JP2007237422A - インクジェットヘッド - Google Patents

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Abstract

【課題】コンパクトで、かつコストを抑えることができる不揮発メモリ付きインクジェットヘッドを提供すること。
【解決手段】インクを吐出するノズルとアクチュエーターを有するインクジェットヘッドチップと、前記アクチュエーターに接続されるアクチュエーター駆動基板と、前記アクチュエーター駆動基板と外部を接続するフレキシブル配線板と、前記フレキシブル配線板に実装された不揮発メモリーと、を備えることを特徴とするインクジェットヘッド。
【選択図】図3

Description

本発明は、インクジェットヘッドに関する。
従来より、用紙やプラスチック薄板等の記録媒体にインクを吐出して所定の画像を記録するインクジェットプリンタが提案され、実用化されている。インクジェットプリンタは、ノズル(インクの吐出口)を有するインクジェットヘッド(以下、ヘッドと記す場合がある)を備えており、かかるインクジェットヘッドを所定の方向に移動させながらノズルから記録媒体に向けてインクを吐出することにより、記録媒体に所定の画像を記録している。
不揮発メモリーをインクジェットプリンタに搭載する技術は公知であり、例えばインクパックに搭載してインク残量を管理したり(例えば、特許文献6参照)、ヘッドに搭載してヘッドの個々の特性を記憶させたり(例えば、特許文献1〜5及び7参照)、あるいは、ヘッドが動作した回数を記憶させる(例えば、特許文献5参照)技術が知られている。
しかしながら、いずれの文献にも不揮発メモリーをヘッド上でどのように配置させるかについての記載はほとんどなく、これらは、リジッド基板の上に実装されている(例えば、特許文献3及び7参照)。
特開平5−169675号公報 特開平8−174865号公報 特開2001−47630号公報 特開2002−79666号公報 特開2004−50428号公報 特開2004−106221号公報 特開2005−205886号公報
しかしながら、上記従来技術においては、不揮発メモリーをインクジェットヘッドに配置させる場合、インクジェットヘッドチップ(以下、ヘッドチップと記す場合がある)のリジット基板に、不揮発メモリーを備えるようにしていたため、空間利用上は非効率であった。
また、インクジェットヘッドには、不揮発メモリーを備える構成のものと不揮発メモリーを備えない構成のものがあるが、ヘッドチップのリジット基板に不揮発メモリーを備えている場合には、不揮発メモリーを備えていない構成のヘッドチップとの違いが大きくなるため、ヘッドチップのリジット基板に不揮発メモリーを備えている構成のヘッドチップと、不揮発メモリーを備えていない構成のヘッドチップとを共通の製造工程で製造することが難しく別々の製造工程にする必要がある。その結果、コストが嵩んでしまうことになる。
そこで、本発明の課題は、コンパクトで、かつコストを抑えることができる不揮発メモリー付きインクジェットヘッドを提供することを目的とする。
本発明の上記課題は、以下の構成により達成される。
1.
インクを吐出するノズルとアクチュエーターを有するインクジェットヘッドチップと、
前記アクチュエーターに接続されるアクチュエーター駆動基板と、
前記アクチュエーター駆動基板と外部とを接続するフレキシブル配線板と、
前記フレキシブル配線板に実装された不揮発メモリーと、
を備えることを特徴とするインクジェットヘッド。
2.
前記フレキシブル配線板において、前記アクチュエーター駆動基板と前記外部とを接続する信号配線と、前記不揮発メモリーと外部とを接続する信号配線との少なくとも1本が重複していることを特徴とする1に記載のインクジェットヘッド。
3.
前記アクチュエーター駆動基板を2組備え
前記フレキシブル配線板は、1つの入力端子及び2つの出力端子を有するものであり、2組の前記アクチュエーター駆動基板のそれぞれには、前記出力端子が1つずつ接続されていることを特徴とする1または2にインクジェットヘッド。
4.
前記不揮発メモリーには、前記インクジェットヘッドの個体番号が記憶されていることを特徴とする1乃至3の何れか1つに記載のインクジェットヘッド。
5.
前記不揮発メモリーには、前記インクジェットヘッドの射出検査データを含む出荷検査データが記憶されていることを特徴とする1乃至4の何れか1つに記載のインクジェットヘッド。
本発明によれば、コンパクトで、かつコストを抑えることができる不揮発メモリー付きインクジェットヘッドを提供することができる。
すなわち、不揮発メモリーはアクチュエーター駆動基板と外部とを接続するフレキシブル配線板に実装されているので、フレキシブル配線板を折りたたんで空間に収納することが可能になるため、インクジェットヘッドをコンパクト化できる。
さらに、不揮発メモリーがヘッドチップに備えられていない構成であることから、不揮発メモリーを備えている構成のインクジェットヘッドのヘッドチップと、不揮発メモリーを備えていない構成のインクジェットヘッドのヘッドチップとの違いがなくなるため、ほとんど同じ部材及び製造工程で双方のヘッドチップを製造することができ、コストを抑えることができる。
以下に本実施形態について図面を参照して説明する。以下は本発明の一実施形態であって本発明を限定するものではない。
<インクジェットプリンタの構成>
まず図1を参照して、本実施形態のインクジェットプリンタの全体構成について説明する。図1はインクジェットプリンタの全体構成図である。
インクジェットプリンタ1は、記録媒体Pに対してインクを吐出し、記録媒体P上に画像を記録するものである。インクジェットプリンタ1には、図示しない搬送手段が備わっており、この搬送手段が記録媒体Pを、図1における記録領域Cを通過させながら主走査方向Aと直交した副走査方向に搬送するようになっている。
記録領域Cの上方には、主走査方向Aに沿って延在するキャリッジレール2が配置されていて、このキャリッジレール2には、キャリッジレール2によって案内されるキャリッジ3が移動自在に設けられている。
キャリッジ3は、記録媒体Pに対してインクを吐出するインクジェットヘッド4を搭載し、キャリッジレール2に沿ってホームポジション領域Bからメンテナンス領域Dにかけて矢印A方向に移動するようになっている。
本実施形態に係るインクジェットプリンタ1では、ブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の4色のインクを吐出できるよう、合計で4個のインクジェットヘッド4がキャリッジ3に設置されている。本実施形態においては、2個のインクジェットヘッド4,4が前後方向に1列に配置されていて、この前後に並んだインクジェットヘッド4,4の中央の両側方にその他の2個のインクジェットヘッド4,4が配置されている。
これら各インクジェットヘッド4には、ブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの各色のインクを貯蔵するインクタンク5が、それぞれインク供給管6を介して連結されている。つまり、インクタンク5内のインクは、インク供給管6によって各インクジェットヘッド4に供給されるようになっている。
メンテナンス領域Dには、インクジェットヘッド4に対してメンテナンスを行うメンテナンスユニット7が設けられている。このメンテナンスユニット7には、インクジェットヘッド4の吐出面を覆って、ノズル内のインクを吸引するための複数の吸引キャップ8と、吐出面に付着したインクを拭き取る清掃ブレード9と、インクジェットヘッド4から空吐出されたインクを受けるインク受器10と、吸引ポンプ11と、廃インクタンク12とが設けられている。
吸引キャップ8は吸引ポンプ11を介して廃インクタンク12と連通しており、メンテナンス動作時には上昇してインクジェットヘッド4の吐出面を覆うようになっている。吸引キャップ8,8,…は、上述のように上昇した時に全てのインクジェットヘッド4の吐出面を覆うことができるよう、各インクジェットヘッド4に対応するように4個配列されている。
吸引ポンプ11はシリンダーポンプやチューブポンプを有して構成されていて、吸引キャップ8が吐出面を覆った状態で作動することにより、ノズルからインクジェットヘッド4内部のインクを異物とともに吸引するための吸引力を発生するようになっている。
ホームポジション領域Bには、インクジェットヘッド4を保湿する保湿ユニット13が設けられている。保湿ユニット13には、インクジェットヘッド4が待機状態にあるとき、吐出面を覆うことでインクジェットヘッド4のインクを保湿する4個の保湿キャップ14が設けられている。これら4個の保湿キャップ14,14,…は、4個のインクジェットヘッド4の吐出面を同時に覆うことができるよう、インクジェットヘッド4の配列に対応して配列される。
制御部は、CPU(中央演算装置)と、メモリとを有して構成され、インクジェットプリンタ1の各構成要素を制御するようになっている。メモリには、記録媒体Pに形成する画像のデータや、インクジェットプリンタ1の各構成要素を制御するためのプログラムが記憶されており、このメモリ内の画像データやプログラムに基づいて各構成要素に制御信号を送信するようになっている。
また、制御部は、不図示のフレキシブル配線板により後述するヘッドの入力端子61と接続されている。
<インクジェットヘッドの構成>
次に、図2及び図3を参照してインクジェットヘッド4について説明する。
図2は本実施形態のインクジェットヘッド4の分解斜視図であり、図3はインクジェットヘッド4の概略構成を表す側断面図である。なお、図2においては、フレキシブル配線板60とEEPROM100を省略してある。
本実施形態のインクジェットヘッド4には、インクを吐出するインクジェットヘッドチップ(以下「ヘッドチップ」と称す。)41が設けられている。ヘッドチップ41は長尺な外形をしていて、その一端面(吐出面)には多数のノズル42が2列に配列されている。図3に示すように、ヘッドチップ41の両側面にはインク供給口43が設けられていて、ヘッドチップ41の内部に形成されたインク流路44を介して、インク供給口43とノズル42とが連続するようになっている。インク流路44の一部は圧力室を形成しており、インク流路44の隔壁を構成するアクチュエーターの一例である圧電素子の作用により圧力を変動させて、インク滴をノズル42から吐出させる構造になっている。
ヘッドチップ41の両側部には、インク供給口43に連結されて、外部からのインクをヘッドチップ41に供給する2組のマニホールド48が取り付けられている。マニホールド48の一端部には、内部にインクを流入させる流入口481が設けられている。また、マニホールド48の側部には、マニホールド48内部のインクを加熱するインクヒータ49がマニホールド48に接触するように設けられている。なお、本実施形態では、インクヒータ49がマニホールド48に接触されている場合を例示したが、マニホールド48を介してマニホールド48内のインクが加熱されるのであれば、インクヒータ49がマニホールド48に接触していなくてもよい。
なお、本実施形態では、2列のノズルとアクチュエーターを有するヘッドチップの例を示すが、本発明は、このような構成のヘッドチップに限定されるものではなく、例えば1列のノズルとアクチュエーターを有するヘッドチップにも適用できる。
そして、ヘッドチップ41には、各圧電素子の駆動電極に対して制御部からの制御信号を送信する2組のアクチュエーター駆動基板46のそれぞれが、フレキシブル配線板47を介して各圧電素子の駆動電極に接続されている。各アクチュエーター駆動基板46は、各列のノズルにそれぞれ対応している。このアクチュエーター駆動基板46には、インクヒータ49に対して電力供給を行うヒータ用回路が形成されていて、このヒータ用回路には、インクヒータ49の電熱線(図示省略)が電線50を介して電気的に接続されている。また、温度を検知するための温度センサ45も同様に、図示しない電線によりヒータ用回路に電気的に接続されている。この温度センサ45は、インクヒータ49よりもヘッドチップ41に近接して配置されている。なお、図示はしていないが、2組のインクヒータ49,49は、ヒータ用回路に対して直列に接続されている。
2組のアクチュエーター駆動基板46には、それぞれコネクタ461が設けられており、これらのコネクタ461には、1つの入力端子61と2つの出力端子62とを有するフレキシブル配線板60の出力端子62がそれぞれ接続されている。そして、フレキシブル配線板60の入力端子61には、図示しない外部の電源及び制御部が電気的に接続されていて、このフレキシブル配線板60を介して、制御信号及び電力がアクチュエーター駆動基板46に供給されるようになっている。また、本実施形態では、入力端子61として50ピンのコネクターを用いている。
また、フレキシブル配線板60の上であって、アクチュエーター駆動基板46への配線途中に不揮発メモリーの一例であるEEPROM100が実装されている。
このように、2列のノズル列の各々に対応してアクチュエーター駆動基板46が配置され、1つの入力端子61と2つの出力端子62とを有するフレキシブル配線板60で一つのコネクターとして外部とのインターフェイスをとっている。このフレキシブル配線板60に不揮発メモリーの一例であるEEPROM100が実装されており、フレキシブル配線板60を用いて、外部とEEPROM100との信号の授受を行う。不揮発メモリーの実装方法は、パッケージICが鉛フリー半田で接続されているが、ベアチップをフレキシブル配線板60の上でフリップチップ実装(COF:Chip On Flexible cable)してもよい。
以上のように、不揮発メモリーがヘッドチップに備えられていない構成であることから、不揮発メモリーを備えている構成のインクジェットヘッドのヘッドチップと、不揮発メモリーを備えていない構成のインクジェットヘッドのヘッドチップとの違いがなくなるため、ほとんど同じ部材及び製造工程で双方のヘッドチップを製造することができ、コストを抑えることができる。
さらに、2組のアクチュエーター駆動基板46のそれぞれには、フレキシブル配線板60の出力端子62が1つずつ接続されているので、2組のアクチュエーター駆動基板46及びインクヒータ49の給電及び制御及びEEPROM100と外部との信号の授受を1つにまとめることができる。また、2組のアクチュエーター駆動基板46は共通のものを用いることができる。
また、ヘッドチップ41の下部には、吐出面が露出するように、マニホールド48及びヘッドチップ41を保持する保持板51が取り付けられている。この保持板51の一端部には、マニホールド48の流入口481を保持して、流入口481にインクを流すインク受け部52が形成されている。
そして、図2に示すようにインクジェットヘッド4には、上記したヘッドチップ41、マニホールド48、アクチュエーター駆動基板46、保持板51などのインクジェットヘッド4の構成要素が取り付けられ固定される筐体フレーム53と、筐体フレーム53を覆うカバー54が設けられている。この筐体フレーム53には、保持板51のインク受け部52に連結してインクを供給するフレームインク流路55が設けられていて、このフレームインク流路55には、インク供給管6が連結されるようになっている。また、筐体フレーム53の内部には、2組のアクチュエーター駆動基板46を支持する支持梁56が設けられている。
カバー54の上部には開口57が設けられていて、インクジェットヘッド4の組立後においては、この開口57からフレキシブル配線板60の入力端子61が外部に露出するようになっている。
図4は、不揮発メモリを配置したフレキシブル配線板の他の実施形態の概略図である。
この実施形態では、図4(a)に示すように、フレキシブル配線板60の横への延長部にEEPROM100が実装されている。そして、インクジェットヘッドとして組み付ける場合、図4(b)に示すように、フレキシブル配線板60の延長部は、折りこまれて内部空間に収納することが可能になるため、インクジェットヘッドをコンパクト化できる。
<フレキシブル配線板60の構成>
図5は、フレキシブル配線板60における、制御部等の外部、EEPROM100、2組のアクチュエーター駆動基板46との信号接続のための信号配線の好ましい構成を示す概念図である。
フレキシブル配線板60の入力端子61には、不図示のフレキシブル配線板を介して制御部等の外部からのアクチュエーター及びヒータの駆動・制御信号の入力用のピン61−1・・・61−50(計50本)が備えられ、各々信号配線S−1・・・S−50により、2つの出力端子62に備えられた2組のピン62−1・・・62−25(×2で計50本)と接続されている。これらの2組の出力端子62は、2組のアクチュエーター基板46のコネクタ461と接続される。
この信号配線S−1・・・S−50のうちのSー44〜Sー50の計7本を利用して、SS−1〜SS−7を分岐させてEEPROM100用端子63のピン63−1〜63−7に接続する。このピン63−1〜63−7はEEPROM100の端子101に接続される。
このように、2組のアクチュエーター駆動基板46に対する信号配線は、50本の信号線からなり、また、50本のうちの7本は、EEPROM100に対する共通の信号配線である。
EEPROM100に対する共通の信号配線は、電力供給にかかる電源信号線「VDD」およびアース信号線「GND」と、後述されるように、制御信号(制御データ)などを授受するための信号線「DATA」およびそのクロック信号線「CLK」などのの信号線として利用される。
EEPROM100への書き込みでは、本体側の制御部からEEPROM100に対し、信号線DATAを介して「開始コード+EEPROM指定情報」、「制御コード」、「アドレスコード」、「データコード」の各データ信号が、クロック信号CLKに同期してこの順で送られてくる。「開始コード+指定情報」は、その「開始コード」信号によって、一連のデータ信号の始まりを意味し、また、「EEPROM指定情報」信号によってこの一連のデータ信号の対象となっている出力先、即ち、EEPROM100を特定する。EEPROM100及びヘッド駆動基板46は、各々入出力制御回路を備えている。
「指定情報」は、EEPROM100かあるいはヘッド駆動基板46に対応したコードを有しており、各々の入出力制御回路は、このコードが示す情報と自身の指定情報とを比較し一致しているときにのみ、それ以降のデータ信号を取り込む処理を行い、一致しないときは、それ以降のデータ信号の取り込みを無視する処理を行う。
読み出しでは、上記の書き込みの場合とデータ信号の構成は同じであり、また、「開始コード+EEPROM指定情報」のコードは、上記の書き込みの場合と同様、入出力制御回路によって取り込まれ、それ以降のデータ信号は「EEPROM指定情報」が一致したEEPROM100の入出力制御回路だけが取り込む。
共通の信号線「DATA」を介して、本体側からデータ信号を共通に送っても、それに上述のEEPROM指定情報を含めることによって相手先をEEPROM100に特定することができ、書き込み、読み出し、その後のデータ信号に基づく処理を、その特定したEEPROM100に関してのみ行うことが可能となる。
アクチュエーターやヒーターの駆動、制御では、上記と同様、先ず、「開始コード+アクチュエーター駆動基板指定情報」のデータ信号が、本体側から信号線DATAを介して入出力制御回路に送られてくる。上述したように、「アクチュエーター駆動基板指定情報」によってアクチュエーター駆動基板46が特定され、その後に送られてくる駆動信号や制御信号は、アクチュエーター駆動基板のみに取り込まれる。
この結果、共通のデータ信号線を介して送信されるデータによってEEPROM100へのデータの書き込み、読み込みなどのほか、アクチュエーター駆動基板へのアクチュエーター、ヒータ駆動の制御を行うことができ、これらの制御に要する信号線の数を少なくすることが可能となる。
本実施形態の「制御コード」は、EEPROM100に対するアクセスすなわち読み出しおよび書き込みを示すそれぞれ「READ」および「WRITE」のコードを有している。本書き込み動作では、「WRITE」のコードがEEPROM100を特定する上記「EEPROM指定情報」のコードの後に続くことになる。次の「アドレスコード」は、書き込み先であるEEPROM100のアドレスを示し、最後の「データコード」は書き込む内容を表している。
フレキシブル配線板60において、アクチュエーター駆動基板46と外部とを接続する信号配線と、EEPROM100と外部とを接続する信号配線との少なくとも1本が重複(共通化)していることが好ましい。本例においては、重複させない場合は入力端子61は57本のピンが必要であるが、1本重複させると56本となりピン数を減らすことができる。
このように、フレキシブル配線板において、アクチュエーター駆動基板と外部を接続する信号配線と不揮発メモリーと外部を接続する信号配線との少なくとも1本が共通化して重複していることにより、不揮発メモリーが用いられる場合でもプリンタ本体側等の外部との接続を行う信号線の数を減らすことができ、コネクターのピン数を少なくできる。これによって電気的接続の信頼性を確保するために接続工程の煩雑化を生じることなく、しかも低廉にして構成簡単なヘッド及びプリンタを提供できる。
<EEPROM100のメモリマップ>
次に、本実施形態に用いるEEPROM100について図6を参照して詳細に説明する。図6は、EEPROM100の内部データ構造(メモリマップ)の一例を示す説明図である。メモリーは、8ビットデータ×8192の計8Kバイトを用いている。
EEPROM100のアドレス0000h〜000FhにはインクジェットヘッドのヘッドID番号の情報が格納されている。ヘッドID番号は本発明におけるヘッドの個体番号であり、ヘッドの製造番号などの識別番号を意味する。ここでは、ヘッドID番号として、ヘッドの製造シリアル番号などが格納されている。また、アドレス0010h〜001Fhにはヘッドのノズル位置精度データの情報が、アドレス0020h〜002Fhには射出検査を含む出荷検査の合否とヘッドの指定駆動電圧の情報がそれぞれ格納されている。また、アドレス0030h〜0FFFhには射出検査を含む出荷検査の検査条件(温度、使用インク、装置、検査日等)の情報が、アドレス1000hには射出検査におけるノズルNO,1の射出速度データの情報が、アドレス1001hにはノズルNO,2の射出速度データの情報が、アドレス1002h〜11FFhにはノズルNO,3〜ノズルNO,512の射出速度データの情報がそれぞれ格納されている。さらに、アドレス1200hには射出検査におけるノズルNO,1の射出角度データの情報が、アドレス1201hにはノズルNO,2の射出角度データの情報が、アドレス1202h〜13FFhにはノズルNO,3〜ノズルNO,512の射出角度データの情報がそれぞれ格納され記憶されている。以上の情報は、後述する出荷検査において書き込まれる。そして、アドレス1400h〜1FFFhは、出荷後のユーザー使用領域となっている。
<出荷検査のフロー>
次に、インクジェットヘッドの出荷検査の具体的な動作の流れについて、図7に示すフロー図を用いて説明する。本実施形態においては、出荷検査としてノズル位置の精度の検査と射出検査を行う。
まず、完成検査として、インクジェットヘッドの取り付け基準に対するノズルの位置を測定する(S1)。取り付け基準としては、例えばヘッドをキヤリッジに取り付ける際のキヤリッジ側の位置決め部を基準とすることができる。また、ノズルの位置は、すべてのノズルについて測定する必要はなく、例えば、インクを吐出するノズルであって、ヘッドのノズル列方向の両端に位置するノズルについて測定すればよい。測定されたノズル位置精度データをEEPROMに書き込む(S2)。射出検査を行う(S3)。本例では、1列256ノズルの2列分で計512ノズルに対して射出速度と射出角度(主走査方向と副走査方向の両方)を測定する。次いで射出検査の結果をEEPROMに書き込む(S4)。ノズル位置精度の検査及び射出検査に関して所定の基準を満たしているかどうかを判定して判定結果を算出する(S5)。判定結果等(ヘッドID番号、検査の合否、ヘッドの指定駆動電圧、検査日等の検査条件など)をEEPROMに書き込む(S6)。ヘッドID番号、検査の合否、ヘッドの指定駆動電圧、検査日をプリントしたラベルを出力する(S7)。ラベルをヘッドに貼り付ける(S8)。
<インクジェットプリンタの動作>
次に、本実施形態のインクジェットプリンタ1の動作について説明する。
インクジェットプリンタ1の電源がONとなると、インクジェットプリンタ1の各部に対して給電が行われる。これに伴いインクヒータ49に給電が行われれば、インクヒータ49の電熱線が発熱し、マニホールド48を介してマニホールド48内のインクが加熱されて低粘化する。
その後、画像記録の開始指示が入力されると、制御部は、画像データを基とした制御信号をアクチュエーター駆動基板46及びその他の駆動部に送信し、画像記録を開始する。搬送手段に搬送される記録媒体P上には、インクジェットヘッド4からインクが吐出されるが、この吐出する際には、インクが予め熱せられて低粘化しているので安定した吐出で、高画質な画像が形成される。
また、制御部は、フレキシブル配線板60等を介して本発明に係る不揮発メモリーの一例であるEEPROM100と接触し、必要に応じて所定情報の読み込みと書き込みを実行する。制御部は、EEPROM100とプリンタ本体の両者の間の信号のやり取りを制御する。
具体的には、制御部は、EEPROM100と接触し、アドレスを指定して所望の情報の読み込みを実行する。例えば、ヘッドの指定駆動電圧を読み出して、この電圧でヘッドを駆動することにより、良好なプリントが可能になる。また、各ノズルの射出速度の情報は、各ノズルのインク射出量に対応しているため、ヘッド固有の濃度むらを解消するための通称ヘッドシェーディング・データと呼ばれるデータとして利用できる。また、ヘッドの故障が発生した際に、その個体番号から製造日や製造ロットを割り出すことができる。
また、ユーザー使用領域には所望の情報の書き込みを実行する。例えば、制御部がインク滴の吐出に関するヘッドの総駆動パルス数を計数し、随時更新しながら書き込み、予め定めた所定値に達した場合にユーザーにヘッド交換を報知することが可能になる。
本実施形態のインクジェットヘッドを備えたインクジェットプリンタの概略構成を表す説明図である。 図1のインクジェットヘッドの分解斜視図である。 図2のインクジェットヘッドの概略構成を表す側断面図である。 不揮発メモリを配置したフレキシブル配線板の他の実施形態の概略図である。 フレキシブル配線板における信号配線の好ましい構成を示す概念図である。 EEPROMの内部データ構造(メモリマップ)の一例を示す説明図である。 インクジェットヘッド出荷検査のチャートである。
符号の説明
4 インクジェットヘッド
41 インクジェットヘッドチップ
42 ノズル
46 アクチュエーター駆動基板
48 マニホールド
49 インクヒータ

Claims (5)

  1. インクを吐出するノズルとアクチュエーターを有するインクジェットヘッドチップと、
    前記アクチュエーターに接続されるアクチュエーター駆動基板と、
    前記アクチュエーター駆動基板と外部とを接続するフレキシブル配線板と、
    前記フレキシブル配線板に実装された不揮発メモリーと、
    を備えることを特徴とするインクジェットヘッド。
  2. 前記フレキシブル配線板において、前記アクチュエーター駆動基板と前記外部とを接続する信号配線と、前記不揮発メモリーと外部とを接続する信号配線との少なくとも1本が重複していることを特徴とする請求項1に記載のインクジェットヘッド。
  3. 前記アクチュエーター駆動基板を2組備え
    前記フレキシブル配線板は、1つの入力端子及び2つの出力端子を有するものであり、2組の前記アクチュエーター駆動基板のそれぞれには、前記出力端子が1つずつ接続されていることを特徴とする請求項1または2にインクジェットヘッド。
  4. 前記不揮発メモリーには、前記インクジェットヘッドの個体番号が記憶されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のインクジェットヘッド。
  5. 前記不揮発メモリーには、前記インクジェットヘッドの射出検査データを含む出荷検査データが記憶されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載のインクジェットヘッド。
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