JP2007240723A - プロジェクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】製造を容易としかつ、光学補償素子を液晶分子のねじれ方向が異なる2種類の液晶光変調素子に応じた共通部品として採用できるプロジェクタを提供する。
【解決手段】光学補償素子としての視野角補償板43は、負の一軸性を有する光学異方体で構成され、液晶光変調素子を通過する光束の位相差を補償する光学補償フィルム432と、光学補償フィルム432を保持する透光性基板431とを備える。透光性基板431は、平面視6角形で構成され、6つの側端面のうちいずれか1つの側端面が光学補償フィルム432の光学軸Axを第1の液晶光変調素子に対応した方向に位置付ける第1の位置決め面4311として構成され、6つの側端面のうちいずれか他の側端面が光学補償フィルム432の光学軸Axを第2の液晶光変調素子に対応した方向に位置付ける第2の位置決め面として構成されている。
【選択図】図4

Description

本発明は、プロジェクタに関する。
従来、光源装置と、電圧が印加されることで液晶分子の配列状態を変化させ液晶分子の配列状態に応じて光源装置から射出された光束を画素毎に変調する液晶光変調素子(液晶パネル)と、液晶パネルにて変調された変調光を拡大投射する投射光学装置とを備えたプロジェクタが知られている。
また、液晶パネルにおいて、液晶分子の長軸方向と短軸方向とに異なる屈折率を有することは、一般的に知られている。このような屈折率の異方性を示す液晶分子に所定の偏光光が入射すると、その偏光光は、液晶分子の角度に依存して偏光状態が変化する。すなわち、液晶パネルのパネル面に対し光が垂直に入射した場合と斜めに入射した場合とでは、液晶パネル中を伝播する光の偏光状態が異なり、見る方向によって表示コントラストが変化するという明視特性上の問題がある。
そこで、従来では、液晶パネルの明視特性を改善するために、液晶パネルと偏光素子との間に、光学異方素子を配設する構成が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の光学異方素子は、負の一軸性を有する光学異方体で構成されている。そして、光学異方素子の光学軸を液晶パネルに対応した方向に位置付けることで、液晶パネルのパネル面に対して光が斜めに入射した際の液晶パネルの位相差を光学異方素子における透過時の位相遅延作用によって補償し、液晶パネルの明視特性を改善している。
特開平8−101381号公報
ところで、例えばツィストネマティック方式の液晶パネルとしては、製法の異なる2種類の液晶パネル、いわゆるL液晶パネルおよびR液晶パネルが存在する。すなわち、L液晶パネルは、対向基板側のラビング方向を基準として、TFT(Thin Film Transistor)基板のラビング方向を90度左(反時計方向に)回転させ、液晶分子を左ねじれに設定した液晶パネルである。また、R液晶パネルは、対向基板側のラビング方向を基準として、TFT基板のラビング方向を90度右(時計方向に)回転させ、液晶分子を右ねじれに設定した液晶パネルである。
そして、上述した2種類の液晶パネルは、製法の違い等の影響により、L液晶パネルの明視特性を改善するための光学異方素子の光学軸の最適な方向と、R液晶パネルの明視特性を改善するための光学異方素子の光学軸の最適な方向とは異なるものとなる。
したがって、上述したねじれ方向の異なる2種類の液晶パネルが内部に搭載されたプロジェクタにおいて、特許文献1に記載の光学異方素子を採用する場合には、L液晶パネルに対応した方向に光学軸が位置付けられた光学異方素子、R液晶パネルに対応した方向に光学軸が位置付けられた光学異方素子の2種類の光学異方素子が必要となり、プロジェクタの製造を困難なものとする。
本発明の目的は、製造を容易としかつ、光学補償素子を液晶分子のねじれ方向が異なる2種類の液晶光変調素子に応じた共通部品として採用できるプロジェクタを提供することにある。
本発明のプロジェクタは、光源装置と、電圧が印加されることで液晶分子の配列状態を変化させ前記液晶分子の配列状態に応じて前記光源装置から射出された光束を画素毎に変調する複数の液晶光変調素子と、前記複数の液晶光変調素子にて変調された各変調光を合成して画像光を形成する色合成光学装置と、前記画像光を拡大投射する投射光学装置とを備えたプロジェクタであって、前記複数の液晶光変調素子に対応して複数設けられ、前記液晶光変調素子の光路前段側および光路後段側の少なくともいずれかに配設され、前記液晶光変調素子を通過する光束の位相差を補償する光学補償素子を備え、前記複数の液晶光変調素子は、前記液晶分子のねじれ方向が所定方向に設定された第1の液晶光変調素子と、前記液晶分子のねじれ方向が前記所定方向とは異なる方向に設定された第2の液晶光変調素子とで構成され、前記光学補償素子は、負の一軸性を有する光学異方体で構成され前記液晶光変調素子を通過する光束の位相差を補償する素子本体と、前記素子本体を保持する保持部材とを備え、前記保持部材は、複数の側端面を有し、前記複数の側端面のうちいずれか一の側端面が前記素子本体の光学軸を前記第1の液晶光変調素子に対応した方向に位置付ける第1の位置決め面として構成され、前記複数の側端面のうちいずれか他の側端面が前記素子本体の光学軸を前記第2の液晶光変調素子に対応した方向に位置付ける第2の位置決め面として構成されていることを特徴とする。
ここで、複数の液晶光変調素子としては、第1の液晶光変調素子および第2の液晶光変調素子の2種類で構成されていればよく、その数は、2つの他、3つ以上も含むものである。すなわち、第1の液晶光変調素子は、液晶分子のねじれ方向が所定方向に設定されたものであれば、1つに限らず複数であっても構わない。同様に、第2の液晶光変調素子は、液晶分子のねじれ方向が前記所定方向とは異なる方向に設定されたものであれば、1つに限らず複数であっても構わない。
本発明によれば、光学補償素子を構成する保持部材が第1の位置決め面および第2の位置決め面を有しているので、複数の光学補償素子のうち、第1の液晶光変調素子に応じて配設する光学補償素子については、第1の位置決め面をプロジェクタ内部の所定の支持面に当接させることで保持部材にて保持された素子本体の光学軸を第1の液晶光変調素子に対応した方向に容易に位置付けることができる。そして、光学補償素子により第1の液晶光変調素子の明視特性を改善できる。また、複数の光学補償素子のうち、第2の液晶光変調素子に応じて配設する光学補償素子については、第2の位置決め面を前記支持面に当接させることで保持部材にて保持された素子本体の光学軸を第2の液晶光変調素子に対応した方向に容易に位置付けることができる。そして、光学補償素子により第2の液晶光変調素子の明視特性も改善できる。
以上のことにより、複数の光学補償素子を2種類の液晶光変調素子に対応して形成する必要がなく同一の構成として2種類の液晶光変調素子に応じた共通部品として採用でき、プロジェクタの製造を容易とし製造コストの低減が図れる。
本発明のプロジェクタでは、前記保持部材は、透光性基板で構成されていることが好ましい。
ところで、保持部材として、透光性を有する部材以外の部材で構成した場合には、素子本体を通過した光束を通過させるための構造が必要となる。このような場合には、素子本体の外縁部分のみを保持することとなり、素子本体を良好に保持することが難しい。
本発明によれば、保持部材が透光性基板で構成されているので、例えば透光性基板の表面上に素子本体を貼付する保持構造を採用でき、保持部材を簡素な構造として素子本体を良好に保持できる。
本発明のプロジェクタでは、前記保持部材における前記複数の側端面は、前記第1の位置決め面および前記第2の位置決め面にそれぞれ平行する第1の押圧面および第2の押圧面を含んで構成されていることが好ましい。
本発明によれば、保持部材には、第1の位置決め面および第2の位置決め面にそれぞれ平行する第1の押圧面および第2の押圧面が形成されているので、複数の光学補償素子のうち、第1の液晶光変調素子に応じて配設する光学補償素子については、第1の位置決め面をプロジェクタ内部の所定の支持面に当接させた状態で、プロジェクタ内部の部材(例えば、押さえ部材)により第1の押圧面を押圧することで、第1の位置決め面および前記支持面を確実に当接させ、素子本体(素子本体の光学軸)の位置決め状態を安定して維持できる。また、複数の光学補償素子のうち、第2の液晶光変調素子に応じて配設する光学補償素子については、第2の位置決め面を前記当接面に当接させた状態で、プロジェクタ内部の部材(押さえ部材)により第2の押圧面を押圧することで、第2の位置決め面を前記支持面に確実に当接させ、素子本体(素子本体の光学軸)の位置決め状態を安定して維持できる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
〔プロジェクタの構成〕
図1は、本実施形態におけるプロジェクタ1の概略構成を示す平面図である。
プロジェクタ1は、光源から射出された光束を画像情報に応じて変調して画像光を形成し、該画像光をスクリーン等の投射面上に拡大投射する光学機器である。このプロジェクタ1は、図1に示すように、略直方体状の外装筺体2と、この外装筺体2内部に収納配置される光学ユニット3とで大略構成される。
なお、具体的な図示は省略するが、外装筺体2内部には、光学ユニット3の他、プロジェクタ1の構成部材に外部からの電力を供給する電源ユニット、プロジェクタ1内部を冷却する冷却ユニット、プロジェクタ1全体を制御する制御装置等が配置されるものとする。
外装筺体2は、射出成型等による合成樹脂製品であり、プロジェクタ1の天面、前面、背面、および側面をそれぞれ構成するアッパーケース、およびプロジェクタ1の底面、前面、背面、および側面をそれぞれ構成するロアーケース等で構成される。そして、各ケースは、互いにねじ等で固定されている。
なお、外装筺体2は、合成樹脂製に限らず、その他の材料にて形成してもよく、例えば、金属等により構成してもよい。
光学ユニット3は、外装筺体2内部に配置され、画像光を形成して拡大投射する。この光学ユニット3は、図1に示すように、光源装置10、均一照明光学系20、色分離光学系30、リレー光学系35、光学装置40、および投射光学装置としての投射光学系50を備えて構成され、これらの光学系20〜35を構成する光学素子および光学装置40は、所定の照明光軸Aが設定された光学部品用筐体60内に位置決め調整されて収納されている。
光源装置10は、光源ランプ11から放射された光束を一定方向に揃えて射出し、光学装置40を照明するものである。この光源装置10は、図1に示すように、光源ランプ11、主反射鏡12、および平行化凹レンズ14を備えて構成されている。この光源装置10は、ランプハウジング10Bに収納配置されることで、光学部品用筐体60に対する所定位置(光源装置10から射出される光束の中心軸と光学部品用筐体60内に設定された照明光軸Aとが一致する位置)に位置決めされる。
そして、光源ランプ11から放射された光束は、主反射鏡12により光源装置10の前方側に射出方向を揃えて集束光として射出され、平行化凹レンズ14によって平行化され、均一照明光学系20に射出される。
ここで、光源ランプ11としては、ハロゲンランプやメタルハライドランプ、または高圧水銀ランプが多用される。また、主反射鏡12としては、図1では、楕円面リフレクタで構成しているが、光源ランプ11から射出された光束を略平行化して反射するパラボラリフレクタとして構成してもよい。この場合には、平行化凹レンズ14を省略する。
均一照明光学系20は、光源装置10から射出された光束を複数の部分光束に分割し、照明領域の面内照度を均一化する光学系である。この均一照明光学系20は、第1レンズアレイ21、第2レンズアレイ22、偏光変換素子23、および重畳レンズ24を備えている。
第1レンズアレイ21は、光源装置10から射出された光束を複数の部分光束に分割する光束分割光学素子としての機能を有し、照明光軸Aと直交する面内にマトリクス状に配列される複数の小レンズを備えて構成される。
第2レンズアレイ22は、上述した第1レンズアレイ21により分割された複数の部分光束を集光する光学素子であり、第1レンズアレイ21と同様に照明光軸Aに直交する面内にマトリクス状に配列される複数の小レンズを備えた構成を有している。
偏光変換素子23は、第1レンズアレイ21により分割された各部分光束の偏光方向を略一方向の直線偏光に揃える偏光変換素子である。
この偏光変換素子23は、図示を略したが、照明光軸Aに対して傾斜配置される偏光分離膜および反射膜を交互に配列した構成を具備する。偏光分離膜は、各部分光束に含まれるP偏光光束およびS偏光光束のうち、一方の偏光光束を透過し、他方の偏光光束を反射する。反射された他方の偏光光束は、反射膜によって曲折され、一方の偏光光束の射出方向、すなわち照明光軸Aに沿った方向に射出される。射出された偏光光束のいずれかは、偏光変換素子23の光束射出面に設けられる位相差板によって偏光変換され、略全ての偏光光束の偏光方向が揃えられる。このような偏光変換素子23を用いることにより、光源ランプ11から射出される光束を、略一方向の偏光光束に揃えることができるため、光学装置40で利用する光源光の利用率を向上することができる。
重畳レンズ24は、第1レンズアレイ21、第2レンズアレイ22、および偏光変換素子23を経た複数の部分光束を集光して光学装置40の後述する3つの液晶パネルの画像形成領域上に重畳させる光学素子である。
色分離光学系30は、2枚のダイクロイックミラー31,32と、反射ミラー33とを備え、ダイクロイックミラー31,32により均一照明光学系20から射出された複数の部分光束を、赤(R)、緑(G)、青(B)の3色の色光に分離する機能を具備する。
ダイクロイックミラー31,32は、基板上に所定の波長領域の光束を反射し、他の波長領域の光束を透過する波長選択膜が形成された光学素子である。そして、光路前段に配置されるダイクロイックミラー31は、青色光を反射し、その他の色光を透過するミラーである。また、光路後段に配置されるダイクロイックミラー32は、緑色光を反射し、赤色光を透過するミラーである。
リレー光学系35は、入射側レンズ36と、リレーレンズ38と、反射ミラー37,39とを備え、色分離光学系30を構成するダイクロイックミラー31,32を透過した赤色光を光学装置40まで導く機能を有している。なお、赤色光の光路にこのようなリレー光学系35が設けられているのは、赤色光の光路の長さが他の色光の光路の長さよりも長いため、光の発散等による光の利用効率の低下を防止するためである。リレー光学系35は、入射側レンズ36の像をリレーレンズ38を介して略そのままフィールドレンズ47に伝達する機能を備えている。本実施形態においては赤色光の光路の長さが長いのでこのような構成とされているが、青色光の光路の長さを長くしてリレー光学系35を青色光の光路に用いる構成も考えられる。
上述したダイクロイックミラー31により分離された青色光は、反射ミラー33により曲折された後、フィールドレンズ47を介して光学装置40に供給される。また、ダイクロイックミラー32により分離された緑色光は、そのままフィールドレンズ47を介して光学装置40に供給される。さらに、赤色光は、リレー光学系35を構成するレンズ36,38および反射ミラー37,39により集光、曲折されてフィールドレンズ47を介して光学装置40に供給される。なお、光学装置40の各色光の光路前段に設けられるフィールドレンズ47は、第2レンズアレイ22から射出された各部分光束を、各部分光束の主光線に対して平行な光束に変換するために設けられている。
光学装置40は、色分離光学系30から射出される3つの色光を画像情報に応じてそれぞれ変調し、変調した各色光を合成して画像光(カラー画像)を形成する。この光学装置40は、図1に示すように、3つの光変調装置41と、3つの入射側偏光板42と、光学補償素子としての3つの視野角補償板43と、3つの射出側偏光板44と、クロスダイクロイックプリズム45とを備える。そして、これらのうち、3つの光変調装置41、3つの視野角補償板43(R色光側の視野角補償板を43R、G色光側の視野角補償板を43G、B色光側の視野角補償板を43Rとする)、3つの射出側偏光板44、およびクロスダイクロイックプリズム45が一体化されて、光学装置本体40A(図2参照)を構成する。なお、光学装置本体40Aにおいて、3つの光変調装置41、3つの視野角補償板43、3つの射出側偏光板44、およびクロスダイクロイックプリズム45の他、3つの入射側偏光板42も一体化する構成を採用してもよい。また、光学装置本体40Aの詳細な構成については、後述する。
3つの入射側偏光板42は、偏光変換素子23で偏光方向が略一方向に揃えられた各色光が入射され、入射された光束のうち、偏光変換素子23で揃えられた光束の偏光軸と略同一方向の偏光光のみ透過させ、その他の光束を吸収するものである。これら入射側偏光板42は、例えば、サファイアガラスまたは水晶等の透光性基板上に偏光膜が貼付された構成を有している。
投射光学系50は、具体的な図示は省略するが、複数のレンズが組み合わされた組レンズとして構成され、光学装置40で形成された画像光(カラー画像)をスクリーンに向けて拡大投射する。
〔光学装置本体の構成〕
図2および図3は、光学装置本体40Aの構造を示す図である。具体的に、図2は、一体化された光学装置本体40Aの斜視図である。図3は、光学装置本体40Aの要部を分解した分解斜視図である。なお、図2では、クロスダイクロイックプリズム45における3つの光束入射側端面のうち、G色光側およびR色光側の図示を簡略化しているが、B色光側と同様のものとする。
光学装置本体40Aは、図2または図3に示すように、3つの光変調装置41と、3つの視野角補償板43(図3)と、3つの射出側偏光板44(図3)と、クロスダイクロイックプリズム45(図2)と、3つの光学素子支持部46とを備え、これら各部材41〜46が一体化されたものである。
3つの光変調装置41は、各入射側偏光板42の光路後段側にそれぞれ配設され、図2または図3に示すように、液晶光変調素子としての液晶パネル411(R色光側の液晶パネルを411R、G色光側の液晶パネルを411G、B色光側の液晶パネルを411Bとする)と、パネル保持枠412とでそれぞれ構成される。
液晶パネル411は、具体的な図示は省略するが、例えばツィストネマティック方式の透過型の液晶パネルであり、TFT基板と対向基板との間に液晶分子が密閉封入された構成を有する。そして、液晶パネル411は、前記制御装置からの駆動信号に基づいて電圧が印加されることで液晶分子の配列状態を変化させ、入射側偏光板42から射出された偏光光束の偏光方向を変調する。
上述したように、本実施形態では、光学ユニット3は、リレー光学系35を採用している。このため、各液晶パネル411R,411G,411Bを同一の製法で形成された液晶パネルで構成した場合には、R,G,Bの各色光のうち、リレー光学系35を辿ることのない2つのG,Bの各色光の各液晶パネル411G,411Bへの入射状態は略同一となるが、リレー光学系35を辿るRの色光の液晶パネル411Rへの入射状態はG,Bの各色光の各液晶パネル411G,411Bへの入射状態に対して上下左右が逆転する。そして、このような状態では、画像光に色ムラが生じやすい。
そして、本実施形態では、上述した画像光に生じる色ムラを軽減させるために、各液晶パネル411R,411Bを同一の製法で形成された液晶パネルで構成し、液晶パネル411Gを各液晶パネル411R,411Bとは異なる製法で形成された液晶パネルで構成している。すなわち、3つの液晶パネル411を2種類の液晶パネルで構成している。後述するように、液晶パネル411Gから射出された色光はクロスダイクロイックプリズム45内の誘電体多層膜を透過し、残りの各液晶パネル411R,411Bから射出された各色光はクロスダイクロイックプリズム45内の誘電体多層膜で反射することによって、液晶パネル411R,411G,411Bからの各色光が合成される。このため、それぞれ光の進行方向に向って、液晶パネル441Gの左側から射出された光は、液晶パネル441R,441Bの各右側の光と合成される。以上のことから、上述したように、各液晶パネル411R,441Bと、液晶パネル411Gとを異なる製法で形成された液晶パネルで構成している。
具体的に、2種類の液晶パネルは、以下の通りである。
すなわち、2種類の液晶パネルのうち、一方の液晶パネルは、対向基板側のラビング方向を基準として、TFT基板のラビング方向を90度左(反時計方向に)回転させ、液晶分子を左ねじれに設定した液晶パネル、いわゆるL液晶パネルである。
また、他方の液晶パネルは、対向基板側のラビング方向を基準として、TFT基板のラビング方向を90度右(時計方向に)回転させ、液晶分子を右ねじれに設定した液晶パネル、いわゆるR液晶パネルである。
そして、本実施形態では、各液晶パネル411R,411BをL液晶パネルおよびR液晶パネルのうち一方の液晶パネルで構成し、液晶パネル411GをL液晶パネルおよびR液晶パネルのうち他方の液晶パネルで構成している。
なお、以下では、説明の便宜上、各液晶パネル411R,411Bを第1の液晶光変調素子4111(図1)とし、液晶パネル411Gを第2の液晶光変調素子4112(図1)として説明する。
パネル保持枠412は、液晶パネル411を収納する平面視矩形状の枠体である。このパネル保持枠412の四隅位置には、図2または図3に示すように、光学素子支持部46に光変調装置41を取り付けるための固定用孔412Aがそれぞれ形成されている。
そして、上述した光変調装置41は、光学素子支持部46に支持固定される。なお、光学素子支持部46による光変調装置41の支持構造については、光学素子支持部46の構造を説明する際に同時に説明する。
3つの視野角補償板43は、図3に示すように、各光変調装置41の光路後段側にそれぞれ配設され、保持部材としての透光性基板431上に素子本体としての光学補償フィルム432が貼付された構成を有する。なお、3つの視野角補償板43は、同一の構成を有している。
光学補償フィルム432は、液晶パネル411で生じる複屈折による常光と異常光との間に生じる位相差を補償し、液晶パネル411の明視特性を改善するものである。この光学補償フィルム432としては、負の一軸性を有する光学異方体であり、その光学軸がフィルム面内の所定方向に向きかつ、該フィルム面から面外方向に所定角度傾斜するように配向している。また、この光学補償フィルム432は、図3に示すように、平面視略矩形形状を有し、透光性基板431上に貼付された状態で、液晶パネル411を介して視野角補償板43に照射される有効照射領域よりも大きい形状を有している。
この光学補償フィルム432としては、例えば、トリアセチルセルロース(TAC)等の透明支持体上に配向膜を介してディスコティック(円盤状)化合物層を形成したもので構成でき、WVフィルム(富士写真フィルム社製)を採用できる。
透光性基板431は、図3に示すように、所定位置に光学補償フィルム432が貼付され、光学素子支持部46に支持されることで光学補償フィルム432(光学補償フィルム432の光学軸)を液晶パネル411の明視特性を改善する最適な方向に位置付ける部材である。そして、この透光性基板431は、図3に示すように、入射する光束の光軸に直交する平面に交差する複数(本実施形態では6つ)の側端面を有する平面視6角形状の平板で構成されている。また、6つの側端面は、透光性基板431に入射する光束の光軸に直交する平面に対して直交する平面状に形成されている。なお、透光性基板431の材料としては、透光性を有する部材であれば特に限定されず、例えば、白板ガラスや、青板ガラスや、YAG(Yttrium Aluminum Garnet)ガラス等を採用できる。
なお、光学素子支持部46による上述した3つの視野角補償板43の支持構造については、光学素子支持部46の構造を説明する際に同時に説明する。
3つの射出側偏光板44は、図3に示すように、各視野角補償板43の光路後段側にそれぞれ配設され、サファイアガラスまたは水晶等の平面視略矩形状の透光性基板441上に平面視略矩形状の偏光膜442が貼付された構成を有している。そして、射出側偏光板44は、液晶パネル411から射出され視野角補償板43を介した光束のうち、入射側偏光板42における光束の透過軸と直交する偏光軸を有する光束のみ透過させ、その他の光束を吸収する。
そして、これら射出側偏光板44は、光学素子支持部46に支持固定される。なお、光学素子支持部46による射出側偏光板44の支持構造については、光学素子支持部46の構造を説明する際に同時に説明する。
クロスダイクロイックプリズム45は、各射出側偏光板44から射出された色光毎の変調光を合成して画像光(カラー画像)を形成する光学素子である。このクロスダイクロイックプリズム45は、4つの直角プリズムを貼り合わせた平面視正方形状をなし、直角プリズム同士を貼り合わせた界面には、2つの誘電体多層膜が形成されている。これら誘電体多層膜は、投射光学系50に対向する側に配置された射出側偏光板44から射出された色光(変調光)を透過し、残りの2つの各射出側偏光板44から射出された各色光(変調光)を反射する。このようにして、各色光が合成されてカラー画像が形成される。
3つの光学素子支持部46は、図2または図3に示すように、各光変調装置41およびクロスダイクロイックプリズム45の間にそれぞれ配設され、各光変調装置41、各視野角補償板43、および各射出側偏光板44をそれぞれ支持してクロスダイクロイックプリズム45に対して固定する部材である。各光学素子支持部46は、図2または図3に示すように、支持部本体461と、2つの押さえ部材462,463とをそれぞれ備える。なお、3つの光学素子支持部46は、同一の構成を有している。
支持部本体461は、図3に示すように、平面視矩形状の板状部4611と、板状部4611の左右側両端縁から光束入射側に向けて突出する一対の起立部4612と、板状部4611の下方側端縁から光束入射側に向けて突出する載置部4613とを備える。
板状部4611の略中央部分には、図3に示すように、光束を透過させるための平面視矩形状の開口部4611Aが形成されている。
一対の起立部4612には、図3に示すように、突出方向先端部分、および突出方向略中央部分から互いに近接する方向に突出する一対の第1突出部4612Aおよび一対の第2突出部4612Bが形成されている。そして、図3に示すように、支持部本体461の上方側から視野角補償板43を、一対の起立部4612、一対の第1突出部4612A、および一対の第2突出部4612Bで囲まれる溝状の空間Ar1にスライドさせて設置可能とする。同様に、図3に示すように、支持部本体461の上方側から射出側偏光板44を、板状部4611、一対の起立部4612、および一対の第2突出部4612Bで囲まれる溝状の空間Ar2にスライドさせて設置可能とする。
載置部4613は、前記各空間Ar1,Ar2に視野角補償板43および射出側偏光板44が設置された際に、下方側から視野角補償板43および射出側偏光板44を支持する部分である。すなわち、載置部4613の上面は、平面形状を有し、視野角補償板43および射出側偏光板44を支持する支持面4613A(図3)として機能する。
2つの押さえ部材462,463は、図3に示すように、平面視略コ字形状を有し、前記各空間Ar1,Ar2に視野角補償板43および射出側偏光板44がそれぞれ設置された際に、支持部本体461の上方側端部にコ字状内側部分を係合させることで、視野角補償板43および射出側偏光板44を支持部本体461に対してそれぞれ押圧固定する部材である。
以上説明した光学装置本体40Aを製造する際には、以下に示すように実施する。
先ず、偏光膜442が光束入射側を向くように射出側偏光板44を支持部本体461の上方側から空間Ar2にスライドさせて設置し、押さえ部材463を支持部本体461に係合させる。この状態では、射出側偏光板44は、外形基準により光学素子支持部46の所定位置に支持固定される。
次に、光学補償フィルム432が液晶パネル411側(光束入射側)を向くように視野角補償板43を支持部本体461の上方側から空間Ar1にスライドさせて設置し、押さえ部材462を支持部本体461に係合させる。
図4は、光学素子支持部46による視野角補償板43の支持状態を示す図である。なお、図4中、実線は、光学素子支持部46による3つの視野角補償板43のうち第1の液晶光変調素子4111に対応した2つの視野角補償板43の支持状態を示す図である。また、図4中、破線は、光学素子支持部46による3つの視野角補償板43のうち第2の液晶光変調素子4112に対応した視野角補償板43の支持状態を示す図である。
ところで、上述したように、各液晶パネル411は、第1の液晶光変調素子4111、および第2液晶光変調素子4112の2種類の液晶パネルで構成されている。このため、第1の液晶光変調素子4111(411R,411B)の明視特性を改善するための光学補償フィルム432の光学軸Ax(図4)の最適な方向と、第2の液晶光変調素子4112(411G)の明視特性を改善するための光学補償フィルム432の光学軸Axの最適な方向とは異なるものとなる。具体的には、各液晶光変調素子4111,4112に応じた前記各最適な方向は、光学補償フィルム432に入射する光束の光軸を中心とする回転方向に所定角度だけずれた方向となる。
そして、本実施形態では、3つの透光性基板431を上述したような平面視6角形状として、3つの透光性基板431に対して各光学補償フィルム432を同一位置に貼付し、各透光性基板431の各光学素子支持部46への支持状態を変更することで、各液晶光変調素子4111,4112の明視特性を改善する最適な方向に各光学補償フィルム432の各光学軸Axを位置付けるものである。
すなわち、透光性基板431において、6つの側端面のうち、1つの側端面は、光学素子支持部46の支持面4613Aに当接した状態で、第1の液晶光変調素子4111の明視特性を改善する最適な方向に光学補償フィルム432の光学軸Axを位置付ける第1の位置決め面4311(図3、図4)として構成されている。したがって、3つの視野角補償板43のうち、第1の液晶光変調素子4111に対応したR,B色光側の2つの視野角補償板43R,43Bについては、図4中の実線に示すように、第1の位置決め面4311が支持面4613Aに当接するように、視野角補償板43R,43Bを支持部本体461の上方側から空間Ar1にスライドさせて設置する。ここで、透光性基板431において、第1の位置決め面4311に対向する側端面4313(図3、図4)は、第1の位置決め面4311に平行するように形成されている。このため、上述したように、視野角補償板43R,43Bを支持部本体461の空間Ar1に設置した状態で、押さえ部材462を支持部本体461に係合させた場合には、押さえ部材462のコ字状基端部分が側端面4313に当接し、第1の位置決め面4311が支持面4613Aに押圧される。すなわち、側端面4313は、本発明に係る第1の押圧面として機能する。
また、透光性基板431において、6つの側端面のうち、第1の位置決め面4311に隣接する側端面は、光学素子支持部46の支持面4613Aに当接した状態で、第2の液晶光変調素子4112の明視特性を改善する最適な方向に光学補償フィルム432の光学軸Axを位置付ける第2の位置決め面4312(図3、図4)として構成されている。したがって、3つの視野角補償板43のうち、第2の液晶光変調素子4112に対応したG色光側の視野角補償板43Gについては、図4中の破線に示すように、第2の位置決め面4312が支持面4613Aに当接するように、視野角補償板43Gを支持部本体461の上方側から空間Ar1にスライドさせて設置する。ここで、透光性基板431において、第2の位置決め面4312に対向する側端面4314(図3、図4)は、第2の位置決め面4312に平行するように形成されている。このため、上述したように、視野角補償板43Gを支持部本体461の空間Ar2に設置した状態で、押さえ部材462を支持部本体461に係合させた場合には、押さえ部材462のコ字状基端部分が側端面4314に当接し、第2の位置決め面4312が支持面4613Aに押圧される。すなわち、側端面4314は、本発明に係る第2の押圧面として機能する。
以上のように、光学素子支持部46への透光性基板431の支持状態を変更するだけで、各液晶光変調素子4111,4112における所定角度ずれた前記各最適な方向に、透光性基板431に貼付された光学補償フィルム432の光学軸Axを位置付けることができる。
次に、4つのピン状部材464(図3)に例えば紫外線硬化型接着剤を塗布する。そして、各ピン状部材464を光変調装置41の各固定用孔412Aに挿通した状態で、各ピン状部材464の端部を光学素子支持部46の一対の第1突出部4612Aの光束入射側端面に当接する。この状態では、前記接着剤の表面張力により、各ピン状部材464を介して光学素子支持部46に対して光変調装置41が装着される。
次に、光変調装置41、視野角補償板43、射出側偏光板44、および光学素子支持部46を一体化したユニットUT(図2)を、R,G,B各色光に対応して3つ組み立て、該3つのユニットUTを構成する各光学素子支持部46における各板状部4611の光束射出側端面を両面テープあるいは接着剤等によりクロスダイクロイックプリズム45の3つの光束入射側端面の所定位置にそれぞれ接着固定する。
この後、各光学素子支持部46に対して各光変調装置41を移動させ、クロスダイクロイックプリズム45に対して各液晶パネル411R,411G,411Bのフォーカス調整(クロスダイクロイックプリズム45に対して近接隔離する方向の調整)、およびアライメント調整(パネル面に平行な平面方向の調整、パネル面の面内回転方向の調整、パネル面の面外回転方向の調整)を実施する。そして、各液晶パネル411R,411G,411Bを所定位置に位置付けた後、各ピン状部材464と、光学素子支持部46および光変調装置41との間に充填された紫外線硬化型接着剤に紫外線を照射し硬化させ、各光学素子支持部46に対して各光変調装置41を固定する。
上述した本実施形態によれば、以下の効果がある。
本実施形態では、視野角補償板43を構成する透光性基板431が第1の位置決め面4311および第2の位置決め面4312を有しているので、3つの視野角補償板43のうち、第1の液晶光変調素子4111(411R,411B)に応じた各視野角補償板43R,43Bについては、第1の位置決め面4311を光学素子支持部46の支持面4613Aに当接することで透光性基板431に貼付された光学補償フィルム432の光学軸Axを第1の液晶光変調素子4111に対応した方向に容易に位置付けることができる。そして、各視野角補償板43R,43Bにより第1の液晶光変調素子4111の明視特性を改善できる。また、3つの視野角補償板43のうち、第2の液晶光変調素子4112(411G)に応じた視野角補償板43Gについては、第2の位置決め面4312を支持面4613Aに当接させることで透光性基板431に貼付された光学補償フィルム432の光学軸Axを第2の液晶光変調素子4112に対応した方向に容易に位置付けることができる。そして、視野角補償板43Gにより第2の液晶光変調素子4112の明視特性も改善できる。
以上のことにより、3つの視野角補償板43R,43G,43Bを2種類の液晶光変調素子4111,4112に対応して形成する必要がなく同一の構成として2種類の液晶光変調素子4111,4112に応じた共通部品として採用でき、プロジェクタ1の製造を容易とし製造コストの低減が図れる。
ところで、光学補償フィルム432を保持する保持部材として、透光性を有する部材以外の部材で構成した場合には、光学補償フィルム432を通過した光束を通過させるための構造が必要となる。このような場合には、光学補償フィルム432の外縁部分のみを保持することとなり、光学補償フィルム432を良好に保持することが難しい。
本実施形態では、保持部材が透光性基板431で構成されているので、透光性基板431の表面上に光学補償フィルム432を貼付する保持構造を採用でき、保持部材を簡素な構造として光学補償フィルム432を良好に保持できる。
ここで、透光性基板431には、第1の位置決め面4311および第2の位置決め面4312にそれぞれ平行する第1の押圧面4313および第2の押圧面4314が形成されているので、3つの視野角補償板43のうち、第1の液晶光変調素子4111に応じた各視野角補償板43R,43Bについては、第1の位置決め面4311を支持面4613Aに当接させた状態で、押さえ部材462により第1の押圧面4313を押圧することで、第1の位置決め面4311を支持面4613Aに確実に当接させ、光学補償フィルム432(光学補償フィルム432の光学軸Ax)の位置決め状態を安定して維持できる。また、3つの視野角補償板43のうち、第2の液晶光変調素子4111に応じた視野角補償板43Gについては、第2の位置決め面4312を支持面4613Aに当接させた状態で、第1の押さえ部材462により第2の押圧面4313を押圧することで、第2の位置決め面4312を支持面4613Aに確実に当接させ、光学補償フィルム432(光学補償フィルム432の光学軸Ax)の位置決め状態を安定して維持できる。
また、光学素子本体40Aは、3つの光学素子支持部46を備えている。このため、3つの光学素子支持部46により、3つの光変調装置41、3つの視野角補償板43、および3つの射出側偏光板44を簡単な構造でそれぞれ所定位置に容易に位置決めできる。また、3つの光学素子支持部46により、3つの光変調装置41、3つの視野角補償板43、3つの射出側偏光板44、およびクロスダイクロイックプリズム45を簡単な構造で容易に一体化して光学素子本体40Aの小型化が図れる。
以上、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明は、これらの実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の改良並びに設計の変更が可能である。
前記実施形態では、保持部材としての透光性基板431は、平面視6角形を有していたが、これに限らず、複数の側端面を有していればよく、平面視3角形、平面視4角形、平面視5角形等のその他の形状を有していても構わない。
前記実施形態では、保持部材として透光性基板431を採用したが、これに限らず、保持部材として、透光性を有する部材以外の部材で構成し、光学補償フィルム432を保持する構造としても構わない。
前記実施形態では、光学装置40は、3つの視野角補償板43を備えた構成としていたが、これに限らない。
例えば、前記実施形態で説明した3つの視野角補償板43以外に、さらに、3つの光変調装置41と3つの入射側偏光板42との間にそれぞれ視野角補償板を配設する構成としても構わない。
また、例えば、前記実施形態において、3つの光変調装置41と3つの入射側偏光板42の間のみにそれぞれ視野角補償板を配設する構成としても構わない。
すなわち、視野角補償板は、光変調装置41の光路前段側および光路後段側の少なくともいずれかに配設されていればよい。
また、3つの光変調装置41と3つの入射側偏光板42の間にそれぞれ視野角補償板を配設する場合には、以下のように構成する。
すなわち、光学部品用筐体60を、光学系20〜35を収納配置する容器状の光学部品収納部と、光学部品収納部の開口部分を閉塞する蓋状部材で構成する。そして、前記光学部品収納部の底面を前記実施形態で説明した支持面4613Aとして構成し、前記蓋状部材を前記実施形態で説明した押さえ部材462として構成する。
前記実施形態では、視野角補償板43をプロジェクタ1内部に配設する際、第1の位置決め面4311または第2の位置決め面4312がプロジェクタ1の底面側に位置し、第1の押圧面4313または第2の押圧面4314がプロジェクタ1の天面側に位置していたが、これに限らない。例えば、第1の位置決め面4311または第2の位置決め面4312と、第1の押圧面4313または第2の押圧面4314とがプロジェクタ1の水平方向に対向するようにプロジェクタ1内部に配設される構成としても構わない。
前記実施形態において、光学ユニット3の構成は、前記実施形態で説明した構成に限らない。例えば、色合成光学装置としてクロスダイクロイックプリズム45を採用したが、これに限らず、色光毎の変調光を合成可能であれば、複数のダイクロイックミラーを用いて色光毎の変調光を合成する構成としてもかまわない。すなわち、光学装置本体40Aを一体化した構成であったが、光学装置本体40Aを一体化せずに、各部材を光学部品用筐体60に別々に支持固定する構成としても構わない。
前記実施形態では、液晶パネル411を3枚設けた構成としていたが、これに限らない。第1の液晶光変調素子および第2の液晶光変調素子の2種類が設けられていればよく、その数は、2枚であっても、4枚以上であっても構わない。すなわち、第1の液晶光変調素子4111は、液晶パネル411R,411Bの2枚で構成されていたが、これに限らず、1枚であっても3枚以上であっても構わない。同様に、第2の液晶光変調素子4112は、液晶パネル411Gの1枚で構成されていたが、これに限らず、2枚以上であっても構わない。
前記実施形態では、スクリーンを観察する方向から投射を行なうフロントタイプのプロジェクタの例のみを挙げたが、本発明は、スクリーンを観察する方向とは反対側から投射を行なうリアタイプのプロジェクタにも適用可能である。
本発明を実施するための最良の構成などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ、説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
したがって、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部若しくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
本発明のプロジェクタは、製造を容易としかつ、光学補償素子を液晶分子のねじれ方向が異なる2種類の液晶光変調素子に応じた共通部品として採用できるため、ホームシアタやプレゼンテーションで利用されるプロジェクタとして利用できる。
本実施形態におけるプロジェクタの概略構成を示す平面図。 前記実施形態における光学装置本体の構造を示す図。 前記実施形態における光学装置本体の構造を示す図。 前記実施形態における光学素子支持部による視野角補償板の支持状態を示す図。
符号の説明
1・・・プロジェクタ、10・・・光源装置、43・・・視野角補償板(光学補償素子)、45・・・クロスダイクロイックプリズム(色合成光学装置)、50・・・投射光学系(投射光学装置)、411,411R,411G,411B・・・液晶光変調素子、431・・・透光性基板、432・・・光学補償フィルム(素子本体)、4111・・・第1の液晶光変調素子、4112・・・第2の液晶光変調素子、4311・・・第1の位置決め面、4312・・・第2の位置決め面、4313・・・第1の押圧面、4314・・・第2の押圧面、Ax・・・光学軸。

Claims (3)

  1. 光源装置と、電圧が印加されることで液晶分子の配列状態を変化させ前記液晶分子の配列状態に応じて前記光源装置から射出された光束を画素毎に変調する複数の液晶光変調素子と、前記複数の液晶光変調素子にて変調された各変調光を合成して画像光を形成する色合成光学装置と、前記画像光を拡大投射する投射光学装置とを備えたプロジェクタであって、
    前記複数の液晶光変調素子に対応して複数設けられ、前記液晶光変調素子の光路前段側および光路後段側の少なくともいずれかに配設され、前記液晶光変調素子を通過する光束の位相差を補償する光学補償素子を備え、
    前記複数の液晶光変調素子は、前記液晶分子のねじれ方向が所定方向に設定された第1の液晶光変調素子と、前記液晶分子のねじれ方向が前記所定方向とは異なる方向に設定された第2の液晶光変調素子とで構成され、
    前記光学補償素子は、負の一軸性を有する光学異方体で構成され前記液晶光変調素子を通過する光束の位相差を補償する素子本体と、前記素子本体を保持する保持部材とを備え、
    前記保持部材は、複数の側端面を有し、前記複数の側端面のうちいずれか一の側端面が前記素子本体の光学軸を前記第1の液晶光変調素子に対応した方向に位置付ける第1の位置決め面として構成され、前記複数の側端面のうちいずれか他の側端面が前記素子本体の光学軸を前記第2の液晶光変調素子に対応した方向に位置付ける第2の位置決め面として構成されていることを特徴とするプロジェクタ。
  2. 請求項1に記載のプロジェクタにおいて、
    前記保持部材は、透光性基板で構成されていることを特徴とするプロジェクタ。
  3. 請求項1または請求項2に記載のプロジェクタにおいて、
    前記保持部材における前記複数の側端面は、前記第1の位置決め面および前記第2の位置決め面にそれぞれ平行する第1の押圧面および第2の押圧面を含んで構成されていることを特徴とするプロジェクタ。
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