JP2007239265A - シリンダ錠 - Google Patents

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Masaru Suzuki
勝 鈴木
Takahiro Mizuno
貴博 水野
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Abstract

【課題】部品点数を少なく済ませることができるとともに、組み付け作業性を大幅に向上させることができるシリンダ錠を提供する。
【解決手段】外筐8に、鍵挿入孔6が軸方向に形成されたロータ7を回転可能に収容してなるシリンダ錠は、ロータ7の鍵挿入孔6に合鍵1が挿入されてタンブラピン12a,12bとドライバピン15,15との境界が外筐8とロータ7との境界に一致したときにロータ7の回転が可能に構成されている。この外筐8には、複数のドライバピン15と、これらドライバピン15の夫々をロータ7方向に押圧する複数個のばね片部30を有する板ばね部材16とがホルダ14に一体的に組み込まれたユニット17が取付けられるようになっている。
【選択図】 図5

Description

本発明は、外筐に、鍵挿入孔が軸方向に形成されたロータを回転可能に収納してなるシリンダ錠に関する。
従来より、家屋の扉などに取付けられる一般的なシリンダ錠は、板状の鍵が挿入される鍵挿入孔を有するロータと、このロータを回転可能に収容する外筐とを備えており、前記ロータには、軸方向に列をなす複数個のピン孔が鍵挿入孔に連通するようにして形成され、外筐には、前記ロータのピン孔と対応して複数個のピン孔が形成されている。ロータのピン孔には、タンブラピンが収納され、外筐のピン孔には、ドライバピンが収納されており、前記外筐のピン孔には、ドライバピンの夫々をロータ方向に押圧する複数個のコイルばねが配設されている。
そして、前記ロータの鍵挿入孔に合鍵が挿入されると、合鍵の幅方向の側部に形成された複数の谷部が前記タンブラピンと係合することによりタンブラピンが移動してそのタンブラピンとドライバピンとの境界が前記外筐とロータとの境界に一致したときに、ロータの回転が許容されるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
特許第3620460号公報
上記構成のシリンダ錠によれば、鍵の谷部の数を多くすればそれだけ種類の異なる合鍵を構成することができるが、それだけ部品点数の増加やコストの増大は不可避となる。つまり、鍵に多数の谷部を形成すると、それら谷部の数に対応する多くのタンブラピンやドライバピンが必要となるだけでなく、個々のドライバピンを押圧するためのコイルばねの数もその分多くなってコスト高となるのである。しかも、外筐に多数の部品を組み付けなければならず、組み付け作業に多くの作業時間を要する。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、部品点数を少なく済ませることができるとともに、組み付け作業性を大幅に向上させることができるシリンダ錠を提供することにある。
本発明は、軸方向に延びるロータ収納孔を有する外筐と、この外筐のロータ収納孔に軸線の回りに回転可能に収納され、軸方向に延びて鍵が挿入される鍵挿入孔を有するとともに、この鍵挿入孔と連通し軸方向に列をなす複数個のピン孔を有するロータと、このロータのピン孔に夫々収納された複数個のタンブラピンと、前記外筐に取付けられ、前記ロータのタンブラピンに夫々対応しその対応するタンブラピンの侵入が可能な複数個のピン孔を有するホルダと、このホルダのピン孔に夫々収納され、前記ロータの対応するピン孔に侵入可能な複数個のドライバピンと、前記ホルダに取付けられ、そのホルダの複数個のドライバピンの夫々をロータ方向に押圧する複数個のばね片部を有する板ばね部材とを備え、前記ロータの鍵挿入孔に合鍵が挿入されて、前記タンブラピンとドライバピンとの境界が外筐とロータとの境界に一致したときにそのロータの回転が可能となる構成であって、前記複数個のドライバピン及び板ばね部材は前記ホルダに一体的に組み込まれてユニットに構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、複数個のドライバピン及び板ばね部材は、前記ホルダに一体的に組み込まれてユニットに構成されているので、このユニットのみを別工程で組立てることが可能となり、組み付け作業性を向上させることができる。また、前記板ばね部材は、これに形成された複数個のばね片部により複数のドライバピンを付勢することができるので、部品点数を少なく済ませることができる。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。図1には合鍵を挿入した状態のシリンダ錠の前方からの斜視図を示し、図2には、このシリンダ錠の構成部品を分解した状態の斜視図を一部省略して示している。また、図3は図1に示すシリンダ錠の横断平面図を、図4はその縦断側面図を、図5はその縦断正面図を示している。また、本実施形態では、シリンダ錠は家屋の扉に適用されるものとする。
本実施形態のシリンダ錠の合鍵1は、薄板状をなす挿入部2aとその端部の頭部2bとからなり、その挿入部2aの幅方向の両側部2c,2cに形成された1列複数個の2列の谷部3を有する。2列の谷部3は、合鍵1の長手方向中心線を対称軸として前記両側部2c,2cの対象位置(図3参照)に例えば4個ずつ設けられている。
前記挿入部2aの厚さ方向の両面部2d,2dには、長手方向に沿って1列が複数個、例えば4個の凹部4(図4参照)が夫々形成されているとともに、挿入部2aの両面部2d,2dにその長手方向に延びるようにしてガイド溝5,5が夫々形成されていている。これら2列の凹部4及びガイド溝5,5は、前記両面部2d,2dにおいて面対称位置に設けられている。即ち、合鍵1は所謂リバーシブルに構成されたものである。
本実施形態のシリンダ錠は、上記合鍵1が挿入される鍵挿入孔6が軸方向に形成されたロータ7と、このロータ7を収容するロータ収納孔8aが形成された外筐8とを備えている。
前記ロータ7は、略円柱状をなすロータ本体9と、このロータ本体9の前端部(図2中、右端部)に形成されたフランジ部10とを一体に有して構成されている。フランジ部10の後面側には、略半周に亘って溝部10aが形成されている。前記鍵挿入孔6は、ロータ7の中央部において、正面視にて横長な略矩形状に形成されている。この鍵挿入孔6には、合鍵1のガイド溝5,5と係合する一対のガイド突部6a,6a(図5参照)が一体的に設けられている。
図3の横断平面図に示すように、ロータ本体9には、夫々径方向に貫通するピン孔11a,11aが左右(図中、上下)両側に対向して形成されている。このピン孔11a,11aは、複数個例えば4個ずつロータ本体9の軸方向に列をなすように設けられており、前記鍵挿入孔6と連通している。
前記ピン孔11a,11aには、夫々タンブラピン12a,12aがロータ本体9の径方向に移動可能に収納されている。これらタンブラピン12a,12aは、鍵挿入孔6に挿入された合鍵1の谷部3,3と夫々当接するようになっている。この場合、タンブラピン12a,12aの長さ寸法は、その先端部が前記谷部3,3と当接し、後端部がロータ本体9の外周に沿うように設定されている。
また、図4の縦断側面図に示すように、ロータ本体9には、夫々径方向に貫通するピン孔11b,11bが上下両側に対向して形成されている。即ち、ロータ本体9には、1列が複数個、例えば4個のピン孔11b,11bが夫々前記ピン孔11a,11aに対して90度の角度を存して設けられている。
上下両側に対向して形成されたピン孔11b,11bには、夫々タンブラピン12b,12bが収納されていて、これらタンブラピン12b,12bは、鍵挿入孔6に挿入された合鍵1の凹部4,4と夫々当接するようになっている。このピン孔11b,11bに収納されるタンブラピン12b,12bの長さ寸法は、その先端部が前記凹部4,4と当接し、後端部がロータ本体9の外周に沿うように設定されている。
上記ロータ7は、ロータ本体9が外筐8のロータ収納孔8aに収容されることにより外筐8に回転可能に設けられている。ロータ収納孔8aは、外筐8の中央部に軸方向に延びるように形成されていて、その内周面がロータ本体9の外周面と摺接するようになっている。この外筐8の前端面には(図1、図2参照)、ロータ収納孔8aの外周部に位置して凸部13が一体的に設けられている。この凸部13とフランジ部10に略半周に亘って形成された溝部10aとが係合することにより、ロータ7の回転範囲が180度に規制されている。
なお、ロータ本体9の後端部には、図示はしないがロック部が装着されるようになっており、ロータ本体9の回転に伴いそのロック部を介して扉の施錠及び解錠動作が行われるようになっている。
また、外筐8には、4個のホルダ14がロータ7の周囲を囲うように設けられている。このホルダ14には前記タンブラピン12a或いは12bと対応するドライバピン15、及び板ばね部材16が一体的に組み込まれて、これらがユニット17として構成され、このユニット17が外筐8に取付けられるようになっている。以下、その取付構造について詳述する。
先ず、外筐8の夫々の側部には、その側面と前端面とが開放された収容部18が形成されている。収容部18の内壁18aには、ロータ収納孔8aと近接する部分に位置して軸方向に延びる連通溝19が形成されている。
収容部18の両側壁18b,18bには、係合溝20が夫々設けられているとともに、この両側壁18b,18bの前端部には、係止部21が夫々一体的に形成されている。また、収容部18の奥壁18cには、その中央部に位置して前方に突出する係合部22が一体的に設けられていて、その外側部に外方に向かい傾斜する傾斜面22aが形成されている。
ホルダ14は、合成樹脂材料からなり、板状部23により接続されたホルダ本体24と、側部25、25とを一体的に有して構成されている。図5に示すように、正面視にて略「L」の字状をなす側部25の端面には、正面視にて略三角形状の係合部26が一体的に設けられていて、収容部18の係合溝20と係合するようになっている。また、板状部23の略中央部には(図2参照)、収容部18の係合部22と係合する矩形状の係合穴23aが形成されている。これら係合溝20、係合部22,26及び係合穴23aは、本発明の係合手段を構成する。
前記ホルダ本体24には、前記連通溝19に臨むように4個のピン孔27が並べて設けられている。これらピン孔27は、前記タンブラピン12a或いは12bに夫々対応し、その対応するタンブラピン12a或いは12bの侵入が可能とされている。ホルダ本体24のピン孔27には、夫々ドライバピン15がロータ本体9の径方向に移動可能に収納されている。
図6は、ピン孔27に収納されたドライバピン15及びその近傍部分を拡大して示している。この図に示されるように、ドライバピン15の基端部には円錐部15aが一体に形成されているとともに、径大部15bが全周にわたって一体に形成されている。一方、ピン孔27の内周は、ドライバピン15の径大部15b外周と摺接する内径寸法に設定されている。また、ピン孔27のロータ7側の端部には、鍔状の突出部27aが全周にわたって一体に形成されており、その突出部27aの内周は、ドライバピン15(円錐部15a及び径大部15bを除く)の外周と摺接する内径寸法に設定されている。これにより、ピン孔27内のドライバピン15の移動は、突出部27aとドライバピン15の径大部15bとが当接する位置で規制されるようになっている。
図2、図7に示すように、ホルダ14の側部25,25には、前端部に位置して段部28が夫々設けられている。この段部28は前記収容部18の係止部21と当接して、ホルダ14の前方向への移動不能に係止するように構成されている。
また、側部25,25とホルダ本体24との間には(図5参照)、ばね溝29が夫々形成されている。これらばね溝29,29に対し、板ばね部材16が前方より差し込まれることで板ばね部材16がホルダ14に取付けられている。板ばね部材16は、正面視にて略「コ」の字状に形成されているとともに4個のばね片部30を有している。これらばね片部30は、その先端部において前記ドライバピン15の円錐部15aの夫々をロータ7方向に押圧している。これにより、ドライバピン15の内端部は、連通溝19を介してロータ7の対応するピン孔11a或いは11bに侵入が可能とされている。
図2に示すように、板ばね部材16の両端部を構成する折曲部31,31には、前端部に位置して段部32が夫々設けられている。ホルダ14に組み込まれた板ばね部材16の段部32は、当該ホルダの段部28と面一になるように形成されており(図7参照)、前記収容部18の係止部21と当接して、板ばね部材16の前方向への移動不能に係止するように構成されている。
続いて、上記したシリンダ錠の組み立て手順について、図2、図7を参照しながら説明する。
図2に示すように、先ず4個のドライバピン15が、夫々ホルダ14のピン孔27に収納される。次いで、ホルダ14のばね溝29,29に対し、板ばね部材16の折曲部31,31が前方より差し込まれる。この差し込みの際、ばね片部30の先端部とドライバピン15の基端部とが接触するが、その基端部は円錐部15aとされているため、ドライバピン15にばね片部30が引っ掛かることはなく、容易に板ばね部材16が差し込まれるようになっている。また、ピン孔27に収納されたドライバピン15は、ばね片部30に押圧されても、ドライバピン15の径大部15bと突出部27aとが係合するためホルダ14から抜け出ないことは勿論である。このようにして、4個のドライバピン15及び板ばね部材16並びにホルダ14がユニット17として予め組み立てられる。
そして、図7に示すように、ユニット17が外筐8の収容部18に対して側方から組み付けられる。この組み付けは、ユニット17を矢印A方向に押圧することにより行われる。詳細には、ホルダ14を、その板状部23が係合部22の傾斜面22aと当接しながら滑り込むようにして押圧し、板状部23の係合穴23aと係合部22とを係合させるとともに、側部25の係合部26を、収容部18側壁18bの係合溝20に滑り込ませるようにして係合させることより、ユニット17が外筐8の収容部18に固定される。
このようにして、4組のユニットがロータ収納孔8aを囲うように組み付けられた後、タンブラピン12a,12bが収納されたロータ本体9がロータ収納孔8aに対して正面側から挿入される。このときロータ7は、そのフランジ部10の溝部10aと外筐8に形成された凸部13とが係合するように位置決めされた状態で、外筐8に設けられる。なお、このロータ7の外筐8への組み付けは、ユニット17の外筐8への組み付け前に行うようにしてもよい。
次に、以上のように構成されたシリンダ錠の作用について説明する。
先ず、鍵挿入孔6に合鍵1の挿入部2aが挿入される。この挿入は、合鍵1がリバーシブル型のものであるため、これを180度反転させても可能である。
この挿入により、挿入部2aに形成された2列の谷部3,3が(図3参照)その左右両側において対向するタンブラピン12a,12aに夫々係合し、且つ2列の凹部4,4が(図4参照)その上下両側において対向するタンブラピン12b,12bに夫々係合する。これに伴い、タンブラピン12a,12bとドライバピン15,15との間の境界が、外筐8とロータ本体9との接触面である境界に一致する状態となる。
この状態においては、ロータ7の回転が可能となっており、合鍵1の回動操作により、その合鍵1とともにロータ7が一体に回動する。この回動操作に伴い、ロータ本体9の後端部に設けられる図示しないロック部を介して扉の施錠及び解錠動作が行われる。なお、合鍵1の回動操作は、ロータ7の回転範囲たる180度に規制される。
以上説明したように、本実施形態のシリンダ錠は、合鍵1に幅方向に1列が4個の2列の谷部3を形成し、且つ厚さ方向に1列が4個の2列の凹部4を形成して、多くの谷部3及び凹部4に夫々タンブラピン12a及び12bを対応させる構成としたので、鍵違いの数を多くすることができる。
この場合、前記タンブラピン12a,12bは、ロータ本体9のピン孔11a,11bに夫々90度の角度を存して4列に配設されている。このため、前記配列のタンブラピン12a,12b全てを、ピッキング用具などによって移動させることは極めて困難であるので、ピッキングによる解錠を極力抑制することができる。
このタンブラピン12a,12bと対応する4個のドライバピン15は、1個の板ばね部材16により押圧するように構成した。従って、本実施形態とは異なり、複数のドライバピンをこれと同数のコイルばねにより押圧するようにした従来のシリンダ錠に比べ、部品点数を少なく済ませることができる。
前記板ばね部材16及び4個のドライバピン15は、ホルダ14に一体的に組み込まれてユニット17に構成されているため、ユニット17のみを別工程で組立てることが可能となり、組み付け作業性を向上させることができる。また、ホルダ14のピン孔27に突出部27aを形成し、且つドライバピン15に径大部15bを形成したので、ピン孔27におけるドライバピン15の移動を規制することができる。よって、一旦組み付けたドライバピン15がホルダ14から抜け出ないように配慮しながら組み立てる必要がないので、作業性をより向上させることができる。
このユニット17の外筐8への組み付けは、ユニット17を外筐8の収容部18に対して側方から押圧し、ホルダ14の係合穴23aと収容部18の係合部22とを係合させるとともに、ホルダ14の係合部26と収容部18の係合溝20とを係合させることより行うことができる。従って、ユニット17の外筐8に対する別個の固定手段が不要となるので、部品点数を減らし、工数を削減することができる。また、前記係合部22に傾斜面22aを形成するとともに、係合部26の形状を三角形状に形成したためユニット17の外筐8に対する圧入を容易に行うことができる。
なお、本発明は上記した実施形態にのみ限定されるものではなく、次のように変形または拡張することができる。
本発明のシリンダ錠は、家屋の扉に限られず、物置、金庫、車などにも適用できるものである。
合鍵1は、リバーシブル型のものに限定するものではない。つまり、合鍵1は、谷部3,3が両側部2c、2cにおいて夫々対称位置に設けられたものでなくてもよく、凹部4,4及びガイド溝5,5が両面部2d,2dにおいて夫々対称位置に設けられたものでなくてもよい。このように、谷部3,3、凹部4,4及びガイド溝5,5を夫々非対称に形成することで、さらに多くの鍵違いを構成するようにしてもよい。また、ガイド溝5は、両面部2d,2dのうち一面部2dにのみ形成するようにしてもよい。
上記実施形態のシリンダ錠には、1列が4個の4列のタンブラピン12a,12a及び12b,12bを設けたが、これら1列あたりの個数は4個に限定されるものではない。また、これらの列は、合鍵1の幅方向の両側部2c,2cに1列ずつ或いは厚さ方向の両面部2d,2dに1列ずつ設けるようにしてもよい。即ち、ロータ本体9に、互いに180度の角度を存して1列が複数個の2列のピン孔11a,11a或いは11b,11bを設けて夫々にタンブラピン12a,12a或いは12b,12bを収納し、外筐8にこれらタンブラピン12a,12a或いは12b,12bに対応して2組のユニット17、17を取付ける。そして、合鍵1がロータ7の鍵挿入孔6に挿入されて、その合鍵1の幅方向の両側部2c,2cに形成された2列の谷部3,3、或いは厚さ方向の両面部2d,2dに形成された2列の凹部4,4がタンブラピン12a,12a或いは12b,12bに係合したときに、ロータ7の回転が可能となる構成であればよい。この構成によれば、上記実施形態のものより、タンブラピン12a或いは12bの数やユニット17の数を減少させることができて、簡単な構成とすることができる。
また、前記タンブラピン12a,12bの列は、合鍵1の幅方向と厚さ方向とに1列ずつ設けるようにしてもよい。即ち、ロータ本体9に、互いに90度の角度を存して1列が複数個の2列のピン孔11a,11bを設けて夫々にタンブラピン12a,12bを収納し、外筐8にこれらタンブラピン12a,12bに対応して2組のユニット17を取付ける。そして、合鍵1がロータ7の鍵挿入孔6に挿入されて、その合鍵1の幅方向に形成された1列の谷部3が一方の列のタンブラピン12aに係合し、且つ、合鍵1の厚さ方向に形成された1列の凹部4が他方の列のタンブラピン12bに係合したときに、ロータ7の回転が可能となる構成であればよい。これら90度の角度を存して配設された2列のタンブラピン12a,12b全てを、ピッキング用具などによって移動させることは困難であるので、ピッキングによる解錠を抑制することができる。また、この構成によれば、上記実施形態のものより、タンブラピン12a,12bの数やユニット17の数を減少させることができて、簡単な構成とすることができる。
更に、前記タンブラピン12a,12bの列は、合鍵1の幅方向または厚さ方向の何れかに設けるようにしてもよい。即ち、ロータ本体9に、1列に並べられた複数個のピン孔11a或いは11bを設けて夫々にタンブラピン12a或いは12bを収納し、外筐8にこれらタンブラピン12a或いは12bに対応して1組のユニット17を取付ける。そして、合鍵1がロータ7の鍵挿入孔6に挿入されて、その合鍵1の幅方向に形成された1列の谷部3、或いは合鍵1の厚さ方向に形成された1列の凹部4が、タンブラピン12a或いは12bに係合して、タンブラピン12a或いは12bとドライバピン15との境界が外筐8とロータ本体9との境界に一致したときに、ロータ7の回転が可能となる構成であればよい。この構成によれば、上記実施形態のものよりタンブラピン12a或いは12bの数やユニット17の数を一層、減少させることができて、より簡単な構成とすることができる。
また、上記係合手段は、ユニット17及び外筐8の一方に係合部が形成されるとともに、他方に前記係合部と係合する係合穴が形成された構成であればよい。
本発明の一実施形態を示すものであり、合鍵を挿入した状態のシリンダ錠の前方からの外観斜視図 シリンダ錠の構成部品を分解した状態を一部省略して示す外観斜視図 シリンダ錠の横断平面図 シリンダ錠の縦断側面図 シリンダ錠の縦断正面図 図4の部分拡大図 外筐とともに示すユニットの取付時の外観斜視図
符号の説明
図面中、1は合鍵、2cは側部、2dは面部、3は谷部、4は凹部、6は鍵挿入孔、7はロータ、8は外筐、11a,11bはピン孔、12a,12bはタンブラピン、14はホルダ、15はドライバピン、16は板ばね部材、ユニット17、20は係合溝(係合手段)、22は係合部(係合手段)、23aは係合穴(係合手段)、26は係合部(係合手段)、27はピン孔、30はばね片部を示す。

Claims (5)

  1. 軸方向に延びるロータ収納孔を有する外筐と、
    この外筐のロータ収納孔に軸線の回りに回転可能に収納され、軸方向に延びて鍵が挿入される鍵挿入孔を有するとともに、この鍵挿入孔と連通し軸方向に列をなす複数個のピン孔を有するロータと、
    このロータのピン孔に夫々収納された複数個のタンブラピンと、
    前記外筐に取付けられ、前記ロータのタンブラピンに夫々対応しその対応するタンブラピンの侵入が可能な複数個のピン孔を有するホルダと、
    このホルダのピン孔に夫々収納され、前記ロータの対応するピン孔に侵入可能な複数個のドライバピンと、
    前記ホルダに取付けられ、そのホルダの複数個のドライバピンの夫々をロータ方向に押圧する複数個のばね片部を有する板ばね部材とを備え、
    前記ロータの鍵挿入孔に合鍵が挿入されて、前記タンブラピンとドライバピンとの境界が外筐とロータとの境界に一致したときにそのロータの回転が可能となる構成であって、
    前記複数個のドライバピン及び板ばね部材は前記ホルダに一体的に組み込まれてユニットに構成されていることを特徴とするシリンダ錠。
  2. 前記ロータには、前記複数個のピン孔と180度の角度を存してもう1列の複数個のピン孔が設けられていて夫々にタンブラピンが収納され、
    前記外筐には、この新たなピン孔及びタンブラピンに対応して前記ユニットと同様の別のユニットが取付けられ、
    前記ロータの鍵挿入孔に板状の合鍵が挿入されて、その合鍵の幅方向の両側部に形成された2列の谷部若しくは厚さ方向の両面部に形成された2列の凹部が前記タンブラピンに係合して前記タンブラピンとドライバピンとの境界が外筐とロータとの境界に一致したときに、ロータの回転が可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載のシリンダ錠。
  3. 前記ロータには、前記複数個のピン孔と90度の角度を存してもう1列の複数個のピン孔が設けられていて夫々にタンブラピンが収納され、
    前記外筐には、この新たなピン孔及びタンブラピンに対応して前記ユニットと同様の別のユニットが取付けられ、
    前記ロータの鍵挿入孔に板状の合鍵が挿入されて、その合鍵の幅方向に形成された1列の谷部が一方の列のタンブラピンに係合し、且つ、前記合鍵の厚さ方向に形成された1列の凹部が他方の列のタンブラピンに係合して前記タンブラピンとドライバピンとの境界が外筐とロータとの境界に一致したときに、ロータの回転が可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載のシリンダ錠。
  4. 前記ロータには、前記複数個のピン孔の他に夫々90度の角度を存して1列が複数個の3列のピン孔が設けられていて夫々にタンブラピンが収納され、
    前記外筐には、前記各新たな列のピン孔及びタンブラピンに対応して前記ユニットと同様のユニットが取付けられ、
    前記ロータの鍵挿入孔に板状の合鍵が挿入されて、その合鍵の幅方向の両側部に形成された2列の谷部が180度異なる位置の2列のタンブラピンに夫々係合し、且つ、前記合鍵の厚さ方向両面部に形成された2列の凹部が180度異なる位置の残りの2列のタンブラピンに夫々係合して前記タンブラピンとドライバピンとの境界が外筐とロータとの境界に一致したときに、ロータの回転が可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載のシリンダ錠。
  5. 前記ユニットは、外筐に係合手段により取付けられていることを特徴とする請求項1ないし4の何れかに記載のシリンダ錠。
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