JP2007234685A - 測定装置、当該測定装置を有する露光装置及びデバイス製造方法 - Google Patents

測定装置、当該測定装置を有する露光装置及びデバイス製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】長時間を要することなく、安価、且つ、高精度に被検光学系の波面を測定することが可能な測定装置を提供する。
【解決手段】被検光学系の物体面に配置され、測定光を透過させる窓を有する第1のマスクと、前記測定光の干渉性を低減するための反射面を有する第2のマスクと、前記第2のマスクで反射され、且つ、前記第1のマスク及び前記被検光学系を経た前記測定光を分割する回折格子とを有し、前記回折格子の格子ピッチをPg、前記測定光の波長をλ、0を除く整数をmとすると、前記回折格子と前記被検光学系の像面との距離Lgは、Lg=m・Pg/λを満足し、前記回折格子が分割した前記測定光を干渉させることにより形成される干渉パターンから前記被検光学系の波面収差を算出することを特徴とする測定装置を提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、一般には、測定装置に係り、特に、マスク(レチクル)上のパターンを被処理体に投影する投影光学系などの被検光学系の波面収差を測定する測定装置に関する。本発明は、例えば、極端紫外線(EUV:Extreme Ultraviolet)光を利用した露光装置に使用される投影光学系の波面収差の測定に好適である。
半導体素子等をフォトリソグラフィーで製造する際に、マスクに形成されたパターンを投影光学系を介して被処理体に露光する投影露光装置が従来から使用されている。半導体素子の微細化の要求から、紫外光よりも更に波長が短いEUV光(波長約5nm乃至20nm程度)を用いた投影露光装置(以下、「EUV露光装置」と証する)の実用化も検討されている。
マスクパターンを所定の倍率で正確に被処理体に転写するために、投影光学系を抑えた高い結像性能が必要である。特に、半導体素子の微細化の要求により、転写性能は、投影光学系の収差に敏感になってきている。このため、高精度に投影光学系の波面収差を測定する需要が存在する。
点回折干渉計のような高精度なアライメントを必要とせず、EUV光に適用される投影光学系の波面収差を高精度に測定する装置としては、従来からシアリング干渉計が知られている。シアリング干渉計は、一般に、被検光学系の物体面に1つのピンホールを有するピンホールマスクを配置する。ピンホールの像は、被検光学系の収差の影響を受けて像面に結像する。かかる像面と被検光学系との間には回折格子が配置され、波面を直交する2方向にシアする。この結果、像面より後段の観察面では干渉パターンが得られる。各方向の波面データから得られる波面情報を積分して2次元波面を復元する。
波面測定に十分な強度の光をピンホールから取り出すためには、高輝度の光源を使用し、かかる光源からの光をピンホールに集光する必要がある。高輝度の光源としては、電子蓄積リングに挿入されたアンジュレータ光源が考えられるが、巨大な設備を必要とし、高額になってしまう。露光装置の組立工程や設置先での波面計測用の光源は、小型の光源、特に、露光光源と共通にすることが望ましい。
一方、レーザー励起プラズマ光源(LPP)や放電励起プラズマ光源(DPP)などの露光光源からの光束は指向性が低く、ピンホールに集光させることが非常に困難である。従って、露光光源を波面測定に使用した場合、ピンホールを透過する光量が極めて少なくなり、波面測定に必要な強度の干渉画像を観察面で得ることができない。
そこで、被検光学系の物体面に1次元の反射型格子を配置して光利用効率を向上することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。かかる反射型格子は、無作為な高さを有する構造(反射領域)を有し、物体面に1つのピンホールを配置するよりも反射領域が大きいため、光利用効率を向上させることができる。更に、特許文献1では、被検光学系の像面位置に回折格子を配置している。波面測定では、反射型格子で発生するスペックルを抑制するために、反射型格子を線群に対して平行に並進移動させた後、回折格子を位相シフトして回折光間の差分波面(シア波面)を求め、被検光学系の波面を算出する。
特開2005−079592号公報
しかしながら、位相シフトによるシアリング干渉計では、一般に、各次数の回折光間の位相差を特定量だけシフトしながら複数の干渉画像を撮影する必要があり、更に、上述したシフト方向を変え、同様に複数の干渉画像を撮影する必要がある。従って、特許文献1では、2組の干渉画像を撮影しなければならず、測定に長時間を要することになる。また、シフトの間は、回折格子などの光学部品を極めて安定に保持しなければ(即ち、高さ方向を変化させずに移動させなければ)、測定誤差を生じてしまうという問題がある。
そこで、本発明は、長時間を要することなく、安価、且つ、高精度に被検光学系の波面を測定することが可能な測定装置を提供することを例示的目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一側面としての測定装置は、被検光学系の物体面に配置され、測定光を透過させる窓を有する第1のマスクと、前記測定光の干渉性を低減するための反射面を有する第2のマスクと、前記第2のマスクで反射され、且つ、前記第1のマスク及び前記被検光学系を経た前記測定光を分割する回折格子とを有し、前記回折格子の格子ピッチをPg、前記測定光の波長をλ、0を除く整数をmとすると、前記回折格子と前記被検光学系の像面との距離Lgは、Lg=m・Pg/λを満足し、前記回折格子が分割した前記測定光を干渉させることにより形成される干渉パターンから前記被検光学系の波面収差を算出することを特徴とする。
本発明の別の側面としての測定装置は、被検光学系の物体面を照明する照明光学系と、前記被検光学系の物体面に配置され、窓を有するマスクと、前記マスク及び前記被検光学系を経た測定光を分割する回折格子とを有し、前記被検光学系の物体側の開口数に対する前記照明光学系の開口数の比率をσとすると、前記照明光学系は、1以上のσで前記被検光学系の物体面を照明し、前記回折格子の格子ピッチをPg、前記測定光の波長をλ、0を除く整数をmとすると、前記回折格子と前記被検光学系の像面との距離Lgは、Lg=m・Pg/λを満足し、前記回折格子が分割した前記測定光を干渉させることにより形成される干渉パターンから前記被検光学系の波面収差を算出することを特徴とする。
本発明の更に別の側面としての測定装置は、被検光学系の物体面に配置され、窓を有するマスクと、前記マスクを経た測定光を分割する第1の回折格子と、前記マスク及び前記被検光学系を経た測定光を分割する第2の回折格子と、前記第1の回折格子又は前記第2の回折格子が分割した前記測定光を干渉させることにより形成される干渉パターンから前記被検光学系の波面収差を算出する算出手段とを有し、前記算出手段は、前記第1の回折格子による測定結果と前記第2の回折格子による測定結果とのシア比の違いに基づいて、前記被検光学系の波面収差のみを算出することを特徴とする。
本発明の更に別の側面としての露光装置は、光源からの光を用いてレチクルのパターンを被処理体に露光する露光装置であって、前記パターンを前記被処理体に投影する投影光学系と、前記光源からの光を用いて前記投影光学系の波面収差を干渉パターンとして検出する上述の測定装置とを有することを特徴とする。
本発明の更に別の側面としてのデバイス製造方法は、上述の露光装置を用いて被処理体を露光するステップと、露光された前記被処理体を現像するステップとを有することを特徴とする。デバイス製造方法の請求項は、中間及び最終結果物であるデバイス自体にもその効力が及ぶ。また、かかるデバイスは、LSIやVLSIなどの半導体チップ、CCD、LCD、磁気センサー、薄膜磁気ヘッドなどを含む。
本発明によれば、長時間を要することなく、安価、且つ、高精度に被検光学系の波面を測定することが可能な測定装置を提供することができる。
本発明の測定装置は、被検光学系の波面収差を測定する。かかる測定装置は、光源の光利用効率を向上させるために、被検光学系の物体面に窓を配置し、更に、被検光学系に入射する入射光の精度を保証する手段を有する。
入射光の精度を保証する手段は、被検光学系の物体面近傍に粗い反射面を有する第2のマスクを配置する、1以上のσで被検光学系の物体面を照明する又は被検光学系の物体面と被検光学系との間に校正用の回折格子を配置するの何れか1つで成される。ここで、粗い反射面とは、測定光の干渉性を低減することができる反射面を意味する。
また、本発明の測定装置は、第1のマスク及び被検光学系を経た測定光を分割する回折格子を有し、分割した測定光を干渉させることにより形成される干渉パターンから被検光学系の波面収差を算出する。
以下、添付図面を参照して、本発明の好ましい実施例について詳細に説明する。なお、各図において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。
図1は、本発明の一実施形態の測定装置1の基本配置を示す概略断面図である。測定装置1は、被検光学系(実施例1では、EUV露光装置の投影光学系)OSの光学性能(特に、波面収差)を測定する測定装置である。
図1において、10は、EUV投影露光装置の露光光源を示す。露光光源10からの光は、EUV露光装置の照明光学系20を経て、投影光学系OSの物体面上に配置されたマスク(第1のマスク)30を照明する。マスク30は、その光と透過させる透過型の窓を多数有する。
40は、投影光学系OSの物体面近傍に配置され、光の干渉性を低減するための粗い反射面を有する反射型のマスク(第2のマスク)である。マスク30の窓から射出される光(測定光)MLは、投影光学系OSを経て、投影光学系OSの像面ISに集光する。
測定装置1をEUV露光装置に搭載した場合、露光時には、像面ISに被処理体であるウェハが配置されているが、投影光学系OSの波面収差を測定する測定モードではウェハを配置せず、投影光学系OSの集光光が像面ISを通過できる構成にする。
像面ISを通過した光MLは、2次元の回折格子50によって多数の回折光DLとなり、後段の検出器60上で干渉パターンIFとなって検出される。検出器60は、干渉パターンを観察(検出)する観察手段であり、例えば、背面照射型のCCD等のディテクタ又はカメラである。
実施例1では、露光光源10からの光の光利用効率を向上させるために、投影光学系OSの物体面上に配置されたマスク30上に複数の透過型の窓を配置する。図2は、マスク30の詳細な構成を示す平面図である。図2を参照するに、マスク30上には、直径Dwの透過窓32がPpの間隔で複数配置される。マスク30の材質は、露光光源10からの光を遮光できる材質であればいかなる材質であってもよい。マスク30は、例えば、ニッケル(Ni)、タンタル(Ta)、クロム(Cr)又はそれらの化合物が塗布された低膨張ガラスを用いる。
図3は、反射型のマスク40の断面構造の一例を示す断面図である。図3を参照するに、反射型のマスク40は、微小な反射領域の集まりとみなせる構造を有する。なお、各反射領域は、反射光の位相差が1λ以上生じるように設計されている。
ここで、反射型のマスク40の構造について詳細に説明する。図3(a)に示すマスク40は、基盤41上に反射用の多層膜42を形成し、多層膜42の上に反射位相差を生じさせるための凹凸構造43が配置されている。凹凸構造43は、図3(a)に示すように、X及びY方向には100nm程度、Z方向にはhの高さを有する構造になっている。なお、高さhは、各凹凸によってランダムな数値である。高さhは、凹凸構造43の材質によって決まり、各凹凸構造間で反射位相が1λ以上生じる大きさになっている。例えば、凹凸構造43がモリブデン(Mo)の場合、hは約100nm以上のランダムな数値であればよい。
図3(b)に示すマスク40は、凹凸構造を有する基盤46上に反射用の多層膜47を形成した構成を有する。基盤46の凹凸構造は、図3(b)に示すように、X及びY方向には100nm程度、Z方向にはhの高さを有する構造になっている。なお、高さhは、各凹凸によってランダムな数値である。高さhが数十nm以上であれば、各凹凸間で1λ以上の位相差が生じる。
また、反射型のマスク40は、投影光学系OSの物体面(即ち、マスク30)とは異なるステージに配置され、図3(a)及び図3(b)に示す駆動機構DMによって、X及びY方向に駆動される。換言すれば、マスク40は、マスク30と独立して駆動するステージに配置される。
被検光学系の物体面にピンホールを配置する干渉計では、ピンホールから射出される波面を球面波とみなして測定することができる。これに対して、実施例1では、被検光学系の物体面に透過窓を配置するため、照明光学系の収差が抜ける(即ち、照明光学系の収差が含まれる)問題が発生する。これは、透過窓上の異なる2点を通過する光が、互いに干渉性を有するためである。そこで、実施例1では、透過窓32を抜けた照明光(測定光)の収差を反射型のマスク40で均一化する。
具体的には、透過窓32上の異なる2点の干渉性を排除(低減)するために、反射型のマスク40を一方向又は他方向に駆動させながら、検出器60で干渉パターンを検出する。検出器60の干渉パターンの取得時間に対して、マスク40の駆動量が十分に大きければ、透過窓32上の異なる2点を通る光の積分値は、互いに干渉性を有さない。これにより、照明光学系の収差の影響を受けることなく、被検光学系である投影光学系OSの波面収差を測定することができる。
透過窓32を有するマスク30と反射型のマスク40とが一体になっている場合、かかる一体型マスクを駆動しながら干渉パターンを測定するとマスク駆動量に応じて干渉パターンのコントラストが劣化する。この場合、一体型マスクの窓間隔ごとにステップしながら干渉パターンを測定することが考えられるが、測定時間が膨大になるというデメリットを有する。一方、本発明は、透過窓32(マスク30)が固定されているため、粗い反射面(マスク40)の移動量は制約を受けず、1回の測定で照明光学系の収差が除かれた干渉パターンを取得できるという効果を有する。
なお、反射型のマスク40の駆動スピードは、検出器60の画像(干渉パターン)の取得時間にも依存する。即ち、窓32内の1点を抜ける光が、検出器60の積分時間内に対して十分に多い凹凸構造43から反射した反射光で生成されていればよい。例えば、100個の凹凸構造から反射した反射光で十分であるならば、検出器60の画像の取得時間が1/10秒だった場合、反射型のマスク40は100μm/秒以上の速度で駆動していればよい。駆動機構DMが反射型のマスク40を駆動する駆動方向は、X方向だけでもよいし、Y方向だけでもよい。また、反射型のマスク40は、高精度に駆動する必要がないため、駆動機構DMは、祖動モータでもよい。
反射型のマスク40を製造する製造方法としては、精密加工、化学処理、研磨が考えられる。精密加工によってマスク40を製造する場合、非常に複雑な加工が必要となり、高精度な加工技術を要すると共に、マスク40のコストを増大させる可能性がある。化学処理によってマスク40を製造する場合、酸などでマスク40の表面を腐食させてしまう可能性がある。但し、この場合、所望の凹凸構造を得ることができる処理条件を導ければ、比較的安価にマスク40を製造することができる。また、凹凸構造43及び凹凸構造を有する基盤46は、研磨によって所望の構造を形成することもできる。
ここで、投影光学系OSの物体面に配置されるマスク30の構成について詳細に説明する。一般に、投影光学系OSの転写領域上のある窓32aの波面収差とそれと異なる位置の窓32bの波面収差とは異なり、その差は窓32aと窓32bとの距離に従って大きくなる。干渉パターンも同様に変化する。窓32aから射出される光により生成される干渉パターンと、異なる窓32bから射出される光により生成される干渉パターンも一般に異なり、その差は窓32aと窓32bとの距離に従って大きくなる。従って、窓32の分布する領域Aは、被検光学系である投影光学系OSの収差が実質的に同一とみなせる領域に限定する必要がある。実施例1では、複数の窓32の領域Aは、投影光学系OSの収差が実質的に同一とみなせる領域、代表的には、直径0.1mmから1mm程度である。勿論、複数の窓の領域Aを上述した領域より大きくしても、照明領域IAを上述した直径に限定すれば同じ効果が得られる。
図4は、回折格子50の構成を示す平面図である。回折格子50は、図4に示すように、2次元回折格子52を有する。2次元回折格子52は、被検光学系である投影光学系OSからの光を多数の回折光DLに分離する素子である。図1では、2次元回折格子52が発生する回折光のうち、0及び±1次回折光のみを示している。コントラストの高い干渉パターンを得るためには、タルボ(Talbot)効果が現れるように、2次元回折格子52と像面ISとの距離Lgが、以下の数式1を満足する必要がある。ここで、Pgは回折格子の格子ピッチであり、λは測定光の波長であり、mは0を除く整数である。
マスク30において、複数の窓32の間隔は、干渉パターンの明暗を互いに一致させる間隔に設定する。これにより、干渉パターンのコントラストを低下させることなく測定に十分な強度の干渉パターンを得ることができる。
各窓32から射出する光が像面IS上で集光する点と2次元回折格子52の開口部の中心とを結ぶ直線上では、干渉パターンの明暗が一致する。従って、図5に示すように、検出器60上のある特定の画素と像面IS上の隣り合う集光点とを結ぶ2本の直線SL及びSLが、回折格子50(2次元回折格子52)の隣り合う開口部を通るように設計する。換言すれば、回折格子の格子ピッチPgと個々の窓32の像周期Piとの関係が、以下の数式2を満足するようにする。なお、Lcは、被検光学系である投影光学系OSの像面ISから検出器60までの距離である。ここで、図5は、投影光学系OSの像点と回折格子50との関係を示す図である。
また、窓32の間隔Ppは、以下の数式3で表される。なお、βは、被検光学系である投影光学系OSの倍率である。
従って、窓32の間隔Ppが、以下の数式4を満足することによって、いずれの窓32からの射出光による干渉パターンの明暗位置を検出器60上で一致させることができる。その結果、各窓32で発生する干渉パターンは、図6に示すように、同じ明暗部が重なり、コントラストの劣化を防止することができる。ここで、図6は、検出器60上の干渉パターンの一例を示す図である。
なお、図1では、回折格子50が像面ISより下方に位置しているが、上方に位置してもよい。但し、その場合、Lgは負数となる。
また、検出器60が、像面ISから十分に離れている(即ち、検出器60と像面ISとの距離が十分にある)のであれば、Lc/Lg+Lc≒1として、以下の数式5に近似してもよい。
窓32の直径Dwを大きくすると、光利用効率をより向上することができるが、検出器60で検出(観測)される干渉パターンのコントラストが劣化する。従って、干渉パターンの強度及びコントラスト劣化を考慮して、適切に窓32の直径Dwを決める必要がある。窓32の直径Dwの好適な一例として、干渉パターンのコントラスト許容量を60%以上とすると、窓32の直径Dwは窓間隔Ppの0.6倍となり、直径Dw=2.1μmとなる。
再び、図1に戻って、70は、干渉パターンに対して解析処理(算出処理)を施す算出手段である。干渉パターンIFは、2次元の干渉パターンであるため、位相回復手段は位相シフト法よりフーリエ変換法が適している。フーリエ変換法は、1枚の2次元干渉パターンから縦方向と横方向の両方のシア波面を算出することができる。従って、大幅に測定時間を短縮することができると共に、原理的に素子の振動の影響を受けない。
算出手段70は、フーリエ変換法によって位相を回復すると共に、シア波面から積分波面への回復手段も有する。シア波面からの回復方法としては、例えば、回折格子50の直交する2方向の微分波面を求め、各々の微分波面を上述した2方向に積分した後に、これらを合成する方法がある。また、シア波面からの回復方法としては、例えば、回折格子50の直交する2方向の微分波面を求め、各々の微分波面を微分関数でフィッティングした後に、かかる微分関数の係数を算出する方法もある。
実施例1は、EUV露光装置に用いられる投影光学系を被検光学系の例として説明した。但し、測定装置1は、光源の波長に応じて光学素子を変更すれば、いかなる波長に対しても適用することができ、いかなる結像光学系(被検光学系)の波面収差も測定することができる。
図7は、本発明の別の実施形態の測定装置1Aの基本的配置を示す概略断面図である。測定装置1Aは、実施例1の測定装置1と異なり、粗い反射面を有する反射型マスク40がない。また、測定装置1Aは、実施例1の測定装置1と比較して、被検光学系である投影光学系OSの物体面IS及び物体面ISを照明する照明光学系20Aの構成が異なり、その他は実施例1の測定装置1と同じ素子やレンズで構成される。
図8は、投影光学系OSの物体面上に配置されるマスク30Aの構成を示す概略断面図である。マスク30Aは、基盤34A上に一様なMo/Siの多層膜35Aが形成され、多層膜35A上に遮光部材36Aが形成された構造を有する。遮光部材36Aは、複数の窓32Aを有し、複数の窓32Aの配置は、図2に示す配置と等しい。
図9は、照明光学系20Aの構成の一例を示す概略断面図である。照明光学系20Aは、ミラーユニット22Aと、開口絞り24Aと、集光系26Aとを有する。露光光源10からの光を受光するミラーユニット22Aを経た光は、開口絞り24Aを介して集光系26Aで集光され、投影光学系OSの物体面を照明する集光光CLとなる。開口絞り24Aは、σ=1.1まで開口を広げることが可能である。また、ミラーユニット22A及び集光系26Aは、開口絞り24Aの開口に応じて照度分布を最適化する機能を有する。照明光学系20Aは、露光光源10と被検光学系である投影光学系OSの瞳とが共役になるように設計されている。なお、σとは、被検光学系の物体側の開口数(NAob)に対する照明光学系20Aの開口数(NAil)との比率であり、以下の数式6で表される。
このとき、投影光学系OSの物体面上の可干渉距離Lは、以下の数式7で表される。
投影光学系OSの物体面に十分小さい光源がある場合、物体面からは理想球面波が発生する。このとき、被検光学系である投影光学系OSに対して十分小さいとみなせる物体面の光源の直径Dは、以下の数式8で表される。
従って、L≦Dを満たしている場合には、物体面は微小な光源の集まりであり、且つ、個々の光源には干渉性がないとみなせる。換言すれば、照明光学系20Aの収差の影響がない光が、投影光学系OSの物体面上のマスク30Aから射出されるとみなせる。
実施例2では、投影光学系OSの波面収差を測定する際に、上述した関係式(L≦D)を満たすように、σ=1.1で投影光学系OSの物体面(マスク30A)を照明する。なお、1以上のσで投影光学系OSの物体面を照明することができれば、同様の効果を得ることができる。
照明光学系20Aがσ=1.1で照明することができなくても、照明光学系20Aの光学素子、例えば、ミラーユニット22Aのミラーを振動させることで、投影光学系OSの物体を実質的にσ=1.1相当で照明することができる。
また、反射型のマスク30Aは、図10に示すように、透過型のマスク30に置換することもできる。図10は、透過型のマスク30を用いた場合の測定装置1Aの構成を示す概略断面図である。
図11は、本発明の更に別の実施形態の測定装置1Bの基本配置を示す概略断面図である。測定装置1Bは、図10に示す実施例2の測定装置1Aの構成において、照明光学系20Aを照明光学系20に置換したものである。また、測定装置1Bは、被検光学系である投影光学系OSの物体面上の透過型のマスク30と投影光学系OSとの間に回折格子(第1の回折格子)80を有する。
測定装置1Bは、2回の測定結果から被検光学系である投影光学系OSの収差のみを取り出すことで、投影光学系OSの波面収差を測定する。具体的には、測定装置1Bは、第1の測定において、回折格子80を配置せず、回折格子(第2の回折格子)50で分割された光を干渉させることにより形成される干渉パターンを検出する。かかる干渉パターンには、被検光学系である投影光学系OSの他に、照明光学系20の収差が含まれる。次に、測定装置1Bは、第2の測定において、回折格子50を配置せず、回折格子80で分割された光を干渉させることにより形成される干渉パターンを検出する。かかる干渉パターンには、被検光学系である投影光学系OSの収差の他に、照明光学系20の収差が、第1の測定時とは異なる割合で含まれる。
ここで、2回の測定から被検光学系である投影光学系OSの収差のみを算出する方法、即ち、算出手段70が施す処理について説明する。第1の測定において取得した干渉パターンを解析した位相マップP1には、被検光学系である投影光学系OSの収差Wpのシア波面と照明光学系20の収差Wsのシア波面が含まれる。それぞれのシア量をs1、s2とすると、第1の測定で得られる位相マップP1は、以下の数式9で表される。
同様に、第2の測定で得られる位相マップP2は、以下の数式10で表される。但し、s3は第2の測定時に取得される被検光学系である投影光学系OSのシア波面のシア量であり、s4は第2の測定時に取得される照明光学系20のシア波面のシア量である。
一般に、シア波面のシア量sが小さい場合には、以下の数式11が成り立つ。
数式11を用いることで、数式9及び10は、以下の数式12で表される。
数式12に示す連立方程式を解くと、以下の数式13で示すように、被検光学系である投影光学系OSの微分波面∂Wp/∂x及び波面Wpが得られる。
このように、測定装置1乃至1Bは、露光光源10の光利用効率を向上させ、干渉を利用しながらも、長時間を要することなく、安価、且つ、高精度に被検光学系の波面を測定することができる。
以下、図12を参照して、本発明の一側面としての露光装置100について説明する。図12は、本発明の露光装置100の構成を示す概略ブロック図である。露光装置100は、EUV光を露光光として利用する。但し、本発明は、露光光として使用する光をEUV光に限定するものではない。
露光装置100は、図12に示すように、光源部110と、照明光学系120と、マスク140を載置するマスクステージ142と、投影光学系150と、ウェハ160を載置するウェハステージ162とを有する。更に、露光装置100は、図1に示したマスク30及びマスク40で構成される物体側ユニット170と、図1に示した回折格子50、検出器60及び算出手段70で構成される像側ユニット180とを有する。換言すれば、露光装置100は、物体側ユニット170及び像側ユニット180で構成される測定装置1を搭載している。なお、露光装置100は、実施例4では、測定装置1を搭載しているが、測定装置1A又は1Bを搭載することも可能である。
露光装置100は、露光光としてEUV光(例えば、波長13.5nm)を用いて、例えば、ステップ・アンド・スキャン方式でマスク140に形成された回路パターンをウェハ160に露光する投影露光装置である。なお、EUV光は、大気に対する透過率が低いため、照明光学系120や投影光学系150などは真空容器102に収納されている。
光源部110は、EUV光を発振する光源であり、XeガスやSn蒸気などを放電によりプラズマ化することでEUV光を発生させる放電励起プラズマ型EUV光源を使用する。また、光源部110は、XeやSnに高出力パルスレーザーを集光照射し、プラズマを発生させるレーザー励起型プラズマEUV光源を使用してもよい。測定装置1は、露光装置100の露光光源である光源部110を波面測定に使用するために、アンジュレータ光源を使用するよりも装置が小型及び安価になる。
照明光学系120は、EUV光を伝播してマスク140を照明する光学系である。照明光学系120は、例えば、集光ミラーやオプティカルインテグレータから構成される。なお、露光装置100が測定装置1Aを搭載する場合には、照明光学系120は、図9に示したように、ミラーユニット22A、開口絞り24A、集光系26Aで構成される。
マスク140は、反射型マスクで、その上には転写されるべき回路パターン(又は像)が形成され、マスクステージ142に支持及び駆動される。マスク140から発せられた回折光は、投影光学系150で反射され、ウェハ160に投影される。マスク140とウェハ160とは、光学的に共役の関係に配置される。露光装置100は、ステップ・アンド・スキャン方式の露光装置であるため、マスク140とウェハ160を縮小倍率比の速度比でスキャンすることによりマスク140のパターンをウェハ160に転写する。
なお、投影光学系150の波面測定時には、物体側ユニット170(即ち、測定装置1のマスク30及びマスク40)がマスク140の代わりに配置される。マスク30とマスク40とは、上述したように、それぞれ独立して駆動することができるように、波面収差測定用の専用ステージ又はマスクステージ142上に配置される。物体側ユニット170からの光は、投影光学系150を通過し、投影光学系150の像面に結像する。
投影光学系150は、マスクパターンをウェハ160に投影する機能を有し、測定装置1にとっては被検光学系である。投影光学系150は、複数の多層膜ミラーで構成される共軸光学系であり、物体側が非テレセン、像側がテレセンになるように設計されている。投影光学系150を構成する多層膜ミラーは、少ない方がEUV光の利用効率を高めることができるが、収差補正が難しくなる。収差補正に必要な多層膜ミラーの数は、4枚乃至6枚程度である。多層膜ミラーの反射面の形状は、凸面又は凹面の球面又は非球面である。それらのNAは、0.1乃至0.3程度である。
EUV光に適用される投影光学系150は、位置精度や熱による変形に極めて敏感であり、露光の合間に波面収差を測定し、かかる測定結果に基づいてミラー位置を調整してフィードバックをかける必要がある。また、投影光学系150の多層膜ミラー上に不純物が付着、化学変化を起こすことで、所謂、コンタミによる位相の変化等も発生する。このため、露光装置本体上で露光波長による投影光学系150の波面収差を測定する必要があるが、露光装置100は測定装置1を搭載しており、かかる要求を満足している。
ウェハ160は、被処理体であり、液晶基板などを広く含む。ウェハ160には、フォトレジストが塗布されている。
ウェハステージ162は、ウェハ160を支持及び駆動する。ウェハステージ160は、当業界で周知のいかなる構造をも適用することができるので、ここでは詳しい構造及び動作の説明は省略する。
投影光学系150の像面には、像側ユニット180が配置されている。像側ユニット180は、本実施形態では、ウェハステージ162上に配置され、上述したように、回折格子50と、検出器60と、算出手段70とを有する。
像側ユニット180は、ウェハステージ162によって、光軸に垂直な方向に移動することが可能である。物体側ユニット170のマスク30及びマスク40からの光は、投影光学系150を介して像側ユニット180に入射し、回折格子50で分割(回折)される。回折格子50で分割された光は、検出部60上で干渉パターンを形成する。かかる干渉パターンを、算出手段70が解析(算出)することで、投影光学系150の波面収差を測定することができる。
ここで、露光装置100における露光方法について説明する。露光装置100において、投影光学系150を構成する図示しない複数の光学素子は、光軸方向及び/又は光軸直交方向へ移動可能になっている。図示しない収差調節用の駆動系は、物体側ユニット170及び像側ユニット180(測定装置1)により得られる収差情報に基づいて、投影光学系150を構成する一又は複数の光学素子を駆動する。これにより、投影光学系150は、一又は複数値の収差(特に、ザイデルの5収差)が補正され、最適化される。
露光において、光源部110から射出したEUV光は、照明光学系120によりレチクル140を均一に照明する。レチクル140で反射され、回路パターンを反映するEUV光は、投影光学系150によりウェハ160に結像される。露光装置100が使用する投影光学系150は、上述したように波面収差が最適に補正されており、EUV光を高い反射率で反射し、優れた結像性能を達成する。従って、露光装置100は、高いスループットで経済性よく高品位なデバイス(半導体素子、LCD素子、撮像素子(CCDなど)、薄膜磁気ヘッドなど)を提供することができる。また、投影光学系150の波面収差の測定においても、簡易な構成の測定装置1を用いているため、装置の大型化及び高コスト化を防止することができる。
次に、図13及び図14を参照して、上述の露光装置100を利用したデバイス製造方法の実施例を説明する。ここで、図13は,半導体デバイス(ICやLSI等の半導体チップ、あるいは液晶パネルやCCD等)の製造を説明するためのフローチャートである。ステップ1(回路設計)では、半導体デバイスの回路設計を行う。ステップ2(マスク製作)では、設計した回路パターンを形成したマスクを製作する。一方、ステップ3(ウェハ製造)では、シリコン等の材料を用いてウェハを製造する。ステップ4(ウェハプロセス)は、前工程と呼ばれ、上記用意したマスクとウェハを用いて、リソグラフィー技術によってウェハ上に実際の回路を形成する。次のステップ5(組み立て)は後工程と呼ばれ、ステップ4によって作製されたウェハを用いて半導体チップ化する工程であり,アッセンブリ工程(ダイシング、ボンディング)、パッケージング工程(チップ封入)等の工程を含む。ステップ6(検査)では,ステップ5で作製された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テスト等の検査を行う。こうした工程を経て半導体デバイスが完成し、これが出荷(ステップ7)される。
図14は、図13のステップ4のウェハプロセスの詳細なフローチャートである。ステップ11(酸化)では、ウェハの表面を酸化させる。ステップ12(CVD)では、ウェハ表面に絶縁膜を形成する。ステップ13(電極形成)では、ウェハ上に電極を蒸着等によって形成する。ステップ14(イオン打ち込み)ではウェハにイオンを打ち込む。ステップ15(レジスト処理)ではウェハに感光材を塗布する。ステップ16(露光)では、露光装置100によってマスクの回路パターンをウェハに露光する。ステップ17(現像)では露光したウェハを現像する。ステップ18(エッチング)では,現像したレジスト像以外の部分を削り取る。ステップ19(レジスト剥離)では,エッチングが済んで不要となったレジストを取り除く。これらのステップを繰り返し行うことによって、ウェハ上に多重に回路パターンが形成される。本実施形態の製造方法は、高精度に測定した収差に基づいて調整された投影光学系を用いているため、従来は製造が難しかった高精度の半導体デバイスを製造することができる。
以上、本発明の好ましい実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されないことはいうまでもなく、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、本発明は、ステップ・アンド・リピート方式の露光装置にも適用することができる。
本発明の一側面としての測定装置の基本配置を示す概略断面図である。 図1に示す第1のマスクの詳細な構成を示す平面図である。 図1に示す第2のマスクの断面構造の一例を示す断面図である。 図1に示す回折格子の構成を示す平面図である。 図1に示す被検光学系(投影光学系)の像点と回折格子との関係を示す図である。 図1に示す検出器上の干渉パターンの一例を示す図である。 本発明の一側面としての測定装置の基本配置を示す概略断面図である。 図7に示すマスクの構成を示す概略断面図である。 図7に示す照明光学系の構成の一例を示す概略断面図である。 図7に示す測定装置が透過型のマスクを用いた場合の構成を示す概略断面図である。 本発明の更に別の実施形態の測定装置の基本配置を示す概略断面図である。 本発明の一側面としての露光装置の構成を示す概略ブロック図である。 デバイス(ICやLSIなどの半導体チップ、LCD、CCD等)の製造を説明するためのフローチャートである。 図13に示すステップ4のウェハプロセスの詳細なフローチャートである。
符号の説明
1 測定装置
10 露光光源
20 照明光学系
30 マスク(第1のマスク)
32 透過窓
40 マスク(第2のマスク)
41 基盤
42 多層膜
43 凹凸構造
46 基盤
47 多層膜
50 回折格子
52 2次元回折格子
60 検出器
70 算出手段
1A 測定装置
30A マスク
32A 窓
34A 基盤
35A 多層膜
36A 遮光部材
20A 照明光学系
22A ミラーユニット
24A 開口絞り
26A 集光系
1B 測定装置
80 回折格子
OS 投影光学系(被検光学系)
100 露光装置
110 光源部
120 照明光学系
142 マスクステージ
150 投影光学系(被検光学系)
162 ウェハステージ
170 物体側ユニット
180 像側ユニット

Claims (10)

  1. 被検光学系の物体面に配置され、測定光を透過させる窓を有する第1のマスクと、
    前記測定光の干渉性を低減するための反射面を有する第2のマスクと、
    前記第2のマスクで反射され、且つ、前記第1のマスク及び前記被検光学系を経た前記測定光を分割する回折格子とを有し、
    前記回折格子の格子ピッチをPg、前記測定光の波長をλ、0を除く整数をmとすると、前記回折格子と前記被検光学系の像面との距離Lgは、Lg=m・Pg/λを満足し、
    前記回折格子が分割した前記測定光を干渉させることにより形成される干渉パターンから前記被検光学系の波面収差を算出することを特徴とする測定装置。
  2. 前記第2のマスクは、前記測定光の波長と同じ又は前記測定光の波長以上の高さの凹凸構造を有し、
    前記凹凸構造は、100nmの周期で形成されていることを特徴とする請求項1記載の測定装置。
  3. 前記第2のマスクは、前記第1のマスクと独立して駆動するステージに配置されることを特徴とする請求項1記載の測定装置。
  4. 前記窓は、前記第1のマスクに2次元的に配置され、
    前記回折格子は、2次元格子であることを特徴とする請求項1記載の測定装置。
  5. 被検光学系の物体面を照明する照明光学系と、
    前記被検光学系の物体面に配置され、窓を有するマスクと、
    前記マスク及び前記被検光学系を経た測定光を分割する回折格子とを有し、
    前記被検光学系の物体側の開口数に対する前記照明光学系の開口数の比率をσとすると、前記照明光学系は、1以上のσで前記被検光学系の物体面を照明し、
    前記回折格子の格子ピッチをPg、前記測定光の波長をλ、0を除く整数をmとすると、前記回折格子と前記被検光学系の像面との距離Lgは、Lg=m・Pg/λを満足し、
    前記回折格子が分割した前記測定光を干渉させることにより形成される干渉パターンから前記被検光学系の波面収差を算出することを特徴とする測定装置。
  6. 前記照明光学系は、複数の光学素子を有し、
    前記複数の光学素子のうち、前記光源から前記被検光学系の物体面までに配置された少なくとも1つの光学素子は振動可能であることを特徴とする請求項5記載の測定装置。
  7. 被検光学系の物体面に配置され、窓を有するマスクと、
    前記マスクを経た測定光を分割する第1の回折格子と、
    前記マスク及び前記被検光学系を経た測定光を分割する第2の回折格子と、
    前記第1の回折格子又は前記第2の回折格子が分割した前記測定光を干渉させることにより形成される干渉パターンから前記被検光学系の波面収差を算出する算出手段とを有し、
    前記算出手段は、前記第1の回折格子による測定結果と前記第2の回折格子による測定結果とのシア比の違いに基づいて、前記被検光学系の波面収差のみを算出することを特徴とする測定装置。
  8. 前記第1の回折格子の格子ピッチをPg、前記測定光の波長をλ、0を除く整数をmとすると、前記第1の回折格子と前記被検光学系の像面との距離Lgは、Lg=m・Pg /λを満足すること特徴とする請求項7記載の測定装置。
  9. 光源からの光を用いてレチクルのパターンを被処理体に露光する露光装置であって、
    前記パターンを前記被処理体に投影する投影光学系と、
    前記光源からの光を用いて前記投影光学系の波面収差を干渉パターンとして検出する請求項1乃至8のうちいずれか一項記載の測定装置とを有することを特徴とする露光装置。
  10. 請求項9記載の露光装置を用いて被処理体を露光するステップと、
    露光された前記被処理体を現像するステップとを有することを特徴とするデバイス製造方法。
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