JP2007241123A - データ処理装置、データ処理方法、データ処理プログラムおよび記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】楽曲データを有効に活用すること。
【解決手段】データ処理装置100は、取得部101、抽出部102、変換部103、出力部104、学習部105によって構成される。取得部101は、楽曲データを取得する。抽出部102は、取得部101によって取得された楽曲データから当該楽曲の特徴部分の部分楽曲データを抽出する。変換部103は、抽出部102によって抽出された部分楽曲データを外部の端末110で再生可能な形式に変換する。出力部104は、変換部103によって変換された部分楽曲データを端末110に出力する。学習部105は、端末110のユーザの楽曲に対する嗜好を学習する。端末110は、たとえば、携帯電話端末である。
【選択図】図1
【解決手段】データ処理装置100は、取得部101、抽出部102、変換部103、出力部104、学習部105によって構成される。取得部101は、楽曲データを取得する。抽出部102は、取得部101によって取得された楽曲データから当該楽曲の特徴部分の部分楽曲データを抽出する。変換部103は、抽出部102によって抽出された部分楽曲データを外部の端末110で再生可能な形式に変換する。出力部104は、変換部103によって変換された部分楽曲データを端末110に出力する。学習部105は、端末110のユーザの楽曲に対する嗜好を学習する。端末110は、たとえば、携帯電話端末である。
【選択図】図1
Description
本発明は、楽曲データを処理するデータ処理装置、データ処理方法、データ処理プログラムおよび記録媒体に関する。ただし、本発明の利用は、上述したデータ処理装置、データ処理方法、データ処理プログラムおよび記録媒体に限られない。
従来、携帯電話機などの携帯通信端末においては、通話着信時などに発生させる楽曲データ(以下、着信メロディという)を、コンテンツプロバイダー(楽曲データ提供者)のWebサイトからダウンロードするサービスがある。
このようなサービスでは、たとえば、通信端末に楽曲データを提供する楽曲データ変換・配信サーバに通信ネットワークを介して接続される楽曲データ送信装置は、演奏情報入力装置からのリアルタイム演奏情報を第1形式の楽曲データとして楽曲データ記録部に記録する。楽曲データおよびユーザインターフェース部からの送付先メールアドレスや著作権情報は、通信部からサーバにアップロードされる。サーバは、楽曲データを楽曲データ記録部に蓄積し、著作権情報にもとづいて著作権処理をおこない、携帯通信端末メールアドレスにダウンロードURLを送信する。当該メールアドレスの携帯通信端末からのアクセスに対し、楽曲データを第2形式の楽曲データに変換し、当該携帯通信端末に配信する(たとえば、下記特許文献1参照。)。
しかしながら、上述した従来技術によれば、着信メロディを入手するには、コンテンツプロバイダーが運営する着信メロディ専用のWebサイトで楽曲の購入手続きをおこない、ネットワークを介して着信メロディデータをダウンロードしなければならない。これは、入手したい楽曲の楽曲データを既にユーザが所有している場合(たとえば、CDやMP3形式のデータを通常の視聴用に購入している場合)であっても同様である。このため、ユーザが所有している楽曲データを有効に活用することができないという問題点が一例として挙げられる。
一般に、着信メロディの入手にはコンテンツ提供料として料金が発生する。また、着信メロディデータの受信にも通信費が発生する。このため、ユーザに取っては、1つの楽曲を楽しむために端末ごとに料金が発生してしまい、楽曲データおよび着信メロディデータなど、コンテンツデータに対する購入意欲が低下してしまうという問題点が一例として挙げられる。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1の発明にかかるデータ処理装置は、楽曲データを取得する取得手段と、前記取得手段によって取得された楽曲データから当該楽曲の特徴部分の部分楽曲データを抽出する抽出手段と、前記抽出手段によって抽出された部分楽曲データを外部の端末で再生可能な形式に変換する変換手段と、前記変換手段によって変換された部分楽曲データを前記端末に出力する出力手段と、を備えることを特徴とする。
また、請求項5の発明にかかるデータ処理方法は、楽曲データを取得する取得工程と、前記取得工程によって取得された楽曲データから当該楽曲の特徴部分の部分楽曲データを抽出する抽出工程と、前記抽出工程によって抽出された部分楽曲データを外部の端末で再生可能な形式に変換する変換工程と、前記変換工程によって変換された部分楽曲データを前記端末に出力する出力工程と、を含んだことを特徴とする。
また、請求項6の発明にかかるデータ処理プログラムは、請求項5に記載のデータ処理方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、請求項7の発明にかかる記録媒体は、請求項6に記載のデータ処理プログラムを記録したコンピュータに読み取り可能なことを特徴とする。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかるデータ処理装置、データ処理方法、データ処理プログラムおよび記録媒体の好適な実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態)
はじめに、実施の形態にかかるデータ処理装置100の機能的構成について説明する。図1は、実施の形態にかかるデータ処理装置の機能的構成を示すブロック図である。データ処理装置100は、取得部101、抽出部102、変換部103、出力部104、学習部105によって構成される。
はじめに、実施の形態にかかるデータ処理装置100の機能的構成について説明する。図1は、実施の形態にかかるデータ処理装置の機能的構成を示すブロック図である。データ処理装置100は、取得部101、抽出部102、変換部103、出力部104、学習部105によって構成される。
取得部101は、楽曲データを取得する。取得部101は、たとえば、記録媒体に記録された楽曲データを読み出す。また、取得部101は、ネットワークを介して楽曲データをダウンロードする。
抽出部102は、取得部101によって取得された楽曲データから当該楽曲の特徴部分の部分楽曲データを抽出する。楽曲の特徴部分とは、たとえば、楽曲の中でもっとも印象的な部分、いわゆる「サビ」の部分である。抽出部102は、たとえば、楽曲データのキー情報、ビート情報、コード情報、音量情報のうち少なくともいずれか一つを用いて部分楽曲データを抽出する。
変換部103は、抽出部102によって抽出された部分楽曲データを外部の端末110で再生可能な形式に変換する。変換部103は、たとえば、携帯電話端末の着信音として再生可能な形式に部分データを変換する。
出力部104は、変換部103によって変換された部分楽曲データを端末110に出力する。出力部104は、たとえば、通信ケーブルで接続された端末110に部分楽曲データを出力する。また、出力部104は赤外線通信やBluetooth(登録商標)などによって、端末110に部分楽曲データを出力してもよい。
学習部105は、端末110のユーザの楽曲に対する嗜好を学習する。学習部105は、たとえば、利用頻度の高い楽曲データの曲調などから、ユーザの嗜好を学習する。また、たとえば、楽曲データの利用履歴と、周囲の状況(天気や混雑状況など)とを関連づけて、所定のシチュエーションの場合にユーザが好んで利用する楽曲データを解析する。
学習部105によってユーザの嗜好の学習がおこなわれた場合、取得部101は、学習部105による学習結果にもとづいて、ユーザの嗜好に適合する楽曲を取得する。
つぎに、データ処理装置100の楽曲データ処理について説明する。図2は、データ処理装置の楽曲データ処理手順を示すフローチャートである。図2のフローチャートにおいて、データ処理装置100は、まず、取得部101によって楽曲データを取得する(ステップS201)。このとき、学習部105による学習結果にもとづいて、ユーザの嗜好に適合する楽曲を取得することとしてもよい。
つぎに、抽出部102によって、楽曲データの特徴部分である部分楽曲データを抽出する(ステップS202)。つづいて、変換部103によって、部分楽曲データを外部の端末110で再生可能な形式に変換する(ステップS203)。そして、変換したデータを外部の端末110に出力して(ステップS204)、本フローチャートによる処理を終了する。
以上説明したように、データ処理装置100によれば、楽曲の特徴部分の部分楽曲データを、外部の端末110で再生可能な形式に変換し、外部の端末110に出力する。これにより、楽曲データのうち特徴的な部分のデータを外部の端末110で利用することができ、楽曲データを有効に利用することができる。特に、携帯電話端末の着信音として利用する場合、既に所有している楽曲データを用いて着信音を得ることができ、着信音用の楽曲データをあらたに購入する必要がない。
また、楽曲データのキー情報、ビート情報、コード情報、音量情報のうち少なくともいずれか一つを用いて部分楽曲データを抽出することによって、より的確に楽曲データの特徴部分を抽出することができる。また、楽曲データのキー情報、ビート情報、コード情報、音量情報は、学習部105によるユーザの楽曲に対する嗜好の学習にも用いることができる。
さらに、ユーザの楽曲に対する嗜好を学習することによって、ユーザの嗜好に適合した部分楽曲データを提供することができると同時に、ユーザにとって意外性のある部分楽曲データを提供することができる。
(ナビゲーション装置300の周辺機器構成)
つぎに、上述した実施の形態にかかるデータ処理装置100の実施例について説明する。以下の実施例においては、データ処理装置100を、記録媒体部分を着脱可能なナビゲーション装置300に適用した場合について説明する。
つぎに、上述した実施の形態にかかるデータ処理装置100の実施例について説明する。以下の実施例においては、データ処理装置100を、記録媒体部分を着脱可能なナビゲーション装置300に適用した場合について説明する。
図3は、実施例にかかるナビゲーション装置の周辺機器構成を示す説明図である。ナビゲーション装置300は、ナビゲーション本体部310と記録ユニット320とによって構成される。
ナビゲーション本体部310は、車両に設置され、固定部310aと、表示部310bを有している。固定部310aには、記録ユニット320を装着可能な装着用スロット310cが設けられている。この装着用スロット310cの内部には、記録ユニット320に設けられたコネクタに対応して接続用のコネクタ(不図示)が設けられている。
また、ナビゲーション本体部310は、携帯電話端末350と接続することができる。ナビゲーション本体部310と携帯電話端末350との接続は、たとえば、通信ケーブルや赤外線通信、Bluetooth(登録商標)などを用いることができる。
記録ユニット320は、車両に設置されるナビゲーション本体部310、あるいは、ユーザの自宅に設置されるリビングユニット330に接続することができる。記録ユニット320は、矩形状の筐体で構成され、背面にはコネクタからなる接続部(不図示)が設けられている。接続部のコネクタには、接続している機器からの各種の情報を取得するための各種I/Fが設けられている。また、記録ユニット320の前面には各種I/Fと開口形成されたカードスロット320aが設けられている。
リビングユニット330には、記録ユニット320を装着可能な装着用スロット330aが設けられている。この装着用スロット330aの内部には、記録ユニット320のコネクタに対応して接続用のコネクタが設けられている。リビングユニット330は、PC360と接続されており、リビングユニット330を操作することによって、記録ユニット320とPC360との間で、データの授受をおこなうことができる。
リビングユニット330には、この他にもオーディオ装置やTVなどの映像表示装置を接続することができ、これらの機器と記録ユニット320との間でデータの授受をおこなうことができる。
なお、たとえば、カードスロット320aにネットワークカード(不図示)を差し込み、後述するPC360との間を、カードスロット320aを用いてLANやUSBで直接接続させ、記録ユニット320とPC360との間で直接データを送受信することもできる。
(ナビゲーション装置300のハードウェア構成)
つぎに、ナビゲーション装置300のハードウェア構成について説明する。図4は、ナビゲーション装置のハードウェア構成を示すブロック図である。なお、以下の説明では、ナビゲーション本体部310と記録ユニット320とは、一体のものとして説明する。
つぎに、ナビゲーション装置300のハードウェア構成について説明する。図4は、ナビゲーション装置のハードウェア構成を示すブロック図である。なお、以下の説明では、ナビゲーション本体部310と記録ユニット320とは、一体のものとして説明する。
図4において、ナビゲーション装置300は、CPU401と、ROM402と、RAM(メモリ)403と、磁気ディスクドライブ404と、磁気ディスク405と、光ディスクドライブ406と、光ディスク407と、音声I/F(インターフェース)408と、マイク409と、スピーカ410と、入力デバイス411と、映像I/F412と、カメラ413と、ディスプレイ414と、通信I/F415と、GPSユニット416と、各種センサ417、外部接続用I/F418とを備えている。また、各構成部401〜418はバス420によってそれぞれ接続されている。
まず、CPU401は、ナビゲーション装置300の全体の制御を司る。ROM402は、ブートプログラム、通信プログラム、データベース作成プログラム、データ解析プログラムなどのプログラムを記録している。RAM403は、CPU401のワークエリアとして使用される。
磁気ディスクドライブ404は、CPU401の制御に従って磁気ディスク405に対するデータの読み取り/書き込みを制御する。磁気ディスク405は、磁気ディスクドライブ404の制御で書き込まれたデータを記録する。磁気ディスク405としては、たとえば、HD(ハードディスク)やFD(フレキシブルディスク)を用いることができる。
光ディスクドライブ406は、CPU401の制御に従って光ディスク407に対するデータの読み取り/書き込みを制御する。光ディスク407は、光ディスクドライブ406の制御に従ってデータが読み出される着脱自在な記録媒体である。光ディスク407は、書き込み可能な記録媒体を利用することもできる。また、この着脱可能な記録媒体として、光ディスク407のほか、MO、メモリカードなどであってもよい。
なお、記録ユニット320は、磁気ディスク405、具体的にはHDによって構成される。ただし、記録ユニット320を取り外した状態のナビゲーション本体部310にも、磁気ディスク405を設けてもよい。
記録ユニット320に記録される情報の他の一例として、経路探索・経路誘導などに用いる地図データが挙げられる。地図データは、建物、河川、地表面などの地物(フィーチャ)を表す背景データと、道路の形状を表す道路形状データとを有しており、ディスプレイ414の表示画面において2次元または3次元に描画される。ナビゲーション装置300が経路誘導中の場合は、地図データと後述するGPSユニット416によって取得された自車の現在地点とが重ねて表示されることとなる。
記録ユニット320に記録される情報の他の一例として、音楽CDなどから録音された楽曲データが挙げられる。記録ユニット320に複数の楽曲データを録音しておくことによって、複数の音楽CDを持ち運ぶことなく楽曲データを利用することができる。また、複数のCDの楽曲をプログラム再生するなど、より自由に楽曲を楽しむことができる。
音声I/F408は、音声入力用のマイク409および音声出力用のスピーカ410に接続される。マイク409に受音された音声は、音声I/F408内でA/D変換される。また、スピーカ410からは音声が出力される。なお、マイク409から入力された音声は、音声データとして磁気ディスク405あるいは光ディスク407に記録可能である。
入力デバイス411は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えたリモコン、キーボード、マウス、タッチパネルなどが挙げられる。さらに、入力デバイス411は、デジタルカメラや携帯電話端末などの他の情報処理端末を接続し、データの入出力をおこなうことができる。
映像I/F412は、映像入力用のカメラ413および映像出力用のディスプレイ414と接続される。映像I/F412は、具体的には、たとえば、ディスプレイ414全体の制御をおこなうグラフィックコントローラと、即時表示可能な画像情報を一時的に記録するVRAM(Video RAM)などのバッファメモリと、グラフィックコントローラから出力される画像データにもとづいて、ディスプレイ414を表示制御する制御ICなどによって構成される。
カメラ413は、車両内外の映像を撮像し、画像データとして出力する。カメラ413で撮像された画像は、画像データとして磁気ディスク405あるいは光ディスク407に記録可能である。ディスプレイ414には、アイコン、カーソル、メニュー、ウインドウ、あるいは文字や画像などの各種データが表示される。このディスプレイ414は、たとえば、CRT、TFT液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなどを採用することができる。
通信I/F415は、無線を介してネットワークに接続され、ナビゲーション装置300とCPU401とのインターフェースとして機能する。通信I/F415は、さらに、無線を介してインターネットなどの通信網に接続され、この通信網とCPU401とのインターフェースとしても機能する。通信網には、LAN、WAN、公衆回線網や携帯電話網などがある。
GPSユニット416は、GPS衛星からの電波を受信し、車両の現在地点(ナビゲーション装置300の現在地点)を示す情報を出力する。GPSユニット416の出力情報は、後述する各種センサ417の出力値とともに、CPU401による車両の現在地点の算出に際して利用される。現在地点を示す情報は、たとえば緯度・経度、高度などの、地図データ上の1点を特定する情報である。
各種センサ417は、車速センサや加速度センサ、角速度センサなどの、車両の位置や挙動を判断することが可能な情報を出力する。各種センサ417の出力値は、CPU401による現在地点の算出や、速度や方位の変化量の測定に用いられる。
外部接続用I/F418は、赤外線ポートやBluetooth(登録商標)通信ポート、USBポートなど、外部の機器と接続するためのインターフェース類である。外部接続用I/F418は、たとえば、携帯電話端末350との接続に用いられる。また、たとえば、携帯音楽再生装置などとの接続に用いられる。
また、実施の形態にかかるデータ処理装置100の構成のうち、取得部101は磁気ディスクドライブ404、光ディスクドライブ406、通信I/F415によって、抽出部102、変換部103、学習部105はCPU401によって、出力部104は外部通信用I/F418によって、それぞれの機能を実現する。
(ナビゲーション装置300による着信メロディ生成処理)
つぎに、ナビゲーション装置300による着信メロディ生成処理について説明する。ナビゲーション装置300は、記録ユニット320に記録されている楽曲データを用いて、携帯電話端末350の着信メロディを生成する。これにより、記録ユニット320に記録されている楽曲データを、より有効に活用することができる。なお、本処理は、リビングユニット330に接続されたPC360でおこなうこともできる。この場合、リビングユニット330に接続した記録ユニット320、または、PC360に記録された楽曲データから着信メロディを生成する。
つぎに、ナビゲーション装置300による着信メロディ生成処理について説明する。ナビゲーション装置300は、記録ユニット320に記録されている楽曲データを用いて、携帯電話端末350の着信メロディを生成する。これにより、記録ユニット320に記録されている楽曲データを、より有効に活用することができる。なお、本処理は、リビングユニット330に接続されたPC360でおこなうこともできる。この場合、リビングユニット330に接続した記録ユニット320、または、PC360に記録された楽曲データから着信メロディを生成する。
図5は、ナビゲーション装置による着信メロディ生成処理の手順を示すフローチャートである。図5のフローチャートにおいて、ナビゲーション装置300のCPU401は、まず、ユーザから着信メロディの生成が指示されるまで待機する(ステップS501:Noのループ)。着信メロディの生成が指示されると(ステップS501:Yes)、CPU401は、楽曲選択画面を表示し(ステップS502)、楽曲データが指定されたか否かを判断する(ステップS503)。
このとき、ユーザは、ビゲーション装置300の記録ユニット320に記録されている楽曲データ、または、ナビゲーション本体部310に接続された携帯楽曲再生装置などに記録されている楽曲データを指定する。また、PC360で本処理をおこなっている場合は、PC360に記録されている楽曲データを指定することもできる。
CPU401は、楽曲データが指定されると(ステップS503:Yes)、ステップS506に移行する。一方、楽曲データが指定されない場合は(ステップS503:No)、おすすめメロディモードが指定されたか否かを判断する(ステップS504)。おすすめメロディモードとは、ユーザの嗜好に適合した楽曲データを自動的に選択するモードである。
ナビゲーション装置300では、楽曲データの録音時にキー、ビート、コード、音圧などから曲調を自動的に検出し、データ化している。このように曲調を分類することによって、「明るい、ノリがいい、静かな、かなしい、癒される」など、その時々のシチュエーションに適合した楽曲を自動的に選曲することができる。加えて、楽曲データの利用履歴を、その日の天気や目的地点、時刻などの要素から分析し、ユーザの嗜好に適合した楽曲を選択することができる。
おすすめメロディモードが指定されると(ステップS504:Yes)、CPU401は、ユーザの嗜好に適合した楽曲データを選択する(ステップS505)。おすすめメロディモードが指定されない場合は(ステップS504:No)、ステップS502に戻り、以降の処理を継続する。
ステップS502で楽曲データが指定、または、ステップS504で楽曲データが選択されると、CPU401は、着信メロディを利用する携帯電話端末350の機種情報があるか否かを判断する(ステップS506)。携帯電話端末350の機種情報は、たとえば、ユーザの携帯電話端末350の機種を、ユーザ情報としてあらかじめ登録しておいてもよいし、ナビゲーション本体部310に携帯電話端末350が接続されている場合には、自動的に機種を識別してもよい。
機種情報がある場合は(ステップS506:Yes)、ステップS509に移行する。一方、機種情報がない場合は(ステップS506:No)、携帯電話端末350の機種を指定する機種指定画面を表示して(ステップS507)、機種が指定されるまで待機し(ステップS508:Noのループ)、機種が指定されると(ステップS508:Yes)、ステップS509に移行する。
つづいて、CPU401は指定された楽曲データを読み出して(ステップS509)、楽曲データのサビ部分を抽出する(ステップS510)。サビ部分の抽出は、前述した楽曲データの録音時に検出した曲調のデータを用いておこなう。このとき、抽出するサビ部分の長さを指定できることとしてもよい。また、サビ部分以外の部分(たとえば、イントロ部分)などを指定して、楽曲データから抽出してもよい。
そして、抽出したサビ部分の楽曲データを携帯電話端末350に合わせてフォーマット変換する(ステップS511)。携帯電話端末350は、機種ごとに再生可能な楽曲データのフォーマットが異なる場合がある。ステップS511では、携帯電話端末350の機種に合わせて楽曲データのフォーマットを変換し、着信メロディデータとして利用可能な形式とする。
つづいて、フォーマット変換した楽曲データ(着信メロディデータ)を携帯電話端末350に出力して(ステップS512)、本フローチャートによる処理を終了する。携帯電話端末350への出力は、たとえば、通信ケーブルや赤外線通信、Bluetooth(登録商標)などを用いておこなう。また、PC360で本処理をおこなっている場合は、着信メロディデータをメールに添付して携帯電話端末350に送信してもよい。
図6は、着信メロディ生成時の画面表示例を示す説明図である。図6において、ナビゲーション装置300のディスプレイ414には、着信メロディ生成のためのガイダンス表示601が表示されている。ガイダンス表示601には、楽曲データを指定する楽曲指定部611、携帯電話端末350の機種情報を選択する機種選択部612、その他の設定をおこなうオプション設定部613によって構成される。
楽曲指定部611には、記録ユニット320に記録された楽曲データや、ナビゲーション装置300に接続された接続機器(たとえば、携帯楽曲再生端末)に記録されている楽曲データが表示される。また、PC360で着信メロディを生成する場合は、PC360に記録された楽曲データが表示される。なお、ユーザ自身によって楽曲データを選択せず、おすすめメロディモードによって楽曲を選択させた場合は、メロディモードボタン621を押下する。
機種選択部612には、登録済みの携帯電話端末350が表示される。登録されている携帯電話端末350のうち、いずれかを選択することによって、今回生成する着信メロディを利用する携帯電話端末350の機種を特定することができる。また、登録されていない携帯電話端末350については、ユーザが機種を選択したり、ナビゲーション装置300と携帯電話端末350との間で機種情報を送受信することによって機種情報を取得する。
オプション設定部613には、着信メロディデータの長さを指定したり、曲調を変更するための設定画面が表示される。ユーザは、これらの設定をおこなうことによって、所望の着信メロディデータを得ることができる。
これらの設定が終了し、OKボタン632を押下すると、着信メロディデータが生成され、携帯電話端末350に出力される。また、キャンセルボタン631を押下すると、着信メロディの生成をキャンセルし、前の画面に戻る。
以上説明したように、ナビゲーション装置300によれば、手持ちの楽曲データから携帯電話端末350の着信メロディデータを生成することができる。これにより、ユーザの楽曲データを有効に利用することができ、着信メロディデータを別途購入する必要がない。
また、楽曲データのキー情報、ビート情報、コード情報、音量情報などを用いて、楽曲データの曲調を分析し、楽曲のサビ部分を抽出することによって、着信メロディに適した長さの楽曲データを抽出することができる。また、楽曲データの曲調と周囲の環境(天気や道路の混雑状況、時刻など)を組み合わせることによって、より詳細にユーザの嗜好を学習することができる。
さらに、ユーザの楽曲に対する嗜好を学習することによって、ユーザの嗜好に適合した着信メロディを提供することができると同時に、ユーザにとって意外性のある着信メロディを提供することができる。
なお、本実施の形態で説明したデータ処理方法は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。
100 データ処理装置
101 取得部
102 抽出部
103 変換部
104 出力部
105 学習部
110 端末
101 取得部
102 抽出部
103 変換部
104 出力部
105 学習部
110 端末
Claims (7)
- 楽曲データを取得する取得手段と、
前記取得手段によって取得された楽曲データから当該楽曲の特徴部分の部分楽曲データを抽出する抽出手段と、
前記抽出手段によって抽出された部分楽曲データを外部の端末で再生可能な形式に変換する変換手段と、
前記変換手段によって変換された部分楽曲データを前記端末に出力する出力手段と、
を備えることを特徴とするデータ処理装置。 - 前記変換手段は、携帯電話端末の着信音として再生可能な形式に前記部分楽曲データを変換し、
前記出力手段は、前記携帯電話端末に前記部分楽曲データを出力することを特徴とする請求項1に記載のデータ処理装置。 - 前記抽出手段は、前記楽曲データのキー情報、ビート情報、コード情報、音量情報のうち少なくともいずれか一つを用いて前記部分楽曲データを抽出することを特徴とする請求項1または2に記載のデータ処理装置。
- 前記端末のユーザの前記楽曲に対する嗜好を学習する学習手段と、を備え、
前記取得手段は、前記学習手段による学習結果にもとづいて、前記ユーザの嗜好に適合する楽曲を取得することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のデータ処理装置。 - 楽曲データを取得する取得工程と、
前記取得工程によって取得された楽曲データから当該楽曲の特徴部分の部分楽曲データを抽出する抽出工程と、
前記抽出工程によって抽出された部分楽曲データを外部の端末で再生可能な形式に変換する変換工程と、
前記変換工程によって変換された部分楽曲データを前記端末に出力する出力工程と、
を含んだことを特徴とするデータ処理方法。 - 請求項5に記載のデータ処理方法をコンピュータに実行させることを特徴とするデータ処理プログラム。
- 請求項6に記載のデータ処理プログラムを記録したコンピュータに読み取り可能な記録媒体。
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