要がないので、貯留部70の小型化を実施可能である。
C2.変形例2:
上記実施例の燃料電池システム100または燃料電池システム100aにおいて、循環ポンプ50は、ガス循環流路27上に設けられているが、本発明は、これに限られるものではない。例えば、燃料ガス排出流路26上や、燃料ガス供給流路24において、ガス循環流路27との接続部よりも燃料ガスの供給方向の下流側に設けるようにしてもよい。このようにしても、上記実施例の効果を奏することが可能である。
C3.変形例3:
上記第1実施例の燃料電池システム100において、弁制御部410は、掃気処理が開始されると、すぐに排気排水弁240を開弁するようにしているが、本発明は、これに限られるものではない。例えば、弁制御部410は、掃気処理開始後、貯留部70が満杯になるまでの間に排気排水弁240を開弁するようにしてもよい。また、弁制御部410は、掃気処理開始後、水位監視部430が貯留水水位Xが所定値β以上であると検知している場合に、継続して排気排水弁240を開弁するようにしてもよい。なお、この所定値βは、燃料電池システム100aの具体的な設計により、適宜決定される。
また、上記第2実施例の燃料電池システム100aにおいて、弁制御部410は、掃気処理が開始されると、すぐに排気排水弁240を開弁するようにしているが、本発明は、これに限られるものではない。例えば、弁制御部410は、貯留水が貯留部70からオーバーフローすることによってポンプ制御部420が循環ポンプ50を逆回転方向に回転させた場合(図6:ステップS140)に、排気排水弁240を開弁するようにしてもよい。また、弁制御部410は、掃気処理開始後、貯留部70が満杯になるまでの間に排気排水弁240を開弁するようにしてもよい。さらに、弁制御部410は、掃気処理開始後、水位監視部430が貯留水水位Xが所定値γ以上であると検知している場合に、継続して排気排水弁240を開弁するようにしてもよい。なお、この所定値γは、燃料電池システム100aの具体的な設計により、適宜決定される。
C4.変形例4:
上記実施例の燃料電池システム100または燃料電池システム100aにおいて、制御回路400の各部は、ソフトウェア的に構成されているものを、ハードウェア的に構成するようにしてもよいし、ハードウェア的に構成されているものを、ソフトウェア的に構成するようにしてもよい。
本発明の第1実施例としての燃料電池システム100の構成を示すブロック図である。 第1実施例の燃料電池システム100における貯留部70の拡大図である。 第1実施例の燃料電池システム100が行う掃気処理のフローチャートである。 図3に示す掃気処理時における貯留水水位の推移を示すタイミングチャートである。 本発明の第2実施例としての燃料電池システム100aの構成を示すブロック図である。 第2実施例の燃料電池システム100aが行う掃気処理のフローチャートである。 図6に示す掃気処理時における貯留水水位の推移を示すタイミングチャートである。
符号の説明
10…燃料電池
20…水素タンク
24…燃料ガス供給流路
25…アノード流路
26…燃料ガス排出流路
27…ガス循環流路
28…パージ流路
30…ブロワ
34…酸化ガス供給流路
35…カソード流路
36…酸化ガス排出流路
50…循環ポンプ
70…貯留部
75…水位センサ
100…燃料電池システム
100a…燃料電池システム
200…水素遮断弁
240…排気排水弁
300…遮断弁
400…制御回路
410…弁制御部
420…ポンプ制御部
430…水位監視部

Claims (6)

  1. 燃料電池システムであって、
    燃料電池と、
    前記燃料電池に燃料ガスを供給するための燃料ガス供給流路と、
    前記燃料電池から排出される燃料ガスを、前記燃料電池の外部に導くための燃料ガス排出流路と、
    前記燃料ガス排出流路と接続され、前記燃料ガスの流れに伴って、前記燃料電池システムのガス流路内の水が流れ込み、流れ込んだ水を貯留するための貯留部と、
    前記貯留部と前記燃料ガス供給流路と接続され、前記貯留部に流れ込む前記燃料ガスを、再利用のために前記燃料ガス供給流路に循環させる燃料ガス循環流路と、
    前記燃料ガス排出流路または前記燃料ガス循環流路上に設けられ、前記燃料ガスを循環させるための循環ポンプと、
    前記貯留部に設けられ、前記貯留部内に貯留された貯留水を、前記貯留部外に排出するための排水弁と、
    前記燃料電池の運転停止後に行う掃気処理時であり、前記燃料電池システムのガス流路内の水が前記貯留部に流れ込み、前記貯留部の前記貯留水が、前記貯留部からオーバーフローしている場合において、少なくとも前記排水弁を開弁制御する弁制御部と、
    前記貯留水が、前記貯留部からオーバーフローしている状態から、前記貯留水の水位が低下したか否かを検知する第1の水位検知部と、
    前記第1の水位検知部が前記貯留部の前記貯留水の水位が低下したことを検知した場合に、前記循環ポンプの回転を逆回転させるポンプ制御部と、
    を備えたことを特徴とする燃料電池システム。
  2. 燃料電池システムであって、
    燃料電池と、
    前記燃料電池に燃料ガスを供給するための燃料ガス供給流路と、
    前記燃料電池から排出される燃料ガスを、前記燃料電池の外部に導くための燃料ガス排出流路と、
    前記燃料ガス排出流路と接続され、前記燃料ガスの流れに伴って、前記燃料電池システムのガス流路内の水が流れ込み、流れ込んだ水を貯留するための貯留部と、
    前記貯留部と前記燃料ガス供給流路と接続され、前記貯留部に流れ込む前記燃料ガスを、再利用のために前記燃料ガス供給流路に循環させる燃料ガス循環流路と、
    前記燃料ガス排出流路または前記燃料ガス循環流路上に設けられ、前記燃料ガスを循環させるための循環ポンプと、
    前記貯留部に設けられ、前記貯留部内に貯留された貯留水を、前記貯留部外に排出するための排水弁と、
    前記燃料電池の運転停止後に行う掃気処理時であり、前記燃料電池システムのガス流路内の水が前記貯留部に流れ込み、前記貯留部の前記貯留水が、前記貯留部からオーバーフローしたか否かを検知するオーバーフロー検知部と、
    前記オーバーフロー検知部が、前記貯留部から前記貯留水がオーバーフローしたことを検知した場合に、前記循環ポンプを逆回転させるポンプ制御部と、
    前記ポンプ制御部が、前記循環ポンプを逆回転させた際において、少なくとも前記排水弁を開弁制御する弁制御部と、
    を備えたことを特徴とする燃料電池システム。
  3. 請求項1に記載の燃料電池システムにおいて、
    前記第1の水位検知部は、
    前記貯留水が、前記貯留部からオーバーフローしている状態から、前記貯留水の水位が低下したか否かを検知した後、再び前記貯留水の水位が上昇し、前記貯留水が、前記貯留部からオーバーフローしている状態となった場合において、再度、前記貯留水が、前記貯留部からオーバーフローしている状態から、前記貯留水の水位が低下したか否かを検知し、
    ポンプ制御部は、
    前記第1の水位検知部が、再度前記貯留部の前記貯留水の水位が低下したことを検知した場合に、前記循環ポンプの回転を再び逆回転させることを特徴とする燃料電池システム。
  4. 請求項2に記載の燃料電池システムにおいて、
    前記燃料ガス排出流路上に遮断弁を備え、
    前記弁制御部は、
    ポンプ制御部が、前記循環ポンプを逆回転させた場合に、前記遮断弁を閉弁制御することを特徴とする燃料電池システム。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の燃料電池システムにおいて、
    前記ポンプ制御部が前記循環ポンプの回転を逆回転させた後、前記貯留部の前記貯留水の水位が所定値以下に低下したか否かを検知する第2の水位検知部を備え、
    前記弁制御部は、
    前記第2の水位検知部が、前記貯留部の前記貯留水の水位が所定値以下に低下したことを検知すると、前記排水弁を閉弁制御させることを特徴とする燃料電池システム。
  6. 請求項5に記載の燃料電池システムにおいて、
    前記ポンプ制御部は、
    前記第2の水位検知部が、前記貯留部の前記貯留水の水位が所定値以下に低下したことを検知すると、前記循環ポンプの回転を停止させることを特徴とする燃料電池システム。
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